JP2021164323A - 絶縁部材、固定子および回転機 - Google Patents

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Izuru Noda
洋司 猪俣
Yoji Inomata
琢磨 鷲見
Takuma Washimi
光彦 佐藤
Mitsuhiko Sato
光広 鈴木
Mitsuhiro Suzuki
宜秀 春見
Yoshihide Harumi
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Abstract

【課題】スロット内における、固定子巻線の挿入空間を広くすることができる技術を提供する。【解決手段】固定子巻線130は、固定子コア110の軸方向両側に、外壁部210、複数の内壁部220および複数の連結部230を有する絶縁部材200が配置された状態で、スロット116内に挿入可能なノズル400から供給される導線131がティース112に巻き付けられることによって形成される。絶縁部材200の連結部230の上面240は、第1の上面部分241と、第1の上面部分241より径方向内側に設けられている第2の上面部分242を有している。第1の上面部分241は、底面200Aとの間の距離が、径方向外側から内側に向かって長くなるように傾斜している。第2の上面部分242は、底面200Aとの間の距離が、径方向外側から内側に向かって短くなるように傾斜している。【選択図】図5

Description

本発明は、固定子コアの軸方向両側に絶縁部材が配置された状態で固定子巻線が巻き付けられる固定子に関し、特に、固定子コアのスロット内における固定子巻線の挿入空間を広くする技術に関する。
固定子コアの軸方向両側に絶縁部材(「樹脂ボビン」と呼ばれている)が配置された状態で固定子巻線が巻き付けられる(「集中巻方式」と呼ばれている)固定子が知られている。固定子コアは、周方向に沿って延在するヨークと、ヨークから径方向に沿って延在する複数のティースと、周方向に隣接するティースによって形成される複数のスロットを有している。ティースは、ヨークから径方向に沿って内側に延在するティース基部と、ティース基部の先端側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部を有している。なお、周方向に隣接するティース先端部の間に、スロット開口部が形成されている。絶縁部材は、周方向および軸方向に沿って延在する外壁部と、外壁部より内側に配置され、周方向および軸方向に沿って延在する複数の内壁部と、外壁部と複数の内壁部それぞれとを連結する複数の連結部を有している。絶縁部材は、外壁部、内壁部および連結部が、それぞれ固定子コアのヨーク、ティース先端部およびティース基部に対向するように配置される。
固定子巻線を集中巻き方式で巻き付ける方法として、スロット開口部を通して、内側からスロット内に挿入可能なニードルを用いる方法が知られている。
スロット開口部を通してスロット内に挿入可能なニードルを用いて固定子巻線を巻き付ける場合には、ニードルの移動範囲、特に、径方向に沿った移動範囲が制限されるため、固定子巻線を連結部の外壁部側の部分(ティース基部のヨーク側の部分)まで、すなわち、スロットの奥まで巻き付けるのが難しい。
そこで、特許文献1(特開2002−272045号公報)に開示されている絶縁部材が提案されている。特許文献1に開示されている絶縁部材では、連結部の、底面と反対側の上面に、外壁部側における連結部の軸方向に沿った長さ(高さ)が、内壁部側における軸方向に沿った長さ(高さ)より短く(低く)なるように傾斜している傾斜面が形成されている。これにより、固定子巻線を、連結部の上面に形成された傾斜面に沿って外壁部側に滑らせながら巻き付けることができ、連結部の外壁部側の部分(ティース基部のヨーク側の部分)まで、すなわち、スロットの奥まで巻き付けることができる。
特開2002−272045号公報
特許文献1に開示されている端部絶縁部材では、固定子巻線を、連結部の上面に形成されている傾斜面に沿って滑らせることによって、外壁部側まで挿入することができる。一方、連結部の上面が内壁部側まで延在しているため、内壁部側における、固定子巻線の挿入空間、すなわち、スロット内における、固定子巻線を形成する導線の挿入空間が狭くなっている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、スロット内における、固定子巻線の挿入区間を広くすることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1発明は、固定子コアの軸方向両側に配置される絶縁部材に関する。
本発明の絶縁部材は、固定子コアと対向する側に底面を有しているとともに、周方向および軸方向に沿って延在する外壁部と、外壁部より内側に配置され、周方向および軸方向に沿って延在する複数の内壁部と、径方向に沿って延在し、外壁部と複数の内壁部それぞれとを連結する複数の連結部と、を有している。外壁部、内壁部および連結部により、固定子巻線が配置される凹部が形成される。絶縁部材は、好適には、絶縁特性を有する樹脂により形成される。絶縁部材は、外壁部、内壁部および連結部が固定子コアのヨーク、ティース基部およびティース先端部に対向するように、固定子コアの軸方向両側に配置される。
連結部は、軸方向に沿って底面と反対側に形成された上面と、周方向一方側および周方向他方側に形成された第1の側面および第2の側面を有している。
上面は、第1の側面と第2の側面との間の中央を通る連結部中央線を含む断面で見て、第1の上面部分と、第1の上面部分より径方向内側に設けられている第2の上面部分を有している。第1の上面部分は、第1の上面部分と底面との間の距離が、径方向外側から径方向内側に向かって長くなるように傾斜状に形成されている。好適には、第1の上面部分は、直線状に傾斜している傾斜面に形成される。第2の上面部分は、第2の上面部分と底面との間の距離が、径方向外側から径方向内側に向かって短くなるように傾斜している。好適には、第2の上面部分は、直線状に傾斜している傾斜面に形成される。
本発明では、固定子巻線(詳しくは、固定子巻線を形成する導線)を、第1の上面の傾斜に沿って滑るせることによって、径方向外側の外壁部の位置に配置することができる。また、径方向内側の領域(内壁部側の領域)では、第2の上面部分によって固定子巻線(詳しくは、固定子巻線を形成する導線)の挿入空間が広くなる。これにより、スロット内における、固定子巻線(固定子巻線を形成する導線)の挿入量を増やすことができる。
第2発明は、固定子に関する。本発明の固定子は、固定子コア、固定子コアの軸方向両側に配置される絶縁部材、固定子巻線を備えている。そして、絶縁部材として第1発明の絶縁部材が用いられている。
第2発明は、第1発明と同様の効果を有している。
第2発明の異なる形態では、固定子コアは、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って延在するヨーク、ヨークの径方向内側に設けられている複数のティース、周方向に隣接するティースによって形成される複数のスロットを有している。ティースは、ヨークから径方向内側に延在するティース基部、ティース基部の径方向内側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部により形成されている。
固定子巻線は、絶縁部材の軸方向両側に、絶縁部材が、外壁部、内壁部および連結部が固定子コアのヨーク、ティース先端部およびティース基部に対向するように配置された状態で、スロットのスロット開口部を通してスロット内に挿入可能なニードルから供給される導線をティースに巻き付けることによって形成される。
本形態では、絶縁部材の上面の第1の上面部分と第2の上面部分との接続部は、スロット内におけるニードルの移動範囲内の、最も径方向外側の位置より径方向内側に配置されている。
本形態では、ニードルが、スロット内の最も径方向外側の位置に配置されている状態において、ニードルから供給される導線は、第1の上面部分に沿って滑りながら径方向外側(外壁部側)に配置することができる。
第2発明の異なる形態では、第1の上面部分と第2の上面部分との接続部は、スロット内におけるニードルの移動可能範囲内の、最も径方向外側の位置より、導線の直径Dの(1/2)以上離れている。
本形態では、ニードルから供給される導線を径方向外側に確実に配置することができる。
第3発明は、電動機に関する。本発明の電動機は、前述した固定子のいずれかと、固定子に対して相対的に回転可能に配置されている回転子を備えている。
第3発明は、第1発明と同様の効果を有する。
本発明では、スロット内における、固定子巻線の挿入区間を広くすることができる。
本発明の電動機委の一実施形態を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 図2の矢印IIIで示す部分を固定子コアと反対側(軸方向)から見た図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、「軸方向」は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、回転子の回転中心線(図1、図2に示されている回転中心線P)の方向を示す。また、「周方向」は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向(回転中心線の方向)から見て、回転中心線を中心とする円周方向を示す。また、「径方向」は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向(回転中心線の方向)から見て、回転中心線を通る方向を示す。
本発明の電動機の一実施形態を、図1、図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の電動機10の断面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
本実施形態の電動機10は、固定子100と、固定子100に対して相対的に回転可能に配置されている回転子300により構成される。
回転子300は、回転子コア310と回転軸320等により構成される。回転子300としては、種々の構成の回転子を用いることができる。
固定子100は、固定子コア110と、固定子コア110の軸方向両側に配置される絶縁部材200と、固定子巻線130等により構成される。
固定子コア110は、積層された複数の電磁鋼板により構成され、軸方向一方側(図1では、上方)および軸方向他方側(図1では、下方)にコア端面110Aおよび110Bを有している。
固定子コア110は、軸方向と直角な断面(図2)で見て、周方向に沿って延在するヨーク111と、径方向に沿って延在する複数のティース112を有している。ティース112は、ヨーク111から径方向に沿って内側(回転中心線P側)に延在するティース基部113と、ティース基部113の内側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部114を有している。ティース先端部114の内側には、円弧状のティース先端面115が形成されている。ティース先端面115によって、回転子300が挿入される回転子挿入空間110aが形成される。
周方向に隣接するティース112によって、スロット116が形成される。また、周方向に隣接するティース112のティース先端部114によって、スロット開口部117が形成される。
スロット116内には、スロット絶縁部材120を介して固定子巻線130(詳しくは、固定子巻線130を形成する導線131)が挿入される。
絶縁部材200を、図3、図4、図5を参照して説明する。図3は、図2に矢印IIIで示されている部分を、固定子コア110と反対側(軸方向)から見た図であり、図4は、図3のIV−IV線断面図であり、図5は、図3のV−V線断面図である。
絶縁部材200は、絶縁特性を有する樹脂により形成される(「樹脂ボビン」とも呼ばれる)。なお、絶縁部材200は、樹脂以外の材料により形成することもできる。
絶縁部材200は、底面200Aを有しているとともに、外壁部210、複数の内壁部220および複数の連結部230を有している。
外壁部210は、周方向および軸方向に沿って延在する。外壁部210は、外周面211と内周面212を有している。
内壁部220は、外壁部210より径方向内側(回転中心線P側)に配置され、周方向および軸方向に沿って延在する。内壁部220は、外周面221と内周面222を有している。
連結部230は、外壁部210と内壁部220を連結し、径方向に沿って延在する。連結部230は、軸方向に沿って底面200Aと反対側に形成された上面240と、周方向一方側(図3、図4において右側)に形成された第1の側面250と、周方向他方側(図3、図4において左側)に形成された第2の側面260を有している。
なお、図3において、線Kは、連結部230の第1の側面250と第2の側面260の間の中央を通る連結部中央線を示している。また、図3のIV−IV線断面(図4)は、連結部中央線Kを含む断面、すなわち、連結部230の第1の側面250と第2の側面260の間の中央を通る、軸方向および径方向に沿って延在する断面である。以下では、連結部中央線Kを含む断面を、「連結部中央断面」という。
上面240が、本発明の「底面と反対側に形成された上面」に対応し、第1の側面250が、本発明の「周方向に沿って一方側(周方向一方側)に形成された第1の側面」に対応し、第2の側面260が、本発明の「周方向に沿って他方側(周方向他方側)に形成された第2の側面」に対応する。
絶縁部材200は、底面200Aが固定子コア110のコア端面110Aあるいは110Bに当接するように、固定子コア110の軸方向両側に配置される。
この時、図3に示されているように、絶縁部材200の外壁部210、内壁部220および連結部230が、それぞれ固定子コア110のヨーク111、ティース先端部114およびティース基部113に対向する位置に配置される。好適には、絶縁部材200を固定子コア110の所定位置に配置する位置決め機構が設けられる。例えば、凹部と、凹部に嵌合可能な突部により構成される位置決め機構が用いられる。
固定子巻線130を固定子コア110のティース112に巻き付ける方法としては、固定子コア110の軸方向両側に絶縁部材200が配置された状態で、導線131を供給するニードル400を用いて巻き付ける方法が用いられる。具体的には、図2に示されているように、スロット開口部117を通してスロット116内に挿入可能なニードル400がティース112の回りに一方方向移動するように、ティース112の周方向両側のスロット116内を軸方向および径方向(矢印B方向)に沿って移動させるとともに、周方向両側のスロット116間を周方向(矢印C方向)に沿って移動させる。
ここで、スロットの内周面を形成する、固定子コア110のヨーク111の内周面が円弧状に形成されているため、ニードル400の径方向に沿った移動範囲が制限される。例えば、スロット116内の挿入位置は、図2にHで示される一点鎖線の位置に制限される。図2にHで示されている一点鎖線(以下、「移動規制線」という)の位置は、スロット116内におけるニードル400の移動範囲内の、最も径方向外側の位置である。この場合、ティース112の、移動規制線より径方向外側の領域(図2、図3に示されている、外壁部210の内周面212から、連結部中央線Kに沿った距離Lの領域)に導線131を巻き付けることができない。
本実施形態の絶縁部材200では、連結部230の上面240は、連結部中央線Kを含む断面(図3に示されている連結部中央断面)で見て、第1の上面部分241と第2の上面部分242を有している。
第1の上面部分241は、一端側が外壁部210の内周面212と接続され、他端側が第2の上面部分242と接続されている。第1の上面部分241は、径方向外側(外壁部210の内周面との接続部)から径方向内側(第2の上面部分242との接続部243)に向かって、第1の上面部分241と底面200Aとの間の距離が長くなるように傾斜状に形成されている。本実施形態では、直線状に延在する傾斜面に形成されている。
第2の上面部分242は、一端側が第1の上面部分241の他端側に接続され、他端側が内壁部220の外周面221に接続されている。第2の上面部分242は、径方向外側(第1の上面部分241との接続部243)から径方向内側(内壁部220の外周面221との接続部)に向かって、第2の上面部分242と底面200Aとの間の距離が短くなるように傾斜状に形成されている。本実施形態では、直線状に延在する傾斜面に形成されている。
なお、第1の上面部分241と第2の上面部分242との接続部243は、ニードル400の径方向に沿った移動が規制される移動規制線Hより径方向内側の位置に配置される。接続部243と移動規制線Hとの間の径方向に沿った距離Mは、移動規制線Hの位置に配置されているニードル400から供給される導線131が、第1の上面部分241に沿って滑りながら径方向外側(外壁部210側)に移動するように設定される。例えば、距離Mは、導線131の直径Dの(1/2)以上[M≧(D/2)]に設定される。
また、距離Mは、第2の上面部分242上の空間が狭くなりすぎないように設定される。例えば、距離Mは、導線131の直径D以下[M≦D]に設定される。
また、第1の上面部分241と第2の上面部分との接続部243と、第1の上面部分241と外壁部210の内周面212との接続部との間の軸方向に沿った距離T(第1の上面部分241の径方向に対する傾斜角)は、導線131が第1の上面部分241に沿って滑りながら径方向外側(外壁部210側)に移動するように設定される。
本実施形態では、連結部230の上面240の径方向外側に、径方向内側から径方向外側に向かって、底面200Aに近づくように傾斜している第1の上面部分241を有している。これにより、ニードル400が、径方向に沿った移動が移動規制線Hの位置で規制されていても、ニードル400から供給される導線131は、第1の上面部分241に沿って滑りながら径方向外側(外壁部210側)に移動することができる。したがって、スロットの奥まで導線131を挿入することができる。
一方、連結部230の上面240は、第1の上面部分241より径方向内側に、径方向外側から径方向内側に向かって、底面200Aに近づくように傾斜している第2の上面部分242を有している。これにより、第1の上面部分241を内壁部220まで延在させた場合に較べて、第1の上面部分241より径方向内側の空間(第2の上面部分242に対応する空間)を広くすることができる。したがって、第1の上面部分241より径方向内側の空間(第2の上面部分242に対応する空間)に挿入可能な導線131の量が増大する。
以上の実施形態では、連結部230の上面240に、逆向きに傾斜している第1の上面部分241と第2の上面部分242を形成したが、第1の側面250および第2の側面260にも逆向きに傾斜している側面部分を形成することもできる。
例えば、第1の側面に、第1の側面部分と、第1の側面部分より径方向内側に設けられている第2の側面部分を形成する。第1の側面部分は、径方向外側から径方向内側に向かって、周方向に沿った幅が大きくなるように傾斜状に形成され、第2の側面部分は、径方向外側から径方向内側に向かって、周方向に沿った幅が小さくなるように傾斜状に形成される。また、第2の側面に、第3の側面部分と、第3の側面部分より径方向内側に設けられている第4の側面部分を形成する。第3の側面部分は、径方向外側から径方向内側に向かって、周方向に沿った幅が大きくなるように傾斜状に形成され、第4の側面部分は、径方向外側から径方向内側に向かって、周方向に沿った幅が小さくなるように傾斜状に形成される。
第1の側面および第2の側面をこのように形成することにより、径方向外側の領域に導線をより確実に配置することができるとともに、径方向内側の空間における導線の挿入空間をより広くすることができる。
以上のように、本実施形態の電動機を用いることにより、固定子コアの軸方向両側に絶縁部材が配置されている状態で固定子巻線を巻き付ける(集中巻き方式で巻き付ける)際に、固定子巻線を形成する導線を径方向外側の領域に配置することができるとともに、径方向内側における導線挿入空間を広くすることができ、導線の挿入量を増大させることができる。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
実施形態では、固定子コア、絶縁部材および固定子巻線を有する固定子と回転子を備える電動機について説明したが、本発明は、絶縁部材あるいは、固定子コア、絶縁部材および固定子巻線を有する固定子として構成することもできる。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
10 電動機
100 固定子
110 固定子コア
110A、110B コア端面
110a 回転子挿入空間
111 ヨーク
112 ティース
113 ティース基部
114 ティース先端部
115 ティース先端面
116 スロット
117 スロット開口部
120 スロット絶縁部材
130 固定子巻線
131 導線
200 絶縁部材
200A 底面
210 外壁部
211 外周面
212 内周面
220 内壁部
221 外周面
222 内周面
230 連結部
240 上面
241 第1の上面部分
242 第2の上面部分
250 第1の側面
260 第2の側面
400 ニードル

Claims (5)

  1. 固定子コアの軸方向両側に配置され、固定子コアと対向する側に底面を有しているとともに、周方向および軸方向に沿って延在する外壁部と、前記外壁部より内側に配置され、周方向および軸方向に沿って延在する複数の内壁部と、径方向に沿って延在し、前記外壁部と前記複数の内壁部それぞれとを連結する複数の連結部と、を有する絶縁部材であって、
    前記連結部は、軸方向に沿って前記底面と反対側に形成された上面と、周方向一方側に形成された第1の側面と、周方向他方側に形成された第2の側面と、を有し、
    前記上面は、前記第1の側面と前記第2の側面との間の中央を通る連結部中央線を含む断面で見て、第1の上面部分と、前記第1の上面部分より径方向内側に設けられている第2の上面部分を有し、
    前記第1の上面部分は、前記第1の上面部分と前記底面との間の距離が、径方向に沿って外側から内側に向かって長くなるように傾斜状に形成され、前記第2の上面部分は、前記第2の上面部分と前記底面との間の距離が、径方向に沿って外側から内側に向かって短くなるように傾斜状に形成されていることを特徴とする絶縁部材。
  2. 固定子コアと、前記固定子コアの軸方向両側に配置される絶縁部材と、固定子巻線と、を備える固定子であって、前記絶縁部材として請求項1に記載の絶縁部材が用いられていることを特徴とする固定子。
  3. 請求項2に記載の固定子であって、
    前記固定子コアは、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って延在するヨークと、前記ヨークから径方向内側に延在するティース基部および前記ティース基部の径方向内側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部により形成される複数のティースと、周方向に隣接するティースによって形成されるスロットと、を有し、
    前記固定子巻線は、前記絶縁部材の軸方向両側に、前記絶縁部材が、前記外壁部、前記内壁部および前記連結部が前記固定子コアの前記ヨーク、前記ティース先端部および前記ティース基部に対向するように配置された状態で、前記スロットのスロット開口部を通して前記スロット内に挿入可能なニードルから供給される導線を前記ティースに巻き付けることによって形成され、
    前記絶縁部材の前記上面の前記第1の上面部分と前記第2の上面部分との接続部は、前記スロット内における前記ニードルの移動範囲内の、最も径方向外側の位置より径方向内側に配置されていることを特徴とする固定子。
  4. 請求項3に記載の固定子であって、
    第1の上面部分と前記第2の上面部分との前記接続部は、前記スロット内における前記ニードルの移動可能範囲内の、前記最も径方向外側の位置より、前記導線の直径Dの(1/2)以上離れていることを特徴とする固定子。
  5. 請求項4に記載の固定子と、前記固定子に対して相対的に回転可能に配置されている回転子と、を備えることを特徴とする電動機。
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