JP2021056811A - 設計支援装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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玄陽 海野
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郁哉 花岡
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順 千賀
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フィアメッタ ペニシ
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Koji Tanaka
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Satoshi Yano
諭 矢野
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章吾 柴田
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Abstract

【課題】オフィスで働くユーザの好みを示す調査結果に基づき、複数のオフィスレイアウトの中からユーザが生理的に快適と感じられるオフィスレイアウトを選択できる設計支援装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】設計支援装置100は、建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された建物での業務環境に関するユーザのパラメータと、建物の複数のレイアウトのそれぞれに対してユーザのシミュレートされた行動の結果と、を用いて、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足さに関する指標を算出する算出部と、算出部による満足さに関する指標の算出結果を用いて複数のレイアウトの中からレイアウトの選択候補を選定する選定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、設計支援装置及びコンピュータプログラムに関する。
オフィスの執務エリアで各オフィスワーカーが効率よく、かつ快適に業務を遂行するためには、テーブル、及び椅子の配置を含んだオフィスのレイアウトが適切に設計されている必要がある。そこで、オフィスのレイアウトの効率化を支援するための技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、行動シーンごとに分類されたアンケートの集計結果を含んだ、各オフィスワーカーであるユーザの主観調査結果と、行動シーンに対応するユーザの活動に対する客観調査結果とに基づいて、行動シーンごとのオフィスの計画要件を生成する発明が記載されている。
特開2016−115006号公報
オフィスワーカーは、少なくとも1日のおよそ1/3の時間をオフィスの執務エリアで過ごすと言われる。そのため、各オフィスワーカーが生理的に快適に感じられるようなオフィスレイアウトを設計することは、各オフィスワーカーに気持ちよく執務してもらうために極めて重要である。
しかし、上記特許文献1に記載された発明では、オフィスの計画要件の生成時に、ユーザの生理的快適さを含む業務環境の満足さが指標に含まれていないので、設計者が計画要件に基づいて設計したレイアウトではユーザが生理的に不快に感じる可能性がある。
本発明は、以上の事情を鑑みて成されたものであり、建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づき、複数のレイアウトの中からユーザが生理的に快適と感じられるレイアウトを選択できる設計支援装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る設計支援装置は、建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された前記建物での業務環境に関する前記ユーザのパラメータと、前記建物の複数のレイアウトのそれぞれに対して前記ユーザのシミュレートされた行動の結果と、を用いて、前記ユーザごとに生理的快適さの指標を含む前記業務環境の満足さに関する指標を算出する算出部と、前記算出部による前記満足さに関する指標の算出結果を用いて前記複数のレイアウトの中からレイアウトの選択候補を選定する選定部と、を備える。
請求項1に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、ユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された建物での業務環境に関するユーザのパラメータと、ユーザのシミュレートされた行動の結果とを用いて、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足さに関する指標を算出し、その指標の算出結果を用いて前記建物での業務に関するレイアウトの選択候補を選定することで、複数のレイアウトの中から、ユーザが生理的に快適と感じることができるレイアウトの選択候補を選定できる。
請求項2に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項1に記載の設計支援装置であって、前記算出部は、他の前記ユーザのシミュレートされた行動が前記生理的快適さの指標に与える影響を考慮して前記満足さに関する指標を算出する。
請求項2に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、他のユーザのシミュレートされた行動が生理的快適さの指標に与える影響を及ぼす項目について満足さに関する指標を算出することで、他のユーザの行動があってもユーザが生理的に快適と感じることができるレイアウトを選定できる。
請求項3に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項1または2に記載の設計支援装置であって、前記選定部は、前記複数のレイアウトの中から各前記ユーザの前記満足さに関する指標の合計が最も高いレイアウトを選択する。
請求項3に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、ユーザの前記満足さに関する指標の合計が最も高いレイアウトを選択することで、業務を行うユーザが全体的に生理的に快適と感じることができるレイアウトを選択できる。
請求項4に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項1または2に記載の設計支援装置であって、前記算出部は、前記ユーザ同士のコミュニケーションの発生頻度を含んで前記満足さに関する指標を算出し、前記選定部は、前記複数のレイアウトの中から前記コミュニケーションの発生頻度が最も高いレイアウトを選択する。
請求項4に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、満足さに関する指標がユーザ同士のコミュニケーションの発生頻度を含み、コミュニケーションの発生頻度が最も高いレイアウトを選択することで、頻繁にコミュニケーションが発生することが生理的に快適と感じるユーザにとって最適なレイアウトを選択できる。
請求項5に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、前記満足さに関する指標の算出の過程で得られる情報を可視化した情報を生成する生成部をさらに備える。
請求項5に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、満足さに関する指標の算出の過程で得られる情報を可視化した情報を生成することで、レイアウトの選定の妥当性の判断が可能となる。
請求項6に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項5に記載の設計支援装置であって、前記生成部は、前記レイアウトにおける前記ユーザのシミュレートされた行動の軌跡に関する情報を生成する。
請求項6に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、レイアウトにおけるユーザのシミュレートされた行動の軌跡に関する情報を生成することで、シミュレートされたユーザの行動の把握が可能となる。
請求項7に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項5または6に記載の設計支援装置であって、前記生成部は、時間経過に伴う、各ユーザの満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成する。
請求項7に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、時間経過に伴う、各ユーザの満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成することで、満足さに関する指標の推移の把握が可能となる。
請求項8に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、前記生成部は、各ユーザが属するグループ毎に満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成する。
請求項8に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、各ユーザが属するグループ毎に満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成することで、満足さに関する指標の推移の把握がグループ単位で可能となる。
請求項9に記載の本発明に係る設計支援装置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、前記ユーザの行動のシミュレーションを実行する実行部をさらに備える。
請求項9に記載の本発明に係る設計支援装置によれば、ユーザのシミュレートを実行する実行部をさらに備えることで、ユーザの行動のシミュレートと、レイアウトの選定とを同一の装置で実行することが可能となる。
請求項10に記載の本発明に係るコンピュータプログラムは、建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された前記建物での業務環境に関するパラメータと、前記建物の複数のレイアウトのそれぞれに対して前記ユーザのシミュレートされた行動の結果と、を用いて、前記ユーザごとに生理的快適さの指標を含む前記業務環境の満足さに関する指標を算出し、前記満足さに関する指標の算出結果を用いて前記複数のレイアウトの中からレイアウトの選択候補を選定すること、をコンピュータに実行させる。
請求項10に記載の本発明に係るコンピュータプログラムによれば、ユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された建物での業務環境に関するユーザのパラメータと、ユーザのシミュレートされた行動の結果とを用いて、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足さに関する指標を算出し、その指標の算出結果を用いて前記建物での業務に関するレイアウトの選択候補を選定することで、複数のレイアウトの中から、ユーザが生理的に快適と感じることができるレイアウトの選択候補を選定できる。
本発明によれば、ユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された建物での業務環境に関するユーザのパラメータと、ユーザのシミュレートされた行動の結果とを用いて、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足さに関する指標を算出し、その指標の算出結果を用いて前記建物での業務に関するレイアウトの選択候補を選定することで、複数のレイアウトの中からユーザが生理的に快適と感じられるレイアウトを選択可能な設計支援装置及びコンピュータプログラムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置の概要を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る設計支援装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る設計支援装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る設計支援装置の動作例を示すフローチャートである。 予め設計者によって設計されたレイアウトの一例を模式的に示した図である。 予め設計者によって設計されたレイアウトの一例を模式的に示した図である。 レイアウトデータベースに記録されている各レイアウトのデータの一例を示す図である。 パラメータデータベースに記録されている各ユーザのパラメータの一例を示す図である。 パラメータデータベースに記録されている各ユーザのパラメータの一例を示す図である。 ユーザの状態遷移パターンの一例を示す図である。 行動シミュレータによって行動がシミュレートされている各ユーザの移動の軌跡の例を示す図である。 行動シミュレータによって行動がシミュレートされている各ユーザの移動の軌跡の例を示す図である。 行動シミュレータによる、あるタイムステップでの一人のユーザの環境データの一例を示す図である。 ユーザの満足度の累積値の時間推移の例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る設計支援装置の概要を示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の実施の形態に係る設計支援装置の概要について説明する。
図1に示す設計支援装置100は、建物の内部の所定のスペース、例えばオフィスのワークスペースのレイアウトの選択候補を選定する際の支援を行うシステムである。
図1には、設計支援装置100の動作の基となるアンケート20が示されている。アンケート20は、設計支援装置100がレイアウトを決定するオフィスで業務を行う、または、業務を行おうとするユーザ10が、予め回答したものである。アンケート20の内容は、例えば部署、離席又は外出の頻度、温熱環境、明るさ、及び視環境等の好み、等が含まれ得る。アンケート20の内容は、設計支援装置100に提供されて、設計支援装置100における各種処理に用いられる。
設計支援装置100は、対象となる建物のレイアウト設計を支援する装置である。本実施形態では、設計支援装置100は、予め設計者によって設計された複数のレイアウトの中から、最適と考えるレイアウトの選択候補を選定する。設計支援装置100は、レイアウトの選択候補の選定に際し、行動シミュレータによるシミュレーション結果及びアンケート20の内容を用いる。
行動シミュレータは、レイアウト設計の対象となる建物で業務を行うユーザ10の行動をシミュレートする。行動シミュレータは、ユーザ10の行動をシミュレートする際に、予め回答されたアンケート20の内容を用いる。オフィスで業務を行うユーザの行動は、業務の内容、又はそれぞれのユーザの特性または好みによって、それぞれ異なり得る。従って、行動シミュレータは、アンケート20の内容をユーザ10の各々業務の内容、特性又は好みに落とし込んだ上で、ユーザ10の各々の行動をシミュレートする。
なお上述の説明では、設計支援装置100が行動シミュレータを備えているとして図示されているが、本発明は係る例に限定されない。すなわち、ユーザ10の行動をシミュレートする行動シミュレータが備わっている装置は、設計支援装置100と別の装置であってもよい。
続いて、本発明の実施の形態に係る設計支援装置のハードウェア構成例について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る設計支援装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図2に示したように、本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ストレージ104と、通信I/F(インタフェース)105と、入力部106と、出力部107と、を含んで構成される。
CPU101は、各種コンピュータプログラムを実行する。また、CPU101は、設計支援装置100の各部を制御する。CPU101は、ROM102またはストレージ104からコンピュータプログラムを読み出し、RAM103を作業領域として、読み出したコンピュータプログラムを実行する。CPU101は、ROM102またはストレージ104に記録されているプログラムに従い、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
ROM102は、CPU101で実行されるコンピュータプログラム及び各種設定情報を格納する。RAM103は、CPU101がコンピュータプログラムを実行する際の作業領域として一時的にコンピュータプログラムまたはデータを記憶する。
ストレージ104は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記憶装置により構成される。ストレージ104は、設計支援装置100を動作させるためのオペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
本実施形態では、ストレージ104は、予め設計者によって設計された、建物の内部の複数のレイアウトを格納する。このレイアウトは、机の形状、机及び椅子の配置、テーブルの形状、テーブル及び椅子の配置、棚、又は複合機等の什器の配置を含む。また、レイアウトは、ユーザが通行できる場所、及び通行できない場所の情報を含む。ユーザが通行できない場所は、例えば、机、椅子、テーブル、棚、及び複合機等の什器が設置されている場所である。本実施形態では、ユーザが好きな座席を日々選択して業務を行えるフリーアドレス制を前提としてレイアウトが設計されている。レイアウトの具体例は後述する。
ストレージ104は、行動シミュレートプログラム104A、選択候補選定プログラム104B、パラメータデータベース104C、及びレイアウトデータベース104Dを格納する。行動シミュレートプログラム104A及び選択候補選定プログラム104Bは、行動シミュレートプログラム104A及び選択候補選定プログラム104Bが書き込まれた記録媒体(図示せず)が設計支援装置100にセットされ、記録媒体からの行動シミュレートプログラム104A及び選択候補選定プログラム104Bの読み出しが行われることで、ストレージ104へ格納され得る。
パラメータデータベース104Cは、ユーザ10の各々の好みを示すアンケート20に基づいて決定された、ユーザ10の各々のパラメータを格納する。レイアウトデータベース104Dは、予め設計者によって設計された複数のレイアウトをデータベースに記録可能な形式で格納する。
通信I/F105は、他の装置との間の通信処理を実行するインタフェースである。他の装置との間の通信処理には、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
入力部106は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
出力部107は、例えば、液晶ディスプレイ、又はプリンタ等の、各種の情報を表示または出力する。出力部107としてタッチパネル方式を採用して、入力部106として機能させるようにしても良い。
続いて、本発明の実施の形態に係る設計支援装置の機能構成例について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る設計支援装置100の機能構成例を示すブロック図である。
図3に示したように、本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、実行部110、算出部120、選定部130、及び生成部140を含んで構成される。各機能構成は、例えばCPU101がストレージ104に記憶された行動シミュレートプログラム104A及び選択候補選定プログラム104Bを読み出し、実行することにより実現され得る。
実行部110は、ユーザ10の行動のシミュレートを行う。本実施形態では、実行部110が、行動シミュレータを用いて、ユーザ10の行動をシミュレートする。行動シミュレータは、レイアウト設計の対象となる建物で業務を行うユーザ10の各々の好みを示すアンケート20に基づいて決定された、ユーザ10の各々のパラメータ、及び建物の内部の複数のレイアウトを入力として動作する。行動シミュレータは、それらの入力に基づいてユーザ10の各々の行動をシミュレートする。そして行動シミュレータは、ユーザ10の各々のシミュレートされた行動の結果を出力とする。行動シミュレータの出力には、ユーザ10の各々のタイムステップごとの座標が含まれ得る。
算出部120は、ユーザ10の各々に対し、生理的快適さの指標を含む上記業務環境の満足さに関する指標を算出する。以下の説明では、業務環境の満足さに関する指標のことを「満足度」とも称する。
算出部120は、レイアウト設計の対象となる建物で業務を行うユーザ10の各々の好みを示すアンケート20に基づいて決定された、上記建物での業務環境に関するユーザ10の各々のパラメータと、上記建物の複数のレイアウトのそれぞれに対してユーザ10の各々のシミュレートされた行動の結果と、を入力とする。そして算出部120は、これらの入力を用いて、ユーザ10の各々に対してそれぞれ算出された満足度の値を出力とする。
建物での業務環境に関するユーザ10の各々のパラメータは、例えば、アンケート20に基づいて、予めレイアウトを設計する設計者により決定され得る。建物での業務環境に関するユーザ10の各々のパラメータは、また例えば、アンケート20の内容に基づいて導出され得る。ユーザ10のパラメータの詳細については後に詳述する。
算出部120は、ユーザ10ごとに算出した満足度の情報を選定部130に渡す。算出部120による満足度の算出方法については後に詳述する。
選定部130は、ユーザ10ごとに算出部120が算出した満足度の情報を用いて、ストレージ104に格納されている複数のレイアウトの中から、レイアウトの選択候補を選定する。
例えば、選定部130は、レイアウトの選択候補として、ユーザ10の各々の満足度の和が最も高くなるレイアウトを選定してもよい。ここで、基準として用いる満足度の値は、例えば、シミュレートされたユーザ10の1日の業務が終了した時点での、ユーザ10の満足度の累計値である。ユーザ10の各々の満足度の合計が最も高いレイアウトをレイアウトの選択候補として選定することで、選定部130は、業務を行うユーザ10が全体的に生理的に快適と感じることができるオフィスレイアウトをレイアウトの選択候補として提示できる。
また例えば、選定部130は、レイアウトの選択候補として、ユーザ10の各々のシミュレートされた行動においてコミュニケーションの頻度が最も多いレイアウトを選定してもよい。コミュニケーションの頻度が最も多いレイアウトをレイアウトの選択候補として選定することで、選定部130は、頻繁にコミュニケーションが発生することが生理的に快適と感じるユーザにとって最適なオフィスレイアウトを選択候補として提示できる。
生成部140は、算出部120での満足度の算出の過程で得られる情報を可視化した情報の生成を行う。生成部140は、可視化した情報を生成することで、選定部130が選択したレイアウトの妥当性の判断が可能となる。
例えば、生成部140は、各レイアウトにおける、ユーザ10の各々のシミュレートされた行動の軌跡に関する情報を生成する。各レイアウトにおける、ユーザ10の各々のシミュレートされた行動の軌跡に関する情報を生成部140が生成することで、レイアウトの設計者は、シミュレートされたユーザの行動の把握が容易となる。
また例えば、生成部140は、時間経過に伴う、ユーザ10の各々の満足度の合計を可視化した情報を生成する。時間経過に伴う、ユーザ10の各々の満足度の合計を可視化した情報を生成部140が生成することで、レイアウトの設計者は、満足度の推移の把握が可能となる。
また例えば、生成部140は、時間経過に伴う、ユーザ10の各々が属するグループ毎に、ユーザ10の各々の満足度の合計を可視化した情報を生成する。ユーザ10の各々が属するグループ(例えば部署、課、役職、性別、年齢層等)毎に、時間経過に伴う、ユーザ10の各々の満足度の合計を可視化した情報を生成部140が生成することで、レイアウトの設計者は、グループ単位での満足度の推移の把握が可能となる。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、上述した構成を有することで、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足度を算出し、満足度の算出結果を用いて建物での業務に関するレイアウトの選択候補を選定できる。そして本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、ユーザが生理的に快適と感じることができるオフィスレイアウトをレイアウトの選択候補として提示できる。
続いて、設計支援装置100の作用について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る設計支援装置100の動作例を示すフローチャートである。以下、図4を用いて本発明の実施の形態に係る設計支援装置100の動作例を説明する。図4に示した一連の処理は、例えば、設計支援装置100のCPU101が、行動シミュレートプログラム104A及び選択候補選定プログラム104Bをストレージ104から読み出して実行することにより、実行される。
CPU101は、予め設計者によって設計された各レイアウト、及びレイアウト設計の対象となる建物で業務を行うユーザ10の各々の好みを示すアンケート20に基づいて決定された、上記建物での業務環境に関するユーザ10の各々のパラメータに基づいて、行動シミュレータを実行する(ステップS101)。
各レイアウトは、上述したように、データベースに記録可能な形式でレイアウトデータベース104Dに記録されている。また、ユーザ10の各々のパラメータは、パラメータデータベース104Cに記録されている。行動シミュレータは、ユーザ10の各々の行動のシミュレートを、1日の業務開始から終了までの時間を想定して実行する。
図5及び図6は、レイアウトデータベース104Dに記録されている、予め設計者によって設計されたレイアウトの一例を模式的に示した図である。図5に示したレイアウトと、図6に示したレイアウトとでは、テーブルの形状及び配置のパターンが異なっている。本実施形態では、行動シミュレータは、図5及び図6に示したレイアウトでユーザの行動をシミュレートする。以下の説明では、図5に示したレイアウトをパターン1、図6に示したレイアウトをパターン2とする。
図7は、レイアウトデータベース104Dに記録されている各レイアウトのデータの一例を示す図である。ID列は、各レイアウトを識別する識別子を格納し、レイアウトデータ列は、各IDに対応するレイアウトのデータ(バイナリデータ)を格納する。
図8は、パラメータデータベース104Cに記録されているユーザ10の各々のパラメータの一例を示す図である。パラメータデータベース104Cには、ユーザ名、ユーザID、並びに、混雑度(図8では「混雑」と表記)、視環境、温熱環境、明るさ、周囲のユーザ(図8では「周囲」と表記)、及び偶発的なコミュニケーションの有無(図8では「偶発」と表記)のそれぞれの項目について、ユーザの各々の好みの値が記録されている。これらの値は、予め、ユーザ10の各々が回答したアンケート20の内容に基づいて設定される。
混雑度、視環境、温熱環境、明るさ、周囲のユーザ、及び偶発的なコミュニケーションの有無のそれぞれの項目の値の意味について説明する。
混雑度は、ユーザの各々が、周囲に人が多い環境が良いか、少ない環境が良いかを示す項目である。どれだけの数の人が周囲に居ると混雑していると判断するかどうかは、各ユーザの主観による。本実施形態では、0の場合は周囲に人が少ない環境が好きであり、1の場合は人が多い環境が好きであるとする。従ってyamadaさんは周囲に人が少ない環境が好きであり、takedaさんは周囲に人が多い環境が好きであると設定されている。
視環境は、ユーザの各々が、目線の通りが良い環境が良いか、悪い環境が良いかを示す項目である。本実施形態では、0の場合は目線の通りが悪い環境が好きであり、1の場合は目線の通りが良い環境が好きであるとする。従ってyamadaさんもtakedaさんも、目線の通りが悪い環境が好きであると設定されている。
温熱環境は、ユーザの各々が、太陽からの直達光のエネルギーがある方が良いか、無い方が良いかを示す項目である。本実施形態では、0の場合は直達光のエネルギーが無い環境が好きであり、1の場合は直達光のエネルギーがある環境が好きであるとする。従ってyamadaさんは直達光のエネルギーがある環境が好きであり、takedaさんは直達光のエネルギーが無い環境が好きであると設定されている。
明るさは、ユーザの各々が、明るさが所定の条件を満たす環境の方が良いか、満たさない環境の方が良いかを示す項目である。本実施形態では、0の場合は明るさが所定の条件を満たさない環境が好きであり、1の場合は明るさが所定の条件を満たす環境が好きであるとする。従ってyamadaさんは明るい環境が好きであり、takedaさんは暗い環境が好きであると設定されている。
周囲のユーザは、ユーザの各々が嫌いなユーザのIDを格納する項目である。本実施形態では、yamadaさんはIDが15のユーザが嫌いであるが、takedaさんは嫌いなユーザがいないと設定されている。
偶発的なコミュニケーションの有無は、ユーザの各々が、ユーザ同士の偶発的なコミュニケーションの発生が多い環境が良いか、又は少ない環境が良いかを示す項目である。本実施形態では、0の場合は、そのユーザは偶発的なコミュニケーションが少ない環境が好きであり、1の場合は偶発的なコミュニケーションが多い環境が好きであるとする。従ってyamadaさんは偶発的なコミュニケーションが少ない環境が好きであり、takedaさんは偶発的なコミュニケーションが多い環境が好きであると設定されている。
行動シミュレータは、偶発的なコミュニケーションが起きやすい場所を予め規定してもよい。偶発的なコミュニケーションが起きやすい場所の例として、例えば給湯室、又は階段の踊り場等がある。
図9は、パラメータデータベース104Cに記録されているユーザ10の各々のパラメータの一例を示す図である。図9に示したのは、図8に示す各項目について、それぞれのユーザ10がどの程度重視しているかを表すパラメータである。従って、図8に示したパラメータと、図9に示したパラメータは、パラメータデータベース104Cで共存する。これらの値は、予め、ユーザ10の各々が回答したアンケート20の内容に基づいて、レイアウトの設計者などによって設定される。
ユーザ10の各々は、混雑度、視環境、温熱環境、明るさ、周囲のユーザ、及び偶発的なコミュニケーションの有無のそれぞれの項目について0〜5の6段階の優先度を設定する。優先度の値は、ユーザ10の各々の優先度の算出の際に用いられる。もちろん、優先度の段階の数は6つに限られない。
行動シミュレータは、予め設定されたユーザ10の各々の状態遷移パターンに基づいてユーザ10の各々の行動をシミュレートする。図10は、ユーザ10の状態遷移パターンの一例を示す図である。ユーザ10の状態遷移パターンは、例えばストレージに格納され、行動シミュレートプログラム104Aにより参照されてもよい。ユーザ10の各々は、1日の業務開始時には「通勤」の状態になる。行動シミュレータは、その「通勤」の状態から、予め定められる確率で「ロッカー」または「デスクへ」の状態に遷移させる。この確率は、ユーザ10が所属する部署、又はユーザ10の性別等のユーザ10の属性によって変化し得る。ユーザ10が女性の場合は業務開始前に着替える場合が多いと考えられるので、「ロッカー」の状態に遷移する確率が高く設定され得る。
予め設計されたレイアウトには、状態遷移パターンで設定されている各状態に対応する場所がどの座標にあるかが予め指定されているとする。この指定により、行動シミュレータは、ユーザの状態が遷移する際に、ユーザの各々をどの座標に向かって移動させるべきかを判断できる。
例えば、ある部署は事務処理が多く、デスクワークが主業務であれば、その部署に属するユーザは、外出の頻度は極めて少なく、一度椅子に座れば長時間の作業を行うことが多く、また複合機への移動頻度が多いという特徴があるとする。従って、行動シミュレータによるシミュレーションに際しては、その部署に属するユーザ10については、そのような行動を反映できるよう、状態遷移の確率が予め定められていてもよい。
ユーザ10の各々には、条件付きで発生する状態遷移が設定されてもよい。例えば、マネージャがミーティング状態に遷移すると、そのマネージャの部下であるユーザも併せてミーティング状態に遷移する、といった条件である。ミーティングが発生するタイミングは予め決められていることが多いため、行動シミュレータによるシミュレーションに際しては、ミーティングが発生するタイミングが予め定められていてもよい。
CPU101は、行動シミュレータによって行動がシミュレートされているユーザ10の各々の移動の軌跡を、シミュレーション対象のレイアウト上に提示してもよい。図11、及び図12は、行動シミュレータによって行動がシミュレートされているユーザ10の各々の移動の軌跡をレイアウトに重畳した例を示す図である。図11はパターン1におけるユーザ10の各々の移動の軌跡をレイアウトに重畳した例であり、図12は、パターン2におけるユーザ10の各々の移動の軌跡をレイアウトに重畳した例である。図11、及び図12では、ユーザ10の各々の移動の軌跡が各レイアウト上に線で示されている。CPU101は、全てのユーザ10の軌跡を重畳して提示してもよく、ユーザ10の属性、例えば部署、課、役職、性別、年齢層ごとに軌跡を重畳して提示してもよい。
CPU101は、ユーザ10の各々のパラメータ及び行動シミュレータの実行結果から、ユーザ10の各々の満足度を算出する(ステップS102)。CPU101は、シミュレートされた行動のタイムステップごとにユーザ10の各々の満足度を算出しても良く、シミュレートされた1日の業務の終了時点で各タイムステップの満足度を算出しても良い。
図13は、行動シミュレータによる、あるタイムステップでのyamadaさんの環境データの一例を示す図である。図13に示したのは、あるタイムステップにおける、パターン1の座標(1234,1010)での環境データの一例である。なお座標の原点(0,0)には任意の点が設定されてもよい。例えば、図5及び図6に示した各レイアウトにおける左下が原点に設定され得る。
図13に示した環境データは、混雑度が所定の閾値以上であり、視環境の基準となる視線の抜け具合が所定の閾値未満であり、温熱環境の基準となる直達光のエネルギーが所定の閾値以上大きく、明るさの基準となる明度が所定の閾値以上大きく、周囲には嫌いなユーザはおらず、偶発的なコミュニケーションが発生していないことを示している。なお、周囲に嫌いなユーザがいるかどうかの基準となる距離は任意の距離(例えば半径1メートル以内等)が設定され得る。
CPU101は、この環境データを用いて、そのタイムステップにおけるyamadaさんの満足度を算出する。本実施形態における満足度の算出手法を説明する。具体的には、CPU101は、各項目についてポジティブな状態であれば+1に当該項目の優先度を乗じ、ネガティブな状態であれば−1に当該項目の優先度を乗じ、それぞれの項目の和を、そのタイムステップにおけるユーザの各々の満足度とする。
図8を参照すると、yamadaさんは混雑していない環境の方を好むので、このタイムステップにおける混雑度はネガティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの混雑度の優先度は0である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの混雑度の満足度は−1×0=0となる。
同様に、図8を参照すると、yamadaさんは目線の通りが悪い環境の方を好むので、このタイムステップにおける視環境はポジティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの視環境の優先度は1である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの視環境の満足度は1×1=1となる。
同様に、図8を参照すると、yamadaさんは直達光のエネルギーがある環境の方を好むので、このタイムステップにおける温熱環境はポジティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの温熱環境の優先度は2である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの温熱環境の満足度は1×2=2となる。
同様に、図8を参照すると、yamadaさんは明るさが所定の条件を満たす環境の方を好むので、このタイムステップにおける明るさはポジティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの明るさの優先度は3である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの明るさの満足度は1×3=3となる。
同様に、図8を参照すると、yamadaさんはIDが15のユーザが嫌いであるが、そのユーザが周囲にいないので、このタイムステップにおける周囲はポジティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの周囲に嫌いなユーザがいるかどうかの優先度は4である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの周囲の満足度は1×4=4となる。
同様に、図8を参照すると、yamadaさんは偶発的なコミュニケーションが発生していない環境の方を好むので、このタイムステップにおける偶発はネガティブな状態である。一方、図9を参照すると、yamadaさんの偶発的なコミュニケーションの優先度は5である。従って、このタイムステップにおけるyamadaさんの偶発の満足度は−1×5=−5となる。
CPU101は、各項目において上述のように算出した満足度を合計することで、そのタイムステップにおけるyamadaさんの満足度を算出する。CPU101は、このタイムステップにおけるyamadaさんの満足度を、0+1+2+3+4−5=5と算出する。
CPU101は、行動シミュレータによって行動がシミュレートされているユーザ10の各々について、上述のように満足度を算出する。
CPU101は、続いて、ステップS102で算出したユーザ10の各々の満足度の時間推移を提示する(ステップS103)。CPU101は、満足度の時間推移をレイアウト毎に算出する。CPU101は、ユーザ10毎に満足度の時間推移を提示してもよく、ユーザ10の属性、例えば部署、課、役職、性別、年齢層ごとに満足度の時間推移を提示してもよい。
図14は、あるユーザ10の満足度の累積値の時間推移の例を示すグラフである。図14には、例示した2つのレイアウトでの、満足度の累積値の時間推移が示されている。図14では、パターン2に比べ、パターン1の方が最終的に満足度の累積値が高くなっていることが示されている。
CPU101は、続いて、ユーザ10の各々の満足度の時間推移から、レイアウトの選択候補を選定する(ステップS104)。CPU101は、レイアウトの選択候補として、ユーザ10の各々の満足度の和が最も高くなるレイアウトを選定してもよい。また、CPU101は、レイアウトの選択候補として、ユーザ10の各々のシミュレートされた行動においてコミュニケーションの頻度が最も多いレイアウトを選定してもよい。ここでは、CPU101は、ユーザ10の各々の満足度の和が最も高くなるレイアウトを、レイアウトの選択候補として選定する。従って、CPU101は、パターン1の方をレイアウトの選択候補として選定する。
CPU101は、続いて、選定したレイアウトの選択候補を表示する(ステップS105)。CPU101がパターン1をレイアウトの選択候補として選定した場合、パターン1が選択候補として選定されたことが分かる形態であれば、CPU101による選定したレイアウトの選択候補の表示方法は特定のものに限定されない。
本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、上述した動作を実行することで、ユーザごとに生理的快適さの指標を含む業務環境の満足度を算出し、満足度の算出結果を用いて建物での業務に関するレイアウトの選択候補を選定できる。そして本発明の実施の形態に係る設計支援装置100は、上述した動作を実行することで、ユーザが生理的に快適と感じることができるオフィスレイアウトの選択候補を提示できる。
行動シミュレータは、過去のシミュレーションの結果を機械学習することによって状態遷移の確率を調整して、シミュレーションの精度を向上させてもよい。当該機械学習は、例えばディープラーニング等のニューラルネットワークを用いた機械学習であってもよい。
行動シミュレータは、季節によってユーザの各々に人気がある場所、又は人気がない場所を設定して、ユーザの各々の行動をシミュレートしてもよい。例えば、夏は暑く、冬は寒いので、行動シミュレータは、夏又は冬の時期は窓際の席に座るユーザは少ないと判断してユーザの各々の行動をシミュレートしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ユーザが好きな座席を日々選択して業務を行えるフリーアドレス制を前提としてレイアウトの選択候補が選定されていたが、本発明は係る例に限定されない。設計支援装置100は、座席の一部、または全部が固定されている場合においても同様に、ユーザの行動のシミュレーション結果から最適と考えるレイアウトを選択してもよい。
また、上述した本発明の実施形態の方法における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法によって処理されていてもよい。
なお、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した位置確認処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field−Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、位置確認処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、位置確認処理のプログラムがROMまたはストレージに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10 ユーザ
20 アンケート
100 設計支援装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 ストレージ
104A 行動シミュレートプログラム
104B 選択候補選定プログラム
104C パラメータデータベース
104D レイアウトデータベース
105 通信I/F
106 入力部
107 出力部
110 実行部
120 算出部
130 選定部
140 生成部

Claims (10)

  1. 建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された前記建物での業務環境に関する前記ユーザのパラメータと、前記建物の複数のレイアウトのそれぞれに対して前記ユーザのシミュレートされた行動の結果と、を用いて、前記ユーザごとに生理的快適さの指標を含む前記業務環境の満足さに関する指標を算出する算出部と、
    前記算出部による前記満足さに関する指標の算出結果を用いて前記複数のレイアウトの中からレイアウトの選択候補を選定する選定部と、
    を備える、設計支援装置。
  2. 前記算出部は、他の前記ユーザのシミュレートされた行動が前記生理的快適さの指標に与える影響を考慮して前記満足さに関する指標を算出する、請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 前記選定部は、前記複数のレイアウトの中から各前記ユーザの前記満足さに関する指標の合計が最も高いレイアウトを選択する、請求項1または2に記載の設計支援装置。
  4. 前記算出部は、前記ユーザ同士のコミュニケーションの発生頻度を含んで前記満足さに関する指標を算出し、
    前記選定部は、前記複数のレイアウトの中から前記コミュニケーションの発生頻度が最も高いレイアウトを選択する、請求項1または2に記載の設計支援装置。
  5. 前記満足さに関する指標の算出の過程で得られる情報を可視化した情報を生成する生成部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の設計支援装置。
  6. 前記生成部は、前記レイアウトにおける前記ユーザのシミュレートされた行動の軌跡に関する情報を生成する、請求項5に記載の設計支援装置。
  7. 前記生成部は、時間経過に伴う、各前記ユーザの満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成する、請求項5または6に記載の設計支援装置。
  8. 前記生成部は、各前記ユーザが属するグループ毎に満足さに関する指標の合計を可視化した情報を生成する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の設計支援装置。
  9. 前記ユーザの行動のシミュレーションを実行する実行部をさらに備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の設計支援装置。
  10. 建物で業務を行うユーザの好みを示す調査結果に基づいて決定された前記建物での業務環境に関するパラメータと、前記建物の複数のレイアウトのそれぞれに対して前記ユーザのシミュレートされた行動の結果と、を用いて、前記ユーザごとに生理的快適さの指標を含む前記業務環境の満足さに関する指標を算出し、
    前記満足さに関する指標の算出結果を用いて前記複数のレイアウトの中からレイアウトの選択候補を選定すること、
    をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
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