JP2020148318A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、変速時間の短縮化と、運転者に与える違和感の抑制との両立を図ること。【解決手段】自動変速機3と、ATコントロールユニット10と、を備える自動変速機3の変速制御装置である。ATコントロールユニット10に、アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したことを判定するアクセル操作介入判定部10aと、アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、自動変速機3への入力トルク制限制御と摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行する協調変速制御部10dと、を有する。協調変速制御部10dは、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機3への入力トルクを上昇する第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機3への入力トルクを低下する第2制限制御を行う。【選択図】図13

Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機の変速制御装置に関する。
従来、コーストダウン中にパワーオン状態となった場合、エンジン吹き及びそれに伴う係合ショックを抑制する車両のエンジン制御装置が知られている(特許文献1参照)。この装置は、コーストダウン中において、エンジン回転数とタービン回転数の差を検出して記録する。該差は、車輌負荷に基づく絶対エンジン出力を表わし、パワーオン状態となった場合、基礎スロットル要求開度に、上記差に基づき決定された規制量を加えてスロットル開度とし、上記差を保持しつつ、エンジン回転数及びタービン回転数を上昇する。
特開2003−41972号公報
上記従来装置には、コーストダウン中に踏み込みがあった場合に、エンジンのトルクを制御して回転数を一定に保ち、ショックを軽減することが記載されている。しかし、イナーシャフェーズ終了時には、ショック抑制のため入力トルクを下げる必要があるが、駆動源がガソリンエンジンだけの場合、点火時期リタード前の入力トルクによって下げられる量が制限されてしまう。このため、踏み込み量に応じて入力トルクを上げてしまうと、点火時期リタード前のトルクが大き過ぎてガソリンエンジンのトルクを下げきれずショックが発生し、運転者に違和感を与えてしまう場合がある、という課題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、変速時間の短縮化と、運転者に与える違和感の抑制との両立を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の自動変速機の変速制御装置は、自動変速機と、変速コントローラと、を備える。
変速コントローラに、アクセル操作介入判定部と、協調変速制御部と、を有する。
アクセル操作介入判定部は、アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したか否かを判定する。
協調変速制御部は、アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、自動変速機への入力トルク制限制御と摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行する。このとき、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機への入力トルクを上昇する第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機への入力トルクを低下する第2制限制御を行う。
このように、イナーシャフェーズが終了するまでは第1制限制御により自動変速機への入力トルクが高く確保され、イナーシャフェーズが終了すると第2制限制御により自動変速機への入力トルクが低く抑えられる。このため、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、変速時間の短縮化と、運転者に与える違和感の抑制との両立を図ることができる。
実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機を搭載するエンジン車を示す全体システム図である。 実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機の一例を示すスケルトン図である。 実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機での変速用の摩擦要素の各ギヤ段での締結状態を示す締結表図である。 実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機での変速マップの一例を示す変速マップ図である。 実施例1のATコントロールユニットに有するアクセル操作介入判定部、解放容量判断部、踏み込みダウン変速制御部、協調変速制御部にて実行されるコーストダウン変速制御処理の流れを示すフローチャートである。 コーストダウン変速時に自動変速機への入力トルクとイナーシャフェーズ終了までの時間との関係を示す関係特性図である。 コーストダウン変速時に自動変速機への入力トルクとイナーシャフェーズ終了時の前後G段差との関係を示す関係特性図である。 アクセル踏み込み操作介入の無い通常のコーストダウン変速制御でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。 通常の踏み込みダウン変速制御(1解放1締結)でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。 コーストダウン変速中にタイミング遅めの踏み込み操作有り(比較例1)でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。 コーストダウン変速中のタイミング遅めの踏み込み操作有り(比較例2)でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。 コーストダウン変速中にタイミング早めの踏み込み操作有り(実施例1)でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。 コーストダウン変速中のタイミング遅めの踏み込み操作有り(実施例1)でのアクセル開度・エンジントルク・クラッチ指示圧(解放側、締結側)・ギヤ比・前後Gの特性を示すタイムチャートである。
以下、本発明の自動変速機の変速制御装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1における制御装置は、前進9速・後退1速のギヤ段を有する自動変速機を搭載したエンジン車(車両の一例)に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機の詳細構成」、「コーストダウン変速制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は実施例1の制御装置が適用された自動変速機を搭載するエンジン車を示す全体システム図である。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
エンジン車の駆動系には、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ2と、自動変速機3と、プロペラシャフト4と、駆動輪5と、を備える。自動変速機3には、変速のためのスプールバルブや油圧制御回路やソレノイドバルブ等によるコントロールバルブユニット6が取り付けられている。このコントロールバルブユニット6に有するクラッチソレノイド20(b1),20(b2),20(b3),20(k1),20(k2),20(k3)は、ATコントロールユニット10からの制御指令を受けて作動し、摩擦要素毎に設けられている。なお、トルクコンバータ2は、締結によりエンジン1のクランク軸と自動変速機3の入力軸INを直結するロックアップクラッチ2aを内蔵する。また、コントロールバルブユニット6には、クラッチソレノイド20以外に、ライン圧ソレノイド、潤滑ソレノイド、ロックアップソレノイド、等を有する。
エンジン車の制御系には、図1に示すように、自動変速機3の制御装置であるATコントロールユニット10と、エンジン1の制御装置であるエンジンコントロールユニット11と、CAN通信線12と、を備える。
ATコントロールユニット10は、タービン回転センサ13、出力軸回転センサ14、ATF油温センサ15、インヒビタースイッチ18、中間軸回転センサ19、等からの信号を入力する。
タービン回転センサ13は、トルクコンバータ2のタービン回転数(=変速機入力軸回転数)を検出し、タービン回転数Ntの信号をATコントロールユニット10に送出する。出力軸回転センサ14は、自動変速機3の出力軸回転数(=車速)を検出し、出力軸回転数No(車速VSP)の信号をATコントロールユニット10に送出する。ATF油温センサ15は、ATF(自動変速機用オイル)の温度を検出し、ATF油温TATFの信号をATコントロールユニット10に送出する。インヒビタースイッチ18は、運転者によるセレクトレバーやセレクトボタン等へのセレクト操作により選択されたレンジ位置を検出し、レンジ位置信号をATコントロールユニット10に送出する。中間軸回転センサ19は、中間軸(インターミディエイトシャフト=第1キャリアC1に連結される回転メンバ)の回転数を検出し、中間軸回転数Nintの信号をATコントロールユニット10に送出する。
ATコントロールユニット10では、変速マップ(図4参照)上での車速VSPとアクセル開度APOによる運転点(VSP,APO)の変化を監視することで、
1.オートアップ変速(アクセル開度を保った状態での車速上昇による)
2.足離しアップ変速(アクセル足離し操作による)
3.足戻しアップ変速(アクセル戻し操作による)
4.パワーオンダウン変速(アクセル開度を保っての車速低下による)
5.小開度急踏みダウン変速(アクセル操作量小による)
6.大開度急踏みダウン変速(アクセル操作量大による:「キックダウン」)
7.緩踏みダウン変速(アクセル緩踏み操作と車速上昇による)
8.コーストダウン変速(アクセル足離し操作での車速低下による)
と呼ばれる基本変速パターンによる変速制御を行う。
ここで、本発明が対象とする変速は、アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したときである。例えば、図4に示す変速マップにおいて、運転点D1からの車速VSPの低下により5−4ダウン変速線を横切って5−4コーストダウン変速が開始され、5−4コーストダウン変速中の運転点D2において運転点D3までのアクセル踏み込み操作が行われた場合をいう。
エンジンコントロールユニット11は、アクセル開度センサ16、エンジン回転センサ17、等からの信号を入力する。
アクセル開度センサ16は、ドライバーのアクセル操作によるアクセル開度を検出し、アクセル開度APOの信号をエンジンコントロールユニット11に送出する。エンジン回転センサ17は、エンジン1の回転数を検出し、エンジン回転数Neの信号をエンジンコントロールユニット11に送出する。
エンジンコントロールユニット11では、エンジン単体の様々な制御に加え、ATコントロールユニット10での制御との協調制御によりエンジントルク制限制御を行う。ATコントロールユニット10とエンジンコントロールユニット11は、双方向に情報交換可能なCAN通信線12を介して接続されている。よって、エンジンコントロールユニット11は、ATコントロールユニット10から情報リクエストが入力されると、リクエストに応じてアクセル開度APOやエンジン回転数NeやエンジントルクTeやタービントルクTtの情報をATコントロールユニット10に出力する。また、ATコントロールユニット10から上限トルクによるエンジントルク制限要求が入力されると、エンジントルクを要求された上限トルクにより制限したトルクとするエンジントルク制限制御が実行される。
ここで、エンジントルク制限制御は、エンジン1への吸気量制限とエンジン1の点火時期リタードにより行われる。「吸気量制限」は、制御応答速度は遅いが、エンジン1の上限トルクを低下させるトルク幅を広く確保できるという特徴を持つ。一方、「点火時期リタード」は、制御応答速度は速いが、エンジン1の上限トルクのトルク低下幅に限界が有るという特徴を持つ。
ATコントロールユニット10(変速コントローラ)には、アクセル操作介入判定部10aと、解放容量判断部10bと、踏み込みダウン変速制御部10cと、協調変速制御部10dと、を有する。
アクセル操作介入判定部10aは、アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したことを判定する。
解放容量判断部10bは、アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、摩擦要素の架け替え制御での解放要素に解放容量が残っているか否かを判断する。
踏み込みダウン変速制御部10cは、解放容量判断部10bにより解放要素に解放容量が残っていると判断されると、協調変速制御に代え、解放要素の解放容量を高くする制御を行う。この踏み込みダウン変速制御部10cでは、アクセル踏み込み操作が介入するタイミングから解放要素への解放指示圧を目標指示圧まで高くし、イナーシャフェーズが終了すると、解放指示圧を目標指示圧から徐々に低下する。
協調変速制御部10dは、解放容量判断部10bにより解放要素に解放容量が残っていないと判断されると、自動変速機3への入力トルク制限制御と摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行する。この協調変速制御部10dでは、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機3への入力トルクを、トルクダウン無しのエンジントルク特性に沿って上昇する第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機3への入力トルクを低下する第2制限制御を行う。より詳しくは、第1制限制御を吸気量制限により行い、第2制限制御を吸気量制限に点火時期リタードを加えて行う。第1制限制御は、点火時期リタードによるトルクダウン限界を考慮し、イナーシャフェーズ終了時に狙いのエンジントルクまで落とせる最大吸気量により入力トルクを上昇する吸気量制限により行う。第2制限制御は、イナーシャフェーズが終了すると、そのときの吸気量制限に点火時期リタードを加えて入力トルクを急低下する。そして、イナーシャフェーズ終了後から徐々に制限を緩和し、ダウン変速終了までにアクセル開度に応じた吸気量とトルクまで復帰させることにより行う。つまり、点火時期リタードによるトルクダウンの限界値(最大限にトルクダウンした場合に出力されるトルク)は、吸気量で制限されるため、第1制限制御は、点火時期リタードによるトルクダウン限界(トルクダウンの限界値)を予め考慮して設定する。
[自動変速機の詳細構成]
図2は実施例1の制御装置が適用された自動変速機3の一例を示すスケルトン図であり、図3は自動変速機3での締結表であり、図4は自動変速機3での変速マップの一例を示す。以下、図2〜図4に基づいて自動変速機3の詳細構成を説明する。
自動変速機3は、下記の点を特徴とする。
(a) 摩擦要素(=クラッチ)として、機械的に係合/空転するワンウェイクラッチを用いていない。
(b) 摩擦要素である第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチK3は、変速時にクラッチソレノイド20によってそれぞれ独立に締結/解放が制御される。
(c) 第2クラッチK2と第3クラッチK3は、クラッチピストン油室に作用する遠心力による遠心圧を相殺する遠心キャンセル室を有する。
自動変速機3は、図2に示すように、ギヤトレーンを構成する遊星歯車として、入力軸INから出力軸OUTに向けて順に、第1遊星歯車PG1と、第2遊星歯車PG2と、第3遊星歯車PG3と、第4遊星歯車PG4と、を備えている。
第1遊星歯車PG1は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第1サンギヤS1と、第1サンギヤS1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリアC1と、ピニオンに噛み合う第1リングギヤR1と、を有する。
第2遊星歯車PG2は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第2サンギヤS2と、第2サンギヤS2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリアC2と、ピニオンに噛み合う第2リングギヤR2と、を有する。
第3遊星歯車PG3は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第3サンギヤS3と、第3サンギヤS3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリアC3と、ピニオンに噛み合う第3リングギヤR3と、を有する。
第4遊星歯車PG4は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第4サンギヤS4と、第4サンギヤS4に噛み合うピニオンを支持する第4キャリアC4と、ピニオンに噛み合う第4リングギヤR4と、を有する。
自動変速機3は、図2に示すように、入力軸INと、出力軸OUTと、第1連結メンバM1と、第2連結メンバM2と、トランスミッションケースTCと、を備えている。変速により締結/解放される摩擦要素として、第1ブレーキB1と、第2ブレーキB2と、第3ブレーキB3と、第1クラッチK1と、第2クラッチK2と、第3クラッチK3と、を備えている。
入力軸INは、エンジン1からの駆動力がトルクコンバータ2を介して入力される軸で、第1サンギヤS1と第4キャリアC4に常時連結している。そして、入力軸INは、第2クラッチK2を介して第1キャリアC1に断接可能に連結している。
出力軸OUTは、プロペラシャフト4及び図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪5へ変速した駆動トルクを出力する軸であり、第3キャリアC3に常時連結している。そして、出力軸OUTは、第1クラッチK1を介して第4リングギヤR4に断接可能に連結している。
第1連結メンバM1は、第1遊星歯車PG1の第1リングギヤR1と第2遊星歯車PG2の第2キャリアC2を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。第2連結メンバM2は、第2遊星歯車PG2の第2リングギヤR2と第3遊星歯車PG3の第3サンギヤS3と第4遊星歯車PG4の第4サンギヤS4を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。
第1ブレーキB1は、第1キャリアC1の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第2ブレーキB2は、第3リングギヤR3の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第3ブレーキB3は、第2サンギヤS2の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。
第1クラッチK1は、第4リングギヤR4と出力軸OUTの間を選択的に連結する摩擦要素である。第2クラッチK2は、入力軸INと第1キャリアC1の間を選択的に連結する摩擦要素である。第3クラッチK3は、第1キャリアC1と第2連結メンバM2の間を選択的に連結する摩擦要素である。
図3は、自動変速機3において6つの摩擦要素のうち三つの同時締結の組み合わせによりDレンジにて前進9速後退1速を達成する締結表を示す。以下、図3に基づいて、各ギヤ段を成立させる変速構成を説明する。
1速段(1st)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第3クラッチK3の同時締結により達成する。2速段(2nd)は、第2ブレーキB2と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。3速段(3rd)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第2クラッチK2の同時締結により達成する。4速段(4th)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。5速段(5th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第2クラッチK2の同時締結により達成する。以上の1速段〜5速段が、ギヤ比が1を超えている減速ギヤ比によるアンダードライブギヤ段である。
6速段(6th)は、第1クラッチK1と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。この第6速段は、ギヤ比=1の直結段である。
7速段(7th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。8速段(8th)は、第1ブレーキB1と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。9速段(9th)は、第1ブレーキB1と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。以上の7速段〜9速段は、ギヤ比が1未満の増速ギヤ比によるオーバードライブギヤ段である。
さらに、1速段から9速段までのギヤ段のうち、隣接ギヤ段へのアップ変速を行う際、或いは、ダウン変速を行う際、図3に示すように、架け替え変速により行う構成としている。即ち、隣接ギヤ段への変速は、三つの摩擦要素のうち、二つの摩擦要素の締結は維持したままで、一つの摩擦要素の解放と一つの摩擦要素の締結を行うことで達成される。
Rレンジ位置の選択による後退速段(Rev)は、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の同時締結により達成する。なお、Nレンジ位置及びPレンジ位置を選択したときは、6つの摩擦要素B1,B2,B3,K1,K2,K3の全てが解放状態とされる。
そして、ATコントロールユニット10には、図4に示すような変速マップが記憶設定されていて、Dレンジの選択により前進側の1速段から9速段までのギヤ段の切り替えによる変速は、この変速マップに従って行われる。即ち、そのときの運転点(VSP,APO)が図4の実線で示すアップ変速線を横切るとアップ変速要求が出される。又、運転点(VSP,APO)が図4の破線で示すダウン変速線を横切るとダウン変速要求が出される。
[コーストダウン変速制御処理構成]
図5は、実施例1のATコントロールユニット10に有するアクセル操作介入判定部10a、解放容量判断部10b、踏み込みダウン変速制御部10c、協調変速制御部10dにて実行されるコーストダウン変速制御処理の流れを示す。以下、図5の各ステップについて説明する。なお、図6及び図7において、“I/P”はイナーシャフェーズの略記である。
ステップS1では、スタート、或いは、S1又はS3でのNOとの判断に続き、通常のコーストダウン制御中であるか否かを判断する。YES(通常のコーストダウン制御中である)の場合はステップS2へ進み、NO(通常のコーストダウン制御中ではない)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ここで、「コーストダウン制御中」とは、アクセル足離し操作によるコーストダウン変速要求に基づいて実行されるコーストダウン変速制御において、変速制御開始からイナーシャフェーズ終了前をいう。なお、「イナーシャフェーズ」とは、ギヤ比がダウン変速前のギヤ比からダウン変速後のギヤ比へ移行するフェーズをいう。
ステップS2では、S1でのYESとの判断に続き、アクセル開度センサ16のセンサ値に基づいて、アクセル踏み込み操作が発生したか否かを判断する。YES(アクセル踏み込み発生有り)の場合はステップS4へ進み、NO(アクセル踏み込み発生無し)の場合はステップS3へ進む。
ステップS3では、S2でのNOとの判断に続き、通常のコーストダウン制御が終了したか否かを判断する。YES(コーストダウン制御終了)の場合はエンドへ進み、NO(コーストダウン制御未終了)の場合はステップS1へ戻る。
ステップS4では、S2でのYESとの判断に続き、アクセル踏み込み時に解放圧(容量)が残っているか否かを判断する。YES(解放圧が残っている)の場合はステップS5へ進み、NO(解放圧が残っていない)の場合はステップS7へ進む。
ここで、アクセル踏み込み時に解放圧(容量)が残っているか否かの判断は、例えば、アクセル踏み込み時に解放要素へのクラッチ指示圧が、クラッチ指示圧>0のとき残っていると判断し、クラッチ指示圧=0のとき残っていないと判断する。
ステップS5では、S4でのYESとの判断、又は、S6でのNOとの判断に続き、解放容量制御可能なため、図12に示す通常の踏み込みダウンに移行して制御し、ステップS6へ進む。
ここで、「図12に示す通常の踏み込みダウン制御」とは、アクセル踏み込み操作が介入するタイミングから解放要素への解放指示圧を目標指示圧まで高くし、イナーシャフェーズが終了すると、解放指示圧を目標指示圧から徐々に低下させる制御のことをいう。
ステップS6では、S5に続き、通常の踏み込みダウン制御が終了したか否かを判断する。YES(変速制御終了)の場合はエンドへ進み、NO(変速制御未終了)の場合はステップS5へ戻る。
ステップS7では、S4でのNOとの判断、又は、S8でのNOとの判断に続き、解放容量制御不可能なため、図13に示すコーストダウン中の踏み込み時の制御に移行し、ステップS8へ進む。
ここで、「図13に示すコーストダウン中の踏み込み時の制御」とは、自動変速機3への入力トルク制限制御と摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行することをいう。この協調による入力トルク制限制御では、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機3への入力トルクを、トルクダウン無しのエンジントルク特性に沿って上昇させる第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機3への入力トルクを一気に低下させた後で元の入力トルクに復帰する第2制限制御を行う。
なお、第1制限制御において、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機3への入力トルクを上昇するのは、図6に示すように、イナーシャフェーズが終了するまでに要する時間が自動変速機3への入力トルクが高いほど短くなることによる。
また、第2制限制御において、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機3への入力トルクを低下するのは、図7に示すように、イナーシャフェーズ終了時の前後G段差(図13のG1を参照)が、入力トルクが低いほど低くなることによる。
ステップS8では、S7に続き、コーストダウン中の踏み込み時の制御が終了したか否かを判断する。YES(変速制御終了)の場合はエンドへ進み、NO(変速制御未終了)の場合はステップS7へ戻る。
次に、背景技術による変速作用を、「通常のコーストダウン変速作用」、「通常の踏み込みダウン変速作用」、「コーストダウン中ON作用(比較例1:トルク制限無し)」、「コーストダウン中ON作用(比較例2:トルク制限有り)」に分けて説明する。
[通常のコーストダウン変速作用]
図8は、通常のコーストダウン変速制御(1解放1締結)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図8に基づいて、1解放・1締結の架け替え制御になる隣接ギヤ段でのコーストダウン変速制御作用を説明する。
通常のコーストダウン変速とは、例えば、図4において、アクセル足離し操作により運転点がD1からD2まで移動したことで5速段から4速段へのダウン変速要求が出されたときをいう。このコーストダウン変速では、第2クラッチK2が解放要素、第2ブレーキB2が締結要素になる。
アクセル足離し状態である時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、コーストダウン変速の場合にエンジントルクが負の値であるため、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速を進行させるには、負荷変動を抑えた微妙な負荷コントロールを要する。
つまり、時刻t2にて締結側の初期圧を低下し、時刻t3にて解放側のクラッチ指示圧の低下と締結側のクラッチ指示圧の上昇を開始すると、時刻t4にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを開始する。そして、t5にて解放側がゼロになって締結側のクラッチ指示圧を保つと、時刻t6にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズが終了し、上昇勾配が大きい第2イナーシャフェーズを開始する。そして、締結側のクラッチ指示圧の保持制御により第2イナーシャフェーズが進行し、時刻t7にて第2イナーシャフェーズを終了し、時刻t8にて通常のコーストダウン変速が終了する。
このように、通常のコーストダウン変速では、図8の矢印Eによる枠内のギヤ比特性に示すように、イナーシャフェーズ時間(時刻t4〜t7)が長くなる。しかし、図8の矢印Fによる枠内の前後G特性に示すように、イナーシャフェーズ終了時の前後G段差が小さいままでコーストダウン変速を終了する。
[通常の踏み込みダウン変速作用]
図9は、通常の踏み込みダウン変速制御(1解放1締結)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図9に基づいて、1解放・1締結の架け替え制御になる隣接ギヤ段での踏み込みダウン変速制御作用を説明する。
通常の踏み込みダウン変速とは、例えば、図4において、ドライブ走行中のアクセル踏み込み操作により運転点がD4からD5まで移動したことで5速段から4速段へのダウン変速要求が出されたときをいう。この踏み込みダウン変速では、第2クラッチK2が解放要素、第2ブレーキB2が締結要素になる。
アクセル踏み込み操作が行われた時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、踏み込みダウン変速の場合にエンジントルクが正の値である。このため、解放側のクラッチ指示圧を高めに保つ負荷コントロールを行うことで、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速の適正な進行速度とする。
つまり、時刻t2にて解放側のクラッチ指示圧を初期圧まで低下し、時刻t3にて締結側の初期圧を低下し、時刻t4にて解放側の低下と締結側の上昇を開始すると、上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを開始する。そして、t5にて解放側と締結側のクラッチ指示圧を目標圧に保つと、上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズが終了し、上昇勾配が大きい第2イナーシャフェーズを開始する。そして、解放側と締結側のクラッチ指示圧の保持制御により第2イナーシャフェーズが進行し、時刻t6にて第2イナーシャフェーズを終了し、時刻t7にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになり、時刻t8にて締結側のクラッチ指示圧が最大値になることで通常の踏み込みダウン変速が終了する。
このように、通常の踏み込みダウン変速では、図9の矢印Gによる枠内のギヤ比特性に示すように、イナーシャフェーズ時間(時刻t4〜t6)がコーストダウン変速よりも短くなる。そして、図9の矢印Hによる枠内の前後G特性に示すように、解放容量の制御によりイナーシャフェーズ終了時のG段差の面取りが可能であり、前後G段差が小さく抑えて踏み込みダウン変速を終了する。
[コーストダウン中ON作用(比較例1:トルク制限無し)]
図10は、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み(比較例1:トルク制限無し)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図10に基づいて、エンジントルクを制限することのない比較例1のコーストダウン制御中のアクセル踏み込み作用を説明する。
ここで、コーストダウン変速中のアクセル踏み込みとは、例えば、図4において、アクセル足離し操作により運転点がD1からD2まで移動したことで5速段から4速段へのダウン変速要求が出される。そして、5−4コーストダウン変速のイナーシャフェーズ中にアクセル踏み込み操作により運転点がD2からD3へ移動したときをいう。このコーストダウン変速中のアクセル踏み込みでは、第2クラッチK2が解放要素、第2ブレーキB2が締結要素になる。
アクセル足離し状態である時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、コーストダウン変速の場合にエンジントルクが負の値であるため、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速を進行させるには、負荷変動を抑えた微妙な負荷コントロールを要する。
つまり、時刻t2にて締結側の初期圧を低下し、時刻t3にて解放側のクラッチ指示圧の低下と締結側のクラッチ指示圧の上昇を開始すると、時刻t4にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを開始する。そして、t5にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになったタイミングでアクセル踏み込み操作が行われると、締結側のクラッチ指示圧の低下が開始される。そして、時刻t6にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを終了し、上昇勾配が大きい第2イナーシャフェーズを開始する。そして、時刻t7まで締結側のクラッチ指示圧を低下して保持へと移行すると、第2イナーシャフェーズが進行し、時刻t8にて第2イナーシャフェーズを終了し、時刻t9にてコーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御が終了する。
このように、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御では、図10の矢印Iによる枠内のギヤ比特性に示すように、アクセル踏み込み操作により自動変速機3への入力トルクが高くなることで、イナーシャフェーズ時間(時刻t4〜t8)が短くなる。
しかし、時刻t5にて解放圧が抜けた後であり解放容量の制御ができないことによりイナーシャフェーズ終了時のG段差の面取りが不可能であり、前後G段差(G1)が大きくなって制御を終了する。このため、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御でエンジントルクのトルク制限制御を行わないと、図10の矢印Jによる枠内の前後G特性に示すように、イナーシャフェーズ終了時に大きな前後G段差(G1)によりショックが発生する、という課題がある。
[コーストダウン中ON作用(比較例2:トルク制限有り)]
図11は、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み(比較例2:トルク制限有り)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図11に基づいて、エンジントルクを制限する比較例2のコーストダウン制御中のアクセル踏み込み作用を説明する。
ここで、コーストダウン変速中のアクセル踏み込みとは、比較例1と同様に、例えば、図4において、アクセル足離し操作により運転点がD1からD2まで移動したことで5速段から4速段へのダウン変速要求が出される。そして、5−4コーストダウン変速のイナーシャフェーズ中にアクセル踏み込み操作により運転点がD2からD3へ移動したときをいう。このコーストダウン変速中のアクセル踏み込みでは、第2クラッチK2が解放要素、第2ブレーキB2が締結要素になる。
アクセル足離し状態である時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、コーストダウン変速の場合にエンジントルクが負の値であるため、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速を進行させるには、負荷変動を抑えた微妙な負荷コントロールを要する。
つまり、時刻t2にて締結側の初期圧を低下し、時刻t3にて解放側のクラッチ指示圧の低下と締結側のクラッチ指示圧の上昇を開始すると、時刻t4にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを開始する。そして、t5にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになったタイミングでアクセル踏み込み操作が行われると、締結側のクラッチ指示圧の低下が開始される。そして、時刻t6にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを終了し、上昇勾配が大きい第2イナーシャフェーズを開始する。そして、時刻t7まで締結側のクラッチ指示圧を低下して保持へと移行すると、第2イナーシャフェーズが進行し、時刻t8にて第2イナーシャフェーズを終了し、時刻t9にてコーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御が終了する。
一方、時刻t5にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになったタイミングでアクセル踏み込み操作が行われると、時刻t8までエンジントルク制限制御(最大の吸気量制限)が実行される。時刻t8になると、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御が終了するまでにアクセル開度に応じたエンジン1の吸気量とトルクに復帰するように吸気量制限を徐々に緩和する。
このように、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御では、時刻t5にて解放圧が抜けた後であり解放容量の制御ができない。しかし、イナーシャフェーズ終了時のエンジントルク制限制御によりイナーシャフェーズ終了時のG段差の面取りが可能であり、図10の矢印Kによる枠内の前後G特性に示すように、前後G段差(G1)を小さくして制御を終了することができる。
しかし、時刻t5〜時刻t8のイナーシャフェーズ区間においても最大の吸気量制限によるエンジントルク制限制御が実行されることで、自動変速機3への入力トルクが低く抑えられる。このため、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御でエンジントルクのトルク制限制御を行うと、図11の矢印Lによる枠内のギヤ比特性に示すように、イナーシャフェーズ時間(変速時間)が比較例1に比べて長くなる、という課題がある。
次に、実施例1での変速作用を、「コーストダウン変速中ON作用(実施例1:タイミング早めの踏み込み)」、「コーストダウン変速中ON作用(実施例1:タイミング遅めの踏み込み)」に分けて説明する。
[コーストダウン変速中ON作用(実施例1:タイミング早めの踏み込み)]
図12は、コーストダウン変速中の踏み込み(実施例1:タイミング早めの踏み込み)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図12に基づいて、タイミング早めの踏み込みによる実施例1のコーストダウン変速作用を説明する。
ここで、コーストダウン変速中のアクセル踏み込みとは、比較例1,2と同様に、運転点がD1→D2→D3へ移動したときであるが、5−4コーストダウン変速のイナーシャフェーズ開始前であって解放容量が残っているタイミングでの踏み込み操作をいう。
コーストダウン変速中にタイミング早めの踏み込み操作が行われたことで、アクセル踏み込み時に解放圧(容量)が残っているという条件が成立するとする。この場合、図5のフローチャートにおいて、S1→S2→S4→S5へと進み、S5では、解放容量制御可能なため、アクセル踏み込み操作が行われた後は、図12に示す通常の踏み込みダウンに移行して制御される。
アクセル足離し状態である時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、コーストダウン変速の場合にエンジントルクが負の値であるため、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速を進行させるには、負荷変動を抑えた微妙な負荷コントロールを要する。
つまり、時刻t2にて締結側の初期圧を低下し、時刻t3にて解放側のクラッチ指示圧の低下と締結側のクラッチ指示圧の上昇を開始した後、時刻t4にてアクセル踏み込み操作が介入する。時刻t4でのアクセル踏み込み操作の介入に対して解放側のクラッチ指示圧を上昇へ移行し、締結側のクラッチ指示圧の保持へ移行すると、時刻t5にてイナーシャフェーズを開始し、解放側のクラッチ指示圧を保持する。そして、時刻t5から時刻t6まで解放側と締結側のクラッチ指示圧を保持すると、イナーシャフェーズが進行し、時刻t6にてイナーシャフェーズを終了する。そして、時刻t6にて解放側のクラッチ指示圧のランプ勾配による低下と締結側のクラッチ指示圧のステップ的な上昇を行うと、時刻t7にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになる。そして、時刻t8にて締結側のクラッチ指示圧を最大圧まで立ち上げることで、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御が終了する。
このように、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御では、アクセル踏み込み操作時刻t5にて解放圧が残っていて、解放容量の制御ができる。このため、イナーシャフェーズ終了時刻t6から時刻t7まで、徐々に解放側のクラッチ指示圧を低下させる制御を行うことで、イナーシャフェーズ終了時のG段差の面取りが可能である。このため、図12の矢印Mによる枠内の前後G特性に示すように、前後G段差(G1)を小さくして制御を終了することができる。この結果、運転者に与える違和感が抑制される。
加えて、時刻t5〜時刻t6のイナーシャフェーズ時間においては、エンジントルク制限制御が実行されないことで、自動変速機3への入力トルクが高く確保される。このため、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御でアクセル開度に応じたエンジントルクにし、解放圧を高めに保ってエンジン1の負荷コントロールを行うと、図12の矢印Nによる枠内のギヤ比特性に示すように、イナーシャフェーズ時間(変速時間)が短くなる。この結果、変速時間の短縮化が図られる。
[コーストダウン変速中ON作用(実施例1:タイミング遅めの踏み込み)]
図13は、コーストダウン変速中の踏み込み(実施例1:タイミング遅め踏み込み)での各特性を示すタイムチャートである。以下、図13に基づいて、タイミング遅め踏み込みによる実施例1のコーストダウン変速作用を説明する。
ここで、コーストダウン変速中のアクセル踏み込みとは、比較例1,2と同様に、運転点がD1→D2→D3へ移動したときであるが、5−4コーストダウン変速のイナーシャフェーズ中であって解放容量が残っていないタイミングでの踏み込み操作をいう。
コーストダウン変速中にタイミング遅めの踏み込み操作が行われたことで、アクセル踏み込み時に解放圧(容量)が残っていないという条件が成立するとする。この場合、図5のフローチャートにおいて、S1→S2→S4→S7へと進み、S7では、解放容量制御不可能なため、アクセル踏み込み操作が行われた後は、図13に示すコーストダウン中の踏み込み時の制御が行われる。
アクセル足離し状態である時刻t1にてクラッチ指示圧の解放側と締結側による架け替え制御が開始される。この架け替え制御は、エンジン1にとっての負荷コントロールになるが、コーストダウン変速の場合にエンジントルクが負の値であるため、エンジン回転数や変速機入力回転数を上昇させるダウン変速を進行させるには、負荷変動を抑えた微妙な負荷コントロールを要する。
つまり、時刻t2にて締結側の初期圧を低下し、時刻t3にて解放側のクラッチ指示圧の低下と締結側のクラッチ指示圧の上昇を開始すると、時刻t4にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを開始する。そして、t5にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになったタイミングでアクセル踏み込み操作が行われると、締結側のクラッチ指示圧の低下が開始される。そして、時刻t6にて上昇勾配が小さい第1イナーシャフェーズを終了し、上昇勾配が大きい第2イナーシャフェーズを開始する。そして、時刻t7まで締結側のクラッチ指示圧を低下して保持へと移行すると、第2イナーシャフェーズが進行し、時刻t8にて第2イナーシャフェーズを終了し、時刻t9にてコーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御が終了する。
一方、時刻t5にて解放側のクラッチ指示圧がゼロになったタイミングでアクセル踏み込み操作が行われると、時刻t5〜時刻t8までのイナーシャフェーズ中は吸気量制限によるエンジントルク制限制御(第1制限制御)が実行される。この第1制限制御では、点火時期リタードによるトルクダウン限界を考慮し、イナーシャフェーズ終了時刻t8で狙いのエンジントルクまで落とせる最大吸気量により、トルクダウン無しのエンジントルク特性に沿って入力トルクを上昇する吸気量制限により行われる。即ち、出力軸回転×変速終了後ギヤ比で変速後タービン回転数(≒エンジン回転数)を算出し、その回転域でショックを成立させるために必要なトルクまで落とせる最大吸気量を算出し、吸気量をその値以下に制限する制御を実施する。
イナーシャフェーズ終了時刻t8になると、そのときの吸気量制限に点火時期リタードを加えて入力トルクを急低下させるエンジントルク制限制御(第2制限制御)が実行される。この第2制限制御では、時刻t8での入力トルク急低下後、制御終了時刻t9までにアクセル開度に応じたエンジン1の吸気量とトルクに復帰するように吸気量制と点火時期リタードによるエンジントルク制限制御を徐々に緩和する。即ち、イナーシャフェーズ終了時に予定しているトルク値まで点火時期リタードによりトルクダウン実施し、点火時期リタードを徐々に復帰させる。それと同時に吸気量も徐々に復帰させて、最終的にスロットル開度なりの吸気量・トルクに復帰させて制御を完了する。
このように、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御では、時刻t5にて解放圧が抜けた後であり解放容量の制御ができない。しかし、イナーシャフェーズ終了時のエンジントルク制限制御(第2制限制御)によりイナーシャフェーズ終了時のG段差の面取りが可能であり、図13の矢印Pによる枠内の前後G特性に示すように、前後G段差(G1)を小さくして制御を終了することができる。この結果、運転者に与える違和感が抑制される。
加えて、時刻t5〜時刻t8のイナーシャフェーズ区間においても点火時期リタードによるトルクダウン限界を考慮した吸気量制限によるエンジントルク制限制御が実行されることで、自動変速機3への入力トルクが高く確保される。このため、コーストダウン変速中のアクセル踏み込み制御でエンジントルクのトルク制限制御を行ったとしても、図13の矢印Qによる枠内のギヤ比特性に示すように、イナーシャフェーズ時間(変速時間)が比較例2(図11)に比べてΔt時間だけ短くなる。この結果、変速時間の短縮化が図られる。
以上述べたように、実施例1の自動変速機3の変速制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 走行用駆動源(エンジン1)と駆動輪5との間に配置され、複数のギヤ段を実現する自動変速機3と、自動変速機3のギヤトレーンに有する複数の摩擦要素の架け替え制御により変速する変速コントローラ(ATコントロールユニット10)と、を備える自動変速機3の変速制御装置であって、
変速コントローラ(ATコントロールユニット10)に、
アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したことを判定するアクセル操作介入判定部10aと、
アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、自動変速機3への入力トルク制限制御と摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行する協調変速制御部10dと、を有し、
協調変速制御部10dは、イナーシャフェーズが終了するまでは自動変速機3への入力トルクを上昇する第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると自動変速機3への入力トルクを低下する第2制限制御を行う。
このため、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、変速時間の短縮化と、運転者に与える違和感の抑制との両立を図ることができる。
即ち、イナーシャフェーズが終了するまでは第1制限制御により自動変速機3への入力トルクが高く確保され、イナーシャフェーズ終了までの時間が短くなる(図6)。イナーシャフェーズが終了すると第2制限制御により自動変速機3への入力トルクが低く抑えられ、イナーシャフェーズ終了時の前後G段差が低くなる(図7)。
(2) 走行用駆動源として、エンジン1を有し、
エンジン1は、吸気量制限と点火時期リタードによるエンジントルクの上限制限により自動変速機3への入力トルク制限制御を行い、
協調変速制御部10dは、第1制限制御を吸気量制限により行い、第2制限制御を吸気量制限に点火時期リタードを加えて行う。
このため、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、イナーシャフェーズ中の入力トルク制限量を小さく抑える要求と、イナーシャフェーズ終了時に応答性良く入力トルクを制限する要求とを満足することができる。
即ち、トルク制限量の制御自由度が高い吸気量制限の利点を活用し、イナーシャフェーズ制御中にエンジントルクを制限しながらも自動変速機3への入力トルクを高く確保することができる。一方、トルク制限の応答速度が速い点火時期リタードの利点を活用し、イナーシャフェーズ終了時、自動変速機3への入力トルクをステップ的に低くすることができる。
(3) 第1制限制御は、点火時期リタードによるトルクダウン限界を考慮し、イナーシャフェーズ終了時に狙いのエンジントルクまで落とせる最大吸気量により入力トルクを上昇する吸気量制限により行い、
第2制限制御を、イナーシャフェーズが終了すると、そのときの吸気量制限に点火時期リタードを加えて入力トルクを急低下し、イナーシャフェーズ終了後から徐々に制限を緩和し、ダウン変速終了までにアクセル開度に応じた吸気量とトルクまで復帰させる。
このため、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、イナーシャフェーズ終了時のショックを成立させるショック限界を見極めた上で、変速時間の最短化を達成することができる。
即ち、吸気量制限によるエンジントルク制限制御が、点火時期リタードによるトルクダウン限界とイナーシャフェーズ終了時の狙いのエンジントルクとを見極めて行われる。
(4) 変速コントローラ(ATコントロールユニット10)に、
アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、摩擦要素の架け替え制御での解放要素に解放容量が残っているか否かを判断する解放容量判断部10bと、
解放容量判断部10bにより解放要素に解放容量が残っていると判断されると、協調変速制御に代え、解放要素の解放容量を高くする制御を行う踏み込みダウン変速制御部10cと、を有し、
解放容量判断部10bにより解放要素に解放容量が残っていないと判断されると、協調変速制御部10dによる協調変速制御を実行する。
このため、アクセル踏み込み操作の介入が判定されたときに解放要素に解放容量が残っている場合、入力トルク制限との協調変速制御を行うことなく、解放容量制御によって変速時間の短縮化と、運転者に与える違和感の抑制との両立を図ることができる。
即ち、アクセル踏み込み操作の介入タイミングが早いか遅いかによって、踏み込みダウン変速制御と協調変速制御とを使い分けることができる。この結果、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際、協調変速制御負担を軽減することができる。
(5) 踏み込みダウン変速制御部10cは、アクセル踏み込み操作が介入するタイミングから解放要素への解放指示圧を目標指示圧まで高くし、イナーシャフェーズが終了すると、解放指示圧を目標指示圧から徐々に低下する。
このため、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が早いタイミングで介入した際、イナーシャフェーズの進行速度を好適な速度にすることができると共に、イナーシャフェーズ終了時の前後G段差(G1)を低く抑えることができる。
即ち、解放指示圧を目標指示圧まで高くすることで、イナーシャフェーズの進行速度が好適な速度にコントロールされ、解放指示圧を目標指示圧から徐々に低下することで、前後G段差の面取り作用が発揮される。
以上、本発明の自動変速機の変速制御装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、解放容量判断部10bにより解放要素に解放容量が残っていると判断されると、踏み込みダウン変速制御を実行し、解放要素に解放容量が残っていないと判断されると、協調変速制御を実行する例を示した。しかし、コーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入した際の変速制御としては、これに限定されない。例えば、解放要素に解放容量が残っているか否かの判断を行うことなく、常に協調変速制御を実行する例としても良い。
実施例1では、自動変速機として、前進9速後退1速の自動変速機3の例を示した。しかし、これに限定されない。例えば、自動変速機としては、前進9速後退1速以外の有段ギヤ段を持つ自動変速機の例としても良い。また、実施例1では、エンジン車に搭載される自動変速機の変速制御装置の例を示したが、エンジン車に限らず、ハイブリッド車や電気自動車等の自動変速機の変速制御装置としても適用することが可能である。
1 エンジン(走行用駆動源)
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
B1 第1ブレーキ(摩擦要素)
B2 第2ブレーキ(摩擦要素)
B3 第3ブレーキ(摩擦要素)
K1 第1クラッチ(摩擦要素)
K2 第2クラッチ(摩擦要素)
K3 第3クラッチ(摩擦要素)
4 プロペラシャフト
5 駆動輪
6 コントロールバルブユニット
10 ATコントロールユニット(変速コントローラ)
10a アクセル操作介入判定部
10b 解放容量判断部
10c 踏み込みダウン変速制御部
10d 協調変速制御部
11 エンジンコントロールユニット
12 CAN通信線
13 タービン回転センサ
14 出力軸回転センサ
15 ATF油温センサ
16 アクセル開度センサ
17 エンジン回転センサ
18 インヒビタースイッチ
19 中間軸回転センサ
20 クラッチソレノイド

Claims (5)

  1. 走行用駆動源と駆動輪との間に配置され、複数のギヤ段を実現する自動変速機と、前記自動変速機のギヤトレーンに有する複数の摩擦要素の架け替え制御により変速する変速コントローラと、を備える自動変速機の変速制御装置であって、
    前記変速コントローラに、
    アクセル足離し操作によるコーストダウン変速中にアクセル踏み込み操作が介入したことを判定するアクセル操作介入判定部と、
    前記アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、前記自動変速機への入力トルク制限制御と前記摩擦要素の架け替え制御とを協調して実行する協調変速制御部と、を有し、
    前記協調変速制御部は、イナーシャフェーズが終了するまでは前記自動変速機への入力トルクを上昇する第1制限制御を行い、イナーシャフェーズが終了すると前記自動変速機への入力トルクを低下する第2制限制御を行う
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 請求項1に記載された自動変速機の変速制御装置において、
    前記走行用駆動源として、エンジンを有し、
    前記エンジンは、吸気量制限と点火時期リタードによるエンジントルクの上限制限により前記自動変速機への入力トルク制限制御を行い、
    前記協調変速制御部は、前記第1制限制御を前記吸気量制限により行い、前記第2制限制御を前記吸気量制限に前記点火時期リタードを加えて行う
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 請求項2に記載された自動変速機の変速制御装置において、
    前記第1制限制御は、点火時期リタードによるトルクダウン限界を考慮し、イナーシャフェーズ終了時に狙いのエンジントルクまで落とせる最大吸気量により入力トルクを上昇する吸気量制限により行い、
    前記第2制限制御を、イナーシャフェーズが終了すると、そのときの吸気量制限に点火時期リタードを加えて入力トルクを急低下し、イナーシャフェーズ終了後から徐々に制限を緩和し、ダウン変速終了までにアクセル開度に応じた吸気量とトルクまで復帰させる
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載された自動変速機の変速制御装置において、
    前記変速コントローラに、
    前記アクセル踏み込み操作の介入が判定されると、前記摩擦要素の架け替え制御での解放要素に解放容量が残っているか否かを判断する解放容量判断部と、
    前記解放容量判断部により解放要素に解放容量が残っていると判断されると、前記協調変速制御に代え、前記解放要素の解放容量を高くする制御を行う踏み込みダウン変速制御部と、を有し、
    前記解放容量判断部により解放要素に解放容量が残っていないと判断されると、前記協調変速制御部による協調変速制御を実行する
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 請求項4に記載された自動変速機の変速制御装置において、
    前記踏み込みダウン変速制御部は、前記アクセル踏み込み操作が介入するタイミングから前記解放要素への解放指示圧を目標指示圧まで高くし、イナーシャフェーズが終了すると、前記解放指示圧を目標指示圧から徐々に低下する
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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