JP2021142454A - 汚泥掻き寄せ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロッシングの発生により、スプロケット、特に中間軸が有する従動スプロケットから無端チェーンが脱落することを従来よりも抑制することができる構成を備えた汚泥掻き寄せ機を提供すること。【解決手段】中間軸3が有する回転する従動スプロケット7の従動スプロケット歯部26が最も高い位置に位置したとき、当該従動スプロケット歯部26の径方向歯先端T1が、走行しているフライト12が当該従動スプロケット7部で持ち上がるようにガイドレール19の上面T2よりも高い位置とされる。【選択図】図2

Description

本発明は、沈殿池に設置される汚泥掻き寄せ機に関する。
上記汚泥掻き寄せ機として、従来では、下記の特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
特許文献1には、沈殿池の底に堆積した汚泥を複数のフライト部材で連続的に掻き寄せるように構成された4軸タイプの汚泥掻き寄せ機が記載されている。この汚泥掻き寄せ機は、駆動用支軸とアイドラ用支軸との間に、ガイドレール上を走行するフライト部材が左右側壁部に向かう移動を阻止する横押え部材、およびフライト部材の浮きを阻止する縦押え部材を備えている。また、フライト部材に取り付けられたガイドシューの摺動許容幅をL、ガイドレールの摺動レール幅をrとしたときに、フライト部材の側面と上記横押え部材との間隔dを、(L−r)/2<d<(L+r)/2の範囲に設定している。
上記の構成により、スロッシングによるフライト部材の揺れ抑制効果を高めることができるとのことである。なお、スロッシングとは、地震による長周期振動によって沈殿池内の水が縦・横に大きく揺さぶられる現象のことをいう。
特開2019−130482号公報
上記の従来技術には次の問題がある。駆動用支軸に取り付けられたスプロケットをでたところで無端チェーンの張力は最も小さくなる。また、アイドラ用支軸に取り付けられたスプロケットと無端チェーンとの掛かり範囲は比較的小さい。そのため、上記横押え部材および縦押え部材を配置するとともに、フライト部材の側面と横押え部材との間隔を数値規制することでフライト部材の揺れを抑制したとしても、スロッシングの発生により、アイドラ用支軸に取り付けられたスプロケットから無端チェーンが脱落してしまうことがなお懸念される。
本発明の目的は、スロッシングの発生により、スプロケット、特に中間軸が有する従動スプロケットから無端チェーンが脱落することを従来よりも抑制することができる構成を備えた汚泥掻き寄せ機を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の汚泥掻き寄せ機は次のように構成される。
本発明の汚泥掻き寄せ機は、沈殿池の底に堆積した汚泥を掻き寄せるための複数のフライトと、前記複数のフライトが取り付けられた左右一対の無端チェーンであって、複数のチェーンリンクが連結されてなる無端チェーンと、前記無端チェーンが掛けられた左右一対の駆動スプロケットを有する駆動軸であって、前記沈殿池内の上部に配置された駆動軸と、前記無端チェーンが掛けられた左右一対の従動スプロケットを有する中間軸であって、前記駆動軸よりも下流側、且つ前記沈殿池内の上部に配置された中間軸と、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトを下方から支持する左右一対のガイドレールであって、前記沈殿池内の上部に配置されたガイドレールと、を備える。前記従動スプロケットは、従動スプロケット本体部と、前記従動スプロケット本体部から径方向外側へ突出する複数の従動スプロケット歯部であって、前記チェーンリンクと噛み合う従動スプロケット歯部と、を有する。回転する前記従動スプロケット歯部が最も高い位置に位置したとき、当該従動スプロケット歯部の径方向歯先端が、走行している前記フライトが当該従動スプロケット部で持ち上がるように前記ガイドレールの上面よりも高い位置とされている。
この構成によると、中間軸が有する従動スプロケットと無端チェーンとの掛かり範囲が従来よりも広がる。その結果、スロッシングの発生により、従動スプロケットから無端チェーンが脱落することを従来よりも抑制することができる。
本発明において、前記駆動スプロケットは、駆動スプロケット本体部と、前記駆動スプロケット本体部から径方向外側へ突出する複数の駆動スプロケット歯部であって、前記チェーンリンクと噛み合う駆動スプロケット歯部と、を有し、回転する前記駆動スプロケット歯部が最も高い位置に位置したとき、当該駆動スプロケット歯部の径方向歯先端が、上昇してきた前記フライトが当該駆動スプロケット部で前記ガイドレールの上へ落ちるように前記ガイドレールの上面よりも高い位置とされていてもよい。
この構成によると、駆動軸においても、駆動スプロケットと無端チェーンとの掛かり範囲が従来よりも広がり、その結果、スロッシングの発生により、駆動スプロケットから無端チェーンが脱落することを従来よりも抑制することができる。
また本発明において、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトの上方に配置された左右一対の上側脱輪防止レールをさらに備え、前記上側脱輪防止レールは、前記中間軸の軸心よりも下流側まで延ばされており、且つその延ばされた下流側部分における前記フライトと対向する面が、当該上側脱輪防止レールの中途部分における前記フライトと対向する面よりも高い位置とされることで、前記フライトと前記上側脱輪防止レールとの間隔が前記従動スプロケット部分において狭くなることを防止してもよい。
この構成によると、従動スプロケットから無端チェーンが脱落することを抑制することができるとともに、従動スプロケットと上側脱輪防止レールとの間にフライトが引っかかってしまうことを抑制できる。
また本発明において、前記上側脱輪防止レールは、前記駆動軸の軸心よりも上流側まで延ばされており、且つその延ばされた上流側部分における前記フライトと対向する面が、前記中途部分における前記フライトと対向する面よりも高い位置とされることで、前記フライトと前記上側脱輪防止レールとの間隔が前記駆動スプロケット部分において狭くなることを防止してもよい。
この構成によると、駆動スプロケットから無端チェーンが脱落することを抑制することができるとともに、駆動スプロケットと上側脱輪防止レールとの間にフライトが引っかかってしまうことを抑制できる。
また本発明において、前記上側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記上側脱輪防止レールと対向する面とが平行とされてもよい。
この構成によると、上側脱輪防止レールにフライトが衝突したときのフライトの損傷を抑制することができる。
また本発明において、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトの沈殿池壁側に配置された左右一対の側方側脱輪防止レールをさらに備え、前記側方側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記側方側脱輪防止レールと対向する面とが平行とされてもよい。
この構成によると、側方側脱輪防止レールにフライトが衝突したときのフライトの損傷を抑制することができる。
また本発明において、前記上側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記上側脱輪防止レールと対向する面との間隔と、前記側方側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記側方側脱輪防止レールと対向する面との間隔とが同一とされてもよい。
本発明の汚泥掻き寄せ機によると、スロッシングの発生により、スプロケット、特に中間軸が有する従動スプロケットから無端チェーンが脱落することを従来よりも抑制することができる。
沈殿池に設置された汚泥掻き寄せ機の側断面図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 図1のC−C矢視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の汚泥掻き寄せ機は、下水処理場などの沈殿池に設置される機械である。図1から図4は、本発明の一実施形態に係る4軸タイプの汚泥掻き寄せ機100を示す。
汚泥掻き寄せ機100は、駆動軸2、中間軸3、テール軸4、および従動軸5という4本の軸を備える。駆動軸2、中間軸3、テール軸4、および従動軸5は、それぞれ、沈殿池1の幅方向における一方の側壁1a(図1)と他方の側壁1b(図4)との間に架け渡される。図1に示すように、駆動軸2は沈殿池1内の上流側の上部に配置され、従動軸5は駆動軸2の下方に配置される。中間軸3は、駆動軸2よりも下流側、且つ沈殿池1内の上部に配置される。テール軸4は、中間軸3よりも下流側、且つ沈殿池1内の底部に配置される。なお、図4は、沈殿池1内を下流側(テール軸4側)から上流側への方向で視たときの左側の側壁1b側部分を示す。
上記駆動軸2、中間軸3、テール軸4、および従動軸5は、それぞれ、左右一対の駆動スプロケット6、左右一対の従動スプロケット7、左右一対の従動スプロケット8、および左右一対の従動スプロケット9を有する。一対の各スプロケット6〜9は、沈殿池1の幅方向に間隔をあけて沈殿池1の側壁1a・1bに近い位置に配置される。これら一対の各スプロケット6〜9にそれぞれ無端チェーン10が掛けられる。よって、無端チェーン10は、汚泥掻き寄せ機100、1基あたり2本存在する(左右一対の無端チェーン10)。
上記無端チェーン10は、フライト12を取り付けるためのアタッチメント11a付きの複数のチェーンリンク11と、アタッチメント11aを有さない複数のチェーンリンク(不図示)が連結されてなるものである。アタッチメント11a付きのチェーンリンク11は、フライト12を取り付けるピッチ(=例えば、3m)毎に設けられ、当該チェーンリンク11同士は、アタッチメント11aを有さない複数のチェーンリンクで連結される。なお、無端チェーン10(チェーンリンク)は、樹脂製であってもよいし、ステンレス・炭素鋼などの金属製であってもよい。また、無端チェーン10に取り付けられる汚泥を掻き寄せるためのフライト12は、樹脂製であってもよいし、木製であってもよい。
駆動軸2は、駆動チェーン17を介して駆動装置18によって回転駆動される。駆動装置18は、例えばサイクロ減速機付電動機である。駆動軸2と駆動スプロケット6とはキー(不図示)で固定されているため、駆動軸2の回転により駆動スプロケット6が回転し、複数のフライト12が取り付けられた無端チェーン10はスプロケット6〜9によって沈殿池1内をエンドレスで移動する。なお、従動スプロケット7〜9は、各軸3〜5に回転自在に取り付けられており、駆動スプロケット6のようにスプロケット自体が外部から駆動されるものではない。
本実施形態のフライト12は、断面がコ字形状のフライト本体13と、フライト本体13に取り付けられた左右一対の第1ガイドシュー14および左右一対の第2ガイドシュー15とで構成される。図4に示すように、第1ガイドシュー14は、フライト本体13の長手方向端部に取り付けられ、第2ガイドシュー15は、第1ガイドシュー14よりも内側に取り付けられる。第1ガイドシュー14と第2ガイドシュー15との間の部分にて、チェーンリンク11がフライト本体13に固定される。
図1に示すように、沈殿池1の底には、沈殿池1の長手方向に沿って左右一対の池底レール16が敷設されている。この池底レール16の上を上記第2ガイドシュー15が摺動しながらフライト12は沈殿池1の底に堆積した汚泥を掻き寄せつつ汚泥ピット1cへ向かって走行する。
駆動スプロケット6と中間軸3の従動スプロケット7との間を走行するフライト12を下方から支持する左右一対のガイドレール19が沈殿池1内の上部に配置される。図4等に示すように、本実施形態のガイドレール19は、アングル鋼(等辺山形鋼)からなるガイドレール本体20と、ガイドレール本体20に溶接固定されたフラットバー(平鋼)からなるレール当板21とで構成される。沈殿池1の側壁1b(1a)にアンカーボルト22でブラケット23が固定され、このブラケット23の上面に支持部材24を介してガイドレール本体20が固定される。上記レール当板21(ガイドレール19)の上を第1ガイドシュー14が摺動しながらフライト12は駆動スプロケット6と従動スプロケット7との間を沈殿池1の下流側へ向かって走行する。
また、ガイドレール19の下流側、且つ沈殿池1内の底部側には、従動スプロケット7を出たフライト12を下方から支持するための左右一対のテール側ガイドレール35が配置される。
図2に示すように、従動スプロケット7は、従動スプロケット本体部25と、当該従動スプロケット本体部25から径方向外側へ突出する複数の従動スプロケット歯部26とで構成され、この従動スプロケット歯部26と無端チェーン10を構成するチェーンリンク11とが噛み合う。より詳細には、従動スプロケット歯部26の回転方向側面とチェーンリンク11のバレル部間に設けられる筒部11bの外周面とが当接することで両者が噛み合う。
ここで、フライト12の上端部の走行軌道Rを図2に二点鎖線で示すように、走行しているフライト12が従動スプロケット7部分で一旦持ち上がるように、従動スプロケット7とガイドレール19との上下方向における相対的な位置が調整されている。具体的には、回転する従動スプロケット歯部26が最も高い位置に位置したとき、当該従動スプロケット歯部26の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置(例えば、H1の距離だけ高い位置(図2参照))とされることで、走行しているフライト12が従動スプロケット7部分で持ち上がるようにされている。
ガイドレール19の上を上流側から走行してきたフライト12を、下流側斜め下方へ滑らかに移動させるには、従動スプロケット7部分において走行軌道Rが不連続な軌道とならないように、図2に示す位置よりも従動スプロケット7を少し下げた配置とする方がよいが、上記のとおり、フライト12が一旦持ち上がるように、あえて、従動スプロケット歯部26の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置となるように従動スプロケット7は配置される。
上記構成によると、従動スプロケット7と無端チェーン10(チェーンリンク11)との掛かり範囲を広げることができる。その結果、従動スプロケット7と噛み合っている無端チェーン10を構成するチェーンリンクの数を従来よりも増加させることができるとともに、フライト12が取り付けられたチェーンリンク11と従動スプロケット7とが噛み合っている時間を従来よりも長くすることが可能となり、スロッシングの発生などにより、従動スプロケット7から無端チェーン10が脱落することをより抑制することができる。
駆動スプロケット6部分についても同様である。図3に示すように、駆動スプロケット6は、駆動スプロケット本体部27と、当該駆動スプロケット本体部27から径方向外側へ突出する複数の駆動スプロケット歯部28とで構成され、この駆動スプロケット歯部28と無端チェーン10を構成するチェーンリンク11とが噛み合う。より詳細には、駆動スプロケット歯部28の回転方向側面とチェーンリンク11のバレル部間に設けられる筒部11bの外周面とが当接することで両者が噛み合う。
フライト12の上端部の走行軌道Rを図3に二点鎖線で示すように、上昇してきたフライト12が駆動スプロケット6部分でガイドレール19の上へ落ちるように、駆動スプロケット6とガイドレール19との上下方向における相対的な位置が調整されている。具体的には、回転する駆動スプロケット歯部28が最も高い位置に位置したとき、当該駆動スプロケット歯部28の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置(例えば、H1の距離だけ高い位置(図3参照))とされることで、上昇してきたフライト12が駆動スプロケット6部分でガイドレール19の上へ落ちるようにされている。
上昇してきたフライト12を、約90度旋回させてガイドレール19の上へ滑らかに導くには、駆動スプロケット6部分において走行軌道Rが不連続な軌道とならないように、図3に示す位置よりも駆動スプロケット6を少し下げた配置とする方がよいが、上記のとおり、フライト12がガイドレール19の上へ落ちるように、あえて、駆動スプロケット歯部28の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置となるように駆動スプロケット6は配置される。
上記構成によると、駆動軸2においても、駆動スプロケット6と無端チェーン10(チェーンリンク11)との掛かり範囲を広げることができる。その結果、駆動スプロケット6と噛み合っている無端チェーン10を構成するチェーンリンクの数を従来よりも増加させることができるとともに、フライト12が取り付けられたチェーンリンク11と駆動スプロケット6とが噛み合っている時間を従来よりも長くすることが可能となり、スロッシングの発生などにより、駆動スプロケット6から無端チェーン10が脱落することをより抑制することができる。
図4に示すように、沈殿池1の側壁1b(1a)にアンカーボルト22でブラケット29が固定される。ブラケット23よりも上方に配置されたこのブラケット29の下面に支持部材30を介して上側脱輪防止レール31が固定される。上側脱輪防止レール31は、駆動スプロケット6と中間軸3の従動スプロケット7との間を走行するフライト12の上方に配置される左右一対のレールであって、スロッシングの発生時などに、フライト12が上下方向へ大きく揺れることを防止するために設けられる。本実施形態の上側脱輪防止レール31は、アングル鋼(等辺山形鋼)からなる上側脱輪防止レール本体32と、上側脱輪防止レール本体32に溶接固定されたフラットバー(平鋼)からなるレール当板33とで構成される。
図2に示すように、上側脱輪防止レール31は、中間軸3の軸心よりも下流側まで延ばされている。その延ばされた下流側部分を下流側延出部分31bとする。また、図3に示すように、上側脱輪防止レール31は、駆動軸2の軸心よりも上流側まで延ばされている。その延ばされた上流側部分を上流側延出部分31cとする。この上流側延出部分31cと下流側延出部分31bとの間の部分を中途部分31aとする。
駆動スプロケット6と従動スプロケット7との間に配置される最も長い部分である上記中途部分31aの下面S1(=フライト12と対向する面)は、その下方のガイドレール19の上面T2と同じく、水平配置される。そのため、下面S1と上面T2との間隔は一定である。
前記のとおり、従動スプロケット歯部26の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置とされるため、走行しているフライト12が従動スプロケット7部分で持ち上がる。フライト12が持ち上がったときに、従動スプロケット7と上側脱輪防止レール31との間にフライト12が引っかかってしまわないように、上記下流側延出部分31bの下面S2(=フライト12と対向する面)は、中途部分31aの下面S1よりも高い位置とされて、フライト12と上側脱輪防止レール31との間隔が従動スプロケット7部分において狭くなることを防止している。
本実施形態では、走行しているフライト12が上下方向へ揺れることをより防止するために、下面S2の一部(中途部分31aとの境界部)を、フライト12の走行軌道Rに沿う円弧面S2a(湾曲面)とすることで、上側脱輪防止レール31と走行しているフライト12との間隔が常に一定となるように工夫している。
また、前記のとおり、駆動スプロケット歯部28の径方向歯先端T1が、ガイドレール19の上面T2よりも高い位置とされるため、上昇してきたフライト12が駆動スプロケット6部分でガイドレール19の上へ落ちるように移動する。駆動スプロケット6と上側脱輪防止レール31との間にフライトが引っかかってしまわないように、上記上流側延出部分31cの下面S3(=フライト12と対向する面)は、中途部分31aの下面S1よりも高い位置とされて、フライト12と上側脱輪防止レール31との間隔が駆動スプロケット6部分において狭くなることを防止している。
本実施形態では、走行しているフライト12が上下方向へ揺れることをより防止するために、下面S3の一部(中途部分31aとの境界部)を、フライト12の走行軌道Rに沿う円弧面S3a(湾曲面)とすることで、上側脱輪防止レール31と走行しているフライト12との間隔が常に一定となるように工夫している。
図4に示すように、上側脱輪防止レール31の下面S(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の上側脱輪防止レール31と対向する面12aとは平行とされている。この構成によると、スロッシングの発生などにより、上側脱輪防止レール31にフライト12が衝突したときのフライト12の損傷を抑制することができる。
本実施形態では、ガイドレール19が固定されたブラケット23の上面に、側方側脱輪防止レール34が固定される。側方側脱輪防止レール34は、駆動スプロケット6と中間軸3の従動スプロケット7との間を走行するフライト12の沈殿池1の壁側に配置される左右一対のレールであって、スロッシングの発生時などに、フライト12が左右方向へ大きく揺れることを防止するために設けられる。本実施形態の側方側脱輪防止レール34は、断面L字形状の長尺の鋼材からなる。側方側脱輪防止レール34の内側面34a(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の側方側脱輪防止レール34と対向する面12bとは平行とされている。この構成によると、スロッシングの発生などにより、側方側脱輪防止レール34にフライト12が衝突したときのフライト12の損傷を抑制することができる。図4に、沈殿池1の水面レベル(W.L.)を表示している。側方側脱輪防止レール34は、沈殿池1の水面レベルよりも下方に位置するように配置されている。
また本実施形態では、上側脱輪防止レール31の下面S(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の上側脱輪防止レール31と対向する面12aとの間隔と、側方側脱輪防止レール34の内側面34a(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の側方側脱輪防止レール34と対向する面12bとの間隔とが同一とされている。
なお、上側脱輪防止レール31が固定されるブラケット29を構成する支持板29aは、アンカーボルト22が挿入される孔36を有し、この孔36は、上下方向に長い長孔、または、アンカーボルト22(ブラケット固定部材)の径よりも十分に大きな円形孔とされる。すなわち、ブラケット29は、上下方向の高さ調整部を有する。この構成により、ブラケット29の上下方向の位置調整をすることができ、上側脱輪防止レール31の下面S(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の上側脱輪防止レール31と対向する面12aとの間隔を容易に調整することができる。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
駆動スプロケット6に関し、駆動スプロケット6部分において走行軌道Rが不連続な軌道とならないように、図3に示す位置よりも駆動スプロケット6を少し下げた配置としてもよい。この場合、上側脱輪防止レール31の上流側延出部分31cの下面S3と中途部分31aの下面S1との高さレベルを同一にするなど、上流側延出部分31cの下面S3も同様に下げた位置とする。
上側脱輪防止レール31に関し、上流側延出部分31cおよび下流側延出部分31bが省略されてもよい。
上側脱輪防止レール31の下流側延出部分31bの下面S2に円弧面S2aを設けずに、上流端から下流端まで側面視で真っすぐな直線状の下面S2としてもよい。上流側延出部分31cについても同様である。上流側延出部分31cの下面S3に円弧面S3aを設けずに、上流端から下流端まで側面視で真っすぐな直線状の下面S3としてもよい。
上側脱輪防止レール31の下面S(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の上側脱輪防止レール31と対向する面12aとの間隔と、側方側脱輪防止レール34の内側面34a(=フライト12と対向する幅広面)と、フライト12の側方側脱輪防止レール34と対向する面12bとの間隔とが異なっていてもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは勿論可能である。
1:沈殿池
2:駆動軸
3:中間軸
6:駆動スプロケット
7:従動スプロケット
10:無端チェーン
11:チェーンリンク
12:フライト
19:ガイドレール
25:従動スプロケット本体部
26:従動スプロケット歯部
27:駆動スプロケット本体部
28:駆動スプロケット歯部
31:上側脱輪防止レール
34:側方側脱輪防止レール
100:汚泥掻き寄せ機
T1:径方向歯先端
T2:ガイドレールの上面

Claims (7)

  1. 沈殿池の底に堆積した汚泥を掻き寄せるための複数のフライトと、
    前記複数のフライトが取り付けられた左右一対の無端チェーンであって、複数のチェーンリンクが連結されてなる無端チェーンと、
    前記無端チェーンが掛けられた左右一対の駆動スプロケットを有する駆動軸であって、前記沈殿池内の上部に配置された駆動軸と、
    前記無端チェーンが掛けられた左右一対の従動スプロケットを有する中間軸であって、前記駆動軸よりも下流側、且つ前記沈殿池内の上部に配置された中間軸と、
    前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトを下方から支持する左右一対のガイドレールであって、前記沈殿池内の上部に配置されたガイドレールと、
    を備え、
    前記従動スプロケットは、
    従動スプロケット本体部と、
    前記従動スプロケット本体部から径方向外側へ突出する複数の従動スプロケット歯部であって、前記チェーンリンクと噛み合う従動スプロケット歯部と、を有し、
    回転する前記従動スプロケット歯部が最も高い位置に位置したとき、当該従動スプロケット歯部の径方向歯先端が、走行している前記フライトが当該従動スプロケット部で持ち上がるように前記ガイドレールの上面よりも高い位置とされている、
    汚泥掻き寄せ機。
  2. 請求項1に記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記駆動スプロケットは、
    駆動スプロケット本体部と、
    前記駆動スプロケット本体部から径方向外側へ突出する複数の駆動スプロケット歯部であって、前記チェーンリンクと噛み合う駆動スプロケット歯部と、を有し、
    回転する前記駆動スプロケット歯部が最も高い位置に位置したとき、当該駆動スプロケット歯部の径方向歯先端が、上昇してきた前記フライトが当該駆動スプロケット部で前記ガイドレールの上へ落ちるように前記ガイドレールの上面よりも高い位置とされている、
    汚泥掻き寄せ機。
  3. 請求項2に記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトの上方に配置された左右一対の上側脱輪防止レールをさらに備え、
    前記上側脱輪防止レールは、前記中間軸の軸心よりも下流側まで延ばされており、且つその延ばされた下流側部分における前記フライトと対向する面が、当該上側脱輪防止レールの中途部分における前記フライトと対向する面よりも高い位置とされることで、前記フライトと前記上側脱輪防止レールとの間隔が前記従動スプロケット部分において狭くなることを防止している、
    汚泥掻き寄せ機。
  4. 請求項3に記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記上側脱輪防止レールは、前記駆動軸の軸心よりも上流側まで延ばされており、且つその延ばされた上流側部分における前記フライトと対向する面が、前記中途部分における前記フライトと対向する面よりも高い位置とされることで、前記フライトと前記上側脱輪防止レールとの間隔が前記駆動スプロケット部分において狭くなることを防止している、
    汚泥掻き寄せ機。
  5. 請求項3または4に記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記上側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記上側脱輪防止レールと対向する面とが平行とされている、
    汚泥掻き寄せ機。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間を走行する前記フライトの沈殿池壁側に配置された左右一対の側方側脱輪防止レールをさらに備え、
    前記側方側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記側方側脱輪防止レールと対向する面とが平行とされている、
    汚泥掻き寄せ機。
  7. 請求項6に記載の汚泥掻き寄せ機において、
    前記上側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記上側脱輪防止レールと対向する面との間隔と、前記側方側脱輪防止レールの前記フライトと対向する幅広面と、前記フライトの前記側方側脱輪防止レールと対向する面との間隔とが同一とされている、
    汚泥掻き寄せ機。
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