JP2021190235A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エア供給系の異常を精度良く判定できる燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム100は、燃料ガスと酸化ガスとが供給されて発電する燃料電池10と、酸化ガスを燃料電池10に供給する酸化ガス供給部30と、燃料電池10の発電量を決定する発電量決定部21と、発電量決定部21により決定された発電量を燃料電池10で発電するために必要な酸化ガス量を表す酸化ガス指令値を算出するエア流量指令値演算部22と、酸化ガス指令値に応じて酸化ガス供給部30が燃料電池10に供給した酸化ガス流量と、酸化ガス指令値との差分が所定値以上の場合に酸化ガス供給部30の異常を検知する異常判定部28と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池システムにおいて、酸化ガスを供給するエアコンプレッサの回転数と指令値との差の絶対値が所定値以上で、所定時間経過した場合に、エア供給系の故障と判定することが開示されている。
特開2004−179072号公報
しかし、特定の場合では、エア供給系の異常でなくともエアコンプレッサの回転数とその指令値とに差が生じることがあるため、特許文献1などに記載の従来手法ではエア供給系異常検知の誤判定を生じる可能性がある。
本開示は、エア供給系の異常を精度良く判定できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化ガスとが供給されて発電する燃料電池と、前記酸化ガスを前記燃料電池に供給する酸化ガス供給部と、前記燃料電池の発電量を決定する発電量決定部と、前記発電量決定部により決定された前記発電量を前記燃料電池で発電するために必要な酸化ガス量を表す酸化ガス指令値を算出する酸化ガス流量指令部と、前記酸化ガス指令値に応じて前記酸化ガス供給部が前記燃料電池に供給した酸化ガス流量と、前記酸化ガス指令値との差分が所定値以上の場合に前記酸化ガス供給部の異常を検知する異常判定部と、を備える。
本開示によれば、エア供給系の異常を精度良く判定できる燃料電池システムを提供することができる。
実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す図 図1中の制御部の機能ブロック図 本実施形態のエア供給系の異常判定処理のフローチャート 発電量に基づくエアコンプレッサの制御の流れを示す図 発電量に基づくエアバルブの制御の流れを示す図
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る燃料電池システム100の概略構成を示す図である。図2は、図1中の制御部20の機能ブロック図である。
図1に示すように、燃料電池システム100は、燃料電池10と、制御部20と、酸化ガス流路30と、燃料ガス流路50と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、車両に搭載され、車両の電力源として利用される。
燃料電池10は、反応ガスとして水素(燃料ガス)と空気(酸化ガス)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池10は、複数のセル11が積層されたスタック構造を有する。各セル11は、電解質膜の両面に電極を配置した膜電極接合体と、膜電極接合体を狭持する1組のセパレータとを有する。燃料電池10によって発電された電力は、DC/DCコンバータ90を介してバッテリ92に蓄電される。バッテリ92には、種々の負荷93が接続されている。後述するエアコンプレッサ32や循環用ポンプ64、各種弁には、燃料電池10またはバッテリ92から電力が供給され、駆動される。
酸化ガス流路30は、燃料電池10に酸化ガスを供給するための流路である。酸化ガス流路30は、酸化ガス配管31と、エアコンプレッサ32と、開閉弁34と、カソード排ガス配管41と、調圧弁43と、を備える。また、酸化ガス流路30には、燃料電池10内のカソード側の流路が含まれる。なお、以下の説明では、酸化ガス流路30を「酸化ガス供給部」や「ガス供給系」とも表記する場合がある。
エアコンプレッサ32は、酸化ガス配管31を介して燃料電池10と接続されている。エアコンプレッサ32は、制御部20からの制御信号に応じて、外部から取り入れた空気を圧縮し、酸化ガスとして燃料電池10に供給する。
開閉弁34は、エアコンプレッサ32と燃料電池10との間に設けられており、酸化ガス配管31における供給空気の流れに応じて開閉する。具体的には、開閉弁34は、通常、閉じた状態であり、エアコンプレッサ32から所定の圧力を有する空気が酸化ガス配管31に供給されたときに開く。
カソード排ガス配管41は、燃料電池10のカソードから排出されたカソード排ガスを燃料電池システム100の外部へと排出する。調圧弁43は、制御部20からの制御信号に応じて、カソード排ガス配管41におけるカソード排ガスの圧力(燃料電池10の背圧)を調整する。なお、以下の説明では、酸化ガス流路30に設けられるバルブである開閉弁34及び調圧弁43を纏めて「エアバルブ」と表記する場合がある。
燃料ガス流路50 は、燃料電池10に燃料ガスを供給するための流路である。燃料ガス流路50は、燃料ガス配管51と、水素タンク52と、開閉弁53と、レギュレータ54と、インジェクタ55と、圧力センサ56と、アノード排ガス配管61と、気液分離部62と、循環配管63と、循環用ポンプ64と、排水配管65と、排水弁66とを備える。また、燃料ガス流路50には、燃料電池10内のアノード側の流路が含まれる。
水素タンク52は、燃料ガス配管51を介して燃料電池10のアノードと接続されており、内部に充填されている水素を燃料電池10に供給する。開閉弁53、レギュレータ54、インジェクタ55、圧力センサ56は、燃料ガス配管51に、この順序で上流側、つまり水素タンク52に近い側、から設けられている。
開閉弁53は、制御部20からの制御信号に応じて開閉し、水素タンク52からインジェクタ55の上流側への水素の流入を制御する。燃料電池システム100の停止時には開閉弁53は閉じられる。レギュレータ54は、制御部20からの制御信号に応じて、インジェクタ55の上流側における水素の圧力を調整する。インジェクタ55は、制御部20によって設定された駆動周期や開弁時間に応じて、弁体が電磁的に駆動する電磁駆動式の開閉弁である。制御部20は、インジェクタ55の駆動周期や開弁時間を制御することによって、燃料電池10に供給される水素の量を制御する。
アノード排ガス配管61は、燃料電池10のアノードの出口と気液分離部62とを接続する配管である。アノード排ガス配管61は、発電反応に用いられることのなかった未反応ガス(水素や窒素など)を含むアノード排ガスを気液分離部62へと誘導する。
気液分離部62は、循環配管63と排水配管65とに接続されている。気液分離部62は、アノード排ガスに含まれる気体成分と水分とを分離する。気液分離部62は、気体成分については、循環配管63へと誘導し、水分については排水配管65へと誘導する。
循環配管63は、燃料ガス配管51のインジェクタ55より下流に接続されている。循環配管63には、制御部20からの制御信号に応じて駆動される循環用ポンプ64が設けられている。この循環用ポンプ64によって、気液分離部62において分離された気体成分に含まれる水素が、燃料ガス配管51へと送り出される。このように、この燃料電池システム100では、アノード排ガスに含まれる水素を循環させて、再び燃料電池10に供給することにより、水素の利用効率を向上させている。
排水配管65は、気液分離部62において分離された水分を燃料電池システム100の外部へと排出するための配管である。排水弁66は、排水配管65に設けられており、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。制御部20は、燃料電池システム100の運転中は、通常、排水弁66を閉じておき、予め設定されたタイミングで排水弁66を開き、燃料ガス流路50中の水やアノード排ガス中の不純物を排出する。
制御部20は、CPUとメモリと、上述した各部品が接続されるインタフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。CPU
は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、後述する各種処理を実現するほか、燃料電池システム100の運転制御を行う。
制御部20には、エア流量センサ70と、コンプレッサ回転数センサ71と、コンプレッサトルクセンサ72と、エアバルブ開度センサ73と、が接続されており、各センサからの情報が入力される。
エア流量センサ70は、燃料電池に供給される酸化ガスの流量を計測する。エア流量センサ70は、例えば、酸化ガス配管31のうちエアコンプレッサ32より上流側に設置される。
コンプレッサ回転数センサ71と、コンプレッサトルクセンサ72は、それぞれエアコンプレッサ32の回転数とトルクとを計測する。
エアバルブ開度センサ73は、エア供給系30に設けられるエアバルブ34、43の開度を測定する。図1の例では、開閉弁34と調圧弁43とがエアバルブに含まれる。
制御部20は、エア流量センサ70、コンプレッサ回転数センサ71、コンプレッサトルクセンサ72、エアバルブ開度センサ73、などから入力されるシステムの各種情報に基づき、エアコンプレッサ32やエアバルブ34、43などのシステムの各要素の動作を制御する。特に本実施形態では、制御部20は、エア流量の目標値と計測値とを比較することでエア供給系30の異常判定を行う。
制御部20は、特に上記の機能に関して、例えば図2に示すように、発電量決定部21と、エア流量指令値演算部22(酸化ガス流量指令部)と、コンプレッサ回転数指令値演算部23と、コンプレッサトルク指令値演算部24と、エアバルブ開度指令値演算部25と、コンプレッサ制御部26と、エアバルブ制御部27と、異常判定部28と、を備える。
発電量決定部21は、燃料電池の発電量を決定する。
エア流量指令値演算部22は、発電量決定部21により決定された発電量を燃料電池で発電するために必要な酸化ガス量を表すエア流量指令値(酸化ガス指令値)を算出する。
コンプレッサ回転数指令値演算部23は、エア流量指令値演算部22により算出されたエア流量指令値をエアコンプレッサ32で出力するために必要なコンプレッサ回転数を表すコンプレッサ回転数指令値を算出する。
コンプレッサトルク指令値演算部24は、コンプレッサ回転数指令値演算部23により算出されたコンプレッサ回転数指令値をエアコンプレッサ32で出力するために必要なトルクを表すコンプレッサトルク指令値を算出する。
エアバルブ開度指令値演算部25は、発電量決定部21により発電量が決まるのに応じて、エアバルブ34、43の開度の指令値を算出する。エアバルブ開度指令値は、例えば燃費やN/V比などが最適になるように設定される。
コンプレッサ制御部26は、コンプレッサトルク指令値演算部24により算出されたコンプレッサトルク指令値に基づき、エアコンプレッサ32の動作を制御する。
エアバルブ制御部27は、エアバルブ開度指令値演算部25により算出されたエアバルブ開度指令値に基づき、エアバルブ34、43の動作を制御する。
異常判定部28は、エア流量指令値演算部22により算出されたエア流量指令値と、このエア流量指令値に応じてエア供給系30が燃料電池10に供給した実際のエア流量(エア流量センサ70による測定値)とを比較して、エア流量測定値とエア流量指令値との差分が所定値以上の場合に、エア供給系30の異常を検知する。なお、異常判定部28は、エア供給系30の異常を検知したときに、その旨を外部に報知する構成でもよい。
図3は、本実施形態のエア供給系30の異常判定処理のフローチャートである。
ステップS01にて発電量決定部21により燃料電池の発電量が決定されると、ステップS02では、エア流量指令値演算部22により、ステップS01で決定された発電量に基づきエア流量指令値が算出される。次いで、ステップS03では、コンプレッサ回転数指令値演算部23により、ステップS02で算出されたコンプレッサ(ACP)回転数指令値に基づきコンプレッサ回転数指令値が算出される。
ステップS02、S03と並行して、ステップS04では、エアバルブ開度指令値演算部25によりエアバルブ開度指令値が算出され、ステップS05では、異常判定部28により、この算出されたエアバルブ開度指令値が発電量に伴う指令値か否かが判定される。
ここで、ステップS04にて算出されたエアバルブ開度指令値が、発電量より優先度が高い機能による制限や介入を受けて上書きされる場合がある。この場合、算出されたエアバルブ開度指令値は発電量のみに基づく指令値ではないので、実際のエア流量が指令値に対し変化してしまい、エア供給系30の異常ではないのにも関わらず測定値と指令値とが乖離してしまい、異常発生と誤検知してしまう虞がある。このため本実施形態では、ステップS05にて、算出されたエアバルブ開度指令値が発電量のみに基づく指令値ではないと判定された場合(ステップS05のNo)には、以降の異常判定処理を実施せずに本制御フローを終了する。
一方、ステップS05にて、算出されたエアバルブ開度指令値が発電量のみに基づく指令値であると判定された場合(ステップS05のYes)には、ステップS06に進む。
次に、ステップS06では、ステップS03にて算出されたコンプレッサ回転数指令値がエア流量指令値に伴う指令値か否かが判定される。
上記のステップS05の場合と同様に、ステップS03にて算出されたコンプレッサ回転数指令値が、エア流量指令値より優先度が高い機能による制限や介入を受けて上書きされる場合がある。この場合、算出されたコンプレッサ回転数指令値はエア流量指令値のみに基づく指令値ではないので、実際のエア流量が指令値に対し変化してしまい、エア供給系30の異常ではないのにも関わらず測定値と指令値とが乖離してしまい、異常発生と誤検知してしまう虞がある。そこで、ステップS06にて、算出されたコンプレッサ回転数指令値がエア流量指令値のみに基づく指令値ではないと判定された場合(ステップS06のNo)には、以降の異常判定処理を実施せずに本制御フローを終了する。
一方、ステップS06にて、算出されたコンプレッサ回転数指令値がエア流量指令値のみに基づく指令値であると判定された場合(ステップS06のYes)には、ステップS07に進む。
ステップS07では、コンプレッサトルク指令値演算部24により、ステップS03にて算出されたコンプレッサ回転数指令値に基づきコンプレッサ(ACP)トルク指令値が算出される。
次に、ステップS08では、ステップS07にて算出されたコンプレッサトルク指令値がコンプレッサ回転数指令値に伴う指令値か否かが判定される。
上記のステップS05、S06の場合と同様に、ステップS07にて算出されたコンプレッサトルク指令値が、コンプレッサ回転数指令値より優先度が高い機能による制限や介入を受けて上書きされる場合がある。この場合、算出されたコンプレッサトルク指令値はコンプレッサ回転数指令値のみに基づく指令値ではないので、実際のエア流量が指令値に対し変化してしまい、エア供給系30の異常ではないのにも関わらず測定値と指令値とが乖離してしまい、異常発生と誤検知してしまう虞がある。そこで、ステップS08にて、算出されたコンプレッサトルク指令値がコンプレッサ回転数指令値のみに基づく指令値ではないと判定された場合(ステップS08のNo)には、以降の異常判定処理を実施せずに本制御フローを終了する。
一方、ステップS08にて、算出されたコンプレッサトルク指令値がコンプレッサ回転数指令値のみに基づく指令値であると判定された場合(ステップS08のYes)には、ステップS09に進む。
ステップS09では、異常判定部28により、ステップS02にて決定されたエア流量指令値と、エア流量センサ70により測定されたエア流量測定値(すなわち実際にエア供給系30から燃料電池10に供給されたエア流量)との間に所定値以上の偏差があるか否かが判定される。
エア流量指令値とエア流量測定値との間に偏差がある場合(ステップS09のYes)、バルブ指令値、コンプレッサ回転数指令値、コンプレッサトルク指令値のすべての決定時に何ら他の制限や介入がなく、本来ならばエア流量指令値とエア流量測定値との間に偏差が生じ得ない条件下で偏差が生じている。このためステップS10にて、異常判定部28によりエア供給系30のエア流量制御に何らかの異常が発生していることが検知される。
また、ステップS10において、異常判定部28による異常検知に併せて、エア供給系30の異常が検知された旨を外部に報知してもよい。
図3のフローチャートの手法により、エア流量センサ70の異常、酸化ガス配管31またはカソード排ガス配管41内の異物詰まり、酸化ガス配管31の入口からエアコンプレッサ32までの区間の配管抜け、などに起因するエア供給系30の異常の検知が可能となる。
図4、図5を参照して、本実施形態のエア供給系の異常検知手法の特徴をさらに説明する。図4は、発電量に基づくエアコンプレッサ32の制御の流れを示す図である。図5は、発電量に基づくエアバルブ34、43の制御の流れを示す図である。
図4に示すように、エアコンプレッサ32の制御では、発電量決定(図3のステップS01)→エア流量指令値演算(S02)→コンプレッサ(ACP)回転数指令値演算(S03)→コンプレッサトルク指令値演算(S07)→コンプレッサトルク指令値に基づくコンプレッサ32駆動→トルク出力(コンプレッサトルクセンサ72で測定値取得可能)→回転数出力(コンプレッサ回転数センサ71で測定値取得可能)→エア流量発生(エア流量センサ70で測定値取得)→エア供給系30から供給された酸化ガスを用いて燃料電池10で発電、の流れとなる。
図5に示すように、エアバルブ34、43の制御では、発電量決定(図3のステップS01)→バルブ開度指令値演算(S04)→エアバルブ開度指令値に基づくエアバルブ34、43駆動→バルブ開度出力(エアバルブ開度センサ73で測定値取得可能)→エア供給系30から供給された酸化ガスを用いて燃料電池10で発電、の流れとなる。
図4、図5に示す制御系の中で、本実施形態ではエア流量指令値とエア流量測定値とを比較して、両者の間の偏差が所定の閾値以上あるとき、エア供給系30の異常を検知する(S9、S10)。
一方、図4に矢印Aで示すように、特許文献1などの従来手法では、コンプレッサ回転数の指令値と測定値の偏差に基づき異常検知を行っていた。しかし、コンプレッサ回転数の指令値通りにトルクの指令値が出ない場合(トルク制限やトルク値を別の目的で上書きされる、等)や、指令通りにエアバルブ34、43が閉まっている時など、エア供給系30の異常ではない状態でもコンプレッサ回転数の指令値と測定値との間に偏差が生じる場合がある。このため、上記のような状態ではエア供給系30の異常発生を誤検知する可能性がある。
これに対して本実施形態ではエア流量指令値とエア流量測定値とを比較する構成とすることによって、エア供給系30の異常を精度良く判定できる。
また、本実施形態では、図4に示すように、コンプレッサ回転数の最終的な指令値に、他の機能等による介入や制限が加えられない場合(図3のステップS06のYes)、コンプレッサトルクの最終的な指令値に、他の機能等による介入や制限が加えられない場合(S08のYes)、かつ、図5に示すように、エアバルブのバルブ開度の最終的な指令値に、他の機能等による介入や制限が加えられない場合(S05のYes)、すなわち、流量指令通りのコンプレッサ回転数やトルク、エアバルブ開度の指令ができている場合に、上記のエア流量指令値とエア流量測定値との偏差に基づくエア供給系30の異常判定を行う。これにより、異常発生の誤検知が生じやすい状況を除外してエア供給系30の異常判定を行うことができ、エア供給系30の異常検知の精度をより一層向上できる。
なお、燃料電池システム100がエア供給系30にバルブを設けない構成にも本実施形態のエア供給系の異常検知手法を適用できる。この場合、バルブ開度指令値に基づく異常判定回避の要否の判断、すなわち図3のフローチャートからステップS04、S05の処理を除外すればよい。
また、燃料電池システム100が、流量偏差が生じた時にコンプレッサ32のフィードバック制御により流量偏差を小さくする制御を備える場合がある。この場合、上記の本実施形態の異常検知手法に、「回転数のフィードバック量の最大値である時」の条件を追加することで、エア流量異常発生時の非検知を防止できる。例えば、図3のフローチャートにおいて、ステップS09とS10との間に、(処理1)「コンプレッサ32のフィードバック制御によりコンプレッサ指令値増加」→(処理2)「回転数のフィードバック量の最大値でも、エア流量指令値とエア流量測定値に偏差あり?」の処理ブロックを追加し、処理2でYESの場合にステップS10に進んでエア流量異常と判定し、処理2でNOの場合には異常判定せずに終了とすればよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
100 燃料電池システム
10 燃料電池
21 発電量決定部
22 エア流量指令値演算部(酸化ガス流量指令部)
28 異常判定部
30 酸化ガス流路(エア供給系、酸化ガス供給部)

Claims (1)

  1. 燃料ガスと酸化ガスとが供給されて発電する燃料電池と、
    前記酸化ガスを前記燃料電池に供給する酸化ガス供給部と、
    前記燃料電池の発電量を決定する発電量決定部と、
    前記発電量決定部により決定された前記発電量を前記燃料電池で発電するために必要な酸化ガス量を表す酸化ガス指令値を算出する酸化ガス流量指令部と、
    前記酸化ガス指令値に応じて前記酸化ガス供給部が前記燃料電池に供給した酸化ガス流量と、前記酸化ガス指令値との差分が所定値以上の場合に前記酸化ガス供給部の異常を検知する異常判定部と、
    を備える燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7531538B2 (ja) 2022-03-29 2024-08-09 本田技研工業株式会社 燃料電池システム

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