JP2021137860A - クラッド鋼の突合せ溶接方法、溶接継手の製造方法及び溶接構造物の製造方法 - Google Patents

クラッド鋼の突合せ溶接方法、溶接継手の製造方法及び溶接構造物の製造方法 Download PDF

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尚英 古川
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Abstract

【課題】裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立できるクラッド鋼の突合せ溶接方法を提供する。【解決手段】所定の条件を満たす開先を形成するように、クラッド鋼を突き合わせる工程と、強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、非耐食鋼側から初層溶接を行い、裏ビード幅Wbに対する裏ビード高さHbである形状指数がHb/Wb<1を満たす裏ビードを高耐食材側の開先内に形成させて非耐食鋼側を溶接する工程と、耐食性が高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、裏ビードのはつり作業を行うことなく、高耐食材側を溶接する工程と、を備えるクラッド鋼の突合せ溶接方法。【選択図】図6B

Description

本発明は、クラッド鋼の突合せ溶接方法、溶接継手の製造方法及び溶接構造物の製造方法に関する。
陸上や海上における原油や天然ガスの輸送には、パイプラインが世界的に広く用いられている。パイプラインには、腐食性のある流体を流す場合が多く、高耐食性の合わせ材を内面に用いたクラッド鋼管が広く採用されている。例えば、海底油田の採掘エリアと海上構造物とを接続するライザーパイプでは、高い耐食性が要求されるため、炭素鋼管の内面にAlloy625を施したクラッド鋼管が採用される。近年、採掘エリアの更なる高深度化から、パイプ重量の増加に起因するパイプ運搬、敷設コストの増加などが課題となっており、クラッド鋼管の高強度化や薄肉化に対するニーズが高まっている。
クラッド鋼管の溶接は、鋼管製造時における鋼管長手方向のシーム溶接と、鋼管敷設時の円周溶接に大きく分けられる。
シーム溶接は、特許文献1に示すように、UOEプロセスにより両側からサブマージアーク溶接(SAW)する溶接方法や、特許文献2に示すように、合わせ材側に母材の一部に達する開先を形成して該開先の底部を母材系溶接材で融接し、さらに母材側を裏はつりして、母材側開先を母材用溶接材で融接した後、合せ材側開口部を合せ材用溶接材で融接する溶接方法が開示されている。また、スパイラル状に鋼板を加工してシーム部となる箇所を両側から連続溶接する方法なども知られている。
大径管敷設時の円周溶接では、融合不良等の欠陥を防止するため、炭素鋼側からの初層溶接により形成された裏ビードを裏はつり作業により除去した後、鋼管の内面から合わせ材側を溶接する手法が知られている。しかし、内径が50インチ以下の小径管においては、パイプ内側へ人が入って作業を行う、内面からの裏はつり作業が極めて困難となることから、外側より片面溶接が行われる。
しかしながら、外側から片面溶接を行う場合、高温割れが生じやすいことが知られており、このような初層溶接の高温割れに対し、非特許文献1及び非特許文献2には、短絡波形制御が可能な電源を用いて、ソリッドワイヤ又はメタルコアードワイヤで溶接し、開先残り部分をフラックスコアードワイヤ、ソリッドワイヤ又はメタルコアードワイヤで溶接する方法が記載されている。そして、この施工法を用いれば、入熱が低い溶接が可能となるため、一般的に高温割れの発生し易い初層溶接においても、高温割れを抑制できるとしている。
特開平7−290244号公報 特開平7−88653号公報
「Lincoln STT Process Welds China‘s Longest Pipeline」、[令和2年3月6日検索]、インターネット<URL:https://www.lincolnelectric.com/de−de/support/application−stories/Pages/china−longest−pipeline.aspx> 「Combining Advanced Technologies Can Improve Pipeline Welding Performance」、[令和2年3月6日検索]、インターネット<URL:https://www.hobartbrothers.com/index.php?mact=News,cntnt01,print,0&cntnt01articleid=53&cntnt01showtemplate=false&cntnt01returnid=523>
なお、裏ビードがパイプ内面に残される場合は共用上問題なく使用されているが、その上に溶接を行う場合には融合不良等の欠陥を誘発するおそれがあるため、裏はつりが必要となる。裏はつりを必要としない大入熱の肉盛溶接を行う場合には、全姿勢での溶接が行えず、固定管の円周溶接に適用できない。また、合わせ材として、例えばAlloy625が使用されたクラッド鋼管を片側溶接する場合、溶接材料としては、一般的にNi基合金が選択される。これは、初層溶接でAlloy625と同等以上の耐食性を有する溶接金属を形成し、かつ高耐食溶接金属と非耐食鋼の異材溶接部での割れ発生が防止可能なことによる。
しかし、現存するNi基合金の溶接材料で作製される溶接金属の降伏応力は、420〜480MPa程度であり、非耐食鋼母材よりも溶接部の強度の方が高いオーバーマッチ継手となるためには、非耐食鋼管として米国石油協会が定めるAPI 5L X60〜X65(耐力:420〜450MPa)の鋼管の使用が限界であり、さらなる高強度材料であるAPI5LX65〜X80の鋼管に適用することができない。なお、合わせ材としてステンレス鋼等が用いられる場合にも同様である。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立できるクラッド鋼の突合せ溶接方法を提供することにある。
したがって、本発明の上記目的は、クラッド鋼の突合せ溶接方法に係る下記[1]の構成により達成される。
[1] 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接方法であって、
下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
を備えることを特徴とするクラッド鋼の突合せ溶接方法。
W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
H<D ・・・式(2)
/W<1 ・・・式(3)
ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
この構成によれば、裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立できる。
また、クラッド鋼の突合せ溶接方法に係る本発明の好ましい実施形態は、以下の[2]〜[9]に関する。
[2] 前記高耐食材側に形成される前記開先の形状は、2<W−G、D≦2H、及び90°≦θ≦120°の全てを満足する、[1]に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
ただし、G:ルートギャップ[mm]である。
この構成によれば、非耐食鋼側の初層溶接において、高耐食材の合わせ材の溶融を抑制することができ、これにより過度な溶接金属の硬化を防止することができる。また、ガスシールドアーク溶接により高耐食材側を溶接する際、溝端部に生じる融合不良を低減することができる。
[3] 前記第2の溶接材料を用いた前記高耐食材側の溶接における溶接電流は150〜250Aである、[1]又は[2]に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、固定管の溶接で必要となる全溶接姿勢において、ビード形状の凹凸が少なく、融合不良などの溶接欠陥を抑制できる。
[4] 前記高耐食材側の溶接をガスシールドアーク溶接により行い、該ガスシールドアーク溶接における溶接電流の条件として、下向溶接の場合は160〜220A、立向溶接の場合は150〜220A、上向溶接の場合は160〜220Aとする、[1]〜[3]のいずれか1つに記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、アークが安定した状態でのガスシールドアーク溶接が可能となる。
[5] 前記クラッド鋼は、クラッド鋼板又はクラッド鋼管であり、前記溶接電流を、直線状、ステップ状、曲線状のうち少なくとも1つで変化させるように制御する、[4]に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、溶接電流を滑らかに変化させることで、溶接姿勢によらず、融合不良のない良好な肉盛り溶接金属が得られる。
[6] 前記高耐食材側の溶接における溶接入熱量Qを1.0〜6.0kJ/mmとする、[1]〜[5]のいずれか1つに記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、融合不良が少なく、かつ溶落ちの危険性が少ない、良好な肉盛溶接金属が得られる。
[7] 前記クラッド鋼は、非耐食鋼板と高耐食材の合わせ材である、[1]〜[6]のいずれか1つに記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、非耐食鋼板と高耐食材で構成されたクラッド鋼を突合せ溶接できる。
[8] 前記耐食材は、ステンレス鋼板又はNi基合金板のいずれかである、[7]に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、耐食材が、ステンレス鋼板又はNi基合金板であるクラッド鋼を突合せ溶接できる。
[9] 半自動溶接又は自動溶接のいずれかで溶接される、[1]〜[8]のいずれか1つに記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
この構成によれば、クラッド鋼を溶接欠陥なく安定して突合せ溶接できる。
また、本発明の上記目的は、溶接継手の製造方法に係る下記[10]の構成により達成される。
[10] 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接により作製される溶接継手の製造方法であって、
下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
を備えることを特徴とする溶接継手の製造方法。
W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
H<D ・・・式(2)
/W<1 ・・・式(3)
ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
この構成によれば、裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立でき、クラッド鋼が突合せ溶接された構造の溶接継手を溶接欠陥なく製造することができる。
また、本発明の上記目的は、溶接構造物の製造方法に係る下記[11]の構成により達成される。
[11] 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接により作製される溶接構造物の製造方法であって、
下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
を備えることを特徴とする溶接構造物の製造方法。
W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
H<D ・・・式(2)
/W<1 ・・・式(3)
ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
この構成によれば、裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立でき、クラッド鋼が突合せ溶接された構造を有する、例えばパイプや圧力容器などの溶接構造物を溶接欠陥なく製造することができる。
本発明のクラッド鋼の突合せ溶接方法によれば、裏ビードのはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼側において非耐食鋼の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管の耐食性と高強度とを両立できる。
図1は、本発明に係るクラッド鋼管の断面図及び溶接部の拡大図である。 図2は、図1に示す高耐食材側の開先形状を示す断面図である。 図3は、非耐食鋼側の開先形状を示す断面図である。 図4は、非耐食鋼の初層溶接により形成される裏ビード形状の断面図である。 図5Aは、高耐食材側の開先形状の一例を示す概略図である。 図5Bは、高耐食材側の他の開先形状を示す概略図である。 図6Aは、評価試験に用いられた鋼板の開先形状を示す概略図である。 図6Bは、評価試験のために鋼板に作製した裏ビード形状を示す概略図である。
以下、本発明に係るクラッド鋼の突合せ溶接方法の一実施形態を、クラッド鋼管のシーム溶接を例に、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の溶接方法は、クラッド鋼管のシーム溶接に限定されず、クラッド鋼管の円周溶接やクラッド鋼板の突合せ溶接にも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態のクラッド鋼管10は、炭素鋼板などの非耐食鋼板と、合わせ材としてのステンレス鋼板やNi基合金板などの耐食金属板である高耐食材を、圧延などにより接合してクラッド鋼板とし、さらにUOEプロセスにより非耐食鋼板を外側にして断面円形に成形した後、突合せ端面13同士をシーム溶接することで、溶接金属14を形成して製造される。すなわち、クラッド鋼管10の外面側を非耐食鋼11で形成し、内面側を高耐食材12で形成することで、非耐食鋼11により機械的強度を確保するとともに、高耐食材12により耐食性を確保している。なお、以下の説明において、高耐食材12は、合わせ材12と言うこともある。
具体的に、クラッド鋼管10の溶接は、図2及び図3に示すように、非耐食鋼11側及び高耐食材12側のそれぞれに、あらかじめ溝加工を施して、非耐食鋼11側の開先20Aと高耐食材12側の開先20Bを形成する。そして、開先20A及び開先20Bにつき、開先20A,開先20Bの順でアーク溶接する。まず、開先20A及び開先20Bの開先形状について説明する。
<非耐食鋼側の開先形状>
非耐食鋼11側の開先20Aの形状は、特に限定されないが、例えば図3に示すように、開先20Aの一方の溝角度θは30°≦θ≦60°の範囲に設定され、θは5°≦θ≦30°の範囲に設定され、対峙する面は対称かあるいはそれに近い形状が採用されるのが一般的である。
<高耐食材側の開先形状>
高耐食材12側の開先20Bの形状は、図2及び図5Aに示すように、最大溝幅Wmax=W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}として、下記式(1)及び式(2)の条件を満足する形状に形成される。
W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
H<D ・・・式(2)
ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]である。
なお、図5Bに示すように、溝底部21と側面22との角部(溝端部)にR加工が施されない場合は、上式においてR=0であり、最大溝幅Wmax=W+2Dtan(θ−90°)≦20mmで表される。溝端部は、いずれの形状であってもよいが、滑らかな形状に形成されるのが、融合不良の発生をより抑制させるという観点から好ましい。
最大溝幅Wmax≦20mmとする理由は、溝幅の増加に伴いウィービング幅を増加させる必要があり、過度のウィービング幅の増加は、固定管に要求されるような全溶接姿勢での溶接において、ビード表面の凹凸が大きくなり、融合不良を助長してしまうおそれがあることによる。また、過度に溝幅を大きくすることは、開先断面積が大きくなることを意味し、溶接能率を低下させるため実用的でない。
また、H<Dとする理由は、合わせ材12の事前除去が不十分なまま、非耐食鋼11側から、強度が非耐食鋼11と同等以上の第1の溶接材料、すなわち非耐食鋼用溶接材料を用いて初層溶接した場合、合わせ材12を溶融してしまうおそれがあることによる。合わせ材12を溶融した非耐食鋼用溶接材料が生成する溶接金属中には、焼入れ性の高い合金成分が混入し、過度な溶接金属の硬化を招き、延性を著しく低下させ、割れが生じるリスクがある。よって、H<Dとすることで、当該リスクを大幅に低減することが可能となる。なお、高耐食材12の好ましい厚さHは、略1〜12mmであり、開先20Bの好ましい溝深さDは、略(H+1)〜(H+5)mmである。
さらに、高耐食材12側に形成される開先20Bの形状は、2<W−G、D≦2H、及び90°≦θ≦120°の全てを満足することが好ましい。ここで、G:ルートギャップであり、G≦10mmを満たすのが良い。
2<W−Gとする理由は、非耐食鋼11側からの初層溶接において、合わせ材12を溶融することなく溶接を行うことができることによる。高耐食材12側の化学成分が非耐食鋼側溶接金属に混入すると、過度の溶接金属の硬化を招き、延性を著しく低下させ、割れが生じてしまうおそれがある。なお、好ましくはW−G≦15mmとするのがよい。W−Gを15mm以下とすることで、固定管のように全姿勢での溶接が必要な場合に、より安定した溶接を行うことができる。
D≦2Hとする理由は、D>2Hになると、過度に溝断面積が増加して溶接能率を低下させるだけでなく、継手強度を担保する非耐食鋼11側の溶接金属部が減少することに繋がり、継手強度を低下させてしまうことによる。なお、実際に溝加工を行う際は、鋼管の継手強度を考慮した上で、H<D≦2Hの範囲内から適宜、選定及び加工されるのがよい。
90°≦θ≦120°とする理由は、θが小さいと、ガスシールドアーク溶接により高耐食材12側から溶接する際、溝端部に融合不良を生じやすいことによる。よって、θを90°以上にすることで当該リスクを低減することができる。なお、好ましくは、θ≧95°とするのがよい。θ≦120°とするのは、θが過度に大きいと、開先断面が大きくなることに起因する溶接能率の低下を招き、実用的でなくなるためである。
上記に加え、非耐食鋼11側に形成される開先20Aの形状は、0mm<F≦4mmをさらに満足することが好ましい。ただし、F:ルートフェイスである(図3を参照)。
0mm<F≦4mmとする理由は、ルートフェイスFが4mmを超えると、非耐食鋼11側からの初層溶接において、溶込み不良が生じるおそれがあり、また安定した裏ビード30の形成が極めて難しくなることによる。
<クラッド鋼管の溶接>
このような開先20(20A,20B)を有するクラッド鋼管10の溶接は、まず、非耐食鋼11側の開先20Aから、強度が非耐食鋼11と同等以上、すなわち同等又はオーバーマッチとなる第1の溶接材料(図示せず)を用いたガスシールドアーク溶接により、非耐食鋼11側を溶接する。このガスシールドアーク溶接は、従来の溶接方法での実施が可能であり、初層溶接には、短絡移行を安定化する波形制御が可能な電源を用いることができる。
非耐食鋼11側の初層溶接により、高耐食材12側の開先20B内には、図4に示すように裏ビード30が形成される。裏ビード30の形状指数H/Wは、下記式(3)の条件を満足する必要がある。
/W<1 ・・・式(3)
ただし、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
/W<1とする理由は、裏ビード30が過度に凸形状、すなわちH/W≧1になると、高耐食材12側を溶接する際に、裏ビード30の止端部(母材面とビード表面の交線)を十分に溶融することができず、融合不良を生じてしまうおそれがあることによる。なお、裏ビード30の形状は、溶接条件を制御することで管理可能である。H/Wが1を超える場合には、従来通り、裏はつりを実施した後、高耐食材12側の溶接を行う必要がでてしまう。
続いて、上記した非耐食鋼11側からの溶接終了後、耐食性が高耐食材12と同等以上の第2の溶接材料(図示せず)を用い、裏ビード30のはつり作業を行うことなく、クラッド鋼管10の内面から合わせ材12側の開先20Bに、マグ溶接やガスタングステンアーク溶接といった、ガスシールドアーク溶接により肉盛溶接する。
なお、上記した非耐食鋼11側からの溶接及び高耐食材12側からの溶接は、半自動溶接と自動溶接のいずれを用いてもよい。
以上のように、所定の非耐食鋼11側の開先形状及び高耐食材12側の開先形状の条件を満足し、かつ、所定の条件を満足するクラッド鋼管10の溶接を行うことで、裏ビード30のはつり作業を行うことなく、パイプの内側から全姿勢での溶接を行うことができ、かつ、非耐食鋼11側において非耐食鋼11の強度と同等以上となる溶接材料による溶接を可能にして、クラッド鋼管10の耐食性と高強度とを両立できる。なお、継手強度については、非耐食鋼11側の溶接材料である第1の溶接材料の溶接金属性能で担保しつつ、内面の耐食性については、合わせ材12と高耐食材12側の溶接材料である第2の溶接材料で担保する。
そして、クラッド鋼管10の耐食性と高強度とを両立させることで、クラッド鋼が突合せ溶接された構造の溶接継手や、例えばパイプや圧力容器などの溶接構造物を溶接欠陥なく製造することができる。
<高耐食材側を溶接する際の好ましい条件>
(溶接電流)
マグ溶接の場合、溶接電流は溶接材料の送給量と密接な関係があり、溶接電流の増減により溶着金属量が変化する。ガスタングステンアーク溶接の場合、電流の増減は溶着金属量には影響を与えないが、溶接入熱量の増減によりアークが溶融する面積が変化し、溶接後のビード形状に大きな影響を与える。いびつなビード形状は、次層以降の溶接において融合不良やスラグ巻込みなどの溶接欠陥の発生を助長してしまう。しかし、高耐食材12側を溶接する際の溶接電流の電流値を150〜250Aとすることで、固定管の溶接で必要となる全溶接姿勢において、凹凸が少なく、かつ融合不良などの溶接欠陥を招きにくい形状を得ることができる。
さらに、高耐食材12側の溶接をガスシールドアーク溶接により行う際、各溶接姿勢における溶接電流の条件として、下向溶接の場合は160〜220A、立向溶接の場合は150〜220A、上向溶接の場合は160〜220Aとすることが好ましい。特に、ガスシールドアーク溶接の一例であるマグ溶接により行う際、各溶接姿勢における溶接電流の条件として、下向溶接の場合は180〜200A、立向溶接の場合は150〜170A、上向溶接の場合は180〜200Aとすることが好ましい。また、高耐食材12側の溶接をガスタングステンアーク溶接により行う際、各溶接姿勢における溶接電流の条件として、下向溶接の場合は160〜220A、立向溶接の場合は160〜220A、上向溶接の場合は160〜220Aとすることが好ましい。これにより、アークが安定した状態での溶接が可能となる。
また、クラッド鋼管10の溶接中に溶接姿勢が変化する場合、各溶接姿勢における溶接電流は、急な変化を伴うのではなく、溶接電流を、直線状、ステップ状、曲線状のうち少なくとも1つで変化させるように制御し、溶接電流の急激な変化を抑制することが好ましい。このように、溶接電流を滑らかに変化させることで、溶接姿勢によらず、融合不良のない良好な肉盛り溶接金属が得られる。例えば、溶接電流を5〜30[A/rad]ずつ、好ましくは10〜25[A/rad]ずつ、より好ましくは15〜20[A/rad]ずつ、滑らかに変化させることが好ましい。
(溶接入熱量Q)
マグ溶接又はガスタングステンアーク溶接において、溶接入熱量Qが低いと、高耐食材12側に形成される裏ビード30の止端部(母材面とビード表面の交線)や溝端部を十分に溶融するだけの熱量が無く、融合不良を招く可能性がある。一方、溶接入熱量Qが高いと、肉盛溶接金属の凸形状化、さらには溶落ちを誘発する危険性が増加する。よって、高耐食材12側の溶接における溶接入熱量Qは、1.0kJ/mm≦Q≦6.0kJ/mmで制限することが好ましい。これにより融合不良が少なく、かつ溶落ちの危険性が少ない良好な肉盛溶接金属が得られる。
なお、例えばガスシールドアーク溶接の一例であるマグ溶接の場合、上記溶接入熱量Qは、1.0kJ/mm≦Q≦3.0kJ/mmで制限することがより好ましい。また、例えばガスタングステンアーク溶接の場合、上記溶接入熱量Qは、4.0kJ/mm≦Q≦6.0kJmmで制限することがより好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<評価試験1>
図6A及び図6Bに示すように、供試鋼板としてのJIS G3106(2015) SM490Aの鋼板(軟鋼)41に、合わせ材のカットバック(開先20B)を想定した溝42を加工し、さらに非耐食鋼11側からの溶接により形成が想定される裏ビード30を溝42の中央部に形成して、比較例である試験No.1〜No.6及び試験No.10の各試験片40Aと、実施例である試験No.7〜試験No.9の各試験片40Bをそれぞれ作製した。
裏ビード30は、施工法のロバスト性を検証する目的で、表1に示す溶接条件で溶接し、表2に示すように、タイプ1〜タイプ4の4タイプの形状指数H/Wを有する裏ビード30を作製した。
Figure 2021137860
Figure 2021137860
表3には、試験No.1〜試験No.10の各試験片40A,40Bを合わせ材側から溶接する際の施工法及び溶接方法を、溝形状及び裏ビード形状とともに示している。なお、試験No.1〜試験No.3における溝端部形状の曲率半径は、R≒0を想定して加工した結果、0.4mm程度であった。
Figure 2021137860
そして、タイプ1〜4の裏ビードを有する各試験片40A,40Bを、それぞれ下向姿勢、立向姿勢、上向姿勢でマグ溶接を行い、継手の健全性を評価した。評価結果を溶接条件とともに、表4−1〜表4−3に示す。
健全性の評価は、X線透過試験を行い、JIS Z3104(2014出版)「鋼溶接継手の放射線透過試験方法」付属書4表1に従い、きずの種別判定をし、付属書4表5に従い、きずの分類を行った。ここで、きずの評価基準は「欠陥無し」、「1類」及び「2類」を、健全な肉盛溶接金属(合格)であると評価し、「3類」及び「4類」を、不健全な肉盛溶接金属(不合格)であると評価した。
また、溶落ちが無く溶接が完了し、かつ健全な肉盛り溶接金属が得られた溶接条件を評価するものとして、下記に示す総合評価A又はBのものを合格とし、総合評価Cのものを不合格とした。
[総合評価]
A:全姿勢での溶接が良好でかつ欠陥無し
B:全姿勢での溶接が良好で若干の欠陥有り(ただし、非破壊試験において合格)
C:少なくとも一部の姿勢での溶接に難があり、溶接欠陥を生じやすい
Figure 2021137860
Figure 2021137860
Figure 2021137860
表4−1〜表4−3に示すように、比較例である試験No.1〜試験No.6の試験片40Aは、最大溝幅Wmaxが本発明で規定する条件(Wmax≦20mm)を満足せず、また、同じく比較例である試験No.10の試験片40Aは、裏ビード30の形状指数H/Wが本発明の規定する条件(H/W<1)を満足しないため、溶接姿勢によってはX線透過試験による判定が合格であったものが存在するものの、いずれも総合評価Cで不合格であった。
一方、実施例である試験No.7〜試験No.9の試験片40Bは、溝形状及び裏ビード30の形状指数H/Wのいずれもが、本発明で規定する条件を満足しており、いずれの溶接姿勢においてもX線透過試験による判定が合格であり、いずれも総合評価A又はBで合格であった。
<評価試験2>
炭素鋼管(JIS G3445(2016)STKM 13A−SH)を供試し、固定管の円周溶接での評価を行った。評価試験1の結果を参照して、溝形状はW−G=6mm、D=7mm(合わせ材厚さH=5mmと想定)、R=5mmに固定した条件により、継手の健全性を評価した。
表5には、円周溶接における施工法及び溶接方法を、溝形状及び裏ビード30の形状指数H/Wとともに示している。
Figure 2021137860
なお、肉盛溶接は、試験No.11で示すマグ溶接に加え、試験No.12で示すガスタングステンアーク溶接でも実施した。また、溶接電流が変化する場合において、溶接電流を19A/rad程度ずつ滑らかに変化させた。融合不良のない良好な肉盛り溶接金属が得られた。なお、試験No.12は半自動溶接で実施したが、自動機を適用した場合も同じ効果が期待される。
表6に、継手の健全性の評価結果を溶接条件とともに示す。なお、健全性の評価基準は、第1評価試験と同様の手順による。表6に示すように、実施例である試験No.11及び試験No.12の試験片40Aは、溝形状及び裏ビード30の形状指数H/Wのいずれもが、本発明で規定する条件を満足しており、X線透過試験による判定が合格であり、いずれも総合評価A又はBで合格であった。よって、円周溶接での評価においても、評価試験1と同様の結果が得られた。
Figure 2021137860
なお、本発明は、前述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
10 クラッド鋼管(クラッド鋼)
11 非耐食鋼
12 高耐食材(合わせ材、ステンレス鋼板、Ni基合金板)
20,20A,20B 開先
30 裏ビード
D 溝深さ
F ルートフェイス
G ルートギャップ
H 高耐食材の厚さ
裏ビード高さ
裏ビード幅
/W 裏ビードの形状指数
R 溝端部の曲率半径
W 高耐食材側の溝平行部長さ
max 最大溝幅
θ,θ,θ 溝角度

Claims (11)

  1. 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接方法であって、
    下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
    強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
    耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
    を備えることを特徴とするクラッド鋼の突合せ溶接方法。
    W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
    H<D ・・・式(2)
    /W<1 ・・・式(3)
    ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
  2. 前記高耐食材側に形成される前記開先の形状は、2<W−G、D≦2H、及び90°≦θ≦120°の全てを満足する、請求項1に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
    ただし、G:ルートギャップ[mm]である。
  3. 前記第2の溶接材料を用いた前記高耐食材側の溶接における溶接電流は150〜250Aである、請求項1又は2に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  4. 前記高耐食材側の溶接をガスシールドアーク溶接により行い、該ガスシールドアーク溶接における溶接電流の条件として、下向溶接の場合は160〜220A、立向溶接の場合は150〜220A、上向溶接の場合は160〜220Aとする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  5. 前記クラッド鋼は、クラッド鋼板又はクラッド鋼管であり、前記溶接電流を、直線状、ステップ状、曲線状のうち少なくとも1つで変化させるように制御する、請求項4に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  6. 前記高耐食材側の溶接における溶接入熱量Qを1.0〜6.0kJ/mmとする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  7. 前記クラッド鋼は、非耐食鋼板と高耐食材の合わせ材である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  8. 前記高耐食材は、ステンレス鋼板又はNi基合金板のいずれかである、請求項7に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  9. 半自動溶接又は自動溶接のいずれかで溶接される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のクラッド鋼の突合せ溶接方法。
  10. 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接により作製される溶接継手の製造方法であって、
    下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
    強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
    耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
    を備えることを特徴とする溶接継手の製造方法。
    W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
    H<D ・・・式(2)
    /W<1 ・・・式(3)
    ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
  11. 高耐食材及び非耐食鋼の合わせ材であるクラッド鋼の突合せ溶接により作製される溶接構造物の製造方法であって、
    下記式(1)及び式(2)の条件を満たす開先を形成するように、前記クラッド鋼を突き合わせる工程と、
    強度が非耐食鋼と同等以上の第1の溶接材料を用い、前記非耐食鋼側から初層溶接を行い、下記式(3)に示す形状指数の裏ビードを前記高耐食材側の前記開先内に形成させて前記非耐食鋼側を溶接する工程と、
    耐食性が前記高耐食材と同等以上の第2の溶接材料を用い、前記裏ビードのはつり作業を行うことなく、前記高耐食材側を溶接する工程と、
    を備えることを特徴とする溶接構造物の製造方法。
    W+2{Rcos(θ−90°)+(D−R(1−sin(θ−90°)))tan(θ−90°)}≦20 ・・・式(1)
    H<D ・・・式(2)
    /W<1 ・・・式(3)
    ただし、W:高耐食材側の溝底の平行部長さ[mm]、R:溝端部の曲率半径[mm]、θ:溝壁と溝底がなす角度[°]、D:溝深さ[mm]、H:高耐食材の厚さ[mm]、H:裏ビード高さ[mm]、W:裏ビード幅[mm]、である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117428296A (zh) * 2023-12-07 2024-01-23 鞍钢股份有限公司 一种钛钢复合板熔化焊接工艺

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