JP2020161344A - 樹脂成形品及び車両用灯具 - Google Patents

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圭佑 水谷
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【課題】点灯時のみ加飾模様を装飾光として視認できる樹脂成型品およびこれを用いた車両用灯具を提供する。【解決手段】 透光樹脂基材2に光輝性蒸着層3を形成し、該光輝性蒸着層3を選択的に剥離することで加飾模様を含む加飾領域31と、加飾模様を含まない非加飾領域32と、を含む意匠面5を形成し、意匠面の反対面に、非加飾領域32よりも高い光透過率を有する半透光層4を形成する。半透光層4により、灯具の点灯時には光源6からの光が半透光層4を透過して灯具外部に出射される一方、光源6の非点灯時には半透光層4に遮られて外部から意匠面5が見えなくなるので、車両用灯具10のデザイン性を向上できる。【選択図】図3

Description

本発明は、透光樹脂基材に光輝性蒸着層を形成し、該光輝性蒸着層を選択的に剥離することで加飾模様を形成した樹脂成形品とそれを使用した車両用灯具に関するものである。
従来、レーザー光を用いて樹脂成型品に加飾模様を施す技術が知られている。例えば、特許文献1〜3には、透明な樹脂基材の表面に光輝性の蒸着層を形成し、該蒸着層を、レーザー光を用いて加飾模様に除去することで、レーザー除去部分から加飾模様の光を透過させる樹脂成型品および車両用灯具の技術が開示されている。
ところで、これらの特許文献に開示された樹脂成形品は、車両用灯具において光源の前方に位置するインナーレンズやアウターレンズ等として使用される。しかし、特許文献1〜3の技術によれば、図7に示すように、レーザー光による処理を施した加飾部分31が光源の非点灯時においても灯具外部から中途半端に視認され、灯具全体の見栄えが悪くなるという問題があった。
また、図8に示すように、アウターレンズ40の内面に光輝性蒸着層3を設け、レーザー光Lにより加飾模様31を剥離する際に、光輝性蒸着層3の一部が剥離仕切れずに加飾模様31領域の透光樹脂基材2上に残存してしまう残存蒸着膜33が生ずる場合がある。剥離した蒸着膜34であればブロー等の処理により加飾模様31の領域から除去することが出来るが、剥離仕切れていない残存蒸着膜33は未だ透光樹脂基材2上に固着しているため除去することが出来ない。そのため、残存蒸着膜33が目立ち見栄えが悪くなるという問題がある。
特開2010−192217号公報 特開2014−117960号公報 特開2015−103292号公報
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、点灯時のみ加飾模様を装飾光として視認できる樹脂成型品およびこれを用いた車両用灯具を提供することにある。また、光輝性蒸着層のレーザー光による加飾加工時に加飾領域内に残存した蒸着膜を目立たなくして不良品の発生を低減できる樹脂成形品及び該樹脂成形品を用いた車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、透光樹脂基材に光輝性蒸着層を形成し、該光輝性蒸着層を選択的に剥離することで加飾模様を含む加飾領域と、加飾模様を含まない非加飾領域と、を含む意匠面を形成した樹脂成形品であって、意匠面の反対面に、非加飾領域よりも高い光透過率を有する半透光層を形成したことを特徴とする。
半透光層はハーフ蒸着処理により形成された半透光蒸着層を用いることが可能である。また、半透光層を非加飾領域よりも高い光透過率を有する着色された透光樹脂基材により形成してもよい。
また、樹脂基材にシボ加工面が形成し、該シボ加工面に光輝性蒸着層を形成してもよい。
さらに、本発明の車両用灯具は、面発光する光源と上述の樹脂成形品とを備え、光源が、意匠面と対向する位置に配置され、光源から出射した光は、加飾領域および半透光層を透過して灯具外部に出射することを特徴とする。
本発明の樹脂成形品を搭載した車両用灯具によれば、透光樹脂基材に加飾模様を施した意匠面を形成し、意匠面の反対面に非加飾領域よりも高い光透過率を有する半透光層を設けたため、灯具の点灯時には光源からの光が半透光層を透過して灯具外部に出射される一方、光源の非点灯時には半透光層に遮られて外部から意匠面が見えなくなるので、車両用灯具のデザイン性を向上できるという優れた効果を奏する。また、樹脂基材にシボ加工面を形成し該シボ加工面に光輝性蒸着層を形成することで、光輝性蒸着層を剥離した際に光輝性蒸着層の一部が加飾模様部分の樹脂基材上に残存してしまったとしても、シボ加工により加飾領域が反射し残存蒸着膜が目立ちにくい状態を作ることができ不良品の発生を低減できるという利点がある。
図1(a)は本発明の一実施形態を示すサイドターンシグナルランプの外観図であり、図1(b)は図1(a)のサイドターンシグナルランプのA−A線拡大断面図である。 図1のアウターレンズとして使用されている樹脂成形品の構造を示した拡大断面図である。 図1のサイドターンシグナルランプの非点灯時および点灯時の外観を示す正面図である。 本発明の実施例2の実施形態を示す樹脂成形品の拡大断面図である。 本発明の実施例3の実施形態を示す樹脂成形品の拡大断面図である。 本発明の実施例3の実施形態における、レーザー光による加飾加工を説明する拡大断面図である。 従来の車両用灯具の非点灯時および点灯時の外観を示す正面図である。 従来のレーザー光による加飾加工を説明する拡大断面図である。
以下、本発明をサイドターンシグナルランプに具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すサイドターンシグナルランプを示す。図1(a)に示すように、車両用灯具10は、ドアミラー20に装備されるサイドターンシグナルランプであって、ランプボディ30(図1(b)参照)の前面に樹脂成形品1であるアウターレンズ40を備え、アウターレンズ40とランプボディ30との間に灯室50が形成されている。アウターレンズ40には、横長の意匠部70がドアミラー20の開口部80から露出するように形成され、意匠部70の内側にインナーレンズ90が配置される。別の場所に配置されたLED光源からの光をインナーレンズ90で導いて面状の発光をさせることによりアウターレンズ40から灯室50の外部に出射するように構成されている。
図1(b)の部分拡大図に示すように、アウターレンズ40の内壁に光輝性蒸着層3が形成され、選択的にレーザー光Lを照射することで除去し形成された加飾領域31と加飾加工がされていない非加飾領域32とを併せて意匠面5を形成している。アウターレンズ40の外面はハーフ蒸着加工による半透光層4が形成されている。
図2は、アウターレンズ40で使用されている樹脂成形品1の構造を説明する拡大断面図である。本実施形態では、便宜上、板状の樹脂成形品1として例示する。この樹脂成形品1は、透光樹脂基材2と、この透光樹脂基材2の一つの面に光輝性蒸着層3が、その反対面に半透光層4が形成されている。
透光樹脂基材2は、例えば、アクリルやポリカーボネートなどを用いることができる。その形状については特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜変更することができる。
光輝性蒸着層3は、透光樹脂基材2の一つの面にアルミ蒸着に代表される蒸着処理またはスパッタリングによって形成され、遮光性を有する。光輝性蒸着層3の厚さは、充分な遮光性を満たすことができる80nm以上とすることが望ましい。
そして、光輝性蒸着層3の一部に選択的にレーザー光Lを照射することで除去することにより、線状模様や文字等の加飾模様となる加飾領域31を形成するとともに、加飾加工を受けず加飾模様が形成されていない非加飾領域32とを併せて意匠面5を形成する。
半透光層4は光を部分的に透過する層であり、透光樹脂基材2の一つの面に形成された意匠面5の反対面にアルミ蒸着によるハーフ蒸着処理を施し光透過率が低くなるように構成されている。ハーフ蒸着処理に替えてハーフ塗装やハーフ加飾フィルムなどによる処理で代替してもよい。半透光層4の光の透過率は10%以下、好ましくは5〜10%の範囲とする。
図3は、サイドターンシグナルランプの非点灯時および点灯時の外観を示す。車両用灯具10の光源6の非点灯時、本発明の樹脂成形品1から構成されるアウターレンズ40の表面はハーフ蒸着処理された半透光層4により、灯具前方から灯具内部を視認することができずアウターレンズ40の内面に施された意匠面5は見えない。一方、点灯時には外部から十分に視認可能な程度に灯具10内部の光源からの光が加飾領域31、透光樹脂基材2及び半透光層4を透過し、灯具10の外部に発光されるので、意匠面5に形成された線状模様や文字といった加飾模様が装飾光として現れ、非点灯時とは異なる灯具の外観を表現することができる。
図4は、半透光層4の変更例を示す樹脂成形品1の構造を説明する拡大断面図である。この樹脂成形品1は着色された透光樹脂基材2により形成され、透光樹脂基材2自身が半透光層4を兼ねる。着色された透光樹脂基材2の光の透過率は10%以下、好ましくは5〜10%の範囲とする。この変更例によれば、別途ハーフ蒸着処理等を施した半透光層4を形成する必要なく、意匠面5を灯具前方から見えないようにすることができる。
図5は、透光樹脂基材2の変更例を示す樹脂成形品1の構造を説明する拡大断面図である。この樹脂成形品1における透光樹脂基材2は一つの面にシボ加工を施し、凹凸形状を設けたシボ加工面21となっている。シボ加工による凹凸の高さは25nm程度とすることが好適である。光輝性蒸着層3は該シボ加工面21上に形成され、この光輝性蒸着層3をレーザー光Lにより選択的に除去することにより加飾領域31及び非加飾領域32からなる意匠面5が形成される。
図6に示すように、光輝性蒸着層3の一部をレーザー光Lで除去し剥離する際に、光輝性蒸着層3の一部が加飾領域31のシボ加工面21上に残存蒸着膜33として固着したまま残存してしまう場合がある。しかし、仮に残存蒸着膜33があったとしても、シボ加工面21により加飾領域31が反射することで残存蒸着膜33が目立ちにくい状態を作ることができ不良品の発生を低減することができる。
なお、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のように、各部の形状や構成を適宜に変更して実施することも可能である。
(1)光輝性蒸着層3は、遮光性を有する塗料による着色層で代替することもできるし、蒸着又はスパッタリングで形成された層に加えて前述の着色層を設けることもできる。これにより、遮光性を上げるとともに加飾領域31の見栄えに変化を持たせることができる。
(2)光輝性蒸着層3をレーザー光Lにより選択的に除去し剥離させ加飾領域31を形成する方法に替えて、光輝性蒸着膜3の一部をカッターで切断したり、加飾領域31をマスキングした上で蒸着処理をして光輝性蒸着層3を形成したりする方法を採択することもできる。
(3)車両用灯具10は、実施例で紹介したサイドターンシグナルランプに限定されるものではなく、例えば、クリアランスランプ、デイタイムランニングランプ、リアコンビネーションランプなど、車両各部の灯具に適用することもできる。また、車両用灯具のインナーレンズ、アウターレンズ、その他の樹脂成形レンズに本発明の内容を適用することができる。
1 樹脂成形品
2 透光樹脂基材
21 シボ加工面
3 光輝性蒸着層
4 半透光層
5 意匠面
6 光源
10 車両用灯具
20 ドアミラー
30 ランプボディ
31 加飾領域
32 非加飾領域
33 残存蒸着膜
34 剥離蒸着膜
40 アウターレンズ
50 灯室
70 意匠部
90 インナーレンズ
L レーザー光

Claims (5)

  1. 透光樹脂基材に光輝性蒸着層を形成し、該光輝性蒸着層を選択的に剥離することで加飾模様を含む加飾領域と、前記加飾模様を含まない非加飾領域と、を含む意匠面を形成した樹脂成形品であって、
    前記意匠面の反対面に、前記非加飾領域よりも高い光透過率を有する半透光層を形成したことを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記半透光層はハーフ蒸着処理により形成された半透光蒸着層である、請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記半透光層は前記非加飾領域よりも高い光透過率を有する着色された前記透光樹脂基材により形成されている、請求項1に記載の樹脂成形品。
  4. 前記樹脂基材にシボ加工面が形成され、前記シボ加工面に前記光輝性蒸着層を形成した請求項1〜3の何れか一項に記載の樹脂成形品。
  5. 面発光する光源と、請求項1〜4の何れか一項に記載の樹脂成形品と、を備え、
    前記光源が、前記意匠面と対向する位置に配置され、
    前記光源から出射した光は、前記加飾領域および前記半透光層を透過して灯具外部に出射することを特徴とする車両用灯具。

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WO2024166799A1 (ja) * 2023-02-09 2024-08-15 株式会社小糸製作所 樹脂成形品及び車両用灯具の灯具ユニット
WO2025263346A1 (ja) * 2024-06-17 2025-12-26 株式会社小糸製作所 樹脂成形品、車両用灯具、および樹脂成形品の製造方法
WO2026004764A1 (ja) * 2024-06-28 2026-01-02 株式会社小糸製作所 車両用灯具および車両用灯具に搭載されるインナーレンズ

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