JP2021094864A - 飲料容器保持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、サポート部材を備えるカップホルダーが各種提案されている(例えば、特許文献1(図6)参照)。
図15は従来のカップホルダーの斜視図である。
カップホルダー100は、収納空間101へ前進し突出する縦長のサポート部材102を備えている。飲料容器を上から挿入すると、サポート部材102が後進し退避する。サポート部材102は、ばね力で飲料容器をサポートする。
しかし、非使用時は、常に縦長のサポート部材102が、視界に入るため、外観上改良の余地がある。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図16は従来の別のカップホルダーの斜視図である。
このカップホルダー110は、収納空間111から退避している円弧形状のサポート部材112と、このサポート部材112を収納空間111へ前進させる舌片状の駆動部材113とを備えている。
乗員が飲料容器を引き上げると駆動部材113が戻り、サポート部材112が収納空間111から退避する。
対策として、駆動部材113を収納空間111の中央まで張り出す。そうすると、スリムサイズ缶が駆動部材113に当たる。反面、大きな駆動部材113が外観性を損ねる。
外観性の向上が求められる中、飲料容器が小径であっても、確実にサポート部材が作動するようなカップホルダー(飲料容器保持装置)が、望まれる。
前記収納部に、前記収納空間へ前進して前記飲料容器をサポートするサポート部材と、このサポート部材を前記収納空間へ前進させるサポート付勢部材とを備え、
前記可動床に、前記サポート部材を後進させて前記収納空間から退避させるサポート後進部材を備えることを特徴とする。
前記サポート後進部材は、前記可動床が待機位置にあるときに、前記サポート部材を前記収納空間から退避させ、前記可動床が前記待機位置から所定距離下がったときに、前記サポート部材を前記収納空間へ前進させることを特徴とする。
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーの先端と前記サポート後進部材の上部との一方に、回転自在に円環ベアリングを備え、他方に前記円環ベアリングが当たるカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする。
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーの先端と前記サポート後進部材の上部との一方に、傾斜面を備え、他方に前記傾斜面が当接するカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする。
前記ステーと前記サポート後進部材は、前記サポート部材が前記収納空間へ前進した際に、離間することを特徴とする。
前記サポート部材は、正面に鉛直面を有すると共にこの鉛直面の上縁から斜め上に外へ延びるガイド面を有していることを特徴とする。
前記サポート部材は、線対称の軸に対称に2個配置され、
前記サポート部材は、回転中心で回転可能に支持され、前記回転中心から離れた部位に先端部を備え、
前記収納空間の中心を通り前記線対称の軸に直交する線は、前記先端部と前記回転中心との間にあることを特徴とする。
前記サポート部材は、線対称の軸に対称に2個配置され、
前記サポート部材は、回転中心で回転可能に支持され、前記回転中心から離れた部位に先端部を備え、
前記飲料容器の中心を通り前記線対称の軸に直交する線は、前記回転中心を中心とする前記先端部の軌跡が前記飲料容器と交わる交点と、前記回転中心との間にあることを特徴とする。
非使用時には、サポート部材は収納空間外にあるため、外観は良好である。
本発明により、外観性が良好で、且つ飲料容器が小径であっても確実にサポート部材が作動する飲料容器保持装置が提供される。
仮に、円環ベアリングを用いないでステーにサポート後進部材を直接当てる構造を採用すると、ステーとサポート後進部材の間にすべり摩擦抵抗が発生する。対して、本発明では、円環ベアリングを用いたので、ステーとサポート後進部材の間にころがり摩擦抵抗が発生する。このころがり摩擦抵抗は、すべり摩擦抵抗より格段に小さい。
結果、本発明によれば、サポート部材の旋回運動が極めて円滑になる。
請求項3に比較して、円環ベアリングを用いないため、部品点数が削減でき、且つ構造が簡単になる。
何らかの不具合で、非使用時にサポート部材が収納部材に残ることが想定される。この場合、乗員が飲料容器を収納空間に挿入すると、飲料容器の底がガイド面に当たる。ガイド面に加わる水平分力により、サポート部材は収納空間から退避する。
よって、万一、非使用時にサポート部材が収納部材に残っていても、修理までの間、飲料容器保持装置を使用することができる。
上部パネル11は、2個のロック解除ボタン13を備えている。
収納空間12に可動床30が見える。この可動床30は最上位の「待機位置」にある。
上部筒体21から複数本の可動床付勢部材23が下げられている。可動床付勢部材23は引張りコイルばねが好適である。作図の都合で、可動床付勢部材23の下端はフリー(自由)にしたが、正しくは、ばね掛け部38に掛けられる。
飲料容器は、例えば、レギュラーサイズ缶と呼ばれる350ml缶と、ロングサイズ缶と呼ばれる500ml缶と、スリムサイズ缶と呼ばれる250ml缶とからなる。
ロングサイズ缶は、レギュラーサイズ缶と同径であるが、レギュラーサイズ缶より長い。また、
スリムサイズ缶は、レギュラーサイズ缶と同じ長さであるが、レギュラーサイズ缶より小径である。
レギュラーサイズ缶とスリムサイズ缶を挿入する場合は、可動床30は、下位使用位置より上位の「上位使用位置」まで下げられる。
可動床30が、上位使用位置より上位の「待機位置」に戻されると、飲料容器の上部が突出し、乗員が掴みやすくなる。
図2(a)に示すように、矩形の下部板41を準備し、この下部板41に、2個のトーションばね42をセットする。
図2(b)に示すように、篭状の可動床ロック部材60(詳細は図6で説明する。)を下部板41に載せる。この際に、トーションばね42の一端を可動床ロック部材60に留め、他端を下部板41に留める。すると、下部板41に対して可動床ロック部材60は鉛直軸回りにロック方向へ付勢される。
図2(d)に示すように、ビス44にて下部板41に上部板43を固定する。結果、可動床ロック部材60は、鉛直軸回りに回転可能であるが、上下には移動不能となる。
以上により、第1組立体40が出来上がる。
可動床30(詳細は図6で説明する。)の円板部31から水平に3本の枝部32が延び、この枝部32の各々に柱状のサポート後進部材33又は板状のマスク部材34が立てられている。
下部筒体22には、貫通溝35が3条設けられており、貫通溝35に各々枝部32が収納される。
以上により、第2組立体(図3(b)、符号46)が出来上がる。
図3(c)に示すように、第3組立体47が出来上がる。
図3(d)に示すように、第3組立体47に、クランク形状の解除ロッド48及び圧縮ばね49をセットする(セット後の形態は、図7に示す)。
以上により、下部組立体50が出来上がる。
以上により、上部組立体56が出来上がる。
以上により、図1に示す飲料容器保持装置10が出来上がる。
すなわち、サポート部材52の鉛直面52aは、収納空間12の縁に沿った形状を呈している。鉛直面52aの上縁から外へ延びるガイド面52bは、ポケット24に収納され、見えない。よって、外観性が良好になる。
図9(c)に示すように、可動床30が更に距離h2だけ下げられると、円環ベアリング53からカムドライブ面36が離れる。距離h1と距離h2の和(h1+h2)が、待機位置から下がる「所定距離」となる。
小径のスリムサイズ缶も、一対のサポート部材52でサポートされる。
図10に示す可動床30は、収納空間12を全面的にカバーしており、飲料容器が小径であっても可動床30から外れることはない。
よって、図11で説明したように、可動床30が待機位置から所定距離下がっているとき(使用時)は、小径の飲料容器であっても確実にサポートされる。
以上により、外観性が良好で、且つ飲料容器が小径であっても確実にサポート部材52が作動する飲料容器保持装置10が提供される。
図7に示す可動床付勢部材23は、伸縮を繰り返すと、永久伸びが累積することがある。すると、飲料容器を上へ抜いたときに、図9(a)までは戻らずに、図9(b)又は(c)となる。このときは、速やかに可動床付勢部材23を良品と交換する。しかし、交換修理が終わるまで、使えないのでは不便である。
図12(a)に示すように、サポート部材52は、収納空間12へ直線的に前後進する部材であってもよい。サポート部材52は、サポート後進部材33を収納するコ字状のピン57を裏面に備えている。
サポート付勢部材54は、板ばねであってもよい。
図12(c)に示すように、可動床30が下げられると、板ばね(サポート付勢部材54)の付勢作用で、サポート部材52は収納空間12へ大きく前進する。
可動床30を下げると、サポート後進部材33が下がる。
すると、図13(b)に示すように、サポート部材52は、サポート付勢部材54の付勢作用で、水平ピン27回りに回転して、収納空間12へ大きく前進する。
また、サポート付勢部材54は、トーションばね、板ばねなど、任意の形態の付勢部材であって差し支えない。
図14(a)に示すように、飲料容器71の中心が収納空間12の中心14に、ほぼ合致するようにして、収納空間12に飲料容器71が置かれている。
2個のサポート部材52は、線対称の軸72に対して、対称に配置されている。サポート部材52は、ロングピン55を回転中心にして回転する。
図14(b)に示すように、スリムサイズ缶のような最小外径の飲料容器71が、回転中心(ロングピン55)から離れるように、偏った状態で収納空間12に置かれている。
前記収納部材に、前記収納空間へ前進して前記飲料容器をサポートするサポート部材と、このサポート部材を前記収納空間へ前進させるサポート付勢部材とを備え、
前記可動床に、前記サポート部材を後進させて前記収納空間から退避させるサポート後進部材を備えることを特徴とする。
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーと前記サポート後進部材の上部との一方に、回転自在に円環ベアリングを備え、他方に前記円環ベアリングが当たるカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする。
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーと前記サポート後進部材の上部との一方に、傾斜面を備え、他方に前記傾斜面が当接するカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする。
何らかの不具合で、非使用時にサポート部材が収納空間に残ることが想定される。この場合、乗員が飲料容器を収納空間に挿入すると、飲料容器の底がガイド面に当たる。ガイド面に加わる水平分力により、サポート部材は収納空間から退避する。
よって、万一、非使用時にサポート部材が収納空間に残っていても、修理までの間、飲料容器保持装置を使用することができる。
小径のスリムサイズ缶も、一対のサポート部材52でサポートされる。
Claims (8)
- 上から挿入される飲料容器を収納する収納空間を有する収納部材と、この収納部材に上下移動可能に取付けられ前記飲料容器の底を支える可動床とを有する飲料容器保持装置であって、
前記収納部に、前記収納空間へ前進して前記飲料容器をサポートするサポート部材と、このサポート部材を前記収納空間へ前進させるサポート付勢部材とを備え、
前記可動床に、前記サポート部材を後進させて前記収納空間から退避させるサポート後進部材を備えることを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項1記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート後進部材は、前記可動床が待機位置にあるときに、前記サポート部材を前記収納空間から退避させ、前記可動床が前記待機位置から所定距離下がったときに、前記サポート部材を前記収納空間へ前進させることを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項1又は請求項2記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーの先端と前記サポート後進部材の上部との一方に、回転自在に円環ベアリングを備え、他方に前記円環ベアリングが当たるカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項1又は請求項2記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート部材は、前記収納空間の縁に沿った円弧形状を呈し、水平旋回可能に一端が前記収納部材に留められており、
前記サポート部材は、裏面から延びるステーを備え、
このステーの先端と前記サポート後進部材の上部との一方に、傾斜面を備え、他方に前記傾斜面が当接するカムドライブ面を備え、上昇する前記サポート後進部材で、前記サポート部材を前記収納空間から退避させるようにしたことを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項3又は請求項4記載の飲料容器保持装置であって、
前記ステーと前記サポート後進部材は、前記サポート部材が前記収納空間へ前進した際に、離間することを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート部材は、正面に鉛直面を有すると共にこの鉛直面の上縁から斜め上に外へ延びるガイド面を有していることを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項3〜6のいずれか1項記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート部材は、線対称の軸に対称に2個配置され、
前記サポート部材は、回転中心で回転可能に支持され、前記回転中心から離れた部位に先端部を備え、
前記収納空間の中心を通り前記線対称の軸に直交する線は、前記先端部と前記回転中心との間にあることを特徴とする飲料容器保持装置。 - 請求項3〜6のいずれか1項記載の飲料容器保持装置であって、
前記サポート部材は、線対称の軸に対称に2個配置され、
前記サポート部材は、回転中心で回転可能に支持され、前記回転中心から離れた部位に先端部を備え、
前記飲料容器の中心を通り前記線対称の軸に直交する線は、前記回転中心を中心とする前記先端部の軌跡が前記飲料容器と交わる交点と、前記回転中心との間にあることを特徴とする飲料容器保持装置。
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