JP2021010244A - 送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法 - Google Patents

送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021010244A
JP2021010244A JP2019123180A JP2019123180A JP2021010244A JP 2021010244 A JP2021010244 A JP 2021010244A JP 2019123180 A JP2019123180 A JP 2019123180A JP 2019123180 A JP2019123180 A JP 2019123180A JP 2021010244 A JP2021010244 A JP 2021010244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
power
frequency
sweep
frequencies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019123180A
Other languages
English (en)
Inventor
徹 司城
Tooru Tsukasagi
徹 司城
小倉 浩嗣
Koji Ogura
浩嗣 小倉
正俊 鈴木
Masatoshi Suzuki
正俊 鈴木
靖弘 兼清
Yasuhiro Kanekiyo
靖弘 兼清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019123180A priority Critical patent/JP2021010244A/ja
Priority to CN202010145538.7A priority patent/CN112186907A/zh
Priority to US16/814,731 priority patent/US11095161B2/en
Publication of JP2021010244A publication Critical patent/JP2021010244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/02Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from ac mains by converters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】周波数拡散を用いて送電を行った場合に放射妨害波を抑制する。【解決手段】本発明の実施形態としての送電装置は、交流電流に応じた磁界をコイルで発生させ、前記磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電する、送電ユニットと、前記送電の間、第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めた掃引パターンに従って、前記交流電流の周波数を掃引する制御回路と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法に関する。
コイル間の相互誘導を用いて、非接触により充電又は給電を行う無線電力伝送がある。無線電力伝送では、送電装置のコイルに高周波電流が流れるため、送電装置から放射妨害波が放射され、放送や無線通信に電磁妨害を与える懸念がある。送電装置からの放射妨害波の強度は、国際規格であるCISPR(国際無線障害特別委員会)により許容値が勧告されている。また、国内法では電波法おいて高周波利用設備などに放射妨害波の強度が規制されている。
関連技術として、送電装置のインバータから出力される高周波電流の周波数を、時間ごとに変えることで送電電力を周波数拡散させ、放射妨害波の強度を低減させるものがある。
周波数拡散による放射妨害波の低減技術において、送電装置が複数台あった場合に、個々の送電装置の周波数があるタイミングで同じになり、そのタイミングにおいて放射妨害波が強め合ってしまう問題がある。複数の送電装置で周波数拡散を使わずに、複数の送電装置を異なる周波数で動作させれば、放射妨害波の強め合いを回避できる。しかしながら、この場合、送電装置によっては効率の悪い周波数のみを使うこととなり、複数の送電装置間で不公平が生じる。
K. Inoue, K. Kusaka, J. Itoh, "Reduction on Radiation Noise Level for Inductive Power Transfer Systems with Spread Spectrum Focusing on Combined Impedance of Coils and Capacitors,"IEEE Energy Conversion Congress & Exposition 2016, No. 308, Sept., 2016.
本発明の実施形態は、周波数拡散を用いて送電を行った場合に放射妨害波を抑制可能にした送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法を提供する。
本発明の実施形態としての送電装置は、交流電流に応じた磁界をコイルで発生させ、前記磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電する、送電ユニットと、前記送電の間、第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めた掃引パターンに従って、前記交流電流の周波数を掃引する制御回路と、を備える。
本実施形態に係る無線電力伝送システムの全体構成を示す図。 本実施形態に係る送電装置のブロック図を示す図。 送電共振器の構成例を示す図。 本実施形態に係る受電装置のブロック図を示す図。 複数の送電装置の周波数の遷移を表す図。 10台の送電装置のうち2台に設定した掃引パターンの例を示す図。 10台の送電装置のうち他の2台に設定した掃引パターンの例を示す図。 10台の送電装置のうちさらに他の2台に設定した掃引パターンの例を示す図。 10台の送電装置のうちさらに他の2台に設定した掃引パターンの例を示す図。 10台の送電装置のうち残りの2台に設定した掃引パターンの例を示す図。 比較例として関連技術に係る周波数分散の例を示す図。 比較例として関連技術に係る周波数分散の他の例を示す図。 比較例として関連技術のさらに他の例を示す図。 送電コイル及び受電コイルに流れる電流、及び充電電流の周波数特性の一例を示す図。 複数の送電装置に設定した掃引パターンの他の例を示す図。 複数の送電装置に設定した掃引パターンの他の例を示す図。 本実施形態に係る送電装置の他の構成例を示す図。 本実施形態に係る受電装置の他の構成例を示す図。 本実施形態に係る送電装置のさらに他の構成例を示す図。 送電機能と受電機能との両方を搭載した送電装置(双方向電力伝送装置)の構成例を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本実施形態に係る無線電力伝送システムの全体構成を示す。本システムは、無線で高周波電力を送電する複数の送電装置11A、11Bと、送電装置から高周波電力を受電する複数の受電装置12A、12Bとを備える。複数の送電装置11A、11Bと複数の受電装置12A、12Bとは予め1対1に対応づけられている。複数の送電装置11A、11Bは、それぞれ対応づけられた受電装置12A、12Bに高周波電力を送電する。複数の受電装置12A、12Bは、それぞれ送電装置11A、11Bから受電した電力を、バッテリに充電、又は抵抗体(例えばモータ等)に供給する。図の例では、送電装置及び受電装置は2台ずつであるが、それぞれ3台以上でもよい。以下の説明では、送電装置11A、11Bを特に区別する必要がない場合に任意の送電装置を送電装置11、受電装置12A、12Bを特に区別する必要がない場合に任意の受電装置を受電装置12と記載する場合がある。
図2は、送電装置11のブロック図を示す。送電装置11は、交流電源111と、AC/DCコンバータ112と、DC/DCコンバータ113と、インバータ114と、フィルタ115と、補償回路116と、送電共振器117と、制御回路118と、同期回路119と、通信回路110とを備える。要素111〜117は、交流電力に応じた磁界をコイルで発生させ、磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電する送電ユニット10を構成する。要素111〜114は、制御回路118に接続されており、制御回路118により制御される。要素111〜114と制御回路118間で送受信される信号を表す。信号の例として、制御回路118が各要素に対する動作を指示する信号がある。また、信号の他の例として、各要素の動作状態や所定箇所の電圧または電流の値を制御回路118に通知する信号などがある。ここで述べた以外の信号をやりとしてもよい。
交流電源111は、一定周波数の交流電力(交流電圧および交流電流)を供給する。交流電源111の例として、3相200V又は単相100V等の交流電圧を出力する装置がある。交流電圧又は交流電流の周波数は、一例として、50Hzまたは60Hzである。
AC/DCコンバータ112は、交流電源111に配線(ケーブル等)を介して接続されており、交流電源111から供給される交流電力の電圧を、直流電圧に変換する回路である。
DC/DCコンバータ113は、AC/DCコンバータ112に配線を介して接続されており、AC/DCコンバータ112から供給される直流電圧を、異なる直流電圧に変換(昇圧または降圧)する回路である。DC/DCコンバータ113は、一例として半導体スイッチ等のスイッチング素子を含み、これらのスイッチング素子を制御することで電圧変換を行う。スイッチング素子の周波数やパルス幅を制御することで、昇圧比または降圧比(以下、昇降圧比と記載)を制御できる。DC/DCコンバータ113を省略する構成も可能である。
インバータ114は、DC/DCコンバータ113に配線を介して接続されており、DC/DCコンバータ113から供給される直流電圧に基づき、交流電力(交流電流および交流電圧)を生成する回路である。ここでは交流電力の例として高周波電力を生成する。インバータ114は、一例としてスイッチング素子を用いたパルス幅変調(PWM)により交流電力を生成する。パルス幅変調では、パルス幅を制御することで、出力電圧を制御する。例えば一定時間毎にパルスを出力し、パルス幅を大きくすると、高い電圧が出力され、パルス幅を小さくすると、低い電圧が出力される。またスイッチングの周波数を制御することで、交流電流の周波数を制御できる。インバータ114は、生成した交流電力をフィルタ115に供給する。
フィルタ115は、インバータ114に配線を介し接続されており、インバータ114により生成された交流電力の信号からノイズ成分を除去するローパスフィルタ又はバンドパスフィルタである。
補償回路116は、フィルタ115に配線を介して接続されており、フィルタ115から入力される交流電力の力率を改善する回路である。補償回路116は、一例としてコンデンサである。力率とは、表された有効電力と皮相電力の比のことをいう。効率的な電力伝送の観点から、無効電力を小さくし、力率を1に近い値に設定することが望ましい。送電共振器117は誘導性の負荷を含むため、電流の位相が電圧に比べて遅れ、無効電力が発生する。補償回路116は、電圧と電流の位相差を小さくする。これにより、力率が改善し、力伝送の効率が高まる。
送電共振器117は、補償回路116と配線を介して接続されており、補償回路116から力率の改善された交流電力を受ける。送電共振器117は、一例として、コイル(インダクタ)と、コンデンサ(容量)とを備えた共振回路である。送電共振器117は、補償回路116から受けた高周波電力(高周波電流)に応じた磁界をコイルで発生させる。送電共振器117は、この磁界を、受電装置の受電共振器121のコイルに結合させることで、無線電力伝送が行われる。
図3(A)、図3(B)、図3(C)に、送電共振器117の構成例を示す。図3(A)の構成では、コイル202の一端側にコンデンサ201が直列に接続されている。コンデンサ201を、図3(A)とは反対側、すなわち、コイル202の他端側に接続してもよい。図3(B)に示すように、コイル205の両側にコンデンサ203、204を接続しもよいし、図3(C)に示すように、複数のコイル207、208と、コンデンサ206とを直列に接続してもよい。図3(A)〜図3(C)に示したコイル202、205、207、208は、磁性体コアに巻き付けてもよい。コイル形状としては、スパイラル巻、ソレノイド巻など、任意の巻き方でよい。図3(A)〜図3(C)で示した以外の構成も可能である。
制御回路118は、インバータ114の出力電流の周波数、すなわち交流電力の周波数を、複数の周波数の掃引順序を定めた掃引パターンに従って、掃引する(遷移させる)。複数の周波数は、第1〜第n(nは2以上の整数)の周波数に対応する。これにより、送電の周波数を時間軸上で分散する。周波数の掃引は、例えばインバータにおけるスイッチングの周波数を制御することで行う。
具体的には、掃引パターン1回分の掃引を1周期分の掃引として、掃引パターンによる周波数の掃引を繰り返し行う。ここで掃引パターンは、複数の周波数をそれぞれ1回用いて掃引の順序を指定している。すなわち1つの掃引パターン内には同じ周波数が重複して用いられない。
各送電装置は、掃引順序における複数の周波数の位置が全て異なる掃引パターンを用いる。各送電装置は、周波数を遷移させる時間周期を互いに同期させる。つまり各送電装置における周波数の遷移のタイミングと、各周波数で送電する時間の長さは同じである。よって、複数の送電装置が同時に同じ周波数を用いることはなく、放射妨害波の強め合いは回避される。
各送電装置に設定する掃引パターンの具体例については後述する。
通信回路110は、予め定めた手順に従って、他の送電装置と無線又は有線の通信を行う。通信プロトコルは、専用の規格でもよいし、無線LANやBluetooth Low Energy(登録商標)などの汎用的な規格でもよい。
同期回路119は、他の送電装置が用いている掃引パターンを検出する。同期回路119は、検出した掃引パターンに基づき、他の送電装置とは異なる掃引パターンを選択し、選択した掃引パターンを制御回路118に通知する。制御回路118は、通知された掃引パターンを用いて掃引を行う。掃引パターンの検出は、掃引する周波数の範囲内の電波をサーチすることで行ってもよいし、通信回路110を介して他の送電装置から、当該他の送電装置が用いている掃引パターンの情報を取得してもよい。他の送電装置がまだ送電を開始しておらず、送電装置が他の送電装置と同時に送電を開始する場合には、通信回路110を介したネゴシエーションを行うことで、送電装置が使用する掃引パターンを決定してもよい。
また、同期回路119は、通信回路110を介して他の送電装置との間で、周波数を遷移させるタイミングの同期処理を行う。より詳細には、同期回路119は、送電開始前に他の送電装置による周波数の遷移の時間周期(又は遷移のタイミング)を検出し、検出した時間周期を制御回路118に通知する。時間周期の検出は、掃引する周波数の範囲内の電波をサーチすることで行ってもよいし、通信回路110を介して他の通信装置から時間周期の情報を取得してもよい。制御回路118は通知された時間周期に合わせて、周波数の掃引と送電を行うよう制御する。他の送電装置がまだ送電を開始しておらず、送電装置が他の送電装置と同時に送電を開始する場合には、通信回路110を介してネゴシエーションを行うことで、送電の開始タイミング及び周波数の遷移の時間周期を決定してもよい。この場合、制御回路118は、同期回路119により決定された開始タイミングで送電を開始し、同期回路119により決定された時間周期で周波数の掃引を行う。
図4は、受電装置12のブロック図を示す。受電装置12は、受電共振器121と、補償回路122と、フィルタ123と、整流器124と、DC/DCコンバータ125と、バッテリ126とを備える。ここでは、バッテリ126は受電装置12の一部であるが、受電装置12外の装置として定義してもよい。
受電共振器121は、送電装置11の送電共振器117から放射される磁界と結合することにより無線で交流電力を受電する。受電共振器121は、送電共振器117と任意の結合係数で結合されている。受電共振器121は、受電した交流電力を補償回路122に供給する。受電共振器121は、送電共振器117と同様、図3(A)〜図3(C)の構成で実現できる。受電共振器121の共振周波数は、送電共振器117の共振周波数と同じか、もしくはこれに近い値を有する。これにより効率的な無線電力伝送が行われる。
補償回路122は、受電共振器121に配線を介して接続されており、受電共振器121から供給された交流電力の力率改善を行う回路である。補償回路122は、一例としてコンデンサである。一般に、補償回路122からみた負荷側は誘導性であるため、無効電力が発生してしまう。補償回路122は、電流と電圧の位相差を小さくするよう動作する。これにより、力率を1に近い値にし、効率的な受電を実現する。
フィルタ123は、補償回路122に配線を介して接続されており、補償回路122で力率の改善された交流電力の信号からノイズ成分を除去するローパスフィルタ又はバンドパスフィルタである。
整流器124は、フィルタ123に配線を介して接続されており、フィルタ123から受けた受電電力(交流電力)を、直流電圧に変換する。すなわち、整流器124は、交流を直流に変換する交流直流変換回路である。整流器124の構成は任意でよいが、一例としてダイオードブリッジで構成される。
DC/DCコンバータ125は、整流器124に配線を介して接続されており、整流器124から出力される直流電圧を、バッテリ126で利用可能な電圧(当該一定の直流電圧よりも高い、あるいは、同一、あるいは、低い電圧)に変換して、出力する。DC/DCコンバータ125は、一例として、半導体スイッチ等のスイッチング素子を含み、これらのスイッチング素子の動作を制御することで、電圧変換を行う。スイッチング素子の周波数を制御することで、昇圧比または降圧比(以下、昇降圧比と記載)を制御できる。
バッテリ126は、DC/DCコンバータ125から入力される電力を蓄積する装置である。バッテリ126の代わりに、電力を消費する抵抗体(モータ等)を用いてもよい。抵抗体およびバッテリを総称して、負荷装置と呼ぶ。
以下、本実施形態に係る2台の送電装置が同時に周波数拡散よる送電を行う場合に、各送電装置に設定する掃引パターンについて詳細に説明する。
図5は、送電装置11A(装置1)及び送電装置11B(装置2)の各時間周期における周波数の遷移を表している。横軸は、時間を表す。縦軸が一定間隔で配置された周波数f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8、f9、f10を表している。f1からf10まで段階的に周波数が大きくなっている。すなわち、f1が最も小さく、f10が最も大きい。送電装置11Aと送電装置11Bは、掃引の時間周期を同期して送電を行う。つまり各送電装置で周波数の遷移のタイミングと、遷移後の周波数で送電する時間長は同じである。
送電装置11Aは、掃引パターンとして、f1、f3、f5、f7、f9、f10、f8、f6、f4、f2の順に周波数を掃引するパターン(掃引パターンAと呼ぶ)を用いている。送電装置11Aは、時刻1を送電開始時刻として、掃引パターンAに従って、時間周期長1で周波数を遷移させる。掃引パターンAによる掃引と送電とを少なくとも1回又は複数回繰り返す。これにより、送電装置11Aは、周波数分散を用いた送電を行う。ここで、掃引パターンAは、周波数f1〜f10をそれぞれ1回用いて掃引の順序を指定しており、同じ周波数を重複して用いられない。すなわち、各周波数が均等に用いられる。これにより、単位時間内の平均の送電電力を効率的に下げることができ、放射妨害波の強度も低減できる。
ここで掃引パターンAは、例えば、以下のようにして作成される。f1〜f10から1つおきに周波数を選択して第1周波数群(f1、f3、f5、f7、f9)とし、第1周波数群に属する周波数を周波数の昇順に指定する。続けてf1〜f10の周波数のうち第1周波数群以外の周波数を選択して第2周波数群(f2、f4、f6、f8、f10)とし、第2周波数群に属する周波数を周波数の降順に指定する。これにより掃引パターンAが作成される。
第1周波数群を用いた掃引を、周波数が上昇するアップ掃引、第2周波数群を用いた掃引を周波数が下降するダウン掃引と呼ぶとする。このとき、掃引パターンAは、段階的に大きくなる周波数を順番に掃引するアップ掃引と、段階的に小さくなる周波数を順番に掃引するダウン掃引とを順番に行うパターンとなる。よって、周波数の変化をなだらかにできるため、後述するように受電装置における充電電流等の変化もなだらかにできる。また、また周波数を一定の時間周期で遷移させればよいため、周波数の掃引を簡単な制御で行うことができる。
送電装置11Bの掃引パターンとして、f6、f4、f2、f1、f3、f5、f7、f9、f10、f8、の順に周波数を掃引するパターン(パターンBと呼ぶ)が用いられている。送電装置11bは、掃引パターンBによる周波数の掃引と送電とを少なくとも1回又は複数回繰り返す。これにより、周波数分散を用いた送電を行う。掃引パターンBは、周波数f1〜f10をそれぞれ1回用いて掃引の順序を指定しており、同じ周波数を重複して用いない。
掃引パターンBは、一例として、掃引パターンAにおける周波数の位置を循環的にシフトすることにより作成される。例えば、掃引パターンAの各周波数の位置を左に6個だけシフトする。シフトの際、一番左の周波数は、一番右に移動する。これによりf6が先頭に位置し、このときのパターンが掃引パターンBに一致する。ここではシフト量を6としたが、シフト量は1以上9以下の範囲内の値であればよい。掃引パターンAをシフトすることで得られる掃引パターンBは、掃引パターンAと周波数の位置が全て異なり、かつ、掃引の順序が相対的に同じとなる。よって、送電装置11Aと送電装置11Bとは同じ相対順序で周波数の掃引しつつも、同じ時間周期では同じ周波数を用いない。掃引パターンBを用いた掃引及び送電では、前述した掃引パターンAで説明したのと同様の効果を得ることができる。
このように2台の送電装置11A、11Bの周波数が遷移する時間周期は同じであり、2台の送電装置は同じタイミングで周波数を遷移させる。また、各時間周期で送電する周波数は送電装置11A、11B間で異なる。よって、送電装置11A、11Bが同時に周波数分散で送電を行っても、放射妨害波の強め合いは回避される。
変形例として、第1周波数群から指定する周波数の順序を降順、第2周波数群から指定する周波数の順序を昇順にしてもよい。この場合、掃引パターンAは、ダウン掃引とアップ掃引とを順番に行うパターンとなる。掃引パターンBは、掃引パターンを循環的にシフトしたものであるため、同様にダウン掃引とアップ掃引とを順番に行うパターンとなる。
上述したように、複数の周波数をそれぞれ1回のみ用いて掃引の順序を指定した掃引パターンを循環的にシフトすることで、当該掃引パターンと同じ位置(時間周期)で同じ周波数が用いられない掃引パターンを得ることができる。「掃引パターンに含まれる周波数の個数−1」の回数だけシフト可能であるため、例えばある基準となる掃引パターンをシフトすることで、互いに周波数位置が異なりかつ掃引の相対順序が同じ掃引パターンを、基準パターンを含めて、掃引パターンに含まれる周波数の個数分作成することができる。例えば、掃引パターンに用いる周波数の個数が10であれば、周波数の位置がすべて異なり、かつ周波数の遷移の相対的な順序は同じである掃引パターンを最大で10個、作成できる。
図5では送電装置が2台の場合の本実施形態に係る掃引パターンの設定例を示したが、送電装置が3台以上の場合の掃引パターンの設定例について説明する。
図6A、図6B、図6C、図6D及び図6Eを用いて、10台の送電装置に掃引パターンを設定する例を示す。図6A〜図6Eにそれぞれ2台の送電装置の周波数の遷移が示される。装置1の掃引パターンは図5の装置1の掃引パターンと同じである。装置2〜9の掃引パターンは、装置1の掃引パターンをそれぞれ異なる量だけシフトしたものに相当する。装置1〜10の掃引パターンは、いずれもf1〜f10を1回ずつ用いたパターンであるが、各時間周期における周波数が異なる(相対的な周波数の遷移の順序は同じである)。例えば時間周期1では、装置1は周波数f1、装置2は周波数f2、装置3は周波数f4、装置4は周波数f6、装置5は周波数f8、装置6は周波数f10、装置7は周波数f9、装置8は周波数f7、装置9は周波数f5、装置10は周波数f3を用いている。その後、各装置1〜10は同じ時間周期で周波数を遷移させ、周波数の遷移の相対順序は同じである。よって、10台の送電装置が、同じ時間周期で同じ周波数が用いられることは回避される。
図7は、比較例として関連技術に係る周波数分散の例を示す。1つの掃引パターンないで同じ周波数が2回用いられている。すなわち、装置1の掃引パターンはf2、f4、f6、f8、f10、f8、f6、f4、f2である。この掃引パターンによる周波数の掃引が繰り返し行われている。装置2の掃引パターンは、掃引1の掃引パターンをシフトしたものであり、f6、f4、f2、f2、f4、f6、f8、f10、f8である。この掃引パターンによる周波数の掃引が繰り返し行われている。装置1の掃引パターンと装置2の掃引パターンでは、時間周期によっては同じ周波数が用いられる。例えば時刻3、13、17、23の時間周期では装置1と装置2の周波数が重なっている。このため装置1と装置2がこれらの掃引パターンで送電を行うと、周波数が重なるタイミングにおいて放射妨害波が強め合ってしまう問題が生じる。
図8は、比較例として関連技術に係る周波数分散の他の例を示す。2台の送電装置でそれぞれ使用する周波数群を異ならせている。装置1の掃引パターンは、f2、f4、f6、f8、f10、f10、f8、f6、f4、f2である。装置2の掃引パターンは、f1、f3、f5、f7、f9、f9、f7、f5、f3、f1である。装置1と装置2とでは同じ時間周期では異なる周波数を用いているため、どの時間周期でも2台の送電装置の周波数が重なることはない。しかしながら、送電装置の台数がこれ以上増えると、3台目以降の送電装置は、上記2つの掃引パターンのうちのどちらかと同じ周波数を用いる必要が生じる。したがって、この場合、複数の送電装置間で、同じ時間周期で周波数の重なりが生じてしまう。
図9は、比較例として関連技術のさらに他の例を示す。10台の送電装置に、f1〜f10の周波数をそれぞれ別々に使用させた場合である。図9又は図10の例とは異なり、各送電装置は、周波数分散を行わず、同じ周波数を使いつづける。複数の送電装置間で周波数の重なりは生じないものの、周波数によっては送電効率が悪いため、送電装置間で不平等が生じる。
図10は、本実施形態に係る送電装置11の送電コイルに流れる電流、受電装置12の受電コイルに流れる電流、及び受電装置12のバッテリ126の充電電流のそれぞれの周波数特性の一例を示す。
いずれの電流も、周波数によって電流値が変動する。すなわち、周波数特性による電流変動が現れる。仮に周波数の遷移をランダムに決定した場合に、大きな周波数変動が現れる可能性があり、この場合電流変動も大きくなる。これに対して、図5に例示した掃引パターンでは、段階的に大きくなる周波数と、段階的に小さくなる周波数を順番に掃引するため、周波数の変化をなだらかにできる。よって、電流変動を抑えることができる。大きな電流の変動を許容できる場合は、周波数の遷移をランダムに決定した掃引パターンを用いてもよい。この掃引パターンを循環的にシフトして、他の掃引パターンを作成してもよい。
(変形例1)
図11は、送電装置11A(装置1)及び送電装置11B(装置2)に設定する掃引パターンの他の例を示す。送電装置11Aの掃引パターン(掃引パターンA)は、f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8、f9、f10である。送電装置11Bの掃引パターン(掃引パターンB)は、f6、f7、f8、f9、f10、f1、f2、f3、f4、f5である。掃引パターンBは、掃引パターンAを周波数5個分だけ左に循環的にシフトすることで得られる。掃引パターンAではf1からf10まではなだらかに周波数が変化するが、f10からf1へ大きく周波数が変化する。掃引パターンBでもf10からf1へ大きく周波数が変化する。このように大きな周波数変動が1箇所で発生するものの、送電装置11A及び送電装置11B間で同じ時間周期で同じ周波数は用いられないため、放射妨害波の強度を低減できる。ここでは2台の送電装置の例を示したが、10台の送電装置まで、同じ相対順序で周波数が遷移し、同じ時間周期で同じ周波数が重ならない掃引パターンを作成できる。
(変形例2)
図12は、送電装置11A(装置1)及び送電装置11B(装置2)に設定する掃引パターンの他の例を示す。送電装置11Aの掃引パターン(掃引パターンA)は、f1、f2、f3、f4、f6、f7、f8、f9、f10、f5である。送電装置11Bの掃引パターン(掃引パターンB)は、f6、f7、f8、f9、f10、f5、f1、f2、f3、f4である。掃引パターンBは、掃引パターンAを周波数4個分だけ左に循環的にシフトすることで得られる。掃引パターンAではf1からf10まではなだらかに周波数が変化するが、f10からf5への遷移と、f5からf1への遷移とで大きく周波数が変化する。掃引パターンBでもf10からf5への遷移と、f5からf1への遷移で大きく周波数が変化する。このように中程度の周波数変動2箇所で発生するものの、図11の例よりも変動幅が小さいため、各種電流の周波数変動も低減される。また、送電装置11A及び送電装置11B間で同じ時間周期で同じ周波数は用いられないため、放射妨害波の強度を低減できる。ここでは2台の送電装置の例を示したが、10台の送電装置まで、同じ相対順序で周波数が遷移、同じ時間周期で同じ周波数が重ならない掃引パターンを作成できる。
(送電装置の台数に応じた周波数の個数の調整)
本実施形態において複数の送電装置の台数に応じて、周波数掃引で使用する周波数の個数(掃引パターンに含まれる周波数の個数)を変動させてもよい。例えば、送電装置の台数が多くなるほど、周波数の個数を増やす。また、送電装置の台数が少なくなった場合は、周波数の個数を減らす。一例として周波数の個数は送電装置の台数以上であることが好ましい。この場合、各送電装置が異なる掃引パターン(同じ時間周期で周波数が重ならず、周波数の掃引の順序が相対的に同じ掃引パターン)を使用できるため、周波数が同時に重複することを防止できる。これにより、周波数拡散で用いる周波数の遷移を少なくすることで、放射妨害波の強度を上げることなく、充電電流などの周波数特性の影響を小さくすることができる。
各送電装置の制御回路は、通信回路を介して互いに通信して又はキャリア検知により、周囲に存在する送電装置の台数を把握する。把握した台数に基づき、周波数の個数を決定し、決定した個数の周波数を含む掃引パターンを用いる。他の送電装置と重複しない掃引パターンは、前述したように他の送電装置と通信することによって特定すればよい。あるいは、複数の送電装置を管理する制御装置を配置し、制御装置が、複数の送電装置の台数の検出と、周波数の個数の決定を行ってもよい。この場合、制御装置は、決定した個数の情報を各送電装置に送信する。あるいは、制御装置が、各送電装置が使用する掃引パターンを当該個数に基づき決定し、決定した掃引パターンの情報を各送電装置に送信してもよい。
(送電装置の他の構成例)
図13は、本実施形態に係る送電装置11の他の構成例を示す。図14は、本実施形態に係る受電装置12の他の構成例を示す。図14の受電装置12は、図13の送電装置11から送電された電力を受電する。図13では、図1のDC/DCコンバータ113とインバータ114に代えて、位相シフトインバータ134が追加されている。また図13では、図1の制御回路118が制御回路138に置き換わっている。また図14の受電装置12は、図4の受電装置12からDC/DCコンバータ125を除去したものに相当する。
位相シフトインバータ134は、AC/DCコンバータ112の直流電圧を交流電力に変換するとともに、出力する交流電力の電圧を変更できる。位相シフトインバータ134は、一例として、複数のスイッチング素子を備えたフルブリッジインバータである。制御回路138は、各スイッチング素子を駆動するスイッチング信号の位相量を調整することで、AC/DCコンバータ112の出力電圧を調整し、受電装置12における充電電流を調整することができる。また、制御回路138は、各スイッチング信号の駆動の周期(単位時間当たりのパルスの繰り返し回数)を調整することで、出力電流の周波数を調整できる。
図10を用いて前述したように周波数拡散した場合、充電電流の周波数変動が生じるが、周波数拡散する各周波数に対して、各スイッチング素子の位相量を調整することで充電電流の変動を抑制できる。例えば充電電流を一定にできる。この場合、予め実験又はシミュレーションにより、周波数拡散するそれぞれの周波数について、充電電流の変動を抑制するために必要な各スイッチング素子の位相量を算出しておく。周波数と算出した位相量とを対応づけた情報を、制御回路138の内部バッファ又は制御回路138からアクセス可能な記憶装置(図示せず)に格納しておく。制御回路138は、周波数拡散時に、周波数に応じた各スイッチング素子の位相量を当該情報から特定し、各スイッチング素子の位相量を調整する。
図14の受電装置12においては、整流器124から出力された直流電力をバッテリ126に充電する。送電装置11側で電圧が適切に調整されているため、受電装置12側にDC/DCコンバータが配置されていない。但し、受電装置12側にDC/DCコンバータを配置することも可能である。
図15は、本実施形態に係る送電装置11のさらに他の構成例を示す。図15の送電装置11から送電された電力を受電する受電装置の構成は、一例として図14と同じである。図15では、図13のAC/DCコンバータ112と位相シフトインバータ134に代えて、マトリックスコンバータ144が追加されている。
マトリックスコンバータ144は、交流電源(三相電源)から直接新たな周波数の交流電力(交流電力)を生成する電力変換装置である。マトリックス状に配置された複数のスイッチを含み、これらのスイッチを制御することで、任意の周波数及び電圧値の交流電力を生成できる。制御回路148は、各スイッチの制御信号を生成することで、各スイッチを制御する。これにり、図13の送電装置と同様に、周波数拡散した場合に、充電電流の変動を抑制できる。また、マトリックスコンバータを用いることで、装置を小型化することができる。
本実施形態に係る無線電力伝送システムは、一例として、バッテリが搭載された電気自動車(EV)、電気バス、電動の産業用車両、電車などに非接触で充電する場合に用いることができる。複数台の車両に同時に充電する場合に、各送電装置から周波数分散による送電を行いつつも、各送電装置で同じ時間周期に同じ周波数が用いられない。このため、位時間内の平均の送電電力を効率的に下げることができるとともに、放射妨害波を低減できる。
また、本実施形態は、バッテリを充電する用途以外においても有効である。例えば、複数のDC/AC変換装置を用いる電力変換所や、複数台のモータ制御を伴うシステムにおいても、本実施形態の技術を用いることで放射妨害波を低減することができる。また、伝導妨害に関しても低減効果が期待できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態で記載したように、掃引パターンを循環的にシフトすることで、同じ時間周期で同じ周波数にならない他の掃引パターンを生成できる。最大で、掃引パターンに含まれる周波数の個数分だけ、同じ時間周期で同じ周波数にならない掃引パターンを作成できる。従って、送電装置の台数が当該周波数の個数より増えると、同じ掃引パターンを用いる複数の送電装置が発生し得る。
例えば図5に示した送電装置11A(装置1)の掃引パターンを循環的にシフトすることで合計10個まで、同じ時間周期で同じ周波数にならない掃引パターンを得られる。送電装置の台数が10台までであれば、このように生成した掃引パターンをそれぞれ各送電装置が用いるようにすることで、同時に同じ周波数が用いられることはない。すなわち、複数の送電装置の個数が、複数の掃引パターンの個数以下のときは、複数の送電装置がそれぞれ異なる掃引パターンを用いるようにする。しかしながら、送電装置の台数が11台以上になれば、少なくとも2台の送電装置で同じ掃引パターンが用いることになる。
このように複数の送電装置の個数が、掃引パターンの個数より多いときは、同じ掃引パターンを用いる送電装置の台数が最小又は閾値以下になるように、複数の送電装置の掃引パターンを決定することが好ましい(第1の方法)。これにより、放射妨害波の強め合いを緩和することができる。
または、同時に同じ周波数が用いられる送電装置同士ができるだけ離れた位置になるように、各送電装置が使用する掃引パターンを決定する(第2の方法)。例えば、同じ掃引パターンを用いる送電装置同士の距離は、異なる掃引パターンを用いる送電装置同士の距離よりも大きくなるように、複数の送電装置の掃引パターンを決定する。これにより、放射妨害波の強め合いを緩和することができる。第1の方法と第2の方法とを同時に実行してもよい。
第2の方法の具体例として、送電装置が、送電中の他のすべての送電装置が使用している掃引パターンを検出する。他のすべての送電装置の台数が掃引パターン数以上であり、全ての掃引パターンが使用済みである場合、自装置との距離が最も離れている又は閾値以上の送電装置を特定し、特定した送電装置と同じ掃引パターンを、自装置の掃引パターンとして決定する。各送電装置と通信して、その位置情報と使用している掃引パターンの情報とを取得し、取得した情報を用いて、他の送電装置の位置と、使用されている掃引パターンとを特定してもよい。または、電波を用いた距離推定により他の送電位置の位置推定を行ってもよい。または、各送電装置を管理する制御装置を設置し、制御装置が各送電装置の使用する掃引パターンを各送電装置の位置に基づき決定し、決定した掃引パターンを各送電装置に通知してもよい。
複数の送電装置で同じ掃引パターンを使用する場合、これら複数の送電装置から発生する放射妨害波が少なくとも部分的に互いに打ち消し合うように、各送電装置が送信する交流電流の位相差を制御してもよい。例えば2台の送電装置が同じ掃引パターンを使用する場合、放射妨害波が逆相関係になるように、2台の送電装置の送電電流が逆相(180度の位相差)となるように電流の位相を各送電装置の制御回路によって制御する。3台の送電装置が同じ掃引パターンを使用する場合、これらの送電装置の送電電流が120度の位相差になるように各送電装置の制御回路が電流の位相を制御する。これにより、放射妨害波が互いに打ち消しあい、放射妨害波を低減することができる。
例えば、各送電装置でネゴシエーションし、それぞれが使用する電流の位相を決定する。送電装置が送電中に場合に、他の送電装置が新たに送電を開始する場合は、送電装置は途中で電流の位相を変更してもよい。例えば2台の送電装置が逆相で送電電流を生成して送電を行っている合に、新たに1台の送電装置が参加した場合は、3台の送電装置でそれぞれ120度の位相差になるように、それぞれ送電電流の位相を決定する。または、各送電装置を管理する制御装置を設置し、制御装置が各送電装置の使用する掃引パターンと送電電流の位相を決定し、決定した掃引パターンと送電電流の位相を各送電装置に通知してもよい。なお、180度又は120度といった値は厳密にこの値である必要はなく、磁界の打ち消し効果を得られる程度に位相がずれていればよい。例えば位相差が、180度又は120度に対して±30度の範囲であればよい。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では電気自動車のバッテリを無線電力伝送で充電する例を説明したが、電気自動車の電力を他の電気自動車、家庭又はグリッドに送る場合もある。その場合、車両側の受電装置が送電装置の機能も備えていたり、駐車場側に設置された送電装置が受電装置の機能も備えたりする。
例えば、複数台が止められる駐車場において、ある電気自動車(車両A)へ駐車場側の送電装置から充電する無線電力伝送と、別の電気自動車(車両B)の電力を他の電気自動車(車両C)、家庭又はグリッドに送電する無線電力伝送が同時に行われる場合がある。この場合においても、駐車場側の送電装置と車両B側の送電装置が、第1の実施形態で記載した掃引パターンをそれぞれ用いることで、放射妨害波を低減することができる。
このように電気自動車が駐車場側の送電装置から充電を受けたり、自車の電力を他に伝送したりするといった双方項の無線電力伝送を可能とするために、電気気動車に受電機能のみならず送電機能を搭載する必要がある。この場合、電気自動車に第1又は第2の実施形態の受電装置に加えて送電装置を追加し、バッテリに充電した電力を送電装置から送電する。この際、共振器を送電装置と受電装置との両方で共用してもよい。これによりコイルを重複して搭載する必要はないため、車両の軽量化を図ることができる。
図16に、送電機能と受電機能との両方を搭載した送電装置(双方向電力伝送装置)の構成例を示す。この構成は、基本的には第1の実施形態の受電装置(図4参照)に、第1の実施形態の送電装置(図2参照)のうち交流電源111とAC/DCコンバータ112とを除去したもの追加したものである。但し、共振器は送電と受電とで共用するため送電共振器及び受電共振器に代えて、送受電共振器147としている。またバッテリ126はDC/DCコンバータ113の入力端子に接続されている。送受電共振器147はスイッチSW1を介して送電側の補償回路116に接続されている。送受電共振器147はスイッチSW2を介して受電側の補償回路122に接続されている。
制御回路158はスイッチSW1、SW2を制御する。送電時はスイッチSW1をオンにし、スイッチSW2をオフにする。受電時は、スイッチSW2をオンにし、スイッチSW1をオフにする。送電時はバッテリ126に蓄積されている電力を送電する。この構成により、外部の送電装置から周波数分散により無線送電された電力を受電してバッテリ126に充電し、また、バッテリ126に充電された電力を外部の受電装置に送電できる。送電の際、制御回路158は第1の実施形態と同様に、掃引パターンを用いて周波数分散を行うよう制御する。
双方向電力伝送装置が搭載された電気自動車などを、バーチャルパワープラント(VPP)として、系統を安定させるために用いることができる。例えば太陽光発電や風力発電などの変動の大きい発電の過剰電力を電気自動車のバッテリに充電したり、太陽光発電や風力発電などの発電電力が不足する場合には、バッテリの電力を系統に放出したりする。この際、複数台の電気自動車から送電を行う際に、前述した各実施形態を用いることにより放射妨害波を低減することができる。
本発明の実施形態は放射妨害波の低減だけでなく、伝導妨害に関しても低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、太陽光発電装置や蓄電池システムを系統に連係するPCS(Power Conditioning System)を複数台連携して動作させる場合に、個々のPCSのスイッチング周波数に対して、本実施形態を適用することで、複数台のPCSからの放射妨害波や伝導妨害を低減することができる。
10:送電ユニット
11、11A、11B:送電装置
12、12A、12B:受電装置
111:交流電源
112:AC/DCコンバータ
113:DC/DCコンバータ
114:インバータ
115:フィルタ
116:補償回路
117:送電共振器
118、148、158、:制御回路
121:受電共振器
122:補償回路
123:フィルタ
124:整流器
125:DC/DCコンバータ
126:バッテリ
134:位相シフトインバータ
144:マトリックスコンバータ
147:送受電共振器
201、203、204、206:コンデンサ
202、205、207、208:コイル
SW1、SW2:スイッチ

Claims (16)

  1. 交流電流に応じた磁界をコイルで発生させ、前記磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電する、送電ユニットと、
    前記送電の間、第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めた第1の掃引パターンに従って、前記交流電流の周波数を掃引する制御回路と、
    を備えた送電装置。
  2. 前記制御回路は、前記第1の掃引パターンによる前記周波数の掃引を少なくとも1回繰り返す
    請求項1に記載の送電装置。
  3. 他の送電装置で用いられている第2の掃引パターンを検出する同期回路を備え、
    前記第2の掃引パターンは、前記第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めており、
    前記同期回路は、前記第2の掃引パターンに基づき前記第1の掃引パターンを決定し、
    前記第1の掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置は、前記第2の掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置と異なる
    請求項1又は2に記載の送電装置。
  4. 前記第1の掃引パターンは、前記第2の掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置を循環的にシフトしたものである
    請求項3に記載の送電装置。
  5. 前記同期回路は、前記他の送電装置による前記周波数の掃引の時間周期を検出し、
    前記制御回路は、前記検出した前記時間周期に基づき、前記周波数の掃引を行う
    請求項3又は4に記載の送電装置。
  6. 前記第1〜第nの周波数はこの順に周波数の昇順になっており、
    前記第1の掃引パターンは、前記第1〜第nの周波数から1つおきに周波数を選択した第1周波数群に属する周波数を周波数の昇順又は降順に指定し、続けて前記第1〜第nの周波数のうち前記第1周波数群以外の第2周波数群に属する周波数を周波数の降順又は昇順に指定している
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の送電装置。
  7. 前記他の送電装置から送電された交流電力に応じた磁界をコイルに結合することによって前記交流電力を受電する受電共振器と、
    前記受電共振器で受電された前記交流電力を整流する整流回路と、
    前記整流回路で整流された電力を充電するバッテリと、
    を備え、
    前記送電ユニットは、前記バッテリに充電された前記電力に基づき前記交流電流を生成する
    請求項3〜6のいずれか一項に記載の送電装置。
  8. 複数の送電装置を備えた無線電力伝送システムであって、
    前記複数の送電装置のそれぞれは、
    交流電流に応じた磁界をコイルで発生させ、前記磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電する、送電ユニットと、
    前記送電の間、第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めた掃引パターンに従って、前記交流電力の周波数を掃引する制御回路と、を備え、
    第1の前記送電装置は、第1の前記掃引パターンを用い、
    第2の前記送電装置は、第2の前記掃引パターンを用い、
    第1の前記掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置は、第2の前記掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置と異なる
    無線電力伝送システム。
  9. 第1の前記送電装置は、第1の前記掃引パターンによる前記周波数の掃引を少なくとも1回繰り返し、
    第2の前記送電装置は、第2の前記掃引パターンによる前記周波数の掃引を少なくとも1回繰り返す
    請求項8に記載の無線電力伝送システム。
  10. 第2の前記掃引パターンは、第1の前記掃引パターンにおける前記第1〜第nの周波数の位置を循環的にシフトしたものである
    請求項8又は9に記載の無線電力伝送システム。
  11. 前記第1〜第nの周波数はこの順に周波数の昇順になっており、
    前記掃引パターンは、前記第1〜第nの周波数から1つおきに周波数を選択した第1周波数群に属する周波数を周波数の昇順又は降順に指定し、続けて前記第1〜第nの周波数のうち前記第1周波数群以外の第2周波数群に属する周波数を周波数の降順又は昇順に指定している
    請求項8〜10のいずれか一項に記載の無線電力伝送システム。
  12. 前記第1〜第nの周波数の位置が異なる複数の前記掃引パターンが存在し、
    前記複数の送電装置の個数が、複数の前記掃引パターンの個数以下のときは、前記複数の送電装置がそれぞれ異なる前記掃引パターンを用い、
    前記複数の送電装置の個数が、複数の前記掃引パターンの個数より多いときは、同じ掃引パターンを用いる送電装置の台数が最小又は閾値以下になるように、前記複数の送電装置が用いる前記掃引パターンを決定する
    請求項8〜11のいずれか一項に記載の無線電力伝送システム。
  13. 前記同じ掃引パターンを用いる送電装置間の距離が、異なる掃引パターンを用いる送電装置間の距離よりも大きくなるように前記複数の送電装置が用いる前記掃引パターンを決定する
    請求項12に記載の無線電力伝送システム。
  14. 前記同じ掃引パターンを用いる前記送電装置が送電する交流電力の磁界が少なくとも部分的に互いに打ち消し合うように、前記同じ掃引パターンを用いる前記送電装置における前記交流電流の位相を制御する
    請求項12又は13に記載の無線電力伝送システム。
  15. 前記複数の送電装置に台数に応じて、前記第1〜第nの周波数の個数を変動させる
    請求項8〜14のいずれか一項に記載の無線電力伝送システム。
  16. 交流電流に応じた磁界をコイルで発生させ、前記磁界を受電装置のコイルに結合させることにより、交流電力を送電し、
    前記送電の間、第1〜第nの周波数をそれぞれ1回用いて前記第1〜第nの周波数の掃引順序を定めた掃引パターンに従って、前記交流電流の周波数を掃引する、
    送電方法。
JP2019123180A 2019-07-01 2019-07-01 送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法 Pending JP2021010244A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123180A JP2021010244A (ja) 2019-07-01 2019-07-01 送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法
CN202010145538.7A CN112186907A (zh) 2019-07-01 2020-03-05 送电装置、无线电力传送系统以及送电方法
US16/814,731 US11095161B2 (en) 2019-07-01 2020-03-10 Power transmission apparatus, wireless power transfer system, and power transmission method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123180A JP2021010244A (ja) 2019-07-01 2019-07-01 送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021010244A true JP2021010244A (ja) 2021-01-28

Family

ID=73919094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019123180A Pending JP2021010244A (ja) 2019-07-01 2019-07-01 送電装置、無線電力伝送システム及び送電方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11095161B2 (ja)
JP (1) JP2021010244A (ja)
CN (1) CN112186907A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021002984A (ja) * 2019-06-25 2021-01-07 Tdk株式会社 ワイヤレス送電装置、及びワイヤレス電力伝送システム
JP7294051B2 (ja) * 2019-10-15 2023-06-20 富士電機株式会社 スイッチング制御回路、電源回路
KR20220055212A (ko) * 2020-10-26 2022-05-03 현대자동차주식회사 퍼스널 모빌리티, 서버 및 퍼스널 모빌리티 관리 방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07307688A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Rohm Co Ltd 周波数ホッピング通信方式及び簡易無線装置
JPH1098414A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Tec Corp 周波数ホッピングスペクトル拡散通信における周波数ホッピングパターン選択方法
JPH10209921A (ja) * 1997-01-20 1998-08-07 Tec Corp 無線通信型データ処理装置
JP2000151467A (ja) * 1998-11-18 2000-05-30 Toshiba Tec Corp 無線周波数ホッピング通信方法及び無線通信システム
JP2012005207A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Canon Inc 給電装置及び給電システム
JP2013162630A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Nakayo Telecommun Inc マルチホップ型ワイヤレス給電対応情報伝達システム
JP2019017134A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 株式会社東芝 送電装置および受電装置
JP2019017174A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 マクセル株式会社 無線給電システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193598A (ja) 2009-02-17 2010-09-02 Nippon Soken Inc 非接触給電設備および非接触給電システム
JP2015033316A (ja) 2013-08-07 2015-02-16 パイオニア株式会社 非接触給電装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP6417992B2 (ja) * 2015-02-06 2018-11-07 株式会社Ihi 非接触給電システム
JP5995022B1 (ja) * 2015-09-10 2016-09-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 無線電力伝送システムおよび送電装置
CN105846551A (zh) * 2016-03-11 2016-08-10 东华大学 一种双功能可调的无线电能传输装置
JP6640774B2 (ja) 2017-03-15 2020-02-05 株式会社東芝 送電装置および電力伝送システム
JP6770545B2 (ja) 2018-03-13 2020-10-14 株式会社東芝 送電装置および電力伝送システム
JP7002372B2 (ja) 2018-03-13 2022-01-20 株式会社東芝 送電装置および電力伝送システム
JP7015744B2 (ja) 2018-07-02 2022-02-03 株式会社東芝 送電装置および電力伝送システム
JP6948990B2 (ja) 2018-07-12 2021-10-13 株式会社東芝 送電装置および電力伝送システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07307688A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Rohm Co Ltd 周波数ホッピング通信方式及び簡易無線装置
JPH1098414A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Tec Corp 周波数ホッピングスペクトル拡散通信における周波数ホッピングパターン選択方法
JPH10209921A (ja) * 1997-01-20 1998-08-07 Tec Corp 無線通信型データ処理装置
JP2000151467A (ja) * 1998-11-18 2000-05-30 Toshiba Tec Corp 無線周波数ホッピング通信方法及び無線通信システム
JP2012005207A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Canon Inc 給電装置及び給電システム
JP2013162630A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Nakayo Telecommun Inc マルチホップ型ワイヤレス給電対応情報伝達システム
JP2019017134A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 株式会社東芝 送電装置および受電装置
JP2019017174A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 マクセル株式会社 無線給電システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN112186907A (zh) 2021-01-05
US11095161B2 (en) 2021-08-17
US20210006094A1 (en) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11404965B2 (en) DC-DC converter, on-board charger, and electric vehicle
US11095161B2 (en) Power transmission apparatus, wireless power transfer system, and power transmission method
US9667171B2 (en) Switching circuit, power converter, and control method
JP6640774B2 (ja) 送電装置および電力伝送システム
JP2016534705A (ja) 充電制御装置、充電制御方法及びこれを備えた無線電力受信装置
JP5853889B2 (ja) 受電機器及び電力伝送システム
US9893534B2 (en) Relay device of wireless power transmission system
JP5780765B2 (ja) 非接触給電システム
US20110007534A1 (en) Soft switching power electronic transformer
US8482249B2 (en) Charging apparatus with alternating current- and direct current-charging functions for mobile vehicle
US11005284B2 (en) Electric power transmission device and electric power transmission system
WO2015126946A1 (en) Resonant inverter topology, wireless charger, and control method
US20190006843A1 (en) Power transmission device and power reception device
CN215934737U (zh) 用于单电感器多输出开关转换器的系统
CN110914100A (zh) 无线充电系统
KR20140129918A (ko) 무선 전력 수신 장치 및 무선 전력 수신 방법
WO2014173033A1 (zh) 无线电力传输接收端、系统及接收方法
CN110635693A (zh) 一种直流升压变换电路及装置
JP6397481B2 (ja) 電子正弦波トランス
CN103354968A (zh) 用于将电能馈送至能量供给系统中的装置
Kim et al. Wireless power transfer system with reduced EMI emission employing spread spectrum technique
JP2017169277A (ja) 無線電力伝送装置、送電装置および受電装置
JP2018085913A (ja) 無線電力伝送システム
Baharom et al. Wireless vehicle to vehicle (v2v) power transmission using spmc
JP2014090633A (ja) 非接触電力伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220729