JP2020192715A - 冊子 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者に対して通信機器の使用時間の適正化を促すことができる冊子を提供する。【解決手段】冊子は、少なくとも行動記入欄11が印刷されたページ3Aと、ページ3Aよりも後のページであり、少なくとも目標記入欄22及び具体的行動記入欄21が印刷されたページ3Bと、を備え、行動記入欄11は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有し、目標記入欄22は、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入するための欄を有し、具体的行動記入欄21は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、冊子に関する。
従来、生徒等が使用することを目的とした手帳が知られている。例えば、特許文献1に開示された手帳は、日ごとの科目別学習時間の記入欄といった学習に関する記入欄等が設けられることによって、生徒等に自習を促す構成となっている。
近年、インターネット利用層の低年齢化が進んでおり、例えば中高生における携帯通信端末(例えば、いわゆるスマートフォンなど)の所有率が増大している。このような携帯通信端末は、中高生によって個人で管理されており、また、使用時間及び利用方法についても実質的に個人に任されることが多い。そのため、中高生による携帯通信端末の使用時間が増大しているとの指摘がある。携帯通信端末の使用時間が増大した場合、精神的及び肉体的に成長途中の段階にある中高生においては、例えば、視力低下、猫背等の身体面での影響や、睡眠時間及び学習時間の減少といった生活面での影響が懸念されている。そこで、携帯情報端末等の通信機器の使用時間の適正化が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、使用者に対して通信機器の使用時間の適正化を促すことができる冊子を提供することを目的とする。
一例の冊子は、少なくとも第1の記入欄が印刷された第1のページと、前記第1のページよりも後のページであり、少なくとも第2の記入欄及び第3の記入欄が印刷された第2のページと、を備え、前記第1の記入欄は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有し、前記第2の記入欄は、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入するための欄を有し、前記第3の記入欄は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有する。
このような冊子では、第1のページにおける第1の記入欄に、1日のうちで通信機器を使用した時間の量が記入される。これにより、冊子の使用者は、自身の生活における通信機器の使用時間を自覚することができる。さらに、第2のページにおいて、使用者が通信機器の使用時間に関する目標と、通信機器を使用した時間の量とを記入するようになっている。これにより、今までの通信機器の使用時間を自覚した状態で、使用者がこれからの使用時間に関する目標と実際の使用時間とを記入するため、使用時間の見直しが促される。以上の通り、上記の冊子によれば、冊子の使用者に対して、携帯通信端末の使用時間を見直すきっかけを与えることができる。したがって、冊子の使用者に対して、通信機器の使用時間の適正化を促すことができる。
第1の記入欄には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現するための補助線が設けられていてもよい。この場合、第1の記入欄には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現することを促す文言が印刷されていてもよい。この構成では、通信機器の使用時間が図形的に表現されることによって、すなわち使用時間が可視化されることによって、使用時間の大小が把握されやすい。
第1の記入欄における補助線は、棒グラフの外枠及び目盛りを含んでいてもよい。この構成によれば、使用者は定規等を利用することなく、フリーハンドで容易に使用時間を図形的に表現することができる。
第1のページには、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための第4の記入欄が印刷されていてもよい。この構成によれば、使用者が、自身と他者とを比較することによって、通信機器の使用時間をより明確に自覚することができる。
第2の記入欄における目標は、通信機器の使用開始時刻であってよい。この構成では、通信機器の使用開始時刻が設定されることによって、使用者は生活のリズムをつかみやすくなる。
第2のページよりも後のページであり、第5の記入欄が設けられた第3のページを更に備え、第5の記入欄は、使用者が行動目標を記入するための欄であってよい。この構成では、通信機器の使用時間の見直しが促された状態で、使用者によって、さらなる行動目標が記入され得る。
第1のページ及び第2のページは、いずれも見開きで1つのページを構成していてよい。
本発明によれば、使用者に対して通信機器の使用時間の適正化を促すことができる冊子が提供される。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1、図2及び図3は、本実施形態に係る冊子1におけるページの一例を示す図である。また、図4及び図5は、図1及び図2のそれぞれのページにおける記載例を示す図である。なお、本実施形態においては、図2に示すページの例と図3に示すページの例とに共通点が多いため、図3のページにおける記載例を省略している。本実施形態における冊子1は、使用者(生徒等)に時間管理の重要性を学んでもらうためのツールであり、例えば1年間にわたって使用者に利用されることを想定している。冊子1は、例えば、1枚の厚紙等からなる表紙、裏表紙及び背表紙と、表紙と裏表紙との間に配置された複数の用紙2と、を備えた手帳であってよい。
図1、図2及び図3は、本実施形態に係る冊子1におけるページの一例を示す図である。また、図4及び図5は、図1及び図2のそれぞれのページにおける記載例を示す図である。なお、本実施形態においては、図2に示すページの例と図3に示すページの例とに共通点が多いため、図3のページにおける記載例を省略している。本実施形態における冊子1は、使用者(生徒等)に時間管理の重要性を学んでもらうためのツールであり、例えば1年間にわたって使用者に利用されることを想定している。冊子1は、例えば、1枚の厚紙等からなる表紙、裏表紙及び背表紙と、表紙と裏表紙との間に配置された複数の用紙2と、を備えた手帳であってよい。
図1、図2及び図3では、見開かれた状態の冊子1が示されている。この状態では、左右一対の用紙2によって見開きのページ3が構成される。冊子1では、複数の用紙2が例えば糸かがりによって綴じ合わされており、綴じ合わされた用紙2が、糊等により表紙(背表紙)に接着されている。なお、複数の用紙2は、無線綴じによって綴じ合わされていてもよい。
一例の冊子1は、複数のページ3のうち表紙に近いページ3Aを構成する第1のページ群10と、第1のページ群10よりも後のページ3Bを構成する第2のページ群20と、第2のページ群20よりも後のページ3Cを構成する第3のページ群30とを含んでいる。図1は、第1のページ群10を構成するページ(第1のページ)3Aを示す。図2は、第2のページ群20を構成するページ(第2のページ)3Bを示す。図3は、第3のページ群30を構成するページ(第3のページ)3Cを示す。
図1及び図4に示すように、ページ3Aは、見開きの1ページによって構成されている。ページ3Aには、行動記入欄(第1の記入欄)11と、振り返り欄12と、比較欄(第4の記入欄)13と、アドバイス欄15とが印刷されている。
行動記入欄11は、使用者が自身の行動に費やした時間(行動時間)を記入するための欄であり、少なくとも通信機器の使用に費やした時間の量を記入するための欄を含んでいる。ここで、通信機器とは、ネットワーク(インターネット)に接続して情報の取得等を行うことができる電子機器であり、例えばスマートフォン、タブレットPC、PDA、携帯電話等の携帯情報端末と、ゲーム機、PC等の据え置き型の情報端末とを含む概念である。また、本実施形態において通信機器という場合には、通信機器全般を意味してもよいし、通信機器のうちの特定の一つ(例えばスマートフォン)を意味してもよい。本実施形態では、一つのページ3Aに1週間分の行動が記録できるようになっている。すなわち、図示のように、月曜日から日曜日までの1日ごとの行動を記入するための欄が設けられている。一例において、行動記入欄11には、通信機器の使用に費やした時間の量と、授業を除く学習時間の量と、睡眠時間の量とを図形的に表現するための補助線11aが設けられている。図示例の補助線11aは、左右方向に延びる棒グラフの外枠11bと、外枠11bの内側に形成された目盛り線11cとを含んでいる。目盛り線は、上下方向に延びており、外枠11bを所定の時間数(図示例では21時間)に分割している。また、外枠11bの近傍(例えば上側)には、目盛り線に対応した時間量を示す数字が印刷されている。図示例では、各曜日を示す「月」から「日」までの文字が縦に並んでいる。各文字の右隣には、月日を記入するスペースを空けて、補助線11aが配置されている。
行動記入欄11は、冊子1の使用者が1日の自身の行動時間を種類別に記入するための欄である。そのため、行動記入欄11には、行動時間を記入することを促す文言等が印刷されている。図示例では、「やったことに応じて色を塗ろう [赤]ネット・ゲームの時間、[青](授業を除く)学習時間、[黄]睡眠時間」との文言が印刷されており、「ネット・ゲームの時間」という文言が通信機器の使用時間に対応している。また、上記の文言と共に、見本16が示されている。見本16では、行動記入欄11と同様のフォーマットに行動の情報が図形的に記入されている。図示例では、見開きページの右ページ3ARに自身の行動を記入する行動記入欄11が印刷され、見開きページの左パージ3ALに見本16が印刷されている。なお、図示例では、「または線を描こう」の文言と共に、ネット・ゲームの時間を塗りつぶしで示し、学習時間を斜線で示し、睡眠時間を矢印で示すように促す文言が印刷されている。すなわち、冊子1の使用者は、カラーマーカーのみならず、その他の筆記具によって、自身の行動時間を種類ごとに図形的に記録することができる。
また、行動記入欄11には、種類ごとの行動時間を数字で記載するための時間欄が用意されている。一例では、左右方向において外枠11bに隣り合った位置に、ネット・ゲームの時間を記載する時間欄11dと、学習時間を記載する時間欄11eと、睡眠時間を記載する時間欄11fとが順番に並んでいる。さらに、行動記入欄11には、対応する1週間に使用者が気をつけることを記載するための欄11gが設けられている。
振り返り欄12は、行動記入欄11において記入された1週間分の使用者の行動時間を集計するための欄である。図示例では、ネット・ゲームの時間(すなわち、携帯通信端末の使用時間)の合計を記載する欄12aと、学習時間の合計を記載する欄12bと、睡眠時間の合計を記載する欄12cとが縦に並んでいる。この欄では、「ひとつの円を10時間として塗ってみよう」という文言と共に、行動内容ごとに複数の円12dが印刷されている。円の内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、行動記入欄11に記入された行動時間の合計を行動内容ごとに図形的に表現することができる。
比較欄13は、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための欄である。図示例では、「友達やクラスメイトと比較して気づいたこと」との文言が印刷されている。また、比較欄13には、他者の1週間の行動時間を記入する他者行動記入欄14が設けられている。一例の他者行動記入欄14は、使用者の行動記入欄11と略同様の構成を備えている。すなわち、他者行動記入欄14は、1週間分の補助線14a(外枠14b、目盛り線14c)及び時間欄(ネット・ゲームの時間欄14dと、学習の時間欄14eと、睡眠の時間欄14f)が印刷されている。なお、他者行動記入欄14の補助線14aのスケールと、使用者の行動記入欄11の補助線11aのスケールとは同一となっている。他者行動記入欄14に対する記入は、対象となる他者が行ってもよいし、使用者が行ってもよい。使用者は、他者行動記入欄14に記載された内容と自身の行動記入欄11に記載された内容とを見比べたうえで、自身の通信機器の使用に関して気づいたことを比較欄13の空欄に記入することができる。なお、図示例では、他者のネット・ゲームの時間が記入される他者行動記入欄14を設けることによって、比較欄13に通信機器の使用に関する気づきが記入されることを促しているが、例えば、「ネット・ゲームの時間について友達と比較して気づいたこと」のような文言を印刷してもよい。
アドバイス欄15は、使用者の1週間の行動時間について、他者からのアドバイスを記入するための欄である。図示例では、「友達やクラスメイトから感想やアドバイスをもらおう」との文言が印刷されている。アドバイス欄15では、他者からのアドバイスが記入されるとともに、図4に示すように、他者によってシール15aが貼着されてもよい。例えば、シールには、「頑張ったね」、「凄い」、「感動」などの文言と共にキャラクターが印刷されており、他者はアドバイスの内容に応じてシールを選択できる。このようなシールは、冊子1に綴じられた台紙に剥離可能に貼着されていてよい。
一例の冊子1では、ページ3Aによって、自らの生活における通信機器の使用時間の量を自覚することを使用者に促している。ページ3Aによって構成される第1のページ群10は、例えば、冊子1に2週間〜4週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ3Aが2週間分、すなわち見開きで2ページ分設けられている。
図2及び図5に示すように、ページ3Bは、見開きの1ページによって構成されている。ページ3Bには、具体的行動記入欄(第3の記入欄)21と、目標記入欄(第2の記入欄)22と、振り返り欄23と、比較欄25と、アドバイス欄26とが印刷されている。
具体的行動記入欄21は、少なくとも通信機器の使用に費やした時間の量を記入するための欄を含んでいる。本実施形態では、一つのページ3Bに1週間分の行動が記録できるようになっている。すなわち、月曜日から日曜日までの1日ごとに行動を記入するための欄が設けられている。図示例では、見開きの左端に月曜日の行動を記録するための記入欄が配置されており、右側に向かって日曜日に対応する記入欄まで順次設けられている。月曜日から金曜日までの記入欄が左ページ3BLに配置されており、土曜日及び日曜日の記入欄が右ページ3BRに配置されている。各記入欄では、上端に月日を記入する欄21aが設けられており、欄21aの下に使用者の行動を具体的に記入するための欄21bが時系列的に設けられている。すなわち、行動を記入する欄21bでは、空欄が罫線によって上下方向に複数に分割されると共に、上から下に向かって時刻を示す数字が順番に記載されている。これにより、対応する時刻の位置に当該時刻の行動内容を記入することができる。なお、図示例では、1日を当日の午前5時から開始し、翌日の午前1時で終了している。
具体的行動記入欄21には、消費した時間を記入することを促す文言等が印刷されている。図示例では、「やったことに応じて色を塗ろう[赤]ネット・ゲームの時間、[青](授業を除く)学習時間、[黄]睡眠時間」との文言が印刷されており、「ネット・ゲームの時間」という文言が通信機器の使用時間に対応している。また、具体的行動記入欄21には、「その他の時間はやったことを文字で書こう」との文言が印刷されている。
また、具体的行動記入欄21には、種類ごとの行動時間を数字で記載するための時間欄が用意されている。一例においては、欄21bの下方に、ネット・ゲームの時間を記載する時間欄21cと、学習時間を記載する時間欄21dと、睡眠時間を記載する時間欄21eとが順番に並んでいる。
目標記入欄22は、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入するための欄である。図示例の目標記入欄22は、右ページ3BRの右上部分に印刷されている。本実施形態において、使用者の目標は、通信機器の使用開始時間である。一例における目標記入欄22には、行動の種類ごとに行動の開始時間を設定することを促す記載が印刷されている。図示例では、「それぞれの開始時間を決めよう」なる文言が印刷されるとともに、行動、すなわち「ネット・ゲーム」、「(授業を除く)学習」及び「睡眠」を項目とし、平日及び休日における項目ごとの目標時間を空欄にした表22aが印刷されている。さらに、目標記入欄22では、1週間分の使用者の行動時間の目標を記入する目標合計時間欄22bが設けられている。図示例では、ネット・ゲームの時間の合計の目標を記載する欄22cと、学習時間の合計の目標を記載する欄22dとが縦に並んでいる。この欄では、「ひとつの円を10時間として塗ってみよう」という文言と共に、行動目標ごとに複数の円が印刷されている。円の内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、行動時間の合計の目標を行動内容ごとに図形的に表現することができる。
振り返り欄23は、具体的行動記入欄21において記入された使用者の1週間分の行動についての感想等を記入するための欄である。図示例の振り返り欄は、目標記入欄22の下に印刷されている。振り返り欄23では、使用者に対して通信機器の利用に関する感想を記入するように促す記載があってもよい。図示例においては、振り返り欄23内に、「ネット・ゲームと学習時間のバランスはどうか、開始時間など」との文言が印刷されている。この記載により、通信機器の利用を含む自身の行動を振り返ることが使用者に促され得る。
比較欄25は、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための欄である。図示例の比較欄25は、振り返り欄23の下に印刷されている。図示例では、「友達やクラスメイトと比較して気づいたこと」との文言が印刷されている。一例においては、使用者は、他者が所有する冊子1の内容と自身の冊子1の内容とを見比べることによって、自身の通信機器の使用に関して気づいたことを比較欄25の空欄に記入することができる。
アドバイス欄26は、使用者の1週間の行動時間について、他者からのアドバイスを記入するための欄である。図示例のアドバイス欄は、比較欄の下に印刷されている。アドバイス欄には、「友達やクラスメイトから感想やアドバイスをもらおう」との文言が印刷されている。アドバイス欄26では、他者からのアドバイスが記入されるとともに、図5に示すように、他者によってシール26aが貼着されてもよい。シール26aは、シール15aと同様のシールであってよい。
一例の冊子1では、ページ3Bによって、通信機器の使用時間の管理を学ぶことを使用者に促している。すなわち、使用者は、目標記入欄22において自身が設定した各行動の開始時間及び目標合計時間と、実際の各行動の開始時間及び合計時間とを比較することによって、時間管理の重要性について学ぶことができる。なお、ページ3Bによって構成される第2のページ群20は、例えば、冊子1に8週間〜16週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ3Bが12週間分、すなわち見開きで12ページ分設けられている。
図3に示すように、ページ3Cは、見開きの1ページによって構成されている。ページ3Cには、具体的行動記入欄31と、目標記入欄(第5の記入欄)32と、振り返り欄33と、比較欄35と、アドバイス欄36とが印刷されている。
具体的行動記入欄31、比較欄35及びアドバイス欄36は、ページ3Bにおける具体的行動記入欄21、比較欄25及びアドバイス欄26とそれぞれ同様の構成を有しているため、その説明を省略する。
目標記入欄32は、使用者の1週間の行動目標を記入するための欄である。図示例の目標記入欄32は、右ページ3CRの右上部分に印刷されている。一例における目標記入欄32には、1週間の目標を自由に設定することを促す記載が印刷されている。図示例では、「今週の目標」なる文言が印刷されており、当該文言の下に空白が設けられている。この欄では、行動目標ごとに複数の円32aが印刷されている。円32aの内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、行動時間の合計の目標を行動内容ごとに図形的に表現することができる。なお、一例においては、ネット・ゲームの時間、及び学習時間について、目標時間を記載する円が設けられている。そのため、ネット・ゲームの時間、又は、学習時間に関する内容、若しくはネット・ゲームの時間と学習時間との関係に関する内容を目標記入欄に記入することが促されている。
振り返り欄33は、具体的行動記入欄31において記録された使用者の1週間分の行動についての感想等を記入するための欄である。図示例の振り返り欄33は、目標記入欄32の下に印刷されている。一例の振り返り欄33には、1週間の感想を自由に記入することを促す記載が印刷されている。図示例では、「今週の振り返り」なる文言が印刷されており、当該文言の下に空白が設けられている。この欄では、行動ごとに複数の円33aが印刷されている。円33aの内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、実際の行動時間の合計を行動内容ごとに図形的に表現することができる。なお、一例においては、ネット・ゲームの時間、及び学習時間について、目標時間を記載する円が設けられている。そのため、ネット・ゲームの時間、又は、学習時間に関する内容、若しくはネット・ゲームの時間と学習時間との関係に関する内容を振り返り欄33に記入することが促されている。さらに、図示例では、振り返り欄33の構成と目標記入欄32の構成とがタイトル以外で一致している。そのため、行動ごとの集計時間の目標と結果とを比較しやすくなっている。これにより、行動ごとの集計時間に対する感想を記入することが促される。
一例の冊子1では、ページ3Cによって、通信機器の使用時間の管理を生活習慣として定着させることを使用者に促している。すなわち、使用者は、目標記入欄32において目標を自ら設定し、振り返り欄33において目標が達成されているか否かを振り返ることで、自然なかたちで時間管理を定着させることができる。なお、ページ3Cによって構成される第3のページ群30は、例えば、冊子1における1年間の残りの期間であってよく、30週間〜40週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ3Cが40週間分、すなわち見開きで40ページ分設けられている。
このような冊子1では、ページ3Aにおける行動記入欄(第1の記入欄)11に、通信機器を使用した時間の量が使用者によって記入される。これにより、冊子1の使用者は、自身の生活における通信機器の使用時間を自覚することができる。さらに、ページ3Bの目標記入欄(第2の記入欄)22において、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入し、具体的行動記入欄(第3の記入欄)21において、使用者が通信機器を使用した時間の量を記入するようになっている。このように、生活における自身の通信機器の使用時間を自覚した状態で、使用者が通信機器の今後の使用時間の目標を記入し、さらに、目標設定後の実際の通信機器の使用時間を記入するため、通信機器の使用時間の見直しを行いやすくなる。以上の通り、上記の冊子1によれば、冊子1の使用者に対して、携帯通信端末の使用時間を見直すきっかけを与えることができる。したがって、通信機器の使用時間の適正化を促すことができる。
生徒の生活習慣を改善しようとする場合、専門家の講演などによる啓蒙活動や、親、教師等による指導を行うことが考えられる。しかしながら、このような行為は、生徒に対して改善を押しつけることになり、生徒の反発心を誘発しやすい。本実施形態の冊子1では、生徒による自覚を促すことで、生徒の心理的な抵抗感を低下させる効果が期待できる。
なお、例えば、学校の授業の一環として冊子1を活用してもよい。この場合、学校で行われる授業は3つのステップによって構成され得る。第1のステップは、第1のページ群10を利用することによって、通信機器の使用時間について生徒に対して自覚を促すステップである。第2のステップは、第2のページ群20を利用することによって、通信機器を利用する時間を自分で管理することを生徒に促すステップである。第3のステップは、第3のページ群30を利用することによって、第2のステップに引き続き通信機器を利用する時間を自分で管理し、さらには、通信機器の利用以外についても自身の行動を管理することを促すステップである。
一例において、行動記入欄11には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現するための補助線11aが設けられている。この場合、行動記入欄11には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現することを促す文言が印刷されていてもよい。この構成では、特に、時間の量が図形的に表現されることによって、すなわち時間の量が可視化されることによって、使用者は使用時間の大小を把握しやすくなっている。
一例において、行動記入欄11における補助線11aは、棒グラフの外枠11b及び目盛り線11cを含んでいる。この構成によれば、使用者は定規等を利用することなく、使用時間をフリーハンドで容易に図形的に表現することができる。
一例において、ページ3Aには、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための比較欄(第4の記入欄)13が印刷されている。この構成によれば、使用者が、自身と他者とを比較することによって、通信機器の使用時間をより明確に自覚することができる。例えば、自身による通信機器の使用時間が、一般的な範疇に入っているのか否かを確認することができる。
一例において、目標記入欄22における目標は、通信機器の使用開始時間である。例えば、他の例においては、目標記入欄に通信機器の使用合計時間を設定してもよいが、この場合には、通信機器の日々の使用開始時間が異なることにより、生活にリズムが生まれにくくなる。本実施形態のように、通信機器の使用開始時間が設定される場合、使用者は生活のリズムを掴みやすくなり、生活習慣を構築しやすくなる。
一例において、ページ3Bには、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための比較欄25が印刷されている。この構成によれば、使用者が自身と他者とを比較することによって、使用時間に関する目標とその結果とが使用者に意識されやすくなる。例えば、他者が目標を達成できている場合、使用者は自身も目標を達成したいと感じやすく、自身の目標に対する結果を注目しやすい。
一例において、冊子1は、目標記入欄(第5の記入欄)32が設けられたページ3Cを備えている。目標記入欄32は、行動目標を記入するための欄である。この構成では、通信機器の使用時間の見直しが使用者に促されている状態で、使用者によって、さらなる行動目標が記入され得る。行動目標が記入されることで、自らの生活を自発的に見直すことが促されるため、自然なかたちで時間管理を定着させることができる。
[第2実施形態]
図6、図7及び図8は、本実施形態に係る冊子101における見開きのページ103の一例を示す図である。冊子101は、第1実施形態における冊子1と同様に、1枚の厚紙等からなる表紙、裏表紙及び背表紙と、表紙と裏表紙との間に配置された複数の用紙102と、を備えた手帳であってよい。
図6、図7及び図8は、本実施形態に係る冊子101における見開きのページ103の一例を示す図である。冊子101は、第1実施形態における冊子1と同様に、1枚の厚紙等からなる表紙、裏表紙及び背表紙と、表紙と裏表紙との間に配置された複数の用紙102と、を備えた手帳であってよい。
一例の冊子101は、複数のページ103のうち表紙に近いページ103Aを構成する第1のページ群110と、第1のページ群110よりも後のページ103Bを構成する第2のページ群120と、第2のページ群120よりも後のページ103Cを構成する第3のページ群130とを含んでいる。図6は、第1のページ群110を構成するページ(第1のページ)103Aを示す。図7は、第2のページ群120を構成するページ(第2のページ)103Bを示す。図8は、第3のページ群130を構成するページ(第3のページ)103Cを示す。
図6に示すように、ページ103Aは、見開きの1ページによって構成されている。ページ103Aには、行動記入欄(第1の記入欄)111と、内訳記入欄112と、比較欄(第4の記入欄)113と、アドバイス欄115とが印刷されている。
行動記入欄111は、使用者が自身の行動に費やした時間(行動時間)を記入するための欄であり、少なくとも通信機器の使用に費やした時間の量を記入するための欄を含んでいる。本実施形態では、一つのページ103Aに3日間分の行動が記録できるようになっている。すなわち、図示のように、1日ごとの行動を記入するための欄が3つ設けられている。一例において、行動記入欄111には、通信機器の使用に費やした時間の量と、授業を除く学習時間の量と、睡眠時間の量とを図形的に表現するための補助線111aが設けられている。図示例の補助線111aは、左右方向に延びる棒グラフの外枠111bと、外枠111bの内側に形成された目盛り線111cとを含んでいる。目盛り線は、上下方向に延びており、外枠111bを所定の時間数(図示例では24時間)に分割している。また、外枠111bの近傍(例えば上側)には、目盛り線に対応した時刻を示す数字が印刷されている。また、図示例では、月日を記入するための記号が、補助線111aの左側に配置されている。なお、行動記入欄111には、使用者に記入を促す「やること(1)」との文言が印刷されている。このように、本実施形態において、使用者に記入を促す欄には「やること」なる文言が記載されており、使用者に対して各ページ103において何をするべきかが理解されやすくなっている。
行動記入欄111は、冊子101の使用者が1日の自身の行動時間を種類別に記入するための欄である。本実施形態では、使用者に対して記入の方法を分かりやすく理解してもらうために、ページ103Aに見本116が設けられている。図示例では、見開きページの右ページ103ARに自身の行動を記入する行動記入欄111が印刷され、見開きページの左パージ3ALに見本116が印刷されている。見本116では、行動記入欄111と同様のフォーマットに行動の情報が図形的に記入されている。図示例では、見本116の説明として、行動時間を記入することを促す文言として、「やったことに応じて塗ろう ネット・ゲームの時間 (授業を除く)学習時間 睡眠時間」との文字が印刷されている。なお、「ネット・ゲームの時間」の文字の左隣に塗りつぶしを示す図形が印刷され、「(授業を除く)学習時間」の文字の左隣に斜線を示す図形が印刷され、「睡眠時間」の文字の左隣に矢印を示す図形が印刷されている。本例では、「ネット・ゲームの時間」という文言が通信機器の使用時間に対応している。
また、行動記入欄111には、種類ごとの行動時間の3日間の合計を記載するための時間欄が用意されている。一例では、ネット・ゲームの時間を記載する時間欄111dと、学習時間を記載する時間欄111eと、睡眠時間を記載する時間欄11fとが上下方向に順番に並んでいる。図示例では、種類ごとの行動時間の合計を図形的に示すことができるように、種類ごとに補助線が設けられている。一例では、「3日間の時間を合計しよう。ネット・ゲームと学習は1つの円を30分、睡眠は1時間として塗ってみよう」の文言と共に、左右方向に複数の円が連続して描かれている。さらに、行動記入欄111には、対応する1週間に使用者が気をつけることを記載するための欄11gが設けられている。
内訳記入欄112は、行動記入欄111において記入された3日間分のネット使用時間の内訳を記入するための欄である。なお、ネット使用時間の合計は、時間欄111dにおいて記入されている。図示例では、学習以外の動画視聴の時間を記入する欄112aと、ゲームの時間を記入する欄112bと、SNS・コミュニケーションの合計を記入する欄112cと、学習のための利用時間を記入する欄112dとが縦に並んでいる。この欄では、「ネット使用の内訳を塗ってみよう」という文言と共に、行動内容ごとに複数の円が印刷されている。円の内側には、集計時間を意味する数字(2,4,6,…)が記載されている。使用者は、時間欄111dによって示された時間の内訳を図形的に表現することができる。
比較欄113は、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための欄である。図示例では、「友達やクラスメイトと比較して気づいたこと」との文言が印刷されている。また、比較欄113には、他者の1週間の行動時間を記入する他者行動記入欄114が設けられている。一例の他者行動記入欄114は、使用者の行動記入欄111と略同様の構成を備えている。すなわち、他者行動記入欄114は、1週間分の補助線114a(外枠114b、目盛り線114c)及び時間欄(ネット・ゲームの時間欄114dと、学習の時間欄114eと、睡眠の時間欄114f)が印刷されている。なお、他者行動記入欄114の補助線114aのスケールと、使用者の行動記入欄111の補助線111aのスケールとは同一となっている。他者行動記入欄114に対する記入は、対象となる他者が行ってもよいし、使用者が行ってもよい。使用者は、他者行動記入欄114に記載された内容と自身の行動記入欄111に記載された内容とを見比べたうえで、自身の通信機器の使用に関して気づいたことを比較欄113の空欄に記入することができる。
アドバイス欄115は、使用者の1週間の行動時間について、他者からのアドバイスを記入するための欄である。図示例では、「友達やクラスメイトから感想やアドバイスをもらおう」との文言が印刷されている。なお、アドバイス欄115では、第1実施形態と同様に、他者からのアドバイスが記入されるとともに、他者によってシールが貼着されてもよい。
一例の冊子101では、ページ103Aによって、自らの生活における通信機器の使用時間の量を自覚することを使用者に促している。ページ103Aによって構成される第1のページ群110は、例えば、冊子101に2週間〜4週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ103Aが3週間分、すなわち見開きで7ページ分設けられている。
図7に示すように、ページ103Bは、見開きの1ページによって構成されている。ページ103Bには、具体的行動記入欄(第3の記入欄)121と、振り返り欄123と、アドバイス欄126と、目標記入欄(第2の記入欄)122とが印刷されている。
具体的行動記入欄121は、少なくとも通信機器の使用に費やした時間の量を記入するための欄を含んでいる。本実施形態では、一つのページ103Bに1週間分の行動が記録できるようになっている。すなわち、1日ごとに行動を記入するための欄が左右方向に7つ隣り合って設けられている。図示例では、5日分の記入欄が左ページ103BLに配置されており、残り2日分の記入欄が右ページ103BRに配置されている。各記入欄では、上端に月日及び曜日を記入する欄121aが設けられており、欄121aの下に使用者の行動を具体的に記入するための欄121bが時系列的に設けられている。すなわち、行動を記入する欄121bでは、空欄が罫線によって上下方向に複数に分割されると共に、上から下に向かって時刻を示す数字が順番に記載されている。これにより、対応する時刻の位置に当該時刻の行動内容を記入することができる。なお、図示例では、1日を当日の午前5時から開始し、翌日の午前5時で終了している。
具体的行動記入欄121には、消費した時間を記入することを促す文言等が印刷されている。図示例では、「やったことに応じて塗ろう ネット・ゲームの時間 (授業を除く)学習時間 睡眠時間」との文字が印刷されている。なお、「ネット・ゲームの時間」の文字の左隣に塗りつぶしを示す図形が印刷され、「(授業を除く)学習時間」の文字の左隣に斜線を示す図形が印刷され、「睡眠時間」の文字の左隣に矢印を示す図形が印刷されている。また、具体的行動記入欄121には、「その他の時間はやったことを文字で書こう」との文言が印刷されている。
また、具体的行動記入欄121には、種類ごとの行動時間を数字で記載するための時間欄が用意されている。一例においては、欄121bの下方に、ネット・ゲームの時間を記載する時間欄121cと、学習時間を記載する時間欄121dと、睡眠時間を記載する時間欄121eとが順番に並んでいる。
振り返り欄123は、具体的行動記入欄121において記入された使用者の1週間分の行動についての感想等を記入するための欄である。図示例の振り返り欄は、右ページ103BRの右上部分に印刷されている。振り返り欄123では、使用者に対して通信機器の利用に関する感想を記入するように欄123aが設けられている。図示例においては、欄123a内に、「1週間の振り返りをしてみよう」との文言、及び「ネット・ゲームと学習時間のバランスはどうか、開始時間など」との文言が印刷されている。この記載により、通信機器の利用を含む自身の行動を振り返ることが使用者に促され得る。
さらに、振り返り欄123では、1週間分の使用者の行動時間の合計を記入する合計時間欄が設けられている。図示例では、ネット・ゲームの時間の合計の目標を記載する欄123bと、学習時間の合計の目標を記載する欄123cとが縦に並んでいる。この欄では、「1週間の合計/ひとつの円を10時間として塗ってみよう」という文言と共に、行動内容ごとに複数の円が印刷されている。円の内側には、合計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、行動時間の合計を行動内容ごとに図形的に表現することができる。
アドバイス欄126は、使用者の1週間の行動時間について、他者からのアドバイスを記入するための欄である。図示例のアドバイス欄は、振り返り欄123の下に印刷されている。アドバイス欄には、「友達やクラスメイトから感想やアドバイスをもらおう」との文言が印刷されている。アドバイス欄126では、他者からのアドバイスが記入されるとともに、他者によってシールが貼着されてもよい。
目標記入欄122は、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入するための欄である。図示例の目標記入欄122は、アドバイス欄126の下に印刷されている。本実施形態において、使用者の目標は、通信機器の使用開始時間である。一例における目標記入欄122には、行動の種類ごとに行動の開始時間を設定することを促す記載が印刷されている。図示例では、「来週のそれぞれの開始時間を決めよう」なる文言が印刷されるとともに、行動、すなわち「ネット・ゲーム」、「(授業を除く)学習」及び「睡眠」を項目とし、平日及び休日における項目ごとの目標時間を空欄にした表122aが印刷されている。
さらに、目標記入欄122には、自由目標記入欄124が設けられている。自由目標記入欄124は、表122aの下に印刷されている。自由目標記入欄124は、使用者が来週の自身の行動の目標を自由に記載することができる欄である。一例における自由目標記入欄124には、使用者に対して目標を記入することを促す記載が印刷されている。一例においては、「来週の目標を立てよう」との文言が印刷されている。このように目標の内容が限定されていないことにより、使用者は自身の目標を自発的に、且つ自由に設定することができる。
さらに、目標記入欄122には、自由目標記入欄124が設けられている。自由目標記入欄124は、表122aの下に印刷されている。自由目標記入欄124は、使用者が来週の自身の行動の目標を自由に記載することができる欄である。一例における自由目標記入欄124には、使用者に対して目標を記入することを促す記載が印刷されている。一例においては、「来週の目標を立てよう」との文言が印刷されている。このように目標の内容が限定されていないことにより、使用者は自身の目標を自発的に、且つ自由に設定することができる。
一例の冊子101では、ページ103Bによって、通信機器の使用時間の管理を学ぶことを使用者に促している。すなわち、使用者は、振り返り欄123において1週間の自身の行動時間を確認したうえで、目標記入欄122において各行動の開始時間を設定することによって、無理なく時間管理を行う方法について学ぶことができる。なお、ページ103Bによって構成される第2のページ群120は、例えば、冊子101に8週間〜16週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ103Bが12週間分、すなわち見開きで12ページ分設けられている。
図8に示すように、ページ103Cは、見開きの1ページによって構成されている。ページ103Cには、具体的行動記入欄131と、目標記入欄(第6の記入欄)132と、振り返り欄133と、アドバイス欄136とが印刷されている。
具体的行動記入欄131及びアドバイス欄136は、ページ103Bにおける具体的行動記入欄121及びアドバイス欄126とそれぞれ同様の構成を有しているため、その説明を省略する。
目標記入欄132は、使用者の今週の行動目標を記入するための欄である。図示例の目標記入欄132は、右ページ103CRの右上部分に印刷されている。一例における目標記入欄132には、今週の目標を設定することを促す記載が印刷されている。図示例では、「今週の行動目標」なる文言、及び「具体的な数字を入れて目標を書きましょう。日、時、分、回など」なる文言が印刷されており、当該文言の下に空白が設けられている。この欄では、行動目標ごとに複数の円132aが印刷されている。円132aの内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、行動時間の合計の目標を行動内容ごとに図形的に表現することができる。なお、一例においては、ネット・ゲームの時間、及び学習時間について、目標時間を記載する円が設けられている。そのため、ネット・ゲームの時間、又は、学習時間に関する内容、若しくはネット・ゲームの時間と学習時間との関係に関する内容を目標記入欄に記入することが促されている。
また、目標記入欄132には、予想記入欄134が設けられている。予想記入欄134は、目標記入欄132において設定された行動目標が、どのような条件であれば達成され得るかを予想するための欄である。一例における予想記入欄134には、予想を促すための文言が印刷されている。図示例では、「守れそうなときはどんな時だろうか」なる文言が印刷されており、当該文言の下に空白が設けられている。目標が達成される条件を使用者に考えさせた場合、使用者は自らが設定した目標を達成したいと思いやすい。そのため、使用者は、少なくとも条件さえ整えば達成可能な目標を記載するようになり、無謀な目標が記載されることが抑制される。
振り返り欄133は、具体的行動記入欄131において記録された使用者の1週間分の行動についての感想等を記入するための欄である。図示例の振り返り欄133は、目標記入欄132(予想記入欄134)の下に印刷されている。一例の振り返り欄133には、1週間の感想を自由に記入することを促す記載が印刷されている。図示例では、「今週の振り返り」なる文言が印刷されており、当該文言の下に空白が設けられている。この欄では、行動ごとに複数の円133aが印刷されている。円133aの内側には、集計時間を意味する数字(10,20,…)が記載されている。使用者は、実際の行動時間の合計を行動内容ごとに図形的に表現することができる。なお、一例においては、ネット・ゲームの時間、及び学習時間について、目標時間を記載する円が設けられている。そのため、ネット・ゲームの時間、又は、学習時間に関する内容、若しくはネット・ゲームの時間と学習時間との関係に関する内容を振り返り欄133に記入することが促されている。さらに、図示例では、振り返り欄133の構成と目標記入欄132の構成とがタイトル以外で一致している。そのため、行動ごとの集計時間の目標と結果とを比較しやすくなっている。これにより、行動ごとの集計時間に対する感想を記入することが促される。
一例の冊子101では、ページ103Cによって、通信機器の使用時間の管理を生活習慣として定着させることを使用者に促している。すなわち、使用者は、目標記入欄132において目標を自ら設定し、振り返り欄133において目標が達成されているか否かを振り返ることで、自然なかたちで時間管理を定着させることができる。なお、ページ103Cによって構成される第3のページ群130は、例えば、冊子101における1年間の残りの期間であってよく、30週間〜40週間程度分含まれていてよい。一例として、本実施形態では、ページ103Cが40週間分、すなわち見開きで40ページ分設けられている。
以上説明した冊子101によれば、第1実施形態と同様に、冊子101の使用者に対して、携帯通信端末の使用時間を見直すきっかけを与えることができる。したがって、通信機器の使用時間の適正化を促すことができる。特に、冊子101では、行動記入欄111において、種類ごとの行動時間の合計を図形的に記載するようになっている。このように、記載方法に遊びの要素が取り込まれることによって、生徒が飽きることを抑制できる。また、合計時間を図形的に表現することによって、種類ごとの時間を直感的に比較することができる。
また、内訳記入欄112が設けられていることによって、使用者は自身のネットの使用状況を確認することができる。これにより、使用者は、自身のネット使用における偏り具合を知ることができる。この場合、内訳の増減を検討することにより、ネットの使用時間を調整することができる。
以上、一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、手帳に本発明を適用した例を説明したが、日記帳、学習帳等の他の冊子に適用してもよい。
また、行動記入欄11に棒グラフを模した補助線11aが設けられた例を示したが、補助線の形態はこれに限定されない。補助線は、時間の量を図形的に表現することが補助されるものであればよく、例えば円グラフなどの他のグラフを模していてもよい。
また、第1のページ、第2のページ及び第3のページの分量(ページ数)は、上記実施形態に記載された範囲に限定されない。
また、第1実施形態における各ページに設けられた記入欄と第2実施形態における各ページに設けられた記入欄とは、対応するページ同士の間で互いに置き換えられてもよい。例えば、第1実施形態におけるページ3Aでは、振り返り欄12に代えて第2実施形態におけるページ103Aに設けられた内訳記入欄112が印刷されてもよい。
また、第1実施形態の各ページと第2実施形態の各ページとの間において、対応するページ同士の間で重複しない記入欄は一方から他方に追加されてもよい。例えば、第1実施形態におけるページ3Aに対して、第2実施形態におけるページ103Aに設けられた内訳記入欄112が追加されてもよい。
1…冊子、3A…ページ(第1のページ)、3B…ページ(第2のページ)、3C…ページ(第3のページ)、11…行動記入欄(第1の記入欄)、11a…補助線、13…比較欄(第4の記入欄)、21…具体的行動記入欄(第3の記入欄)、22…目標記入欄(第2の記入欄)、32…目標記入欄(第5の記入欄)。
Claims (8)
- 少なくとも第1の記入欄が印刷された第1のページと、
前記第1のページよりも後のページであり、少なくとも第2の記入欄及び第3の記入欄が印刷された第2のページと、を備え、
前記第1の記入欄は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有し、
前記第2の記入欄は、使用者が通信機器の使用時間に関する目標を記入するための欄を有し、
前記第3の記入欄は、使用者が通信機器の使用に費やした時間の量を日ごとに記入するための欄を有する、冊子。 - 前記第1の記入欄には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現するための補助線が設けられている、請求項1に記載の冊子。
- 前記第1の記入欄には、通信機器の使用に費やした時間の量を図形的に表現することを促す文言が印刷されている、請求項2に記載の冊子。
- 前記第1の記入欄における補助線は、棒グラフの外枠及び目盛りを含む、請求項2又は3に記載の冊子。
- 前記第1のページには、通信機器の使用に関して、他者との比較を記入するための第4の記入欄が印刷されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の冊子。
- 前記第2の記入欄における前記目標は、使用者が通信機器の使用を開始する時刻の目標である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の冊子。
- 前記第2のページよりも後のページであり、第5の記入欄が設けられた第3のページを更に備え、
前記第5の記入欄は、使用者が自身の行動目標を記入するための欄である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の冊子。 - 前記第1のページ及び前記第2のページは、いずれも見開きで1つのページを構成している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の冊子。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2019099134A Pending JP2020192715A (ja) | 2019-05-28 | 2019-05-28 | 冊子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020192715A (ja) |
-
2019
- 2019-05-28 JP JP2019099134A patent/JP2020192715A/ja active Pending
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