JP2021015375A - 商品販売データ処理システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
商品登録処理と精算処理とを例えば一台で実行するように構成されたPOSレジスタの場合には、客ごとに対応して店員が商品登録と精算とに関連する操作を行っていくことになる。
一方、特許文献1のように登録装置と精算装置とが分離された構成のPOSレジスタでは、商品の登録から精算までの会計の流れにおいて、店員は客ごとに対応して精算に対応する操作を行う必要が無く、商品登録の操作のみを行っていくことができることで、客捌きの効率化が図られる。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報を取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、赤外線、超音波、または可視光を用いて、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。例えば、可視光を用いる構成では、撮像装置により撮像して得られた撮像画像により人物がいることが検知される。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
まず、本実施形態における会計手順の第1例について説明する。
会計を受けようとする客は、自分の買上商品を持参して登録装置20に赴き、登録装置20が設置されたテーブルに買上商品を置く。登録装置20を操作する店員は、テーブルに置かれた買上商品を商品種別ごとに順次登録する操作を行っていく。登録の操作に応じて登録装置20は、一取引に対応する商品登録処理を実行する。このように商品が登録されている間において、客は、登録装置20の前で商品の登録が完了するのを待っている。
そして、客の買上商品の全てについての登録が完了すると、店員は小計操作を行う。小計操作に応じて、一取引に応じた商品登録処理が完了したことになる。
店員は、精算装置30−1〜30−3のうちで、例えば現在において精算処理を実行中でない待機中のものを、今回の取引に応じて精算処理を実行させるべき精算装置30として決定し、決定した精算装置30に対応する精算装置指定ボタンを操作する。精算装置指定ボタンの操作に応じて、登録装置20は、今回の取引に対応して行われた商品の登録結果が反映された精算情報を含む精算指示情報を、操作された精算装置指定ボタンに対応する精算装置30に送信する。
精算指示情報は、精算装置30に精算処理の実行を指示する情報である。精算指示情報に含まれる精算情報は、例えば客が支払うべき合計金額の情報を含む。また、精算情報には、登録された商品の内訳や、商品ごとの単価や価格等の情報が含まれてよい。このような登録された商品に関する情報を登録データと表現することがある。
また、精算装置指定ボタンを操作した店員は、客に対して、例えば口頭で、自分が操作した精算装置指定ボタンに対応する精算装置30にて精算を行ってもらうように伝える。
(1)表示部305に表示されている精算開始を指示する精算開始ボタンに対する操作。
(2)精算開始ボタンを押し、さらに種々の支払い方法を選択する選択画面において現金での支払を選択する操作。
(3)待機状態中に最初から上記選択画面が表示されており、当該選択画面において現金での支払を選択する操作。
(4)会員カードを読み込ませる操作。
(5)決済方法が現金のみの場合に、釣銭機に現金を投入する操作。
これらに加え、以下の行動も精算処理の開始に応じた操作としてもよい。
(6)精算装置30の人感知センサ312が検知可能となるように客が精算装置30に赴くこと。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、会計手順の第1例により会計を行うことができる。
客は、自分の買上商品を、登録装置20が設置されたテーブルに載せ、店員に商品登録を依頼する。店員は、買上商品の登録を開始するとともに、客には、買上商品の登録の完了を待つことなく、精算装置30に赴いて精算関連操作を行ってもらってよい旨を伝える。
この場合、客は、自分の買上商品の登録が完了していないうちに精算装置30に赴くことになる。この場合において、客は、精算装置30−1〜30−3のうちで待機中の精算装置30に赴けばよい。そして、客は、赴いた先の精算装置30に対して精算関連操作を行う。本実施形態の精算装置30は、このように精算指示情報を受信していない待機状態にあっても、所定の精算関連操作が行われた場合には、当該精算関連操作を受け付けることができる。
ここで、精算装置30は、例えば登録装置20からの状態問合せ要求に応答して、あるいは一定時間ごとに、自己の状態を登録装置20に対して通知する。そのうえで、精算装置30は、上記のように未だ精算指示情報を受信していない待機状態において精算関連操作が行われた状態の場合、自己が取引未対応の状態であることを通知する状態通知を、各登録装置20に送信する。取引未対応の状態とは、精算装置30の状態として、精算関連操作は受け付けたが、対応の取引の精算情報を取得していない状態、即ち、受け付けた精算関連操作と対応の取引との対応付けが為されていない状態であることを示す。
図5は、本実施形態における精算装置状態表示の態様例を示している。同図においては、商品登録処理の実行に対応して表示される商品登録画面において精算装置状態表示が行われる例を挙げている。また、同図は、上記のように客が精算関連操作を行ったことによって取引未対応の状態となった精算装置30が、精算装置30−1である場合の例が示されている。
商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3には、登録順番号を示す数字が表示されている。登録順番号は、商品の登録が開始された順番を示す。同図においては、商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3のそれぞれに登録順番号「1」、「2」、「3」が表示されている。これは、商品の登録が開始された順番が、商品登録タブTAB1−1に対応する取引、商品登録タブTAB1−2に対応する取引、商品登録タブTAB1−3に対応する取引の順であることを示す。
なお、以降の説明にあたり、個々の商品登録タブTAB1−1、TAB1−2、TAB1−3等について特に区別しない場合には、商品登録タブTAB1と記載する。
店員は、商品登録タブTAB1に対する操作(タッチ操作)を行うことで、操作された商品登録タブTAB1の付された商品登録シートを最前面に移動させ、最前面に移動された商品登録シートに対応する取引の商品登録を行うことができる。つまり、店員は、商品登録タブTAB1に対する操作によって複数の商品登録中の取引のうちから任意の1つの取引に対応する商品登録シートをアクティブとなるように選択し、アクティブの商品登録シートに対応する取引における商品登録操作を行うことができる。
店員は、商品登録操作において、商品ボタンに対する操作を行うことで、登録対象の商品の指定を行うことができる。具体的に、「商品B」との商品名の商品を登録対象として指定したい場合、店員は、商品ボタンエリアAR10において配置される商品ボタンのうち、「商品B」と表示された商品ボタンに対する操作を行えばよい。「商品B」の商品ボタンに対する操作により、「商品B」が登録対象として指定される。続けて、店員は、例えば「商品B」についての数量などを入力する操作を行うことができる。店員は、買上商品ごとに上記のような操作を行っていくことで、順次、商品の登録を行っていくことができる。
なお、精算装置指定ボタンBT1−1、BT1−2について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT1と記載する。
具体的に、同図の精算装置指定ボタンBT1−1には、「未対応」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1−1の状態は、精算装置30−1が、取引未対応の状態であることを示す。つまり、この場合の精算装置30−1は、客により一取引に対応した精算関連操作が行われたが、精算関連操作は、登録装置20における商品の登録に対応した取引との対応付けが未だ為されていない(精算指示情報を受信していない)状態である。
また、同図の精算装置指定ボタンBT1−2には、「待機」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1−2の状態は、精算装置30−2が精算処理の開始を待機している状態にあることを示す。つまり、この際の精算装置30−1は、精算関連操作も行われておらず、精算指示情報も受信していない状態である。
また、精算装置指定ボタンBT1−3には、「使用中」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。さらに、精算装置指定ボタンBT1−3における「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。この精算装置指定ボタンBT1−3の状態は、精算装置30−3が、精算指示情報の受信により取得された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行中であることを示す。
なお、上記のような精算装置30の状態ごとに応じて、例えば精算装置指定ボタンBT1自体の色、柄などが変更されるように表示されてもよい。
また、「使用中」の状態の精算装置30が、クレジットカードもしくは電子マネーなどによる決済種別に対応する精算処理を実行しているときには、例えば「カード決済中」もしくは「電子マネー決済中」等のように、クレジットカードもしくは電子マネー対応の精算処理を実行中であることを示す表示が行われてよい。
上記のような、「使用中」の状態におけるさらに詳細な状態を示す表示は、例えば図5において、バッジBGにより「使用中」の状態を示す表示に代えて行われるようにされてよい。
店員は、商品登録タブTAB1−1商品登録シートに対応する取引における全ての商品の登録を完了させると、当該取引に対応する精算処理を実行させる精算装置30が、精算装置30−1〜30−3のうちのいずれであるのかについて確認する。この場合、店員は、例えば、現在において、いずれの精算装置30に対応の客がいるのかを目視で確認することによって、取引に対応する精算処理を実行させる精算装置30を確認できる。
なお、精算装置30に前述のように撮像装置を設ける場合には、撮像装置による撮像画像に基づいて、例えば同一人物が一定時間以上継続して撮像されたことが判定されたことに応じて、当該撮像画像が登録装置20の店員用表示部205に表示されるようにしてもよい。このようにすれば、店員は、いずれの精算装置30に対応の客がいるのかを、より的確に確認できるようになる。
そして、精算装置指定操作として、店員は、確認した精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作を行う。図5の例との対応では、精算装置指定操作の対象となる精算装置指定ボタンBT1は、精算装置30−1に対応する精算装置指定ボタンBT1−1である。従って、この場合の店員は、精算装置指定操作として、精算装置指定ボタンBT1−1に対する操作を行う。ここで、精算装置指定ボタンBT1−1には、取引未対応の状態であることを示すバッジBGが配置されている。店員は、精算装置指定ボタンBT1−1を操作する際に、バッジBGが取引未対応の状態を示していることも確認できることから、誤って精算装置指定ボタンBT1−1以外の精算装置指定ボタンBT1を操作してしまうことも防がれる。
上記のように精算装置30−1に対して精算情報を送信したことに応じて、登録装置20にてこれまで表示されていた商品登録タブTAB1−1の付された商品登録シートは、商品登録画面から消去されればよい。そして、代わりに、例えば商品登録タブTAB1−2の付された商品登録シートが最前面となるように表示される。
また、このように商品登録タブTAB1−2の付された商品登録シートが最前面となるように表示された際、商品登録タブTAB1−2において表示されている登録順番号は「2」から「1」に繰り上がり、商品登録タブTAB1−2において表示されている登録順番号は「3」から「2」に繰り上がる。
ここで、客が現金により代金を支払う場合を例に、取引未対応の状態の精算装置30−1が精算指示情報の受信に応じて実行する精算処理の一例について説明する。
客は、精算関連操作を行った後において、現金による代金支払いのために、預かり金としての貨幣を決済部310に投入する操作を行っていく。精算装置30−1は、精算指示情報が受信されると、受信された精算指示情報に含まれる精算情報から、支払代金を認識する。そのうえで、精算装置30−1は、現時点での預かり金としての投入金額が支払い代金以上であるか否かについて判定する。
精算装置30−1は、投入金額が支払い代金未満であれば、精算装置30−1は、引き続き行われる貨幣の投入操作に応じて増加する投入金額が支払代金以上に達するのを待機する。そして、投入金額が支払代金以上となったことに応じて、精算装置30−1は、釣銭の算出、釣銭の排出、レシートの発行等を実行する。
同図の精算画面には、登録商品エリアAR21と精算関連情報エリアAR22とが配置される。
登録商品エリアAR21においては、対応の取引において登録装置20にて登録された商品ごとの情報(登録商品情報)が表示される。登録商品情報は、登録装置20から受信した精算指示情報に基づいて表示される。精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では、登録商品エリアAR21において登録商品情報は非表示の状態である。登録商品エリアAR21において登録商品情報が非表示の状態では、例えば「未対応」などのように、現在の精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない状態であることが示されるようにしてよい。
精算関連情報エリアAR22においては、商品登録結果エリアAR221が配置される。商品登録結果エリアAR221は、対応の取引についての商品登録結果を表示するエリアである。同図の例では、商品登録結果エリアAR221において、商品登録結果として、登録された商品の個数と、登録された商品の合計金額が表示されている。商品登録結果エリアAR221における商品登録結果は、登録装置20から受信した精算指示情報に基づいて表示される。従って、商品登録結果は、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では非表示の状態である。
また、精算関連情報エリアAR22においては、投入金額エリアAR222が配置される。投入金額エリアAR222においては、客により投入された預かり金の金額が表示される。預かり金の金額の表示は、客による預かり金としての貨幣の投入が開始されたことに応じて表示される。
同図の例では、商品登録結果として、登録された商品の個数と、登録された商品の合計金額が表示される。商品登録結果は、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引が対応付けられていない段階では非表示の状態である。
客は、会員カードを所持しており、今回の精算にあたり会員カードを使用するのであれば、「はい」ボタンBT21を操作する。一方、客は、会員カードを所持していないか、会員カードを所持していても会員カードを使用するつもりがない場合には「いいえ」ボタンBT22を操作する。
なお、会員カードがポイントカードとしての機能を有する場合には、図7(B)の精算画面を表示することなく、図7(C)の精算画面に遷移してもよい。
客は、「現金」ボタンBT41、「クレジットカードボタン」BT42、及び「電子マネー」ボタンBT43のうちから、自分が支払いに使用する決済種別に対応するボタンを操作する。
決済種別に対応するボタンに対する操作が行われると、図示は省略するが、操作されボタンに応じて選択された決済種別により精算を行うための操作、案内等に応じた精算画面が表示される。客は、以降において表示される精算画面に応じて、自分が選択した決済種別による精算の操作を行う。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、会計手順の第2例によっても会計を行うことができる。
なお、第2例の会計手順において、登録装置20にて商品登録が完了した買上商品は、例えば、登録装置20の近傍の所定位置においてカゴなどに容れるなどして店員が置いておき、客が例えば精算を終えた後に引き取るようにされればよい。
一方、会計手順の第2例では、一取引において、登録装置20にて店員による商品登録操作が行われている間に、客が精算装置30にて精算関連処理を開始させることができる。つまり、会計手順の第2例では、一取引において、商品登録操作が行われる期間と精算関連操作が行われる期間とを一部重複させることができる。これにより、会計手順の第2例で運用することによっては、会計手順の第1例の場合よりも一取引あたりに要する時間を短縮し、客捌きの効率を向上させることができる。
例えば、会計手順の第1例は、現状では、客にとって慣れている手順であるために客もとまどいにくいという側面もある。そこで、客が少なく、会計を受けようとする客の待ち行列がほとんどないか、少ないような状況では、会計手順の第1例での運用を行う。一方、客の待ち行列が多くなってきた状況では会計手順の第2例での運用に切り替えるようにしてよい。
ステップS101:登録装置20は、一取引において商品単位の商品登録操作が行われたか否かについて判定している。
ステップS102:ステップS101にて商品登録操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、商品登録操作に応じた商品登録処理を実行する。
ステップS104:ステップS103にて状態通知の受信されたことが判定された場合、登録装置20は、受信された状態通知の送信元である精算装置30の状態を示す精算装置状態表示を行う。具体的には、例えば図5に例示したように、精算装置指定ボタンBT1に対して配置されるバッジBG等による精算装置状態表示が行われればよい。
小計操作の行われないことが判定された場合には、ステップS101に処理が戻される。
ステップS106:一方、ステップS105にて小計操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、精算装置指定操作が行われるのを待機する。精算装置指定操作は、前述のように、精算処理を実行させるべき精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作である。
ステップS107:精算装置指定操作が行われたことに応じて、登録装置20は、精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して、今回の取引に応じた商品登録結果が反映された精算情報を含む精算指示情報を送信する。
ステップS201:精算装置30は、精算指示情報が受信される前の段階において精算関連操作が行われることを待機している。
ステップS202:精算関連操作が行われたことに応じて、精算装置30は、開始後の精算関連操作に対応した処理(精算関連操作対応処理)を開始する。例えば、現金による支払いに応じて、精算関連操作として預かり金としての貨幣を決済部310に投入する操作が行われた場合を例に挙げると、精算装置30は、ステップS202において、精算関連操作対応処理として、投入された貨幣の総額(投入金額)を検出する。また、精算装置30は、例えば検出した投入金額を表示部305の精算画面に表示させてもよい。このような精算関連操作対応処理は、未だ精算情報を利用してはいないが、精算処理に含まれるものとして扱われてよい。
ステップS205:精算指示情報が受信されると、精算装置30は、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して、以降の精算処理を実行する。
ステップS206:また、精算装置30は、精算指示情報の受信に応じて精算情報を利用した精算処理を開始したことに応じて、自己が使用中であることを示す状態通知を、各登録装置20に送信する。
ステップS207:精算装置30は、ステップS205に対応して実行された精算処理が終了するのを待機する。
ステップS208:精算処理が終了すると、精算装置30は、自己が待機の状態であることを示す状態通知を、登録装置20のそれぞれに対して送信する。
続いて、第2実施形態について説明する。登録装置と精算装置とを備えるPOSシステムにおいて、一取引における会計に要する時間が長くなってしまうことの一要因として、以下のような例が挙げられる。
つまり、会計を受けようとする客が店舗の会員であって、今回の取引に応じて会員としての特典を受けようとする場合、客は、登録装置20にて商品登録を受ける際に、登録装置20を操作する店員に自分が所持している会員カードを提示する必要がある。会員カードを提示された店員は、会員カードを利用して客の会員識別情報を登録装置20に入力するとともに、商品登録操作を行う。これにより、今回の取引については、会員に対応したものであるとして管理され、例えば、登録装置20と管理装置10とが通信を行うことによって、例えばポイント付与などの特典が客に与えられる。
このような会員カードの提示の遅れが、客捌きの効率の向上の妨げとなり得る。
本実施形態では、具体的に、登録装置20での一取引の商品登録処理に対応させた複数の処理段階を設定する。そして、会員カードに記録された会員識別情報が登録装置20のカードリーダ210またはスキャナ部204により読み取られたタイミングが、いずれの処理段階に該当するのかに応じて、付与されるポイント数が変更される。具体的には、会員識別情報が読み取られたタイミングが早い段階である程、付与されるポイント数が高くなる。
図9は、付与ポイント数テーブルの一例を示している。同図においては、処理段階として「商品登録処理開始前」、「小計操作前」、「小計操作後5秒以内」の3つの処理段階が設定された例が示されている。
「商品登録処理開始前」は、一取引に応じた商品登録処理が開始される前の段階である。「小計操作前」は、一取引に応じた商品登録処理が開始されてから小計操作が行われる以前までの段階である。「小計操作後5秒以内」は、小計操作が行われた時点から5秒以内の段階である。そのうえで、同図においては、「商品登録処理開始前」に対して「5」の付与ポイント数が対応付けられ、「小計操作前」に対して「3」の付与ポイント数が対応付けられ、「小計操作後5秒以内」に対して「1」の付与ポイント数が対応付けられた例が示されている。
なお、同図の処理段階の設定と処理段階ごとの付与ポイント数の設定は一例であり、例えば運用等に応じて変更されてよい。
このようにして、本実施形態のPOSシステム1では、客が登録装置20にて商品登録を受けている段階において、会員カードを提示するタイミングが早いほど、付与されるポイント数が多くなるようにすることができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
なお、第2実施形態における付与ポイント数は、図9の付与ポイント数テーブルに従ったようなものに限定されずに、より柔軟に運用されてよい。
例えば、基本的には図9のような付与ポイント数テーブルに従ったうえで、客層に応じて付与ポイント数が変更されてよい。具体的には、例えば会員カードから読み取られた会員識別情報により管理される顧客情報により、会員である顧客が一定以上の年齢の老人である場合には、「小計操作前」、「小計操作後5秒以内」の処理段階において、付与ポイント数テーブルにより示されるよりも高い所定の付与ポイント数としてもよい。つまり、老人の場合には、どうしても会員カードの取り出しに手間取ってしまうことが多くなり、老人にとっては不利である。そこで、このような付与ポイント数の設定とすれば、老人が不利になることがなくなる。
また、例えば店舗の業務が忙しくなる特定の日(例えば休日、特売日など)や特定の時間帯(例えば夕方、特売が行われる時間帯)に限定して、付与ポイント数テーブルを用いたポイント付与の運用とする。一方、特定の日や時間帯以外では、付与ポイント数テーブルを用いないで、会員識別情報の読み取りタイミングに関わらず、所定の付与ポイント数で一律とする運用としてもよい。このような運用とすれば、店舗の業務が忙しいときに、客が積極的に早く会員カードを提示してくれることになるので、単位時間あたりに捌ける会計の数を多くして、客が会計を受けるまでの待ち時間を有効に短縮できる。
なお、例えばクレジットカード、金券、電子マネー等の現金を扱う必要の無い決済方法に対応する精算処理については、釣銭機を備えない登録装置20にて可能なようにすることが可能である。このような場合、商品登録のため登録装置20を操作する店員は、例えば客が希望する決済方法を客に尋ねるなどして確認したうえで、精算装置30だけではなく登録装置20も含めた装置のうちから、客に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定する操作が行えるようにされてよい。
本変形例の場合、客に対応する精算処理を実行させるべき装置として登録装置が指定された場合には、指定された登録装置にて、商品の登録に対応する取引と、客が行った精算関連操作との対応付けが為されてよい。
また、上記各実施形態においては、登録装置20を操作する店員が客と口頭でやりとりを行うことを前提として、店員が、客に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定する操作を行うようにされている。
しかしながら、例えば、登録装置20にて商品登録の開始タイミング以降において、登録装置20の客用表示部205aに対する操作によって、客が、必要であれば決済方法の指定等も含め、自分に対応する精算処理を実行させるべき装置を指定できるようにしてもよい。
先の各実施形態では、店員の操作に応じて商品登録処理を行う商品登録装置と、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置とを備えるPOSシステム1を例に挙げた。
しかしながら、上記各実施形態のように、精算関連操作に対して登録装置20にて行われた商品登録に対応する取引を対応付ける本実施形態の構成は、以下のようなPOSシステムにも適用してよい。
即ち、上記各実施形態の構成は、店員が商品登録操作を行い、店員の対面にて客が精算に対応する操作を行うようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用されてよい。このようなPOSシステムの場合には、商品登録が行われたPOSレジスタから、他の複数のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
また、上記各実施形態の構成は、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第1会計モードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされる第2会計モードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第3会計モードとで切り替えが可能なようにされたPOSレジスタを複数備えるPOSシステムにも適用できる。このようなPOSシステムの場合には、例えば第1会計モードまたは第2会計モードのもとで店員の操作に応じて商品登録を行ったPOSレジスタから、第2会計モードまたは第3会計モードの状態にある他のPOSレジスタのうちのいずれかにて精算処理が実行されるように指示(精算指示情報の送信)が行われるようにされればよい。
なお、上記実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置30が指定されてもよい。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置20は、人感センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置30を精算処理を実行すべき精算装置30として決定するようにしてよい。
転送順情報は、精算装置30間で循環的に転送順を指定するものであってよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
上述した実施形態では、精算関連操作を、精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な形態について説明した。第3実施形態では、精算関連操作が行われ、客により行われた入金を登録装置から取り消す実施形態について説明する。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置(20)と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置(30)とを備える商品販売データ処理システム(例えば、POSシステム1)であって、前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段とを備える商品販売データ処理システムである。
録装置、30(30−1〜30−3) 精算装置、201 CPU、202 記憶部、2
03 RAM、204 スキャナ部、205 店員用表示部、205a 客用表示部、2
06 操作部、207 通信部、208 ブザー、209 印刷部、210 カードリー
ダ、301 CPU、302 記憶部、303 RAM、304 スキャナ部、305
表示部、306 操作部、307 通信部、308 ブザー、309 印刷部、310
決済部、311 サインポール、312 人感知センサ、313 カードリーダ
Claims (6)
- 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、
前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、
客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、
所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段と、
前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理システム。 - 前記入金制御手段は、前記所定条件が満たされると、前記精算装置の釣銭機への入金を許可する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
- 前記登録装置は、前記入金制御手段により入金を許可する制御が行われ、顧客により入金された場合に、当該入金を取り消す取消処理を指示する入金取消手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売データ処理システム。
- 前記精算装置は、複数の前記登録装置からの登録データに基づく処理が可能な場合、前記精算関連操作の開始時に、複数の前記登録装置のうちのいずれの登録装置からの取引データを精算するか選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の商品販売データ処理システム。
- 前記商品登録手段による商品登録完了前に前記精算関連操作が開始可能な前記精算装置の数は、商品登録完了後に選択される前記精算装置の数より少ない、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の商品販売データ処理システム。
- 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う複数の精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて前記登録装置を第1のコンピュータとして機能させ、前記精算装置を第2のコンピュータとして機能させるためのプログラムであって、
前記第1のコンピュータを、
前記登録装置に対して行われる店員の操作に応じて一取引に対応する商品の登録を行う商品登録手段と、
客により前記精算装置に対して行われる一取引に対応の精算関連操作の開始を、前記精算情報が取得される前の段階から受け付け可能な精算関連操作受付手段と、
前記商品登録手段により行われる商品の登録に対応する取引と、前記精算関連操作受付手段が受け付けた前記精算関連操作に対応する取引とを対応付ける取引制御手段と、
して機能させ、
前記第2のコンピュータを、
所定条件が満たされるまで前記精算装置の釣銭機への入金を禁止する制御を行う入金制御手段として機能させるためのプログラム。
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