JP2021173739A - レーダーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】レドームによる電波の透過減衰が、誘電体が電波の進行方向に対して直交方向に設置されていない場合、偏波面によっては大きくなってしまうことを低減する。【解決手段】磁界面よりも電界面が誘電体板に対して垂直に近い角度で入射した方が、透過減衰量が小さくなる原理を応用し、レーダーの電波が誘電体の板を通過する際、電波の進行方向の直交面から傾斜して通過するように誘電体の板が設置されているとき、誘電体の板と電界軸との角度が磁界軸との角度よりも小さくなるように偏波面を設定する。【選択図】図１
Description
レーダーの電波の進行方向に誘電体の板がある場合に、電波の透過減衰量を低くしたレーダーシステム
なし
なし
レーダーやライダー、光源が雨で濡れないように、または、風圧を避ける目的で、カバーやレドームと呼ばれる誘電体の板を設置する。
このとき、特に、誘電体が電波の進行方向に対して直交方向に設置されていない場合、電波の透過減衰量が、偏波面によっては大きくなってしまう。
このとき、特に、誘電体が電波の進行方向に対して直交方向に設置されていない場合、電波の透過減衰量が、偏波面によっては大きくなってしまう。
乗用車の運転席から見て右前方のヘッドランプの中にレーダーを取り付ける場合を想定する。誘電体であるプラスチックのカバーが道路面に対して垂直になっているとすると、レーダーの電界面が道路面に平行、または極力平行になるようにレーダーを設置する。すなわち、磁界面よりも電界面が誘電体板に対して垂直に近い角度で入射した方が、透過減衰量が小さくなる原理を応用する。
本実施例を図１に示した。
乗用車の運転席から見て右前方のヘッドランプの中にレーダーを取付ける場合である。
カバーＣの中にＬＥＤ１（Ｌ１）とＬＥＤ２（Ｌ２）が取り付けられており、これらの光は、Ａ１とＡ２、すなわち前方を照らしている。右側の車線の後方から追い抜きの車が来るのを監視するためなどにレーダーＲを、Ｌ１とＬ２の間に設置する。このとき、レーダーが右後方の追い抜き車を見つけた場合、右前方まで監視するため、レーダーの電波がカバーＣを通過し、また戻ってくるときの入射角は変化する。すると、カバーＣによる電波の減衰も変化する。
この減衰を極力小さくするには、原理的に、磁界面よりも電界面が誘電体板に対して垂直に近い角度で入射した方が、透過減衰量が小さくなることから、今回のように、誘電体板が道路に垂直の場合は、道路に平行の電界Ｅが適しており、どうしても道路に平行にできない場合であっても、極力平行にしておきたい。
なお、電波が誘電体の板を通過するとき、板の厚さに傾斜があると、電波が曲がってしまう。このとき比較的曲がりにくいのも、本実施例の場合、電界が道路に平行または平行に近いときである。また、電波がカバーなどで反射し、ヘッドランプ内で多重反射すると、レーダーの放射パターンが乱れてしまう。これを防止するために、ヘッドランプの内面に電波吸収体を貼った。すると、放射パターンが乱れることはなく、理想のパターンに近づいた。
乗用車の運転席から見て右前方のヘッドランプの中にレーダーを取付ける場合である。
カバーＣの中にＬＥＤ１（Ｌ１）とＬＥＤ２（Ｌ２）が取り付けられており、これらの光は、Ａ１とＡ２、すなわち前方を照らしている。右側の車線の後方から追い抜きの車が来るのを監視するためなどにレーダーＲを、Ｌ１とＬ２の間に設置する。このとき、レーダーが右後方の追い抜き車を見つけた場合、右前方まで監視するため、レーダーの電波がカバーＣを通過し、また戻ってくるときの入射角は変化する。すると、カバーＣによる電波の減衰も変化する。
この減衰を極力小さくするには、原理的に、磁界面よりも電界面が誘電体板に対して垂直に近い角度で入射した方が、透過減衰量が小さくなることから、今回のように、誘電体板が道路に垂直の場合は、道路に平行の電界Ｅが適しており、どうしても道路に平行にできない場合であっても、極力平行にしておきたい。
なお、電波が誘電体の板を通過するとき、板の厚さに傾斜があると、電波が曲がってしまう。このとき比較的曲がりにくいのも、本実施例の場合、電界が道路に平行または平行に近いときである。また、電波がカバーなどで反射し、ヘッドランプ内で多重反射すると、レーダーの放射パターンが乱れてしまう。これを防止するために、ヘッドランプの内面に電波吸収体を貼った。すると、放射パターンが乱れることはなく、理想のパターンに近づいた。
自動車は自動運転の方向に進みつつあり、前方レーダーのほか、側方レーダーも必要になっている。後者の設置に適した場所の１つが、ヘッドランプの内部である。ヘッドランプ内にレーダーを設置する場合に、光の透過特性と同様に、レーダーの電波の透過特性も重要になってきた。このとき、電界の方向、すなわち偏波面を最適にすることで、電波の透過性の向上、ひいては側方レーダーの監視精度の向上につながる。
Claims (4)
- レーダーの電波が誘電体の板を通過する際、電波の進行方向の直交面から傾斜して通過するように誘電体の板が設置されているとき、誘電体の板と電界軸との角度が磁界軸との角度よりも小さくなるように偏波面を設定した、誘電体板とレーダーからなるシステム
- レーダーの背面、側面と周囲、または一部の面に貼り付けた、レーダーの電波を吸収する電波吸収シートとレーダーからなるシステム
- 請求項１と２からなるシステム
- ＬＥＤ、ＬＩＤＡＲなどの光源とレーダーとが併設してなる請求項１、２、３のシステム
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020096463A JP2021173739A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | レーダーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020096463A JP2021173739A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | レーダーシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2021173739A true JP2021173739A (ja) | 2021-11-01 |
Family
ID=78281599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020096463A Pending JP2021173739A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | レーダーシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2021173739A (ja) |
-
2020
- 2020-04-30 JP JP2020096463A patent/JP2021173739A/ja active Pending
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