JP2021015375A - 商品販売データ処理システム、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】登録装置と精算装置とを備える商品販売データ処理システムについて客捌きの効率の向上が図られるようにする。【解決手段】登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、客により精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、所定条件が満たされるまで精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段と、商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、商品販売データ処理システム、及びプログラムに関する。
店員が行う商品登録の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、客の操作に応じて登録装置にて実行された商品登録処理に応じた精算処理を実行する精算装置とをそれぞれ個別に備えたPOSシステム(商品販売データ処理システム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
商品登録処理と精算処理とを例えば一台で実行するように構成されたPOSレジスタの場合には、客ごとに対応して店員が商品登録と精算とに関連する操作を行っていくことになる。
一方、特許文献1のように登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSレジスタでは、商品の登録から精算までの会計の流れにおいて、店員は客ごとに対応して精算に対応する操作を行う必要が無く、商品登録の操作のみを行っていくことができることで、客捌きの効率化が図られる。
特開2013−242839号公報
上記の特許文献1では、登録装置が、精算装置に設定された優先順位に従って、精算装置の空き状況などに応じて精算処理を実行させる精算装置を選択するようにして、さらなる客捌きの効率化が図られるようにしている。しかしながら、登録装置と精算装置とを備えるPOSレジスタにおける客捌きの効率化については、特許文献1の構成にとどまらず、さらに改善されていくことが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、登録装置と精算装置とを備える商品販売データ処理システムについて客捌きの効率の向上が図られるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段と、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理システムである。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて前記登録装置を第1のコンピュータとして機能させ、前記精算装置を第2のコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、前記第1のコンピュータを、前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作の開始を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、して機能させ、前記第2のコンピュータを、所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、登録装置と精算装置とを備える商品販売データ処理システムについて客捌きの効率の向上が図られるようになるという効果が得られる。
第1実施形態におけるPOSシステムの構成例を示す図である。 第1実施形態における登録装置と精算装置の外観例を示す図である。 第1実施形態における登録装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における精算装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における精算装置状態表示の態様例を示す図である。 第1実施形態における精算画面の態様例を示す図である。 第1実施形態における精算画面の他の態様例を示す図である。 第1実施形態における登録装置と精算装置とが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるポイント付与管理テーブルの内容例を示す図である。 第3実施形態に係るPOSシステムの配置レイアウトの一例を示す図である。 第3実施形態で表示される画面例を示す図である。 第3実施形態で表示される画面例を示す図である。 第3実施形態で表示される画面例を示す図である。 第3実施形態に係る処理の流れをシーケンス図である。 第3実施形態に係る処理の流れをシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、同図に示したPOSシステム1の構成は一例である。例えば、POSシステム1において、登録装置20と精算装置30との設置数は特に限定されるものではなく、それぞれ1台以上であればよい。また、本実施形態のPOSシステム1は、管理装置10を含まない構成としてもよい。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、POSシステム1を管理する情報処理装置であり、POSシステム1において登録装置20や精算装置30などを管理し、商品マスタなどの種々の情報を管理する。管理装置10は、登録装置20及び各精算装置30に、最新の商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品の商品識別情報(例えば、JANコード)、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引き情報などの商品情報を格納したファイルである。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
登録装置20は、購入対象の商品を登録する商品登録処理を実行する。商品を登録する操作(商品登録操作)は、例えば、スキャナを用いて商品に付されているバーコードを読み取らせる操作、あるいは商品登録画面に表示されたプリセットボタン等に対する操作等として行われる。このような商品登録操作によって、登録装置20には例えば商品識別情報が入力され、登録装置20は、入力された商品識別情報に対応する商品情報を取得する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
精算情報は、対応の取引を識別する取引識別情報、当該精算情報を識別する精算情報識別情報、登録日時、登録された各商品の商品識別情報、登録された各商品の商品名、販売価格、値引き情報、購入対象の商品の品数を示す取引点数(購入点数)、購入対象の商品の総額(合計金額)を含んでよい。また、精算情報は、当該精算情報を生成した登録装置20(すなわち、当該精算情報に係る商品を登録した登録装置20)を識別するための登録装置識別情報をさらに含んでもよい。このように、精算情報は、一取引に応じた商品登録処理結果が反映された内容を有する。
精算情報は、精算装置30において精算処理に用いられる。精算処理とは、登録された商品の代金を、現金、電子マネー、クレジットカードなどを選択的に用いて支払い、決済する処理である。
本実施の形態では、複数の精算装置30が設置され、複数のうちのいずれか1台が、登録装置20において生成された精算情報を用いて精算処理を実行する。複数の精算装置30のうちから、精算処理を実行させるべき精算装置30を指定する態様としては、下記の第1の指定態様と第2の指定態様が挙げられる。
第1の指定態様は、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様である。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
店員が精算装置30を指定した場合には、LAN11を介して、登録装置20において生成された精算情報が、指定された精算装置30に送信される。すなわち、登録装置20は、商品登録処理に続いて精算装置30が指定された場合には、指定された精算装置30に対し、当該商品登録処理の結果が反映された精算情報を送信する。
なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
また、第2の指定態様は、精算処理用の媒体(お会計券(登録商標))を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様である。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報を取得する。
精算装置30は、客の操作に応じて精算処理を実行する。また、精算装置30は、精算処理を終了した場合には、登録装置20に精算処理の終了を通知する。
次に、図2〜図4を参照して、登録装置20及び精算装置30の構成例について説明する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
登録装置20は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、記憶部202と、RAM(Random Access Memory)203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部205aと、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印刷部209と、カードリーダ210を備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、記憶部202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録装置20の動作を制御する。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、CPU201の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、管理装置10から取得した商品マスタや、商品登録処理後に生成された精算情報などを記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
店員用表示部205は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、店員用の種々の情報を表示する。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
客用表示部205aは、客用の種々の情報を表示する。例えば、客用表示部205aは、登録した商品の価格等を表示する。客用表示部205aは、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であってもよい。
操作部206は、登録装置20を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー、及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部206は、操作ボタン(プリセットキー)が操作されることにより、そのプリセットキーに予め設定登録されている商品情報(商品コード等)について、操作入力を受け付ける。
通信部207は、LAN11を介して、他の装置と通信する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
カードリーダ210は、例えばIC(Integra Circuit)カード形式のRFID(Radio Frequency Identifier)タグに対する情報の読み出しを行うデバイスである。
図2においては、スキャナ部204、店員用表示部205、操作部206、印刷部209及びカードリーダ210を含む登録装置20の外観例が示される。
精算装置30は、図4に示すように、CPU301と、記憶部302と、RAM303と、スキャナ部304と、表示部305と、操作部306と、通信部307と、ブザー308と、印刷部309と、決済部310と、サインポール311と、人感知センサ312と、カードリーダ313とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU301は、中央演算処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置30の動作を制御する。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、管理装置10から取得した商品マスタや、登録装置20から取得した精算情報に基づいて精算処理を実行した結果が反映された精算処理情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
表示部305は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、合計金額などが表示される精算画面を表示する。
操作部306は、精算装置30を動作させるための各種の操作ボタン(訂正キー及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部306は、操作ボタン(訂正キー)が操作されることにより、操作入力の訂正を受け付ける。
通信部307は、LAN11を介して、他の装置と通信する。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
決済部310は、決済(精算)に関する処理を行う。本実施形態における決済部310が対応可能な決済の種別としては、現金による決済と、クレジットカードの使用による決済と、電子マネーの使用による決済とのうちの少なくともいずれか1つである場合を例に挙げる。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
サインポール311は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯を点灯や点滅させることで、精算装置30が店員により指定された装置であることを示す情報を報知したり、操作可能である旨を報知したりする。
人感知センサ312は、赤外線、超音波、または可視光を用いて、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。例えば、可視光を用いる構成では、撮像装置により撮像して得られた撮像画像により人物がいることが検知される。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
カードリーダ313は、例えばICカード形式のRFIDタグに対する情報の読み出しを行うデバイスである。
図2においては、スキャナ部304、表示部305、操作部306、印刷部309、決済部310、サインポール311及びカードリーダ313などを含む精算装置30の外観構成が示される。
本実施形態のPOSシステム1は、一取引に応じた商品登録から精算までの会計手順として、以下の第1例と第2例とのいずれかにより運用することができる。
まず、本実施形態における会計手順の第1例について説明する。
会計を受けようとする客は、自分の買上商品を持参して登録装置20に赴き、登録装置20が設置されたテーブルに買上商品を置く。登録装置20を操作する店員は、テーブルに置かれた買上商品を商品種別ごとに順次登録する操作を行っていく。登録の操作に応じて登録装置20は、一取引に対応する商品登録処理を実行する。このように商品が登録されている間において、客は、登録装置20の前で商品の登録が完了するのを待っている。
そして、客の買上商品の全てについての登録が完了すると、店員は小計操作を行う。小計操作に応じて、一取引に応じた商品登録処理が完了したことになる。
本実施形態の登録装置20の店員用表示部205においては、一取引に応じた精算処理を実行させる精算装置30を精算装置30−1〜30−3のうちから指定する操作が行われる精算装置指定ボタンが配置されている。本実施形態の場合、精算装置指定ボタンは、例えば精算装置30−1〜30−3ごとに対応して3つ配置されればよい。
店員は、精算装置30−1〜30−3のうちで、例えば現在において精算処理を実行中でない待機中のものを、今回の取引に応じて精算処理を実行させるべき精算装置30として決定し、決定した精算装置30に対応する精算装置指定ボタンを操作する。精算装置指定ボタンの操作に応じて、登録装置20は、今回の取引に対応して行われた商品の登録結果が反映された精算情報を含む精算指示情報を、操作された精算装置指定ボタンに対応する精算装置30に送信する。
精算指示情報は、精算装置30に精算処理の実行を指示する情報である。精算指示情報に含まれる精算情報は、例えば客が支払うべき合計金額の情報を含む。また、精算情報には、登録された商品の内訳や、商品ごとの単価や価格等の情報が含まれてよい。このような登録された商品に関する情報を登録データと表現することがある。
また、精算装置指定ボタンを操作した店員は、客に対して、例えば口頭で、自分が操作した精算装置指定ボタンに対応する精算装置30にて精算を行ってもらうように伝える。
客は、店員に伝えられた精算装置30にまで赴く。客が精算装置30に赴いた段階では、精算装置30は、登録装置20から送信された精算指示情報を受信しており、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用した精算処理を開始可能な状態で待機している。
客は、精算装置30に赴くと、精算処理の開始に応じた操作(以下、「精算関連操作」ともいう)を行う。精算関連操作として、以下の操作が挙げられる。
(1)表示部305に表示されている精算開始を指示する精算開始ボタンに対する操作。
(2)精算開始ボタンを押し、さらに種々の支払い方法を選択する選択画面において現金での支払を選択する操作。
(3)待機状態中に最初から上記選択画面が表示されており、当該選択画面において現金での支払を選択する操作。
(4)会員カードを読み込ませる操作。
(5)決済方法が現金のみの場合に、釣銭機に現金を投入する操作。
これらに加え、以下の行動も精算処理の開始に応じた操作としてもよい。
(6)精算装置30の人感知センサ312が検知可能となるように客が精算装置30に赴くこと。
精算装置30は、所定条件が満たされるまで、決済部310に備わる釣銭機への入金を禁止する制御を行うが、この所定条件を、上記(1)から(6)のいずれかによる精算関連操作が行われたこととしてもよい。また、入金を禁止する制御として、例えば、硬貨投入口や紙幣投入口から入金された現金を搬送するモータを駆動させない制御や、硬貨投入口および紙幣投入口における投入口を物理的にシャッタなどでふさぐ制御が挙げられる。一方、入金を許可する制御とは、硬貨投入口や紙幣投入口から入金された現金を搬送するモータを駆動させる制御や、硬貨投入口および紙幣投入口における投入口を物理的にふさぐシャッタなどを開放する制御が挙げられる。
入金を禁止する制御を行うことで、入金を禁止しない場合よりも入金可能な状態が限定されることから、客が誤って入金することを防ぐことができる。また、入金を許可する制御を行うことで、入金をいつでも許可する場合よりも、入金されたタイミングが限定されるので、入金した客の特定が容易になる。先入金は、従来のように精算装置が確定してから精算を行うものではないことから、従来と比較して入金に関する誤操作がより多く発生すると考えられるため、上述した入金を禁止する制御や入金を許可する制御を行うことで、入金に関する誤操作やそれに伴う現場の混乱等を回避可能となる。
なお、上述した(3)は、誤って先客などの他の客により操作される可能性があるため、精算装置30で精算関連操作を行う客が想定された客以外となる可能性がある場合には、(3)での運用は行わないようにしてもよい。
精算装置30は、上記のように開始された精算関連操作に応じて精算処理を実行していく。例えば、現金による支払いの場合であれば、精算装置30は、預かり金として投入された貨幣の総額(投入金額)が、支払代金(合計金額)以上となるまで待機する。精算装置30は、投入金額が支払代金以上となったことを検出した時点で預かり金としての貨幣の投入操作の受け付けを終了し、釣銭を算出する。精算装置30は、釣銭として有意な金額が算出された場合には、算出された釣銭の金額分の貨幣を決済部310から排出させる。また、精算装置30は、今回の精算処理の結果が反映されたレシートを印刷部309から発行させる。客は、精算装置30か排出された釣銭と、発行されたレシートを受け取る。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、会計手順の第1例により会計を行うことができる。
次に、本実施形態のPOSシステム1において行うことのできる会計手順の第2例について説明する。
客は、自分の買上商品を、登録装置20が設置されたテーブルに載せ、店員に商品登録を依頼する。店員は、買上商品の登録を開始するとともに、客には、買上商品の登録の完了を待つことなく、精算装置30に赴いて精算関連操作を行ってもらってよい旨を伝える。
この場合、客は、自分の買上商品の登録が完了していないうちに精算装置30に赴くことになる。この場合において、客は、精算装置30−1〜30−3のうちで待機中の精算装置30に赴けばよい。そして、客は、赴いた先の精算装置30に対して精算関連操作を行う。本実施形態の精算装置30は、このように精算指示情報を受信していない待機状態にあっても、所定の精算関連操作が行われた場合には、当該精算関連操作を受け付けることができる。
このように、会計手順の第2例では、登録装置20において一取引に対応する商品の登録が行われているときに、精算装置30にて、同じ一取引に対応する精算関連操作を行わせることができる。こうした一取引に対応する商品の登録が行われているときに、精算装置30にて、現金が入金されることを、以下の説明では「先入金」とも表現する。
ここで、精算装置30は、例えば登録装置20からの状態問合せ要求に応答して、あるいは一定時間ごとに、自己の状態を登録装置20に対して通知する。そのうえで、精算装置30は、上記のように未だ精算指示情報を受信していない待機状態において精算関連操作が行われた状態の場合、自己が取引未対応の状態であることを通知する状態通知を、各登録装置20に送信する。取引未対応の状態とは、精算装置30の状態として、精算関連操作は受け付けたが、対応の取引の精算情報を取得していない状態、即ち、受け付けた精算関連操作と対応の取引との対応付けが為されていない状態であることを示す。
精算装置30から状態通知を受信した登録装置20は、店員用表示部205において、受信された状態通知が示す精算装置30の状態を示す精算装置状態表示を行う。
図5は、本実施形態における精算装置状態表示の態様例を示している。同図においては、商品登録処理の実行に対応して表示される商品登録画面において精算装置状態表示が行われる例を挙げている。また、同図は、上記のように客が精算関連操作を行ったことによって取引未対応の状態となった精算装置30が、精算装置30−1である場合の例が示されている。
同図の商品登録画面は、1取引ごとに対応する商品登録内容を示すシート(商品登録シート)が重ねられた構造を有する。各商品登録シートにはタブ(商品登録タブ:見出し領域の一例)が付されている。同図においては、3つの商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3が表示されている。同図の商品登録画面は、これら3つの商品登録シートが重ねられた状態の構造を有する。
商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3には、登録順番号を示す数字が表示されている。登録順番号は、商品の登録が開始された順番を示す。同図においては、商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3のそれぞれに登録順番号「1」、「2」、「3」が表示されている。これは、商品の登録が開始された順番が、商品登録タブTAB1−1に対応する取引、商品登録タブTAB1−2に対応する取引、商品登録タブTAB1−3に対応する取引の順であることを示す。
なお、以降の説明にあたり、個々の商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3等について特に区別しない場合には、商品登録タブTAB1と記載する。
本実施形態において、同図のように3つの商品登録タブTAB1が表示されているということは、登録装置20にて未だ商品登録が完了していない(商品登録中の)取引が3つあることを示している。店員は、これら3つの商品登録シートのうちで、最前面に配置される商品登録シートに対する操作を行って対応の取引についての商品登録を行うことができる。最前面よりも下に配置される商品登録シートが対応する取引については、商品登録が保留された状態である。
店員は、商品登録タブTAB1に対する操作(タッチ操作)を行うことで、操作された商品登録タブTAB1の付された商品登録シートを最前面に移動させ、最前面に移動された商品登録シートに対応する取引の商品登録を行うことができる。つまり、店員は、商品登録タブTAB1に対する操作によって複数の商品登録中の取引のうちから任意の1つの取引に対応する商品登録シートをアクティブとなるように選択し、アクティブの商品登録シートに対応する取引における商品登録操作を行うことができる。
同図においては、商品登録タブTAB1−1の付された商品登録シートがアクティブとされた状態が示されている。アクティブとされた商品登録シートにおいては、商品ボタンエリアAR10が配置されている。商品ボタンエリアAR10においては、商品ごとに対応する商品ボタンが配置される。商品ボタンには、例えば対応の商品を示す商品名が表示されている。
店員は、商品登録操作において、商品ボタンに対する操作を行うことで、登録対象の商品の指定を行うことができる。具体的に、「商品B」との商品名の商品を登録対象として指定したい場合、店員は、商品ボタンエリアAR10において配置される商品ボタンのうち、「商品B」と表示された商品ボタンに対する操作を行えばよい。「商品B」の商品ボタンに対する操作により、「商品B」が登録対象として指定される。続けて、店員は、例えば「商品B」についての数量などを入力する操作を行うことができる。店員は、買上商品ごとに上記のような操作を行っていくことで、順次、商品の登録を行っていくことができる。
同図の商品登録シートにおいては、現段階において2つの商品が登録されていることが示されている。具体的には、同図の商品登録シートにおける登録商品リスト領域AR11には、「商品A」、「商品B」の順で2つの商品が登録されたことが示されている。また、登録商品領域AR12には、最後に登録された「商品B」についての情報が示されている。また、合計金額領域AR13においては、これまでに登録された商品の総数が「2」であり、これら2つの商品の合計金額が1900円であることが示されている。
また、商品登録画面においては、精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2、BT1−3が配置される。精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2、BT1−3は、それぞれ、精算装置30−1、30−2、30−3に対応し、精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作(精算装置指定操作)が行われるボタンである。
なお、精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT1と記載する。
精算装置指定ボタンBT1においては、対応の精算装置30についての現在の状態を示す精算装置状態表示が行われる。同図では、精算装置状態表示は、精算装置指定ボタンBT1ごとに配置されたバッジBGにより行われる例が示される。
具体的に、同図の精算装置指定ボタンBT1−1には、「未対応」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1−1の状態は、精算装置30−1が、取引未対応の状態であることを示す。つまり、この場合の精算装置30−1は、客により一取引に対応した精算関連操作が行われたが、精算関連操作は、登録装置20における商品の登録に対応した取引との対応付けが未だ為されていない(精算指示情報を受信していない)状態である。
また、同図の精算装置指定ボタンBT1−2には、「待機」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1−2の状態は、精算装置30−2が精算処理の開始を待機している状態にあることを示す。つまり、この際の精算装置30−1は、精算関連操作も行われておらず、精算指示情報も受信していない状態である。
また、精算装置指定ボタンBT1−3には、「使用中」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。さらに、精算装置指定ボタンBT1−3における「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。この精算装置指定ボタンBT1−3の状態は、精算装置30−3が、精算指示情報の受信により取得された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行中であることを示す。
なお、上記のような精算装置30の状態ごとに応じて、例えば精算装置指定ボタンBT1自体の色、柄などが変更されるように表示されてもよい。
なお、精算装置状態表示によっては、例えばニアエンド、ニアフル、故障など、上記の「未対応」(取引未対応)、「待機」、「使用中」以外の各種の状態も示されてよい。精算装置状態表示は、精算装置指定ボタンBT1内に収まるように文字やアイコン等により表示したり、精算装置指定ボタンBT1とは別の領域にて表示したりするなど、バッジBG以外の態様によって表示されてもよい。
なお、「使用中」の状態にある精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に関しては、「使用中」の状態におけるさらに詳細な状態を示す表示が行われるようにされてよい。例えば「使用中」の状態の精算装置30が現金による決済種別に対応する精算処理を実行しているときには、預かり金としての入金金額に関する情報が、対応の精算装置指定ボタンBT1にて示されるように表示が行われてよい。この場合において、預かり金としての入金金額に関する情報は、例えば精算装置30にて預かり金としての貨幣の投入が行われることに応じて、現在までに投入された金額の合計が示されるようにしてよい。あるいは、商品の合計金額以上の金額が投入されて預かり金の金額が確定された段階で、確定された預かり金の金額が示されるようにしてよい。
また、「使用中」の状態の精算装置30が、クレジットカードもしくは電子マネーなどによる決済種別に対応する精算処理を実行しているときには、例えば「カード決済中」もしくは「電子マネー決済中」等のように、クレジットカードもしくは電子マネー対応の精算処理を実行中であることを示す表示が行われてよい。
上記のような、「使用中」の状態におけるさらに詳細な状態を示す表示は、例えば図5において、バッジBGにより「使用中」の状態を示す表示に代えて行われるようにされてよい。
以下の説明では、精算装置30に対して精算関連操作を行った客に対応する取引が、同図の商品登録タブTAB1−1の付された商品登録シートに対応する取引である場合を例に挙げる。
店員は、商品登録タブTAB1−1商品登録シートに対応する取引における全ての商品の登録を完了させると、当該取引に対応する精算処理を実行させる精算装置30が、精算装置30−1〜30−3のうちのいずれであるのかについて確認する。この場合、店員は、例えば、現在において、いずれの精算装置30に対応の客がいるのかを目視で確認することによって、取引に対応する精算処理を実行させる精算装置30を確認できる。
なお、精算装置30に前述のように撮像装置を設ける場合には、撮像装置による撮像画像に基づいて、例えば同一人物が一定時間以上継続して撮像されたことが判定されたことに応じて、当該撮像画像が登録装置20の店員用表示部205に表示されるようにしてもよい。このようにすれば、店員は、いずれの精算装置30に対応の客がいるのかを、より的確に確認できるようになる。
そして、精算装置指定操作として、店員は、確認した精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作を行う。図5の例との対応では、精算装置指定操作の対象となる精算装置指定ボタンBT1は、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンBT1−1である。従って、この場合の店員は、精算装置指定操作として、精算装置指定ボタンBT1−1に対する操作を行う。ここで、精算装置指定ボタンBT1−1には、取引未対応の状態であることを示すバッジBGが配置されている。店員は、精算装置指定ボタンBT1−1を操作する際に、バッジBGが取引未対応の状態を示していることも確認できることから、誤って精算装置指定ボタンBT1−1以外の精算装置指定ボタンBT1を操作してしまうことも防がれる。
精算装置指定ボタンBT1−1に対する操作が行われたことに応じて、登録装置20は、商品登録タブTAB1−1の付された商品登録シートに対応する取引についての精算指示情報を含む精算指示情報を精算装置30−1に対して送信する。
上記のように精算装置30−1に対して精算情報を送信したことに応じて、登録装置20にてこれまで表示されていた商品登録タブTAB1−1の付された商品登録シートは、商品登録画面から消去されればよい。そして、代わりに、例えば商品登録タブTAB1−2の付された商品登録シートが最前面となるように表示される。
また、このように商品登録タブTAB1−2の付された商品登録シートが最前面となるように表示された際、商品登録タブTAB1−2において表示されている登録順番号は「2」から「1」に繰り上がり、商品登録タブTAB1−2において表示されている登録順番号は「3」から「2」に繰り上がる。
取引未対応の状態の精算装置30−1は、上記のように登録装置20から送信された精算指示情報を受信する。これまでの説明から理解されるように、取引未対応の状態の精算装置30−1に対して登録装置20から送信される精算指示情報は、精算装置30−1に対して精算関連操作を行った客の取引に対応する。つまり、取引未対応の状態の精算装置30−1は、登録装置20から送信される精算指示情報を受信したことによって、客により開始された精算関連操作に対して、登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引を対応付けできたことになる。
取引未対応の状態の精算装置30−1は、登録装置20から送信された精算指示情報を受信したタイミングでは、既に客による精算関連操作が行われた状態にある。
ここで、客が現金により代金を支払う場合を例に、取引未対応の状態の精算装置30−1が精算指示情報の受信に応じて実行する精算処理の一例について説明する。
客は、精算関連操作を行った後において、現金による代金支払いのために、預かり金としての貨幣を決済部310に投入する操作を行っていく。精算装置30−1は、精算指示情報が受信されると、受信された精算指示情報に含まれる精算情報から、支払代金を認識する。そのうえで、精算装置30−1は、現時点での預かり金としての投入金額が支払い代金以上であるか否かについて判定する。
精算装置30−1は、投入金額が支払い代金未満であれば、精算装置30−1は、引き続き行われる貨幣の投入操作に応じて増加する投入金額が支払代金以上に達するのを待機する。そして、投入金額が支払代金以上となったことに応じて、精算装置30−1は、釣銭の算出、釣銭の排出、レシートの発行等を実行する。
図6は、上記のように精算処理を実行する精算装置30−1の表示部305にて表示される精算画面の一例を示している。
同図の精算画面には、登録商品エリアAR21と精算関連情報エリアAR22とが配置される。
登録商品エリアAR21においては、対応の取引において登録装置20にて登録された商品ごとの情報(登録商品情報)が表示される。登録商品情報は、登録装置20から受信した精算指示情報に基づいて表示される。精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では、登録商品エリアAR21において登録商品情報は非表示の状態である。登録商品エリアAR21において登録商品情報が非表示の状態では、例えば「未対応」などのように、現在の精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない状態であることが示されるようにしてよい。
精算関連情報エリアAR22においては、商品登録結果エリアAR221が配置される。商品登録結果エリアAR221は、対応の取引についての商品登録結果を表示するエリアである。同図の例では、商品登録結果エリアAR221において、商品登録結果として、登録された商品の個数と、登録された商品の合計金額が表示されている。商品登録結果エリアAR221における商品登録結果は、登録装置20から受信した精算指示情報に基づいて表示される。従って、商品登録結果は、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では非表示の状態である。
また、精算関連情報エリアAR22においては、投入金額エリアAR222が配置される。投入金額エリアAR222においては、客により投入された預かり金の金額が表示される。預かり金の金額の表示は、客による預かり金としての貨幣の投入が開始されたことに応じて表示される。
図6の精算画面は、精算装置30が対応する決済種別が現金による支払いに限定されている場合の一態様である。これに対して、精算装置30が対応可能な決済種別が複数である場合の精算画面の一態様例を図7に示す。
図7(A)は、例えば精算の開始に応じた所定の精算関連操作が行われたことに応じて最初に表示される精算画面の態様例である。同図の精算画面においては、登録商品エリアAR31と精算関連情報エリアAR32と操作エリアAR33とが配置されている。
登録商品エリアAR31には、対応の取引において登録装置20にて登録された商品ごとの情報(登録商品情報)が表示される。精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では、登録商品エリアAR31において登録商品情報は非表示の状態である。登録商品エリアAR31において、登録商品情報は非表示の状態では、現在の精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない状態であることが示されるようにしてよい。
精算関連情報エリアAR32には、対応の取引についての商品登録結果が表示される。
同図の例では、商品登録結果として、登録された商品の個数と、登録された商品の合計金額が表示される。商品登録結果は、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では非表示の状態である。
操作エリアAR33は、客が精算関連操作を行うエリアである。同図の操作エリアAR33においては、会員カードを所持しているか否かを客に問い合わせるメッセージとともに、「はい」ボタンBT21、「いいえ」ボタンBT22が配置される。
客は、会員カードを所持しており、今回の精算にあたり会員カードを使用するのであれば、「はい」ボタンBT21を操作する。一方、客は、会員カードを所持していないか、会員カードを所持していても会員カードを使用するつもりがない場合には「いいえ」ボタンBT22を操作する。
「はい」ボタンBT21が操作された場合、図示は省略するが、例えば操作エリアAR33において、会員カードに記録された情報を読み取らせる操作を行うべきことを案内するメッセージが表示される。客は、案内に従って、スキャナ部304あるいはカードリーダ313により会員カードに記録された情報を読み取らせる操作を行う。
会員カードの情報の読み取りが行われた後、あるいは、「いいえ」ボタンBT22が操作されたことに応じて、精算画面は、図7(B)の態様に遷移する。同図の精算画面においては、操作エリアAR33の態様が図7(A)から変更されている。つまり、同図の操作エリアAR33においては、客にポイントカードを所持しているか否かを問い合わせるメッセージとともに、「はい」ボタンBT31、「いいえ」ボタンBT32が配置される。
客は、ポイントカードを所持しており、今回の精算にあたりポイントカードを使用するのであれば、「はい」ボタンBT31を操作する。一方、客は、ポイントカードを所持していないか、ポイントカードを所持していてもポイントカードを使用するつもりがない場合には「いいえ」ボタンBT32を操作する。
「はい」ボタンBT31が操作された場合、図示は省略するが、例えば操作エリアAR33において、ポイントカードに記録された情報を読み取らせる操作を行うべきことを案内するメッセージが表示される。客は、案内に従って、スキャナ部304あるいはカードリーダ313によりポイントカードに記録された情報を読み取らせる操作を行う。
会員カードの情報の読み取りが行われた後、あるいは、「いいえ」ボタンBT32が操作されたことに応じて、精算画面は、図7(C)の態様に遷移する。
なお、会員カードがポイントカードとしての機能を有する場合には、図7(B)の精算画面を表示することなく、図7(C)の精算画面に遷移してもよい。
図7(C)の精算画面の操作エリアAR33においては、客に決済種別(支払い方法)を選択する操作を行うべきことを案内するメッセージとともに、選択可能な決済種別ごとに対応するボタンが配置される。同図においては、決済種別に対応するボタンとして、「現金」ボタンBT41、「クレジットカードボタン」BT42、及び「電子マネー」ボタンBT43が配置された例が示されている。つまり、同図の操作エリアAR33に対する操作によっては、現金、クレジットカード、電子マネーのうちから決済種別を選択可能とされている。
客は、「現金」ボタンBT41、「クレジットカードボタン」BT42、及び「電子マネー」ボタンBT43のうちから、自分が支払いに使用する決済種別に対応するボタンを操作する。
決済種別に対応するボタンに対する操作が行われると、図示は省略するが、操作されボタンに応じて選択された決済種別により精算を行うための操作、案内等に応じた精算画面が表示される。客は、以降において表示される精算画面に応じて、自分が選択した決済種別による精算の操作を行う。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、会計手順の第2例によっても会計を行うことができる。
なお、第2例の会計手順において、登録装置20にて商品登録が完了した買上商品は、例えば、登録装置20の近傍の所定位置においてカゴなどに容れるなどして店員が置いておき、客が例えば精算を終えた後に引き取るようにされればよい。
会計手順の第1例では、一取引において、まず、登録装置20にて店員による商品登録操作が行われた後に、精算装置30にて客による精算関連操作が行われる。つまり、会計手順の第1例では、商品登録操作が終了してから精算関連操作が行われる。
一方、会計手順の第2例では、一取引において、登録装置20にて店員による商品登録操作が行われている間に、客が精算装置30にて精算関連処理を開始させることができる。つまり、会計手順の第2例では、一取引において、商品登録操作が行われる期間と精算関連操作が行われる期間とを一部重複させることができる。これにより、会計手順の第2例で運用することによっては、会計手順の第1例の場合よりも一取引あたりに要する時間を短縮し、客捌きの効率を向上させることができる。
上記のように、会計手順の第1例と第2例とでは、第2例のほうが客捌きの効率の点で有利である。しかしながら、店舗においては、常に会計手順の第2例により運用する必要はない。
例えば、会計手順の第1例は、現状では、客にとって慣れている手順であるために客もとまどいにくいという側面もある。そこで、客が少なく、会計を受けようとする客の待ち行列がほとんどないか、少ないような状況では、会計手順の第1例での運用を行う。一方、客の待ち行列が多くなってきた状況では会計手順の第2例での運用に切り替えるようにしてよい。
続いて、図8のフローチャートを参照して、本実施形態の登録装置20と精算装置30とが会計手順の第2例に対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:登録装置20は、一取引において商品単位の商品登録操作が行われたか否かについて判定している。
ステップS102:ステップS101にて商品登録操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、商品登録操作に応じた商品登録処理を実行する。
ステップS103:ステップS101にて商品登録操作の行われないことが判定された場合、あるいはステップS102の処理の後、登録装置20は、精算装置30から送信される状態通知が受信されたか否かについて判定する。同図の説明にあたっては、精算装置30にて状態に変化が生じたことに応じて、精算装置30が状態通知を送信するようにされている場合を例に挙げる。
ステップS104:ステップS103にて状態通知の受信されたことが判定された場合、登録装置20は、受信された状態通知の送信元である精算装置30の状態を示す精算装置状態表示を行う。具体的には、例えば図5に例示したように、精算装置指定ボタンBT1に対して配置されるバッジBG等による精算装置状態表示が行われればよい。
ステップS105:ステップS103にて状態通知の受信されないことが判定された場合、あるいはステップS104の処理の後、登録装置20は、小計操作が行われたか否かについて判定する。
小計操作の行われないことが判定された場合には、ステップS101に処理が戻される。
ステップS106:一方、ステップS105にて小計操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、精算装置指定操作が行われるのを待機する。精算装置指定操作は、前述のように、精算処理を実行させるべき精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作である。
ステップS107:精算装置指定操作が行われたことに応じて、登録装置20は、精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して、今回の取引に応じた商品登録結果が反映された精算情報を含む精算指示情報を送信する。
次に、精算装置30の処理について説明する。
ステップS201:精算装置30は、精算指示情報が受信される前の段階において精算関連操作が行われることを待機している。
ステップS202:精算関連操作が行われたことに応じて、精算装置30は、開始後の精算関連操作に対応した処理(精算関連操作対応処理)を開始する。例えば、現金による支払いに応じて、精算関連操作として預かり金としての貨幣を決済部310に投入する操作が行われた場合を例に挙げると、精算装置30は、ステップS202において、精算関連操作対応処理として、投入された貨幣の総額(投入金額)を検出する。また、精算装置30は、例えば検出した投入金額を表示部305の精算画面に表示させてもよい。このような精算関連操作対応処理は、未だ精算情報を利用してはいないが、精算処理に含まれるものとして扱われてよい。
ステップS203:また、精算装置30は、精算指示情報が受信される前の段階で精算関連操作が行われたことに応じて、取引未対応の状態であることを示す状態通知を、登録装置20のそれぞれに対して送信する。
ステップS204:ステップS203の後、精算装置30は、ステップS202により開始された精算関連操作対応処理を実行しながら、精算指示情報が受信されるのを待機する。
ステップS205:精算指示情報が受信されると、精算装置30は、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して、以降の精算処理を実行する。
ステップS206:また、精算装置30は、精算指示情報の受信に応じて精算情報を利用した精算処理を開始したことに応じて、自己が使用中であることを示す状態通知を、各登録装置20に送信する。
ステップS207:精算装置30は、ステップS205に対応して実行された精算処理が終了するのを待機する。
ステップS208:精算処理が終了すると、精算装置30は、自己が待機の状態であることを示す状態通知を、登録装置20のそれぞれに対して送信する。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。登録装置と精算装置とを備えるPOSシステムにおいて、一取引における会計に要する時間が長くなってしまうことの一要因として、以下のような例が挙げられる。
つまり、会計を受けようとする客が店舗の会員であって、今回の取引に応じて会員としての特典を受けようとする場合、客は、登録装置20にて商品登録を受ける際に、登録装置20を操作する店員に自分が所持している会員カードを提示する必要がある。会員カードを提示された店員は、会員カードを利用して客の会員識別情報を登録装置20に入力するとともに、商品登録操作を行う。これにより、今回の取引については、会員に対応したものであるとして管理され、例えば、登録装置20と管理装置10とが通信を行うことによって、例えばポイント付与などの特典が客に与えられる。
会員カードは財布等に入れられていることが多い。このため、会員カードを店員に提示するためには、客は、登録装置にて商品登録を受けている段階で財布等を取り出す必要があることになる。しかしながら、客は、会計の流れにおいて財布等を取り出すのは、精算装置にて精算関連操作を行う場合であるとの意識がある。このため、会員である客は、登録装置にて商品登録を受けている段階で財布等を取り出す必要のあることを忘れてしまいがちになり、財布等を取り出すことに手間取って会員カードの提示が遅れる場合がある。
このような会員カードの提示の遅れが、客捌きの効率の向上の妨げとなり得る。
そこで、本実施形態のPOSシステム1では、登録装置20にて商品登録を受ける客が会員カードを提示したタイミングに応じて、会員である客に付与される特典の内容を異ならせるようにする。
本実施形態では、具体的に、登録装置20での一取引の商品登録処理に対応させた複数の処理段階を設定する。そして、会員カードに記録された会員識別情報が登録装置20のカードリーダ210またはスキャナ部204により読み取られたタイミングが、いずれの処理段階に該当するのかに応じて、付与されるポイント数が変更される。具体的には、会員識別情報が読み取られたタイミングが早い段階である程、付与されるポイント数が高くなる。
本実施形態のPOSシステム1においては、上記のようなポイント数の付与を実現するにあたり、例えば登録装置20において、処理段階と付与ポイント数とを対応付けた付与ポイント数テーブルが記憶される。
図9は、付与ポイント数テーブルの一例を示している。同図においては、処理段階として「商品登録処理開始前」、「小計操作前」、「小計操作後5秒以内」の3つの処理段階が設定された例が示されている。
「商品登録処理開始前」は、一取引に応じた商品登録処理が開始される前の段階である。「小計操作前」は、一取引に応じた商品登録処理が開始されてから小計操作が行われる以前までの段階である。「小計操作後5秒以内」は、小計操作が行われた時点から5秒以内の段階である。そのうえで、同図においては、「商品登録処理開始前」に対して「5」の付与ポイント数が対応付けられ、「小計操作前」に対して「3」の付与ポイント数が対応付けられ、「小計操作後5秒以内」に対して「1」の付与ポイント数が対応付けられた例が示されている。
なお、同図の処理段階の設定と処理段階ごとの付与ポイント数の設定は一例であり、例えば運用等に応じて変更されてよい。
本実施形態の登録装置20は、会員カードから会員識別情報を読み取ると、付与ポイント数テーブルを参照して、会員識別情報を読み取ったタイミングが、付与ポイント数テーブルにて示される処理段階のいずれに該当するのかについて判定する。登録装置20は、判定した処理段階に対応付けられている付与ポイント数を、付与ポイント数テーブルから取得する。登録装置20は、会員カードから読み取った会員識別情報と、付与ポイント数テーブルから取得した付与ポイント数とを含む特典付与要求を、管理装置10に送信する。管理装置10は、特典付与要求に含まれる会員識別情報の会員のポイントの累積値(ポイント残高)に対して、同じ特典付与要求に含まれる付与ポイント数が加算されるように処理を行う。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、客が登録装置20にて商品登録を受けている段階において、会員カードを提示するタイミングが早いほど、付与されるポイント数が多くなるようにすることができる。
店舗では、会員カードを提示するタイミングが早いほど、付与されるポイント数が多くなるサービスを提供していることを会員に周知させておく。これにより、会員である客が、登録装置20にて商品登録を受ける際にできるだけ早く会員カードを提示するように意識することになる。この結果、客が会員カードを取り出すのに手間取ってしまうことにより商品登録の時間が長引いてしまうことが少なくなり、客捌きの効率の向上が図られる。
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
なお、第2実施形態における付与ポイント数は、図9の付与ポイント数テーブルに従ったようなものに限定されずに、より柔軟に運用されてよい。
例えば、基本的には図9のような付与ポイント数テーブルに従ったうえで、客層に応じて付与ポイント数が変更されてよい。具体的には、例えば会員カードから読み取られた会員識別情報により管理される顧客情報により、会員である顧客が一定以上の年齢の老人である場合には、「小計操作前」、「小計操作後5秒以内」の処理段階において、付与ポイント数テーブルにより示されるよりも高い所定の付与ポイント数としてもよい。つまり、老人の場合には、どうしても会員カードの取り出しに手間取ってしまうことが多くなり、老人にとっては不利である。そこで、このような付与ポイント数の設定とすれば、老人が不利になることがなくなる。
また、例えば店舗の業務が忙しくなる特定の日(例えば休日、特売日など)や特定の時間帯(例えば夕方、特売が行われる時間帯)に限定して、付与ポイント数テーブルを用いたポイント付与の運用とする。一方、特定の日や時間帯以外では、付与ポイント数テーブルを用いないで、会員識別情報の読み取りタイミングに関わらず、所定の付与ポイント数で一律とする運用としてもよい。このような運用とすれば、店舗の業務が忙しいときに、客が積極的に早く会員カードを提示してくれることになるので、単位時間あたりに捌ける会計の数を多くして、客が会計を受けるまでの待ち時間を有効に短縮できる。
[第2変形例]
なお、例えばクレジットカード、金券、電子マネー等の現金を扱う必要の無い決済方法に対応する精算処理については、釣銭機を備えない登録装置20にて可能なようにすることが可能である。このような場合、商品登録のため登録装置20を操作する店員は、例えば客が希望する決済方法を客に尋ねるなどして確認したうえで、精算装置30だけではなく登録装置20も含めた装置のうちから、客に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定する操作が行えるようにされてよい。
本変形例の場合、客に対応する精算処理を実行させるべき装置として登録装置が指定された場合には、指定された登録装置にて、商品の登録に対応する取引と、客が行った精算関連操作との対応付けが為されてよい。
[第3変形例]
また、上記各実施形態においては、登録装置20を操作する店員が客と口頭でやりとりを行うことを前提として、店員が、客に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定する操作を行うようにされている。
しかしながら、例えば、登録装置20にて商品登録の開始タイミング以降において、登録装置20の客用表示部205aに対する操作によって、客が、必要であれば決済方法の指定等も含め、自分に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定できるようにしてもよい。
[第4変形例]
先の各実施形態では、店員の操作に応じて商品登録処理を行う商品登録装置と、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置とを備えるPOSシステム1を例に挙げた。
しかしながら、上記各実施形態のように、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引を対応付ける本実施形態の構成は、以下のようなPOSシステムにも適用してよい。
即ち、上記各実施形態の構成は、店員が商品登録操作を行い、店員の対面にて客が精算に対応する操作を行うようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用されてよい。このようなPOSシステムの場合には、商品登録が行われたPOSレジスタから、他の複数のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
また、上記各実施形態の構成は、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第1会計モードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされる第2会計モードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第3会計モードとで切り替えが可能なようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用できる。このようなPOSシステムの場合には、例えば第1会計モードまたは第2会計モードのもとで店員の操作に応じて商品登録を行ったPOSレジスタから、第2会計モードまたは第3会計モードの状態にある他のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
[第5変形例]
なお、上記実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置30が指定されてもよい。
第3の指定態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部205に表示された送信ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置20が、例えば精算装置30に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置30を認識し、使用中でない精算装置30のうちから所定の規則に従って、1つの精算装置30を決定する。そして、登録装置20は、決定した精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
第4の指定態様として、予め精算装置30について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部205に精算装置30への精算情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置20は、設定された優先順位に従った順で精算装置30の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置30について確認するようにする。そのうえで、登録装置20は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
なお、上記の第3の指定態様における所定規則に従った精算装置30、あるいは第4の指定態様における精算装置30の優先順位としては、例えば、精算装置30に割り当てられた番号に基づいて決定されてよい。あるいは、登録装置20から精算装置30までの距離に基づいて決定されてよい。あるいは、合計金額に基づいて予測される釣銭の金種の内訳と精算装置30の釣銭機に収納されている貨幣の金種ごとの枚数との関係に基づいて決定されてよい。
第5の指定態様として、登録装置20は、全ての精算装置30に精算情報を送信する。精算情報を受信した精算装置30は、自己が受信した精算情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行可能な状態となると、自己が精算処理を実行することを通知する精算処理実行通知を精算情報の送信元の登録装置20に送信する。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
上記の第3〜第5の指定態様による精算装置30の指定によれば、精算処理を実行させるべき精算装置30をいずれとするのかを判断しなくともよい。
第6の指定態様として、登録装置20にて商品登録を終えた商品が容れられた買い物カゴを、店員が、精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれかに買い物カゴを移動させる。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置20は、人感センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置30を精算処理を実行すべき精算装置30として決定するようにしてよい。
第7の指定態様として、登録装置20は、精算情報と、複数の精算装置30間での転送順を設定した転送順情報とを含む精算指示情報を、或る1つの精算装置30に送信する。
転送順情報は、精算装置30間で循環的に転送順を指定するものであってよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
上記の各指定態様において、精算処理を実行させる精算装置30の決定に関する処理は、例えば管理装置10などのように、登録装置20及び精算装置30以外の所定の装置が、登録装置20による商品登録処理の終了に応じて実行するようにされてよい。登録装置20及び精算装置30以外の所定の装置としては、例えば精算装置30の状態をモニタリングするために設けられた装置等であってもよい。
<第3実施形態>
上述した実施形態では、精算関連操作を、精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な形態について説明した。第3実施形態では、精算関連操作が行われ、客により行われた入金を登録装置から取り消す実施形態について説明する。
まずこの実施形態で想定するPOSシステム1の配置レイアウトについて説明する。図10は、第3実施形態に係るPOSシステム1の配置レイアウトの一例を示す図である。第3実施形態に係るPOSシステム1は、2台の登録装置20−1、20−2と、4台の精算装置30−1、30−2、30−3、30−4とから構成される。なお、図10では、管理装置10は省略されている。
登録装置20−1、20−2は、2列の会計導線(図中の破線)が形成されるような位置に並列に配置されている。具体的には、登録装置20−1は、カウンタ台2aの上に配置され、登録装置20−2は、カウンタ台2aと平行に並べられたカウンタ台2bの上に配置されている。登録装置20−1は、カウンタ台2aの略中央位置に設置され、登録装置20−2はカウンタ台2bの略中央位置に設置されている。カウンタ台2aとカウンタ台2bとを特に区別しない場合には、以下、カウンタ台2と総称する。カウンタ台2では、買物カゴ9を滑らせて移動可能である。
図10に示される配置において、店員が2人並びで登録装置20を操作した場合、平行する2列の会計導線(会計導線a、会計導線b)上に登録処理を待つ買物客の行列ができる。なお、登録装置20−1、20−2には、登録装置20を客が一意に識別するための識別番号が客が視認可能なように示されている(不図示)。第3実施形態では、登録装置20−1の識別番号は「1」であり、登録装置20−2の識別番号は「2」である。
精算装置30−1、30−2、30−3、30−4は、2列の会計導線(会計導線a、会計導線b)が登録装置20の下流側で略直角に曲がって合流させるような位置に配置されている。具体的には、図10に示すように、登録装置20−1を配置したカウンタ台2aと、登録装置20−2を配置したカウンタ台2bと、各精算装置30とを天井側から見た場合に、全体として、略“コ”の字型の形状になるような位置に、各精算装置30は配置されている。換言すれば、図10に示すように、カウンタ台2aの会計導線aの下流側の一端(図中の斜線部)と、カウンタ台2bの会計導線bの下流側の一端(図中の斜線部)を結ぶ直線上(又は当該直線の近傍)で、買物客自身が精算処理を行うような位置に精算装置30を配置する。
精算装置30は、登録装置20ごとに取引を精算可能か否かを設定可能である。具体的には、例えば左側の精算装置30−1、30−2は、登録装置20−1での取引を精算可能とし、登録装置20−2での取引を精算不可能とし、右側の精算装置30−3、30−4は、登録装置20−1での取引を精算不可能とし、登録装置20−2での取引を精算可能とすることができる。または、精算装置30−1は、登録装置20−1の取引のみ精算可能とし、精算装置30−2、30−3は、登録装置20−1、20−2のいずれの取引も精算可能とし、精算装置30−4は、登録装置20−2の取引のみ精算可能とすることもできる。このように、精算装置30は、登録装置20ごとに取引を精算可能か否かを設定することができる。
このように設定可能とすることで、例えば図10において、登録装置20−2で商品の登録がされている客が、精算装置30−1で精算を行うことを禁止できる。また、例えば精算装置30−2、30−3をいずれの登録装置20で商品が登録されている客でも精算可能とすることができるので、精算装置30を柔軟に利用できることから、客捌きの効率の向上を図ることができる。
次に、第3実施形態で表示される画面等について説明する。図11(A)は、商品の登録中に登録装置20の客用表示部205aに表示される画面401を示す図である。画面401には、登録された商品の価格や登録された商品の点数が示される登録情報欄402と金券等提示促進表示402が表示される。図11(A)の場合、登録情報欄402には、最後に登録された商品は商品Aであり、価格は800円であり、現時点での登録点数が1点のみであることが示されている。また、金券等提示促進表示402には、「クーポン、品券、金券等がございましたらご提示ください」と表示されている。これは、クーポン、品券、金券等の使用は店員による操作が必要となり、客だけでは使用できないため、客が精算装置30に移動する前に提示させるために表示される。これにより、客が精算装置30に移動したのちにクーポン、品券、金券等を提示される場合と比較して、客捌きの効率の向上を図ることができる。
なお、登録装置20は、商品の登録開始時に、その時点で客が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30があるか否かを確認し、精算関連操作を行うことが可能な精算装置30がある場合には、図11(A)の画面401または店員用表示部205において、精算関連操作を行うことが可能な精算装置30を特定する情報(例えば精算装置の識別番号など)を表示してもよい。画面401に精算装置30を特定する情報を表示した場合には、客は精算関連操作を行うことが可能な精算装置30に直ちに移動し、精算関連操作を行うことができるので、客捌きの効率の向上を図ることができる。一方、精算装置30を特定する情報を店員用表示部205に表示した場合には、店員が客に精算関連操作を行うことが可能な精算装置30への移動を促すことができ、その結果客は精算関連操作を行うことが可能な精算装置30に直ちに移動し、精算関連操作を行うことができるので、客捌きの効率の向上を図ることができる。
登録装置20は、商品の登録開始時に、その時点で客が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30があるか否かを確認し、精算関連操作を行うことが可能な精算装置30がない場合には、いずれかの精算装置30が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30となるまで待つようにしてもよい。いずれかの精算装置30が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30となった場合の制御として2通りの制御について説明する。
1つめの制御は、客用表示部205aまたは店員用表示部205において、精算関連操作を行うことが可能な精算装置30を特定する情報を表示する制御である。この場合も客は精算関連操作を行うことが可能な精算装置30に直ちに移動し、精算関連操作を行うことができるので、客捌きの効率の向上を図ることができる。
2つめの制御は、いずれかの精算装置30が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30となった時点で、客用表示部205aまたは店員用表示部205において、先入金を行うか否かを入力するための先入金可否画面を表示する制御である。客用表示部205aに先入金可否画面を表示した場合には、客は先入金を行うか否かを入力でき、先入金を行うときには精算関連操作を行うことが可能な精算装置30に直ちに移動し、精算関連操作を行うことができるので、客捌きの効率の向上を図ることができる。一方、先入金可否画面を店員用表示部205に表示した場合には、店員が客に先入金を行うか否かを尋ね、先入金を行うときには、精算関連操作を行うことが可能な精算装置30への移動を促すことができ、その結果客は精算関連操作を行うことが可能な精算装置30に直ちに移動し、精算関連操作を行うことができるので、客捌きの効率の向上を図ることができる。
なお、精算装置30が精算関連操作を行うことが可能な精算装置30か否かは、精算装置30と直接通信を行って確認してもよいし、管理装置10やストアコントローラなどの上位装置を介して確認してもよい。
図11(B)は、商品の登録中に客が精算装置30に移動した場合に、精算装置30の表示部305に表示される登録装置選択画面411を示す図である。精算装置30は、人感知センサ312により人が感知され、また登録データを受信してなく、さらに取引の精算が可能な登録装置20が複数存在する場合、登録装置選択画面411を表示する。これは、登録データを受信していない場合には、感知した客の商品が登録されている登録装置20を判定できないためである。
登録装置選択画面411には、識別番号ボタン412が設けられる。登録装置20−1から移動してきた客の場合には、登録装置20−1の識別番号が上述したように「1」であるため、客は「1」を操作する。一方、登録装置20−2から移動してきた客の場合には、登録装置20−2の識別番号が上述したように「2」であるため、客は「2」を操作する。これにより、精算装置30は、感知した客の商品が登録されている登録装置20を判定できるので、判定された登録装置20から登録データを取得する。
なお、精算装置30が特定の1つの登録装置20のみでの取引での精算だけを行う場合、登録装置選択画面411を表示せず、例えば「精算を開始する」などの精算を開始するための画面を表示してもよい。また、登録装置選択画面411を表示する場合には、上記特定の1つの登録装置20を示す1つの識別番号ボタンのみを表示してもよい。
このように、精算装置30は、複数の登録装置20からの登録データに基づく処理が可能な場合、精算関連操作が行われたときに、複数の登録装置30のうちのいずれの登録装置30からの取引データを精算するか選択する選択手段が設けられている。これにより、店員が精算装置30を指定しなくても精算可能となるので、店員の手間を省けるとともに、客にとっても直ちに精算を開始できるので、客捌きの効率を向上させることができる。
登録装置選択画面411において、客がいずれかの識別番号ボタン412を選択すると、精算装置30は、登録装置20から登録データを受信し、表示部305に精算画面を表示する。図12(A)は、精算画面の一例を示す図である。登録装置20は、店員により商品ごとに対応して商品登録操作が行われると、登録された商品ごとに対応する登録データを、逐次、精算装置30に送信する。
精算装置30は、受信された登録データを利用して、これまでに登録装置20側にて実行されている商品登録処理の結果が反映された精算情報を生成する。この際、精算装置30は、登録データが受信されるごとに、受信された登録データの内容が追加的に反映されるように精算情報を更新する。
図12(A)に示される精算画面には、登録数エリアAR31、合計金額エリアAR32、預かり金額エリアAR33、釣銭金額エリアAR34、及び登録商品リストエリアAR35が配置されている。登録数エリアAR31は、現時点までに登録装置20にて登録された商品の個数を示すエリアである。合計金額エリアAR32は、現時点までに登録装置20にて登録された商品の価格の合計金額を示すエリアである。
また、精算画面には、電子マネー残高チェックボタン421、クレジットカードチェックボタン422が設けられている。電子マネー残高チェックボタン421は、客の電子マネーの残高を確認するためのボタンである。客が電子マネー残高チェックボタン421を操作し、電子マネーの媒体をカードリーダ313に読み取らせることで、電子マネーの残高を表示部315に表示可能である。また、クレジットカードチェックボタン422は、客のクレジットカードが利用可能か否かを確認するためのボタンである。客がクレジットカードチェックボタン422を操作し、クレジットカードをカードリーダ313に読み取らせることで、クレジットカードが利用可能か否かを表示部315に表示可能である。これにより、電子マネーの残高やクレジットカードが利用可能か否かを予め確認できるため、客の使い勝手を向上させることができる。
客は、現金による支払いを行う場合には、貨幣を精算装置30に投入することができる。投入された貨幣は、精算装置30にて預かり金として管理される。預かり金額エリアAR33は、現時点までに預かり金として投入された貨幣の金額(預かり金額)を示すエリアである。
釣銭金額エリアAR34は、現時点において算出される釣銭の金額(釣銭金額)を示すエリアである。釣銭金額は、預かり金額から合計金額を減算することにより算出される。登録商品リストエリアAR35は、現時点までに登録装置20にて登録された商品リストが表示されるエリアである。登録商品リストエリアAR35により、現時点までに登録装置20にて登録された商品の内訳が把握される。登録商品リストエリアAR35のリスト項目においては、登録順、商品名、商品の購入個数、価格が示される。
同図の例では、登録商品リストエリアAR35により、現時点までに、1つの「商品A」、1つの「商品B」の順で、登録装置20にて商品が登録されていることが示されている。また、登録商品リストエリアAR35においては、各1つの「商品A」、「商品B」の価格が、それぞれ800円、1100円であることが示されている。登録商品リストエリアAR35を見ることで、客は、現時点までにおいて登録装置20にて登録された商品の内訳を把握できる。
また、登録数エリアAR31においては、現時点までに2個の商品が登録されていることが示されている。合計金額エリアAR32においては、合計金額が1900円であることが示されている。預かり金額エリアAR33においては、現時点までに投入された預かり金額が1000円であることが示されている。釣銭金額エリアAR34においては、現時点において算出される釣銭金額が−900円であることが示されている。このように、現時点において投入された預かり金額が合計金額よりも少ない場合には、釣銭金額については負の値により表されるようになっている。これにより、客としては不足金額を把握しやすくなる。
ここで、登録商品リストエリアAR35は、登録装置20にて次の商品が登録されたことに応じて、登録装置20から登録データが送信されることで、送信された登録データの内容が反映されるように変化する。つまり、登録商品リストエリアAR35は、登録装置20にて次の商品が登録されるごとに、登録された商品のリスト項目が新たに表示されるように変化していく。
上記のように登録商品リストエリアAR35が変化することに伴い、登録数エリアAR31において示される商品の個数が増加するように変化する。また、合計金額エリアAR32においては、これまで表示されていた金額に、新たに登録された商品の価格が加算されるようにして合計金額が変化する。また、釣銭金額エリアAR34において表示される預かり金額も、新たに登録された商品の価格が加算された合計金額と現在の預かり金額とにより算出された金額に変化する。
登録装置20にて商品登録を終えた店員は小計操作を行う。小計操作が行われたことに応じて、登録装置20は、商品登録処理が完了したことを示す精算指示情報を精算装置30に送信する。精算装置30は、精算指示情報の受信により、登録装置20にて商品登録が完了したことを認識する。登録装置20にて商品登録が完了したということは、登録装置20から精算装置30に対して、これ以上の登録データは送信されないことである。
そこで、精算装置30は、客に対して、表示あるいは音声等により商品登録が完了したことの報知を行ったうえで、客により投入される預かり金額が合計金額以上となるのを待機する。そして預かり金額が合計金額以上となったことに応じて、精算装置30は、釣銭が発生している場合には、釣銭としての貨幣を排出する。また、精算装置30は、これまでの精算処理の結果を示すレシートを発行する。このようにして、精算装置30にて精算処理が終了する。
商品登録を終えた店員は、商品登録を済ませた商品を例えばカゴなどに容れたうえで、登録装置20の近傍の商品置き場に置いておくようにする。精算を終えた客は、商品置き場に置かれたカゴを受け取り、必要に応じて買い物袋等に入れ替える。
このように、本実施形態においては、同じ一取引に対応して、店員が登録装置20を操作して行う商品登録と、客が精算装置30を操作して行う精算とを並行させることができる。即ち、本実施形態においては、客は、登録装置20にて商品登録が完了するのを待って精算装置30にて精算を行わなくともよい。これにより、一取引において商品登録から精算までの会計に要する時間を短縮することが可能となり、客捌きの効率の向上を図ることができる。
次に、精算装置30への入金を登録装置20から取り消す画面について説明する。図12(B)は、入金取消可否画面を示す図である。図12(B)における精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2、BT1−3、BT1−4は、それぞれ、精算装置30−1、30−2、30−3、30−4に対応している。
図12(B)に示されるように、精算装置30−3が使用中である。この状態で、店員が精算装置指定ボタンBT1−3を操作すると、入金取消可否画面431がポップアップ表示される。入金取消可否画面431には、「入金の取消処理を行いますか?」と表示される。店員が「はい」を操作すると、登録装置20は、精算装置30−3に入金を取り消す入金取消通知を送信する。入金取消通知を受信した精算装置30−3は、入金取消処理を実行する。「戻る」が操作された場合には入金取消可否画面431が消去され、取消処理は実行されない。
次に、精算装置30が先入金を許可するか否かを設定する先入金設定画面について説明する。図13(A)は、先入金設定画面を示す図である。この先入金設定画面は、登録装置20の店員用表示部205または管理装置10の画面に表示される。すなわち、登録装置20または管理装置10で先入金を許可するか否かを設定可能となっている。
先入金設定画面の設定欄441に示される精算装置1、精算装置2、精算装置3、精算装置4は、それぞれ、精算装置30−1、30−2、30−3、30−4に対応している。そして、「先入金可」または「先入金不可」は、現在の設定内容を示す。例えば、精算装置1では、先入金可で設定され、精算装置2では先入金不可で設定されている。
設定欄441に示される「変更する」は、現在の設定を変更することを意味し、店員が「変更する」と表示された部分をタッチ操作することで、設定を変更することができる。例えば、精算装置3に対応する「変更する」を店員がタッチ操作すると、先入金不可から先入金可に設定変更される。先入金不可が設定された精算装置30は、人感知センサ312により客が感知されても、図11(B)に示される登録装置選択画面411は表示されない。なお、先入金を許可するか否かの設定を、上記登録装置20や管理装置10に加え、精算装置30で行うようにしてもよいし、登録装置20や管理装置10に代えて、精算装置30で行うようにしてもよい。
上述した先入金設定画面が、図13(A)に示される状態の場合(精算装置1、4が先入金可で、精算装置2、3が先入金不可)で、さらに、精算装置4が登録装置20−1の取引の精算を許可してないとき、登録装置20−1による商品登録完了前に精算関連操作を行うことが可能な精算装置の数は精算装置1の1台のみで、商品登録完了後に選択される精算装置は精算装置1、2、3の3台である。よって、設定内容によっては、商品登録手段による商品登録完了前に精算関連操作を行うことが可能な精算装置の数は、商品登録完了後に選択される精算装置の数より少なくなる。このように先入金可能な精算装置の方を少なくすることで、客が別の客の取引の精算処理を誤って行うなどの混乱を防ぐことができる。
上述した先入金の許可設定に加え、先入金が可能となるタイミングを設定可能としてもよい。上記タイミングとして、「登録装置が商品登録を開始したタイミング」、および「精算装置が精算関連操作を行うことが可能となったタイミング」などが挙げられる。このタイミングの設定も、登録装置20、管理装置10、または精算装置30で行えるようにしてもよい。
次に、登録装置20において商品登録後に表示される画面について説明する。商品登録中に客が精算装置30に移動している場合には、客は精算操作を行っている。そのため、商品登録後に店員が商品を精算装置30まで運搬した場合には、客はそのまま精算操作を継続できる。よって、商品登録後には、登録装置20の店員用表示部205に、店員に商品を精算装置まで運搬するように促すため、図13(B)に示されるような運搬促進画面442を表示する。この運搬促進画面442は、店員による精算装置の指定操作が行われるとポップアップ表示される。運搬促進画面442において、店員がOKボタンを操作すると、運搬促進画面442は消去される。
このように、店員に運搬促進画面442を表示し、商品を精算装置まで運搬するように促し、店員が商品を運搬することによって、客は精算操作を早く終えることができるため、客捌きの効率の向上を図ることができる。
以上説明した第3実施形態に係る処理の流れをシーケンス図を用いて説明する。図14は、第3実施形態に係る処理の流れをシーケンス図である。なお、図14のシーケンス図では、店員が登録装置20−1で登録を行い、客が精算装置30−1で精算するものとする。また、図14のシーケンス図における精算関連操作は、登録装置選択画面411に表示された識別番号ボタン412の選択としている。
客が登録装置20−1に行き、登録装置20−1は、店員による商品の登録処理を開始する(ステップS301)。客が精算装置30−1に移動したことで、精算装置30−1は、人感知センサ312により人を感知する(ステップS401)。精算装置30−1は、図11(B)に示される登録装置選択画面411を表示する(ステップS402)。登録装置選択画面411において、客が登録装置20−1を示す識別番号ボタン412を選択すると、精算装置30−1は、入金を許可する制御を行う(ステップS404)。これにより、釣銭機は入金を受付可能となる。次いで、精算装置30−1は、登録装置20−1に状態通知を送信する(ステップS405)。
登録装置20−1は、状態通知を受信すると、登録データを送信する(ステップS302)。状態通知を受信して初めて送信する登録データには、この登録データ送信前までに登録された全商品に関する登録データが送信される。精算装置30は、登録データを受信すると、図12(A)に示した精算画面を表示する(ステップS406)。登録装置20−1は、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンの表示内容を「使用中」に更新する(ステップS303)。以降、ステップS304に示されるように、商品が登録されるたびに登録データが送信される。
精算装置30−1は、登録データを受信すると精算画面を更新する(ステップS407)。以降、ステップS408に示されるように、精算装置30−1は、登録データを受信するたびに精算画面を更新する。例えば、登録データが、商品Xが登録されたことを示す場合、精算装置30−1は、商品Xに関する情報を精算画面に追記することで精算画面を更新する。
登録装置20−1は、小計操作が行われ(ステップS305)、精算装置指定操作が行われると(ステップS306)、精算装置30−1に精算指示情報を送信し(ステップS307)、図13(B)で示した運搬促進画面442を表示する(ステップS308)。なお、登録装置20−1における精算装置指定では、精算装置として客から既に指定されている精算装置30−1だけしか指定できないようになっている。
精算装置30−1は、精算指示情報を受信すると精算処理を実行し(ステップS409)、精算処理が終了すると、精算装置30−1は、入金を禁止する制御を行う(ステップS410)。これにより、釣銭機は入金を受付不能となる。次いで、精算装置30−1は、状態通知を送信する(ステップS411)。これにより精算装置30−1における一取引の処理が終了する。登録装置20−1は、状態通知を受信すると、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンの表示内容を「待機」に更新して(ステップS309)、登録装置20−1における一取引の処理が終了する。
次に、入金取消が行われた場合の処理の流れをシーケンス図を用いて説明する。図15は、入金取消が行われた場合の処理の流れをシーケンス図である。なお、図15のシーケンス図では、店員が登録装置20−1で登録を行い、客が精算装置30−1で精算するものとする。また、図15のシーケンス図における精算関連操作は、登録装置選択画面411に表示された識別番号ボタン412の選択としている。
客が登録装置20−1に行き、登録装置20−1は、店員による商品の登録処理を開始する(ステップS501)。客が精算装置30−1に移動したことで、精算装置30−1は、人を感知する(ステップS601)。図11(B)に示される登録装置選択画面411を表示する(ステップS602)。登録装置選択画面411において、客が登録装置20−1を示す識別番号ボタン412を選択すると、精算装置30−1は、入金を許可する制御を行う(ステップS604)。次いで、精算装置30−1は、登録装置20−1に状態通知を送信する(ステップS605)。
登録装置20−1は、状態通知を受信すると、登録データを送信する(ステップS502)。状態通知を受信して初めて送信する登録データには、登録データ送信前までに登録された全商品に関する登録データが送信される。精算装置30は、登録データを受信すると、図12(A)に示した精算画面を表示する(ステップS606)。登録装置20−1は、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンの表示内容を「使用中」に更新する(ステップS503)。以降、ステップS504に示されるように、商品が登録されるたびに登録データが送信される。
精算装置30−1は、登録データを受信すると精算画面を更新する(ステップS607)。以降、ステップS608に示されるように、精算装置30−1は、登録データを受信するたびに精算画面を更新する。
登録装置20−1は、精算装置30−1に対して精算装置指定操作が行われると(ステップS506)、入金取消可否画面431をポップアップ表示する(ステップS507)。図14の処理との違いは、小計操作後に精算装置指定操作が行われたか否かという点である。入金取消可否画面431において、「はい」が操作されると、登録装置20−1は、返金処理を行わせるための入金取消通知を精算装置30−1に送信する(ステップS509)。
精算装置30−1は、入金取消通知を受信すると、入金された紙幣または硬貨を排出する入金取消処理を実行し(ステップS609)、入金取消処理が終了すると、精算装置30−1は、入金を禁止する制御を行う(ステップS610)。次いで、精算装置30−1は、状態通知を送信する(ステップS611)。これにより精算装置30−1は待機状態に遷移する。登録装置20−1は、状態通知を受信すると、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンの表示内容を「待機」に更新する(ステップS510)。この後、登録装置20−1では、登録処理を続行してもよいし、中止してもよい。続行する場合には、精算処理を行う精算装置30が未確定の状態となるため、精算処理を行う精算装置30を指定するか、または精算装置30からの状態通知の受信を待ちながら登録処理を行うこととなる。
以上説明したように、入金取消処理を実行可能とすることで、例えば、客の誤操作にも素早く対応できるので、客捌きの効率を向上させることができる。なお、ここでの客の誤操作とは、登録装置の識別番号が「1」で商品の登録が行われている客が、登録装置選択画面411において、誤って「2」を操作してしまい、入金を行うケースが挙げられる。こうした場合、入金取消処理によって素早く取り消すことが可能なため、入金取消処理が設けられていない場合と比較して、客捌きの効率を向上させることができる。
以上説明した第3実施形態において、図10で示したPOSシステム1の配置レイアウトでは、2台の登録装置20−1、20−2と、4台の精算装置30−1、30−2、30−3、30−4とから構成されていたが、これに限るものではない。例えば、精算装置30が2台、3台、または5台以上あってもよい。
精算装置30は、客を人感知センサ312によって検知した場合に、登録装置選択画面411を表示するようにしているが、これに限るものではない。例えば、客による精算装置30が操作されたことや、入金がされたことを契機に登録装置選択画面411を表示してもよい。入金がされたことを契機に登録装置選択画面411を表示することは、登録装置20から登録データを受信していない場合であっても入金可能であることを意味するため、客捌きの効率を向上させることができる。
なお、上述の登録装置20、精算装置30などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の登録装置20、精算装置30などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
<実施形態の総括>
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置(20)と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置(30)とを備える商品販売データ処理システム(例えば、POSシステム1)であって、前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段とを備える商品販売データ処理システムである。
上記構成によれば、登録装置20にて或る取引に応じた商品の登録が完了する前の段階で、同じ取引に応じた客が精算装置30に対して精算に対応する操作を開始させることができる。この場合、同じ取引について商品登録に対応する操作と、精算に対応する操作とが並行して行われる重複期間が得られることになる。これにより、例えば登録装置20にて行われる商品登録が完了してから精算のための操作を行う場合よりも、一取引に応じた会計が完了するまでの時間が短縮され、客捌きの効率の向上が図られる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の商品販売データ処理システムであって、前記精算関連操作受付手段は、前記精算装置に対して現貨幣金を投入する操作の開始を、精算関連操作の開始として受け付ける。
上記構成によれば、現金による支払い対応する精算連操作のうちで比較的長い時間を要する操作である、貨幣を投入する操作を、登録装置20にて商品登録が行われている間に行っておくことができる。これにより、客捌きの効率をさらに向上させることが可能になる。
(3)本実施形態の一態様は、(1)または(2)に記載の商品販売データ処理システムであって、前記精算関連操作受付手段は、客を識別する客識別情報を前記精算装置に対して入力する操作を、精算関連操作として受け付ける。
上記構成によれば、例えば客が会員カードに記録された会員識別情報(客識別情報の一例)を精算装置30に読み取らせる操作を、登録装置20にて商品登録が行われている間に行っておくことができる。
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載の商品販売データ処理システムであって、前記登録装置において、前記精算装置の状態を示す表示を行う精算装置状態表示手段をさらに備え、前記精算装置状態表示手段は、取得された精算情報に基づく精算処理を実行中の精算装置の状態と、開始された精算関連操作に対応する取引に対して商品の登録に対応する取引が対応付けられていない精算装置の状態とについて、それぞれ異なる所定の態様により表示する。
上記構成によれば、同じ精算に対応する操作を受け付けた状態であっても、精算情報に基づく精算処理を実行中の状態の精算装置30と商品の登録に対応する取引が対応付けられていない状態の精算装置30とを区別して表示することが可能になる。
(5)本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける登録装置であって、店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、一取引に対応して前記精算装置または前記登録装置に対して客が行う精算関連操作に対応する取引とを、前記精算装置または前記登録装置にて前記精算情報が取得される前の段階から対応付ける取引制御手段とを備える登録装置である。
(6)本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける精算装置であって、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、前記登録装置にて行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段とを備える精算装置である。
(7)本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムに備えられるコンピュータを、前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段として機能させるためのプログラムである。
(8)本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける登録装置としてのコンピュータを、店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段、商品の登録に対応する取引と、一取引に対応して前記精算装置または前記登録装置に対して客が行う精算関連操作に対応する取引とを、前記精算装置または前記登録装置にて前記精算情報が取得される前の段階から対応付ける取引制御手段として機能させるためのプログラムである。
(9)本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける精算装置としてのコンピュータを、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段、前記登録装置にて行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段として機能させるためのプログラム。
1 POSシステム、10 管理装置、11 LAN、20(20−1、20−2) 登
録装置、30(30−1〜30−3) 精算装置、201 CPU、202 記憶部、2
03 RAM、204 スキャナ部、205 店員用表示部、205a 客用表示部、2
06 操作部、207 通信部、208 ブザー、209 印刷部、210 カードリー
ダ、301 CPU、302 記憶部、303 RAM、304 スキャナ部、305
表示部、306 操作部、307 通信部、308 ブザー、309 印刷部、310
決済部、311 サインポール、312 人感知センサ、313 カードリーダ

Claims (6)

  1. 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、
    前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、
    客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、
    所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段と、
    前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売データ処理システム。
  2. 前記入金制御手段は、前記所定条件が満たされると、前記精算装置の釣銭機への入金を許可する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
  3. 前記登録装置は、前記入金制御手段により入金を許可する制御が行われ、顧客により入金された場合に、当該入金を取り消す取消処理を指示する入金取消手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売データ処理システム。
  4. 前記精算装置は、複数の前記登録装置からの登録データに基づく処理が可能な場合、前記精算関連操作の開始時に、複数の前記登録装置のうちのいずれの登録装置からの取引データを精算するか選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の商品販売データ処理システム。
  5. 前記商品登録手段による商品登録完了前に前記精算関連操作が開始可能な前記精算装置の数は、商品登録完了後に選択される前記精算装置の数より少ない、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の商品販売データ処理システム。
  6. 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて前記登録装置を第1のコンピュータとして機能させ、前記精算装置を第2のコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
    前記第1のコンピュータを、
    前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、
    客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作の開始を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、
    前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、
    して機能させ、
    前記第2のコンピュータを、
    所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段として機能させるためのプログラム。
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