JP2020183792A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主リップおよび補助リップを備える密封装置において、両リップの緊迫力およびしめしろの相対的な関係を適切に設定し、密封装置のシール性を一層向上させる。【解決手段】密封装置1は、ハウジング101の軸孔102内周面に取り付けられる環状の取付部11と、取付部11の内周側に設けられ、軸孔102に挿通する軸201の外周面に摺動可能に接触する主リップ21と、主リップ21のリップ頭部23に一体に設けられ、主リップ21の密封流体側で軸201の外周面に摺動可能に接触する補助リップ31と、を備える。補助リップ31は、主リップ21よりも小さな、軸201に対する緊迫力と、主リップ21よりも大きな、軸201に対するしめしろと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に関する。
ロボット等の作動機器における減速機には、グリースや潤滑油等の潤滑材の漏れを防止するため、密封装置が装着されている。減速機の潤滑材には、金属粉等の異物が含まれることがある。異物は、密封装置のシールリップの摩耗を促進する。そのため密封装置には主リップと共に補助リップが設けられている。
補助リップは、主リップのリップ頭部に設けられ、主リップの密封流体(潤滑材)側で主リップと同様に軸の外周面に摺動可能に接触する。したがってこのように主リップと共に補助リップを設けた密封装置によれば、補助リップが異物をシールするため、異物が主リップに到達するのが抑制される。したがって主リップの耐久性、延いては密封装置の耐久性を向上させることが可能とされる。
特開2011−89609号公報 特開2005−16627号公報
上記密封装置において、主リップおよび補助リップにはそれぞれシール作用を発揮するための、軸に対する緊迫力およびしめしろが設定される。主リップは主にグリースや潤滑油等の潤滑材をシールするので、潤滑材をシールするのに適した大きさの緊迫力およびしめしろが設定される。補助リップは主に金属粉等の異物をシールするので、異物をシールするのに適した大きさの緊迫力およびしめしろが設定される。
しかしながら、上記密封装置の設計・製造過程で、両リップの緊迫力およびしめしろの相対的な関係(大小関係)については未だ十分な考察がなされていない。したがってこの点を考察し最適設定を解明することで、密封装置のシール性を一層向上させることが期待される。
本発明は、主リップおよび補助リップを備える密封装置において、両リップの緊迫力およびしめしろの相対的な関係を適切に設定し、もって密封装置のシール性を一層向上させることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の密封装置は、ハウジングの軸孔内周面に取り付けられる環状の取付部と、前記取付部の内周側に設けられ、前記軸孔に挿通する軸の外周面に摺動可能に接触する主リップと、前記主リップのリップ頭部に一体に設けられ、前記主リップの密封流体側で前記軸の外周面に摺動可能に接触する補助リップと、を備え、前記補助リップは、前記主リップよりも小さな、前記軸に対する緊迫力と、前記主リップよりも大きな、前記軸に対するしめしろと、を備えることを特徴とする。
本発明では、主リップおよび補助リップを備える密封装置において、両リップの緊迫力およびしめしろの相対的な関係を適切に設定することができ、密封装置のシール性を一層向上させることができる。
実施の形態に係る密封装置の要部断面図 同密封装置に備えられる補助リップの拡大断面図 (A)および(B)とも補助リップの断面形状の他の例を示す要部断面図 他の実施の形態に係る密封装置の要部断面図
図1に示すように、実施の形態に係る密封装置1は、ロボット等の作動機器の減速機に装着され、機内側Iのグリースや潤滑油等の潤滑材(図示せず)が機外側Oへ漏洩しないようにシール作用を発揮する。減速機の潤滑材には、金属粉等の異物が含まれることがある。したがって密封装置1は、潤滑材に対するシール作用を発揮するとともに、異物に対するシール作用を発揮する。
密封装置1は、機器のハウジング101の軸孔102内周面に取り付けられる環状の取付部11と、取付部11の内周側に一体に設けられ、軸孔102に挿通する軸201の外周面に摺動可能に接触する主リップ21と、主リップ21のリップ頭部23の機内側(密封流体側)Iに位置して一体に設けられ、主リップ21の機内側Iで軸201の外周面に摺動可能に接触する補助リップ31と、を備えている。また、主リップ21のリップ腰部22の機外側(反密封流体側)Oに位置して、軸201の外周面に対し非接触とされるダストリップ41が一体に設けられている。
密封装置1は、その構成部品として、断面L字形の金属環51と、この金属環51に被着(架橋接着)されたゴム状弾性体61と、を備えている。ゴム状弾性体61は、上記主リップ21および補助リップ31ならびにダストリップ41を一体に形成している。
また、ゴム状弾性体61によって、金属環51の外周面に被着され、ハウジング101の軸孔102内周面に接触する外周ゴム部71が一体に設けられている。したがって当該密封装置1は、いわゆる外周ゴムタイプの密封装置(外周ゴムオイルシール)として構成されている。
主リップ21は、そのリップ腰部22からリップ頭部23へかけて、機内側Iであってかつ径方向内方へ向けて斜めに形成されている。リップ頭部23の内周面には、軸201の外周面に摺動可能に接触する尖端状のリップ先端24と、機内側斜面25および機外側斜面26とが設けられている。機外側斜面26には、軸201の回転時に遠心力に伴う流体ポンピング作用によって密封流体(潤滑材)を機内側Iへ押し戻すネジ27が設けられている。
補助リップ31は、主リップ21のリップ頭部23の機内側端面23a(図2)よりも機内側Iへ突出するように設けられている。補助リップ31は、機内側端面23aおよび機内側斜面25から機内側Iであってかつ径方向内方へ向けて斜めに形成されている。補助リップ31は、リップ内周面31a、先端面31bおよび外周面31cを備える形状に形成されている。したがってリップ内周面31aと先端面31bとがなす内周側の角部31dが軸201の外周面に摺動可能に接触するリップ先端とされている。
主リップ21は、軸201の外周面に摺動可能に接触するので、軸201に対する緊迫力およびしめしろを備えている。また同様に、補助リップ31も軸201の外周面に摺動可能に接触するので、軸201に対する緊迫力およびしめしろを備えている。
ここに、緊迫力とは、リップ21,31が軸201と摺動して密封するために必要とする接触圧力のことを云い、緊迫力をPr、リップ先端の半径をr、接触幅をb、接触面圧をpとして、
Pr=2π・r・b・p
をもって表される。リップ頭部23の外周面にガータばね(図示せず)が装着される場合には、ガータばねによるバネ力が加算される。
また、しめしろとは、装着前のリップ21,31の内径と、装着後にリップ21,31が接触する位置における軸201の外径との差のことを云う。
上記構成の密封装置1では、緊迫力およびしめしろについて、主リップ21および補助リップ31の相対的な関係(大小関係)が、以下のように設定されている。
すなわち、緊迫力についての相対的な関係として、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prのほうが小さく設定されている(Pr>Pr)。
また、しめしろについての相対的な関係として、主リップ21のしめしろSよりも補助リップ31のしめしろSのほうが大きく設定されている(S<S)。
これらの設定は、本願発明者らによる鋭意研究・考察の結果としてその技術的優位性が判明したものであって、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくするのは、以下の理由にもとづく。
軸201の外周面に摺動可能に接触するリップ21,31において、緊迫力は接触面圧が高いほど大きくなる。接触面圧はリップ21,31の剛性が大きいほど高くなる。リップ21,31の剛性はリップ21,31の厚みやゴムの硬度等に依存する。
ここで、比較例として上記設定とは反対に、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを大きくする場合には、密封装置1の内周に軸201を挿入した際に補助リップ31が変形しにくく(内径が拡がりにくく)、補助リップ31が主リップ21を持ち上げやすくなる。
これに対し、上記設定のように主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくする場合には、密封装置1の内周に軸201を挿入した際に補助リップ31が変形しやすく(内径が拡がりやすく)、補助リップ31が主リップ21を持ち上げにくくなる。
したがって、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくすることにより、主リップ21が軸201の外周面から浮き上がるのを抑制することができ、これにより主リップ21のシール性を向上させることができる。
主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくするには、以下の構成(A)〜(D)とするのが好適である。
(A)
補助リップ31の厚みtに対する長さlの比率(t/l)を0.6以下の数値とする。
すなわち、図2に拡大して示すように、補助リップ31の外周面31cと主リップ21のリップ頭部23の機内側端面23aとが接続する点を点Aとする。点Aから軸201と直交する線と補助リップ31の内周面31aとが交差する点を点Bとする。点Aと点Bとを結んだ線の長さを補助リップ31の厚みtとする。補助リップ31の外周面31cおよび先端面31bがなす角部31eと補助リップ31の内周面31aおよび先端面31bがなす角部31dとの中間位置を点Cとする。点Aと点Bの中間位置を点Dとする。点Cと点Dとを結んだ線の長さを補助リップ31の長さlとする。そして、補助リップ31の厚みtに対する長さlの比率(t/l)を0.6以下の数値(例えば、0.57)に設定する。
この構成によれば、補助リップ31が細長い形状となって、補助リップ31の剛性が低くなるため、補助リップ31の接触面圧を下げることができ、また、補助リップ31の接触幅を大きくすることができる。したがって、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくすることができる。
(B)
補助リップ31に、その厚みがリップ頭部33へ向けて徐々に小さくなる先細形状を設ける。図3(A)の例では、厚みがリップ腰部32からリップ頭部33へかけて徐々に小さくなる先細形状が設けられている。
この構成によれば、補助リップ31の先端の剛性が低くなるため、補助リップ31の接触面圧を下げることができ、また、補助リップ31の接触幅を大きくすることができる。したがって、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくすることができる。
(C)
補助リップ31に、その厚みがリップ頭部33の厚みよりも小さな、くびれ形状を設ける。図3(B)の例では、厚みがリップ腰部32からリップ頭部33へかけて徐々に大きくなる先太形状が設けられ、これによりリップ腰部32に、くびれ形状が設けられている。
この構成によれば、補助リップが剛性の低いくびれ形状を起点として容易に変形するため、補助リップ31の接触面圧を下げることができ、また、補助リップ31の接触幅を大きくすることができる。したがって、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくすることができる。
(D)
主リップ21にガータばねを装着する。図4の例では、主リップ21のリップ頭部23の外周面に装着溝28が設けられ、この装着溝28にガータばね81が装着されている。
この構成によれば、主リップ21の緊迫力Prが大きくなって相対的に補助リップ31の緊迫力Prが小さくなるため、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくすることができる。
また、主リップ21のしめしろSよりも補助リップ31のしめしろSを大きくするのは、以下の理由による。
比較例として上記設定とは反対に、主リップ21の緊迫力Prよりも補助リップ31の緊迫力Prを小さくする場合には、密封装置1の内周に軸201を挿入した際に主リップ21のみが軸201に接触し、補助リップ31が軸201から浮き上がって軸201に接触しないと云う事態が発生することがある。
これに対し、上記設定のように主リップ21のしめしろSよりも補助リップ31のしめしろSを大きくする場合には、補助リップ31が軸201から浮き上がって軸201に接触しないと云う事態が発生することがない。
したがって、主リップ21のしめしろSよりも補助リップ31のしめしろSを大きくすることにより、補助リップ31が軸201の外周面から浮き上がるのを抑制することができ、これにより補助リップ31のシール性を向上させることができる。
尚、上記密封装置1では、ダストリップ41が軸201の外周面に対し非接触とされているが、ダストリップ41は軸201の外周面に摺動可能に接触するものであっても良い。また、ダストリップ41は省略されても良い。
上記密封装置1では、主リップ21の内周面にポンピング作用を発揮するネジ27が設けられているが、ネジ27は省略されても良い。
本発明の密封装置は、ロボット用減速機に用いられる。本発明の密封装置は、自動車、建設機械または搬送装置等の減速機に用いられる。本発明の密封装置は、グリースや潤滑油に異物が含まれる環境であれば、減速機以外にも用いることができる。
1 密封装置
11 取付部
21 主リップ
22,32 リップ腰部
23,33 リップ頭部
23a 機内側端面
24 リップ先端
25 機内側斜面
26 機外側斜面
27 ネジ
28 装着溝
31 補助リップ
31a リップ内周面
31b リップ先端面
31c リップ外周面
31d,31e 角部
41 ダストリップ
51 金属環
61 ゴム状弾性体
71 外周ゴム部
81 ガータばね
101 ハウジング
102 軸孔
201 軸
I 機内側(密封流体側)
O 機外側(反密封流体側)

Claims (5)

  1. ハウジングの軸孔内周面に取り付けられる環状の取付部と、
    前記取付部の内周側に設けられ、前記軸孔に挿通する軸の外周面に摺動可能に接触する主リップと、
    前記主リップのリップ頭部に一体に設けられ、前記主リップの密封流体側で前記軸の外周面に摺動可能に接触する補助リップと、
    を備え、
    前記補助リップは、
    前記主リップよりも小さな、前記軸に対する緊迫力と、
    前記主リップよりも大きな、前記軸に対するしめしろと、
    を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記補助リップは、その厚みに対する長さの比率を0.6以下の数値とすることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記補助リップは、その厚みがリップ頭部へ向けて徐々に小さくなる先細形状を備えることを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記補助リップは、その厚みがリップ頭部の厚みよりも小さな、くびれ形状を備えることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の密封装置において、
    前記主リップは、ガータばねを装着されていることを特徴とする密封装置。
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