JP2021148833A - 音声出力装置、放送システム、音声出力方法および放送方法 - Google Patents

音声出力装置、放送システム、音声出力方法および放送方法 Download PDF

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叡 島田
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立巳 長沼
尚司 田中
Shoji Tanaka
尚司 田中
光一 松本
Koichi Matsumoto
光一 松本
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丁珠 崔
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Abstract

【課題】動作時に音を発する機器の使用時に、機器が発する音によって、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減すること。【解決手段】音声出力装置30は、放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能な収音用マイクロフォン31と、動作することによって、放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発する再生用スピーカ32と、可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を記憶する登録情報記憶部34と、収音用マイクロフォン31が、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、再生用スピーカ32の動作を制御して、発する音を低減させる再生用制御部40と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、音声出力装置、放送システム、音声出力方法および放送方法に関する。
交通情報やニュース等のラジオ放送受信中に電話の着信があってミュートがかかっても、通話終了後に該交通情報やニュース等のラジオ放送を聞けるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。ナースコール親機から可聴帯域外周波数信号を指定された選局回線の子機に送出し、当該子機のスピーカから出るテスト信号をマイクで収集してナースコール親機へ返信し、返信信号をナースコール親機で基準値と比較することにより、正常、異常を判定し、結果を表示する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−322232号公報 特開2007−150703号公報
例えば、電車などの車内放送または自治体などが行う屋外の緊急放送など、確実に聞きたい放送がある。ところが、ユーザが、動作時に音を発する機器を使用している場合、機器が発する音によって放送を聞き逃すおそれがある。さらに、ユーザごとに、聞きたい放送と聞かなくても問題がない放送とがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、動作時に音を発する機器の使用時に、機器が発する音によって、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る音声出力装置は、放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能なユーザ用収音部と、動作することによって、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発することが可能な動作部と、可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を記憶する登録情報記憶部と、前記ユーザ用収音部が、前記登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、前記動作部の動作を制御して、前記音のレベルを制御する出力制御部と、を備える。
本発明に係る放送システムは、上記の音声出力装置と、放送用の可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を出力する放送用音声出力部を有する放送装置と、を備える。
本発明に係る音声出力方法は、放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能なユーザ用収音部によって、可聴帯域の音声信号を収音するステップと、可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を登録情報記憶部に記憶する登録情報記憶ステップと、前記登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、動作することによって、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発することが可能な動作部の動作を制御して、前記音のレベルを制御する出力制御ステップと、を含む。
本発明に係る放送方法は、上記の放送システムを使用した放送方法であって、前記放送用音声出力部から可聴帯域の音声信号を出力する前に、音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって識別情報を示す可聴帯域外の音声信号を出力するステップと、前記放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音するステップと、制御の対象として登録された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記ユーザ用音声出力部から出力される、前記音声信号の出力を制御するステップと、を含む。
本発明によれば、動作時に音を発する機器の使用時に、機器が発する音によって、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る放送システムの構成例を示す概略図である。 図2は、実施形態に係る放送装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、音階と数字との対応を説明する概略図である。 図4は、車内アナウンスを識別する識別情報を説明する概略図である。 図5は、館内アナウンスを識別する識別情報を説明する概略図である。 図6は、実施形態に係る音声出力装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る音声出力装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、音声出力の制御処理の一例を説明する図である。 図9は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。 図10は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。 図11は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る音声出力装置、放送システム、音声出力方法および放送方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[実施形態]
<放送システム>
図1は、実施形態に係る放送システム1の構成例を示す概略図である。放送システム1は、聞き手に伝えたい情報のアナウンスを放送する放送装置10と、動作時に、アナウンスが聞き取りにくくなる程度の音を発することが可能な音声出力装置30とを有する。ここで、音声出力装置30は、動作状態によって、聞き取りにくくなる程度の音を発することがある装置である。放送システム1は、放送装置10によるアナウンスの放送時、アナウンスが聞き取りやすくなるように音声出力装置30からの音の発生を制御する。
<放送装置>
図2は、実施形態に係る放送装置10の構成例を示すブロック図である。放送装置10は、例えば、電車などの乗り物の車内で車内アナウンスを放送する装置、屋内で火災の発生などを知らせる館内アナウンスを放送する装置、および、屋外で緊急放送を放送する装置などを含む。放送装置10は、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を放送する。
可聴帯域とは、人間が通常聞くことができる周波数帯域である。可聴帯域は、例えば、20Hz以上20000Hz以下の範囲である。可聴帯域外とは、人間が通常聞くことができない周波数帯域である。可聴帯域外は、例えば、20Hzより小さい、または、20000Hzより大きい範囲である。
本実施形態では、放送装置10は、電車の車内に車内アナウンスを放送する装置として説明する。放送装置10は、電車に配置されている。放送装置10は、放送用マイクロフォン11と、放送用スピーカ(放送用音声出力部)12と、識別情報記憶部13と、放送用制御部20とを有する。
車内アナウンスは、例えば、駅への到着を知らせる到着情報、駅を発車することを知らせる発車情報、乗り換え案内または沿線案内などの案内情報、または、遅延、事故または緊急停止などの緊急を知らせる緊急情報などのアナウンスである。車内アナウンスは、車掌が行うものと、あらかじめ録音された音声データを再生して行うものとを含む。以下の説明では、車掌が行うものとして説明する。
放送用マイクロフォン11は、放送用の音声信号を取得する。放送用マイクロフォン11は、車内アナウンスが入力される。本実施形態では、放送用マイクロフォン11は、電車の車掌室に配置されている。放送用マイクロフォン11は、スイッチによって、音声信号の取得と取得停止とが切り替えられる。放送用制御部20は、放送用マイクロフォン11のスイッチがONになると、車掌が発話した音声信号の取得を開始する前に、車内アナウンスの開始を示す、図示しない内部メモリに記憶された可聴帯域外の音声信号を放送用音声取得部21に供給する。放送用マイクロフォン11は、スイッチがONになると、車掌が発話した車内アナウンスの音声信号の取得を開始する。放送用マイクロフォン11は、取得した音声信号を放送用制御部20の放送用音声取得部21に出力する。放送用マイクロフォン11は、スイッチがOFFになると音声信号の取得を停止する。
放送用制御部20は、放送用マイクロフォン11のスイッチがOFFになったり、車掌が発話した音声信号の取得が所定時間継続して途切れたりすると、車内アナウンスの終了を示す、可聴帯域外の音声信号を放送用音声取得部21に供給することが好ましい。車内アナウンスの終了を示す可聴帯域外の音声信号は、車内アナウンスの開始を示す可聴帯域外の音声信号と同じ波形でも、異なる波形でもよい。異なる波形とすることによって、車内アナウンスの開始と終了とを明確に区別可能である。
放送用スピーカ12は、放送用の音声を出力する音声出力装置である。放送用スピーカ12は、放送用の可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を出力可能である。放送用スピーカ12は、放送用制御部20の放送用出力処理部22から出力された音声信号に基づき、可聴帯域および可聴帯域外の音声を出力する。本実施形態では、放送用スピーカ12は、電車の車内に複数配置されている。
本実施形態では、放送用スピーカ12は、車内の乗客に聞かせる車内アナウンスと、可聴帯域外の音声信号とを出力する。より詳しくは、放送用スピーカ12から出力された可聴帯域の音声は、車内アナウンスとして乗客が聞くことになる。放送用スピーカ12は、放送用出力処理部22から出力された音声信号に基づいて、車内アナウンスの開始前に、可聴帯域外の音声信号を出力する。放送用スピーカ12は、放送用出力処理部22から出力された音声信号に基づいて、車内アナウンスの終了時に、可聴帯域外の音声信号を出力してもよい。放送用スピーカ12から出力された可聴帯域外の音声は、乗客が聞くことができない周波数帯域である。放送用スピーカ12から出力された可聴帯域外の音声は、音声出力装置30における出力制御処理の処理開始または処理終了のトリガとなる。放送用スピーカ12から出力される可聴帯域外の音声は、車内アナウンスの開始時と車内アナウンスの終了時とで、異なる波形であってもよい。
識別情報記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。または、識別情報記憶部13は、無線接続される外部記憶装置であってもよい。識別情報記憶部13は、可聴帯域外の音声信号が示す、識別情報を記憶する。可聴帯域外の音声信号は、例えば、音階、音の長さ、周波数帯域、または、音の強弱ごとに、0から9までの数字、文字、記号などに対応付けられている。可聴帯域外の音声信号は、複数が組み合わせられて、一意の意味を示す。例えば、複数の音階の組み合わせによって、路線名および駅名を一意に示す。例えば、複数の音階の組み合わせによって、美術館や博物館などの館内において、フロア、展示室、および、展示物を一意に示す。
図3は、音階と数字との対応を説明する概略図である。例えば、図3に示すように、「ド」から「高いド」までが、順番に「0」から「9」に対応付けられている。例えば、「ドレミファ」は、「1234」に対応する。この4桁の数字「1234」は、例えば、「○○駅」を識別する識別番号である。
図4は、車内アナウンスを識別する識別情報を説明する概略図である。例えば、10の音階を組み合わせて、車内アナウンスを識別する場合について説明する。先頭の2音は、例えば、事故のアナウンス、緊急アナウンス、駅に関するアナウンス、および、案内のアナウンスなど、アナウンスの分類を示す。例えば、「00」が事故のアナウンス、「99」が緊急アナウンスなどのように規定される。次の4音は、路線を識別する4桁の路線識別番号を示す。例えば、「0001」がA鉄道B線、「0002」がA鉄道C線などのように規定される。次の4音は、駅を識別する4桁の駅識別番号を示す。例えば、「0001」がP駅、「0002」がQ駅などのように規定される。
図5は、館内アナウンスを識別する識別情報を説明する概略図である。例えば、10の音階を組み合わせて、館内アナウンスを識別する場合について説明する。先頭の2音は、例えば、緊急アナウンス、展示物に関するアナウンス、および、迷子のアナウンスなど、アナウンスの分類を示す。例えば、「99」が緊急のアナウンス、「01」が展示物に関するアナウンスなどのように規定される。次の2音は、フロアを識別する2桁のフロア識別番号を示す。例えば、「01」が1階、「02」が2階などのように規定される。次の3音は、展示室を識別する3桁の展示室識別番号を示す。例えば、「001」がA展示室、「002」がB展示室などのように規定される。次の3音は、展示物を識別する3桁の展示物識別番号を示す。例えば、「001」がP展示物、「002」がQ展示物などのように規定される。
放送用制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。放送用制御部20は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。放送用制御部20は、放送用音声取得部21と、放送用出力処理部22とを有する。放送用制御部20には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは放送用制御部20におけるデータの記憶などに用いられる。内部メモリは、例えば、可聴帯域外の音声信号を記憶する。
放送用音声取得部21は、放送用の音声データを取得する。より詳しくは、放送用音声取得部21は、放送用マイクロフォン11が出力した可聴帯域、および、放送用制御部20が生成した可聴帯域外の音声信号にA/D(Analog/Digital)変換処理を実行して、デジタルデータである音声データを取得する。放送用音声取得部21は、取得した可聴帯域および可聴帯域外の音声データを放送用出力処理部22に出力する。
放送用出力処理部22は、放送用音声取得部21から取得した、可聴帯域および可聴帯域外の音声データに復号化処理とD/A(Digital/Analog)変換処理とを実行して、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を放送用スピーカ12から出力する。
放送用出力処理部22は、識別情報記憶部13に記憶した識別情報に基づいて、可聴帯域外の音声信号を出力する。識別情報記憶部13に記憶した識別情報は、例えば、図示しないボタンまたはタッチパネルなどの操作部を介して、識別情報を入力することによって、識別情報に対応する可聴帯域外の音声信号が出力される。
本実施形態では、放送用出力処理部22は、車内の乗客に聞かせる車内アナウンスと、可聴帯域外の音声信号とを放送用スピーカ12から出力する。放送用出力処理部22は、車内アナウンスの開始前に、可聴帯域外の音声信号を放送用スピーカ12から出力する。放送用出力処理部22は、車内アナウンスの終了時に、可聴帯域外の音声信号を放送用スピーカ12から出力してもよい。
放送用出力処理部22は、車内アナウンスの開始時と車内アナウンスの終了時とにおいて、異なる波形の可聴帯域外の音声信号を放送用スピーカ12から出力してもよい。
<音声出力装置>
図6は、実施形態に係る音声出力装置30の構成例を示すブロック図である。音声出力装置30は、動作することによって、放送装置10から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発する動作部を有する装置である。音声出力装置30は、例えば、ヘッドフォン、携帯用音楽再生装置、テレビ、ラジオ、および、オーディオ機器などのような、聞き手が聞くための音声を出力する装置を含む。または、音声出力装置30は、例えば、換気扇、湯沸かしポット、ヘアドライヤー、および、掃除機などのような、動作時に大きな騒音を発生する機器である。本実施形態では、音声出力装置30は、電車の乗客が使用しているヘッドフォンとする。音声出力装置30は、例えば、映像または音楽などの音声を含むコンテンツのコンテンツ再生機能を有する。音声出力装置30は、再生用制御部(出力制御部)40によって、放送装置10による車内アナウンス時に、コンテンツの音声出力が制御される。音声出力装置30は、収音用マイクロフォン(ユーザ用収音部)31と、再生用スピーカ(ユーザ用音声出力部)32と、コンテンツ記憶部33と、登録情報記憶部34と、再生用制御部40とを有する。
収音用マイクロフォン31は、放送装置10から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能である。本実施形態では、収音用マイクロフォン31は、放送装置10の放送用スピーカ12から出力された、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を収音する。収音用マイクロフォン31は、音声出力装置30の動作中、または、コンテンツの再生中、常時、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を取得する。収音用マイクロフォン31は、取得した可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を再生用制御部40の放送音声取得部41に出力する。
再生用スピーカ32は、動作することによって、放送装置10から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発することが可能な動作部として機能する。言い換えると、動作部は、音声信号を出力可能な再生用スピーカ32である。本実施形態では、再生用スピーカ32は、再生したコンテンツの音声を出力するスピーカである。再生用スピーカ32は、再生用制御部40の再生用出力処理部42から出力された音声信号に基づきコンテンツの音声を出力する。
コンテンツ記憶部33は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。または、コンテンツ記憶部33は、無線接続される外部記憶装置であってもよい。コンテンツ記憶部33は、コンテンツの音声データを記憶している。
コンテンツの音声データとは、例えば、オーディオコンテンツのオーディオデータ、ビデオコンテンツのオーディオデータなどである。
登録情報記憶部34は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。または、登録情報記憶部34は、無線接続される外部記憶装置であってもよい。登録情報記憶部34は、可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を記憶する。登録情報記憶部34には、音声出力装置30のユーザによって登録された、コンテンツの音声出力を制限したい場所、または、アナウンスの分類などの識別情報を記憶する。本実施形態では、登録情報記憶部34には、ユーザによって登録された、コンテンツの音声出力を制限したい駅、例えば、ユーザが通学、通勤で使用する駅などに対応する識別情報を記憶する。例えば、音声出力装置30の各種設定を行うアプリケーションなどを使用して、コンテンツの音声出力を制限したい駅、例えば、ユーザが通学、通勤で使用する駅などに対応する識別情報を登録情報記憶部34に記憶すればよい。
再生用制御部40は、例えば、CPUなどで構成された演算処理装置である。再生用制御部40は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。再生用制御部40は、収音用マイクロフォン31が、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、放送装置10から放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、動作部である再生用スピーカ32の動作を制御して、発する音のレベルを制御する。本実施形態では、再生用制御部40は、収音用マイクロフォン31が、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、再生用スピーカ32からの音声信号の出力を制御する。再生用制御部40は、放送音声取得部41と、再生用出力処理部42とを有する。再生用制御部40には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは再生用制御部40におけるデータの一時記憶などに用いられる。
放送音声取得部41は、車内アナウンスされた音声データを取得する。より詳しくは、放送音声取得部41は、収音用マイクロフォン31が出力した、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号にA/D変換処理を実行して、デジタルデータである音声データを取得する。放送音声取得部41は、取得した、可聴帯域および可聴帯域外の音声データを再生用出力処理部42に出力する。
再生用出力処理部42は、コンテンツ記憶部33に記憶されたコンテンツの音声データに復号化処理とD/A変換処理とを実行して、音声信号を再生用スピーカ32に出力する。
再生用出力処理部42は、放送音声取得部41が取得した、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を信号処理して、可聴帯域外の音声信号の有無を判定する。再生用出力処理部42は、可聴帯域外の音声信号を取得し、取得した可聴帯域外の音声信号が登録情報記憶部34に記憶されているものと一致した場合、車内アナウンスが聞き取りやすくなるように、コンテンツの音声出力を制御した音声信号を再生用スピーカ32に出力する。
コンテンツの音声出力を制御するとは、例えば、コンテンツ再生時の音量を低減すること、周辺の音声ノイズをキャンセルする機能(以下、「ノイズキャンセル機能」という。)をOFFにすること、または、周辺の音声を取り込む機能をON(以下、「音声取込機能」という。)にすることである。音量の低減とは、音声をミュートすることと、音量を低下させることとを含む。
例えば、再生用出力処理部42は、可聴帯域外の音声信号を取得したと判定する場合、再生用スピーカ32から出力される音声信号の音量を低減してもよい。例えば、再生用出力処理部42は、可聴帯域外の音声信号を取得したと判定する場合、再生用スピーカ32におけるノイズキャンセル機能をOFFにしてもよい。例えば、再生用出力処理部42は、可聴帯域外の音声信号を取得したと判定する場合、再生用スピーカ32における、音声取込機能をONにしてもよい。
再生用出力処理部42は、取得した可聴帯域外の音声信号が、緊急を示す場合、車内アナウンスが聞き取りやすくなるように、コンテンツの音声出力を制御した音声信号を再生用スピーカ32に出力してもよい。
再生用出力処理部42は、コンテンツの音声出力を制御する場合、取得した可聴帯域外の音声信号が、緊急を示す場合と、その他の場合とで、制御処理を変えてもよい。再生用出力処理部42は、緊急を示す場合に音声をミュート、その他の場合は、上記に挙げたいずれかの処理を行ってもよい。これにより、緊急のアナウンスをより確実に聞き逃さないようなる。
再生用出力処理部42は、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を取得して、コンテンツの音声出力を制御した後、終了条件を満たす場合、コンテンツの音声出力の制御を解除して、再生用スピーカ32からのコンテンツの音声出力を元の状態に復帰させる。
終了条件を満たす場合とは、例えば、コンテンツの音声出力を制御してから所定時間が経過した場合、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号の出力が停止した場合、コンテンツの音声出力の制御中に、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を取得した場合、または、放送用スピーカ12からの車内アナウンスが終わった場合、などである。
例えば、再生用出力処理部42は、収音用マイクロフォン31が、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を取得した後、可聴帯域外の音声信号を収音しなくなった場合、コンテンツの音声が再生用スピーカ32から出力される、音声信号の出力の制御を終了してもよい。例えば、再生用出力処理部42は、収音用マイクロフォン31が可聴帯域外の第一波形の音声信号を収音した後、第一波形と異なる第二波形の可聴帯域外の音声信号を収音した場合、コンテンツの音声が再生用スピーカ32から出力される、音声信号の出力の制御を終了してもよい。
<放送システムにおける処理>
次に、図7を用いて、放送システム1の音声出力装置30の再生用制御部40における処理の流れについて説明する。図7は、実施形態に係る音声出力装置30における処理の流れを示すフローチャートである。
電車の乗客であるユーザは、例えば、ユーザの自宅の最寄り駅および勤務先の最寄り駅などの識別番号を、音声出力装置30の登録情報記憶部34に記憶させる。
電車の車掌は、例えば、駅の到着時および発車時または緊急時などに、放送装置10を使用して車内アナウンスを行う。その際に、放送用スピーカ12から、車内アナウンスである可聴帯域の音声信号を出力する前に、音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって、車内アナウンスの識別番号を示す、可聴帯域外の音声信号を出力する。
より詳しくは、電車の車掌は、車内アナウンスを行う際に、車掌室の放送用マイクロフォン11のスイッチをONにする。放送用マイクロフォン11のスイッチがONになると、車内アナウンスの識別番号を示す、可聴帯域外の音声信号が、放送用スピーカ12から出力されるとともに、放送用マイクロフォン11によって、車掌が発話した音声信号の取得が開始される。電車の車内では、放送用スピーカ12から、乗客が聞くことができない、車内アナウンスの識別番号を示す、可聴帯域外の音声信号と、乗客が聞くことができる、車掌が発話した可聴帯域の音声信号が出力される。
音声出力装置30は、放送装置10から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音する。そして、音声出力装置30は、収音用マイクロフォン31が、登録情報記憶部34に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、再生用スピーカ32から出力される、音声信号の出力を制御する。より詳しくは、音声出力装置30では、図7に示すフローチャートに沿った処理が行われる。以下、図7に示すフローチャートについて説明する。
再生用制御部40は、可聴帯域外の音声信号が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。より詳しくは、再生用制御部40は、放送音声取得部41が取得した音声信号に、可聴帯域外の音声信号が含まれるか否かを判定する。再生用制御部40は、可聴帯域外の音声信号が入力されたと判定する場合(ステップS101でYes)、ステップS104へ進む。再生用制御部40は、可聴帯域外の音声信号が入力されたと判定しない場合(ステップS101でNo)、ステップS101の処理を再度実行する。
可聴帯域外の音声信号が入力されたと判定する場合(ステップS101でYes)、再生用制御部40は、緊急を示す可聴帯域外の音声信号が入力されたか否かを判定する(ステップS102)。より詳しくは、再生用制御部40は、入力された可聴帯域外の音声信号が、緊急を示すと判定する場合(ステップS102でYes)、ステップS104へ進む。再生用制御部40は、入力された可聴帯域外の音声信号が、緊急を示すと判定しない場合(ステップS102でNo)、ステップS103へ進む。
入力された可聴帯域外の音声信号が、緊急を示すと判定しない場合(ステップS102でNo)、再生用制御部40は、登録された可聴帯域外の音声信号が入力されたか否かを判定する(ステップS103)。より詳しくは、再生用制御部40は、登録された可聴帯域外の音声信号が入力されたと判定する場合(ステップS103でYes)、ステップS104へ進む。再生用制御部40は、登録された可聴帯域外の音声信号が入力されたと判定しない場合(ステップS103でNo)、処理を終了する。
例えば、登録情報記憶部34に自宅の最寄り駅または勤務先の最寄り駅の識別番号が登録されている場合について説明する。ステップS103において、自宅の最寄り駅または勤務先の最寄り駅の識別番号を示す可聴帯域外の音声信号が入力された場合、ステップS104へ進んで、音声出力を制御する。これにより、自宅の最寄り駅または勤務先の最寄り駅の駅名のアナウンス時は、再生用スピーカ32からの音声出力が制御されて、車内アナウンスが聞き取りやすくなる。ステップS103において、自宅の最寄り駅または勤務先の最寄り駅の識別番号を示す可聴帯域外の音声信号以外が入力された場合、処理を終了する。これにより、自宅の最寄り駅または勤務先の最寄り駅以外の駅名のアナウンス時は、再生用スピーカ32からの音声出力が制御されず、コンテンツ再生の音声信号の出力を妨げない。
再生用制御部40は、車内アナウンスを聞きやすいように、再生用スピーカ32からの音声出力を制御する(ステップS104)。より詳しくは、再生用制御部40は、再生用出力処理部42によって、車内アナウンスが聞きやすくなるように、例えば、コンテンツ再生の音量を低減したり、ノイズキャンセル機能をOFFにしたり、または、音声取込機能をONにしたりするなどして、再生用スピーカ32からのコンテンツ再生の音声出力を制御する。再生用制御部40は、ステップS105に進む。
再生用制御部40は、再生用スピーカ32からの音声出力の制御を終了するか否かを判定する(ステップS105)。より詳しくは、再生用制御部40は、例えば、コンテンツの音声出力を制御してから所定時間が経過した場合、再度、可聴帯域外の音声信号を取得した場合、または、車内アナウンスが終わったことを検出した場合、再生用スピーカ32からの音声出力の制御を終了すると判定して(ステップS105でYes)、ステップS106へ進む。放送用マイクロフォン11のスイッチがOFFになったり、車掌が発話した音声信号の取得が所定時間継続して途切れたりすると、車内アナウンスが終わったことを検出する。再生用制御部40は、例えば、上記のいずれにも該当しない場合、再生用スピーカ32からの音声出力の制御を終了しないと判定して(ステップS105でNo)、ステップS105の処理を再度実行する。
再生用制御部40は、再生用スピーカ32からの音声出力の制御を解除する(ステップS106)。より詳しくは、再生用制御部40は、再生用出力処理部42によって、音声出力を制御する前の状態に復帰させる。再生用制御部40は、例えば、コンテンツ再生の音量を元に戻したり、ノイズキャンセル機能をONに戻したり、または、音声取込機能をOFFに戻したり、再生用スピーカ32からの音声出力の制御を解除する。再生用制御部40は、処理を終了する。
図8ないし図11を参照して、音声出力の制御処理について説明する。図8は、音声出力の制御処理の一例を説明する図である。図9は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。図10は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。図11は、音声出力の制御処理の他の例を説明する図である。T1は、車内アナウンスの開始時点であり、T2は、車内アナウンスの終了時点である。可聴帯域外の音声信号は、T1より前に出力される。可聴帯域外の音声信号が出力された後、T1において、車内アナウンスが開始される。音声出力装置30では、可聴帯域外の音声信号が出力される前から、コンテンツが再生されている。
図8では、T1における車内アナウンスの放送前に、可聴帯域外の音声信号が出力される。これにより、音声出力装置30は、T1からT2までの間、ミュート機能が実行される。ヘッドフォンである音声出力装置30を使用しているユーザは、再生用スピーカ32から出力される音声がミュートされることによって、車内アナウンスが聞き取りやすくなる。音声出力装置30では、例えば、ミュート機能を実行してから所定時間が経過した場合、または、放送用スピーカ12からの車内アナウンスが終わった場合、終了条件を満たすと判定する。これにより、音声出力装置30では、車内アナウンスが終了した後、T2以降は、再生用スピーカ32から出力される音声がT1以前の出力状態に復帰する。
図9では、登録情報記憶部34に登録されていない可聴帯域外の音声信号が出力される。この場合、音声出力装置30では、コンテンツの音声再生を行い、ミュート機能を実行しない。
図10では、T1における車内アナウンスの放送前から、T2において車内アナウンスが終了するまでの間、可聴帯域外の音声信号が継続して出力される。音声出力装置30では、例えば、可聴帯域外の音声信号の出力が停止した場合、終了条件を満たすと判定する。これにより、音声出力装置30は、T1からT2までの間、ミュート機能が実行される。
図11では、T1における車内アナウンスの放送前に、可聴帯域外1で音声信号が出力される。T2における車内アナウンスの終了前に、車内アナウンスの放送前とは異なる周波数帯域の可聴帯域外2の音声信号が出力される。音声出力装置30では、例えば、コンテンツの音声出力の制御中に可聴帯域外2の音声信号を取得した場合、終了条件を満たすと判定する。これにより、音声出力装置30は、T1からT2までの間、ミュート機能が実行される。
<効果>
上述したように、本実施形態は、音声出力装置30において、放送装置10から放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が登録されている識別情報と一致する場合、コンテンツ再生の音声を制御することができる。本実施形態によれば、音声出力装置30において、放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が登録されている識別情報と一致する場合、コンテンツ再生の音声を低減させる制御をすることができる。本実施形態によれば、音声出力装置30において、放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が登録されている識別情報と一致する場合、ノイズキャンセル機能をOFFする制御をすることができる。本実施形態によれば、音声出力装置30において、放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が登録されている識別情報と一致する場合、周辺の音声を取り込むように制御することができる。本実施形態は、ユーザの聞きたいアナウンスを、適切に聞くことができる。このようにして、本実施形態によれば、動作時に音を発する機器の使用時に、機器が発する音によって、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減することができる。
本実施形態によれば、車内アナウンスを聞き逃さないように、ヘッドフォンなどの音声出力装置30を停止させたり、耳から外したりすることなく、使用を継続した状態で、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減することができる。
本実施形態は、音声出力装置30において、放送装置10から放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が登録されている識別情報ではない場合、コンテンツ再生の音声を制御しない。本実施形態によれば、不用意にコンテンツ再生の音声が制御されることを抑制できる。
本実施形態は、音声出力装置30において、放送装置10から放送された可聴帯域外の音声信号を収音し、収音した可聴帯域外の音声信号が緊急であることを示す場合、コンテンツ再生の音声を制御する。本実施形態によれば、音声出力装置30の使用時に、緊急のアナウンスを聞き逃すことを抑制できる。
本実施形態は、放送装置10から放送する際に、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号をともに出力する。本実施形態によれば、可聴帯域外の音声信号の収音されなくなった場合に、放送が終了したと判定できる。本実施形態によれば、コンテンツ再生の制御の終了タイミングを適切に判定できる。
本実施形態は、放送装置10からの放送終了時、放送開始時ことは異なる周波数帯域の可聴帯域外の音声信号を出力する。本実施形態によれば、放送開始時とは異なる周波数帯域の可聴帯域外の音声信号が収音された場合に、放送が終了したと判定できる。本実施形態によれば、コンテンツ再生の制御の終了タイミングを適切に判定できる。
本実施形態は、車内アナウンスの音量を上げることなく、音声出力装置30のユーザが車内アナウンスを聞き取りやすくできる。
本実施形態は、可聴帯域外の音声信号は、通常聞くことができない周波数帯域である。本実施形態によれば、電車の乗客に不要な音声信号を聞かせずに、音声出力装置30のユーザが車内アナウンスを聞き取りやすくできる。
さて、これまで本発明に係る音声出力装置30について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
図示した音声出力装置30の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
音声出力装置30の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記では、音声出力装置30がヘッドフォンであるとして説明したが、他の装置にも適用可能である。例えば、音声出力装置30が換気扇、湯沸かしポット、ヘアドライヤー、および、掃除機などの騒音を発生する電気機器である場合、動作部は、これらの電気機器のモータなどの駆動源である。そして、可聴帯域外の音声信号を収音した場合、放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、動作部の動作を停止させるあるいは回転数を落とすなどの制御を行い、発する音を低減させる。例えば、音声出力装置30がテレビ、ラジオ、および、オーディオ機器などの音声を出力する電気機器である場合、動作部は、これらの電気機器のスピーカからの音声の出力を制御して、発する音を低減させる。
上記の放送用スピーカ12は、1台で、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を出力可能でもよいし、可聴帯域の音声信号を出力可能な放送用第一スピーカと、可聴帯域外の音声信号を出力可能な放送用第二スピーカとを含んで構成されてもよい。
上記の収音用マイクロフォン31は、1台で、可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を収音可能でもよいし、可聴帯域の音声信号を収音可能な収音用第一マイクロフォンと、可聴帯域外の音声信号を収音可能な収音用第二マイクロフォンとを含んで構成されてもよい。
上記の放送システム1は、アナウンスが多言語である場合にも適用可能である。音声出力装置30のみで多言語に対応する方法について説明する。例えば、音声出力装置30には、図示しない記憶部にユーザの言語が記憶されている。この場合、ユーザは、各設定用のアプリケーションなどを使用して、設定した言語で表示される駅名などを参照しながら、コンテンツの音声出力を制限したい場所、または、アナウンスの分類などの識別情報を記憶する。この場合では、放送装置10が出力する可聴帯域外の信号は、ユーザの言語に合わせて出力することを必要とせず、1種類の信号である。このようにして、ユーザが海外旅行などで異なる言語の国・地域にいる場合でも、ユーザが必要とする放送を聞き逃すおそれを低減することができる。
放送装置10のは識別情報記憶部13と音声出力装置30の登録情報記憶部34とで複数言語に対応する場合について説明する。図4、図5に示すような識別情報に、さらに言語を識別する3桁の言語識別番号を追加する。また、音声出力装置30の登録記憶情報部34は、ユーザの言語に対応する言語識別番号を事前に記憶しておく。そして、放送装置10から可聴帯域外の音声信号を出力する。音声出力装置30は、放送装置10から出力された可聴帯域外の音声信号に含まれる識別情報の言語識別番号が、登録情報記憶部34に記憶した言語識別番号と一致した場合、可聴帯域の音声信号が聞こえるように制御する。
1 放送システム
10 放送装置
11 放送用マイクロフォン
12 放送用スピーカ(放送用音声出力部)
13 識別情報記憶部
20 放送用制御部
21 放送用音声取得部
22 放送用出力処理部
30 音声出力装置
31 収音用マイクロフォン(ユーザ用収音部)
32 再生用スピーカ(ユーザ用音声出力部)
33 コンテンツ記憶部
34 登録情報記憶部
40 再生用制御部(出力制御部)
41 放送音声取得部
42 再生用出力処理部

Claims (9)

  1. 放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能なユーザ用収音部と、
    動作することによって、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発することが可能な動作部と、
    可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を記憶する登録情報記憶部と、
    前記ユーザ用収音部が、前記登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、前記動作部の動作を制御して、前記音のレベルを制御する出力制御部と、
    を備える、音声出力装置。
  2. 前記動作部は、可聴帯域の音声信号を出力可能なユーザ用音声出力部であり、
    前記出力制御部は、前記ユーザ用収音部が、登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記ユーザ用音声出力部からの音声信号の出力を制御する、
    請求項1に記載の音声出力装置。
  3. 前記出力制御部は、前記ユーザ用音声出力部から出力される、前記音声信号の音量を低減する、
    請求項2に記載の音声出力装置。
  4. 前記出力制御部は、前記ユーザ用音声出力部における、周辺の音声ノイズをキャンセルする機能を停止する、
    請求項2に記載の音声出力装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の音声出力装置と、
    放送用の可聴帯域および可聴帯域外の音声信号を出力する放送用音声出力部を有する放送装置と、
    を備える、放送システム。
  6. 前記放送用音声出力部は、可聴帯域の音声信号とともに、可聴帯域外の音声信号を出力し、
    前記出力制御部は、前記ユーザ用収音部が、登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した後、登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音しなくなった場合、前記ユーザ用音声出力部から出力される、前記音声信号の出力の制御を終了する、
    請求項5に記載の放送システム。
  7. 前記放送用音声出力部は、可聴帯域の音声信号の出力開始時と出力終了時において異なる波形の可聴帯域外の音声信号を出力可能であり、
    前記出力制御部は、前記ユーザ用収音部が可聴帯域外の第一波形の音声信号を収音した後、前記第一波形と異なる第二波形の可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記ユーザ用音声出力部から出力される、前記音声信号の出力の制御を終了する、
    請求項5または6に記載の放送システム。
  8. 放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音可能なユーザ用収音部によって、可聴帯域の音声信号を収音するステップと、
    可聴帯域外の音声信号の音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって示す識別情報のうち、制御の対象として登録する識別情報を登録情報記憶部に記憶する登録情報記憶ステップと、
    前記登録情報記憶部に記憶された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声が聞き取りやすくなるように、動作することによって、前記放送装置から放送された可聴帯域の音声の聞き取りを阻害する程度の音を発することが可能な動作部の動作を制御して、前記音のレベルを制御する出力制御ステップと、
    を含む音声出力方法。
  9. 請求項5から7のいずれか一項に記載の放送システムを使用した放送方法であって、
    前記放送用音声出力部から可聴帯域の音声信号を出力する前に、音階、音の長さ、周波数帯域、および、音の強弱の少なくともいずれかの組み合わせによって識別情報を示す可聴帯域外の音声信号を出力するステップと、
    前記放送装置から放送された、可聴帯域外の音声信号を収音するステップと、
    制御の対象として登録された可聴帯域外の音声信号を収音した場合、前記ユーザ用音声出力部から出力される、前記音声信号の出力を制御するステップと、
    を含む放送方法。
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