JP2021184326A - バッテリパック、バッテリユニット、及び電動車両 - Google Patents

バッテリパック、バッテリユニット、及び電動車両 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリパックのメンテナンス作業の効率を向上させる。【解決手段】車長方向D1に隣り合って直列接続される複数のバッテリパック1で構成されるバッテリユニット10の電力で駆動される車両20のバッテリパック1は、車両20の駆動源となるバッテリモジュール11を収容するバッテリハウジング3と、バッテリモジュール11と電気的に接続されていると共にバッテリハウジング3の上面3aの中央領域に設けられた第1コネクタ部4及び第2コネクタ部5とを含む。第1コネクタ部4には、車長方向D1の一側へ延びる第1外部ケーブル2,12が接続され、第2コネクタ部5には、車長方向D1の他側へ延びる第2外部ケーブル2,13が接続される。第2コネクタ部5は、上面視で車長方向D1と直交する車幅方向D2において第1コネクタ部4と離間して設けられる。【選択図】図1

Description

本件は、車両駆動用のバッテリパック、このバッテリパックが複数隣り合って配置されてなるバッテリユニット、及びこのバッテリユニットを含む電動車両に関する。
従来、環境への負荷を低減する観点から、駆動用のバッテリの電力をモータに供給することで走行する電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両の開発が進んでいる。近年では、トラックなどの商用車の分野においても、電動車両の開発が行われている(例えば特許文献1参照)。
電動車両では、航続距離の確保のために、複数のバッテリパックを並べて配置したバッテリユニットが搭載されることでバッテリ容量の増大が図られている。このようなバッテリユニットでは、バッテリパック同士が高電圧ケーブルで連結される。
特開2016−113063号公報
ところで、バッテリユニットにおいてバッテリパック同士を連結する高電圧ケーブルは、一般に径が大きく(太く)自由に湾曲させることが困難であるため、レイアウト性を考慮して必要最小限の長さで設けられる。この結果、バッテリユニットでは、高電圧ケーブルで連結されたバッテリパック同士の相対移動が制限される。
したがって、バッテリパックのメンテナンス時には、バッテリユニットを構成する全てのバッテリパックを一体的に扱うことが求められる。具体的には、バッテリユニットを車両から取り外す際に、高電圧ケーブルで連結された複数のバッテリパックを一体で(同時に)移動させる作業が行われる。
しかしながら、個々のバッテリパックは重量物であることから、上記のようなメンテナンス作業において複数のバッテリパックを一体で取り外す作業は容易ではない。よって、メンテナンス作業の効率の観点から、バッテリユニットを構成する複数のバッテリパックを個々に取り外しできるようにすることが望まれている。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、バッテリパックのメンテナンス作業の効率を向上させることを目的の一つとする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
(1)本適用例に係るバッテリパックは、車高方向と交差する第1方向に隣り合って直列接続される複数のバッテリパックで構成されるバッテリユニットの電力で駆動される車両のバッテリパックであって、前記車両の駆動源となるバッテリモジュールを収容するバッテリハウジングと、前記バッテリモジュールと電気的に接続されていると共に前記バッテリハウジングの上面の中央領域に設けられ、前記第1方向の一側へ延びる第1外部ケーブルが接続される第1コネクタ部と、前記バッテリモジュールと電気的に接続されていると共に上面視で前記第1方向と直交する第2方向において前記第1コネクタ部と離間して前記中央領域に設けられ、前記第1方向の他側へ延びる第2外部ケーブルが接続される第2コネクタ部と、を含むことを特徴としている。
このようなバッテリパックが第1方向に隣り合う場合、一つのバッテリパック(第1バッテリパック)の第1コネクタ部と、このバッテリパックの第1方向の一側に隣り合う他のバッテリパック(第2バッテリパック)の第2コネクタ部とが、第1方向と第2方向との各々において互いに離間する。このため、第1バッテリパックの第1コネクタ部から第1方向の一側へ延びる第1外部ケーブルであると共に第2バッテリパックの第2コネクタ部から第1方向の他側へ延びる第2外部ケーブルでもあるケーブル(接続ケーブル)は、第1バッテリパックと第2バッテリパックとを直列接続するときに、第1方向に沿う直線状のルートではなく、第1方向と第2方向との各々の成分をもつルートで配索される。
したがって、第1バッテリパックの第1コネクタ部と第2バッテリパックの第2コネクタ部とが第1方向に沿ってまっすぐに並ぶ(第2方向の位置が揃う)場合と比べて、接続ケーブルの長さ寸法が増大する。これにより、隣り合うバッテリパック同士の相対移動が許容されやすくなるため、個々のバッテリパックの取り外し性が向上する。よって、バッテリパックのメンテナンス作業の効率向上に寄与する。
(2)本適用例に係るバッテリパックは、前記第1外部ケーブルの中間部を保持するクランプ部を含んでもよい。
クランプ部で中間部が保持された第1外部ケーブルは、長さ寸法が比較的大きくても、適切な配索ルートを通りやすくなる。このため、第1ケーブルの弛みや他部材との干渉が抑制される。
(3)本適用例に係るバッテリパックにおいて、前記クランプ部が、前記第1外部ケーブルを前記第1コネクタ部から前記一側へ延びた後に前記他側へ湾曲した姿勢に保持してもよい。
クランプ部によって第1コネクタ部から第1方向の一側へ延びた後に他側へ湾曲した姿勢に保持された第1外部ケーブルは、Uターンするように湾曲するため、長さ寸法が大きく確保されやすくなる。これにより、隣り合うバッテリパック同士の相対移動がより許容されやすくなるため、個々のバッテリパックの取り外し性が更に向上する。
(4)本適用例に係るバッテリパックにおいて、前記中央領域は、前記上面を前記第1方向に四等分したうちの中央の二領域と、前記上面を前記第2方向に四等分したうちの中央の二領域と、が重なる領域であってもよい。
このような中央領域の設定によれば、隣り合うバッテリパックにおいて、各中央領域に設けられた第1コネクタ部や第2コネクタ部同士の距離が確保されやすくなる。この結果、第1外部ケーブルや第2外部ケーブルの長さ寸法が更に確保されやすくなる。これにより、隣り合うバッテリパック同士の相対移動がより許容されやすくなるため、個々のバッテリパックの取り外し性がより向上する。
(5)本適用例に係るバッテリパックは、前記上面に設けられたボックスケースを含み、前記第1コネクタ部が、前記ボックスケースの前記第2方向における一方の端面に設けられ、前記第2コネクタ部が、前記ボックスケースの前記第2方向における他方の端面に設けられてもよい。
ボックスケースの第2方向における端面を利用することで、第1コネクタ部及び第2コネクタ部を他部材と干渉させずに配置することが容易となると共に、第1外部ケーブル及び第2外部ケーブルの配索も容易となる。よって、第1コネクタ部及び第2コネクタ部のレイアウト性が向上すると共に、第1外部ケーブル及び第2外部ケーブルの配索性も向上する。
(6)本適用例に係るバッテリユニットは、上記のバッテリパックが前記第1方向に複数隣り合って配置されてなることを特徴としている。
このように構成されたバッテリユニットによれば、上記の(1)と同様の作用及び効果が得られる。
(7)本適用例に係るバッテリユニットは、前記バッテリパックの一つである第1バッテリパックと、前記バッテリパックの一つであって前記第1バッテリパックの前記一側に隣り合う第2バッテリパックと、前記第1バッテリパックの前記第1コネクタ部に接続される前記第1外部ケーブルであると共に前記第2バッテリパックの前記第2コネクタ部に接続される前記第2外部ケーブルでもある接続ケーブルと、を含み、前記接続ケーブルの長さ寸法が、前記第1バッテリパックの前記第1コネクタ部と前記第2バッテリパックの前記第2コネクタ部との直線距離よりも大きくてもよい。
このように接続ケーブルが直線距離よりも長く設けられることで、第1バッテリパックと第2バッテリパックとの相対移動がより確実に許容される。このため、バッテリユニットにおいて個々のバッテリパックの取り外し性がより確実に高められる。
(8)本適用例に係るバッテリユニットにおいて、前記接続ケーブルの長さ寸法が、前記直線距離に前記バッテリパックの車高方向の寸法を足した寸法よりも大きくてもよい。
このように接続ケーブルの直線距離に対する余剰長さがバッテリパックの車高方向の寸法(厚み寸法)よりも大きく確保されることで、隣り合うバッテリパックを車高方向において重ならない位置まで相対移動させることが許容される。このため、たとえ第1方向においてはバッテリパック間の隙間を確保できなくても、車高方向においてバッテリパック間の隙間を確保することが可能となる。よって、個々のバッテリパックの取り外し性がより高められる。
(9)本適用例に係る電動車両は、上記のバッテリユニットを含むことを特徴としている。
このように構成された電動車両によれば、上記の(1)と同様の作用及び効果が得られる。
(10)本適用例に係る電動車両は、前記バッテリハウジングの上方に配置されて前記バッテリユニットを支持するフレームを含んでもよい。
フレームがバッテリハウジングの上方に配置されることで、フレームとバッテリユニットとの干渉が回避されやすくなるため、バッテリユニットの大型化(バッテリ容量の増大)が容易となる。また、比較的重いバッテリユニットであっても、フレームに支持されることで、安定した搭載状態を実現可能となる。
(11)本適用例に係る電動車両において、前記フレームが、前記第2方向に互いに離間して一対設けられ、前記第1コネクタ部及び前記第2コネクタ部が、一対の前記フレームの間に配置されていてもよい。
このように一対のフレーム間のスペースを利用することで、第1コネクタ部及び第2コネクタ部や第1外部ケーブル及び第2外部ケーブルを他部材と干渉させずに配置することが容易となる。
(12)本適用例に係る電動車両において、前記第1方向が、車長方向であってもよい。
このようにバッテリパックが車長方向に隣り合う電動車両においても、上記のとおりメンテナンス作業の効率向上に寄与する。
(13)本適用例に係る電動車両において、前記第1方向が、車幅方向であってもよい。
このようにバッテリパックが車幅方向に隣り合う電動車両においても、上記のとおりメンテナンス作業の効率向上に寄与する。
本件によれば、バッテリパックのメンテナンス作業の効率を向上させられる。
実施形態に係る電動車両の要部を示す模式的な上面図である。 図1の電動車両に適用されたバッテリパックの上面図である。 図1の電動車両に適用されたバッテリユニットの要部を示す上面図である。 図3のバッテリユニットの側面図である。 図3のバッテリユニットの作用を説明するための側面図である。 変形例に係るバッテリユニットの要部を示す上面図(図3に対応する図)である。 第1コネクタ部の上面図であり、(a)は一構造例を示し、(b)は他の構造例を示す。
図面を参照して、実施形態に係るバッテリパック、バッテリユニット、及び電動車両について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせられる。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態に係る電動車両20は、複数のバッテリパック1が車長方向D1(第1方向)に隣り合って配置されてなるバッテリユニット10を含み、バッテリユニット10の電力で駆動される車両(例えばトラック)である。電動車両20には、バッテリユニット10にインバータ22を介して接続された走行用のモータ23と、モータ23の動力が伝達可能な駆動輪24とが設けられている。電動車両20は、バッテリユニット10の電力で走行用モータ23を駆動し、走行用モータ23から駆動輪24に動力を伝達することで走行する。
電動車両20において、車長方向D1は前後方向と一致する。ここでは、車長方向D1の一側を「前方」とし、他側を「後方」とする。また、電動車両20において、車幅方向D2(第2方向)は左右方向と一致し、車高方向D3は上下方向と一致する。なお、下方は重力の作用方向であり、上方はその反対方向である。車長方向D1と車幅方向D2とは、上面視で互いに直交する。また、車高方向D3は、車長方向D1及び車幅方向D2の各々と直交(交差)する。
以下の説明において、バッテリパック1及びバッテリユニット10に関する各方向は、電動車両20に搭載された状態を基準とする。図面では、前方を「FR」で示し、右方を「RH」で示し、上方を「UP」で示す。
本実施形態の電動車両20は、車長方向D1に延びる一対のサイドレール21(フレーム)を含む。サイドレール21は、電動車両20の骨格をなす部材であって、高い剛性及び強度を有する。一対のサイドレール21は、車幅方向D2に互いに離間して配置される。サイドレール21には、図示しない複数のブラケットを介してバッテリユニット10が連結される。これにより、サイドレール21は、バッテリパック10を支持する。
バッテリユニット10は、電動車両20の駆動用電力を確保するために、複数のバッテリパック1を含むことでバッテリ容量の増大が図られたものである。本実施形態のバッテリユニット10は、各サイドレール21よりも車幅方向D2の外側に突出して設けられている。言い換えると、バッテリユニット10(すなわち各バッテリパック1)の車幅方向D2の寸法は、一対のサイドレール21間の距離よりも大きく設定されている。
本実施形態のバッテリユニット10は、車長方向D1に沿って並ぶ複数のバッテリパック1と、隣り合うバッテリパック1同士を連結する接続ケーブル2とを含む。ここでは、三つのバッテリパック1が二つの接続ケーブル2で直列接続されたバッテリユニット10を例示する。なお、バッテリユニット10において互いに隣接するバッテリパック1間の隙間は、省スペース化の観点から、メンテナンス作業を行うオペレータの手が入らないほど小さく設定されている。
三つのバッテリパック1は、互いに等しく構成されていると共に車長方向D1に沿って直列に配置されている。したがって、三つのバッテリパック1は、車長方向D1の位置が互いに異なるものの、車幅方向D2の位置は互いに揃えられている。
以下、三つのバッテリパック1のうち、最も前方に位置するものを「前バッテリパック1A」ともいい、真ん中に位置するものを「中バッテリパック1B」ともいい、最も後方に位置するものを「後バッテリパック1C」ともいう。前バッテリパック1A(第2バッテリパック)は、中バッテリパック1B(第1バッテリパック)の前方に隣り合う。同様に、中バッテリパック1B(第1バッテリパック)は、後バッテリパック1C(第2バッテリパック)の前方に隣り合う。
接続ケーブル2は、バッテリパック1間で電力を伝達する高電圧ケーブルであって、バッテリパック1の外部に配置される。バッテリユニット10に設けられる二つの接続ケーブル2は、互いに等しく構成されていると共に互いに同様に配索されている。
以下、二つの接続ケーブル2のうち、前バッテリパック1Aと中バッテリパック1Bとを連結するものを「前接続ケーブル2A」ともいい、中バッテリパック1Bと後バッテリパック1Cとを連結するものを「後接続ケーブル2B」ともいう。接続ケーブル2の具体的な構造については後述する。
ここで、単体のバッテリパック1について詳述する。
バッテリパック1は、電動車両20の駆動源となるバッテリモジュール11を収容するバッテリハウジング3と、バッテリモジュール11と電気的に接続された二つのコネクタ部4,5とを含む。本実施形態の各バッテリパック1は、バッテリハウジング3の上面3aに設けられたボックスケース6と、接続ケーブル2の配索ルートを規定するためのクランプ部7とを更に含む。
バッテリモジュール11は、図示しない複数のバッテリセルが直列に接続されたものであり、コネクタ部4,5を通じて電力を給排可能に構成されている。バッテリハウジング3は、バッテリモジュール11を覆う箱体である。本実施形態のバッテリハウジング3は、厚み寸法(車高方向D3の寸法)が長さ寸法(車長方向D1の寸法)及び幅寸法(車幅方向D2の寸法)の各々よりも小さい直方体形状である。バッテリハウジング3の上面3aは、上面視で矩形状である。
バッテリハウジング3の上方には、上記のサイドレール21が配置されている。各バッテリパック1は、バッテリハウジング3の左右両側がブラケットを介して左右のサイドレール21にそれぞれ固定されることで、サイドレール21に支持されている。
図2に示すように、二つのコネクタ部4,5はいずれも、バッテリハウジング3の上面3aの中央領域3cに設けられ、車幅方向D2において互いに離隔している。図2では、中央領域3cに網点を付して示す。
ここで、中央領域3cとは、バッテリハウジング3の上面3aのうち、前後左右の四方の端部を除く領域である。本実施形態の中央領域3cは、上面3aを車長方向D1に仮想的に四等分したうちの中央の二領域R1と、この上面3aを車幅方向D2に仮想的に四等分したうちの中央の二領域R2とが重なる領域として設定されている。なお、中央領域3cは、上面視で一対のサイドレール21よりも車幅方向D2の内側(サイドレール21間)に設定されてもよい。
ボックスケース6は、バッテリパック1において、バッテリモジュール11以外の各種構成要素を収容する箱体である。ボックスケース6に収容される構成要素としては、BMS(Battery Management System)やヒューズ等が挙げられる。ここでは、バッテリハウジング3よりも小さい略直方体形状であるボックスケース6を例示する。
本実施形態のボックスケース6は、一対のサイドレール21間のスペースに配置されており、側面視でサイドレール21と重なる。ボックスケース6の車幅方向D2の端面6a,6bは、少なくとも一部が上記の中央領域3cに配置される。
本実施形態のコネクタ部4,5は、ボックスケース6の車幅方向D2の端面6a,6bにそれぞれ設けられている。このように、本実施形態のコネクタ部4,5は、一対のサイドレール21間に配置されたボックスケース6に設けられていることから、中央領域3cのうち、一対のサイドレール21よりも車幅方向D2の内側(サイドレール21間)に配置されている。
以下、ボックスケース6の左端面6a(第2方向における一方の端面)に設けられたコネクタ部4(第1コネクタ部)を「左コネクタ部4」ともいい、ボックスケース6の右端面6b(第2方向における他方の端面)に設けられたコネクタ部5(第2コネクタ部)を「右コネクタ部5」ともいう。本実施形態では、左コネクタ部4に前方へ延びるケーブルが接続され、右コネクタ部5に後方へ延びるケーブルが接続される。言い換えると、左コネクタ部4に接続されるケーブルは、左コネクタ部4から前方へ延びるように配索され、右コネクタ部5に接続されるケーブルは、右コネクタ部5から後方へ延びるように配索される。
図1に示すように、前バッテリパック1Aでは、左コネクタ部4に前方へ延びる前方ケーブル12が接続され、右コネクタ部5に後方へ延びる前接続ケーブル2Aが接続される。また、中バッテリパック1Bでは、左コネクタ部4に前方へ延びる前接続ケーブル2Aが接続され、右コネクタ部5に後方へ延びる後接続ケーブル2Bが接続される。さらに、後バッテリパック1Cでは、左コネクタ部4に前方へ延びる後接続ケーブル2Bが接続され、右コネクタ部5に後方へ延びる後方ケーブル13が接続される。
なお、前方ケーブル12は、バッテリユニット10とその前方に設けられた配電ユニット25(PDU;Power Distribution Unit)とを接続する高電圧ケーブルである。また、後ケーブル13は、バッテリユニット10とその後方に設けられたインバータ22とを接続する高電圧ケーブルである。
クランプ部7は、接続ケーブル2の中間部を保持する。ここでは、バッテリハウジング3の上面3aの前端部に設けられたクランプ部7を例示する。本実施形態のクランプ部7は、左コネクタ部4から前方へ延びる接続ケーブル2の中間部を、車幅方向D2に延びた姿勢に保持する。クランプ部7は、例えば、車幅方向D2に沿って接続ケーブル2を挿通可能なリング状に形成される。
次に、接続ケーブル2について詳述する。
本実施形態の接続ケーブル2は、後端部2rが中バッテリパック1B又は後バッテリパック1Cの左コネクタ部4に接続され、前端部2fが前バッテリパック1A又は中バッテリパック1Bの右コネクタ部5に接続されている。前接続ケーブル2Aは、前端部2fが前バッテリパック1Aの右コネクタ部5に接続され、後端部2rが中バッテリパック1Bの左コネクタ部4に接続されている。また、後接続ケーブル2Bは、前端部2fが中バッテリパック1Bの右コネクタ部5に接続され、後端部2rが後バッテリパック1Cの左コネクタ部4に接続されている。
上記のとおり、各バッテリパック1の左コネクタ部4と右コネクタ部5とは車幅方向D2の位置が互いに異なることから、バッテリユニット10では、接続ケーブル2の後端部2rと前端部2fとも車幅方向D2の位置が互いに異なる。具体的には、接続ケーブル2において、バッテリパック1の左コネクタ部4に接続された後端部2rは、バッテリパック1の右コネクタ部5に接続された前端部2fに対して左方にずれて配置される。
接続ケーブル2は、このように後端部2r及び前端部2fが車幅方向D2に互いにずれて配置されることで、車長方向D1に沿う直線状のルートではなく、車長方向D1と車幅方向D2との各々の成分をもつルートで配索される。ここでは、上面視でクランク形状に湾曲するように配索された接続ケーブル2を例示する。
図3に示すように、本実施形態の接続ケーブル2は、後端部2rから前方へ延びた後に右方へ湾曲した第1曲部2cと、第1曲部2cから再び前方へ湾曲した第2曲部2dとを有する。接続ケーブル2は、第1曲部2cと第2曲部2dとの間の部分が、クランプ部7によって拘束されている。
本実施形態の接続ケーブル2は、上記のように略直角に曲がる二つの第1曲部2c及び第2曲部2dを有することで、後端部2rから前端部2fまで直線状に配索される場合と比べて、長さ寸法が大きく確保されている。すなわち、接続ケーブル2の長さ寸法Lは、隣り合うバッテリパック1の一方における左コネクタ部4と他方における右コネクタ部5との直線距離Dよりも大きい(L>D)。
バッテリユニット10では、接続ケーブル2が上記の直線距離Dに対して長い余剰長さ(L−D)の分だけ、接続ケーブル2で連結されたバッテリパック1同士の相対移動が許容される。
本実施形態では、接続ケーブル2の長さ寸法Lが、上記の直線距離Dにバッテリパック1の厚み寸法T(車高方向D3の寸法T,図4参照)を足した寸法(D+T)よりも大きく設定されている(L>D+T)。接続ケーブル2の長さ寸法Lは、好ましくは、バッテリパック1同士を車高方向D3において相対移動させることで、オペレータの手が入る隙間をバッテリパック1間に確保できるような余剰長さをもつように設定される。
したがって、本実施形態のバッテリユニット10では、接続ケーブル2を接続した状態のままで、一つのバッテリパック1を他のバッテリパック1よりも下方まで移動させることが可能である。具体的には図5に例示するように、接続ケーブル2を介して前バッテリパック1Aと後バッテリパック1Cとの各々に接続された中バッテリパック1Bを、前バッテリパック1A及び後バッテリパック1Cよりも下方まで降ろすことが可能である。
図5に示すように、バッテリパック1のメンテナンス時には、接続ケーブル2を介して前バッテリパック1A及び後バッテリパック1Cの各々に接続された中バッテリパック1Bが、例えばリフター8によって下方へ移動させられる。このとき、接続ケーブル2の余剰長さがバッテリパック1の厚み寸法Tよりも大きいことにより、中バッテリパック1Bは前バッテリパック1A及び後バッテリパック1Cよりも下方(車高方向D3において重ならない位置)まで移動することが許容される。
本実施形態のバッテリユニット10では、車長方向D1におけるバッテリパック1間の隙間が小さいものの、上記のように中バッテリパック1Bが下方へ相対移動させられた状態では、車高方向D3におけるバッテリパック1間の隙間Sが確保される。具体的に言えば、前バッテリパック1Aの下面と中バッテリパック1Bの上面との間、及び、後バッテリパック1Cの下面と中バッテリパック1Bの上面との間に、隙間Sが設けられる。
よって、オペレータは、これらの隙間Sを通じて中バッテリパック1Bの上方に手を入れて接続ケーブル2を引き抜くことで、接続ケーブル2によるバッテリパック1同士の連結を解除できる。この結果、バッテリパック1が互いに独立して移動可能となるため、個々のバッテリパック1の取り外しが可能となる。
[2.作用及び効果]
上記のバッテリパック1,バッテリユニット10及び電動車両20によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
バッテリパック1では、バッテリハウジング3の上面3aの中央領域3cに、前方へ延びるケーブル(接続ケーブル2や前方ケーブル12)が接続される左コネクタ部4と、後方へ延びるケーブル(接続ケーブル2や後方ケーブル13)が接続される右コネクタ部5とが設けられている。また、右コネクタ部5は、車幅方向D2において左コネクタ部4と離間している。
このようなバッテリパック1が車長方向D1に複数隣り合って配置されたバッテリユニット10では、隣り合うバッテリパック1の一方(例えば中バッテリパック1B)の左コネクタ部4と他方(例えば前バッテリパック1A)の右コネクタ部5とが、車長方向D1と車幅方向D2との各々において互いに離間する。このため、後方のバッテリパック1の左コネクタ部4から前方へ延びると共に前方のバッテリパック1の右コネクタ部5から後方へ延びてバッテリパック1同士を直列接続する接続ケーブル2を、車長方向D1に沿う直線状のルートではなく、車長方向D1及び車幅方向D2の各々の成分をもつルートで配索できる。
したがって、後方のバッテリパック1の左コネクタ部4と前方のバッテリパック1の右コネクタ部5とが車長方向D1に沿ってまっすぐに並ぶ(車幅方向D2の位置が揃う)場合と比べて、接続ケーブル2の長さ寸法を増大できる(余剰長さを確保できる)。これにより、隣り合うバッテリパック1同士の相対移動を接続ケーブル2が接続された状態のままで許容しやすくなるため、個々のバッテリパック1の取り外し性を高められる。よって、バッテリパック1のメンテナンス作業の効率を向上させられる。
なお、一般に電動車両においてバッテリパック同士の連結に用いられる高電圧ケーブルは、径が大きく(太く)自由に湾曲させることが困難であるため、このような高電圧ケーブルを湾曲させた状態で配置するには比較的大きなスペースが必要となる。また、トラック等の商用車では、駆動用のバッテリパックがバッテリ容量の確保に伴って大型化しやすく厚み寸法が大きくなることから、高電圧ケーブルで連結されたバッテリパック同士の十分な相対移動を許容するためには高電圧ケーブルに大きな余剰長さが必要となる。
これに対し、上記のバッテリパック1によれば、左コネクタ部4及び右コネクタ部5がバッテリハウジング3の上面3aの中央領域3cに設けられると共に車幅方向D2において互いに離間する。このため、左コネクタ部4及び右コネクタ部5が中央領域3c以外(例えばバッテリハウジング3の前端部及び後端部)に設けられる場合や車幅方向D2に離間しない場合と比べて、隣り合うバッテリパック1の一方(例えば中バッテリパック1B)における左コネクタ部4と他方(例えば前バッテリパック1A)における右コネクタ部5との距離を大きくできる。これにより、接続ケーブル2を湾曲させた状態で配置するためのスペースがより大きく確保されるため、接続ケーブル2の余剰長さをより大きく確保することが容易となる。よって、上記のとおり隣り合うバッテリパック1同士の相対移動が余剰長さをもつ接続ケーブル2で許容されることにより、個々のバッテリパック1の取り外し性を高められる。
バッテリパック1には、左コネクタ部4から前方へ延びるケーブル(本実施形態では接続ケーブル2)の中間部を保持するクランプ部7が設けられるため、このケーブルの配索ルートをクランプ部7で規定できる。本実施形態では、接続ケーブル2の中間部がクランプ部7によって車幅方向D2に延びた姿勢に保持されることから、接続ケーブル2をクランク形状に湾曲させて配索できる。よって、長さ寸法が大きい接続ケーブル2であっても、所定のルートで配索することが容易となる。このため、接続ケーブル2の弛みや他部材との干渉を抑制できる。
図2に示すように、バッテリハウジング3の上面3aを車長方向D1に四等分したうちの中央の二領域R1と、この上面3aを車幅方向D2に四等分したうちの中央の二領域R2とが重なる領域を中央領域3cとするため、隣り合うバッテリパック1同士の中央領域3c間の距離を大きく確保しやすくなる。これにより、隣り合うバッテリパック1の一方(例えば中バッテリパック1B)における左コネクタ部4と他方(例えば前バッテリパック1A)における右コネクタ部5との距離を大きくできる。この結果、接続ケーブル2の長さ寸法を増大させることが容易となる。よって、上記のとおり隣り合うバッテリパック1同士の相対移動が余剰長さをもつ接続ケーブル2で許容されることにより、個々のバッテリパック1の取り外し性を高められる。
左コネクタ部4及び右コネクタ部5が、バッテリハウジング3の上面3aに設けられたボックスケース6の左端面6a及び右端面6bにそれぞれ設けられるため、コネクタ部4,5を他部材と干渉させずに配置することが容易となる。このように、BMSをはじめとする各種構成要素を収容したボックスケース6の端面6a,6bを利用してコネクタ部4,5を配置すれば、コネクタ部4,5のレイアウト性を高められると共に、コネクタ部4,5に接続されるケーブルの配索性も高められる。
また、上記のようにバッテリハウジング3の外部に配置されたボックスケース6によれば、BMSやヒューズといった構成要素がバッテリモジュール11と干渉せずに配置されるため、バッテリモジュール11のレイアウトの変更が不要となる。さらに本実施形態では、ボックスケース6が一対のサイドレール21間のスペースに配置されているため、サイドレール21間のデッドスペースを利用してバッテリパック1の構成要素を配置できる。よって、バッテリパック1の省スペース化に寄与する。
バッテリユニット10では、接続ケーブル2の長さ寸法Lが、隣り合うバッテリパック1の一方(例えば中バッテリパック1B)の左コネクタ部4と他方(例えば前バッテリパック1A)の右コネクタ部5との直線距離Dよりも大きい(L>D)。このため、隣り合うバッテリパック1同士の相対移動を接続ケーブル2が接続された状態のままで確実に許容できる。よって、バッテリユニット10における個々のバッテリパック1の取り外し性がより確実に高められることから、バッテリパック1のメンテナンス作業の効率を向上させられる。
接続ケーブル2の長さ寸法Lが、上記の直線距離Dにバッテリパック1の厚み寸法Tを足した寸法(D+T)よりも大きいため、接続ケーブル2が接続された状態のままで、隣り合うバッテリパック1の一方を車高方向D3において他方と重ならない位置まで相対移動させられる。言い換えると、接続ケーブル2の余剰長さ(L−D)をバッテリパック1の厚み寸法Tよりも大きく確保する(L−D>Tとする)ことにより、接続ケーブル2で連結されたバッテリパック1同士を車高方向D3に完全にずらして配置できる。このため、たとえ車長方向D1においてはバッテリパック1間の隙間を確保できなくても、車高方向D3においてバッテリパック1間の隙間を確保できる。よって、個々のバッテリパック1の取り外し性をより高められる。したがって、バッテリパック1のメンテナンス作業の効率をより向上させられる。
電動車両20では、バッテリユニット10を支持するサイドレール21がバッテリハウジング3の上方に配置されるため、サイドレール21とバッテリユニット10との干渉を回避しやすくなり、バッテリユニット10の大型化(バッテリ容量の増大)が容易となる。また、比較的重いバッテリユニット10であっても、サイドレール21に支持されることで安定した搭載状態を実現できる。
コネクタ部4,5が、車幅方向D2に互いに離間して設けられた一対のサイドレール21の間に配置されているため、サイドレール21間のデッドスペースを利用してコネクタ部4,5を配置できる。これにより、コネクタ部4,5とコネクタ部4,5に接続されるケーブルとを、他部材と干渉させずに配置することが容易となる。よって、コネクタ部4,5のレイアウト性とケーブルの配索性とを高められる。
バッテリパック1が車長方向D1に隣り合うため、車長方向D1に沿って配置されたバッテリユニット10を含む電動車両20において、上記のとおりメンテナンス作業の効率を高められる。
[3.変形例]
上記の接続ケーブル2の配索ルートは一例である。図6に示すように、上記の接続ケーブル2に代えて、上面視でS字形状に湾曲するように配索された接続ケーブル2′が適用されてもよい。なお、図6では、上記の実施形態で説明した要素と同一又は対応する要素に同一の符号を付し、ここでは重複する説明を省略する。
本変形例の接続ケーブル2′は、後端部2rから前方へ延びた後に右方へ曲がって後方へUターンする第1曲部2gと、第1曲部2gから右方へ曲がって再び前方へUターンすする第2曲部2hとを有する。接続ケーブル2′は、第1曲部2gと第2曲部2hとの間の部分が、クランプ部7′によって拘束されている。
本変形例の接続ケーブル2′は、上記のようにU字形状に湾曲する二つの第1曲部2g及び第2曲部2hを有することで、後端部2rから前端部2fまで直線状に配索される場合や、上記の実施形態で示したクランク形状に配索される場合と比べて、長さ寸法が大きく確保される。したがって、本変形例においても接続ケーブル2′の長さ寸法L′は、隣り合うバッテリパック1の一方における左コネクタ部4と他方における右コネクタ部5との直線距離Dよりも大きい(L′>D)。
本変形例のクランプ部7′は、各バッテリパック1において左コネクタ部4から前方へ延びる接続ケーブル2′の中間部を、車長方向D1に延びた姿勢に保持する。これにより、クランプ部7′は、接続ケーブル2′を左コネクタ部4から前方へ延びた後に後方へ湾曲(Uターン)する姿勢に保持する。なお、本変形例のクランプ部7′は、例えば、車長方向D1に沿って接続ケーブル2′を挿通可能なリング状に形成される。
本変形例のクランプ部7′によれば、接続ケーブル2′が第1曲部2gにおいてUターンするルートで配索されるため、バッテリパック1間において接続ケーブル2′を上面視でS字形状に湾曲するように配索できる。これにより、接続ケーブル2′の長さ寸法L′がより大きく確保されることから、隣り合うバッテリパック1同士のより大きな相対移動を許容できる。よって、個々のバッテリパック1の取り外し性が更に高められることから、バッテリパック1のメンテナンス作業の効率を更に向上させられる。
各バッテリパック1に設けられるコネクタ部4,5の具体的な構造は特に限定されず、例えば図7(a),(b)に示す各種構造が適用されうる。図7(a)に例示する左コネクタ部4は、ケーブル(前方ケーブル12や接続ケーブル2)が直接的に接続される構造である。このような左コネクタ部4に接続されたケーブルは、左コネクタ部4から直接的に前方へ延出する。
一方、図7(b)に例示する左コネクタ部4は、ケーブルがL字状のガイド部品9を介して間接的に接続される構造である。このような左コネクタ部4に接続されたケーブルは、ガイド部品9によって延出方向が前方へ向けられる。なお、ガイド部品9は、予め左コネクタ部4に装着されていてもよいし、左コネクタ部4と一体に形成されてもよい。あるいは、ガイド部品9は、予めケーブルに装着されていてもよいし、ケーブルと一体に形成されてもよい。なお、図7(a),(b)には左コネクタ部4の構造を例示するが、右コネクタ部5の構造についても同様の構造を適用可能である。
上記のバッテリパック1の構成は一例である。ボックスケース6は、BMS等の構成要素がバッテリハウジング3に収容される場合には、バッテリパック1から省略されてもよい。また、コネクタ部4,5の位置は、上記の中央領域3c内に設定されればよく、ボックスケース6の車幅方向D2の端面6a,6bに限定されない。なお、図2に示す中央領域3cは一例である。中央領域3cは、例えば、上面3aを車長方向D1に三等分したうちの中央の一領域と、この上面3aを車幅方向D2に三等分したうちの中央の一領域とが重なる領域として設定されてもよい。
バッテリユニット10を構成するバッテリパック1の数は、二つ以上であればよく、上記の三つに限定されない。また、バッテリユニット10において複数のバッテリパック1が隣り合う方向は、車高方向D3に交差する方向であればよく、例えば車幅方向D2であってもよい。車幅方向D2に隣り合うバッテリパックでは、バッテリハウジングの上面の中央領域において、二つのコネクタ部(第1コネクタ部及び第2コネクタ部)を車長方向D1に互いに離間させて配置すればよい。このようなバッテリパックや、このバッテリパックが車幅方向D2に複数隣り合って配置されてなるバッテリユニットや、このバッテリユニットを含む電動車両によっても、上記の実施形態と同様に、メンテナンス作業の効率を向上させられる。
1 バッテリパック
1A 前バッテリパック
1B 中バッテリパック
1C 後バッテリパック
2,2′ 接続ケーブル(第1外部ケーブル,第2外部ケーブル)
2A 前接続ケーブル
2B 後接続ケーブル
2c,2g 第1曲部
2d,2h 第2曲部
2f 前端部
2r 後端部
3 バッテリハウジング
3a 上面
3c 中央領域
4 左コネクタ部(第1コネクタ部)
5 右コネクタ部(第2コネクタ部)
6 ボックスケース
6a 左端面(一方の端面)
6b 右端面(他方の端面)
7 クランプ部
8 リフター
9 ガイド部品
10 バッテリユニット
11 バッテリモジュール
12 前方ケーブル(第1外部ケーブル)
13 後方ケーブル(第2外部ケーブル)
20 電動車両
21 サイドレール(フレーム)
22 インバータ
23 モータ
24 駆動輪
D 直線距離
D1 車長方向(第1方向)
D2 車幅方向(第2方向)
D3 車長方向
L,L′ 長さ寸法
R1,R2 中央の二領域
S 隙間
T 厚み寸法(車高方向の寸法)

Claims (13)

  1. 車高方向と交差する第1方向に隣り合って直列接続される複数のバッテリパックで構成されるバッテリユニットの電力で駆動される車両のバッテリパックであって、
    前記車両の駆動源となるバッテリモジュールを収容するバッテリハウジングと、
    前記バッテリモジュールと電気的に接続されていると共に前記バッテリハウジングの上面の中央領域に設けられ、前記第1方向の一側へ延びる第1外部ケーブルが接続される第1コネクタ部と、
    前記バッテリモジュールと電気的に接続されていると共に上面視で前記第1方向と直交する第2方向において前記第1コネクタ部と離間して前記中央領域に設けられ、前記第1方向の他側へ延びる第2外部ケーブルが接続される第2コネクタ部と、を含む
    ことを特徴とする、バッテリパック。
  2. 前記第1外部ケーブルの中間部を保持するクランプ部を含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリパック。
  3. 前記クランプ部が、前記第1外部ケーブルを前記第1コネクタ部から前記一側へ延びた後に前記他側へ湾曲した姿勢に保持する
    ことを特徴とする、請求項2に記載のバッテリパック。
  4. 前記中央領域は、前記上面を前記第1方向に四等分したうちの中央の二領域と、前記上面を前記第2方向に四等分したうちの中央の二領域と、が重なる領域である
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバッテリパック。
  5. 前記上面に設けられたボックスケースを含み、
    前記第1コネクタ部が、前記ボックスケースの前記第2方向における一方の端面に設けられ、
    前記第2コネクタ部が、前記ボックスケースの前記第2方向における他方の端面に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバッテリパック。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のバッテリパックが前記第1方向に複数隣り合って配置されてなる
    ことを特徴とする、バッテリユニット。
  7. 前記バッテリパックの一つである第1バッテリパックと、
    前記バッテリパックの一つであって前記第1バッテリパックの前記一側に隣り合う第2バッテリパックと、
    前記第1バッテリパックの前記第1コネクタ部に接続される前記第1外部ケーブルであると共に前記第2バッテリパックの前記第2コネクタ部に接続される前記第2外部ケーブルでもある接続ケーブルと、を含み、
    前記接続ケーブルの長さ寸法が、前記第1バッテリパックの前記第1コネクタ部と前記第2バッテリパックの前記第2コネクタ部との直線距離よりも大きい
    ことを特徴とする、請求項6に記載のバッテリユニット。
  8. 前記接続ケーブルの長さ寸法が、前記直線距離に前記バッテリパックの車高方向の寸法を足した寸法よりも大きい
    ことを特徴とする、請求項7に記載のバッテリユニット。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載のバッテリユニットを含むことを特徴とする、電動車両。
  10. 前記バッテリハウジングの上方に配置されて前記バッテリユニットを支持するフレームを含む
    ことを特徴とする、請求項9に記載の電動車両。
  11. 前記フレームが、前記第2方向に互いに離間して一対設けられ、
    前記第1コネクタ部及び前記第2コネクタ部が、一対の前記フレームの間に配置されている
    ことを特徴とする、請求項10に記載の電動車両。
  12. 前記第1方向が、車長方向である
    ことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の電動車両。
  13. 前記第1方向が、車幅方向である
    ことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の電動車両。
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