JP2021159060A - ヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 調味料からざらざら感を無くすること、また100%植物性の素材からなるヴィーガン・ベジタリアン用の調味料を開発して提供すること、を課題とする。【解決手段】 この発明のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法は、塩をよく溶かした塩水溶液を作る工程と、野菜を粉末状にする工程と、この粉末野菜を塩水溶液に混入して野菜溶液とする工程と、この野菜溶液に植物性の油分を加えると共に、スクリューで自動撹拌しつつ40℃〜80℃の範囲で沸騰させないように管理しながら1時間程度加熱して半ネリ状の濃縮調味料を作る工程と、この濃縮調味料をボトル状やスティック状の容器に充填する工程と、を経ることを特徴とする。【選択図】図1
Description
この発明は、舌触りが良く様々な用途に使用出来るヴィーガン・ベジタリアン用の植物性の調味料に関するものである。
現在市販されている調味料の多くは、多量の塩分を含んでいるために、塩が結晶の状態で残っていることが多い。また消費者向けの調味料に動物性の素材が多用されているのは一般的である。
上述のように調味料に塩が結晶の状態で残っていると、調味料そのものにざらざら感がある。また動物性の素材が用いられていると、ヴィーガン・ベジタリアンとしてはこのような調味料を選ぶことが出来ない。
この発明の課題は、上述したような問題を解決して、・調味料からざらざら感を無くすること、また100%植物性の素材からなるヴィーガン・ベジタリアン用の調味料を開発して提供すること、更に様々な用途に使用出来るようにすることにある。
そこでこの発明では、塩をよく溶かした塩水溶液を作る工程と、野菜を粉末状にする工程と、この粉末野菜を塩水溶液に混入して野菜溶液とする工程と、この野菜溶液に植物性の油分を加えるとともに、スクリューで自動撹拌しつつ40℃〜80℃の範囲で沸騰させないように管理しながら1時間程度加熱して半ネリ状の濃縮調味料を作る工程と、この濃縮調味料をボトル状やスティック状の容器に充填する工程と、を経るヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法を提供する。
この塩水溶液には塩が良く溶け込んでおり、従来製品のように塩が結晶の状態で残ることがないから、ざらざら感と言うものもない。また野菜を粉末状にしたものを用いるので、100%植物性であって、従来のように動物性の素材を用いていないため、ヴィーガン・ベジタリアンに容易に受け入れられるものとなる。このような粉末野菜を釜中の塩水溶液に混入して野菜溶液を得ることが出来る。この野菜溶液にやはり植物性の油分を加えて、自動撹拌しつつ上記温度管理を行いながら注意深く1時間程度加熱することにより、この発明の半ネリ状にまで濃縮された100%植物性の調味料が得られる。この半ネリ状の濃縮調味料をボトル状やスティック状の容器に充填して提供する。
なおこの半ネリ状の濃縮調味料を更に液体で溶解すれば、100%植物性の液状の調味料を得ることが出来る。元々半ネリはそのままの状態で使うことが出来て便利なものであるが、半ネリはまた水などの液体で自由に溶解出来るため、液状にしてその用途を広げることが可能である。
次に、粉末野菜の種類によって釜の中での温度調整や加熱時間を調整すると良い。野菜にも根菜や葉物や食用花や木の実果実などの種類や個々の違いによって、煮上がりの時間や熱による栄養物質の変質などが異なるため、種類により温度調整や加熱時間を調整するのである。
次に、得られた濃縮調味料を充填する工程は、濃縮調味料を瓶詰にしてベース原料とする工程と、このベース原料をボトル状やスティック状の容器に充填する工程とに分けるものとして良い。一旦瓶詰の状態にしておけば、市場の要求に従った容器詰めが可能であるし、上述のように液状にした場合にもこれに適した容器詰めが如何様にも可能である。
この発明のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法によれば、塩をよく溶かした塩水溶液や野菜の粉末や植物性の油分を用いた半ネリ状の濃縮調味料を提供するようにしたので、従来の調味料とは大きく異なり、塩の結晶によるざらざらした感じがない上に、100%植物性の素材からなる調味料が得られる、と言う優れた効果を奏する。
この実施例のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法は、図1に表したように、塩をよく溶かした塩水溶液を作る工程(S1)と、野菜を粉末状にする工程(S2)と、この粉末野菜を塩水溶液に混入して野菜溶液とする工程(S3)と、予め植物性油を用意しておく工程(S4)と、野菜溶液に植物性の油分を加えるとともに、スクリューで自動撹拌しつつ40℃〜80℃の範囲で沸騰させないように注意深く管理しながら1時間程度加熱して半ネリ状の濃縮調味料を作る工程(S5)と、この濃縮調味料をボトル状の容器(図示せず)に充填する工程(S6)と、を経ることを特徴とする。
より具体的には、図2に表すように、時間管理をするための時計6が設置された清潔な食品工場内に於いて、火力調整が可能なガスコンロ5に釜2を掛けるのであるが、この釜2には温度管理をするための温度計3が設置されていると共に、モータ4のシャフト40の先に設けられたスクリュー41にて釜2の中を撹拌することが出来るように設けられている。
図2中符号1は半ネリ状の濃縮調味料を指すが、この濃縮調味料では塩が良く溶け込んでいることから、ざらざら感じを受けることがない。またこの濃縮調味料は100%植物性であることから、ヴィーガン・ベジタリアンが容易に受け入れ可能である。
なおこれも図示しないが、上述したS5の工程では粉末野菜の種類によりガスコンロ5の温度調整や時計6による加熱時間の調整を行うのである。粉末野菜は数種類をミックスする場合がある。S3の工程で天然酵母エキス等を添加する場合もある。この天然酵母は酵母に乳酸菌などの有用な微生物が共生したものであるため、野菜溶液にコクと深みとを加えるのに有効である。なおこのS5の工程を、温度や時間の制御装置を設けて自動化することが出来る。またS1〜S6の工程に付いても同様である。また時間管理や温度管理をどのような装置で行うかは任意である。また釜にどのようなものを用いるかに付いては特に限定はない。火器に付いても薪や炭火を用いるものなどを自由に選択して良い。またスクリュー41で撹拌するのではなく、湯揉みのような方式も用いることが出来る。また温度計3にデジタル式のものを用いることが可能である。
この実施例のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法は、図3に表したように、上述した実施例1の製造方法やこの発明の製造方法によって濃縮調味料を得る(S7)のであるが、こうして得られた濃縮調味料を充填する工程に関して、一旦濃縮調味料を瓶詰にしてベース原料とする工程(S8)と、このベース原料をスティック状の容器に充填する工程(S9)とに分けるようにしている。
図4はスティック状の容器7に充填された半ネリ状の濃縮調味料10を表す。このスティック状の容器7には半ネリ状の濃縮調味料10を絞り出す取り出し口71のための切れ込み70が設けられている。
このようにS8の工程によって一旦瓶詰の状態にしておけば、市場の要求に従った容器詰めが可能である(この実施例ではスティック状の容器7)。なお上述のように液状にした場合でも、これに適した容器詰めが可能となるので便利である。
この発明によって、塩の結晶によるざらざら感がなく、100%植物性のヴィーガン・ベジタリアン用調味料を市場に提供出来たことは、この分野の産業に大きく貢献するものである。なおこの発明はペットの健康を考えた、100%植物性のペット用調味料の製造方法にも道を拓くものである。
1 半ネリ状の濃縮調味料
10 半ネリ状の濃縮調味料
2 釜
3 温度計
4 撹拌用のモータ
40 シャフト
41 スクリュー
5 ガスコンロ
6 時計
7 スティック状の容器
70 切れ込み
71 取り出し口
10 半ネリ状の濃縮調味料
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7 スティック状の容器
70 切れ込み
71 取り出し口
Claims (3)
- ざらざら感を払拭すべく塩をよく溶かした塩水溶液を作る工程と、野菜を粉末状にする工程と、この粉末野菜を塩水溶液に混入して野菜溶液とする工程と、この野菜溶液に植物性の油分を加えるとともに、プロペラで自動撹拌しつつ40℃〜80℃の範囲で沸騰させないように管理しながら1時間程度加熱して半ネリ状の濃縮調味料を作る工程と、この濃縮調味料をボトル状やスティック状の容器に充填する工程と、を経るヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法。
- 粉末野菜の種類によって温度調整や加熱時間を調整するものである、請求項1に記載のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法。
- 得られた濃縮調味料を充填する工程は、濃縮調味料を瓶詰にしてベース原料とする工程と、このベース原料をボトル状やスティック状の容器に充填する工程とに分けるものである、請求項1に記載のヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2020073120A JP2021159060A (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | ヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2020073120A Pending JP2021159060A (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | ヴィーガン・ベジタリアン用調味料の製造方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2021159060A (ja) |
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2020
- 2020-03-30 JP JP2020073120A patent/JP2021159060A/ja active Pending
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