JP2021145628A - コンバイン - Google Patents

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JP2021145628A JP2020049984A JP2020049984A JP2021145628A JP 2021145628 A JP2021145628 A JP 2021145628A JP 2020049984 A JP2020049984 A JP 2020049984A JP 2020049984 A JP2020049984 A JP 2020049984A JP 2021145628 A JP2021145628 A JP 2021145628A
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佑樹 小田
Yuki Oda
佑樹 小田
和男 安田
Kazuo Yasuda
和男 安田
純 足立
Jun Adachi
純 足立
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Abstract

【課題】脱穀装置の後部に、脱穀後の脱穀処理物を受け入れて車体外に排出処理する排出装置が接続され、扱室の排塵部から排出装置の受入口に向けて後下がり傾斜の状態で延ばされ、排塵部から排出される脱穀処理物を排出装置に供給する供給路が備えられたコンバインにおいて、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できるようにする。【解決手段】排塵部18から排出される脱穀処理物が供給路49に滞留しないように、脱穀処理物を排出装置12に向けて送る送り装置50が備えられている。【選択図】図2

Description

本発明は、コンバインに関する。
コンバインには、走行車体に設けられ、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀装置における扱室の後下部に設けられ、脱穀後の脱穀処理物を排出する排塵部とが備えられたものがある。また、この種のコンバインにおいて、脱穀装置の後部に接続され、かつ、排塵部の後下方に位置する受入口を有し、排塵部から排出された脱穀処理物を受入口から受け入れ、受け入れた脱穀処理物を車体外に排出処理する排出装置と、排塵部から受入口に向けて後下がり傾斜の状態で延ばされ、排塵部から排出される脱穀処理物を排出装置に供給する供給路と、が備えられたものがある。
この種のコンバインとしては、例えば特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示されるコンバインでは、排出装置としての排ワラ細断装置が備えられている。
特開2018−189号公報
上記したコンバインにおいて、刈取穀稈の含有水分が高いなどにより、脱穀処理物が供給路の底壁部に付着するなどして供給路に滞留すると、排塵部が塞がれて扱室に処理物が詰まってしまう。
本発明は、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できるコンバインを提供する。
本発明によるコンバインは、
走行車体に設けられ、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置における扱室の後下部に設けられ、脱穀後の脱穀処理物を排出する排塵部と、前記脱穀装置の後部に接続され、かつ、前記排塵部の後下方に位置する受入口を有し、前記排塵部から排出された脱穀処理物を前記受入口から受け入れ、受け入れた脱穀処理物を車体外に排出処理する排出装置と、前記排塵部から前記受入口に向けて後下がり傾斜の状態で延ばされ、前記排塵部から排出される脱穀処理物を前記排出装置に供給する供給路と、前記排塵部から排出される脱穀処理物が前記供給路に滞留しないように、脱穀処理物を前記排出装置に向けて送る送り装置と、が備えられている。
本構成によると、排塵部から排出される脱穀処理物が供給路に滞留しないように送り装置によって排出装置に向けて送られるので、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記脱穀装置における扱胴のうち、前記排塵部に面する部位に備えられ、前記扱胴の回転によって脱穀処理物を送ると好適である。
本構成によると、扱胴の動力を送り装置の動力源に活用するので、特別な動力源を必要としない簡素な構造によって脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記扱胴の外周部に取付けられた羽根部材を備えていると好適である。
本構成によると、羽根部材が扱胴の回転によって駆動されて脱穀処理物を供給路に滞留しないように排出装置に向けて送るので、特別な動力源を必要としない、かつ、羽根部材を扱胴に直接取り付ける簡素な構造によって脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記扱胴の後部に扱胴後端側ほど細くなる状態で備えられた基台部を有し、前記羽根部材は、前記基台部の外周部に取付けられた螺旋羽根であると好適である。
本構成によると、螺旋羽根が扱胴の回転によって駆動されて脱穀処理物を供給路に滞留しないように排出装置に向けて送るので、螺旋羽根は、基台部に支持されて脱穀処理物を的確に送り操作するので、特別な動力源を必要としない簡素な構造によって脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記扱胴は、外周部に立設された扱歯を有し、前記羽根部材は、後退角を有する状態で前記扱歯に支持されていると好適である。
本構成によると、羽根部材が扱胴の回転によって駆動されて脱穀処理物を供給路に滞留しないように排出装置に向けて送るので、特別な動力源を必要としない、かつ、羽根部材を扱胴に支持させる部材に扱歯を活用した簡素な構造によって脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記排塵部と前記受入口との間に設けられ、駆動されることにより、前記供給路の脱穀処理物を送る回転体であると好適である。
本構成によると、扱室から供給路に排出された脱穀処理物が回転体によって排出装置に向けて送られるので、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記供給路に設けられたコンベアであると好適である。
本構成によると、扱室から供給路に排出された脱穀処理物がコンベアによって排出装置に向けて的確に送られるので、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記送り装置は、前記供給路を形成する底壁部に、前記供給路の横幅方向に並ぶ状態、かつ、前記供給路の傾斜方向に沿って延びる状態で形成された複数のスリットと、前記複数のスリットそれぞれに対応させて設けられ、前記底壁部の裏側から前記スリットを通して前記供給路に対して出退操作される板状部材と、を有し、
前記板状部材は、前記供給路に出し操作されることによって前記供給路の脱穀処理物を送り操作するように構成されていると好適である。
本構成によると、扱室から供給路に排出された脱穀処理物が板状部材によって排出装置に向けて送られるので、脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
本発明においては、
前記脱穀装置は、前記扱室の下方に設けられた選別部を有し、前記選別部は、前記扱室から落下する脱穀処理物を受け入れて揺動選別する揺動選別装置、および、前記揺動選別装置の前下方から前記揺動選別装置の後方に向けて選別風を供給する唐箕を有し、
前記送り装置は、前記供給路を形成する底壁部に設けられた貫通穴を有し、
前記貫通穴は、前記選別風を前記供給路に導入して、導入した選別風によって前記供給路の脱穀処理物を送るように構成されている。
本構成によると、扱室から供給路に排出された脱穀処理物が選別部から供給路に抜け出た選別風によって排出装置に向けて送られるので、送り手段に選別風を活用した簡素な構造で脱穀処理物を供給路に滞留させないで排出装置に供給できる。
普通型コンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀装置および排出装置の縦断側面図である。 扱胴の後部および送り装置を示す正面図である。 羽根部材を示す平面図である。 第1別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。 第2別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。 第3別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。 第4別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。 第4別実施形態を備える送り装置を示す後面図である。 第5別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。 第5別実施形態を備える送り装置を示す後面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、普通型コンバイン(「コンバイン」の一例)の走行車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
〔普通型コンバインの全体〕
図1に示されるように、普通型コンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して構成された車体フレーム1、車体フレーム1の下部に設けられた左右一対のクローラ式の走行装置2を有する走行車体を備えている。走行車体の前部における横一側部に、運転座席3を有する運転部4が形成されている。運転座席3の下方に、エンジン5が設けられている。走行車体のうち、運転部4の横側方に位置する部位から刈取搬送装置6が前方に延ばされている。刈取搬送装置6は、刈取搬送装置6の前部に設けられ、稲、麦、蕎などの穀稈をバリカン型の刈取り装置7によって刈り取る刈取部8と、刈取搬送装置6の後部に設けられ、刈取部8によって得られた刈取穀稈を走行車体の所定箇所に搬送する搬送部としてのフィーダ9と、を有している。走行車体に、フィーダ9によって搬送された刈取穀稈を受け入れて脱穀処理し、脱穀後の脱穀処理物の選別処理を行う脱穀装置10、および、脱穀装置10によって得られた穀粒を回収して貯留する穀粒タンク11が設けられている。脱穀装置10の後部に、脱穀後の脱穀処理物を受け入れ、受け入れた脱穀処理物を車体外に排出する排出装置12が接続されている。穀粒タンク11の後部に、穀粒タンク11から穀粒を排出する穀粒排出装置13が接続されている。
〔脱穀装置の構成〕
脱穀装置10及び扱胴15の説明にあたり、脱穀装置10及び扱胴15の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]を「前」とし、脱穀装置10及び扱胴15の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]を「後」とする。
図2に示されるように、脱穀装置10には、脱穀装置10の上部に設けられ、フィーダ9が投入する刈取穀稈に脱穀処理を施す脱穀部10Aと、脱穀部10Aにおける扱室14の下方に設けられ、脱穀処理後の脱穀処理物に選別処理を施す選別部10Bと、が備えられている。脱穀装置10において、脱穀部10Aにおける脱穀処理方向が走行車体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側が走行車体の前側に位置するように設定されている。
図2に示されるように、脱穀部10Aには、脱穀装置10の上部に形成された扱室14が備えられている。扱室14には、扱胴15が設けられている。扱胴15は、扱胴支軸26を回転中心にして、正面視右回り方向(図3に矢印Xで示される方向)に回転駆動される。扱室14の前下部には、脱穀処理物の扱室14への投入を可能にする供給口17が形成されている。扱室14の後下部には、脱穀排稈や切れワラなどの脱穀処理物の扱室外への排出を可能にする排塵部18が形成されている。扱胴15の周囲のうちの扱胴15の下方の領域に受網19が備えられている。
扱室14は、扱胴15を支持する前支持壁20と後支持壁21、扱胴15の上方に設けられた天板22、および、受網19などによって形成されている。天板22の内側に扱室14の前後方向に並ぶ複数の送塵弁23が設けられている。扱胴15は、図2に示されるように、扱胴15の前部に設けられた掻込み部24と、扱胴15のうち、掻込み部24の後側の部位に設けられた扱き処理部25とを備えている。
脱穀部10Aにおいては、フィーダ9によって供給口17から扱室14に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀処理物として掻込み部24によって扱室14の内部側に掻き込まれて扱き処理部25と受網19とによって脱穀処理される。脱穀処理される脱穀処理物は、回転する扱き処理部25によって回動力を付与されて送塵弁23に当り、送塵弁23によって扱室14の後方に向けて流れるように案内される。脱穀処理物は、扱き処理部25によって扱室14の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理によって得た穀粒が受網19から漏下する。脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどの脱穀処理物が排塵部18から扱室14の外部へ排出される。
〔扱胴の構成〕
扱胴15は、図2に示されるように、扱室14の前後方向に沿う姿勢で扱室14に設けられ、扱胴軸芯Pを回転中心として回転駆動される扱胴支軸26と、扱胴支軸26の前部に支持されている掻込み部24と、掻込み部24の後部に連続する状態で扱胴支軸26に支持される扱き処理部25とを備えている。
〔掻込み部の構成〕
掻込み部24は、図2に示されるように、扱胴15の前端側ほど小径である基台部24aと、基台部24aの外周部から基台部24aの外側に向かって立ち上がる状態で基台部24aの外周部に設けられた螺旋羽根24bとを備えている。2つの螺旋羽根24bが備えられている。
掻込み部24においては、基台部24aが扱胴支軸26によって駆動されて、2つの螺旋羽根24bが扱胴軸芯Pを回転中心にして回転駆動される。フィーダ9によって供給口17から扱室14に投入された刈取穀稈の株元から穂先までの全体が回転する螺旋羽根24bによって案内底板27に沿わせて扱室14の後方に向けて掻き込まれる。
〔扱き処理部の構成〕
扱き処理部25には、図2に示されるように、扱胴15の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で扱胴支軸26に支持される扱歯支持部材28が備えられている。各扱歯支持部材28は、扱胴軸芯Pに沿う方向のバー部材によって構成されている。扱胴支軸26による扱歯支持部材28の支持は、扱胴支軸26の軸芯方向での複数箇所において、扱胴支軸26と扱歯支持部材28とが円板部材29によって連結されることによって行われている。扱胴15の扱き処理部25における外周部としての扱歯支持部材28に、棒状の扱歯30が扱胴15の外側に向けて立設されている。扱歯30は、扱歯支持部材28の軸芯方向に並ぶ複数箇所から立設されている。本実施形態では、扱歯支持部材28は、丸パイプ鋼材によって構成されている。扱歯支持部材28には、丸パイプ鋼材の他、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。本実施形態では、各扱歯30は、丸鋼材によって構成されている。扱歯30には、丸鋼材の他、角棒鋼材、丸パイプ材、各パイプ材など各種の棒状部材を採用することができる。扱き処理部25は、籠状に構成されている。扱胴15は、いわゆるバー形の扱胴に構成されている。
〔選別部の構成〕
選別部10Bには、図2に示されるように、受網19の下方に揺動駆動可能に設けられた揺動選別装置31、揺動選別装置31の前下方に設けられた唐箕32、唐箕32の後方において、揺動選別装置31の下方に設けられた1番回収部33及び2番回収部34が備えられている。本実施形態では、1番回収部33及び2番回収部34は、脱穀装置10の横幅方向に延びるスクリューコンベヤによって構成されている。
選別部10Bにおいては、受網19から漏下した処理物が揺動選別装置31に落下して受け入れられ、受け入れられた処理物が揺動選別装置31によって後方に向けて搬送されつつゆすられて、かつ、唐箕32によって揺動選別装置31の前下方から揺動選別装置31の後方に向けて供給される選別風を受けて選別処理される。選別処理によって得られた1番処理物としての清粒が1番回収部33に流下して回収され、1番回収部33によって脱穀装置10の穀粒タンク側の横外側へ搬送される。選別処理によって得られた2番処理部物としての未処理粒が2番回収部34に流下して回収され、2番回収部34によって脱穀装置10の穀粒タンク側の横外側へ搬送される。選別処理によって発生した3番処理物としてのワラ屑などの選別塵埃が脱穀装置10の後部に設けられた塵埃排出口35から選別風とともに脱穀装置10の後方に排出される。
1番回収部33によって搬送された清粒は、1番回収部33に接続された揚穀装置36によって穀粒タンク11に供給される。2番回収部34によって搬送された未処理粒は、2番回収部34に接続された還元装置37によって揺動選別装置31の始端部に還元される。
〔排出装置の構成〕
排出装置12には、図2に示されるように、脱穀装置10の後部から後方に延ばされ、カッター収容室40を形成する排出ケース41が備えられている。カッター収容室40には、回転カッター42および固定刃43が設けられている。回転カッター42は、矢印Yで示される回転方向に駆動される。回転カッター42は、脱穀装置10の横幅方向に延びる状態でカッター収容室40に駆動回転可能に位置する回転支軸42a、および、回転支軸42aに支持された回転刃42bが備えられている。回転刃42bは、回転支軸42aの周方向、および、回転支軸42aの軸芯方向に並ぶ状態で回転支軸42aに支持されている。固定刃43は、回転刃42bの回転範囲のうち、回転刃42bが後下向き姿勢になる部位に対応させて設けられている。
カッター収容室40の下部に、脱穀処理物を回転刃42bと固定刃43とによって細断処理する細断処理部44、および、排塵部18からの脱穀処理物を細断処理部44に受け入れる受入口45が形成されている。受入口45は、排塵部18の後下方に位置している。排出ケース41の下部から延長後壁部46および延長横壁部47が下向きに延ばされ、延長後壁部46および延長横壁部47により、細断処理部44からの脱穀処理物を車外に排出する排出口48が形成されている。
図2に示されるように、排塵部18から受入口45に向って供給路49が後下がり傾斜の状態で延ばされ、排塵部18から排出される脱穀処理物が供給路49によって排出装置12における受入口45に供給されるように構成されている。供給路49は、排塵部18の前下部から受入口45の下部に向けて延びる底壁部49a、および、底壁部49aの両横側方に位置する状態で排出ケース41に備えられた横側壁部によって形成されている。排塵部18から排出される脱穀処理物が供給路49に滞留しないように、脱穀処理物を排出装置12に向けて送る送り装置50が備えられている。
排出装置12においては、排塵部18から排出された脱穀排稈、切れワラなどの脱穀処理物が供給路49によって受入口45に供給される。排塵部18から受入口45に供給される脱穀処理物は、送り装置50によって供給路49に滞留しないように受入口45に向けて送られる。脱穀処理物が供給路49に滞留し、滞留した脱穀処理物によって排塵部18が塞がれることが送り装置50によって防止される。受入口45に供給された脱穀処理物が回転駆動される回転カッター42の回転刃42bによって固定刃43に掻き込まれ、回転刃42bと固定刃43とによって切断されて細断状態に処理される。細断状態になった脱穀処理物が回転カッター42によって排出口48に向けて放出され、排出口48から車外に排出される。
〔送り装置の構成〕
送り装置50は、図2に示されるように、扱胴15のうち、排塵部18に面する部位に備えられ、扱胴15の回転によって脱穀処理物を排出装置12に向けて送るように構成されている。
具体的には、送り装置50は、図2,3に示されるように、扱胴15(扱き処理部25)のうち、排塵部18に面する部位において、扱胴15の外周部としての扱歯支持部材28に取付けられた羽根部材51を備えている。羽根部材51は、扱歯30に取付けられ、扱歯30を介して扱歯支持部材28に取付けられている。羽根部材51は、図4に示されるように、後退角aを有する状態で取付けられている。本実施形態では、羽根部材51を扱歯支持部材28に取付ける取付部材に扱歯30を活用しているが、専用の取付部材の採用が可能である。
送り装置50においては、羽根部材51が扱胴15の回転によって扱胴軸芯Pを回転中心にして回転する状態で駆動される。扱胴15の扱き処理部25によって排塵部18に移送された脱穀処理物が羽根部材51によって供給路49の下流側に向けて放出される。すなわち、排塵部18からの脱穀処理物が羽根部材51によって供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に送られる。
〔第1別実施形態を備える送り装置〕
図5は、第1別実施形態を備える送り装置50Aを示す側面図である。第1別実施形態を備える送り装置50Aは、扱胴15の後部に扱胴後端側ほど細くなる(小径になる)状態で備えられた基台部52を有している。基台部52は、円錐台状に巻かれた板金部材によって構成されている。基台部52は、基台部52の前端部と扱胴支軸26とを連結する前円板部材53、および、基台部52の後端部と扱胴支軸26とを連結する後円板部材54を介して扱胴支軸26に支持されている。
基台部52の外周部には、羽根部材としての螺旋羽根55が取り付けられている。螺旋羽根55は、基台部52の外周部から基台部52の外側に向かって立ち上がる状態で基台部52の外周部に設けられている。2つの螺旋羽根55が取り付けられている。2つの螺旋羽根55は、基台部52の周方向に間隔を空けて並んだ状態、かつ、基台部52の前端部から後端部に亘って設けられている。
第1別実施形態を備える送り装置50Aにおいては、基台部52が前円板部材53及び後円板部材54を介して扱胴支軸26によって駆動されて、2つの螺旋羽根55が扱胴軸芯Pを回転中心にして回転駆動される。扱き処理部25によって排塵部18に移送された脱穀処理物が螺旋羽根55によって供給路49の下流側に向けた掻き送られる。すなわち、排塵部18からの脱穀処理物が螺旋羽根55によって供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に向けて送られる。
〔第2別実施形態を備える送り装置〕
図6は、第2別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。第2別実施形態を備える送り装置は、排塵部18と受入口45との間に設けられた回転体56によって構成されている。回転体56は、供給路49の横幅方向に延びる状態で駆動回転可能に設けられている。回転体56は、矢印Zで示される回転方向に回転駆動される。回転体56は、回転体56の外周部から回転体56の径方向外側に向けて突設された掻送り爪57を有している。掻送り爪57は、回転体56の周方向、および、回転体56の軸芯方向に並べて設けられている。
回転体56においては、回転駆動されることにより、排塵部18から排出された脱穀処理物が掻送り爪57によって供給路49の下流側に向けて掻き送られる。すなわち、排塵部18からの脱穀処理物が掻送り爪57によって供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に向けて送られる。
〔第3別実施形態を備える送り装置〕
図7は、第3別実施形態を備える送り装置を示す側面図である。第3別実施形態を備える送り装置は、供給路49に設けられたコンベア58によって構成されている。コンベア58は、ベルトコンベアによって構成されている。コンベア58としては、供給路49の横幅方向に沿う方向の軸芯を有するローラが供給路49の傾斜方向に並ぶ状態で備えられたローラコンベヤの採用が可能である。
コンベア58においては、排塵部18から供給路49に排出された脱穀処理物がコンベア58における送り経路側部に乗り、送り経路側部によって供給路49の下流側に搬送される。すなわち、排塵部18からの脱穀処理物がコンベア58の送り経路側部によって供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に向けて送られる。
〔第4別実施形態を備える送り装置〕
図8は、第4別実施形態を備える送り装置50Bを示す側面図である。図9は、第4別実施形態を備える送り装置50Bを示す後面図である。第4別実施形態を備える送り装置50Bは、供給路49における底壁部49aに、供給路49の横幅方向に並ぶ状態で形成された複数のスリット59と、複数のスリット59と同じ数の板状部材60と、を有している。
複数のスリット59は、図9に示されるように、供給路49の傾斜方向に沿って延びる状態で形成されている。図8に示されるように、複数の板状部材60それぞれの一端側は、スリット59にスライド可能に入り込む状態で底壁部49aに支持されている。複数の板状部材60それぞれの一端部には、排塵部18からの脱穀処理物を受入口45に向けて掻き送る凸部が供給路49の傾斜方向に並ぶ波形部60aが備えられている。複数の板状部材60の他端側には、複数の板状部材60に共通の一つの駆動機構61が連結されている。駆動機構61には、複数の板状部材60に連結され、複数の板状部材60をスライド操作する一つの操作軸62、揺動選別装置31を揺動操作する駆動軸38としてのクランク軸におけるクランクピン部と操作軸62とを連動連結する連結リンク63が備えられている。連結リンク63は、揺動選別装置31の横外側を通る状態で設けられている。
第4別実施形態を備える送り装置50Bにおいては、揺動選別装置31を操作する動力によって駆動機構61が駆動され、各板状部材60が駆動機構61によるスライド操作によって底壁部49aの裏側からスリット59を通して供給路49に対して出退操作される。各板状部材60は、揺動選別装置31の揺動に連動させて出退操作される。排塵部18から供給路49に排出された脱穀処理物が供給路49に突出作動した板状部材60の波形部60aによって供給路49の下流側に向けて掻き送られ、供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に向けて送られる。
〔第5別実施形態を備える送り装置〕
図10は、第5別実施形態を備える送り装置50Cを示す側面図である。図11は、第5別実施形態を備える送り装置50Cを示す後面図である。第5別実施形態を備える送り装置50Cは、供給路49における底壁部49aに設けられた貫通穴64を有している。複数の貫通穴64が供給路49の横幅方向、および、供給路49の傾斜方向に沿う方向に並ぶ状態で設けられている。各貫通穴64は、選別部10Bから塵埃排出口35を介した排出された選別風を供給路49に導入し、導入した選別風によって供給路49の脱穀処理物を供給路49の下流側に向けて移送するように構成されている。本実施形態では、供給路49の傾斜方向に並ぶ貫通穴64を採用しているが、これに限らない。たとえば、供給路49の傾斜方向に一列に並ぶ複数の貫通穴64に替え、供給路49の傾斜方向に沿って長いスリット形の貫通穴の採用が可能である。
第5別実施形態を備える送り装置50Cにおいては、排塵部18からの脱穀処理物が選別部10Bから排出された選別風によって供給路49に滞留しないように排出装置12の受入口45に向けて送られる。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、扱き処理部25が籠状に構成されたバー形の扱胴15が採用された例を示したが、この限りではない。たとえば、扱き処理部25が円筒状に構成されたドラム側の扱胴が採用されたものであってもよい。
(2)上記した実施形態では、脱穀処理物を細断処理する排出装置12が採用された例を示したが、これに限らない。受け入れた脱穀処理物を細断処理せず、受け入れたままの状態で車外に排出する排出装置を採用したものであってもよい。
(3)羽根部材51、螺旋羽根55など、扱胴15に備えられた送り装置と、回転体56、送り装置50B、送り装置50C、コンベア58など、排塵部18と受入45の間または供給路49に設けられた送り装置と、を組み合わせて実施してもよい。
本発明は、普通型コンバインの他、自脱型コンバインに適用できる。
10 脱穀装置
10B 選別部
12 排出装置
14 扱室
15 扱胴
18 排塵部
30 扱歯
31 揺動選別装置
32 唐箕
45 受入口
49 供給路
49a 底壁部
50 送り装置
50A 送り装置
50B 送り装置
51 羽根部材
52 基台部
55 螺旋羽根
56 送り装置(回転体)
58 送り装置(コンベア)
59 スリット
60 板状部材
64 貫通穴
a 後退角

Claims (9)

  1. 走行車体に設けられ、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記脱穀装置における扱室の後下部に設けられ、脱穀後の脱穀処理物を排出する排塵部と、
    前記脱穀装置の後部に接続され、かつ、前記排塵部の後下方に位置する受入口を有し、前記排塵部から排出された脱穀処理物を前記受入口から受け入れ、受け入れた脱穀処理物を車体外に排出処理する排出装置と、
    前記排塵部から前記受入口に向けて後下がり傾斜の状態で延ばされ、前記排塵部から排出される脱穀処理物を前記排出装置に供給する供給路と、
    前記排塵部から排出される脱穀処理物が前記供給路に滞留しないように、脱穀処理物を前記排出装置に向けて送る送り装置と、が備えられているコンバイン。
  2. 前記送り装置は、前記脱穀装置における扱胴のうち、前記排塵部に面する部位に備えられ、前記扱胴の回転によって脱穀処理物を送る請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記送り装置は、前記扱胴の外周部に取付けられた羽根部材を備えている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記送り装置は、前記扱胴の後部に扱胴後端側ほど細くなる状態で備えられた基台部を有し、前記羽根部材は、前記基台部の外周部に取付けられた螺旋羽根である請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記扱胴は、外周部に立設された扱歯を有し、
    前記羽根部材は、後退角を有する状態で前記扱歯に支持されている請求項3に記載のコンバイン。
  6. 前記送り装置は、前記排塵部と前記受入口との間に設けられ、駆動されることにより、前記供給路の脱穀処理物を送る回転体である請求項1に記載のコンバイン。
  7. 前記送り装置は、前記供給路に設けられたコンベアである請求項1に記載のコンバイン。
  8. 前記送り装置は、前記供給路を形成する底壁部に、前記供給路の横幅方向に並ぶ状態、かつ、前記供給路の傾斜方向に沿って延びる状態で形成された複数のスリットと、前記複数のスリットそれぞれに対応させて設けられ、前記底壁部の裏側から前記スリットを通して前記供給路に対して出退操作される板状部材と、を有し、
    前記板状部材は、前記供給路に出し操作されることによって前記供給路の脱穀処理物を送り操作するように構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  9. 前記脱穀装置は、前記扱室の下方に設けられた選別部を有し、
    前記選別部は、前記扱室から落下する脱穀処理物を受け入れて揺動選別する揺動選別装置、および、前記揺動選別装置の前下方から前記揺動選別装置の後方に向けて選別風を供給する唐箕を有し、
    前記送り装置は、前記供給路を形成する底壁部に設けられた貫通穴を有し、
    前記貫通穴は、前記選別風を前記供給路に導入して、導入した選別風によって前記供給路の脱穀処理物を送るように構成されている請求項1に記載のコンバイン。
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