JP2021171565A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】中蓋部材の収容体からの脱落を抑制可能とした容器を提供する。【解決手段】開口端14を備え、内部に化粧料3を収容する収容体11と、開口端14に取り付けられる中蓋部材31とを備え、中蓋部材31は、開口端14を塞ぐように位置する中蓋部33と、開口端14に取り付けるための取付部36とを備え、中蓋部33は、収容体11内の化粧料3を収容した収容部12と外部とを繋ぐ複数の貫通孔35を備え、中蓋部33は、取付部36よりも油分が吸着しにくい第1樹脂材料で成形されており、取付部36は、中蓋部33よりも軟質の第2樹脂材料で成形されている。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料を収容する中蓋部材を備えた容器に関する。
化粧料を収容する容器には、収容体と、中蓋部材と、外蓋部材とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。収容体には、例えばパウダーファンデーションなどの粉状の化粧料が収容される。中蓋部材は、全体が可撓性を有し、収容体の開口端に取り付けられることで、化粧料を収容する空間と外部と区画している。中蓋部材は、複数の貫通孔が設けられており、中蓋部材の上に置かれたパフに貫通孔を通じて化粧料が付着するように構成されている。中蓋部材は、ポロプロピレンやエラストマーなどの軟質の樹脂材料で構成されている。
特開2017−042185号公報
しかしながら、このような中蓋部材を有する容器は、輸送途中に中蓋部材が収容体から外れ、化粧料が漏れたり、使用中に中蓋部材が外れてしまうことがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、中蓋部材の収容体からの脱落を抑制可能とした容器を提供することにある。
本発明者らは、原因を追究するために検討を重ねた結果、化粧料の1つである粉末状化粧料の中にも少量の油分が含有されており、これが少量であっても中蓋部材の樹脂材料に油分が付着し吸着されることを発見した。また、パフは繰り返し使用されることで顔面などの塗布面や化粧料から転写された油分が中蓋部材の樹脂材料に付着することを発見した。そして、このように中蓋部材の樹脂材料に付着した油分によって、中蓋部材が時間の経過とともに変形してしまい、変形が原因で、収容体から外れ易くなってしまうことを見出した。
上記課題を解決する容器は、開口端を備え、内部に化粧料を収容する収容体と、前記開口端に取り付けられる中蓋部材とを備える。前記中蓋部材は、前記開口端を塞ぐように位置する中蓋部と、前記開口端に取り付けるための取付部とを備える。前記中蓋部は、前記収容体内の前記化粧料を収容した収容部と外部とを繋ぐ複数の貫通孔を備える。前記中蓋部は、前記取付部よりも油分が吸着しにくい第1樹脂材料で成形されており、前記取付部は、前記中蓋部よりも軟質の第2樹脂材料で成形されている。
上記構成によれば、取付部は、中蓋部よりも油分が吸着され易いが、中蓋部に比べ化粧料やパフに触れる面積が小面積であるため、油分が吸着されにくくなる。したがって、取付部は、油分を吸着することによる変形が生じにくくなり、収容体からの脱落が抑制される。中蓋部は、取付部より硬質なので中蓋部材全体としての変形を抑制する。これにより、中蓋部材は、収容体から脱落しにくくなる。
上記容器において、前記中蓋部材は、一体成形されていることが好ましく、さらに二色成形による成形体であることが好ましい。上記構成によれば、中蓋部材は量産性に優れたものとなる。また、中蓋部材全体の強度を高めることができる。
上記容器において、前記中蓋部は、前記貫通孔を備えた底部と、前記底部の周囲に立設された周壁部とを備え、前記取付部は、前記周壁部の外周面に設けられているようにしてもよい。上記構成によれば、取付部は、化粧料が付着しにくい位置に設けることができる。
上記容器において、前記容器は、前記中蓋部材を覆うように、前記収容体に対して着脱可能に取り付けられる外蓋部材をさらに備え、前記収容体に前記外蓋部材が締め付けられた状態において、前記取付部の上面は、前記外蓋部材の内面に接触されるようにしてもよい。上記構成によれば、取付部と外蓋部材との密閉性が向上される。
上記容器において、前記第1樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリシクロへキシレン・ジメチレン・テレフタレート(PCT)の中から選ばれる樹脂材料であり、前記第2樹脂材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる樹脂材料であることが好ましい。上記構成によれば、第1樹脂材料にも第2樹脂材料にも汎用性の高い樹脂材料を使用することができる。
以上のような構成によれば、中蓋部材の収容体からの脱落を抑制できる。
第1実施形態における容器であって、収容体に対して外蓋部材が外された状態を示す斜視図。 収容体に対して中蓋部材を取り外した状態を示す斜視図。 中蓋部材の収容体に対する取付構造を示す断面図。 中蓋部材の平面図。 収容体に対して外蓋部材が締め付けられた状態の断面図。 第2実施形態における容器であって、収容体に対して外蓋部材が外された状態を示す斜視図。 第3実施形態における容器であって、収容体に対して外蓋部材が外された状態を示す斜視図。 収容体に対して中蓋部材を取り外した状態を示す斜視図。 中蓋部材の断面図。 収容体に対して外蓋部材が締め付けられた状態の断面図。 第4実施形態における中蓋部材であって、取付部の取付壁部を底部直上まで延ばした変形例を示す断面図。 第5実施形態における中蓋部材であって、取付部が開口端を挟み込む逆U字形状を有している変形例を示す断面図。 第6実施形態における中蓋部材であって、取付部のフランジ部が内周側にも張り出し、周壁部の上端を覆っている変形例を示す断面図。 第7実施形態における中蓋部材であって、周壁部の上端から外側に張り出す上フランジ部が取付部のフランジ部を被覆している変形例を示す断面図。 第8実施形態における中蓋部材であって、中蓋部材が収容体の筒状部にねじ込まれる変形例を示す断面図。 第9実施形態における中蓋部材であって、取付壁部とは別に圧接部を設けた変形例を示す断面図。
以下、図1〜図16を用いて、本発明が適用された容器について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、容器1は、粉状化粧料の1つであるパウダーファンデーションなどの化粧料3が収容される容器であって、化粧料3を収容する収容体11と、収容体11に対して着脱可能に取り付けられる外蓋部材21と、収容体11に取り付けられる中蓋部材31とを備えている。
収容体11は、有底筒形状を有し、油分が吸着しにくい樹脂材料などで成形されている。また、収容された化粧料3を目視できるように光透過性、例えば透明樹脂材料で成形されている。収容体11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、熱可塑性エラストマーなどから選ばれる樹脂材料で成形されている。収容体11は、収容部12と、収容部12の上部に配置される筒状部13とを備えている。収容部12は、化粧料3を収容する空間を構成する。筒状部13は、開口端14を備えている。開口端14には、中蓋部材31が取り付けられる。また、筒状部13の外周面には、外蓋部材21を装着するためのねじ部15を備えている。
外蓋部材21は、筒状部13に装着される。外蓋部材21は、有天筒状形状を有しており、外周壁24の内周面には、筒状部13のねじ部15に対して螺合されるねじ溝22を備えている。また、天板25の内面には、シール部材23が取り付けられている。シール部材23は、弾性を有する円形板状体であって、天板25の内面に、接着剤、両面テープ、溶着などの固定手段によって固定される。シール部材23は、外蓋部材21が収容体11に締め付けられたときに、開口端14との密閉性を確保する。
中蓋部材31は、開口端14に取り付けられる部材であって、外蓋部材21が筒状部13に対して装着されたときには、外蓋部材21に覆われる部材である。図2に示すように、中蓋部材31は、開口端14の内側に位置する中蓋部32と、開口端14に中蓋部材31を取り付けるための取付部36とを備えている。中蓋部材31は、中蓋部32と取付部36とを一体成形した成形体である。中蓋部32は、浅い凹部形状を有しており、凹部形状の空間部には、塗布具としてのパフ2が収容される。パフ2は、内部に中に空気が入って、軽く膨らんだ、表面が起毛したもの、または、スポンジ状のものである。また、この空間部には、塗布具として、パフ以外のブラシなどを入れることもできる。そして、パフ2などの塗布具は化粧料3を保持し顔面などに塗布するために用いるものである。
中蓋部32は、取付部36よりも油分が吸着されにくい樹脂材料で成形されている。また、収容された化粧料3を目視できるように光透過性を有する樹脂材料で成形されている。中蓋部32は、例えば透明な樹脂材料で成形されている。さらに、中蓋部32は、取付部36よりも硬質の樹脂材料で成形されている。このような中蓋部32は、外力や通常の使用環境における温度変化に対しても変形しにくいものとなっている。中蓋部32は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、熱可塑性エラストマーなどから選ばれる樹脂材料で成形されている。ここでは、特にポリエチレンテレフタレート(PET)が使用されている。以下、中蓋部32で使用する樹脂材料を第1樹脂材料ともいう。
中蓋部32は、底部33と、底部33の周囲に立設された周壁部34とを備えている。底部33は、開口端14よりも若干小さい円形形状を有している。底部33は、中蓋部32の底を構成する円形領域であって、収容部12と外部とを繋ぐ貫通孔35を複数備えている。貫通孔35は、中央領域に偏って設けられており、周壁部34に沿う底部33の外周部は、貫通孔35を有しない環状部が構成されている。これにより、パフ2に化粧料3が過剰に付着しないようにしている。また、パフ2の周囲から貫通孔35を通過した化粧料3がパフ2の周囲から外蓋部材21の方向へ漏れにくくしている。
周壁部34は、底部33に載置されたパフ2を収容可能な高さを有している。底部33と周壁部34で構成された凹部は、パフ2が載置され収容される収容空間部である。また、周壁部34は、先端が筒状部13に外蓋部材21を締め付けた際に、外蓋部材21の天板25の内面に接触する程度の高さを有している。周壁部34は、開口端14の内側に嵌合する外径を有している。
図3に示すように、周壁部34の外周面には、開口端14の内側に中蓋部材31を固定するための取付部36を備えている。取付部36は、周壁部34の先端側であって、その外周面に設けられる。取付部36が設けられる位置には、取付部36が固定される固定溝37が設けられている。固定溝37は、周壁部34の外周面側を切り欠き、周壁部34の上端が開放されて構成されている。固定溝37の位置は、中蓋部32の中でも化粧料3の付着しにくい位置であって、底部33から離れた位置である。固定溝37の深さは、固定溝37に取付部36が設けられたときに、取付部36が周壁部34の外周面と面一になる程度である。固定溝37は、取付部36との密着性を高めるために凹凸部38を備えている。
取付部36は、固定溝37に位置する取付壁部36aと、取付壁部36aの先端に張り出すフランジ部36bを備えている。図4に示すように、中蓋部材31を上面から見たとき、周壁部34の先端の外周にフランジ部36bが構成される。取付壁部36aの外周面は、筒状部13の内周面と接触する接触面であって、筒状部13の内周面に圧接される膨出部39を備えている。膨出部39は、周回方向に連続して設けられていてもよいし、周回方向に部分的に設けられていてもよい。中蓋部材31は、膨出部39が筒状部13の内周面に圧接されることで、筒状部13から脱落しにくくなる。また、膨出部39が周回方向に連続して設けられたときには、筒状部13の内周面と取付壁部36aの外周面との微小間隙から化粧料3が漏れにくくなるし、より脱落しにくくもなる。
フランジ部36bは、収容体11の筒状部13の上端、すなわち開口端14を覆う。これにより、筒状部13の内周面と取付壁部36aの外周面との間に設けられる微小間隙がフランジ部36bによって塞がれ、微小間隙から化粧料3が漏れにくくなる。また、図5に示すように、フランジ部36bの上面36cは、周壁部34の上端34aと同じ高さまたは若干高い。フランジ部36bおよび上端34aのうち少なくともフランジ部36bは、外蓋部材21が収容体11に締め付けられたときに、シール部材23に接触して、外蓋部材21の内面と中蓋部材31との隙間を封止する。なお、筒状部13の開口端14は、フランジ部36bの厚さ分、周壁部34の上端34aよりも低く構成されている。フランジ部36bの外周端は、筒状部13の外周面と同一面を構成する。または、フランジ部36bの外周端は、筒状部13の外周面より若干内側に位置している。
取付部36は、中蓋部32よりも軟質な樹脂材料で成形されている。取付部36は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる樹脂材料で成形されている。ここでは、ポリプロピレン(PP)の中でも、低密度ポリプロピレンが使用されている。また、熱可塑性エラストマーとしては、例えば軟質樹脂シリコーンを用いることができる。以下、取付部36で使用する樹脂材料を第2樹脂材料という。
取付部36は、中蓋部32より軟質な第2樹脂材料で成形されていることで周壁部34に対する密着性は高められ周壁部34から脱落しにくくなる。また、化粧料3も筒状部13の内周面と取付壁部36aの外周面との間の微小間隙から漏れにくくもなる。一方で、第2樹脂材料は、化粧料3に含まれる油分が吸着され易い材料である。また、化粧料3に含まれる油分が吸着され易い材料が選択されることが多い。このため、油分が吸着された取付部36は、時間が経過するにつれ変形し易くなるおそれもある。この点、取付部36は、中蓋部32に対して小面積であり、かつ、取付部36の位置は、周壁部34の外周面であって底部33から離れた位置である。したがって、取付部36には、化粧料3が付着しにくい。これにより、取付部36は、化粧料3の油分の吸着が抑えられ油分吸着を原因とした劣化が抑えられる。
取付部36は、中蓋部32と一体成形される。ここでは、二色成形によって、中蓋部32と取付部36とが一体成形される。具体的に、共通金型に1次金型を取り付けて、第1樹脂材料(硬質材料)を、中蓋部32を成形するためのキャビティに充填して、中蓋部32を成形し、次いで、1次金型に代わって共通金型に2次金型を取り付け、中蓋部32を2次金型にインサートして、第2樹脂材料(軟質材料)を、取付部36を成形するためのキャビティに充填する。これにより、取付部36と中蓋部32は、二色成形により一体成形される。なお、二色成形に際しては、第2樹脂材料で取付部36を成形してから第1樹脂材料で中蓋部32を取付部36に対して一体的に成形するようにしてもよい。
以上のように構成された中蓋部材31は、底部33を下側にして、底部33が筒状部13内に位置するように開口端14に嵌合される。そして、フランジ部36bは、開口端14を覆った状態となる。例えば、中蓋部材31は、開口端14に圧入される。
次に、容器1の作用について説明する。
容器1を製造するときには、収容部12に化粧料3を供給した後に中蓋部材31が開口端14に嵌合される。次いで、中蓋部材31には、パフ2が載置される。この後、収容体11には、外蓋部材21が中蓋部材31を覆うように締め付けられる。具体的に、筒状部13のねじ部15に対して外蓋部材21のねじ溝22が締め付けられる。すると、フランジ部36bおよび上端34aのうち少なくともフランジ部36bは、外蓋部材21の内面のシール部材23に接触することで密閉される(図5参照)。
容器1の使用時は、収容体11に対して外蓋部材21が締め付けられた状態で、容器1が上下反転または上下に振動される。すると、収容部12内の化粧料3は、中蓋部材31の貫通孔35を通じて落下しパフ2に付着する。貫通孔35は、中央領域に偏って設けられることで、化粧料3がパフ2に付着し過ぎることが抑えている。また、外蓋部材21の方向に漏れ、取付部36に化粧料3を付着しにくくしている。
この後、収容部12からは外蓋部材21が取り外され、化粧料3はパフ2を使って顔面に塗布される。パフ2は、繰り返し使用されることで、顔面の油分や既に顔面に塗布されている化粧料3の油分が付着する。そして、このようなパフ2は、中蓋部材31の底部33上に載置されることになる。このようにパフ2が繰り返し使用されても、取付部36は、大部分が周壁部34の外周面にあるため、顔面や化粧料の油分を保持したパフ2が接触するおそれのある部分が少なくなっている。
上記第1実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1−1)中蓋部32は化粧料3の油分を吸着しにくい第1樹脂材料で成形され、中蓋部32に対して油分が吸着され易い第2樹脂材料で成形された取付部36は開口端14に位置し、化粧料3が付着しにくい位置に設けられている。しかも、取付部36の中で露出している部分はフランジ部36bだけであり小面積である。したがって、取付部36は、油分を原因とした変形が抑えられる。その結果、容器1の使用中に中蓋部材31が開口端14から脱落しにくくなる。
(1−2)中蓋部材31は、大部分が油分が吸着されにくい第1樹脂材料で成形された中蓋部32であり、油分が吸着され易い取付部36は一部である。したがって、中蓋部材31は、第1樹脂材料の中蓋部32が大半を占めることから、全体形状が変形しにくくなる。そして、仮に取付部36だけが変形し易い状態に劣化しても、全体形状が中蓋部32によって維持される。この点からも、容器1の使用中に中蓋部材31が開口端14から外れにくくなる。
(1−3)中蓋部32と取付部36は、二色成形によって一体化されていることで量産性に優れたものとなっている。また、中蓋部32と取付部36との組立工程を削減でき、生産コストを低減できる。
(1−4)取付部36は、周壁部34の外周面に設けられていることで、化粧料3がより付着しにくくなる。
(1−5)外蓋部材21が収容体11に締め付けられたときに、取付部36を構成するフランジ部36bの上面36cが外蓋部材21の内面と接触される。したがって、容器1は、気密性が向上され、化粧料3が外部に漏れにくくなる。
(1−6)中蓋部32が光透過性を有することで、収容部12に収容された化粧料3を視認することができる。これにより、例えば化粧料3の残量確認がし易くなる。
(1−7)中蓋部材31は、第1樹脂材料、第2樹脂材料、ともに汎用性の高い樹脂材料で成形することができる。
なお、上記第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・膨出部39は、周回方向に連続して設けられていてもよいし、周回方向に断続的に設けられていてもよい。また、膨出部39は、取付壁部36aの高さ方向において、複数設けられていてもよい。膨出部39が取付壁部36aの高さ方向に複数設けられている場合において、周回方向において膨出部39が途切れた部分は、高さ方向にずれていることが好ましい。これにより、膨出部39が途切れた部分は、取付壁部36aの高さ方向において、ジグザグとなり、収容部12内の化粧料3が収容体11と中蓋部材31の隙間から漏れにくくなる。
〔第2実施形態〕
図6に示すように、容器41は、収容体42と、外蓋部材43と、中蓋部材44とを備えている。収容体42は、基台部42aと、基台部42a上に位置する中間部42bと、中間部42bの上に位置する筒状部42cとを備え、これらは、基台部42a、中間部42b、筒状部42cの順で外径が小さくなるよう構成されている。また、収容体42は、内部に化粧料3を収容する収容部42dが構成されている。筒状部42cの外周面は、曲面で構成されており、先端部が中蓋部材44が取り付けられる開口端45である。中間部42bの外周面は、外蓋部材43が締め付けられるねじ部46を備えている。
外蓋部材43は、筒状部42cおよび中間部42bの部分に、中蓋部材44を覆うように締め付けられる。外蓋部材43は、外周壁43aと、天板43bとを備えている。外周壁43aの内周面は、中間部42bのねじ部46に対して螺合されるねじ溝47を備えている。また、天板43bの内面は、シール部材43cが取り付けられている。その他詳細は、上述の外蓋部材43と同じためその詳細は省略する。
中蓋部材44は、開口端45の内側に位置する中蓋部44aと、開口端45に中蓋部材44を取り付けるための取付部44bとを備え、中蓋部44aと取付部44bとは、二色成形により一体成形されている。中蓋部44aは、取付部44bよりも油分が吸着されにくい第1樹脂材料で成形され、取付部44bは、中蓋部44aより軟質な第2樹脂材料で成形されている。その他の詳細は、上述の中蓋部材31と同じためその詳細は省略する。
以上のように構成された容器41は、第1実施形態の容器1と比較して、外蓋部材43が収容体42に対して締め付けられる位置が下方に位置し、中蓋部材44が取り付けられた筒状部42cに外蓋部材43が締め付けられないように構成されている。外蓋部材43は、筒状部42cの下方の中間部42bに締め付けられるように構成されている。外蓋部材43が収容体42に対して締め付けられた状態において、外蓋部材43の先端部は、基台部42aと中間部42bとの境界に構成される段差に突き当てられ、基台部42aの外周面と外蓋部材43の外周面とは、ほぼ連続面となる。この状態において、容器41は、第1実施形態の容器1に比べて、外蓋部材43が全体意匠に対して占める割合が大きくなる。
上記第2実施形態によれば、上述した効果の他に以下の効果を得ることができる。
(2−1)外蓋部材43が収容体42に締め付けられることによる外力が中間部42bに直接的に加わるようにして、筒状部42cに直接的に加わらないようにしている。したがって、筒状部42cおよび筒状部42cに取り付けられた中蓋部材44は、外力によって繰り返し変形することによる劣化が抑えられ、その結果、中蓋部材44が筒状部42cから脱落しにくくできる。
〔第3実施形態〕
図7に示すように、容器51は、収容体52と、外蓋部材53と、中蓋部材54とを備えている。図8に示すように、収容体52は、基台部52aと、基台部52a上に位置する中間部52bと、中間部52bの上に位置する筒状部52cとを備え、これらは、基台部52a、中間部52b、筒状部52cの順で外径が小さくなるよう構成されている。また、収容体52は、内部に化粧料3を収容する収容部52dが構成されている。中間部52bの外周面は、外蓋部材53が締め付けられる第1ねじ部56aを備えている。筒状部52cの外周面は、中蓋部材54が締め付けられる第2ねじ部56bを備えている。そして、筒状部52cの先端部が中蓋部材54が取り付けられる開口端55である。
外蓋部材53は、筒状部52cおよび中間部52bの部分に、中蓋部材54を覆うように締め付けられる。外蓋部材53は、外周壁53aと、天板53bとを備えている。外周壁53aの内周面は、中間部52bの第1ねじ部56aに対して螺合される第1ねじ溝57を備えている(図7参照)。また、天板53bの内面は、シール部材53cが取り付けられている。その他詳細は、上述の外蓋部材43と同じためその詳細は省略する。
中蓋部材54は、開口端55の内側に位置する中蓋部54aと、開口端55に中蓋部材54を取り付けるための取付部54bとを備え、中蓋部54aと取付部54bとは一体成形されている。中蓋部54aは、取付部54bよりも油分が吸着されにくい第1樹脂材料で成形され、取付部54bは、中蓋部54aより軟質な第2樹脂材料で成形されている。
中蓋部54aは、浅い凹部形状を有しており、凹部形状の空間部には、パフ2が収容される。中蓋部54aは、底部61と、底部61の周囲に立設された周壁部62とを備え、底部61は、収容部52dと外部とを繋ぐ貫通孔63を複数備えている。周壁部62は、先端が中間部52bに外蓋部材53を締め付けた際に、外蓋部材53の天板53bの内面に接触する程度の高さを有している。周壁部62は、開口端55の内側に嵌合する外径を有している。
図9に示すように、周壁部62の外周面には、開口端55の内側に中蓋部材54を固定するための取付部54bを備えている。取付部54bは、周壁部62の先端側であって、その外周面に設けられる。取付部54bが設けられる位置には、取付部54bが固定される固定溝64が設けられている。固定溝64は、周壁部62の上端が開放された溝である。固定溝64の位置は、中蓋部54aの中でも化粧料3の付着しにくい位置であって、底部61から離れた位置である。固定溝64の深さは、固定溝64に取付部54bが設けられたときに、周壁部62の外周面が取付部54bと面一になる程度である。固定溝64は、取付壁部66aとの密着性を高めるために凹凸部65を備えている。
取付部54bは、固定溝64に位置する取付壁部66aと、取付壁部66aの先端に張り出す頂壁部66bと、取付壁部66aに対して外側に位置する外周壁部66cとを備えている。取付部54bは、開口端55を内外に亘って被覆するように逆U字形状を有して取付溝を構成している。取付壁部66aの外周面は、筒状部52cの内周面と接触する接触面となる。頂壁部66bは、筒状部52cの開口端55上に位置する。
図10に示すように、頂壁部66bの上面は、周壁部62の上端と同じ高さまたは若干高い。頂壁部66bおよび周壁部62の上端のうち少なくとも頂壁部66bは、外蓋部材53が収容体52に締め付けられたときに、シール部材53cに接触して、外蓋部材53の内面と中蓋部材54との隙間を封止する。外周壁部66cは、頂壁部66bから下側に延び、外周壁部66cの内周面は、筒状部52cの外周面と対向する対向面となる。外周壁部66cの内周面は、筒状部52cの第2ねじ部56bに対して螺合される第2ねじ溝67を備えている。
以上のように構成された中蓋部材54を、筒状部52cに開口端55を閉塞するように取り付けるにあたっては、取付部54bの取付壁部66aと外周壁部66cとの間に、筒状部52cを挿入する。そして、第2ねじ部56bと第2ねじ溝67とを螺合させて中蓋部材54を筒状部52cに締め付ける。これにより、開口端55は、中蓋部材54によって塞がれる。中蓋部材54が筒状部52cに対して締め付けられた状態において、中蓋部材54の先端部は、中間部52bと筒状部52cとの境界に構成される段差に突き当てられ、中間部52bの外周面と外周壁部66cの外周面とは、ほぼ連続面となる。または、外周壁部66cの外周面は、中間部52bの外周面より若干内側に位置する。
次に、容器51の作用について説明する。
容器51を製造するときには、収容部52dに化粧料3を充填した後に中蓋部材54が筒状部52cに締め付けられる。次いで、中蓋部材54には、パフ2が載置される。この後、外蓋部材53は、筒状部52cの下方の中間部52bに締め付けられる。具体的に、中間部52bの第1ねじ部56aが外蓋部材53の第1ねじ溝57に螺合されることで、収容体52に外蓋部材53が締め付けられる。外蓋部材53が収容体52に対して締め付けられた状態において、外蓋部材53の先端部は、基台部52aと中間部52bとの境界に構成される段差に突き当てられる。
なお、容器51は、収容体52に対して外蓋部材53が締め付けられた状態で、容器51を上下反転させ、中蓋部材54の貫通孔63を通じて収容部52d内の化粧料3がパフ2に付着される。この後、収容部52dからは外蓋部材53が取り外され、化粧料3はパフ2を使って顔面に塗布される。
上記第3実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(3−1)収容体52に対して中蓋部材54を容易に取り外すことができる。例えば、収容体52に化粧料3が空になったときに、リフィルである化粧料3が収容された収容体52と交換することができる。また、化粧料のみを収容体52に充填することもできる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態は、中蓋部材の変形例である。図11に示すように、第4実施形態の中蓋部材71は、第1実施形態の中蓋部材31と比較して、周壁部34の固定溝37が、周壁部34の高さ方向の中間点よりも下方、ここでは底部33の直上まで設けられており、取付部36は、取付壁部36aが固定溝37に合わせて底部33の直上まで延びている。
上記第4実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(4−1)取付壁部36aは固定溝37との接触面積が第1実施形態の場合より大きくなり、その分、中蓋部32と取付部36とは、接合強度が高められ、分離しにくくなる。また、取付壁部36aと筒状部13の内周面との接触面積が第1実施形態の場合より大きくなり、その分、収容体11から脱落しにくくなる。
なお、上記第4実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・取付壁部36aは、周壁部34の外周面だけでなく、底部33の外周部まで延びていてもよい。これにより、取付部36は、中蓋部32に対して、接触面積が増えることで接合強度がより高められ、一層脱落しにくくなる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態は、中蓋部材の変形例である。図12に示すように、第5実施形態の中蓋部材72は、筒状部13の開口端14を挟み込む逆U字形状を有し、挿入溝36eを構成している。すなわち、中蓋部材72の取付部36は、取付壁部36a、フランジ部36bに加え、外周壁部36dを備えている。外周壁部36dは、フランジ部36bから下側に延び、外周壁部36dの内周面は、筒状部13の外周面と対向する対向面となる。取付壁部36aおよび外周壁部36dは、開口端14が挿入される挿入溝36eを構成している。挿入溝36eには、開口端14が圧入される。
筒状部13の開口端14は、フランジ部36bの厚さ分、周壁部34の上端34aよりも低く構成されている。また、筒状部13の外周面は、ねじ部15の上側において、外周壁部36dが延在する取付溝16を備えている。取付溝16は、筒状部13の上側外周面を切り欠いて構成されている。外周壁部36dの外周面は、筒状部13の外周面と同一面を構成する。または、外周壁部36dの外周面は、筒状部13の外周面よりも若干内側に位置している。
上記第5実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(5−1)中蓋部材72は、取付部36が開口端14を挟み込む逆U字形状を有しているので、取付壁部36aの外周面が筒状部13の内周面に圧接される圧接力のほか、開口端14を挟み込む挿入溝36eでの圧接力によっても保持される。したがって、中蓋部材72は、筒状部13から脱落しにくくなる。
〔第6実施形態〕
第6実施形態は、中蓋部材の変形例である。図13に示すように、第6実施形態の中蓋部材73は、フランジ部36bが内周側にも張り出しており、当該部分が周壁部34の上端34aを覆っている。
上記第6実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(6−1)フランジ部36bは、外蓋部材21が収容体11に締め付けられたときに、シール部材23に接触して、外蓋部材21の内面と中蓋部材31との隙間を封止する。第1実施形態と比較しても、フランジ部36bのシール部材23との接触面積が大きくなるので容器1の気密性がさらに向上される。
〔第7実施形態〕
第7実施形態は、中蓋部材の変形例である。図14に示すように、第7実施形態の中蓋部材74は、取付部36のフランジ部36bの上に周壁部34の上端から外側に張り出す上フランジ部36fを備えている。すなわち、第1樹脂材料の上フランジ部36fは、第2樹脂材料のフランジ部36bを被覆している。これにより、フランジ部36bは、外周端が開口端14と上フランジ部36fの外周端の間から露出するだけとなる。上フランジ部36fの上面は、外蓋部材21が収容体11に締め付けられたときに、シール部材23に接触して、外蓋部材21の内面と中蓋部材31との隙間を封止する。
上記第7実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(7−1)第1樹脂材料の上フランジ部36fは、第2樹脂材料のフランジ部36bを被覆するので、フランジ部36bに対して油分が吸着されにくくなる。したがって、フランジ部36bにおける油分の付着による劣化を抑えることができる。
〔第8実施形態〕
第8実施形態は、中蓋部材が収容体11の筒状部13にねじ込まれる変形例である。図15に示すように、中蓋部材75は、取付部36における取付壁部36aの外周面に、取付ねじ部75aが設けられている。また、筒状部13の内周面には、取付ねじ溝75bが設けられている。第1実施形態において、中蓋部材31は、筒状部13の開口端14に対して圧入されていたが、第8実施形態の中蓋部材75は、筒状部13の取付ねじ溝75bに対して取付壁部36aの取付ねじ部75aが締め付けられることで、開口端14に取り付けられる。
なお、第8実施形態において、取付部36は、フランジ部36bは設けられておらず、開口端14は、露出している。
上記第8実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(8−1)中蓋部材75は、ねじ作用で開口端14に取り付けられているので、取り外しが容易である。したがって、例えば、中蓋部材75が筒状部13から取り外された状態で、化粧料3を容易に補充することができる。
(8−2)筒状部13の内周面と取付壁部36aの外周面との間の微小間隙には、螺旋状の取付ねじ部75aおよび取付ねじ溝75bが存在することで、化粧料3が漏れにくくなる。
なお、上記第8実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・取付壁部36aの先端部には、第1実施形態のように、開口端14を覆うフランジ部36bを備えていてもよい。この場合、フランジ部36bは、中蓋部材75が筒状部13にねじ込まれ過ぎないようにするストッパとしても機能する。
〔第9実施形態〕
第9実施形態は、中蓋部材の変形例である。図16に示すように、第9実施形態の中蓋部材76は、第1実施形態の中蓋部材31と比較して、周壁部34の固定溝37が短い。これに合わせて、取付部36は、取付壁部36aが固定溝37に合わせて、短くなっている。そして、周壁部34の外周面であって、固定溝37の下側には、高さ方向において、固定溝37と非連続の凹部76aが設けられており、凹部76aには、圧接部76bが設けられている。圧接部76bは、取付壁部36aと同じ第2樹脂材料で成形されており、周壁部34の外周面よりも膨出している。ここでは、圧接部76bは、周壁部34の高さ方向における数は限定されないが、ここでは、2つ設けられている。また、圧接部76bは、固定溝37の下側であれば、周回方向に連続でも非連続でもよい。
圧接部76bが取付壁部36aの高さ方向に複数設けられ各圧接部76bが周回方向に非連続である場合において、圧接部76bが途切れた部分は、高さ方向にずれていることが好ましい。これにより、圧接部76bが途切れた部分は、筒状部13の高さ方向において、ジグザグとなり、収容部12内の化粧料3が収容体11と中蓋部材31の隙間から漏れにくくなる。
上記第9実施形態によれば、さらに以下の効果を得ることができる。
(9−1)圧接部76bは、筒状部13の内周面に圧接されることで、開口端14から脱落しにくくなる。
(9−2)圧接部76bは、取付壁部36aと非連続に設けられていることで、第1実施形態の場合よりも、使用する第2樹脂材料を少なくできる。
なお、上記第1実施形態から第9実施形態までの容器は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・中蓋部32,44a,54aを構成する第1樹脂材料は、取付部36,44b,54bよりも油分が吸着しにくい樹脂材料であれば、上述の例に特に限定されるものではない。また、取付部36,44b,54bを構成する第2樹脂材料は、中蓋部32,44a,54aよりも軟質の樹脂材料であれば、上述の例に特に限定されるものではない。
・底部33,61は、光透過性を有していれば、透明である必要はなく、例えば半透明であってもよい。また、底部33,61は、光透過性を有していなくてもよい。また、少なくとも底部33,61が光透過性を有していれば、周壁部34,62は光透過性を有していなくてもよい。
・取付部36,44b,54bは、外蓋部材21,43,53の内面に対して接触しない構成であってもよい。また、外蓋部材21,43,53は、内面にシール部材23,43c,53cを備えていなくてもよい。
・取付部36,44b,54bは、周壁部34の外周面に設けられた固定溝37,64に取付壁部36a,66aを設けるのではなく、周壁部34の上端に対して被せるように、さらに延長部分を上側に連続的かつ一体的に設けてもよい。
・中蓋部32,44a,54aと取付部36,44b,54bは、二色成形に限定されるものでなく、インサート成形によってもよい。
・中蓋部32,44a,54aと取付部36,44b,54bとは、一体成形品ではなく、別部品で構成し、組立工程で、中蓋部32,44a,54aに対して取付部36,44b,54bに取り付けるようにしてもよい。この場合、取付部36,44b,54bを中蓋部32,44a,54aから取り外しもできるようになり、分別廃棄も可能となる。
・外蓋部材21,43,53は、収容体11に対してねじ作用で着脱される構成に限定されるものではない。例えば、外蓋部材21,53は、収容体11に対してヒンジによって回動可能に支持されるものであってもよい。また、外蓋部材21,43,53は、収容体11に対して被せるように嵌合させる構成であってもよい。
・外蓋部材21,43,53および収容体11,42,52の形状は、平面視が円形形状のものであるが、これに限定されるものではなく、平面視が四角形、五角形、六角形といった多角形であってもよいし、平面視が楕円形であってもよい。
・底部33は、一例として、収容部12の開口端14に対応する形状を有していればよく、開口端14が四角形であれば、底部33は四角形となるし、開口端14が楕円形であれば、底部33は楕円形となる。
・周壁部34の形状が変形しにくく安定しているので、収容部12の開口端14にしっかりと嵌合する。したがって、取付部36は、周壁部34に対してずれ易い形状であってもよい。
・中蓋部32における複数の貫通孔35は、中央領域に偏って設けられているだけでなく、その外周領域に設けられていてもよい。
・容器1に収容する化粧料としては、パウダーファンデーションのほかチーク、アイシャドウ、ボディーパウダー、ベビーパウダー、天花粉などの粉体などであってもよい。
1…容器
2…パフ
3…化粧料
11…収容体
12…収容部
13…筒状部
14…開口端
21…外蓋部材
23…シール部材
24…外周壁
25…天板
31…中蓋部材
32…中蓋部
33…底部
34…周壁部
35…貫通孔
36…取付部

Claims (5)

  1. 開口端を備え、内部に化粧料を収容する収容体と、
    前記開口端に取り付けられる中蓋部材とを備え、
    前記中蓋部材は、前記開口端を塞ぐように位置する中蓋部と、前記開口端に取り付けるための取付部とを備え、
    前記中蓋部は、前記収容体内の前記化粧料を収容した収容部と外部とを繋ぐ複数の貫通孔を備え、
    前記中蓋部は、前記取付部よりも油分が吸着しにくい第1樹脂材料で成形されており、
    前記取付部は、前記中蓋部よりも軟質の第2樹脂材料で成形されている
    容器。
  2. 前記中蓋部材は一体成形による成形体である
    請求項1に記載の容器。
  3. 前記中蓋部は、前記貫通孔を備えた底部と、前記底部の周囲に立設された周壁部とを備え、
    前記取付部は、前記周壁部の外周面に設けられている
    請求項1に記載の容器。
  4. 前記容器は、前記中蓋部材を覆うように、前記収容体に対して着脱可能に取り付けられる外蓋部材をさらに備え、
    前記収容体に前記外蓋部材が締め付けられた状態において、前記取付部の上面は、前記外蓋部材の内面に接触される
    請求項3に記載の容器。
  5. 前記第1樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリシクロへキシレン・ジメチレン・テレフタレート(PCT)の中から選ばれる樹脂材料であり、
    前記第2樹脂材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる樹脂材料である
    請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の容器。
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