JP2021123455A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗場行先階登録装置を用いて行先階の登録が行われるダブルデッキエレベータシステムであって、上下のかごの乗り間違えを抑制可能な、エレベータシステムを提供する
【解決手段】乗場行先階登録装置20は、特殊呼びを伴わずに行先呼びが登録される場合、行先階として奇数階及び偶数階のいずれか一方を登録可能であり、且つ、特殊呼びを伴って行先呼びが登録される場合、行先階として奇数階及び偶数階の両方を登録可能である。また、群管理制御装置10は、割当制御部11を有し、割当制御部11は、特殊呼びを伴って登録された行先呼びに応答する号機を特殊呼び応答号機として割り当てる。また、割当制御部11は、特殊呼び応答号機のかご31,32のうち一方のかごを、特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てし、他方のかごが上記一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床する場合、特殊呼び応答かごを当該他方のかごとする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、エレベータシステムに関する。
同一昇降路内で上下に配置された2つのかごを含むダブルデッキエレベータを複数号機備えたエレベータシステムが、知られている。ダブルデッキエレベータは、下かごを奇数階及び偶数階の一方のみに着床させ、上かごを奇数階及び偶数階の他方のみに着床させるダブル運転モードで運転されることにより、その輸送能力を向上させている。
ダブルデッキエレベータがダブル運転モードで運転される場合、偶数階から乗車する乗客は、行先階を偶数階とする行先呼びのみを登録可能であり、奇数階で降車することができない。また、奇数階から乗車する乗客は、行先階を奇数階とする行先呼びのみを登録可能であり、偶数階で降車することができない。したがって、偶数階から奇数階或いは奇数階から偶数階へ移動したい乗客は、乗車前に階段やエスカレータを使って、目的階を行先階として登録可能な乗場まで移動する必要がある。あるいは、降車後に階段やエスカレータを使って、降車した階から目的階まで移動する必要がある。このようなエレベータの運転方法は、車椅子利用者など、階段やエスカレータの利用が困難な乗客にとって、非常に不便である。
このような問題を解決するため、特許文献1には、上下のかごをそれぞれ奇数階及び偶数階のいずれにも着床させることができるセミダブル運転モードで運転可能なダブルデッキエレベータが開示されている。
特開平10−212079号公報
しかしながら、乗客が乗場で行先階を登録する乗場行先階登録装置を用いたダブルデッキエレベータでは、ダブルデッキエレベータがセミダブル運転モードで運転された場合に生ずる、乗客による上下のかごの乗り間違えが問題となっている。たとえば、ダブルデッキエレベータがセミダブル運転モードで運転されて、上下のかごが連続して乗客のいる乗場に着床する場合、乗客は上下のかごのうち当該乗場に先に着床したかごに乗車する傾向にある。しかし、先に着床したかごが乗客の登録した行先呼びに応答していないかごであった場合、乗客は目的の行先階に行くことができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、乗場行先階登録装置を用いて行先階の登録が行われる複数号機のダブルデッキエレベータを含むエレベータシステムであって、乗客による上下のかごの乗り間違えを抑制可能な、エレベータシステムを提供することを目的とする。
本実施の形態によるエレベータシステムは、
上下方向に連結された上かご及び下かごを有するかご装置をそれぞれ含む複数号機のダブルデッキエレベータと、
各乗場に設けられ、行先階を含む行先呼びを登録する行先階登録部と特殊呼びを登録する特殊呼び登録部とを含む乗場行先階登録装置と、
前記複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する群管理制御装置と、
を備え、
前記乗場行先階登録装置は、前記特殊呼びを伴わずに前記行先呼びが登録される場合、当該乗場行先階登録装置が設けられた乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて前記行先階として奇数階及び偶数階のいずれか一方を登録可能であり、且つ、前記特殊呼びを伴って前記行先呼びが登録される場合、前記行先階として奇数階及び偶数階の両方を登録可能であり、
前記群管理制御装置は、前記乗場行先階登録装置に登録された行先呼びに応答する号機を割り当てる割当制御部を有し、
前記割当制御部は、前記特殊呼びを伴わずに登録された前記行先呼びに応答する号機を通常呼び応答号機として割り当てるとともに、当該行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、当該行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして前記通常呼び応答号機の上かご及び下かごのいずれか一方を割り当て、
前記割当制御部は、前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びに応答する号機を特殊呼び応答号機として割り当て、
前記割当制御部は、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち一方のかごを、前記特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち他方のかごに当該他方のかごを前記一方のかごよりも先に前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、及び、当該他方のかごに前記特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられているか否かの判定を行い、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合、前記特殊呼び応答かごを当該他方のかごとし、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって当該他方のかごに前記特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、当該他方のかごに割り当てられた行先呼びを前記一方のかごに割り当てる。
上記エレベータシステムにおいて、
前記割当制御部は、前記一方のかご及び前記他方のかごのいずれか一方を前記特殊呼びが登録された乗場に着床させるために前記かご装置が減速を開始した後、前記判定を行ってもよい。
上記エレベータシステムにおいて、
前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴わずに新たな行先呼びが登録された場合、前記特殊呼び応答号機以外の号機を、当該新たな行先呼びに応答する通常呼び応答号機として割り当ててもよい。
上記エレベータシステムにおいて、
前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴って新たな行先呼びが登録された場合、前記特殊呼び応答号機を、当該新たな行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として割り当ててもよい。
上記エレベータシステムにおいて、
前記特殊呼び応答号機として割り当てられる号機の各かごの乗車率を取得する乗車率検知部を更に有し、
前記割当制御部は、前記他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、前記他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかご及び前記他方のかごの両方としてもよい。
上記エレベータシステムにおいて、
前記特殊呼び応答かごが前記一方のかご及び前記他方のかごの両方となる場合、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客の前記他方のかごへの乗車を優先する旨の案内を報知する報知部を更に備えてもよい。
上記エレベータシステムは、
前記特殊呼び応答号機として選択される号機の各かごの乗車率を取得する乗車率検知部と、
報知部と、を更に備え、
前記他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定された場合であって前記他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかごのままとし、且つ、前記報知部は、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客に前記一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知してもよい。
上記エレベータシステムは、
報知部を更に備え、
前記割当制御部は、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち一方のかごを、前記特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち他方のかごに当該他方のかごを前記一方のかごよりも先に前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、並びに、当該他方のかごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床可能か否かの判定を行い、
前記割当制御部は、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、当該他方のかごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床不可能であると判定した場合、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかごのままとし、且つ、前記報知部は、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客に前記一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。 図2Aは、図1に示すエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図2Bは、図1に示すエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第2の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。 図4は、特定の階床への上かご又は下かごの着床が禁止されていることを説明するための図である。 図5は、図3に示すエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すエレベータシステム1は、複数号機のダブルデッキエレベータA,B,Cと、複数号機のダブルデッキエレベータA,B,Cの運転を群管理制御する群管理制御装置10と、各乗場に設けられた乗場行先階登録装置20と、を含む。図示された例では、エレベータシステム1は、3つのダブルデッキエレベータA,B,Cを含んでいる。しかしながら、エレベータシステム1に含まれるダブルデッキエレベータの数は、特に制限されない。
各ダブルデッキエレベータA,B,Cは、昇降路内を昇降するかご装置30と、かご装置30を制御する単体制御装置35と、を備える。
かご装置30は、乗客が乗るための上かご31及び下かご32を含む。上かご31及び下かご32は、同一昇降路内において上下に連結されており、当該昇降路内を一体となって上下に動く。各かご31,32には、乗車率検知部33および報知部34が設けられている。
乗車率検知部33は、図示された例では、かご内荷重センサを用いて計測されたかご31,32内の積載量に基づいて、かご31,32の乗車率を検出する。もちろん、乗車率検知部33は、他の方法で乗車率を検出するものであってもよい。例えば、乗車率検知部33は、かご31,32内に設置されたカメラで撮影された画像(映像)の解析結果に基づいて、当該かご31,32の乗車率を検出するものであってもよい。
報知部34は、群管理制御装置10からの入力を受けて、種々の情報を乗客に提供するものである。図示された例では、報知部34は、音声により情報を報知するものであるが、これに限られない。例えば、報知部34は、映像や信号により情報を報知するものであってもよい。なお、報知部34は、各乗場に設けられていてもよい。
単体制御装置35は、かご装置30の走行制御や戸開閉制御を行う。単体制御装置35は、上かご31の戸開閉制御と下かご32の戸開閉制御を、互いに独立して行う。
乗場行先階登録装置20は、各階の乗場に少なくとも1つずつ設置されている。乗場行先階登録装置20には、乗客が行先階を登録するための行先階登録部21と、特殊呼びを登録する特殊呼び登録部22と、が設けられている。
図示された例では、乗場行先階登録装置20は、行先階を入力するためのテンキーを含む。また、図示された例では、特殊呼び登録部22は特殊呼び登録ボタンを含み、特殊呼び登録ボタンを押下することにより特殊呼びを登録可能である。
なお、乗場行先階登録装置20は、行先呼びが特殊呼びを伴わずに登録された場合、すなわち特殊呼び登録部22が操作されずに行先階登録部21が操作された場合、当該乗場行先階登録装置20が設けられた乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、奇数階および偶数階の一方のみを、行先階として登録可能である。図示された例では、乗場行先階登録装置20が設けられた乗場が奇数階であれば、奇数階のみを行先階として登録可能である。また、乗場行先階登録装置20が設けられた乗場が偶数階であれば、偶数階のみを行先階として登録可能である。
また、乗場行先階登録装置20は、行先呼びが特殊呼びを伴って登録された場合、すなわち特殊呼び登録部22の操作と共に行先階登録部21の操作がなされた場合、奇数階および偶数階の両方を行先階として登録可能である。
ここで、以下では、特殊呼びを伴わずに登録された行先呼びを「通常行先呼び」とも呼ぶ。また、特殊呼びを伴って登録された行先呼びを「特殊行先呼び」とも呼ぶ。したがって、以下では、「通常行先呼びが登録された場合」とは、特殊呼びを伴わずに行先呼びが登録された場合を意味する。また、「特殊行先呼びが登録された場合」とは、特殊呼びを伴って行先呼びが登録された場合を意味する。
乗場行先階登録装置20は、行先呼びが登録されると、当該行先呼びに関する情報を、群管理制御装置10に出力する。具体的には、乗場行先階登録装置20は、行先呼びが登録された乗場(階床)及び行先呼びに含まれる行先階に関する情報、並びに、行先呼びが特殊呼びを伴って登録された場合には(すなわち、行先呼びが特殊行先呼びである場合には)そのことを示す情報を、群管理制御装置10に出力する。
次に、群管理制御装置10の構成について説明する。群管理制御装置10は、図1に示すように、割当制御部11を有する。割当制御部11は、乗場行先階登録装置20によって登録された行先呼びに応答する号機及びかごを、複数号機A,B,C及びそのかご31,32の中から選定する。図示された例では、割当制御部11は、記憶部12と、応答号機割当部13と、応答かご割当部15と、報知指令部16と、を有する。
記憶部12には、乗場行先階登録装置20から出力された行先呼びに関する情報が記憶される。具体的には、記憶部12には、行先呼びが登録された乗場(階床)及び行先呼びに含まれる行先階に関する情報、並びに、登録された行先呼びが特殊行先呼びである場合にはそのことを示す情報が記憶される。さらに、記憶部12には、記憶部12に記憶された行先呼びに応答する号機及びかごとして割り当てられた号機及びかごに関する情報が記憶される。
応答号機割当部13は、乗場行先階登録装置20に新たな行先呼びが登録されると(より具体的には、記憶部12に新たな行先呼びに関する情報が記憶されると)、当該行先呼びに応答する号機を複数号機A,B,Cの中から選定する。
より具体的には、応答号機割当部13は、通常行先呼びが登録された場合、当該通常行先呼びに応答する号機(以下、「通常呼び応答号機」とも呼ぶ。)を複数号機A,B,Cの中から選定する。言い換えると、応答号機割当部13は、通常行先呼びが登録された場合、複数号機A,B,Cの中の一の号機を、通常呼び応答号機として割り当てる。図示された例では、応答号機割当部13は、所定の評価値(例えば、上記通常行先呼びをある号機に割り当てたと仮定した場合の当該号機の乗客の乗車時間や、当該号機の各かごの定員、当該号機に割り当てられている行先呼びの種類、各階における乗客の待ち時間、当該号機が後述する特殊呼び応答号機として割り当てられているか否か等)に基づいて、通常呼び応答号機の割当を行う。
また、応答号機割当部13は、特殊行先呼びが登録された場合、当該特殊行先呼びに応答する号機(以下、「特殊呼び応答号機」とも呼ぶ。)を複数号機A,B,Cの中から選定する。言い換えると、応答号機割当部13は、特殊行先呼びが登録された場合、複数号機A,B,Cの中の一の号機を、特殊呼び応答号機として割り当てる。図示された例では、応答号機割当部13は、所定の評価値(例えば、上記特殊行先呼びをある号機に割り当てたと仮定した場合の当該号機の乗客の乗車時間や、当該号機の各かごの定員、当該号機に割り当てられている行先呼びの種類、各階における乗客の待ち時間、当該号機が特殊呼び応答号機として割り当てられているか否か等)に基づいて、特殊呼び応答号機の割当を行う。しかしながら、これに限られず、応答号機割当部13は、所定の号機を特殊呼び応答号機として割り当ててもよい。
応答かご割当部15は、応答号機割当部13で通常呼び応答号機または特殊呼び応答号機が割り当てられると、登録された上記行先呼びに応答するかごを、通常呼び応答号機または特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32の中から選定する。応答かご割当部15は、乗場行先階登録装置20で通常行先呼びが登録され、応答号機割当部13で通常呼び応答号機が割当られると、上記通常行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、当該通常行先呼びに応答するかご(以下、「通常呼び応答かご」とも呼ぶ。)を、通常呼び応答号機の上かご31及び下かご32の中から選定する。また、応答かご割当部15は、乗場行先階登録装置20で特殊行先呼びが登録され、応答号機割当部13で特殊呼び応答号機が割り当てられると、当該特殊行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかにかかわらず、上記特殊行先呼びに応答するかご(以下、「特殊呼び応答かご」とも呼ぶ。)を、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32の中から選定する。
なお、通常行先呼びが登録される場合に、乗場行先階登録装置20が行先階として奇数階及び偶数階の一方のみを登録可能であること、並びに、当該通常行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、割当部17が通常呼び応答号機の上かご31及び下かご32のいずれか一方を通常呼び応答かごとして選定する(割り当てる)ことにより、通常呼び応答号機はダブル運転モードで運転される。
また、特殊行先呼びが登録される場合に、乗場行先階登録装置20が行先階として奇数階及び偶数階の両方を登録可能であること、並びに、当該特殊行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかにかかわらず、特殊呼び応答かご割当部15が上記特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のいずれか一方を特殊呼び応答かごとして選定する(割り当てる)ことにより、特殊呼び応答号機はセミダブル運転モードで運転される。
図示された例では、応答かご割当部15は、割当部17と、割当変更部18と、を有している。
割当部17は、乗場行先階登録装置20で通常行先呼びが登録され、応答号機割当部13で通常呼び応答号機が割当られると、偶数階で登録された通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして上かご31を割り当て、奇数階で登録された通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして下かご32を割り当てる。もちろん、割当部17は、奇数階で登録された通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして上かご31を割り当て、偶数階で登録された通常行先呼びに応答する通常呼び応答号機として下かご32を割り当ててもよい。そして、割当部17は、通常呼び応答かごとして割り当てられたかごが上かご31及び下かご32のいずれであるかを、記憶部12に入力する。すなわち、通常呼び応答かごとして上かご31が割り当てられた場合、上記通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごが上かご31であることを、記憶部12に入力する。また、通常呼び応答かごとして下かご32が割り当てられた場合、上記通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごが下かご32であることを、記憶部12に入力する。
また、割当部17は、乗場行先階登録装置20で特殊行先呼びが登録され、応答号機割当部13で特殊呼び応答号機が割当られると、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち一方のかごを、特殊呼び応答かごとして一旦割当てする。そして、割当部17は、上記特殊行先呼びに応答する特殊呼び応答かごが当該一方のかごであることを、記憶部12に入力する。図示された例では、割当部17は、一旦割当を、所定の評価値(例えば、特殊行先呼びを上かご31又は下かご32に割り当てたと仮定した場合の当該かご内の乗客の乗車時間等)に基づいて行う。しかし、これに限られず、割当部17は、一旦割当てを、特殊呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて行ってもよい。
割当変更部18は、所定の条件を満たした場合に、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを、特殊呼び応答号機の一方のかごから他方のかごに変更する。あるいは、特殊呼び応答号機の一方のかご及び他方のかごの両方に変更する。あるいは、特殊呼び応答号機の他方のかごに割り当てられていた行先呼びを、一方のかごに割り当て直す。図示された例では、割当変更部18は、他方かご割当判定部181と、乗車率判定部182と、を有する。
他方かご割当判定部181は、特殊呼び応答号機の他方のかごに、他方のかごを特殊呼び応答号機の一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否か、の判定を行う。また、他方かご割当判定部181は、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられているか否か、の判定を行う。
例えば、6階を行先階とする特殊行先呼びが3階で登録され、特殊呼び応答号機の下かご32が特殊呼び応答かごとして一旦割り当てされた一方のかごである場合について考える。この場合、上記判定時に、特殊呼び応答号機のかご装置30が3階よりも下方にあり、他方のかごである上かご31に3階で登録された行先呼び或いは3階を行先階とする行先呼びが割り当てられていれば、他方かご割当判定部181は、他方のかごに、他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられている、と判定する。一方、上記判定時に、特殊呼び応答号機のかご装置30が3階よりも上方にある場合、他方のかごである上かご31に3階で登録された行先呼び或いは3階を行先階とする行先呼びが割り当てられていても、他方かご割当判定部181は、他方のかごに、他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていない、と判定する。そして、他方のかごである上かご31に3階で登録された行先呼びが割り当てられていれば、他方かご割当判定部181は、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられている、と判定する。
乗車率判定部182は、かご31,32に設けられた乗車率検知部33から取得した乗車率に基づいて、特殊呼び応答号機の他方のかごの乗車率が所定値未満であるか否か、の判定を行う。
そして、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、乗車率判定部182が他方のかごの乗車率が所定値未満であると判定した場合、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを、一方のかごから他方のかごに変更する。これにより、特殊呼び応答かごとして他方のかごが割り当てられる。そして、特殊行先呼びには、他方のかごが応答することになる。したがって、特殊呼びが登録された乗場には他方のかごのみが着床することとなる。また、特殊呼びを登録した乗客は、他方のかごに乗車することで目的階(特殊行先呼びの行先階)に行くことができる。このため、特殊呼びを登録した乗客が上下のかご31,32を乗り間違える、という虞がない。
また、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、乗車率判定部182が他方のかごの乗車率が所定値以上であると判定した場合、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを、一方のかごから一方のかご及び他方のかごの両方に変更する。これにより、特殊呼び応答かごとして、一方のかご及び他方のかごの両方が割り当てられる。そして、特殊行先呼びには、一方のかご及び他方のかごの両方が応答することになる。したがって、特殊呼びが登録された乗場には一方のかご及び他方のかごの両方が着床することとなるが、特殊呼びを登録した乗客はどちらのかごに乗車しても、目的階に行くことができる。
また、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、乗車率判定部182によって判定された一方のかごの乗車率が所定値未満であれば、他方のかごに割り当てられた行先呼びを、一方のかごに割り当て直す。具体的には、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された通常行先呼びが割り当てられている場合、当該通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして他方のかごが記憶部12に記憶されているが、この通常呼び応答かごを、他方のかごから一方のかごに変更する。これにより、特殊呼びが登録された乗場には一方のかごのみが着床し、一方のかごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びだけでなく、上記通常行先呼びにも応答することになる。したがって、特殊呼びが登録された乗場には一方のかごのみが着床することとなるが、通常行先呼びを登録した乗客は、一方のかごに乗車して目的階に行くことができる。なお、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、他方のかごに割り当てられた行先呼びを、一方のかごに割り当て直さないと、他方のかごに割り当てられた行先呼びを登録した乗客は、乗場に先に着床した一方のかごに誤って乗車して、目的の行先階に行くことができない虞がある。したがって、上述のように他方のかごに割り当てられた行先呼びを一方のかごに割り当て直すことで、当該行先呼びを登録した乗客が上下のかご31,32を乗り間違える、という虞を防止する。
なお、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、乗車率判定部182によって判定された一方のかごの乗車率が所定値以上であれば、他方のかごに割り当てられた当該行先呼びを、他方のかごに割り当てたままにする。言い換えると、他方のかごが当該行先呼びに応答するかごとして維持される。したがって、当該行先呼びを登録した乗客は、他方のかごに乗車することで目的階(当該行先呼びの行先階)に行くことができる。ただし、この場合、上述したように、他方のかごに割り当てられた行先呼びを登録した乗客は、乗場に先に着床した一方のかごに誤って乗車する虞がある。したがって、後述するように、他方のかごに割り当てられた行先呼びを登録した乗客に対して他方のかごに乗車するよう案内することにより、乗客による上下のかご31,32を乗り間違えを防止する。
また、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていないと判定した場合には、乗車率判定部182の判定結果に依らず、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを変更しない。これにより、特殊呼び応答かごとして一方のかごが割り当てられたままとなる。言い換えると、一方のかごが特殊呼び応答かごとして維持される。そして、特殊呼びを伴って登録された行先呼びには、一方のかごのみが応答することになる。この場合、特殊呼びが登録された乗場には一方のかごのみが着床することとなる。また、特殊呼びを登録した乗客は、一方のかごに乗車することで目的階(特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階)に行くことができる。このため、特殊呼びを登録した乗客が上下のかご31,32を乗り間違える、という虞がない。
図示された例では、他方かご割当判定部181及び乗車率判定部182は、上記判定を次のタイミングで行う。すなわち、他方かご割当判定部181及び乗車率判定部182は、一方のかご及び他方のかごのいずれか一方を特殊呼びが登録された乗場に着床させるために特殊呼び応答号機のかご装置30が減速を開始した後、上記判定を行う。これにより、他方かご割当判定部181は、上記かご装置30が減速を開始するまでに特殊呼び応答号機に割り当てられた行先呼びを考慮した判定を行うことができる。また、乗車率判定部182は、特殊呼び応答号機の一方のかご又は他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する直前の一方のかご及び他方のかごの乗車率に基づいて、判定を行うことができる。
なお、応答号機割当部13は、特殊呼び応答かごが特殊行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴わない新たな行先呼び(新たな通常行先呼び)が登録された場合、特殊呼び応答号機以外の号機を、当該新たな通常行先呼びに応答する通常呼び応答号機として割り当てる。例えば、号機Aが特殊呼び応答号機として割り当てられている場合、応答号機割当部13は、新たな通常行先呼びに応答する通常呼び応答号機を号機B,Cの中から選定する。これにより、新たな通常行先呼びが特殊呼び応答号機に割り当てられることによる特殊呼び応答号機の輸送効率の低下を防ぐことができ、その結果、エレベータシステム1の輸送効率の低下を防ぐことができる。
また、応答号機割当部13は、特殊呼び応答かごが特殊行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴う新たな行先呼び(新たな特殊行先呼び)が登録された場合、特殊呼び応答号機を、当該新たな特殊行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として割り当てる。例えば、号機Aが特殊呼び応答号機として割り当てられている場合、応答号機割当部13は、新たな特殊行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として号機Aを選定する。これにより、特殊呼び応答号機が増えることによるエレベータシステム1の輸送効率の低下を、防ぐことができる。
報知指令部16は、報知部34に信号を入力して情報を報知させるものである。報知指令部16は、特殊呼び応答号機の一方のかご及び他方のかごの両方が特殊呼び応答かごとして割り当てられる場合、報知部34に信号を入力して、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際に特殊呼びを登録した乗客の乗車を優先するよう促す案内を報知させる。また、報知指令部16は、特殊呼びが登録された乗場に一方のかご及び他方のかごの両方が連続して着床する場合であって、特殊呼びを登録した乗客が乗車すべきかごと、その他の乗客が乗車すべきかごとが異なる場合、報知部34に信号を入力して、いずれの乗客がいずれのかごに乗車すべきかを案内させる。
次に、図2A及び図2Bを参照して、図1に示すエレベータシステム1の動作(特に群管理制御装置10の動作)について説明する。図2A及び図2Bは、図1に示すエレベータシステム1の動作を示すフローチャートである。
乗客によって乗場行先階登録装置20が操作されて行先呼びが登録されると、行先呼びに関する情報が、乗場行先階登録装置20から群管理制御装置10に送られて、記憶部12に記憶される。そして、応答号機割当部13によって、上記行先呼びが特殊呼びを伴って登録されたか否の判定が行われる(ステップS11)。
ステップS11で上記行先呼びが特殊呼びを伴わずに登録されたと判定された場合(NO)、応答号機割当部13によって、通常呼び応答号機が複数号機A,B,Cの中から選定される。複数号機A,B,Cのいずれかが既に特殊呼び応答号機として割り当てられている場合には、特殊呼び応答号機以外の号機の中から通常呼び応答号機が選定される(ステップS12)。そして、通常呼び応答かご割当部14によって、通常呼び応答号機の上かご31及び下かご32のいずれか一方が、通常呼び応答かごとして割り当てられる(ステップS13)。割当結果は、記憶部12に記憶される。これにより、上記行先呼びには、通常呼び応答号機の通常呼び応答かごが応答する。
一方、ステップS11で上記行先呼びが特殊呼びを伴って登録されたと判定された場合(YES)、応答号機割当部13によって、特殊呼び応答号機が複数号機A,B,Cの中から選定される。複数号機A,B,Cのいずれかが既に特殊呼び応答号機として割り当てられている場合には、当該号機(既に特殊呼び応答号機として割り当てられている号機)が上記行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として選定される(ステップS14)。そして、特殊呼び応答かご割当部15の割当部17によって、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち一方のかごが、特殊呼び応答かごとして一旦割当てされる(ステップS15)。また、記憶部12に、特殊呼び応答かごとして一方のかごが記憶される。
一方のかごが特殊呼び応答かごとして一旦割当てされた後、特殊呼びが登録された乗場に一方のかご及び他方のかごのいずれか一方を着床させるべく特殊呼び応答号機のかご装置30が減速を開始すると、他方かご割当判定部181によって、他方のかごに、他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否か、の判定が行われる(ステップS16)。
ステップS16で他方のかごに他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定された場合(YES)、乗車率判定部182によって、他方のかごの乗車率が所定値未満であるか否かの判定が行われる(ステップS17)。
そして、ステップS17で他方のかごの乗車率が所定値未満であると判定された場合(YES)、他方のかごが特殊呼び応答かごとして割り当てられる(ステップS18)。具体的には、割当変更部18によって、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごが、一方のかごから他方のかごに変更される。これにより、特殊呼びを伴って登録された行先呼びには、特殊呼び応答号機の他方のかごが応答する。
一方、ステップS17で他方のかごの乗車率が所定値以上であると判定された場合(NO)、一方のかご及び他方のかごの両方が、特殊呼び応答かごとして割り当てられる。具体的には、割当変更部18によって、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごが、一方のかごから、一方のかご及び他方のかごの両方に変更される。これにより、特殊呼びを伴って登録された行先呼びには、特殊呼び応答号機の一方のかご及び他方のかごの両方が応答する。また、報知指令部16から報知部34に、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際に特殊呼びを登録した乗客の乗車を優先する旨の案内を報知させる信号が入力される(ステップS19)。
ステップS16で他方のかごに他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定された場合(NO)、他方かご割当判定部181によって、他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された通常行先呼びが割り当てられているか否かの判定が行われる(ステップS20)。
ステップS20で他方のかごに上記通常行先呼びが割り当てられていると判定された場合(YES)、乗車率判定部182によって、一方のかごの乗車率が所定値未満であるか否かの判定が行われる(ステップS21)。
ステップS21で一方のかごの乗車率が所定値未満であると判定された場合(YES)、他方のかごに割り当てられていた上記通常行先呼びに応答するかごとして、一方のかごが割り当てられる。具体的には、割当変更部18によって、記憶部12に記憶された上記通常行先呼びに応答するかごが、他方のかごから一方のかごに変更される。これにより、他方のかごに割り当てられていた通常行先呼びには、特殊呼び応答号機の一方のかごが応答する(ステップS22)。
一方、ステップS21で一方のかごの乗車率が所定値以上であると判定された場合(NO)、他方のかごに割り当てられていた上記通常行先呼びに応答するかごとして、他方のかごが維持される。具体的には、記憶部12に記憶された上記通常行先呼びに応答する通常呼び応答かごが、割当変更部18によって変更されず、他方のかごのままにされる。これにより、特殊呼びが登録された乗場には、特殊呼び応答号機の一方のかご及び他方のかごの両方が着床するが、特殊行先呼びには一方のかごが応答し、上記通常行先呼びには他方のかごが応答する。また、報知指令部16から報知部34に、一方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際に、特殊呼びを登録した乗客は一方のかごに乗車し、それ以外の乗客(上記通常呼びを登録した乗客)は他方のかごに乗車するよう誘導する案内を報知させる信号が入力される(ステップS23)。
ステップS20で他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていないと判定された場合(NO)、一旦割当てされた一方のかごが特殊呼び応答かごとして維持される(ステップS24)。具体的には、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごが、割当変更部18によって変更されず、一方のかごのままにされる。これにより、特殊呼びを伴って登録された行先呼びには、特殊呼び応答号機の一方のかごが応答する。
なお、以上に説明した第1の実施形態において、ステップS19では、割当変更部18は、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを変更しなくてもよい。この場合も、特殊呼びが登録された乗場には、一方のかご及び他方のかごの両方が着床する。しかしながら、一方のかごのみが特殊呼びを伴った行先呼びに応答する。また、他方のかごは、一方のかごよりも先に、特殊呼びが登録された乗場に着床する。したがって、特殊呼びを登録した乗客が、先に着床した他方のかごに誤って乗車してしまうことが想定される。このような事態を防止するため、この場合、報知指令部16は報知部34に信号を入力して、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際、特殊呼びを登録した乗客に後続する一方のかごへ乗車するよう誘導する案内を報知させることが望ましい。
(第2の実施の形態)
次に、図3乃至図5を参照し、第2の実施形態におけるエレベータシステムについて説明する。
図3乃至図5に示す第2の実施の形態においては、図1〜図2Bに示す第1の実施の形態と比較して、特定の階床への上かご31又は下かご32の着床が禁止されている点が異なる。また、特殊呼び応答かご割当部15の割当変更部18が着床可否判定部183を含んでいる点が異なる。その他の構成は、第1の実施の形態と略同一である。図3乃至図5に示す第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、図4に示すように、エレベータシステム100が適用される建物では、4階と5階との間の階間距離が他の階間距離よりも大きく、下かご32を4階に着床させると上かご31を5階に着床させることができず、上かご31を5階に着床させると下かご32を4階に着床させることができない。このため、エレベータシステム100では、ダブルデッキエレベータA,B,Cの下かご32を4階に着床させることが禁止されており、また、上かご31を5階に着床させることが禁止されている。このため、特殊行先呼びが登録されても、当該特殊行先呼びの行先階が4階である場合には、下かご32を当該特殊行先呼びに応答させることができず、当該特殊行先呼びの行先階が5階である場合には、上かご31を当該特殊行先呼びに応答させることができない。
このようなエレベータシステム100において、着床可否判定部183は、割当部17で特殊呼び応答かごとして特殊呼び応答号機の一方のかごが仮割り当てされると、特殊呼び応答号機の他方のかごが特殊行先呼びの行先階に着床可能か否かの判定を行う。図4に示す例では、他方のかごが下かご32であり、特殊行先呼びの行先階が4階であれば、着床可否判定部183は、他方のかごは特殊行先呼びの行先階に着床することができない、と判定する。また、他方のかごが上かご31であり、特殊行先呼びの行先階が5階であれば、着床可否判定部183は、他方のかごは特殊行先呼びの行先階に着床することができない、と判定する。
そして、割当変更部18は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、着床可否判定部183が他方のかごは特殊行先呼びの行先階に着床可能であると判定した場合、乗車率判定部182が他方のかごの乗車率が所定値未満であると判定すれば、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを、一方のかごから他方のかごに変更する。一方、着床可否判定部183が他方のかごは特殊行先呼びの行先階に着床することができないと判定した場合、割当変更部18は、他方かご割当判定部181及び乗車率判定部182の判定結果にかかわらず、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごを変更しない。
報知指令部16は、他方かご割当判定部181が他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、着床可否判定部183が他方のかごは特殊行先呼びの行先階に着床することができないと判定した場合、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際に特殊呼びを登録した乗客に一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知させる信号を、報知部34に入力する。なぜなら、この場合、特殊呼びが登録された乗場には他方のかごだけでなく一方のかごも着床するが、一方のかごのみが特殊行先呼びに応答する。また、他方のかごが一方のかごよりも先に、特殊呼びが登録された乗場に着床する。したがって、特殊呼びを登録した乗客が他方のかごに誤って乗車する虞があるからである。
次に、図5を参照して、エレベータシステム100の動作(特に群管理制御装置10の動作)について説明する。図5は、第2の実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。図5のステップS11〜S24は、図2A及び図2Bと同様である。
図5に示すように、ステップS16で他方のかごに他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定された場合(YES)、着床可否判定部183によって、他方のかごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階に着床可能であるか否かの判定が行われる(ステップS30)。ステップS30で着床可能であると判断された場合(YES)、ステップS17に進む。一方、ステップS30で着床不可能であると判断された場合(NO)、一旦割当てされた一方のかごが特殊呼び応答かごとして維持される。具体的には、記憶部12に記憶された特殊呼び応答かごが、割当変更部18によって変更されず、一方のかごのままにされる。これにより、特殊行先呼びには、特殊呼び応答号機の一方のかごが応答する。また、報知指令部16から報知部34に、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際に、特殊呼びを登録した乗客は後続する一方のかごに乗車するよう誘導する案内を報知させる信号が入力される(ステップS31)。
以上説明した第1及び第2の実施形態によれば、エレベータシステム1,100は、上下方向に連結された上かご31及び下かご32を有するかご装置30をそれぞれ含む複数号機のダブルデッキエレベータA,B,Cと、各乗場に設けられ、行先階を含む行先呼びを登録する行先階登録部21と特殊呼びを登録する特殊呼び登録部22とを含む乗場行先階登録装置20と、複数号機のダブルデッキエレベータA,B,Cの運転を群管理制御する群管理制御装置10と、を備えている。乗場行先階登録装置20は、特殊呼びを伴わずに行先呼びが登録される場合、当該乗場行先階登録装置20が設けられた乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて行先階として奇数階及び偶数階のいずれか一方を登録可能であり、且つ、特殊呼びを伴って行先呼びが登録される場合、行先階として奇数階及び偶数階の両方を登録可能である。また、群管理制御装置10は、乗場行先階登録装置20に登録された行先呼びに応答する号機を割り当てる割当制御部11を有する。割当制御部11は、特殊呼びを伴わずに登録された行先呼びに応答する号機を通常呼び応答号機として割り当てるとともに、当該行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、当該行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして通常呼び応答号機の上かご31及び下かご32のいずれか一方を割り当てる。また、割当制御部11は、特殊呼びを伴って登録された行先呼びに応答する号機を特殊呼び応答号機として割り当てる。また、割当制御部11は、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち一方のかごを、特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち他方のかごに当該他方のかごを上記一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、及び、当該他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられているか否かの判定を行う。そして、割当制御部11は、当該他方のかごに上記一方のかごよりも先に当該他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合、特殊呼び応答かごを当該他方のかごとし、他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって他方のかごに特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、他方のかごに割り当てられた行先呼びを一方のかごに割り当てる。
このようなエレベータシステム1,100によれば、特殊呼びが登録されていない場合には、全ての号機A,B,Cをダブル運転モードで運転して、効率良く乗客を輸送することができる。そして、特殊呼びが登録された場合に限り、複数号機A,B,Cの一部(特殊呼び応答号機)をセミダブル運転モードで運転して、特殊呼びを登録した乗客を行先階の制限なく輸送することができる。このため、ダブルデッキエレベータをセミダブル運転モードで運転させることによるエレベータシステム1,100の輸送効率の低下を、抑制することができる。また、乗客が、セミダブル運転モードで運転される特殊呼び応答号機の上下のかご間でかごを乗り間違える、ということを抑制することができる。
また、第1及び第2の実施形態によれば、割当制御部11は、一方のかご及び他方のかごのいずれか一方を特殊呼びが登録された乗場に着床させるためにかご装置30が減速を開始した後、上記判定を行う。これにより、かご装置30が減速を開始するまでに特殊呼び応答号機に割り当てられた行先呼びを考慮して、上記判定を行うことができる。
また、第1及び第2の実施形態によれば、割当制御部11は、特殊呼び応答かごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴わずに新たな行先呼びが登録された場合、特殊呼び応答号機以外の号機を、新たな行先呼びに応答する通常呼び応答号機として割り当てる。これにより、特殊呼びを伴わずに登録された新たな行先呼びが特殊呼び応答号機に割り当てられることによる特殊呼び応答号機の輸送効率の低下を防ぐことができ、結果として、エレベータシステム1,100の輸送効率の低下を防ぐことができる。
また、第1及び第2の実施形態によれば、割当制御部11は、特殊呼び応答かごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴って新たな行先呼びが登録された場合、特殊呼び応答号機を、当該新たな行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として割り当てる。これにより、特殊呼び応答号機が増えることによるエレベータシステム1,100の輸送効率の低下を、防ぐことができる。
また、第1及び第2の実施形態によれば、エレベータシステム1,100は、特殊呼び応答号機として割り当てられる号機の各かごの乗車率を取得する乗車率検知部33を更に有する。そして、割当制御部11は、他方のかごに一方のかごよりも先に当該他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、特殊呼び応答かごを一方のかご及び他方のかごの両方とする。これにより、特殊呼びを登録した乗客が特殊呼び応答号機の2つのかご31,32のどちらに乗車しても、当該乗客を目的の行先階へ輸送することができる。したがって、乗客が、特殊呼び応答号機の2つのかご31,32のうち先に当該乗客のいる乗場に着床した乗車率の高いかご(他方のかご)に乗車した場合であっても、上記乗車率の高いかご(他方のかご)には乗らず次に当該乗場に着床したかご(一方のかご)に乗車した場合であっても、当該乗客を所望の行先階へ輸送することができる。
また、第1及び第2の実施形態によれば、エレベータシステム1,100は、特殊呼び応答かごが一方のかご及び他方のかごの両方となる場合、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際、特殊呼びを登録した乗客の他方のかごへの乗車を優先する旨を案内する報知部34を更に備えている。
また、第1及び第2の実施形態によれば、エレベータシステム1,100は、特殊呼び応答号機として選択される号機の各かご31,32の乗車率を取得する乗車率検知部33と、報知部34と、を更に備えている。そして、他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定された場合であって他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、割当制御部11は、特殊呼び応答かごを一方のかごのままとし、且つ、報知部34は、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際、特殊呼びを登録した乗客を一方のかごへの乗車するように誘導するための案内を報知する。これにより、特殊呼びが登録された乗場には、特殊呼び応答号機の2つのかご31,32の両方が着床するが、当該乗場に先に着床したかごであって特殊呼びに応答していない他方のかごに特殊呼びを登録した乗客が誤って乗車してしまう虞を、低減させることができる。
また、第2の実施形態によれば、エレベータシステム100は、報知部34を更に備えている。また、割当制御部11は、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち一方のかごを、特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、特殊呼び応答号機の上かご31及び下かご32のうち他方のかごに当該他方のかごを一方のかごよりも先に特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、並びに、当該他方のかごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階に着床可能か否かの判定を行う。そして、割当制御部11は、他方のかごに一方のかごよりも先に他方のかごを特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、他方のかごが特殊呼びを伴って登録された行先呼びの行先階に着床不可能であると判定した場合、特殊呼び応答かごを一方のかごのままとする。また、この場合、報知部34は、他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客に一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知する。これにより、一方のかごよりも他方のかごが特殊呼びが登録された乗場に先に着床する場合であって、特殊呼びを伴って登録された行先呼びを他方のかごに割り当てることができない場合、特殊呼びが登録された乗場には特殊呼び応答号機の2つのかご31,32の両方が着床するが、当該乗場に先に着床したかごであって特殊呼びに応答していない他方のかごに特殊呼びを登録した乗客が誤って乗車してしまう虞を、低減させることができる。
上述した実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、上述した実施の形態やその変形を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1,100:エレベータシステム、10:群管理制御装置、11:割当制御部、12:記憶部、13:応答号機割当部、15:応答かご割当部、17:割当部、18:割当変更部、181:他方かご割当判定部、182:乗車率判定部、183:着床可否判定部、20:乗場行先階登録装置、21:行先階登録部、22:特殊呼び登録部、30:かご装置、31:上かご、32:下かご、33:乗車率検知部、34:報知部、35:単体制御装置、A〜C:ダブルデッキエレベータ

Claims (8)

  1. 上下方向に連結された上かご及び下かごを有するかご装置をそれぞれ含む複数号機のダブルデッキエレベータと、
    各乗場に設けられ、行先階を含む行先呼びを登録する行先階登録部と特殊呼びを登録する特殊呼び登録部とを含む乗場行先階登録装置と、
    前記複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する群管理制御装置と、
    を備え、
    前記乗場行先階登録装置は、前記特殊呼びを伴わずに前記行先呼びが登録される場合、当該乗場行先階登録装置が設けられた乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて前記行先階として奇数階及び偶数階のいずれか一方を登録可能であり、且つ、前記特殊呼びを伴って前記行先呼びが登録される場合、前記行先階として奇数階及び偶数階の両方を登録可能であり、
    前記群管理制御装置は、前記乗場行先階登録装置に登録された行先呼びに応答する号機を割り当てる割当制御部を有し、
    前記割当制御部は、前記特殊呼びを伴わずに登録された前記行先呼びに応答する号機を通常呼び応答号機として割り当てるとともに、当該行先呼びが登録された乗場が奇数階であるか偶数階であるかに応じて、当該行先呼びに応答する通常呼び応答かごとして前記通常呼び応答号機の上かご及び下かごのいずれか一方を割り当て、
    前記割当制御部は、前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びに応答する号機を特殊呼び応答号機として割り当て、
    前記割当制御部は、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち一方のかごを、前記特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち他方のかごに当該他方のかごを前記一方のかごよりも先に前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、及び、当該他方のかごに前記特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられているか否かの判定を行い、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合、前記特殊呼び応答かごを当該他方のかごとし、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていないと判定した場合であって当該他方のかごに前記特殊呼びが登録された乗場で登録された行先呼びが割り当てられていると判定した場合、当該他方のかごに割り当てられた行先呼びを前記一方のかごに割り当てる、エレベータシステム。
  2. 前記割当制御部は、前記一方のかご及び前記他方のかごのいずれか一方を前記特殊呼びが登録された乗場に着床させるために前記かご装置が減速を開始した後、前記判定を行う、請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴わずに新たな行先呼びが登録された場合、前記特殊呼び応答号機以外の号機を、当該新たな行先呼びに応答する通常呼び応答号機として割り当てる、請求項1又は2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床する前に特殊呼びを伴って新たな行先呼びが登録された場合、前記特殊呼び応答号機を、当該新たな行先呼びに応答する特殊呼び応答号機として割り当てる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記特殊呼び応答号機として割り当てられる号機の各かごの乗車率を取得する乗車率検知部を更に有し、
    前記割当制御部は、前記他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、前記他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかご及び前記他方のかごの両方とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
  6. 前記特殊呼び応答かごが前記一方のかご及び前記他方のかごの両方となる場合、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客の前記他方のかごへの乗車を優先する旨の案内をする報知部を更に備えた、請求項5に記載のエレベータシステム。
  7. 前記特殊呼び応答号機として選択される号機の各かごの乗車率を取得する乗車率検知部と、
    報知部と、を更に備え、
    前記他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定された場合であって前記他方のかごの乗車率が所定値以上である場合、前記割当制御部は、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかごのままとし、且つ、前記報知部は、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客に前記一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
  8. 報知部を更に備え、
    前記割当制御部は、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち一方のかごを、前記特殊呼びに応答する特殊呼び応答かごとして一旦割当てした後、前記特殊呼び応答号機の上かご及び下かごのうち他方のかごに当該他方のかごを前記一方のかごよりも先に前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられているか否かの判定、並びに、当該他方のかごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床可能か否かの判定を行い、
    前記割当制御部は、当該他方のかごに前記一方のかごよりも先に当該他方のかごを前記特殊呼びが登録された乗場に着床させる行先呼びが割り当てられていると判定した場合であって、当該他方のかごが前記特殊呼びを伴って登録された前記行先呼びの行先階に着床不可能であると判定した場合、前記特殊呼び応答かごを前記一方のかごのままとし、且つ、前記報知部は、前記他方のかごが前記特殊呼びが登録された乗場に着床する際、当該特殊呼びを登録した乗客に前記一方のかごへの乗車するよう誘導するための案内を報知する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
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