JP2021052979A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度に優れるとともに肘掛けの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けを支持させ得る椅子を提供する。【解決手段】座フレームを有した座と、左右方向に延びてなり座の下に配設されて座フレームを回転可能に支持し得るブリッジフレームである後ブリッジフレームJとを備えた椅子であって、後ブリッジフレームJが、肘掛けFを取り付け得る肘掛け取付部32を備えたものとした。本発明の椅子であれば、強度に優れるとともに肘掛けFの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けFを支持させ得るものとなる。【選択図】図19

Description

本発明は、オフィス等において好適に使用される椅子に関する。
従来から、座フレームを有した座を、背フレームに配したリンク部材により回転可能に支持させた椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この種の椅子は、座の下面に肘掛けを装着し得るシェル状の部材が存在しないものが多い。そのため、肘掛けを設ける場合には、支持基部や背凭れ本体や背フレームに取り付ける構成を採るのが通常である。
ところが、かかる構成のものであると、肘掛けを設けるために支持基部や背凭れ本体や背フレームに対して相応の強度が求められるだけでなく肘当てを所望の位置に配設させるために肘掛け全体の大きさが大型化し易いという不具合があった。
換言すれば、従来の椅子は、強度に優れるとともに肘掛けの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けを支持させ得るものとなっていなかった。
特開2016−83114号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、強度に優れるとともに肘掛けの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けを支持させ得る椅子を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に係る発明は、座フレームを有した座と、左右方向に延びてなり前記座の下に配設されて前記座フレームを回転可能に支持し得るブリッジフレームとを備えた椅子であって、前記ブリッジフレームが、肘掛けを取り付け得る肘掛け取付部を備えている椅子である。
請求項2に係る発明は、前記肘掛け取付部が、前記ブリッジフレームの両側端部に配されたものである請求項1記載の椅子である。
請求項3に係る発明は、前記肘掛け取付部が、外側方に開放された凹所を備えたものであり、この凹所に対して前記肘掛けの基端部又はカバー材が内嵌し得る請求項2記載の椅子である。
請求項4に係る発明は、前記ブリッジフレームが、両側部において前記座を枢支する座支持軸を保持している請求項1、2又は3記載の椅子である。
請求項5に係る発明は、前記ブリッジフレームが、脚の上端部に取り付けられた支持基部に対して主軸を介して前後方向に回転可能に支持されたものであって、側面視において、前記座支持軸が前記主軸よりも前に位置するように設定されている請求項4記載の椅子である。
請求項6に係る発明は、前記ブリッジフレームが、脚の上端部に取り付けられた支持基部に対して前後方向に回転可能に支持された支持体を構成するものであって、前記支持体が、背凭れを取り付け得る背凭れ取付部、及び、前記肘掛け取付部を設けたものである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子である。
請求項7に記載の発明は、前記支持体が、前記ブリッジフレームと、このブリッジフレームの左右両側部から後方に延出した左右の側フレームと、これら左右の側フレームの後端部間を繋ぐ後フレームとを備えたものであり、前記背凭れ取付部が、前記左右の側フレーム及び前記後フレームの外側部に設けられている請求項6記載の椅子である。
請求項8に記載の発明は、前記ブリッジフレームが、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲したブリッジフレーム本体と、このブリッジフレーム本体における左右方向中央部から下方に突設され支持基部に配された主軸を保持し得る主軸保持部とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子である。
以上説明したように本発明によれば、強度に優れるとともに肘掛けの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けを支持させ得る椅子を提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における左側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における底面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解右側面図。 同実施形態における背凭れを除いた状態の背面図。 同実施形態における背凭れの部分拡大正面図。 図4におけるX−X線断面図。 図2におけるY−Y線断面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における部分拡大斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における部分拡大斜視図。 同実施形態における支持基部の拡大左側面図。 同実施形態における支持基部の拡大右側面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜27を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、オフィス等において好適に使用される事務用の回転椅子(以下、単に「椅子」という。)に適用したものである。
椅子は、脚Aと、脚Aの上端部に取り付けられた支持基部Bと、支持基部Bに対して前後方向に回転可能に支持された支持体Cと、前部が支持基部Bに対して回転可能に支持されるとともに後部が支持体Cに対して回転可能に支持された座Dと、支持体Cに支持された背凭れEと、支持体Cに支持された肘掛けFとを備えたものである。
椅子には、背凭れEや座Dや肘掛けFを、無負荷状態の姿勢である通常姿勢と通常姿勢よりも後方に傾いた姿勢である後傾姿勢(図示せず)との間で動作し得るように構成したロッキング機構Rcが設けられている。
以下、椅子の各構成について詳述する。
<<脚A>>
脚Aは、先端にキャスターa11を有し放射状に配置された複数本の脚羽根a1と、脚羽根a1の基端部に立設された脚支柱a2とを備えている。
脚支柱a2の内部には、上下方向に伸縮可能なガススプリングa3が設けられている。脚支柱a2は、ガススプリングa3によって上下方向に伸縮可能に構成されており、上端部に取り付けられた支持基部Bの上下位置を適宜の位置に変更できるようになっている。
<<支持基部B>>
支持基部Bは、脚Aに支持されて旋回動作可能に構成されている。支持基部Bは、脚支柱a2の上端部に固定された支持基部本体1と、支持基部本体1の前端部に後軸たる後リンク軸j3を介して回転可能に支持されたリンク部材2とを備えたものである。
<支持基部本体1>
支持基部本体1は、前後方向に延びてなり内部に反力バネ13を配設し得る反力バネ配設空間を形成したボックス状をなしている。支持基部本体1の後部には、ガススプリングa3の上端部が接続する円筒状の脚接続部11が設けられている。
支持基部本体1には、支持体Cを回転可能に支持するための主軸j1が配されている。すなわち、支持基部本体1の後部には左右方向に延びた主軸j1の両端部を支持し得る左右に対をなす主軸支持部12が上方に突設されている。
反力バネ13は、支持基部Bと支持体Cとの間に介設されている。反力バネ13は、支持体Cに対して付勢することにより、背凭れE及び座Dが通常姿勢に復帰し得る反力を発生させている。反力バネ13は、前端部が支持基部本体1とリンク部材2とを繋ぐ後リンク軸j3にカム部材13dを介して係わり合うようになっており、後端部が支持体Cの下端に配した被押圧軸j5に回転可能に接続したものとなっている。
なお、後リンク軸j3は、反力バネ13を操作し得る反力操作レバー14の回転軸j7を兼ねている。また、被押圧軸j5は、主軸支持部12から下前方に延出した一対の保持アーム42に保持されている。
反力操作レバー14は、支持基部本体1の外に露出したレバー本体141と、レバー本体141に一体に取り付けられた回転軸j7とを備えたものである。
回転軸j7には、反力バネ13における反力調整ピン13cの先端部が直接的に係り合うカム部材13dが設けられている。反力調整ピン13cは、反力バネ13の軸心を構成している。反力調整ピン13cは、反力バネ13におけるバネ本体13aの前端部に配された前マウント部13bから突没し得るように構成されている。そして、反力操作レバー14を回転させることにより、カム部材13dを回転させ、反力調整ピン13cを突没させることにより反力バネ13の弾性反発力を変更し得るようになっている。
この実施形態では、反力操作レバー14が、カム部材13dと反力調整ピン13cとの係わり合いを変更し得る三つの姿勢を採り得るように回転操作できるようになっている。
すなわち、椅子は、反力操作レバー14が三つの姿勢を採ることにより、背凭れE及び座Dが後傾しない後傾ロック状態と、背凭れE及び座Dが比較的強い反力を有しつつ後傾可能な強反力後傾可能状態(図示せず)と、背凭れE及び座Dが比較的弱い反力を有しつつ後傾可能な弱反力後傾可能状態(図示せず)とを選択することができるようになっている。
<リンク部材2>
リンク部材2は、支持基部本体1に対して回転可能に構成されている。すなわち、リンク部材2は、側面視において支持基部本体1の長手方向と略合致した長手方向に延びてなる通常姿勢と、背凭れE及び座Dの後傾動作に連動し通常姿勢よりも前端部が上方に移動した起立姿勢(図示せず)との間で支持基部本体1に対して回転可能に支持されている。
リンク部材2は、基端部が支持基部本体1に枢着されるとともに先端部が座フレームSに枢着されている。リンク部材2の前部は前軸たる前リンク軸j2を介して座Dに連結されており、リンク部材2の後部は後リンク軸j3を介して支持基部本体1に連結されている。リンク部材2の後端縁及び前端縁は側面視において部分円形状をなしている。支持基部本体1における前端縁の両側部は、リンク部材2の後端縁の形態に合わせて部分円形状に凹んだ形状をなしている。
リンク部材2は、左右方向に延びてなる前リンク軸j2の両端部と後リンク軸j3の一端部(レバー本体141が取り付けられる端部の反対側)が外部に露出しないように構成されている。具体的に言えば、リンク部材2は、左右に分割された略半割形状をなす左リンク材2aと右リンク材2bによって前リンク軸j2の両端を支持したものとなっている。
以上の構成をなす支持基部Bは、支持基部本体1、及び、リンク部材2により使用者に対してすっきりとした印象を与え得る好適な外観を形成したものとなっている。
すなわち、図26及び図27に示すように、支持基部本体1は、側面視において後方に向かって漸次相離れて行くように構成された直線をなす第一上縁部u1、及び、第一下縁部s1を備えている。これと同様に、リンク部材2は、側面視において後方に向かって漸次相離れて行くように構成された直線をなす第二上縁部u2、及び、第二下縁部s2を備えている。
支持基部Bは、支持基部本体1における第一上縁部u1と第一下縁部s1の中間に位置する第一仮想中間線c1と、通常姿勢をなすリンク部材2における第二上縁部u2と第二下縁部s2の中間に位置する第二仮想中間線c2とが、同一直線上に位置するように支持基部本体1とリンク部材2の相対位置が設定されている。
また、支持基部Bは、支持基部本体1における左右の外側面15と、リンク部材2における左右の外側面21とがそれぞれ略面一をなすように構成されている。
さらに、支持基部Bは、支持基部本体1における第一上縁部u1に対応する上面部分16と、通常姿勢をなすリンク部材2における第二上縁部u2に対応する上面部分22とが略面一をなすように設定されている。これと同様に、支持基部Bは、支持基部本体1における第一下縁部s1に対応する下面部分17と、通常姿勢をなすリンク部材2における第二下縁部s2に対応する下面部分23とが略面一をなすように設定されている。
なお、椅子は、図7に示すように、底面視において、支持基部本体1の外縁、リンク部材2の外縁、及び、座フレームSを構成する前軸保持部6の外縁によって、前後方向に延びた略長方形の輪郭が形成されたものとなっている。
<<支持体C>>
支持体Cは、支持基部Bと協働して座Dを支持し得るものである。支持体Cは、支持基部Bと背凭れEとの間に介設されるとともに支持基部Bと肘掛けFとの間に介設されるものである。換言すれば、支持体Cは、背凭れE、及び、座Dを支持し得るものである。支持体Cには、背凭れEを取り付け得る背凭れ取付部k1、L1と、肘掛けFを取り付け得る肘掛け取付部32が設けられている。支持体Cは、通常姿勢において全体的に水平に対して前傾した姿勢を採るように設定されている。
支持体Cは、左右方向に延びてなる部位を有した第一のブリッジフレームたる後ブリッジフレームJと、後ブリッジフレームJの左右両側部から後方に延出した左右の側フレームKと、左右の側フレームKの後端部間を繋ぐ後フレームLとを備えたものである。支持体Cは、環状に連続した環状フレーム部分w1を有しているものである。
この実施形態では、後ブリッジフレームJ、左右の側フレームK、及び、後フレームLは、金属により一体に形成されている。支持体Cは、脚Aの上端部に取り付けられた支持基部Bの後部において主軸j1を介して前後方向に回転可能に支持されている。支持体Cは、当該支持体Cの上に配された座フレームSを前後方向に回転可能に支持し得るものである。
<後ブリッジフレームJ>
後ブリッジフレームJは、座Dの下に配設されている。後ブリッジフレームJは、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲した第一のブリッジフレーム本体たる後ブリッジフレーム本体3と、後ブリッジフレーム本体3における左右方向中央部から下方に突設され支持基部Bに支持された主軸j1を保持し得る主軸保持部4とを備えたものである。
[後ブリッジフレーム本体3]
後ブリッジフレーム本体3は、左右方向に長手をなすものであり、その左右幅寸法が座フレーム本体Mにおける左右幅寸法と略同じ寸法に設定されている。後ブリッジフレーム本体3は、全体として左右方向に延びてなる帯状の板材を中間部が両端部よりも下に位置するように湾曲させた形態をなしている。換言すれば、後ブリッジフレーム本体3は、正面視において逆アーチ状をなしたものである。
後ブリッジフレーム本体3は、支持体Cが通常姿勢を採る場合には、その上面が斜め上方を向く姿勢を採るように設定されている。すなわち、後ブリッジフレーム本体3は、背凭れEが後傾した場合に座支持軸j4を支持する箇所が通常姿勢のときよりも主軸j1の上に位置し得るように構成されている。
後ブリッジフレーム本体3は、平面視において座フレーム本体Mにおける枠状部分w2の内側に位置し、左右方向に亘って略同一の厚み寸法をなしている本体中央部分3aと、本体中央部分3aの両端部から外方に延設され本体中央部分3aよりも前後幅及び厚み寸法が大きく設定された本体両端部分3bとを備えている。
後ブリッジフレーム本体3は、全体として下方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしているが、それに加えて、本体中央部分3aの上部を本体両端部分3bよりも下方に凹ませており、座本体Pの下方への撓みを許容し得る空間spを拡張させている。
本体中央部分3aは、左右方向中間部から下方に向けて主軸保持部4を一体に突設しているものである。
後ブリッジフレーム本体3は、左右両端部において座支持軸j4を介して座フレームSを回転可能に支持し得るようになっている。すなわち、後ブリッジフレーム本体3には、左右両側部にそれぞれ上方に突設された第一軸保持部31が設けられており、各軸保持部31に座Dを枢支する座支持軸j4を保持させている。
換言すれば、本体両端部分3bには、座支持軸j4を介して座Dを回動可能に支持し得る第一軸保持部31が隆起している。なお、座支持軸j4は、体重感知式のロッキング機構Rcを構成し得るように、側面視において、主軸j1よりも上に位置するとともに主軸j1よりも前に位置するように設定されている。
後ブリッジフレーム本体3は、両端部に肘掛けFを取り付け得る肘掛け取付部32を備えている。肘掛け取付部32は、外側方に開放された凹所b1を備えたものであり、凹所b1に対して肘掛けFの基端部f21又はカバー材Gが内嵌し得るものとなっている。肘掛け取付部32は、後ブリッジフレーム本体3の本体両端部分3bに形成されている。
凹所b1は、上部壁b12、下部壁b13、前部壁b14、後部壁b15、及び、奥壁b16により構成されたものであり、これらによって囲まれた挿入空間b11が形成されている。挿入空間b11には、肘掛けFの基端部f21が挿入され、当該肘掛けFの基端部f21は凹所b1に内嵌めされることになる。上部壁b12の内面側には、肘掛けFの基端部f21の挿脱方向に延びたガイド凹部b17と、ガイド凹部b17の両側に設けられたナット部n1が設けられている。
ガイド凹部b17は、肘掛けFの基端部f21に設けた位置決め突起f22と係り合い肘掛けFの基端部f21を位置決めし得るものとなっている。肘掛けFは、肘掛けFの基端部f21に設けたねじ挿通孔h1にねじv1を挿通した上でそのねじv1をナット部n1に螺着することにより、支持体Cに取り付けられている。
なお、この実施形態の椅子に肘掛けFを取り付けない場合には、図20に示すように、凹所b1が外部に露出しないようにするため、凹所b1に対してカバー材Gを内嵌めさせることができるようになっている。
[主軸保持部4]
主軸保持部4は、後ブリッジフレーム本体3における左右方向中央部から下方に突設され支持基部Bに配された主軸j1を保持し得るものである。
主軸保持部4は、主軸j1を保持するための左右方向に延びてなる主軸挿通孔41が設けられている。主軸保持部4は、支持基部Bに左右に対をなして起立壁状に設けられた主軸支持部12の間に配設され得る大きさに設定されている。
主軸保持部4には、主軸挿通孔41よりも下の位置において、前下方に向けて左右に対をなす保持アーム42が延設されている。保持アーム42の先端部間には、反力バネ13の後端部が接続する被押圧軸j5が支持されている。つまり、支持体Cは、主軸j1よりも下に位置する被押圧軸j5が反力バネ13によって後方に押圧されることにより、無負荷状態において通常姿勢を採り得るように設定されている。
<左右の側フレームK>
左右の側フレームKは、後ブリッジフレーム本体3における本体両端部分3bの内側部から後方に向かって略直線状に延出したものである。左右の側フレームKは、左右の外側部に背凭れEが取り付けられる背凭れ取付部k1が設けられている。
左右の側フレームKに設けられた背凭れ取付部k1は、背凭れEに内嵌めされる部位である嵌合部と、背凭れEに螺着されるねじv2が挿通される左右方向に貫通したねじ挿通孔h2とを備えている。より具体的に言えば、背凭れ取付部k1の嵌合部は、左右の側フレームKにおける外側部の上下方向中間部から外方に向かって突設された位置決め突起k11を主体に構成されている。
<後フレームL>
後フレームLは、左右の側フレームKの後端部間に架け渡されたものである。後フレームLは、全体として後方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしている。後フレームLは、外側部すなわち後部に背凭れEが取り付けられる背凭れ取付部L1が設けられている。
後フレームLに設けられた背凭れ取付部L1は、背凭れEに内嵌めされる部位である嵌合部と、背凭れEに螺着されるねじv3が挿通される前後方向に貫通したねじ挿通孔h3とを備えている。より具体的に言えば、背凭れ取付部L1の嵌合部は、後フレームLにおける外側部の上下方向中間部から外方に向かって突設された位置決め突起L11を主体に構成されている。
<環状フレーム部分w1>
支持体Cは、背凭れ本体Qの接続部8と嵌合し得る嵌合部を有した環状フレーム部分w1を備えたものである。環状フレーム部分w1は、環状に連続したフレーム状の部位により構成されている。
具体的に言えば、環状フレーム部分w1は、後ブリッジフレームJ、左右の側フレームK、及び、後フレームLによって構成されている。環状フレーム部分w1は、平面視において略ロ字状をなしている。そして、背凭れEと嵌合し得る嵌合部は、環状フレーム部分w1を構成している左右の側フレームKにおける外側部、及び、後フレームLにおける後側部に設けられている。
左右の側フレームK及び後フレームLの各外側部に設けられた嵌合部は、背凭れEに対して内嵌めされる位置決め突起k11、L11を主体に構成されている。
なお、図18に示すように、この椅子は、座本体Pの下方への撓み代を好適に確保するため、平面視において座フレーム本体Mの枠状部分w2により囲われた空間w2sと支持体Cの環状フレーム部分w1により囲われた空間w1sが重なるように、座フレームS及び支持体Cの位置が設定されている。
また、環状フレーム部分w1は、通常姿勢において全体的に水平に対して前傾した姿勢を採るように設定されている。
<<座D>>
座Dは、環状に連続したフレーム状の部材を含んで構成された座フレームSと、着座面を有し座フレームSの上に取り付けられた座本体Pとを備えたものである。
<座フレームS>
座フレームSは、枠状をなす座フレーム本体Mと、座フレーム本体Mにおける左右両端部間を繋ぐブリッジ状に設けられた第二のブリッジフレームたる前ブリッジフレームTとを備えたものである。座フレーム本体Mと前ブリッジフレームTは合成樹脂により一体に形成されている。座フレームSは、環状に連続した枠状部分w2を有している。
[座フレーム本体M]
座フレーム本体Mは、環状に連続した枠状部分w2を構成するものであり、具体的には平面視において略四角枠状をなしたものである。座フレーム本体Mは、座本体Pの周縁部を下から支持し得るものである。
座フレーム本体Mは、前後方向に延びてなる左右の座側フレーム部m1と、左右の座側フレーム部m1の前端部間を繋ぐ座前フレーム部m2と、左右の座側フレーム部m1の後端部間を繋ぐ座後フレーム部m3とを備えている。つまり、座フレーム本体Mは、左右の座側フレーム部m1、座前フレーム部m2、及び、座後フレーム部m3によって、矩形環状に連続してなる枠状部分w2が構成されている。
座フレーム本体Mは、支持体Cを構成する後ブリッジフレームJ、及び、座フレーム本体Mと一体をなす前ブレッジフレームTにより下から支持されたものになっている。座フレーム本体Mには、座本体Pに螺着されるねじv4が挿通される上下方向に貫通した複数のねじ挿通孔h4が設けられている。座フレーム本体Mの上面側には、長手方向に沿って複数のリブrvが設けられている。
左右の座側フレーム部m1は、前後方向に略直線状に延びてなるものである。左右の座側フレーム部m1には、後部の内側縁部から下方に向けて座支持軸j4を保持し得る第二軸保持部m11が突設されている。つまり、座フレームSに設けた第二軸保持部m11と支持体Cに設けた第一軸保持部31に座支持軸j4が保持されることにより、座フレームSが支持体Cに対して前後方向に回転し得るものとなっている。
座前フレーム部m2は、左右方向に略直線状に延びてなるものである。座後フレーム部m3は、全体として後方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしている。
[前ブリッジフレームT]
前ブリッジフレームTは、左右方向に延びてなり座フレーム本体Mを下から支持し得るものである。前ブリッジフレームTは、支持基部Bの前部において当該支持基部Bに対して前後方向に回転可能に支持されている。
前ブリッジフレームTは、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲した湾曲形状部分5aを有した第二のブリッジフレーム本体たる前ブリッジフレーム本体5と、前ブリッジフレーム本体5における左右方向中央部から下方に突設され支持基部Bに設けられた前軸たる前リンク軸j2を保持し得る前軸保持部6とを備えたものである。
前ブリッジフレームTにおける左側の側部には、座Dを脚Aに対して上下昇降させ得る座昇降用の操作レバーVが配設されている。
(前ブリッジフレーム本体5)
前ブリッジフレーム本体5は、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲した湾曲形状部分5aと、湾曲形状部分5aの左右両端部から上方に延出し上端部が座フレーム本体Mにおける左右の座側フレーム部m1に接続した左右の起立壁5b、5cとを備えたものである。
前ブリッジフレーム本体5には、座昇降用の操作レバーVを支持し得る操作レバー支持部51が設けられている。
湾曲形状部分5aは、正面視において逆アーチ状をなしたものである。湾曲形状部分5aは、平面視及び底面視において、左右方向に略直線状に延びてなるものである。湾曲形状部分5aは、正面視において略同一の厚み寸法をなして左右方向に延びている。
左右の起立壁5b、5cは、座フレーム本体Mと湾曲形状部分5aとの間を繋いでいる。左右の起立壁5b、5cの上端部は、左右の座側フレーム部m1における前端部に接続している。この実施形態では、操作レバーVが、左の起立壁5bに配置されている。左の起立壁5bの前後方向の幅寸法は、右の起立壁5cの前後方向の幅寸法よりも大きく設定されている。
左の起立壁5bは、左右方向に貫通する矩形状の貫通孔5dを備えている。左の起立壁5bの内面には、操作レバーVを回転可能に支持し得る操作レバー保持部材Zが取り付けられるようになっている。
操作レバーVは、操作レバー支持部51において支持されるものである。操作レバーVは、左の起立壁5bに形成された貫通孔5dを通じて外方に突出した操作端tnと、基端部vaに突設されレバー保持部材Zに枢支される前方及び後方に延びたレバー軸j6と、基端部vaにおけるレバー軸j6の下に配設されたワイヤー支持部wsとを備えている。ワイヤー支持部wsは、脚Aに設けたガススプリングa3に対して操作力を伝達するワイヤーwyの端部wytを支持し得るものである。
操作レバー支持部51は、左の起立壁5bの内側面、及び、湾曲形状部分5aの左端部に装着され操作レバーVの操作端tnを上下方向に回転可能に支持し得るレバー保持部材Zを備えている。
レバー保持部材Zは、操作レバーVの基端部vaに配されたレバー軸j6を回転可能に支持し得る軸支持部z1と、ワイヤーwyを左右方向に連通させるワイヤー連通路z2と、内側部に穿設され湾曲形状部分5aに螺着されるねじv5が挿通されるねじ挿通孔h5と、外側部に穿設され左の起立壁5bにおける上部に螺着されるねじv6が挿通されるねじ挿通孔h6とを備えている。レバー保持部材Zには、操作レバーVの基端部vaを収容し得る収容空間zaが形成されている。
操作レバーVは、使用者の手指による操作により操作端tnが上動すると、ワイヤー支持部wsに支持されたワイヤーwyの端部wytが操作端tn側に引っ張られる。そして、操作レバーVにより作動したワイヤーwyは、支持基部Bの後端部に枢支された押下部材psを回転させるとともに押下部材psによりガススプリングa3の作動ピンを下方に押圧し得るものとなっている。
この実施形態では、操作レバーVにより作動し得るワイヤーwyが、前ブリッジフレームTの湾曲形状部分5a及び支持基部Bの上に位置するように設けられているので、外部から目立ち難くなっている。
(前軸保持部6)
前軸保持部6は、湾曲形状部分5aの左右方向中央部から下方に垂下するように設けられたものである。前軸保持部6には、左右方向に延びてなる軸挿通孔61が設けられている。
前リンク軸j2は、前軸保持部6の軸挿通孔61に挿入された状態で、その両端部がリンク部材2における左リンク材2a及び右リンク材2bに挟持されている。つまり、前軸保持部6は、左リンク材2a及び右リンク材2bに配設されるものである。換言すれば、前軸保持部6における左右の幅寸法は、リンク部材2における左右の幅寸法よりも小さく設定されている。
<座本体P>
座本体Pは、座フレーム本体Mの上に配される座中間枠体p1と、座中間枠体p1の上に配された座クッションp2と、これら座中間枠体p1及び座クッションp2の上面側及び側面側を被覆する外装材である座張地p3とを備えたものである。
座中間枠体p1は、平面視において座フレーム本体Mと略同一形状をなす外枠部p11と、外枠部p11の内側に張り設けられた可撓性を有するメッシュ状の張材p12とを備えている。なお、図18において、張材p12は、他の部位を符号を用いて説明する便宜上、粗い網目に表示させてある。
座クッションp2は、ウレタン等の発泡材により平面視略矩形状に形成されたものであり、所定のクッション性を発揮し得る既知の構成のものである。座クッションp2の中央部は、座中間枠体p1における伸縮性のある張材p12により下から支持されている。
座張地p3は、布材により縫製されたものである。座張地p3の端部すなわち周端縁は、座中間枠体p1における外枠部p11の下面側に収容され、座中間枠体p1の外枠部p11と座フレームSの座フレーム本体Mとによって挟持され得るものとなっている。
着座者により下向きの荷重を受けると、座本体Pは、座張地p3及び座クッションp2の中央部が下方に押圧される結果、座中間枠体p1の張材p12が下方に撓み変形することになる。座中間枠体p1の下に配された座フレーム本体Mは、外枠部p11に対応した枠状をなしており、当該座フレーム本体Mを支持する前ブリッジフレームT及び後ブリッジフレームJはそれぞれ下方に向けて凸をなすように湾曲した形態をなしている。
このため、座本体Pの中央部が着座者の荷重を受けて下方に大きく撓んだ場合でも、座フレーム本体Mは張材p12を配した座中間枠体p1と協働して座本体Pにおける中央部の撓みを一定範囲で許容しつつ当該座本体Pの周縁部を好適に支持し得るものとなっている。しかも、下方に向けて湾曲した前ブリッジフレームT及び後ブリッジフレームJは、それぞれ下方に撓んだ座本体Pに対して干渉し難い好適な形態をなしている。
<<背凭れE>>
背凭れEは、合成樹脂により形成された背凭れ本体Qと、背凭れ本体Qを被覆する外装材たる張地Rとを備えたものである。背凭れEは、支持体Cを介して、支持基部Bに対して前後方向に回転可能に支持されたものである。
<背凭れ本体Q>
背凭れ本体Qは、着座者の背面側に位置し着座者の背中を後側から支持し得る形状を有した背凭れ基部7と、背凭れ基部7の下に設けられ平面視及び底面視において略コ字状をなし支持体Cに接続される接続部8とを備えたものである。
接続部8は、左右に対をなし前後方向に延びてなる左右の側接続部分81と、左右の側接続部分81の後端部間を繋ぐ後接続部分82とを備えている。そして、左右の側接続部分81の各内側部が、支持体Cにおける側フレームの外側部に嵌合し得るとともに後接続部分82の前部が支持体Cにおける後フレームLの後側部に嵌合し得るものとなっている。
背凭れEの接続部8は、支持体Cの側部に設けられた前後方向に延びるレール状の位置決め突起k11にガイドされ、支持体Cの後部に差し込まれるようにスライドしつつ取り付けられるものとなっている。
接続部8は、左右の側接続部分81及び後接続部分82によって、全体として平面視略コ字状をなす形態をなしている。接続部8は、左右の側フレームK及び後フレームLにより構成された全体として平面視凸形状をなす支持体Cの後部に対して、外側から嵌合し得るものとなっている。
換言すれば、背凭れ本体Qは、支持体Cに設けられた背凭れ取付用の嵌合部に外嵌し得る外嵌部81a、82aを左右の側接続部分81の内側部及び後接続部分82の前部に設けたものである。
左右の側接続部分81の外嵌部81aは、上下方向中間部に設けられ支持体Cにおける左右の側フレームKに形成された位置決め突起k11が嵌合し得る凹陥部81bと、凹陥部81bの上下に設けられ張地Rの端部を保持し得る張地保持部81cと、位置決め突起k11のねじ挿通孔h2を通過したねじv2が螺着するナット部n2とを備えている。張地保持部81cには、例えば、合成樹脂製の帯状部材(図示せず)が縫着された張地Rの端部が押し込まれるものとなっている。
なお、左右の側接続部分81の前端部には、張地Rの端部を収容可能な張地端部収容空間81dが形成されている。左右の側接続部分81における前端部の外側端縁には、張地Rの端部を張地端部収容空間81dに導入し易くするための切欠81eが形成されている。
後接続部分82の外嵌部82aは、上下方向中間部に設けられ支持体Cにおける後フレームLに形成された位置決め突起L11が嵌合し得る凹陥部82bと、凹陥部82bの上下に設けられ張地Rの端部を保持し得る張地保持部82cと、位置決め突起L11のねじ挿通孔h3を通過したねじv3が螺着するナット部n3とを備えている。張地保持部82cには、例えば、合成樹脂製の帯状部材(図示せず)が縫着された張地Rの端部が押し込まれるものとなっている。
なお、この実施形態では、背凭れ本体Qが、背凭れ基部7の主要部を構成する中央部材q1と、中央部材q1の左右両側部に止着された左右のサイド部材q2とによって構成されている。サイド部材q2の内側部は、中央部材q1の外側部に内嵌した状態でねじv7により中央部材q1に対して固定されている。中央部材q1は、サイド部材q2よりも可撓性の優れた合成樹脂により形成されている。サイド部材q2は、前方に突出した左右の側接続部分81を含む部材であるため、中央部材q1よりも強度に優れた合成樹脂により形成されている。
<張地R>
張地Rは、背凭れ本体Qの略全体を被覆し得る袋状のものであり、内部にシート状のクッション材(図示せず)を添着させてなる布材により縫製されたものである。
なお、張地Rは、適宜の構造のものを採用することができる。張地Rとしては、例えば、二枚の布材間にクッション性のある素材を配した上でキルティングを施したものなどを挙げることができる。
背凭れ本体Qの外嵌部81a、82aと支持体Cの嵌合部とは、張地Rの端部すなわち開口端となる下端部近傍が背凭れ本体Qと支持体Cとの間に挟まれた状態で、嵌合したものとなっている。また、張地Rの下端縁における左右側端部分は、背凭れ本体Qにおける左右の側接続部分81の前端部に形成された空間たる張地端部収容空間81dに収容され支持体Cにおける後ブリッジフレーム本体3を構成する本体両端部分3bの背面によって閉塞されるようになっている。
<<肘掛けF>>
肘掛けFは、側面視において矩形枠状をなし上端部に上向きの肘当てf11を備えた肘掛け本体f1と、肘掛け本体f1における下端部の前部から下方に向けて延設された肘掛けアームf2とを備えたものである。
肘掛けアームf2は、下端部である基端部f21が後ブリッジフレームJに設けた肘掛け取付部32に接続するものとなっている。肘掛けアームf2の基端部f21は、後ブリッジフレームJの凹所b1に内嵌する形態をなしている。
肘掛けアームf2の基端部f21は、上面側に突設された左右方向に延びてなる位置決め突起f22と、上下方向に貫通し位置決め突起f22の前後に設けられたねじ挿通孔h1とを備えている。基端部f21の位置決め突起f22は、後ブリッジフレームJにおける凹所b1の上部壁b12に形成されたガイド凹部b17と係合し得るものとなっている。
<<ロッキング機構Rc>>
ロッキング機構Rcは、背凭れEの傾動動作に座Dを同期して動かすためのものである。
椅子に設けられたロッキング機構Rcは、支持基部Bと、支持基部Bに主軸j1を介して支持された支持体Cと、支持基部本体1に枢支されたリンク部材2に対して前リンク軸j2を介して支持されるとともに支持体Cに対して座支持軸j4を介して支持された座Dと、支持体Cに対して取り付けられた背凭れEを主体に構成されたものである。
この実施形態のロッキング機構Rcは、主軸j1の前に座支持軸j4を配するとともに主軸j1の前に支持基部本体1に対して後リンク軸j3を介して回転可能に支持されたリンク部材2を配している。そのため、ロッキング機構Rcは、いわゆる体重感知式のものであり、通常姿勢から背凭れEを後傾させた際に、座Dが後方に移動しつつ全体的に上昇するように構成されている。
また、背凭れEは、支持体Cに対して嵌合し強固に一体化した構成をなしているため、支持体Cとともに支持基部Bに対して回動し得るものとなっている。
本実施形態の椅子は、左右方向に延びてなる前ブリッジフレームT、及び、左右方向に延びてなる後ブリッジフレームJにより枠状をなす座フレーム本体Mを下から支持し得る構成をなしている。
このため、着座面を有する座本体Pが下方に撓み得る空間spを形成するための設計の自由度に優れたものとなっている。前ブリッジフレームT、及び、後ブリッジフレームJは、それぞれ平面視において、左右方向に略直線状に延びているため、形状を複雑化させることなく強度を確保する設計を行い易いものとなっている。
しかも、左右方向に延びてなる前ブリッジフレームTの左右方向中間部に前軸保持部6を設けるとともに後ブリッジフレームJの左右方向中間部に主軸保持部4を設けるようにしている。そのため、椅子は、前軸保持部6や主軸保持部4を、前リンク軸j2や主軸j1を保持し得る強度を維持しつつ左右方向中央部に局所的に配設するための設計の自由度に優れたものとなっている。
つまり、この椅子は、前軸保持部6や主軸保持部4をそれぞれ左右方向中央部に局所的に単一化させている。このため、前軸保持部6や主軸保持部4は、左右方向の幅寸法を短く設計し易くなっている。
その結果、前軸保持部6や主軸保持部4を支持し得る支持基部Bの幅寸法も可及的に小さく設計し得るものとなっている。かかる構成をなす椅子は、支持基部Bをスリムですっきりした印象を与え得る好適な外観に設計し易いものとなっている。
特に、前軸保持部6や主軸保持部4は、左右方向中央部に単一の塊状に配しているため、支持基部本体1は単一の塊状をなす主軸保持部4の両側部に前軸支持部12を設ける構成を採るとともにリンク部材2は単一の塊状をなす前軸保持部6の両側部に左右のリンク材2a、2bを設ける構成を採るものとなる。そのため、支持基部Bは、全体が複雑化し難く比較的シンプルな形態を実現し易いものとなっている。
また、本実施形態の椅子は、座Dを前後方向に回転可能に支持し得る後ブリッジフレームJに肘掛け取付部32が設けられているのため、強度に優れた好適な位置に肘掛けFを支持させることができるものとなっている。
本実施形態の椅子は、環状フレーム部分w1を有した支持体Cに対して背凭れEが嵌合する構成をなしている。このため、環状フレーム部分w1を有した支持体Cを用いることにより、背凭れEを支持し得る強度を維持しつつ軽量化に優れた構造や好適な外観を得るための設計の自由度に優れた椅子を提供することができるものとなっている。
本実施形態の椅子は、左右方向に延びてなる前ブリッジフレームTの側部に操作レバーVを配置している。このため、座本体Pの着座面に近く使用者が操作し易い好適な位置に操作レバーVを配した椅子を提供することができるものとなっている。
以上説明したように、本実施形態に係る椅子は、座フレームSを有した座Dと、左右方向に延びてなり座Dの下に配設されて座フレームSを回転可能に支持し得るブリッジフレームたる後ブリッジフレームJとを備えたものである。そして、後ブリッジフレームJが、肘掛けFを取り付け得る肘掛け取付部32を備えている。
このため、本実施形態に係る発明であれば、強度に優れるとともに肘掛けFの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛けFを支持させ得る椅子を提供することができるものとなる。
つまり、座フレームSを回転可能に支持し得る後ブリッジフレームJが左右方向に延びてなるものであるため、肘掛けFを支持し得る強度を実現し易いものとなっている。しかも、座フレームSを回転可能に支持し得る位置に後ブリッジフレームJが配設されているため、当該ブリッジフレームJに肘掛けFを支持させるようにすることにより、肘掛けFにおける基端部f21と肘当てf11との間が過度に長くなることが好適に抑制され得るものとなっている。
肘掛け取付部32が、後ブリッジフレームJの両側端部に配されたものである。
このため、後ブリッジフレームJは、肘掛けFの基端部f21を装着し易いとともに肘掛けFの大型化を抑制し得る好適な位置に肘掛け取付部32を配したものとなっている。
肘掛け取付部32が、外側方に開放された凹所b1を備えたものであり、凹所b1に対して肘掛けFの基端部f21又はカバー材Gが内嵌し得るものとなっている。
このため、肘掛け取付部32が、肘掛けFの基端部f21を装着しやすい好適な形態をなしたものとなっている。
後ブリッジフレームJが、両側部において座Dを枢支する座支持軸j4を保持している。
このため、後ブリッジフレームJは、座Dを安定的に支持し得るように、当該座Dの両側部を支持し得る形態を実現し易いものとなっている。
後ブリッジフレームJが、脚Aの上端部に取り付けられた支持基部Bに対して主軸j1を介して前後方向に回転可能に支持されたものである。そして、側面視において、座支持軸j4が主軸j1よりも前に位置するように設定されている。
このため、本実施形態の椅子であれば、背凭れEの後傾動作に連動して座D及び後ブリッジフレームJが上方及び後方に移動し得るいわゆる体重感知式のロッキング機構Rcを好適に実現し得るものとなっている。
後ブリッジフレームJが、脚Aの上端部に取り付けられた支持基部Bに対して前後方向に回転可能に支持された支持体Cを構成するものとなっている。そして、支持体Cが、背凭れEを取り付け得る背凭れ取付部k1、L1、及び、肘掛け取付部32を設けたものである。
このため、後ブリッジフレームJを含んでなる支持体Cが、座D、背凭れE、及び、肘掛けFを好適に支持し得るものとなる。つまり、座Dと背凭れEとの間に支持体Cが介在しているものであるため、ロッキング機構Rcを構成するために背凭れEと座Dとを相対回転可能に連結させる構造をとる必要が無くなり、背凭れEや座Dの構造が大型化ないし複雑化することが好適に抑制されるだけでなく、支持基部Bの構造も大型化ないし複雑化し難いものとなっている。
支持体Cが、後ブリッジフレームJと、後ブリッジフレームJの左右両側部から後方に延出した左右の側フレームKと、左右の側フレームKの後端部間を繋ぐ後フレームLとを備えたものである。そして、背凭れ取付部k1、L1が、左右の側フレームK及び後フレームLの外側部に設けられている。
このため、支持体Cが剛性に優れた環状の構造をとり得るものとなり、背凭れ取付部k1、L1を好適な位置に配設し得るものとなっている。
後ブリッジフレームJが、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲したブリッジフレーム本体たる後ブリッジフレーム本体3と、後ブリッジフレーム本体3における左右方向中央部から下方に突設され支持基部Bに配された主軸j1を保持し得る主軸保持部4とを備えたものである。
このため、後ブリッジフレーム本体3は、座本体Pが下方に撓んでも当該座本体Pに干渉し難い好適な形態を採り得るものとなっている。しかも、主軸保持部4は、左右方向中央部に設けられているものであるため、主軸j1を下支持し得る支持基部Bの左右方向の寸法を可及的に小さくし得る設計の自由度に優れたものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
ブリッジフレームに備えた肘掛け取付部の具体的態様は種々の態様のものを適用することができるものであり、上述した実施形態に示されたものに限られるものではない。
例えば、肘掛け取付部が外方に突出した形態をなしたものであり、肘掛けの基端部がブリッジフレームに配した肘掛け取付部に対して外嵌するように構成されたものであってもよい。
支持体は、ブリッジフレームを備えたものであればよく、本実施形態に示された構造のものに限られるものではない。例えば、支持体は、左右の側フレームや後フレームを備えていないものであってもよい。
支持体を構成するブリッジフレームは適宜の形態に形成され得るものであり、上述した実施形態に示されるものに限定されるものではない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
3…後ブリッジフレーム本体
4…主軸保持部
5…前ブリッジフレーム本体
6…前軸保持部
32…肘掛け取付部
C…支持体
D…座
J…後ブリッジフレーム
M…座フレーム本体
S…座フレーム
T…前ブリッジフレーム

Claims (8)

  1. 座フレームを有した座と、左右方向に延びてなり前記座の下に配設されて前記座フレームを回転可能に支持し得るブリッジフレームとを備えた椅子であって、
    前記ブリッジフレームが、肘掛けを取り付け得る肘掛け取付部を備えている椅子。
  2. 前記肘掛け取付部が、前記ブリッジフレームの両側端部に配されたものである請求項1記載の椅子。
  3. 前記肘掛け取付部が、外側方に開放された凹所を備えたものであり、この凹所に対して前記肘掛けの基端部又はカバー材が内嵌し得る請求項2記載の椅子。
  4. 前記ブリッジフレームが、両側部において前記座を枢支する座支持軸を保持している請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記ブリッジフレームが、脚の上端部に取り付けられた支持基部に対して主軸を介して前後方向に回転可能に支持されたものであって、
    側面視において、前記座支持軸が前記主軸よりも前に位置するように設定されている請求項4記載の椅子。
  6. 前記ブリッジフレームが、脚の上端部に取り付けられた支持基部に対して前後方向に回転可能に支持された支持体を構成するものであって、
    前記支持体が、背凭れを取り付け得る背凭れ取付部、及び、前記肘掛け取付部を設けたものである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 前記支持体が、前記ブリッジフレームと、このブリッジフレームの左右両側部から後方に延出した左右の側フレームと、これら左右の側フレームの後端部間を繋ぐ後フレームとを備えたものであり、
    前記背凭れ取付部が、前記左右の側フレーム及び前記後フレームの外側部に設けられている請求項6記載の椅子。
  8. 前記ブリッジフレームが、正面視において下方に向かって凸をなすように湾曲したブリッジフレーム本体と、このブリッジフレーム本体における左右方向中央部から下方に突設され支持基部に配された主軸を保持し得る主軸保持部とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子。
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