JP2021043405A - 集音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より省スペースで収納・携行することができる集音器を提供する。【解決手段】 本発明の集音器は、ユーザの耳介に掛ける耳掛け部と、前記耳掛け部を覆うカバー部とを備え、前記耳掛け部及び前記カバー部は、複数の折り曲げ部により折り曲げ可能な板形状であり、前記耳掛け部と前記カバー部は、1又は複数個所に設けられた係合手段により係合可能な形状であり、前記耳掛け部と前記カバー部は、前記係合手段により前記耳掛け部と係合状態となると、所定の方向にのみ開口部が形成された形状となることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、集音器に関し、例えば、人間の耳介の周りに所定の方向からの音を集音するカバーを備えた耳掛け式の集音器に関する。
従来、人間の耳介の周りに所定の方向からの音を集音するカバーを備えた耳掛け式の集音器としては、例えば、特許文献1の記載技術が存在する。
特許文献1の集音器は、側方から見て概ね円板形を為す側壁とこの側壁の後ろ半部の円弧縁に沿って延びる周壁とから成る集音カバーと、側壁と平行な耳掛け部とが一体形成された形状となっている。
そして、特許文献1の集音器の耳掛け部をユーザの耳介に掛けることにより、集音カバーが耳介の周囲に配置され、集音カバーの開口部の方向(ユーザから見て前方方向)からの音が集音カバーの内面を反射し、ユーザの外耳道周辺に集音する。
これにより、特許文献1の集音器では、ユーザから見て前方方向の音を外耳道に集音すると共に、それ以外の方向からの音を抑制することができる。
特開2002−333889号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような集音器は、通常は日常使用するものではなく、コンサートや講演会等でのみ使用されるものであるため、可能な限り収納・携行する際に省スペースであることが望ましい。
そのため、より省スペースで収納・携行することができる集音器が望まれている。
本発明の集音器は、(1)ユーザの耳介に掛ける耳掛け部と、(2)前記耳掛け部を覆うカバー部とを備え、(3)前記耳掛け部及び前記カバー部は、複数の折り曲げ部により折り曲げ可能な板形状であり、(4)前記耳掛け部と前記カバー部は、1又は複数個所に設けられた係合手段により係合可能な形状であり、(5)前記耳掛け部と前記カバー部は、前記係合手段により前記耳掛け部と係合状態となると、所定の方向にのみ開口部が形成された形状となることを特徴とする。
本発明によれば、より省スペースで収納・携行することができる集音器を提供することができる。
実施形態に係る集音器を分解(展開)した状態で示す平面図である。 実施形態に係る集音器を分解(展開)した状態で示す側面図である。 実施形態に係る集音器を装着したユーザを正対する方向から見た図である。 実施形態に係る集音器を装着したユーザを側面から見た図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の正面図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の右側面図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の左側面図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の背面図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の平面図である。 実施形態に係る集音器を組み立てた状態の底面図である。 実施形態に係る係止片を含む部分の断面図である。 実施形態に係る係止部を含む部分の断面図である。 実施形態に係る当接端部を含む部分の断面図である。 実施形態に係る右耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その1)である。 実施形態に係る右耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その2)である。 実施形態に係る右耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その3)である。 実施形態に係る右耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その4)である。 実施形態に係る右耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その5)である。 実施形態に係る左耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その1)である。 実施形態に係る左耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その2)である。 実施形態に係る左耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その3)である。 実施形態に係る左耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その4)である。 実施形態に係る左耳用の集音器の組み立て手順について示した図(その5)である。 実施形態に係る集音器における貫通穴の利用形態の例について示した図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による集音器の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、この実施形態の集音器1を展開(分解)した状態で示す平面図である。
図2は、この実施形態の集音器1を展開(分解)した状態で示す側面図(図1の矢印Aの方向から見た場合の側面図)である。
図3は、集音器1を装着したユーザUを正対する方向から見た図である。
図4は、集音器1を装着したユーザUを側面(右方向)から見た図である。
図1、図2に示すように、集音器1は、図1に示すような板形状の状態から折り曲げる等して組み立てることで図2、図3に示すような、ユーザUの耳(耳介)に掛ける形式(以下、「耳掛け式」と呼ぶ)の集音器1として機能を発揮する形状となる。また、この実施形態の集音器1は、図1に示すような板形状から組み立て方(折り曲げ方;折り曲げる方向)を変更することで、右耳用又は左耳用に変形可能な構成となっている。すなわち、集音器1は、右耳用又は左耳用とで分解した状態では共通の構造となる。以下では、集音器1を右耳用に組み立てた状態の符号を1Rと図示し、集音器1を左耳用に組み立てた状態の符号を1Lと図示するものとする。
図5〜図10は、それぞれ集音器1(1R、1L)の正面図、右側面図、左側面図、背面図、平面図、底面図である。図5(a)〜10図(a)は、それぞれ集音器1Rの構成を示す図であり、図5(b)〜10図(b)は、それぞれ集音器1Lの構成を示す図である。
集音器1は図1に示すような板面を備える1枚の板(シート)により構成することができる。また、以下では、図2に示すように、集音器1の第1の面を1A、第2の板面を2Aと表す。さらに、図1では、集音器1を第1の面1Aから見た図となっているものとする。
集音器1に適用する素材については限定されないものであるが、例えば、種々の樹脂素材、紙、木材(木製の薄板)、紙やプラスチックの代替となる新素材等を適用することができる。集音器1の素材としては、軽量で可撓性を備える素材を用いることで組み立てやすくすることができる。また、集音器1の素材としては、樹脂製の素材を用いて一体成型加工(例えば、金型を用いた一体成型加工)することで、低コストで大量に製造することが可能となる。上記を鑑みると、集音器1に適用する素材としては、ポリプロピレン等の可撓性を備える樹脂を適用することが最も好適である。また、集音器1を製造する方法についても限定されないものであり、3Dプリンタ等を適用するようにしてもよい。また、集音器1について、複数の部位に分割して製造した後に連結(連結する手段は限定されない)する構成としてもよい。この実施形態の例では、集音器1は、ポロピロピレンを材料として用い、金型を用いた一体成型により製造されるものとして以下の説明を行う。
次に、集音器1の各部の構成について説明する。
図1に示すように集音器1には、折れ曲げ線としての折り曲げ部301〜310が設けられている。この折り曲げ部301〜310には、折り曲げやすくなるように他の部分よりもわずかに板厚が薄くなるように構成されている。言い換えると、折り曲げ部301〜310には溝(折り曲げ線に沿った溝)が設けられている。また、折り曲げ部301〜310には、それぞれ第1の面1A及び第2の面1Bのいずれの方向にも折り曲げやすくなるように、第1の面1A及び第2の面1Bの両側に溝が形成されているものとする。
図1に示すように、集音器1は、ユーザの耳介の上側に掛ける耳掛け部10と、耳掛け部10と共にユーザUの耳介を覆うカバー部20により構成されている。言い換えると集音器1、耳掛け部10とカバー部20とは1枚のシート上に形成されており、耳掛け部10とカバー部20との間は折り曲げ部301により折り曲げ自在に仕切られている(連結されている)。収音器1を構成するシートの面の一部には凹凸があるが、凹凸の無い大部分の領域の厚さは一定であるものとする。この収音器1を構成するシートの凹凸の無い部分の厚さは限定されないものであるが、ここでは1mmであるものとする。
この実施形態では、耳掛け部10は、1枚の板が2つの折り曲げ部302、303により、折り曲げ自在に仕切られた(連結された)3つの耳掛け板11〜13により構成されている。
また、この実施形態では、カバー部20は、大別すると1枚の板が3つの折り曲げ部304〜306により、折り曲げ自在に仕切られた(連結された)4つのカバー板21〜24により構成されている。さらに、図1に示すように、4つのカバー板21〜24は、カバー板21〜24の順に直列に連結されている。また、図1に示すように、カバー板22の外形は矩形であり、この矩形の中心位置P1から各角に放射状に形成された4つの折り曲げ部307〜310により仕切られている。言い換えると、カバー板22は、折り曲げ部307〜310により仕切られた4つのカバー片221〜224により形成されている。
図1に示すように、耳掛け部10には、折り曲げ部301〜306を折り曲げることによりカバー部20と当接可能な4つの辺にそれぞれ、カバー部20と係合可能な係止片401〜404が設けられている。また、図1に示すように、カバー部20には、折り曲げ部301〜306を折り曲げることにより耳掛け部10と当接可能な4つの辺にそれぞれ、耳掛け部10と係合可能な係止部501〜504が設けられている。すなわち、集音器1では、折り曲げ部301〜306を折り曲げることにより、耳掛け部10の係止片401〜404を、それぞれカバー部20の係止部501〜504に係合させることができる。言い換えると、集音器1では、係止片401〜404と係止部501〜504により、集音器1を組み立てた状態(図5〜図10等参照)を保持する係合手段(以下では、「保持手段」とも呼ぶ)を構成されている。
次に、図11、図12を用いて、係止片401〜404と係止部501〜504の構成について説明する。
図11は図1のA−A’線矢視断面図であり、図12は図1のB−B’線矢視断面図である。すなわち、図11は、図1に示す係止片402を含む断面図となっており、図12は、図1に示す係止部503の断面図となっている。
なお、ここでは、係止片401〜404は全て同じ形状であるものとして説明する。また、ここでは、係止部501〜504は全て同じ形状であるものとして説明する。
図1に示すように、耳掛け部10において、カバー部20に対向する4辺(折り曲げることによりカバー部20と当接可能な各辺)からそれぞれ略矩形の係止片401〜404が突出している。また、図2に示すように、カバー部20において、耳掛け部10に対向する4辺(折り曲げることにより耳掛け部10と当接可能な各辺)からそれぞれ略矩形の係止部501〜504が突出している。
図1、図12に示すように、係止部501〜504には、それぞれ係止片401〜404を挿入(係合)させるための貫通穴500aが設けられている。図1に示すように、この実施形態では、貫通穴500aの形状は、幅方向(カバー部20の辺と並行する方向)の辺がカバー部20の辺(突出する元となるカバー部20の辺)と並行となる略矩形であるものとする。またこの実施形態では、図1に示すように、貫通穴500aの幅方向(カバー部20の辺と並行する方向の寸法)をL23とする。さらに、図12に示すように、この実施形態では、貫通穴500aの長さ方向(カバー部20の辺と並行する方向の寸法;カバー部20から突出する方向の寸法;以下では、「長さ方向」又は「突出方向」と呼ぶものとする)の寸法をL21と表す。さらにまた、この実施形態では、係止部501〜504において、カバー部20から突出した先端から貫通穴500aまでの寸法をL22とする。
一方、それぞれの係止片401〜404の先端(耳掛け部10から突出した部分の先端)には、係止部501〜504の貫通穴500aに挿入して係合する(係合状態を保持する)ための係止爪400aが設けられている。以下では、それぞれの係止片401〜404において、カバー部20から先端への方向を先端側(先端方向)と呼び、その逆に先端からカバー部20への方向(係止片401〜404の根本部分400bへの方向)を根本側(根本方向)と呼ぶものとする。この実施形態では、図11に示すように、それぞれの係止片401〜404において、先端の係止爪400aより根本方向の部分(根本部分400b)の厚さの寸法をL12としている。それぞれの係止片401〜404において、根本部分400bの厚さL12は、貫通穴500aの長さ方向の寸法L21以下である必要がある。
そして、図11に示すように、それぞれの係止片401〜404では、係止爪400aは、根本部分400bから先端へ向けて徐々に厚さが厚くなるテーパ形状(このテーパ形状の部分を以下では、「テーパ部400c」とする)となっている。この実施形態では、図11に示すように、係止爪400aのテーパ形状で最も厚くなっている部分(以下、「最厚部」と呼ぶ)の厚さの寸法をL12と図示している。そして、図11に示すように、それぞれの係止片401〜404において、係止爪400aは最厚部から先端方向に向けて徐々に厚さが薄くなるテーパ形状(以下、このテーパ形状の部分を「テーパ部400d」とする)となっている。L11は、貫通穴500aの長さ方向の寸法L21よりも僅かに長い寸法である必要がある。
L11、L12、L21、L22の大小関係は図11、図12の通りであるが具体的な寸法については限定されないものである。そこで、この実施形態の例では、L11=1.34mm、L12=0.7mm、L21=0.8mm、L22=1.7mmであるものとして説明する。
貫通穴500aに係止爪400aの先端が押し込まれる外力がかかると、係止爪400aの先端のテーパ部400dにより貫通穴500aが長さ方向(突出方向)に広がる方向にわずかに変形し、係止爪400a部分が貫通穴500aを貫通することになる。係止爪400aが貫通穴500aを貫通すると、係止爪400aの根本方向のテーパ部400cが貫通穴500aの外縁部分に当接して、係止爪400aが貫通穴500aから抜けることを規制する。すなわち、外力により貫通穴500aに係止爪400aが貫通すると、その係止爪400aと貫通穴500aとが係合状態となる。
一方、係合状態の係止爪400aと貫通穴500aにおいて、係止爪400aが貫通穴500aから抜ける方向の外力がかかると、係止爪400aの根本部分400b側のテーパ部400cにより貫通穴500aが長さ方向(突出方向)にわずかに広がるように変形し、係止爪400a部分が貫通穴500aから抜けることになる。すなわち、係合状態の係止爪400aと貫通穴500aにおいて、外力により貫通穴500aから係止爪400aが抜かれると、係合状態が解除された状態(以下、「非係合状態」と呼ぶ)となる。
以上のように、集音器1では、係合手段(保持手段)が構成されている。
次に、この実施形態の例における集音器1R、1Lの形状(組み立てた状態の形状)に関するその他の設計思想について説明する。
図5〜図10では、集音器1の具体的な構成の例について記載しているが、集音器1の全体の寸法や各部の寸法・形状については、図5〜図10の例に限定されず、ユーザUの耳(耳介)に掛けて集音する機能を発揮する形状であれば良い。すなわち、集音器1の全体の寸法や各部の寸法・形状については、組み立てた状態で実際に使用するユーザの耳にストレス無くかけられるように調整されていることが望ましく、具体的な寸法や形状は限定されないものである。ここで、集音器1を組み立てた状態における全体のサイズの一例について説明する。
図5では、集音器1(1R)を組み立てた状態の高さ(正面図における縦方向の寸法)をLH、幅(正面図における横方向の寸法)をLWと図示している。また、図6では、集音器1(1R)を組み立てた状態の奥行(右面図における横方向の寸法)をLDと図示している。このとき、一般的な成人向けに集音器1を製造する場合、高さLH=90mm〜100mm、幅LW=40mm〜45mm、奥行LD=60mm〜65mm程度することが望ましい。
図1に示すように、耳掛け部10には、ユーザUの耳介の上側に当接する当接部700が形成されている。図1に示すように、当接部700は、人間の耳介の上側部分に対応する曲線形状の切り欠きが形成されている。図4、図5に示すように、集音器1は、耳掛け部10の当接部700をユーザUの耳介に掛けられる構成となっている。言い換えると、ユーザUの耳介の上側部分に、集音器1の耳掛け部10(当接部700)を載置可能な構成となっている。
そして、耳掛け部10(耳掛け板11〜13)には、当接部700に沿って、端部(端面)が鋭角のない丸みを帯びた形状に加工(以下、「パイピング加工」又は「面取り加工」とも呼ぶ)されている。図1では、耳掛け板11〜13で、当接部700を構成する部分(パイピング加工(面取り加工)された部分、以下、「当接端部」と呼ぶ)を、701〜703と図示している。
図13は、当接端部701〜703を含む断面(例えば、図1におけるC−C線矢視断面)について示した図である。
図13に示すように、当接端部701〜703は、耳掛け部10(耳掛け板11〜13)の本体部分よりも厚さ厚くなっており端面が丸みを帯びた形状に加工された状態となっている。具体的には、図13に示す当接端部701〜703は、断面が円形上に加工されている。図13では、当接端部701〜703の断面(円形)の直径をL31と図示している。これにより、この実施形態の集音器1(1R、1L)では、ユーザUが装着した際の違和感(耳介に当接する部分の感触の違和感)を軽減させる(快適な装着感を実現する)ことができる。この実施形態では、当接端部701〜703の断面の円形の直径L31を2mmであるものとして説明する。
図3に示すように、集音器1R、1Lでは、耳掛け部10及びカバー部20の形状は、ユーザUが装着した状態となるときに、ユーザUから見て前方方向にだけ音響を入射させるための開口部1Hが形成されるように形成なっている。これにより、集音器1R、1Lは、ユーザUが装着した状態となると、前方以外からの音響がカバー部20及び耳掛け部10によりある程度遮断され、概ね前方からの音響のみがこの開口部1Hから入射することになる。言い換えると、集音器1R、1Lは、ユーザUに対して主として前方からの音響のみを聴取させることができる。これにより、集音器1R、1Lを装着したユーザUは前方からの音響のみに集中して聴取することができる。
図5〜図10に示すように、集音器1R、1Lでは、耳掛け部10とカバー部20とで対向する面(板面)同士で、いずれも平行しないように構成されている。具体的には、集音器1において、組み立てた状態で平行する面が発生しないように、各折り曲げ部301〜306の角度や、各板(耳掛け板11〜13、カバー板21〜24)の辺の角度等が調整されている。これにより、集音器1R、1L内部でいわゆるフラッターエコー等の音響障害の発生(装着したユーザUが聴取する際の音響障害)の発生を抑止して、良好な音響をユーザUの耳介(外耳道)に集めることができる。フラッターエコーとは、平行する面の間で音響が多重反射を起こすことで生まれる音響障害である。フラッターエコーが発生すると、ユーザUにとって、反響した音(エコー)が継続して聴こえることになる。
図5〜図10に示すように、集音器1R、1Lの内面の形状は、人間が手を耳に当てた際の形状(人間が耳に手を当てつつ掌を前に向けて前方の音を聞きやすくする際の手の内の形状)を抽象化したデザインが元となっている。言い換えると、集音器1R、1Lを装着したユーザUにとって、自分の手を耳に当てた際の音響を再現して聴かせることができる。これにより、この実施形態では、集音器1R、1Lを装着したユーザUに対して、より違和感の少ない音響を集音して聴かせることができる。
また、耳掛け部10においてこの当接部700の曲線については、実際に使用が想定されるユーザUの耳介の上部分の形状と一致するように調整されていることが望ましい。
図1、図5〜図10に示すように、耳掛け部10の下側部分(ユーザUが装着した際の下側となる部分)に、ユーザUの首に掛けるストラップ等の紐を通すことが可能な貫通孔600が形成されている。
図24は、集音器1(1R、1L)における貫通孔600の利用形態の例について示した図である。
図24は、1対の集音器1R、1Lのそれぞれの貫通孔600に、1本のストラップ800の両端を通した状態について示した図となっている。図24では図示されていないが、集音器1R、1Lのそれぞれの貫通孔600に貫通されたストラップ800の両端は、端部が貫通孔600から抜けないように集音器1R、1Lの内部で結び目が形成されているものとする。すなわち、図24に示す集音器1R、1Lは、貫通孔600の部分がストラップ800により連結されている。図24に示すように、ストラップ800により連結された集音器1R、1Lは、ストラップ800の部分をユーザUの首からかけることができる。すなわち、ユーザUは、集音器1R、1Lを装着しないときは、ストラップ800を首からかけた状態で保持すること等可能となるので、携帯する上での利便性が向上する。また、集音器1R、1Lにストラップ800を付けることにより、集音器1R、1Lの落下や紛失を抑止することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の集音器1の組み立て動作を説明する。
上述の通り、この実施形態の集音器1は、図1に示すように展開(分解)した1枚の板形状の状態から、組み立て方(折り曲げ方;折り曲げる方向)を変更することで、右耳用又は左耳用の集音器1R、1Lに変形する構成となっている。
ここでは、まず、図1に示す板形状の状態から右耳用の集音器1Rを組み立てる手順の一例について説明する。
図14〜図18は、図1に示す板形状の状態から右耳用の集音器1Rを組み立てる手順の一例について示した図である。すなわち、図14〜図18では、集音器1が外力(例えば、ユーザU等の人間の手)により折り曲げる等され、右耳用の集音器1Rとして組み立てられる過程の一例を図示している。なお、図1に示す板形状の状態から右耳用の集音器1Rを組み立てられる際には、全ての折り曲げ部301〜310は、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられる。
まず、図1の状態(展開した板形状の状態)から、折り曲げ部301が、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられたものとする(ステップS101)。そうすると、集音器1は、図14のような状態となる。
そして、図14の状態の集音器1から、折り曲げ部302が、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられると、カバー部20のカバー板22と、耳掛け部10の耳掛け板11とが当接可能な状態となる。ここで、耳掛け板12の係止片402(係止爪400a)が、第1の面1Aの側から、カバー板22の係止部502(貫通穴500a)に挿入され、係止片402と係止部502とが係合したものとする(ステップS102)。そうすると、集音器1は、図15の状態となる。
そして、図15の状態の集音器1から、折り曲げ部304が、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられると、カバー部20のカバー板21と、耳掛け部10の耳掛け板11とが当接可能な状態となる。ここで、耳掛け板11の係止片401(係止爪400a)が、第1の面1Aの側から、カバー板21の係止部501(貫通穴500a)に挿入され、係止片401と係止部501とが係合したものとする(ステップS103)。そうすると、集音器1は、図16の状態となる。
そして、図16の状態の集音器1から、折り曲げ部305が、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられると、カバー部20のカバー板23と、耳掛け部10の耳掛け板12とが当接可能な状態となる。ここで、耳掛け板12の係止片403(係止爪400a)が、第1の面1Aの側から、カバー板23の係止部503(貫通穴500a)に挿入され、係止片403と係止部503とが係合したものとする(ステップS104)。そうすると、集音器1は、図17の状態となる。
そして、図17の状態の集音器1から、折り曲げ部303、306が、第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げられると、カバー部20のカバー板24と、耳掛け部10の耳掛け板13とが当接可能な状態となる。ここで、耳掛け板13の係止片404(係止爪400a)が、第1の面1Aの側から、カバー板24の係止部504(貫通穴500a)に挿入され、係止片404と係止部504とが係合したものとする(ステップS105)。そうすると、集音器1は、図18に示す右耳用の集音器1Rとして組み立てることができる。
なお、各係合手段(係止片401〜404と係止部501〜504)を係合する順序は、図14〜図18の例に限定されるものではなく、種々の順序パターンを適用することができる。また、集音器1Rを組み立てる過程で、カバー板22を構成する折り曲げ部307〜310も僅かに第1の面1Aの側が谷となるように折り曲がる。すなわち、集音器1では、カバー部20のカバー板22に、折り曲げ部307〜310による弾性(柔軟性)を持たせることで、他の部分の歪み等を吸収させ、各係合手段(係止片401〜404と係止部501〜504)の位置合わせを容易としている。
次に、まず、図1に示す板形状の状態から左耳用の集音器1Lを組み立てる手順の一例について説明する。
図19〜図23は、図1に示す板形状の状態から左耳用の集音器1Lを組み立てる手順の一例について示した図である。すなわち、図19〜図23では、集音器1が外力(例えば、ユーザU等の人間の手)により折り曲げる等され、左耳用の集音器1Lとして組み立てられる過程の一例を図示している。なお、図1に示す板形状の状態から左耳用の集音器1Lを組み立てられる際には、全ての折り曲げ部301〜310は、第2の面1Bの側が谷となるように折り曲げられ、さらに、全ての係止片401〜404(係止爪400a)が第2の面1Bの側から係止部501〜504(貫通穴500a)に挿入(第2の面1Bの側から係合)される点で、右耳用の集音器1Rと異なっているがそれ以外の手順は同様である。
まず、図1の状態(展開した板形状の状態)から、折り曲げ部301、302が折り曲げられ、係止片402と係止部502とが係合させられたものとする(ステップS201、S202(図19、図20参照))。
そして、図20の状態の集音器1から、折り曲げ部304が折り曲げられ、係止片401と係止部501とが係合させられたものとする(ステップS203(図21参照))。
そして、図21の状態の集音器1から、折り曲げ部305が折り曲げられ、係止片403と係止部503とが係合させられたものとする(ステップS204(図22参照))。
そして、図22の状態の集音器1から、折り曲げ部303、306が折り曲げられ、係止片404と係止部504とが係合したものとする(ステップS205(図23参照))。
以上のように、集音器1は、左耳用の集音器1Lとして組み立てることができる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(A−3−1)この実施形態の、集音器1は、図1に示す1枚のシートの状態から折り紙のように折り曲げ、各係合手段を係合させることにより組み立て、使用後に各係合手段の係合状態を解除して、元の板形状の状態に戻すことができる。これにより、この実施形態の集音器1を使用するユーザUは、収納する際(例えば、外出時に鞄の中に収納したり、大量に運搬する際に収納用箱に収納する際)、より省スペースで収納することができる。
(A−3−2)この実施形態の、集音器1は、製造時には1枚のシートの状態で完成となるため、表面加工(例えば、印刷、着色、箔押し等の表面加工)が容易になる。具体的には、例えば、集音器1について、文字列(例えば、企業名、商品名、キャラクター名等)や、任意の画像(例えば、企業や商品のロゴ等)を形成(例えば、印刷や箔押し等により形成)することが容易となる。これは、集音器1が全て平面的な板(耳掛け板11〜13、カバー板21〜24)で構成されているため可能となることである。仮に、集音器1R、1Lを完成品の形状で一体成型するとした場合、立体的な形状の表面に対して表面加工することは容易ではないが、この実施形態の集音器1R、1Lは厚紙程度の厚さの板形状であるため、通常の紙の表面加工を行う装置(例えば、プリンタやプロッタ等の印刷装置)を用いて印刷したり、平面形状のシールを張り付けることができる。
(A−3−3)集音器1は、組み立て方(折り方及び係合手段の係合の仕方)を変更することで、1種類の板形状(シート形状)の状態から、右耳用の集音器1Rと左耳用の集音器1Lとして組み立てることができる。例えば、この実施形態の集音器1では、全ての折り曲げ部301〜310について第1の面1Aの側が谷となるように折り曲げ、各係合手段(係止片401〜404及び係止部501〜504)について第1の面1Aの側から係合(係止爪400aを貫通穴500aに挿入)させることで右耳用の集音器1Rを完成させることができる。また、例えば、この実施形態の集音器1では、全ての折り曲げ部301〜310について第2の面1Bの側が谷となるように折り曲げ、各係合手段について第2の面1Bの側から係合させることで左耳用の集音器1Lを完成させることができる。
これは、集音器1において、係止部501〜504(貫通穴500a)が第1の面1Aと第2の面1Bの両側から係止片401〜404(係止爪400a)の係合(挿入)を受け入れ可能な構造になっていることにより実現されている。
従来の耳掛け式の集音器では、必ず右耳用のカバーと左耳用のカバーが一対の構成となっているため、右耳用と左耳用と別個に製造する必要があったが、この実施形態の集音器1は右耳用と左耳用で共通の板形状(シート形状)を製造すればよいため、従来よりも低コストで製造することができる。また、この実施形態の集音器1では、右耳用と左耳用を区別する必要がないため、流通コストを低減させることもできる。さらに、この実施形態の集音器1では、右耳用と左耳用を区別する必要がないため、ユーザにとっての利便性も向上する。例えば、ユーザが複数組の集音器1を管理する際に、右耳用と左耳用で別個に管理する必要がない。
(A−3−4)この実施形態の集音器では、係合手段(係止片401〜404及び係止部501〜504)が一体的に形成されているため、別途の部品(例えば、留め具等)が必要なく、製造コストの低減やユーザの利便性向上を実現している。
(A−3−5)従来の耳掛け式の集音器は「目立たてずに隠す」ことを目的としたデザインが多かったが、この実施形態の集音器1では、装飾性の高いデザインを採用することにより、アクセサリーとしてむしろ付けている状態を強調することが可能となる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、カバー部20に係止部501〜504を設け、耳掛け部10に係止片401〜404を設けているが、係止部501〜504と係止片401〜404の位置を逆としてもよい。
(B−2)上記の各実施形態では、カバー部20と耳掛け部10とを係合する係合手段として、係止爪400aと貫通穴500aを適用する例について説明したが、他の方式の係合手段を適用するようにしてもよい。例えば、集音器1において、他の部品(例えば、ネジ、ピン、クリップ等)を用いて2つの辺(カバー部20の辺と耳掛け部10の辺)を係合する手段を適用するようにしてもよい。
(B−3)上記の各実施形態では、耳掛け板13は折り曲げ部により3つの領域に分割され、カバー部20は折り曲げ部により7つの領域に分割されているが、耳掛け板13及びカバー部20を分割する数については限定されない。
1、1R、1L…集音器、1A…第1の面、1B…第2の面、1H…開口部、10…耳掛け部、11〜13…耳掛け板、20…カバー部、21〜24…カバー板、221〜224…カバー片、301〜310…折り曲げ部、400a…係止爪、400b…根本部分、401〜404…係止片、500a…貫通穴、501〜504…係止部、600…貫通孔、700…当接部、701〜703…当接端部、800…ストラップ。

Claims (5)

  1. ユーザの耳介に掛ける耳掛け部と、前記耳掛け部を覆うカバー部とを備え、
    前記耳掛け部及び前記カバー部は、複数の折り曲げ部により折り曲げ可能な板形状であり、
    前記耳掛け部と前記カバー部は、1又は複数個所に設けられた係合手段により係合可能な形状であり、
    前記耳掛け部と前記カバー部は、前記係合手段により前記耳掛け部と係合状態となると、所定の方向にのみ開口部が形成された形状となる
    ことを特徴とする集音器。
  2. 前記耳掛け部と前記カバー部は1枚のシートに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の集音器。
  3. 前記シートで、前記耳掛け部と前記カバー部の間は1つの折り曲げ部により仕切られた構造となっていることを特徴とする請求項2に記載の集音器。
  4. 全ての前記係合手段は、前記耳掛け部又は前記カバー部のいずれか一方に形成された係止片と、他方に形成された前記係止片の挿入を受け入れて係合する係止部により構成されており、前記係止部は前記シートの第1の面の側及び前記シートの第2の面の側の両方の側から前記係止片の挿入を受け入れて係合可能であることを特徴とする請求項3に記載の集音器。
  5. 前記折り曲げ部を折り曲げる際の方向を変更することで、右耳用又は左耳用として組み立て可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の集音器。
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