JP2021081538A - レーザ投射表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画面中央の表示画像の輝度を最大とした場合においても、画面端のコンテンツの輝度を上げることが可能なレーザ投射表示装置を提供することである。【解決手段】レーザ投射表示装置であって、画像信号を表示する表示期間内のレーザ光の水平方向の画素位置情報を生成するタイミング調整部と、水平方向の画素位置情報を入力し、画素位置に対応した係数を画像信号に乗じる画像補正部と、レーザ光を発生するレーザ光源と、タイミング調整部からの信号に同期してレーザ光源を駆動するレーザ光源駆動部と、走査ミラーを、レーザ光を画像信号の同期信号に応じて第一方向に走査し、かつ、第一方向の走査よりも低速で第一方向に略直交する第二方向に走査する走査ミラー駆動部と、各構成部を制御するCPUを有し、画像補正部は、レーザ投射表示装置の外部から入力された信号をもとに係数を固定値に切り替える構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体レーザ等からの出射光を2次元走査ミラーで走査して画像表示を行うレーザ投射表示装置に関する。
近年、車両用の計器やナビゲーション情報を表示するための表示装置として、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display:以降HUDと略す)が普及してきている。
HUDに表示する情報の一例としては、車速、エンジンの回転数、ISO 2575:2010及びJIS D 0032:2006に規定されている識別記号などの計器情報、ナビゲーション情報の他に、車両の運転者に対し、注意喚起を促すアラート情報を表示することが提案されている。アラート情報の例としては、車両の運転者にとって車両の死角になりやすい場所の情報(歩行者の有無、車線変更車両等の情報)を表示することが考えられ、前記アラート情報は、車両に取り付けられたカメラやレーダ等のセンサを用いて検出した信号をもとに生成される。
また、HUDの表示画面を構成する投射表示装置の一例として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等の2次元走査ミラーと半導体レーザ光源を用いたレーザ投射表示装置が普及している。その際、表示する映像の水平方向の表示位置による明るさ(輝度)を一定にさせるために、レーザ光を発散させるレンズアレイの水平方向の発散角を画面端側が画面中央より大きくすることにより、表示画像の明るさを一定にする技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、画像表示装置は、レーザ光を出射する光源と、レーザ光が走査されることにより画像が描画されるスクリーンと、光源から出射されたレーザ光をスクリーンに対し走査させる走査部と、スクリーンを透過したレーザ光により、スクリーンに描画された画像の虚像を生成する光学系と、を備え、スクリーンは、画像が描画される描画領域のうち、走査方向中央の所定範囲において、発散角が一定で、且つ、所定範囲を除いた両側の範囲において、発散角が、端に向かって徐々に大きくなるよう構成されている点が記載されている。
特開2018-77413号公報
HUDの表示する情報は、運転時に定常的に表示するもの(車速、ナビゲーション情報など)と運転状況に応じて運転者に注意喚起を促すアラート情報(歩行者、後方から追い越し車両、車線変更車両等の有無)とが挙げられる。前者は、運転者の視線の移動を極力少なくするために、スクリーン中央部付近に表示することが考えられる。また、通常運転時は、運転者にスクリーン内の位置による明るさ(輝度)のばらつきがあることにより、違和感を与える可能性があるため、スクリーン内での輝度は一定であることが望ましい。
ここで、特許文献1に記載の技術は、画像が描画される描画領域のうち、走査方向中央の所定範囲を除いた両側の範囲において、発散角が、端に向かって徐々に大きくなるよう、スクリーンが構成されているため、アイボックス内における両側部分の光の光量が、端に向かうほど、中央部分に比べて弱められることにより、アイボックス内における画像全体の明るさを均一に近づけることができる。
このように、スクリーンの構成により水平方向の明るさを均一にしているため、画面端にアラート情報を表示する場合、運転手に対して直感的にアラート情報を伝達するためには画面端を明るくする必要がある。明るくする手段としては、表示する画像のデジタルデータの大小で輝度差をつけることが考えられる。
しかしながら、画像のデジタルデータの差で、画面中央の画像を最も明るいデジタルデータと設定した場合、画面両端のみを明るくすることはできない。つまり、画面の表示範囲毎に明るさを強調しようとすると、常に表示される画像は、強調する輝度分だけ、画像信号のデジタル値を下げた値で構成する必要があり、HUDとして、画面中央は、最大の明るさで表示することができないという課題が生じる。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、画面中央の表示画像の輝度を最大とした場合においても、画面端のコンテンツの輝度を上げることが可能なレーザ投射表示装置を提供することである。
本発明は、その一例を挙げるならば、画像信号に応じたレーザ光を走査ミラーの揺動により走査して画像信号に応じた画像を表示するレーザ投射表示装置であって、画像信号を表示する表示期間内のレーザ光の水平方向の画素位置情報を生成するタイミング調整部と、水平方向の画素位置情報を入力し、画素位置に対応した係数を画像信号に乗じる画像補正部と、レーザ光を発生するレーザ光源と、タイミング調整部からの信号に同期してレーザ光源を駆動するレーザ光源駆動部と、走査ミラーを、レーザ光を画像信号の同期信号に応じて第一方向に走査し、かつ、第一方向の走査よりも低速で第一方向に略直交する第二方向に走査する走査ミラー駆動部と、各構成部を制御するCPUを有し、画像補正部は、レーザ投射表示装置の外部から入力された信号をもとに係数を固定値に切り替える構成とした。
本発明によれば、画面中央に表示する画像のデジタル値に最大値を使用した場合においても、画面中央の輝度値を変えることなく、画面端の輝度値を画面中央の輝度値に対して上げることが可能なレーザ投射表示装置を提供できる。
実施例1におけるヘッドアップディスプレイの全体構成を示すブロック図である。 実施例1におけるレーザ投射表示装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例1における画像処理部及びレーザ光源駆動部の構成を示すブロック図である。 実施例1におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。 実施例1におけるシェーディング補正特性を示す図である。 実施例1におけるシェーディング補正OFF時の輝度分布を説明する図である。 実施例1におけるシェーディング補正ON時の輝度分布を説明する図である。 実施例1におけるアラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートである。 実施例1におけるHUDの表示画面の一例を示す図である。 実施例2におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。 実施例2におけるアラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートである。 実施例2における画面右端を強調するシェーディング補正特性を示す図である。 実施例2における画面左端を強調するシェーディング補正特性を示す図である。 実施例2におけるHUDの表示画面の一例を示す図である。 実施例3におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。 実施例3におけるシェーディング補正特性を示す図である。 実施例3におけるアラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートである。 実施例4におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。 実施例4におけるHUDの表示画面の一例を示す図である。 実施例1から4におけるレーザの駆動電流と発光パワーの特性を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施例におけるレーザ投射表示装置を含むHUDの全体構成を示すブロック図である。図1において、HUD100は、レーザ投射表示装置101とECU(Electronic Control Unit)102と非球面ミラー103から構成される。HUD100は、例えば車両のインストルメントパネルの下部に設置される。レーザ投射表示装置101から出射した画像は、非球面ミラー103で反射され、車両のウィンドシールド104に向けて出射される。ウィンドシールド104に向けて出射された画像は、さらにウィンドシールド104で反射され、車両の運転者に対して虚像105として視認される。なお、106は走査線を示している。
ECU102には、車両に取り付けられたカメラやレーダ等のセンサや、GPS(Global Positioning System)受信機等の車両の現在位置情報を取得する通信網等が接続される。またECU102からレーザ投射表示装置101には、表示する画像信号である例えばナビ情報や、スピードメータ、警告などの計器の情報、また、制御信号としてレーザ投射表示装置のON/OFF、表示する輝度情報等の制御コマンドを例えばSCI(Serial Communication Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等のシリアル通信バスを介して出力する構成となっている。
図2は、本実施例におけるレーザ投射表示装置の全体構成を示すブロック図である。図2において、レーザ投射表示装置101は、画像処理部107、フレームメモリ108、レーザ光源駆動部109、レーザ光源110、反射ミラー111、透過ミラー112、MEMS走査ミラー113、光強度検出器114、増幅器115、MEMSドライバ116、CPU(Central Processing Unit)117を有し、投射面に表示画像118を表示する。
画像処理部107は、外部から入力される画像信号に同期した水平同期信号(Hsync)及び垂直同期信号(Vsync)を生成し、MEMSドライバ116へ供給する。ここで水平同期信号及び垂直同期信号は、画像を投射する表示期間と画像を投射しない帰線期間からなり、それぞれを水平表示期間と水平帰線期間、垂直表示期間と垂直帰線期間と呼ぶ。また、水平表示期間と垂直表示期間をまとめて表示期間、水平帰線期間と垂直帰線期間をまとめて帰線期間と呼ぶ。ここで、垂直表示期間と垂直帰線期間からなる1枚の画像に対応する期間を1フレームと呼ぶ。
また、画像処理部107は、入力する画像信号に各種補正を加えた画像信号を生成し、レーザ光源駆動部109へ供給する。画像処理部107で行う各種補正とは、MEMS走査ミラー113の走査に起因する画像歪み補正、レーザ110a、110b、110c間の取り付け誤差により生じる発光点の軸ずれ等の補正、画像信号レベルに応じた階調調整などである。なお、画像歪みは、レーザ投射表示装置101と投射面との相対角が異なることや、レーザ光源110とMEMS走査ミラー113の光軸ずれなどのために発生する。
また、画像処理部107は、光強度検出器114で検出したレーザ光の強度情報に基づき、レーザ光源駆動部109を制御することで、レーザ光の強度調整を実施する。レーザ光の調整には、CPU117より取得した制御信号に基づき処理を行うシェーディング補正も含む。このシェーディング補正処理の詳細は後述する。
レーザ光源駆動部109は、画像処理部107から出力される各種補正を加えた画像信号を受け、それに応じてレーザ光源110の駆動電流を変調する。レーザ光源110は、例えばRGB用に3個の半導体レーザ110a、110b、110cを有し、画像信号のRGB毎に画像信号に対応したRGBのレーザ光を出射する。RGBの3つのレーザ光は、3個のミラー111a、111b、111cを有する反射ミラー111により合成され、透過ミラー112に出射される。
反射ミラー111は、特定の波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過する特殊な光学素子(ダイクロイックミラー)で構成される。詳しくは、半導体レーザ110aから出射されたレーザ光(例えばR光)を反射し他の色のレーザ光を透過するダイクロイックミラー111aと、半導体レーザ110bから出射されたレーザ光(例えばG光)を反射し他の色のレーザ光を透過するダイクロイックミラー111bと、半導体レーザ110cから出射されたレーザ光(例えばB光)を反射し他の色のレーザ光を透過するダイクロイックミラー111cとを有する。これにより、RGBの3つのレーザ光を1つのレーザ光に合成して投射光となり、透過ミラー112に出射する。
透過ミラー112は、大部分の光を透過し、一部の光を反射するミラーである。従って、透過ミラー112を透過した大部分の投射光はMEMS走査ミラー113へ入射する。一方、透過ミラー112で反射した一部の投射光は光強度検出器114へ進む。
MEMS走査ミラー113は、2軸の回転機構を有する画像の走査部であって、中央のミラー部を水平方向と垂直方向の2つの方向に振動させることができる。MEMS走査ミラー113の振動制御はMEMSドライバ116により行われる。MEMSドライバ116は画像処理部107からの水平同期信号に同期した正弦波信号を生成し、また、垂直同期信号に同期したノコギリ波信号を生成して、MEMS走査ミラー113を駆動する。MEMS走査ミラー113は、MEMSドライバ116からの正弦波駆動信号を受けて水平方向に正弦波共振運動を行う。これと同時に、MEMSドライバ116からのノコギリ波駆動信号を受けて垂直方向に一方向の等速運動を行う。これにより、透過ミラー112から入射する投射光は、表示画像118に示すような軌跡(Hscan、Vscan)で投射面上を走査される。その走査動作に同期してレーザ光源駆動部109によるレーザ光の変調動作を行うことで、入力画像が投射面に表示されることになる。
光強度検出器114は、投射光のうち透過ミラー112で反射された光を検出することで、MEMS走査ミラー113に向かうレーザ光の光量を測定し、増幅器115に出力する。増幅器115は、光強度検出器114の出力を、画像処理部107により設定された増幅倍率に従い増幅した後、画像処理部107へ出力する。画像処理部107は、増幅器115からの出力に基づいて表示画像118の輝度が一定となるように電流決定処理を実施する。なお、この電流決定処理は、画像の非表示期間である垂直帰線期間において電流値を適宜調整し、そのときのRGBの各レーザ光強度を検出することで実施する。
CPU117は、レーザ投射表示装置101全体の制御を行うとともに、外部からの制御信号を受け付ける。例えば、外部からアラート情報検出信号によるシェーディング係数変更処理を開始する制御信号を受けると、これを画像処理部107に出力する。
図3は、本実施例における図2の画像処理部107及びレーザ光源駆動部109の内部構成を示すブロック図である。
まず、画像処理部107の構成について説明する。図3において、画像処理部107は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデジタル信号処理LSIで構成されるがこの構成につき限定されない。
画像処理部107に外部から入力される画像信号は、画像補正部201に入力される。画像補正部201は、入力された画像信号に対し、MEMS走査ミラー113の走査に起因する画像歪み補正、レーザ110a、110b、110c間の取り付け誤差により生じる発光点の軸ずれ等の補正、及び画像信号レベルに基づく階調調整などを行う。補正後の画像信号202はタイミング調整部204へ出力される。タイミング調整部204は、水平同期信号(H)と垂直同期信号(V)を生成し、MEMSドライバ116及び光量調整部210に出力する。また、画像補正部201から入力される補正後の画像信号202は、一旦フレームメモリ108に格納される。フレームメモリ108に書き込まれた画像信号203は、タイミング調整部204で生成される水平同期信号と垂直同期信号に同期した読み出し信号で読み出される。その結果、フレームメモリ108から読み出される画像信号205は、書き込まれる画像信号203に対して、1フレーム分遅延している。
フレームメモリ108から読み出された画像信号205は、ラインメモリ206に入力される。ラインメモリ206は、1水平表示期間分の画像信号を取り込み、次の水平表示期間で順次読み出して、画像信号207と画像信号207と対応した水平画素位置信号213をシェーディング補正部208に出力する。
シェーディング補正部208は、入力された画像信号207に対して、水平画素位置信号213を参照し、水平方向の画素位置に対応した係数を乗じた画像信号209をレーザ光源駆動部109へ出力する。前記係数についての詳細は後述する。光量調整部210は、光強度検出器114の出力を増幅器115で増幅した信号(光強度)216を入力し、レーザ光源110からの投射光の強度が目標範囲以内となるようレーザ光源駆動部109を制御する。
また、光量調整部210は、レーザ光強度調整処理を実施する。図18は、レーザ光源110の駆動電流に対するレーザ光の発光出力を示した特性図の一例である。横軸は、レーザ光源駆動部109から供給される駆動電流I、縦軸はレーザ光源110のそれぞれのレーザ光の発光出力Pを示す。レーザ光強度調整処理は、図示しない基準画像信号をレーザ光源駆動部109に供給し、得られるレーザ光の強度216に基づき、レーザ光源駆動部109に対するオフセット電流設定信号219、電流ゲイン設定信号218などの電流設定信号を決定する。これにより、発光開始から一定時間経過後の投射画像を、一定のホワイトバランスに保持することが可能となる。
次に、図3に戻って、レーザ光源駆動部109の動作について説明する。レーザ光源駆動部109は、シェーディング補正部208が出力する画像信号209をレーザ光源110に供給する電流値に変換する電流設定部である。この電流設定のため、電流ゲイン回路220とオフセット電流回路221を有する。電流ゲイン回路220は、画像信号209の画像信号値Sに電流ゲインβを乗算することで、レーザ光源110に流れる信号電流値(β×S)を決定する。その際の電流ゲインβは、光量調整部210から電流ゲイン設定信号218にて与えられる。電流ゲインβを増減することで、画像信号209に比例する信号電流値成分を増減させる。オフセット電流回路221は、レーザ光源110に流れる電流値の下限値(オフセット成分)を決定する。その際のオフセット電流値αは、光量調整部210からオフセット電流設定信号219にて与えられる。オフセット電流値αは、画像信号209に依存しない固定値である。加算器222は、電流ゲイン回路220で決定された信号電流値(β×S)に、オフセット電流回路221で決定されたオフセット電流値αを加算し、合計の電流値223(=β×S+α)をレーザ光源110に供給する。
図4は、図3のシェーディング補正部208の構成を示す図である。図4において、シェーディング補正部208は、ラインメモリ206が出力する画像信号207に対し、水平方向の水平画素位置信号213に対応したシェーディング補正係数310を乗算器302により乗算する。これは、MEMSの水平方向の走査が、正弦波で走査されるため、画面の中心から左右両端に向かうにつれて、レーザ発光の走査速度が低下することにより生じる左右両端の輝度が上がる特性に対して、画像信号の値を下げることにより補正し、水平方向の輝度変動をある範囲以内に押さえた画像信号303として出力している。この補正のため、LUT(Look Up Table)304と乗算器302と、スイッチ307と、固定値308と、加算器311を有する。
LUT304は、2n乗のアドレスを入力とし、アドレスに対応したデジタル信号を出力とする。アドレスの一例としては、水平画素数が1920画素である場合は、2の11乗に相当する2048個のアドレスを有する構成が考えられる。LUT304のデジタル信号の詳細については後述する。
LUT304の出力であるKは、加算器311の一方の信号として供給され、加算器311の他方の入力には固定値”1”308が供給される。加算器311の出力信号は、固定値”1”からLUT304の出力Kを減算した信号(1−K)としてスイッチ307の一方の信号に供給され、スイッチ307の他方の入力には固定値1が供給される。また、スイッチ307は、シェーディング補正ON/OFF信号212により、出力する信号を選択する。例えばシェーディング補正ON/OFF信号212が”1”、つまり、”補正有”の場合は、加算器311の出力を選択し、シェーディング補正ON/OFF信号が”0”の"補正無”の場合は、固定値”1”308を選択する。スイッチ307の出力は、シェーディング補正係数310:(1−K)または”1”として、乗算器302の他方の入力に供給され、画像信号207に乗算される。シェーディング補正ON/OFF信号212は、CPU117からの制御信号に含まれており、光量調整部210を介して供給される。
次に、LUT304のデジタル信号について説明する。LUT304は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成し、RAMのアドレスは、水平画素数を割り当てる。例えば、アドレスの0番地を1画素目、1番地を2画素目とするように、アドレスに対して画素を順番に割り当てる。アドレス数の容量は、1ライン中の全ての画素を割り当てることができる容量とする。RAMのデータは、シェーディング係数Kとして、例えば0から1までの値を2n乗の階調のデジタル値に割り振る。
図5は、本実施例におけるシェーディング係数の一例を示す図である。図5において、横軸は水平画素位置を示し、例えば水平画素数が1920画素とした場合、0点402が1画素目、中心点401が810画素目、左端の403が1920画素目を示す。縦軸はシェーディング係数Kを示し、画面中央の401部分は”0”であり、画面中心から画面端に行くにつれて係数が大きくなる特性を持つ。
図5の特性から分かるように、図4における乗算器302に供給されるシェーディング補正係数310は、シェーディング補正ON/OFF信号212が”1”を選択した場合(1−K)となるので、画面両端の画像信号に対して値を下げる方向、つまり輝度を下げる処理を行う。一方で画面中央のシェーディング係数は、1に近い値になるため、処理のない状態と同じ輝度になる。また、シェーディング補正ON/OFF信号212が”0”を選択した場合のシェーディング補正係数310は、”1”となるため、シェーディング補正処理のない状態の輝度となることは自明である。補正値については、輝度ばらつきの補正量、表示する画像の分解能及び量子化誤差を鑑みて決定する必要があるが、ここでは限定はしない。
次に、シェーディング補正のON/OFFでの輝度分布について説明する。図6は、シェーディング補正をOFFに設定しているとき、つまりシェーディング補正ON/OFF信号212が”0”を選択時の輝度分布を説明する図である。
図6(a)は、MEMS走査ミラー113による走査を示す図である。垂直方向の走査は、Y軸を示しており、垂直表示期間は上から下に走査し、垂直帰線期間は下から上に走査する。また、水平方向の走査は、X軸を示している。図6(a)の501方向に走査する場合、MEMS走査ミラーは、正弦波で走査されるため、単位時間当たりの表示画素の間隔は、画面の中心から左右両端に向かうにつれて、短くなる。すなわち、画面の中心から左右両端に向かうにつれてレーザ発光の走査速度が低下する特性をもつ。すなわち、走査時間はt2<t1、t3となり、走査速度が遅いと発光時間が長いので画面端ほど輝度が高くなる。
図6(b)は、走査方向501の1ラインの輝度を示した図である。画面中央に対して、画面左右端の輝度が2倍近くあがっていることを示している。また、図6(c)は、シェーディング補正をOFFの設定で、画像信号を白(例えば、8bitの画像信号とした場合、R、G、Bともに最大値である255)を選択し、表示画面全体に表示した画像を示した図である。画面両端に行くにつれ、レーザの発光時間は長くなる為、画面中央部に対して、画面両端部分の輝度は明るくなっていることを示している。図18のレーザ光源110の特性で示すと、1ライン中のどの画素においても、シェーディング補正をOFF、つまり図18に示すIsignalの(1−K×α)=1となるため(なおαについては後述するが本実施例ではα=1)、駆動電流はI(2n−1)の電流値、レーザ発光はP(2n−1)の出力で発光している状態で制御される。
図7は、シェーディング補正をONに設定しているとき、つまりシェーディング補正ON/OFF信号212を”1”に選択している時の輝度分布を説明する図である。
図7(a)は、図6(a)と同じくMEMS走査ミラー113による走査を示しており、図7(b)は、図7(a)中の水平方向の1ライン分の輝度分布を示しており、510の特性がシェーディング補正OFF、520の特性がシェーディング補正ON時の特性を示している。
図7(c)は、図6(c)と同じく、全画面に白(R、G、Bともに最大値)を表示し、図6(c)の状態から、上記のシェーディング補正をONの設定に変更したときの画像を示した図である。図18のレーザ光源110の特性で示すと、シェーディング補正をON、つまり図18に示すIsignalの(1−K×α)が画素位置により異なるため(なおαについては後述するが本実施例ではα=1)、画面両端に向かうにつれて、駆動電流をI(2n−1)から下げる方向に可変し、それに伴いレーザ発光はP(2n−1)から下げる方向に制御されている。
このように、図7(b)、7(c)ともにシェーディング補正をONに設定すると画面中央の輝度と画面両端の輝度がほぼ等しくなっており、水平期間内の輝度ばらつきを抑制することを実現している。
次に、レーザ投射表示装置101が、ECU102からのアラート情報信号により、シェーディング補正ON/OFF信号212を設定するまでの処理を説明する。
図8は、本実施例における、アラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートである。図8において、開始時点のステップS101の状態は、レーザ投射表示装置101に電源が供給され、CPU117をはじめ、レーザ光源駆動部109、画像処理部107、フレームメモリ108、光強度検出器114、増幅器115、MEMSドライバ116等の初期設定は完了しており、ウィンドシールド104を介して虚像105が表示された状態となっている。
S102は、この処理フローが、CPU117の割込み要因の一つとして割り当てられたMEMSドライバ116に供給する垂直同期信号(Vsync)に同期した処理(垂直同期信号をトリガとして、処理を開始し、そのフレーム内で完結する)を行っていることを示す。従って、垂直同期信号の入力を検出し、次の処理に遷移する。
S103は、ECU102からレーザ投射表示装置101に供給される動作を決定する制御コマンドを受信し解析する処理を示す。制御コマンドは、アラート情報用の設定を行う命令の他に、レーザ光源のON/OFF、表示画面のサイズ変更といった運転者であるユーザが設定したことにより発生するもの、レーザ光源の発光パワー制御のように周期的にCPU117が実行するもの等がある。
S104では、ECU102から送信された制御コマンドに、アラート情報用設定コマンド(以降アラート設定コマンドと呼ぶ)が含まれるかを検出し、アラート設定コマンド検出時はS106へ、非検出時はS107へと分岐する。
S106では、CPU117が、アラート設定コマンドすなわちアラート信号に同期してシェーディング補正ON/OFF信号212をOFF”0”に設定する信号を光量調整部210に供給する。
次に、アラート設定コマンドが該当しなかった場合は、S107で、アラート解除コマンドが含まれているか否かを検出する。アラート解除コマンドは、このコマンドを受信する以前にアラート設定コマンドを受信している状態で有効になる。アラート設定コマンドを受信している場合は、水平方向の輝度が不均一になっているため、S109では、水平方向の輝度を一定に戻すための処理を行う。すなわち、S109では、CPU117が、シェーディング補正ON/OFF信号212をON”1”に設定する信号を光量調整部210に供給する。
そして、アラート設定コマンド、アラート解除コマンドの処理が完了した後、もしくは、アラート設定コマンド、アラート解除コマンドのいずれにも該当しない場合は、S110、S111へと遷移し、通常動作時に行う、例えばレーザ発光のパワー制御であり、レーザ110a、110b、110cの発光時間を図示はしていないEEPROM等の記録媒体に記録等を行う。
S112では、終了コマンドの有無の判定を行う。終了コマンドが含まれていた場合は、S113へと遷移し、S113では、レーザ投射表示装置101の動作状態を図示していないEEPROMに書き込んだ後、レーザを消灯し、レーザ投射表示装置101の電源をOFFにする。終了コマンドが含まれていない場合は、S102に遷移し、垂直同期信号が入ってくることを待つ処理に遷移する。
図9は、本実施例における、ECU102からのアラート信号により、シェーディング補正ON/OFF信号212を切り替えたときの表示画像の一例を示す図である。図9(a)は、アラート情報未検出時、つまり通常運転時の表示画像601を示し、下段には、1水平ライン602での輝度を示す。図9(b)は、同様に、アラート情報検出時の表示画像の一例を示す。図9(a)では、シェーディング補正ON/OFF信号212はONとなっているため、画面の水平方向の輝度は、画面中央605、画面端606、607に関わらず同じ画像信号においては均一に保たれている。ユースケースとしては、通常運転時の計器類の表示603、ナビゲーション情報604等の表示をする。この効果としては、車両の運転者に対して違和感を生じさることが少ない表示を提供することが可能となる。
一方、図9(b)においては、表示画面は、(a)の画像に、画面左端に歩行者の存在を示す意匠608を重畳した画像である。(b)においては、アラート信号に同期してシェーディング補正ON/OFF信号212はOFFとなっているため、画面の水平方向の輝度は、画面中央605では図(a)の明るさから変化せず、画面の水平方向の画面端側1/4の位置から画面端606、607に向けて、輝度が2倍近くに上がっていく。
この効果としては、画面中央605の輝度は通常運転時と変化がなく、歩行者の存在を示す意匠608が挿入されることにより、運転者に注意喚起を促すことができるが、更に輝度も画面中央の計器類の表示603、ナビゲーション情報604に対して、約2倍の明るさにすることが可能となり、アラート情報等を運転手に対して直感的に伝達することができる。
以上のように、本実施例によれば、画面中央に表示する画像のデジタル値に最大値を使用した場合においても、画面中央の輝度値を変えることなく、画面左右端の輝度値を画面中央の輝度値に対して上げることを可能とし、且つ、アラート情報に連動しアラート情報の表示位置の輝度を上げるようにフレーム単位で設定変更制御することにより、アラート情報を運転者に対して直感的に伝達するレーザ投射表示装置を提供できる。
また、表示画像や意匠を製作する製作者に対しては、使用するデジタルデータに制限をかける必要がなく、自由度が高い表示画像や意匠を表示することが可能なレーザ投射表示装置を提供できる。
また、HUDの車両への組み込みを考慮すると、車種により異なるウィンドシールドに表示するアイボックスの大きさ、収納するダッシュボードの位置の制約に対して、自由度を持たせる構成としたレーザ投射表示装置を提供できる。
本実施例では、実施例1がアラート情報により画面両端の輝度を上げアラート情報の意匠を強調する処理であるのに対し、意匠を重畳する端のみの輝度を強調する例について説明する。
図10は、本実施例における、図3のシェーディング補正部の構成を示す図である。図10において、図4と同じ機能は同じ符号を付しその説明は省略する。図10において図4と異なる点は、位置判定部312と論理和313を追加した点であり、画像信号の位置情報を検出し、シェーディング補正ON/OFF信号212に反映したことである。
図10において、光量調整部210からの位置選択信号224が位置判定部312に供給される。位置選択信号224は、例えば、画面中央から右端にかけての領域を”0”、画面中央から左端に掛けての領域を”1”とする1bitのデジタル信号で構成できる。位置判定部312は、位置選択信号224と水平画素位置信号213を入力とし、位置選択信号224が”1”(画面右端を強調)の場合、水平画素位置信号213が0からn/2画素に達するまでを”0”、n/2+1画素以上を”1”とする。また、位置選択信号224が”0”(画面左端を強調)の場合は、”1”設定時の反転信号とする。そして、位置判定部312の出力と、シェーディング補正ON/OFF信号212との論理和313をとり、スイッチ307の選択信号とする。すなわち、シェーディング補正ON/OFF信号212がOFF”0”でも、位置選択信号224により論理和313の出力は画面の片端が”1”となり、スイッチ307により、画面の片端がシェーディング補正ON時の係数(1−K)が選択されるので、輝度が減少し、画面の反対の片端の輝度が強調されることになる。
図11は、本実施例におけるアラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートであり、図8においてアラート情報に連動した処理のS100の部分を抜き出したフローチャートである。図11において図8と異なる点は、設定するパラメータのうち、画面の左右端のどちらを強調するかを選択する位置選択変更S201、S202が追加されたことである。その他の処理については、図8の処理と同じフローでありその説明は省略する。
図11において、位置選択変更S201では、光量調整部210からの位置選択信号224が位置判定部312に供給され設定される。また、位置選択変更S202では、位置判定部312で設定されていた位置選択信号224を位置選択信号224が設定されない状態に戻す処理、すなわち、位置判定部312の出力を“0”にする処理を行なう。
次に、位置選択されたシェーディング補正係数310について説明する。図12及び図13は、本実施例における位置選択したシェーディング補正係数310の一例を示す図であり、縦軸は、スイッチ307の出力であり、画像信号に乗算する係数である図10に示すシェーディング補正係数310である。すなわち、(1−K)または固定値”1”である。横軸は水平画素位置である。
図12が画面右端の1画素702からn/2画素701までを強調するシェーディング補正係数、図13が画面左端のn/2+1画素からn画素703までを強調するシェーディング補正係数を示す。強調部分の係数は双方共に”1”になっており、MEMS走査ミラー113の水平駆動の走査速度に応じた輝度分布となる。
図14は、本実施例における、アラート信号によりシェーディング補正ON/OFF信号212を切り替えたときの表示画像の一例を示す図である。図14において、図9と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。
図14(a)は、位置選択信号224を”1”に選択し、シェーディング補正係数310が図12の特性を選択した表示画像の例であり、図14(b)は、位置選択信号224を”0”に選択し、シェーディング補正係数310が図13の特性を選択した表示画像の例を示す。図14(a)、(b)共にアラート情報を示す意匠608が重畳された領域のみ輝度が強調された画像となっており、画面中央605の輝度は通常運転時と変化がなく、歩行者の存在を示す意匠608が挿入されることにより、運転者に注意喚起を促すことができるが、更に表示される画像の輝度は、意匠608が重畳された領域のみが画面中央の計器類の表示603、ナビゲーション情報604に対して、約2倍の明るさにすることが可能となり、アラート情報等を運転手に対して直感的に伝達することができる。
本実施例では、シェーディング補正係数を可変とする例について説明する。
図15は、本実施例におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。図15において、図4と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。図15において、図4と異なる点は、補正ゲイン信号生成部306と乗算器305を有する点である。
図15において、CPU117からの制御信号に含まれており光量調整部210を介して供給される補正ゲイン選択信号N211は、補正ゲイン信号生成部306に入力され、補正ゲイン信号生成部306は、補正ゲイン信号αとして、(N+1)/4を演算し出力する。
LUT304の出力であるKは、乗算器305の一方の入力に供給され、乗算器305の他方の入力に供給された補正ゲイン信号αと乗算され(K×α)となる。乗算器305の出力信号は、加算器311の一方の信号に供給され、加算器311の他方の入力には固定値1が供給される。加算器311の出力信号は、固定値1から乗算器305の出力信号を減算した信号(1−K×α)として、スイッチ307の一方の信号に供給され、スイッチ307の他方の入力には固定値1が供給される。スイッチ307の出力は、シェーディング補正係数310として、(1−K×α)または固定値”1”として、乗算器302の他方の入力に供給され、画像信号207に乗算される。
図16は、補正ゲイン信号αを可変時のシェーディング係数(K×α)の一例を示す図である。補正ゲイン信号αは、例えば2bitのデジタル信号Nを入力とし、N=0〜3の値に対して、(N+1)/4とする構成が考えられるが、これに限定されるものではない。図16は、補正ゲイン信号αの特性を4種類に選択可能とした例を示している。4種類の特性は、LUT304の出力410に対して、411、412、413と徐々に補正量を小さくする方向としている。つまり表示画面の左右端の輝度を、画面中央と同じ明るさから、明るくする方向に段階的に変更することを可能としている。補正ゲイン信号αを変更した場合は、図7(b)の510の特性から520の特性の間を選択することが可能になる。
図17は、本実施例におけるアラート信号に対応したシェーディング補正のON/OFF制御のフローチャートであり、図8においてアラート情報に連動した処理のS100の部分を抜き出したフローチャートである。図17において図8と異なる点は、ゲイン設定変更S105、S108が追加されたことである。その他の処理については、図8の処理と同じフローでありその説明は省略する。
図17において、ゲイン設定変更S105では、コマンド内に含まれる補正ゲイン選択信号N211を補正ゲイン信号生成部306に供給し補正ゲイン信号αが設定される。また、ゲイン設定変更S108では、補正ゲイン信号生成部306で設定されていた補正ゲイン信号αを元の設定されない状態に戻す処理を行ない、同様に、コマンド内に含まれる正ゲイン選択信号N211を補正ゲイン信号生成部306に供給する。
以上、本実施例において、図15は、実施例1の図4に補正ゲイン信号生成部306と乗算器305を追加する構成として説明したが、実施例2の図10に同様に追加してもよい。
このように、本実施例では、実施例1及び実施例2のシェーディング補正係数310の値を、用途に分けて可変することにより、車両運転者に対しての注意喚起を促すことができる。例えば、アラート信号の重要度に合わせて、重要度が高くなるにつれ、シェーディング係数(K×α)を”0”に近づける、つまり輝度を高くするといった使用が可能となる。また、異なる用途としては、車両運転者にシェーディング係数(K×α)を可変できる構成として意匠画面を表示し、好みの設定を、図示しないEEPROM等の記録媒体に記録可能とすることにより、運転者にとって、運転する際に違和感がなく且つ注意喚起を促す情報となる双方を両立したHUDを提供することが可能となる。
実施例2では、アラート情報により輝度を強調する領域について、画面横方向について選択可能とする例を説明したが、本実施例では、さらに、画面縦方向においても任意のラインで分割し選択可能とする例について説明する。
図18は、本実施例におけるシェーディング補正部の構成を示すブロック図である。図18において、図10、図15と同じ機能は同じ符号を付しその説明は省略する。図18において、図10、図15と異なる点は、ライン判定部314と論理積315を追加した点であり、現在表示しているラインを検出し、シェーディング補正をON/OFFする領域を可変としたことである。
図18において、光量調整部210からの現在表示しているラインを示すライン信号230と、縦方向に画面を分割するための閾値としてライン選択信号231が、CPU117からライン判定部314に供給される。そして、位置判定部312とライン判定部314との出力の論理積315を取った信号をシェーディング補正ON/OFF信号212と論理和313を取る。これにより表示画面を縦横に分割し、シェーディング補正のON/OFFを切り替えることが可能となる。
図19は、本実施例における、アラート信号によりシェーディング補正ON/OFF信号212を切り替えたときの表示画像の一例を示す図である。図19において、図14と同じ構成は同じ符号を付し、その説明は省略する。
図19(a)は、表示画面610を位置選択信号224並びに、ライン選択信号231で強調する領域を4分割(611、612、613、614)した例を示したものである。図19(b)は、画面領域611を強調(シェーディング補正をOFF)し、画面領域612、613、614をシェーディング補正ONの状態に設定した例を示す。図19(c)の上段は、画面領域611から612に掛けての1ラインの輝度特性、下段は画面領域613から614の1ラインの輝度特性の一例を示す図である。輝度を強調する画面領域611をアラート情報に応じて切り替える構成が可能となる為、画面の表示方法に自由度を上げることができる。一例としては、図19(b)の画面下端に定常的に表示する計器類の表示603、615、616、画面中央にナビゲーション情報604を配置し、この領域の輝度は常に一定に制御する。また、アラート信号を表示する画面上段領域の画面領域611のシェーディング補正をOFFすることにより、運転者に対しての注意喚起を促す構成とする。
以上のように、本実施例によれば、通常使用する領域の輝度を一定にしつつ、運転者に注意喚起を促すことが可能となり、アラート情報等を運転手に対して直感的に伝達することができる。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
100:、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、101:レーザ投射表示装置、102:ECU、103:非球面ミラー、106:走査線、107:画像処理部、108:フレームメモリ、109:レーザ光源駆動部、110:レーザ光源、111:反射ミラー、112:透過ミラー、113:MEMS走査ミラー、114:光強度検出器、115:増幅器、116:MEMSドライバ、117:CPU、118:表示画像、201:画像補正部、204:タイミング調整部、208:シェーディング補正部、210:光量調整部、206:ラインメモリ、212:シェーディング補正ON/OFF信号、220:電流ゲイン回路、221:オフセット電流回路、222、311:加算器、302、305:乗算器、304:LUT、307:スイッチ、308:固定値、312:位置判定部、313:論理和、314:ライン判定部、315:論理積。

Claims (8)

  1. 画像信号に応じたレーザ光を走査ミラーの揺動により走査して前記画像信号に応じた画像を表示するレーザ投射表示装置であって、
    前記画像信号を表示する表示期間内の前記レーザ光の水平方向の画素位置情報を生成するタイミング調整部と、
    前記水平方向の画素位置情報を入力し、その画素位置に対応した係数を前記画像信号に乗じる画像補正部と、
    前記レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記タイミング調整部からの信号に同期して前記レーザ光源を駆動するレーザ光源駆動部と、
    前記走査ミラーを、前記レーザ光を前記画像信号の同期信号に応じて第一方向に走査し、かつ、該第一方向の走査よりも低速で該第一方向に略直交する第二方向に走査する走査ミラー駆動部と、
    前記タイミング調整部、前記画像補正部、前記レーザ光源駆動部、及び前記走査ミラー駆動部を制御するCPUを有し、
    前記画像補正部は、前記レーザ投射表示装置の外部から入力された信号をもとに前記係数を固定値に切り替えることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記レーザ投射表示装置の外部から入力された信号は、レーザ投射表示装置に対して入力されるアラート信号に同期した補正ON/OFF信号であることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  3. 請求項1に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記係数を、画面中心から左端もしくは画面中心から右端のみに対して前記画像信号に乗じることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  4. 請求項1に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記画素位置に対応した係数を可変としたことを特徴とするレーザ投射表示装置。
  5. 画像信号に応じたレーザ光を走査ミラーの揺動により走査して前記画像信号に応じた画像を表示するレーザ投射表示装置であって、
    前記画像信号を表示する表示期間内の前記レーザ光の水平方向の画素位置情報および垂直方向の表示ライン情報を生成するタイミング調整部と、
    前記水平方向の画素位置情報を入力し、その画素位置に対応した係数を前記画像信号に乗じる画像補正部と、
    前記レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記タイミング調整部からの信号に同期して前記レーザ光源を駆動するレーザ光源駆動部と、
    前記走査ミラーを、前記レーザ光を前記画像信号の同期信号に応じて第一方向に走査し、かつ、該第一方向の走査よりも低速で該第一方向に略直交する第二方向に走査する走査ミラー駆動部と、
    前記タイミング調整部、前記画像補正部、前記レーザ光源駆動部、及び前記走査ミラー駆動部を制御するCPUを有し、
    前記画像補正部は、前記レーザ投射表示装置の外部から入力された信号をもとに前記係数を固定値に切り替え、且つ、任意のライン数を閾値として閾値以上もしくは閾値以下で前記係数を固定値に切り替えることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  6. 請求項5に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記レーザ投射表示装置の外部から入力された信号は、レーザ投射表示装置に対して入力されるアラート信号に同期した補正ON/OFF信号であることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  7. 請求項5に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記係数を、画面中心から左端もしくは画面中心から右端のみに対して前記画像信号に乗じることを特徴とするレーザ投射表示装置。
  8. 請求項5に記載のレーザ投射表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記画素位置に対応した係数を可変としたことを特徴とするレーザ投射表示装置。
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