JP2021071473A - コンクリート打設による放射線を封じ込める方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の発明によれば、沿岸海底下の地盤中に放射性廃棄物の貯蔵空間を形成し、貯蔵空間と臨海地間の地盤中に、鉛直方向に海水の流通性を有する孔を複数個、塩水地下水流に交差する形で穿孔設形成し、各々の孔に形状保持材を設け、各々の孔の上部に海水導入手段を設けて構成した放射性廃棄物処分場が提案されている。
本実施形態では、コンクリート打設による放射線を封じ込める方法として、高レベル又は低レベルの放射性廃棄物である土砂を人工島の造成に利用する例として説明する。
本実施形態の高レベル又は低レベルの放射性廃棄物である土砂の処分施設10は、図1(a)に示すように、外海11に囲まれた人工島13からなる。この人工島13には所定構造の地盤15が造成されていて、地盤15上に滑走路17が設けられている。人工島13にはさらに砂浜19や図示しない居住区域及びリゾート区域などが設けられている。
図1(b)には、人工島の実際の大きさを示す構成図が示されている。
本実施形態では、堤防23とその内側の島造成区域21との間に明確な仕切を設けることなく連続的に形成されている。また堤防23の外海11側には、隣接して多数のテトラポット29などが配置されている。
各フレキシブルコンテナバッグに収容される土壌としては、本実施形態では除染作業により発生した高レベル又は低レベル放射性廃棄物である土砂を収容している。
この塊状体31は、外形寸法が岩石やコンクリート廃材などに比べてバラツキが少ないため、本実施形態では上下に配置された塊状体31ごとに堆積層27を構成しやすい。
このセメント固化土33により多数の塊状体31を配置した堆積層27の強度を向上するとともに防水性を向上することが可能である。
コンクリート廃材、蛇籠、岩石等を積み重ねて構成された堤防本体23aの上部には、コンクリート構造物からなる防潮堤23bが設けられている。
また、コンクリート地盤15の上部には、コンクリート層17a及びアスファルト層17bを設けて滑走路17が形成されるとともに、管理道路17cや排水溝18aが形成されている。さらに緑地帯18bなどが設けられていてもよい。
本実施形態の人工島13は、堤防23により島造成区域21を外海11と仕切り、島造成区域21内に外海11の海面11aより高い位置まで埋立てて埋立基礎25を設け、埋立基礎25上に多数の塊状体31及びセメント固化土33からなる堆積層27を積層して地盤15を造成する。
本実施形態では、堤防23はコンクリート廃材や蛇籠を活用して造成する。ここではコンクリート廃材や蛇籠を大きさごとに選別し、外海11側に大きいコンクリート廃材や蛇籠を堆積させるとともに島造成区域21の内側に小さいコンクリート廃材を堆積させ、表面側からセメントスラリーを流し込んでコンクリート廃材及び蛇籠を繋ぎとめ、全体を固定化し、コンクリート壁を形成する。
本実施形態では、塊状体31の一部又は全部に、上述のように土壌として汚染土壌を収容した上述のようなフレキシブルコンテナバッグを使用する。
セメント固化土33により塊状体31間の間隙が埋められるとともに、互いに近接する塊状体31同士が接合されることで、多数の塊状体31及びセメント固化土33が一体化した堆積層27が形成される。
ここで、コンクリート地盤15を5〜20cmの厚さで堆積層27の上面に形成する。
つまり、堆積層27の上面に蓋をするような形で放射線を封じ込めることが可能な厚さのコンクリート地盤15を形成することで堆積層27を構成する塊状体31から漏れる放射線を封じ込めることができる。
そして、図5に示すように、この人工島13のコンクリート地盤15の上面に、コンクリート層17a及びアスファルト層17bを設けて滑走路17や管理道路17c、排水溝18aや緑地帯18bなどを設けることで、人工島13を用いた汚染土壌の処分施設10の造成することができる。
そのため、多数の塊状体31を利用することにより、高レベル又は低レベル放射性廃棄物である土砂を大量に処理することが可能であるほか、多数の塊状体31をセメント固化土33の強度で接合して安定に配置でき、強度を確保しつつ安定したコンクリート地盤15が広い区域に設けて人工島を造成することが可能である。
そのため各堆積層27に塊状体31の間隙に確実にセメント固化土用混合スラリー33Xを導入でき、各堆積層27毎に塊状体31の間隙を確実にセメント固化土33で充填することで強固な堆積層27を形成することができ、また、この堆積層27の上面に蓋をするようにしてコンクリートを打設して5〜20cm程度の厚さのコンクリート地盤15を形成する。
これにより、堆積層27を構成する塊状体31からの放射線の漏れを防止することが可能となる。
そのため島造成時には、多数の塊状体31間の間隙に海水が存在せず、確実に塊状体31間にセメント固化土用混合スラリー33Xを導入でき、またセメント固化土用混合スラリー33Xが海水に分散、流出したりすることもない。これにより十分量のセメント固化土用混合スラリー33Xを塊状体31間の間隔に導入して固化させることができ、より安定した地盤15を造成できる。
また、島造成後には、塊状体31及びセメント固化土33が海水に浸食されることがないため、塊状体31に収容されている土砂から放射性物質が溶出したり分散したりすることを防止することができるほか、さらに長期間安定に地盤15を保つことができる。
そのため塊状体31やセメント固化土33が海水に接して浸食されたり、その成分が海水中に溶出や分散したりすることが防止できる。これにより多数の塊状体31と塊状体31間に充填されたセメント固化土33とにより、十分な強度を確保しつつ広い面積で安定な地盤15であって、長期間安定に保つことができる地盤15が設けることができる。
また塊状体31が埋立基礎25上に配置されるため、土壌を収容したフレキシブルコンテナバッグが海水に接することを防止でき、フレキシブルコンテナバッグに収容された土壌やその成分が海水中に流出することがなく、長期間安定したコンクリート地盤15を保つことができる。
例えば上記実施形態では、塊状体31として土壌を収容したフレキシブルコンテナバッグを用いたため、各塊状体31の大きさのバラツキが少なく、そのために埋立基礎25上に堆積層27が複数層積層されて地盤15が造成されていたが、堆積層27を埋立基礎25上に層状に複数積層する構造でなくてもよく、例えばランダムに塊状体31が配置されてセメント固化土33により固定された構造であってもよい。
11 外海
11a 海面
13 人工島
15 コンクリート地盤
17 滑走路
17a コンクリート層
17b アスファルト層
17c 管理道路
18a 排水溝
18b 緑地帯
19 砂浜
21 島造成区域
23 堤防
23a 堤防本体
23b 防潮堤
25 埋立基礎
27 堆積層
29 テトラポット
31 塊状体
33 セメント固化土
33X セメント固化土用混合スラリー
Claims (2)
- コンクリート壁により外部を仕切り、
多数の塊状体を互いに当接させて配置し、
土及びセメント成分を含有するセメント固化土用混合スラリーを前記塊状体間の間隙に流入し、固化させて堆積層を形成し、
該堆積層の上面にコンクリートを打設してコンクリート地盤を形成し、
該コンクリート地盤の上面に、コンクリート層及びアスファルト層を設けたことを特徴とするコンクリート打設による放射線を封じ込める方法。 - 前記多数の塊状体は高レベル又は低レベル放射性廃棄物である土砂を収容したフレキシブルコンテナバッグからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設による放射線を封じ込める方法。
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KR102448007B1 (ko) * | 2021-11-25 | 2022-09-28 | 한국원자력환경공단 | 콘크리트 처분고의 방사성폐기물 처분용기 부식 지연을 위한 시공 공법 |
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