JP2021083281A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発電装置において、発電効率を向上する技術を提供する。【解決手段】 発電装置は、可動子と固定子を有し、可動子が固定子に対して往復移動することで電気を発生させる発電部と、一方の端部が可動子に接続される線状部材と、線状部材の他方の端部に接続されており、受けた風圧から揚力を発生させる飛行体と、を備え、飛行体は、揚力を含む空気力によって、線状部材を介して可動子を引っ張ることで、可動子を往復移動の一方向側に移動させ、一方向側に移動した可動子は、位置エネルギを用いて往復移動の他方向側に移動する。【選択図】 図1

Description

本発明は、発電装置に関する。
従来から、飛行体を飛行させて発電する発電装置が知られている。例えば、特許文献1には、タービン駆動発電機を搭載した凧を上空で飛行させ、上空の風を用いてタービンを回して発電する技術が開示されている。また、特許文献2には、アームの一方の端部に接続された凧を上空で旋回飛行させることで、アームの他方の端部に接続されている地上の発電機で発電する技術が開示されている。また、特許文献3には、巻上機に巻かれている制御紐を飛行する凧によって引き出すことで、巻上機に接続する発電機で発電する技術が開示されている。また、特許文献4には、地上に設けられる支柱と、支柱に沿って移動する移動体とを備え、風を受けて移動体が支柱に沿って移動すると、支柱に電気を発生させる技術が開示されている。
特開2016−155547号公報 特開2014−51991号公報 特開2008−95517号公報 国際公開第2009/115253号
特許文献1に記載の技術では、凧に搭載されているタービン駆動発電機によって発電された電力は、例えば、タービン駆動発電機に接続された送電線によって地上に送電される。しかしながら、送電線は重量物であるため、凧の飛行特性が悪化し、タービン駆動発電機における発電効率が低下するおそれがある。また、特許文献1に記載の技術では、発電された電力を凧に搭載した蓄電池に蓄電し、凧を回収してから利用する方法も考えられるが、電力を利用するたびに凧を回収する必要があるため、発電効率を向上することが困難である。特許文献2に記載の技術では、凧は、アームを旋回できる範囲内でしか飛行させることができないため、例えば、アームを旋回できる範囲内での風が弱いと発電効率が低下する。また、特許文献3に記載の技術では、凧の飛行によって巻上機から引き出された制御紐を次の発電のためにモータによって巻き取る必要がある。このため、モータでの巻取りに電力を消費するため、発電装置全体での発電効率が低下する。また、特許文献4に記載の技術では、移動体は風を受けることで支柱のみに沿って移動するため、支柱周りの風が弱いと移動体を移動させることができず、発電効率が低下する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、発電装置において、発電効率を向上する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、発電装置が提供される。この発電装置は、可動子と固定子を有し、前記可動子が前記固定子に対して往復移動することで電気を発生させる発電部と、一方の端部が前記可動子に接続される線状部材と、前記線状部材の他方の端部に接続されており、受けた風圧から揚力を発生させる飛行体と、を備え、前記飛行体は、前記揚力を含む空気力によって、前記線状部材を介して前記可動子を引っ張ることで、前記可動子を前記往復移動の一方向側に移動させ、前記一方向側に移動した前記可動子は、位置エネルギを用いて前記往復移動の他方向側に移動する。
この構成によれば、可動子は、線状部材によって飛行体に接続されており、飛行体が空気力によって上昇することで、線状部材を介して往復移動の一方向側に引っ張られる。また、一方向側に移動した可動子は、位置エネルギによって往復移動の他方向側に移動する。可動子は、このようにして、飛行体に作用する空気力と、飛行体によって一方向側に引っ張られたことで得られた位置エネルギとによって、固定子に対して往復移動する。これにより、発電部は、飛行体の空気力と位置エネルギの両方によって電気を発生させることができるため、発電効率を向上することができる。
(2)上記形態の発電装置において、前記飛行体は、風圧を受ける翼面が形成されている翼部と、前記翼部と前記線状部材とを接続し、前記線状部材に対する前記翼面の傾きの角度を調整する傾き角調整部と、を有してもよい。この構成によれば、傾き角調整部によって、線状部材に対する翼面の傾きの角度を調整することができる。これにより、飛行体の角度を、飛行体が飛行中に風を受けやすい角度に調整することができるため、飛行体の翼面に、効率的に風圧を受けることができる。したがって、飛行体の空気力が大きくなるため、飛行体は高速で上昇することができ、発電効率をさらに向上することができる。
(3)上記形態の発電装置において、前記傾き角調整部は、前記翼部の両端にそれぞれの端部が固定されたワイヤと、前記線状部材と前記ワイヤとを連結しつつ、前記ワイヤに沿って移動可能な可動連結部と、前記ワイヤに対する前記可動連結部の位置を制御する位置制御部と、を有し、前記位置制御部は、前記可動連結部から前記ワイヤの一方の端部までの距離と、前記可動連結部から前記ワイヤの他方の端部までの距離との比率を変更することで、前記線状部材に対する前記翼面の傾きの角度を調整してもよい。この構成によれば、ワイヤに対する可動連結部の位置を制御することで、可動連結部からワイヤの一方の端部までの距離と、可動連結部からワイヤの他方の端部までの距離との比率が変更されるため、ワイヤを介して翼部の両端のそれぞれに作用する力の大きさを変更することができる。これにより、線状部材に対する翼面の傾きの角度を調整することができるため、飛行体の翼面に、効率的に風圧を受けることができる。したがって、発電効率を簡素な構成でさらに向上することができる。
(4)上記形態の発電装置において、前記翼部は、複数のフレームと、前記複数のフレームの間に張られる膜体を有してもよい。この構成によれば、翼部は比較的軽量になるため、翼部を上昇させるために必要な空気力を低減することができる。これにより、比較的小さい空気力でも飛行体を上昇させることができるため、発電効率を向上することができる。
(5)上記形態の発電装置において、前記固定子は、筒状に形成されており、前記可動子は、前記固定子の内側に移動可能に収容されており、前記固定子の内側には、前記可動子の移動速度を低減する流体が貯められていてもよい。この構成によれば、固定子の内側で可動子が移動するとき、可動子の移動速度が流体の抵抗によって低減されやすくなる。これにより、例えば、他方向側に移動する可動子が、固定子の底部に形成されている内壁に衝突するときの衝撃を緩和したり、比較的高速で移動する可動子の側面が固定子の側部の内壁にこすれることを抑制したりすることができる。したがって、発電部の破損を抑制することができる。
(6)上記形態の発電装置において、前記発電部は、巻線を有する前記固定子と、前記巻線の内側に移動可能に収容される永久磁石を有する前記可動子と、を備えていてもよい。この構成によれば、発電部は、巻線と、巻線の内側に移動可能に収容される永久磁石との組み合わせによって構成することができる。これにより、発電部の簡素化を図ることができる。
(7)上記形態の発電装置において、前記発電部は、少なくとも一部が地中または海中に配置されてもよい。この構成によれば、可動子の移動距離に合わせて比較的長くなりやすい発電部は、上空を飛行する飛行体とは別の位置に設けられており、少なくとも一部が地中または海中に配置される。これにより、地上において、発電部によって占有される空間を小さくすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、発電方法、発電システム、発電をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等などの形態で実現することができる。
第1実施形態の発電装置の概略構成を示した説明図である。 飛行体の下面図である。 飛行体の側面図である。 飛行体の正面図である。 傾き角調整部の作用を説明する図である。 飛行体が上昇するときの発電装置の模式図である。 飛行体に発生する空気力を説明する図である。 飛行体が下降するときの発電装置の模式図である。 第2実施形態の発電装置の概略構成を示した説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の発電装置1の概略構成を示した説明図である。本実施形態の発電装置1は、風を受けて上空で飛行する飛行体20の動きを利用して、地面3に固定されている発電部10において発電する。本実施形態の発電装置1は、発電部10と、飛行体20と、発電部10と飛行体20とを接続する係留ライン50を備える。なお、説明の便宜上、図1〜8において、飛行体20の先端が向いている方向をx軸方向とし、地面3に略平行な平面においてx軸に垂直な方向をy軸方向とし、x軸とy軸とに直交する方向をz軸方向とする。本実施形態では、飛行体20が飛行するときに飛行体20が上昇する方向は、z軸方向となる。
発電部10は、いわゆる、リニア発電機であって、固定子11と、可動子16とを有する。本実施形態では、発電部10は、大部分が地面3下の地中4に配置されている。図1に示す発電部10は、可動子16が固定子11の地面3側の端部付近まで移動したときの状態を示している。
固定子11は、シリンダ12と、複数の巻線13と、ガイド部14を備えている。固定子11は、地面3に固定されており、大部分が地中4に配置されている。
シリンダ12は、有底筒状に形成されている部材であって、絶縁材料から形成されている。本実施形態では、シリンダ12は、底部12aをz軸方向のマイナス側に位置させて、中心軸がz軸方向に沿うように地中4に配置されている。シリンダ12のz軸方向の長さは、可動子16が飛行体20の移動によって移動する距離より長い。シリンダ12の内側には、中心軸に垂直な断面形状が円形状の収容空間12bが形成されている。収容空間12bは、可動子16を移動可能に収容する。
複数の巻線13は、シリンダ12の筒部12cの内側面12dにおいて、z軸方向に沿って、等間隔に配置されている。巻線13は、銅やアルミニウムなどの電気伝導性を有する材料から形成されており、可動子16が移動することで、電気を発生する。巻線13は、送電ライン13aを介して、地面3に設置されているインバータ10aと電気的に接続されている。インバータ10aは、巻線13で発生する電気を整流する。インバータ10aは、整流した電気を、例えば、回転トルクを発生するモータなどの負荷10bに出力する。
ガイド部14は、シリンダ12におけるz軸方向のプラス側の開口12eを塞ぐように配置されている。ガイド部14は、z軸のプラス方向に移動する可動子16の衝突による衝撃を緩和しつつ、収容空間12bをz軸のプラス方向に移動する可動子16が収容空間12bから飛び出すことを抑制する。ガイド部14には、係留ライン50が挿通されるガイド孔14aが形成されている。
可動子16は、磁石支持部17と、複数の永久磁石18と、衝撃緩和部材19を備える。磁石支持部17は、外径がシリンダ12の収容空間12bの内径より小さい円柱形状の部材である。磁石支持部17には、係留ライン50が接続されている。
永久磁石18は、鉄を主成分とする合金または酸化物から形成されており、磁界を形成する。本実施形態では、複数の永久磁石18は、磁石支持部17の側面17aに、z軸方向に沿って、等間隔に配置されている。
衝撃緩和部材19は、磁石支持部17のz軸方向のマイナス側に配置されている。衝撃緩和部材19は、収容空間12bをz軸のマイナス方向に移動する可動子16のシリンダ12の底部12aとの衝突による衝撃を緩和する。
ここで、説明の便宜上、発電部10における可動子16の往復移動の移動方向を次のように定義する。可動子16がz軸のプラス方向に移動するとき、可動子16は、往復移動の一方向側に移動するという。すなわち、可動子16が往復移動の一方向側に移動するとき、可動子16は、鉛直上方向に移動している。また、可動子16がz軸のマイナス方向に移動するとき、可動子16は、往復移動の他方向側に移動するという。すなわち、可動子16が往復移動の他方向側に移動するとき、可動子16は、鉛直下方向に移動している。
図2は、飛行体20の下面図であって、z軸方向のマイナス側から見た図である。図3は、飛行体20の側面図であって、y軸方向のマイナス側から見た図である。図4は、飛行体20の正面図であって、x軸方向のプラス側から見た図である。飛行体20は、例えば、フレキシブル翼のデルタカイトであって、翼部30と、傾き角調整部40とを備える。翼部30は、複数のフレームとしてのスパイン31、スプレッダ32、および、一対のスパー33、34と、膜体35を有する。
スパイン31は、x軸方向における翼部30の長さとほぼ同じ長さの棒状の部材であって、翼部30においてx軸に沿って配置されている(図2参照)。スパイン31の先端部31aは、膜体35の先端部35aに固定されており、スパイン31の後端部31bは、膜体35の後縁部35bの中央に固定されている。これにより、スパイン31は、膜体35のx軸方向の張りを維持する。
スプレッダ32は、スパイン31と同様に、棒状の部材であって、翼部30においてy軸に沿って配置されている。すなわち、スパイン31とスプレッダ32とは、翼部30において直交するように配置されている(図2参照)。スプレッダ32の2つの端部32a、32bは、膜体35に形成されているスプレッダホルダ35c、35dに収納されている。これにより、スプレッダ32は、膜体35のy軸方向の張りを維持する。
スパイン31と、スプレッダ32とのそれぞれは、図3に示すように、膜体35を挟むように配置されている。本実施形態では、スパイン31は、膜体35に対してz軸方向のマイナス側に配置され、スプレッダ32は、膜体35に対してz軸方向のプラス側に配置されている。
一対のスパー33、34は、いずれも棒状の部材であって、スプレッダ32の両端におけるそれぞれの延長上に配置されている。一対のスパー33、34のそれぞれは、翼部30の2つの前縁部35e、35fのそれぞれに配置されている。スパー33、34の先端部33a、34aは、スパイン31の先端部31aよりもx軸方向のマイナス側であり、かつ、スプレッダ32よりx軸方向のプラス側に位置し、膜体35に形成されているスパーホルダ35g、35hに収納されている。スパー33、34の後端部33b、34bは、膜体35の後縁部35bの両端35i、35jに位置し、膜体35に形成されているスパーホルダ35k、35lに収納されている。すなわち、スパー33、34の後端部33b、34bと、スパイン31の後端部31bとは、膜体35の後縁部35b上に並んで配置されている。スパー33、34の中心軸C33、C34は、スプレッダ32の中心軸C32に対して90度未満となる角度αを形成している。
膜体35は、略三角形状の薄膜であって、例えば、布などの軟質材料から形成されている。膜体35は、飛行前では略三角形状の平面である本体部35mと、スパイン31を収容する胴体袋部35nを有する。本体部35mにおけるx軸方向のプラス側には、膜体35の先端部35aから後縁部35bにわたって、袋状の前縁袋部35o、35pが形成されている。前縁袋部35o、35pは、スパー33、34、および、スパーホルダ35g、35h、35k、35lを収容する。本体部35mにおいて、前縁袋部35oと前縁袋部35pとの間には、スプレッダホルダ35c、35dが配置されている。胴体袋部35nは、本体部35mに対して、スプレッダ32が配置されている側とは反対側に配置されている。胴体袋部35nは、スパイン31を収容する。
傾き角調整部40は、制御ライン41と、可動連結部42と、滑車43と、位置制御部44と、を備える。傾き角調整部40は、翼部30と係留ライン50との間に配置される。
制御ライン41は、翼部30の両端のそれぞれに端部が固定されている。具体的には、図3に示すように、制御ライン41の2つの端部41a、41bのうち、端部41aは、膜体35の先端部35aに固定されている(図3に示す接続点C1)。また、端部41bは、スパイン31の後端部31b近傍の胴体袋部35n(図3に示す接続点C2)に固定されている。制御ライン41は、スパイン31の長さより長い。このため、図3に示すように、制御ライン41を翼部30のz軸方向のマイナス側に位置させると、制御ライン41は、翼部30から離間して垂れ下がる。制御ライン41は、特許請求の範囲の「ワイヤ」に相当する。
可動連結部42は、制御ライン41に巻かれた状態で配置されており、制御ライン41に沿って移動可能である。具体的には、可動連結部42には、図4に示すように、溝42aが形成されており、制御ライン41を溝42aに沿わすことで、可動連結部42を制御ライン41に巻きつけることができる。本実施形態では、可動連結部42には、可動連結部42の外周の長さより長く、制御ライン41が巻かれている。また、本実施形態では、溝42aは、螺旋状に形成されている。これにより、図4に示すように、制御ライン41は、可動連結部42から見て、膜体35の接続点C1側に位置する制御ライン41cと、膜体35の接続点C2側に位置する制御ライン41dとは、ずれた状態で、膜体35に接続されている。
滑車43は、2枚の板状部材43a、43bを介して可動連結部42に接続されている。本実施形態では、滑車43は、可動連結部42のz軸方向下方に配置されており、2枚の板状部材43a、43bのそれぞれの一方の端部に回転可能に挟まれている。このとき、可動連結部42は、2枚の板状部材43a、43bのそれぞれの他方の端部に回転可能に挟まれている。滑車43には、係留ライン50が接続されている。これにより、滑車43は、2枚の板状部材43a、43bのそれぞれの長手方向が、z軸に沿う方向に略平行な状態を維持させつつ、可動連結部42を制御ライン41に対して移動させることができる。
位置制御部44は、図4に示すように、板状部材43bを挟んで可動連結部42と反対側に配置される。位置制御部44は、可動連結部42に連結されており、図示しないモータ、バッテリ、および、受信部を有する。位置制御部44は、地上からの送信に応じてモータを回転することで、可動連結部42を回転し、制御ライン41cまたは制御ライン41dの一方を巻き取るとともに、制御ライン41cまたは制御ライン41dの他方を巻き取られている状態から解放する。これにより、制御ライン41に対する可動連結部42の位置を制御する。
図5は、傾き角調整部40の作用を説明する図である。位置制御部44による可動連結部42の制御ライン41に対する位置の制御について、図5を用いて説明する。図5(a)および図5(b)には、制御ライン41および可動連結部42の上面図を示し、図5(c)には、制御ライン41および可動連結部42の側面図を示す。図5(a)の状態は、図5(c)に可動連結部42を点線で示す状態に対応し、図5(b)の状態は、図5(a)に可動連結部42を実線で示す状態に対応する。図5(a)の状態、および、図5(c)に可動連結部42を点線で示す状態は、例えば、発電装置1において、飛行体20を離陸させる前の状態である。なお、図5(c)では、説明の便宜上、滑車43、および、2枚の板状部材43a、43bは、省略している。
図5(a)に示す状態から、可動連結部42が位置制御部44によって制御ライン41dを巻き取ると、図5(c)の状態となる。具体的には、位置制御部44のモータの回転力によって可動連結部42が回転することで、制御ライン41dを巻き取るとともに、可動連結部42に巻き取られていた制御ライン41cを解放する。これにより、図5(b)に示すように、可動連結部42は、制御ライン41の端部41b側に移動する(図5(b)および図5(c)に示す点線で示す可動連結部42から実線で示す可動連結部42への移動を示す白抜き矢印F42参照)。
図5(a)の状態から図5(b)の状態に可動連結部42が移動すると、可動連結部42から制御ライン41の2つの端部41a、41bのそれぞれまでの距離が変化する。具体的には、図5(c)に示すように、可動連結部42の中心C42から端部41aが翼部30に接続する接続点C1までの距離は、可動連結部42が移動する前では距離La1であるのに対し、可動連結部42が移動した後では距離La2と長くなる。一方、可動連結部42の中心C42から端部41bが翼部30に接続する接続点C2までの距離は、可動連結部42が移動する前では距離Lb1であるのに対し、可動連結部42が移動した後では距離Lb2と短くなる。位置制御部44は、このようにして、可動連結部42の中心C42から接続点C1までの距離と、可動連結部42の中心C42から接続点C2までの距離との比率を変更することができる。なお、上述したように、発電装置1において、飛行体20を離陸させる前の状態では、図5(c)に示すように、距離La1と距離Lb1とは、ほぼ同じ長さとなっている。
図5で説明した位置制御部44による可動連結部42の位置制御の内容は、一例であって位置制御部44による可動連結部42の位置制御の内容はこれに限定されない。図5(a)の状態から可動連結部42を移動し、可動連結部42の中心C42から接続点C1までの距離を短くしてもよい。また、図5(b)の状態から図5(a)の状態に戻してもよい。すなわち、位置制御部44は、制御ライン41の両端部41a、41bの間において可動連結部42を回転させることで、可動連結部42の制御ライン41に対する位置を任意に変更することができる。
係留ライン50は、発電部10と飛行体20とを接続する。具体的には、係留ライン50の一方の端部51は、発電部10の可動子16に接続される。係留ライン50の他方の端部52は、飛行体20の滑車43に接続される。係留ライン50は、飛行体20の飛行範囲を、発電部10上の上空周辺の一定の範囲に留めておく。係留ライン50は、特許請求の範囲の「線状部材」に相当する。
図6は、飛行体20が上昇するときの発電装置1の模式図である。次に、本実施形態の発電装置1を用いた発電方法について説明する。飛行体20を離陸させる前の発電装置1では、図1に示すように、飛行体20の翼部30が、地面3に対して略平行な状態で配置されている。本実施形態では、図6に示すように、飛行体20を離陸させる前に翼部30の迎え角を変更し、飛行体20において翼部30が風を受けやすい状態に調整する。
図7は、翼部30に発生する空気力を説明する図である。図7には、説明の便宜上、風W1が流れる方向に略平行な仮想面P3を示している。ここで、翼部30に発生する空気力と翼部30の迎え角について説明する。翼部30に発生する空気力は、翼部30が風W1を受けることで発生する。翼部30は、図7に示すように、z軸方向のマイナス側、すなわち、地面3側の翼面WS1に、風W1による風圧を受ける。なお、翼部30は、本体部35mの風圧を受ける側に胴体袋部35nを有しているが、ここでは、便宜的に、本体部35mの風圧を受ける側の面のみを翼面WS1とする。翼面WS1は、特許請求の範囲の「風圧を受ける翼面」に相当する。
翼部30では、翼面WS1に受ける風圧によって、翼面WS1とは反対側の翼面WS2に、空気力A1が発生する。このとき、空気力A1を鉛直方向でもあるz軸方向と、水平方向でもあるy軸方向とに分解した力が、飛行体20を鉛直方向に上昇させる揚力Af1と抗力Ad1となる(図7参照)。なお、実際には、翼面WS1、WS2の断面形状は、風W1の風圧によって複雑な形状となるが、ここでの空気力の説明、および、図7においては、便宜上、平面形状とした。したがって、上述した空気力についての考察は、翼部30の断面において、前縁と後縁とを結ぶことで形成されるコード線WSを用いて説明しても同様である。
揚力Af1は、空気力A1のz軸方向の成分であることから、空気力A1の大きさと、翼面WS1と風W1の流れ方向とがなす角度、すなわち、迎え角と、によって決定される。ここで、本実施形態での迎え角とは、図7に示すように、翼面WS1と風W1が流れる方向に略平行な仮想面P3との角度βとなる。すなわち、揚力Af1は、空気力A1と角度βとの関係によって決定される。そこで、本実施形態では、飛行体20を離陸させるとき、迎え角βを傾き角調整部40によって調整することで、揚力Af1を大きくする。なお、本実施形態では、飛行体20が飛行しているとき、係留ライン50は、飛行体20を定常的に、ほぼ鉛直方向下向きに引っ張っている。このことから、上述した翼面WS1とほぼ地面3に沿って流れる風W1の流れ方向とがなす角度である迎え角βと、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向(図7に示す二点鎖線P50)とがなす角度γとには、相関がある。したがって、迎え角βを、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度γで置き換えて考えることができる。
本実施形態では、飛行体20を離陸させる前に、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度γを変更する。具体的には、傾き角調整部40において、可動連結部42によって制御ライン41dを巻き取る一方、制御ライン41cを解放する。これにより、図5で説明したように、可動連結部42の中心C42から端部41aまでの距離は距離La2と長くなる一方、可動連結部42の中心C42から端部41bまでの距離は距離Lb2と短くなる。このように、制御ライン41に対する可動連結部42の位置を変更することで可動連結部42の中心C42から接続点C1までの距離と、可動連結部42の中心C42から接続点C2までの距離との比率を変更させると、翼部30の前端と後端とに作用する力の関係が変化する。具体的には、翼部30の前端は、制御ライン41によってz軸のマイナス方向に引っ張られる力が小さくなる一方、翼部30の後端は、z軸のマイナス方向に引っ張られる力が大きくなる。これにより、翼部30の前端がz軸のプラス方向に移動するとともに、翼部30の後端がz軸のマイナス方向に移動するため、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度γが変更される。本実施形態では、図6に示すように、飛行体20に発生する空気力A1が大きくなるように、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度γを翼面WS1が風W1を受けやすい角度とする。本実施形態では、飛行体20を図6に示す状態にして、飛行体20を離陸させる。
飛行体20が離陸すると、飛行体20は、揚力Af1によって上昇する(図6の白抜き矢印F11)。飛行体20が上昇すると、係留ライン50によって接続されている可動子16は、固定子11の内側を一方向側に移動する(図6の白抜き矢印F12)。これにより、発電部10において、固定子11が電気を発生させる。
図8は、飛行体20が下降するときの発電装置1の模式図である。飛行体20の上昇が続くと、可動子16は、発電部10において一方向側に移動し続ける。可動子16の一方向側への移動によって可動子16が固定子11のガイド部14に近くなると、傾き角調整部40によって翼部30に作用する揚力Af1を小さくする。具体的には、位置制御部44によって可動連結部42の制御ライン41に対する位置を変更し、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度を小さくする(図8参照)。これにより、飛行体20に作用する揚力Af1が小さくなるため、飛行体20の上昇速度が低下する。飛行体20の上昇速度が小さくなると、可動子16の一方向側への移動速度も低下する。
さらに、飛行体20に作用する揚力Af1が飛行体20と可動子16とに作用している重力より小さくなると、飛行体20が降下し始める(図8の白抜き矢印F21)とともに、可動子16は、他方向側への移動を開始する。すなわち、可動子16は、一方向側への移動によって得られた位置エネルギによって、重力を利用して他方向側に移動する(図8の白抜き矢印F22)。これにより、発電部10において、固定子11が電気を発生させる。
本実施形態の発電装置1では、このように、飛行体20の揚力Af1によって可動子16を往復移動の一方向側に移動させる。また、固定子11の一方向側に移動した可動子16は、自身の位置エネルギによって往復移動の他方向側に移動する。これにより、可動子16を固定子11に対して往復移動させ、固定子11において電気を発生させる。
以上説明した、本実施形態の発電装置1によれば、可動子16は、係留ライン50によって飛行体20に接続されており、飛行体20が揚力Af1によって上昇することで、係留ライン50を介して往復移動の一方向側に引っ張られる。また、一方向側に移動した可動子16は、位置エネルギによって往復移動の他方向側に移動する。可動子16は、このようにして、飛行体20に作用する揚力Af1と、飛行体20によって一方向側に引っ張られたことで得られた位置エネルギとによって、固定子11に対して往復移動する。これにより、発電部10は、飛行体20の揚力Af1と位置エネルギの両方によって電気を発生させることができるため、発電効率を向上することができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、傾き角調整部40によって、係留ライン50に対する翼面WS1の傾きの角度γを調整することができる。これにより、飛行体20の角度を、飛行体20が飛行中に風を受けやすい角度に調整することができるため、飛行体20の翼面WS1に、効率的に風圧を受けることができる。したがって、飛行体20の空気力が大きくなるため、飛行体20は高速で上昇することができ、発電効率をさらに向上することができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、傾き角調整部40は、制御ライン41に対する可動連結部42の位置を調整することで、可動連結部42から制御ライン41の端部41aまでの距離と可動連結部42から制御ライン41の端部41bまでの距離との比率を変更する。これにより、制御ライン41を介して翼部30の膜体35の先端部35aおよびスパイン31の後端部31b近傍の胴体袋部35nのそれぞれに作用する力の大きさを変更することができる。これらの力の大きさを変更することで係留ライン50に対する翼面WS1の傾きの角度を調整することができるため、飛行体20の翼面WS1に、効率的に風圧を受けることができる。したがって、発電効率を簡素な構成でさらに向上することができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、翼部30は、複数のフレームとしてのスパイン31、スプレッダ32、および、一対のスパー33、34と、膜体35を有するフレキシブル翼のデルタカイトである。これより、翼部30は比較的軽量になるため、翼部30を上昇させるために必要な揚力を低減することができる。したがって、比較的小さい空気力でも飛行体20を上昇させることができるため、発電効率を向上することができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、発電部10は、複数の巻線13と、巻線13の内側に移動可能に収容される永久磁石18との組み合わせによって構成することができる。これにより、発電部10の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、発電部10は、大部分が地中4に配置される。発電部10は、可動子16の移動距離に合わせた長さになるため、比較的長くなりやすく、大部分が地中4に配置されることで、地上において、発電部10によって占有される空間を小さくすることができる。また、比較的大きくなる発電部を鉛直方向に延びるように地上に設置した場合、発電部が倒れるおそれがある。しかしながら、本実施形態の発電装置1によれば、大部分が地中4に配置されるため、倒れるおそれがなくなる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、飛行体20は、可動子16の移動に応じて、翼面WS1と係留ライン50の延伸方向とがなす角度γを変えるだけで、固定子11に対して可動子16を往復移動させることができる。これにより、発電部10での発電のために飛行体20の飛行を制御するための複雑な制御機器が不要となる。したがって、装置コストを低減することができる。
また、本実施形態の発電装置1によれば、発電部10と飛行体20とを接続する係留ライン50は、発電部10のガイド部14によってガイドされており、発電部10と飛行体20との間において、常に延びた状態が維持される。これにより、ウインチなどで巻き取ることで係留ラインが摩擦でこすれる場合に比べ、摩擦による係留ライン50の破損を抑制することができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の発電装置2の概略構成を示した説明図である。第2実施形態の発電装置2は、第1実施形態の発電装置1(図1)と比較すると、固定子の内側に流体が貯められている点が異なる。
本実施形態の発電装置2は、発電部60と、飛行体20と、発電部60と飛行体20とを接続する係留ライン50を備える。発電部60は、いわゆる、リニア発電機であって、固定子11と、可動子16と、流体61を有する。本実施形態では、発電部60は、大部分が地面下の地中4に配置されている。
流体61は、シリンダ12の内側に貯められている。流体61は、例えば、絶縁性を有する油であって、シリンダ12の内側を移動する可動子16の移動速度を低減することが可能である。
以上説明した、本実施形態の発電装置2によれば、固定子11の収容空間12bで可動子16が移動するとき、可動子16の移動速度が流体61の抵抗によって低減されやすくなる。これにより、例えば、他方向側に移動する可動子16が、シリンダ12の底部12aに形成されている内壁に衝突するときの衝撃を緩和することができる。また、例えば、比較的高速で移動する可動子16の側面が固定子11の筒部12cの内側面12dにこすれることを抑制することができる。したがって、発電部60の破損を抑制することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上述の実施形態では、発電部10では、可動子16がz軸に沿う方向に移動するように、固定子11は、中心軸がz軸に沿うように配置されるとした。しかしながら、可動子16が移動する方向は、これに限定されない。可動子16は、z軸方向に対して斜めの方向に移動してもよく、この場合、固定子11は、z軸方向に対して傾斜するように配置される。可動子16がz軸方向に対して斜めの方向に移動する場合、可動子16は、飛行体20に作用する揚力に加えて抗力によっても、固定子11の一方向側に移動する。
[変形例2]
上述の実施形態では、傾き角調整部40は、制御ライン41を巻き取ることが可能な可動連結部42と、制御ライン41に対する可動連結部42の位置を制御する位置制御部44を有するとした。しかしながら、傾き角調整部40の構成は、これに限定されない。係留ライン50に対する翼部30の翼面WS1の傾きの角度を調整することができればよい。また、傾き角調整部はなくてもよい。
[変形例3]
上述の実施形態では、位置制御部44は、可動連結部42を回転するモータのためのバッテリを有するとした。しかしながら、モータへの電力の供給方法は、これに限定されない。例えば、翼部30に設けた太陽電池によって発電した電力を供給してもよいし、地上から送電してもよい。
[変形例4]
上述の実施形態では、位置制御部44は、飛行体20の離陸前と、可動子16を下降させるときに、可動連結部42の位置を制御し、翼部30の迎え角の調整を行うとした。しかしながら、翼部30の迎え角を調整するタイミングは、これに限定されない。飛行体20の離陸後に行ってもよい。また、飛行体20の高度を検出可能な高度センサを用いり、固定子11に対する可動子16の位置を検出する位置センサを用いたりして、飛行体20の高度かに応じて迎え角を調整してもよい。例えば、高度センサの場合、所定の高度になると迎え角を変更するように位置制御部44が可動連結部42の位置を制御することで、移動する可動子16が固定子11の底部12aまたはガイド部14に衝突することを抑制する。また、位置センサの場合、移動する可動子16の位置が固定子11の底部12aまたはガイド部14に衝突するおそれがある位置になると、迎え角を変更するように位置制御部44が可動連結部42の位置を制御する。
[変形例5]
上述の実施形態では、翼部30は、複数のフレームとしてのスパイン31、スプレッダ32、および、一対のスパー33、34と、膜体35を有するフレキシブル翼のデルタカイとであるとした。しかしながら、翼部30の構成はこれに限定されない。空気力によって上昇する飛行体であればよい。
[変形例6]
上述の実施形態では、発電部10は、筒状に形成されている固定子11と、固定子11の内側に移動する可動子16とを備えるとした。しかしながら、発電部10の構成はこれに限定されない。固定子の外側を可動子が移動してもよい。
[変形例7]
上述の実施形態では、発電部10は、複数の巻線13と、永久磁石18とから構成されるとした。発電部の構成は、これに限定されない。
[変形例8]
上述の実施形態では、発電部10は、大部分が地中4に設置されるとした。しかしながら、発電部10は、海中に設置されてもよいし、地上に設置されてもよい。発電部10を海中に設置する場合、第2実施形態の流体61を海水にしてもよい。
[変形例9]
第2実施形態では、固定子11の内側には、油が貯められるとした。しかしながら、固定子11の内側に溜められる流体はこれに限定されない。油以外の液体であってもよいし、気体であってもよい。絶縁性を有する流体が望ましい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,2…発電装置
3…地面
4…地中
10…発電部
11…固定子
12…シリンダ
13…巻線
14…ガイド部
16…可動子
17…磁石支持部
18…永久磁石
19…衝撃緩和部材
20…飛行体
30…翼部
31…スパイン
32…スプレッダ
33…スパー
35…膜体
40…傾き角調整部
41,41c,41d…制御ライン
41a,41b…(制御ラインの)端部
42…可動連結部
43…滑車
43a,43b…板状部材
44…位置制御部
50…係留ライン
51…一方の端部
52…他方の端部
60…発電部
61…流体
A1…空気力
Ad1…抗力
Af1…揚力
C1,C2…接続点
C42…中心
La1,La2,Lb1,Lb2…距離
P3…仮想面
W1…風
WS…コード線
WS1,WS2…翼面

Claims (7)

  1. 発電装置であって、
    可動子と固定子を有し、前記可動子が前記固定子に対して往復移動することで電気を発生させる発電部と、
    一方の端部が前記可動子に接続される線状部材と、
    前記線状部材の他方の端部に接続されており、受けた風圧から揚力を発生させる飛行体と、を備え、
    前記飛行体は、前記揚力を含む空気力によって、前記線状部材を介して前記可動子を引っ張ることで、前記可動子を前記往復移動の一方向側に移動させ、
    前記一方向側に移動した前記可動子は、位置エネルギを用いて前記往復移動の他方向側に移動する、
    発電装置。
  2. 請求項1に記載の発電装置であって、
    前記飛行体は、
    風圧を受ける翼面が形成されている翼部と、
    前記翼部と前記線状部材とを接続し、前記線状部材に対する前記翼面の傾きの角度を調整する傾き角調整部と、を有する、
    発電装置。
  3. 請求項2に記載の発電装置であって、
    前記傾き角調整部は、
    前記翼部の両端にそれぞれの端部が固定されたワイヤと、
    前記線状部材と前記ワイヤとを連結しつつ、前記ワイヤに沿って移動可能な可動連結部と、
    前記ワイヤに対する前記可動連結部の位置を制御する位置制御部と、を有し、
    前記位置制御部は、前記可動連結部から前記ワイヤの一方の端部までの距離と、前記可動連結部から前記ワイヤの他方の端部までの距離との比率を変更することで、前記線状部材に対する前記翼面の傾きの角度を調整する、
    発電装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の発電装置であって、
    前記翼部は、複数のフレームと、前記複数のフレームの間に張られる膜体を有する、
    発電装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発電装置であって、
    前記固定子は、筒状に形成されており、
    前記可動子は、前記固定子の内側に移動可能に収容されており、
    前記固定子の内側には、前記可動子の移動速度を低減する流体が貯められている、
    発電装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発電装置であって、
    前記発電部は、巻線を有する前記固定子と、前記巻線の内側に移動可能に収容される永久磁石を有する前記可動子と、を備える、
    発電装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発電装置であって、
    前記発電部は、少なくとも一部が地中または海中に配置される、
    発電装置。
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