JP2021511087A - 制御可能な操縦可能器具 - Google Patents

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Abstract

ロボットアーム(200)によって制御可能な操縦器具(100)であって、近位端(20)および遠位端(40)を有し、円筒状のシャフト(130)、円筒状の近位部(120)および円筒状の遠位部(140)と、ロボットアーム(200)に取り外し可能な装着品として構成された、屈曲可能な近位部(120)に一定の回転関係で取り付けられたコネクタ(110)と、屈曲可能な遠位部(140)に一定の回転関係で取り付けられた終端エフェクタ(150)と、を備え、前記操縦器具(100)は、屈曲可能な近位部(120)に応答して屈曲可能な遠位部(140)が屈曲し、屈曲可能な遠位部(140)が屈曲した位置にあるときにコネクタ(110)の相補的な回転によって終端エフェクタ(150)が回転可能であり、シャフト(130)がシャフト(130)上の旋回可能支点域(134)まわりに旋回可能でコネクタ(110)の相補的な動作に応答して方向を変えるように構成され、それによって、シャフト(130)方向の制御、屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転がコネクタ(110)のロボット動作により提供される操縦器具(100)。

Description

本発明は、産業用、工学用および医療用、より詳細には低侵襲手術のためのロボット制御可能な操縦可能器具の分野に関する。
アクセスが制約された狭小な空間での遠隔操作を可能にするロボットシステムへの需要が高まっている。最も一般的な用途は、低侵襲手術の分野であるが、ロボットシステムはまた、例えば、製造設備、建築構造物内、海中環境、宇宙空間など、分解が非現実的または不経済な機械の内部を見て修理する機械工学分野への応用を見出している。操縦可能器具は、小さな開口部を介して、操縦可能なチップまたは終端エフェクタを導入でき、前記終端エフェクタは、切断、穿孔、接合、清掃、退避、観察(カメラ)を含んだ、前記終端エフェクタに応じた動作を実行するために使用される。既存のロボット制御された操縦可能器具の分野における問題点は、複雑さ、費用、損耗、清掃、滅菌、動作の再現性、チップの安定性、および動作の範囲を含む。
ダ・ヴィンチ外科システム(米国カリフォルニア州インテュイティヴ・サージカル社)は、現時点において抜きん出たロボット外科システムであって、複数のロボットアームを有し、各ロボットアームは操縦可能器具である使い捨ての腹腔鏡器具に装着可能である。このシステムの典型的な使い捨て腹腔鏡器具は、図1A〜1Eに示されている。従来技術による腹腔鏡器具は、近位端および遠位端を有するシャフトと、システムのロボットアームのうちの1つに繰り返し取り付け可能な近位端ハウジングとを備える。近位端ハウジングは、4つの回転ダイヤル(a,b,c1,c2)と一緒に配置され、各回転ダイヤルは終端エフェクタ(グリッパー)の回転、シャフトの回転動作、およびグリッパーアームを作動させるための個々のグリッパーアームの回転を制御する。使い捨て腹腔鏡器具内のワイヤーと滑車のシステムは、ダイヤルから終端エフェクタ(グリッパー)へ力を伝達する。メカニズムの複雑さは、先行技術を示す図1Dおよび1Eから自明であって、近位端ハウジングおよびエフェクタ端は、ワイヤーによる張力を受けて保持された多数のコンポーネントを含んでおり、回転可能なシャフトを介して回転力を回転ジョイントの向こうの遠位の手首および終端エフェクタに伝達する。遠位の終端エフェクタもまた複雑な配置を含んでいる。既知の欠点は、高い耐性と信頼性を有しかつ使用中の力と化学的、温度的に過酷な洗浄プロトコルに耐えうる多数の構成部品による、またその組み立て時間による、装置の高いコストである。よって、ロボット用途のためのより安価な器具を提供することが目的である。
米国特許公開公報2011/0295242に開示された操縦可能器具は、近位のジョイスティック(ボールおよびソケット)アセンブリによって手動で作動する。
この分野の腹腔鏡器具は複雑で高価であるため、それを再利用することは運用上、費用対効果が高い(すなわち必然である)。使い捨ての腹腔鏡器具は、多数の可動部品および張力のかかった回転ジョイントを含み、それぞれが損耗および破損の対象となる。器具の動きは再現可能でなければならず、戻る動作は器具を同じ場所に、同じ方向に移動させなければならない。近位端ハウジング(例えば図1Dおよび1E)および遠位端の手首/終端エフェクタ(例えば図1B)内の機械的ジョイントは、それぞれ誤差の原因となり、位置精度と再現性を低下させる機械的な遊びやバックラッシュの原因となる。そのような再利用性は、一定の回数に制限される。また、再使用回数を制限するためには、使用回数カウンタを実装する必要がある。
再利用性には、洗浄および滅菌の問題がある。近位端のハウジングの内部を含めて、装置を徹底的に洗浄、滅菌、乾燥できるようにする手段が提供されなければならない。洗浄は、多くの手間ひまを要する標準的な装置、即ち、洗浄液が近位端のハウジングにポンプで注入されてさらに徹底的に洗い流されるものと比較して、追加的な方策を要する。洗浄液は腐食性があり、部品の寿命を縮める。制約された内部へのアクセスが、洗浄および乾燥のプロセスを妨げ、洗浄液の残渣が残るリスクがある。
ある行為では、シャフトまたは終端エフェクタの連続的な回転が望ましい。例えば、器具が遠隔穿孔、研磨作業、糸の締め付け、コードの巻き取りなどに使用される場合には、シャフトまたは終端エフェクタの連続的な回転が望ましい。従来技術におけるプーリーおよびワイヤーシステムでは、シャフトの回転数は現在1.5回転に制限されている。無限に回転可能なシャフトおよび終端エフェクタは、多くの応用にとって望ましいものであろう。
低侵襲手術の限界は、内視鏡によって提供される視野では、カメラの後ろの空間で起こっていることを外科医に見させることができないということである。外科医は、器具が助手によって挿入されたことに気付かない。器具のチップ(先端)が彼の視野に表れないためである。ロボットアームによって提供される力は、患者に深刻な損傷を生じさせ得る強さであるが、まだ安全規定がなく、このことがリスクの源となる可能性がある。というのも、ロボットによる解決策は、手術器具が組織の処置を間違ったか否かを判断するフィードバック機構を持たないからである。
より単純な機械的結合を有するロボットアームに接続され、かつ、器具の方向および終端エフェクタの制御を提供し、製造がより安価で、無限に回転可能な終端エフェクタを有し、より安全で、かつ、当該技術分野の問題を克服できる、制御可能で操縦可能なロボット器具がこの分野で必要とされている。
以下の、操縦可能器具(100)が提供される。即ち、ロボットアーム(200)によって制御可能であって、近位端(20)と遠位端(40)とを有し、
− 円筒状のシャフト(130)、円筒状の屈曲可能な近位部(bendable proximal part)(120)および円筒状の屈曲可能な遠位部(bendable distal part)(140)と、
−、ロボットアーム(200)に取り外し可能な取り付けのために構成され、屈曲可能な近位部(120)に一定の回転関係で取り付けられるコネクタ(110)と、
− 屈曲可能な遠位部(140)に一定の回転関係で取り付けられる終端エフェクタ(150)と、を備え、
−屈曲可能な近位部(120)の屈曲に応答して屈曲可能な遠位部(140)が屈曲し、屈曲可能な遠位部(140)が屈曲位にあるときにコネクタ(110)の相補的な回転によって終端エフェクタ(150)が回転可能であって、
− シャフト(130)が、シャフト(130)上の支点域(134)まわりに旋回可能であってコネクタ(110)の相補的な動作に応答して方向を変えるように構成され、
それによってシャフト(130)の方向の制御、屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転がコネクタ(110)のロボット動作により提供されるものである。
また、以下の操縦可能器具(100)が提供される。即ち、ロボットアーム(200)によって制御可能であって、近位端(20)と遠位端(40)とを有し、
− シャフト(130)、屈曲可能な近位部(120)および屈曲可能な遠位部(140)と、
− ロボットアーム(200)への取り外し可能な取り付けのために構成され、屈曲可能な近位部(120)に一定の回転関係で取り付けられるコネクタ(110)と、
− 屈曲可能な遠位部(140)に一定の回転関係で取り付けられる終端エフェクタ(150)とを備え、
− 屈曲可能な近位部(120)の屈曲に応答して屈曲可能な遠位部(140)が屈曲し、屈曲可能な遠位部(140)が屈曲位にあるときにコネクタ(110)の相補的な回転によって終端エフェクタ(150)が回転可能であって、
− シャフト(130)が、シャフト(130)上の支点域(134)まわりに旋回可能であってコネクタ(110)の相補的な動作に応答して方向を変えるように構成され、
それによってシャフト(130)の方向の制御、屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転がコネクタ(110)のロボット動作によって提供されるものである。
操縦可能器具(100)は、コネクタ(110)の相補的な動作によってシャフトが一定の回転位置にある間は終端エフェクタ(150)の方向が可変であるようにさらに構成されてもよい。
コネクタ(110)は、ロボットアーム(200)上の相補的な取り付け具に取り外し可能に取り付ける剛性部材を備えてもよい。屈曲可能な近位部(120)および屈曲可能な遠位部(140)は曲線に沿って屈曲するように構成され、シャフト(130)は屈曲しなくてもよい。
操縦可能が器具はさらに動作増幅領域を含み、その連続した平面部が遠位部(40)から近位部(20)方向に徐々に大きさを増してもよく、必須でないが、屈曲可能な近位部(120)内に少なくとも部分的に配置されてもよく、屈曲可能な近位部(120)の屈曲に応答して屈曲可能な遠位部(140)の屈曲が動作増幅されるように構成されてもよい。
ロボットアーム(200)は、基端部(232)、エフェクタ端(262)、およびジョイント(220a−i)によって接続された複数の介在リンク(230a−h)を備えてもよく、リンク(連結具)およびジョイント(関節)の配置が、エフェクタ端(260)に少なくとも6次元の動作の自由度を提供し、エフェクタ端(262)がコネクタ(110)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に取り付けられてもよい。
本明細書に記載されているような操縦可能器具(100)と、本明細書に記載されているようなロボットアーム(200)とからなるシステムが提供される。
ロボットアーム(200)のエフェクタ端(262)の終端から2つのジョイント(図13−R,R)または3つのジョイント(図10−R,R,R;図11 R,R,R;図12 R,R,R)は、それらの回転軸が交差し、かつ、屈曲可能な近位部(120)の動作域(zone of motion)(122)を通過するように配置されるか、または動作域(122)の幾何学的中心(geometric centre of the zone of motion)を通過するように配置されてもよい。ここで、屈曲可能な近位部(120)の動作域(122)は、シャフトの中心軸(A−A’)と一致し、異なったコネクタ(110)方向についてコネクタ(110)の中心軸(152)が交差する区域である。
ロボットアーム(200)は、第1の終端でロボットアーム(200)のリンク(230f)の1つに取り付け可能であり、第2の終端で、
− トロカール(264)またはトロカール(264)用のクランプおよび/または
− 操縦可能器具(100)のシャフト(130)またはトロカールを支持するように構成される器具ガイド(266)
に取り付け可能な、調整可能または調整不可能な支持アーム(230f’,252)を備えていてもよく、
支持アーム(230f’,252)がトロカール(264)または器具ガイド(266)をリンクに対して調整不可能または調整可能な関係に維持し、リンクの方向が、トロカール(264)または器具ガイド(266)の方向を制御してもよい。
既存のロボットアームのエフェクタ端に取り付けるために構成された取り外し可能なアダプタ(250)を備えていてもよく、前記アダプタは、前記ロボットアームの2つまたは3つ以上の終端のジョイントおよびそれに関連するリンクと、操縦可能器具(100)に取り付けるための新たなエフェクタ端(262)とを付加してもよく、
アダプタ(250)は、近位端でアダプタ(250)の第1のリンクに取り付け可能で、遠位端で、
− トロッカー(264)またはトロッカー(264)用のクランプおよび/または
− 操縦可能器具(100)のシャフト(130)またはトロカール(264)を支持するように構成された器具ガイド(266)
に取り付け可能な調節可能または調節不可能な支持アーム(230f’,252)を備えていてもよく、
支持アーム(230f’,252)は、アダプタ(250)のリンクに対して調整不可能または調整可能な関係にトロカール(264)または器具ガイド(266)を維持し、リンクの方向がトロカール(264)または器具ガイド(266)の方向を制御してもよい。
ロボットアーム(200)は、第1の終端でロボットアーム(200)のリンク(230f)の1つに堅固に取り付け可能であり、第2の終端で、
− トロカール(264)またはトロカール(264)用のクランプおよび/または、
− 操縦可能器具(100)のシャフト(130)を支持するように構成された器具ガイド(266)、
に取り付け可能な支持アーム(230f’)を備えていてもよく、
支持アーム(230f’)は、トロッカー(264)または器具ガイド(266)をリンクに対して一定の関係に維持し、リンクの方向が、トロッカー(264)または器具ガイド(266)の方向を制御してもよい。
ロボットアーム(200)は、第1の終端でロボットアーム(200)のリンケージ(230f)の1つに取り付けられ、第2の終端で、
− トロッカー(264)またはトロッカー(264)用のクランプ、または、
− 操縦可能器具(100)をスライド可能に支持するように構成された器具ガイド(266)
に取り付け可能な直動ジョイント(220g’)を備えていてもよく、
トロッカー(264)または器具ガイド(266)は、リンケージ(230f)に対して1DOF(自由度)のスライド可能な関係に維持され、そのようなリンケージ(220g’)の方向がトロッカー(264)または器具ガイド(266)の方向を制御し、直動ジョイント(220g)が、操縦可能器具(100)のシャフト(130)に対するトロッカー(264)または器具ガイド(266)の軸方向(A−A’)における位置を制御するようにしてもよい。
システムが、
− 支点域(134)のまわりのシャフト(130)の回転、
− 軸まわりのシャフト(130)の回転(A−A’)、
− 軸方向(A−A’)のシャフト(130)の変位、
− 屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および
− 屈曲可能な遠位部(140)が屈曲位置にあるときの終端エフェクタ(150)の回転と、を含む操縦可能器具(100)の動作をもたらす制御信号を、ロボットアーム(200)に出力するように構成される制御ユニット(300)をさらに備えていてもよい。
制御ユニット(300)は、シャフト(130)の軸方向位置の変化に応答して支点域(134)の位置を決定するように構成されてもよく、ロボットアーム(200)への出力制御信号が、支点域(134)の新しい位置に相当して、支点域(134)の新しい位置のまわりで操縦可能器具の方向動作をもたらすように構成されてもよい。
システムが手動入力ユニット(400)をさらに備え、
制御ユニット(300)は、さらに、
− 手動入力ユニット(400)からセンサ信号を受信し、
− 手動入力ユニット(400)からの信号に応答して、ロボットアーム(200)の動作を制御する制御信号を出力するように構成されてもよい。
制御ユニット(300)は、さらに、
− 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作を、器具(200)の対応する動作に変換し、
− 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作と比較して、操縦可能器具(200)の対応する動作を縮小あるいは拡大でき、
− 手動入力ユニット(400)によって感知された対応する手動の動作と比較して、操縦可能器具(200)の屈曲可能な遠位部(140)の屈曲を拡大でき、
− 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作と比較して、器具の対応する動作を減衰させることができるように構成されてもよい。
システムが、操作量内の特徴を非接触で測定するように構成された非接触測定ユニット(450)をさらに備えていてもよく、制御ユニット(300)は、さらに、
− 非接触測定ユニット(450)からセンサ信号を受領し、
− 非接触測定ユニット(450)からの信号に応答して、操縦可能器具(100)の動作を自動的に制御するように構成されてもよい。
制御ユニット(300)は、操縦可能器具(100)のモデルと、次の1つ以上に関連する(好ましくはすべての)パラメータとを用いて、ロボットアーム(200)を移動させる制御信号を生成するように構成されてもよい。即ち、屈曲可能な近位部の長さ、屈曲可能な近位部の最大径、屈曲可能な近位部の屈曲の曲率、屈曲可能な近位部の動作域(BPP−ZOM)の位置、屈曲可能な近位部の動作域の中心(BPP−CZOM)の位置、屈曲可能な近位部(BPP)からコネクタ(連結具)までの距離、シャフトの長さ、シャフト径、支点域の位置、屈曲動作の増幅係数、支点域の寸法、屈曲可能な遠位部の長さ、屈曲可能な遠位部の最大径、屈曲可能な遠位部の屈曲の曲率、屈曲可能な遠位部の動作域(BDP−ZOM)の位置、屈曲可能な遠位部の動作域の中心(BDP−CZOM)の位置、屈曲可能な遠位部(BDP)から遠位チップまでの距離のうち1つ以上に関連するパラメータである。簡略化されたモデルのために、操縦可能器具の次のパラメータが使用されてもよい。即ち、シャフト長、BPPのコネクタまでの距離、BDPの遠位チップまでの距離、支点域の位置、BPPおよびBDPの直径または増幅係数であって、さらに、BPPの長さ、BDPの長さ、BPPの屈曲の曲率、およびBDPの屈曲の曲率が任意で追加されてもよい。
制御ユニット(300)は、シャフトの中心軸(A−A’)と一致する区域であってコネクタ(110)の中心軸(112)が異なるコネクタ(110)方向に交差する動作域(122)のまわりで動作するジョイントとして屈曲可能な近位部(120)を扱う操縦可能器具(100)のモデルを使用して、ロボットアーム(200)を動作させる制御信号を生成し、任意で、シャフトの中心軸(A−A’)と一致する区域であって終端エフェクタ(150)の中心軸(152)が異なる終端エフェクタ(150)方向に交差する動作域(142)のまわりで動作するジョイントとして屈曲可能な遠位部(140)を扱い得るように構成されてもよい。
そのモデルは、屈曲可能な遠位部(140)を、動作域(142)の幾何学的中心のまわりで動作するジョイントとして扱い、屈曲可能な近位部(120)を、動作域(122)の幾何学的中心のまわりで動作するジョイントとして扱ってもよい。
ロボットアーム(200)の基端部(232)が、可動部材に取り付けられていてもよく、
− その可動部材の位置が調整可能であって、
− 必須でないが、前記可動部材の角度が調節可能であってもよく、
− 必須でないが、前記可動部材は、構台、台車(trolley)、またはさらなるロボットアームに含まれていてもよい。
本明細書で定義されるように、システムが、1つ以上のさらなるロボットアーム(200)を備えていてもよい。
本明細書に記載されたシステムにおけるロボットアーム(200)を制御して、取り付けられた操縦可能器具(100)を動作させる方法であって、
− 支点域(134)まわりのシャフト(130)の回転、
− 軸まわり(A-A’)のシャフト(130)の回転、
− 軸方向(A-A’)のシャフト(130)の変位、
− 屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および
− 屈曲可能な遠位部分(140)が屈曲位置にあるときの終端エフェクタ(150)の回転
を含む操縦可能器具(100)の動作をもたらす方法が提供される。
操縦可能器具(100)の動作は、手動入力ユニット(400)に応答してもよい。
操縦可能器具(100)の動作は、手動入力装置(400)に応答してもよいが、操縦可能器具(100)のモデルと、次の1つ以上に関連する(好ましくはすべて)のパラメータとを用いて決定される。即ち、屈曲可能な近位部分の長さ、屈曲可能な近位部分の最大直径、屈曲可能な近位部分の屈曲の曲率、BPP−ZOMの位置、BPP−CZOMの位置、コネクタまでのBPPの距離、シャフトの長さ、シャフトの直径、支点域の位置、屈曲動作の増幅係数、支点域の寸法、屈曲可能な遠位部分の長さ、屈曲可能な遠位部分の最大直径、屈曲可能な遠位部分の屈曲の曲率、BDP−ZOMの位置、BDP−CZOMの位置、遠位チップまでのBDPの距離のうち1以上に関連するパラメータである。簡略化されたモデルのために、操縦可能な装置の次のパラメータが使用されてもよい。即ち、シャフトの長さ、BPPのコネクタまでの距離、BDPの遠位チップまでの距離、支点域の位置、BPPおよびBDPの直径または増幅係数である。さらに、BPPの長さ、BDPの長さ、BPPの屈曲の曲率、およびBDPの屈曲の曲率が任意で追加されてもよい。
図1A〜1Eは、ダ・ヴィンチ外科用ロボットシステム(Intuitive Surgical Inc)に取り付けるための従来技術による腹腔鏡器具の異なる図である。 本明細書に記載されているようなロボット制御可能な操縦可能器具の図であって、BPPおよびBDPが一直線である。 本明細書に記載されているようなロボット制御可能な操縦可能器具の図であって、BDPがBPPの屈曲に応答して屈曲している。 図3Aは、回転ジョイントおよび/または直動ジョイントであり得るn個のジョイントを有するロボットアームの概略図である。図3B〜3Rは、操縦可能器具に取り付けられたロボットアームの異なる構成を模式的に示す。 制御ユニットおよび手動入力ユニットに接続されたロボットアームの概略図である。 制御ユニット、非接触測定ユニット、および必須でないが手動入力ユニットに接続されたロボットアームの概略図である。 一端が、患者が置かれた手術台に対して移動可能な台車に取り付けられた基台に取り付けられ、他端が操縦可能器具に取り付けられた例示的なロボットアームを示す。 図5のロボットアームの詳細図である。 終端エフェクタの異なる回転(A’,B’,C’)を達成するためのロボットアームの異なる姿勢(A,B,C)を示す。 BDPを異なる方向に曲げるためのロボットアームの異なる姿勢(A,B,C)を図示している(A’,B’,C’)。 シャフトの異なる方向(A’,B’,C’)に影響を与えるロボットアームの異なる姿勢(A,B,C)を示す図である。 終端の3つの回転ジョイント(R,R,R)の回転軸が交差するロボットアームの構成を示している。 終端の2つのジョイント(R,R)がアダプタで提供されるロボットアームの構成を示している。 図11と同様のロボットアームの構成を示しており、RとRを結ぶリンクは、既存のロボットアームと操縦可能器具の衝突を避けるために延長されている。 終端のジョイント(R)がアダプタで提供されるロボットアームの構成を示している。 ロボットアームの構成を示している。終端の2つのジョイント(R,R)がアダプタによって提供され、最も遠位のジョイント(R)がコネクタの中心軸に対して平行でない回転軸を有するロボットアームの構成を図示している。 ロボットアームの構成を示している。終端の2つのジョイント(R,R)がアダプタによって提供され、最も遠位のジョイント(R)がコネクタの中心軸に対して平行でない回転軸を有するロボットアームの構成を図示している。 ロボットアームの構成を示している。終端の2つのジョイント(R,R)がアダプタによって提供され、最も遠位のジョイント(R)がコネクタの中心軸に対して平行でない回転軸を有するロボットアームの構成を図示している。 ロボットアームの構成を示している。終端の2つのジョイント(R,R)がアダプタによって提供され、最も遠位のジョイント(R)がコネクタの中心軸に対して平行でない回転軸を有するロボットアームの構成を図示している。 図14または15によるアダプタの代替的な構成の等角図である。 図14または15によるアダプタの代替的な構成の等角図である。 アダプタの最も遠位のジョイント(例えばAR)の回転軸が、コネクタ(110)の中心軸(112)に対して垂直でないように配置されていることを除いて、図14および15に類似している。 アダプタの最も遠位のジョイント(例えばAR)の回転軸が、コネクタ(110)の中心軸(112)に対して垂直でないように配置されていることを除いて、図14および15に類似している。 図18に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、ここで、アダプタ(250)は、調節可能な支持アームをさらに備えている。 図18に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、ここで、アダプタ(250)は、調節可能な支持アームをさらに備えている。 図18に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、ここで、アダプタ(250)は、調節可能な支持アームをさらに備えている。 図18に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、ここで、アダプタ(250)は、調節可能な支持アームをさらに備えている。 近位端が共通の腰板(272)に、遠位端が共通の足板(274)に回転ジョイントで取り付けられた3つの直動ジョイントからなるアダプタ(250)を示している。 図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示している。 図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示している。 図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示している。 図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示している。 図26に示すアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)は、調整可能な支持アーム(252−a,−b)をさらに備えている。 図26に示すアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)は、調整可能な支持アーム(252−a,−b)をさらに備えている。 図26に示すアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)は、調整可能な支持アーム(252−a,−b)をさらに備えている。 図26に示すアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)は、調整可能な支持アーム(252−a,−b)をさらに備えている。 アダプタ(250,250’)を備えた近接した2つのロボットアーム(200,200’)を示している。 アダプタ(250,250’)を備えた近接した2つのロボットアーム(200,200’)を示している。 4本のリンク(257)によって分離された一対のプレート(255,256)を備えたアダプタ(250a)の異なった外観を示しており、各リンク(257)は、リンクの両側に回転ジョイントによってプレートに取り付けられている。 4本のリンク(257)によって分離された一対のプレート(255,256)を備えたアダプタ(250a)の異なった外観を示しており、各リンク(257)は、リンクの両側に回転ジョイントによってプレートに取り付けられている。 4本のリンク(257)によって分離された一対のプレート(255,256)を備えたアダプタ(250a)の異なった外観を示しており、各リンク(257)は、リンクの両側に回転ジョイントによってプレートに取り付けられている。 4本のリンク(257)によって分離された一対のプレート(255,256)を備えたアダプタ(250a)の異なった外観を示しており、各リンク(257)は、リンクの両側に回転ジョイントによってプレートに取り付けられている。 各ジョイントの駆動システムと共に、図14および15によるアダプタ(250b)の実施形態を示している。 各ジョイントの駆動システムと共に、図14および15によるアダプタ(250b)の実施形態を示している。 図26に示すアダプタの異なる作動位置を示しており、ロボットアームのリンク機構がトロカールに接続された電動調節可能な支持アームに取り付けられている。 図26に示すアダプタの異なる作動位置を示しており、ロボットアームのリンク機構がトロカールに接続された電動調節可能な支持アームに取り付けられている。 図26に示すアダプタの異なる作動位置を示しており、ロボットアームのリンク機構がトロカールに接続された電動調節可能な支持アームに取り付けられている。 図26に示すアダプタの異なる作動位置を示しており、ロボットアームのリンク機構がトロカールに接続された電動調節可能な支持アームに取り付けられている。
本発明の本発明のシステムおよび方法を説明する前に、本発明は、以下に記載される特定のシステムおよび方法または組み合わせに限定されるものではないことが理解されるべきである。そのようなシステムおよび方法および組み合わせは、当然ながら変化し得るからである。また、本明細書で使用される用語は、限定することを意図していないことが理解されるべきである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるからである。
本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確にそうでないことを指示しない限り、単数形および複数形の両方の参照を含む。
本明細書で使用される「備え」、「作られ」および「からなる」という用語は、「含み」、「含む」または「包含し」、「包含する」と同義であって包含的または開放的であり、追加の、言及しない部材、要素、または方法ステップを排除しない。本明細書で使用される「備えた」、「備える」および「〜を備える」という用語は、「から構成される」、「〜を構成する」および「〜によって構成される」という用語を包含することが理解されるであろう。
端点による数値範囲の参照には、それぞれの範囲内に含まれるすべての数値および分数、ならびに参照された端点が含まれる。
パラメータ、量、時間的継続などの測定可能な値に言及する際に本明細書で使用される用語「約」または「おおよそ」は、開示された本発明の実施に適切である限り、指定された値の±10%以下、好ましくは±5%以下、より好ましくは±1%以下、さらに好ましくは±0.1%以下の変動を包含することを意味している。用語「約」または「おおよそ」が指す値は、それ自身もまた明確であると解されるべきであり、好ましくは開示されたものであると解されるべきである。
メンバーのグループの1人またはそれ以上のメンバーまたは少なくとも1人のメンバー(複数可)のような「1人またはそれ以上」または「少なくとも1人」という用語は、それ自体は明らかであるのに対し、さらなる例示によって、この用語は、とりわけ、前記メンバーの任意の1人、または前記メンバーの任意の2人またはそれ以上への参照、例えば、前記メンバーの任意の≧3、≧4、≧5、≧6または≧7等へのような参照、および前記メンバーのすべてに至るまでの参照を包含する。
本明細書で引用されたすべての参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特に、本明細書で特に言及されているすべての参考文献の教示は、参照により組み込まれる。
別段の定義がない限り、技術用語および科学用語を含む、本発明を開示する際に使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野における通常の熟練者によって一般的に理解されるような意味を有する。さらなるガイダンスの手段として、本発明の教示をより良く理解するために、用語の定義が含まれる。
以下の節では、本発明の異なる側面がより詳細に定義されている。このように定義された各側面は、反対に明確に示されない限り、任意の他の側面または側面と組み合わせることができる。特に、好ましいまたは有利であると示された任意の特徴は、好ましいまたは有利であると示された任意の他の特徴または特徴と組み合わせてもよい。
本明細書全体を通して「一実施形態」または「実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、本明細書中の様々な場所での「1つの実施形態において」または「実施形態において」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を参照しているわけではないが、そうであってもよい。さらに、特定の特徴、構造または特性は、本開示から当業者に明らかであろうことから、1つ以上の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。さらに、本明細書に記載された幾つかの実施形態は、他の実施形態に含まれるいくつかの特徴を含むが、他の特徴を含まない。異なる実施形態の特徴の組み合わせは、当業者に理解されるであろうことから、本発明の範囲内であり、異なる実施形態を形成することが意図されている。例えば、添付の特許請求の範囲では、請求された実施形態のいずれかは、任意の組み合わせで使用することができる。本発明の本明細書では、本発明の一部を形成する添付図面を参照するが、その中では、本発明が実施され得る特定の実施形態のみを例示のために示されている。それぞれの要素に付された括弧付きまたは符号付きの参照数字は、単に例示のために要素を例示するものであり、それぞれの要素を限定することを意図したものではない。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用され、構造的または論理的な変更が行われ得ることが理解されよう。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味でとられるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
用語「遠位の」または「〜に対して遠位の」および「近位の」または「〜に対して近位の」は、本明細書中で使用されており、当該分野で一般に理解されている用語であり、器具の専門従事者側に向いていること(近位に)または専門従事者から離れていること(遠位に)を意味する。したがって、「近位の」または「〜に対して近位の」は、専門従事者の側に向いていること、したがって、患者の側から離れていることを意味する。逆に、「遠位」または「〜に対して遠位の」は、患者の側に向いていること、したがって、専門従事者の側から離れていることを意味する。
本明細書では、ロボットアームによって制御可能な操縦可能器具が提供される。操縦可能器具は、近位端および遠位端を有し、シャフト、屈曲可能な近位部分(BPP)および屈曲可能な遠位部分(BDP)を備える。さらに、ロボットアームに取り外し可能に取り付けられるように構成された、BPPに取り付けられたコネクタを備える。さらに、屈曲可能な遠位部に取り付けられた終端エフェクタを備えていてもよい。操縦可能器具は、屈曲可能な近位部のコネクタによる屈曲に応答して屈曲可能な遠位部が屈曲し、屈曲可能な遠位部がコネクタの相補的な回転によって屈曲位置にあるときに、遠位チップまたは終端エフェクタが回転可能であるように構成されている。コネクタの動作に応答して支点域を中心にシャフトが旋回するようにさらに構成されている。シャフトの方向、軸方向(A−A’)に沿ったシャフトの変位、屈曲可能な遠位部の屈曲、および遠位チップまたは終端エフェクタの回転の制御は、一つのコネクタのロボット動作によって実現される。
シャフトの方向とは、その角度的配置を指す。シャフトの方向を変更することは、典型的には支点域を中心とした旋回によって達成される。支点域は、シャフトの長手方向軸(A−A’)、例えばシャフトの中央長手方向軸と一致する。このような動作は、2つの自由度(2−DOF)を有しており、ピッチおよびヨーとして知られていることもある。方向について言及する場合、2自由度は、2つの軸まわりの回転に相当する。支点域はそれらの回転軸が交差するところである。支点域は通常、調べられる空間への進入点、例えば、壁、膜、ポートに作られた穴と一致している。支点は進入点によって提供される。操縦可能器具が腹腔鏡医療器具である場合、支点域は、腹腔鏡医療器具が導入される身体切開部に配置される。低侵襲な装置は、通常、トロカール(切開部に挿入された管状のポート)を介して体内に入り、トロカールは操縦可能器具を支持し、切開部の支点を中心とする旋回に修正可能である。異なるシャフトの方向の例が、図9A’〜C’に示されている。
シャフトの軸方向の位置とは、その軸方向(A−A’)の位置的配置を指す。シャフトの軸方向位置を変更することは、典型的には、シャフトをA−A’方向に軸方向に変位させることによって達成される。このような動作は、1自由度(1−DOF)を有し、軸方向変位として知られていることもある。作業空間への進入点、例えば、ボアホール、メンテナンスポート、または身体的切開部は、操縦可能器具を支持し、器具のシャフトが進入点に対して相対的にスライドすることを可能にする。操縦可能器具が低侵襲の医療機器である場合、医療機器は、身体切開を介して導入される。医療機器は、通常、トロカール(切開部に挿入された管状のポート)を介して体内に入り、トロカールは、操縦可能器具を支持し、器具のシャフトがトロカールに対して相対的にスライドすることを可能にする。
遠位チップまたは終端エフェクタの方向は、シャフトに対するその角度的な配置を指す。遠位先端または終端エフェクタの方向を変更することは、主に、BDPの方向を変更するBPPの作動によって達成される。種々の異なる方向の遠位チップまたは終端エフェクタ(150)の中心軸(図2B,152)は、シャフトの中心軸(A−A’)と一致する区域であるBDPの可動範囲、ZOM(142)で交差する。BDPの屈曲動作は、その動作域のまわりに2つの有効自由度(2−DOF)を有し、器具シャフトのピッチおよびヨーとは異なる遠位チップまたは終端エフェクタの有効ピッチおよび有効ヨーとして知られていることもある。種々の異なる遠位チップまたは終端エフェクタの方向の例は、図8A’〜C’に示されている。発明者らは、BDPが曲線に沿って屈曲している場合でも、BDPの動作域(BDP−CZOM)の幾何学的中心が、遠位チップまたは終端エフェクタの方向をロボット的に制御するための実効的な支点として使用できることを見出した。有利なことに、遠位チップまたは終端エフェクタの方向をBDP−CZOMのまわりの旋回として扱うことは、ロボットアームの終端の2または3個の回転ジョイントの回転軸がBPP−CZOMで交差することを可能にし(図11〜13を参照)、それにより、ロボットの基台へ向かってリンクが移動する体積を減少させ、それにより、隣接する装置および追加のロボットアームを含む物体との衝突の危険性を減少させることができる。
コネクタの方向とは、シャフトに対するコネクタの角度的な配置を指す。コネクタの方向を変更することは、主にロボットアームによって達成される。種々の異なる方向のコネクタ(110)の中心軸(図2B,112)は、シャフトの中心軸(A−A’)と一致する区域であるBPP動作域(122)で交差する。BPPの屈曲動作は、その動作域のまわりに2つの有効自由度(2−DOF)を有し、器具シャフトのピッチおよびヨーとは異なるコネクタの有効ピッチおよび有効ヨーとして知られていることもある。発明者らは、BPPの動作域の幾何学的中心(BPP−CZOM)が、BPPが曲線に沿って屈曲している場合でも、コネクタの方向をロボット的に制御するための実効的な支点として使用できることを見出した。有利なことに、コネクタの屈曲をBPP−CZOMのまわりの旋回として扱うことは、ロボットアームの終端の2または3個の回転ジョイントの回転軸がBPP−CZOM(図11〜13参照)で交差することを可能にし、それにより、基台に向かってロボットリンクが移動する体積を減少させ、それにより、隣接する装置および追加のロボットアームを含む物体との衝突の危険性を減少させることができる。
BPPは、シャフトの近位端に配置されている。それは、シャフトの近位端に対して軸方向の回転が固定されている。BPPは、シャフトに接していてもよい。BPPは、シャフトに隣接していてもよい。BPPの動作は、BDPの動作応答を誘発する。種々の異なる放射方向のBPPの動作と、種々の異なる屈曲度へのBPPの動作は、BDPの放射方向および/または屈曲度の対応する変化をもたらす。BPPは、それぞれが2DOFを有する1つ以上の直列に配置されたジョイント(例えば、ボールジョイントおよびソケットジョイント)のまわりで屈曲可能に構成されていてもよい。BPPは、それぞれが1DOFを有する2つ以上の直列に配置されたジョイント(例えば、90度にオフセットされた回転ジョイント)のまわりに屈曲可能に構成されていてもよい。BPPのジョイントの数は、2つまたは3つ以上であってもよい。BPPは、シャフトの延長部であってもよい。円筒状であってもよい。BPPは、シャフトの円筒状の延長部であってもよい。BPPは、軸方向に伸びてもよい。BPPは、例えば米国出願公開公報2006/0095074に開示されているように、成形された可撓性部材に沿って曲がるように構成されていてもよい。BPPは、曲線に沿って曲がるように構成されてもよい。
BDPは、シャフトの遠位端に配置される。シャフトの遠位端に対して軸方向の回転が固定されている。BDPは、シャフトに接していてもよい。BDPは、シャフトに隣接している。BDPは、BPPの動作に応答して動作する。種々の異なる放射方向へのBPPの動作および種々の異なる屈曲度へのBPPの動作は、BDPの放射方向および/または屈曲度の対応する変化をもたらす。BDPは、それぞれが2DOFを有する1つ以上の直列に配置されたジョイント(例えば、ボールジョイントおよびソケットジョイント)のまわりで屈曲可能に構成されてもよい。BDPは、それぞれが1DOFを有する2つ以上の直列に配置されたジョイント(例えば、90度にオフセットされた回転ジョイント)のまわりに屈曲可能に構成されていてもよい。BDP内のジョイントの数は、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。BPPは、シャフトの延長部であってもよい。BDPは円筒形であってもよい。BDPは、シャフトの円筒状の延長部であってもよい。BDPは、長手方向に伸びてもよい。BDPは、曲線に沿って曲がるように構成されてもよい。
操縦可能器具は、BDPの平面部よりも大きい平面部を有する動作増幅領域を含んでもよい。動作増幅領域では、連続する平面セクションは、遠位方向から近位方向に向かって徐々にサイズが大きくなる。動作増幅領域は、シャフト内に、または少なくとも部分的にBPP内に配置されてもよい。増幅器によって、連結の動作、ひいてはBPPの動作は、それに対応したより大きなBDPの動作をもたらす。屈曲可能な遠位部の屈曲度に応答する屈曲可能な近位部分の屈曲度は、動作増幅領域によって増幅される。この増幅は、例えば90°の遠位屈曲を、45°の近位屈曲によって作動させることができる。増幅を大きくすることにより、30°の屈曲は、既に十分な遠位屈曲を提供し得る。30°の近位屈曲で、ジョイントに要求される動作は少なく、そのような小さなスペースだけが要求される。動作増幅領域の例は、参照により本明細書に組み込まれるWO2016/091858A1に記載されている。有利なことに、動作増幅領域の存在は、ロボットアームの動作量を減少させ、それ故に、隣接する装置および追加のロボットアームを含む物体との衝突の危険性を減少させる。
シャフトは、剛体または半剛体であってもよく、または、柔軟性があって剛体または半剛体のexotubeまたは外管、endotubeまたは内管と協働すると剛体または半剛体になってもよい。シャフトの遠位端は、BDPと一緒に配置されている。シャフトの近位終端は、BPPと一緒に配置されている。シャフト部分は長手方向であって、一方向に長いことを意味する。シャフト部分が直線状であることを意味するわけではない。シャフト部分は、直線状であってもよいし、例えば、C字形またはS字形を有して湾曲していてもよい。シャフト部は、直線状であってもよい。シャフトは、好ましくは、円形の横断方向(中心軸に垂直な方向)のプロファイルを有する。シャフトは、円筒形であってもよい。シャフトは、調整不可能な程度の剛体であってもよい。
操縦可能器具は、BDPが屈曲位置にあるときに、BDPの遠位チップまたは終端エフェクタが、BPPの相補的な回転によって、それ自身の軸のまわりに回転するように構成されている。BDPの遠位チップは、この文脈ではBDPの遠位の終端を指すものと理解される。
BDPの遠位チップは、終端エフェクタを備えてもよい。終端エフェクタは、BDPに対する回転が固定されていてもよく、終端エフェクタは、BDPが屈曲位置にあるときに、BPPの相補的な回転によって回転可能である。終端エフェクタは、BDPの遠位端に(カップリングなしで)直接取り付けられていてもよい。
操縦可能器具終端エフェクタは、遠隔制御のアプリケーションに適した何かのツール、例えば、スクリュードライバー、研磨パッド、ドリルビット、グリッパー、プライヤー、切断ハサミ、カメラなど備えていてもよい。操縦可能器具終端エフェクタは、グリッパー、プライヤー、切断ハサミ、ニードルホルダ、リトラクター、カメラニードル、(吸引)カテーテル、電気カテーテル、光(レーザー)ファイバー、超音波療、測定プローブ(温度、pH、圧力、電気生理学)、ステープラ、ドリル、電気凝固装置、HF、クリップアプライヤ、流体ポートなどのような、外科的手順、タスクにおいて有用な何かのツールであってもよい。
終端エフェクタの語はまた、上述のような工具に取り付けるためのカップリングを含む。カップリングは、BDPに対して回転が固定されていてもよく、カップリングは、BDPが曲がった位置にあるときに、BPPの相補的な回転によって回転可能である。カップリングに取り付けられた工具は、BDPに対して回転が固定されている。
カップリングまたは終端エフェクタをBDPに対して回転的に固定することは、恒久的な(調整不可能な)接続またはジョイントを用いて達成されるか、あるいは、カップリングまたは終端エフェクタをBDPに対して回転的に調整可能に固定するように構成されたロック可能な要素を用いて達成されてもよい。
終端エフェクタは、遠位端で終端エフェクタに取り付けられたケーブルによって作動可能であってもよい(例えば、グリッパー、プライヤー、切断ハサミ)。近位端において、ケーブルは、レバーまたはスライダのような作動要素に取り付けられていてもよい。近位端では、ケーブルは、作動要素と結合するためのループまたは球体のようなアタッチメント要素を備えていてもよい。ケーブルは、操縦可能器具の内腔内に配置されていてもよい。作動要素は、例えば、BPPとコネクタとの間に配置された円筒部分のまわりに、器具の近位端に設けられた環状カラーを備えていてもよい。環状カラーの変位は、終端エフェクタを作動させる。終端エフェクタは、終端エフェクタが電気的に作動する装置である場合、またはモータ、カメラ、電気凝固装置、HF、測定プローブなどの電気信号を提供する場合には、導電体を用いて作動させることができる。
操縦可能器具は、さらに、ロボットアームに、より具体的にはロボットアーム上の取り付け具に、取り外し可能に取り付けられるように構成されたコネクタからなる。コネクタは、BPPに対する回転が固定されている。コネクタは、BPPの近位端終部またはチップに対する回転が固定されている。コネクタは、BPPの近位終端またはチップに対して固定的に取り付けられている。コネクタは、BPPの近位終端またはチップに取り付けられて提供されてもよい。コネクタは、前述の円筒状の部分に固定されて提供されてもよい。コネクタを前記BPPの近位終端またはチップに対して回転的に固定することは、恒久的な(調整不可能な)接続またはジョイントを用いて達成されるか、あるいは、前記コネクタを前記BPPに対して回転的に調整可能に固定するように構成されたロック可能な要素を用いて達成されてもよい。
コネクタは、剛性部材を備えていてもよい。剛性部材は、ロボットアーム上の相補的な取り付け具に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。前記剛性部材は、前記ロボットアームの相補的な取り付け具に回転不可能で取外し可能な装着品用に構成されている。前記剛性部材は、前記ロボットアームの相補的な取り付け部に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。前記剛性部材は、前記ロボットアーム上の相補的な取り付け具に対して回転不可能で取り外し可能な装着品用に構成されている。コネクタは、例えば図2Aおよび図2Bに示されるように、円筒形の形状を備えていてもよい。剛性部材であるコネクタは、例えば、図2Aおよび2Bに示すように、直線状の円筒形状を有していてもよい。剛体部材であるコネクタは、別の形状、例えばL字形、C字形、F字形を有していてもよい。
ロボットアーム上の相補的な取り付け具は、ロボットアーム(例えば、図10〜27に示されるような何れかのオプションのアダプタを含む)の最遠位ジョイント(例えば、図5、7、8A〜C、9A〜C、10〜13のR)に接続された終端の(最遠位ジョイント)リンクに対して一定の回転関係および位置関係で配置されていることが理解されよう。操縦可能器具のコネクタは、それがロボットアームの相補的な取り付け具と係合するときに、相補的な取り付け具と一定の回転関係および位置関係に維持されるように構成されている。したがって、相補的な取り付け具の回転および位置の動きは、コネクタに直接伝達される。
ロボットアームへの取り付けは、多くの場合、ロボットアームのエフェクタ端に、典型的には、終端ジョイントと(直線状にまたは角度をつけて)接続して行われる。ロボットアーム上の相補的な取り付けは、本明細書の他の場所に記載されているアダプタによって実現されてもよいことが理解される。
BDPは、シャフトが回転的に固定されている間、全ての方向、すなわち任意の放射状の方向に移動するように構成されている。BDPは、好ましくは、シャフトの軸まわりの回転が固定されている間、任意の放射状の方向(シャフト部分の中心の長手方向軸(A’−A)に関して約360°)に移動するように構成されている。BDPは、曲線に沿って湾曲するように構成されてもよい。BDPは、回転ジョイントがない可能性があるという点で、古典的な低侵襲ツールとは区別されるかもしれない。BDPの動作応答は、以下のようなものであってもよい。即ち、
− シャフトに平行で、シャフトの中心の長手方向軸(A−A’)に接触し、シャフトから延びる平面である「屈曲平面」内での屈曲の程度の変化、
− BDPが前述の屈曲面に沿っているときに、シャフトの中心の長手方向軸(A−A’)まわりの屈曲面の方向の変化である屈曲方向の変化
であってもよい。
同様に、BPPは、シャフトが回転的に固定されている間、全ての方向、すなわち任意の放射状の方向に移動するように構成されている。BPPは、好ましくは、シャフトが軸方向に回転固定されている間、任意の放射状の方向(シャフト部分の中心の長手方向軸(A’−A)に関して約360°)に移動するように構成されている。BPPは、曲線に沿って曲がるように構成されてもよい。BPPは、回転ジョイントがない可能性があるという点で、古典的な低侵襲ツールとは区別されるかもしれない。
BPPの動作応答は、以下のようなものであってもよい。即ち、
− シャフトに平行で、シャフトの中心の長手方向軸に接触し、シャフトから伸びる平面である「屈曲平面」内での屈曲の程度の変化、
− BPPが前述の屈曲面に沿っているときに、シャフトの中心の長手方向軸(A−A’)のまわりの屈曲、即ち、遠位チップまたは終端エフェクタの方向の変化
であってもよい。
操縦可能器具の動作の組み合わせは、BPPが屈曲した位置にある間にBPPのチップまたは終端エフェクタの回転を容易にし、この回転は、BPPが屈曲した位置にある間にBDPのチップまたは終端エフェクタの回転を生じさせるBDPへのシャフトの回転を介して伝達される。このようなチップまたは終端エフェクタの回転により、屈曲面の方向を一定に保つことができる。
操縦可能器具の動作の組み合わせは、さらに、シャフトが一定の回転位置にある間に、BDPのチップまたは終端エフェクタの方向の変更を容易にする。このような動作により、シャフト自体は回転しないが、屈曲面は、シャフトの中心長手方向軸(A−A’)を中心に回転する。
BPPの動作に応じてBDPを制御するために、長手方向部材(LM)として知られる操縦ワイヤーが設けられている。LMは、シャフト、BDPおよびBPPを貫通している。LMは、引っ張ったり押したりしてBDPを制御する。操縦可能器具は、近位端と遠位端を有する一組の長手方向部材(LM)を備え、それぞれが仮想の管の長手方向の周囲に配置されている。少なくとも1つのLMの平らな断面は、慣性の異方性の面積モーメントを示してもよく、LMの平らな断面は、正方形、長方形、ひげ飾りのある書体の文字「I」、または円形のセグメントプロファイルを有してもよく、必須でないが、プロファイルの1つ以上の角が尖っているか、または丸められていてもよい。LMは、管から切断されてもよいし、別個の撚線として提供されてもよい。この配置では、BDPのチップ(遠位の終端)は、任意の方向に等しく容易に移動し、即ち、特異点は存在しない。動作応答は、作動の程度に比例する。伝達機構の一例は、WO2009/0982444に記載されている。
BPPおよびBDPは、それぞれ、直列に配置された1つまたは複数の旋回ジョイントを備えていてもよい。旋回ジョイントは、BPPとBDPのそれぞれに存在する一組の長手方向部材(LM)ガイドによって形成されていてもよい。LMガイドは、近位側、遠位側および外縁を有する本体からなり、LMガイドの本体は、仮想管のまわりに配置された一連の溝からなる。各溝は、本体の近位側から遠位側へと通じている。各溝は、一組のLMのうちの一つのLMを、仮想管のまわりの一定の半径方向の位置に保持するように構成されている。各チャネルは、さらに、LMを軸まわりに回転的に拘束するための離散的な拘束点を提供するように構成されていてもよい。一組のLMガイドの少なくとも1つまたは2つは、直列に配置された多関節LMガイドであってもよく、相互に関節で接続されてもよく、それによって、BPPおよびBDPのLMの屈曲を支持する。BPP内の多関節LMガイドの数は、少なくとも1つまたは2つ(例えば、2,3,4,5,6,7,8またはそれ以上)であってもよく、好ましくは少なくとも5つであってもよく、少なくとも2つがある場合には、BPPは、曲線に沿って屈曲していてもよい。BDPにおける多関節LMガイドの数は、少なくとも1つまたは2つ(例えば、2,3,4,5,6,7,8またはそれ以上)であってもよく、好ましくは少なくとも5つであってもよく、少なくとも2つのLMガイドがある場合、BDPは曲線に沿って屈曲してもよい。多関節LMガイドは、旋回ジョイントを介して一対の相互接触状態にある。旋回ジョイントは、ボールおよびソケットのジョイント、ゴムやシリコンのエレメントのような柔軟性のある部分、または球体の積み重ねで構成されていてもよい。LMおよびLMガイドの配置、ならびに操縦可能器具のための伝達機構の配置は、国際公開パンフレットWO2016/030457およびWO2016/091856に記載されており、参照により本明細書に組み込まれている。
代替的な配置によれば、BPPおよびBDPは、それぞれが、BPPまたはBDPの長手方向軸に対して実質的に垂直に設けられた複数の円弧状の離散スリットを含むスリーブを備えていてもよい。各スリットは、約150度から210度の角度を持っている。BPPまたはBDPに沿って進むと、スリットの方向が前のスリットに対して変化することがある。好ましくは、各スリットは約180度の角度を有し、BPPまたはBDPに沿って進むと、配向は0度と180度の間で交互に変化する。スリーブはLMに支持され、スリットはBPPまたはBDPの任意の方向への屈曲を可能にする。
操縦可能器具は、例えば国際公開パンフレットWO2009/098244、WO2016/030457、WO2016/091857、WO2016/091858に記載されているものであってもよい。
低侵襲器具は、典型的には、しかし必ずしもそうではないが、トロカール(切開部に挿入された管状のポート)を介して体内に入る。トロカールは、操縦可能器具のシャフトを受けるように構成されており、それは、操縦可能器具の軸方向(A−A’)の変位を可能として操縦可能器具を支持するために、操縦可能器具が軸方向にスライドして回転することができるトロカール通路を備え、また、操縦可能器具の方向を変えるための支点を提供する。トロカールは当技術分野で知られている。トロカールが切開部のまわりで自由に旋回できるところで、それにより、操縦可能器具は、トロカールと協働して支点域のまわりで旋回することができる。
トロカールの方向がロボット的に制御されるところでは、トロカールは、操縦可能器具の方向を固定してもよく、従って、支点域のまわりでの操縦可能器具の旋回制御はロボット的に制御される。トロカールは、ロボットアームのリンクの1つに一定の関係で(例えば、クランプまたはカップリングを介して)取り付け可能であってもよく、すなわち、それに対して回転不可能にかつ取り換え不可能な関係で保持されていてもよい。リンクは、エフェクタの終端(例えば、図3Hの230f)から第3の回転ジョイント以前の任意のものであってもよい。トロカールは、ロボットアームのリンクのうちの1つ、すなわち、回転不可能かつ1DOFの変位可能な関係に保持されたリンクに、1DOFジョイント(例えば、直動ジョイント)の関係を介して取り付け可能であってもよい。リンクの方向は、トロカールの方向を変えるように調整することができる。既存の1DOFジョイントは、器具シャフトに沿ってトロカールの位置を変更することができる。外科医が、支点域のまわりで操縦可能器具を旋回させたい場合、ロボットアームは、シャフト、終端エフェクタ、終端エフェクタの回転、およびコネクタを介したシャフトの軸方向の変位を制御しながら、操縦可能器具の要求される方向に対応するように、トロカールの方向を変更する。
トロカールは、支持アームを介してロボットアームのリンクの一つに一定の関係で取り付け可能であってもよく、支持アームは、剛体であってもよく、調整不可能であってもよく、または調整可能であってもよい。支持アームの一端は、ロボットアームのリンクに取り付けられているか、または取り付け可能である。リンクは、エフェクタの終端(例えば、図3Hの230f)から第3の回転ジョイント以前の何れのものであってもよい。支持アームの他方の終端は、操縦可能器具がその中にスライド可能に取り付け可能なトロカールに(例えば、クランプまたはカップリングを介して)取り付けられているか、または取り付け可能である。支持アームを介して、取り付けられたときのトロカールは、ロボットアームのリンクに対して一定の位置関係および回転関係にある。トロカールは、クランプまたはカップリングまたは器具ガイドを使用して支持アームに取り付けられてもよい。リンクと一定の位置関係および回転関係にある操縦可能なトロカール(264)を備えたロボットアームの構成の例が、図3Hに示されている。
トロカールは、ロボットアームのリンクの1つに対して1DOF以上の関係で取り付け可能であってもよい。トロカールは、調節可能な支持アームを形成する2つの剛体アームを介して、ロボットアームのリンクの1つに1DOFのスライド可能な関係で取り付けられてもよい。第1の剛体アームの一端は、ロボットアームのリンクに着脱可能に取り付けられ、第1の剛体アームの他端は、1DOFのスライド可能なジョイントに取り付けられているかまたは取り付け可能である。リンクは、エフェクタの終端(例えば、図3Gまたは3Hの230f)から第3の回転ジョイント以前の何れかのものであってもよい。第2の剛体アームの一端は、1DOFのスライド可能なジョイントに取り付けられているかまたは着脱可能である。第2の剛体アームの他方の終端は、操縦可能器具がその中にスライド可能に取り付けられるトロカールに(例えば、クランプを介して)取り付けられるかまたは取り付け可能である。剛体アームを介して、取り付けられたときのトロカールは、ロボットアームのリンクに対して一定の2DOFの位置関係および回転関係にあり、しかし、1DOFでスライド可能である。トロカールは、クランプまたはカップリングを使用して、調節可能な支持アームに取り付けられてもよい。リンクとの一定の位置関係および回転関係にあり、かつそれに対してスライド可能な1DOFの関係にある操縦可能なトロカール(264)を備えたロボットアーム構成の例が、図3Gに示されている。調節可能であってロボットアーム(200)のリンク(L6(RA))に対するトロカール(264)の位置関係および回転関係を設定する支持アームにより取り付けられた、操縦可能なトロカール(264)を備えたロボットアーム構成の例が、図43A〜図43Dに示されている。
操縦可能器具のシャフトは、追加の安定性を提供するために器具ガイドによって支持されてもよい。器具ガイドは、操縦可能器具のシャフト、またはその中で操縦可能器具が軸方向に回転しスライドし得るトロカールを受け、器具の方向を支持するように構成されている。器具ガイドは、操縦可能器具および/またはシャフトの方向を固定してもよい。器具ガイドは、器具シャフトの軸まわり(A−A’)の回転を許容してもよいし、許容しなくてもよい。器具ガイドは、器具ガイドに対して器具シャフトの軸方向(A−A’)の相対的なスライドを許容してもよいし、許容しなくてもよい。器具ガイドは、器具ガイドに対する器具シャフトの軸方向(A−A’)の相対的なスライドを固定してもよい。器具ガイドは、器具ガイドに対する器具シャフトの相対的な軸まわり(A−A’)の回転を固定してもよい。器具ガイド(266)の例は、図3I,3L,3M,16,17,22〜25,31〜34に示されている。
器具ガイドは、ロボットアームのリンクの1つに堅固に取り付けられていてもよく、すなわち、回転不可能かつ取り換え不可能な関係に保持されていてもよい。リンクの方向は、器具ガイドの方向を変更するように、ロボットアームによって調整することができる。外科医が、支点域のまわりで操縦可能器具を旋回させたい場合、ロボットアームは、シャフト、終端エフェクタ、終端エフェクタの回転、およびコネクタを介したシャフトの軸方向の変位の方向を制御しながらも、操縦可能器具の必要な方向に対応するように器具ガイドの方向を変更するであろう。
器具ガイドは、支持アームを介してロボットアームのリンクの一つに対して取り付け可能であってもよく、固定されて、堅固に取り付けられて、調整不可能なまたは調整可能な関係で保持されていてもよい。支持アームの一端は、本明細書では固定用ロボットアームリンクとしても知られているロボットアームのリンクに取り付けられているか、または取り付け可能である。支持アームの他方の端は、操縦可能器具が任意にスライド可能に装着可能な器具ガイドに取り付けられているか、または取り付け可能である。支持アームを介して、取り付けられたときの器具ガイドは、ロボットアームのリンクに対して一定のまたは調整可能な位置関係および回転関係にある。器具ガイド(266)を備えたロボットアームの構成例が、図3Iに示されている。支持アーム(252)の例は、図3I,3L〜3R,16,17,22〜25,31〜34に示されている。
支持アーム(252)は、固定され、すなわち調整不可能であってもよく、例えば、固定用ロボットアームリンクに対する器具ガイド(266)および/または器具ガイド本体の方向は、固定され、かつ、調整不可能である。
例えば、固定用ロボットアームのリンクに対する器具ガイド(266)および/または器具ガイド本体の方向を調節するために、支持アーム(252)は、調節可能であってもよい。調節可能な支持アームは、固定用ロボットアームのリンクに関して、器具ガイドおよび/または器具ガイド本体の方向を調整するように構成されていてもよい。方向が設定されると、調節可能な支持アームは、その方向をロックするように構成されている。調節可能な支持アームは、ボールおよびソケットのジョイントのような、1または2の移動の自由度(DOF)を提供する、ロック可能なジョイントによって相互に接続された2つ以上の剛体リンクを備えていてもよい。
調節可能な支持アーム(252−a,−b)の例は、操縦可能器具のシャフトを支持するガイド溝を備えた器具ガイド(266)本体を有するアダプタ(250)の一部としての装置ガイド(266)を描いた図3M,3O〜3R,22−25,31−24に示されている。操縦可能器具のシャフト(130)は、器具ガイド(266)本体に対して一定の軸まわりの回転に維持される。器具ガイド(266)本体は、ロック可能なボールおよびソケットのジョイント(253)によって相互に接続された2つの剛体リンク(252−a,252−b)を有する調節可能な支持アーム(252)に取り付けられており、剛体リンク間の2自由度(DOF)の動作を提供する。
調節可能な支持アーム(252−a,−b)は、モータ(例えば、サーボモータ、リニアアクチュエータ)のような1つ以上の動力アクチュエータを使用して調節可能であってもよい。一対の剛体リンク(252−a,252−b)は、それぞれが動力アクチュエータによって駆動されるジョイントによって相互に接続されていてもよい。例えば、複数の剛体リンクが3つのジョイントで直列に接続されていてもよく、そのうちの2つは回転でサーボモータによって駆動され、1つは直動でリニアアクチュエータによって駆動される。これは、器具ガイドがトロカールに取り付けられている場合に関連するかもしれない。図3Pには、5つのリンクと4つの回転ジョイントを持つ、動力付の調整可能な支持アームが描かれている。図3Qには、4つのリンクと2つの回転ジョイントと1つの直動ジョイントを持つ、動力付の調整可能な支持アームが描かれている。図3Rには、7つのリンクと7つの回転ジョイントを持つ動力付の調整可能な支持アームが描かれている。
図22〜25において、調節可能な支持アーム(252)の近位端は、アダプタ(250)のリンク(L)に取り付けられている(251)。それは、アダプタ(250)の第1の(最も近位の)リンク(L)に一定の関係で取り付けられている(251)。図31〜34において、調節可能な支持アーム(252)の近位端は、腰板(272)に取り付けられている。それは、腰板(272)に一定の関係で取り付けられている(251)。
図16,17,22〜25で、終端の3つの軸は、操縦可能器具(100)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差している(例えば、AR,ARおよびAR)。
器具ガイド(266)は、後述するアダプタ(250,図16,17,22〜25,31〜34)の一部として提供されてもよく、操縦可能器具(100)への取り付けのための新しいエフェクタ端を作り出すために、既存のロボットアームのエフェクタ端に取り付けるように構成されている。アダプタ(250)は、近位終端に、ロボットアームの終端エフェクタに一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された第1取り付け具を備えていてもよい。アダプタ(250)は、遠位端に、操縦可能器具(100)のコネクタ(110)に一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された第2取り付け具を備えていてもよい。器具ガイド(266)は、支持アーム(252)を介して、第1取り付け具に一定の(方向および位置)関係で取り付けられてもよい。器具ガイド(266)は、支持アーム(252)を介して、アダプタ(250)の最近位リンク(例えば、図16,17,22〜25のL)(それは、ロボットアームの終端ジョイントの最遠位リンク(例えば図16,17,22〜25のAR)と同じである)に一定のまたは調整可能な(方向および位置)関係で取り付けられてもよい。器具ガイド(266)は、支持アーム(252)を介して、アダプタ(250)の腰板(272)(図31〜34)(それは、最遠位リンク(ロボットアームの終端ジョイントのL7(RA))と同じである)に一定のまたは調整可能な(方向および位置)で取り付けられていてもよい。有利なことに、器具ガイド(266)は、器具シャフト(130)の直接的な方向制御を可能にするが、これは、シャフトがシャフト(130)の支点域(134)のまわりで旋回可能である必要がないことを意味する。
器具ガイドは、操縦可能器具またはトロカールを受けるための器具ガイド溝または凹部を備えた器具ガイド本体を備えていてもよい。好ましくは、凹部は、横方向(横向き)にドッキングすることによって、即ち、操縦可能器具の軸に平行または垂直な平面に沿って操縦可能器具を変位させることによって、操縦可能器具またはトロカールの装填を可能にする。横方向のドッキングは、溝内に装置を軸方向にスライドさせて装填した場合に発生する器具のチップまたは終端エフェクタの汚染を防ぐ。
器具ガイド凹部は、(ねじ付きボルト(threaded bolt)、スプリング解除ボルト(spring release bolt)、またはスプリング付きブレーキのような、操縦可能器具をロックするための1つ以上の要素を備えており)器具ガイド本体に対してスライド可能な関係で操縦可能器具またはトロカールを繰り返しかつ可逆的に保持する器具ガイドロックアセンブリを備えていてもよい。器具ガイドロックアセンブリが解放されているとき、操縦可能器具は、凹部に横方向にドッキングされてもよい。器具ガイドロックアセンブリが閉じているとき、操縦可能器具は、シャフトの軸まわり(A−A’)の回転を可能にし、かつ、シャフトの軸方向(A−A’)のスライドも可能にし得る凹部内に保持されてもよい。器具ガイド凹部には、ロック可能なゲート(例えば、ねじ付きボルト、スプリング解除ボルト、またはスプリングフラップ(spring flap))が設けられていてもよく、これは、器具ガイド凹部の開放端を繰り返しかつ可逆的にブロックする。ゲートが解放されているとき、操縦可能器具またはトロカールは、横方向にドッキングできる。ゲートが閉じているとき、シャフトの軸まわり(A−A’)の回転を可能とし、シャフトの軸方向(A−A’)のスライドも可能とし得るように、操縦可能器具またはトロカールを器具ガイド凹部内に保持することができる。凹部内に保持された操縦可能器具は、器具ガイドに対して回転可能であり、スライド可能でもあり得る。器具ガイドおよびその構成要素は、任意の適切な材料から作られていてもよく、好ましくは、ステンレス鋼、チタン、または複合材、またはこれらの組み合わせなどの医療機器に適した材料から作られていてもよい。必要に応じて、それらのうちの1つまたは複数は、例えば、抗菌性または耐腐食性の保護層でコーティングされていてもよい。
操縦可能器具は、あらゆるタイプの遠隔ロボット制御の操作、感知、または活動のために使用される、工学ツール、工業用ツール、または外科用器具であってもよい。操縦可能器具は、外科用器具であってもよく、例えば、低侵襲外科用器具、腹腔鏡用器具、内視鏡用器具、または血管内カテーテルなどである。操縦可能器具は、例えば、血管内の、内視鏡の、脳外科の、ENT(耳、鼻および喉)の、整形外科のアプリケーションに使用され、外科用器具に使用され、遠隔操作医療ロボットに使用されまたはハンドヘルド外科用器具に使用され、および産業用アプリケーションに使用される多関節器具であってもよいが、これらに限定されるものではない。
操縦可能器具は、例えばWO2009/098244に記載されているように(その図13Aおよび13Bを参照)、直列に配置された第1および第2のBPPを備え、直列に配置された第1および第2のBDPのそれぞれの動作を制御するものであってもよい。この場合、最も外側の(第1の)BPPに取り付けられたコネクタは、本明細書に記載されているのと同様に、最も外側の(第1の)BDPの動作を制御し、ロボットアームに取り付けられる。第2の(最も内側の)BPPは、第2の(最も内側の)BDPの動作を制御し、第2の(最も内側の)BDPの所望の位置が満たされると、第2の(最も内側の)BPPの位置は、外部クランプを使用してロックされる。それに代えて、第2の(最も内側の)BPPの位置は、複数の一定の離散的な位置からの選択を可能にするインデックス機構を使用して制御されてもよい。
ロボットアームは、基端部、エフェクタ端、およびジョイントによって接続された複数の介在リンクから構成され、リンクおよびジョイントの配置は、エフェクタ端に少なくとも6自由度の動作を提供する。ジョイントは、典型的にはモータ、油圧装置、または空気圧装置によって作動可能であり、電子信号によるエフェクタ端の位置および方向の制御を可能にする。運動学的な対としても知られている各ジョイントは、1または2自由度(DOF)の動作を提供してもよく、好ましくは1DOFである。ジョイントは、回転ジョイントまたは直動ジョイントであってもよい。回転ジョイントは、回転する1自由度の動作を有する。直動ジョイントは、直線的な変位、すなわちスライド可能な1自由度の動作を有する。一般的に、ロボットアームは6つのジョイントで構成されており、それぞれが1DOFを持ち、エフェクタ側に6DOFの動作を発生させる。ロボットアームが6個以上のジョイントを含む場合、エフェクタの位置および方向は、ジョイント位置の複数の異なる組み合わせを使用して達成することができ、ロボットアームの経路が制限されている場合などに有用な冗長性を提供する。ジョイントおよびリンクの例示的な配置は、図3A〜3Gに図示されている。
終端のジョイントが本明細書で言及されている場合、それは、取り付け具(260)に取り付けられるであろうエフェクタ端の運動学的な連鎖の運動学的な対のジョイントを指し、例えば、図3Bのジョイント220g、図3Cのジョイント220g、図3Dのジョイント220i、図3Gのジョイント220i、図3Hのジョイント220jおよび図3Iのジョイント220iを参照する。終端の2つのジョイントとは、(1)終端のジョイントと、(2)終端のジョイントに取り付けられ、ロボットアームの基端に向かって配置された運動学的な連鎖の一対のジョイント、例えば、図3Bのジョイント220gおよび220f、図3Gのジョイント220iおよび220h、図3Hのジョイント220jおよび220i、および図3Iのジョイント220iおよび220hを参照する。終端の3つのジョイントとは、(1)終端のジョイントと、(2)終端のジョイントに取り付けられ、ロボットアームの基端に向かって配置された運動学的な連鎖の運動学的な対のジョイントと、(3)ジョイント(2)に取り付けられ、ロボットアームの基端に向かって配置された運動学的な連鎖の運動学的な対のジョイントと、を参照し、例えば、図3Bのジョイント220g,220f,220e;図3Gのジョイント220i,220h,220g;図3Hのジョイント220j,220i,220h;および図3Iのジョイント220i,220h,220gを参照する。ジョイントは、ロボットアームに一体化された何れかのもの、およびロボットアームのエフェクタ端に追加されたアダプタを介して追加された何れかのジョイントを含む。
1つ以上、好ましくはそれぞれのジョイントは、ジョイントへの外力の印加を検出する力センサを備えていてもよい。ジョイントが回転ジョイントである場合には、ジョイントトルクを測定するジョイントトルクセンサが各ジョイントに埋め込まれてもよい。外力は、リンクに加えられてもよいし、エフェクタの終端に加えられてもよい。力を検出することで、隣接するロボットアームや機器などの他の物体へのリンクの衝突を検出することができる。外力の検出により、操縦可能ツールに加えられた力の検出が可能となる。ジョイントトルクセンサは、Kukaロボットアームのようないくつかの市販のロボットアームに既に提供されている。ロボットアーム内のトルクセンサに加えて、ロボットアーム内の取り付け具には、力センサ(例えば、6DOF力センサ)が設けられていてもよい。ロボットアームは、例えば、Kuka,Fanuc,ABBによって製造されたように、商業的に提供されてもよいし、あるいは、適合化された商業的に入手可能なロボットアームであってもよい。既存のロボットアームへの適応は、例えば、1つ以上のジョイントまたはリンクの交換、またはエフェクタ端に取り付けられたアダプタを使用した1つ以上の制御可能な自由度の追加を含み、それによって新しいエフェクタ端が作り出される。
エフェクタ端は、コネクタへの取り外し可能な取り付けのための取り付け具を提供する。取り付け具は、ロボットアームによって既に提供されているような標準的な取り付け具であってもよいし、コネクタのパラメータに応じてカスタマイズされていてもよい。
ロボットアームの終端の2つまたは3つのジョイントおよび関連するリンクは、例えば図10〜25,41,42に示すように、それらの回転軸が交差するように配置されていてもよい。終端の2つまたは3つのジョイントは、それらの回転軸がBPPの動作域、好ましくは前述のBPP−CZOMと交差するように構成されていてもよい。ジョイントの配置は、ロボットアームのジョイント角度を設定することによって(例えば、図10,19)、またはロボットアームのエフェクタ端に取り付けられたアダプタ(例えば、図11〜18,20〜25,41,42)を使用して、1つまたはそれ以上の追加の回転自由度を提供することによって実現することができる。終端の2つまたは3つのジョイントは、操縦可能器具の制御中に前述の関係に維持される。
可動部材が提供されてもよく、ここで、ロボットアーム(200)の基端部(230)が可動部材に取り付けられており、可動部材の位置が調節可能(1以上の方向に変位可能)であり、可動部材の角度も調節可能(1以上の方向に回転可能)であり得る。
前記可動部材は、(モータ付きの)ガントリー、(モータ付きの)トロリー、またはさらなるロボットアームを備えて構成される。
本明細書の他の箇所に記載されているように、ロボットアームの終端の2つまたは3つ以上のジョイントおよび関連するリンクは、例えば図11〜18,20〜42に図示されているように、アダプタ(250,250a,250b)を介して追加されてもよい。アダプタの各ジョイントは、例えばサーボモータまたはリニアアクチュエータによって駆動される。アダプタは、既存のロボットアームのエフェクタ端に取り付けるように構成され、操縦可能器具(100)に取り付けるための新しいエフェクタ端を作り出す。アダプタ(250)は、ロボットアームのエフェクタ端に取り外し可能に取り付けるように構成されていてもよい。有利なことに、アダプタは、既存のロボットアームの自由度の数を増加させる。追加の自由度は、例えば身体の切開部に入るような同じ進入点から入る操縦可能器具にそれぞれ取り付けられた複数のロボットアームの隣り合わせの作業を改善する。異なる器具の姿勢が、ロボットアームのリンクが衝突する原因となる場合、追加の自由度は、ロボットアームが同じそれぞれの器具の姿勢を維持することを可能にするが、それぞれのロボットアームの衝突するであろう少なくともリンクの位置および/または方向を変更することを可能にする。このようにして、ある器具の姿勢は、いくつかの異なるロボットアームの姿勢で達成することができ、その冗長性は、狭い作業空間での衝突を最小限に抑えるロボットアームの姿勢を選択することを可能にする。
アダプタのさらなる利点は、本明細書に記載されているような操縦可能器具を制御するために必要な自由度の数(例えば6DOF)を持っていない外科用ロボットアームのような既存のロボットアームの機能をアップグレードすることである。アダプタを介して2つの余分な自由度を追加することにより、外科手術室で既に使用されている既存の3または4DOFのロボットを、現在の操縦可能器具に適合させることができる。
#アダプタの基本
本出願は、アダプタをさらに提供する。アダプタは、好ましくは、2つのジョイント(運動学的な対としても知られている)を備え、またより多くまたはより少ないジョイント(例えば、1つのジョイントまたは3つのジョイントまたはそれ以上のジョイント)を備えてもよく、各ジョイントは、回転または直線的な変位である1DOFの動作を提供する。各ジョイントは、側面に位置して介在するリンクによって連結されている。ジョイントは、回転(リボリュート)ジョイント、直動(スライディング)ジョイント、または回転ジョイントと直動ジョイントの混合であってもよい。ジョイントは、直列および/または並列に接続されていてもよい。アダプタ(250)は、近位端(20)および遠位端(40)を有してもよい。アダプタ(250)は、近位端に、ロボットアームの終端エフェクタに一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された第1の取り付け具を備えていてもよい。アダプタ(250)は、遠位端に、操縦可能器具(100)のコネクタ(110)に一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された第2の取り付け具(ロボットアームの取り付け具と同等のもの)を備えていてもよい。
#アダプタの直列回転ジョイント
アダプタのジョイントは、直列に接続された回転ジョイントであってもよい。アダプタの最近位のジョイント(例えば、図11〜18,20〜25のARのまわりの回転)の近位リンク(例えば、図11〜18,20〜25,30,31のL)は、ロボットアームの終端エフェクタ(例えば、図11〜18,19〜25,30,31における回転軸ARを持つ終端ジョイントの遠位リンク)に一定の回転関係で取り付け可能である。アダプタの最遠位ジョイントの遠位リンクは、ロボットアームの終端エフェクタに一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された相補的な(第1の)取り付け具(例えば、最近位ジョイント(例えば、図11〜18のR)の近位リンク(例えば、図11〜25のL)、またはその延長線)を介して、コネクタ操縦可能器具に一定の回転関係で取り付け可能である。アダプタ(250)は、遠位端に、操縦可能器具(100)のコネクタ(110)に一定の回転関係で取り外し可能に取り付けられるように適合された第2の取り付け具(例えば、図11,12,14〜18,19〜25の回転軸RまたはARを有する終端のジョイントにある遠位リンク、またはその延長線上;終端のジョイントの遠位リンク、図13の回転軸ARを持つ終端のジョイントの遠位リンク、またはその延長線上)を備えていてもよい。
#アダプタの並列回転ジョイント
アダプタジョイントは、並列に接続された回転ジョイントを含んでもよい(図37〜40)。
##アダプタマルチポッド(多脚)
アダプタのジョイントは、例えば図26〜36に示すように、並列に接続された直動ジョイントを含んでもよい。アダプタ(250)は、多脚機構を形成する、並列に配置された少なくとも3つの直動ジョイントを備えていてもよい。そのようなアダプタは、本明細書で多脚アダプタとして知られてもよい。3つの直動ジョイントを含む多脚アダプタは、三脚アダプタと呼ばれ、4つの直動ジョイントを含む場合は、四脚アダプタと呼ばれることがある。多脚アダプタの近位端には、ロボットアームに取り付け可能な腰板(272)があり、特に終端エフェクタ、特にロボットアームの終端のリンク(L7(RA))に相補的な(第1)取り付け具を介して、一定の回転関係で取り付け可能である。多脚アダプタの遠位端には、直動ジョイントの動作に応答して移動する足板(274)が設けられている。足板(274)は、相補的な(第2)取り付け具を介して、操縦可能器具のコネクタに一定の関係で取り付け可能である。1つ以上の直動ジョイント(L9a,L9b,L9c)の作動により、足板(274)がベースプレート(272)に対して相対的に傾くことを可能にする。例えば、中立の位置(図27)にある足板(274)を示す図27および図28を比較する。例えば、図27および図28は、足板(274)が中立の位置にあり(図27)、屈曲可能な遠位部(140)がシャフト(130)に対して真っ直ぐであることを示しているか、または足板(274)が傾いた位置にあり(図28)、屈曲可能な遠位部(140)がシャフト(130)に対して曲がった状態にあることを示している。足板(274)は、実質的に2つの自由度を有する。
各直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)の各近位リンク(L8a,L8b,L8c)は、腰板(272)に取り付けられてもよい(図26)。各直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)の各近位リンク(L8a,L8b,L8c)は、1または2DOFを有するジョイントを介して、好ましくは回転(1DOF)ジョイントを介して腰板(272)に取り付けられてもよい。近位リンク(L8a,L8b,L8c)は、円の円周上に均等に分布していてもよい。円は、第1の取り付け具の中心軸を中心として配置されていてもよい。
各直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)の各遠位リンク(L9a,L9b,L9c)は、足板(274)に取り付けられていてもよい(図26)。各直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)の各遠位リンク(L9a,L9b,L9c)は、1または2DOFを有する1つ以上のジョイントを介して、好ましくは回転(1DOF)ジョイントを介して足板(274)に取り付けられてもよい。遠位リンク(L9a,L9b,L9c)は、円の円周のまわりに均等に分布していてもよい。円は、第2の取り付け具の中心軸を中心にして配置されていてもよい。
追加の自由度は、それぞれ操縦可能器具に取り付けられて同じ入口の点、例えば身体の切開部から入る複数のロボットアームの隣り合わせの作業を改善する。図35では、2つのロボットアーム(200,200’)がアダプタ(250,250’)を備えた近接した状態で示されている。遠位の屈曲可能な部分(140,140’)は、アダプタの足板(274,274’)の方向を変えることによって、ロボットアームの終端のリンク(L7(RA))の衝突する動作を避けるように屈曲させることができる(図36)。
アダプタ(250)は、本明細書の他の箇所に記載されているように、器具ガイド(266)ガイドを備えてもよい。
アダプタは、2つのジョイントの回転軸が交差するように構成されてもよい(例えば、図11,12,14〜18,20〜25,41,42のARおよびAR,図13のARおよびAR)。
アダプタは、アダプタの2つのジョイント(例えば、図11,12,14〜18,19〜25,41,42のARおよびAR)の回転軸と、アダプタの最近位ジョイントの最近位リンク(L)(例えば、図11,12,14〜25,41,42のAR)の回転軸(これは、ロボットアームの終端のジョイント(例えば、図11,12,18,22〜25のL7(RA))の最遠位リンクの回転軸と同じである)とが交差するように構成されていてもよい。それらは、操縦可能器具(100)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差する。
アダプタは、アダプタの遠位端ジョイント(例えば図11〜13のR)の回転軸が、BPP(120)の近位チップの中心軸に平行に配置されるか、またはコネクタ(110)の近位チップの中心軸に平行に配置されるように構成されていてもよい。この平行関係は、屈曲および直線状の器具構成において維持される。角度は、屈曲した器具構成および直線の器具構成において固定される。
アダプタの最遠位ジョイント(例えば、図14〜18,20〜25,41,42のAR)の回転軸が、BPP(120)の近位チップの中心軸に対して非平行に配置されているか、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に対して非平行に配置されているように構成されてもよい。非平行の関係は、屈曲および直線状の器具構成において維持される。角度は、屈曲および直線状の器具構成において固定される。10度から170度、好ましくは55度から125度、または70度から110度の角度差があってもよい。
図14〜18,21,22,23,24および25においてARは、BPP(120)の近位チップの中心軸に対して90度で固定されているか、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に対して90度で固定されている。図20において、ARは、BPP(120)の近位チップの中心軸に対して65度で固定されるか、またはコネクタ(110)の中心軸(12)に対して65度で固定される。
好ましくは、アダプタは、アダプタの最遠位ジョイントの回転軸(例えば、図14〜18,22〜23,41,42のAR)が、BPP(120)の近位チップの中心軸に対して垂直な平面(例えば、図14〜17のP)に、またはコネクタ(110)の中心軸(12)に対して垂直な平面に平行に配置されるように構成されている。
好ましくは、アダプタの最遠位ジョイント(例えば、図14〜18,22〜23.41,42のAR)の回転軸が、BPP(120)の近位チップの中心軸に、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に対して垂直に配置されるように構成されている。前述の平面に平行または垂直な関係は、屈曲したおよび直線状の器具構成において維持される。前記角度は、屈曲したおよび直線状の器具構成において固定される。例示的には、図14〜19において、ARは、そのような平面に関して0度に固定されている。
アダプタは、アダプタの2つの遠位端ジョイントの回転軸(例えば、図14〜18,20〜25,41,42のARおよびAR)によって形成される平面が、BPPの近位端の中心軸(120)に対して、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に対して、0度とは異なる角度(好ましくは90度に配置される)で配置されるように構成されていてもよい。角度関係は、屈曲したおよび直線状の器具構成において維持される。図14〜18,21,22,23,24,25,41,42において、前記角度は90度で固定されている。図20で、前記角度は65度で固定されている。
アダプタは、
− 終端の3つの軸(例えば、図14〜18,20〜25,41,42のAR,ARおよびAR)が、操縦可能器具(100)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差し、
− アダプタの最遠位ジョイント(例えば図14〜18,20〜25,41,42のAR)の回転軸が、BPP(120)の近位チップの中心軸に非平行に配置されるか、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に非平行に配置される
ように構成されてもよい。
角度は、屈曲したおよび直線状の器具構成において固定される。例示的に、図14〜18,21,22,23,24,25,41,42では、軸は非平行(90度)に固定されている。図20では、軸は非平行(65度)に固定されている。
アダプタは、
− 終端の3つの軸が、操縦可能器具(100)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差し(例えば、図14〜18,20〜25,41,42のAR,AR,AR)、
− アダプタの2つの最遠位端ジョイントの回転軸(例えば、図14〜18,図20〜25,41,42のARおよびAR)によって形成される平面が、BPP(120)の近位チップの中心軸に対して、またはコネクタ(110)の中心軸(112)に対して、0°とは異なる角度(好ましくは90°)に配置されるこのように構成されてもよい。
その角度は、屈曲しおよび直線状の器具構成において固定される。例示的に、図14〜18,21,22,23,24,25,41,42では、軸は90度に固定されている。図20では、軸は65度に固定されている。
上記の構成において、シャフト(130)の中心軸(132)の方向は、器具が屈曲しまたは直線状の構成にあるときに、ロボットアームの終端の遠位ジョイント(例えば、図14〜18,図20〜25,41,42のAR)の回転軸の方向に対して相対的に固定されている。ロボットアームの終端のジョイント(例えば、ARの図14〜18,22,23)の回転軸は、シャフト中心軸(132)と同軸であってもよい。ロボットアームの終端のジョイント(例えば、図20,21,24,25のAR)の回転軸は、シャフト中心軸(132)に対して傾斜していてもよい。これにより、アダプタの最近位ジョイント(例えば図14〜14〜18,20〜25,41,42のAR)の最近位リンク(例えば図14〜14〜18,20〜25,41,42のL)(これは、ロボットアームの終端のジョイントの最遠位リンク(例えば図18,22〜24のAR7(RA))と同じである)が、器具シャフト(130)に対して一定の位置および回転関係に配置されるか、または取り付けられることを可能にする。これは、シャフトがシャフト(130)上の支点域(134)のまわりで旋回可能である必要がないこと、つまり、器具シャフト(130)の直接的な方向制御を可能にする。
ロボットアームの終端のジョイント(例えばAR)の回転軸を有する器具シャフト(130)に対する一定の位置および回転関係は、操縦可能器具(100)の長さおよび患者内を自由に旋回するトロカールの位置の知識を有するロボットアーム(200)およびアダプタ(250)の制御によって達成されてもよい。これは、支持アーム(252)を持たない図11,12,14,15,18,20,21,27〜30,41,42に示されている。
アダプタ(250)の最近位ジョイント(例えば図16,17,22〜25のAR)の最近位リンク(例えば図16,17,22〜25のL)と器具シャフト(130)との一定の位置および回転関係は、本明細書の他の場所に記載されている器具ガイド(266)を使用して達成されてもよい。従って、アダプタ(250)の最近位ジョイント(例えば図16,17,22〜25のAR)の最近位リンク(L)は、器具シャフト(130)を、アダプタの最近位ジョイント(例えばARの図16,17,22〜25)の最近位リンク(L)(これは、ロボットアームの終端のジョイント(例えば、図14〜18およびL7(RA)図18,20〜24)と一定の位置および回転関係で保持するために、遠位に延びるアームまたは支持アーム(252)と、器具シャフト(130)のための器具ガイド(266)(本明細書ではカップリングとしても知られている)を備えていてもよい。
遠位に延びるアーム(252)および器具ガイド(266)は、好ましくは剛体である。器具ガイド器具ガイドは、操縦可能器具のシャフトまたはトロカールを受けるように構成されている。
支持アーム(252)は、例えば、器具ガイド(266)および/または器具ガイド本体の方向を調節するために、固定用ロボットアームのリンクに対して調節可能であってもよい。調節可能な支持アーム(252)は、堅固に取り付けられた状態にするために繰り返しロック可能であってもよい。調節可能な支持アーム(252)は、アダプタの最近位ジョイント(例えば、図16および図17のAR)の最近位リンク(L)に対して、器具ガイド(266)および/または器具ガイド本体の方向を調節するように構成されてもよい。一旦方向が設定されると、調節可能な支持アームは、その方向をロックするように構成される。方向は、繰り返しロック可能であってもよい。調節可能な支持アーム(252)は、1または2の移動の自由度(DOF)を提供するロック可能なジョイント(253)によって相互に接続された2つ以上の剛体リンク(252−a,252−b,図22〜25)を備えていてもよい。
器具ガイド(266)は、アダプタ(250)の最近位ジョイント(例えば、図16,17,22〜25のAR)の最近位リンク(L)に一定の関係で支持アーム(252)を介して取り付けられてもよい。
本明細書の他の箇所で述べたように、複数のロボットアームが提供されてもよい。それぞれが、作業空間内の同じ開口部を介して挿入される操縦可能器具と一緒に配置されてもよい。一側面によれば、ロボットアームの姿勢は、各アームが衝突を回避するようなものであってもよい。これは、コントローラが、各アームのそれぞれの動作が衝突することなく進むことができるように、各アームの姿勢および姿勢の軌跡を比較することを必要とする。一方のロボットアームの姿勢は、他方のロボットアームによる動作に対応するために、器具の姿勢を一定に保っている間に変化してもよい。これは、ロボットアームが6DOF以上を有する場合に特に適用可能である。第1のロボットアームが、第2のアームにスペースを与えるために冗長なジョイントを動かさなければならないことが予想され得る。複数のロボットアームのそのようなシステムは、調和した方法で動作し、移動するように構成されてもよい。図35および36は、アダプタの存在により衝突を回避する2つの隣り合わせのロボットアームの例を示す。
ロボットアームを使用して操縦可能器具の動作を制御する方法が提供される。本発明者らは、単一のコネクタにより、軸の方向とBDPの屈曲方向を別々に制御できることを見出した。さらに、シャフトの軸方向(A−A’)の変位が制御可能であることを見出した。そのうえに、同じ単一コネクタを使用してBDPが屈曲位置にある間、遠位チップは制御可能に回転可能であり、シャフトの方向を一定に保ちながら遠位チップの回転を達成することができる。既存のロボット制御器具、例えば、ダ・ヴィンチ手術システムで使用するために供給される腹腔鏡器具は、ロボットアーム上の相補的な取り付け具とインターフェースする4個の別個の回転ダイヤルを備えている(図1A〜1Eを参照)。使い捨て腹腔鏡装置内のワイヤーとプーリーのシステムは、ダイヤルから終端エフェクター(グリッパー)に向けて力を伝達する。メカニズムの複雑さは、先行技術の図1Dおよび図1Eから自明であり、近位端ハウジングおよびエフェクタ端は、回転可能なシャフトを介して回転力を遠位手首および終端エフェクタに伝達するためにワイヤーによって張力下に保持された多数のコンポーネントを含み、これもまた複雑な配置を含んでいる。公知の欠点は、高い許容誤差および信頼性を有し、使用中の力に耐えることができる多数の構成要素のために、器具の高コストであるだけでなく、組み立て時間もかかることである。いくつかの手順では、シャフトまたは終端エフェクタの連続的な回転が望まれ、例えば、器具が遠隔穿孔、研磨作用、糸の締め付け、コードの巻き取りなどに使用される場合には、シャフトまたは終端エフェクタの連続的な回転が望まれる。また、プーリーおよびワイヤーシステムでは、シャフトの回転数は、現在1.5回転までに制限されている。
ロボットアームエフェクタ端取り付け具の位置と方向は、この明細書で「器具全姿勢」または「器具姿勢」としても知られる器具の全姿勢を決定する。器具全姿勢は、支点域のまわりのシャフトの方向、シャフトの方向とは異なるBDPの屈曲方向、および遠位端の回転角度を指す。器具全姿勢は、器具遠位端の位置および方向並びに器具遠位端、例えば終端エフェクタの回転角度を有効に決定する。
本明細書に記載の操縦可能なツールおよびシステムは、一つのコネクタを使用して器具全姿勢を定義し、遠位チップはロボット制御の下で無限に回転可能である。
器具の特定の全姿勢を達成するために必要なロボットアームエフェクタ端取り付け具の位置および方向は、操縦可能器具の(数学的な)モデルおよび関連する1つ以上の(好ましくはすべての)以下に関するパラメータを使用して決定されてもよい。即ち、屈曲可能な近位部の長さ、屈曲可能な近位部の最大直径、屈曲可能な近位部の屈曲率、BPP−ZOMの位置、BPP−CZOMの位置、コネクタまでのBPPの距離、シャフトの長さ、シャフトの直径、支点域の位置、屈曲動作の増幅係数、支点域の寸法、屈曲可能な遠位部の長さ、屈曲可能な遠位部の最大直径、屈曲可能な遠位部の屈曲率、BDP−ZOMの位置、BDP−CZOMの位置、遠位部チップまでのBDPの距離に関するパラメータである。簡略化されたモデルの場合、操縦可能器具の次のパラメータを使用することができる。即ち、シャフトの長さ、コネクタまでのBPPの距離、遠位チップまでのBDPの距離、支点域の位置、BPPおよびBDPの直径、または増幅率であって、BPPの長さ、BDPの長さ、BPPの屈曲率、およびBDPの屈曲率を追加することもできる。
装置の姿勢とロボットアームの姿勢との間の関係は、1つ以上の数学モデルから決定されてもよい。以下に例を示す。
簡略化したモデルの場合
Figure 2021511087
詳細なモデルの場合
Figure 2021511087
定義
Figure 2021511087
ロボットアームのエフェクタ端取り付け具の制御は、Denavit-Hartenbergの記法に基づいて導き出すことができる。この表記法において、座標フレームは2つのリンク間のロボットアームのジョイントに取り付けられ、1つの変換がジョイント、[Z]に関連付けられ、第2の変換がリンク[X]に関連付けられるようになっている。
ロボットアームに沿った座標変換は、ロボットの運動方程式に基づくn個のリンクから構成される。
Figure 2021511087
ここで、[T]は終端リンクの位置を示す変換である。
座標変換[Z]と[X]を決定するために、リンクを接続するジョイントは、回転ジョイントまたは直動ジョイントとしてモデル化され、それぞれは、ジョイント軸を形成し、2つのリンクの相対的な動作を定義する空間内の個有の線Sを有する。典型的なロボットアームは、ロボットアームの各ジョイントに対する一連の6本の線Siによって特徴づけられる。それぞれの一連の線SiとSi+1に対して、共通の法線Ai,i+1がある。6本のジョイント軸Siと5本の共通の法線Ai,i+1のシステムは、典型的な6自由度ロボットの運動学的骨格を形成する。DenavitとHartenbergは、Z座標軸がジョイント軸Siに割り当てられ、X座標軸が共通法線Ai,i+1に割り当てられる表記法を導入した。
ロボットアームに(電子的、光、RF)制御信号を出力するように構成された制御ユニットが提供されてもよい。制御ユニットは、典型的には、一連の実行可能な命令を実行するように構成された回路(例えば、プロセッサおよびメモリ)を備える。出力は、電子信号、光信号、無線信号などであってもよい。
制御信号は、
− 支点域を中心とした軸の回転、
− シャフトの軸まわりの回転(A−A’)、
− シャフトの軸方向(A−A’)の変位、
− 屈曲可能な遠位部の屈曲、
− 屈曲可能な遠位部が屈曲位置にあるときの終端エフェクタの回転
を含む操縦可能器具の動作をもたらしてもよい。
シャフトの軸方向位置は、処置中に変化してもよい。制御ユニットは、シャフトの軸方向位置の変化に応答して支点域の位置を決定するように構成されてもよく、すなわち、シャフトに沿った支点域の位置は、動的に調整可能であってもよい。
操縦可能器具シャフトと屈曲可能な遠位部の上述の動作は、操縦可能器具の終端エフェクタの位置と方向を決定するために結合されている。
手動入力ユニットが、操縦可能器具の制御のための手動入力(例えば、動作情報)を受信するために提供されてもよい。
制御ユニットは、さらに、
− 手動入力ユニットからセンサ信号を受信し、
− 手動入力ユニットからの信号に応答してロボットアームの動作を制御するための制御信号を出力する
ように構成されてもよい。
手動入力ユニットは、片方の手の動作を感知して、対応するロボットアームの制御を可能にしてもよい。手動入力ユニットは、両手の動作を感知して、2つのロボットアームの対応する制御を可能にしてもよい。手動入力ユニットは、各手の動作を2自由度以上(例えば、3,4,5,6,7DOF)、好ましくは6以上のDOFで感知してもよい。最も好ましいのは、回転の3DOF、並進の3DOF、および終端エフェクタの作動のための1DOFで動作が感知されることである。任意の追加の冗長なDOFは、ロボットアームの特異性を減少させる可能性がある。手動入力ユニットは、0自由度の、または3自由度の、または6自由度全ての力のフィードバックを提供する。
手動入力ユニットは、手動で作動する機械的な動作に対応する信号を出力するものであれば何であってもよい。手動入力ユニットは、以下のうちの1つ以上から構成されていてもよい、即ち、
− 機械的なジョイスティック。機械的ジョイスティックは、2DOF以上(例えば、3,4,5,6,7DOF、好ましくは6以上のDOF)を有していてもよい。最も好ましいのは、回転の3DOF,3DOFの位置、および終端エフェクタの作動のための1つを有することである。0DOFまたは3位置DOF、または6DOFすべてに力のフィードバックがあってもよい。ジョイスティックは、終端エフェクタの位置と方向に沿って並んでいてもよい。
− ワイヤレス電磁気6DOFセンサ(Ascension社)
− 1つ以上のジャイロスコープおよび/または1つ以上の加速度センサを備えた無線6DOF。好ましくは、3つの回転軸加速度計、および3つの直線軸加速度計を備える。例として、ゲームコントローラ(例えば、任天堂WII、ソニー・プレイステーションMOVEなど)、スマートフォンなどが挙げられる。
− 画像認識システム。このようなシステムでは、次の2つのカメラが外科医の手の動作をキャプチャし、潜在的にカメラが光学的にロックオンするための基準オブジェクトまたはマーキングと一緒に配置されている。
− 1つまたは複数のフットペダル。1つまたは複数のフットペダルは、1つまたは複数の追加のロボットアームの制御を切り換えるように構成される。例えば、第1のフットペダルは、第2のロボットアームに取り付けられた右手の器具と第3のロボットアームに取り付けられた第3の器具との間で、右手の動作を感知した手動入力装置ユニットによる制御を切り換えるように構成されていてもよい。第3のロボットアームは、組織を引っ込めるために使用されてもよい。例えば、第2のフットペドルは、第2のロボットアームに装着された右手の器具と第4のロボットアームに装着された第4の器具との間の右手の動作を感知して手動入力装置ユニットによる切り換え制御を行ってもよい。第4のロボットアームは、例えば内視鏡を一定の位置に保持するためのものであってもよい。
のうちの1つ以上である。
手動入力ユニットは、「フィンガークラッチ」を構成してもよい。フィンガークラッチを作動させることにより、終端エフェクタに影響を与えることなく、入力装置の再配置が可能となる。それは、器具の動作が動作量の端に達したときに、操作者の手を動作量の中心内で再位置決めすることを可能にする。フィンガークラッチは、手の近接した位置にスイッチとして配置されていてもよいし、フットペダルとして配置されていてもよい。
制御装置は、手動入力装置によって感知された手動の動作を、操縦可能器具の対応する動作に変換するようにさらに構成されてもよい。装置の対応する動作は、ユーザの手動の動作と比較してスケーリングされてもよい(アップまたはダウン)。装置の対応する動作は、ユーザの手動による動作と比較して減衰されてもよい。
ある側面において、手動入力ユニットによって検出された回転動作は、操縦可能器具の対応する動作においてスケールアップされる。ある側面において、手動入力ユニットによって検出される回転動作は、スケールアップされる。ある側面において、手動入力ユニットによって検出された回転動作のみがスケールアップされ、変位動作は、操縦可能器具の対応する動作においてスケールアップされない。ある側面において、遠位チップ部または終端エフェクタの屈曲動作に対応する手動入力ユニットによって検出される回転動作のみがスケールアップされ、変位動作は、操縦可能器具の対応する動作においてスケールアップされない。ある側面において、遠位チップ部または終端エフェクタの屈曲動作は、手動入力と比較してスケールアップされる。例えば、手動入力ユニットが遠位チップまたは終端エフェクタの60度の屈曲を検出した場合、遠位チップまたは終端エフェクタの対応する角動作は90度までスケールアップされてもよく、手動入力ユニットが遠位チップまたは終端エフェクタの30度の屈曲を検出した場合、遠位チップまたは終端エフェクタの対応する屈曲は45度までスケールアップされてもよい。手動入力ユニットが遠位チップまたは終端エフェクタの0度の屈曲を検出した場合、遠位チップまたは終端エフェクタの対応する屈曲は0度のままである。遠位チップまたは終端エフェクタの屈曲のアップスケーリングのため、手術者の手首への負担が少ない。前記制御ユニットは、前記手動入力ユニットから受信したセンサ信号を、前記操縦可能器具の(数学的な)モデルを用いて、前記ロボットアームの制御信号に変換するようにさらに構成されてもよい。
このモデルは、屈曲可能な遠位部を、2つ以上の回転軸が交差する一点を有するジョイント(前述のBDP−CZOM)として扱ってもよい。前記モデルは、前記屈曲可能な近位部分を、2つ以上の回転軸が交差する一点を有するジョイントとして扱ってもよい(前記BPP−CZOM)。
制御装置は、(体腔の壁の位置の変化に合わせて動く)トロカールの位置の変化に応答して、拡張可能な体腔内に挿入されたトロカールと一定のスライド可能な関係にある器具シャフトを維持するようにさらに構成されてもよい(例えば、2Dまたは3Dカメラ+パターン認識または反射マーカーによって実装される)。制御ユニットは、呼吸の人工のろ過動作をするように構成されてもよい。
制御ユニットは、支点域の軸方向位置をトロカールとの一定の関係で維持するようにさらに構成されてもよい。
非接触測定ユニットは、操縦可能器具の制御のために非接触データ(例えば、寸法測定データ、視覚情報、分光学的情報、操作ボリューム内の特徴の距離情報)を受信するように提供されてもよい。非接触測定ユニットは、非接触測定ユニットから得られた情報を用いた自動処理を容易にする。非接触測定ユニットは、イメージセンサを備えていてもよい。非接触測定ユニットは、カメラ、例えば、2次元カメラや3次元カメラを備えていてもよい。非接触測定ユニットは、分光測定装置を備えてもよい。非接触測定ユニットは、距離センサ、例えば、IRセンサを備えていてもよい。非接触測定ユニットは、動作空間に挿入可能である。非接触測定ユニットは、動作空間が組織構造、組織の種類などの外科手術の動作空間である手術環境での使用が想定されており、内視鏡などの腹腔鏡器具の先端に設けられていてもよい。
制御ユニットは、操縦可能器具が反復動作を行うようにロボットアームを制御するよう構成されていてもよい。ロボットアームは、1つの動作を学習し、非接触測定ユニットのガイダンスの下でそれを繰り返すことができるように構成されていてもよい。例えば、続けて10本の縫合糸を作ったり、直線、円、または特定のパターンで切断したりする。
制御ユニットは、ロボットアームの1つ以上の(好ましくは全ての)ジョイントに配置された力センサから力イベントを決定するようにさらに構成されていてもよく、ここでは、力センサが操縦可能器具に加えられた外力を検出する。外力は、直線的な力であってもよく、好ましくは、シャフトの軸方向(A−A’)に沿って加えられる力である。外力イベントは、所定の閾値以上のものであってもよい。閾値は、使用される終端エフェクタに依存してもよい。終端エフェクタがシザーツールである場合には、閾値は、鈍感な先細りクランプを導入する場合よりも低くなる。閾値は、作業されている構造物に依存する場合がある。しきい値は、例えば、プルダウンメニューからの選択などにより、ユーザが定義することができる。脳神経外科医は、整形外科医とは異なる閾値を使用するだろう。
力イベントは、操縦可能器具が、操縦可能器具の操作者の視野(FOV)内にないときにトリガされてもよい。これは、外科医が前立腺切除術中の小血管など、内視鏡を介して手術空間のわずかな容積を良好に見ることができるが、内視鏡の後方の視野は見えず、トロカールとターゲットの人体組織の間の空間を見ることができないような外科的な設定に適用される。特に、手術スペースに器具を挿入する際や、助手が操作を行う際には、見えないところで器具が構造物に損傷を与える危険性がある。挿入された器具が腸、動脈、または他の解剖学的構造物に損傷を与える可能性がある。モータ駆動の器具が組織を穿孔するとき、外科医が「感じない」ので、外科医が知らないこともある。
特定の閾値を超えて力イベントをトリガすることにより、操縦可能器具がFOVの外にあるときに、チップ部および終端エフェクタがFOV内にあるときにも、操縦可能器具が構造物に力を加えることを可能にする。力イベントの検出は、操縦可能器具のロボットアームの動作の停止または反転、および/または可聴または視覚的な警報をもたらしてもよい。操作者のFOVは、例えば、目標操作部から半径4〜5cmの位置にあってもよい。
本明細書でさらに提供されるシステムは、本明細書に記載されるような操縦可能器具と、ロボットアームとからなるシステムである。システムは、さらに、本明細書に記載されているように制御ユニットを構成してもよい。システムは、本明細書に記載の手動入力ユニットをさらに含んでもよい。システムは、本明細書に記載の非接触測定ユニットをさらに含んでもよい。システムは、1つ以上のロボットアームをさらに含んでもよい。
本明細書でさらに提供されるのは、本明細書に記載されているように、付属の操縦可能器具を動かすために本明細書に記載されているようにロボットアームを制御する方法であり、この方法は、以下を含む操縦可能器具の動作に影響を与える。即ち、
− 支点域を中心としたシャフトの回転、
− シャフトの軸まわりの回転(A−A’)、
− シャフトの軸方向の変位、
− 屈曲可能な遠位部の屈曲、
− 屈曲可能な遠位部が屈曲位置にあるときの終端エフェクタの回転
である。
本発明の方法によれば、操縦可能器具の動作は、手動入力ユニットに応答することが可能である。
手動入力ユニットに応答する操縦可能器具の動作は、前述の操縦可能器具の(数学的な)モデルを使用して決定できる。
さらに提供されるのは、本明細書に記載された方法を実行するように構成されたコンピューティングデバイスまたはシステムである。
さらに提供されるのは、コンピューティングデバイスまたはシステムによって実行されると、コンピューティングデバイスまたはシステムが本明細書に記載の方法を実行させる命令を有するコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム製品である。
さらに提供されるのは、本明細書に記載されるようなコンピュータ・プログラムをその上に格納したコンピュータ読取可能な媒体である。
さらに提供されるのは、コンピュータ装置またはシステムによって実行されると、コンピュータ装置またはシステムに本明細書に記載されている方法を実行させる命令が格納されているコンピュータ可読媒体である。
さらに提供されるのは、本明細書に記載されるようなコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム製品を代表するデータ・ストリームである。
図1A〜Eは、ダ・ヴィンチ外科用ロボットシステム(インテュイティヴ・サージカル社)用の、従来技術のロボット操作可能器具(800)の異なる外観を示している。先行技術の器具(800)は、近位端(20)および遠位端(40)を有するシャフト(830)と、ロボットシステムの終端エフェクタに一定の関係で取り付け可能な近位端(20)のカップリング本体(810)と、シャフト(830)の遠位端(40)の終端エフェクタ(840)とを備えている。結合体(810)には、ダイヤル“a”を使用して軸(A−A’)まわりのシャフト(830)の回転動作を個別に制御し、ダイヤル“b”を使用して第1回転ジョイント(軸B−B’)についてのグリッパー(d/c2)の回転を制御し、ダイヤル“c”および“d”を使用して第2回転ジョイント(軸C−C’)についてのグリッパーアーム(d/c2)の個別の回転を制御する、4つの回転ダイヤル(a,b,c,d)が配置されている。グリッパーアーム(c1/c2)の動作を効果的にするためには、少なくとも4つのダイヤルを作動させなければならず、シャフト(830)は、シャフトの姿勢がダ・ヴィンチ手術用ロボットシステムの終端エフェクタの姿勢と一定の関係にあるように、カップリング本体(810)を介してロボットアームと回転接続されている。カップリング本体の複雑さは、図1Dおよび1Eに描かれている。カバーなしでは、4つの回転ダイヤル(a,b,c1,c3)のそれぞれが、制御コード(a−4,b−4,c1−4,c2−4)が巻かれた別個のスピンドル(a−2,b−2,c1−2,c2−2)に取り付けられており、コードが関連するコンポーネントを引っ張って回転させる。複数の滑車(b−6,c1−6,c2−6)が各コードを操舵するために使用される。同様に、終端エフェクタ(140)(図1B)の複雑さは、複数の滑車を有することからも明らかである。
図2Aおよび2Bは、本明細書に記載されているようなロボット制御可能な操縦可能器具(100)の図である。それは、近位端(20)および遠位端(40)を有し、シャフト(130)、屈曲可能な近位部分であるBPP(120)および屈曲可能な遠位部分であるBDP(140)から構成されている。ロボットアーム(200)に取り外し可能に取り付けられるように構成されたコネクタ(110)が、BPP(120)の近位終端(20)に一定の回転関係で取り付けられている。終端エフェクタ(150)は、BDP(140)の遠位端(40)に一定の回転関係で取り付けられている。シャフト(130)は、支点域(134)を中心に旋回する。
図2Aでは、BPP(120)およびBDP(140)は直線であり、終端エフェクタ(150)の回転軸(152)、シャフト(130)の中央長手方向軸(132)、およびコネクタ(110)の回転軸(12)は相互に同軸である。図2Bでは、BDP(140)は、BPP(120)の屈曲に応答して曲げられ、終端エフェクタ(150)は、コネクタ(110)の回転軸(112)のまわりの相補的な回転によって、BDP(140)が屈曲した位置(シャフトに対して相対的に)にあるときに、その回転軸(152)のまわりで回転可能である。異なる方向におけるBPP(120)の回転軸(112)は、BPP(120)に沿った動作域(122)で交差する。この図では、BDP(140)は曲線に沿って曲がり、回転ジョイントのまわりではない。異なる方向におけるBDP(140)の回転の軸(112)は、BDP(140)に沿った動作のゾーン(142)で交差する。
図3Aは、基端部(232)およびエフェクタ端(262)を有するロボットアーム(200)を図示しており、基端部(232)では、始端のジョイントがベース支持体(234)に取り付けられ、エフェクタ端(262)では、終端のジョイントが、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に取り付けられている。ロボットアーム(200)は、1〜2DOFの動作を提供する運動学的な対であるn個のジョイントを有する。運動学的な対は、好ましくは、それぞれが1DOFの動作のみを提供する回転および/または直動ジョイントである。
図3B〜3Iは、操縦可能器具(100)に取り付けられたロボットアーム(200)の異なる構成を模式的に示している。円柱(220a〜i)は回転ジョイントを、立方体(220f’)は直動ジョイントを表し、円柱を結ぶ線はロボットアームのリンク(230a〜i)を表している。図の間の変更は、ジョイントの回転軸または変位の方向、ジョイントの数、およびトロカール(264)または器具ガイド(266)の有無である。
図3Bでは、ロボットアームは、6つの介在するリンク(230a〜f)によって直列に接続された7つの回転ジョイント(220a〜g)を有する。各リンクは、付属の基端部(232)ジョイントの回転軸と、付属のエフェクタ端(262)ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。終端のジョイント(220g)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。
図3Cで、ロボットアームは、6つの介在するリンク(230a〜f)によって直列に接続された7つの回転ジョイント(220a〜g)を有する。リンク(230a〜e)の各々は、取り付けられた基端ジョイントの回転軸と、取り付けられたエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230e〜f)と取り付け具(260)の方向によって、ジョイント(220e〜g)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B、122)のBPP−CZOM(図1B、120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端のジョイント(220g)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。
図3Dで、ロボットアームは、8つの介在するリンク(230a〜h)によって直列に接続された9つの回転ジョイント(220a〜g)を有する。リンク(230a〜g)の各々は、付属の基端ジョイントの回転軸と付属のエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230g〜h)と取り付け具(260)の方向により、ジョイント(220g〜i)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端のジョイント(220i)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。
図3Eで、ロボットアームは、7つの介在するリンク(230a〜g)によって直列に接続された8つの回転ジョイント(220a〜h)を有する。リンク(230a〜g)の各々は、付属の基端ジョイントの回転軸と付属のエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230g)と取り付け具(260)の方向により、ジョイント(220g〜h)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端の接合部(220h)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。
図3Fで、ロボットアームは、8つの回転ジョイント(220a〜e,g〜i)と、8つの介在するリンク(230a〜h)によって直列に接続された1個の直動ジョイント(220f’)とを有する。各リンク230a〜d,g,hは、装着された基端側リンクの回転軸と装着されたエフェクタ側リンクの回転軸との間に直交関係を維持するように構成されている。直動ジョイント(220f’)は、回転ジョイント220e,g間の距離を変化させる。終端のジョイント(220i)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。
図3Gで、ロボットアームは、8つの介在するリンク(230a〜h)によって直列に接続された9つの回転ジョイント(220a〜i)を有する。リンク(230a〜g)の各々は、付属の基端ジョイントの回転軸と付属のエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230g〜h)と取り付け具(260)の方向により、ジョイント(220g〜i)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端のジョイント(220i)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。さらに提供されるのは、直動ジョイント(220g’)である。直動ジョイント(220f’)の一端はリンク230fに取り付けられているので、エフェクタ端の直動ジョイント(220h’)の後に3つの回転ジョイント(220g〜i)が設けられている。直動ジョイントの他方の終端は、支持(剛体)アーム(230g’)を介して、操縦可能器具(100)がスライド可能に挿入されるトロカール(264)用のクランプに取り付けられる。
図3Hで、ロボットアームは、8つの介在リンク(230a〜i)によって直列に接続された6つの回転ジョイント(220a〜f)と、1つの直動ジョイント(220g)と、3つの回転ジョイント(220h〜j)とを備えている。各リンク(230a〜g)は、装着された基端側ジョイントの回転軸と装着されたエフェクタ側ジョイントの回転軸との間に直交する関係を維持するように構成されている。リンク(230g〜h)と取り付け具(260)の方向によって、ジョイント(220h〜j)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端の3つの回転ジョイント(220h〜j)は、直動ジョイント(220g)を介して残りの回転ジョイントに取り付けられており、直動ジョイント(220g)の作動は、軸方向(A−A’)における操縦可能器具(100)の変位をもたらす。終端のジョイント(220j)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。さらに、トロカール(264)をリンク(230f)の1つに接続するための支持(剛体)アーム(230f)が設けられている。支持(剛体)アーム(230f)は、リンク(230f)およびトロカール(264)に一定の(回転および位置)関係で提供される。支持(剛体)アーム(230f)の一端は、エフェクタの終端で支持(剛体)アーム(230f)の後に3つの回転ジョイント(220h〜j)を提供するように、リンク(230f)に取り付けられている。支持(剛体)アーム(230f)の他方の終端は、操縦可能器具(100)がスライド可能に挿入されるトロカール(264)のためのクランプに取り付けられている。
図3Iで、ロボットアームは、8つの介在するリンク(230a〜h)によって直列に接続された9つの回転ジョイント(220a〜i)を有する。リンク(230a〜f)の各々は、取り付けられた基端ジョイントの回転軸と取り付けられたエフェクタ端のジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230g〜h)と取り付け具(260)の方向によって、ジョイント(220g〜i)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端のジョイント(220j)は、操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。器具ガイド(266)をリンク(230f)の1つに接続するための支持(剛体)アーム(230f’)がさらに提供される。支持(剛体)アーム(230f’)は、リンク(230f)および器具ガイド(266)に対して一定の(回転および位置)関係で提供される。支持(剛体)アーム(230f’)の一端は、エフェクタの終端で支持(剛体)アーム(230f’)の後に3つの回転ジョイント(220g〜i)を提供するように、リンク(230f)に取り付けられている。支持(剛体)アーム(230f’)の他端は、操縦可能器具(100)がスライド可能に挿入される器具ガイド(266)に取り付けられている。さらに、トロカール(264)がある。
図3Jで、ロボットアームは、8つの介在するリンク(230a〜h)によって直列に接続された9つの回転ジョイント(220a〜i)を有する。リンク(230a〜f)の各々は、取り付けられた基端ジョイントの回転軸と、取り付けられたエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。リンク(230g〜h)と取り付け具(260)の方向によって、ジョイント(220g〜i)の回転軸は、BPP−CZOM(図1B,122)のBPP−CZOM(図1B,120)で衝突することなく交差するように構成することができる。終端の接合部(220j)は、操縦可能器具(100)のコネクタへの取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に接続されている。さらに提供されるのは、器具シャフトをリンク(230f)の1つに接続するための支持(剛体)アーム(230g”)である。支持(剛体)アーム(230g”)は、リンク(230g)に一定の(回転および位置)関係で提供され、器具シャフトに結合される。支持(剛体)アーム(230g”)の一端は、エフェクタの終端で支持(剛体)アーム(230g”)の後に2つの回転ジョイント(220h〜i)を提供するように、リンク(230g)に取り付けられている。支持(剛体)アーム(230g”)の他方の終端は、シャフトおよびリンク(230g)を一定の位置および回転整列に置く器具シャフト用のカップリングに取り付けられている。
図3Kで、ロボットアームは、7つの介在するリンク(230a〜g)によって直列に接続された6つの回転ジョイント(220a〜f)を有する。リンク230a〜fの各々は、付属の基端ジョイントの回転軸と付属のエフェクタ端ジョイントの回転軸との間の直交関係を維持するように構成されている。ロボットアーム終端ジョイント(220g)は、並列に配置された3つの角柱状ジョイント(P−a,−b,−c)からなるアダプタ(250)に接続されており、多脚機構を形成している。3つの直動ジョイント(P−a,−b,−c)は、遠位端で共通の足板(274)に、近位端で共通の腰板(272)に取り付けられている。共通の足板(274)は、操縦可能器具(100)のコネクタに着脱可能に取り付けるための取り付け具(260)に接続されている。
図3Lは、遠位端で器具ガイド(266)に接続された支持(剛性)アーム(252)を備えた図3Kのロボットアームを示し、他端で多脚アダプタ(250)の近位端、すなわちジョイント220gの遠位端に接続されている。支持(剛体)アーム(252)は、調整不可能である。器具ガイド(266)は、アダプタ(250)の共通の腰板(272)と実質的に一定の位置関係および回転関係にある。
図3Mは、ボールおよびソケットのジョイント(253)によって接合された2つのリンク(−a,−b)を有する、調節可能な支持アーム(252)を備えた、図3Lのロボットアームを示す。支持アーム(252)は調節可能であり、器具ガイド(266)の方向を共通の腰板(272)との関係で設定およびロックすることができる。
図3Nは、支持アーム(252)が遠位端でトロカール(264)、またはトロカール(264)を保持する器具ガイド(266)に接続されていることを除いて、図3Lのロボットアームに類似している。
図3Oは、ボールおよびソケットのジョイント(253)によって結合された2つのリンク(−a,−b)を有する、調節可能な支持アーム(252)を備えた、図3Nのロボットアームを示している。支持アーム(252)は、調整可能であり、トロカール(264)、またはトロカール(264)を保持する器具ガイド(266)の方向を、共通の腰板(272)との関係で設定およびロックすることを可能にする。
図3Pは、図3Nのロボットアームを示し、調整可能な支持アーム(252)を備え、回転ジョイント(253−a〜d)によって結合された5つのリンク(252−a〜e)を有する、図3Nのロボットアームを示す。ジョイントは、例えば電動で作動しまたは駆動される。
図3Qは、図3Nのロボットアームを示しており、2つの回転ジョイント(253−aと−b)と1つの直動ジョイント(P−a)によって結合された5つのリンク(252−a〜−d)を持つ、調整可能な支持アーム(252)を備えている。ジョイントは、例えば電動で作動しまたは駆動される。
図3Rは、図3Nのロボットアームを示しており、調整可能な支持アーム(252)を備えており、7つの回転ジョイント(253−a〜g)で結合された7つのリンク(252−a〜g)を有している。ジョイントは、例えば電動で作動しまたは駆動される。近位端の支持アーム(252)は、ロボットアームの基部に関連して配置されている;支持アームは、第2のロボットアームであってもよい。
図4Aは、第1のジョイントがベース支持体(234)に取り付けられ、終端のジョイントが操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に取り付けられたロボットアーム(200)の概略図である。ロボットアーム(200)は、制御ユニット(300)によって生成された信号によって制御され、制御ユニット(300)は、手動入力ユニット(400)からの信号を受けて、操縦可能器具(100)の動作を手動で制御する。手動入力は、操作者の例えば手、足などによる手動入力によって提供される。
図4Bは、第1のジョイントがベース支持体(234)に取り付けられ、終端のジョイントが操縦可能器具(100)への取り外し可能な取り付けのための取り付け具(260)に取り付けられているロボットアーム(200)の概略図である。制御ユニット(300)は、操作量を寸法測定する非接触測定ユニット(450)に取り付けられている。ロボットアーム(200)は、制御ユニット(300)によって生成された信号によって制御され、制御ユニット(300)は、非接触測定ユニット(450)からの信号を受信する。機械学習プロトコルを使用して、制御ユニットは、非接触測定ユニット(450)から受信した信号を使用して、所望の動作を実行するようにロボットアーム(200)を自動的に制御する。自動操作をオーバーライドする可能性は、制御ユニット(300)に接続された手動入力ユニット(400)によって提供される。
図5は、患者(500)が置かれる手術台(238)に対して移動可能なトロリー(236)に取り付けられたベース(234)に取り付けられた例示的なロボットアーム(200)を示している。ロボットアーム(200)は、図2Bの7つの回転ジョイント(220a〜g)と介在リンク(230a〜f)の配置に類似した、介在リンク(230a〜f)によって接続された7つの回転ジョイント(R〜R)で構成されている。
図6は、図5のロボットアーム(200)の詳細図であり、示された回転ジョイント(R〜R)および対応する回転軸(Q−7)を有する。
図7は、終端エフェクタ(150,Θe3)の同じ軸方向(130)および回転軸(152)の方向を維持しながら、BDP(140)が屈曲位置(A’,B’,C’)にあるときに終端エフェクタ(150)の回転を達成するためのロボットアーム(200)の異なる姿勢(A,B,C)を図示している。終端エフェクタ(150)の回転は、コネクタを介して操縦可能器具(100)に伝達される回転ジョイント(R)の回転によって達成される。シャフトの方向(Θs1,Θs2,Θs3−図9参照)、終端エフェクタの方向(Θe1,Θe2,Θe3−図7,8参照)、およびジョイント角度(R−Θr1,R−Θr2,R−Θr3,R−Θr4,R−Θr5,R−Θr6,R−Θr7−図6参照)、図7における操縦可能器具(100)の姿勢を規定するロボットアーム(200)のジョイントの角度は、表1に設定されている。同じ参照フレームが図8および図9で使用されている。
Figure 2021511087
図8は、終端エフェクタの同じシャフト(130)の方向および回転角度を維持しながら、BDP(140,Θe1,Θe2)を異なる方向(A’,B’,C’)に曲げるためのロボットアーム(200)の異なる姿勢(A,B,C)を図示している。BDP(140)の屈曲は、コネクタを介して操縦可能器具(100)に伝達される回転ジョイント(R〜R)の回転によって達成される。シャフトの方向(Θs1,Θs2,Θs3−図9参照)、終端エフェクタの方向(Θe1,Θe2,Θe3−図7,8参照)、およびジョイントの角度(R−Θr1,R−Θr2,R−Θr3,R−Θr4,R−Θr5,R−Θr6,R−Θr7−図6参照)、図8の操縦可能器具(100)の姿勢を規定するロボットアーム(200)のジョイントの角度は、表2に示されている。同じ参照フレームが、図7および図8において使用されている。
Figure 2021511087
図9は、終端エフェクタ(150)の同じ方向と終端エフェクタの回転角度を維持しながら、シャフト(130,Θs1,Θs2)の異なる方向(A’,B’,C’)に作用するロボットアーム(200)の異なる姿勢(A,B,C)を図示している。軸方向は、コネクタを介して操縦可能器具(100)に伝達される回転ジョイント(R〜R)の回転によって達成される。シャフトの方向(Θs1,Θs2,Θs3−図9参照)、終端エフェクタの方向(Θe1,Θe2,Θe3−図7,8参照)、およびジョイントの角度(R−Θr1,R−Θr2,R−Θr3,R−Θr4,R−Θr5,R−Θr6,R−Θr7−図6参照)、図9における操縦可能器具(100)の姿勢を規定するロボットアーム(200)のジョイントの角度は、表3に示されている。同じ参照フレームが、図7および図8において使用されている。
Figure 2021511087
図10は、終端の3つの回転ジョイント(R,R,R)の回転軸が交差するロボットアーム(200)の構成を示す。それらは、操縦可能器具(200)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差している。3つのジョイント(R,R,R)の回転は、BPPおよびBDPの屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転を制御する。終端の3つのジョイント(R,R,R)は、既存のロボットアーム(200)を適応させて構成してもよい。
図11は、終端の3つの回転ジョイント(R,R,R)の回転軸が交差するロボットアーム(200)の構成を示している。これらのジョイントは、ステアラブル機器(200)のBPP(120)、特に可動ゾーン(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差している。3つのジョイント(R,R,R)の回転は、BPPおよびBDPの屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転を制御する。終端の2つのジョイント(R,R)は、Rで既存のロボットアーム(200’)の終端エフェクタに接続するアダプタ(250)によって提供され、2つの追加の回転ジョイント(R,R)の制御を提供する。ロボットアームは、実質的に9個の回転ジョイントを有する。
図12は、図11の11と同様の構成を示している。終端の2つのジョイント(R,R)は、Rで既存のロボットアーム(200’)の終端エフェクタに接続するアダプタ(250’)によって提供され、2つの追加の回転ジョイント(R,R)の制御を提供し、それによって、RとRを接続するリンクは、既存のロボットアーム(200’)および/または他のロボットアームとの衝突を避けるために拡張されている。
図13は、ロボットアーム(200)の構成を示しており、終端の2つの回転ジョイント(R,R)の回転軸が交差している。それらは、操縦可能器具(100)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差している。2つのジョイント(R,R)の回転は、BPPとBDPの屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転を制御する。終端のジョイント(R)は、Rで既存のロボットアーム(200’)の終端エフェクタに接続するアダプタ(250”)によって提供され、1つの追加の回転ジョイント(R)の制御を提供する。ロボットアームは、実質的に8個の回転ジョイントを有する。
図14〜17は、終端の3つの回転ジョイント(回転軸AR,AR,AR)の回転軸が交差するロボット・アーム(200)の構成を示している。それらは、操縦可能器具(200)のBPP(120)、特に動作域(122)、より正確にはBPP−CZOMで交差している。3つのジョイント(回転軸AR,AR,ARを有する)の回転は、BPPおよびBDPの屈曲、並びに終端エフェクタ(150)の回転を制御する。終端の2つのジョイント(回転軸AR,AR,ARを有する)は、回転軸ARを有するジョイントにおいて、既存のロボットアーム(200’)の終端エフェクタに接続するアダプタ(250)によって提供され、2つの追加の回転ジョイント(回転軸AR,AR,ARを有する)に対する制御を提供する。このロボットアームは、実質的に9つの回転ジョイントを持っている。リンクLは、既存のロボットアーム(ARのまわりの回転を提供)に一方の側(近位)を、回転軸ARを有するジョイントに他方の側(遠位)を取り付ける。リンクLは、回転軸ARとのジョイントに一方の側(近位)を、回転軸ARとのジョイントに他方の側(遠位)を接続する。リンクLは、一方の側(近位)において回転軸ARとの接合部に、他方の側(遠位)においてコネクタ(110)のための取り付け具に取り付けられている。アダプタは、アダプタの遠位端のジョイント(回転軸ARを有する)の回転軸が、コネクタ(110)の近位端の中心軸に対して垂直に配置されるように構成されている。アダプタの最遠位ジョイント(回転軸ARを有する)の回転軸は、コネクタ(110)の中心軸(112)に垂直な平面(P)に平行に配置されていることがさらに示されている。平行または垂直な関係は、屈曲状態(図15および17)および直線状の器具(図14および16)の構成で維持される。軸の中心軸(132)と回転軸(R)が平行または同軸であることがわかる。
図16および17は、アダプタ(250””)の最近位ジョイント(R)の最近位ジョイント(L)の最近位リンク(L)に対して器具シャフト(130)を一定の位置および回転関係に保持するために、遠位に延びるアーム(252)および器具シャフト(130)のためのカップリング(254)を備えたアダプタの最近位ジョイント(L)の最近位リンク(L)を追加的に描写している。
図18は、図14または15によるアダプタの一実施形態の等角図である。
図19は、図14または15によるアダプタの別の実施形態の等角図である。
図20および21は、アダプタの最遠位ジョイント(例えばAR)の回転軸が、コネクタ(110)の中心軸(12)に対して垂直でないように配置されていることを除いて、図14および15に類似している。この場合、垂直な整列から20度の角度がある。アダプタ(例えばAR)の最遠位ジョイントの回転軸は、コネクタ(110)の中心軸(12)に対して垂直な平面(P)に対して20度の角度で傾斜して配置されている。
図22〜25は、図18に示すアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)はさらに、ボールおよびソケットのジョイント(253)によって接合された2つの剛体リンク(252−aおよび−b)を有する調節可能な支持アーム(252)を備えており、その位置は繰り返しロック可能である。調節可能な支持アーム(252−a,−b)の遠位端には、器具シャフト(130)に一定の状態で取外し可能に取り付けられた器具ガイド(266)があり、近位端には、アダプタ(250)の第1の(最近位の)リンク(L)に取り付けられたアタッチメント(251)がある。器具ガイド(266)は、アダプタ(250)の第1の(最近位)リンク(L)と実質的に一定の位置関係および回転関係にある。図22および23において、調節可能な支持アーム(252)は、遠位の屈曲可能部分(140)が直線(図22)および屈曲(図23)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸(AR)と同軸になるように設定されている。図24および図25において、調節可能なアーム(252)は、遠位屈曲可能部分(140)が直線(図22)および屈曲(図23)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸(AR)に対して傾斜するように設定されている。
図26は、近位端が共通の腰板(272)に取り付けられ、遠位端が共通の足板(274)に回転ジョイントによって取り付けられた3つの直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)からなるアダプタ(250)を示している。各直動ジョイントは、近位リンク(L8a,L8b,L8c)と遠位リンク(L9a,L9b,L9c)とを有しており、遠位リンク(L9a,L9b,L9c)は、近位リンク(L8a,L8b,L8c)の中にスライドする。腰板(272)は、ロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))と一定の位置および回転関係にある。足板(274)は、器具(100)のコネクタ(100)と一定の位置および回転関係にある。3つの直動ジョイント(P8a,P8b,P8c)の制御された動作は、足板(274)の傾斜を生じさせ、それにより、器具(100)の近位の屈曲可能な部分(120)を作動させる。
図27〜30は、図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示す。器具のシャフト(130)は、典型的には、患者の体内でトロカールによって支持されている。図27および28において、ロボットアーム(200)は、遠位の屈曲可能部分(140)が直線(図27)および屈曲(図28)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸と同軸になるように設定されている。図29および30では、遠位の屈曲可能な部分(140)が直線(図29)および屈曲(図30)の両方であるときに、ロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸に対して、器具シャフト(130)の中心軸(132)が傾斜しているように、ロボットアーム(200)が設定されている。
図31〜34は、図26に示されたアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、アダプタ(250)は、さらに、ボールおよびソケットのジョイント(253)によって接合された2つの剛性リンク(252−aおよび−b)を有する調節可能な支持アーム(252)を備えており、その位置は繰り返しロック可能である。調節可能な支持アーム(252)の遠位端には、器具シャフト(130)に固定的に取り付けられた器具ガイド(266)があり、近位端にはアダプタ(250)の第1の(最近位)リンク(L)に取り付けられた器具ガイド(251)がある。器具ガイド(266)は、アダプタ(250)の第1の(最近位)リンク(L)と実質的に一定の位置関係および回転関係にある。図27および28において、調節可能な支持アーム(252)は、遠位の屈曲可能部分(140)が直線(図27)および屈曲(図28)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸と同軸になるように設定される。図29および30において、調節可能な支持アーム(252)は、遠位の屈曲可能な部分(140)が直線(図29)および屈曲(図30)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸に対して傾斜しているように設定されている。図35および36は、それぞれ、アダプタ(250,250’)を備えた近接した2つのロボットアーム(200,200’)を示しており、遠位の屈曲可能部分(140,140’)は、アダプタの足板(274,274’)の方向に応じて、直線状(図35)または屈曲した(図36)構成になっている。ロボットアーム(200)のリンクの動作よりもむしろアダプタ(250,250’)の作動で、ロボットアーム(200,200’)のリンクの衝突動作を回避する。
図37〜40は、4つのリンク(257)によって分離された一対のプレート(255,256)からなるアダプタ(250a)の異なる眺めを示しており、各リンク(257)は、リンクの両側にある回転ジョイントによってプレートに取り付けられている。各リンクは、プレートの外周に均等に配置されている。近位プレート(256)を傾けると、遠位プレート(255)が傾く。遠位プレートは、器具コネクタ(110)に一定の(回転および位置)関係で取り付けられている。近位プレート(256)は、2つ以上のサーボモータによって作動させることができる。
図41および42は、各ジョイントのための駆動システムと共に、図14および15によるアダプタ(250b)の一実施形態を示している。駆動システムはモータ(259a,259b)を備え、モータのハウジングはリンク(L,L)に対して固定的な関係で取り付けられている。隣接するリンク(L,L)に回転不可能に取り付けられているのは、プーリー(258b)(例えば、ギアなしまたはギア付き)であり、プーリー(258b)の回転中心は、ジョイントの回転軸(AR,AR)と同軸である。モータ(259a、259b)から供給されたトルクは、ベルト(258a、258b)によってプーリー(258b)まで伝達される。モータ(259a,259b)がトルクを供給すると、モータ(259a,259b)は、第2の(固定された)プーリーの軸まわりに回転し、ジョイントの回転軸(AR,AR)のまわりの動作を生じさせる。図41で、操縦可能器具は直線状の構成であり、図42では、リンクL上で自身がリンクLに対してARのまわりに回転するモータ259aによるトルクの印加により、屈曲している。
図43A〜Dは、図26に示す三脚であるアダプタ(250)の異なる作動位置を示しており、ここでは、ロボットアーム(200)のリンク(L6(RA))が、4つの回転ジョイント(252−a〜−e)によって結合された5つの剛体リンク(252−a〜−e)を有する電動調節可能な支持アーム(252)の近位端に取り付けられており、器具シャフト(130)が取り外し可能に取り付けられているトロカール(264)の位置および方向の連続的な調整を可能にしている。5つの剛体リンク(252−a〜−e)および4つの回転ジョイント(252−a〜−e)は、図43Aにおいて符号付けされている。図43Aおよび43Bで、トロカール(264)は、ロボットアーム(2000)のリンク(L6(RA))との間で位置および回転可能な関係にある。図43Aおよび43Bにおいて、調節可能な支持アーム(252)は、遠位の屈曲可能部分(140)が直線状(図43A)および屈曲状態(図43B)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端のリンク(L7(RA))の回転軸と同軸になるように設定されている。図43Cおよび43Dでは、調節可能な支持アーム(252)は、遠位の屈曲可能部分(140)が直線状(図43C)および屈曲状態(図43D)の両方であるときに、器具シャフト(130)の中心軸(132)がロボットアーム(200)の終端リンク(L7(RA))の回転軸に対して傾斜しているように設定されている。

Claims (16)

  1. ロボットアーム(200)によって制御可能な操縦器具(100)であって、近位端(20)および遠位端(40)を有し、
    − 円筒状のシャフト(130)、円筒状の近位部(120)および円筒状の遠位部(140)と、
    − ロボットアーム(200)に取り外し可能な装着品として構成された、屈曲可能な近位部(120)に一定の回転関係で取り付けられたコネクタ(110)と、
    − 屈曲可能な遠位部(140)に一定の回転関係で取り付けられた終端エフェクタ(150)と、を備え、
    − 屈曲可能な近位部(120)に応答して屈曲可能な遠位部(140)が屈曲し、屈曲可能な遠位部(140)が屈曲した位置にあるときにコネクタ(110)の相補的な回転によって終端エフェクタ(150)が回転可能であり、
    − シャフト(130)がシャフト(130)上の支点域(134)まわりに旋回可能であってコネクタ(110)の相補的な動作に応答して方向を変えるように構成され、
    それによって、シャフト(130)方向の制御、屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および終端エフェクタ(150)の回転がコネクタ(110)のロボット動作により提供される操縦器具(100)。
  2. 操縦器具(100)は、コネクタ(110)の相補的な回転によってシャフト(130)が一定の回転位置にある間、終端エフェクタ(150)の方向が変更可能であるようにさらに構成されている請求項1に記載の操縦器具。
  3. コネクタ(110)は、ロボットアーム(200)の相補的な取り付け具に取り外し可能に取り付ける剛性部材を備える請求項1または2に記載の操縦器具(100)。
  4. 屈曲可能な近位部(120)および屈曲可能な遠位部(140)は曲線に沿って屈曲し、シャフトは剛体であり(130)、
    − シャフト(130)が剛体である請求項1〜3の何れかに記載の操縦器具。
  5. 遠位部(40)から近位部(20)方向に徐々に大きさを増す連続した平面部を含む運動増幅領域をさらに備え、前記運動増幅領域は、少なくとも部分的に、屈曲可能な近位部(120)内に配置されてもよく、屈曲可能な近位部(120)の屈曲に応答して屈曲可能な遠位部(140)の屈曲が動作増幅されるように構成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の操縦器具。
  6. ロボットアーム(200)は、基端部(232)、エフェクタ端(262)、およびジョイント(220a-i)によって接続された複数の介在リンク(230a-h)を備え、リンクおよびジョイントの配置が、エフェクタ端(260)に少なくとも6自由度の動作を提供し、エフェクタ端(262)がコネクタ(110)に取り外し可能に取り付けるための取り付け具(260)に取り付けられている、請求項1から5のいずれかに記載の操縦器具(100)。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の操縦器具(100)と、請求項6に記載のロボットアーム(200)とからなるシステム。
  8. ロボットアーム(200)のエフェクタ端(262)終端から2つのジョイント(FIG.13−R,R)または3つのジョイント(FIG.10−R,R,R;FIG.11 R,R,R;FIG.12 R,R,R)は、それらの回転軸が交差し、屈曲可能な近位部(120)の動作域(122)を通過するように配置されるか、または動作域(122)の幾何学的中心を通過するように配置され、ここで屈曲可能な近位部(120)の動作域(122)はシャフトの中心軸(A−A’)と一致し、異なるコネクタ(110)方向でコネクタ(110)の中心軸(152)が交差する区域である請求項7に記載のシステム。
  9. ロボットアーム(200)は、第1の端部でロボットアーム(200)のリンク(230f)の1つに取り付け可能であり、第2の端部で、
    − トロカール(264)またはトロカール(264)用のクランプおよび/または
    − 操縦器具(100)のシャフト(130)またはトロカールを支持するように構成された器具ガイド(266)
    に取り付け可能な、調節可能なまたは調節不可能な支持アーム(230f',252)を備え、
    支持アーム(230f',252)は、トロカール(264)または器具ガイド(266)をリンクに対して調整不可能なまたは調整可能な関係に維持し、リンクの方向がトロカール(264)または器具ガイド(266)の方向を制御する請求項7または8に記載のシステム。
  10. 前記ロボットアーム(200)は、既存のロボットアームのエフェクタ端に取り付けるために構成された取り外し可能なアダプタ(250)を備え、前記アダプタは、前記ロボットアームの2つまたは3つ以上の終端のジョイントおよび関連するリンクと、前記操縦器具(100)に取り付けるための新たなエフェクタ端(262)とを付加し、
    アダプタ(250)は、近位端でアダプタ(250)の第1のリンクに取り付け可能で、遠位端で、
    − トロカール(264)またはトロカール(264)用のクランプおよび/または
    − 操縦器具(100)のシャフト(130)またはトロカール(264)を支持するように構成された器具ガイド(266)
    に取り付け可能な調節可能なまたは調節不可能な支持アーム(230f'、252)を備え得るものであり、
    支持アーム(230f',252)は、アダプタ(250)のリンクに対して調整不可能または調整可能な関係にトロカール(264)または器具ガイド(266)を維持し、リンクの方向がトロカール(264)または器具ガイド(266)の方向を制御する請求項7〜9のいずれかに記載のシステム。
  11. − 支点域(134)の周りのシャフト(130)の回転、
    − 軸まわり(A-A')のシャフト(130)の回転、
    − 軸方向(A-A')のシャフト(130)の変位、
    − 屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および
    − 屈曲可能な遠位部(140)が屈曲した位置にあるときの終端エフェクタ(150)の回転、
    を含む操縦器具(100)の動作をもたらす制御信号を、ロボットアーム(200)に出力するように構成された制御ユニット(300)をさらに備える請求項7〜10のいずれかに記載のシステム。
  12. 制御ユニット(300)は、シャフト(130)の軸方向位置の変化に応答して支点域(134)の位置を決定するように構成され、ロボットアーム(200)への出力制御信号が、支点域(134)の新しい位置の根拠となり、支点域(134)の新しい位置の周りで操縦器具の方向移動をもたらすように構成されている、請求項11に記載のシステム。
  13. 手動入力ユニット(400)をさらに備え、制御ユニット(300)はさらに、
    − 前記手動入力ユニット(400)からセンサ信号を受領し、
    − 手動入力ユニット(400)からの信号に応答して、ロボットアーム(200)の動作を制御する制御信号を出力するように構成されている、請求項11または12に記載のシステム。
  14. 制御ユニット(300)はさらに、
    − 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作を器具(200)の対応する動作に変換し、
    − 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作と比較して、操縦器具(200)の対応する動作を拡大あるいは縮小可能であり、
    − 手動入力ユニット(400)によって感知された対応する手動の動作と比較して、操縦器具(200)の屈曲可能な遠位部(140)の屈曲を拡大可能であり、
    − 手動入力ユニット(400)によって感知された手動の動作と比較して、器具の対応する動作を減衰させることができる
    ように構成されている、請求項13のシステム。
  15. 制御ユニット(300)は、シャフトの中心軸(A-A')と一致する区域であってコネクタ(110)の中心軸(112)が異なるコネクタ(110)方向に交差する動作域(122)の周りで動作するジョイントとして屈曲可能な近位部(120)を扱う操縦器具(100)のモデルを使用して、ロボットアーム(200)を動作させる制御信号を生成し、任意に、シャフトの中心軸(A-A')と一致する区域であって端部エフェクタ(150)の中心軸(152)が異なる端部エフェクタ(150)方向に交差する動作域(142)の周りで動作するジョイントとして屈曲可能な遠位部(140)を扱い得る請求項11から14のいずれかに記載のシステム。
  16. 請求項7から15のいずれかに記載のシステムにおけるロボットアーム(200)を制御して、取り付けられた操縦器具(100)を動作させる方法であって、
    − 支点域(134)周りのシャフト(130)の回転、
    − 軸まわり(A-A')のシャフト(130)の回転、
    − 軸方向(A-A')のシャフト(130)の変位、
    − 屈曲可能な遠位部(140)の屈曲、および
    − 屈曲可能な遠位部分(140)が屈曲した位置にあるときの終端エフェクタ(150)の回転を含む操縦器具(100)の動作をもたらす方法。
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