JP2021138239A - 車体構造 - Google Patents

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哲広 土江
真二 藤本
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真二 藤本
誠 吉崎
Makoto Yoshizaki
誠 吉崎
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Abstract

【課題】荷重を受けた際のクロスビームの落下を防止することで、電装部品の損傷を良好に抑制することができる車体構造を提供する。【解決手段】車体構造10は、車両12のフロントコンパートメント14内で車体15の左右の間を連結し、且つ電装部品26が固定されるクロスビーム20を備える。クロスビーム20には、荷重を受けることにより破損したクロスビーム20の脱落を防止する脱落防止部材80が設けられる。脱落防止部材80は、車体15とクロスビーム20の間、又はクロスビーム20の延在方向上の所定位置に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体の左右のサイドフレーム間を連結する車体構造に関する。
電気自動車等の車両は、車両の前方部のフロントコンパートメントにモータ、インバータ等の電装部品を収容している。例えば、特許文献1に示すように、フロントコンパートメントには、車体の左右(幅方向両側)に前後方向に延在する一対のサイドフレームが設けられると共に、車幅方向に延在して一対のサイドフレームを架橋するクロスビームが設けられる。そして、モータはクロスビームに懸架(固定)される一方で、インバータはクロスビーム上に固定される。
特開2019−51887号公報
ところで、上記のように電装部品が固定されたクロスビームを有する車体構造は、車両の前側から衝突等の荷重を受けることでクロスビームが破損し、この破損箇所のクロスビームが脱落するおそれがある。このようにクロスビームの破損箇所が落下すると、クロスビームを含む車載部品に電装部品が挟まれて、電装部品が損傷する可能性が高まる。
本発明は、上記の車体構造の技術に関連するものであり、簡単な構成によって、荷重を受けた際のクロスビームの落下を防止することで、電装部品の損傷を良好に抑制することができる車体構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一態様は、車両のフロントコンパートメント内で車体の左右の間を連結するクロスビームを備え、前記クロスビームは前記車体に固定部を介して連結され、前記クロスビームに電装部品が固定されている車体構造であって、前記クロスビームの破損時に前記クロスビームの脱落を防止する脱落防止部材を備え、前記脱落防止部材は、前記車体と前記クロスビームの間、又は前記クロスビームの延在方向上の所定位置に取り付けられている。
上記の車体構造は、簡単な構成によって、荷重を受けた際のクロスビームの落下を防止することで、電装部品の損傷を良好に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車体構造を後側から見た斜視図である。 クロスビーム及び脱落防止部材を示す平面断面図である。 図3Aは、車体構造がフルラップの荷重を受けた際の作用を示す平面図である。図3Bは、車体構造が車幅方向中央部に荷重を受けた際の作用を示す平面図である。図3Cは、車体構造が車幅方向端部寄りに荷重を受けた際の作用を示す平面図である。 図4Aは、第1変形例に係る脱落防止部材を示す平面図である。図4Bは、図4Aの脱落防止部材においてクロスビームが移動した場合を示す平面図である。 第2変形例に係る脱落防止部材を示す平面図である。 図6Aは、第3変形例に係る脱落防止部材を示す平面図である。図6Bは、第4変形例に係る脱落防止部材を示す断面図である。図6Cは、第5変形例に係る脱落防止部材を示す断面図である。 図7Aは、第6変形例に係る脱落防止部材を示す平面図である。図7Bは、第7変形例に係る脱落防止部材を示す断面図である。 第8変形例に係る脱落防止部材を示す平面図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る車体構造10は、図1に示すように、電気自動車の車両12において、ダッシュボードよりも前方に設けられるフロントコンパートメント14内の骨格部分を構成するものである。フロントコンパートメント14内の車体構造10は、車両12の左右(車幅方向両側)の右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lと、これら右サイドフレーム16Rと左サイドフレーム16Lの間を連結するクロスビーム20とを備える。
フロントコンパートメント14内には、車両12の走行用のモータ22、及びモータ22への電力供給を中継する高電圧部24等の電装部品26が収容される。モータ22は、クロスビーム20の下部(車高方向下側)において当該クロスビーム20に懸架される。高電圧部24は、クロスビーム20の上部(車高方向上側)に固定される。なお、クロスビーム20に固定される高電圧部24以外の電装部品26としては、インバータ28、ヒータ30a及びコンプレッサ30bを有する空調装置30等があげられる。
なお、本発明に係る車体構造10は、電気自動車への適用に限定されるものではない。車体構造10は、エンジン(不図示)とモータ22を備えるハイブリッド式の自動車、燃料電池自動車等のように、フロントコンパートメント14内に電装部品26が収容される種々の車両12に適用することができる。
車体15を構成する右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lは、高張力鋼材(ハイテン材)等の金属材料からなる高強度部材であり、例えば、角筒状に形成されて前後方向(車長方向)に延在している。右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lは、フロントコンパートメント14(ダッシュボード)よりも後方に延在して、車両12の幅方向両側の主な骨格を構成している。
フロントコンパートメント14内において、右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lは、タイヤ(不図示)に連結される車軸よりも上方を延在している。また図示は省略するが、右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lは、クロスビーム20よりも前方において、車長方向前側且つ車幅方向内側に徐々に傾斜し、車体15の前方部で車幅方向に延在するバンパ用フレーム(バンパビーム)に連結されている。
クロスビーム20は、右ブラケット32Rを介して右サイドフレーム16Rに連結されている。同様に、クロスビーム20は、左ブラケット32Lを介して左サイドフレーム16Lに連結されている。以下、右ブラケット32R及び左ブラケット32Lをまとめてブラケット32という場合もある。
右ブラケット32Rは、平面視で、車幅方向に短い一方で、車長方向に長い略長方形状に形成されている。右ブラケット32Rの右側は、複数(本実施形態では2つ)のフレーム用ボルト34によって右サイドフレーム16Rの上面に締結される。右ブラケット32Rの左側は、複数(本実施形態では2つ)のビーム用ボルト36によってクロスビーム20の上面に締結される。右ブラケット32Rの各ボルト34、36の締結位置周辺は、車幅方向に突出する山形に形成されている。
右ブラケット32Rは、2つのフレーム用ボルト34の締結位置と、2つのビーム用ボルト36の締結位置との間に段差部38を有し、内側(左側)のクロスビーム20の保持位置を高くしている。また、右ブラケット32Rにおいて、2つのフレーム用ボルト34と2つのビーム用ボルト36の締結位置は、車長方向にずれた位置にある。具体的には、2本のフレーム用ボルト34は、車長方向略中央部と車長方向前寄りとに位置する一方で、2本のビーム用ボルト36は、車長方向後寄りと車長方向略中央とに位置する。
左ブラケット32Lは、平面視で、右ブラケット32Rよりも車長方向に短い略長方形状に形成されている。左ブラケット32Lの左側は、複数(本実施形態では2つ)のフレーム用ボルト34によって左サイドフレーム16Lの上面に締結される。左ブラケット32Lの右側は、複数(本実施形態では2つ)のビーム用ボルト36によってクロスビーム20の上面に締結される。左ブラケット32Lの各ボルト34、36の締結位置周辺は、車幅方向に突出する山形に形成されている。
左ブラケット32Lも、2つのフレーム用ボルト34の締結位置と、2つのビーム用ボルト36の締結位置との間に段差部38を有し、内側(右側)のクロスビーム20の保持位置を高くしている。また、左ブラケット32Lにおいて、2つのフレーム用ボルト34と2つのビーム用ボルト36の締結位置は、車長方向に略揃っている。
クロスビーム20は、右サイドフレーム16Rと左サイドフレーム16Lの間を車幅方向に長く延在する一方で、車長方向に短い幅に形成された略長方形状に形成されている。また、クロスビーム20は、上記したようにモータ22を懸架しつつ、高電圧部24等の電装部品26を保持可能な剛性を有するように、車高方向に適度な厚みを持つように構成される。
クロスビーム20は、車体15の軽量化を図るためにアルミニウム、又はアルミニウム合金等の金属材料を適用し、金属材料を射出成形することにより製造(鋳造)された成形品である。なお、クロスビーム20を構成する材料は、アルミ以外の金属でもよく、また樹脂やセラミック等で構成してもよい。
図1及び図2に示すように、クロスビーム20の右側の端部は、右ブラケット32Rに接続するための右接続部40を有する。右接続部40は、2つのビーム用ボルト36に対応して2つの雌ネジ孔42を有し、2つの雌ネジ孔42は、クロスビーム20の右接続部40において車長方向に延在する縁部44に設けられている。右接続部40の肉厚は、クロスビーム20の車幅方向中央部の肉厚よりも厚くなっている。
また、右接続部40の縁部44において雌ネジ孔42の近傍位置(且つ後記の懸架部50よりも外側)には、クロスビーム20の強度を高めるためのリブ46が設けられている。例えば、リブ46は、クロスビーム20の前方の縁部44を車幅方向に延在する前側リブ46aと、クロスビーム20の後方の縁部44を車幅方向に延在する後側リブ46bとを含む。
同様に、クロスビーム20の左側の端部は、左ブラケット32Lに連結される左接続部48を有する。左接続部48も、2つのビーム用ボルト36に対応して2つの雌ネジ孔42を有し、2つの雌ネジ孔42は、クロスビーム20の左接続部48において車長方向に延在する縁部44に設けられている。左接続部48の肉厚は、クロスビーム20の車幅方向中央部の肉厚よりも厚くなっている。
クロスビーム20は、右接続部40及び左接続部48よりも内側に、モータ22を懸架するための一対の懸架部50を有する。一対の懸架部50は、クロスビーム20の幅方向中央部において平坦状に形成されている中央平坦部52に対し、車高方向下側に向かって若干窪む配置用溝50aを有し、この配置用溝50aには取付部材54が配置される。
取付部材54は、平面視で略正方形状に形成され、その四隅の各々が取付ネジ55によりクロスビーム20にネジ止めされている。また、モータ22のモータ用筐体56は、取付部材54及びクロスビーム20に形成された取付用孔54aを通して下方に突出したモータ用ボルト58に螺合される。モータ22は、この一対の懸架部50(取付部材54、モータ用ボルト58)によってクロスビーム20に強固に固定される。
モータ22は、回転駆動するモータ本体22aの後方部にインバータ28を積層して構成される。すなわち、モータ用筐体56は、モータ本体22a及びインバータ28の両方を収容可能な形状(車長方向に沿って見た側面視で略三角形状)に形成されている。インバータ28は、高電圧部24から出力される直流電力を交流電力に変換し、またモータ22に併設されるモータジェネレータが出力する交流電力を直流電力に変換する。なお、車両12は、モータ22の隣接位置にインバータ28を備えた構成に限定されず、例えば、高電圧部24の内部にインバータ28を備えた構成でもよい。
このように構成されたクロスビーム20は、高電圧部24を固定するための領域(以下、高電圧部配置領域60という)を、車幅方向中央部と車幅方向左側の間に備える。クロスビーム20の高電圧部配置領域60には、クロスビーム20の側辺から車長方向に突出する1以上の突出部62が設けられている。以下、クロスビーム20の前側辺から車長方向前側に突出する突出部62を前側突出部62Fといい、クロスビーム20の後側辺から車長方向後側に突出する突出部62を後側突出部62Bという。
クロスビーム20の前側辺には前側突出部62Fが一対設けられ、クロスビーム20の後側辺には後側突出部62Bが一対設けられる。各前側突出部62F及び各後側突出部62Bの上面には、高電圧部24を固定するための高電圧部用ネジ孔64が設けられている。
高電圧部24は、チャージャ、DC−DCコンバータ及びジャンクションボックスを内部に有する電装部品26である。高電圧部24は、直方形状の高電圧部用筐体66を有すると共に、この高電圧部用筐体66の四隅には高電圧部24をクロスビーム20に固定するための固定用脚部68が設けられている。
高電圧部用筐体66の前方部に設けられる一対の固定用脚部68は、車長方向前側に短く突出する前側フランジ68aを下端部に有する。一対の前側フランジ68aは、クロスビーム20と高電圧部24の取付状態で、一対の前側突出部62Fに重なり、上方からフランジ孔(不図示)に挿入された高電圧部用ボルト70(図1参照)が高電圧部用ネジ孔64に螺合されることでクロスビーム20に固定される。同様に、高電圧部用筐体66の後方部に設けられる一対の固定用脚部68は、車長方向後側に短く突出する後側フランジ68bを下端部に有する。一対の後側フランジ68bは、クロスビーム20と高電圧部24の取付状態で、一対の後側突出部62Bに重なり、上方からフランジ孔(不図示)に挿入された高電圧部用ボルト70(図1参照)が高電圧部用ネジ孔64に螺合されることでクロスビーム20に固定される。
各固定用脚部68がクロスビーム20に固定された状態で、高電圧部用筐体66の前面は、クロスビーム20の前側辺よりも前方に突出するが、一対の前側突出部62Fの前端よりも後方に配置される。また、高電圧部用筐体66の後面は、クロスビーム20の後側辺よりも後方に突出するが、一対の後側突出部62Bの後端よりも前方に配置される。すなわち、高電圧部配置領域60において、車長方向前側及び車長方向後側に最も突出しているのは、クロスビーム20(一対の前側突出部62F、一対の後側突出部62B)となっている。
高電圧部用筐体66は、ケーブル76を接続するための複数のコネクタ78(第1コネクタ78a、第2コネクタ78b)を後面に有する。第1コネクタ78aには、図示しないコンバータを介して車両12のバッテリに繋がるケーブル76である一対のバッテリケーブル76aが接続される。第2コネクタ78bには、モータ22に繋がるケーブル76である一対のモータケーブル76bが接続される。
各バッテリケーブル76a及び各モータケーブル76bは、直流電力が通電するDC線である。また、各バッテリケーブル76a及び各モータケーブル76bは、コネクタ78から車高方向下側に向かって延在する。そして、各バッテリケーブル76a及び各モータケーブル76bは、一対の後側突出部62Bの間、換言すればクロスビーム20(一対の後側突出部62B)の後端よりも内側(前側)を通るように配置される。各バッテリケーブル76aは、一対の後側突出部62Bの間を通ったクロスビーム20よりも車高方向下側において後方に向かうように延在する。また、各モータケーブル76bは、一対の後側突出部62Bの間を通ったクロスビーム20よりも車高方向下側において右方に向かうように延在して、モータ用筐体56のアダプタ56aに挿入されている。
また、クロスビーム20の上面には、車幅方向中央部から車幅方向右側の領域に空調装置30のヒータ30a等が固定される。さらに、クロスビーム20の下部には、車幅方向右側の下方に空調装置30のコンプレッサ30bが懸架される。ヒータ30a及びコンプレッサ30bには、図示しない電源ケーブルがそれぞれ接続されている。電源ケーブルは、クロスビーム20の上面や一対の後側突出部62Bの間を適宜通るように設けられる。
ここで、フロントコンパートメント14に設置されたクロスビーム20は、衝突等により車両12の車長方向前側から後方に向かって荷重がかかることで、破損が生じる可能性がある。例えば図3Aに示すように、車長方向前側からフルラップの荷重を受けた場合に、クロスビーム20は、右接続部40の右ブラケット32Rとの締結箇所の左側近傍位置、及び左接続部48の左ブラケット32Lとの締結箇所の右側近傍位置が破損するおそれがある。この際、クロスビーム20は、車長方向の荷重に伴って車長方向に延在する亀裂が形成され易い。
また図3Bに示すように、車長方向前側から車幅方向中央部に荷重を受けた場合には、クロスビーム20は、車幅方向中央部(中央平坦部52)に、車長方向に延在する亀裂が形成され易い。さらに図3Cに示すように、車長方向前側から車幅方向端部寄り(右側寄り)に荷重を受けた場合には、クロスビーム20は、荷重を受けた箇所と車幅方向反対側のブラケット32との締結箇所において、車長方向に延在する亀裂が形成され易い。
クロスビーム20は、破損に伴って分離すると、その破損箇所が元の車高位置から下方に落下する。特に、クロスビーム20には、複数種類の電装部品26が固定されており、また電装部品26の各々にはケーブル76が接続されている。クロスビーム20の落下に伴って、電装部品26やケーブル76は、クロスビーム20を含む車載部品に挟まれて損傷する可能性が高まる。
このため図2に示すように、車体構造10は、クロスビーム20に生じる破損を想定した破損想定線BLに対し、クロスビーム20の落下を防止する脱落防止部材80を備える。クロスビーム20の破損想定線BLは、クロスビーム20(又は車両12)に対して荷重をかける実験やシミュレーション等を行うことにより推定することが可能である。
本実施形態に係る脱落防止部材80は、上記した3つの破損想定線BLに対応して、クロスビーム20の右接続部40、左接続部48及び中央平坦部52の各々に設けられている。以下では、右接続部40に設けられるものを右脱落防止部材80Rともいい、左接続部48に設けられるものを左脱落防止部材80Lともいい、中央平坦部52に設けられるものを中央脱落防止部材80Ceともいう。脱落防止部材80は、クロスビーム20の破損想定線BLが1つであれば、1つ設けられるだけでよい。従って、車体構造10はクロスビーム20に少なくとも1つの脱落防止部材80を備えていればよい。
脱落防止部材80は、クロスビーム20及びブラケット32に対して別体に構成され、平面視で、車幅方向に長く延在する一方で、車長方向に短い平板に形成されている。なお、脱落防止部材80は、ブラケット32に対して一体成形されていてもよい。
図2中の脱落防止部材80は、車幅方向両端部が円弧状を呈する扁平な楕円状に形成されている。脱落防止部材80の平面形状は、特に限定されず、長方形状等に形成されてもよい。また、脱落防止部材80は、上記した車長方向に延在する破損想定線BLに対応して、破損想定線BLに直交する方向(車幅方向:クロスビーム20の延在方向)に延在するように取り付けられる。例えば、破損想定線BLがクロスビーム20の延在方向に対して斜めに想定される場合は、これに対応して脱落防止部材80を斜めに取り付けてもよい。また、破損想定線BLに直交する方向に延在していればよいので、破損想定線BLに対し脱落防止部材80を斜めに取り付けてもよい。
脱落防止部材80を構成する材料は、適宜の剛性及び柔軟性を有していればよく、金属材料及び樹脂材料のいずれを採用してもよい。例えば、脱落防止部材80は、クロスビーム20よりも硬質に構成されることで、クロスビーム20が破損しても、脱落防止部材80自体を破損しないように構成することができる。或いは、脱落防止部材80は、クロスビーム20よりも伸縮し易く構成されることで、荷重を受けた際に延伸させることが可能となり、この場合でもクロスビーム20の落下を防ぐことができる。
脱落防止部材80の延在方向両端部には、車体15の左右(本実施形態では右ブラケット32R、左ブラケット32L)又はクロスビーム20自体に、当該脱落防止部材80を固定するための固定部が設けられている。脱落防止部材80を固定する手段は、特に限定されず、ネジ止め、溶接、接着、一体成形(インサート成形)等の種々の方法を採用してよい。
具体的には、右脱落防止部材80Rは、クロスビーム20の上面を車幅方向に沿って延在し、車幅方向右側がクロスビーム20の縁部44と略同じ位置に達していることで、クロスビーム20の上面と右ブラケット32Rの下面との間に挟まれる。なお、右脱落防止部材80Rは、クロスビーム20の縁部44よりも外側(右側)に突出してもよく、クロスビーム20の縁部44よりも内側(左側)に収まっていてもよい。
右脱落防止部材80Rは、右ブラケット32Rとクロスビーム20を固定する2つのビーム用ボルト36の中間位置に配置されている。右脱落防止部材80Rの車幅方向右側の端部は、右ブラケット32Rに固定される一方で、クロスビーム20には固定されない車体用固定部82aを構成している。車体用固定部82aは、例えば、予め形成された右ブラケット32Rに対してインサート成形が施される、又は溶接がなされることにより、右ブラケット32Rの下面と一体化した固着部82a1(図6B参照)を有している。
一方、右脱落防止部材80Rにおいて右ブラケット32Rから露出した部分は、クロスビーム20の右側の破損想定線BL(切断線)を跨ぐと共に、左方に向かって短く延在している。右脱落防止部材80Rの車幅方向左側の端部は、クロスビーム20に固定されるクロスビーム用固定部82bとなっている。クロスビーム用固定部82bは、右脱落防止部材80Rを板厚方向に貫通する丸孔82b1を有し、締結ボルト84が丸孔82b1を通してクロスビーム20に螺合されることで、クロスビーム20にネジ止めされる。
なお、車体用固定部82aと車体15(ブラケット32)との固定手段、及びクロスビーム用固定部82bとクロスビーム20との固定手段は、任意に選択してよい。例えば、車体用固定部82aがネジ止めであってもよく、クロスビーム用固定部82bが溶接や一体成形であってもよい。車体用固定部82aとクロスビーム用固定部82bは同じ固定手段であってもよいことは勿論である。
左脱落防止部材80Lは、右脱落防止部材80Rと同様に、クロスビーム20の上面を車幅方向に沿って延在し、車幅方向左側がクロスビーム20の縁部44と略同じ位置に達していることで、クロスビーム20の上面と左ブラケット32Lの下面との間に挟まれる。なお、左脱落防止部材80Lは、クロスビーム20の縁部44よりも外側(左側)に突出してもよく、クロスビーム20の縁部44よりも内側(右側)に収まっていてもよい。
左脱落防止部材80Lは、左ブラケット32Lとクロスビーム20を固定する2つのビーム用ボルト36の中間位置に配置されている。左脱落防止部材80Lの車幅方向左側の端部は、左ブラケット32Lに固定される一方で、クロスビーム20には固定されない車体用固定部82aを構成している。
左脱落防止部材80Lにおいて左ブラケット32Lから露出した部分は、クロスビーム20の左側の破損想定線BL(切断線)を跨ぐと共に、右方に向かって短く延在している。本実施形態において、右脱落防止部材80Rの延在長さと、左脱落防止部材80Lの延在長さとは相互に異なっている。左脱落防止部材80Lの車幅方向右側の端部は、クロスビーム20に固定されるクロスビーム用固定部82bを構成している。
中央脱落防止部材80Ceは、クロスビーム20の車幅方向中央部において破損想定線BLを跨ぐように設けられる。また、中央脱落防止部材80Ceは、クロスビーム20の長手方向(車幅方向)と直交する短手方向(車長方向)の中間に配置されている。
中央脱落防止部材80Ceの車幅方向両端部は、クロスビーム20に各々固定されるクロスビーム用固定部82bとなっている。中央脱落防止部材80Ceにおいて一対のクロスビーム用固定部82bの間は、クロスビーム20に対し非固定の胴部86となっている。
なお、脱落防止部材80は、上記構成に限定されず、種々の変形例を適用し得る。以下、変形例に係る脱落防止部材80について、図4A〜図8を参照して説明していく。
図4Aに示す第1変形例に係る脱落防止部材80Aは、クロスビーム20の右接続部40と右ブラケット32Rの間に設けられる右脱落防止部材80RAである。この右脱落防止部材80RAは、上記した車体用固定部82aを右側の端部に有する一方で、丸孔82b1に代えて長孔88aを有するクロスビーム用固定部88を左側の端部に有する。長孔88aは、右脱落防止部材80RAの板厚方向に貫通形成され、また車幅方向に沿って延在している。締結ボルト84は、このクロスビーム用固定部88の長孔88aを挿通してクロスビーム20に螺合される。
クロスビーム用固定部88の長孔88aは、車体15(右ブラケット32R)に対するクロスビーム20の相対的な位置ずれを許容する移動許容機構90を構成する。すなわち図4Bに示すように、車両12の衝突により前側から荷重がかかった場合に、移動許容機構90は、長孔88aに沿ってクロスビーム20の移動(車幅方向及び車長方向への変位)を許容する。これにより、クロスビーム20が右脱落防止部材80RAの設置を避けるように破損することを抑制することができる。換言すれば、移動許容機構90(長孔88a)は、脱落防止部材80Aを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができ、結果的にクロスビーム20の脱落をより良好に防ぐことが可能となる。
なお、右脱落防止部材80RAの車体用固定部82aがネジ止めにより右ブラケット32Rに固定される場合には、車体用固定部82aに長孔88a(移動許容機構90)が設けられてもよい。また、移動許容機構90は、右脱落防止部材80RAへの適用に限定されず、図示及び説明は省略するが左脱落防止部材80Lに適用し得ることは勿論である。
図5に示す第2変形例に係る脱落防止部材80Bは、クロスビーム20の中央部に設けられる中央脱落防止部材80CeBである。この中央脱落防止部材80CeBは、上記した丸孔82b1を有するクロスビーム用固定部88を右側の端部に備える一方で、長孔88aを有するクロスビーム用固定部88を左側の端部に備える。長孔88aは、中央脱落防止部材80CeBの板厚方向に貫通形成され、また車幅方向に沿って延在している移動許容機構90を構成する。締結ボルト84は、このクロスビーム用固定部88の長孔88aを挿通してクロスビーム20に螺合される。
すなわち、中央脱落防止部材80CeBも、クロスビーム20の車幅方向中央部においてクロスビーム20の相対的な位置ずれを許容する移動許容機構90を備える。なお、中央脱落防止部材80CeBは、右側の端部に長孔88aを有するクロスビーム用固定部88を備える一方で、左側の端部に丸孔82b1を有するクロスビーム用固定部82bを備える構成でもよい。或いは、中央脱落防止部材80CeBは、両端に長孔88a(移動許容機構90)を備える構成でもよい。
図6Aに示す第3変形例に係る右脱落防止部材80RC(脱落防止部材80C)は、平面視で、延在方向(車幅方向)の中間位置の胴部86に、曲部92からなる移動許容機構90を有する。具体的には、曲部92は、車体用固定部82a及びクロスビーム用固定部82bに対して車長方向前側に突出した平面凸部92aとなっている。平面凸部92a(曲部92)は、車体用固定部82aとクロスビーム用固定部82bの間の直線距離に対して、右脱落防止部材80RCの胴部86を長くする。このため、平面凸部92aを有する右脱落防止部材80RCは、クロスビーム20の移動を許容して、右脱落防止部材80RCを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。
図6Bに示す第4変形例に係る右脱落防止部材80RD(脱落防止部材80D)は、車幅方向に沿った断面視で、延在方向(車幅方向)の中間位置の胴部86に、車高方向に屈曲した車高凸部92b(曲部92)を有する。この車高凸部92bも、車体用固定部82aとクロスビーム用固定部82bの間の直線距離に対して、右脱落防止部材80RDの胴部86を長くする。このため、車高凸部92bを有する右脱落防止部材80RDは、特にクロスビーム20の車高方向又は車幅方向の移動を許容して、右脱落防止部材80RDを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。
図6Cに示す第5変形例に係る右脱落防止部材80RE(脱落防止部材80E)は、車幅方向に沿った断面視で、車高方向に屈曲したクランク部92c(曲部92)を右ブラケット32Rの近傍位置に有する。また右脱落防止部材80REの右側の車体用固定部82aは、右ブラケット32Rの上面に固定されている。このように構成されたクランク部92cも、車体用固定部82aとクロスビーム用固定部82bの間の直線距離に対して、右脱落防止部材80REの胴部86を長くする。このため、クランク部92cを有する右脱落防止部材80REも、特にクロスビーム20の車高方向又は車幅方向の移動を許容して、右脱落防止部材80REを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。
なお、第3〜第5変形例に係る曲部92(移動許容機構90)も、右脱落防止部材80RC〜80REへの適用に限定されず、図示及び説明は省略するが左脱落防止部材80Lに適用し得ることは勿論である。
図7Aに示す第6変形例に係る中央脱落防止部材80CeF(脱落防止部材80F)は、第3変形例と同様に、平面視で、延在方向(車幅方向)の中間位置の胴部86に車長方向に屈曲した平面凸部92a(曲部92)を有する。平面凸部92aは、一対のクロスビーム用固定部82bの間の直線距離に対して、中央脱落防止部材80CeFの胴部86を長くする。このため、平面凸部92aを有する中央脱落防止部材80CeFも、クロスビーム20の移動を許容して、中央脱落防止部材80CeFを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。
図7Bに示す第7変形例に係る中央脱落防止部材80CeG(脱落防止部材80G)は、第4変形例と同様に、車幅方向に沿った断面視で、延在方向(車幅方向)の中間位置の胴部86に、車高方向に屈曲した車高凸部92b(曲部92)を有する。この車高凸部92bも、一対のクロスビーム用固定部82bの間の直線距離に対して、中央脱落防止部材80CeGの胴部86を長くする。このため、車高凸部92bを有する中央脱落防止部材80CeGも、中央脱落防止部材80CeGを通るようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。
本実施形態に係る車体構造10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その動作について説明する。
車両12のフロントコンパートメント14に設けられる車体構造10は、前方から衝突等の大きな荷重を受けた際に、フロントコンパートメント14が押し潰れることで搭乗者を保護する。この際、クロスビーム20は、クロスビーム20よりも前方及び後方の車載部品(ラジエータ、ダッシュボード)によって車長方向に荷重がかかる。
上記したように、クロスビーム20は、一対の前側突出部62F及び一対の後側突出部62Bを有することで、クロスビーム20上に固定された高電圧部24に荷重が直接かかることを抑制する。さらに電装部品26は、車載部品に直接挟まれて破損する機会が低減される。特に、車体構造10は、一対の後側突出部62Bの間を通るようにケーブル76を配線しているため、一対の後側突出部62Bがクロスビーム20よりも後方の車載部品に当った場合に、ケーブル76の損傷を一層抑制することができる。
そして、クロスビーム20は、大きな荷重によって、図3A〜図3Cに示すように右ブラケット32Rに締結される右接続部40、左ブラケット32Lに締結される左接続部48、又は中央平坦部52のいずれかが、略車長方向に沿って破損することがある。
クロスビーム20は、破損想定線BLを跨ぐように脱落防止部材80が設置されている。脱落防止部材80は、クロスビーム20が破損してもクロスビーム20の破損箇所の端部同士を保持し、クロスビーム20の落下を良好に防止することができる。これにより、クロスビーム20に固定される電装部品26(ケーブル76を含む)は、クロスビーム20を含む車載部品に挟み込まれることが抑制され、損傷を良好に回避することができる。
また、図4A〜図7Bに示すように移動許容機構90を有する脱落防止部材80A〜80Gであれば、荷重がかかった際にクロスビーム20の移動を許容する。これにより、移動許容機構90は、脱落防止部材80A〜80Gの設置箇所を跨ぐようにクロスビーム20の破損を誘導することができる。その結果、脱落防止部材80A〜80Gは、クロスビーム20の脱落を一層良好に防止することが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、本実施形態において車体構造10は、車体15の右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16Lに対して、ブラケット32を介してクロスビーム20を連結する構成とした。しかしながら、車体構造10は、ブラケット32を介さずに右サイドフレーム16R及び左サイドフレーム16L(車体15)にクロスビーム20を直接連結する構成でもよい。
クロスビーム20は、荷重を受けた際に破損し易い箇所(例えば、薄肉の部位)を予め有するように構成され、この破損し易い箇所を跨ぐように脱落防止部材80、80A〜80Gを設置した構成でもよい。
図8に示す第8変形例のように、右脱落防止部材80RH(脱落防止部材80H)は、クロスビーム20をワイヤ95等で吊った吊架部材94により構成されてもよい。例えば、図8における吊架部材94は、右ブラケット32Rに1つの車体用固定部94aを有し、この車体用固定部94aを基点に2本のワイヤ95を車幅方向に傾斜させて延在させている。そして吊架部材94は、各ワイヤ95の端部の各々にクロスビーム20と連結するクロスビーム用固定部94bを有する。車体用固定部94a及びクロスビーム用固定部94bは、図示しないネジ及びネジ止め用金具等によって構成される。なお、吊架部材94の構造は、特に限定されず、クロスビーム20の破損想定線BLを跨ぐように適宜張られればよい。
上記の実施形態から把握し得る技術的思想及び効果について、以下に記載する。
本発明の一態様は、車両12のフロントコンパートメント14内で車体15の左右の間を連結するクロスビーム20を備え、クロスビーム20は車体15に固定部(ブラケット32等)を介して連結され、クロスビーム20に電装部品26が固定されている車体構造10であって、クロスビーム20の破損時にクロスビーム20の脱落を防止する脱落防止部材80、80A〜80Hを備え、脱落防止部材80、80A〜80Hは、車体15とクロスビーム20の間、又はクロスビーム20の延在方向上の所定位置に取り付けられている。
上記の車体構造10は、車体15とクロスビーム20の間、又はクロスビーム20の延在方向上の所定位置に脱落防止部材80、80A〜80Hを備えているので、荷重を受けることにより破損したクロスビーム20の脱落を良好に防止することができる。これにより、車体構造10は、クロスビーム20に固定した電装部品26がクロスビーム20を含む車載部品等に挟まれて損傷することを抑制することが可能となる。
また、クロスビーム20は、荷重を受けた際に破損が想定される破損想定線BLを有し、脱落防止部材80、80A〜80Hは、破損想定線BLを跨ぐように取り付けられる。これにより、車体構造10は、破損したクロスビーム20の端部同士を脱落防止部材80、80A〜80Hによって良好に支持することができる。
また、脱落防止部材80A〜80Gは、クロスビーム20と車体15の相対的な位置ずれを許容する移動許容機構90を有する。これにより、車体構造10は、脱落防止部材80A〜80Gの設置箇所で剛性が高まることにより脱落防止部材80A〜80Gから外れた箇所においてクロスビーム20が破損することを抑制することができる。そのため脱落防止部材80A〜80Gは、クロスビーム20の破損を脱落防止部材80A〜80Gの設置箇所に誘導することができる。
また、移動許容機構90は、脱落防止部材80A、80Bが車体15に固定される車体用固定部82a、又は脱落防止部材80A、80Bがクロスビーム20に固定されるクロスビーム用固定部88に設けられる長孔88aと、長孔88aに挿入されて脱落防止部材80A、80Bを締結するボルト(締結ボルト84)とを含む。これにより、移動許容機構90は、長孔88aに沿ってクロスビーム20を移動可能とするので、脱落防止部材80A、80Bの設置箇所においてクロスビーム20の破損に伴う脱落を良好に防ぐことができる。
また、移動許容機構90は、脱落防止部材80C〜80Gの延在方向上で当該脱落防止部材80自体を曲げた曲部92である。これにより、曲部92は、衝突の際の荷重による脱落防止部材80の固定部間の相対移動を許容することが可能となる。よって、クロスビーム20の破損を脱落防止部材80C〜80Gの設置箇所に良好に誘導することができる。
また、クロスビーム20は、電装部品26よりも車長方向前側及び車長方向後側に突出している。これにより、車体構造10は、車両12が荷重を受けてフロントコンパートメント14が潰れた場合でも、車載部品により電装部品26が直接挟まれて破損することを抑制することができる。
また、クロスビーム20は、車長方向前側及び車長方向後側の各々に突出し、電装部品26が取り付けられる突出部62を有する。これにより、車体構造10は、荷重を受けた際の電装部品26の破損を防止しつつ、クロスビーム20の重量増加を最小限に抑えることができる。
また、突出部62は、前記車長方向前側及び前記車長方向後側の少なくとも一方に複数形成され、複数の突出部62の間に、電装部品26に接続されるケーブル76が配置される。これにより、車体構造10は、荷重を受けてフロントコンパートメント14が潰れた場合でも、車載部品によりケーブル76が直接挟まれることによる破損を抑制することができる。
また、クロスビーム20は、ブラケット32を介して車体15の左右に接続されており、脱落防止部材80は、ブラケット32と一体成形されている。これにより、車体構造10は、脱落防止部材80の製造コスト及び車体15への組付け工数を低減することができる。
また、クロスビーム20は、ブラケット32を介して車体15の左右に接続されており、脱落防止部材80は、ブラケット32と別体に構成され当該ブラケット32とクロスビーム20間を連結している。これにより、車体構造10は、形状及び組付け位置への自由度が高くなり、また脱落防止部材80の単体の製造コストを低減することができる。
また、クロスビーム20は、アルミニウムを鋳造した成形品である。このようにアルミニウムにより破損が生じ易いクロスビーム20であっても、車体構造10は、脱落防止部材80、80A〜80Hによってクロスビーム20の落下を防止することができる。
10…車体構造 12…車両
14…フロントコンパートメント 15…車体
20…クロスビーム 26…電装部品
32…ブラケット 40…右接続部
48…左接続部 52…中央平坦部
62…突出部 76…ケーブル
80、80A〜80H…脱落防止部材 82a、94a…車体用固定部
82b、88、94b…クロスビーム用固定部
88a…長孔 90…移動許容機構
92…曲部 BL…破損想定線

Claims (11)

  1. 車両のフロントコンパートメント内で車体の左右の間を連結するクロスビームを備え、前記クロスビームは前記車体に固定部を介して連結され、前記クロスビームに電装部品が固定されている車体構造であって、
    前記クロスビームの破損時に前記クロスビームの脱落を防止する脱落防止部材を備え、
    前記脱落防止部材は、前記車体と前記クロスビームの間、又は前記クロスビームの延在方向上の所定位置に取り付けられている
    車体構造。
  2. 請求項1記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、荷重を受けた際に破損が想定される破損想定線を有し、
    前記脱落防止部材は、前記破損想定線を跨ぐように取り付けられる
    車体構造。
  3. 請求項1又は2記載の車体構造において、
    前記脱落防止部材は、前記クロスビームと前記車体の相対的な位置ずれを許容する移動許容機構を有する
    車体構造。
  4. 請求項3記載の車体構造において、
    前記移動許容機構は、前記脱落防止部材が前記車体に固定される車体用固定部、又は前記脱落防止部材が前記クロスビームに固定されるクロスビーム用固定部に設けられる長孔と、前記長孔に挿入されて前記脱落防止部材を締結するボルトとを含む
    車体構造。
  5. 請求項3又は4記載の車体構造において、
    前記移動許容機構は、前記脱落防止部材の延在方向上で当該脱落防止部材自体を曲げた曲部である
    車体構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、前記電装部品よりも車長方向前側及び車長方向後側に突出している
    車体構造。
  7. 請求項6記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、前記車長方向前側及び前記車長方向後側の各々に突出し、前記電装部品が取り付けられる突出部を有する
    車体構造。
  8. 請求項7記載の車体構造において、
    前記突出部は、前記車長方向前側及び前記車長方向後側の少なくとも一方に複数形成され、
    複数の前記突出部の間に、前記電装部品に接続されるケーブルが配置される
    車体構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、ブラケットを介して前記車体の左右に接続されており、
    前記脱落防止部材は、前記ブラケットと一体成形されている
    車体構造。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、ブラケットを介して前記車体の左右に接続されており、
    前記脱落防止部材は、前記ブラケットと別体に構成され当該ブラケットと前記クロスビーム間を連結している
    車体構造。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記クロスビームは、アルミニウムを鋳造した成形品である
    車体構造。
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