JP2021186803A - 調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法とその設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法とその設備を提供する。【解決手段】自動噴射洗浄設備、コンベア機関2、研磨剤及び複数の調理器具1が使用され、自動噴射洗浄設備は、腔室9aを備えた噴射腔体9、圧力噴射機具7及び噴射ガン機関10を含み、噴射ガン機関は腔室に設置する。圧力噴射機具によって研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから噴射ガン機関へと移動させ、更にコンベア機関によって複数の調理器具を順番に腔室の下方へ送る。そして噴射ガン機関によって、腔室に進入した調理器具の内表面に対し清浄除去用流体を高速噴射することで、非粘着コーティングを剥離する。【選択図】図2
Description
本発明は、調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法とその設備に関し、特に、従来技術での加熱による裂解の工程を簡略化することで、エネルギの節約及び非粘着コーティングの除去効率の向上を達成する、調理器具表面の非粘着コーティングの清掃技術を指す。
調理器具分野において、例えばケーキを装うケーキ型や、パンを焼くためのオーブンプレートといった、食品の焼成に用いる各種調理器具は、一定の周期(およそ800乃至3000回)に渡り使用を続けた後、調理器具表面の非粘着コーティングが損壊して使用できなくなる。循環経済の観点から言えば、調理器具を回収した後、元々の非粘着コーティングを除去し、再び新しい非粘着コーティングを塗装してから使い続けるのが望ましい。従来の回収と処理の方法においては、一般的に二つの処理ステップがある。一つ目の処理ステップは、損壊した非粘着コーティングを除去すること、そして二つ目の処理ステップは、調理器具の内表面に再び新しい非粘着コーティングを吹きかけて塗装することである。
上述した一つ目の処理ステップには、更に二つのステップが含まれる。第一ステップでは、まず摂氏450℃以上の高温で調理器具を加熱して裂解処理を行い、5乃至8時間の加熱裂解処理を経ることで、非粘着コーティングの受熱による爆裂を引きおこす。第二ステップでは、サンドブラスト技術を通じて、すでに爆裂した非粘着コーティングの除去を行う。このような従来の方法は、エネルギの消耗が大きいばかりか、焼結の過程で調理器具の基体の変形を起こしやすく、また高温下にある非粘着コーティングの分解による排ガスは環境汚染を伴う。また第二ステップのサンドブラスト技術は、一般に硬度の高い石英砂を用い、高い洗浄効果が獲得されるが、一方で洗掘の強度が大きいため非粘着コーティング下のアルミニウムめっき層が損壊したり剥がれたりし、ひいては金属基材が損傷して、再び新しい非粘着コーティングを塗装した後の、器具の使用寿命の短縮や、有効に使用できる回数の減少等をもたらしうる。また、現在のサンドブラスト機器は、構造により吸入式と押入式に大別されるが、自動輸送式のサンドブラスト機器は一般には吸入式の構造を採用し、噴射後の研磨剤は機器内部で循環して使用される。研磨剤は複数回にわたる循環使用を経れば噴射効果は徐々に低下する。また、上述した二種のステップは、調理器具が二種類のシステムにおいて動くものなので、その運送稼働過程において時間、経済の面でコストがかかり、洗浄除去効果も決して高くはない。尚且つ、サンドブラストを行った後のし渣には、裂解した非粘着コーティングが含まれるので、回収による再利用には向かず、また大量のし渣を処理する必要性から環境にやさしいものではなくなってしまう。
従来の調理器具の表面コーティングを回収及び処理するプロセスには、上記の問題が存在し、改善の余地が見られる。関連産業におけるニーズに鑑み、本願では以下の発明を提案する。
本発明の一つ目の目的は、従来技術の欠点を克服するために、調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法とその設備を提供することであり、主には、従来技術での加熱と裂解の工程を簡略化することで、省エネやコーティング除去効率の向上、調理器具中間のアルミニウムめっき層の損傷の防止、そして処理後における器具本体の変形の防止を達成し、結果として、新しいコーティングを塗装した後も、新品を入手した時とほぼ同様に何度でも有効に使用できるようになり、調理器具における再利用率の大幅な向上をもたらすことである。この一つ目の目的を達成するために、本発明では自動噴射洗浄設備、コンベア機関、研磨剤及び調理器具が使用され、自動噴射洗浄設備が、腔室を備えた噴射腔体、圧力噴射機具及び噴射ガン機関を含み、噴射ガン機関が腔室に設置され、圧力噴射機具によって研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから噴射ガン機関へと移動させ、更にコンベア機関によって複数の調理器具を順番に腔室の下方へと送り、そして噴射ガン機関によって、腔室に進入した調理器具の内表面に対し清浄除去用流体を高速噴射することで、前記内表面に付着する非粘着コーティングの剥離を起こす。最後はコンベア機関により非粘着コーティングが剥離した調理器具を腔室から退出させる。
本発明の二つ目の目的は、前記噴射ガン機関の取付位置や高低、揺動幅、噴射角度を、各種調理器具の寸法、規格形式に従って調整できる、調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法とその設備を提供することである。この二つ目の目的を達成するために、本発明では自動噴射洗浄設備、コンベア機関、研磨剤及び調理器具が使用され、自動噴射洗浄設備が、腔室を備えた噴射腔体、圧力噴射機具及び噴射ガン機関を含み、噴射ガン機関が腔室に設置され、圧力噴射機具によって研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから噴射ガン機関へと移動させ、更にコンベア機関によって複数の調理器具を順番に腔室の下方へと送り、そして噴射ガン機関によって、腔室に進入した調理器具の内表面に対し前記清浄除去用流体を高速噴射することで、前記内表面に付着する非粘着コーティングの剥離を起こす。最後はコンベア機関により非粘着コーティングが剥離した調理器具を腔室から退出させる。そのうち、噴射腔体に設置される位置調整機関を更に含むことで、噴射ガン機関の取付位置や高低、揺動幅、噴射角度の調整が達成される。
本発明の目的、特徴及び効果に対する十分な理解に資するために、以下に、付属の図面と合わせて具体的な実施例を述べることで、本発明の詳細な説明を行う。
図1、即ち本発明の一つ目の目的を実現するための具体的な構造を示す図を参照されたい。この実施例は、ステップ1乃至ステップ5を含む。
ステップ1では、自動噴射洗浄設備、コンベア機関2、研磨剤及び複数の調理器具1を提供する。前記自動噴射洗浄設備は、概ね密閉空間を呈する腔室9aを備えた噴射腔体9、圧力噴射機具7及び噴射ガン機関10を含む。噴射ガン機関10の噴射ガン10aは腔室9a内に位置する。前記研磨剤は炭酸水素ナトリウム微結晶粒子であり、前記炭酸水素ナトリウム微結晶粒子の平均粒径は100乃至600μmであり、モース硬度2乃至3である。前記調理器具の内表面には非粘着コーティングが付着する。
ステップ2では、圧力噴射機具7によって、研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから、噴射ガン機関10へと移動させる。
ステップ3では、コンベア機関2によって、複数の調理器具1を順番に腔室9aの下方へと送る。
ステップ4では、噴射ガン10aによって、腔室9aに進入した調理器具1の内表面に対し、前記清浄除去用流体を噴射する高速噴射清浄除去作業を実施する。そのうち、研磨剤の結晶粒子が非粘着コーティングに衝突する瞬間の爆破力を通じて、非粘着コーティングの剥離が起こり、また研磨剤の結晶粒子は衝突して爆破した後、再回収が可能な粉末になる。
ステップ5では、再びコンベア機関2を動かして、非粘着コーティングが剥離した調理器具1を腔室9aから退出させる。
具体的には、図1に示すように、噴射腔体9の頂部には、腔室9aと連通した粉塵出口9bが設けられ、粉塵出口9bと除塵チューブ4の一端とは連通し、除塵チューブ4のもう一方の一端は除塵アセンブリ4−5と連通する。除塵アセンブリ4−5は負圧を生成することで、ステップ4における高速噴射清浄除去作業の過程で発生した粉末の塵を除去するものである。
図1に示す実施例と合わせて理解が可能なように、除塵アセンブリ4−5は第一除塵機5及び第二除塵機6を含む。第一除塵機5は、粉塵出口9bと連通する粉塵入口5aを備え、第一除塵機5の出力端と第二除塵機6の入力端は連接し、第一除塵機5の出力端及び第二除塵機6の電力はともにおよそ7乃至8kWである。
図1に示す実施例を参照して理解が可能なように、噴射腔体9の底部には、腔室9aと連通した粉末回収槽3が設けられる。この粉末回収槽3は、上述したステップ4を行う過程で沈落した粉末を回収するのに使用される。回収された粉末は、還元加工技術を経て炭酸水素ナトリウム微結晶粒子の研磨剤へと再び結晶する。
好ましくは、前記高圧気体の圧力は0.8乃至0.9MPaであり、前記コンベア機関2のコンベア電力は0.7乃至0.8kWである。
図1に示す実施例において、本発明では更に具体的な、調理器具1の非粘着コーティングを環境にやさしい方法で洗浄除去する方法が提供される。その方法は下記のステップを含む。
1.まず、調理器具1を噴射腔体9の一つの側のコンベア機関2上に置き、電気制御モジュール11を起動し、そして調理器具1をコンベア機関2により腔室9aへと移動させる。コンベア機関2のコンベア電力は0.7乃至0.8kWで、ベルト速度は調整できる。
2.次に、研磨剤を高圧気体によって、噴射ガン機関10の噴射ガン10aを通じて調理器具1の内表面上へと噴射することで、調理器具1の非粘着コーティングを剥離させ、且つコンベア機関2の稼働に従い噴射腔体9のもう一つの側から退出させる。噴射ガン10aの噴射圧力はおよそ0.75乃至0.85MPaであり、噴射ガン10aの頂端にはノズルが設けられ、ノズル直径は4.36乃至6.35mmである。噴射ガン10aは1乃至4個であり、噴射ガン10aの取付位置や高低、揺動幅、噴射角度はいずれも位置調整機関Aを通じて調整することができ、また調理器具1の規格形式の設定に従って調整することも可能である。そして高圧気体の圧力は0.8乃至0.9MPaである。研磨剤を噴射する過程において発生した粉末の塵は除塵チューブ4を通過して除塵アセンブリ4−5へと送られて浄化処理が行われ、また沈落した研磨剤の方は粉末回収槽3を通じて回収される。除塵アセンブリ4−5の電力はおよそ7乃至8kWであり、また除塵後のガス排出量は環境基準に則ったものとなる。
本発明では、機械により噴射する研磨剤の材料の選択が重要であり、粒径、形状及びその硬度と作用原理とは、清浄除去効果を保証するための大事な要素となる。また、材料が安く入手が容易で且つ無毒無害であることも、低コストでの洗浄作業、及び調理器具1の汚染の減少を達成するための基本条件となる。次の表1に、炭酸水素ナトリウム微結晶粒子による研磨剤の理化学的指標を示す。
本発明における調理器具1の清浄除去用の研磨剤として、炭酸水素ナトリウム微結晶粒子を採用したのは、飲食業界で用いられる器具を清浄する上での安全性及びエコロジーにおいて条件的に有利だからである。炭酸水素ナトリウム微結晶粒子による研磨剤の理化学的指標は、表1に示す通りである。
従来技術による損壊したコーティングの清浄及び除去の方法において採用される、高温加熱とサンドブラストによる除去の工程は、エネルギの消耗が大きいばかりか、中間のアルミニウムめっき層の損壊を引き起こしやすく、且つ底層の金属の損傷及び器具基材の変形を招くといった欠点があるため、処理後において再び新しいコーティングをした後において、器具の元々の機能効果が保たれ得ず、有効に使用できる回数の減少等をもたらしうる。本発明が採用する、環境にやさしい洗浄除去の工程は、一つのステップで従来工程における二つのステップに代替し得る。即ち、調理器具のコーティングを清浄及び除去するステップを簡略化して、設備数と稼働回数を減少させることで、清浄及び除去の効率を向上させている。更に、研磨剤の硬度を、損害をもたらさない適度で安全なものとし、エコロジーの観点から炭酸水素ナトリウム微結晶粒子を噴射研磨剤としているので、噴射による清浄の過程において、洗掘強度の大きさからくるアルミニウムめっき層や基材の損壊が発生せず、処理後においても器具が変形しない。そのため新しい非粘着コーティングを塗装した後も、新品を入手した時とほぼ同様に何度でも有効に使用できるので、結果として調理器具における使用寿命の延長、再利用率の大幅な向上をもたらす。更に、本発明では高温加熱による裂解のステップを採用していないので、高温加熱による裂解の工程に必要なエネルギの消耗が緩和され、並びに器具の変形や排ガスによる環境汚染等の問題も解消される。噴射腔体9に、PLC自動作業システムの電気制御モジュール11を配置することで、噴射清浄の連続且つ自動式の稼働を実現して、作業効率の向上と労働コストの節約を達成している。加えて、噴射腔体9に密閉式の箱体構造を採用するので、沈落するし渣を収集する機関の備え付けに利する。合わせて設置される除塵アセンブリ4−5により、腔室9aは微小負圧を呈し、排ガスは粉体分離及びカートリッジろ過の分級を経ているので、除塵後のガス排出量は環境基準に則ったものとなり、作業環境の改善をもたらす。
本発明による自動噴射洗浄設備は、噴射腔体9及び除塵アセンブリ4−5を備え、噴射腔体9の頂部には揺動モータ8が設けられる。揺動モータ8の出力側は主連接棒12と連接し、主連接棒12のもう一方の一端は揺動棒13と接続する。揺動棒13上において噴射ガン機関10の噴射ガン10aを連動させる。噴射ガン10aの下方にはコンベア機関2が設けられる。噴射腔体9の一つの側には圧力噴射機具7が設けられ、圧力噴射機具7は高圧噴射チューブ14を通じて噴射ガン10aに接続される。噴射腔体9の下方には粉末回収槽3が設けられ、噴射腔体9の側壁には粉塵出口9bが設けられ、粉塵出口9bは除塵チューブ4を通じて除塵アセンブリと接続する。除塵アセンブリは第一除塵機5及び第二除塵機6を含む。第一除塵機5の底部には粉塵出口9bを備えることができる。また、第一除塵機5の出力端と第二除塵機6の入力端は連接する。
続いて、洗浄対象の調理器具1を噴射腔体9の一つの側のコンベア機関2上に置き、コンベア機関2を起動した後、調理器具1をコンベア機関2により腔室9a内へと移動させる。同時に、噴射ガン10a内の研磨剤を、高圧気体を通じて調理器具1の表面へと噴射することで、調理器具1の非粘着コーティングを剥離させ、且つコンベア機関2の稼働に従い噴射腔体9のもう一つの側から退出させる。そのうち、電気制御モジュール11を通じて、揺動モータ8の搖動幅及びコンベア機関2のベルト速度を調整することができる。通常、噴射ガン10aの噴射圧力は0.75乃至0.85MPaであり、噴射ガン10aの数量は1乃至4個であり、高圧気体の圧力はおよそ0.8乃至0.9MPaである。研磨剤を噴射する過程で発生した粉末の塵は除塵チューブ4を通過して第一除塵機5及び第二除塵機6へと送られて除塵浄化処理が行われ、また沈落した研磨剤の方は粉末回収槽3を通じて収集される。
図2に示す実施例を参照して理解が可能なように、本発明の自動噴射洗浄設備は、噴射腔体9に設置される位置調整機関Aを更に含む。本実施例の主な特徴として、噴射ガン機関10の取付位置や高低、揺動幅、噴射角度を、調理器具1の寸法、規格形式に従って調整できる事である。これを達成するために、本発明では噴射ガン機関10の高度及び位置を調整できる構造設計を採用しており、この構造設計により、取付けの簡易性、実用性、メンテナンスや修理の利便性といった効果を備えている。
具体的には、図2に示す位置調整機関Aは、揺動モータ8、搖動幅調節リング15、主連接棒12、揺動棒13、揺動連接棒16を含む。機構頂部に揺動モータ8を設置し、揺動モータ8の出力端は搖動幅調節リング15の一端を連動させ、搖動幅調節リング15のもう一方の一端は主連接棒12を連動させ、主連接棒12のもう一方の一端は揺動棒13の一端を連動させ、揺動棒13は回転を可能として主軸17上に設置され、揺動棒13のもう一方の一端は揺動連接棒16の一端を連動させ、揺動連接棒16のもう一方の一端は回転を可能として副軸18上に設置され、主軸17と副軸18上にはいずれもガン棒が取付けられ、且つガン棒の基座で固定がされ、前記ガン棒のもう一方の一端にはガン棒の軸さや(スリーブ)が設けられ、前記ガン棒は前記ガン棒の軸さや(スリーブ)内で伸縮及び回転することで、前記ガン棒の高度及び角度を調整する。また、前記ガン棒は固定装置を通じて、一個の噴射ガン10aを固設する。
続いて、噴射ガン10aの数量は1乃至4個とし、それぞれの噴射ガン10aの頂端にはノズルが設けられ、前記ノズルの直径は4.36乃至6.35mmの間であり、噴射ガン10aの噴射圧力は0.75乃至0.85MPaである。
上述した具体的実施例の説明から分かるように、本発明では従来技術における加熱と裂解の工程を簡略化して、エネルギの節約、並びにコーティング除去効率の向上を達成し、また調理器具中間のアルミニウムめっき層の損壊を防止し、処理後における器具本体の変形を防いでいる。そのため、新しいコーティングを塗装した後も、新品を入手した時とほぼ同様に何度でも有効に使用できるので、結果として調理器具における再利用率の大幅な向上をもたらす。本発明では組み立て式のモジュール構造設計を採用しているため、オートメーション化できる程度も高く、構造が単純でユニットも隙間なく配置でき、メンテナンス及び修理の利便性にも優れる。
最後に、図3(本発明において研磨剤で洗浄を行う前の、調理器具に非粘着コーティングが残留している状態を示す図)及び図4(本発明において研磨剤で洗浄を行った後の調理器具の状態を示す図)を参照されたい。図4での調理器具1は、本発明の研磨剤による洗浄除去作業を経て、図3で残留する非粘着コーティングがきれいに除去されている。本発明では調理器具1の内表面のコーティングを洗浄及び除去する研磨剤に、炭酸水素ナトリウム微結晶粒子を採用していることから、調理器具の非粘着コーティングの除去効率を向上させられるうえ、調理器具中間のアルミニウムめっき層の損傷を防ぎ、また調理器具本体の変形を低減できる効果を有することが実証される。
発明は当業者であれば諸般の修飾が可能であるが、いずれも後付の特許請求の範囲の保護範囲に含まれる。
1 調理器具
2 コンベア機関
3 粉末回収槽
4 除塵チューブ
4−5 除塵アセンブリ
5 第一除塵機
5a 粉塵入口
6 第二除塵機
7 圧力噴射機具
8 揺動モータ
9 噴射腔体
9a 腔室
9b 粉塵出口
10 噴射ガン機関
10a 噴射ガン
11 電気制御モジュール
12 主連接棒
13 揺動棒
14 高圧噴射チューブ
15 搖動幅調節リング
16 揺動連接棒
17 主軸
18 副軸
A 位置調整機関
2 コンベア機関
3 粉末回収槽
4 除塵チューブ
4−5 除塵アセンブリ
5 第一除塵機
5a 粉塵入口
6 第二除塵機
7 圧力噴射機具
8 揺動モータ
9 噴射腔体
9a 腔室
9b 粉塵出口
10 噴射ガン機関
10a 噴射ガン
11 電気制御モジュール
12 主連接棒
13 揺動棒
14 高圧噴射チューブ
15 搖動幅調節リング
16 揺動連接棒
17 主軸
18 副軸
A 位置調整機関
Claims (9)
- 調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法であり、ステップ1乃至ステップ5を含み、
ステップ1では、自動噴射洗浄設備、コンベア機関、特定量の研磨剤及び少なくとも一つの調理器具を提供し、前記自動噴射洗浄設備が、腔室を備えた噴射腔体、圧力噴射機具及び噴射ガン機関を含み、前記噴射ガン機関の少なくとも一つの噴射ガンが前記腔室に設置され、前記研磨剤が炭酸水素ナトリウム微結晶粒子であり、前記炭酸水素ナトリウム微結晶粒子の平均粒径が100乃至600μmであり、モース硬度が2乃至3であり、そのうち、前記調理器具の少なくとも一つの内表面には非粘着コーティングが付着し、
ステップ2では、前記圧力噴射機具によって、前記研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから、前記噴射ガン機関へと輸送し、
ステップ3では、前記コンベア機関によって、複数の前記調理器具を順番に前記腔室の下方へと送り、
ステップ4では、少なくとも一つの前記噴射ガンによって、前記腔室に進入した前記調理器具の前記内表面に対し、前記清浄除去用流体を噴射する高速噴射清浄除去作業を実施し、そのうち、前記清浄除去用流体の中の研磨剤の炭酸水素ナトリウム微結晶粒子が前記非粘着コーティングに衝突する瞬間に生成する爆破力を通じて、前記調理器具の前記非粘着コーティングの剥離が起こり、
ステップ5では、再び前記コンベア機関によって、非粘着コーティングが剥離した前記調理器具を前記腔室から退出させる、調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。 - 前記噴射腔体の頂部には、前記腔室と連通した粉塵出口が設けられ、前記粉塵出口と除塵チューブの一端とが連通し、前記除塵チューブのもう一方の一端が除塵アセンブリと連通し、前記除塵アセンブリが負圧を生成することで、前記ステップ4における前記高速噴射清浄除去作業の過程で発生した粉末の塵を除去する、請求項1に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 除塵アセンブリが第一除塵機及び第二除塵機を含み、前記第一除塵機が、前記粉塵出口と連通する粉塵入口を備え、前記第一除塵機の出力端と前記第二除塵機の入力端が連接し、前記第一除塵機の出力端及び前記第二除塵機の電力がともに7乃至8kWである、請求項1に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 前記噴射腔体の底部には、前記腔室と連通した粉末回収槽が設けられ、前記粉末回収槽が、前記ステップ4において前記研磨剤の結晶粒子が衝突して爆破した後において、再回収が可能となった沈落した粉末を回収するのに使用され、回収された前記粉末が、還元加工技術を経て炭酸水素ナトリウムの研磨剤へと再び結晶する、請求項1に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 前記高圧気体の圧力が0.8乃至0.9MPaであり、前記コンベア機関のコンベア電力が0.7乃至0.8kWである、請求項1に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 前記噴射腔体に設置される位置調整機関を更に含み、前記位置調整機関が、前記噴射ガン機関の取付位置、高度、揺動幅及び噴射角度を調整する、請求項1に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 前記位置調整機関が、揺動減速モータ、搖動幅調節リング、主連接棒、揺動棒、揺動連接棒を含み、前記噴射腔体の頂部に前記揺動減速モータを設置し、前記揺動減速モータの出力端が前記搖動幅調節リングの一端を連動させ、前記搖動幅調節リングのもう一方の一端が前記主連接棒を連動させ、前記主連接棒のもう一方の一端が前記揺動棒の一端を連動させ、前記揺動棒が回転を可能として主軸に設置され、前記揺動棒のもう一方の一端が前記揺動連接棒の一端を連動させ、前記揺動連接棒のもう一方の一端が回転を可能として副軸に設置され、前記主軸と前記副軸にはいずれも、少なくとも一つの噴射ガン機関のガン棒が取付けられ、且つガン棒の基座で固定が行われ、前記ガン棒のもう一方の一端にはガン棒の軸さやが設けられ、前記ガン棒が前記ガン棒の軸さやにおいて伸縮及び回転することで、前記ガン棒の高度及び角度を調整し、前記ガン棒が固定装置を通じて、一個の前記噴射ガンを固設する、請求項6に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 前記噴射ガンの数量が1乃至4個であり、それぞれの前記噴射ガンの頂端にはノズルが設けられ、前記ノズルの直径が4.36乃至6.35mmの間であり、前記噴射ガンの噴射圧力が0.75乃至0.85MPaである、請求項7に記載の調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する方法。
- 調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する設備であり、自動噴射洗浄設備とコンベア機関を含み、
前記自動噴射洗浄設備が、腔室を備えた噴射腔体、圧力噴射機具及び噴射ガン機関を含み、前記噴射ガン機関が前記腔室に設置され、前記圧力噴射機具によって、特定量の研磨剤と高圧気体とを清浄除去用流体へと混合させてから、前記噴射ガン機関へと輸送し、そのうち、前記研磨剤が炭酸水素ナトリウム微結晶粒子であり、前記炭酸水素ナトリウム微結晶粒子の平均粒径が100乃至600μmであり、モース硬度が2乃至3であり、前記噴射ガン機関の少なくとも一つの噴射ガンが前記腔室に設置され、
前記コンベア機関によって、前記調理器具を順番に前記腔室の下方へと送り、前記調理器具が前記腔室の下方に到達すると、少なくとも一つの前記噴射ガンが、前記調理器具の内表面に対し、前記清浄除去用流体を高速噴射する高速噴射清浄除去作業を実施し、そのうち、前記研磨剤の結晶粒子が前記非粘着コーティングに衝突する瞬間の爆破力を通じて、前記調理器具の前記非粘着コーティングの剥離が起こり、再び前記コンベア機関によって、非粘着コーティングが剥離した前記調理器具を前記腔室から退出させる、調理器具の非粘着コーティングを環境にやさしく洗浄除去する設備。
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JPH05507242A (ja) * | 1990-04-06 | 1993-10-21 | チャーチ アンド ドウエイ カンパニー インコーポレーテッド | ブラスト装置の改良 |
JP2005146586A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Sanki Eng Co Ltd | 路面灯または反射鏡のガラス面洗浄方法とその洗浄システム |
CN103770011A (zh) * | 2014-01-23 | 2014-05-07 | 昆山开信机械制造有限公司 | 一种喷砂除锈装置 |
CN106078533A (zh) * | 2016-08-18 | 2016-11-09 | 宁波精益微型轴有限公司 | 一种喷砂机 |
-
2020
- 2020-12-17 JP JP2020209564A patent/JP2021186803A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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