JP2021131963A - 電源回路の制御装置 - Google Patents

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尚人 西田
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尚人 西田
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Abstract

【課題】リレーの劣化を判定できる電源回路の制御装置を提供する。【解決手段】電源回路200は、第1バッテリ10、リレー20、第2バッテリ12、第2バッテリ12の電力を昇圧して負荷300に供給する第2コンバータ30を備えている。制御装置100は、負荷300への電力供給を開始するときには、負荷300に供給される電力の電圧が第1バッテリ10の電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまで第2コンバータ30の昇圧駆動を実行してその後にリレー20を通電状態にするシーケンス処理と、シーケンス処理の実行によってリレー20が通電状態にされてから負荷300に供給される電力の電圧が初期電圧から第1バッテリ10の電圧へと変化するタイミングまでの経過時間を計測する処理と、その経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合にはリレー20に劣化有りと判定する処理とを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路の制御装置に関する。
例えば特許文献1には、電動機を含む負荷に電力を供給する第1バッテリと、第1バッテリと負荷との間に接続されるリレーと、第1バッテリよりも定格電圧の低い第2バッテリと、リレーと負荷との間に接続されて第2バッテリの電力を昇圧するコンバータとを備える電源回路の制御装置が記載されている。この制御装置は、負荷への電力供給を開始するときには、まず、負荷に供給される電力の電圧が第1バッテリの電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまでコンバータの昇圧駆動を実行して、その後にリレーを通電状態にすることにより、同リレーの溶着を抑えるようにしている。
特開2019−88098号公報
ところで、上記リレーについては、同リレーが通電状態にされてから可動接点が固定接点に接触するまで、つまり接点が閉じるまでの間に生じる作動遅れ時間が長くなるといった劣化が生じるため、上記装置でもそうしたリレーの劣化を判定することが望まれる。
上記課題を解決するための電源回路の制御装置は、第1バッテリと、前記第1バッテリと負荷との間に接続されるリレーと、前記第1バッテリよりも定格電圧の低い第2バッテリと、前記リレーと前記負荷との間に接続されて前記第2バッテリの電力を昇圧するコンバータとを含む電源回路に適用される制御装置である。この制御装置は、前記電源回路から前記負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得する処理と、前記負荷への電力供給を開始するときに実行する処理であって前記負荷に供給される電力の電圧が前記第1バッテリの電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまで前記コンバータの昇圧駆動を実行してその後に前記リレーを通電状態にするシーケンス処理と、前記シーケンス処理の実行によって前記リレーが通電状態にされてから前記モニタ値が前記初期電圧から前記第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間を計測する処理と、前記経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には前記リレーに劣化有りと判定する処理とを実行する。
リレーの可動接点の可動部には摺動による摩耗粉が溜まるため、リレーの劣化が進行すると可動接点の動作速度が遅くなる。そのため、劣化したリレーでは、同リレーを通電状態にしてから可動接点が固定接点に接触するまでの時間、つまり接点が閉じるまでの時間が長くなる傾向があり、こうしたリレーの作動遅れ時間が長くなると、上記シーケンス処理にてリレーを通電状態にした時点から、負荷側の電圧が上記初期電圧から第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの時間が長くなる。
そこで、同構成では、負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得するとともに、リレーが通電状態にされてから同モニタ値が初期電圧から第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には、リレーに劣化有りと判定するようにしている。従って、リレーに劣化が生じていることを適切に判定することができる。
第1実施形態における電源回路及びその制御装置を示す模式図。 同実施形態において起動時のシーケンス処理を実行するときの(A)第2コンバータの昇圧駆動状態、(B)第1リレーの接点の状態、(C)第2リレーの接点の状態、(D)第1電圧の変化、(E)第2電圧の変化をそれぞれ示すタイミングチャート。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が実行する判定処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態の制御装置が実行する判定処理の手順を示すフローチャート。 第1実施形態の変更例における判定処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、ハイブリッド自動車や電気自動車などのように、駆動源として電動機を備える車両に適用される電源回路の制御装置について、これを具体化した第1実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、車両VCには、電源回路200、電源回路200から電力が供給される電気負荷300(以下、負荷300という)、電源回路200や負荷300を制御する制御装置100が搭載されている。
電源回路200は、第1バッテリ10、第2バッテリ12、第1リレー20A及び第2リレー20B、第2コンバータ30などを備えている。
第1バッテリ10は、車両走行用のバッテリであって定格電圧が例えば200V〜250V程度の二次電池である。第2バッテリ12は、補機駆動用のバッテリであって定格電圧が例えば12V〜48V程度の二次電池である。
第1リレー20A及び第2リレー20Bは、負荷300と第1バッテリ10との間に接続されるリレーであって、第1リレー20Aは、第1バッテリ10の正極と負荷300との間に接続されている。第2リレー20Bは、第1バッテリ10の負極と負荷300との間に接続されている。これら第1リレー20A及び第2リレー20Bは、通電されると内部に設けられたコイルが励磁されることにより可動接点が固定接点に接触して接点が閉じるリレーとなっている。なお、以下では、第1リレー20A及び第2リレー20Bのことを「リレー20」という。
第2コンバータ30は、第1リレー20Aと負荷300との間及び第2リレー20Bと負荷300との間において負荷300と並列になるように接続されており、第2バッテリ12の電力を昇圧して負荷300側に供給したり、負荷300側から供給される電力を降圧して第2バッテリ12に供給する双方向DCDCコンバータである。
負荷300は、第1リレー20A及び第2リレー20Bを介して第1バッテリ10に接続される第1コンバータ310、この第1コンバータ310で昇圧された電力が供給されるインバータ320、インバータ320に接続されており車両VCの駆動源として機能する電動機400を備えている。なお、インバータ320に接続される電動機の数は適宜変更することができる。また、第1コンバータ310には並列にコンデンサ330が接続されている。
制御装置100は、中央処理装置(以下、CPUという)110や、制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリ120を備えている。そして、制御装置100は、メモリ120に記憶されたプログラムをCPU110が実行することにより各種制御に関する処理を実行する。
制御装置100には、負荷300に供給される電力の電圧、より具体的には第1バッテリ10または第2コンバータ30から負荷300に供給される電力の電圧である第1電圧VLを検出する第1電圧検知部52が接続されている。
また、制御装置100には、第1コンバータ310からインバータ320に供給される電力の電圧である第2電圧VHを検出する第2電圧検知部54が接続されている。ちなみに、電源回路200から負荷300への電力供給を開始した直後であって、第1コンバータ310及びインバータ320が非駆動状態のときに第2電圧検知部54が検出する第2電圧VHは、電源回路200から負荷300に供給される電力の電圧、より具体的には、第1バッテリ10または第2コンバータ30から負荷300に供給される電力の電圧と同じである。
そして、制御装置100は、第2コンバータ30の駆動状態や、第1リレー20A及び第2リレー20Bの通電及び非通電を制御するとともに、第1コンバータ310及びインバータ320の駆動状態を制御することにより電動機400の駆動状態を制御する。
制御装置100は、車両VCのイグニションスイッチがON操作されることにより、第1バッテリ10から負荷300への電力供給を開始するときには、以下に説明する起動時のシーケンス処理を実行する。なお、このシーケンス処理の実行中は、第1コンバータ310及びインバータ320は非駆動状態となっている。
図2に、起動時のシーケンス処理を通じて変化する第2コンバータ30の昇圧駆動状態、第1リレー20Aの接点の状態、第2リレー20Bの接点の状態、第1電圧VLの変化、第2電圧VHの変化をそれぞれ示す。
時刻t1においてシーケンス処理を開始すると、制御装置100は、まず、図2(A)に示すように、第2コンバータ30の昇圧駆動を開始することにより、第2バッテリ12の電力を初期電圧VSにまで昇圧して負荷300に供給する。この初期電圧VSは、第1バッテリ10の電圧よりも低い規定の電圧であり、負荷300への電力供給を開始する際のリレー20や負荷300の損傷を抑えることのできる適切な電圧が予め設定されている。こうした第2コンバータ30の昇圧駆動の開始により、第2コンバータ30から負荷300への電力供給が開始されるため、図2(D)及び図2(E)に示すように、それまで「0」であった第1電圧VL及び第2電圧VHは初期電圧VSに向かって増加し始める。
時刻t2において、第1電圧VLが初期電圧VSに達すると、制御装置100は、図2(A)に示すように第2コンバータ30の昇圧駆動を停止する。そして、リレー20を通電状態にする。すなわち、図2(B)及び図2(C)に示すように第1リレー20A及び第2リレー20Bを共に通電状態にしてそれら各リレーの接点を閉じることにより、第1バッテリ10と負荷300とを電気的に繋ぐ。これにより第1バッテリ10から負荷300への電力供給が開始されるため、図2(D)及び図2(E)に示すように、それまで初期電圧VSであった第1電圧VL及び第2電圧VHは、第1バッテリ10の電圧であるバッテリ電圧VBへとステップ状に変化する。こうして起動時のシーケンス処理が終了される(時刻t2)。
ここで、上記第1リレー20Aの可動接点の可動部や、上記第2リレー20Bの可動接点の可動部には摺動による摩耗粉が溜まるため、第1リレー20Aや第2リレー20Bの劣化が進行すると可動接点の動作速度が遅くなる。そのため、図2に二点鎖線にて示すように、例えば第2リレー20Bが劣化している場合には、第2リレー20Bを通電状態にしてから可動接点が固定接点に接触するまでの時間、つまり接点が閉じるまでの時間DTが長くなる傾向がある。こうして第2リレー20Bの作動遅れ時間が長くなると、第2リレー20Bを通電状態にしてから負荷300側の電圧が、つまり第1電圧VLや第2電圧VHが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの時間(図2に示す時刻t2から時刻t2+αまでの時間)は長くなる。
なお、第1リレー20Aが劣化している場合にも、第2リレー20Bが劣化している場合と同様に、第1リレー20Aを通電状態にしてから負荷300側の電圧、つまり第1電圧VLや第2電圧VHが、初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの時間(図2に示す時刻t2から時刻t2+αまでの時間)は長くなる。
そこで、本実施形態では、負荷300に供給される電力の電圧である第1電圧VLをモニタ値として取得する。そして、リレー20(第1リレー20A及び第2リレー20B)が通電状態にされてから上記モニタ値である第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tを計測する。そして、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化が生じており、リレーに故障の兆候が見られることを、計測した経過時間Tに基づいて判定するようにしている。
以下、そうした判定を行うために制御装置100が実行する各処理について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
図3に、経過時間Tの計測を開始するために制御装置100が実行する処理手順を示す。なお、この処理は、イグニションスイッチがON操作されてから経過時間Tの計測が開始されるまで繰り返し実行される。また、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、ステップ番号を表現する。
この処理を開始すると、制御装置100は、上述したシーケンス処理を通じてリレー20の通電が開始されたか否かを判定する(S100)。そして、リレー20の通電が開始されたと判定する場合には(S100:NO)、制御装置100は、経過時間Tの計測を開始して(S110)、本処理を終了する。
一方、S100にて、リレー20の通電が開始されていないと判定する場合には(S100:NO)、制御装置100は、S110の処理を行うことなく、本処理を一旦終了する。
図4に、リレー20の劣化を判定するために制御装置100が実行する判定処理についてその手順を示す。なお、この処理は、経過時間Tの計測中に繰り返し実行される。
この処理を開始すると、制御装置100は、第1電圧VLを取得する(S200)。
次に、制御装置100は、リレー20を通電状態にしてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化したか否かを判定する(S210)。そして、取得した第1電圧VLがバッテリ電圧VBに変化していないと判定する場合には(S210:NO)、制御装置100は、本処理を一旦終了する。
一方、取得した第1電圧VLがバッテリ電圧VBに変化したと判定する場合には(S210:YES)、制御装置100は、計測されている現在の上記経過時間T、つまりリレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが規定の判定値Tref以上であるか否かを判定する(S220)。この判定値Trefとしては、経過時間Tがこの判定値Tref以上であることに基づき、第1リレー20A及び第2リレー20Bの少なくとも一方に劣化が生じていると判定することのできる時間が予め設定されている。
そして、現在の上記経過時間Tが上記判定値Tref以上であると判定する場合(S220:YES)、制御装置100は、カウンタCTAの値をインクリメントする(S230)。このカウンタCTAは、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが上記判定値Tref以上であると連続して判定された回数を示す値であり、その値はイグニションスイッチがOFF操作された後も不揮発性メモリに保持される。
そして、制御装置100は、そのインクリメントされたカウンタCTAが規定の判定値CTAref以上であるか否かを判定する(S240)。この判定値CTArefとしては、カウンタCTAがこの判定値CTAref以上であることに基づき、リレー20の作動遅れが一時的なものでなく、継続して生じていると判定することのできる値が予め設定されている。
そして、インクリメントされたカウンタCTAが上記判定値CTAref以上であると判定する場合(S240:YES)、制御装置100は、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化ありと判定して(S250)、経過時間Tをリセットする(S270)。そして、本処理を一旦終了する。
上記S220にて、経過時間Tが判定値Tref未満であると判定する場合(S220:NO)、制御装置100は、S260の処理を実行してカウンタCTAを「0」にリセットした後、上記S270の処理を実行して、本処理を一旦終了する。
また、上記S240にて、インクリメントされたカウンタCTAが判定値CTAref未満であると判定する場合(S240:NO)、制御装置100は、S250の処理を行うことなく、経過時間Tをリセットする(S270)。そして、本処理を一旦終了する。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1−1)図4に示した判定処理では、リレー20(第1リレー20A及び第2リレー20Bの双方)が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが判定値Tref以上である(S220:YES)との条件を含む判定条件が成立する場合には、S250において第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーについて劣化有りと判定するようにしている。
ここで、劣化していないリレーでも、可動接点の可動部に対して一時的に異物が付着した場合には、上記経過時間Tが上記判定値Tref以上になる可能性がある。ただし、一時的に付着した異物は可動接点が動くことにより除去されることが多いため、連続して上記経過時間Tが上記判定値Tref以上になるケースは少ない。
そこで、本実施形態では、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが上記判定値Tref以上であること(S220:YES)に加えて、上記カウンタCTAが判定値CTAref以上であり(S240:YES)、上記経過時間Tが判定値Tref以上であるとの判定が規定の回数以上連続して成立している場合には、S250にてリレーに劣化ありと判定するようにしている。そのため、リレーの一時的な動作異常をリレーの劣化であると誤判定してしまうことを抑えつつ、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーについて劣化が生じていることを適切に判定することができる。
(第2実施形態)
次に、電源回路の制御装置の第2実施形態について、図5を参照して説明する。
本実施形態では、第1実施形態の図4に示した処理の一部を変更した判定処理を実行するようにしている。以下、本実施形態の判定処理について説明する。
図5に、リレー20の劣化を判定するために制御装置100が実行する判定処理についてその手順を示す。
この処理を開始すると、制御装置100は、第1電圧VLを取得する(S200)。
次に、制御装置100は、リレー20を通電状態にしてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化したか否かを判定する(S210)。そして、取得した第1電圧VLが変化していないと判定する場合には(S210:NO)、制御装置100は、本処理を一旦終了する。
一方、取得した第1電圧VLがバッテリ電圧VBに変化したと判定する場合には(S210:YES)、制御装置100は、計測されている現在の上記経過時間T、つまりリレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが規定の判定値Tref以上であるか否かを判定する(S220)。この判定値Trefは、第1実施形態の判定値Trefと同一である。
そして、現在の上記経過時間Tが上記判定値Tref以上であると判定する場合(S220:YES)、制御装置100は、現在の上記経過時間Tが記憶値を超えているか否かを判定する(S300)。この記憶値Tmの初期値は「0」であり、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの上記経過時間Tが記憶値Tm以上である場合には、当該経過時間Tが記憶値Tmに設定されることにより同記憶値Tmは更新される。
そして、S300にて、現在の上記経過時間Tが記憶値Tmを超えていると判定する場合(S300:YES)、制御装置100は、上述したように記憶値Tmの更新を実行して(S310)、カウンタCTBの値をインクリメントする(S320)。このカウンタCTBの値は、記憶値Tmが更新された回数、つまりリレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが、それまでに記憶されている同経過時間Tの最大値を超えていると判定された回数を示すものである。このカウンタCTBの値が大きいということは、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが増大傾向にあることを示すことになる。なお、このカウンタCTBの値はイグニションスイッチがOFF操作された後も不揮発性メモリに保持される。
そして、制御装置100は、そのインクリメントされたカウンタCTBが規定の判定値CTBref以上であるか否かを判定する(S330)。この判定値CTBrefとしては、カウンタCTBがこの判定値CTBref以上であることに基づき、リレー20の通電時には、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tは増大傾向にあると判定することのできる値が予め設定されている。
そして、インクリメントされたカウンタCTBが上記判定値CTBref以上であると判定する場合(S330:YES)、制御装置100は、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化ありと判定する(S340)。そして、制御装置100は、カウンタCTBを「0」にリセットする処理(S350)、記憶値Tmをリセットする処理(S360)、経過時間Tをリセットする処理(S370)をそれぞれ実行して、本処理を一旦終了する。
上記S220にて経過時間Tが判定値Tref未満であると判定する場合や(S220:NO)、上記S300にて経過時間Tが記憶値Tm以下であると判定する場合や(S300:NO)、上記S330にてカウンタCTBが判定値CTBref未満であると判定する場合には(S330:NO)、制御装置100は、S370の処理を実行して経過時間Tをリセットした後、本処理を一旦終了する。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(2−1)図5に示した判定処理でも、リレー20(第1リレー20A及び第2リレー20Bの双方)が通電状態にされてから、第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが判定値Tref以上である(S220:YES)との条件を含む判定条件が成立する場合には、S340において第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化有りと判定するようにしている。
ここで、劣化していないリレーでも、可動接点の可動部に対して一時的に異物が付着した場合には、上記経過時間Tが上記判定値Tref以上になる可能性がある。ただし、一時的に付着した異物は可動接点が動くことにより除去されることが多いため、リレー20の通電時に上記経過時間Tが増大していく可能性は少ない。
そこで、本実施形態では、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが上記判定値Tref以上であること(S220:YES)に加えて、上記カウンタCTBが判定値CTBref以上であり(S330:YES)、リレー20を通電状態にしたときの上記経過時間Tが増大傾向にある場合には、S340にてリレーに劣化ありと判定するようにしている。そのため、本実施形態でも、リレーの一時的な動作異常をリレーの劣化であると誤判定してしまうことを抑えつつ、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーについて劣化が生じていることを適切に判定することができる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態では、リレー20が通電状態にされてから、第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが上記判定値Tref以上であるに加えて、上記経過時間Tが判定値Tref以上であるとの判定が規定の回数以上連続して成立している場合には、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化ありと判定するようにした。この他、より簡易的には、図6に示す判定処理を通じてリレー20の劣化判定を行うようにしてもよい。
すなわち、図6に示すように、この変更例にかかる判定処理を開始すると、制御装置100は、第1電圧VLを取得する(S200)。
次に、制御装置100は、リレー20を通電状態にしてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化したか否かを判定する(S210)。そして、取得した第1電圧VLが変化していないと判定する場合には(S210:NO)、制御装置100は、本処理を一旦終了する。
一方、取得した第1電圧VLがバッテリ電圧VBに変化したと判定する場合には(S210:YES)、制御装置100は、計測されている現在の上記経過時間T、つまりリレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが規定の判定値Tref以上であるか否かを判定する(S220)。この判定値Trefは、第1実施形態の判定値Trefと同一である。
そして、現在の上記経過時間Tが上記判定値Tref以上であると判定する場合(S220:YES)、制御装置100は、第1リレー20A及び第2リレー20Bのうちの少なくとも一方のリレーに劣化ありと判定して(S250)、経過時間Tをリセットする(S270)。そして、本処理を一旦終了する。
一方、上記S220にて、経過時間Tが判定値Tref未満であると判定する場合(S220:NO)、制御装置100は、S250の処理を行うことなく、経過時間Tをリセットする(S270)。そして、本処理を一旦終了する。
こうした変更例でも、リレー20が通電状態にされてから第1電圧VLが初期電圧VSからバッテリ電圧VBへと変化するタイミングまでの経過時間Tが判定値Tref以上である場合には(S220:YES)、S250においてリレーに劣化有りと判定されるため、少なくともリレーに劣化が生じていることを判定することができる。
・上記各実施形態やその変更例では、負荷300に供給される電圧として第1電圧VLを採用した。ここで、上述したように、電源回路200から負荷300への電力供給を開始した直後であって第1コンバータ310及びインバータ320が非駆動状態のときの第2電圧VHは、電源回路200から負荷300に供給される電力の電圧、より具体的には、第1バッテリ10または第2コンバータ30から負荷300に供給される電力の電圧と同じである。そのため、負荷300に供給される電圧として第2電圧VHを採用してもよい。
・電源回路200は、第1リレー20A及び第2リレー20Bを備えるようにしたが、第1リレー20A及び第2リレー20Bのいずれか一方を備える電源回路でもよい。この場合でも、上述した各処理を実行することにより、電源回路に備えられたリレーの劣化を判定することができる。
・制御装置100はCPU110とメモリ120とを備えており、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。例えば、上記各実施形態において実行されるソフトウェア処理の少なくとも一部を処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、制御装置100は、以下の(a)〜(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てをプログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するメモリ等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置及びプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置及びプログラム格納装置を備えたソフトウェア処理回路や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、上記処理は、1または複数のソフトウェア処理回路及び1または複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路によって実行されればよい。
上記各実施形態及びそれら変更例から把握できる技術思想について記載する。
・第1バッテリと、前記第1バッテリと負荷との間に接続されるリレーと、前記第1バッテリよりも定格電圧の低い第2バッテリと、前記リレーと前記負荷との間に接続されて前記第2バッテリの電力を昇圧するコンバータとを含む電源回路に適用される制御装置であって、前記制御装置は、前記電源回路から前記負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得する処理と、前記負荷への電力供給を開始するときに実行する処理であって、前記負荷に供給される電力の電圧が前記第1バッテリの電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまで前記コンバータの昇圧駆動を実行してその後に前記リレーを通電状態にするシーケンス処理と、前記シーケンス処理の実行によって前記リレーが通電状態にされてから前記モニタ値が前記初期電圧から前記第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間を計測する処理と、前記経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には、前記リレーに劣化有りと判定する処理とを実行するものであり、前記判定条件は、前記経過時間が前記判定値以上であり、且つ前記経過時間が前記判定値以上であるとの判定が規定の回数以上連続して成立しているとの条件を含む電源回路の制御装置。
同構成によれば、負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得するとともに、リレーが通電状態にされてから同モニタ値が初期電圧から第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には、リレーに劣化有りと判定するようにしている。従って、リレーに劣化が生じていることを適切に判定することができる。
ここで、劣化していないリレーでも、可動接点の可動部に対して一時的に異物が付着した場合には、上記経過時間が上記判定値以上になる可能性がある。ただし、一時的に付着した異物は可動接点が動くことにより除去されることが多いため、連続して上記経過時間が上記判定値以上になるケースは少ない。そこで、同構成では、経過時間が上記判定値以上であることに加えて、経過時間が規定の判定値以上であるとの判定が規定の回数以上連続して成立している場合には、リレーに劣化ありと判定するようにしている。そのため、リレーの一時的な動作異常をリレーの劣化であると誤判定してしまうことを抑えることができる。
・第1バッテリと、前記第1バッテリと負荷との間に接続されるリレーと、前記第1バッテリよりも定格電圧の低い第2バッテリと、前記リレーと前記負荷との間に接続されて前記第2バッテリの電力を昇圧するコンバータとを含む電源回路に適用される制御装置であって、前記制御装置は、前記電源回路から前記負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得する処理と、前記負荷への電力供給を開始するときに実行する処理であって、前記負荷に供給される電力の電圧が前記第1バッテリの電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまで前記コンバータの昇圧駆動を実行してその後に前記リレーを通電状態にするシーケンス処理と、前記シーケンス処理の実行によって前記リレーが通電状態にされてから前記モニタ値が前記初期電圧から前記第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間を計測する処理と、前記経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には、前記リレーに劣化有りと判定する処理とを実行するものであり、前記判定条件は、前記経過時間が前記判定値以上であり、且つ前記リレーを通電状態にしたときの前記経過時間が増大傾向にあるとの条件を含む電源回路の制御装置。
同構成によれば、負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得するとともに、リレーが通電状態にされてから同モニタ値が初期電圧から第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には、リレーに劣化有りと判定するようにしている。従って、リレーに劣化が生じていることを適切に判定することができる。
ここで、上述したように、劣化していないリレーでも、可動接点の可動部に対して一時的に異物が付着した場合には、上記経過時間が上記判定値以上になる可能性がある。ただし、一時的に付着した異物は可動接点が動くことにより除去されることが多いため、リレーの通電時に上記経過時間が増大していく可能性は少ない。そこで、同構成では、経過時間が上記判定値以上であることに加えて、リレーを通電状態にしたときの上記経過時間が増大傾向にある場合には、リレーに劣化ありと判定するようにしている。そのため、同構成でも、リレーの一時的な動作異常をリレーの劣化であると誤判定してしまうことを抑えることができる。
10…第1バッテリ
12…第2バッテリ
20A…第1リレー
20B…第2リレー
30…第2コンバータ
52…第1電圧検知部
54…第2電圧検知部
100…制御装置
110…中央処理装置(CPU)
120…メモリ
200…電源回路
300…負荷
310…第1コンバータ
320…インバータ
330…コンデンサ
400…電動機
VC…車両

Claims (1)

  1. 第1バッテリと、前記第1バッテリと負荷との間に接続されるリレーと、前記第1バッテリよりも定格電圧の低い第2バッテリと、前記リレーと前記負荷との間に接続されて前記第2バッテリの電力を昇圧するコンバータと、を含む電源回路に適用される制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記電源回路から前記負荷に供給される電力の電圧をモニタ値として取得する処理と、
    前記負荷への電力供給を開始するときに実行する処理であって、前記負荷に供給される電力の電圧が前記第1バッテリの電圧よりも低い規定の初期電圧に達するまで前記コンバータの昇圧駆動を実行してその後に前記リレーを通電状態にするシーケンス処理と、
    前記シーケンス処理の実行によって前記リレーが通電状態にされてから前記モニタ値が前記初期電圧から前記第1バッテリの電圧へと変化するタイミングまでの経過時間を計測する処理と、
    前記経過時間が規定の判定値以上であるとの条件を含む判定条件が成立する場合には前記リレーに劣化有りと判定する処理と、を実行する
    電源回路の制御装置。
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