JP2020157343A - レーザ加工機 - Google Patents
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Abstract
【課題】小物の製品のばらし作業及び小物の製品のジョイント跡の除去作業を極力省いて、小物の製品の生産性を高めること。【解決手段】シュータテーブル44は、その上下方向の揺動によって水平姿勢と傾斜姿勢とに切り替わるように構成されている。シュータテーブル44におけるレーザ加工ヘッド40に対応する位置には、レーザ開口部56が形成されている。レーザ開口部56の両側縁にカッティングプレート64がそれぞれ設けられ、各カッティングプレート64の上面にブラシBが植設されている。各カッティングプレート64の下側にブラシガード66が設けられ、各ブラシガード66は、レーザ開口部56側に、立ち上がり部70を有している。左側のブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eは、その立ち上がり部70におけるレーザ開口部56の開口中心56cからの距離の最も短い部位である。【選択図】図3
Description
本発明は、板状のワークに対してレーザ加工(レーザ切断加工)を行うレーザ加工機に関する。
従来から、レーザ加工機について種々の開発がなされており、レーザ光の光軸を移動させる光軸移動タイプのレーザ加工機として、特許文献1に示すものがある。先行技術に係るレーザ加工機では、次のような構成により、レーザ加工の加工形態として、ワークと製品とのジョイント部分を残さないジョイントレス加工を用いることができる。
先行技術に係るレーザ加工機は、板状のワークから分離した製品を搬出するシュータテーブルを備えている。シュータテーブルは、上下方向の揺動によって水平方向に平行な水平姿勢と水平方向に対して傾斜した傾斜姿勢とに切り替わるように構成されている。シュータテーブルにおけるレーザ加工ヘッドに対応する位置には、レーザ光を通過させるためのレーザ開口部がレーザ加工ヘッドの移動方向に沿って形成されている。
シュータテーブルにおけるレーザ開口部の両側縁には、カッティングプレートがそれぞれ設けられており、各カッティングプレートの上面には、ワークを支持するためのブラシが植設されている。また、各カッティングプレートの下側には、ブラシを保護するブラシガードが設けられており、各ブラシガードは、レーザ開口部側に、立ち上がり部を有している。各ブラシガードの立ち上がり部は、上方向に向かってレーザ開口部の開口中心(レーザ開口部の短手方向の中心線)に遠ざかるようにカッティングプレートの上面に対して傾斜している。
ところで、ワークから小物の製品を分離した時に、その小物の製品は一対のカッティングプレートのうちシュータテーブルの揺動軸心に遠い側に位置するカッティングプレートにのみ支持される。この状態で、シュータテーブルをその下方向の揺動によって水平姿勢から傾斜姿勢に切り替えると、小物の製品がブラシガードの立ち上がり部の上縁部を支点としてレーザ開口部側に傾動し、レーザ開口部から落下することがある。つまり、小物の製品をシュータテーブルによって安定的に搬出することができない。
そのため、ワークから小物の製品を製作する場合には、レーザ加工の加工形態として、ジョイントレス加工に代えて、ワークと製品とのジョイント部分を残こしたジョイント加工を用いることになる。その結果、レーザ加工後に小物の製品のばらし作業及び小物の製品のジョイント跡の除去作業が必要になり、小物の製品の生産性を高めることが困難になる。
そこで、本発明は、シュータテーブルによって小物の製品を安定的に搬出できる、新規な構成からなるレーザ加工機を提供することを課題とする。
本発明の実施態様に係るレーザ加工機は、レーザ加工ヘッドに対応する位置に前記レーザ加工ヘッドの移動方向に沿って形成され、レーザ光を通過させるためのレーザ開口部と、前記レーザ開口部の両側縁にそれぞれ設けられ、上面にワークを支持するためのブラシが植設されたカッティングプレートと、各カッティングプレートの下側に設けられ、前記レーザ開口部側に立ち上がり部を有し、前記ブラシを保護するブラシガードと、を備えている。そして、一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部の上縁部は、前記立ち上がり部における前記レーザ開口部の開口中心(前記レーザ開口部の短手方向の中心線)からの距離の最も短い部位を含むか又は前記距離の最も短い部位になっている。
本発明の実施態様では、一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部は、上方向に向かって前記レーザ開口部の開口中心に近づくように前記カッティングプレートに対して傾斜してもよい。また、一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部は、前記カッティングプレートの上面に対して垂直になっていてもよい。
本発明の実施態様によると、前述のように、一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部の上縁部は、前記立ち上がり部における前記距離の最も短い部位を含むか又は前記距離の最も短い部位になっている。そのため、ワークから小物の製品を分離した時に、小物の製品が前記ブラシガードの前記立ち上がり部の上縁部から前記レーザ開口部側にはみ出る量を小さくすることができる。これにより、シュータテーブルを水平姿勢から傾斜姿勢に切り替える際に、小物の製品が前記ブラシガードの前記立ち上がり部の上縁部を支点として前記レーザ開口部側へ傾動することを抑えることができる。その結果、前記レーザ開口部からの小物の製品の落下を防止しつつ、前記シュータテーブルによって小物の製品を安定的に搬出することができる。
本発明によれば、ワークから小物の製品を製作する場合には、レーザ加工の形態を加工形態としてジョイントレス加工を極力用いることができる。よって、レーザ加工後における小物の製品のばらし作業及び小物の製品のジョイント跡の除去作業を極力省いて、小物の製品の生産性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態(変形例を含む)について図1から図7を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲であって、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、本発明の実施形態において、次のように定義する。「X軸方向」とは、図面に矢印等で示す水平方向の1つのことであり、左右方向とも言う。「Y軸方向」とは、図面に矢印等で示す水平方向の1つでかつX軸方向に直交する方向のことであり、前後方向とも言う。また、図面中、「FF」は前方向、「FR」は後方向、「L」は左方向、「R」は右方向、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。
図1から図3に示すように、本発明の実施形態に係る複合加工機10は、板状のワーク(板金)Wに対しレーザ加工(レーザ切断加工)の他に、打ち抜き加工、成形加工等のパンチ加工を行う複合タイプのレーザ加工機である。複合加工機10は、レーザ光の光軸をY軸方向へ移動させる光軸移動タイプのレーザ加工機である。また、複合加工機10は、Y軸方向に延びたブリッジ型の本体フレーム12と、本体フレーム12の左右両側(X軸方向の両側)にそれぞれ設けられた支持フレーム14と備えている。
本体フレーム12の下部には、ワークWを支持するセンタ固定テーブル16が設けられている。各支持フレーム14には、ワークWを支持する可動テーブル18がY軸方向へ移動可能に設けられている。各可動テーブル18の左側又は右側には、ワークWを支持するサイド固定テーブル20が複数の支柱(図示省略)を介して設けられている。センタ固定テーブル16の上面、各可動テーブル18の上面、及び各サイド固定テーブル20の上面には、ワークWをパスライン(搬送高さ)PLで支持するための多数のブラシBがそれぞれ植設されている。
本体フレーム12の下部には、X軸方向へ延びたキャリッジベース22が設けられており、キャリッジベース22は、一対の可動テーブル18に一体的に連結されている。キャリッジベース22には、キャリッジ24がX軸方向へ移動可能に設けられており、キャリッジ24には、ワークWの端部を把持する複数のクランパ26が設けられている。
本体フレーム12の上部の後側部分には、複数のパンチ金型28を保持する上部タレット30が回転可能に設けられている。本体フレーム12の下部の後側部分には、複数のダイ金型32を保持する下部タレット34が回転可能に設けられている。また、本体フレーム12の上部には、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型28を上方向から押圧するストライカ36が昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられている。
前述の構成により、ワークWの端部を複数のクランパ26によって把持した状態で、キャリッジ24をX軸方向へ移動させかつキャリッジベース22をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをパンチ加工位置PPに対して位置決めする。そして、ワークWをパンチ加工位置PPに対して位置決めしつつ、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型28をストライカ36によって上方向から押圧することで、ワークWに対してパンチ加工を行う。
本体フレーム12の上部には、スライダ38がY軸方向へ移動可能に設けられている。また、スライダ38には、ワークWに向かって上方向からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド40が設けられている。換言すれば、本体フレーム12の上部には、レーザ加工ヘッド40がスライダ38を介してY軸方向へ移動可能に設けられている。レーザ加工ヘッド40は、その先端側に、ノズル42を有している。レーザ加工ヘッド40は、レーザ光を発振するレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。
前述の構成により、ワークWの端部を複数のクランパ26によって把持した状態で、キャリッジ24をX軸方向へ移動させかつレーザ加工ヘッド40をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをレーザ加工ヘッド40の照射位置RPに対して相対的に位置決めする。そして、ワークWをレーザ加工ヘッド40の照射位置RPに対して相対的に位置決めしつつ、レーザ加工ヘッド40からワークWに向かってレーザ光を照射することで、ワークWにおける製品に相当する部分Wmの輪郭に沿ってレーザ加工を行って、ワークWから製品Mを分離する。
図3から図5Bに示すように、センタ固定テーブル16は、その左側部に、製品Mを斜め下方向(外部)へ搬出するシュータテーブル(製品シュータ)44を有しており、シュータテーブル44は、Y軸方向に延びている。シュータテーブル44は、本体フレーム12の下部に設けられたヒンジシャフト46を介して上下方向へ揺動可能であり、ヒンジシャフト46は、Y軸方向に延びている。シュータテーブル44は、本体フレーム12の下部の適宜位置に設けられた揺動アクチュエータとしての揺動シリンダ48の駆動により上下方向へ揺動する。シュータテーブル44は、その上下方向の揺動によって水平方向に平行な水平姿勢(図4及び図5Aに示す姿勢)と水平方向に対して傾斜した傾斜姿勢(図5Bに示す姿勢)とに切り替わるように構成されている。
シュータテーブル44は、Y軸方向へ延びたシュータベース50を備えており、シュータベース50は、ヒンジシャフト46を介して上下方向へ揺動可能に構成されている。シュータベース50の左側部分には、Y軸方向に延びた支持プレート52が複数の短柱54を介して設けられている。支持プレート52の中央部には、レーザ光を通過させるためのレーザ開口部56がレーザ加工ヘッド40の移動方向であるY軸方向に沿って形成されている。換言すれば、シュータテーブル44におけるレーザ加工ヘッド40に対応する位置には、レーザ開口部56がY軸方向に沿って形成されている。レーザ加工ヘッド40に対応する位置とは、シュータテーブル44を水平姿勢に切り替えた状態において、レーザ加工ヘッド40の先端部であるノズル42の移動領域の下方に位置する位置のことである。
支持プレート52の左側部分及び右側部分には、ワークWを支持する第1テーブルプレート58がそれぞれ設けられている。また、シュータベース50の左側部分には、ワークWを支持する第2テーブルプレート60が連結部材62を介して設けられている。各第1テーブルプレート58及び第2テーブルプレート60は、それぞれセンタ固定テーブル16の一部を構成しており、各第1テーブルプレート58の上面及び第2テーブルプレート60の上面には、ワークWをパスラインPLで支持するための多数のブラシBがそれぞれ植設されている。
支持プレート52におけるレーザ開口部56の両側縁(レーザ開口部56の短手方向の両側縁)には、ワークWを支持するカッティングプレート64がそれぞれ設けられており、各カッティングプレート64は、Y軸方向に延びている。各カッティングプレート64は、センタ固定テーブル16の一部を構成しており、各カッティングプレート64の上面には、ワークWをパスラインPLで支持するための多数のブラシBが植設されている。
図4及び図6に示すように、各カッティングプレート64の下側には、スパッタやヒューム等からカッティングプレート64のブラシB(ブラシBの根元)を保護するブラシガード66が設けられており、各ブラシガード66は、Y軸方向に延びている。各ブラシガード66は、耐熱性のある金属板を曲げ成形することによって製作されている。一対のブラシガード66は、レーザ開口部56の開口中心(レーザ開口部56の短手方向の中心線)56cを挟んで対称形状に形成されている。一対のブラシガード66のうち、左側のブラシガード66は、シュータテーブル44の揺動軸心(ヒンジシャフト46の軸心)に遠い側に位置し、右側のブラシガード66は、シュータテーブル44の揺動軸心に近い側に位置している。
各ブラシガード66は、カッティングプレート64の下面と支持プレート52上面に挟持された状態でカッティングプレート64の下側に取付けられる平板状の取付部68を有している。各ブラシガード66は、レーザ開口部56側に、カッティングプレート64のブラシBを保護するための立ち上がり部70を有している。各ブラシガード66の立ち上がり部70は、上方向に向かってレーザ開口部56の開口中心56cに近づくようにカッティングプレート64に対して傾斜している。各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eは、R形状に形成されており、カッティングプレート64の上面よりも高くかつパスラインよりも低い高さ位置に設定されている。各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eは、その立ち上がり部70における、レーザ開口部56の開口中心56cからの距離の最も短い部位を含んでいる。更に、各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eには、カッティングプレート64の上面に平行な平行部72が形成されており、各平行部72は、ブラシBの根元に近接している。
なお、一対のブラシガード66をレーザ開口部56の開口中心56cを挟んで対称形状に形成しなくてもよい。この場合には、少なくとも左側のブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eがその立ち上がり部70における前記距離の最も短い部位を含むようにする。また、各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eをR形状と異なる角形状などに形成してもよい。なお、レーザ開口部56から抜きカス等のスクラップ(図示省略)を落下させる場合はR形状が望ましい。
図4、図5A、及び図5Bに示すように、シュータベース50におけるレーザ開口部56の下側には、粉塵を吸引するための吸引ダクト74が設けられており、吸引ダクト74は、Y軸方向に延びている。シュータベース50における吸引ダクト74の下側には、Y軸方向へ延びた中間ダクト76が蝶番78を介して設けられており、中間ダクト76は、吸引ダクト74を介してレーザ開口部56に連通している。また、中間ダクト76の下側には、Y軸方向に延びた集塵ダクト80が設けられており、集塵ダクト80は、粉塵を吸引力によって集塵する集塵機(図示省略)に接続されている。集塵ダクト80内の底部には、レーザ開口部56から落下した抜きカス等のスクラップを回収するスクラップボックス(図示省略)が設けられており、スクラップボックスは、集塵ダクトに出し入れ可能に構成されている。
支持フレーム14の適宜位置には、シュータテーブル44から送られた製品Mを斜め下方向へ搬送する固定シュータ82が設けられている。固定シュータ82の下側には、製品を回収する製品ボックス(図示省略)が設けられている。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
前述のように、ワークWにおける製品に相当する部分Wmの輪郭に沿ってレーザ加工を行って、ワークWから製品Mを分離する。また、レーザ加工中に生じたスクラップは、レーザ開口部56から落下して、スクラップボックスに回収される。
ワークWから製品Mを分離した後に、揺動シリンダ48の駆動によりシュータテーブル44を下方向へ揺動させて、水平姿勢から傾斜姿勢に切り替えることにより、シュータテーブル44によって製品Mを斜め下方向へ搬出する。すると、搬出された製品Mは、固定シュータ82によって下方向へ搬送され、製品ボックスに回収される。なお、シュータテーブル44によって製品Mを搬出した後に、揺動シリンダ48の駆動によりシュータテーブル44を上方向へ揺動させて、傾斜姿勢から水平姿勢に切り替えておく。
そして、本発明の実施形態では、前述のように、各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eは、その立ち上がり部70における前記距離の最も短い部位を含んでいる。そのため、ワークWから小物の製品Mを分離した時に、小物の製品Mがブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eからレーザ開口部56側にはみ出る量を小さくすることができる。これにより、シュータテーブル44を水平姿勢から傾斜姿勢に切り替える際に、小物の製品Mがブラシガード66の立ち上がり部70を上縁部70eを支点としてレーザ開口部56側へ傾動することを抑えることができる。その結果、レーザ開口部56からの小物の製品Mの落下を防止しつつ、シュータテーブル44によって小物の製品Mを斜め下方向(外部)へ安定的に搬出することができる。
なお、後述のように、各ブラシガード66の立ち上がり部70の上縁部70eがその立ち上がり部70における前記距離の最も短い部位を含んでも、レーザ開口部56からのスクラップの落下性(排出性)は阻害されない。
従って、本発明の実施形態によれば、ワークWから小物の製品Mを製作する場合には、レーザ加工の形態を加工形態としてジョイントレス加工を極力用いることができる。よって、レーザ加工後における小物の製品Mのばらし作業及び小物の製品Mのジョイント跡の除去作業を極力省いて、小物の製品Mの生産性を高めることができる。
(本発明の実施形態の変形例)
図7は、本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機の主要部のみを示す。本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機の構成のうち、本発明の実施形態に係る複合加工機10(図1から図3参照)と異なる点についてのみ説明する。なお、本発明の実施形態に係る複合加工機10と同様の構成要素については、図面中に同一符号を付してある。
図7は、本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機の主要部のみを示す。本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機の構成のうち、本発明の実施形態に係る複合加工機10(図1から図3参照)と異なる点についてのみ説明する。なお、本発明の実施形態に係る複合加工機10と同様の構成要素については、図面中に同一符号を付してある。
本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機おいては、各カッティングプレート64の下側に、ブラシガード86が設けられている。各ブラシガード86は、Y軸方向に延びており、耐熱性のある金属板を曲げ成形することによって製作されている。一対のブラシガード86は、レーザ開口部56の開口中心56cを挟んで対称形状に形成されている。
各ブラシガード86は、カッティングプレート64の下面と支持プレート52上面に挟持された状態でカッティングプレート64の下側に取付けられる平板状の取付部88を有している。各ブラシガード86は、レーザ開口部56側に、ブラシBを保護するための立ち上がり部90を有している。各ブラシガード86の立ち上がり部90は、カッティングプレート64の上面に対してほぼ垂直になっている。各ブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eは、R形状に形成されており、カッティングプレート64の上面よりも高くかつパスラインよりも低い高さ位置に設定されている。各ブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eは、その立ち上がり部90におけるレーザ開口部56の開口中心56cからの距離の最も短い部位を含んでいる。更に、各ブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eには、カッティングプレート64に垂直な折り返し部92が形成されており、各折り返し部92は、ブラシBの根元に近接している。
なお、一対のブラシガード86をレーザ開口部56の開口中心56cを挟んで対称形状に形成しなくてもよい。この場合には、少なくとも左側のブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eがその立ち上がり部90における前記距離の最も短い部位を含むようにする。また、各ブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eをR形状と異なる角形状などに形成してもよい。なお、レーザ開口部56から抜きカス等のスクラップを落下させる場合はR形状が望ましい。
そして、本発明の実施形態の変形例では、前述のように、各ブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eは、その立ち上がり部90における前記距離の最も短い部位を含んでいる。そのため、ワークWから小物の製品Mを分離した時に、小物の製品Mがブラシガード86の立ち上がり部90の上縁部90eからレーザ開口部56側にはみ出る量を小さくすることができる。よって、本発明の実施形態の変形例によれば、前述の本発明の実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の実施例(比較例、小物の製品の搬出試験、スクラップの落下試験)について図8から図10(a)(b)を参照して説明する。
(比較例)
図8は、比較例に係る複合加工機の主要部のみを示す。比較例に係る複合加工機の構成のうち、本発明の実施形態に係る複合加工機10(図1から図3参照)と異なる点についてのみ説明する。なお、本発明の実施形態に係る複合加工機10と同様の構成要素については、図面中に同一符号を付してある。
図8は、比較例に係る複合加工機の主要部のみを示す。比較例に係る複合加工機の構成のうち、本発明の実施形態に係る複合加工機10(図1から図3参照)と異なる点についてのみ説明する。なお、本発明の実施形態に係る複合加工機10と同様の構成要素については、図面中に同一符号を付してある。
比較例係る複合加工機においては、各カッティングプレート64の下側に、ブラシガード66(図6参照)と異なる構成のブラシガード96が設けられている。各ブラシガード96は、レーザ開口部56側に、ブラシBを保護するための立ち上がり部98を有している。各ブラシガード96の立ち上がり部98は、上方向に向かってレーザ開口部56の開口中心56cに遠ざかるようにカッティングプレート64に対して傾斜している。各ブラシガード96の立ち上がり部98の下縁部98sは、R状に形成されている。各ブラシガード96の立ち上がり部98の下縁部98sは、その立ち上がり部98におけるレーザ開口部56の開口中心56cからの距離の最も短い部位を含んでいる。
(小物の製品の搬出試験、スクラップの落下試験)
本発明の実施形態に係る複合加工機10(実施例1、図6参照)、本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機(実施例2、図7参照)、及び比較例に係る複合加工機(比較例、図8参照)について、小物の製品の搬出試験及びスクラップの落下試験を行った。実施例1、2における一対のブラシガードの立ち上がり部の上縁部の間隔(一対のブラシガードの立ち上がり部の最小幅)、及び比較例における一対のブラシガードの立ち上がり部の下縁部の間隔(一対のブラシガードの立ち上がり部の最小幅)を20mmにそれぞれ設定した。
本発明の実施形態に係る複合加工機10(実施例1、図6参照)、本発明の実施形態の変形例に係る複合加工機(実施例2、図7参照)、及び比較例に係る複合加工機(比較例、図8参照)について、小物の製品の搬出試験及びスクラップの落下試験を行った。実施例1、2における一対のブラシガードの立ち上がり部の上縁部の間隔(一対のブラシガードの立ち上がり部の最小幅)、及び比較例における一対のブラシガードの立ち上がり部の下縁部の間隔(一対のブラシガードの立ち上がり部の最小幅)を20mmにそれぞれ設定した。
図9(a)に示すように、小物の製品の搬出試験においては、小物の製品としての70mm×110mmの試験片T1がシュータテーブル44におけるレーザ開口部56の左側部分(左側のカッティングプレート64を含む)にのみ支持された状態で、試験片T1がワークから分離されるように切断加工した。その後、シュータテーブル44を傾斜姿勢に切り替えて、試験片T1がシュータテーブル44によって搬出されるか確認した。
そして、小物の製品の搬出試験の結果を実施例1の場合、実施例2の場合、及び比較例の場合としてまとめると、図9(b)に示すようになる。
即ち、実施例1の場合及び実施例2の場合には、比較例の場合に比べて、シュータテーブル44によって試験片T1を安定的に搬出できることが分かった。なお、小物の製品の搬出試験の結果は、[(試験片の搬出回数)/試験回数]で表しており、[(試験片の搬出回数)/試験回数]の値が大きい程、シュータテーブル44によって試験片T1を安定的に搬出できることを示している。
つまり、実施例1及び実施例2の場合は、ブラシガードが小物の製品のレーザ開口部56からの落下を防いでいることが分かる。逆に、比較例の場合は、大部分の小物の製品がブラシガードの立ち上がり部の上縁を支点としてレーザ開口部56側に傾動してレーザ開口部56から落下していることが分かる。
図10(b)に示すように、スクラップの落下試験においては、スクラップとしての30mm×50mmの試験片T2がワークWを左側のカッティングプレート64にのみ支持された状態で、試験片T2がワークから分離されるように切断加工した。その後、試験片T2がレーザ開口部56から落下するか確認した。
そして、スクラップの落下試験の結果を実施例1の場合、実施例2の場合、及び比較例の場合としてまとめると、図10(b)に示すようになる。
即ち、実施例1の場合及び実施例2の場合は、比較例の場合と同様に、レーザ開口部56から試験片T2を安定的に落下させることが分かった。なお、スクラップの落下試験の結果は、[(試験片の落下回数)/試験回数]で表しており、[(試験片の落下回数)/試験回数]の値が大きい程、レーザ開口部56から試験片T2を安定的に落下させることを示している。
つまり、図9、図10から分かるように、実施例1及び実施例2の場合は、レーザ開口部56から落下させたいスクラップを安定的に落下させることができると共に、シュータテーブル44で搬出したい小物の製品をレーザ開口部56から落下させることなく、安定的にシュータテーブル44で搬出できるものである。
10 複合加工機(レーザ加工機)
12 本体フレーム
14 支持フレーム
16 センタ固定テーブル
18 可動テーブル
20 サイド固定テーブル
22 キャリッジベース
24 キャリッジ
26 クランパ
28 パンチ金型
30 上部タレット
32 ダイ金型
34 下部タレット
36 ストライカ
38 スライダ
40 レーザ加工ヘッド
42 ノズル
44 シュータテーブル(製品シュータ)
46 ヒンジシャフト
48 揺動シリンダ(揺動アクチュエータ)
50 シュータベース
52 支持プレート
54 短柱
56 レーザ開口部
56c レーザ開口部の開口中心
58 第1テーブルプレート
60 第2テーブルプレート
62 連結部材
64 カッティングプレート
66 ブラシガード
68 取付部
70 立ち上がり部
70e 立ち上がり部の上縁部
72 平行部
74 吸引ダクト
76 中間ダクト
78 蝶番
80 集塵ダクト
82 固定シュータ
86 ブラシガード
88 取付部
90 立ち上がり部
90e 立ち上がり部の上縁部
92 折り返し部
B ブラシ
RP 照射位置
M 製品
PL パスライン(搬送高さ)
PP パンチ加工位置
W ワーク(板金)
Wm ワークにおける製品に相当する部分
12 本体フレーム
14 支持フレーム
16 センタ固定テーブル
18 可動テーブル
20 サイド固定テーブル
22 キャリッジベース
24 キャリッジ
26 クランパ
28 パンチ金型
30 上部タレット
32 ダイ金型
34 下部タレット
36 ストライカ
38 スライダ
40 レーザ加工ヘッド
42 ノズル
44 シュータテーブル(製品シュータ)
46 ヒンジシャフト
48 揺動シリンダ(揺動アクチュエータ)
50 シュータベース
52 支持プレート
54 短柱
56 レーザ開口部
56c レーザ開口部の開口中心
58 第1テーブルプレート
60 第2テーブルプレート
62 連結部材
64 カッティングプレート
66 ブラシガード
68 取付部
70 立ち上がり部
70e 立ち上がり部の上縁部
72 平行部
74 吸引ダクト
76 中間ダクト
78 蝶番
80 集塵ダクト
82 固定シュータ
86 ブラシガード
88 取付部
90 立ち上がり部
90e 立ち上がり部の上縁部
92 折り返し部
B ブラシ
RP 照射位置
M 製品
PL パスライン(搬送高さ)
PP パンチ加工位置
W ワーク(板金)
Wm ワークにおける製品に相当する部分
Claims (3)
- レーザ加工ヘッドに対応する位置に前記レーザ加工ヘッドの移動方向に沿って形成され、レーザ光を通過させるためのレーザ開口部と、
前記レーザ開口部の両側縁にそれぞれ設けられ、上面にワークを支持するためのブラシが植設されたカッティングプレートと、
各カッティングプレートの下側に設けられ、前記レーザ開口部側に立ち上がり部を有し、前記ブラシを保護するブラシガードと、を備え、
一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部の上縁部は、前記立ち上がり部における前記レーザ開口部の開口中心からの距離の最も短い部位を含むか又は前記距離の最も短い部位になっていることを特徴とするレーザ加工機。 - 一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部は、上方向に向かって前記レーザ開口部の開口中心に近づくように前記カッティングプレートに対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- 一対の前記ブラシガードのうち少なくとも一方の前記ブラシガードの前記立ち上がり部は、前記カッティングプレートの上面に対して垂直になっていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060167A JP2020157343A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | レーザ加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060167A JP2020157343A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | レーザ加工機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020157343A true JP2020157343A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72641016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019060167A Pending JP2020157343A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | レーザ加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020157343A (ja) |
-
2019
- 2019-03-27 JP JP2019060167A patent/JP2020157343A/ja active Pending
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