JP2020139938A - 物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサ - Google Patents

物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサ Download PDF

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Koji Sakai
浩司 境
一哲 高橋
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一哲 高橋
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Sohiko Ogawa
壮彦 小川
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Minoru Sobane
実 曽羽
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Abstract

【課題】使い勝手を向上可能な物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサを提供する。【解決手段】物品検知システム1は、複数の物品G1を置くための配置エリアA1を有する物品棚200に用いられる。物品検知システム1は超音波センサ10を備える。超音波センサ10は、物品棚200において配置エリアA1の外側に、超音波の送信部及び受信部を配置エリアA1に向けた状態で設けられる。物品検知システム1は、超音波センサ10から出力される検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知する。【選択図】図1

Description

本開示は、物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサに関する。より詳細には、本開示は、配置棚に置かれる物品を検知するための物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサに関する。
特許文献1は、カメラと、物品照合装置とを備えた物品照合システムを開示する。カメラは、陳列棚(配置棚)に陳列された照合対象物品を撮影する。物品照合装置は、照合対象物品を撮影した画像データと、予め記憶された物品の画像データとを照合して複数の物品の中から照合対象物品に該当する物品を抽出する。
特開2014−044481
特許文献1が開示する物品照合システムでは、物品の画像データを予め記憶しておく必要があり、また、陳列棚に置かれる物品の入替え時には、新たに置かれる物品の画像データを記憶させる必要があるため、使い勝手が悪かった。
本開示の目的は、使い勝手を向上可能な物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサを提供することにある。
本開示の一態様の物品検知システムは、複数の物品を置くための配置エリアを有する物品棚に用いられる。前記物品検知システムは超音波センサを備える。前記超音波センサは、前記物品棚において前記配置エリアの外側に、超音波の送信部及び受信部を前記配置エリアに向けた状態で設けられる。前記物品検知システムは、前記超音波センサから出力される検知情報に基づいて、前記配置エリアに存在する前記物品を検知する。
本開示の一態様の在庫管理システムは、前記物品検知システムと、管理装置と、を備える。前記管理装置は、前記物品検知システムが検知する前記物品の情報に基づいて、前記配置エリアに存在する前記物品の在庫を管理する。
本開示の一態様の超音波センサは、前記物品検知システムにおける超音波センサである。
本開示によれば、使い勝手を向上可能な物品検知システム、在庫管理システム、及び超音波センサを提供することができる。
図1は、本開示の実施形態1に係る物品検知システムを備える在庫管理システムの概略的なシステム構成図である。 図2は、同上の物品検知システムが適用される物品棚の一部を拡大した斜視図である。 図3は、同上の物品検知システムを備える在庫管理システムのブロック図である。 図4は、同上の物品検知システムが備える超音波センサの内部構造を説明する説明図である。 図5は、同上の物品検知システムが備える超音波センサの外観斜視図である。 図6Aは、同上の物品検知システムが備える超音波センサの要部の断面図である。図6Bは、同上の物品検知システムが備える超音波センサの要部の断面図である。 図7は、同上の物品検知システム及び在庫管理システムの動作を示すシーケンス図である。 図8は、同上の物品検知システムの使用状態を説明する説明図である。 図9は、同上の物品検知システムの使用状態を説明する説明図である。 図10は、本開示の実施形態1の変形例1に係る物品検知システムの使用状態を説明する説明図である。 図11は、本開示の実施形態1の変形例2に係る物品検知システムの使用状態を説明する説明図である。 図12は、本開示の実施形態1の変形例3に係る物品検知システムの使用状態を説明する説明図である。 図13は、変形例3に係る物品検知システムが備える超音波センサの使用距離の時間変化を示すグラフである。 図14は、本開示の実施形態1の変形例4に係る物品検知システムが備える超音波センサの電気的接続方法を説明する説明図である。 図15は、変形例4に係る物品検知システムが備える超音波センサの別の電気的接続方法を説明する説明図である。 図16は、本開示の実施形態2に係る物品検知システムが適用される物品棚の一部を拡大した斜視図である。 図17は、同上の物品検知システムを備える在庫管理システムのブロック図である。 図18は、同上の物品検知システムが備える超音波センサの外観斜視図である。 図19は、同上の超音波センサの内部構造を説明する説明図である。 図20は、同上の超音波センサが備える基板の平面図である。 図21は、同上の物品検知システムの動作を説明するフローチャートである。
以下に説明する実施形態は、本開示の種々の実施形態の一つに過ぎない。本開示の実施形態は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外も含み得る。また、下記の実施形態は、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態の物品検知システム1は、図1及び図2に示すように、複数の物品G1を置くための配置エリアA1を有する物品棚200に用いられる超音波センサ10を備える。なお、図1は、例えば2段の棚板R1を有する物品棚200の模式図であり、図1では、上側の棚板R1(以下では棚板R11とも言う)の平面図と、下側の棚板R1(以下では棚板R12とも言う)の平面図とが並べて図示されている。
超音波センサ10は、物品棚200において配置エリアA1の外側に、超音波の送信部121(図3参照)及び受信部122(図3参照)を配置エリアA1に向けた状態で設けられる。物品検知システム1は、超音波センサ10から出力される検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知する。
ここで、物品棚200は、物品G1を載せるための棚である。本実施形態では、物品棚200は、例えばコンビニエンスストア又はスーパーマーケットのような店舗に設置された、商品である物品G1を載せるための陳列棚である。本実施形態では、物品棚200は、例えば2段の棚板R1を有しており、2段の棚板R1の各々には物品G1が置かれる配置エリアA1が設けられている。2段の棚板R11,R12にそれぞれ設けられる配置エリアA1を区別して説明する場合、上側の棚板R11に設けられる配置エリアA1を配置エリアA11と表記し、下側の棚板R12に設けられる配置エリアA1を配置エリアA12と表記する。なお、図1及び図2の例では物品棚200が2段の棚板R1を有しているが、物品棚200が有する棚板R1の数は1段でもよいし、3段以上でもよい。また、物品棚200の数は1つに限定されず、物品検知システム1は、店舗に設置されている複数の物品棚200のそれぞれで配置エリアA1に配置される物品G1を検知してもよい。
本実施形態の物品検知システム1は、物品棚200の配置エリアA1に置かれる物品G1を検知するためのシステムである。また、物品検知システム1を備える在庫管理システム60は、例えば、物品棚200の配置エリアA1における物品G1の在庫状況を管理するためのシステムである。
本実施形態では、物品棚200が有する2段の棚板R1(R11,R12)の各々に物品G1として複数種類(例えば8種類)の物品G11〜G18が置かれている。例えば、上側の棚板R11の配置エリアA11には、複数種類の物品G11〜G14が種類ごとにまとまって置かれており、下側の棚板R12の配置エリアA12には、複数種類の物品G15〜G18が種類ごとにまとまって置かれている。また、上側の棚板R11には、棚板R11に置かれる4種類の物品G11〜G14のそれぞれに対応して例えば4個の超音波センサ10が設けられている。下側の棚板R12には、棚板R12に置かれる4種類の物品G15〜G18のそれぞれに対応して例えば4個の超音波センサ10が設けられている。ここで、棚板R11,R12に設けられた合計8個の超音波センサ10を区別して説明する場合は超音波センサ101〜108と表記する。複数の超音波センサ101〜108の各々は、複数の物品G11〜G18のうち対応する種類の物品G1を測定可能な場所に設けられ、対応する種類の物品G1の存否を少なくとも検知する。
物品G1(G11〜G18)は、例えば店舗で販売される商品であるが、商品に限定されない。物品G1は、商取引の対象となる商品ではなく、物品棚200に保管される物でもよい。また、図1及び図2の例では、物品G1は、所定の形状(例えば、直方体又は円筒等)を有する容器に商品を詰めたような物品であるが、物品G1は、形が定まっていない袋等に商品を詰めたような物品でもよい。また、例えば、物品棚200は、倉庫、オフィス等に置かれた、物品G1を保管しておくための棚でもよい。超音波センサ10から出力される検知情報は、配置エリアA1における物品G1の存否に関する情報を少なくとも含む。検知情報は、超音波センサ10と、配置エリアA1に存在する物品G1との間の距離に関する距離情報を含んでもよい。
ところで、物品検知システムが、配置エリアA1を撮影するカメラの画像データと、物品G1の単体の画像データとを比較することで、配置エリアA1における物品G1の存否等を検知する場合、物品検知システムは物品G1の単体の画像データを予め記憶しておく必要がある。それに対して、本実施形態の物品検知システム1は、超音波センサ10の検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知しているので、物品G1の単体の画像データを予め記憶しておく必要がなく、使い勝手を向上可能な物品検知システム1を提供できる。また、本実施形態の物品検知システム1では、配置エリアA1に置かれる物品G1の種類が変更される場合でも、物品G1の画像データを新たに記憶する必要がなく、配置エリアA1に置かれる物品G1の種類の変更にも容易に対応できる。また、配置エリアA1をカメラで撮影する場合は、このカメラを、配置エリアA1の全体を撮影可能な位置、例えば物品棚200が配置される部屋の天井等に設置する必要があるので、カメラを設置するために高所作業が必要になる。それに対して、本実施形態の物品検知システム1では、物品棚200に超音波センサ10が取り付けられるので、天井等の高所にカメラを設置する場合に比べて超音波センサ10の取付作業が容易である。また、配置エリアA1をカメラで撮影する場合は、カメラの撮像範囲に入る人のプライバシーに配慮する必要があるが、本実施形態では超音波センサ10の検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知するので、物品棚200の周囲にいる人のプライバシーを侵害する可能性を低減できる。また、超音波センサ10を用いて物品G1を検知しているので、配置エリアA1に置かれた重量センサで物品G1の存否を検知する場合に比べて、配置エリアA1に重量センサを設置する必要がなくなるという利点がある。また、レーザー光などの光を照射して物体を検知する光センサを備える場合、光を透過する包装材で包まれた物体を検知できない可能性があるが、本実施形態では超音波センサ10を用いて物品G1を検知するので、光を透過する包装材でも検知することができる。
また、複数の物品G1の各々に個々の物品G1に関する情報を記録するRFID(Radio Frequency Identification)タグを取付け、RFIDタグから読み取った情報をもとに物品G1を検知する場合は、個々の物品G1にRFIDタグを取り付ける必要がある。それに対して、本実施形態の物品検知システム1では超音波センサ10の検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知するので、個々の物品G1にRFIDタグを取り付ける必要はなく、使い勝手を向上可能な物品検知システム1を提供できる。
(2)詳細
以下、実施形態1に係る物品検知システム1、及び物品検知システム1を備える在庫管理システム60について図1〜図6を参照して詳しく説明する。
物品検知システム1は、上記の超音波センサ10と、コントローラ20とを備える。本実施形態では、物品検知システム1が、複数の超音波センサ10を備えているが、少なくとも1つの超音波センサ10を備えていればよい。物品検知システム1が備える超音波センサ10の数は、検知対象の物品G1の数、及び複数の物品G1の置き方等に応じて適宜変更が可能である。
在庫管理システム60は、物品棚200に置かれている物品G1の在庫を管理するためのシステムである。在庫管理システム60は、物品検知システム1と、管理装置30とを備える。管理装置30は、物品検知システム1が検知する物品G1の情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1の在庫を管理する。例えば、在庫管理システム60がコンビニエンスストア又はスーパーマーケットのような店舗に適用される場合、在庫管理システム60は、物品棚200に置かれている物品G1の在庫状況、つまり店頭に陳列している物品G1の在庫状況を管理する。なお、本実施形態では、在庫管理システム60は、物品棚200に物品G1を並べる作業を行う作業者F1が携帯する携帯端末40と、コントローラ20及び携帯端末40と管理装置30との間の通信を中継する中継器50とを更に含む。また、在庫管理システム60は、店舗内で商品の代金を精算する場所等に設けられたPOS(Point Of Sales)端末を更に含んでもよい。なお、在庫管理システム60が、携帯端末40、中継器50、及びPOS端末を含むことは必須ではなく、携帯端末40、中継器50、及びPOS端末は適宜省略が可能である。
以下、物品検知システム1及び在庫管理システム60が備える各部の構成について詳細に説明する。
(2.1)構成
(2.1.1)コントローラ
コントローラ20は、図3に示すように、制御部21と、第1通信部22と、第2通信部23と、電源部24と、記憶部25とを備える。コントローラ20には、電線70,80を介して複数の超音波センサ10が電気的に接続される。電線70,80は、それぞれ、データ通信のための通信線71,81と、給電用の電力線72,82とを含む。
制御部21は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリ又は記憶部25に記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、コントローラ20の機能が実現される。制御部21は、第1通信部22が複数の超音波センサ10の各々から受信した検知情報に基づいて、配置エリアA1に存在する物品G1を検知する。プログラムは、コンピュータシステムのメモリ又は記憶部25に予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
第1通信部22は、例えばツイストペア線のような通信線71,81を介して複数の超音波センサ10と電気的に接続されている。第1通信部22は、例えばI2C(I-squared-C)等のシリアル通信の通信方式に準拠した通信インタフェースを有し、通信線71,81を介して複数の超音波センサ10の各々と通信を行う。なお、複数の超音波センサ10には個別の識別情報(ネットワークID、MACアドレス等)が割り当てられており、第1通信部22は、識別情報を用いて所望の超音波センサ10と通信を行うことができる。
第2通信部23は、例えば中継器50を介して管理装置30と通信を行う。本実施形態では、一例として、第2通信部23と中継器50との間の通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。制御部21は、第2通信部23を間欠駆動しており、管理装置30に情報を送信する送信期間以外では第2通信部23を停止させることで、無線通信を行う第2通信部23での消費電力を低減している。また、中継器50と管理装置30との間では、例えば、物品検知システム1が適用される店舗内のローカルな通信ネットワークNT1を介して通信が行われる。なお、管理装置30は、物品検知システム1が適用される店舗の外部に設置されてもよく、中継器50と管理装置30との間ではインターネットを介して通信が行われてもよい。
電源部24は、例えば一次電池又は二次電池等の電池を電源とする。電源部24は、電池から得た電力をコントローラ20の内部回路に供給する。また、電源部24は、電池から得た電力を、電力線72,82を介して複数の超音波センサ10に供給する。本実施形態では、複数の超音波センサ10は、コントローラ20から電力が供給されて動作するので、複数の超音波センサ10の各々が例えば電池等の電源を内蔵する必要がない。よって、複数の超音波センサ10の各々で、電池を交換する作業が不要になり、メンテナンス作業を削減することができる。なお、電源部24は、太陽電池と、太陽電池が発電した電気エネルギを蓄える蓄電池とを備え、蓄電池に蓄えられた電気エネルギを利用して複数の超音波センサ10に電力を供給してもよい。
記憶部25は、例えば、書換可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部25は、例えば、複数の超音波センサ10の各々に割り当てられた識別情報、及び複数の超音波センサ10の各々から取得した検知情報、等を記憶する。
コントローラ20の制御部21は、複数の超音波センサ10から送信される検知情報を第1通信部22を介して取得する。制御部21は、複数の超音波センサ10の各々から取得する検知情報に基づいて、配置エリアA1に置かれる物品G1に関する物品情報を取得し、この物品情報を第2通信部(無線通信部)23から無線送信させる。つまり、コントローラ20は、検知情報に基づく、配置エリアA1に置かれる物品G1に関する物品情報を無線送信する無線通信部(第2通信部23)を有している。ここで、物品情報は、配置エリアA1における物品G1の存否に関する情報を少なくとも含む。物品情報は、配置エリアA1に存在する物品G1の数量に関する情報を含んでもよい。例えば、物品情報は、配置エリアA1に物品G1が存在しないことを示す欠品情報、又は、配置エリアA1に存在する物品G1の数が補充を要するレベルまで減少していることを示す補充要求情報、等を含んでもよい。また、物品情報は、超音波センサ10から入力される検知情報(例えば、超音波センサ10と物品G1との間の距離に関する距離情報)そのものであってもよい。
(2.1.2)超音波センサ
超音波センサ10は、図3に示すように、制御部11と、送信部121及び受信部122を含むセンシング部12と、通信回路13と、電源回路14とを備える。
また、超音波センサ10は、電線70又は80に設けられたコネクタCN2がそれぞれ接続される一対のコネクタCN1を備える。超音波センサ10は、上記の物品検知システム1に用いられる超音波センサ10であって、コントローラ20との間を電気的に接続するための電線70又は80が接続される接続部としてコネクタCN1を有している。なお、接続部はコネクタCN1に限定されず、電線70又は80を接続するための接続端子でもよい。
センシング部12は、超音波を送信するための超音波振動子を有する送信部121と、超音波を受信するための超音波振動子を有する受信部122とを備える。送信部121は、制御部11から送信命令が入力されると、送信用の超音波振動子を駆動することによって、物品G1が配置される配置エリアA1に超音波を送信(出力)する。受信部122の超音波振動子が超音波を受信すると、受信部122は、超音波振動子が受信した超音波に応じた受信信号を発生する。すなわち、受信部122は、超音波振動子が発生する電子信号に応じた受信信号を制御部11に出力する。なお、送信部121及び受信部122を1つの超音波振動子で実現することも可能であるが、送信部121及び受信部122は互いに異なる超音波振動子を有しているので、受信部122は、送信部121から送信される超音波の残響の影響を受けることがない。したがって、送信部121及び受信部122が1つの超音波振動子で実現される場合に比べて、送信部121及び受信部122が互いに異なる超音波振動子で実現される場合はセンシング部12がより短い距離にある物品G1を検出することができる。
ここで、配置エリアA1には、複数の物品G1のうち超音波センサ10の検知対象である2以上の物品が所定の配列方向に沿って配置可能である。例えば、超音波センサ101の検知対象である2以上の物品G11は2列に分かれて配置されており、各列の物品G11は、棚板R1の奥行き方向(つまり棚板R1の短手方向)に平行な配列方向DR1(図1参照)に沿って配置されている。そして、超音波センサ10の送信部121は、配列方向DR1に沿って超音波を送信するように、超音波センサ10は棚板R1に設けられている。送信部121から送信される超音波は広がる性質があるため、光学式の距離センサに比べてより広い範囲を測定可能である。1つの超音波センサ10で2列に並べられた物品G1を検出する場合、複数の超音波センサ10は例えば20〜30cmに1個の間隔で物品棚200に設けられる。例えば、棚板R1の幅寸法(長手方向の寸法)が120cmの場合には、1つの棚板R1に4〜6個の超音波センサ10が設けられていればよく、図1の例では1つの棚板R1に4個の超音波センサ10が設けられている。
通信回路13は、コネクタCN1,CN2と、通信線71,81とを介してコントローラ20の第1通信部22に電気的に接続される。通信回路13は、第1通信部22と同じ通信方式の通信インタフェースを有し、通信線71,81を介して第1通信部22と通信を行う。
電源回路14は、コネクタCN1,CN2と、電力線72,82とを介してコントローラ20の電源部24に電気的に接続される。電源回路14は、電源部24から電力線72,82を介して電力の供給を受けて、超音波センサ10の内部回路に動作に必要な電力を供給する。すなわち、超音波センサ10は電池から電力を得て動作する。なお、本実施形態では超音波センサ10は、コントローラ20に内蔵された電池から電力を得て動作するが、複数の超音波センサ10の各々は、個々の超音波センサ10に内蔵された電池、又は複数の超音波センサ10のうち一部の超音波センサ10に内蔵された電池から電力を得て動作してもよい。なお、超音波センサ10に内蔵される電池は、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。また、超音波センサ10が二次電池を内蔵する場合、超音波センサ10に設けられた太陽電池が発電した電気エネルギで、超音波センサ10に内蔵された二次電池を充電してもよい。
制御部11は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、超音波センサ10の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部11は、センシング部12を用いてTOF(Time of Flight)方式により配置エリアA1における物品G1の存否を検知する。制御部11が、センシング部12の送信部121に送信命令を出力すると、送信部121が超音波振動子を駆動し、送信部121の超音波振動子から超音波が送信される。送信部121から送信された超音波が物体によって反射されると、物体によって反射された超音波(反射波)が受信部122の超音波振動子によって受信される。受信部122の超音波振動子は受信した超音波に応じた電気信号を発生し、受信部122が制御部11に受信信号を出力する。制御部11は、送信部121に送信命令を出力したタイミングから、受信部122から受信信号が入力されるタイミングまでの経過時間(つまり超音波の飛行時間)と、超音波の伝搬速度とに基づいて、超音波を反射した物体までの距離を検出する。ここで、超音波センサ10の設置場所によって周囲の温度が変化する場合がある。例えば、物品G1が常温、冷温又は加熱状態で保管される場合など、検知対象の物品G1の保管状態に応じて超音波センサ10の周囲の温度が異なる場合がある。制御部11は、周囲の温度を測定する温度センサの測定結果に基づいて超音波の伝搬速度を補正する機能を有していてもよく、補正後の伝搬速度と経過時間とに基づいて超音波を反射した物体までの距離を検出することで、物体までの距離を正確に検出できる。
制御部11は、超音波センサ10から配置エリアA1に存在する物体(つまり物品G1)までの距離を検出すると、超音波センサ10と物品G1との間の距離に関する距離情報を含む検知情報を通信回路13からコントローラ20に送信させる。すなわち、超音波センサ10は、検知情報をコントローラ20に出力する。なお、距離情報は、送信部121が超音波を送信してから受信部122が物品G1による反射波を受信するまでの経過時間と、超音波の伝搬速度とに基づいて求められた距離の情報に限定されない。距離情報は、送信部121が超音波を送信してから受信部122が物品G1による反射波を受信するまでの経過時間であってもよい。つまり、物体検知システム1が、超音波センサ10の検知情報に基づいて、配置エリアR1に置かれた物体G1までの距離を求めることは必須ではない。物体検知システム1は、超音波センサ10が超音波を送信してから物品G1による反射波を受信するまでの経過時間の情報に基づいて、配置エリアR1における物体G1の存否等を検知してもよい。
また、本実施形態の超音波センサ10は、制御部11、センシング部12、通信回路13、電源回路14、コネクタCN1等の回路が形成された回路基板130(図4参照)と、回路基板130を覆う合成樹脂製のハウジング100(図5参照)とを備える。
ハウジング100は、厚みが薄い直方体状に形成されている。ハウジング100は、縦方向(物品棚200に取り付けられた状態での上下方向)及び横方向(物品棚200に取り付けられた状態で物品棚200の長手方向に沿う方向)の寸法に比べて、厚み方向(縦方向及び横方向にそれぞれ直交する方向)の寸法が小さくなっている。
超音波センサ10は、物品棚200の棚板R1に取り付けられる。棚板R1は、例えば金属、木材、又は合成樹脂等の板材210で実現されている。板材210は細長い矩形板状に形成されており、板材210の短手方向における一方(例えば、店舗の店員又は客が物品G1を出し入れする側であって、前側)の端面211に超音波センサ10が取り付けられている(図2参照)。すなわち、超音波センサ10は、ハウジング100の厚み方向における一面の下側部分を、板材210の端面211に接触させた状態で、接着、ネジ止め、又は嵌合等の適宜の取付方法によって板材210に取り付けられる。換言すれば、超音波センサ10は、物品棚200(具体的には物品棚200の棚板R1)の端面211に取り付けられている。そして、超音波センサ10の一部は、物品棚200において複数の物品G1が置かれる面(棚板R1の上面213)よりも上側にある。
ハウジング100は、例えば、板材210の上面213よりも上側に例えば10mm程度突き出た状態で板材210(棚板R1)に取り付けられている。ハウジング100の一面において、板材210の上面213よりも上側に突出する部位には、板材210側(つまり配置エリアA1側)に向かって台形状に突出する突出部110が設けられている。回路基板130には、突出部110に対応する部位に、センシング部12を構成する送信部121及び受信部122が配置されている。ここにおいて、センシング部12には、例えば、半導体の微細加工技術を利用して作成されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサが採用されている。したがって、センシング部12の小型化が可能になり、超音波センサ10において板材210の上面213よりも上側に突出する部分の大きさを小さくできるので、配置エリアA1にある物品G1を取り出す際に超音波センサ10が邪魔になりにくいという利点がある。
ハウジング100の突出部110において配置エリアA1と対向する面には、送信部121及び受信部122をそれぞれ露出させるための貫通孔111,112が設けられている。したがって、送信部121から送信される超音波は貫通孔111を通ってハウジング100の外部に出力される。また、送信部121から送信された超音波が配置エリアA1内に存在する物品G1によって反射されると、物品G1によって反射された反射波は、ハウジング100の貫通孔112を通って受信部122に受信される。
ここで、送信部121から送信される超音波は広がる性質があるが、貫通孔111,112の開口端での直径又は貫通孔111,112の内面の形状を調整することで、超音波センサ10の指向性を調整することができる。図5の例では、突出部110がハウジング100と一体に設けられているが、突出部110はハウジング100とは別部品の調整部材110A(図6A参照)又は110B(図6B参照)として実現されてもよい。調整部材110A,110Bは、例えば、接着、ネジ止め、又は嵌合等の適宜の方法でハウジング100に取り付けられる。2つの調整部材110A,110Bは、貫通孔111,112の開口端での直径(内径)B1,B2が互いに異なり、かつ、貫通孔111,112の内面113の形状が互いに異なっている。例えば、調整部材110Bでは、貫通孔111の開口端での直径B2が、調整部材110Aの場合の直径B1に比べて大きくなっている。また、調整部材110Aに設けられた貫通孔111は、超音波の送信方向において貫通孔111の直径が一定であるのに対し、調整部材110Bに設けられた貫通孔111は、超音波の送信方向において送信部121からの距離が長いほど貫通孔111の直径が大きくなるように形成されている。このように、調整部材110Aと調整部材110Bとでは、貫通孔111の開口端での直径が互いに異なっているので、調整部材110Bがハウジング100に取り付けられる場合は、調整部材110Aがハウジング100に取り付けられる場合に比べて超音波の送信範囲が広くなる。したがって、2種類ある調整部材110A,110Bのうち、棚板R1の上面213と平行な平面内で、所望の指向角θ1(図1参照)が得られるような調整部材を選択してハウジング100に取り付けることで、超音波センサ10の指向角を調整することができる。
なお、調整部材の種類は2種類に限定されず、3種類以上あってもよい。また、受信部122を露出させる貫通孔112の開口端での直径又は貫通孔112の内面113の形状を互いに異ならせた複数種類の調整部材を用意し、複数種類の調整部材の中から所望の調整部材を選択してハウジング100に取り付けてもよい。また、貫通孔111,112の開口端での直径及び貫通孔111,112の内面113の形状をそれぞれ異ならせた複数種類の調整部材を用意し、複数種類の調整部材の中から所望の調整部材を選択してハウジング100に取り付けてもよい。このように、本実施形態の物品検知システム1では、送信部121及び受信部122のうちの少なくとも一方の指向性を調整するための調整部材110A,110Bが超音波センサ10に取り付けられる。したがって、複数ある調整部材110A,110Bの中から所望の調整部材を選択し、選択した調整部材を超音波センサ10に取り付けることによって、送信部121及び受信部122のうち少なくとも一方の指向性を容易に調整することができる。
また、ハウジング100の横方向における両側面には、電線70又は80に設けられたコネクタCN2が挿入可能な開口190が設けられている。回路基板130において横方向の両側に実装された2個のコネクタCN1は、それぞれ、ハウジング100の開口190を通して外部に露出している。したがって、ユーザが電線70又は80に設けられたコネクタCN2を開口190内に挿入すると、開口190内に挿入されたコネクタCN2がコネクタCN1に接続され、超音波センサ10が電線70又は80を介してコントローラ20に電気的に接続される。
(2.1.3)管理装置
管理装置30は、図3に示すように、制御部31と、通信部32と、表示部33と、入力部34と、記憶部35とを備える。管理装置30は、例えば、物品検知システム1が適用されたコンビニエンスストア又はスーパーマーケットのような店舗に配置されるサーバコンピュータによって実現される。
制御部31は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、制御部31の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
通信部32は、通信ネットワークNT1及び中継器50を介してコントローラ20との間で通信を行う。
表示部33は、例えば液晶ディスプレイ等のモニタ装置を有し、複数の超音波センサ10から取得した検知情報、又は物品棚200における物品G1の在庫状況に関する情報、等を表示する。
入力部34は、例えばキーボード、マウス、ポインティングデバイス等の入力デバイスを含む。入力部34は、ユーザの操作に応じた入力情報を制御部31に出力する。
記憶部35は、例えばハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部35は、例えば、複数の超音波センサ10の各々に割り当てられた識別情報と、各超音波センサ10の設置場所と、各超音波センサ10の検知対象である物品G1の情報(品名、メーカ名、品番、物品G1に割り当てられたコード情報、及び値段等)と、を対応づけて記憶する。また、記憶部35は、複数の超音波センサ10の各々から取得した検知情報、及び物品棚200における物品G1の在庫状況に関する情報、等も記憶する。
(2.1.4)携帯端末
携帯端末40は、図3に示すように、制御部41と、通信部42と、表示部43と、入力部44と、記憶部45とを備える。携帯端末40は、例えば、物品棚200に物品G1を並べる作業を行う作業者F1によって携帯されるスマートフォン又はタブレット端末等の携帯情報端末である。
制御部41は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、制御部41の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
通信部42は、中継器50を介して管理装置30と通信を行う。一例として、通信部42と中継器50との間の通信には、Wi-Fi、Bluetooth、ZigBee又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。
表示部43は、例えば液晶ディスプレイ等の薄型のディスプレイ装置を有している。表示部43は、管理装置30から入力される情報(例えば、物品棚200における物品G1の在庫状況に関する情報、欠品情報、又は補充要求情報等)等を表示する。
入力部44は、例えばディスプレイ装置に設けられたタッチセンサ等の入力デバイスを含む。入力部44は、作業者F1の操作に応じた入力情報を制御部41に出力する。
記憶部45は、例えば、書換可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部45は、例えば、管理装置30から入力された情報(例えば、物品棚200における物品G1の在庫状況に関する情報、欠品情報、又は補充要求情報等)を記憶する。
(2.2)動作
(2.2.1)基本動作
本実施形態の物品検知システム1及び在庫管理システム60が適用される物品棚200は例えば2段の棚板R11,R12を有している。上側の棚板R11には4個の超音波センサ101〜104が設けられ、下側の棚板R12には4個の超音波センサ105〜108が設けられている。ここで、棚板R11において超音波センサ101〜104が配置される間隔L1は、超音波センサ101〜104の検知対象である物品G11〜G14を配置するのに必要なスペース、及び超音波センサ101〜104の指向角θ1等を考慮して決定されればよい。同様に、棚板R12において超音波センサ105〜108が配置される間隔は、超音波センサ105〜108の検知対象である物品G15〜G18を配置するのに必要なスペース、及び超音波センサ105〜108の指向角θ1等を考慮して決定されればよい。
物品棚200には、例えば上側の棚板R11の後側にコントローラ20が設けられている。コントローラ20と超音波センサ101との間は電線70を介して電気的に接続されている。また、超音波センサ101〜104のうち隣接する2つの超音波センサの間は電線80を介して電気的に接続され、超音波センサ105〜108のうち隣接する2つの超音波センサの間は電線80を介して電気的に接続されている。そして、上側の棚板R11に設けられた超音波センサ104と、下側の棚板R12に設けられた超音波センサ105との間は、棚板R11,R12間に配線される電線80を介して電気的に接続されている。これにより、複数の超音波センサ101〜108は電線70又は80を介してコントローラ20に電気的に接続されており、複数の超音波センサ101〜108はコントローラ20から電力の供給を受けて動作する。ここで、超音波センサ101〜104の間、及び、超音波センサ105〜108の間をそれぞれ電気的に接続する電線80の長さを変更することで、超音波センサ101〜104及び超音波センサ105〜108の設置間隔を変更することができる。
以下に、物品検知システム1及び在庫管理システム60の動作を図7のシーケンス図を参照して説明する。
コントローラ20の制御部21は、超音波センサ101〜108に検知動作を実行させる期間以外はスリープ状態にある。制御部21は、所定の計測間隔(例えば30分間隔)でスリープ状態から起動し、電源部24から超音波センサ101〜108に電力供給を開始して、超音波センサ101〜108を起動させる。
コントローラ20の制御部21は、超音波センサ101〜108に検知命令を順番に送信して、超音波センサ101〜108に検知動作を順番に実行させる。
コントローラ20の制御部21は、まず初めに、第1通信部22から超音波センサ101に検知命令を送信する(S1)。
超音波センサ101の通信回路13が、コントローラ20からの検知命令を受信すると、制御部11は、センシング部12を制御して検知処理を実行させる(S2)。制御部11は、送信部121から超音波を送信させ、超音波を発したタイミングから受信部122が反射波を受信するまでの飛行時間(経過時間)を計測し、この飛行時間と超音波の伝搬速度とに基づいて物品G11までの距離の値を求める。制御部11は、超音波センサ101と物品G11との間の距離に関する距離情報を検知情報として、この検知情報と超音波センサ101の識別情報を通信回路13からコントローラ20に送信させる(S3)。
コントローラ20の制御部21は、ステップS3で超音波センサ101から送信された検知情報(距離情報)を第1通信部22が受信すると、超音波センサ101から送信された検知情報を超音波センサ101の識別情報と対応づけて記憶部25に記憶させる。また、制御部21は、この検知情報に基づいて超音波センサ101の検知対象の物品G11の数量を判定する判定処理を行い、物品G11の数量に関する物品情報を取得して、この物品情報を超音波センサ101の識別情報と対応づけて記憶部25に記憶させる。なお、制御部21が、超音波センサ101から送信された検知情報に基づいて、検知対象の物品G11の数量を判定する判定処理については「(2.2.2)判定処理」で説明する。
その後、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ101に検知命令を送信したタイミング(つまり超音波センサ101が超音波を送信したタイミング)から、所定の休止時間DT1が経過した後のタイミングで、第1通信部22から次の超音波センサ102に検知命令を送信させる(S4)。
超音波センサ102の通信回路13が、コントローラ20からの検知命令を受信すると、制御部11は、センシング部12を制御して検知処理を実行させ(S5)、通信回路13からコントローラ20に検知情報と超音波センサ102の識別情報を送信させる(S6)。コントローラ20の制御部21は、第1通信部22から超音波センサ102に検知命令を送信させた後に、超音波センサ102から送信された検知情報を第1通信部22が受信すると、この検知情報を超音波センサ102の識別情報と対応づけて記憶部25に記憶させる。また、制御部21は、この検知情報に基づいて超音波センサ102の検知対象の物品G12の数量を判定する判定処理を行い、物品G12の数量に関する物品情報を取得して、この物品情報を超音波センサ102の識別情報と対応づけて記憶部25に記憶させる。
その後、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ103〜107に順番に検知処理を実行させる。そして、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ107が超音波を送信してから休止時間DT1が経過した後のタイミングで、第1通信部22から超音波センサ108に検知命令を送信させる(S7)。
超音波センサ108の通信回路13が、コントローラ20からの検知命令を受信すると、制御部11は、センシング部12を制御して検知処理を実行させ(S8)、通信回路13からコントローラ20に検知情報と超音波センサ108の識別情報を送信させる(S9)。コントローラ20の制御部21は、第1通信部22から超音波センサ108に検知命令を送信させた後に、超音波センサ108から送信された検知情報を第1通信部22が受信すると、この検知情報を超音波センサ108の識別情報と対応づけて記憶部25に記憶させる。また、制御部21は、この検知情報に基づいて超音波センサ108の検知対象の物品G18の数量を判定する判定処理を行い、物品G18の数量に関する物品情報を取得して、この物品情報を記憶部25に記憶させる。
このように、コントローラ20は、複数の超音波センサ101〜108のうち一つの超音波センサの送信部121が超音波を送信してから所定の休止時間DT1が経過した後のタイミングで、複数の超音波センサのうち他の一つの超音波センサの送信部121が超音波を送信するように、複数の超音波センサ101〜108を制御する。したがって、複数の超音波センサ101〜108の各々が超音波を出力するまでに、他の超音波センサ10の送信部121から超音波が出力されない休止時間DT1を設けることができる。よって、受信部122が、他の超音波センサ10から出力された超音波を受信する可能性を低減でき、距離の誤検知が発生する可能性を低減できる。
コントローラ20の制御部21は、全ての超音波センサ101〜108から検知情報を取得すると、電源部24から超音波センサ101〜108への電力供給を停止させ、超音波センサ101〜108の動作を停止させる。
また、制御部21は、超音波センサ101〜108の検知情報に基づいて物品G11〜G18の数量に関する物品情報を取得すると、超音波センサ101〜108の識別情報及び物品G11〜G18の物品情報を第2通信部23から管理装置30に無線送信させる(S10)。このように、本実施形態では、コントローラ20は、複数の超音波センサ101〜108の全てが検知動作を実行した後の送信タイミングで、無線通信部(本実施形態では第2通信部23)に、物品情報を無線送信させている。つまり、コントローラ20は、複数の超音波センサ101〜108の複数の検知情報にそれぞれ基づく複数の物品情報を第2通信部23から一度に無線送信させている。よって、コントローラ20は、複数の超音波センサ101〜108からの検知情報に基づいて物品情報を取得するたびにこの物品情報を第2通信部23から無線送信させる場合に比べて、第2通信部23が無線送信を行う回数を削減できる。したがって、コントローラ20は、第2通信部23による消費電力を低減でき、電源部24の電源である電池の消耗を抑制できる。
また、制御部21は、ステップS10において第2通信部23から管理装置30に物品情報を無線送信させると、スリープ状態に移行して消費電力を抑制する。
次に、コントローラ20から送信される物品情報に基づいて、管理装置30が物品を管理する処理について説明する。
ステップS10において、コントローラ20の第2通信部23から無線送信された超音波センサ101〜108の識別情報及び物品G11〜G18の物品情報は、中継器50を介して管理装置30に送信される。管理装置30の通信部32が、コントローラ20から送信された超音波センサ101〜108の識別情報及び物品G11〜G18の物品情報を受信すると、制御部31は、受信した識別情報及び物品情報を対応づけて記憶部35に記憶させる。また、制御部31は、この物品情報に基づいて、棚板R11,R12の配置エリアA11,A12に存在する、超音波センサ101〜108の検知対象の物品G11〜G18の在庫を判定する判定処理を行う(S11)。そして、制御部31は、在庫の判定処理の結果をもとに、棚板R11,R12の配置エリアA11,A12における物品G11〜G18の在庫を管理する。
また、制御部31は、在庫の判定処理の結果をもとに、物品G11〜G18の補充作業に関する通知情報を通信部32から中継器50を介して携帯端末40に送信させる通知処理を行う(S12)。例えば、物品情報が物品G1の欠品状態を示す欠品情報であれば、制御部31は、欠品状態となった物品G1の配置場所と、当該物品G1を緊急に補充するよう指示する補充指示とを含む通知情報を通信部32から携帯端末40に送信させる。また、物品情報が、物品G1が存在しているものの不足している不足情報であれば、制御部31は、当該物品G1の配置場所と、当該物品G1の補充を指示する情報とを含む通知情報を通信部32から携帯端末40に定期的に送信させる。また、物品情報が、物品G1が充足していることを示す充足情報であれば、制御部31は、物品G1の補充が不要であることを示す通知情報を通信部32から携帯端末40に送信させる。なお、物品情報が、物品G1が充足していることを示す充足情報であれば、制御部31は、携帯端末40への通知処理を行わなくてもよい。このように、管理装置30の制御部31は、物品情報の内容に基づいて携帯端末40に通知する通知情報の内容又は頻度を変化させており、例えば、物品G1を補充する緊急度合いに応じて、通知情報の内容又は頻度を変化させている。
その後、携帯端末40の通信部42が、管理装置30から中継器50を介して送信された通知情報を受信すると、制御部41は、この通知情報に基づいて、通知情報を文字又は図記号等で表示部43に表示させる(S13)。携帯端末40を携帯する作業者F1は、表示部43に表示された通知情報を確認し、この通知情報に基づいて棚板R1の配置エリアA1に物品G1を補充する作業等を行うことができる。
このように、在庫管理システム60の管理装置30は、物品検知システム1が検知する物品G1の情報に基づいて配置エリアA1における物品G1の在庫を管理しているので、配置エリアA1に配置される物品G1の数を適正な数に保つことができる。また、配置エリアA1に配置される物品G1の数が規定数量を下回ってから物品G1が補充されるまでの時間を短縮できるので、店舗の運営者は物品G1を販売する機会を喪失する可能性を低減できる。また、制御部31は、配置エリアA1に配置される物品G1の数量が規定数量を下回った場合に、配置エリアA1に置かれている物品G1を前側へ移動させるように通知する通知情報を携帯端末40に出力してもよい、作業者F1が、配置エリアA1に置かれている物品G1を前側に移動させることで、客が配置エリアA1に置かれている物品G1を取り出しやすくなる。また、管理装置30は携帯端末40に通知情報を送信しているが、例えば店舗に設けられたPOS端末等に通知情報を送信してもよい。また、通知処理は、携帯端末40又はPOS端末等に通知情報を送信する処理に限定されない。通知処理は、管理装置40の表示部33又は店舗に設置された表示装置等に通知情報を表示する処理でもよいし、管理装置40のスピーカ又は店舗に設置されたスピーカ等から音声等で通知情報を出力する処理でもよい。
また、コントローラ20の制御部21は、物品棚200の周辺に人(店員又は客)が存在しない場合でも、超音波センサ10の検知情報に基づいて物品G1の数量に関する物品情報を取得する処理を定期的に実行している。したがって、在庫管理システム60の管理装置30は、物品検知システム1が検知する物品G1の物品情報に基づいて配置エリアA1における物品G1の在庫を定期的に管理することができる。
(2.2.2)判定処理
コントローラ20が、超音波センサ10から取得した検知情報をもとに、配置エリアA1に存在する物品G1の数量に関する物品情報を出力する判断方法について図8を参照して説明する。
コントローラ20の制御部21は、複数の超音波センサ10の各々から、当該超音波センサ10が検知した距離X0(図8参照)に関する距離情報を含む検知情報を取得する。なお、距離情報は、超音波センサ10が複数回検知した距離X0の検知結果の代表値(例えば、平均値等)でもよい。コントローラ20には、欠品状態であるか否かを判定するための第1閾値として、棚板R1の奥行き寸法D1が予め設定されている。また、コントローラ20には、物品G1の補充を指示するか否かを判定するための第2閾値として、例えば、奥行き寸法D1の3分の1の値(D1/3)が予め設定されている。
コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10が検知した距離X0の値と第1閾値D1及び第2閾値(D1/3)との大小をそれぞれ比較する。
制御部21は、距離X0の値が第1閾値D1以上であれば、欠品状態であると判断し、第2通信部23から中継器50を介して管理装置30に欠品状態であることを示す欠品情報を物品情報として送信させる。
制御部21は、距離X0の値が第1閾値D1未満かつ第2閾値(D1/3)以上であれば、配置エリアA1に物品G1はあるが、物品G1の補充が必要な不足状態であると判断する。制御部21は、第2通信部23から中継器50を介して管理装置30に不足状態であることを示す不足情報を物品情報として送信させる。
また、制御部21は、距離X0の値が第2閾値(D1/3)未満であれば、配置エリアA1に物品G1があり、物品G1の補充が不要な充足状態であると判断する。制御部21は、第2通信部23から中継器50を介して管理装置30に充足状態であることを示す充足情報を物品情報として送信させる。
このように、超音波センサ10からコントローラ20に出力される検知情報は、超音波センサ10と、配置エリアA1に存在する物品G1との間の距離に関する距離情報を含んでいる。コントローラ20(コントローラ20の制御部21)は、奥行き寸法D1と、距離情報とに基づいて、配置エリアA1における物品G1の在庫状況に関する在庫情報を取得する。奥行き寸法D1は、送信部121が超音波を送信する送信方向における配置エリアA1の寸法である。すなわち、コントローラ20は、配置エリアA1の奥行き寸法D1と、超音波センサ10によって検出される距離情報とに基づいて、配置エリアA1における物品G1の存否又は数等の在庫情報を取得することができる。
なお、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10と物品G1との間の距離に関する距離情報と、奥行き寸法D1とに基づいて棚板R1の空き比率を求め、この空き比率に基づいて物品情報を求めてもよい。
制御部21は、超音波センサ10から取得した超音波センサ10と物品G1との間の距離X0の値と、奥行き寸法D1との比率E1(E1=X0×100/D1)を求める。そして、制御部21は、比率E1の値を、欠品状態であるか否かを判定するための第1閾値、及び、物品G1の補充を指示するか否かを判定するための第2閾値とそれぞれ比較する。この場合、制御部21は、比率E1が第1閾値以上であれば欠品状態と判断し、比率E1が第1閾値未満、かつ、第2閾値以上であれば不足状態と判断し、比率E1が第2閾値未満であれば充足状態と判断すればよい。
また、コントローラ20が、超音波センサ10から取得した検知情報をもとに、配置エリアA1に存在する物品G1の数量に関する物品情報を出力する別の判断方法について図9を参照して説明する。
図9は棚板R1に物品G1が置かれている状態を示しており、物品G1の数が1個、2個、又は3個の場合、超音波センサ10から物品G1までの距離X0の値は、X3、X2、X1となる。ここで、コントローラ20は、超音波センサ10と配置エリアA1に存在する物品G1との間の距離X0に関する距離情報を含む検知情報を取得し、取得した距離情報を記憶部25に記憶させている。また、コントローラ20には、配置エリアA1に置かれる物品G1の長さ寸法Y1が予め登録されている。この長さ寸法Y1は、送信部121が超音波を送信する送信方向における物品G1の寸法である。
コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10と物品G1との間の距離X0に関する距離情報を取得すると、この距離情報を前回計測時の距離情報と比較し、距離X0の変化分を求める。そして、超音波センサ10と物品G1との間の距離X0が前回計測時に比べて長くなっていれば、制御部21は、距離X0の変化分を物品G1の長さ寸法Y1で割ることによって、物品G1が取り出された数量を求める。例えば、前回計測時の距離X0の値がX1で、今回計測時の距離X0の値がX3であれば、制御部21は、距離X0の増加分(X3−X1)を長さ寸法Y1で割ることによって物品G1が2個取り出されたと判断する。
すなわち、コントローラ20の制御部21は、長さ寸法Y1と距離情報とに基づいて、超音波センサ10から物品G1までの距離X0の値が、長さ寸法Y1のn倍分の長さだけ短くなれば、配置エリアA1から物品G1がn個取り出されたと判断する。すなわち、管理装置30は、長さ寸法Y1と、距離情報とに基づいて、配置エリアA1から取り出された物品G1の数に関する取出数情報を取得することができる。
なお、コントローラ20が、超音波センサ10から取得した検知情報をもとに、配置エリアA1に存在する物品G1の数量に関する物品情報を出力する判断方法は上記の方法に限定されず、適宜変更が可能である。
また、コントローラ20の制御部21が、第2通信部23から管理装置30に距離情報を物品情報として無線送信させてもよく、管理装置30の制御部31が、コントローラ20から取得した検知情報に基づいて物品G1の在庫状況を判定する処理を行ってもよい。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。なお、以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。
本開示における物品検知システム1及び在庫管理システム60は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における物品検知システム1及び在庫管理システム60としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、物品検知システム1におけるコントローラ20の複数の機能、及び在庫管理システム60の複数の機能が、それぞれ1つの筐体内に集約されていることは物品検知システム1及び在庫管理システム60に必須の構成ではなく、物品検知システム1及び在庫管理システム60の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、物品検知システム1及び在庫管理システム60の少なくとも一部の機能、例えば、コントローラ20及び管理装置30の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、上記の実施形態において、複数の装置に分散されている物品検知システム1及び在庫管理システム60の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、コントローラ20の少なくとも一部の機能と管理装置30の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。また、物品検知システム1は超音波センサ10とコントローラ20とを備えているが、超音波センサ10の機能とコントローラ20の機能とが1つの筐体内に集約されていてもよい。
実施形態1において、測定データなどの2値の比較において、「より大きい」としているところは「以上」であってもよい。つまり、2値の比較において、2値が等しい場合を含むか否かは、基準値等の設定次第で任意に変更できるので、「より大きい」か「以上」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」としているところは「未満」であってもよい。
(3.1)変形例1
変形例1の物品検知システム1を図10に基づいて説明する。変形例1は、超音波センサ10が、物品G1が配置される配置エリアA1の上方の位置に設けられる点で基本例と相違する。なお、配置エリアA1は、物品棚200の板材210において物品G1が置かれるエリアだけではなく、板材210に置かれる物品G1が存在する空間も含み得る。物品検知システム1及び在庫管理システム60の構成は基本例と同様であるので、共通の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
上側の棚板R11に置かれる物品G1を検知するための超音波センサ10は、棚板R11の上方に設けられた天井板219の下面に、センシング部12を下側(配置エリアA1)に向けた状態で取り付けられている。
また、下側の棚板R12に置かれる物品G1を検知するための超音波センサ10は、棚板R12の上方に位置する棚板R11の下面に、センシング部12を下側(配置エリアA1)に向けた状態で取り付けられている。
ここで、コントローラ20には、超音波センサ10と、超音波センサ10の下側にある棚板R1との間の距離H1の値と、物品G1の上下方向(超音波の送信方向)における厚み寸法Y2の値とが予め登録されている。コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10から第1通信部22を介して超音波センサ10の検知情報を取得する。この検知情報には、超音波センサ10と、超音波センサ10の下方に存在する物品G1との間の距離X20に関する距離情報が含まれる。コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10が検出した距離X20の値と、厚み寸法Y2とを用い、配置エリアA1における物品G1の存否又は数を求めており、配置エリアA1における物品G1の在庫情報を取得できる。例えば、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10の検知距離X20が、超音波センサ10と棚板R1との間の距離H1と等しければ、配置エリアA1に物品G1が存在しないと判断する。また、コントローラ20の制御部21は、超音波センサ10と棚板R1との間の距離H1から、超音波センサ10の検知距離X20を引いた距離を、厚み寸法Y2で割ることによって、配置エリアA1に存在する物品G1の数を求めることができる。なお、コントローラ20が、距離X20の値と 厚み寸法Y2とを用いて物品G1の存否又は数を求める方法は、「(2.2.2)判定処理」で説明した方法と同様であるので、その説明は省略する。
このように、本実施形態の物品検知システム1では、上下方向に重ねて置かれる物品G1の配列方向に沿って超音波を送信できるよう、超音波センサ10が物品G1の上側の位置に設けられており、上下方向に重ねられる物品G1の存否又は数を検知することができる。
(3.2)変形例2
変形例2の物品検知システム1を図11に基づいて説明する。変形例2は、物品G14が置かれる棚板R1が斜めに傾いている点で基本例と相違する。なお、物品検知システム1及び在庫管理システム60の構成は基本例と同様であるので、共通の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
物品棚200(棚板R1)は、超音波センサ10の送信部121が超音波を送信する送信方向における物品棚200(棚板R1)の一端(端面211側の端部)が、送信方向における物品棚200(棚板R1)の他端(端面212側の端部)に比べて高さが低くなるように傾斜している。棚板R1には、端面211側の端部から上側に向かって突出する落下止めの壁214が設けられている。なお、棚板R1には、左右方向及び上下方向とそれぞれ直交する方向に沿った回転軸を中心に回転するローラが複数箇所に設けられていてもよく、ローラの回転によって物品G14が下側に移動しやすくなっている。
超音波センサ10は、棚板R1における後ろ側の端面212に、センシング部12が物品G14の配置エリアA1を向くように、棚板R1に設けられている。
上述のように、物品棚200の棚板R1は、店舗の店員又は客が物品G14を出し入れする前側の端部が、後ろ側の端部に比べて高さが低くなっているので、棚板R1に置かれた物品G14は自重によって端面211側(前側)に移動し、壁214に当たって止まる。したがって、物品G14は前側に詰まった状態で棚板R1に置かれるので、棚板R1に置かれている物品G14の数が少なくなるほど、超音波センサ10と物品G14との間の距離は長くなる。
ここで、超音波センサ10からコントローラ20に出力される検知情報は、超音波センサ10と、配置エリアA1に存在する物品G14との間の距離に関する距離情報を含んでいる。さらに言えば、距離情報は、配置エリアA1に置かれた複数の物品G14のうち最も近くにある物品G14までの距離に関する情報である。したがって、コントローラ20は、超音波センサ10から取得した検知情報(距離情報を含む)に基づいて、配置エリアA1における物品G14の存否、又は配置エリアA1に存在する物品G14の数を検知することができる。
なお、変形例2では、コントローラ20の制御部21が、距離情報をもとに物品G1の存否又は数を検知しているが、コントローラ20が超音波センサ10から取得した検知情報(距離情報)を物品情報として管理装置30に送信してもよい。そして、管理装置30の制御部31が、コントローラ20から受信した距離情報に基づいて、物品G1の存否又は数を検知してもよい。
(3.3)変形例3
変形例3の物品検知システム1を図12に基づいて説明する。変形例3は、配置エリアA100の外側から配置エリアA100の内側に入る人体の部位(例えば手等)300を検知する人体検知センサ90を更に備える点で基本例と相違する。なお、物品検知システム1及び在庫管理システム60の構成は基本例と同様であるので、共通の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
物品棚200の天井部分230には、複数の物品G1を入れる箱240が設けられている。箱240には物品G1を出し入れするための開口241が設けられており、箱240の内部が、物品G1が配置される配置エリアA100となっている。
人体検知センサ90には、上記の超音波センサ10と同様の超音波センサが用いられる。人体検知センサ90は、開口241の周辺の空間を検知エリアとするように、箱240の天井部分に、超音波の送信部を下側に向けた状態で取り付けられている。人体検知センサ90は、超音波を送信し、物体によって反射された反射波を受信することによって、物体までの距離を検出し、距離情報をコントローラ20に送信する。
ここで、開口241付近に人体が存在しない状態では、人体検知センサ90によって検出される距離X0の値は、物品棚200の天井部分230と人体検知センサ90との間の距離H2となる。
一方、開口241を通して箱240の内部に人体の部位300が入れられた状態では、人体検知センサ90によって検出される距離X0の値は、人体の部位300と人体検知センサ90との間の距離X30となる。
図13は、人体検知センサ90によって検出される距離X0の時間変化を示しており、箱240から物品G1を取り出すために、人体の部位300が開口241に挿入されるたびに、人体検知センサ90によって検出される距離X0の値がH2からX30に低下する。したがって、コントローラ20の制御部21は、人体検知センサ90の検知結果に基づいて、人体検知センサ90によって検出される距離X0の値がH2から所定量以上低下する回数をカウントすることで、開口241に人体の部位300が挿入された回数をカウントすることができる。所定量は、例えば、天井部分230から、開口241の下側端までの距離に設定されている。
このように、コントローラ20の制御部21は、人体検知センサ90の検知結果に基づいて、配置エリアA100から取り出された物品G1の数に関する取出数情報を取得することができる。また、コントローラ20に、配置エリアA100に存在する物品G1の数が予め登録されていれば、コントローラ20の制御部21は、物品G1の初期の数と、取出数情報とに基づいて、配置エリアA100内に存在する物品G1の数を求めることができる。そして、コントローラ20の制御部21は、配置エリアA100内に存在する物品G1の数に基づいて、物品G1の欠品状態、不足状態、又は充足状態を判定することができる。また、コントローラ20が判定結果を物品情報として管理装置30に出力することによって、管理装置30は配置エリアA100における物品G1の在庫状況を管理することができる。
なお、変形例3では、コントローラ20が、人体検知センサ90の検知結果に基づいて、配置エリアA100から取り出された物品G1の数に関する取出数情報を取得しているが、人体検知センサ90の検知結果に基づいて取出数情報を取得する処理は管理装置30が行ってもよい。
(3.4)変形例4
変形例4について図14及び図15を参照して説明する。変形例4は、超音波センサ10をコントローラ20に対して電気的に接続する接続方法が上記の基本例と相違する。なお、超音波センサ10とコントローラ20とを電気的に接続する接続方法以外は上記の基本例と同様であるので、共通の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図14の例では、コントローラ20に電気的に接続された電線80が棚板R1の端面211に配置されている。超音波センサ10は、電線80の被覆を破って電線80の芯線に電気的に接続するための圧接型の接続端子を備えている。超音波センサ10が棚板R1の端面211に取り付けられると、超音波センサ10が備える圧接型の接続端子が電線80の被覆を破って、電線80の芯線に電気的に接続されるので、超音波センサ10が電線80を介してコントローラ20に電気的に接続される。
また、図15は、棚板R1に設けられた配線レール250を用いて超音波センサ10をコントローラ20に電気的に接続する接続方法を示している。
配線レール250は長尺の本体を有しており、棚板R1の端面211に取り付けられている。配線レール250の表面には、配線レール250の長手方向に沿って長孔状の貫通孔251が設けられている。配線レール250の内部には、上側の内壁に通信線81となる一対の導体252が、下側の内壁に電力線82となる一対の導体253がそれぞれ配線レール250の長手方向に沿って配置されている。
一方、超音波センサ10には、貫通孔251を通して配線レール250の内部に挿入される円筒状の回転部141と、回転部141を回転させるためのつまみ142とが設けられている。回転部141の周面の一部には、一対の導体252に電気的に接続される一対の端子143と、一対の導体253に電気的に接続される一対の端子144とが対角の位置に設けられている。
ここで、超音波センサ10を配線レール250に取り付ける場合、ユーザは、つまみ142を操作して、端子143,144が配線レール250の長手方向に沿って並ぶ位置に回転部141を回転させる。ユーザは、配線レール250の長手方向における所望の位置で、回転部141を貫通孔251を通して配線レール250の内部に挿入させる。その後、ユーザが、つまみ142を操作して、端子143,144が配線レール250の長手方向と直交する方向に沿って並ぶ位置に回転部141を回転させると、端子143と導体252とが電気的に接続され、かつ、端子144と導体253とが電気的に接続された状態で超音波センサ10が配線レール250に取り付けられる。このとき、超音波センサ10が配線レール250を介して棚板R1に取り付けられるとともに、超音波センサ0が配線レール250を介してコントローラ20に電気的に接続される。
なお、図14及び図15に示す超音波センサ10の電気的接続方法は一例であり、超音波センサ10とコントローラ20との間を電気的に接続する接続手段は適宜変更が可能である。
(3.5)その他の変形例
上記の基本例では、コントローラ20から超音波センサ10に検知命令が送信されると、超音波センサ10は検知結果をコントローラ20に送信しているが、超音波センサ10は、配置エリアA1における物品G1の数が規定数量を下回るか又はゼロになった場合のみ検知結果をコントローラ20に送信してもよい。
(実施形態2)
実施形態2の物品検知システム1を図16〜図20に基づいて説明する。実施形態2の物品検知システム1は、超音波センサ10Aが表示部15を有する点で実施形態1(変形例を含む)と相違する。また、実施形態2の物品検知システム1では、超音波センサ10Aが電源となる電池を内蔵して、物品G1の検知情報を中継器50経由で管理装置30に出力する点で実施形態1(変形例を含む)と相違する。なお、実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用である。
超音波センサ10Aは、図17に示すように、制御部11と、センシング部12と、通信回路13Aと、電源回路14Aと、表示部15と、を備えている。制御部11、センシング部12は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
通信回路13Aは、例えば中継器50を介して管理装置30と通信を行う。本実施形態では、一例として、通信回路13Aと中継器50との間の通信には、Wi-Fi、Bluetooth、ZigBee又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。制御部11は、通信回路13Aを間欠駆動しており、管理装置30に情報を送信する送信期間以外では通信回路13Aを停止させることで、無線通信を行う通信回路13Aでの消費電力を低減している。なお、超音波センサ10Aが中継器50経由で管理装置30と通信することは必須ではなく、通信回路13Aの通信可能範囲に管理装置30が配置されていれば、超音波センサ10Aは管理装置30と直接通信してもよい。
電源回路14Aは、ハウジング100に内蔵されたボタン型の電池141(図19参照)を電源として、制御部11、センシング部12、及び通信回路13A等に動作に必要な電力を供給する。換言すると、物品検知システム1は、超音波センサ10A(センシング部12)及び表示部15を収容するハウジング100と、ハウジング100に収容されて、少なくとも超音波センサ10A(センシング部12)に電力を供給する電池141と、を備える。超音波センサ10Aは、内蔵の電池141から電力の供給を受けて動作するので、電力供給のための電線等の配線が不要になり、超音波センサ10の設置場所の自由度が向上するという利点がある。また、電力供給を受けて表示動作を行う表示部と超音波センサとが別々に設けられている場合は、表示部と超音波センサとに配線が必要になるが、本実施形態では超音波センサ10Aが表示部15を備えているので、表示部と超音波センサとに別々に配線する必要がない。したがって、配線の手間を省くことができ、表示部15を有する超音波センサ10Aの設置コストを低減できる。
表示部15は、配置エリアA1と反対側に向かって、配置エリアA1に置かれる物品G1に関する物品関連情報を表示する。したがって、実施形態2の超音波センサ10Aの表示部15は、検知対象の物品G1の物品関連情報を表示することができる。物品関連情報は、配置エリアA1における物品G1の存否に関する情報を少なくとも含む。物品関連情報は、物品G1の品名、メーカ名、品番、物品G1ごとに割り当てられたコード情報、及び値段等の情報を含んでもよい。表示部15は、超音波センサ10Aのハウジング100において、突出部110が設けられた面と反対側の面(つまり、配置エリアA1と反対側の面)に設けられている。
本実施形態では表示部15は、電子ペーパー16と、発光ダイオードのような表示灯17と、を含む。
電子ペーパー16は、例えば電気泳動方式を採用した電子ペーパーであり、表示内容を電気的に書き換え可能で、かつ、給電を停止した状態でも表示内容を保持可能である。電子ペーパー16は、ハウジング100において配置エリアA1と反対側の面に取り付けられている。本実施形態では、表示部15として電子ペーパー16を備えているので、表示部15の表示内容を変更可能であるという利点がある。
表示灯17は、ハウジング100において配置エリアA1と反対側の面の下部に配置されている。表示灯17は、超音波センサ10Aの検知結果に応じた表示を行い、超音波センサ10Aの検知結果に応じて点灯、点滅又は消灯する。したがって、表示灯17により、超音波センサ10Aの検知結果に応じた表示を行うことができる。
なお、図20は、超音波センサ10Aが備える回路基板130の平面図であり、回路基板130の一面には電子ペーパー16と表示灯17とが実装されている。回路基板130の一面の中央に電子ペーパー16が配置されており、回路基板130の一面の下部に表示灯17が配置されている。また、回路基板130の一面の上部には、通信回路13Aが無線信号の送信及び受信に用いる、らせん状の平面アンテナ131が形成されている。回路基板130に実装された電子ペーパー16の表示面及び表示灯17は、ハウジング100の表面に設けられた開口部を通して外部に露出しており、電子ペーパー16の表示面及び表示灯17の発光状態を外部から目視可能になっている。
ここで、制御部11は、管理装置30から中継器50経由で受信した表示制御信号に基づいて、表示部15の動作を制御する。制御部11は、管理装置30から受信した表示制御信号に基づいて、配置エリアA1における物品G1の存否等に関する物品関連情報を電子ペーパー16に表示させる。また、制御部11は、管理装置30から受信した表示制御信号に基づいて、表示灯17を点灯、消灯又は点滅させる。
本実施形態では、超音波センサ10Aの制御部11が、センシング部12の検知情報、又は、検知情報に基づく物品G1の物品情報(例えば欠品情報、不足情報、充足情報等)及び識別情報を、通信回路13Aから中継器50経由で管理装置30に無線送信する。つまり、超音波センサ10Aがコントローラ20の機能を有しており、各々の超音波センサ10Aで物品検知システム1が構成される。
管理装置30は、超音波センサ10Aから中継器50経由で識別情報とセンシング部12による検知情報、又は、当該検知情報に基づく物品情報を取得する。実施形態2の管理装置30は、超音波センサ10Aの検知情報に基づいて、超音波センサ10Aの検知対象である物品G1に関する情報を表示部15に表示させる表示制御部310を更に備える点で実施形態1の管理装置30と相違する。管理装置30は表示制御部310を備えているので、表示制御部310は、超音波センサ10Aの検知情報に基づいて、物品G1に関する情報を表示部16に表示させることができる。
ここで、管理装置30の記憶部35には、各超音波センサ10Aの識別情報と、各超音波センサ10Aの設置場所(棚板R1における配置位置)と、各超音波センサ10Aの検知対象の物品G1の品名等の情報が対応づけて記憶されている。
表示制御部310は、超音波センサ10Aから取得する検知情報に基づいて、超音波センサ10Aの表示部15に表示させる表示内容を制御するが、超音波センサ10Aから取得する物品情報に基づいて、表示部15に表示させる表示内容を制御してもよい。つまり、表示制御部310は、超音波センサ10Aから取得した識別情報と、検知情報又は物品情報とに基づいて、超音波センサ10Aの設置場所、及び、検知対象の物品G1の在庫数等を判断し、表示部15の表示を制御する表示制御信号を作成する。表示制御部310は、この表示制御信号を通信部32から中継器50経由で超音波センサ10Aに送信させる。つまり、表示部15が表示する物品関連情報は、超音波センサ10Aの検知情報に基づく情報である。したがって、物品検知システム1では、表示部16により、超音波センサ10Aの検知情報に基づく情報(物品関連情報)を表示することができる。
例えば、配置エリアA1に物品G1が存在しない場合、表示制御部310は、欠品状態の表示を行わせる表示制御信号を作成する。具体的には、表示制御部310は、電子ペーパー16に欠品状態を表す「欠品」等の文字を表示させる表示制御信号を作成したり、欠品状態を報知するために表示灯17を点滅させる表示制御信号を作成したりする。
また、配置エリアA1に物品G1が存在する場合、表示制御部310は、配置エリアA1に置かれている物品G1に関する物品関連情報(例えば物品G1の品名、メーカ名、品番、コード情報、値段等)の表示を行わせる表示制御信号を作成する。
このように、表示制御部310は、超音波センサ10Aの検知情報に基づいて、超音波センサ10Aの検知対象である物品G1に関する情報を表示部16に表示させることができる。
以下に、本実施形態の物品検知システム1の動作を図21〜図23に基づいて説明する。
超音波センサ10Aの制御部11のメモリには、棚板R1の奥行寸法が予め登録されている。
超音波センサ10Aの制御部11は、所定の計測間隔が経過するごとに、センシング部12を制御して検知処理を実行させる(S21)。ここで、計測間隔は、物品G1の数量、売れ行き等を考慮して適宜変更されればよく、例えば、5分間隔、10分間隔、又は30分間隔等の時間間隔に設定されればよい。
超音波センサ10Aの制御部11は、センシング部12による検知距離と棚板R1の奥行寸法との大小を比較する(S22)。
センシング部12による検知距離が奥行寸法よりも小さい場合(S22:No)、制御部11は、物品G1の欠品を表す欠品情報の送信は行わず、処理を終了する。
センシング部12による検知距離が奥行寸法以上である場合(S22:Yes)、制御部11は、当該超音波センサ10Aの識別情報及び物品G1の欠品を表す欠品情報を通信回路13Aから中継器50経由で管理装置30に送信させる(S23)。
管理装置30の制御部31が、超音波センサ10Aからの識別情報及び欠品情報を、通信部32を介して取得すると、この識別情報をもとに検知対象の物品G1を特定し、当該物品G1の欠品情報を識別情報と対応づけて記憶部35に記憶させる。そして、制御部31は、通信部32から携帯装置40に対して物品G1の欠品を通知する通知情報を送信し、携帯装置40に物品G1の欠品を報知する報知動作を行わせる。また、管理装置30の表示制御部310が、物品G1の欠品状態の表示を表示部15に行わせる表示制御信号を作成し、この表示制御信号を通信部32から中継器50経由で超音波センサ10Aに送信させる。
超音波センサ10Aの通信回路13Aが、管理装置30からの表示制御信号を中継器50経由で受信すると(S24)、制御部11が、表示制御信号に基づいて表示部15に欠品状態の表示処理を実行させる(S25)。制御部11は、表示制御信号に基づいて例えば「欠品」の文字を電子ペーパー16に表示させることで、物品棚200の近くにいる人(店員又は客等)に対して、物品G1が欠品していることを通知することができる。
表示部15の欠品表示を見た店員が、欠品している物品G1を補充し、管理装置30の入力部34を用いて欠品表示を終了させる操作を行うと、表示制御部310は、物品G1の欠品表示を停止させる表示制御信号を生成する。表示制御部310は、生成した表示制御信号を、通信部32から中継器50を経由して、欠品表示を行っている超音波センサ10Aに送信させる。欠品表示を行っている超音波センサ10Aの通信回路13Aが管理装置30からの表示制御信号を受信すると、制御部11は、この表示制御信号に基づいて、欠品表示を停止させ、検知対象の物品G1の物品関連情報を表示部15に表示させる。なお、物品G1の補充後に、管理装置30の入力部34を用いて欠品表示を終了させる操作を行うことは必須ではない。物品G1の補充後に超音波センサ10Aが物品G1の存在を検知することによって、管理装置30の表示制御部310が欠品表示を停止させるように表示部15の表示状態を制御してもよい。
なお、制御部11は、表示部15に「欠品」の文字を表示させる表示状態と、表示部15に文字等を表示しない非表示状態とを交互に繰り返すように、表示部15を制御してもよい。制御部11が、表示部15の表示内容を動的に変化させることで、表示部15の表示内容を目立たせることができる。また、制御部11は、表示制御信号に基づいて、例えば表示灯16を点滅させることで、配置エリアA1において欠品状態の物品G1の配置場所を目立たせることができる。本実施形態では、物品G1を検出するための超音波センサ10Aに表示部15をそれぞれ設けているので、店員又は客は、表示部15の表示内容が、どの物品G1に対応しているのかを理解しやすいという利点がある。
なお、物品G1が欠品している場合、管理装置30の表示制御部310は、例えばPOSシステム等からバックヤードの在庫状況又は物品G1の入荷予定に関する情報を取得し、在庫状況又は入荷予定を表示部15に表示させる表示制御信号を作成してもよい。
また、表示制御部310は、超音波センサ10Aが検出した物品G1の数量等に基づいて、表示部15の表示内容を変更してもよい。例えば、物品G1の数量が減少しない(つまり、売れない)場合には、表示制御部310は、表示部15に表示する値段を下げるように表示内容を変更してもよい。また、表示制御部310は、時間を限定して安値で販売するタイムセール等のセール情報、又は物品G1の消費期限等に応じて、表示部15に表示する値段を下げるように表示内容を変更してもよい。例えば、物品G1の消費期限が迫っている場合、表示制御部310は、当該物品G1の値段を下げるように、当該物品G1に対応する表示部15の表示内容を変更してもよい。
また、超音波センサ10Aの制御部11は、センシング部12の検知情報に基づいて、物品G1の存否を検出するだけでなく、配置エリアR1に存在する物品G1の数を検出してもよい。なお、物品G1の数を判定する判定方法は、「(2.2.2)判定処理」及び変形例1〜3で説明した判定方法と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態では、表示部15が、電気的に表示内容を変更可能な表示デバイスとして低消費電力の電子ペーパー16を備えているが、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスを備えていてもよい。
本実施形態では、超音波センサ10Aが表示部15として電子ペーパー16と表示灯16とを備えているが、表示部15として電子ペーパー16と表示灯17との少なくとも一方を備えていてもよい。
本実施形態では、表示部15が電気的に表示内容を変更可能な電子ペーパー16を備えているが、表示部15は、物品G1に関する情報等が記載された紙片等で、電気的な書き換えが行えないものでもよい。
本実施形態では、管理装置30が、各超音波センサ10Aの識別情報と、各超音波センサ10Aの設置場所と、検知対象の物品G1の情報とを対応付けて記憶しているが、各超音波センサ10Aが設置場所の位置情報を保持していてもよい。この場合、管理装置30は、物品棚200の配置エリアA1において物品G1の置き場所の情報を保持していればよく、各超音波センサ10Aから識別情報と位置情報とセンシング部12の検知情報とを取得することで、物品棚200に置かれる複数種類の物品G1の在庫状況を把握することができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の物品検知システム(1)は、複数の物品(G1)を置くための配置エリア(A1)を有する物品棚(200)に用いられる。物品検知システム(1)は超音波センサ(10)を備える。超音波センサ(10)は、物品棚(200)において配置エリア(A1)の外側に、超音波の送信部(121)及び受信部(122)を配置エリア(A1)に向けた状態で設けられる。物品検知システム(1)は、超音波センサ(10)から出力される検知情報に基づいて、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)を検知する。
この態様によれば、使い勝手を向上可能な物品検知システム(1)を提供することができる。
第2の態様の物品検知システム(1)では、第1の態様において、配置エリア(A1)には、複数の物品(G1)のうち超音波センサ(10)の検知対象である2以上の物品(G1)が所定の配列方向(DR1)に沿って配置可能であり、超音波センサ(10)の送信部(121)は、配列方向(DR1)に沿って超音波を送信する。
この態様によれば、超音波センサ(10)と、配置エリア(A1)に置かれている物品(G1)との間の距離は、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)の数によって変化する。したがって、物品検知システム(1)は、超音波センサ(10)が検出した物品(G1)までの距離に基づいて物品(G1)の数を検出することができる。
第3の態様の物品検知システム(1)では、第1又は第2の態様において、超音波センサ(10)は、物品棚(200)の端面(211)に取り付けられている。超音波センサ(10)の一部は、物品棚(200)において複数の物品(G1)が置かれる面(213)よりも上側にある。
この態様によれば、物品棚(200)において複数の物品(G1)が置かれる面(213)よりも上側に出る超音波センサ(10)の部位を小さくできる。
第4の態様の物品検知システム(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、超音波センサ(10)は、電池から電力を得て動作する。
この態様によれば、商用電源からの配線を超音波センサ(10)に接続する作業を不要にできる。
第5の態様の物品検知システム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、送信部(121)及び受信部(122)のうちの少なくとも一方の指向性を調整するための調整部材(110A,110B)が超音波センサ(10)に取り付けられる。
この態様によれば、調整部材(110A,110B)を用いて、送信部(121)及び受信部(122)のうち少なくとも一方の指向性を調整することができる。
第6の態様の物品検知システム(1)は、第1〜第5のいずれかの態様において、超音波センサ(10)の動作を制御するコントローラ(20)を更に備える。超音波センサ(10)は、検知情報をコントローラ(20)に出力する。
この態様によれば、コントローラ(20)が、超音波センサ(10)の検知情報に基づいて物品(G1)を検知することができる。
第7の態様の物品検知システム(1)では、第6の態様において、コントローラ(20)は、無線通信部(23)を有する。無線通信部(23)は物品情報を無線送信する。物品情報は、検知情報に基づく、配置エリア(A1)に置かれる物品(G1)に関する情報である。
この態様によれば、コントローラ(20)から外部の装置へ物品情報を無線送信することができる。
第8の態様の物品検知システム(1)は、第7の態様において、複数の超音波センサ(10)を備える。複数の超音波センサ(10)の全てが検知動作を実行した後の送信タイミングで、無線通信部(23)に、物品情報を無線送信させる。
この態様によれば、複数の超音波センサ(10)の各々が検知動作を実行するたびに、無線通信部(23)が物品情報を無線送信する場合に比べて、無線通信部(23)が無線送信を行う回数を少なくして、無線通信部(23)の消費電力を低減できる。
第9の態様の物品検知システム(1)は、第6〜第8のいずれかの態様において、複数の超音波センサ(10)を備える。コントローラ(20)は、複数の超音波センサ(10)のうち一つの超音波センサ(10)の送信部(121)が超音波を送信してから所定の休止時間(DT1)が経過した後のタイミングで、複数の超音波センサ(10)のうち他の一つの超音波センサ(10)の送信部(121)が超音波を送信するように、複数の超音波センサ(10)を制御する。
この態様によれば、複数の超音波センサ(10)のうち、一つの超音波センサ(10)の受信部(122)が、他の超音波センサ(10)の送信部(121)から送信される超音波を受信する可能性を低減できる。
第10の態様の物品検知システム(1)では、第6〜第9のいずれかの態様において、検知情報は、超音波センサ(10)と、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)との間の距離に関する距離情報を含む。コントローラ(20)は、送信部(121)が超音波を送信する送信方向における配置エリア(A1)の奥行き寸法(D1)と、距離情報とに基づいて、配置エリア(A1)における物品(G1)の在庫状況に関する在庫情報を取得する。
この態様によれば、コントローラ(20)は、配置エリア(A1)の奥行き寸法(D1)と、距離情報とに基づいて、配置エリア(A1)における物品(G1)の存否又は数等の在庫情報を取得することができる。
第11の態様の物品検知システム(1)では、第6〜第10のいずれかの態様において、検知情報は、超音波センサ(10)と、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)との間の距離に関する距離情報を含む。コントローラ(20)は、送信部(121)が超音波を送信する送信方向における物品(G1)の長さ寸法と、距離情報とに基づいて、配置エリア(A1)から取り出された物品(G1)の数に関する取出数情報を取得する。
この態様によれば、コントローラ(20)は、超音波センサ(10)と、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)との間の距離に関する距離情報と、物品(G1)の長さ寸法とに基づいて、物品(G1)の数に関する取出数情報を取得することができる。
第12の態様の物品検知システム(1)では、第7の態様において、コントローラ(20)は、無線通信部(23)に、検知情報を物品情報として無線送信させる。
この態様によれば、コントローラ(20)から送信される検知情報を受信する外部のシステムは、超音波センサ(10)から出力される検知情報に基づいて、配置エリア(A1)における物品(G1)の在庫状況を把握することができる。
第13の態様の物品検知システム(1)は、第6〜第12のいずれかの態様において、配置エリア(A1)の外側から配置エリア(A1)の内側に入る人体の部位(300)を検知する人体検知センサ(90)を更に備える。コントローラ(20)は、人体検知センサ(90)の検知結果に基づいて、配置エリア(A1)から取り出された物品(G1)の数に関する取出数情報を取得する。
この態様によれば、物品(G1)を取るために配置エリア(A1)に入る人体の部位(300)を人体検知センサ(90)が検知することで、配置エリア(A1)から取り出された物品(G1)の数に関する取出数情報を取得することができる。
第14の態様の物品検知システム(1)では、第1〜第13のいずれかの態様において、超音波センサ(10)は、配置エリア(A1)の上方の位置に配置される。距離情報は、超音波センサ(10)と、超音波センサ(10)の下方に存在する物品(G1)との間の距離に関する情報を含む。
この態様によれば、物品検知システム(1)は、距離情報をもとに、配置エリア(A1)に重ねて置かれる物品(G1)の数を検知することができる。
第15の態様の物品検知システム(1)では、第1〜第14のいずれかの態様において、物品棚(200)は、送信部(121)が超音波を送信する送信方向における物品棚(200)の一端が、送信方向における物品棚(200)の他端に比べて高さが低くなるように傾斜している。検知情報は、超音波センサ(10)と、配置エリア(A1)に存在する物品(G1)との間の距離に関する距離情報を含む。
この態様によれば、物品棚(200)に置かれている物品(G1)は、物品棚(200)において高さが低い方に集まるので、超音波センサ(10)と物品(G1)との間の距離に関する距離情報をもとに、物品(G1)の数を検知できる。
第16の態様の物品検知システム(1)では、第1〜第15のいずれかの態様において、超音波センサ(10A)は表示部(15,16,17)を有する。表示部(15,16,17)は、配置エリア(A1)と反対側に向かって配置エリア(A1)に置かれる物品(G1)に関する物品関連情報を表示する。
この態様によれば、超音波センサ(10A)の表示部(15,16,17)で、検知対象の物品(G1)の物品関連情報を表示することができる。
第17の態様の物品検知システム(1)では、第16の態様において、表示部(16)は、表示内容を電気的に書き換え可能である。
この態様によれば、表示部(16)の表示内容を変更可能である。
第18の態様の物品検知システム(1)では、第16又は第17の態様において、物品関連情報は、超音波センサ(10A)の検知情報に基づく情報である。
この態様によれば、表示部(16)により、超音波センサ(10A)の検知情報に基づく情報を表示することができる。
第19の態様の物品検知システム(1)は、第16〜第18のいずれかの態様において、表示制御部(310)を更に備える。表示制御部(310)は、超音波センサ(10A)の検知情報に基づいて、超音波センサ(10A)の検知対象である物品(G1)に関する情報を表示部(16)に表示させる。
この態様によれば、表示制御部(310)は、超音波センサ(10A)の検知情報に基づいて、物品(G1)に関する情報を表示部(16)に表示させることができる。
第20の態様の物品検知システム(1)では、第16〜第19のいずれかの態様において、ハウジング(100)と、電池(141)と、を更に備える。ハウジング(100)は、超音波センサ(10A)及び表示部(15)を収容する。電池(141)は、ハウジング(100)に収容されて、少なくとも超音波センサ(10A)に電力を供給する。
この態様によれば、超音波センサ(10A)は内蔵の電池(141)から電力の供給を受けて動作するので、超音波センサ(10)の設置場所の自由度が向上するという利点がある。
第21の態様の物品検知システム(1)では、第16〜第20のいずれかの態様において、表示部(15)は、超音波センサ(10A)の検知結果に応じた表示を行う表示灯(17)を含む。
この態様によれば、表示灯(17)により、超音波センサ(10A)の検知結果に応じた表示を行うことができる。
第22の態様の在庫管理システム(60)は、第1〜第21のいずれかの態様の物品検知システム(1)と、管理装置(30)と、を備える。管理装置(30)は、物品検知システム(1)が検知する物品(G1)の情報に基づいて、配置エリア(A1)における物品(G1)の在庫を管理する。
この態様によれば、配置エリア(A1)に物品(G1)を配置する作業を行う作業者(F1)は、管理装置(30)が管理する情報をもとに、配置エリア(A1)への物品(G1)の補充等を行うことができる。
第23の態様の超音波センサ(10)は、第1〜第21のいずれかの態様の物品検知システム(1)における超音波センサ(10)である。
この態様によれば、超音波センサ(10)を用いて、使い勝手を向上可能な物品検知システム(1)を提供することができる。
第24の態様の物品検知システム(1)は、第1〜第21のいずれかの態様において、配置エリア(A1)には複数種類の物品(G1)が配置されており、複数種類の物品(G1)の各々を検知対象とする複数の超音波センサ(10)が物品棚(200)に設けられている。
第2〜第21及び第24の態様に係る構成については、物品検知システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 物品検知システム
10 超音波センサ
20 コントローラ
23 第2通信部(無線通信部)
30 管理装置
60 在庫管理システム
90 人体検知センサ
110A,110B 調整部材
121 送信部
122 受信部
200 物品棚
211 端面
213 上面(物品が置かれる面)
300 人体の部位
A1 配置エリア
DR1 配列方向
DT1 休止時間
G1 物品

Claims (23)

  1. 複数の物品を置くための配置エリアを有する物品棚に用いられ、
    前記物品棚において前記配置エリアの外側に、超音波の送信部及び受信部を前記配置エリアに向けた状態で設けられる超音波センサを備え、
    前記超音波センサから出力される検知情報に基づいて、前記配置エリアに存在する前記物品を検知する、
    物品検知システム。
  2. 前記配置エリアには、前記複数の物品のうち前記超音波センサの検知対象である2以上の物品が所定の配列方向に沿って配置可能であり、
    前記超音波センサの前記送信部は、前記配列方向に沿って超音波を送信する、
    請求項1に記載の物品検知システム。
  3. 前記超音波センサは、前記物品棚の端面に取り付けられており、
    前記超音波センサの一部は、前記物品棚において前記複数の物品が置かれる面よりも上側にある、
    請求項1又は2に記載の物品検知システム。
  4. 前記超音波センサは、電池から電力を得て動作する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  5. 前記送信部及び前記受信部のうちの少なくとも一方の指向性を調整するための調整部材が前記超音波センサに取り付けられる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  6. 前記超音波センサの動作を制御するコントローラを更に備え、
    前記超音波センサは、前記検知情報を前記コントローラに出力する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  7. 前記コントローラは、前記検知情報に基づく、前記配置エリアに置かれる前記物品に関する物品情報を無線送信する無線通信部を有する、
    請求項6に記載の物品検知システム。
  8. 複数の前記超音波センサを備え、
    前記コントローラは、前記複数の超音波センサの全てが検知動作を実行した後の送信タイミングで、前記無線通信部に、前記物品情報を無線送信させる、
    請求項7に記載の物品検知システム。
  9. 複数の前記超音波センサを備え、
    前記コントローラは、前記複数の超音波センサのうち一つの超音波センサの前記送信部が超音波を送信してから所定の休止時間が経過した後のタイミングで、前記複数の超音波センサのうち他の一つの超音波センサの前記送信部が超音波を送信するように、前記複数の超音波センサを制御する、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  10. 前記検知情報は、前記超音波センサと、前記配置エリアに存在する前記物品との間の距離に関する距離情報を含み、
    前記コントローラは、前記送信部が超音波を送信する送信方向における前記配置エリアの奥行き寸法と、前記距離情報とに基づいて、前記配置エリアにおける前記物品の在庫状
    況に関する在庫情報を取得する、
    請求項6〜9のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  11. 前記検知情報は、前記超音波センサと、前記配置エリアに存在する前記物品との間の距離に関する距離情報を含み、
    前記コントローラは、前記送信部が超音波を送信する送信方向における前記物品の長さ寸法と、前記距離情報とに基づいて、前記配置エリアから取り出された前記物品の数に関する取出数情報を取得する、
    請求項6〜10のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  12. 前記コントローラは、前記無線通信部に、前記検知情報を前記物品情報として無線送信させる、
    請求項7に記載の物品検知システム。
  13. 前記配置エリアの外側から前記配置エリアの内側に入る人体の部位を検知する人体検知センサを更に備え、
    前記コントローラは、前記人体検知センサの検知結果に基づいて、前記配置エリアから取り出された前記物品の数に関する取出数情報を取得する、
    請求項6〜12のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  14. 前記超音波センサは、前記配置エリアの上方の位置に配置され、
    前記検知情報は、前記超音波センサと、前記超音波センサの下方に存在する前記物品との間の距離に関する距離情報を含む、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  15. 前記物品棚は、前記送信部が超音波を送信する送信方向における前記物品棚の一端が、前記送信方向における前記物品棚の他端に比べて高さが低くなるように傾斜しており、
    前記検知情報は、前記超音波センサと、前記配置エリアに存在する前記物品との間の距離に関する距離情報を含む、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  16. 前記超音波センサは、前記配置エリアと反対側に向かって前記配置エリアに置かれる前記物品に関する物品関連情報を表示する表示部を有する、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  17. 前記表示部は、表示内容を電気的に書き換え可能である、
    請求項16に記載の物品検知システム。
  18. 前記物品関連情報は、前記超音波センサの前記検知情報に基づく情報である、
    請求項16又は17に記載の物品検知システム。
  19. 前記超音波センサの前記検知情報に基づいて、前記超音波センサの検知対象である前記物品に関する情報を前記表示部に表示させる表示制御部を更に備える、
    請求項16〜18のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  20. 前記超音波センサ及び前記表示部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに収容されて、少なくとも前記超音波センサに電力を供給する電池と、
    を更に備える、
    請求項16〜19のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  21. 前記表示部は、前記超音波センサの検知結果に応じた表示を行う表示灯を含む、
    請求項16〜20のいずれか1項に記載の物品検知システム。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載の物品検知システムと、
    管理装置と、を備え、
    前記管理装置は、前記物品検知システムが検知する前記物品の情報に基づいて、前記配置エリアに存在する前記物品の在庫を管理する
    在庫管理システム。
  23. 請求項1〜21のいずれか1項に記載の物品検知システムにおける超音波センサ。
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