JP2021143389A - 突条付きh形鋼およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドリル穴開け加工の被削性に優れたウェブ部を有する突条付きH形鋼をその製造方法と共に提供する。【解決手段】質量%で、C:0.05〜0.20%、Si:0.05〜0.80%、Mn:1.00〜1.80%、P≦0.035%、S≦0.050%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、ウェブ部におけるフェライトとパーライトの合計面積率が90%以上であり、前記ウェブ部の平均ビッカース硬さAHvが200以下かつ標準偏差σHvが8以下である突条付きH形鋼。上記成分組成の鋼素材に、熱間圧延を施してフランジ部に突条を形成する突条付きH形鋼の製造方法であって、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfを750〜1000℃とし、仕上げ圧延時のウェブ部減面率ΔAを8%以上とし、仕上げ圧延後に750℃以上の温度から500℃の温度域までのウェブ部平均冷却速度Rcを10℃/s以下で冷却する方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、突条付きH形鋼およびその製造方法に関し、橋脚等の大型構造物の補強材として用いられている鉄筋の代替を目的として、優れた引張強度、伸びといった機械特性に加え、ドリル穴開け加工時の被削性に優れた、突条付きH形鋼およびその製造方法に関する。
橋脚等の大型構造物では、補強材として鉄筋を用いた鉄筋コンクリートが幅広く使用されている。一般的に鉄筋コンクリート構造物の工事は、鉄筋を組み立てた後に型枠を設置し、型枠内にコンクリートを打設することにより行われる。一方、強度的に鉄筋の過密配筋が必要となる場合、コンクリートの充填性が低下し、施工品質が悪化するだけでなく、工事が長期化する点が大きな課題となっている。加えて、当該工事に従事する技能労働者の数は年々減少傾向にあり、現場作業の省力化ならびに工期短縮に寄与する構造用鋼の開発がより一層求められている。
そのような背景を受け、鉄筋に比べて大きな断面剛性を有し、同一構造において必要な部材本数を減らすことが可能となる突条付きH形鋼に関して、様々な研究がおこなわれている。この突条付きH形鋼材は、フランジ外面に突条が設けられており、鉄筋と同等以上の高いコンクリート付着性能を有することが報告されている(例えば非特許文献1)。鉄筋代替として大型構造物に使用される突条付きH形鋼に対しては、構造体としての性能を保証するため、引張強度や伸びといった機械特性に加えて、靭性の保証が要求されている。
これらの要求を満足するため、たとえば特許文献1には、鋼中のNb、VおよびNiの添加量を調整することで、引張強度と靭性をバランスよく高めた突条付きH形鋼が開示されている。また、特許文献2には、突条付きH形鋼の靭性の向上を図ることと目的として、フランジ厚に応じて最適な冷却停止温度を設定する共に、フランジ内外面の冷却水量を適宜調整する技術が開示されている。
特開2004−256834号公報 特開2006− 75883号公報
佐藤、石渡:コンクリート工学年次論文報告集、 Vol.2、 (1980)、 p.365-368
しかしながら、上記従来の技術には、未だ解決すべき以下のような問題があった。
突条付きH形鋼の継手(接合)には、フランジやウェブ部に穴開け加工を施した後、高力ボルト摩擦接合継手が採用される場合が多い。そのため、上述した引張強度や伸び、靭性といった基本特性に加え、生産性向上の観点から、ドリル穴開け加工時の優れた被削性が要求されている。上述した特許文献1や2に記載の突条付きH形鋼は、炭窒化物を形成するNbやVを添加して高い引張強度と靭性の両立を図っているが、特にウェブ部のミクロ組織制御が十分ではなく、ドリル穴開け時の工具寿命が低下してしまうという問題があった。
本発明は上述した問題を有利に解決すべくなされたもので、従来の突条付きH形鋼に比べ、同等の機械的特性を担保しつつ、ドリル穴開け加工時の被削性を向上し得る突条付きH形鋼およびその製造方法を提供することを目的とする。
発明者らは、C、Si、Mn、PおよびSの含有量を変化させた突条付きH形鋼を作成し、ドリル穴開け加工性を鋭意調査した。その結果、上述した各元素の添加量を適正化することに加え、ウェブ部のミクロ組織制御および硬度バラつきを抑制することにより、優れた被削性が得られることを見出した。
上記課題を解決し、上記の目的を実現するため開発した本発明にかかる突条付きH形鋼は、C:0.05〜0.20質量%、Si:0.05〜0.80質量%、Mn:1.00〜1.80質量%、P:0.035質量%以下、S:0.050質量%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、ウェブ部におけるフェライトとパーライトの合計面積率が90%以上であり、前記ウェブ部の平均ビッカース硬さAHvが200以下かつ標準偏差σHvが8以下であることを特徴とする。
なお、本発明にかかる突条付きH形鋼については、前記鋼組成が、さらに、A群[Cr:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Ni:1.0質量%以下およびMo:1.0質量%以下から選ばれる少なくとも1種]、B群[Al:0.10質量%以下]、C群[Nb:0.50質量%以下、V:0.50質量%以下、Ti:0.50質量%以下およびB:0.010質量%以下から選ばれる少なくとも1種]、および、D群[Pb:0.50質量%以下、Ca:0.010質量%以下、Mg:0.010質量%以下およびREM:0.010質量%以下から選ばれる少なくとも1種]の中から選ばれる少なくとも1群の元素を含有すること、
がより好ましい解決手段になり得るものと考えられる。
上記課題を解決し、上記の目的を実現するため開発した本発明にかかる突条付きH形鋼の製造方法は、上記いずれかの成分組成を有する鋼素材に、熱間圧延を施してフランジ部に突条を形成する突条付きH形鋼の製造方法であって、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfを750〜1000℃とし、仕上げ圧延時のウェブ部減面率ΔAを8%以上とし、仕上げ圧延後に750℃以上の温度から500℃の温度域までのウェブ部平均冷却速度Rcを10℃/s以下で冷却することを特徴とする。
本発明の突条付きH形鋼およびその製造方法によれば、優れた被削性を有する突条付きH形鋼を安定して製造することが可能となり、大型構造物の急速施工を実現し、コンクリート施工品の品質向上に寄与するなど、産業上有益な効果がもたらされる。
突条付きH形鋼を示す図であり、(a)はウェブの対向方向から見た側面図を、(b)はフランジ外面の対向方向から見た平面図を、(c)は突条の形状を示すA部拡大側面図をそれぞれ示す。 (a)は突条付きH形鋼のC−C’視断面図を示し、(b)はウェブ部の圧延幅中央位置における硬度測定方法を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明において、鋼組成を上記の範囲に限定した理由について説明する。なお、以下の説明における「%」は、特に断らない限り「質量%」を表すものとする。
C:0.05〜0.20%
Cは、母材強度を確保するために必要な元素であり、少なくとも0.05%の含有を必要とする。しかし、C含有量が0.20%を超えると、母材靭性を低下させるばかりか、硬質なマルテンサイト組織(MA)を含む上部ベイナイトの生成を促進し、被削性も低下する。そのため、本発明ではC含有量を0.05〜0.20%の範囲とする。なお、C含有量は0.10〜0.15%の範囲とすることが好ましい。
Si:0.05〜0.80%
Siは、母材強度の確保および脱酸剤として0.05%以上の含有を必要とする。一方、Si含有量が0.80%を超えると靭性の低下に加え、Siの有する高い酸素との結合力のため、SiOを生成する。このSiOは鋼中で硬質粒子として働き、切削における工具のアブレシブ摩耗を促進し、その結果、工具寿命を低下させる。そのため、本発明ではSi含有量を0.05〜0.80%の範囲とする。なお、Si含有量は0.20〜0.40%の範囲とすることが好ましい。
Mn:1.00〜1.80%
MnはSと結合し硫化物を形成することで、被削性を向上させるために必要な元素であり、かつ、Siと同様、鋼の強度を高める効果も有する比較的安価な元素である。しかし、Mn含有量が1.00%未満では、その添加効果は小さく、一方、1.80%を超えると、上部ベイナイト変態を促進させ、靭性および被削性を低下させるので好ましくない。そのため、本発明ではMn含有量を1.00〜1.80%の範囲とする。なお、Mn含有量は1.30〜1.60%の範囲とすることが好ましい。
P:0.035%以下
Pは、固溶強化能の高い元素であり、フェライトの硬化を通して工具寿命を低下させるため、少ない方が良い。そのため、本発明では鋼中のP含有量を0.035%以下とする。好ましくは0.020%以下である。一方、Pは少ないほど好ましいため、P含有量の下限は特に限定されず、0%であってよい。しかし、通常、Pは不純物として鋼中に不可避的に含有される元素であり、過度の低P化は精錬時間の増加やコストの上昇を招くため、P含有量は0.005%以上とすることが好ましい。
S:0.050%以下
Sは、鋼中に含有されると主に硫化物系介在物として存在し、被削性の向上に有効な元素であるが、0.050%を超えて含有させると靭性を損なうため、0.050%以下に制限する。好ましくは0.040%以下である。なお、Sによる被削性向上効果を発現させるためには、S含有量を0.002%以上とすることが好ましい。
さらに本発明では、各々の元素が単に上記の範囲を満足するだけでは不十分で、ウェブ部のミクロ組織ならび硬度が以下の条件を満足する必要がある。
発明者らは、上記範囲の成分組成を有する種々の突条付きH形鋼を用いて、ウェブ部の被削性を評価した結果、優れたドリル穴開け加工性を得るためには、ウェブ部におけるフェライトとパーライトの合計面積率を90%以上とすることに加え、ウェブ部の平均ビッカース硬さAHvをHv200以下かつ標準偏差σHvが8以下に制御することが重要であるとの知見を得た。
すなわち、硬質相であるベイナイトやマルテンサイトの面積率を10%未満とすることで、平均ビッカース硬さ(平均切削抵抗)AHvを200(Hv)以下へ抑制することが可能となり、優れた工具寿命を得ることができる。なお、本発明の突条付きH形鋼のミクロ組織における、フェライトとパーライト以外の組織は特に限定されない。合計面積率で10%未満であれば、他の組織が存在することが許容される。他の組織としては、例えば、上述したベイナイトやマルテンサイトが挙げられる。
一方、硬度の平均値が上記の条件を満たしていたとしても、ドリル穴開け加工位置であるウェブの厚み方向において硬度がばらついている場合、軟質部の切削と硬質部の切削とが繰り返されることになる。この軟/硬の繰り返し切削が工具寿命を低下させる大きな要因であることが判明した。すなわち、軟/硬の繰り返し切削により、切削工具が断続的に負荷を受ける結果、工具の摩耗が促進される。以上より、硬度ばらつきの指標である硬度の標準偏差σHvの上限値を8(Hv)に限定する。より好ましい上限値は5(Hv)である。硬度の標準偏差σHvが上限値以下であれば、軟/硬の繰り返し切削による切削工具にかかる断続的な負荷が軽減され、工具寿命が大幅に改善される。なお、ウェブ部の平均ビッカース硬さAHvおよびビッカース硬さの標準偏差σHvは、ウェブ部の表面から裏面側までを、図2(b)に示すように1mm幅の平行線上を千鳥に厚み方向に0.5mmピッチの位置に対し荷重98Nで測定し、得られた各測定値より算出した。
本発明で用いられ突条付きH形鋼の成分組成は、以上説明した成分の他に、さらに被削性や強度、延性、靱性、溶接部特性の向上を目的として、A群[Cr:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下およびMo:1.0%以下から選ばれる少なくとも1種]、B群[Al:0.10%以下]、C群[Nb:0.50%以下、V:0.50%以下、Ti:0.50%以下およびB:0.010%以下から選ばれる少なくとも1種]、および、D群[Pb:0.50%以下、Ca:0.010%以下、Mg:0.010%以下およびREM:0.010%以下から選ばれる少なくとも1種]の中から選ばれる少なくとも1群の元素を任意に含有していてもよい。
以下、上記元素の含有量を特定した理由を説明する。
A群[Cr:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下およびMo:1.0%以下から選ばれる少なくとも1種]
Cr:1.0%以下
Crは、固溶強化により鋼の更なる高強度化を図ることができる元素である。ただし、その含有量が1.0%を超えると上部ベイナイト変態を促進させ、被削性および靭性を低下させるので好ましくない。したがって、鋼の成分組成がCrを含有する場合は、Cr含有量は1.0%以下とする。より好ましくは0.005〜0.5%の範囲である。
Cu:1.0%以下
Cuは、固溶強化により鋼の更なる高強度化を図ることができる元素である。ただし、その含有量が1.0%を超えると上部ベイナイト変態を促進させ、被削性および靭性を低下させるので好ましくない。したがって、鋼の成分組成がCuを含有する場合は、Cu含有量は1.0%以下とする。より好ましくは0.005〜0.5%の範囲である。
Ni:1.0%以下
Niは、延性を劣化することなく鋼の高強度化を図ることができる元素である。また、Cuと複合添加することによりCu割れを抑制することができるため、鋼組成がCuを含有する場合にはNiも含有することが望ましい。ただし、Ni含有量が1.0%を超えると、鋼の焼入れ性がより上昇し、被削性および靭性が低下する傾向がある。したがって、鋼組成がNiを含有する場合は、Ni含有量は1.0%以下とする。より好ましくは0.005〜0.5%の範囲である。
Mo:1.0%以下
Moは、固溶強化によってさらなる鋼の高強度化を図ることができる元素である。ただし、その含有量が1.0%を超えると、鋼中に上部ベイナイトが多量に生成するようになり、被削性および靭性が低下する傾向がある。したがって、成分組成がMoを含有する場合は、Mo含有量は1.0%以下とする。より好ましくは0.005〜0.5%の範囲である。
B群[Al:0.10%以下]
Alは、脱酸剤として添加することができる元素である。しかし、Al含有量が0.10%を超えると、Alの有する高い酸素との結合力のため、鋼中に酸化物系介在物が多量に生成し、その結果、鋼の延性が低下する。したがって、鋼組成がAlを含有する場合は、Al含有量は0.10%以下とすることが好ましい。一方、Al含有量の下限は特に限定されないが、脱酸のためには0.001%以上とすることが好ましい。より好ましくは0.001〜0.03%の範囲である。
C群[Nb:0.50%以下、V:0.50%以下、Ti:0.50%以下およびB:0.010%以下から選ばれる少なくとも1種]
Nb:0.50%以下
Nbは、鋼中で炭窒化物として析出することで、鋼の引張強度や降伏点を向上させる効果を有する元素である。ただし、その含有量が0.50%を超えると、析出脆化を助長することに加え、上部ベイナイト変態を促進させるため、鋼の被削性および靭性が低下する傾向がある。したがって、鋼組成がNbを含有する場合は、Nb含有量は0.50%以下とする。より好ましくは0.01〜0.20%の範囲である。
V:0.50%以下
Vは、圧延中または圧延後の冷却中にVNとしてオーステナイトに析出してフェライト変態核となり、結晶粒を微細化する効果を有する元素である。また、Vは、析出強化により母材強度を高める役割も有しており、引張強度と靭性を確保するために有用な元素である。ただし、その含有量が0.50%を超えると、過度な析出強化により、被削性ならびに母材靭性が低下する傾向がある。したがって、鋼組成がVを含有する場合は、V含有量は0.50%以下とする。より好ましくは0.01〜0.20%である。
Ti:0.50%以下
Tiは、鋼中で炭窒化物として析出することで、鋼の引張強度や降伏点を向上させる効果を有する元素である。ただし、その含有量が0.50%を超えると、析出脆化を助長することに加え、上部ベイナイト変態を促進させるため、鋼の被削性および靭性が低下する傾向がある。したがって、鋼組成がTiを含有する場合は、Ti含有量は0.50%以下とする。より好ましくは0.01〜0.20%の範囲である。
B:0.010%以下
Bは、鋼中で粒界に偏析し粒界強度を向上させる効果を有する元素である。また、粒内フェライトの核生成サイトとなるTiNとの複合析出物を形成し、ミクロ組織を微細化することで靭性向上にも有効な元素である。一方、その含有量が0.010%を超えると、粗大な炭窒化物の粒界析出により靭性が低下しがちとなる。したがって、鋼組成がBを含有する場合は、B含有量は0.010%以下とする。より好ましくは0.001〜0.003%の範囲である。
D群[Pb:0.50%以下、Ca:0.010%以下、Mg:0.010%以下およびREM:0.010%以下から選ばれる少なくとも1種]
Pb:0.50%以下
Pbは、切削時の切屑を微細化する効果を有する元素であり、添加により切屑処理性をさらに向上させることができる。但し、過度に添加しても切屑処理性の向上効果は飽和するだけでなく、清浄度が低下して靭性が低下しがちとなる。したがって、鋼組成がPbを含有する場合は、Pb含有量は0.50%以下とする。より好ましくは0.005〜0.2%の範囲である。
Ca:0.010%以下
Caは、硫化物系介在物中の酸化物および硫化物を、高温における安定性が高いものへ変質させて、硫化物系介在物を粒状化する作用を有する。そして、このCaによる介在物の形態制御効果により、鋼の被削性、靭性および延性の向上を図ることが出できる。但し、Ca含有量が0.010%を超えると、清浄度が低下して靭性が低下しがちとなる。したがって、鋼組成がCaを含有する場合は、Ca含有量は0.010%以下とする。より好ましくは0.0010〜0.0050%の範囲である。
Mg:0.010%以下
Mgは、硫化物系介在物中の酸化物および硫化物を、高温における安定性が高いものへ変質させて、硫化物系介在物を粒状化する作用を有する。そして、このMgによる介在物の形態制御効果により、鋼の被削性、靭性および延性の向上を図ることが出できる。但し、Mg含有量が0.010%を超えると、清浄度が低下して靭性が低下しがちとなる。したがって、鋼組成がMgを含有する場合は、Mg含有量は0.010%以下とする。より好ましくは0.0010〜0.0050%の範囲である。
REM:0.010%以下
REM(希土類金属)は、硫化物系介在物中の酸化物および硫化物を、高温における安定性が高いものへ変質させて、硫化物系介在物を粒状化する作用を有する。そして、このREMによる介在物の形態制御効果により、鋼の被削性、靭性および延性の向上を図ることが出できる。但し、REM含有量が0.010%を超えると、清浄度が低下して靭性が低下しがちとなる。したがって、鋼組成がREMを含有する場合は、REM含有量は0.010%以下とする。より好ましくは0.0010〜0.0050%の範囲である。
なお、上記成分組成の残部にはFeおよび不可避的不純物が含まれる。不可避敵不純物とは、原料中に存在し、あるいは製造工程において不可避的に混入するもので、本来は不要なものであるが、微量であり特性に影響を及ぼさないため、含有が許容されている不純物を意味する。不可避的不純物としては、例えばN、O等が挙げられ、Nは0.0150%まで許容でき、Oは0.005%まで許容できる。
本発明の、突条付きH形鋼1の突条5について図1に基づき説明する。図1(a)はウェブ3の対向方向から見た側面図を、図1(b)はフランジ2外面の対向方向から見た平面図を、図1(c)は突条5の形状を示すA部拡大側面図をそれぞれ示す。突条5は、コンクリート付着性能を付与するために設けられるものである。この目的で突条5が設けられた突条付きH形鋼では、突条5が設けられる箇所は、一般的にH形鋼のフランジ2外面である。本発明においてもフランジ2外面の表面に突条が形成されている。ここで、突条5の形状や寸法は突条付きH形鋼1に要求される仕様に応じて任意に設定できるが、突条高さhはコンクリート付着性能を考慮すると1.5mm以上とすることが好ましい。
次に、本発明の突条付きH形鋼1の製造方法について説明する。鋼(スラブまたはビームブランク)の溶製法および鋳造法については特に制限はなく、従来公知の方法いずれもが適合する。熱間圧延の仕上げ圧延において、突条5を形成させる部分(フランジ2外面)を圧下するロールとして、形成させる突条5に対応した溝をロール表面に形成したものを用いることで、突条5を形成することができる。該フランジ部2については、十分な突条高さhを有する突条5を形成させる観点から、仕上げ圧延温度は800℃以上とすることが好ましい。仕上げ圧延温度が800℃に満たないと、十分な突条高さhの突条5を安定して形成することが難しい。前記仕上げ温度の上限は特に限定されないが、1050℃を超えると、オーステナイト粒径が粗大になるため、靭性が低下しがちとなる。そのため、前記仕上げ温度を1050℃以下とすることが好ましい。
一方、ウェブ3に関しては、上述したミクロ組織、ビッカース硬度およびそのばらつきの範囲を適性とするために、以下の条件を満足させた熱間圧延ならびに冷却を行う必要がある。
仕上げ圧延時のウェブ温度Tf:750〜1000℃
仕上げ圧延時のウェブ温度Tfが1000℃以下の未再結晶温度域で仕上げ圧延することで、オーステナイト粒内に変態の核生成サイトなる変形帯が形成され、フェライト+パーライト変態完了後の組織が微細化する。これにより、マクロ的な組織のばらつき小さくなるため、ウェブ厚み方向のビッカース硬度が安定し、硬度の標準偏差σHvを8(Hv)以下とすることを達成することができる。なお、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfが750℃未満となった場合、圧延時のロールへの負荷が極めて大きくなってしまう。また、オーステナイト低温域で圧延が行われるため、結晶粒内に顕著な加工歪みが導入される結果、所望の靭性を得ることができない。一方、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfが1000℃を超えるとオーステナイト粒径が粗大になるため、冷却時に上部ベイナイトが生成しやすくなり、平均ビッカース硬さAHvを200(Hv)以下に安定させることが難しくなる。また、ウェブ厚み方向のビッカース硬さもばらつくため、硬度の標準偏差σHvを8(Hv)以下とすることが難しくなる。よって、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfを750〜1000℃の範囲とする。好ましくは、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfを800〜950℃の範囲とする。
仕上げ圧延のウェブ部減面率ΔA:8%以上
上述したウェブ部3のフェライト+パーライト組織の微細化のためには、当該ウェブ部3を強圧下してひずみを加える必要がある。そこで、仕上げ圧延機において、ウェブ部3の減面率ΔAが8%以上になるような仕上げ圧延が行われる。なお、減面率ΔAとは、仕上げ圧延前の断面積をA1、仕上げ圧延後の断面積をA2としたとき、減面率ΔA(%)=((A1−A2)/A1)×100で表される。減面率ΔAが8%より小さい場合には、ミクロ組織を効果的に微細化する事ができず、被削性改善効果を得ることができない。さらに好ましくは減面率ΔAが12%以上である。
750℃以上の冷却開始温度から500℃の温度域までのウェブ部平均冷却速度Rc:10℃/s以下
仕上げ圧延後に、750℃以上の冷却開始温度から500℃までのウェブ部平均冷却速度Rcが10℃/sを超えて大きくなると、ベイナイトあるいはマルテンサイトの生成により、ウェブ部3が高硬度化してしまい被削性および靭性の低下が生じる。そのため、冷却開始温度から500℃までのウェブ部平均冷却速度Rcは10℃/s以下とする。一方、冷却速度Rcの下限は特に限定されないが、過度の低冷速化は生産性の低下やコストの上昇を招くため、0.1℃/s以上とすることが好ましい。
上記したような成分調整、熱間圧延および冷却を行うことにより、従来と同様の機械的特性を担保しつつ、突条付きH形鋼1のウェブ部3において、ドリル穴開け加工における優れた被削性を得ることができる。
なお、本発明で対象とする突条付きH形鋼1は、そのフランジ2厚が特に限定されることはなく、フランジ2に突条5を形成させる場合に、突条高さhの形成効率が低下するとされる、フランジ2厚が16mm以上の厚肉のH形鋼にも適用することができる。
以下、実施例に従って、本発明の構成および作用効果をより具体的に説明する。しかし、本発明は下記の実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲内にて適宜変更することも可能であり、これらは何れも本発明の技術的範囲に含まれる。
表1に示す成分組成の鋼材を、連続鋳造機にて断面400mm×560mm×長さ8000mmのビームブランクとし、1250℃で3時間加熱後、表2に示す条件で熱間圧延ならびに冷却を行って、図2(a)に示す図1(a)のC−C’視断面形状、すなわち、ウェブ3とそのウェブ3の両端に配置された1対のフランジ2を有する形状の突条付きH形鋼1を製造した。ここで、断面寸法(ウェブ高さ×フランジ幅×ウェブ厚×フランジ厚)は、350mm×333mm×35mm×40mmとして、突条付きH形鋼を製造した。仕上げ圧延においては、フランジ外面を圧下する圧延ロールとして、フランジ外面に形成させる突条5形状に対応した溝を設けたものを用い、フランジ外面に、図1に示すような、フランジ2の幅方向に延在する突条5を形成した。ここで、フランジ外面を圧下する仕上げ圧延ロールに設けた溝は、突条幅w:15mm、突条高さhの許容値1.5mm以上の突条5が形成し得るように設けてある。同じくウェブ3に関しても、圧延ロールにより上下面から圧下を行い、所定の厚みへ調整した。仕上げ圧延後のウェブ部3冷却速度Rcは、ウェブ上面側表面の温度を放射温度計で測定し、冷却開始から冷却停止までの間の温度変化を単位時間(秒)あたりに換算することで、ウェブ部平均冷却速度Rc(℃/s)を算出した。
Figure 2021143389
Figure 2021143389
得られた突条付きH形鋼1について、突条付きH形鋼1ウェブ部3のミクロ組織観察、硬度測定、被削性評価ならびにフランジ部2の引張試験、シャルピー衝撃試験を実施した。以下にそれぞれの評価内容について詳細に説明する。
<ミクロ組織観察>
図2(a)に示したウェブ部3の圧延幅中央位置6から、ミクロ組織観察用のサンプルを採取した。前記サンプルはウェブ部の表裏面から各1mm深さ位置およびウェブ厚の1/4、1/2、3/4位置の圧延長手方向が観察位置となるように、突条付きH形鋼1つにつき5か所から採取した。採取した試験片は、観察に先立って表面を研磨した後、ナイタールで腐食した。光学顕微鏡を用いて400倍の断面観察により組織の種類を同定し、画像解析によりフェライト、パーライトおよびベイナイト組織の各組織の面積率を求めた。各観察位置における面積率の平均を、ウェブ部における各組織の面積率とした。
<硬度測定>
図2(b)に示したウェブ部3の断面圧延幅中央位置6における、表面から裏面までの領域におけるビッカース硬さを、1mm幅の平行線上を千鳥に厚み方向に0.5mmピッチの位置に対し荷重98Nで測定した。得られた各ビッカース硬さから平均硬度AHvおよび標準偏差σHvを求めた。
<被削性評価>
図2に示したウェブ部3の圧延幅中央位置6より全厚を含む100mm角の板材を採取し、ドリル加工による被削性をドリル切削試験により評価した。切削試験はJIS高速度工具鋼SKH51の6mmφのストレートドリルで、送り:0.20mm/rev、回転数:750rpmの条件で貫通穴を開け、ドリルが切削不能になるまでの総穴数nd(個)で評価した。なお、総穴数ndが400個以上であれば工具寿命に優れるといえる。
<引張試験>
図2に示したフランジ1/6B部4より、引張方向をH形鋼の長さ方向とするJIS Z2241:2011に規定されたJIS 1A号試験片を採取し、同規定に準じて引張試験を行い、降伏強度(YSまたは0.2%耐力)、引張強さTSを測定した。
<靭性試験>
図2に示したフランジ1/6B部4の裏面から1/4t部(tはフランジ厚)から、JIS Z2242:2018に規定された2mm深さVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し、同規定に準じてシャルピー衝撃試験を行い、0℃における吸収エネルギーvE0を測定した。
表2に上記評価の結果をあわせて示す。本発明の成分組成を満足する適合鋼を用い、本発明範囲の製造方法(ウェブ部の仕上げ温度、仕上げ圧下率、平均冷却速度)で作製した突条付きH形鋼(表2中の試験No.1〜18)は、ウェブ部ではドリル穴開け加工による優れた被削性を有し、フランジ部では所望の特性(引張強さTS:490MPa以上、降伏強度YS:355MPa以上、0℃における衝撃吸収エネルギーvE0:27J以上)を満足していた。
一方、H形鋼の成分組成が本発明の条件を満足しないか、あるいは、本発明範囲の製造方法を適用しなかった比較例(表2中の試験No.19〜36)は、ウェブ部の被削性ならびにフランジ部の引張強さ、降伏強度および衝撃吸収エネルギーのうちいずれかが要求特性を満足していない。
本発明は、優れた引張強度、伸びといった機械特性に加え、ドリル穴開け加工時にウェブ部の被削性に優れる突条付きH形鋼が得られるので、橋脚等の大型構造物の補強材として用いられている鉄筋の代替に適用して好適である。
1 圧延H形鋼(突条付きH形鋼)
2 フランジ
3 ウェブ
4 フランジ1/6B部(試験片採取位置)
5 突条
6 ウェブの圧延中心位置
7 硬度測定打痕位置

Claims (3)

  1. C:0.05〜0.20質量%、Si:0.05〜0.80質量%、Mn:1.00〜1.80質量%、P:0.035質量%以下、S:0.050質量%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、ウェブ部におけるフェライトとパーライトの合計面積率が90%以上であり、前記ウェブ部の平均ビッカース硬さAHvが200以下かつ標準偏差σHvが8以下であることを特徴とする突条付きH形鋼。
  2. 前記鋼組成が、さらに、A群[Cr:1.0質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Ni:1.0質量%以下およびMo:1.0質量%以下から選ばれる少なくとも1種]、B群[Al:0.10質量%以下]、C群[Nb:0.50質量%以下、V:0.50質量%以下、Ti:0.50質量%以下およびB:0.010質量%以下から選ばれる少なくとも1種]、および、D群[Pb:0.50質量%以下、Ca:0.010質量%以下、Mg:0.010質量%以下およびREM:0.010質量%以下から選ばれる少なくとも1種]の中から選ばれる少なくとも1群の元素を含有することを特徴とする請求項1に記載の突条付きH形鋼。
  3. 請求項1または2に記載の成分組成を有する鋼素材に、熱間圧延を施してフランジ部に突条を形成する突条付きH形鋼の製造方法であって、仕上げ圧延時のウェブ温度Tfを750〜1000℃とし、仕上げ圧延時のウェブ部減面率ΔAを8%以上とし、仕上げ圧延後に750℃以上の温度から500℃の温度域までのウェブ部平均冷却速度Rcを10℃/s以下で冷却することを特徴とする突条付きH形鋼の製造方法。
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