JP2020129865A - 送電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受電装置へ非接触で送電する送電装置において電磁ノイズを抑制する。【解決手段】電力線は、フィルタコイル330A,330Bの第1の側(W方向)に配設される。Yコンデンサ330Eの中点が接続されるターミナル374、及びYコンデンサ360の中点が接続されるターミナル372は、フィルタコイル330A,330Bの第2の側(E方向)に配設される。ノイズ帰還線334は、ターミナル372とターミナル374とを接続する。ノイズ帰還線334は、ターミナル372から、フィルタコイル330A,330Bの第1の側を迂回して、ターミナル374まで配設される。【選択図】図7
Description
本開示は、受電装置へ非接触で送電する送電装置に関する。
特開2016−208596号公報(特許文献1)に記載の送電装置では、インバータ130と送電部160との間の電力線158に、ノーマルモードフィルタ140、チョークコイル151,152、及びYコンデンサ153,154が設けられる。インバータ130の入力側の直流電力線125にも、Yコンデンサ171,172が設けられる。Yコンデンサ153,154及びYコンデンサ171,172の各々は、筐体180(グラウンド)とは非接続であり、Yコンデンサ153,154の中点とYコンデンサ171,172の中点とが、電力線156(ノイズ帰還線)によって接続されている。このような構成により、インバータ130を発生源とする高周波ノイズ(コモンモード電流)が送電部160から放射されるのを抑制するとともに電源190側へ放出されるのを抑制することができる(特許文献1参照)。
上記のようなノイズ帰還線を備える送電装置において、送電電力が流れる電力線、フィルタコイル(チョークコイル)、及びノイズ帰還線との配置関係によっては、電磁ノイズが大きくなる可能性がある。具体的には、電力線とノイズ帰還線とによって形成されるループの内側には、ループの外側に対して大きな電磁界が発生することが分かっており、形成されるループの面積が大きいほど、送電装置における電磁ノイズが大きくなる。
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、受電装置へ非接触で送電する送電装置において、発生する電磁ノイズを抑制することである。
本開示の送電装置は、インバータと、送電コイルと、フィルタコイルと、第1及び第2のYコンデンサと、ノイズ帰還線とを備える。インバータは、電源から第1の電力線を通じて供給される電力を送電電力に変換する。送電コイルは、インバータから第2の電力線を通じて受ける送電電力を、受電装置の受電コイルへ非接触で送電するように構成される。フィルタコイルは、第2の電力線に設けられる。第1のYコンデンサは、フィルタコイルと送電コイルとの間において第2の電力線に接続される。第2のYコンデンサは、第1の電力線に接続される。第1のYコンデンサ及び第2のYコンデンサの各々は、グラウンドと非接続である。ノイズ帰還線は、第1のYコンデンサの中点と第2のYコンデンサの中点とを接続する。第2の電力線は、フィルタコイルに対する第1の側と、フィルタコイルに対して第1の側とは反対側の第2の側とのうちの第1の側に配設される。ノイズ帰還線は、第1の側と第2の側とのうちの第1の側に配設される。
この送電装置においては、ノイズ帰還線が設けられることにより、インバータを発生源とする高周波ノイズが送電コイルから放射されるのを抑制するとともに電源へ放出されるのを抑制することができる。そして、この送電装置では、ノイズ帰還線は、フィルタコイルに対して電力線と同じ第1の側に配設されるので、ノイズ帰還線を第2の側に配設する場合に比べて、電力線とノイズ帰還線とにより形成されるループの面積を小さくすることができる。したがって、この送電装置によれば、発生する電磁ノイズを抑制することができる。
送電装置は、第1のYコンデンサの中点が接続される第1の端子と、第2のYコンデンサの中点が接続される第2の端子とをさらに備え、ノイズ帰還線は、第1の端子と第2の端子とを接続するものとしてもよい。そして、第1の端子及び第2の端子は、第2の側に配設され、ノイズ帰還線は、第1の端子からフィルタコイルに対して第1の側を迂回して第2の端子まで配設されてもよい。
この送電装置では、ノイズ帰還線が接続される第1の端子及び第2の端子は、第2の側に配設されるところ、ノイズ帰還線は、電力線が配設される第1の側を迂回して配設されるので、電力線とノイズ帰還線とにより形成されるループの面積を小さくすることができる。したがって、この送電装置によれば、発生する電磁ノイズを抑制することができる。
また、送電装置は、第1のYコンデンサの中点が接続される第1の端子と、第2のYコンデンサの中点が接続される第2の端子とをさらに備え、ノイズ帰還線は、第1の端子と第2の端子とを接続するものとしてもよい。そして、第1の端子は、フィルタコイルに対する第3の側に配設され、第2の端子は、フィルタコイルに対して第3の側とは反対側の第4の側に配設されてもよい。
このような構成により、電力線とノイズ帰還線とにより形成されるループの面積を小さくすることができる。したがって、この送電装置によれば、発生する電磁ノイズを抑制することができる。
本開示の送電装置によれば、高周波ノイズが送電コイルから放射されるのを抑制するとともに電源へ放出されるのを抑制することができ、さらに、送電装置において発生する電磁ノイズを抑制することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本開示の実施の形態1に従う送電装置が適用される電力伝送システムの全体図である。図1を参照して、電力伝送システム1は、電源100(たとえば商用系統電源)と、充電設備200と、送電装置300と、受電装置400と、蓄電装置500とを備える。受電装置400及び蓄電装置500は、車両10に搭載されている。
図1は、本開示の実施の形態1に従う送電装置が適用される電力伝送システムの全体図である。図1を参照して、電力伝送システム1は、電源100(たとえば商用系統電源)と、充電設備200と、送電装置300と、受電装置400と、蓄電装置500とを備える。受電装置400及び蓄電装置500は、車両10に搭載されている。
充電設備200は、たとえば、住宅の駐車場の壁に設けられたり、公共施設の駐車場に充電スタンドとして設置されたりする。充電設備200は、電源100から受ける交流電力を整流して送電装置300へ供給する。
送電装置300は、住宅や公共施設等の駐車場の床面に設置される。送電装置300は、車両10の車体下面に設置された受電装置400が送電装置300に対向するように車両10の位置合わせが行なわれた状態において、充電設備200から供給される電力を、受電装置400との間に形成される磁界を通じて非接触で受電装置400へ送電する。
受電装置400は、車両10の車体下面に設置され、受電装置400が送電装置300に対向するように車両10の位置合わせが行なわれた状態において、送電装置300から磁界を通じて非接触で受電する。そして、受電装置400は、送電装置300から受電した電力を整流して蓄電装置500へ出力する。
蓄電装置500は、再充電可能な電力貯蔵要素である。蓄電装置500は、たとえば、リチウムイオン電池或いはニッケル水素電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。なお、リチウムイオン二次電池は、リチウムを電荷担体とする二次電池であり、電解質が液体の一般的なリチウムイオン二次電池の他、固体の電解質を用いた所謂全固体電池も含み得る。
蓄電装置500は、受電装置400によって受電された電力を蓄える。そして、蓄電装置500に蓄えられた電力は、図示しない走行用モータ等へ供給され、車両10の駆動力の生成等に用いられる。
<電力伝送システムの回路構成>
図2は、図1に示した電力伝送システム1の回路構成の一例を示す図である。図2を参照して、充電設備200は、ACフィルタ210と、力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路220と、キャパシタ230とを含む。
図2は、図1に示した電力伝送システム1の回路構成の一例を示す図である。図2を参照して、充電設備200は、ACフィルタ210と、力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路220と、キャパシタ230とを含む。
ACフィルタ210は、電源100に含まれるノイズ及び送電装置300が生じるノイズを除去する。ACフィルタ210は、接地された充電設備200の筐体に接続されており、電源100に含まれているノイズを筐体へ流す。
図3は、ACフィルタ210の回路構成の一例を示す図ある。図3を参照して、ACフィルタ210は、コモンモードチョークコイル212,216と、Yコンデンサ214とを含む。Yコンデンサ214の中点は、充電設備200の筐体218に接続される。
再び図2を参照して、PFC回路220は、ACフィルタ210を通過した電源100からの交流電力を整流して送電装置300へ供給するとともに、入力電流を正弦波に近づけることで力率を改善する。
図4は、PFC回路220の回路構成の一例を示す図ある。図4を参照して、PFC回路220は、整流部222と、昇圧部224とを含む。整流部222は、たとえば、4つのダイオードから成るダイオードブリッジ回路によって構成される。昇圧部224は、たとえば、リアクトルとスイッチング素子とを含んで構成され、スイッチング素子のオン/オフデューティ比を調整することによって出力電圧を昇圧することができる。なお、PFC回路220に代えて、力率改善機能を有しない整流器を採用することも可能である。
再び図2を参照して、キャパシタ230は、PFC回路220のスイッチングに伴ない発生するリップル電流を平滑化する。
送電装置300は、キャパシタ310と、インバータ320と、フィルタ回路330と、送電コイル350と、共振キャパシタ335,340A,340Bと、Yコンデンサ360と、ノイズ帰還線334とを含む。
キャパシタ310は、送電装置300に入力される直流電力を平滑化する。インバータ320は、充電設備200から受ける電力を、所定の周波数を有する送電電力(交流)に変換し、電力線対331P,331Nへ出力する。インバータ320は、図5に示されるように、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、或いはSi,SiC,GaN等のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)を含む単相ブリッジ回路によって構成される。インバータ320のスイッチング制御方式としては、PWM(Pulse Width Modulation)制御や位相シフト制御等を採用し得る。
再び図2を参照して、フィルタ回路330は、インバータ320と送電コイル350との間の電力線に設けられ、コモンモードチョークコイル330Aと、ノーマルモードチョークコイル330Bと、Yコンデンサ330Eとを含む。コモンモードチョークコイル330Aは、たとえばリング状のフェライトコアに互いに逆向きに巻回される。ノーマルモードチョークコイル330Bは、たとえばリング状のフェライトコアに互いに同じ向きに巻回される。
Yコンデンサ330Eは、ノーマルモードチョークコイル330Bと送電コイル350との間に設けられる。Yコンデンサ330Eは、キャパシタ330C,330Dを含み、キャパシタ330C,330Dは、それぞれ電力線333P,333Nに接続される。Yコンデンサの中点は、一般的には接地された筐体に接続されるところ、この送電装置300では、Yコンデンサ330Eの中点は、送電装置300の筐体(グラウンド)には接続されず、ノイズ帰還線334に接続される。ノイズ帰還線334については後述する。
送電コイル350は、インバータ320から送電電力を受け、送電コイル350の周囲に生成される磁界を通じて、受電装置400の受電コイル410へ非接触で送電する。送電コイル350は、たとえばリッツ線等の銅線によって構成される。共振キャパシタ340A,340Bは、それぞれ送電コイル350の一端及び他端に接続され、互いに同等の容量を有する。共振キャパシタ335は、送電コイル350に並列に接続される。
送電コイル350及び共振キャパシタ335,340A,340Bは、共振回路を形成する。共振キャパシタ335,340A,340Bは、たとえば、セラミックコンデンサやフィルムコンデンサ等によって構成される。なお、共振キャパシタ335,340A,340Bの構成は、図示されたものに限定されず、たとえば、共振キャパシタ335や、共振キャパシタ340A,340Bの一方を省略してもよい。
Yコンデンサ360は、インバータ320の直流側の電力線に接続される。フィルタ回路330のYコンデンサ330Eと同様に、Yコンデンサ360の中点も、送電装置300の筐体(グラウンド)には接続されず、ノイズ帰還線334に接続される。
すなわち、ノイズ帰還線334は、Yコンデンサ330Eの中点とYコンデンサ360の中点とを接続する。ノイズ帰還線334が設けられることにより、インバータ320、フィルタ回路330(Yキャパシタ330E)、ノイズ帰還線334、及びYコンデンサ360を経路とするループが形成される。
このようなループが形成されることにより、インバータ320を発生源とする高周波ノイズ(コモンモード電流)をループに沿った範囲に閉じ込めることができるため、高周波ノイズは、送電コイル350に流れないだけでなく、送電装置300の筐体(グラウンド)にも流れない。したがって、高周波ノイズがグラウンド及びACフィルタ210を通じて電源100へ放出されることも抑制できる。
なお、Yコンデンサ330Eは、送電装置300の筐体(グラウンド)とは非接続であるので、Yコンデンサ330Eに高い電気安全性能は要求されず、Yコンデンサ330Eに対する要求性能を高周波ノイズの抑制に特化できる。したがって、上記のようなノイズ帰還線334を設けることにより、Yコンデンサ330Eの低コスト化も実現し得る。
図6は、ノイズ帰還線334を設けることによるノイズ低減効果を示す図である。図6において、左図は、比較例として、ノイズ帰還線334(及びYキャパシタ360)が設けられない場合の、ACフィルタ210入力側の電圧VACの周波数解析結果を示す。右図は、本実施の形態1における電圧VACの周波数解析結果を示す。
図6を参照して、両図の電圧VACのピークを比較すると、ノイズ帰還線334を設けることにより、高周波領域におけるピーク(高周波ノイズ)が抑制されている。
再び図2を参照して、車両10に搭載される受電装置400は、受電コイル410と、共振キャパシタ420A,420B,431と、ACフィルタ430と、整流回路440と、キャパシタ450とを含む。
受電コイル410は、送電装置300の送電コイル350との間に形成される磁界を通じて、送電コイル350から非接触で受電する。受電コイル410は、たとえばリッツ線等の銅線によって構成される。共振キャパシタ420A,420Bは、それぞれ受電コイル410の一端及び他端に接続され、互いに同等の容量を有する。共振キャパシタ431は、受電コイル410に並列に接続される。
受電コイル410及び共振キャパシタ420A,420B,431は、共振回路を形成する。共振キャパシタ420A,420B,431は、たとえば、セラミックコンデンサやフィルムコンデンサ等によって構成される。なお、共振キャパシタ420A,420B,431の構成は、図示されたものに限定されず、たとえば、共振キャパシタ431や、共振キャパシタ420A,420Bの一方を省略してもよい。
ACフィルタ430は、受電コイル410による受電時に発生するノイズを抑制する。ACフィルタ430は、たとえばコイルとキャパシタとを含むLCフィルタによって構成される。
整流回路440は、受電コイル410によって受電された交流電力を整流して蓄電装置500へ出力する。整流回路440は、たとえば、4つのダイオードから成るダイオードブリッジ回路を含んで構成される。キャパシタ450は、整流回路440の出力側に設けられ、整流回路440から出力される電圧を平滑化する。キャパシタ450は、たとえば、電解コンデンサやフィルムコンデンサ等によって構成される。
<送電装置の各機器の配置構成>
上記のような送電装置において、インバータと送電コイルとの間の電力線(図2の送電装置300では、電力線331P〜333P,331N〜333N)、フィルタコイル(図2の送電装置300では、コモンモードチョークコイル330A及びノーマルモードチョークコイル330B)、及びノイズ帰還線との配置関係によっては、送電装置における電磁ノイズが大きくなる可能性がある。
上記のような送電装置において、インバータと送電コイルとの間の電力線(図2の送電装置300では、電力線331P〜333P,331N〜333N)、フィルタコイル(図2の送電装置300では、コモンモードチョークコイル330A及びノーマルモードチョークコイル330B)、及びノイズ帰還線との配置関係によっては、送電装置における電磁ノイズが大きくなる可能性がある。
具体的には、送電装置において、インバータを発生源とする高周波ノイズ(コモンモード電流)が重畳する電力線とノイズ帰還線とによって形成されるループの内側には、当該ループの外側に対して大きな電磁界が発生することが分かっている。このため、ノイズ帰還線を設けることにより形成されるループの面積が大きいほど、送電装置における電磁ノイズが大きくなる。そこで、この実施の形態1に従う送電装置300では、ノイズ帰還線334を設けることにより形成されるループの面積を小さくするための方策が採られる。これにより、送電装置300における電磁ノイズの抑制が図られる。
図7は、送電装置300における各機器の配置構成の一例を示す平面図である。なお、説明の関係上、送電コイル350は図示しておらず、実際には、各機器が配置される基板の上方(紙面手前側)に、金属板を介して送電コイル350が配置される。また、説明の便宜上、送電装置300において方向N,S,E,Wを図示のように定義する。
図7とともに図2を参照して、送電装置300の各機器は、筐体378内に収容されている。キャパシタ310、Yコンデンサ360、ターミナル372、及びインバータ320は、送電装置300内のS方向寄りに配置されている。ターミナル372には、Yコンデンサ360の中点が電気的に接続される。
フィルタコイル(コモンモードチョークコイル330A及びノーマルモードチョークコイル330B)は、インバータ320のN方向であって、送電装置300内のW方向寄りに配置されている。
共振キャパシタ340A,340Bは、フィルタコイルのE方向に配置されている。Yコンデンサ330E(キャパシタ330C,330D)及びターミナル374は、共振キャパシタ340A,340BのN方向に配置されている。ターミナル374には、Yコンデンサ330Eの中点が電気的に接続される。なお、端子台376には、図示しない送電コイル350が電気的に接続される。
電力線331P,331Nの一部及び電力線333P,333Nの一部を除く電力線331P〜333P,331N〜333Nの多くの部分は、フィルタコイルのW方向に配設されている。すなわち、送電装置300内を、フィルタコイルのW方向の領域(フィルタコイルに対する「第1の側」と称する。)と、フィルタコイルのE方向の領域(フィルタコイルに対する「第2の側」と称する。)とに分けた場合に、電力線331P〜333P,331N〜333Nの大部分は、フィルタコイルの第1の側に配設されている。
一方、Yコンデンサ360の中点が接続されるターミナル372、及びYコンデンサ330Eの中点が接続されるターミナル374は、フィルタコイルの第2の側に配設されている。そして、ノイズ帰還線334は、ターミナル372とターミナル374とを接続するところ、この実施の形態1に従う送電装置300では、ノイズ帰還線334は、ターミナル372,374が設けられている第2の側に配設されるのではなく、ターミナル372から、電力線が配設される第1の側を迂回して、ターミナル374まで配設される。ノイズ帰還線334をこのように配設することにより、電力線とノイズ帰還線334とによって形成されるループの面積(斜線領域380の面積)を小さくすることができる。
図8は、比較例として示される送電装置における各機器の配置構成を示す平面図である。図8を参照して、この比較例としての送電装置は、図7に示した本実施の形態1に従う送電装置300とノイズ帰還線334の配置が異なるだけであり、ノイズ帰還線334以外の各機器の配置は、送電装置300と同じである。
この送電装置では、ノイズ帰還線334は、ターミナル372,374が設けられているフィルタコイルの第2の側において、フィルタコイルの第1の側を迂回することなくターミナル372,374間を接続している。これにより、図7に示した送電装置300と比べて、ノイズ帰還線334の配線長は短くできるけれども、電力線とノイズ帰還線334とによって形成されるループの面積(斜線領域380の面積)が大きくなり、その結果、発生する電磁ノイズが大きくなる。
これに対して、図7に示した本実施の形態1に従う送電装置300では、電力線が配設されるフィルタコイルの第1の側を迂回するようにノイズ帰還線334を配設することにより、図8に示した比較例に対してループ面積を小さくすることができる。その結果、送電装置300における電磁ノイズを抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2は、実施の形態1と送電装置内の機器の配置が異なる。実施の形態2における送電装置の回路構成は、図2に示した送電装置300と同じである。
実施の形態2は、実施の形態1と送電装置内の機器の配置が異なる。実施の形態2における送電装置の回路構成は、図2に示した送電装置300と同じである。
図9は、実施の形態2に従う送電装置300Aにおける各機器の配置構成の一例を示す平面図である。なお、この図9でも、説明の関係上、送電コイル350は図示しておらず、実際には、各機器が配置される基板の上方(紙面手前側)に、金属板を介して送電コイル350が配置される。また、この図9でも、説明の便宜上、送電装置300Aにおいて方向N,S,E,Wを図示のように定義する。
図9とともに図2を参照して、送電装置300Aの筐体378は、N−S方向の長さよりもE−W方向の長さの方が長くなるように形成されている。フィルタコイル(コモンモードチョークコイル330A及びノーマルモードチョークコイル330B)は、送電装置300A内の略中央に配置されている。
そして、キャパシタ310、Yコンデンサ360、ターミナル372、及びインバータ320は、フィルタコイルのW方向に配設されている。一方、共振キャパシタ340A,340B、Yコンデンサ330E(キャパシタ330C,330D)、及びターミナル374は、フィルタコイルのE方向に配設されている。
電力線333P,333Nは、フィルタコイルのN方向(この実施の形態2において、フィルタコイルに対する「第1の側」と称する。これに対して、フィルタコイルのS方向を、フィルタコイルに対する「第2の側」と称する。)に配設されている。
この実施の形態2では、ノイズ帰還線334の一端が接続されるターミナル374は、フィルタコイルのE方向(この実施の形態2において、フィルタコイルに対する「第3の側」と称する。)に配設されており、ノイズ帰還線334の他端が接続されるターミナル372は、フィルタコイルのW方向(この実施の形態2において、フィルタコイルに対する「第4の側」と称する。)に配設されている。そして、ターミナル372とターミナル374とを接続するノイズ帰還線334は、電力線333P,333Nが配設されている第1の側に配設される。
この実施の形態2においても、電力線333P,333Nとノイズ帰還線334とがフィルタコイルに対して同じ第1の側に配置される。したがって、この実施の形態2によっても、電力線とノイズ帰還線334とによって形成されるループの面積(斜線領域380の面積)を小さくすることができる。その結果、送電装置300Aにおける電磁ノイズを抑制することができる。
[変形例]
上記の実施の形態1,2では、インバータ320の出力側(交流側)に設けられるYコンデンサ330E(キャパシタ330C,330D)の中点と、インバータ320の入力側(直流側)に設けられるYコンデンサ360の中点とをノイズ帰還線334によって接続するものとしたが、キャパシタ330Cとキャパシタ330Dとでノイズ帰還線を分けてもよい。
上記の実施の形態1,2では、インバータ320の出力側(交流側)に設けられるYコンデンサ330E(キャパシタ330C,330D)の中点と、インバータ320の入力側(直流側)に設けられるYコンデンサ360の中点とをノイズ帰還線334によって接続するものとしたが、キャパシタ330Cとキャパシタ330Dとでノイズ帰還線を分けてもよい。
図10は、この変形例に従う送電装置300Bの回路構成の一例を示す図である。図10を参照して、この送電装置300Bでは、キャパシタ330Cの一端は、電力線333Pに接続され、キャパシタ330Cの他端は、ノイズ帰還線334Aを通じてインバータ320の入力側の電力線362Pに接続される。
一方、キャパシタ330Dの一端は、電力線333Nに接続され、キャパシタ330Dの他端は、ノイズ帰還線334Bを通じてインバータ320の入力側の電力線362Nに接続される。
そして、特に図示しないが、ノイズ帰還線334A,334Bは、図7及び図9で説明したように、フィルタコイルに対して電力線と同じ側に配設される。これにより、この変形例によっても、電力線とノイズ帰還線334A,334Bとによって形成されるループの面積を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電力伝送システム、10 車両、100 電源、200 充電設備、210,430 ACフィルタ、212,216,330A コモンモードチョークコイル、214,330E,360 Yコンデンサ、218,378 筐体、220 PFC回路、222 整流部、224 昇圧部、230,310,330C,330D,450 キャパシタ、300,300A,300B 送電装置、320 インバータ、330 フィルタ回路、330B ノーマルモードチョークコイル、331P〜333P,331N〜333N,362P,362N 電力線、334,334A,334B ノイズ帰還線、335,340A,340B,420A,420B,431 共振キャパシタ、350 送電コイル、372,374 ターミナル、376 端子台、400 受電装置、410 受電コイル、440 整流回路、500 蓄電装置。
Claims (3)
- 電源から第1の電力線を通じて供給される電力を送電電力に変換するインバータと、
前記インバータから第2の電力線を通じて受ける前記送電電力を、受電装置の受電コイルへ非接触で送電するように構成された送電コイルと、
前記第2の電力線に設けられるフィルタコイルと、
前記フィルタコイルと前記送電コイルとの間において前記第2の電力線に接続される第1のYコンデンサと、
前記第1の電力線に接続される第2のYコンデンサとを備え、
前記第1のYコンデンサ及び前記第2のYコンデンサの各々は、グラウンドと非接続であり、さらに、
前記第1のYコンデンサの中点と前記第2のYコンデンサの中点とを接続するノイズ帰還線を備え、
前記第2の電力線は、前記フィルタコイルに対する第1の側と、前記フィルタコイルに対して前記第1の側とは反対側の第2の側とのうちの前記第1の側に配設され、
前記ノイズ帰還線は、前記第1の側と前記第2の側とのうちの前記第1の側に配設される、送電装置。 - 前記第1のYコンデンサの中点が接続される第1の端子と、
前記第2のYコンデンサの中点が接続される第2の端子とをさらに備え、
前記ノイズ帰還線は、前記第1の端子と前記第2の端子とを接続し、
前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記第2の側に配設され、
前記ノイズ帰還線は、前記第1の端子から前記フィルタコイルに対して前記第1の側を迂回して前記第2の端子まで配設されている、請求項1に記載の送電装置。 - 前記第1のYコンデンサの中点が接続される第1の端子と、
前記第2のYコンデンサの中点が接続される第2の端子とをさらに備え、
前記ノイズ帰還線は、前記第1の端子と前記第2の端子とを接続し、
前記第1の端子は、前記フィルタコイルに対する第3の側に配設され、
前記第2の端子は、前記フィルタコイルに対して前記第3の側とは反対側の第4の側に配設される、請求項1に記載の送電装置。
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JP2019020717A Pending JP2020129865A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 送電装置 |
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