JP2021056064A - 液滴センサ - Google Patents

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英生 黒沢
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Abstract

【課題】構成が簡単で、雨の降り始めを感度よく検出することができ、取り付けや配置の自由度が高い液滴センサを提供する。【解決手段】光を出力する光源5と、入射した光を多重反射させて出力する多重反射部2と、光を検出する光検出器6と、光源から出力された光を多重反射部に入射させる光入射部3と、多重反射部から出力された光を光検出器へ出射する光出射部4と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、雨滴、水滴等の液滴を感知する液滴センサに関する。
透明板の雨滴検出エリアに雨滴が付着したときの反射率の変化を利用して、雨滴を検出する装置が知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。これらの装置では、発光素子から放射された光が透明板の表面で反射されて、受光部で受光される。雨滴検出エリアに雨滴が付着すると、透明板の界面で反射率が変化し、受光量が変化して雨滴の存在が検出される。
特許第6094354号 特許第6167799号
特許文献1では、透明板の他に第1反射手段と第2反射手段を用いて、複数回の反射を繰り返した光が受光部で検出される。第2反射手段の反射面は複雑な形状を有する曲面であり、作製が困難である。
特許文献2では、発光素子から放射された光を平行光にして透明板に入射させる屈折用の光学素子と、透明板で全反射された光を集光して受光素子に導く光学素子が用いられている。検出エリアを広げるためには、検出エリア相当の大きさの屈折用の光学素子が必要になる。屈折用の光学素子は複数に分割された複雑な形状をしており、このような光学素子の作製、装置内への取り付け等の作業は困難である。
このように、従来の液滴センサは、構成が複雑であることから、装置内への取り付けや配置に関する自由度が低いという課題がある。
本発明は、構成が簡単で、雨の降り始めを感度よく検出することができ、取り付けや配置の自由度が高い液滴センサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の液滴センサは、光を出力する光源と、入射した光を多重反射させて出力する多重反射部と、光を検出する光検出器と、前記光源から出力された光を前記多重反射部に入射させる光入射部と、前記多重反射部から出力された光を前記光検出器へ出射する光出射部と、を有することを特徴とする液滴センサである。
本発明によれば、構成が簡単で、雨の降り始めを感度よく検出することができ、取り付けや配置の自由度が高い液滴センサを提供することができる。
第1実施形態に係るレインセンサの斜視図である。 第1実施形態に係るレインセンサの側面図である。 第1実施形態に係るレインセンサの平面図である。 多重反射について説明する図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す図である。 検出面に雨滴が付着することによる光路の変化を例示する図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。 第2実施形態に係るレインセンサの斜視図である。 第2実施形態に係るレインセンサの側面図である。 第2実施形態に係るレインセンサの平面図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における側面から見た光路のシミュレーション図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における上方から見た光路のシミュレーション図である。 第3実施形態に係るレインセンサの斜視図である。 第3実施形態に係るレインセンサの側面図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す正面図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における斜めから見た光路のシミュレーション図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における正面から見た光路のシミュレーション図である。 外来光が受光素子により受光される光路を例示する図である。 光出射部の側面に散乱面を形成した例を示す図である。 散乱面の長さを説明する図である。 第4実施形態に係るレインセンサの斜視図である。 第4実施形態に係るレインセンサの側面図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す側面図である。 発光素子から出力されて受光素子に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における斜めから見た光路のシミュレーション図である。 検出面に雨滴が付着していない場合における上方から見た光路のシミュレーション図である。 第4実施形態の変形例を示す図である。 レインセンサの原理を説明する図である。 受光素子の受光量とレインセンサの検出面に雨滴が付着した面積との関係を示す図である。
<レインセンサの原理>
まず、レインセンサの原理について説明する。レインセンサは、発光素子から出力される光がレインセンサの検出面に入射する入射角を、空気との界面で全反射条件を満たし、雨滴との界面で発光素子から出力される光のほとんど(たとえば90%以上)を透過させる角度としたものであり、受光量の変化から雨滴の付着を感度良く検出することができる。
図29は、レインセンサの原理を説明する図である。図29の横軸は、発光素子から出力される光が検出面の界面へ入射する入射角度、縦軸は界面での反射率である。図中、左側の実線のカーブが空気との界面での反射率、右側の実線のカーブが水との界面での反射率である。点線はP偏光、破線はS偏光の反射率であり、実線が無偏光のときの反射率である。
図29は、レインセンサの材料としてポリカーボネート(屈折率n=1.57)を用いる場合を想定しており、ポリカーボネートから異なる媒質へ入射する場合の反射率の入射角依存性を表しており、例えば、空気の屈折率を1、水の屈折率を1.33とした場合の反射率を表している。異なる屈折率を有する物質間の界面に光が入射して反射されるときの反射率は、屈折率の差と、入射角とに依存する(フレネル反射)。
ポリカーボネートから空気へ入射するときの全反射が生じる臨界角は39.6°、ポリカーボネートから水へ入射するときの臨界角は58.1°である。全反射現象を利用して水滴または雨滴を検出する場合、一般に、界面への入射角が40°〜58°の領域でレインセンサを使用する。入射角の領域の範囲は、レインセンサに用いられる材料の屈折率にも依存する。そこで、界面への入射角が、全反射の現象を利用した高感度検出が可能な最適範囲となるように、レインセンサの材料と検出エリアの形状を選択する。
レインセンサは、雨滴の付着の有無について特に感度よく検出することができる。
図30は、受光素子の受光量とレインセンサの検出面に雨滴が付着した面積との関係を示す図である。
図30(A)は、例えば、本出願人により出願された特願2017−254956に記載されているように、検出面に一度だけ検出光を入射させる楕円型のレインセンサである場合において、受光素子の受光量比率と検出面に雨滴が付着した面積比率との関係を示す。受光量比率とは、検出面の周囲が空気の場合の受光量を基準とした割合を表す。面積比率は、検出面の全体に雨滴が付着している場合を基準とした割合を表す。
発光素子からの出力光が楕円型の検出面で反射して受光素子で受光する場合には、雨滴付着面積に関して直線的に受光素子の受光量が減少する。これは、楕円型の場合、発光素子から出射された光は検出面に一度だけ入射及び反射して受光素子で受光され、雨滴の付着がない検出面で入射及び反射した光は、雨滴検出に再度利用されることなく受光素子で受光されるためである。
図30(B)は、レインセンサは直方体形型である場合における受光素子の受光量と検出面に雨滴が付着した面積との関係を示す。
発光素子5からの出力光が直方体型の検出面で反射して受光素子で受光する場合には、雨滴付着面積が少ない場合において、受光素子の受光量が急激に減少する。これは、直方体型の場合、光は検出面に入射及び反射した後にも反射を繰り返すため、複数回にわたり検出面に入射と反射を繰り返す(すなわち、多重反射を行う)。このような場合、上述の楕円型のレインセンサのように光の入射及び反射が検出面で一度だけ行われるものとは異なり、一度目の光の入射及び反射が雨滴の付着のない検出面の部分で行われたとしても、二度目以降複数回にわたって光の入射及び反射を繰り返すことで、検出面の任意の箇所に付着した雨滴へ入射する光が多くなる。このため、雨滴の付着した検出面の部分に入射して外へ透過する光が増加し、受光素子に受光される光量が減少するため、雨滴付着面積が小さい場合であっても光の受光量が急激に減少する。
なお、図30(B)中の符号A,B,Cは、多重反射の回数の差異を表している。符号Aは、多重反射の回数が少ない場合の特性を示している。符号Bは、符号Aよりも多重反射の回数が多い場合の特性を示している。符号Cは、符号Bよりも多重反射の回数が多い場合の特性を示している。
このように、レインセンサが直方体形型であって光が多重反射を行う場合には、雨の降り始めの雨量が少なく、検出面に付着する雨滴の量が少ない場合でも、受光量が急激に変化するため、雨の降り始めを感度よく検出することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態は、直方体形型の多重反射部を有するレインセンサに関するものであり、受光量は、図30(B)に示すような特性を有する。
本発明の実施形態では、多重反射部の検出面に液体が付着することによる反射光量の変化を利用して、液滴の存在を光学的に検出する。液滴センサは、雨滴以外にも、結露、水滴、インク等の液滴の検出に適用可能である。以下の各実施形態では、液滴センサをレインセンサに適用した例を説明する。以下の各図では、互いに直交の関係にある3方向を、X方向、Y方向、Z方向としている。
なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るレインセンサ10の斜視図である。図2は、第1実施形態に係るレインセンサ10の側面図である。図3は、第1実施形態に係るレインセンサ10の平面図である。
図1に示すように、レインセンサ10は、多重反射部2と、光入射部3と、光出射部4と、発光素子5と、受光素子6とを有する。本実施形態では、多重反射部2は、直方体形状であって、上面2aと、下面2bと、端面2c,2dと、側面2e,2fとを有する。
上面2aと下面2bとは、互いに平行であって、Z方向に対向している。端面2cと端面2dとは、互いに平行であって、X方向に対向している。側面2eと側面2fとは、互いに平行であって、Y方向に対向している。なお、多重反射部2は、少なくとも、上面2aと下面2bとが互いに平行に対向していればよい。
光入射部3は、半球状またはその一部であって、多重反射部2の第1端面としての端面2cに、多重反射部2と一体に形成されている。同様に、光出射部4は、半球状またはその一部であって、多重反射部2の第2端面としての端面2dに、多重反射部2と一体に形成されている。光入射部3と光出射部4とは、多重反射部2を介してX方向に対向している。なお、光入射部3は、球状に限られず、全反射条件を満たす角度で光を検出面に入射させることができる曲面を有するものであればよい。
多重反射部2、光入射部3、及び光出射部4は、同一の材料(たとえば、ポリカーボネート)により成型されたものである。多重反射部2、光入射部3、及び光出射部4は、金型を用いた樹脂成型技術により作成することが可能である。
発光素子5は、たとえば近赤外光を出力する発光ダイオードであり、光入射部3の近傍に配置されている。受光素子6は、たとえば近赤外領域の光に感度を有する量子井戸型の受光素子であり、光出射部4の近傍に配置されている。ここで、発光素子5は光源の一例であり、受光素子6は光検出器の一例である。
図2及び図3に示すように、発光素子5及び受光素子6は、たとえば基板7上に実装されている。基板7上には、発光素子5及び受光素子6を駆動するための駆動回路(図示せず)や、受光素子6からの出力信号をモニタするための監視回路(図示せず)等が実装されている。本実施形態では、基板7は、多重反射部2の下面2bに対向するように配置されている。
光入射部3は、球面レンズとして機能し、発光素子5の発光面から出力された光をほぼ平行光として、端面2cから多重反射部2へ入射させる。
光出射部4は、球面レンズとして機能し、端面2cから入射し、多重反射部2内を多重反射して端面2dに達した光を、受光素子6の受光面に集光するように出射させる。
多重反射部2は、発光素子5から光入射部3を介して入射した光が、上面2aと下面2bとの間で多重反射し、光出射部4を介して受光素子6へ出射されるように、発光素子5及び受光素子6との位置関係に基づき、X方向への長さが設定されている。
また、多重反射部2は、光入射部3から入射した光が、上面2a及び下面2bへの入射角において周りが空気の場合に全反射する条件を満たし、水滴が付着した場合には全反射する条件を満たさない屈折率を有する材料で形成されている。たとえば、図4に示すように、光入射部3から入射した光が上面2a及び下面2bで全反射する臨界角をθ、多重反射部2の屈折率をn1、多重反射部2の外部の屈折率をn2とした場合、臨界角θは、下式(1)で表される。
sinθ=n2/n1 ・・・(1)
多重反射部2の外部を空気(n2=1)とし、臨界角θを40°〜58°とした場合、上式(1)を満たす多重反射部2の屈折率n1は、1.18〜1.56となる。すなわち、多重反射部2を、1.18〜1.56の屈折率n1を有する材料で形成することにより、光入射部3から入射した光は、上面2a及び下面2bに対する入射角が少なくとも40°〜58°の中に、上面2a及び下面2bへの入射角において周りが空気の場合に全反射する条件を満たし、水滴が付着した場合には全反射する条件を満たさない光が存在する。これらの条件を満たす入射角と屈折率を選択してレインセンサを構成することで、当該光は、上面2a及び下面2bとの間で多重反射される。
多重反射部2は、たとえば、屈折率1.57の樹脂であるポリカーボネートにより形成することが好ましい。なお、多重反射部2は、ポリカーボネートに限られず、アクリル等の樹脂、透明セラミック、ガラス、高屈折率のプラスチック等で形成されてもよい。
多重反射部2及び基板7は、多重反射部2の上面2aのみを外部に露出させるカバー体(図示せず)により支持されている。本実施形態では、多重反射部2の上面2aを、雨滴の検出面として使用する。多重反射部2の下面2bは、検出面としては使用しないが、空気以外の部材が接触すると上記全反射条件が崩れる可能性があるため、多重反射部2は、側面2e,2fがカバー体により支持されていることが好ましい。なお、下面2bにミラーコートなどを施してもよく、この場合にはどのような屈折率の部材が接触しても光はすべて反射するため、感度に影響を与えることはない。
図5は、周囲が空気の場合に、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す図である。図6は、検出面に雨滴が付着することによる光路の変化を例示する図である。
図5に示すように、検出面(上面2a)に雨滴が付着していない場合には、発光素子5から出力され、光入射部3を介して多重反射部2に入射した光は、全反射による多重反射が行われて、光出射部4から受光素子6へ導かれる。一方、図6に示すように、検出面に雨滴が付着すると、雨滴が付着した部分において界面における全反射条件が崩れ、多重反射部2外にほとんどの光が透過する。これにより、受光素子6での受光量が低減する。受光素子6での受光量の変化を、受光素子6の出力を監視する監視回路によりモニタすることで、雨滴の存在を感度よく検出することができる。
図7及び図8は、検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。図7は側面図である。図8は平面図である。
図7及び図8に示すように、実際には、発光素子5は点ではないので、下記(1)及び(2)の条件を満たす全ての光線が雨滴検出の対象となり、発光素子5から出射された光線は次第に分散する。
(1)発光素子5の有限の面積をもつエリアから出射される全ての光線
(2)多重反射の入射角条件を満たす全ての光線
このように、本実施形態に係るレインセンサ10によれば、多重反射部2の上面2aを検出面として用いることができる。なお、本実施形態では、多重反射部2の上面2aを検出面としているが、上面2a及び下面2bの両方を検出面として使用することも可能である。
また、本実施形態に係るレインセンサ10は、光入射部3と光出射部4の球面レンズの機能と多重反射部2の検出面の機能とが一体成型によって構成されるので、従来の液滴センサよりも部品点数が少なく、構成が簡単である。これにより、種々の装置内への取り付け等が可能となる。さらに、本実施形態に係るレインセンサ10は、板状で薄型化が可能な形状を有しているので、取り付けや配置の自由度が高い。また、本実施形態に係るレインセンサ10は、構成が簡単であるので、低コストで製造が可能である。さらに、本実施形態に係るレインセンサ10では、多重反射部2には発光素子5からの光が光入射部3を介して斜め方向から入射され、多重反射部2で多重反射された後に光出射部4を介して受光素子6へ斜め方向に出射されるので、発光素子5及び受光素子6を、多重反射部2が平行配置された基板と同一の基板上に配置することができ、装置内に省スペースに実装することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るレインセンサについて説明する。
図9は、第2実施形態に係るレインセンサ10aの斜視図である。図10は、第2実施形態に係るレインセンサ10aの側面図である。図11は、第2実施形態に係るレインセンサ10aの平面図である。
レインセンサ10aは、多重反射部20と、光入射部3と、光出射部4と、発光素子5と、受光素子6とを有する。本実施形態では、多重反射部20は、上面20aと、下面20bと、端面20c,20dと、側面20e,20fとを有する。
第1実施形態と同様に、上面20aと下面20bとは、互いに平行であって、Z方向に対向している。本実施形態では、端面20cと端面20dとは、X方向に対向しているが、第1端面としての端面20cが平面であるのに対して、第2端面としての端面20dは湾曲している。側面20eと側面20fとは、互いに平行であって、Y方向に対向している。
光入射部3及び光出射部4は、第1実施形態と同様に、それぞれ半球状であって、多重反射部20と同一の材料により、多重反射部20とともに成形されたものである。本実施形態では、光入射部3及び光出射部4は、共に端面20cに形成されており、Y方向に隣接して配置されている。
発光素子5は、光入射部3の近傍に配置されている。受光素子6は、光出射部4の近傍に配置されている。図10及び図11に示すように、発光素子5及び受光素子6は、たとえば基板7上に実装されている。本実施形態では、発光素子5及び受光素子6が近接して配置されるため、基板7のサイズを小さくすることが可能である。基板7上には、第1実施形態と同様に、駆動回路、監視回路等が実装されている。
光入射部3は、球面レンズとして機能し、発光素子5の発光面から出力された光を平行光に近い状態にして、端面20cから多重反射部20へ入射させる。
多重反射部20は、第1実施形態と同様に、光出射部4から入射した光が、上面20a、下面20b、及び端面20dで全反射することを可能にする屈折率を有する材料で形成されている。このような条件を満たす多重反射部20の屈折率は、21/2以上である。多重反射部20は、たとえば、ポリカーボネートにより形成されている。多重反射部20、光入射部3、及び光出射部4は、同一の材料により成型されたものである。
端面20dは、Z方向に平行な軸を中心軸とした楕円柱面の一部である。この楕円柱面の第1焦点及び第2焦点として実際に機能する位置は、半球状の光入射部3及び光出射部4を介して発光素子5及び受光素子6が配置された位置にほぼ等しい。つまり、楕円柱面に対する第1焦点F1及び第2焦点F2の位置は、幾何光学的な焦点位置である。
端面20dには、光入射部3から多重反射部20に入射し、多重反射により伝搬された光が入射する。端面20dは、上述した焦点位置を有する楕円柱面であるので、入射光を、光出射部4に向けて反射する。なお、多重反射部20のX方向の長さに対して発光素子5と受光素子6との間隔が十分に短い場合には、楕円柱面は円柱面で近似可能であるので、端面20dは円柱面であってもよい。
また、端面20dにはほぼ45°の入射角で光が入射するので、多重反射部20の屈折率を21/2以上とすることで、多重反射面だけでなく、端面20dでも入射光を全反射させることが可能である。なお、多重反射部20と端面20dの両入射面で全反射の条件を満たすことができない材料を用いる場合などは、多重反射面側が全反射条件を満たすような入射角で光を入射させ、端面20dに、アルミ蒸着膜などの反射膜を形成してもよい。この場合、端面20dに入射した光は端面20dに対する入射角に関係なく反射される。
多重反射部20及び基板7は、第1実施形態と同様に、多重反射部20の上面20aのみを外部に露出させるカバー体(図示せず)により支持されている。本実施形態では、多重反射部20の上面20aを、雨滴の検出面として使用するが、上面20a及び下面20bの両方を検出面として使用することも可能である。
図12は、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。図12に示すように、発光素子5から出力され、光入射部3を介して多重反射部20に入射した光は、多重反射が行われて端面20dに入射し、端面20dで反射することにより光出射部4へ向かって再び多重反射し、光出射部4を介して受光素子6により受光される。このように、端面20dは、受光素子6への集光作用を有するので、光入射部3から端面20dに入射する光は、検出面積を大きくするために、発散光として端面20dの全域に照射されることが好ましい。
検出面(上面20a)への雨滴の有無による光路の変化は、第1実施形態と同様である(図5及び図6参照)。第1実施形態と同様に、受光素子6での受光量の変化を、受光素子6の出力を監視する監視回路によりモニタすることで、雨滴の存在と量を検出することができる。
図13及び図14は、検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。図13は側面図である。図14は平面図である。
図13及び図14に示すように、実際には、発光素子5は点ではないので、下記(1)及び(2)の条件を満たす全ての光線が雨滴検出の対象となり、発光素子5から出射された光線は次第に分散する。なお、本実施形態では、第1実施形態に比べて光路長が長いので、光線がより一層分散する。
(1)発光素子5の有限の面積をもつエリアから出射される全ての光線
(2)多重反射の入射角条件を満たす全ての光線
以上のように、本実施形態に係るレインセンサ10aは、第1端面としての端面20cに光入射部3及び光出射部4を設け、端面20cに対向する端面20dを反射面として機能させることで、検出面において光が多重反射する領域を拡大し、検出面積を拡大することができる。したがって、本実施形態に係るレインセンサ10aは、第1実施形態で得られる効果に加えて、雨滴の検出可能エリアを広くすることができ、発光素子5と受光素子6との2つの素子がレインセンサの一方の端面側に位置しているため、取り付けや配置の自由度を高くすることができるという効果をさらに奏する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るレインセンサについて説明する。
図15は、第3実施形態に係るレインセンサ10bの斜視図である。図16は、第3実施形態に係るレインセンサ10bの側面図である。
レインセンサ10bは、多重反射部20と、光入射部30と、光出射部40と、発光素子5と、受光素子6とを有する。多重反射部20は、第2実施形態とほぼ同様の構成であり、上面20aと、下面20bと、端面20c,20dと、側面20e,20fとを有する。
第2実施形態と同様に、上面20aと下面20bとは、対向し、互いに平行である。第1端面としての端面20cには、光入射部30及び光出射部40が接続されている。本実施形態では、光入射部30は、シリンドリカル面(円筒面)31を有し、シリンドリカルレンズとして機能する。同様に、光出射部40は、シリンドリカル面41を有し、シリンドリカルレンズとして機能する。シリンドリカル面31,41は、それぞれX方向にパワーを有する(屈折力を有する)。
多重反射部20は、上面20a及び下面20bがZ方向に対して角度φをなすように傾斜している(図16参照)。たとえば、角度φは45°である。本実施形態では、φ=45°としている。
本実施形態では、光入射部30及び光出射部40は、接続されており、互いに平行であって、X方向に対向する側面42,43を共有している。なお、光入射部30と光出射部40とは分離されていてもよい。
発光素子5は、光入射部30のシリンドリカル面31に対向する位置(焦点位置)に配置されている。受光素子6は、光出射部40のシリンドリカル面41に対向する位置(焦点位置)に配置されている。発光素子5及び受光素子6は、第2実施形態と同様に、たとえば基板7上に実装されている。
光入射部30のシリンドリカル面31は、発光素子5の発光面から出力された光をYZ面にほぼ平行光に、Y軸方向に対して端面20dの全域に照射されるように、端面20cから多重反射部20へ入射させる。具体的には、光入射部30は、発光素子5からX軸方向に発散する光をX軸方向にパワーを有する(屈折力を有する)シリンドリカル面41によってほぼ平行光(YZ面においてZ方向に伝搬する平行光)とする。したがって、光入射部30から多重反射部20に入射する光は、XZ面において、ほぼ45°の入射角で上面20aに入射する。なお、光入射部30はY軸と平行な中心軸を持つシリンドリカル面でありY方向にはパワーを有さない(屈折力を有さない)ため、光入射部30内を伝搬する光は、YZ面に平行な発散光である。
多重反射部20は、第2実施形態と同様に、光出射部4から入射した光が、上面20a及び下面20bで全反射する条件を満たす屈折率を有する材料で形成されている。多重反射部20の屈折率は、21/2以上である。多重反射部20は、たとえば、ポリカーボネートにより形成されている。多重反射部20、光入射部30、及び光出射部40は、同一の材料により成型されたものである。
端面20dは、第2実施形態と同様に、湾曲面であって、たとえば楕円柱面の一部である。この楕円柱面は、発光素子5及び受光素子6の位置を幾何光学的な焦点位置としている。端面20dには、光入射部30から多重反射部20に入射し、多重反射により伝搬された光が入射する。端面20dは、入射光を光出射部40に向けて反射する。端面20dは、楕円柱面に限られない。発光素子5と受光素子6の間隔に対して、発光素子5及び受光素子6から楕円面までの距離が十分に長い場合には、端面20dは円柱面であってもよい。
第2実施形態と同様に、端面20dにはほぼ45°の入射角で光が入射するので、多重反射部20の屈折率を21/2以上とすることで、端面20dで入射光を全反射させることが可能である。なお、端面20dに、アルミ蒸着膜などの反射膜を形成してもよい。
多重反射部20は、上面20aを検出面として用いるので、下面20b側に支持体を設けてもよい。
図17Aは、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。図17Bは、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す正面図である。図17Aに示すように、発光素子5から出力された光は、光入射部30のシリンドリカル面31により集光され、YZ面において平行光となり、光入射部3内をZ方向に進行する。この平行光は、多重反射部20の上面20aにほぼ45°の入射角で入射し、多重反射部20内を多重反射する。
多重反射部20内を多重反射した光は、端面20dにほぼ45°の入射角で入射し、端面20dにより全反射される。端面20dにより全反射された光は、光出射部40へ向かって、再び多重反射部20内を多重反射する。多重反射部20から光出射部40に入射した光は、XZ面においてZ方向と平行に進行し、シリンドリカル面41により、受光素子6上に集光するように出力される。
検出面(上面20a)への雨滴の有無による光路の変化は、第1実施形態と同様である(図5及び図6参照)。第1実施形態と同様に、受光素子6での受光量の変化を、受光素子6の出力を監視する監視回路によりモニタすることで、雨滴の存在と量を検出することができる。
図18及び図19は、検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。図18は斜視図である。図19は正面図である。
以上のように、本実施形態に係るレインセンサ10bは、光入射部30をシリンドリカルレンズとしているので、Y方向に対しては発光素子5から直接放射状に発散し、検出面において光が多重反射する領域が拡大する。したがって、本実施形態に係るレインセンサ10bは、検出領域が広く、雨滴の検出感度が高いという利点を有する。加えて、本実施形態に係るレインセンサ10bは、検出面が斜め45度の姿勢であるので、取り付けや配置がし易く、さらに上方からの雨滴が検出面への付着後に流れ落ち、再び次の雨滴付着に備える、といった雨滴の一連の計測に適している。
なお、本実施形態に係るレインセンサ10bでは、多重反射部20は、検出面が光出射部40の光路に対して45°傾斜しているので、図20に示すように、太陽光等の外来光が、検出面(上面20a)から光出射部40へ入射し、受光素子6により受光される可能性がある。このような外来光は、検出ノイズの原因となるため、可能な限り抑制することが好ましい。図20は、上面20aから多重反射部20内に入射した外来光が、光出射部40に入射し、側面42,43で全反射されて受光素子6に入射する例を示している。光出射部40のZ方向への長さが短い場合には、光出射部40に入射した外来光が、側面42,43で全反射されずに直接受光素子6に入射する場合もある。
図21は、光出射部40に入射した外来光が受光素子6に入射することを抑制するために、側面43の一部を散乱面43aとした例を示す図である。
散乱面43aは、いわゆる砂面である。散乱面43aは、多重反射部20の上面20aから入射した外来光が入射する可能性のある領域に形成されている。具体的には、散乱面43aは、光出射部40の側面43において、側面43と多重反射部20の下面20bとの接続部から、Z方向に所定の長さLを有する領域に形成されている。散乱面43aは、入射した外来光を散乱させることにより、受光素子6に入射する外来光を抑制する。
図22は、散乱面43aの長さLを説明する図である。図22に示すように、多重反射部20の上面20aに入射する外来光のうち、上面20aと光出射部40の側面42との接続部42aに入射する外来光が、側面43において接続部43bから最も遠方に入射する。したがって、少なくとも側面の接続部43bから、最も遠方まで外来光が届く位置までの領域までを散乱面にすることで、側面に入射した光は散乱し、この結果、受光素子6に届く光は極めて小さくなり、外来光の影響が抑制される。
図22に示すL(α)は、接続部42aに入射角αで入射した外来光が、側面43に入射する位置と接続部43bとの間の距離を表している。側面42,43の間隔をd、側面43に入射する外来光と側面43との角度をδとすると、L(α)は、下式(2)で表される。
L(α)=d/tanδ ・・・(2)
角度δは、外来光の出射角(屈折角)をβとした場合、下式(3)で表される。
δ=π/2−(β+φ) ・・・(3)
また、屈折角βは、多重反射部20の屈折率をn、多重反射部20の外部の空気の屈折率を1とした場合、スネルの法則に基づき、下式(4)で表される。
β=sin−1[(sinα)/n] ・・・(4)
φ=π/4とし、式(2)〜(4)をまとめると、L(α)は、下式(5)で表される。
L(α)=d/tan[π/4−sin−1[(sinα)/n]] ・・・(5)
L(α)は、入射角αが90°に近づくほど大きくなる。したがって、L(α)の最大値Lmaxは、上式(5)においてα=π/2とすることにより、下式(6)で表される。
max=d/tan[π/4−sin−1(1/n)] ・・・(6)
よって、上述の散乱面43aの長さLは、上式(6)で算出されるLmaxとすればよい。
なお、散乱面43aの長さLは、少なくともLmaxとすればよく、Lmaxよりも大きくてもよい。
また、光出射部40のシリンドリカル面41を散乱面(透過散乱面)としてもよい。受光素子6は、シリンドリカル面41の焦点位置に配置することが好ましいが、シリンドリカル面41を散乱面とすることにより、シリンドリカル面41から受光素子6に向けて射出される光の強度分布が広がるので、受光量は低下するものの受光素子6の焦点位置からの位置ずれの許容量が拡大する。
さらに、シリンドリカル面41をZ軸方向に湾曲するよう曲率を持たせることで、Y方向に屈折作用を生じさせ、発光素子5から出射される光のY方向への広がり方を制御するようにしてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るレインセンサについて説明する。
図23は、第4実施形態に係るレインセンサ10cの斜視図である。図24は、第4実施形態に係るレインセンサ10cの側面図である。
レインセンサ10cは、第1多重反射部20と、光入射部30と、光出射部40と、第1導光部50と、第2多重反射部60と、第2導光部70と、発光素子5と、受光素子6とを有する。第1多重反射部20、光入射部30、光出射部40、第1導光部50、第2多重反射部60、及び第2導光部70は、いわゆるアーチ型であり、樹脂等の同一の材料により一体に成形されている。発光素子5及び受光素子6の配置等については、第3実施形態と同様である。
第1多重反射部20、光入射部30、及び光出射部40の構成は、第1多重反射部20の端面20dに第1導光部50が接続されていること以外については、第3実施形態における多重反射部20、光入射部30、及び光出射部40の構成と同様である。本実施形態においても、第1多重反射部20は、光入射部30及び光出射部40の光軸(Z方向)に対して45°の角度をなすように傾斜している。
本実施形態では、第1多重反射部20は互いに対向する上面20a及び下面20bを有し、端面20dは平面状かつ垂直であって、平板状の第1導光部50が接続されている。第1導光部50は、互いに対向する上面50a及び下面50bを有する。第1導光部50は、上面50a及び下面50bが、第1多重反射部20の上面20a及び下面20bに対して45°の角度をなすように、第1多重反射部20の端面20dに接続されている。
第2多重反射部60は、互いに対向する上面60a及び下面60bを有する。第2多重反射部60は、上面60a及び下面60bが、第1導光部50の上面50a及び下面50bに対して45°の角度をなすように、第1導光部50の第1多重反射部20とは反対側の端面50cに接続されている。
第2導光部70は、互いに対向する側面70a及び70bを有する。第2導光部70は、上面50a及び下面50bが、第2多重反射部60の上面60a及び下面60bに対して45°の角度をなすように、第2多重反射部60の第1導光部50とは反対側の端面60cに接続されている。
本実施形態では、第2導光部70は、第3実施形態における多重反射部20の端面20cと同様の湾曲した端面70cを有する。端面70cは、楕円柱面であることが好ましいが、発光素子5及び受光素子6からの端面70cまでの距離が、発光素子5と受光素子6の素子間の距離に比べて十分に長い場合には、円柱面であってもよい。また、端面70cにはアルミ蒸着膜などの反射膜が形成されている。
図25Aは、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す側面図である。図25Bは、発光素子5から出力されて受光素子6に入射する光の光路を概略的に示す平面図である。図25Aに示すように、発光素子5から出力された光は、光入射部30のシリンドリカル面31により集光され、XZ面において平行光となり、光入射部30内をZ方向に進行する。この平行光は、第1多重反射部20の上面20aにほぼ45°の入射角で入射し、第1多重反射部20内を多重反射する。
第1多重反射部20内を多重反射した光は、XY面に対してほぼ平行光として第1導光部50に入射する。第1多重反射部20から第1導光部50に入射した光は、X方向にほぼ平行に進行し、第2多重反射部60の上面60aにほぼ45°の入射角で入射する。第2多重反射部60に入射した光は、第2多重反射部60内を多重反射する。
第2多重反射部60内を多重反射した光は、YZ面に対してほぼ平行光として第2導光部70に入射する。第2多重反射部60から第2導光部70に入射した光は、Z方向にほぼ平行に進行して端面70cに入射し、端面70cにより反射される。端面70cにより反射された光は、第2多重反射部60、第1導光部50、及び第1多重反射部20を介して光出射部40に入射する。多重反射部20から光出射部40に入射した光は、シリンドリカル面41により、受光素子6上に集光するように出力される。
本実施形態では、第1多重反射部20の上面20aと、第2多重反射部60の上面60aとが、雨滴の検出面として機能する。検出面(上面20a,60a)への雨滴の有無による光路の変化は、第1実施形態と同様である(図5及び図6参照)。第1実施形態と同様に、受光素子6での受光量の変化を、受光素子6の出力を監視する監視回路によりモニタすることで、雨滴の存在と量を検出することができる。
図26及び図27は、検出面に雨滴が付着していない場合における光路のシミュレーション図である。図26は斜視図である。図27は平面図である。
以上のように、本実施形態に係るレインセンサ10cは、第1多重反射部20の上面20aと第2多重反射部60の上面60aとが検出面として機能するので、検出領域が広く、雨滴の検出感度が高いという利点を有する。
なお、本実施形態に係るレインセンサ10cにおいても、光出射部40に入射した外来光が受光素子6に入射することを抑制するために、側面43の一部を散乱面としてもよい。
図28は、第4実施形態の変形例を示す図である。第4実施形態では、第2導光部70の端面70cに入射した光を、端面70cに形成された反射膜により反射しているが、この反射膜に代えて、端面70cに対して45°の角度をなす反射部71を接続してもよい。
この反射部71は、側面70a,70bに平行なZ方向に対して45°の角度をなし、先端が90°の角度をなすように形成されている。また、反射部71は、Y方向に湾曲した形状を有する。反射部71は、XZ面においてほぼ45°の入射角で光が入射し、入射した光を全反射するので、反射膜を設ける必要はなく、レインセンサ10dをより低コストに実現可能な形状とする。
なお、本発明に係る液滴センサは、レインセンサ、結露センサ等に適用することができる。レインセンサは、たとえば、街路樹、街灯等に設置して局所的な雨量分布の測定や天候情報の収取や、車両のワイパー制御に用いることができる。結露センサは、コピー機、サーバ装置等のオフィスオートメーション機器に用いることができる。さらに、レインセンサを環境センサに組み込んで、他のセンサ(温度センサ、風向風量センサ等)と組み合わせて用いることもできる。
2 多重反射部、2a 上面、2b 下面、2c,2d 端面、2e,2f 側面、3 光入射部、4 光出射部、5 発光素子、6 受光素子、7 基板 10,10a,10b,10c レインセンサ、20 多重反射部、20a 上面、20b 下面、20c,20d 端面、20e,20f 側面、30 光入射部、31 シリンドリカル面、40 光出射部、41 シリンドリカル面、42,43 側面、43a 散乱面、50 第1導光部、50a 上面、50b 下面、50c 端面、60 第2多重反射部、60a 上面、60b 下面、60c 端面、70 第2導光部、70a,70b 側面、70c 端面、71 反射部

Claims (11)

  1. 光を出力する光源と、
    入射した光を多重反射させて出力する多重反射部と、
    光を検出する光検出器と、
    前記光源から出力された光を前記多重反射部に入射させる光入射部と、
    前記多重反射部から出力された光を前記光検出器へ出射する光出射部と、
    を有することを特徴とする液滴センサ。
  2. 前記多重反射部は、互いに対向する第1端面及び第2端面を有し、
    前記第1端面には前記光入射部が形成されており、
    前記第2端面には前記光出射部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液滴センサ。
  3. 前記多重反射部は、互いに対向する第1端面及び第2端面を有し、
    前記第1端面には前記光入射部及び前記光出射部が形成されており、
    第2端面は、楕円柱面又は円柱面状に湾曲した湾曲面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液滴センサ。
  4. 前記光入射部及び前記光出射部は、それぞれ曲面であることを特徴とする請求項2又は3に記載の液滴センサ。
  5. 前記光入射部及び前記光出射部は、それぞれ半球状であることを特徴とする請求項4に記載の液滴センサ。
  6. 前記多重反射部は、前記光入射部及び前記光出射部の光軸に対して45°の角度に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の液滴センサ。
  7. 前記光出射部の曲面はシリンドリカル面であり、散乱面であることを特徴とする請求項6に記載の液滴センサ。
  8. 前記多重反射部、前記光入射部、及び前記光出射部は、同一の材料により一体に成形されていることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項に記載の液滴センサ。
  9. 前記多重反射部は、互いに対向する第1端面及び第2端面を有し、
    前記第1端面には前記光入射部及び前記光出射部が形成されており、
    前記第2端面には45°の角度をなすように第1導光部が接続されており、
    前記第1導光部の前記多重反射部とは反対側の端面には45°の角度をなすように第2多重反射部が接続されており、
    前記第2多重反射部の前記第1導光部とは反対側の端面には45°の角度をなすように第2導光部が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴センサ。
  10. 前記第2導光部の前記第2多重反射部とは反対側の端面は、楕円柱面又は円柱面状に湾曲した湾曲面であって、反射膜が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の液滴センサ。
  11. 前記多重反射部、前記光入射部、前記光出射部、前記第1導光部、前記第2多重反射部、及び前記第2導光部は、同一の材料により一体に成形されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の液滴センサ。
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