JP2021103618A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】巻回体とケース底部とを接合する場合にケースの十分な強度を確保する。【解決手段】第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在するセパレータと、を備える巻回体と、前記巻回体を収容するケースと、を具備し、前記ケースは、底部と、側部と、を具備し、かつ前記底部とは反対側に位置する開口を有し、前記第1電極は、長尺の第1芯材および前記第1芯材に担持された第1材料層を有し、かつ前記第1芯材の長手方向に沿う端部に前記第1芯材の露出部を有し、前記ケースは、前記底部の内側の面から突出する凸部を有し、前記底部における前記凸部の厚さは、前記凸部の周囲の厚さより大きく、前記第1芯材の露出部は、前記凸部に接合されている、蓄電デバイス。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電デバイスに関する。
蓄電デバイスの高出力化を達成するには、蓄電デバイスの内部抵抗を低減することが望まれる。
例えば、特許文献1は、円筒密閉形アルカリ蓄電池において、円筒形容器の底部内側に中心から放射状に3〜6条範囲の突起溝を設け、電極群を円筒形容器の底部に加圧接触させて集電することを提案している。
また、特許文献2は、帯状の正極板と負極板と両極板間に挿入されたセパレータとが、渦巻状に巻回された極板群、前記極板群を内部に収納した金属ケース、および前記金属ケースの上部開口部をガスケットを介して密閉するとともに上方にキャップ状の端子を備えた金属封口板を具備し、前記正極板の長手方向に沿った一方の側縁部が極板群の上方へ突出し、前記負極板の長手方向に沿った前記一方の側縁部とは反対側の側縁部が極板群の下方へ突出し、前記負極板の突出部分が前記金属ケースの底部に電気的に接続され、前記正極板の突出部分が前記封口板の下面に接合されている円筒型アルカリ蓄電池を提案している。
特開平3−34256号公報 特開2000−243433号公報
特許文献1、2では、突起溝は、容器もしくはケースの底部を外側から内側に向かって変形させたものである。この場合、製造上の制約によって突起の幅を小さくすることが困難であるとともに、底部を介した導電経路が長くなるため集電の抵抗が大きくなる。突起の幅は底部に生じる応力の大きさに強く影響するため、十分な強度を有する底部を形成し得る突起の大きさや数は制限される。特に放射状の突起を設ける場合には、底部の中央部に段差部による応力が集中するため、中央部の強度低下が懸念される。
本発明の一側面は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在するセパレータと、を備える巻回体と、前記巻回体を収容するケースと、を具備し、前記ケースは、底部と、側部と、を具備し、かつ前記底部とは反対側に位置する開口を有し、前記第1電極は、長尺の第1芯材および前記第1芯材に担持された第1材料層を有し、かつ前記第1芯材の長手方向に沿う端部に前記第1芯材の露出部を有し、前記ケースは、前記底部の内側の面から前記ケースの内側に突出する凸部を有し、前記底部における前記凸部の厚さは、前記凸部の周囲の厚さより大きく、前記第1芯材の露出部は、前記凸部に接合されている、蓄電デバイスに関する。
本発明によれば、巻回体とケース底部とを接合する場合にケースの強度を確保しやすい。
本発明の一実施形態に係る蓄電デバイスのケースの正面図である。 図1のケースのX−Y平面における断面を示す斜視図である。 図2の要部拡大図である。 図1のケースのY−Z平面における断面を示す斜視図の要部拡大図である。 図1のケースのX−Z平面における断面を、底部を臨んで見た図である。 図1のケースの底部の外側の面に形成された開裂溝を示す平面図である。 図1のケースの底部の外側の面に形成された別の開裂溝を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る蓄電デバイスの縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る蓄電モジュールの正面図である。 従来の凸部(a)と本発明の一実施形態に係る凸部(b)との相違を示す説明図である。
本発明の一実施形態に係る蓄電デバイスは、第1電極と、第2電極と、第1電極と第2電極との間に介在するセパレータとを備える巻回体を有する。巻回体は、例えば柱状である。巻回体は、電池などの分野では、巻回形の電極群もしくは極板群などとも称される。
巻回体は、ケースに収容されている。ケースは、底部と、側部とを具備し、かつ底部とは反対側に位置する開口を有する。ケースは、例えば円筒形である。
第1電極は、長尺の第1芯材および第1芯材に担持された第1材料層を有する。第1芯材の長手方向に沿う端部には、第1芯材の露出部が設けられている。このような第1芯材の露出部は、巻回されると巻回体の一方の端面から突出する。
なお、第2電極は、長尺の第2芯材および第2芯材に担持された第2材料層を有してもよい。この場合、第2芯材の長手方向に沿う端部に、第2芯材の露出部を設けてもよい。このような第2芯材の露出部は、第1電極と重ねられる際に第1芯材の露出部とは反対側に配置され、巻回されると巻回体の他方の端面から突出する。
ケースは、底部の内側の面からケースの内側に突出する凸部を有する。ただし、底部における凸部の厚さは、凸部の周囲の厚さより大きい。すなわち、凸部は厚肉部で構成されている。ここで、凸部の厚さとは、凸部において、底部の外側の面から底部の内側の面の最も高い位置までの距離をいう。なお、凸部の周囲の厚さは、底部の凸部以外の部分の厚さと言い換えることができる。
第1芯材の露出部は、凸部に接合されている。具体的には、巻回体の一方の端面から突出する第1芯材の露出部は、凸部の上面に圧接されるとともに、例えば溶接により接合されている。このとき、第1芯材の露出部は、凸部の上面との間に集電板もしくはリードを介さず、凸部に直接的に接合されている。これにより第1芯材の露出部は、ケースの底部の凸部と電気的に接続される。第1芯材の露出部とケースの底部との溶接は、例えばレーザ溶接により行い得る。レーザは、例えばケースの底部の外側の面から凸部の配置箇所に沿って複数箇所に照射すればよい。
一方、任意に設けられる第2芯材の露出部は、例えば集電板に接合される。具体的には、巻回体の他方の端面から突出する第2芯材の露出部は、板状もしくは円盤状の集電板の片面に圧接されるとともに、例えば溶接により接合されている。
なお、第1芯材および第2芯材の露出部とは、各芯材のうち第1材料層もしくは第2材料層を具備しない領域である。
蓄電デバイスが、例えば二次電池もしくは逆極性を有する一対の電極を具備するキャパシタである場合、第1電極は、正極および負極の一方であり、第2電極は、正極および負極の他方である。このとき、正極は、正極芯材および正極芯材に担持された正極材料層を具備する。負極は、負極芯材および負極芯材に担持された負極材料層を具備する。第1芯材は、正極芯材および負極芯材の一方に対応し、第2芯材は、正極芯材および負極芯材の他方に対応する。
凸部は、底部の中心部から放射状(すなわち径方向)に延びる複数の第1厚肉部を有してもよい。凸部の少なくとも一部が放射状に延びることで、第1芯材の露出部との接合強度を向上させやすい。なお、複数の第1厚肉部は、細長い形状の凸部を形成している。すなわち、第1厚肉部は、長手方向と短手方向とを定義可能な形状であり、例えば、短手方向に対する長手方向の長さが2倍以上もしくは3倍以上の凸部を形成している。
放射状に延びる第1厚肉部の数は、例えば3〜10本であってもよく、4〜8本であってもよい。第1厚肉部の数が多いほど、集電の抵抗は小さくなる。このとき、放射状の第1厚肉部は、線対称かつ底部の中心を対称点とする点対称な形状を有することが望ましい。
なお、底部の凸部を厚肉部で構成する場合、従来のような製造上の制約が除かれる。また、凸部が厚肉部である場合、底部を介した導電経路が大きく、かつ短くなるため、集電の抵抗も低減する。
ケースの底部の肉厚部で構成される凸部は、例えばインパクト成形により、円筒状のペレットからケースを製造する際に同時に形成してもよい。また、凸部を有さないケースを形成した後、プレス成形により凸部を形成してもよい。
製造上の制約が除かれる場合、第1厚肉部の幅をより小さく形成し得る。第1厚肉部の最小幅は、例えば、底部の凸部の周囲の厚さ(すなわち底部の凸部以外の部分の厚さ)の2倍以下としてもよく、1倍以下としてもよい。第1厚肉部の幅が小さい場合、より多くの第1厚肉部を形成し得るので、より多くの導電経路を確保し得る。また、底部に生じる応力を低減できるため、底部の強度が低下しにくい。
凸部は、底部の中心部に形成された第2厚肉部を有してもよい。これにより、ケースの強度が向上するとともに、第1芯材の露出部と凸部との接合強度を更に向上させやすい。また、複数の蓄電デバイスを接続して蓄電モジュールを構成する際には、底部の外側の面とバスバーとの溶接強度を向上させやすい。
ここで、第2肉厚部に内接する円の半径D2は、底部の半径D1の10%以上40%以下であってもよい。
複数の第1厚肉部の底部の径方向の外側の端部は、それぞれ底部と側部との境界まで連続していてもよい。このとき、第1厚肉部とケースの側部との境界には、いわゆるC面取りもしくはR面取りによるカーブもしくは斜面が形成されてもよい。これにより、ケースの強度が更に向上する。また、ケースを製造する際に用いられる金型の寿命が向上する。
凸部が複数の第1厚肉部とともに第2肉厚部を有する場合、複数の第1厚肉部の底部の径方向の内側の端部は、それぞれ第2厚肉部と連続していてもよい。これにより、ケースの強度が更に向上する。特に、放射状の第1厚肉部に起因する段差部の形成による底部の中心部の強度低下の懸念は生じにくい。
凸部の上面は、平面部(以下、第1平面部)を有してもよい。第1平面部を有することで、凸部と第1芯材の露出部との接合面積が増大し、接合強度を向上させやすくなる。凸部が複数の第1厚肉部を有する場合、第1厚肉部の上面における第1平坦面の幅は、例えば0.5mm以上4mm以下であってもよい。また、第2厚肉部の上面は90%以上が第1平面部であってもよい。
底部は、ケース内圧が所定値以上に上昇したときに開裂する開裂溝(すなわち防爆弁)を有してもよい。開裂溝は、底部の外側面にハーフカット溝を入れることによって形成してもよい。なお、底部の中心付近は、内圧による変位が大きく、耐久強度が低下しやすく、開裂溝の開裂圧力を制御し難い。開裂圧力を高度に制御する観点からは、開裂溝の少なくとも一部を底部と同心の所定の小円よりも外側に設けることが望ましい。ここで、小円の半径D3は、底部の半径D1の10%以上20%以下としてもよい。
開裂溝は、T形状またはY形状を有してもよい。このとき、開裂溝の一部を底部の放射方向(径方向)に沿った第1溝部で構成してもよい。また、開裂溝の別の一部を第1溝部と直交する第2溝部で構成してもよい。このとき、第2溝部を底部と同心の所定の小円よりも外側に設けてもよい。T形状の開裂溝の第2溝部は、底部と同心の小円と接する接線状であってもよい。また、Y形状の開裂溝の第2溝部は、底部と同心の円弧状であってもよい。第2溝部は、第1溝部よりも底部の中心に対して内側に配置され、第1溝部は第2溝部の中心から底部の放射方向(径方向)に沿って第2溝部より外側に配置されることが望ましい。中でもY形状の開裂溝は、防爆の感度が高く、適切な防爆を確保しやすい。これは、円弧状の第2溝部の大半は、T形状の開裂溝の第2溝部よりも底部の中心に近い位置に配置され、底部の中心は内圧の上昇による変位が大きいためである。
防爆の感度を高くする観点から、開裂溝は凸部以外に形成することが望ましい。凸部が放射状に延びる複数の第1厚肉部を有する場合、開裂溝は、互いに隣り合う一対の第1厚肉部の間に形成してもよい。
凸部の厚さ(すなわち底部の厚肉部の外側の面から内側の面の最も高い位置までの距離)Tは、当該凸部の周囲の厚さ(底部の凸部以外の部分の厚さ)tの120%以上であってもよく、更には150%以上であってもよい。ただし、周囲に対して過度に厚さが大きい凸部は形成が容易ではなく、かつ蓄電デバイスの内容積を減少させやすい。凸部の厚さTは、当該凸部の周囲の厚さtの200%以下としてもよい。より具体的には、凸部の周囲の厚さtは、例えば0.5mm以上1.0mm以下であってもよい。また、凸部の高さTとtとの差(T−t)は、例えば0.1mm以上1.0mm以下であってもよい。
図9を参照して説明すると、特許文献1、2のように、凸部(突起溝)をケースの底部を外側から内側に向かって変形させて形成する図9(a)の場合、凸部の裾における最小幅w1は、凸部に対応する底部の外側の屈曲面の曲率半径Rを用いて表すと、下記式(1)を満たす。そのため、底部の外側の面を基準とする凸部の高さh1は大きくなる。また、図9(a)の場合、底部を介した導電経路は長くなる。更に、段差部の形成による応力が大きくなり、底部の強度低下の懸念を生じやすい。
式(1):w1≧2R+2t
一方、底部の凸部を、例えばインパクト成形によって形成される厚肉部で構成する図9(b)の場合、凸部の幅に上記式(1)のような制約は生じない。よって、最も幅が大きくなり得る凸部の裾の幅w2を、より小さい値にすることができる。凸部の幅w2と凸部の周囲の厚さtとは、例えば下記式(2)を満たすことが望ましい。より具体的には、凸部の幅w2は、例えば1mm以上2mm以下であってもよい。
式(2):w2≦3×t
また、図9(b)の場合、底部の外側の面を基準とする凸部の高さh2(凸部の厚さTに対応)も小さくし得る。凸部の(裾の)幅が小さい場合、底部に生じる応力を低減できるため、底部の強度が低下しにくい。また、図9(b)の場合、底部を介した導電経路の幅が大きく、かつ短くなる。
次に、本発明の一実施形態に係る蓄電モジュールは、複数の上記蓄電デバイスと、複数の上記蓄電デバイスを接続するバスバーと、を具備する。バスバーは、底部の外側の面に溶接され得る。ケースの底部の凸部を厚肉部で構成し、第1芯材の露出部とケースの底部との溶接を高強度の凸部の外側の面で行う場合、ケースの底部の強度低下は大きな懸念点にならない。また、底部の外側の面を概ね平面部に形成できるため、バスバーを底部の外側の面に溶接する作業性が顕著に向上する。例えば、既に述べたように、底部の外側の面には、少なくとも底部の中心部を含むように第2平面部を設けることができる。
本発明に係る蓄電デバイスは、リチウムイオン二次電池のような二次電池、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層コンデンサなどの蓄電デバイスを包含するが、特に正極材料に導電性高分子を用いるリチウムイオン二次電池とリチウムイオンキャパシタとの中間的な蓄電デバイスとして構成するのに適している。
以下、図面を参照しながら更に具体的に本実施形態に係る蓄電デバイスについて説明する。図1は、本実施形態に係る蓄電デバイスのケースの正面図であり、図2は当該ケースのX−Y平面における断面を示す斜視図であり、図3は図2の要部拡大図である。また、図4は、図1のケースのY−Z平面における断面を示す斜視図の要部拡大図である。図5は、図1のケースのX−Z平面における断面を、底部を臨んで見た図である。
ケース200は、円筒形であり、底部210と、側部220とを具備し、かつ底部210とは反対側に位置する開口201を有する。底部210は、その内側の面からケース内側に突出する凸部(厚肉部)211を有する。凸部211は、底部の中心部から放射状に延びる6本の第1厚肉部211aと底部の中心部に設けられた第2厚肉部211bとを有する。図5には、第2肉厚部に内接する円Caを示す。円Caの半径D2は、底部の半径D1の概ね20%である。
第1厚肉部211aの底部の径方向の外側の端部は、それぞれ底部210と側部220との境界230まで連続している。境界230にはR面取りによるカーブが形成されており、第1厚肉部211aの外側端部にも、対応するようにR面取りによるカーブが形成されている。また、複数の第1厚肉部211aの底部の径方向の内側の端部は、それぞれ中心部の第2厚肉部211bと連続されている。このような放射状の凸部は、全体として線対称かつ底部の中心を対称点とする点対称な形状を有し、ケースの強度の向上に大きく寄与している。
凸部211の裾から上面まではテーパー状であり、上面は全体的に平坦である。すなわち、凸部の上面は全体(もしくは90%以上の面積)が第1平面部である。また、底部210の外側面は、後述する開裂溝V1の形成箇所を除き、全体が平坦である。すなわち、底部210の外側面は、全体(もしくは90%以上の面積)が第2平面部である。
図6Aは、図1のケース200の底部の外側面に形成された開裂溝(防爆弁)の一例である開裂溝V1を示す平面図である。防爆の感度を考慮して、開裂溝V1は凸部が形成されている部分を避けて、互いに隣り合う一対の第1厚肉部の間(すなわち厚さtの薄肉部)に形成されている。
開裂溝V1は、T形状を有し、一部が底部の放射方向(径方向)に沿った第1溝部v1で構成され、別の一部が第1溝部v1と直交もしくは交差する第2溝部v2で構成されている。第2溝部v2は、第1溝部v1よりも底部の中心側に配置され、第1溝部v1はより外側に配置されている。第1溝部v1の長さd1は、例えば、底部の半径D1の30%以上50%以下としてもよく、より具体的には4mm以上5mm以下としてもよい。また、第2溝部v2の長さd2は、例えば、底部の半径D1の18%以上55%以下としてもよく、より具体的には2mm以上6mm以下としてもよい。第2溝部v2は、底部と同心の小円Cbと接する接線状である。小円Cbの半径D3は、底部の半径D1の概ね20%である。
図3は、開裂溝V1の第1溝部v1に沿った断面を示している。開裂溝V1は、底部の外側面にハーフカット溝を入れることによって形成されている。開裂溝V1の深さは、防爆の感度を考慮して適宜設定すればよい。
図6Bは、ケース200の底部の外側面に形成された開裂溝(防爆弁)の別の例である開裂溝V2を示す平面図である。開裂溝V2は、Y形状である点以外、開裂溝V1と同様の構成を有する。開裂溝V2の第2溝部v2は、底部210と同心の小円Cbに対応して中心角θが20°以上180°未満(特には120°未満)の円弧状を有する。このような形状は、防爆の感度がより高く、適切な防爆が確保されやすい。ここでも小円Cbの半径D3は、底部の半径D1の概ね20%である。
図7は、本実施形態に係る蓄電デバイスの縦断面図である。蓄電デバイス10は、例えば二次電池であり、第1電極と第2電極とをこれらの間にセパレータを介在させて巻回することで形成されている。巻回体100は、所定の電解質もしくは液状成分とともに円筒形のケース200に収容されている。第1電極と第2電極は、それぞれ長尺シート状であり、第1電極の長手方向に沿う一方の端部110が巻回体100の一方の端面から突出し、第2電極の長手方向に沿う一方の端部120が巻回体100の他方の端面から突出している。
第1電極は、長尺の第1芯材およびこれに担持された第1材料層を有し、かつ第1芯材の長手方向に沿う端部に第1芯材の露出部を有する。この第1芯材の露出部が巻回体100の一方の端面から突出している。同様に、第2電極は、長尺の第2芯材およびこれに担持された第2材料層を有し、かつ第2芯材の長手方向に沿う端部に第2芯材の露出部を有する。この第2芯材の露出部が巻回体100の他方の端面から突出している。
第1電極の端部110には、円盤状の第1集電部111とその中央に設けられた柱状突起112とを具備する第1端子板113が接続されている。一方、第2電極の端部120は、ケース200の底部210に直接溶接などにより電気的に接続されている。具体的には、第1電極の端部110は、凸部211に圧接された状態で、溶接により凸部211に接続されている。
第1端子板113および第1電極の端部110は、ケース200との接触を防止するように、絶縁リング130で覆われている。第1端子板113の柱状突起112は、弾性を有する封口部材140の中央に設けられた貫通孔112hに挿入され、外部に頂部が露出している。ケース200の封口部材140との接触部分は、径方向の内側に突出して封口部材140を径方向に圧縮している。これにより密閉性が確保されている。ケース200の開口201を形成する端部はカール加工され、封口部材140の上面に開口端部のエッジがかしめられている。
図8は、本実施形態に係る蓄電モジュールの正面図である。蓄電モジュール11は、複数の蓄電デバイス10と、複数の蓄電デバイス10を接続する第1バスバーおよび第2バスバーとを具備する。ここでは、第2バスバー30が、ケースの底部の外側の面に溶接されている場合を示す。本実施形態では、ケースの底部の外側の面が全体的に平坦な第2平面部であるため、このような蓄電モジュールの組み立てに必要な、溶接などの電気的接続の作業が極めて容易となる。
以下、正極材料に導電性高分子を用い、負極材料に炭素材料を用い、リチウムイオン伝導性の電解質を用いる蓄電デバイスを例にとって、本発明の実施形態に係る蓄電デバイスの各構成要素について更に詳細に説明する。
(正極芯材)
正極芯材には、シート状の金属材料が用いられる。シート状の金属材料は、金属箔、金属多孔体、エッチングメタルなどであればよい。正極芯材には、カーボン層を形成してもよい。
(正極材料層)
正極材料層は、導電性高分子を含む。正極材料層は、例えば、カーボン層を備える正極芯材を導電性高分子の原料モノマーを含む反応液に浸漬し、正極芯材の存在下で原料モノマーを電解重合することにより形成される。
導電性高分子としては、π共役系高分子が好ましい。π共役系高分子としては、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリチオフェンビニレン、ポリピリジンまたはこれらの誘導体を用い得る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。導電性高分子の重量平均分子量は、例えば1000〜100000である。なお、π共役系高分子の誘導体とは、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリチオフェンビニレン、ポリピリジン等のπ共役系高分子を基本骨格とする高分子を意味する。例えば、ポリチオフェン誘導体には、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)などが含まれる。正極材料層は、様々なドーパントを含み得る。
(負極芯材)
負極芯材にもシート状の金属材料が用いられる。シート状の金属材料は、金属箔、金属多孔体、エッチングメタルなどであればよい。
(負極材料層)
負極材料層は、負極活物質として、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出する材料を備える。負極活物質としては、炭素材料、金属化合物、合金、セラミックス材料などが挙げられる。炭素材料としては、黒鉛、難黒鉛化炭素(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)が好ましく、特に黒鉛やハードカーボンが好ましい。
(セパレータ)
セパレータとしては、セルロース繊維製の不織布、ガラス繊維製の不織布、ポリオレフィン製の微多孔膜、織布もしくは不織布などを用い得る。
(電解質)
電解質は、リチウムイオン伝導性を有し、リチウム塩と、リチウム塩を溶解させる非水溶媒とを含む。リチウム塩のアニオンは、正極へのドープと脱ドープとを可逆的に繰り返すことが可能である。リチウム塩に由来するリチウムイオンは、可逆的に負極に吸蔵および放出される。
リチウム塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4、LiPF6、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCF3SO3、LiFSO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiB10Cl10、LiCl、LiBr、LiI、LiBCl4、LiN(FSO22、LiN(CF3SO22などが挙げられる。充電状態(充電率(SOC)90〜100%)における非水電解質中のリチウム塩の濃度は、例えば0.2〜5mol/Lである。
非水溶媒としては、環状カーボネート、鎖状カーボネート、脂肪族カルボン酸エステル、ラクトン類、鎖状エーテル、環状エーテル、スルホン化合物、アミド化合物などを用いることができる。
(ケース)
ケースの材質は、特に限定されないが、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、鋼板などが用いられる。鋼板にはニッケルめっきを施すことが好ましい。鋼板の具体的種類としては、例えばJIS G3141に準拠したSPCC、SPCD、SPCE等が挙げられる。
本発明に係る蓄電デバイスは、ケースの強度に優れるため、例えば車載用途として好適である。
10:蓄電デバイス、11:蓄電モジュール、20:第1バスバー、30:第2バスバー、100:巻回体、110:第1電極の端部、111:第1集電部、112:柱状突起、112h:貫通孔、113:第1端子板、120:第2電極の端部、130:絶縁リング、140:封口部材、200:ケース、201:開口、210:底部、211:凸部、220:側部

Claims (12)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在するセパレータと、を備える巻回体と、
    前記巻回体を収容するケースと、を具備し、
    前記ケースは、底部と、側部と、を具備し、かつ前記底部とは反対側に位置する開口を有し、
    前記第1電極は、長尺の第1芯材および前記第1芯材に担持された第1材料層を有し、かつ前記第1芯材の長手方向に沿う端部に前記第1芯材の露出部を有し、
    前記ケースは、前記底部の内側の面から突出する凸部を有し、
    前記底部における前記凸部の厚さは、前記凸部の周囲の厚さより大きく、
    前記第1芯材の露出部は、前記凸部に接合されている、蓄電デバイス。
  2. 前記凸部が、前記底部の中心部から放射状に延びる複数の第1厚肉部を有する、請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記複数の第1厚肉部の前記底部の径方向の外側の端部は、それぞれ前記底部と前記側部との境界まで連続している、請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記凸部が、更に、前記底部の中心部に形成された第2厚肉部を有する、請求項2または3に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記複数の第1厚肉部の前記底部の径方向の内側の端部は、それぞれ前記第2厚肉部と連続している、請求項4に記載の蓄電デバイス。
  6. 前記第1厚肉部の最小幅は、前記凸部の周囲の厚さの2倍以下である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  7. 前記凸部の上面は、第1平面部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  8. 前記底部の外側の面は、少なくとも前記底部の中心部を含む第2平面部を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  9. 前記底部が、前記ケース内圧が所定値以上に上昇したときに開裂する開裂溝を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
    蓄電デバイス。
  10. 前記開裂溝は、T形状またはY形状を有し、かつ前記底部の径方向に沿った第1溝部を有する、請求項9に記載の蓄電デバイス。
  11. 前記凸部が、前記底部の中心から放射状に延びる複数の第1厚肉部を有し、
    前記開裂溝は、互いに隣り合う前記第1厚肉部の間に設けられている、請求項9または10に記載の蓄電デバイス。
  12. 請求項1に記載の複数の蓄電デバイスと、
    前記複数の蓄電デバイスを接続するバスバーと、を具備し、
    前記バスバーが、前記底部の外側の面に溶接されている、蓄電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048246A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電装置

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