JP2021132276A - マルチプレクサおよび通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時伝送する2つの通信バンド間の周波数ギャップが小さい場合であってもEVMの劣化を抑制できるマルチプレクサを提供する。【解決手段】マルチプレクサ1は、共通端子100と、共通端子100に接続され、第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含むフィルタ10と、共通端子100に接続され、第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含むフィルタ20と、共通端子100に接続され、第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含むフィルタ30と、共通端子100に接続され、第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含むフィルタ40と、を備え、第1通信バンドの送信帯域および第2通信バンドの送信帯域は、第1通信バンドの受信帯域と第2通信バンドの受信帯域との間に挟まれており、第1通信バンドおよび第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチプレクサおよび通信装置に関する。
マルチバンド化およびマルチモード化に対応した高周波フロントエンド回路に対して、複数の高周波信号を低損失かつ高アイソレーションで同時伝送することが求められている。
特許文献1には、通過帯域の異なる複数のフィルタがマルチプレクサ(スイッチ)を介してアンテナに接続された構成を有する受信モジュール(伝送回路)が開示されている。
米国特許出願公開第2016/0127015号明細書
3GPP(Third Generation Partnership Project)では、近年、5G(5th Generation)−NR(New Radio)の通信バンドを用いた高周波信号の同時伝送が規定されている。例えば、5G−NRの通信バンドの高周波信号と4G(4th Generation)−LTE(Long Term Evolution)の通信バンドの高周波信号との同時伝送(EN−DC:LTE−NR Dual Connectivity)などが挙げられる。
周波数の異なる第1通信バンドおよび第2通信バンドの高周波信号を同時伝送する場合には、第1通信バンドの高周波信号と第2通信バンドの高周波信号とのアイソレーションを確保する必要がある。この観点から、第1通信バンドおよび第2通信バンドに対応するフィルタは個別に配置されることが必要となる。
5G−NRの高周波信号は、4G−LTEの高周波信号に比べてエラーベクトル振幅(EVM:Error Vector Magnitude)の要求仕様が厳しくなっているため、EVMが劣化する傾向にあるフィルタ通過帯域の端部領域(通信バンドの端部のチャンネル)では要求される仕様を満たしにくくなる。このため、特許文献1に開示された受信モジュールのように、個別に配置された複数のフィルタを、周波数ギャップが小さい第1通信バンドおよび第2通信バンドの同時使用に適用した場合には、通過帯域にわたり良好なEVMを確保することが困難となる。
そこで、本発明は、同時伝送する2つの通信バンド間の周波数ギャップが小さい場合であってもEVMの劣化を抑制できるマルチプレクサおよび通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通信バンドの高周波信号と、前記第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能なマルチプレクサであって、共通端子と、前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第1フィルタと、前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第2フィルタと、前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第3フィルタと、前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第4フィルタと、を備え、前記第1通信バンドの送信帯域および前記第2通信バンドの送信帯域は、前記第1通信バンドの受信帯域と前記第2通信バンドの受信帯域との間に挟まれており、前記第1通信バンドおよび前記第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである。
本発明によれば、同時伝送する2つの通信バンド間の周波数ギャップが小さい場合であってもEVMの劣化を抑制できるマルチプレクサおよび通信装置を提供することができる。
実施の形態1に係るマルチプレクサおよび通信装置の回路ブロック図である。 実施の形態1に係るマルチプレクサを構成する各フィルタの通過帯域と通信バンドとの周波数関係を示す図である。 実施の形態1に係るマルチプレクサの配線の構成を表す図である。 実施の形態1に係るマルチプレクサの通信方式の組み合わせに対応した各配線長の優先順位を示す図である。 実施の形態1に係るマルチプレクサの実装構成の第1例を示す図である。 実施の形態1に係るマルチプレクサの実装構成の第2例を示す図である。 実施の形態2に係るマルチプレクサおよび通信装置の回路ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
また、以下において、「信号経路」とは、高周波信号が伝搬する配線、当該配線に直接接続された電極、および当該配線または当該電極に直接接続された端子等で構成された伝送線路であることを意味する。
(実施の形態1)
[1.1 マルチプレクサ1および通信装置6の構成]
図1は、実施の形態1に係るマルチプレクサ1および通信装置6の回路ブロック図である。図1に示すように、通信装置6は、マルチプレクサ1と、アンテナ2と、RF信号処理回路(RFIC)3と、低雑音増幅器61および62と、電力増幅器51および52と、を備える。
RFIC3は、アンテナ2で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路の一例である。具体的には、RFIC3は、マルチプレクサ1を介して入力された受信信号を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号を、ベースバンド信号処理回路(BBIC:図示せず)へ出力する。また、RFIC3は、BBICから入力された信号に基づいて処理された送信信号を、マルチプレクサ1へ向けて出力する。
アンテナ2は、マルチプレクサ1の共通端子100に接続され、マルチプレクサ1から出力された高周波信号を放射し、また、外部からの高周波信号を受信してマルチプレクサ1へ出力する。
低雑音増幅器61は、マルチプレクサ1が備えるフィルタ10とRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第1通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
低雑音増幅器62は、マルチプレクサ1が備えるフィルタ40とRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第2通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
電力増幅器51は、マルチプレクサ1が備えるフィルタ20とRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第1通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
電力増幅器52は、マルチプレクサ1が備えるフィルタ30とRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第2通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
なお、マルチプレクサ1とRFIC3とを結ぶ信号経路上には、低雑音増幅器61、62、電力増幅器51および52のほか、スイッチおよびフィルタなどが適宜配置されてもよい。
マルチプレクサ1は、アンテナ2とRFIC3との間に配置され、アンテナ2から入力された受信信号を分波し、また、RFIC3から入力された送信信号を合波する。
[1.2 マルチプレクサ1の通信バンド構成]
次に、マルチプレクサ1の詳細な構成について説明する。図1に示すように、マルチプレクサ1は、共通端子100と、フィルタ10、20、30および40と、を備える。
共通端子100は、フィルタ10の入出力端子の一方、フィルタ20の入出力端子の一方、フィルタ30の入出力端子の一方、およびフィルタ40の入出力端子の一方に接続されている。また、共通端子100は、アンテナ2に接続されている。なお、共通端子100は、アンテナ2に直接接続されていなくてもよく、アンテナ2と共通端子100との間に、スイッチ、インピーダンス整合回路、サーキュレータ、および分配器などが介在していてもよい。
フィルタ10は、第1フィルタの一例であり、共通端子100に接続され、第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。フィルタ20は、第2フィルタの一例であり、共通端子100に接続され、第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ30は、第3フィルタの一例であり、共通端子100に接続され、第1通信バンドと周波数が異なる第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ40は、第4フィルタの一例であり、共通端子100に接続され、第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。
なお、フィルタ10〜40のそれぞれと共通端子100とは、直接接続されている。ただし、フィルタ10〜40のそれぞれと共通端子100とを接続する信号経路上には、インダクタンス、キャパシタンスを有するインピーダンス整合素子が配置されていてもよい。
また、フィルタ10〜40のそれぞれは、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、BAW(Bulk Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、および誘電体フィルタのいずれであってもよく、さらには、これらには限定されない。
図2は、実施の形態1に係るマルチプレクサ1を構成する各フィルタの通過帯域と通信バンドとの周波数関係を示す図である。同図に示すように、通信バンドの組み合わせIにおいては、第1通信バンドは5G−NRのn8であり、第2通信バンドは4G−LTEのBand20である。組み合わせIが適用される場合、フィルタ10の通過帯域は5G−NRのn8の受信帯域を含み、フィルタ20の通過帯域は5G−NRのn8の送信帯域を含み、フィルタ30の通過帯域は4G−LTEのBand20の送信帯域を含み、フィルタ40の通過帯域は4G−LTEのBand20の受信帯域を含む。なお、フィルタ40の通過帯域は、図2に示された5G−NRのn28の受信帯域を含んでもよい。
また、通信バンドの組み合わせIIにおいては、第1通信バンドは5G−NRのn26であり、第2通信バンドは4G−LTEのBand13である。組み合わせIIが適用される場合、フィルタ10の通過帯域は5G−NRのn26の受信帯域を含み、フィルタ20の通過帯域は5G−NRのn26の送信帯域を含み、フィルタ30の通過帯域は4G−LTEのBand13の送信帯域を含み、フィルタ40の通過帯域は4G−LTEのBand13の受信帯域を含む。なお、本実施の形態に係るマルチプレクサ1において、第1通信バンドおよび第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである。
ここで、本実施の形態に係るマルチプレクサ1では、第1通信バンドの送信帯域および第2通信バンドの送信帯域は、第1通信バンドの受信帯域と第2通信バンドの受信帯域との間に挟まれている。より具体的には、本実施の形態に係るマルチプレクサ1に適用される通信バンドは、高周波数側から、第1通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域の順に並んでいる。
上記構成により、マルチプレクサ1は、第1通信バンドの高周波信号と、第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能である。
本実施の形態に係るマルチプレクサ1の上記構成によれば、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域とは、周波数軸上において、互いの受信帯域を挟むことなく隣り合っている。この周波数関係より、マルチプレクサ1を有するフロントエンド回路を小型化および簡素化するという観点から、フロントエンド回路には、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域とを包含する1つのフィルタが配置されることが想定される。
しかしながら、第1通信バンドおよび第2通信バンドをフロントエンド回路にて同時使用する場合には、信号品質を確保すべく、第1通信バンドの高周波信号と第2通信バンドの高周波信号とのアイソレーションを確保する必要がある。この観点から、互いに隣り合う第1通信バンドの送信帯域および第2通信バンドの送信帯域に対応するフィルタは、個別に配置されることが必要となる。
しかしながら、5G−NRの送信信号は、4G−LTEの送信信号に比べてEVMの要求仕様が厳しくなっているが、フィルタ通過帯域の端部領域(通信バンドの端部のチャンネル)ではEVMが劣化する傾向にある。このため、第1通信バンドの送信信号および第2通信バンドの送信信号を同時伝送する場合には、第1通信バンドの送信帯域および第2通信バンドの送信帯域が隣り合っているため、通過帯域にわたり良好なEVMを確保することが困難となる。
これに対して、上記構成によれば、フィルタ10〜40が共通端子100に接続されているので、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、上記信号配線の伝送損失によるEVMの劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1全体および通信装置6としてのEVM劣化を抑制できる。
なお、EVMは、変調信号のIQコンスタレーションポイントが理想変調信号のIQコンスタレーションポイントからどれだけ離れているかを示す信号品質指標である。EVMが増加するほど信号品質が低下する。
なお、本実施の形態に係るマルチプレクサ1に適用される通信バンドは、低周波数側から、第1通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域の順に並んでいてもよい。
また、本実施の形態に係るマルチプレクサ1に適用される通信バンドは、高周波数側から、第1通信バンドの受信帯域、第2通信バンドの送信帯域、第1通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域の順に並んでいてもよい。
また、本実施の形態に係るマルチプレクサ1に適用される通信バンドは、低周波数側から、第1通信バンドの受信帯域、第2通信バンドの送信帯域、第1通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域の順に並んでいてもよい。
なお、図2に示された通信バンドの組み合わせIおよびIIにおいて、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップは、第1通信バンドの送信帯域幅より狭くてもよい。具体的には、組み合わせIでは、第1通信バンド(5G−NRのn8)の送信帯域と第2通信バンド(4G−LTEのBand20)の送信帯域との周波数ギャップGAPは18MHzであり、第1通信バンド(5G−NRのn8)の送信帯域幅は35MHzである。また、組み合わせIIでは、第1通信バンド(5G−NRのn26)の送信帯域と第2通信バンド(4G−LTEのBand13)の送信帯域との周波数ギャップGAPは27MHzであり、第1通信バンド(5G−NRのn26)の送信帯域幅は35MHzである。
組み合わせIおよびIIでは、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップが相対的に小さいため、特に、第1通信バンドの送信帯域のうち第2通信バンドの送信帯域と隣り合う端部領域のEVM劣化が激しく、また、第2通信バンドの送信帯域のうち第1通信バンドの送信帯域と隣り合う端部領域のEVM劣化が激しくなる傾向にある。
これに対して、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップが相対的に小さい状態であっても、上記構成によれば、フィルタ10〜40が共通端子100に接続されているので、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、特に、送信信号を伝送する信号配線の伝送損失によるEVMの劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1全体としてのEVM劣化を抑制できる。
なお、本実施の形態に係るマルチプレクサ1において、第1通信バンドは、5G−NRのn8またはn26に限られない。また、第2通信バンドは、4G−LTEのBand20またはBand13に限られない。第1通信バンドおよび第2通信バンドとしては、(1)第1通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域が、低周波数側または高周波数側からこの順で並んでおり、(2)第1通信バンドおよび第2通信バンドの少なくとも一方が通信システムである5G−NRのための通信バンドである、ことを満たす組み合わせであればよい。
[1.3 マルチプレクサ1の実装構成]
図3Aは、実施の形態1に係るマルチプレクサ1の配線の構成を表す図である。同図に示すように、フィルタ10は、入力端子11および出力端子12を有する。入力端子11は、第1入出力端子の一例であり、共通端子100に接続されている。フィルタ20は、出力端子21および入力端子22を有する。出力端子21は、第2入出力端子の一例であり、共通端子100に接続されている。フィルタ30は、出力端子31および入力端子32を有する。出力端子31は、第3入出力端子の一例であり、共通端子100に接続されている。フィルタ40は、入力端子41および出力端子42を有する。入力端子41は、第4入出力端子の一例であり、共通端子100に接続されている。
図3Aにおいて、入力端子11と共通端子100とを結ぶ信号配線の長さを配線長L10と記し、出力端子21と共通端子100とを結ぶ信号配線の長さを配線長L20と記し、出力端子31と共通端子100とを結ぶ信号配線の長さを配線長L30と記し、入力端子41と共通端子100とを結ぶ信号配線の長さを配線長L40と記す。
図3Bは、実施の形態1に係るマルチプレクサ1の通信方式の組み合わせに対応した各配線長の優先順位を示す図である。なお、図3Bにおいて、「配線長:1」〜「配線長:4」は、配線長を短くする優先順位を示しており、「配線長:1」は配線長を短くする優先順位が最も高いことを意味する。
図3Bの下段に示された通信方式の組み合わせCでは、第1通信バンドは5G−NRの通信バンドであり、第2通信バンドは4G−LTEの通信バンドである。このとき、配線長L20は、配線長L30以下であり、かつ、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、EVMの要求仕様が最も厳しい5G−NRの第1通信バンドの送信信号を通過させるフィルタ20に接続される信号配線の配線長L20を、その他の配線長よりも小さくできるので、5G−NRの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、図3Bの下段に示された通信方式の組み合わせCにおいて、配線長L20は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であり、配線長L30は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、5G−NRの第1通信バンドの送信信号および4G−LTEの第2通信バンドの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、図3Bの上段に示された通信方式の組み合わせAでは、第1通信バンドは4G−LTEの通信バンドであり、第2通信バンドは5G−NRの通信バンドである。このとき、配線長L30は、配線長L20以下であり、かつ、配線長L40以下であり、かつ、配線長L10以下であってもよい。
これによれば、EVMの要求仕様が最も厳しい5G−NRの第2通信バンドの送信信号を通過させるフィルタ30に接続される信号配線の配線長L30を、その他の配線長よりも小さくできるので、5G−NRの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、図3Bの上段に示された通信方式の組み合わせAにおいて、配線長L30は、配線長L40以下であり、かつ、配線長L10以下であり、配線長L20は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、5G−NRの第2通信バンドの送信信号および4G−LTEの第1通信バンドの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、図3Bの中段に示された通信方式の組み合わせBでは、第1通信バンドおよび第2通信バンドは、それぞれ5G−NRの通信バンドである。このとき、配線長L20は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であり、配線長L30は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、EVMの要求仕様が最も厳しい5G−NRの送信信号を伝送する信号配線の配線長L20および配線長L30を、受信信号を伝送する信号配線の配線長L10および配線長L40よりも小さくできるので、5G−NRの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
図4Aは、実施の形態1に係るマルチプレクサ1の実装構成の第1例を示す図である。同図には、基板90上に配置されたマルチプレクサ1の実装構成が模式的に示されている。
図4Aにおいて、基板90は、例えば、主面および内部に電子部品を実装することが可能であり、例えば、複数の誘電体層の積層構造を有する低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co−fired Ceramics:LTCC)基板、高温同時焼成セラミックス(High Temperature Co−fired Ceramics:HTCC)基板、部品内蔵基板、再配線層(Redistribution Layer:RDL)を有する基板、または、プリント基板等である。
フィルタ10〜40のそれぞれは、例えば、1パッケージに内蔵、または、1枚の基板上に実装されたチップ状のフィルタ素子である。共通端子100およびフィルタ10〜40は、同一の基板90に配置されている。これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一の基板90上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
また、図4Aにおいて、フィルタ10〜40は、基板90を平面視した場合、共通端子100を囲むように配置されている。これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ4つの信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
なお、図4Aにおいて、基板90は、圧電性を有する基板であってもよい。この場合、フィルタ10〜40のそれぞれは、例えば、SAWフィルタである。フィルタ10〜40のそれぞれを構成するIDT(InterDigital Transducer)電極は基板90上に形成されている。つまり、共通端子100およびフィルタ10〜40は、圧電性を有する同一の基板90に配置されている。これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一の基板90上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
図4Bは、実施の形態1に係るマルチプレクサ1の実装構成の第2例を示す図である。同図には、基板90上に配置されたマルチプレクサ1の実装構成が模式的に示されている。
図4Bにおいて、基板90は、例えば、主面および内部に電子部品を実装することが可能であり、例えば、複数の誘電体層の積層構造を有するLTCC基板、HTCC基板、部品内蔵基板、RDLを有する基板、または、プリント基板等である。
フィルタ10〜40のそれぞれは、例えば、1パッケージに内蔵、または、1枚の基板上に実装されたチップ状のフィルタ素子である。共通端子100およびフィルタ10〜40は、同一の基板90に配置されている。これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一の基板90上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
また、図4Bにおいて、フィルタ10〜40は、基板90を平面視した場合、フィルタ10、20、30および40の順で配置されている。また、共通端子100は、入力端子11、41、出力端子21および31のうち出力端子21および31に最も近く配置されている。これにより、共通端子100とフィルタ20とを結ぶ信号配線および共通端子100とフィルタ30とを結ぶ信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
なお、図4Bにおいて、基板90は、圧電性を有する基板であってもよい。この場合、フィルタ10〜40のそれぞれは、例えば、SAWフィルタである。フィルタ10〜40のそれぞれを構成するIDT電極は基板90上に形成されている。つまり、共通端子100およびフィルタ10〜40は、圧電性を有する同一の基板90に配置されている。これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一の基板90上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
なお、本実施の形態において、マルチプレクサ1の共通端子100は、以下のように定義される。共通端子100は、アンテナ2とフィルタ10〜40とを結ぶ信号経路において、第1通信バンドの受信信号および送信信号、ならびに、第2通信バンドの受信信号および送信信号の4つの信号が流れる経路のうちでフィルタ10〜40に最も近いノード、と定義される。
また、本実施の形態において、フィルタ10の入力端子11およびフィルタ40の入力端子41は、以下のように定義される。フィルタ10および40がチップ状のフィルタ素子である場合には、入力端子11および41は、それぞれ、チップの外表面に配置された入力電極または入力端子と定義される。また、フィルタ10および40が圧電性基板上に形成された弾性波フィルタである場合には、入力端子11および41は、それぞれ、圧電性基板上に形成され、バンプまたは半田ボールを介して外部基板と接続される入力電極または入力端子と定義される。
また、本実施の形態において、フィルタ20の出力端子21およびフィルタ30の出力端子31は、以下のように定義される。フィルタ20および30がチップ状のフィルタ素子である場合には、出力端子21および31は、それぞれ、チップの外表面に配置された出力電極または出力端子と定義される。また、フィルタ20および30が圧電性基板上に形成された弾性波フィルタである場合には、出力端子21および31は、それぞれ、圧電性基板上に形成され、バンプまたは半田ボールを介して外部基板と接続される出力電極または出力端子と定義される。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1に係るマルチプレクサ1と同様の回路構成を有するマルチプレクサを複数有する通信装置について説明する。
[2.1 マルチプレクサ1Aおよび1Bならびに通信装置8の回路構成]
図5は、実施の形態2に係るマルチプレクサ1A、1B、および通信装置8の回路ブロック図である。同図に示すように、通信装置8は、マルチプレクサ1Aおよび1Bと、アンテナ2と、RFIC3と、スイッチ7と、低雑音増幅器61A、62A、61Bおよび62Bと、電力増幅器51A、52A、51Bおよび52Bと、を備える。本実施の形態に係る通信装置8は、実施の形態1に係る通信装置6と比較して、2つのマルチプレクサ1Aおよび1B、スイッチ7、4つの低雑音増幅器、ならびに4つの電力増幅器を備える点が異なる。以下、本実施の形態に係る通信装置8について、実施の形態1に係る通信装置6と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
スイッチ7は、アンテナ2と、マルチプレクサ1Aおよび1Bとの間に配置され、アンテナ2とマルチプレクサ1Aとの接続および非接続を切り替え、また、アンテナ2とマルチプレクサ1Bとの接続および非接続を切り替える。
低雑音増幅器61Aは、マルチプレクサ1Aが備えるフィルタ10AとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第1通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
低雑音増幅器62Aは、マルチプレクサ1Aが備えるフィルタ40AとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第2通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
電力増幅器51Aは、マルチプレクサ1Aが備えるフィルタ20AとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第1通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
電力増幅器52Aは、マルチプレクサ1Aが備えるフィルタ30AとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第2通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
低雑音増幅器61Bは、マルチプレクサ1Bが備えるフィルタ10BとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第3通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
低雑音増幅器62Bは、マルチプレクサ1Bが備えるフィルタ40BとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第4通信バンドの受信信号を増幅する受信増幅器である。
電力増幅器51Bは、マルチプレクサ1Bが備えるフィルタ20BとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第3通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
電力増幅器52Bは、マルチプレクサ1Bが備えるフィルタ30BとRFIC3とを結ぶ信号経路上に配置され、第4通信バンドの送信信号を増幅する送信増幅器である。
なお、マルチプレクサ1AとRFIC3とを結ぶ信号経路上、および、マルチプレクサ1BとRFIC3とを結ぶ信号経路上には、低雑音増幅器61A、62A、61Bおよび62B、ならびに、電力増幅器51A、52A、51Bおよび52Bのほか、スイッチおよびフィルタなどが適宜配置されてもよい。
マルチプレクサ1Aおよび1Bは、アンテナ2とRFIC3との間に配置され、アンテナ2から入力された受信信号を分波し、また、RFIC3から入力された送信信号を合波する。
マルチプレクサ1Aは、共通端子100Aと、フィルタ10A、20A、30Aおよび40Aと、を備える。
共通端子100Aは、フィルタ10Aの入出力端子の一方、フィルタ20Aの入出力端子の一方、フィルタ30Aの入出力端子の一方、およびフィルタ40Aの入出力端子の一方に接続されている。また、共通端子100Aは、スイッチ7に接続されている。
フィルタ10Aは、第1フィルタの一例であり、共通端子100Aに接続され、第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。フィルタ20Aは、第2フィルタの一例であり、共通端子100Aに接続され、第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ30Aは、第3フィルタの一例であり、共通端子100Aに接続され、第1通信バンドと周波数が異なる第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ40Aは、第4フィルタの一例であり、共通端子100Aに接続され、第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。第1通信バンドは5G−NRのn8であり、第2通信バンドは4G−LTEのBand20である。さらに、フィルタ40Aの通過帯域は、5G−NRのn28の受信帯域を含む。
なお、フィルタ10A〜40Aのそれぞれと共通端子100Aとは、直接接続されている。ただし、フィルタ10A〜40Aのそれぞれと共通端子100Aとを接続する信号経路上には、インダクタンス、キャパシタンスを有するインピーダンス整合素子が配置されていてもよい。
マルチプレクサ1Aに適用される通信バンドは、高周波数側から、第1通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域の順に並んでいる。
上記構成により、マルチプレクサ1Aは、第1通信バンドの高周波信号と、第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能である。
マルチプレクサ1Bは、共通端子100Bと、フィルタ10B、20B、30Bおよび40Bと、を備える。
共通端子100Bは、フィルタ10Bの入出力端子の一方、フィルタ20Bの入出力端子の一方、フィルタ30Bの入出力端子の一方、およびフィルタ40Bの入出力端子の一方に接続されている。また、共通端子100Bは、スイッチ7に接続されている。
フィルタ10Bは、共通端子100Bに接続され、第3通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。フィルタ20Bは、共通端子100Bに接続され、第3通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ30Bは、共通端子100Bに接続され、第3通信バンドと周波数が異なる第4通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む。フィルタ40Bは、共通端子100Bに接続され、第4通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む。第3通信バンドは5G−NRのn26であり、第4通信バンドは4G−LTEのBand13である。
なお、フィルタ10B〜40Bのそれぞれと共通端子100Bとは、直接接続されている。ただし、フィルタ10B〜40Bのそれぞれと共通端子100Bとを接続する信号経路上には、インダクタンス、キャパシタンスを有するインピーダンス整合素子が配置されていてもよい。
マルチプレクサ1Bに適用される通信バンドは、高周波数側から、第3通信バンドの受信帯域、第3通信バンドの送信帯域、第4通信バンドの送信帯域、および第4通信バンドの受信帯域の順に並んでいる。
上記構成により、マルチプレクサ1Bは、第3通信バンドの高周波信号と、第3通信バンドと異なる第4通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能である。
本実施の形態に係るマルチプレクサ1Aの上記構成によれば、フィルタ10A〜40Aが共通端子100Aに接続されているので、共通端子100Aとフィルタ10A〜40Aとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域とが隣り合うことに起因した第1通信バンドの送信信号および第2通信バンドの送信信号のEVM劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1A全体としてのEVM劣化を抑制できる。
また、本実施の形態に係るマルチプレクサ1Bの上記構成によれば、フィルタ10B〜40Bが共通端子100Bに接続されているので、共通端子100Bとフィルタ10B〜40Bとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、第3通信バンドの送信帯域と第4通信バンドの送信帯域とが隣り合うことに起因した第3通信バンドの送信信号および第4通信バンドの送信信号のEVM劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1B全体としてのEVM劣化を抑制できる。
さらには、通信装置8としてのEVM劣化を抑制できる。
(効果など)
以上、実施の形態1および2に係るマルチプレクサ1は、第1通信バンドの高周波信号と、第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能なマルチプレクサであって、共通端子100と、共通端子100に接続され、第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含むフィルタ10と、共通端子100に接続され、第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含むフィルタ20と、共通端子100に接続され、第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含むフィルタ30と、共通端子100に接続され、第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含むフィルタ40と、を備え、第1通信バンドの送信帯域および第2通信バンドの送信帯域は、第1通信バンドの受信帯域と第2通信バンドの受信帯域との間に挟まれており、第1通信バンドおよび第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである。
これによれば、フィルタ10〜40が共通端子100に接続されているので、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、上記信号配線の伝送損失によるEVMの劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1全体としてのEVM劣化を抑制できる。
また、フィルタ10は共通端子100に接続された入力端子11を有し、フィルタ20は共通端子100に接続された出力端子21を有し、フィルタ30は共通端子100に接続された出力端子31を有し、フィルタ40は共通端子100に接続された入力端子41を有し、第1通信バンドおよび第2通信バンドは、それぞれ、5G−NRの通信バンドであり、出力端子21と共通端子100とを結ぶ信号配線の配線長L20は、入力端子11と共通端子100とを結ぶ信号配線の配線長L10以下であり、かつ、入力端子41と共通端子100とを結ぶ信号配線の配線長L40以下であり、出力端子31と共通端子100とを結ぶ信号配線の配線長L30は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、EVMの要求仕様が最も厳しい5G−NRの送信信号を伝送する信号配線の配線長L20および配線長L30を、受信信号を伝送する信号配線の配線長L10および配線長L40よりも小さくできるので、5G−NRの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、第1通信バンドは5G−NRの通信バンドであり、第2通信バンドは4G−LTEの通信バンドであり、配線長L20は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L30以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、EVMの要求仕様が最も厳しい5G−NRの第1通信バンドの送信信号を通過させるフィルタ20に接続される信号配線の配線長L20を、その他の配線長よりも小さくできるので、5G−NRの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、第1通信バンドは5G−NRの通信バンドであり、第2通信バンドは4G−LTEの通信バンドであり、配線長L20は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であり、配線長L30は、配線長L10以下であり、かつ、配線長L40以下であってもよい。
これによれば、5G−NRの第1通信バンドの送信信号および4G−LTEの第2通信バンドの送信信号のEVMの劣化を効果的に抑制できる。
また、共通端子100、フィルタ10〜40は、同一の基板90に実装されていてもよい。
これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一基板90上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
また、共通端子100、フィルタ10〜40は、弾性波フィルタであり、同一の圧電性の基板90に形成されていてもよい。
これにより、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を同一圧電基板上に形成できるので、当該信号配線を短くでき、また、マルチプレクサ1を小型化できる。
また、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップは、第1通信バンドの送信帯域幅より狭くてもよい。
第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップが相対的に小さい場合、第1通信バンドの送信帯域のうち第2通信バンドの送信帯域と隣り合う端部領域のEVM劣化が激しく、また、第2通信バンドの送信帯域のうち第1通信バンドの送信帯域と隣り合う端部領域のEVM劣化が激しくなる傾向にある。
これに対して、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップが相対的に小さい状態であっても、フィルタ10〜40が共通端子100に接続されているので、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、特に、送信信号を伝送する信号配線の伝送損失によるEVMの劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1全体としてのEVM劣化を抑制できる。
また、第1通信バンドは5G−NRのn8であり、第2通信バンドは4G−LTEのBand20であってもよい。
また、フィルタ40の通過帯域は、5G−NRのn28の受信帯域を含んでもよい。
また、第1通信バンドは5G−NRのn26であり、第2通信バンドは4G−LTEのBand13であってもよい。
また、通信装置6は、アンテナ2と、アンテナ2で送受信される高周波信号を処理するRFIC3と、アンテナ2とRFIC3との間で高周波信号を伝送するマルチプレクサ1と、を備える。
これにより、同時伝送する2つの通信バンド間の周波数ギャップが小さい場合であってもEVMの劣化を抑制できる通信装置6を提供することができる。
(その他の実施の形態など)
以上、本発明に係るマルチプレクサおよび通信装置について、実施の形態を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係るマルチプレクサおよび通信装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
なお、上記実施の形態1および2では、第1通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの送信帯域、および第2通信バンドの受信帯域が、低周波数側または高周波数側からこの順で並んでいる周波数関係に適用されるマルチプレクサ1について示した。しかしながら、本発明に係るマルチプレクサは、第1通信バンドの送信帯域、第1通信バンドの受信帯域、第2通信バンドの受信帯域、および第2通信バンドの送信帯域が、低周波数側または高周波数側からこの順で並んでいる周波数関係に適用されてもよい。すなわち、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通信バンドの高周波信号と、第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能なマルチプレクサであって、共通端子と、当該共通端子に接続され、第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第1フィルタと、当該共通端子に接続され、第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第2フィルタと、当該共通端子に接続され、第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第3フィルタと、当該共通端子に接続され、第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第4フィルタと、を備え、第1通信バンドの受信帯域および第2通信バンドの受信帯域は、第1通信バンドの送信帯域と第2通信バンドの送信帯域との間に挟まれており、第1通信バンドおよび第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである。つまり、各送信帯域および各受信帯域の並び順は、第1通信バンドの送信帯域、第1通信バンドの受信帯域、第2通信バンドの受信帯域、および第2通信バンドの送信帯域が、低周波数側または高周波数側からこの順で並んでいる、または、第1通信バンドの送信帯域、第2通信バンドの受信帯域、第1通信バンドの受信帯域、および第2通信バンドの送信帯域が、低周波数側または高周波数側からこの順で並んでいればよい。
5G−NRの信号は、4G−LTEの信号に比べてEVMの要求仕様が厳しくなっている、フィルタ通過帯域の端部領域(通信バンドの端部のチャンネル)ではEVMが劣化する傾向にある。このため、第1通信バンドの受信信号および第2通信バンドの受信信号を同時伝送する場合には、第1通信バンドの受信帯域および第2通信バンドの受信帯域が隣り合っているため、通過帯域にわたり良好な受信感度を確保することが困難となり、これに伴ってEVMが劣化する。
これに対して、上記構成によれば、フィルタ10〜40が共通端子100に接続されているので、共通端子100と各フィルタとを結ぶ信号配線を短くできる。よって、上記信号配線の伝送損失による受信感度の劣化を抑制できるので、マルチプレクサ1全体および通信装置6としての受信感度劣化を抑制できる。
なお、上記実施の形態1および2において、通信システムとは、標準化団体等(例えば3GPP、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers))によって定義された無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)を用いて構築される通信システムを意味する。通信システムとしては、例えば5G−NRシステム、LTEシステムおよびWLAN(Wireless Local Area Network)システム等を用いることができるが、これらに限定されない。
また、通信バンドとは、通信システムのために標準化団体等によって予め定義された周波数バンドを意味する。通信バンドとしては、例えば5G−NR周波数バンドおよびLTE周波数バンド等を用いることができるが、これらに限定されない。
また、上記実施の形態に係るマルチプレクサおよび通信装置において、回路素子の間に、インダクタおよびキャパシタなどの整合素子、ならびにスイッチ回路が接続されていてもよい。なお、インダクタには、回路素子間を繋ぐ配線による配線インダクタが含まれてもよい。
また、上記実施の形態において、送信帯域および受信帯域がこの順で並んでいる、とは、当該送信帯域と当該受信帯域とが一部重複していてもよい。また、2つの受信帯域の間に送信帯域が挟まれている、とは、当該2つの受信帯域の少なくとも1つと当該送信帯域とが一部重複していてもよい。また、2つの送信帯域の間に受信帯域が挟まれている、とは、当該2つの送信帯域の少なくとも1つと当該受信帯域とが一部重複していてもよい。
本発明は、5G−NRのための通信バンドを含むマルチバンドシステムに適用できるマルチプレクサおよび通信装置として、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、1A、1B マルチプレクサ
2 アンテナ
3 RF信号処理回路(RFIC)
6、8 通信装置
7 スイッチ
10、10A、10B、20、20A、20B、30、30A、30B、40、40A、40B フィルタ
11、22、32、41 入力端子
12、21、31、42 出力端子
51、51A、51B、52、52A、52B 電力増幅器
61、61A、61B、62、62A、62B 低雑音増幅器
90 基板
100、100A、100B 共通端子

Claims (12)

  1. 第1通信バンドの高周波信号と、前記第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能なマルチプレクサであって、
    共通端子と、
    前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第1フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第2フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第3フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第4フィルタと、を備え、
    前記第1通信バンドの送信帯域および前記第2通信バンドの送信帯域は、前記第1通信バンドの受信帯域と前記第2通信バンドの受信帯域との間に挟まれており、
    前記第1通信バンドおよび前記第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである、
    マルチプレクサ。
  2. 前記第1フィルタは、前記共通端子に接続された第1入出力端子を有し、
    前記第2フィルタは、前記共通端子に接続された第2入出力端子を有し、
    前記第3フィルタは、前記共通端子に接続された第3入出力端子を有し、
    前記第4フィルタは、前記共通端子に接続された第4入出力端子を有し、
    前記第1通信バンドおよび前記第2通信バンドは、それぞれ、5G−NRの通信バンドであり、
    前記第2入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さは、前記第1入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第4入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、
    前記第3入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さは、前記第1入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第4入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下である、
    請求項1に記載のマルチプレクサ。
  3. 前記第1フィルタは、前記共通端子に接続された第1入出力端子を有し、
    前記第2フィルタは、前記共通端子に接続された第2入出力端子を有し、
    前記第3フィルタは、前記共通端子に接続された第3入出力端子を有し、
    前記第4フィルタは、前記共通端子に接続された第4入出力端子を有し、
    前記第1通信バンドは、5G−NRの通信バンドであり、
    前記第2通信バンドは、4G−LTEの通信バンドであり、
    前記第2入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さは、前記第1入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第3入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第4入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下である、
    請求項1に記載のマルチプレクサ。
  4. 前記第1フィルタは、前記共通端子に接続された第1入出力端子を有し、
    前記第2フィルタは、前記共通端子に接続された第2入出力端子を有し、
    前記第3フィルタは、前記共通端子に接続された第3入出力端子を有し、
    前記第4フィルタは、前記共通端子に接続された第4入出力端子を有し、
    前記第1通信バンドは、5G−NRの通信バンドであり、
    前記第2通信バンドは、4G−LTEの通信バンドであり、
    前記第2入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さは、前記第1入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第4入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、
    前記第3入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さは、前記第1入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下であり、かつ、前記第4入出力端子と前記共通端子とを結ぶ信号配線の長さ以下である、
    請求項1に記載のマルチプレクサ。
  5. 前記共通端子、前記第1フィルタ、前記第2フィルタ、前記第3フィルタ、および前記第4フィルタは、同一の基板に実装されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  6. 前記共通端子、前記第1フィルタ、前記第2フィルタ、前記第3フィルタ、および前記第4フィルタは、弾性波フィルタであり、同一の圧電性基板に形成されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  7. 前記第1通信バンドの送信帯域と前記第2通信バンドの送信帯域との周波数ギャップは、前記第1通信バンドの送信帯域幅より狭い、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  8. 前記第1通信バンドは、5G−NRのn8であり、
    前記第2通信バンドは、4G−LTEのBand20である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  9. 前記第4フィルタの通過帯域は、5G−NRのn28の受信帯域を含む、
    請求項8に記載のマルチプレクサ。
  10. 前記第1通信バンドは、5G−NRのn26であり、
    前記第2通信バンドは、4G−LTEのBand13である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  11. 第1通信バンドの高周波信号と、前記第1通信バンドと異なる第2通信バンドの高周波信号とを同時伝送することが可能なマルチプレクサであって、
    共通端子と、
    前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第1フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第1通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第2フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの受信帯域を通過帯域に含む第3フィルタと、
    前記共通端子に接続され、前記第2通信バンドの送信帯域を通過帯域に含む第4フィルタと、を備え、
    前記第1通信バンドの受信帯域および前記第2通信バンドの受信帯域は、前記第1通信バンドの送信帯域と前記第2通信バンドの送信帯域との間に挟まれており、
    前記第1通信バンドおよび前記第2通信バンドの少なくとも一方は、5G−NRの通信バンドである、
    マルチプレクサ。
  12. アンテナと、
    前記アンテナで送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、
    前記アンテナと前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝送する請求項1〜11のいずれか1項に記載のマルチプレクサと、を備える、
    通信装置。
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