JP2021126241A - 香りテスター - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができる利便性に優れた香りテスターを提供する。【解決手段】液体の収容物を内部に収容する容器10と、容器10を保持する保持部20と、保持部20と連係部材40を介して連係された台座部30と、を有する香りテスター100である。容器10は、筒部11と、筒部11の下端の開口を塞ぐ底部12と、筒部11の上端の開口を塞ぐ蓋部13と、を有する。底部12および蓋部13の中心軸Cxに沿う方向の長さは、筒部11径方向の厚みよりも大きい。台座部30は、底面部31と、底面部31の後方より上方に延びる背面部32と、底面部31の前方の端部より上方に突出し、上方の端部の少なくとも一部が背面部32の上端と接触する前面部33と、を有する。台座部30は、容器10を着脱可能に支持する。【選択図】図1

Description

本発明は、店頭試供品等に用いられる香りを発生する香りテスターに関する。
洗剤、柔軟剤、芳香剤、香水、化粧品、シャンプー、リンス、防虫剤等の商品は、その香りが他社の商品との差別化を図る上で重要な要素となる。しかし、商品の香りを確かめるためには商品を開封する必要があり、消費者が店頭において陳列された商品の香りを確認することは困難であった。そこで、商品の購入前にその商品の香りを確認できるように、商品と同じ香りを放出する香りテスターを商品とともに店頭に配置することが行われている。
例えば、特開2019−26352号公報に記載の香りサンプル容器は、押圧により変形し且つ弾性回復可能な容器本体と、容器本体の内外を連通させる通気路とを有し、容器本体の内部に、商品の香り成分を含むサンプル材を収容した構成を有する。そして、容器本体を変形させることで、容器本体の内部のサンプル材から発散した香り成分を含む空気を通気路から外部に放出する。このような香りサンプル容器を店頭に配置することで、消費者は店頭にて商品の香りを確かめることができる。
特開2019−26352号公報
消費者が香りを確認したい商品には、液体の商品もある。容器本体の内外を連通させる通気路を有する特開2019−26352号公報に記載の香りサンプル容器に液体の商品を収容した場合、外部に漏れてしまう懸念がある。
そこで本発明は、液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができる利便性に優れた香りテスターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の香りテスターは、液体の収容物を内部に収容する容器を有する。前記容器は、上下に延びる中心軸に沿う筒部と、前記筒部と同一部材で形成されて前記筒部の下端の開口を塞ぐ底部と、前記筒部と同一部材で形成されて前記筒部の上端の開口を塞ぐ蓋部と、を有する。前記底部および前記蓋部の前記中心軸に沿う方向の長さは、前記筒部の中間部の径方向の厚みよりも大きい。
上記構成において、前記底部および前記蓋部の少なくとも一方の外面は、半球面状である。
上記構成において、前記筒部に取り付けられて前記容器を保持する保持部を有する。
上記構成において、前記保持部と紐状の連係部材を介して連係される台座部をさらに有し、前記台座部は、前記容器を着脱可能に支持する。
上記構成において、前記台座部は、横方向の両端が開口した筒状であり、底面部と、前記底面部の後方の端部より上方に延びる背面部と、前記底面部の前方の端部より上方に延びて上方に向かうにつれて前記背面部に接近するとともに上方の端部の少なくとも一部が前記背面部の上端と連設される前面部と、を有し、前記前面部には、前記容器が貫通可能であるとともに前記容器と接触して前記容器を支持する容器支持部が形成され、前記前面部には、前記容器支持部と隣接して印刷が行われない無印刷領域を有する。
上記構成において、前記前面部は、前記底面部および前記背面部と連設される外前板部と、前記外前板部よりも後方に配される内前板部と、を有し、前記容器支持部は、前記外前板部に形成され、前記内前板部には、前記容器が貫通可能であるとともに前記容器と接触して前記容器を支持する中間容器支持部が形成され、前記内前板部には、前記中間容器支持部と隣接して印刷が行われない無印刷領域を有する。
上記構成において、前記台座部は、前記底面部の後端部と前記背面部の下端部とに連設される段部をさらに有する。
上記構成において、前記台座部は、1枚の樹脂シートを、隣り合う前記前面部と前記底面部との境界に配された折り線、前記底面部と前記背面部との境界に配された折り線および前記背面部と前記前面部との境界に配された折り線で折り曲げて複数周巻いて形成され、前記底面部は上下に複数個重ねて配置され、前記背面部は前後に複数個重ねて配置され、複数個の前記底面部同士および複数個の前記背面部同士の少なくとも一方が接着される。
上記構成において、前記保持部および前記台座部は、ポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンで形成される。
本発明によると、液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができる利便性に優れた香りテスターを提供することができる。
本発明にかかる香りテスターの斜視図である。 容器の縦断面図である。 筒体の下部に底部を形成する工程を示す斜視図である。 筒体の内部に収容物を充填する工程を示す斜視図である。 筒体の上部に蓋部を形成する工程を示す斜視図である。 容器を保持した保持部の後方から見た斜視図である。 台座部の斜視図である。 台座部を形成する樹脂シートの展開図である。 容器が取り外された状態の台座部を示す側面断面図である。 容器が取り付けられた状態の台座部を示す側面断面図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明にかかる香りテスター100の斜視図である。なお、本実施形態において、香りテスター100の各部の方向を示す「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」は、図1に示す香りテスター100を基準とする。また、容器10において、筒部11の中心軸Cx(図2参照)と直交する方向を「径方向」とする。また、中心軸Cxと直交する円周の接線方向を「周方向」とする。
<香りテスター100>
図1に示す香りテスター100は、容器10と、保持部20と、台座部30と、連係部材40と、を有する。容器10は、内部の後述する収容部14に収容物Fgを収容する。そして、容器10は保持部20に保持される。台座部30は、容器10を支持可能である。容器10は、台座部30に支持されるとともに、台座部30から取り外し可能である。香りテスター100において、保持部20と、台座部30とは、連係部材40を介して繋がる。換言すると、連係部材40によって、保持部20は、台座部30から一定の範囲内で移動可能である。以下に、香りテスター100の各部の詳細について説明する。
<容器10>
図2は、容器10の縦断面図である。容器10は、内部の収容部14に収容物Fgを収容する。ここで、収容物Fgは、例えば、香水、芳香剤等の香り成分(ガス)が発散する液体である。ここで、「液体」には、粘性が高いゾル状の物質も含むものとする。
容器10は、例えば、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂等で形成される。容器10がこれらの材料で形成されることで、液体の収容物Fgの漏れは抑制され、収容物Fgから揮発した香り成分(ガス)は外部に透過する。なお、容器10を形成する材料としては、上述の材料に限定されず、液状の収容物Fgを密閉できるとともに、香り成分(ガス)が透過可能な材料を広く採用できる。容器10を形成する材料は収容物Fgの種類によって決定されてもよい。
容器10は、筒部11と、底部12と、蓋部13とを有する。容器10の筒部11、底部12および蓋部13で囲まれる空間が、収容物Fgを収容する収容部14である。筒部11は上下に延びる中心軸Cxに沿う円筒状である。筒部11の外周面15の中心軸Cxと直交する面で切断した断面形状は、上下方向にわたって略同じ外径の円形である。なお、筒部11は、円筒に限定されず、延伸方向と直交する面で切断した断面が楕円の楕円筒状、三角形、四角形等の多角形筒状であってもよい。
底部12は、筒部11の下端部を閉じる。底部12は、筒部11と一体的に形成される。図2に示すように、底部12は、樹脂溜り部121と、ドーム部122とを有する。樹脂溜り部121は、溶融した樹脂が筒体50の内部に流入し、冷却されて凝固することで形成される。ドーム部122の外面は、半球面状である。底部12において、ドーム部122は、樹脂溜り部121の下部に一体的に連設される。底部12の中心軸Cxに沿う方向の長さである軸方向長さL1である。なお、底部12の下端部は、半球面状の外面を有するドーム部122としているが、これに限定されない。円錐台状、円錐状、円錐台状等半球面とは異なる形状であってもよい。
蓋部13は、筒部11の上端部を閉じる。蓋部13は、筒部11と一体的に形成される。図2に示すように、蓋部13は、樹脂溜り部131と、ドーム部132とを有する。樹脂溜り部131は、溶融した樹脂が筒体50の内部に流入し、冷却されて凝固することで形成される。ドーム部132の外面は、半球面状である。蓋部13において、ドーム部132は、樹脂溜り部131の上部に連設される。蓋部13の中心軸Cxに沿う方向の長さである軸方向長さL2である。なお、蓋部13の上端部は、半球面状の外面を有するドーム部132としているが、これに限定されない。円錐台状、円錐状、円錐台状等半球面とは異なる形状であってもよい。
底部12の軸方向長さL1と蓋部13の軸方向長さL2とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。底部12の軸方向長さL1と蓋部13の軸方向長さL2とは、筒部11の厚みW1よりも大きい。容器10において、底部12および蓋部13は、筒部11と同じ樹脂で形成される。容器10では、筒部11から香り成分は透過するが、底部12および蓋部13から香り成分は略透過しない。
容器10を形成する樹脂、香り成分にもよるが、樹脂の厚みが、約1.2mmになると、揮発した香り成分が略透過しなくなる。そのため、筒部11の厚みW1は、約1.2mmよりも小さい、例えば、約0.8mmとすることができるが、これに限定されない。
上述のとおり、底部12および蓋部13から香り成分を略透過させないようにするため、底部12の軸方向長さL1および蓋部13の軸方向長さL2は、1.2mmよりも大きいことが好ましい。本実施形態の容器10において、底部12の軸方向長さL1および蓋部13の軸方向長さL2は、例えば、8mm〜10mm程度である。
収容物Fgから揮発される香り成分には、印刷に用いられるインクを劣化させる化学物質が含まれる。香り成分が透過する筒部11の外面に印刷を施すと、透過する香り成分によって印刷が劣化する。一方で、底部12のドーム部122の外面および蓋部13のドーム部132側から香り成分は外部に透過しにくい、または、透過しない。そのため、底部12のドーム部122および蓋部13のドーム部132には、印刷を施すことができる。つまり、底部12および蓋部13の少なくとも一方に、例えば、容器10の識別、容器10に収容された収容物Fgの識別等のための印刷を施すことが可能である。
容器10の製造方法の一例について図面を参照して説明する。図3は、筒体50の下部に底部12を形成する工程を示す斜視図である。図4は、筒体50の内部に収容物Fgを充填する工程を示す斜視図である。図5は、筒体50の上部に蓋部13を形成する工程を示す斜視図である。
上述のとおり、容器10は、上述した樹脂で形成された筒体50の軸方向の両端、(図3において、上下端)を溶融させ、上下端の開口を閉じることで形成される。図3に示すように、容器10の製造方法では、半球状の凹部dc1を有する治具Dcを用いる。治具Dcは、図示略の熱源からの熱にて加熱される。容器10を製造するとき、治具Dcは、筒体50を構成する樹脂を溶融できる程度の温度に昇温される。
そして、治具Dcの凹部dc1を上向きにし、治具Dcを筒体50に接近させて、凹部dc1の内部に筒体50の下端部を挿入する。なお、治具Dcと筒体50とは、相対的に接近し、接触すればよい。すなわち、治具Dcに筒体50を接近させてもよいし、両方を同時に他方に対して接近させてもよい。
筒体50の下端部は治具Dcからの熱によって溶融し、溶融した樹脂は筒体50の下端部の開口から筒体50の内部に流入する。そして、治具Dcを筒体50の下端部に接触させた状態で、治具Dcの温度を下げることで、溶融した樹脂が冷却されて凝固する。このとき、筒体50の内部に流入した樹脂が凝固することで樹脂溜り部121が形成され、筒体50の治具Dcの凹部dc1と隣接した部分の樹脂が凝固することでドーム部122が形成される。つまり、底部12が形成される。なお、溶融した樹脂が、筒体50の下部から流れない場合、筒体50の下端部を溶融させた後、治具Dcを離して冷却してもよい。
底部12が形成されたことで、筒体50は有底筒状となる。つまり、筒体50の内部に液体の収容物Fgを充填できる。図4に示すように、底部12が形成された筒体50の上部開口からノズルNzを挿入し、ノズルNzを介して収容物Fgを筒体50の内部に充填する。収容物Fgが、筒体50の上部に付着していると、蓋部13を形成する工程において樹脂を凝固させるとき、隙間が形成されてしまう虞がある。そのため、ノズルNzは、筒体50の内部に一定以上の長さ挿入されることが好ましい。
そして、筒体50の内部に収容物Fgを充填した後、ノズルNzを筒体50から抜く。図5に示すように、治具Dcを昇温させて凹部dc1を下向きにし、治具Dcを筒体50の上端に接近させ、凹部dc1に筒体50の上端部を挿入する。なお、治具Dcと筒体50とは、相対的に接近し、接触すればよい。すなわち、治具Dcに筒体50を接近させてもよいし、両方を同時に他方に対して接近させてもよい。
筒体50の上端部は治具Dcからの熱によって溶融し、溶融した樹脂は筒体50の上端部の開口から筒体50の内部に流入する。そして、治具Dcを筒体50の上端部に接触させた状態で、治具Dcの温度を下げることで、溶融した樹脂が冷却されて凝固する。このとき、筒体50の内部に流入した樹脂が凝固することで樹脂溜り部131が形成され、筒体50の治具Dcの凹部dc1と隣接した部分の樹脂が凝固することでドーム部132が形成される。つまり、蓋部13が形成される。
なお、治具Dcの温度が高すぎると、溶融した樹脂の粘度が下がり過ぎ、筒体50の内部に流れ落ちてしまう。そのため、治具Dcの温度は、樹脂を溶融できるが、溶融した樹脂が筒体50の上端部に滞留できる粘度に収まる温度である。また、筒体50の上端部を溶融させた後、治具Dcを離して冷却してもよい。
以上のようにして、収容部14に収容物Fgを収容した容器10が形成される。本実施形態における容器10の製造方法では、底部12の形成に用いた治具Dcを蓋部13の形成にも用いるが、これに限定されない。底部12形成用の治具Dcと蓋部13形成用の治具Dcとを個別に備えていてもよい。このようにすることで、治具Dcを筒体50の上部および下部に移動させる移動機構が不要になる。これにより、製造工程を省略することができ、製造に要する時間を短縮できる。また、底部12および蓋部13の形状をそれぞれ異なる形状とすることも可能である。
<保持部20>
図6は、容器10を保持した保持部20の後方から見た斜視図である。保持部20は、容器10の筒部11を保持する。保持部20は、保持板21と、結束部22とを有する。保持板21は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂で形成される。結束部22は、保持板21を筒部11に固定する。結束部22は紐状であり、例えば、結束バンド、針金等を挙げることができる。結束部22は、筒部11と保持板21とをまとめて結束する。
保持板21は、長方形状の部材であり、長辺に形成された一対の凹部が形成されたくびれ部211を有する(図1、図6、図10等参照)。保持板21は、くびれ部211よりも上方に配される上板部212と、下方に配される下板部213とを有する。本実施形態の保持部20において、保持板21は、上板部212が下板部213よりも長い。
結束部22は、くびれ部211に取り付けられて、保持板21と容器10と、を結束する。このように、くびれ部211を結束する構成とすることで、保持板21の結束される領域を小さくできる。これにより、保持板21を結束部22で結束したとき、上板部212および下板部213を容器10に対して外側に折り曲げることが可能となる。
また、下板部213を上板部212よりも短く形成することで、容器10を台座部30に取り付けたときに、下板部213が邪魔になりにくい。保持板21の上板部212には、連係部材40が取り付けられる取付孔214が形成されている。
保持部20は上述の構造に限定されない。例えば、容器10の表面に凹部を、保持板21に貫通孔をそれぞれ形成し、貫通孔に容器10を収容した後、保持板21の一部を凹部に挿入してもよい。これにより、保持板21と容器10とを固定できる。このように、容器10と保持板21とを強固に固定することができる構成であれば、結束部22を省略してもよい。また、容器10が連係部材40を直接固定できる形状を有する場合、保持部20を省略してもよい。
<台座部30>
図7は、台座部30の斜視図である。図8は、台座部30を形成する樹脂シート60の展開図である。台座部30は、横方向の両端が開口した筒状であり、容器10を着脱可能な状態で支持する。台座部30は、例えば、店舗の棚等に取り付けられる。台座部30を棚に取り付けることで、香りテスター100は、商品サンプルとして店舗に陳列される。
台座部30は、樹脂シート60を折り曲げつつ2周巻いて形成される。なお、本実施形態では、台座部30は樹脂シート60を2周巻いて形成されるが、2周以上巻いて形成してもよい。また、1周巻いて形成してもよい。図7に示すように、台座部30は、底面部31と、背面部32と、前面部33と、段部34と、引掛け部35と、を有する。底面部31、背面部32、前面部33は、それぞれ、2重である。
底面部31は、平面視長方形状である。底面部31は、前方の辺(前辺)および後方の辺(後辺)を有する。底面部31は、第1底板部311と第2底板部312とを有する。第2底板部312は第1底板部311の下に重ねて配置され、第1底板部311と第2底板部312とは接着される。第1底板部311と第2底板部312との接着には、両面テープを用いるがこれに限定されず、接着剤を用いて接着してもよい。
背面部32は、正面視長方形状である。背面部32は、上端の辺(上辺)および下端の辺(下辺)を有する。背面部32は第1背板部321と、第2背板部322とを有する。第1背板部321は、第1底板部311の後辺から上方に延びる。また、第2背板部322は、第2底板部312の後辺から上方に延びる。つまり、第1背板部321は第1底板部311と第2折り線S2を介して連設され、第2背板部322は第2底板部312と第5折り線S5を介して連設される。第1背板部321と第2背板部322とは接着される。第1背板部321と第2背板部322との接着には、両面テープを用いるがこれに限定されず、接着剤を用いて接着してもよい。
台座部30において、背面部32と底面部31とは直交する。なお、直交には、完全に垂直に交わる場合に限定されず、およそ垂直に交わる場合も含む。
前面部33は、底面部31の前辺から上方に延びる。前面部33は、傾斜しており、上方に向かうにつれて背面部32に近づく。前面部33は、外前板部331と、内前板部332とを有する。外前板部331は、内前板部332の前方に配される。
外前板部331は湾曲した板状である。外前板部331は、上辺が第1背板部321の上辺と一体に連結し、下辺が第2底板部312の前辺と一体に連結する。つまり、外前板部331は、第3折り線S3を介して第1背板部321と連設され、第4折り線S4を介して第2底板部312と連設される。
内前板部332は平板状であり、平面視長方形状である。内前板部332は、下辺が第1底板部311の前辺と一体に連結される。つまり、内前板部332は、第1折り線S1を介して第1底板部311と連設される。内前板部332の上辺は、自由端である。つまり、内前板部332は、下辺を中心として、揺動可能である。後述の図9に示すように、内前板部332は、台座部30に容器10が支持されていないとき、上端が外前板部331に接触する。
上述したとおり、香り成分の影響で容器10の外面に印刷することは困難である。そこで、容器10に収容されている収容物Fgについての情報、イメージ画像等の消費者に対して伝えたい内容は、前面部33に印刷される。台座部30を形成する樹脂シート60が透明の場合、消費者は、外前板部331および外前板部331を通して内前板部332を視認できる。そのため、外前板部331と内前板部332との両方に、印刷を施して消費者に伝えることが可能である。このとき、印刷は背面側、つまり、消費者と反対側に施すことが可能である。また、樹脂シート60が透明ではない場合、印刷は、外前板部331の前面側、つまり、消費者側に施される。
段部34は、台座部30の下端部の後部に配され、台座部30の内向きに突出する。段部34は横方向の中央部に形成される。段部34は、底面部31および背面部32と一体に形成される。さらに詳しく説明すると、段部34は、第1底板部311と一体に形成される脚部341と、第1背板部321と一体に形成される天面部342と、を有する。
脚部341は、スリット折り線Ss1を介して第1底板部311と一体で形成され、スリット折り線Ss1で折り曲げることで第1底板部311から上方に突出する。天面部342は、スリット折り線Ss2を介して第1背板部321と一体で形成され、スリット折り線Ss2で折り曲げることで第1背板部321から前方に突出する。脚部341の上端と天面部342の前端は、中間スリット折り線Ss3を介して連設される。
台座部30に取り付けられた容器10は、容器支持部36および中間容器支持部37を貫通する。容器10の底部12のドーム部122が底面部31に接触し、下端部の後方側は、段部34と接触する。これにより、容器10の下端部は、段部34によって固定される。容器10の台座部30への取り付けの詳細は後述する。
容器支持部36は、外前板部331に形成され、外前板部331を貫通する貫通孔である。図7に示すように容器支持部36は、長方形の長手方向の端部と半円を組み合わせた形状である。本実施形態に係る台座部30において、容器支持部36の上端は、第1背板部321の上辺に到達している。
中間容器支持部37は、内前板部332に形成される。中間容器支持部37は、内前板部332の略中央に形成された楕円形である。中間容器支持部37の長径は、内前板部332の長手方向と平行である。なお、平行には厳密な平行のみでなく、およそ平行な場合も含む。
図7に示すように、外前板部331と内前板部332との間には隙間がある。そのため、容器支持部36と中間容器支持部37とは、上下および前後に離れる。台座部30に対して容器10は、外前板部331の上方から容器支持部36を貫通した後、中間容器支持部37を貫通する。そのため、容器10は、容器支持部36および中間容器支持部37に中心軸Cx方向の離れた位置で支持される。
台座部30は、引掛け部35で陳列棚等に引っ掛けて取り付けることが可能である。引掛け部35は、背面部32と一体に形成される。さらに詳しくは、引掛け部35は、第2背板部322の上辺と一体に形成される。
引掛け部35は、上板部351と、垂下部352とを有する。上板部351は長方形板状である。上板部351の前辺が、第2背板部322の上辺と一体に連結される。つまり、上板部351は、第6折り線S6を介し第2背板部322と連設される。上板部351には、上下に貫通した締結孔353が形成される。締結孔353には、連係部材40を括り付けて締結される。なお、連係部材40を接着、融着等別の方法で締結できる場合、締結孔353を省略してもよい。
垂下部352は、長方形状であり、上板部351の後辺から下方に延びる。つまり、垂下部352は、第7折り線S7を介して上板部351と連設される。垂下部352と背面部32とは、取付空間Sp1を介して前後に並んで配置される。取付空間Sp1に陳列棚等の前面に配置される図示略の前壁を配置し、垂下部352を前壁の背後に回して配置することで、台座部30を陳列棚の前面に配置することができる。なお、台座部30が不安定になる場合、上板部351または垂下部352を前壁に接着して、台座部30を前壁に固定してもよい。
また、陳列棚には、前方に向かって物品を引っ掛ける図示略の凸部を有する場合がある。引掛け部35は、上板部351および垂下部352を平面状に延ばすとともに、背面部32の上方に延ばしてもよい。背面部32の上方に延びた引掛け部35を凸部に取り付けることで、台座部30を凸部に安定して取り付けることが可能である。なお、垂下部352に、例えば、貫通孔のような、凸部を係合するための係合部を備えていてもよい。
<連係部材40>
連係部材40は、保持部20を台座部30から一定の範囲内で移動可能に連係する。連係部材40は、例えば、紐を挙げることができる。連係部材40の一方の端部は、保持部20の取付孔214に通されるとともに、括り付けられて保持部20に締結される。また、連係部材40の他方の端部は、台座部30の引掛け部35の締結孔353に通されるとともに、括り付けられて台座部30に締結される。
保持部20および保持部20に保持された容器10は、連係部材40にて台座部30に連係されることで、台座部30から一定の範囲内、ここでは、連係部材40の締結長さの範囲内で自由に移動可能である。なお、連係部材40として、紐としているが紐に限定されない。一定の範囲で柔軟に変形可能な紐状の部材を広く採用することが可能である。このように、容器10を連係部材40で台座部30と連係することで、容器10が紛失しにくくなる。また、複数の香りのサンプルの容器10を並べて配置する場合、容器10と台座部30との対応を容易に認識することができる。これにより、消費者は、香りを嗅いだ収容物の情報を容易に知ることができ、消費者の利便性を高めることが可能である。
図8に示す樹脂シート60では、折り線を一点鎖線で示している。また、樹脂シート60における、無印刷領域333の境界については、破線で示している。樹脂シート60は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等、容器10の収容物Fgから揮発した香り成分によって劣化しにくい材料を採用している。
樹脂シート60は、長尺部材である。樹脂シート60の長手方向一方側(図8において左側)に内前板部332が配置される。内前板部332の中央には、図8における左右方向に長径を有する楕円状の中間容器支持部37が形成される。中間容器支持部37の辺縁部の近接する部分には、印刷を行わない無印刷領域333が形成される。
内前板部332の図8における右側には、第1折り線S1を介して第1底板部311が配置される。第1底板部311の図8における右側には、第2折り線S2を介して第1背板部321が配置される。
第1底板部311と第1背板部321との図8における上下方向の中間部には、第2折り線S2を跨いで、図8における上下方向に平行かつ左右方向に延びる一対のスリット61が設けられる。スリット61の図8における左右方向の両端には、それぞれ、スリット折り線Ss1、Ss2が設けられる。また、スリット折り線Ss1、Ss2の間の中央には、一対のスリット61を繋ぐ中間スリット折り線Ss3が設けられる。
第1背板部321の図8における右側には、第3折り線S3を介して外前板部331が連設される。外前板部331の第3折り線S3と隣接する部分には、図8において上下方向の中央から右方向に延びる容器支持部36が形成される。容器支持部36は貫通孔である。容器支持部36に隣接する部分は、無印刷領域333である。
外前板部331の図8における右側には、第4折り線S4を介して第2底板部312が連設される。また、第2底板部312の図8における右側には、第5折り線S5を介して第2背板部322が連設される。第5折り線S5の中間部分には、折り曲げて巻いたときに段部34と重なる位置に開口62が形成されている。開口62を介して、段部34の調整が可能である。
そして、第2背板部322の図8における右側には、第6折り線S6を介して上板部351が連設される。さらに、上板部351の図8における右側には、第7折り線を介して垂下部352が連設される。
第1折り線S1を谷折りして、内前板部332を第1底板部311の上方に立設させる。第2折り線S2を谷折りして、第1背板部321を第1底板部311と直交させる。このとき、スリット折り線Ss1、Ss2を谷折り、中間スリット折り線Ss3を山折りして、段部34を、底面部31および背面部32に対して突出させる。
ここで、谷折りとは、図8に示す樹脂シート60を折り曲げたとき、入隅が見えるように折る折り方である。換言すると、折り線を挟んで配置された平板部の少なくとも一方が紙面手前側に折り曲げられる折り方である。山折りは、出隅が見えるように折る折り方である。換言すると、折り線を挟んで配置された平板部の少なくとも一方が紙面奥側に折り曲げられる折り方である。
第3折り線S3を折り曲げて、外前板部331を内前板部332の前方に配置する。外前板部331は、外側に突出させて湾曲させる。第4折り線S4で折り曲げて第2底板部312を第1底板部311の下方に配置する。このとき、第2底板部312を第1底板部311に接着する。なお、第1底板部311と第2底板部312との接着は、両面テープで接着を行うが、これに限定されない。接着剤を用いてもよいし、熱溶着にて接着してもよい。これ以外にも第1底板部311と第2底板部312とを強固に固定できる方法を広く採用できる。
第5折り線S5で折り曲げて第2背板部322を第1背板部321の後方に配置する。このとき、第2背板部322を第1背板部321に接着する。なお、第1背板部321と第2背板部322との接着は、両面テープで接着を行うが、これに限定されない。接着剤を用いてもよいし、熱溶着にて接着してもよい。これ以外にも第1背板部321と第2背板部322とを強固に固定できる方法を広く採用できる。
第6折り線S6で上板部351を後方に折り曲げる。また、第7折り線S7で垂下部352を下方に折り曲げる。これにより、引掛け部35を形成する。以上のようにして、樹脂シート60を折り曲げて、2周巻き、第1底板部311と第2底板部312とを接着し、第1背板部321と第2背板部322とを接着して、台座部30が形成される。
台座部30に容器10を取り付ける手順について説明する。図9は、容器10が取り外された状態の台座部30を示す側面断面図である。図10は、容器10が取り付けられた状態の台座部30を示す側面断面図である。図9に示すように、容器10が取り外されているとき、台座部30の内前板部332の上端は、内前板部332の弾性力によって外前板部331の内面に接触している。
この状態で、容器10を底部12側から、外前板部331に形成された容器支持部36に挿入すると、容器10の底部12のドーム部122は、内前板部332の中間容器支持部37の辺縁部と接触する。容器10がさらに下方に移動すると、内前板部332が底部12に押され、内前板部332の上端部が後方に移動し、背面部32に接触する。これにより、中間容器支持部37の上端が後方に移動し、容器10の底部12が中間容器支持部37に挿入される。
そして、容器10の底部12のドーム部122を台座部30の底面部31の第1底板部311の上面に接触させる。このとき、容器10の筒部11の外周面15は、段部34と接触する。容器10の筒部11の外周面15が段部34と接触することで、容器10は、上端側が下端側に比べて後方側に接近するように傾斜する。
容器10の底部12のドーム部122を底面部31に接触させたとき、内前板部332の弾性力によって、容器10の筒部11の上部の後側には、中間容器支持部37の辺縁部から前方に向かう力が付与される。これにより、容器10の筒部11の後側は中間容器支持部37の辺縁部によって支持される。また、容器10の筒部11が後方から中間容器支持部37の辺縁部に押されることで、筒部11の前側が容器支持部36と接触する。すなわち、筒部11の前側は容器支持部36の辺縁部に支持される。
容器10を容器支持部36に挿入し、底部12を底面部31に接触させたとき、容器10の筒部11の下端部は、段部34と接触する。また、容器10の筒部11の上部は、後側から中間容器支持部37の辺縁部に支持され、前側から容器支持部36の辺縁部に支持される。つまり、容器10は、台座部30に取り付けたとき、段部34、容器支持部36および中間容器支持部37の3点で支持される。これにより、台座部30に配置された容器10は、安定して台座部30に支持される。
また、図1、図10に示すように、容器10を台座部30に取り付けたとき、保持部20の保持板21は、容器10の後方側に配置される。換言すると、容器10は、保持板21を後方に向けた状態で台座部30に取り付けられる。これにより、保持板21の下板部213が内前板部332と干渉しにくく(図10参照)、容器10の台座部30に対する着脱が容易である。また、台座部30に容器10を取り付けたときに、保持板21が後方側に配置されるため、消費者が容器10をしっかり視認することができる。
上述したように、容器10を台座部30に取り付けたとき、外前板部331に形成された容器支持部36の辺縁部および内前板部332に形成された中間容器支持部37の辺縁部と接触する。台座部30は、香り成分によって劣化しにくい樹脂で形成されているため、外前板部331および内前板部332は劣化しにくい。
また、外前板部331の容器支持部36の辺縁部に隣接した部分、および、内前板部332の中間容器支持部37に辺縁部に隣接した部分に無印刷領域333を設けられる。そのため、容器10が、容器支持部36および中間容器支持部37の辺縁部に接触した場合でも、外前板部331および内前板部332に施された印刷のインクが香り成分によって劣化しにくい。なお、外前板部331および内前板部332に施された印刷のインクの劣化をより効果的に抑制するため、無印刷領域333は一定以上の幅を有することが好ましい。
このように、無印刷領域333が、容器支持部36および中間容器支持部37に隣接した部分に設けられることで、印刷が劣化しにくい。これにより、香りテスター100を用いることで、長期間にわたって消費者は収容物の香りを嗅ぐことができるとともに、その香りに対する情報を正確に取得することが可能である。これにより、消費者にとって利便性が高い。
<変形例等>
本実施形態にかかる香りテスター100において、台座部30は、容器10を安定して支持可能な場合、容器10の筒部11の下部と接触する段部34を省略してもよい。さらに、前面部33の内前板部332に形成された中間容器支持部37を省略してよい。このとき、内前板部332とともに省略してもよいし、内前板部332に容器10が接触せずに貫通する貫通孔を設けてもよい。また、段部34を残し、中間容器支持部37を省略してもよい。つまり、台座部30は、容器10を十分安定して支持できる構成であれば、中間容器支持部37および段部34の少なくとも一方を省略してもよい。
このような構成であっても、消費者は容器10を台座部30から取り外して、容器10の収容物Fgの香りを手軽に嗅ぐことができる。そして、中間容器支持部37および段部34の少なくとも一方を省略することで、容器10と接触する部分が少なくなる。そのため、容器10の着脱が容易になる。これにより、消費者が液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができ、消費者の利便性を高めることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本実施形態にかかる香りテスター100は、液体の収容物Fgを内部に収容する容器10を有する。容器10は、上下に延びる中心軸Cxに沿う筒部11と、筒部11と同一部材で形成されて筒部11の下端の開口を塞ぐ底部12と、筒部11と同一部材で形成されて筒部11の上端の開口を塞ぐ蓋部13と、を有する。底部12および蓋部13の前記中心軸Cxに沿う方向の長さL1、L2は、筒部11の径方向の厚みW1よりも大きい。
このように構成することで、香りテスター100は、内部に収容した液体の収容物Fgを外部に漏れさせずに、収容物Fgから揮発した香り成分(ガス)を外部に放出することが可能である。これにより、消費者は実物の香りあるいは実物により近い香りを確認することができ、消費者の利便性に優れる。容器10は、筒部11の外周面15から香り成分を発する。そのため、香り成分を広い範囲にいきわたらせることが可能である。これにより、消費者が液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができ、消費者の利便性を高めることができる。
また、底部12および蓋部13の中心軸Cxに沿う方向の長さL1、L2が筒部11の中間部の径方向の厚みW1よりも厚いため、香り成分は、底部12および蓋部13を香り成分が透過しにくい。これにより、底部12および蓋部13に、香り成分によって劣化しやすいインクを用いた印刷を行っても、長期間にわたって印刷の劣化を抑制できる。
上記構成の香りテスター100において、底部12および蓋部13の少なくとも一方の外面は、半球面状であってもよい。このように構成することで、容器10の底部12および蓋部13の強度を高めることが可能である。また、容器10を立てて配置する場合に、接触部分の法線方向が常に、半球面状の中心を向く。そのため、容器10に無理な力が作用しにくい。そのため、長期間にわたって使用が可能である。
上記構成の香りテスター100は、筒部11に取り付けられて容器10を保持する保持部20を有してもよい。保持部20を設けることで、容器10の持ち運びが容易になる。また、消費者が香りテスター100の香りを確かめるときに、香り成分が手に付着することを抑制できる。これにより、消費者の利便性を高めることが可能である。
上記構成の香りテスター100は、保持部20と紐状の連係部材40を介して連係される台座部30をさらに有する。台座部30は、容器10を着脱可能に支持してもよい。台座部30を有することで、容器10を陳列棚等への取り付けが容易になる。また、容器10は、台座部30に対して着脱可能であるとともに、保持部20および連係部材40で台座部30と容器10とが連係されているため、容器10の紛失を抑制できる。
また、複数の種類の異なる香りテスター100を並べて配置する場合、連係部材40で容器10と台座部30とが連係されているため、消費者は、台座部30に印刷されている情報と容器10の収容物Fgとの関連を容易に確認できる。また、連係部材40で連係されていることで、消費者は、容器10を自分に近づけることが可能である。これにより、消費者が液体の収容物の香りを手軽に嗅ぐことができ、消費者の利便性を高めることが可能である。
上記構成の香りテスター100において、台座部30は、横方向の両端が開口した筒状であり、底面部31と、底面部31の後方の端部より上方に延びる背面部32と、底面部31の前方の端部より上方に延びて上方に向かうにつれて背面部32に接近するとともに上方の端部の少なくとも一部が背面部32の上端と連設される前面部33と、を有する。前面部33には、容器10が貫通可能であるとともに容器10と接触して容器10を支持する容器支持部36が形成される。前面部33には、容器支持部36と隣接して印刷が行われない無印刷領域333を有する。
このように構成することで、容器10の台座部30に対する着脱が容易である。また、容器支持部36と隣接する無印刷領域333を有することで、容器10が容器支持部36の辺縁部、すなわち、前面部33と接触しても、前面部33に施されている印刷の劣化が抑制され、長期間にわたり印刷が維持される。これにより、消費者は、容器10の内部に収容された収容物の香りに対する情報を容易に取得でき、消費者の利便性を高めることが可能である。
上記構成の香りテスター100において、前面部33は、底面部31および背面部32と連設される外前板部331と、外前板部331よりも後方に配される内前板部332と、を有する。容器支持部36は、外前板部331に形成される。内前板部332には、容器10が貫通可能であるとともに容器10と接触して容器10を支持する中間容器支持部37が形成される。内前板部332には、中間容器支持部37と隣接して印刷が行われない無印刷領域333を有してもよい。このように構成することで、容器10が筒部11の外面の軸方向に離れた位置で、容器支持部36および中間容器支持部37に支持されるため、容器10を安定して支持させることが可能である。
上記構成の香りテスター100において、台座部30は、底面部31の後端部と背面部32の下端部とから連設される段部34をさらに有してもよい。このように構成することで、容器10を段部34に接触させることが可能である。これにより、台座部30は、容器10をより安定して支持することが可能である。
上記構成の香りテスター100において、台座部30は、1枚の樹脂シート60を、前面部33と底面部31との境界に配された折り線S1、S4、底面部31と背面部32との境界に配された折り線S2、S5および背面部32と前面部33との境界に配された折り線S6で折り曲げて複数周巻いて形成される。底面部31は上下に複数個重ねて配置される。背面部32は前後に複数個重ねて配置される。複数個の底面部321、322同士および複数個の前記背面部同士の少なくとも一方が接着されてもよい。このように構成することで、台座部30の剛性を高めることが可能である。これにより、台座部30は、容器10をより安定して支持することが可能である。
上記構成の香りテスター100において、保持部20および台座部30は、ポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンで形成されてもよい。
本発明の香りテスターは、店舗の陳列棚に配置される商品の香りの見本として用いることが可能である。
100 香りテスター
10 容器
11 筒部
12 底部
121 樹脂溜り部
122 ドーム部
13 蓋部
131 樹脂溜り部
132 ドーム部
14 収容部
15 外周面
20 保持部
21 保持板
211 くびれ部
212 上板部
213 下板部
214 取付孔
22 結束部
30 台座部
31 底面部
311 第1底板部
312 第2底板部
32 背面部
321 第1背板部
322 第2背板部
33 前面部
331 外前板部
332 内前板部
333 無印刷領域
34 段部
341 脚部
342 天面部
35 引掛け部
351 上板部
352 垂下部
353 締結孔
36 容器支持部
37 中間容器支持部
40 連係部材
50 筒体
51 スリット
52 開口
60 樹脂シート

Claims (9)

  1. 液体の収容物を内部に収容する容器を有する香りテスターであって、
    前記容器は、
    上下に延びる中心軸に沿う筒部と、
    前記筒部と同一部材で形成されて前記筒部の下端の開口を塞ぐ底部と、
    前記筒部と同一部材で形成されて前記筒部の上端の開口を塞ぐ蓋部と、を有し、
    前記底部および前記蓋部の前記中心軸に沿う方向の長さは、前記筒部の径方向の厚みよりも大きい香りテスター。
  2. 前記底部および前記蓋部の少なくとも一方の外面は、半球面状である請求項1に記載の香りテスター。
  3. 前記筒部に取り付けられて前記容器を保持する保持部を有する請求項1または請求項2に記載の香りテスター。
  4. 前記保持部と紐状の連係部材を介して連係される台座部をさらに有し、
    前記台座部は、前記容器を着脱可能に支持する請求項3に記載の香りテスター。
  5. 前記台座部は、横方向の両端が開口した筒状であり、
    底面部と、
    前記底面部の後方の端部より上方に延びる背面部と、
    前記底面部の前方の端部より上方に延びて上方に向かうにつれて前記背面部に接近するとともに上方の端部の少なくとも一部が前記背面部の上端と連設される前面部と、を有し、
    前記前面部には、前記容器が貫通可能であるとともに前記容器と接触して前記容器を支持する容器支持部が形成され、
    前記前面部には、前記容器支持部と隣接して印刷が行われない無印刷領域を有する請求項4に記載の香りテスター。
  6. 前記前面部は、
    前記底面部および前記背面部と連設される外前板部と、
    前記底面部と連設されて前記外前板部よりも後方に配される内前板部と、を有し、
    前記容器支持部は、前記外前板部に形成され、
    前記内前板部には、前記容器が貫通可能であるとともに前記容器と接触して前記容器を支持する中間容器支持部が形成され、
    前記内前板部には、前記中間容器支持部と隣接して印刷が行われない無印刷領域を有する請求項5に記載の香りテスター。
  7. 前記台座部は、前記底面部の後端部と前記背面部の下端部とに連設される段部をさらに有する請求項5または請求項6に記載の香りテスター。
  8. 前記台座部は、1枚の樹脂シートを、隣り合う前記前面部と前記底面部との境界に配された折り線、前記底面部と前記背面部との境界に配された折り線および前記背面部と前記前面部との境界に配された折り線で折り曲げて複数周巻いて形成され、
    前記底面部は上下に複数個重ねて配置され、
    前記背面部は前後に複数個重ねて配置され、
    複数個の前記底面部同士および複数個の前記背面部同士の少なくとも一方が接着される請求項5から請求項7のいずれかに記載の香りテスター。
  9. 前記保持部および前記台座部は、ポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンで形成される請求項4から請求項8のいずれかに記載の香りテスター。
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