JP2021025514A - エンジンの排気系構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気後処理装置の昇温効果を得つつ、排気浄化体を流れる排気の圧力損失上昇に伴う排気ガス漏れを効果的に防止する。【解決手段】エンジン10から排出される排気が流入する排気マニホールド20と、排気マニホールド20に接続されると共に、排気浄化体45を有する排気後処理装置30と、排気により駆動するタービンを有すると共に、タービンを収容するタービンハウジング61を排気後処理装置30に連通路51を介して接続された過給機60と、排気マニホールド20と連通路51とを接続し、排気マニホールド20に流入する排気を排気後処理装置30から迂回させて連通路51に導入するバイパス通路53と、バイパス通路53に設けられており、排気浄化体45を流れる排気の圧力損失が所定値を超えると、閉弁状態から開弁状態に切り替わることにより、排気の流路を排気後処理装置30からバイパス通路53に切り替える流路切替弁90とを備えた。【選択図】図1

Description

本開示は、エンジンの排気系構造に関する。
一般に、エンジンの排気通路には、過給機のタービンや排気後処理装置等が設けられており、排気後処理装置には、酸化触媒やパティキュレイト・フィルタ(以下、フィルタ)等が設けられる場合がある。例えば、特許文献1には、排気マニホールドに接続された排気通路に、排気上流側から順に、排気後処理装置のフィルタ、過給機のタービンを配置した構造が開示されている。
特開2008−088858号公報
上記文献記載の構造のように、過給機のタービンよりも排気上流側に排気後処理装置を配置すれば、タービンを通過する前の高温排気ガスを排気後処理装置に直接的に導入できるようになり、排気後処理装置の昇温効果を得ることができる。
しかしながら、排気後処理装置の下流に過給機という、ある種の絞りが配置されるため、通常時の圧力が高くなる。このため、排気後処理装置のフィルタに粒子状物質(Particulate Matter:以下、PM)が大量に堆積した場合、或いは、フィルタに目詰まり等が発生した場合等には、フィルタを流れる排気ガスの圧力損失上昇に伴い、排気ガスが排気後処理装置を流れ難くなり、排気マニホールド内の圧力を上昇させることで、シール部からの排気ガス漏れや、エンジンの背圧上昇等を招く可能性がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、排気後処理装置の昇温効果を効果的に得つつ、排気浄化体を流れる排気の圧力損失上昇に伴う排気ガス漏れや背圧上昇を効果的に防止することができる排気系構造を提供することを目的とする。
本開示の排気系構造は、エンジンから排出される排気が流入する排気マニホールドと、前記排気マニホールドに接続されると共に、排気浄化体を有する排気後処理装置と、排気により駆動するタービンを有すると共に、該タービンを収容するタービンハウジングを前記排気後処理装置に連通路を介して接続された過給機と、前記排気マニホールドと前記連通路とを接続し、前記排気マニホールドに流入する排気を前記排気後処理装置から迂回させて前記連通路に導入するバイパス通路と、前記バイパス通路の流路を開閉可能に設けられており、前記排気浄化体を流れる排気の圧力損失が所定値を超えると、閉弁状態から開弁状態に切り替わることにより、排気の流路を前記排気後処理装置から前記バイパス通路に切り替える流路切替弁とを備えることを特徴とする。
また、前記連通路から分岐し、前記排気後処理装置を通過した排気の少なくとも一部を前記エンジンの吸気系に再循環させる排気再循環通路をさらに備えることが好ましい。
また、前記過給機は、吸気を圧送するコンプレッサ及び、該コンプレッサを収容するコンプレッサハウジングをさらに有しており、前記排気再循環通路は、前記コンプレッサハウジングよりも上流側の吸気通路に接続されていることが好ましい。
また、前記排気後処理装置は、酸化触媒と、該酸化触媒よりも排気下流側に配置されたフィルタと、該酸化触媒を通過した排気の温度を取得する排気温度センサと、をさらに備えており、前記流路切替弁は、前記排気温度センサにより取得される排気温度が所定の閾値温度に達すると、閉弁状態から開弁状態に切り替わることにより、排気の流路を前記排気後処理装置から前記バイパス通路に切り替えることが好ましい。
また、前記エンジンは、複数の気筒を直列に配置した多気筒エンジンであり、前記排気マニホールドは、前記エンジンの側部に気筒配列方向と平行に設けられると共に、気筒配列方向の一端側に下方に向けて開口する排気導出部を備えており、前記連通路は、前記排気マニホールドの前記排気導出部とは反対側の気筒配列方向の他端側に鉛直方向に設けられており、前記排気後処理装置は、前記排気マニホールドの下方に配置されると共に、上流側入口部を前記排気導出部の下端に、下流側出口部を前記連通路の下端にそれぞれ接続されており、前記過給機は、前記タービンハウジングを前記連通路の上端に接続されていることが好ましい。
本開示の技術によれば、排気後処理装置の昇温効果を効果的に得つつ、排気浄化体を流れる排気の圧力損失上昇に伴う排気ガス漏れや背圧上昇を効果的に防止することができる。
本実施形態に係るエンジンの排気系構造を示す模式的な斜視図である。 本実施形態に係る連通路部を示す模式的な断面図である。 他の実施形態に係る連通路部を示す模式的な断面図である。 他の実施形態に係るエンジンの排気系構造を示す模式的な側面図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るエンジンの排気系構造を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係るエンジン10の排気系構造を示す模式的な斜視図である。
[エンジン]
図1に示すように、エンジン10は、シリンダヘッドCH、シリンダブロックCB及び、クランクケースCA等を備えている。シリンダブロックCBには、何れも不図示のピストンを往復移動自在に収容する複数のシリンダ(気筒)が、図中矢印X方向に直列に配置されている。シリンダヘッドCHには、各シリンダに吸気を導入する不図示の吸気ポート及び、各シリンダから排気ガスを導出する不図示の排気ポートが設けられている。なお、以下では、シリンダの配列方向Xを、単にエンジン10の長手方向という。エンジン10は、多気筒エンジン又は単気筒エンジンの何れであってもよい。
[排気マニホールド]
シリンダヘッドCHの排気側の側部位には、排気マニホールド20が設けられている。排気マニホールド20は、各排気ポートから排出される排気ガスを集合させる排気集合部21を有する。排気集合部21は、エンジン10の長手方向と略平行に延設されている。排気集合部21の長手方向の一端側(図中右端側)には、排気集合部21に集合させた排気ガスを導出する排気導出部22が設けられている。また、排気集合部21の長手方向の他端側(図中左端側)には、詳細を後述する連通路部50が設けられている。
排気導出部22は、排気集合部21の一端側から下方に向けて略鉛直方向(図中Z方向)に延設されている、排気導出部22の下端には、下方に向けて開口する出口フランジ部23が設けられている。出口フランジ部23には、後述する排気後処理装置30の入口フランジ部35(上流側入口部)が、不図示のボルト・ナット等により締結固定される。
[排気後処理装置]
排気後処理装置30は、上流側から順に、上流側接続管部31と、上流側ケーシング32と、下流側ケーシング33と、下流側接続管部34とを備えている。
上流側ケーシング32及び、下流側ケーシング33は、略円筒状に形成されている。これら上流側ケーシング32及び、下流側ケーシング33は、互いに同軸上に設けられており、排気集合部21の直下方に排気集合部21と略平行に長手方向に配置されている。
上流側ケーシング32内には酸化触媒40が収容され、下流側ケーシング33内にはフィルタ45(本開示の排気浄化体の一例)が収容されている。また、上流側ケーシング32には、酸化触媒40を通過した排気ガスの温度(出口温度)を取得する排気温度センサS1が設けられ、下流側ケーシング33には、フィルタ45の前後差圧を取得する差圧センサS2,S3が設けられている。
酸化触媒40は、例えば、コーディエライトハニカム構造体等のセラミック製担体の表面に触媒成分等を担持して形成されており、排気ガス中に含まれるHCやCOを酸化する。酸化触媒40は、エンジン10の不図示のインジェクタによるポスト噴射よって未燃燃料(HC)が供給されると、これを酸化して排気温度を上昇させる。
フィルタ45は、例えば、多孔質性の隔壁で区画された多数のセルを排気の流れ方向に沿って配置し、これらセルの上流側と下流側とを交互に目封止して形成されている。フィルタ45は、排気ガス中のPMを隔壁の細孔や表面に捕集すると共に、差圧センサS2,S3により取得されるフィルタ45の前後差圧が所定の閾値差圧に達すると、堆積したPMを燃焼除去するフィルタ再生が実施される。
フィルタ再生は、例えば、エンジン10のポスト噴射によって上流側の酸化触媒40に未燃燃料を供給し、フィルタ45に流入する排気ガスの温度をPM燃焼温度まで上昇させることにより行われる。フィルタ再生時のポスト噴射量は、排気温度センサS1により取得される酸化触媒40の出口温度と、PM燃焼温度(目標温度)との偏差に基づいてフィードバック制御すればよい。なお、フィルタ再生は、前回のフィルタ再生実施からの累積走行距離又は走行時間が所定の閾値距離に達した場合等、所定のインターバル毎に実施してもよい。
上流側接続管部31は、略L字状に屈曲するエルボ管等で形成されている。上流側接続管部31の上端部には、入口フランジ部35が設けられている。入口フランジ部35は、排気マニホールド20の出口フランジ部23に、不図示のガスケット等を介してボルト・ナット等で締結固定される。
下流側接続管部34は、略L字状に屈曲するエルボ管等で形成されている。下流側接続管部34の上端部には、出口フランジ部36(下流側出口部)が設けられている。出口フランジ部36は、排気マニホールド20に設けられた連通路部50の入口フランジ部55に、不図示のガスケット等を介してボルト・ナット等で締結固定される。
すなわち、排気後処理装置30の上流側接続管部31を排気マニホールド20の排気導出部22に固定し、排気後処理装置30の下流側接続管部34を排気マニホールド20に設けられた連通路部50に固定することにより、排気後処理装置30を排気マニホールド20に吊り下げた状態で固定保持できるように構成されている。
これにより、固定用のステイ等を別途設けることなく、排気後処理装置30をエンジン10の側部に効果的に保持することが可能になる。また、排気後処理装置30を排気マニホールド20の下方に平行に配置することで、排気後処理装置30が排気マニホールド20の直下方の空間に効果的に収容されるようになり、排気後処理装置30を含めた排気系構造全体のコンパクト化が図られるようになる。
[過給機]
過給機60は、タービンハウジング61と、コンプレッサハウジング62と、軸受ハウジング63とを備えている。タービンハウジング61内には、排気ガスにより駆動する不図示のタービンが収容され、コンプレッサハウジング62内には、吸気を圧送する不図示のコンプレッサが収容されている。これらタービン及びコンプレッサは、軸受ハウジング63内に回転自在に軸支された不図示の回転軸により互いに一体回転可能に連結されている。
コンプレッサハウジング62の入口部には、不図示のエアクリーナ等を通過した新気を導入する上流側吸気管70(吸気通路)が接続されている。また、コンプレッサハウジング62の出口部には、不図示のインタークーラ等を介して吸気マニホールドに連通する下流側吸気管71が接続されている。タービンハウジング61の出口部64には、不図示の消音装置等を介して排気ガスを大気に導く下流側排気管72が接続されている。
[連通路部]
連通路部50は、排気集合部21の長手方向の他端側(図中左端側)に、好ましくは、排気マニホールド20と一体的に設けられている。連通路部50には、排気後処理装置30の下流側接続管部34と、タービンハウジング61の入口部65とを連通させる連通路51が略鉛直方向Zに貫通形成されている。すなわち、排気マニホールド20から導出される排気ガスが、排気後処理装置30を通過した後にタービンハウジング61内に導かれるように構成されている。
これにより、タービンを通過する前の高温状態の排気ガスが、排気後処理装置30の酸化触媒40に直接的に導入されるようになり、酸化触媒40の昇温効果を効果的に得ることができる。また、酸化触媒40の昇温効果が得られることで、酸化触媒40を活性温度域まで上昇させる昇温制御や、フィルタ再生に必要な燃料の消費量を削減することが可能となり、エンジン10の燃費性能を効果的に向上することができる。また、排気マニホールド20の直下流に排気後処理装置30の酸化触媒40を配置することで、エンジン10のポスト噴射によって未燃燃料を酸化触媒40に効率的に供給することが可能となり、排気管インジェクタを廃止することも可能になる。
また、排気後処理装置30の通過に伴い温度が低下した排気ガスを過給機60のタービンに導入することで、タービンの温度上昇を抑止することが可能となり、過給機60の信頼性を効果的に向上することができる。また、温度の低下により体積が減少した排気ガスをタービンに導入することにより、小型の過給機60を採用することが可能となり、コストの削減を図ることも可能になる。
また、排気後処理装置30よりも排気下流側に過給機60を配置したことで、軸受ハウジング63等からタービンハウジング61内にオイルが漏出した場合においても、当該オイルによるフィルタ45の目詰まり等を効果的に防止することが可能になる。さらに、タービンハウジング61を連通路部50の上部に固定し、過給機60及び排気後処理装置30を、排気マニホールド20を挟んで鉛直方向Zに対向配置することで、これら排気後処理装置30及び、過給機60を含めた排気系構造全体のコンパクト化を図ることも可能になる。
[排気再循環装置]
連通路部50には、連通路51から分岐する分岐通路52が設けられている。分岐通路52には、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation:以下、EGR)装置80が接続されている。具体的には、EGR装置80は、上流側EGR管81(排気再循環通路)と、EGRクーラ82と、下流側EGR管83(排気再循環通路)と、EGRバルブ84とを備えている。
上流側EGR管81は、その入口部を連通路部50の分岐通路52に接続されると共に、エンジン10の側面に沿って下方に向けて延設されている。上流側EGR管81の出口部は、EGRクーラ82の入口部に接続されている。
EGRクーラ82は、冷却水導入口部82Aと、冷却水導出口部82Bとを有する。EGRクーラ82は、EGRガスを冷却水との熱交換により冷却する。本実施形態において、EGRクーラ82は、排気後処理装置30の下方に平行に設けられており、排気後処理装置30及びEGR装置80を含めた排気系構造全体のコンパクト化が図られるようになっている。なお、EGRクーラ82は水冷式に限定されず、空冷式であってもよい。
下流側EGR管83は、EGRクーラ82の出口部と上流側吸気管70とを接続する。下流側EGRダクト83の出口側端には、EGRガス量を調整可能なEGRバルブ84が設けられている。
以上のように構成されたEGR装置80によると、排気後処理装置30よりも下流側の連通路部50に上流側EGR管81を接続することにより、排気後処理装置30の通過に伴い温度が低下した排気ガスをEGRガスとして取り出せるように構成されている。これにより、EGRクーラ82の容量の小型化、或いは、EGRクーラ82を廃止することが可能となり、コストの削減を図ることが可能になる。また、下流側EGR管83をブースト圧の影響を受けないコンプレッサよりも上流側の上流側吸気管70に接続することにより、下流側EGRダクト83にリードバルブ等の逆止弁を設けることなく、EGRガスを吸気系に効率的に再循環させることが可能になる。また、フィルタ45で煤等のPMが除去された排気ガスをEGRガスとして再循環させることで、EGRクーラ82や過給機60のコンプレッサに煤等が付着することを効果的に防止することも可能になる。
[バイパス通路]
連通路部50には、排気マニホールド20の排気集合部21と連通路51とを接続し、排気ガスを排気後処理装置30から迂回させて過給機60のタービンに直接的に導くバイパス通路53が設けられている。以下、バイパス通路53の詳細を図2に基づいて説明する。
図2は、本実施形態に係る連通路部50を示す模式的な断面図である。なお、図中の符号EPは、シリンダヘッドCHに設けられた排気ポートを示している。
図2に示すように、バイパス通路53は、排気集合部21の長手方向の端部(図中左端部)と連通路51とを接続する。バイパス通路53には、バイパス通路53の流路を開放又は閉塞可能な非常用逃し弁90(流路切替弁)が設けられている。
非常用逃し弁90は、バイパス通路53の段差部54に着座する弁体91と、弁体91を段差部54に向けて付勢するスプリング92とを備える簡素な構造で構成されている。フィルタ45(図1参照)の前後差圧が所定圧以下のときは、図2(A)に示すように、弁体91がスプリング92の付勢力によって段差部54に押し付けられ、非常用逃し弁90は弁体91によりバイパス通路53の流路を閉塞する閉弁状態とされる。
非常用逃し弁90が閉弁状態のときは、排気ポートEPから排気マニホールド20の排気集合部21内に流れ込む排気ガス(図中矢印参照)は、排気後処理装置30を通過した後、連通路部50の連通路51を経由して過給機60のタービンハウジング61(図1参照)に導入される。
一方、排気後処理装置30のフィルタ45(図1参照)にPMが大量に堆積した場合、或いは、目詰まり等が生じ、フィルタ45(図1参照)の前後差圧(フィルタ45を流れる排気の圧力損失)が所定圧(前述のフィルタ再生開始条件の閾値差圧よりも高い値)を超えると、排気ガスが排気後処理装置30を流れ難くなることで、排気集合部21内の排気圧力は上昇する。このような場合、図2(B)に示すように、弁体91が排気集合部21内の排気圧力によって押され、スプリング92の付勢力に抗して段差部54から離間する方向に移動することで、非常用逃し弁90は弁体91がバイパス通路53の流路を開放する開弁状態とされる。
非常用逃し弁90が開弁状態とされると、排気ポートEPから排気マニホールド20の排気集合部21内に流れ込む排気ガス(図中矢印参照)は、排気後処理装置30に流れ込むことなく、バイパス通路53に流れ込み、連通路部50の連通路51を経由して過給機60のタービンハウジング61(図1参照)に導入されるようになる。
すなわち、フィルタ45にPMが大量に堆積、或いは、フィルタ45に目詰まり等が生じ、フィルタ45の前後差圧が過度に上昇した場合には、排気ガスをバイパス通路53に流通させて、排気後処理装置30から迂回させるように構成されている。これにより、排気集合部21内の圧力が異常上昇することにより引き起こされるガスケット等のシール部からの排気ガス漏れ、さらには、エンジン10の背圧上昇を効果的に防止することが可能になる。また、圧力上昇により酸化触媒40やフィルタ45が各ケーシング32,33に対してずれること、さらには、これら酸化触媒40やフィルタ45のずれにより排気温度センサS1や差圧センサS2,S3が壊れることも効果的に防止することが可能になる。
以上、本実施形態に係る排気系構造を総括すると、排気マニホールド20の一端側に排気後処理装置30を接続すると共に、排気後処理装置30を排気マニホールド20の下方に平行に配置し、過給機60を排気マニホールド20の上部に配置すると共に、排気マニホールド20の他端側に排気後処理装置30と過給機60とを連通する連通路部50を設けて構成されている。これにより、排気マニホールド20、排気後処理装置30及び、過給機60を含む排気系全体がエンジン10の側部に隣接して配置されるようになり、これら排気系構造全体のコンパクト化を図ることが可能になる。
また、排気マニホールド20の直下流に排気後処理装置30を接続することにより、過給機60のタービンを通過する前の高温排気ガスを排気後処理装置30の酸化触媒40に直接的に導入できるように構成されている。これにより、昇温制御やフィルタ再生に必要な燃料消費量が効果的に削減されるようになり、エンジン10の燃費性能を確実に向上することが可能になる。
また、排気後処理装置30の下流側に過給機60のタービンを接続することにより、排気後処理装置30の通過により温度が低下した排気ガスを過給機60のタービンに導入できるように構成されている。これにより、タービンの温度上昇を効果的に抑止しつつ、タービンに流れ込む排気ガスの体積が減少することにより、過給機60の小型化を図ることも可能になる。
また、排気後処理装置30と過給機60とを連通する連通路部50に分岐通路52を設け、該分岐通路52に上流側EGR管81を接続することにより、排気後処理装置30の通過により温度が低下した排気ガスからEGRガスを取り出せるように構成されている。これにより、EGRクーラ82の小型化、或いは、EGRクーラ82を廃止することが可能となり、コストの削減を図ることができる。また、フィルタ45により煤等が除去された排気ガスからEGRガスを取り出すことで、当該EGRガスを過給機60のコンプレッサよりも上流の吸気系に再循環させることが可能になる。
また、連通路部50に、排気集合部21と連通路51とを接続して、排気ガスを排気後処理装置30から迂回させるバイパス通路53を設けると共に、該バイパス通路53に、フィルタ45の前後差圧の上昇に伴い開弁する非常用逃し弁90を設けて構成されている。これにより、フィルタ45にPMが大量に堆積、或いは、フィルタ45に目詰まり等が生じた場合には、排気ガスが排気マニホールド20からバイパス通路53を経由して過給機60に流され、排気集合部21内の圧力上昇が効果的に抑えられるようになり、シール部からの排気ガス漏れや、エンジン10の背圧上昇を防止することが可能になる。さらに、圧力上昇による酸化触媒40やフィルタ45のずれ、排気温度センサS1や差圧センサS2,S3の破損も効果的に防止することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、図3に示すように、バイパス通路53を開閉する非常用逃し弁90は、ステム部95及び、傘部96を有する電制式のポペットバルブで構成することもできる。この場合は、差圧センサS2,S3のセンサ値が所定圧を取得した場合に、制御装置100からアクチュエータ97に作動信号を送信し、非常用逃し弁90を閉弁状態(図3(A))から開弁状態(図3(B))に切り替えるようにすればよい。
また、図3に示す変形例において、フィルタ再生時に排気温度センサS1のセンサ値が所定の閾値温度(PM燃焼温度よりも高い異常温度)を超えた場合に、非常用逃し弁90を閉弁状態から開弁状態に切り替えるように構成してもよい。このように構成すれば、フィルタ再生時にフィルタ45内のPMも熱暴走を効果的に抑止することが可能になる。
また、図4に示すように、排気後処理装置30を、酸化触媒40及び、フィルタ45を有する前段後処理装置30Aと、NOx触媒47を有する後段後処理装置30Bとを備えるように構成してもよい。この場合は、後段後処理装置30Bを前段後処理装置30Aの下方に配置し、後段後処理装置30Bと連通路部50とを下流側接続管部34で接続すればよい。
また、上記実施形態において、排気後処理装置30を排気マニホールド20の下方に、過給機60を排気マニホールド20の上方に配置するものとして説明したが、これら排気後処理装置30及び、過給機60の上下の配置を入れ替えて構成してもよい。
10 エンジン
20 排気マニホールド
21 排気集合部
22 排気導出部
23 出口フランジ部
30 排気後処理装置
31 上流側接続管部
32 上流側ケーシング
33 下流側ケーシング
34 下流側接続管部
35 入口フランジ部(上流側入口部)
36 出口フランジ部(下流側出口部)
40 酸化触媒
45 フィルタ(排気浄化体)
50 連通路部
51 連通路
52 分岐通路
53 バイパス通路
60 過給機
61 タービンハウジング
62 コンプレッサハウジング
70 上流側吸気管(吸気通路)
80 EGR装置
81 上流側EGR管(排気再循環通路)
82 EGRクーラ
83 下流側EGR管(排気再循環通路)
84 EGRバルブ
90 非常用逃し弁(流路切替弁)
S1 排気温度センサ
S2,S3 差圧センサ

Claims (5)

  1. エンジンから排出される排気が流入する排気マニホールドと、
    前記排気マニホールドに接続されると共に、排気浄化体を有する排気後処理装置と、
    排気により駆動するタービンを有すると共に、該タービンを収容するタービンハウジングを前記排気後処理装置に連通路を介して接続された過給機と、
    前記排気マニホールドと前記連通路とを接続し、前記排気マニホールドに流入する排気を前記排気後処理装置から迂回させて前記連通路に導入するバイパス通路と、
    前記バイパス通路の流路を開閉可能に設けられており、前記排気浄化体を流れる排気の圧力損失が所定値を超えると、閉弁状態から開弁状態に切り替わることにより、排気の流路を前記排気後処理装置から前記バイパス通路に切り替える流路切替弁と、を備える
    ことを特徴とするエンジンの排気系構造。
  2. 前記連通路から分岐し、前記排気後処理装置を通過した排気の少なくとも一部を前記エンジンの吸気系に再循環させる排気再循環通路をさらに備える
    請求項1に記載のエンジンの排気系構造。
  3. 前記過給機は、吸気を圧送するコンプレッサ及び、該コンプレッサを収容するコンプレッサハウジングをさらに有しており、
    前記排気再循環通路は、前記コンプレッサハウジングよりも上流側の吸気通路に接続されている
    請求項2に記載のエンジンの排気系構造。
  4. 前記排気後処理装置は、酸化触媒と、該酸化触媒よりも排気下流側に配置されたフィルタと、該酸化触媒を通過した排気の温度を取得する排気温度センサと、をさらに備えており、
    前記流路切替弁は、前記排気温度センサにより取得される排気温度が所定の閾値温度に達すると、閉弁状態から開弁状態に切り替わることにより、排気の流路を前記排気後処理装置から前記バイパス通路に切り替える
    請求項1から3の何れか一項に記載のエンジンの排気系構造。
  5. 前記エンジンは、複数の気筒を直列に配置した多気筒エンジンであり、
    前記排気マニホールドは、前記エンジンの側部に気筒配列方向と平行に設けられると共に、気筒配列方向の一端側に下方に向けて開口する排気導出部を備えており、
    前記連通路は、前記排気マニホールドの前記排気導出部とは反対側の気筒配列方向の他端側に鉛直方向に設けられており、
    前記排気後処理装置は、前記排気マニホールドの下方に配置されると共に、上流側入口部を前記排気導出部の下端に、下流側出口部を前記連通路の下端にそれぞれ接続されており、
    前記過給機は、前記タービンハウジングを前記連通路の上端に接続されている
    請求項1から4の何れか一項に記載のエンジンの排気系構造。
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