JP2021193489A - 保守料金分析システム、及び保守料金分析プログラム - Google Patents

保守料金分析システム、及び保守料金分析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】保守対象システムの保守料金が妥当か否かの判断を容易にする情報を得ることができる保守費用分析システム、及び保守料金分析プログラムを提供する。【解決手段】保守サービスを受ける保守対象システムにおける保守料金Aを分析する保守料金分析システム1であって、保守サービスの合計コストに対応する実働費用Bの金額を取得する実働費用取得部22と、人員単価Gを記憶する記憶部3と、工数変動を吸収するために待機させておく必要のある保守作業者の延べ人数を適正待機人数Hとし、人員単価Gと適正待機人数Hとを乗じた額を、適正待機費用Dとして算出する待機費用算出部24と、保守料金Aから、実働費用Bと適正待機費用Dとを減算した額を、過剰料金Eと推定する過剰料金推定部26と、過剰料金Eを報知する報知処理部27とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、保守サービスを受ける保守対象システムの保守料金を分析する保守料金分析システム、及び保守料金分析プログラムに関する。
従来より、例えば電子カルテシステムや病院情報システムなどのシステムを運用する場合、保守を行う外部事業者との間で保守契約を結び、毎月保守料金を外部事業者に支払うことにより、システムを正常に維持管理することが行われている。そのため、システムの運用費用が高額になる。
そこで、所定の条件で医療従事者や医療機関にポイントを付与し、そのポイントを料金の支払いに充当することで、医師や医療機関等の経済的負担を軽減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2018−32109号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、利用料金そのものは妥当であることを前提に、ポイント充当によって費用負担を軽減するものである。そのため、利用料金が妥当な料金から乖離して高額な場合、利用者は高額の費用負担を強いられる。また、保守を外部事業者に依頼しているユーザは、保守対象システムに不案内であることが多く、利用料金が妥当か否かを判断できる知見を有していないことが多い。そのため、外部事業者と料金交渉をすることが困難である。
本発明の目的は、保守対象システムの保守料金が妥当か否かの判断を容易にする情報を得ることができる保守費用分析システム、及び保守料金分析プログラムを提供することである。
本発明に係る保守料金分析システムは、所定の第一期間に対して所定の保守料金を支払うことにより保守サービスを受ける保守対象システムにおける前記保守料金を分析する保守料金分析システムであって、前記第一期間内に受けた前記保守サービスの合計コストに対応する実働費用の金額を取得する実働費用取得部と、前記保守サービスを行う保守作業者一人当たりの人件費を人員単価として予め記憶する記憶部と、前記保守サービスを行うための前記第一期間毎の工数変動を吸収するために待機させておく必要のある前記保守作業者の前記第一期間当たりの延べ人数を適正待機人数とし、前記第一期間当たりの前記人員単価と前記適正待機人数とを乗じた額を、適正待機費用として算出する待機費用算出部と、前記保守料金から、前記実働費用と前記適正待機費用とを減算した額を、前記第一期間に対する過剰料金と推定する過剰料金推定部と、前記過剰料金を報知する報知処理部とを備える。
この構成によれば、実際に支払っている保守料金に対する過剰料金を推定することができるので、保守対象システムの保守料金が妥当か否かの判断を容易にする情報を得ることができる。
また前記報知処理部は、さらに、前記保守料金、前記実働費用、及び前記適正待機費用と、前記適正待機費用を算出するための数式と、前記過剰料金を算出するための数式とを報知することが好ましい。
この構成によれば、保守料金、実働費用、及び適正待機費用と、適正待機費用を算出するための数式と、過剰料金を算出するための数式とを知ることができるので、過剰料金が算出された根拠を知ることができる。その結果、過剰料金に対する信頼性が増大し、過剰料金の説得力が増大する。
また、本発明に係る保守料金分析システムは、所定の第一期間に対して所定の保守料金を支払うことにより保守サービスを受ける情報システムにおける前記保守料金を分析する保守料金分析システムであって、前記第一期間内に受けた前記保守サービスの合計コストに対応する実働費用を取得する実働費用取得部と、前記保守サービスを行う保守作業者一人当たりの人件費を人員単価として予め記憶する記憶部と、前記保守サービスを行うための前記第一期間毎の工数変動を吸収するために待機させておく必要のある前記保守作業者の前記第一期間当たりの延べ人数を適正待機人数とし、前記第一期間当たりの前記人員単価と前記適正待機人数とを乗じた額を、適正待機費用として算出する待機費用算出部と、前記実働費用と前記適正待機費用とを加算した額を、前記第一期間に対する適正料金と推定する適正料金推定部と、前記適正料金を報知する報知処理部とを備える。
この構成によれば、実際に支払っている保守料金に対する適正料金を推定することができるので、保守対象システムの保守料金が妥当か否かの判断を容易にする情報を得ることができる。
また、前記報知処理部は、さらに、前記保守料金、前記実働費用、及び前記適正待機費用と、前記適正待機費用を算出するための数式と、前記適正料金を算出するための数式とを報知することが好ましい。
この構成によれば、保守料金、実働費用、及び適正待機費用と、適正待機費用を算出するための数式と、適正料金を算出するための数式とを知ることができるので、適正料金が算出された根拠を知ることができる。その結果、適正料金に対する信頼性が増大し、適正料金の説得力が増大する。
また、前記保守料金から前記実働費用を差し引いた額を、実績待機費用として算出し、前記実績待機費用を前記第一期間当たりの前記人員単価で除した値を実績待機人数とし、所定の第二期間に前記保守サービスを受けた回数の最大値と中央値とに基づいて、前記中央値を前記最大値で除した値を適正待機率として算出し、前記実績待機人数と前記適正待機率とを乗じた値を前記適正待機人数として算出する適正待機人数算出部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、実際に保守サービスを受けた実績に基づく最大値と中央値とに基づいて、適正待機人数を算出することができる。その結果、適正待機人数に基づき算出される、過剰料金又は適正料金の精度が向上する。
また、前記報知処理部は、さらに、前記実績待機費用、前記人員単価、実績待機人数、前記最大値、前記中央値、及び前記適正待機率と、前記適正待機人数を算出するための数式とを報知することが好ましい。
この構成によれば、前記実績待機費用、前記人員単価、実績待機人数、前記最大値、前記中央値、及び前記適正待機率と、前記適正待機人数を算出するための数式とを知ることができるので、適正待機人数の根拠を知ることができる。その結果、適正待機人数に対する信頼性が増大し、適正待機人数に基づき算出される、過剰料金又は適正料金の説得力が増大する。
また、前記保守サービスを受けた履歴に基づいて、前記実働費用を算出する実働費用算出部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、実際に保守サービスを受けた履歴に基づいて、実働費用が算出されるので、実働費用の精度が向上する。
また、本発明に係る保守料金分析プログラムは、コンピュータを、上述の保守料金分析システムとして機能させることができる。
この構成によれば、上述の保守料金分析システムと同様の効果が得られる。
このような構成の保守費用分析システム、及び保守料金分析プログラムによれば、保守対象システムの保守料金が妥当か否かの判断を容易にする情報を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る保守費用分析システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す保守費用分析システムの動作の一例を示すフローチャートである。 保守サービス履歴情報の一例を示す説明図である。 図1に示す報知処理部による報知の一例を示す説明図である。 図1に示す報知処理部による報知の一例を示す説明図である。 図1に示す報知処理部による報知の一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る保守費用分析システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す保守費用分析システム1は、月額で所定の保守料金Aを支払うことにより保守サービスを受ける保守対象システムにおける、保守料金Aを分析するシステムである。この場合、1ヵ月は第一期間の一例に相当する。なお、第一期間は1ヵ月に限らない。第一期間は、例えば1年間であってもよく、その他保守サービスの料金と対応付け可能な任意の期間であってよい。
保守対象システムは、例えば電子カルテシステム、病院情報システム、財務管理システム、MRP(Material Requirements Planning)システム、ERP(Enterprise Resource Planning)システム、及びセキュリティシステム等の情報系システムであってもよく、例えばMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CT(Computed Tomography)装置、タービン、ボイラー、及びエレベータ等の機械装置であってもよく、化学プラント等であってもよい。保守対象システムは、保守サービスの対象となるシステムであればよく、種々の情報系、機械系、化学系システムを保守対象システムとすることができる。
保守費用分析システム1は、外部業者から保守サービスを受けるユーザ等が、外部業者へ支払う保守料金Aの妥当性を分析するために用いてもよく、保守サービスを提供する事業者自身が、自らの保守料金Aの妥当性を確認するために用いてもよい。
図1に示す保守費用分析システム1は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて構成されている。
保守費用分析システム1は、演算部2、記憶部3、ディスプレイ4、キーボード5、及びマウス6を備えている。演算部2は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、及びこれらの周辺回路等を備えている。記憶部3は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置である。
記憶部3には、本発明の一実施形態に係る保守料金分析プログラム、人員単価、サービス履歴、その他のデータが記憶されている。保守料金分析プログラムは、いわゆる表計算ソフトウェアやスプレッドシート等であってもよい。
演算部2は、記憶部3に記憶された保守料金分析プログラムを実行することによって、実働費用算出部21、実働費用取得部22、適正待機人数算出部23、待機費用算出部24、適正料金推定部25、過剰料金推定部26、及び報知処理部27として機能する。
実働費用算出部21は、保守サービスを受けた履歴に基づいて、実働費用Bを算出する。
実働費用取得部22は、保守料金Aに対応する、一ヶ月(第一期間)内に受けた保守サービスの実績での合計コストを表す実働費用Bを、実働費用算出部21から取得する。なお、実働費用取得部22は、実働費用Bを、実働費用算出部21から取得する例に限らない。実働費用取得部22は、例えば作業者がキーボード5やマウス6等の操作入力装置を操作して入力した実働費用Bを取得してもよく、図略の通信回路を介して外部から実働費用Bを取得してもよく、記憶部3等の記憶装置に予め記憶された実働費用Bを取得してもよい。この場合、実働費用算出部21を備えていなくてもよい。
適正待機人数算出部23は、保守料金Aから実働費用Bを差し引いた額を、実績待機費用Cとして算出し、実績待機費用Cを、一ヶ月(第一期間)当たりの人員単価Gで除した値を実績待機人数Lとし、例えば一年間(第二期間)に保守サービスを受けた回数の最大値Iと中央値Jとに基づいて、中央値Jを最大値Iで除した値を適正待機率Kとして算出し、実績待機人数Lと適正待機率Kとを乗じた値を適正待機人数Hとして算出する。
なお、第二期間は一年間に限らない。第一期間より長い期間であればよい。
待機費用算出部24は、適正待機人数算出部23によって算出された適正待機人数Hに基づいて、月当たりの人員単価Gと適正待機人数Hとを乗じた額を、適正待機費用Dとして算出する。
適正料金推定部25は、実働費用Bと適正待機費用Dとを加算した額を、月額の適正料金Fと推定する。
過剰料金推定部26は、保守料金Aから、実働費用Bと適正待機費用Dとを減算した額を、月額の過剰料金Eと推定する。
報知処理部27は、保守料金A、実働費用B、実績待機費用C、適正待機費用D、過剰料金E、適正料金F、人員単価G、適正待機人数H、最大値I、中央値J、適正待機率K、及び実績待機人数Lを、例えばディスプレイ4等の報知部によって報知する。なお、報知処理部27は、これらの情報A〜Lのすべてを報知する例に限られず、情報A〜Lのうち一部を報知してもよい。
さらに、報知処理部27は、実績待機費用C、適正待機費用D、過剰料金E、適正料金F、適正待機人数H、適正待機率K、及び実績待機人数Lを算出するための数式を報知する。なお、報知処理部27は、実績待機費用C、適正待機費用D、過剰料金E、適正料金F、適正待機人数H、適正待機率K、及び実績待機人数Lを算出するための数式をすべて報知する例に限られず、これらの数式のうち一部を報知してもよい。
なお、報知処理部27は、種々の報知部によって報知することができる。報知部は、例えばプリンタであってもよく、通信によって情報を報知する通信回路であってもよく、情報を報知するものであればよい。
次に、上述のように構成された保守費用分析システム1の動作について説明する。図2は、図1に示す保守費用分析システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図3は、保守サービス履歴情報の一例を示す説明図である。図3に示す保守サービス履歴情報11は、例えば2016年度〜2018年度(2016年4月1日〜2019年3月31日)までの三年間に、外部業者から保守対象システムに対して受けた保守サービスの履歴の一例を示している。
保守サービス履歴情報11は、例えば保守サービスが行われた日付、保守サービスに要した作業時間、及びそのサービス内容が対応付けられた情報である。保守サービス履歴情報11は、例えば記憶部3に記憶されている。サービス内容は、例えばデータ処理、設定変更、ソフトウェアアップデート、問い合わせ対応、セットアップ作業、部品交換等であり、作業の難易度に応じて単位時間当たりの発生費用が異なる。
図2を参照して、実働費用算出部21は、保守サービス履歴情報11に基づいて、実働費用Bを算出する(ステップS1)。具体的には、例えば、上述のサービス内容毎の、1分当たりの発生費用が予めルックアップテーブルとして記憶部3に記憶されている。
実働費用算出部21は、保守サービス履歴情報11と、ルックアップテーブルとを参照し、保守サービス履歴情報11に記憶されたサービス内容に対応する1分当たりの発生費用を作業時間に乗算し、この乗算値を2016年度〜2018年度までの三年分加算することによって、三年分の保守サービスの合計コストを算出する。さらに実働費用算出部21は、三年分の保守サービスの合計コストを36で除算することによって、1ヵ月分の実働費用Bに換算する。このようにして、実働費用算出部21は、保守サービス履歴情報11に基づいて実働費用Bを算出することができる。
なお、保守サービス履歴情報は三年分に限られず、第一期間より長い一年分であってもよく、三年以外の複数月分であってもよい。また、保守サービス履歴情報が1ヵ月(第一期間)分であって、実働費用算出部21は、1ヵ月分の保守サービス履歴情報から直接実働費用Bを算出してもよい。
また、保守費用分析システム1は、実働費用算出部21を備えず、ステップS1を実行しなくてもよい。そして、例えば熟練の作業者が、保守サービス履歴情報11に基づき実働費用Bを見積もって、その実働費用Bを、キーボード5等を用いて入力してもよい。
次に、実働費用取得部22は、実働費用算出部21によって算出された実働費用Bを取得する(ステップS2)。なお、実働費用取得部22は、例えばキーボード5等の操作入力装置によって受け付けられた実働費用Bを取得してもよく、図略の通信回路を介して外部から実働費用Bを取得してもよく、記憶部3等の記憶装置から実働費用Bを取得してもよい。
次に、適正待機人数算出部23は、下記の式(1)に基づいて実績待機費用Cを算出する(ステップS3)。
実績待機費用C=保守料金A−実働費用B ・・・(1)
次に、適正待機人数算出部23は、記憶部3に記憶された人員単価Gと、下記の式(2)とに基づいて実績待機人数Lを算出する(ステップS4)。
実績待機人数L=実績待機費用C/人員単価G ・・・(2)
次に、適正待機人数算出部23は、保守サービス履歴情報11から、一年間(第二期間)に保守サービスを受けた回数の最大値Iと中央値Jとを取得する(ステップS5)。具体的には、例えば、適正待機人数算出部23は、保守サービス履歴情報11から、保守サービスが実行された保守サービス回数を、年度毎に計数する。その結果、例えば、2016年度が228回、2017年度が148回、2018年度が165回であった場合、最大値Iは228回、中央値Jは165回となる。
次に、適正待機人数算出部23は、下記の式(3)に基づいて適正待機率Kを算出し、式(4)に基づいて適正待機人数Hを算出する(ステップS6)。
適正待機率K=中央値J/最大値I ・・・(3)
適正待機人数H=実績待機人数L×適正待機率K ・・・(4)
適正待機人数Hは、保守サービスを行うために必要な月毎の工数変動を吸収するために待機させておく必要のある保守作業者の月当たりの延べ人数に相当する。
次に、待機費用算出部24は、下記の式(5)に基づいて適正待機費用Dを算出する(ステップS7)。
適正待機費用D=人員単価G×適正待機人数H ・・・(5)
次に、適正料金推定部25は、下記の式(6)に基づき月額の適正料金Fを算出、推定する(ステップS8)。
適正料金F=実働費用B+適正待機費用D ・・・(6)
次に、過剰料金推定部26は、下記の式(7)に基づき月額の過剰料金Eを算出、推定する(ステップS9)。
過剰料金E=保守料金A−実働費用B−適正待機費用D ・・・(7)
次に、報知処理部27は、保守料金A、実働費用B、実績待機費用C、適正待機費用D、過剰料金E、適正料金F、人員単価G、適正待機人数H、最大値I、中央値J、適正待機率K、及び実績待機人数Lを、ディスプレイ4に表示する等によって報知する。また、報知処理部27は、実績待機費用Cを算出する式(1)、適正待機費用Dを算出する式(5)、過剰料金Eを算出する式(7)、適正料金Fを算出する式(6)、適正待機人数Hを算出する式(4)、適正待機率Kを算出する式(3)、及び実績待機人数Lを算出する式(2)を、ディスプレイ4に表示する等によって報知する(ステップS10)。
図4〜図6は、図1に示す報知処理部27による報知の一例を示す説明図である。図4には、コスト内容として、保守料金A、実働費用B、実績待機費用C、適正待機費用D、適正料金F、及び過剰料金Eが、表形式で一覧表示された例が示されている。コスト内容欄の上に、各項目の記号が記載され、数式がカッコ書きで記載されている。
保守料金Aは、例えば外部業者等とユーザとの間の契約で定められた金額、或いは外部業者等の見積書や請求書等に記載された金額である。保守料金Aは、予め記憶部3に記憶されていてもよく、キーボード5等の操作入力装置によって入力されてもよく、通信により外部から受信されてもよい。
図4に示す例では、年額1200万円の保守契約を、第一期間である一ヶ月の月額に換算して保守料金Aとして表示する例を示している。実働費用BはステップS2で得られ、実績待機費用CはステップS3で得られた金額である。実績待機費用Cの上欄には、実績待機費用Cを算出するための式(1)が、簡略化されて(=A−B)と表示されている。以下、同様に、数式については簡略化されて表示された例を示している。
外部事業者が保守対象システムの保守サービスを行う場合、月毎に発生する作業量が変動することが一般的である。そのため、外部事業者は、最も作業量の多い月のピーク作業量でも処理可能な人数の保守作業者を抱えておく必要がある。このように、ピーク作業量を処理可能な人数の保守作業者を抱えておくためには、実際の作業が発生したか否かに関わらずコストが発生する。
ここで、保守料金Aは外部事業者への支払額、実働費用Bは実際に実施された保守サービスの実績費用である。従って、保守料金Aと実働費用Bとの差である実績待機費用Cは、保守サービスを行うために必要な、月(第一期間)毎の工数変動を吸収するために実際に待機させていた保守作業者のコストを、外部事業者への支払額から逆算した金額に相当する。言い換えると、実績待機費用Cは、待機させていた保守作業者のコストとして、ユーザが外部事業者へ支払った金額であると仮定できる。
図6には、項目として、最大値I、中央値J、適正待機率K、実績待機費用C、人員単価G、実績待機人数L、及び適正待機人数Hが、表形式で一覧表示された例が示されている。項目欄の上に、各項目の記号が記載され、数式がカッコ書きで記載されている。
最大値I、中央値JはステップS5、適正待機率K、適正待機人数HはステップS6、実績待機費用CはステップS3、実績待機人数LはステップS4で得られた値である。人員単価Gは、予め記憶部3に記憶されていていてもよく、例えばキーボード5等の操作入力装置によって入力されたり、通信により外部から受信されたりしたものが記憶部3に記憶されたものであってもよい。
図6に示す例では、最大値Iが228件であり、これが上述のピーク作業量に相当する。中央値Jが165件なので、適正待機率Kは、165/228=0.7238=72.38%となる。月額の人員単価Gを100万円とすると、実績待機人数Lは、C/G=90/100=0.9人月となる。
上述したように、実績待機費用Cは、待機させていた保守作業者のコストとして、ユーザが外部事業者へ支払った金額と仮定できるから、これを人員単価Gで除した実績待機人数Lは、ユーザが支払った金額に見合う、待機保守作業者の一ヶ月の延べ人数に相当すると考えられる。すなわち、実績待機人数Lは、外部事業者が提示する従来の請求額(保守料金A)と、実働実績(実働費用B)とから導き出せる、保守作業者を待機させている人数であると仮定できる。
一方、適正待機率Kは、保守サービスの実績(中央値J、最大値I)に基づいて算出され、保守作業者を待機させる必要があると考えられる待機比率に相当する。そうすると、外部事業者が提示する従来の請求額(保守料金A)と、実働実績(実働費用B)とから導き出せる、実績待機人数Lに適正待機率Kを乗じた適正待機人数Hが、妥当な待機人数であると考えられる。図6に示す例では、適正待機人数Hは、0.9×0.7238=0.65人月となる。
図5には、コスト内容として、人員単価G、適正待機人数H、及び適正待機費用Dが、表形式で一覧表示された例が示されている。コスト内容欄の上に、各項目の記号が記載され、数式がカッコ書きで記載されている。
上述したように、適正待機人数Hは、実績から推定される妥当な待機人数であるから、適正待機人数Hに人員単価Gを乗じた適正待機費用Dは、実績から推定される妥当な待機費用に相当する。図5に示す例では、適正待機費用Dは、月額で100×0.65=65万円、年額で1200×0.65=780万円となる。
図4に戻って、上述したように、実働費用Bは実際に実施された保守サービスの実績費用であるから、これに実績から推定される妥当な待機費用である適正待機費用Dを加算した適正料金Fが、実績から推定される、保守サービスの妥当な料金になると考えられる。
また、保守料金Aから適正料金Fを差し引いた額、すなわち保守料金Aから実働費用Bと適正待機費用Dとを減算した過剰料金Eが、ユーザが外部事業者に対して過剰に支払っている金額になると考えられる。
すなわち、適正料金F、及び過剰料金Eは、保守対象システムの保守料金Aが妥当か否かの判断を容易にする情報に他ならない。図4に示す例では、適正料金Fは、月額で10+65=75万円、年額で120+780=900万円、過剰料金Eは、月額で100−10−65=25万円、年額で1200−120−780=300万円となる。
以上、ステップS1〜S10によれば、保守対象システムの保守料金Aが妥当か否かの判断を容易にする情報である適正料金F、及び過剰料金Eを得ることができる。
また、ステップS10によれば、適正料金F、及び過剰料金Eの根拠となるデータと、そのデータから適正料金F、及び過剰料金Eを算出する数式とが報知されるので、適正料金F及び過剰料金Eの正当性を示す説得力が増大する。
従って、保守費用分析システム1によって得られた適正料金F及び過剰料金Eに基づいて、外部事業者と料金交渉を行ったり、外部事業者が妥当な料金設定を行ったりすることが容易となる。
なお、適正料金推定部25及び過剰料金推定部26を両方備える例に限られず、いずれか一方のみを備え、ステップS8,S9のいずれか一方のみを実行する構成であってもよい。
また、保守費用分析システム1は、適正待機人数算出部23を備えず、適正待機人数Hを、キーボード5、マウス6等の操作入力装置、又は通信により外部から取得する構成であってもよい。
また、数式としては、上記式(1)〜(7)を変形した等価な数式を用いてもよい。例えば式(7)を、過剰料金E=保守料金A−(実働費用B+適正待機費用D)のように変形して用いてもよい。
1 保守費用分析システム
2 演算部
3 記憶部
4 ディスプレイ
5 キーボード
6 マウス
11 保守サービス履歴情報
21 実働費用算出部
22 実働費用取得部
23 適正待機人数算出部
24 待機費用算出部
25 適正料金推定部
26 過剰料金推定部
27 報知処理部
A 保守料金
B 実働費用
C 実績待機費用
D 適正待機費用
E 過剰料金
F 適正料金
G 人員単価
H 適正待機人数
I 最大値
J 中央値
K 適正待機率
L 実績待機人数

Claims (8)

  1. 所定の第一期間に対して所定の保守料金を支払うことにより保守サービスを受ける保守対象システムにおける前記保守料金を分析する保守料金分析システムであって、
    前記第一期間内に受けた前記保守サービスの合計コストに対応する実働費用の金額を取得する実働費用取得部と、
    前記保守サービスを行う保守作業者一人当たりの人件費を人員単価として予め記憶する記憶部と、
    前記保守サービスを行うための前記第一期間毎の工数変動を吸収するために待機させておく必要のある前記保守作業者の前記第一期間当たりの延べ人数を適正待機人数とし、前記第一期間当たりの前記人員単価と前記適正待機人数とを乗じた額を、適正待機費用として算出する待機費用算出部と、
    前記保守料金から、前記実働費用と前記適正待機費用とを減算した額を、前記第一期間に対する過剰料金と推定する過剰料金推定部と、
    前記過剰料金を報知する報知処理部とを備える保守料金分析システム。
  2. 前記報知処理部は、さらに、
    前記保守料金、前記実働費用、及び前記適正待機費用と、前記適正待機費用を算出するための数式と、前記過剰料金を算出するための数式とを報知する請求項1記載の保守料金分析システム。
  3. 所定の第一期間に対して所定の保守料金を支払うことにより保守サービスを受ける情報システムにおける前記保守料金を分析する保守料金分析システムであって、
    前記第一期間内に受けた前記保守サービスの合計コストに対応する実働費用を取得する実働費用取得部と、
    前記保守サービスを行う保守作業者一人当たりの人件費を人員単価として予め記憶する記憶部と、
    前記保守サービスを行うための前記第一期間毎の工数変動を吸収するために待機させておく必要のある前記保守作業者の前記第一期間当たりの延べ人数を適正待機人数とし、前記第一期間当たりの前記人員単価と前記適正待機人数とを乗じた額を、適正待機費用として算出する待機費用算出部と、
    前記実働費用と前記適正待機費用とを加算した額を、前記第一期間に対する適正料金と推定する適正料金推定部と、
    前記適正料金を報知する報知処理部とを備える保守料金分析システム。
  4. 前記報知処理部は、さらに、
    前記保守料金、前記実働費用、及び前記適正待機費用と、前記適正待機費用を算出するための数式と、前記適正料金を算出するための数式とを報知する請求項3記載の保守料金分析システム。
  5. 前記保守料金から前記実働費用を差し引いた額を、実績待機費用として算出し、前記実績待機費用を前記第一期間当たりの前記人員単価で除した値を実績待機人数とし、所定の第二期間に前記保守サービスを受けた回数の最大値と中央値とに基づいて、前記中央値を前記最大値で除した値を適正待機率として算出し、前記実績待機人数と前記適正待機率とを乗じた値を前記適正待機人数として算出する適正待機人数算出部をさらに備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の保守料金分析システム。
  6. 前記報知処理部は、さらに、
    前記実績待機費用、前記人員単価、実績待機人数、前記最大値、前記中央値、及び前記適正待機率と、前記適正待機人数を算出するための数式とを報知する請求項5記載の保守料金分析システム。
  7. 前記保守サービスを受けた履歴に基づいて、前記実働費用を算出する実働費用算出部をさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の保守料金分析システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の保守料金分析システムとして、コンピュータを機能させるための保守料金分析プログラム。
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