JP2021086989A - 真空チャック、及び接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の歪みを低減できる、技術を提供する。【解決手段】真空チャックは、基板との間に前記基板を吸引する吸引室を形成する第1プレートと、前記第1プレートの前記基板との対向面に設けられ、前記吸引室を複数の部屋に仕切るリブとを有する。前記リブは、前記基板と接触する網状の先端面を含む。【選択図】図12

Description

本開示は、真空チャック、及び接合装置に関する。
特許文献1のチャックは、第1基板と第2基板を接合する接合装置に用いられる。そのチャックは、環状部分に2つの負圧通路を有し、負圧によって半導体基板を吸着する。また、そのチャックは、環状部分の内側に凹部を有し、凹部内に平面視で六角形の位置固定部材を複数有する。位置固定部材は、帯電可能であり、基板を局所的に変形させる。
特許文献2のチャックも、第1基板と第2基板を接合する接合装置に用いられる。そのチャックは、ピンチャックであって、基板の周縁部を支持する円環状の外側リブと、外側リブと同心円状の内側リブと、外側リブ及び内側リブと同じ高さの複数のピンとを有する。外側リブの内側の吸引領域は、内側リブで第1吸引領域と第2吸引領域とに区画される。第1吸引領域と第2吸引領域は、個別に負圧を制御する。
特開2018−41971号公報 特開2018−93018号公報
本開示の一態様は、基板の歪みを低減できる、技術を提供する。
本開示の一態様に係る真空チャックは、基板との間に前記基板を吸引する吸引室を形成する第1プレートと、前記第1プレートの前記基板との対向面に設けられ、前記吸引室を複数の部屋に仕切るリブとを有する。前記リブは、前記基板と接触する網状の先端面を含む。
本開示の一態様によれば、基板の歪みを低減できる。
図1は、一実施形態に係る接合装置を含む接合システムを示す平面図である。 図2は、図1の接合システムを示す側面図である。 図3は、図1の接合システムで接合される第1基板と第2基板を示す側面図である。 図4は、一実施形態に係る接合システムの動作を示すフローチャートである。 図5は、一実施形態に係る接合装置を示す側面断面図である。 図6は、図5の接合装置の動作を示す側面断面図である。 図7は、図6に続き、図5の接合装置の動作を示す側面断面図である。 図8は、一実施形態に係る真空チャックを示す平面図である。 図9は、図8のリブの網目形状を示す平面図である。 図10は、変形例に係るリブの網目形状を示す平面図である。 図11は、一実施形態に係る真空チャックの吸引室のゾーンを示す平面図である。 図12は、一実施形態に係る真空チャックを示す断面図であって、図11のXII−XII線に沿った断面図である。
特許文献2のチャックは、上記の通り、ピンチャックであって、基板の周縁部を支持する円環状の外側リブと、外側リブと同心円状の内側リブと、外側リブ及び内側リブと同じ高さの複数のピンとを有する。外側リブの内側の吸引領域は、内側リブで第1吸引領域と第2吸引領域とに区画される。第1吸引領域と第2吸引領域は、個別に負圧を制御する。なお、内側リブの形状は、同心円状には限定されず、例えば放射状でもよい。
内側リブとピンは、同じ高さを有するように、同時に研磨される。しかし、内側リブとピンとで、研磨レートが異なり、高低差が生じる。その高低差は、吸着時に基板が歪む原因になる。また、内側リブとピンは、仮に高さが同じでも、太さが異なるので、剛性が異なる。剛性の差は、吸着時の高さ方向の縮み量の差になるので、吸着時に基板が歪む原因になる。更に、内側リブは局所的に配置されるので、基板の歪みが偏在する。
本開示の真空チャックは、基板との間に基板を吸引する吸引室を形成する第1プレートと、第1プレートの基板との対向面に設けられ、吸引室を複数の部屋に仕切るリブとを有する。リブは、基板と接触する網状の先端面を含む。網状の先端面で基板を等方的に支持するので、基板の歪みを低減できる。また、リブで基板を全体的に支持でき、ピンの使用数を削減でき、基板の歪みを低減できる。ピンの使用数をゼロにすることも可能である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。本明細書において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向及びY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。
図1に示す接合システム1は、図3に示す第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aを向い合せ、第1基板W1と第2基板W2を接合し、重合基板Tを形成する。第1基板W1は、シリコンウェハなどの半導体基板を含み、更に半導体素子などのデバイスを複数含んでもよい。複数のデバイスは、行列状に配列され、複数のチップに分割される。なお、半導体基板の代わりに、ガラス基板が用いられてもよい。第2基板W2も、第1基板W1と同様に構成される。
図1に示すように、接合システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3と、制御装置9とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは、この順番で、X軸方向負側からX軸方向正側に並ぶ。
搬入出ステーション2は載置台21備え、載置台21は複数の載置板22を備える。複数の載置板22には、複数のカセットC1、C2、C3、C4が載置される。例えば、カセットC1は第1基板W1を収容し、カセットC2は第2基板W2を収容し、カセットC3は重合基板Tの良品を収容し、カセットC4は重合基板Tの不良品を収容する。なお、載置板22の数は特に限定されない。同様に、カセットC1〜C4の数も特に限定されない。
搬入出ステーション2は第1搬送領域23を備え、第1搬送領域23は載置台21に隣接しており載置台21のX軸方向正側に配置される。第1搬送領域23には、第1搬送装置24が設けられる。第1搬送装置24は搬送アームを有し、搬送アームは水平方向(X軸方向及びY軸方向)及び鉛直方向に移動し、鉛直軸を中心に旋回する。搬送アームは、複数のカセットC1〜C4と、後述の第3処理ブロックG3との間で、第1基板W1、第2基板W2及び重合基板Tの搬送を行う。
処理ステーション3は、例えば第1処理ブロックG1と、第2処理ブロックG2と、第3処理ブロックG3と、第2搬送領域31とを備える。第2搬送領域31は、第1処理ブロックG1と第2処理ブロックG2と第3処理ブロックG3とに隣接しており、第1処理ブロックG1のY軸方向負側、第2処理ブロックG2のY軸方向正側、第3処理ブロックG3のX軸方向正側に配置される。
第2搬送領域31には、第2搬送装置32が配置される。第2搬送装置32は搬送アームを有し、搬送アームは水平方向(X軸方向及びY軸方向)及び鉛直方向に移動し、鉛直軸を中心に旋回する。搬送アームは、第1処理ブロックG1と、第2処理ブロックG2と、第3処理ブロックG3との間で、第1基板W1、第2基板W2及び重合基板Tの搬送を行う。搬送アームの数は、1つでも複数でもよい。
第1処理ブロックG1には、図2に示すように、表面改質装置33と、表面親水化装置34とが配置される。なお、図2において、第1処理ブロックG1の装置を図示すべく、図1に示す第2処理ブロックG2の装置、及び第2搬送装置32の図示を省略する。第1処理ブロックG1の装置の種類及び配置は、図2に示すものには限定されない。例えば、表面改質装置33と、表面親水化装置34とは、上下逆に配置されてもよい。
表面改質装置33は、第1基板W1の接合面W1aを改質する。例えば、表面改質装置33は、接合面W1aのSiOの結合を切断し、Siの未結合手を形成し、接合面W1aの親水化を可能にする。表面改質装置33では、例えば減圧雰囲気下において処理ガスである酸素ガスが励起されてプラズマ化され、イオン化される。酸素イオンが接合面W1aに照射され、接合面W1aが改質される。処理ガスは、酸素ガスには限定されず、例えば窒素ガスなどでもよい。表面改質装置33は、第1基板W1の接合面W1aと同様に、第2基板W2の接合面W2aも改質する。表面改質装置33の数は複数でもよく、第1基板W1用のものと第2基板W2用のものとが別々に配置されてもよい。
表面親水化装置34は、第1基板W1の接合面W1aを親水化する。例えば、表面親水化装置34は、スピンチャックで第1基板W1を保持し、スピンチャックと共に回転する第1基板W1の接合面W1aにDIW(脱イオン水)などの純水を供給する。接合面W1aのSiの未結合手にOH基が付き、接合面W1aが親水化される。表面親水化装置34は、第1基板W1の接合面W1aと同様に、第2基板W2の接合面W2aも親水化する。表面親水化装置34の数は複数でもよく、第1基板W1用のものと第2基板W2用のものとが別々に配置されてもよい。
第2処理ブロックG2には、図1に示すように、接合装置35が配置される。第2処理ブロックG2の装置の種類及び配置は、図1に示すものには限定されない。
接合装置35は、第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aとを向い合せ、第1基板W1と第2基板W2を接合する。第1基板W1と第2基板W2は、ファンデルワールス力(分子間力)及びOH基同士の水素結合などで接合される。その後、接合強度を高めるべく、加熱処理が実施されてもよい。加熱処理によって、脱水反応が生じる。接合装置35の詳細は、後述する。
第3処理ブロックG3には、図2に示すように、第1トランジション装置36と、第2トランジション装置37と、第3トランジション装置38とが配置される。第1トランジション装置36は、第1基板W1を一時的に保管する。第2トランジション装置37は、第2基板W2を一時的に保管する。第3トランジション装置38は、重合基板Tを一時的に保管する。なお、第3処理ブロックG3の装置の種類及び配置は、特に限定されない。
制御装置9は、例えばコンピュータであり、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92とを備える。記憶媒体92には、接合システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御装置9は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、接合システム1の動作を制御する。
次に、図4を参照して、上記接合システム1の動作、つまり、接合方法について説明する。図4に示す処理は、制御装置9による制御下で実施される。
先ず、第1基板W1を収容したカセットC1、第2基板W2を収容したカセットC2、及び空のカセットC3、C4が、搬入出ステーション2の所定の載置板22に載置される。第1基板W1は、その接合面W1aを上に向けて、カセットC1に収容される。第2基板W2も、その接合面W2aを上に向けて、カセットC2に収容される。
次に、第1搬送装置24が、カセットC1内の第1基板W1を取り出し、第1トランジション装置36に搬送する。続いて、第2搬送装置32が、第1トランジション装置36から第1基板W1を受け取り、表面改質装置33に搬送する。
次に、表面改質装置33が、第1基板W1の接合面W1aを改質する(図4のS1)。その後、第2搬送装置32が、第1基板W1を、表面改質装置33から表面親水化装置34に搬送する。
次に、表面親水化装置34が、第1基板W1の接合面W1aを親水化する(図4のS2)。その後、第2搬送装置32が、第1基板W1を、表面親水化装置34から接合装置35に搬送する。
次に、第1基板W1と第2基板W2の接合(図4のS6)が行われる前に、後述するように、第2基板W2の改質(図4のS3)、親水化(図4のS4)、及び上下反転(図4のS5)が行われる。
先ず、第1搬送装置24が、カセットC2内の第2基板W2を取り出し、第2トランジション装置37に搬送する。続いて、第2搬送装置32が、第2トランジション装置37から第2基板W2を受け取り、表面改質装置33に搬送する。
次に、表面改質装置33が、第2基板W2の接合面W2aを改質する(図4のS3)。その後、第2搬送装置32が、第2基板W2を、表面改質装置33から表面親水化装置34に搬送する。
次に、表面親水化装置34が、第2基板W2の接合面W2aを親水化する(図4のS4)。その後、第2搬送装置32が、第2基板W2を、表面親水化装置34から接合装置35に搬送する。
その後、接合装置35が、第2基板W2を上下反転し、第2基板W2の接合面W2aを下に向ける(図4のS5)。なお、第2基板W2を上下反転する反転装置は、本実施形態では接合装置35の内部に設けられるが、接合装置35の外部に設けられてもよい。
次に、接合装置35は、第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aを向い合せ、第1基板W1と第2基板W2を接合する(図4のS6)。第1基板W1と第2基板W2を含む重合基板Tが得られる。
その後、第2搬送装置32が、重合基板Tを、接合装置35から第3トランジション装置38に搬送する。続いて、第1搬送装置24が、第3トランジション装置38から重合基板Tを受け取り、カセットC3に収納する。その後、重合基板Tは、カセットC3と共に接合システム1の外部に搬出され、複数のチップに分割される。
なお、本実施形態では、第1基板W1と第2基板W2との接合前に、第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aとの両方が、改質され、親水化されるが、本開示の技術はこれに限定されない。第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aとの一方のみが、改質され、親水化されてもよい。
次に、図5、図6及び図7を参照して、接合装置35の詳細について説明する。接合装置35は、第1チャック50と、第2チャック60と、押圧部70とを有する。第1チャック50は、第1基板W1を保持する。第2チャック60は、第2基板W2を保持し、第1基板W1と第2基板W2の間に予め設定されたギャップGを形成する。押圧部70は、第1基板W1と第2基板W2を接合すべく、第2チャック60で保持された第2基板W2を変形させる。第2基板W2の接合面W2aは、下に凸の曲面に変形され、中心から周縁に向けて徐々に接合され、最終的に平坦面に戻る。
第1チャック50は、第1基板W1の接合面W1aを上に向けて、第1基板W1を下方から水平に保持する。第1チャック50は、第1基板W1を真空吸着する真空チャックである。第1チャック50は、第1基板W1の歪みを制御すべく、個別に負圧の制御が行われる複数のゾーンを有してもよい。第1チャック50の詳細は、後述する。
第2チャック60は、第2基板W2の接合面W2aを下に向けて、第2基板W2を上方から水平に保持する。第2チャック60は、第2基板W2を真空吸着する真空チャックである。第2チャック60は、第2基板W2の吸着を第2基板W2の中心から周縁に向けて段階的に解除すべく、個別に負圧の制御が行われる複数のゾーンを有してもよい。
押圧部70は、第2基板W2の中心を上方から押圧する。押圧部70は、押圧ピン71と、アクチュエータ72と、昇降機構73とを有する。押圧ピン71は、第2チャック60の中心部を鉛直方向に貫通する貫通穴に配置される。アクチュエータ72は、例えば電空レギュレータから供給される空気により、一定の力で押圧ピン71を下方に押圧する。昇降機構73は、第2チャック60に対して固定され、アクチュエータ72を昇降させる。
次に、接合装置35の動作について説明する。接合装置35は、制御装置9による制御下で下記の動作を行う。
先ず、図5に示すように、接合装置35は、第2チャック60で第2基板W2の径方向全体を吸着すると共に、第1チャック50で第1基板W1の径方向全体を吸着する。第1基板W1と第2基板W2は、それぞれ、平坦に吸着される。第1基板W1の接合面W1aと第2基板W2の接合面W2aのギャップGは、例えば50μm〜200μmである。
次に、図6に示すように、接合装置35は、第2基板W2の中央の吸着を解除すると共に、押圧部70で第2基板W2の中心を上方から押圧する。これにより、第2基板W2の中心が第1基板W1の中心に接触し、接合が始まる。その後、第2基板W2と第1基板W1とは、中心から周縁に向けて徐々に接合される。
最後に、図7に示すように、接合装置35は、押圧部70で第2基板W2の中心を第1基板W1の中心に押し付けた状態で、第2基板W2の周縁の吸着を解除する。第2基板W2の周縁の吸着を解除すると、第2基板W2の接合面W1aと第1基板W1の接合面W2aが全面で当接し、第2基板W2と第1基板W1が接合される。その後、接合装置35は、第1基板W1の吸着を解除する。
次に、図8〜図12を参照して、第1チャック50の詳細について説明する。第1チャック50は、図12に示すように、第1プレート51と、リブ52とを有する。第1プレート51は、第1基板W1との間に第1基板W1を吸引する吸引室Rを形成する。リブ52は、第1プレート51の第1基板W1との対向面51aに設けられ、吸引室Rを複数の部屋Raに仕切る。
リブ52は、第1基板W1と接触する網状の先端面52aを含む。網状の先端面52aで第1基板W1を等方的に支持するので、第1基板W1の歪みを低減できる。また、リブ52で第1基板W1を全体的に支持でき、特許文献2の技術に比べてピンの使用数を削減でき、第1基板W1の歪みを低減できる。ピンの使用数をゼロにすることも可能である。平面視にてリブ52の輪郭で囲まれる面積は、例えば第1基板W1の主面の面積の80%以上120%以下である。
平面視で、リブ52の網目形状は、例えば図8及び図9に示す正六角形、図10に示す正三角形、又は正四角形である。平面視でリブ52の網目形状が正三角形、正四角形、又は正六角形であれば、平面視でリブ52の網目を吸引室Rに隙間なく敷き詰めることができ、第1基板W1をより等方的に支持でき、第1基板W1の歪みをより低減できる。
図9に示すように平面視でリブ52の網目形状が正六角形であれば、正六角形の一辺に作用する応力を、残りの五辺から五方向に応力を分散できる。図10に示すように平面視でリブ52の網目形状が正三角形であって、正三角形の一辺に作用する応力を残りの二辺から二方向に応力を分散する場合に比べて、応力を等方的に分散でき、リブ52の変形を抑制できる。
平面視にて、リブ52の網目の円相当直径Dは、例えば2mm〜10mm、好ましくは4mm〜10mmである。円相当直径が2mm以上であれば、後述の吸引孔51bの加工が容易である。円相当直径Dは、接合後の切断によって得られるチップの円相当直径よりも小さくてもよい。リブ52の網目をチップよりも密に配置でき、複数のチップ間で歪みを同程度に制御できる。
平面視にて、リブ52の先端面52aの幅Wは、例えば0.05mm〜1mmである。幅Wが0.05mm以上であれば、加工が容易である。また、幅Wが1mm以下であれば、リブ52の網の太さが細いので、リブ52の網模様が吸着時に第1基板W1に表れるのを抑制できる。
リブ52の高さHは、例えば50μm〜250μmである。高さHが250μm以下であれば、ブラスト加工でリブ52を容易に作製できる。また、高さHが50μm以上であれば、第1基板W1と第1プレート51の接触を防止できる。
図12に示すように、リブ52は、高さ方向に積層される基部53と先端部54とを有してもよい。先端部54は、基部53の第1基板W1との対向面53aに設けられ、第1基板W1に接触する。先端部54は、平面視にて基部53よりも狭い幅Wを有する。リブ52の剛性の低下を抑制しつつ、リブ52の先端面52aの幅Wを狭窄できる。
リブ52は、例えばブラスト加工などで第1プレート51と一体に作製される。ブラスト加工では、網状のマスクで素板を保護し、マスクの網目を介して粒状の研削材を素板の表面に打ち付け、素板の表面を網目状に削る。先ず、基部53と同じ線幅の網状のマスクを用いてブラスト加工を実施し、次いで、先端部54と同じ線幅の網状のマスクを用いてブラスト加工を実施する。先端部54は、ブラスト加工の代わりに、レーザ加工で作製されてもよい。レーザ加工は、基部53の作製にも適用可能である。
なお、リブ52は、本実施形態では第1プレート51と一体に作製されるが、第1プレート51とは別に作製されてもよい。後者の場合、リブ52は、ボルト又は接着剤などで第1プレート51に着脱自在に取付けられてもよい。リブ52を交換でき、リブ52の網目の形状又は寸法を容易に変更できる。
第1プレート51は、第1基板W1との対向面51aに、吸引室Rに連通する吸引孔51bを含む。吸引室Rを構成する複数の部屋Raのそれぞれに、吸引孔51bが配置される。複数の部屋Raのそれぞれに負圧を供給すべく、網状のリブ52に横穴を加工する場合に比べて、加工が容易である。
第1チャック50は、第1プレート51を基準としてリブ52とは反対側に、第2プレート55を更に有してもよい。第2プレート55は、吸引孔51bを介して吸引室Rに負圧を供給する複数の負圧供給路L1〜L5を含む。複数の負圧供給路L1〜L5は異なる外部ラインに接続され、複数の外部ラインのそれぞれの途中に圧力制御器57が設けられる。圧力制御器57は負圧を制御する。複数の外部ラインのそれぞれの端には、真空ポンプなどの負圧発生源58が設けられる。
図11に示すように、吸引室Rは、負圧が個別に制御される複数のゾーンを含み、例えば5つのゾーンA1〜A5を含む。第1基板W1は例えば単結晶シリコンウェハを含む。単結晶シリコンウェハのヤング率、ポアソン比、及びせん断弾性係数は、第1基板W1の周方向に90°周期で変化する。
そこで、2つのゾーンA1、A2は、第1基板W1の周方向に交互に繰り返し配置され、それぞれ90°周期で配置され、円環状の第1ゾーン群B1を形成する。なお、第1ゾーン群B1を構成する2つのゾーンA1、A2は、それぞれ45°周期で配置されてもよい。また、第1ゾーン群B1を構成するゾーンの数は2つには限定されず、3つ以上でもよい。
第1ゾーン群B1の内側にて、他の2つのゾーンA3、A4は、第1基板W1の周方向に交互に繰り返し配置され、それぞれ90°周期で配置され、円環状の第2ゾーン群B2を形成する。第2ゾーン群B2は、第1ゾーン群B1と同心円状に配置される。なお、第2ゾーン群B2を構成する2つのゾーンA3、A4は、それぞれ45°周期で配置されてもよい。また、第2ゾーン群B2を構成するゾーンの数は2つには限定されず、3つ以上でもよい。
第2ゾーン群B2の内側に、残りのゾーンA5が配置される。ゾーンA5は、例えば円状であって、第1ゾーン群B1及び第2ゾーン群B2と同心円状に配置される。なお、本実施形態の吸引室Rは第1基板W1の径方向に3つのゾーンに分割されるが、4つ以上のゾーンに分割されてもよい。つまり、第2ゾーン群B2と、ゾーンA5との間に、第3ゾーン群が配置されてもよい。
図12に示すように、複数の負圧供給路L1〜L5は、互いに交差しないように独立に形成される。吸引孔51bは、第1プレート51を貫通しており、ゾーンA1〜A5毎に異なる負圧供給路L1〜L5につながる。例えば、ゾーンA1の吸引孔51bは負圧供給路L1に、ゾーンA2の吸引孔51bは負圧供給路L2に、ゾーンA3の吸引孔51bは負圧供給路L3に、ゾーンA4の吸引孔51bは負圧供給路L4に、ゾーンA5の吸引孔51bは負圧供給路L5につながる。ゾーンA1〜A5毎に負圧を制御でき、第1基板W1の歪みを低減できる。
第2プレート55は、第1プレート51とは別に作製されてもよい。第2プレート55は、ボルト又は接着剤などで第1プレート51に着脱自在に取付けられてもよい。第2プレート55を交換でき、第2プレート55の負圧供給路のパターンを変更でき、ゾーンのパターンを容易に変更できる。
本実施形態によれば、ゾーンのパターンの変更を、第2プレート55の負圧供給路のパターンの変更で実現できるので、リブ52のパターンを変更せずに済む。その分、第1チャック50の製造にかかる時間を短縮でき、コストも低減できる。
第2プレート55は、複数の分割プレートを積層したものであってもよい。第2プレート55を複数の分割プレートに分割し、分割プレート毎に溝加工又は穴加工を実施できるので、複数の負圧供給路L1〜L5の加工が容易である。
なお、負圧供給路の数は、ゾーンの数と同数であればよく、5つには限定されない。また、吸引室Rが複数のゾーンに分割されない場合、吸引室Rの全体に同一の負圧を供給すればよいので、負圧供給路の数は1つであればよい。
第1チャック50は、図8に示すように、第1基板W1の周縁を支持するリング56を更に有してもよい。リング56の内側に、平面視で網状のリブ52が配置される。なお、本実施形態の第1チャック50はリング56を有するが、リング56は無くてもよく、リブ52のみで第1基板W1を支持することも可能である。
なお、第2チャック60も、第1チャック50と同様に構成されてもよい。但し、第2チャック60の中心部には、上記の通り貫通穴が形成される。その貫通穴には、押圧ピン71が配置される。
以上、本開示に係る真空チャック、及び接合装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
50 第1チャック(真空チャック)
51 第1プレート
52 リブ
52a 先端面

Claims (10)

  1. 基板との間に前記基板を吸引する吸引室を形成する第1プレートと、
    前記第1プレートの前記基板との対向面に設けられ、前記吸引室を複数の部屋に仕切るリブとを有し、
    前記リブは、前記基板と接触する網状の先端面を含む、真空チャック。
  2. 平面視で、前記リブの網目形状は、正三角形、正四角形、又は正六角形である、請求項1に記載の真空チャック。
  3. 平面視で、前記リブの網目形状は、正六角形である、請求項2に記載の真空チャック。
  4. 前記リブは、前記第1プレートに対して着脱自在である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の真空チャック。
  5. 前記第1プレートは、前記基板との対向面に、前記吸引室に連通する吸引孔を含み、
    複数の前記部屋のそれぞれに、前記吸引孔が配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の真空チャック。
  6. 前記第1プレートを基準として前記リブとは反対側に、前記吸引孔を介して前記吸引室に負圧を供給する負圧供給路を含む第2プレートを有し、
    前記吸引孔は、前記第1プレートを貫通しており、前記負圧供給路につながる、請求項5に記載の真空チャック。
  7. 前記吸引室は複数のゾーンを含み、
    前記第2プレートは前記負圧供給路を複数含み、複数の前記負圧供給路は互いに交差しないように独立に形成され、
    前記吸引孔は、ゾーン毎に異なる前記負圧供給路につながる、請求項6に記載の真空チャック。
  8. 複数の前記ゾーンは、前記基板の径方向又は周方向に配列される、請求項7に記載の真空チャック。
  9. 前記第2プレートは、前記第1プレートに対して着脱自在である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の真空チャック。
  10. 第1基板を保持する第1チャックと、
    前記第1基板と接合される第2基板を保持し、前記第1基板と前記第2基板との間に予め設定されたギャップを形成する第2チャックと、
    前記第1基板と前記第2基板とを接合すべく、前記第2チャックで保持された前記第2基板を変形させる押圧部と
    を備え、
    前記第1チャック又は前記第2チャックは、請求項1〜9のいずれか1項に記載の真空チャックである、接合装置。
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