JP2020126767A - 電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】出力可能電力を増加させるために蓄電装置を変更することなく、蓄電装置が温度に関わらず要求電力を負荷群に出力すること。【解決手段】補機電池ユニットは、高電圧系よりも低い低電圧系の補機負荷に電力を供給する補機電池と、補機電池の温度を上昇させる補機ヒータと、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて補機電池を充電し、補機ヒータのヒータスイッチを制御するECUとを備える。補機電池の出力可能電力は、SOCが所定値以下である場合、温度に関わらず補機負荷に応じた要求電力未満であり、SOCが所定値超である場合、温度がSOCによって変化する基準温度以上であれば要求電力以上である。ECUは、SOCが所定値以下である場合、所定値超になるまで補機電池を充電した後(S113,4)補機電池がSOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで補機ヒータによる昇温制御を実行する(S123,4)。【選択図】図2
Description
この開示は、電源システムに関し、特に、低電圧系の負荷群に電力を供給する蓄電装置の温度を上昇させる加熱装置を備える電源システムに関する。
従来、運転計画に従って車両を走行させるのに必要なエネルギと、電池の温度とに基づいて、蓄電装置としての電池の温度を上昇させる昇温制御の目標温度を変更する電源装置があった(たとえば、特許文献1参照)。すなわち、このような電源装置においては、要求電力と電池の温度とに基づいて電池を昇温する。
しかし、電池のSOC(State Of Charge)が非常に少ない所定値(たとえば10%)未満の領域において、電池の温度に関わらず、電池が要求電力未満の電力しか出力できない場合、SOCが所定値未満であれば、電池を昇温しても、電池の出力は要求電力に満たない。このため、車両を起動させるために必要な装置(たとえば、各部を制御するECU(Electronic Control Unit),セルモータなど)を動作させることできないと、車両を起動させることができない場合が生じる。
また、このような場合に、要求電力を出力するために電池の並列数を増加させたり、電池の容量を大きくしたりして、電池の出力可能電力を増加させると、電源システムのサイズが大きくなったり、電源システムの製造コストが上昇したりする。
この開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、出力可能電力を増加させるために蓄電装置を変更することなく、蓄電装置の温度に関わらず、蓄電装置が要求電力を負荷群に出力することが可能な電源システムを提供することである。
この開示に係る電源システムは、高電圧系よりも低い低電圧系の負荷群に電力を供給する蓄電装置と、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて蓄電装置を充電する充電装置と、蓄電装置の温度を上昇させる加熱装置と、充電装置と加熱装置とを制御する制御装置とを備える。蓄電装置の出力可能電力は、蓄電装置のSOCが所定値以下である場合、蓄電装置の温度に関わらず、負荷群に応じた要求電力未満であり、蓄電装置のSOCが所定値超である場合、蓄電装置の温度が、SOCによって変化する基準温度以上であれば、要求電力以上である。制御装置は、蓄電装置のSOCが所定値以下である場合、充電装置によってSOCが所定値超になるまで蓄電装置を充電した後、蓄電装置の温度が、SOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで加熱装置による蓄電装置の昇温制御を実行する。
この開示によれば、出力可能電力を増加させるために蓄電装置を変更することなく、蓄電装置の温度に関わらず、蓄電装置が要求電力を負荷群に出力することが可能な電源システムを提供することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この開示の実施の形態に従う補機電池ユニット10の全体構成を概略的に示す構成図である。図1を参照して、電動車両1は、モータの駆動力で走行可能な電気自動車である。電動車両1は、補機電池ユニット10と、補機負荷40と、補機ヒータ50と、ヒータスイッチ51と、高圧DC/DCコンバータ20と、高圧電池30とを含む。なお、図示していないが、電動車両1は、電動車両1を駆動するための高圧電池30の電力で動作するモータ等も含む。
補機電池ユニット10は、補機電池ECU100と、補機電池11と、温度センサ12と、電圧センサ13と、電流センサ14と、端子(a,a’)15A,15Bとを含む。
高圧電池30は、高電圧系の機器(主にモータ)に電力を供給する蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。高圧電池30は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池および全固体電池などの二次電池が用いられる。高圧電池30の電圧は、たとえば、200V程度である。なお、高圧電池30は、二次電池に限らず、直流電圧を生成できるものであればよく、たとえば、キャパシタなどであってもよい。
高圧DC/DCコンバータ20は、電動車両1の制御装置からの制御信号に従って、高電圧系の電圧を低電圧系の電圧に変換して高電圧系から低電圧系に電力を供給したり、低電圧系の電圧を高電圧系の電圧に変換して低電圧系から高電圧系に電力を供給したりする。なお、高電圧系から低電圧系への電力の供給のみが可能で、逆向きの低電圧系から高電圧系への電力の供給は不能であるように構成してもよい。
補機電池11は、低電圧系の複数の補機負荷40に電力を供給する蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。補機電池11としては、たとえば、リチウムイオン電池が用いられるが、ニッケル水素電池、全固体電池および鉛蓄電池などの二次電池が用いられるようにしてもよい。補機電池11の電圧は、たとえば、12V程度である。
温度センサ12は、補機電池11の温度を検出し、検出した温度を示す信号を補機電池ECU100に出力する。電圧センサ13は、補機電池11の電圧を検出し、検出した電圧を示す信号を補機電池ECU100に出力する。電流センサ14は、補機電池11からの電流を検出し、検出した電流を示す信号を補機電池ECU100に出力する。
補機電池ECU100は、各種制御を実行するCPU(不図示)と、記憶部120と、通信部130とを含む。補機電池ECU100には、補機電池ECU100のCPUによって所定のプログラムが実行されることで、電流特定部111と、温度特定部112と、電圧特定部113とが形成される。
記憶部120は、CPUで実行されるプログラムおよびプログラムで用いられるデータを記憶するROM(Read Only Memory)、ならびに、プログラムの実行のワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)を含む。
通信部130は、補機電池ECU100以外のECUなどの車載の装置と車載ネットワークを介して通信をする。
CPUは、各センサおよび機器からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、補機電池ユニット10が所望の状態となるように制御する。なお、CPUによって実行される各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、補機電池ECU100内の専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
電流特定部111は、電流センサ14からの信号から、補機電池11からの電流値、または、補機電池11への電流値を特定する。温度特定部112は、温度センサ12からの信号から、補機電池11の温度を特定する。電圧特定部113は、電圧センサ13からの信号から、補機電池11の電圧を特定する。
補機電池ECU100は、補機電池11への充電および補機電池11からの放電を制御する機能を有する。
端子15A,15Bは、補機電池ユニット10を低電圧系に接続するための端子である。補機電池ユニット10は、端子15A,15Bを介して、低電圧系の補機負荷40に電力を供給したり、高圧DC/DCコンバータ20からの電力を受けて補機電池11に充電したりする。
補機ヒータ50は、電力の供給を受けて熱を発生可能であり、補機電池11を加熱することが可能なように補機電池ユニット10に取付けられ、補機電池11から電力が供給されるように電気的に接続される。ヒータスイッチ51は、補機ヒータ50への電流を流すか流さないかを切替えるためのリレーであり、補機電池ユニット10のCPUからの制御信号に応じてオン状態(接点が閉じた閉成状態)およびオフ状態(接点が開いた開成状態)が切替えられ、オン状態であるときに補機ヒータ50に電力を供給ことが可能となり、オフ状態であるときに補機ヒータ50に電力を供給することが不能となる。
[従来の課題について]
補機電池11のSOC(State Of Charge)が非常に少ない所定値(たとえば10%)以下の領域において、補機電池11の温度に関わらず、補機電池11が要求電力未満の電力しか出力できない場合、SOCが所定値未満であれば、補機電池11を昇温しても、補機電池11の出力は要求電力に満たない。
補機電池11のSOC(State Of Charge)が非常に少ない所定値(たとえば10%)以下の領域において、補機電池11の温度に関わらず、補機電池11が要求電力未満の電力しか出力できない場合、SOCが所定値未満であれば、補機電池11を昇温しても、補機電池11の出力は要求電力に満たない。
このような場合に、要求電力を出力するために補機電池11の並列数を増加させたり、補機電池11の容量を大きくしたりして、補機電池11の出力可能電力を増加させると、補機電池ユニット10のサイズが大きくなったり、補機電池ユニット10の製造コストが上昇したりする。
[この実施の形態での制御について]
そこで、この開示に係る補機電池ユニット10は、高電圧系よりも低い低電圧系の補機負荷40に電力を供給する補機電池11と、補機電池11の温度を上昇させる補機ヒータ50と、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて補機電池11を充電するとともに補機ヒータ50のヒータスイッチ51を制御する補機電池ECU100とを備える。補機電池11の出力可能電力は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、補機電池11の温度に関わらず、補機負荷40に応じた要求電力未満であり、補機電池11のSOCが所定値超である場合、補機電池11の温度が、SOCによって変化する基準温度以上であれば、要求電力以上である。補機電池ECU100は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、SOCが所定値超になるまで補機電池11を充電した後、補機電池11の温度が、SOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで補機ヒータ50による補機電池11の昇温制御を実行する。
そこで、この開示に係る補機電池ユニット10は、高電圧系よりも低い低電圧系の補機負荷40に電力を供給する補機電池11と、補機電池11の温度を上昇させる補機ヒータ50と、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて補機電池11を充電するとともに補機ヒータ50のヒータスイッチ51を制御する補機電池ECU100とを備える。補機電池11の出力可能電力は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、補機電池11の温度に関わらず、補機負荷40に応じた要求電力未満であり、補機電池11のSOCが所定値超である場合、補機電池11の温度が、SOCによって変化する基準温度以上であれば、要求電力以上である。補機電池ECU100は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、SOCが所定値超になるまで補機電池11を充電した後、補機電池11の温度が、SOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで補機ヒータ50による補機電池11の昇温制御を実行する。
これにより、補機電池11の出力可能電力を増加させることなく、補機電池11の温度に関わらず、補機電池11が要求電力を補機負荷40に出力することができる。
以下、この実施の形態での制御について説明する。図2は、この実施の形態の補機電池昇温処理の流れを示すフローチャートである。この補機電池昇温処理は、補機電池ECU100によって実行される上位の処理から、所定の制御周期(たとえば、数十ミリ秒)ごとに呼出されて実行される。図2を参照して、補機電池ECU100は、電動車両1の車両システムが起動されたか否かを判断する(ステップS111)。電動車両1においては、パワースイッチがオン状態(閉成状態)とされることで車両システムが起動され、パワースイッチがオフ状態(開成状態)とされることで車両システムの動作が停止される。
車両システムが起動されていない(ステップS111でNO)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11のSOCを取得する(ステップS112)。SOCは、蓄電残量を示し、たとえば、満充電状態の蓄電量に対する現在の蓄電量の割合を0〜100%で表わしたものである。SOCの特定方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
次に、補機電池ECU100は、取得したSOCが所定値(この実施の形態においては、10%)以下であるか否かを判断する(ステップS113)。
図3は、この実施の形態の補機電池11の出力特性を示すテーブルである。図3を参照して、このテーブルにおいて、列見出しの値は補機電池11の温度を示し、行見出しの値は補機電池11のSOCを示し、セルの値は補機電池11の出力可能電力を示す。
図3のテーブルで示されるように、補機電池11の温度が高くなる程、補機電池11の出力可能電力が高くなり、補機電池11のSOCが高くなる程、補機電池11の出力可能電力が高くなっている。また、補機電池11のSOCが所定値(10%)以下である場合、補機電池11の温度に関わらず、出力可能電力は1800W未満である。補機電池11のSOCが所定値超である場合、補機電池11の温度が、SOCによって変化する基準温度(たとえば、図3のテーブルのハッチング部で示されるように、SOC=60%であれば基準温度は−10℃、SOC=20%であれば基準温度は15℃)以上であれば、出力可能電力は1800W以上である。
なお、この実施の形態において、補機負荷40の合計の必要電力は1800Wであることとする。つまり、補機電池11の選定において、補機電池11のSOCが或る値(たとえば、10%)超であり、補機電池11の温度が或る値(たとえば、SOCに応じた基準温度)以上であれば、補機負荷40の必要電力(1800W)を供給することができる補機電池11を選定するようにする。これにより、補機電池11として必要最小限の電力を出力可能なものを用いることが可能となる。その結果、補機電池11として、充電を開始するSOCよりも低いSOCから充電を終了するSOCよりも高いSOCまでの間のSOCにおいて必要電力を出力可能であったり、補機電池11を使用可能な全温度域で必要電力を出力可能であるような、出力可能電力が大きい電池を選定したり、サイズの大きい電池を選定したりする必要を無くすることができる。
図2に戻って、SOCが所定値以下である(ステップS113でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、高圧電池30から高圧DC/DCコンバータ20を介して補機電池11に充電を開始する(ステップS114)。なお、補機電池11を充電中であった場合は、補機電池ECU100は、補機電池11への充電を継続する。これにより、車両システムが起動されていないときに、補機電池11のSOCが所定値以下であるため、補機電池11の温度に関わらず、補機負荷40の要求電力を出力することができない場合、SOCを上昇させるために、補機電池11の充電が実行される。その後、補機電池ECU100は、実行する処理をこの補機電池昇温処理の呼出元の上位の処理に戻す。
SOCが所定値以下でない(ステップS113でNO)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の充電中であるか否かを判断する(ステップS115)。充電中である(ステップS115でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の充電を終了する(ステップS116)。これにより、車両システムが起動されていないときに、補機電池11への充電の結果、補機電池11のSOCが所定値超となった場合、補機電池11の充電が終了される。
補機電池11の充電中でない(ステップS115でNO)と判断した場合、および、ステップS116の後、補機電池ECU100は、温度特定部112の機能によって補機電池11の温度を取得し(ステップS121)、図3で説明したテーブルにおいて、ステップS112で取得したSOC、および、ステップS121で取得した温度に応じた出力可能電力の値を取得する(ステップS122)。たとえば、SOC=50%で温度が15℃であれば、図3のテーブルから、出力可能電力の値として2000Wを取得する。また、SOC=20%で温度が0℃であれば、図3のテーブルから、出力可能電力の値として1600Wを取得する。
次に、補機電池ECU100は、取得した出力可能電力の値が、補機負荷40の要求電力の値以上であるか否かを判断する(ステップS123)。出力可能電力の値が要求電力の値未満である(ステップS123でNO)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機ヒータ50のヒータをオン状態に制御して、補機電池11の昇温制御を開始する(ステップS124)。なお、補機電池11の昇温制御中であった場合は、補機電池ECU100は、補機電池11の昇温制御を継続する。これにより、補機電池11の温度が、補機電池11の現在のSOCに応じた出力可能電力が補機負荷40の要求電力に達する温度になるまで、昇温制御が継続される。その結果、昇温制御により補機電池11の出力を回復することができる。その後、補機電池ECU100は、実行する処理をこの補機電池昇温処理の呼出元の上位の処理に戻す。
一方、補機電池11の出力可能電力の値が補機負荷40の要求電力の値以上である(ステップS123でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の昇温制御中であるか否か、つまり、補機ヒータ50のヒータスイッチ51をオン状態としているか否かを判断する(ステップS125)。補機電池11の昇温制御中でない、つまり、ヒータスイッチ51をオフ状態としている(ステップS125でNO)と判断した場合、補機電池ECU100は、実行する処理をこの補機電池昇温処理の呼出元の上位の処理に戻す。
一方、補機電池11の昇温制御中である、つまり、ヒータスイッチ51をオン状態としている(ステップS125でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の昇温制御を終了し(ステップS126)、実行する処理をこの補機電池昇温処理の呼出元の上位の処理に戻す。これにより、補機電池11の現在のSOCに応じた出力可能電力が、補機負荷40の要求電力に達する温度となったので、補機電池11の昇温制御中であれば、昇温制御が停止される。その結果、昇温制御のための必要以上の無駄なエネルギーロスを回避することができる。
また、車両システムが起動された(ステップS111でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の充電中であるか否かを判断する(ステップS131)。充電中である(ステップS131でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の充電を終了する(ステップS132)。これにより、車両システムが起動されていないときの補機電池11の充電の制御は終了するが、車両システムの起動後には、補機電池11のSOCに応じてオルタネータなどにより、別途、充電が実行される。
補機電池11の充電中でない(ステップS131でNO)と判断した場合、および、ステップS132の後、補機電池ECU100は、補機電池11の昇温制御中であるか否か、つまり、補機ヒータ50のヒータスイッチ51をオン状態としているか否かを判断する(ステップS133)。
補機電池11の昇温制御中である、つまり、ヒータスイッチ51をオン状態としている(ステップS133でYES)と判断した場合、補機電池ECU100は、補機電池11の昇温制御を終了する(ステップS134)。これにより、車両システムが起動されていないときの補機電池11の昇温制御は終了するが、車両システムの起動後には、補機電池11の温度に応じて、別途、補機電池11の昇温制御が実行される。
補機電池11の昇温制御中でない、つまり、ヒータスイッチ51をオフ状態としている(ステップS133でNO)と判断した場合、および、ステップS134の後、補機電池ECU100は、実行する処理をこの補機電池昇温処理の呼出元の上位の処理に戻す。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、電動車両1が電気自動車であることとした。しかし、この実施の形態における電動車両1は、高圧電池30と補機電池11とを備える車両であれば、電気自動車に限定されず、ハイブリッド車であってもよし、プラグインハイブリッド車であってもよいし、燃料電池自動車であってもよい。また、この実施の形態における車両が、電動車両1ではなく、エンジンで駆動され、高電圧系として48Vの機器を備えるとともに、低電圧系として12Vの補機を備える48Vシステムの車両であってもよい。この実施の形態における車両が、48Vシステムの車両にモータを加えた車両であってもよい。
(1) 前述した実施の形態においては、電動車両1が電気自動車であることとした。しかし、この実施の形態における電動車両1は、高圧電池30と補機電池11とを備える車両であれば、電気自動車に限定されず、ハイブリッド車であってもよし、プラグインハイブリッド車であってもよいし、燃料電池自動車であってもよい。また、この実施の形態における車両が、電動車両1ではなく、エンジンで駆動され、高電圧系として48Vの機器を備えるとともに、低電圧系として12Vの補機を備える48Vシステムの車両であってもよい。この実施の形態における車両が、48Vシステムの車両にモータを加えた車両であってもよい。
(2) 前述した実施の形態を、補機電池ユニット10の開示、または、補機電池ユニット10を備える電動車両1の開示と捉えることができる。また、補機電池ユニット10の補機電池ECU100のような制御装置の開示、制御装置による制御方法または制御装置によって実行される制御プログラムの開示として捉えることができる。
(3) 前述した実施の形態においては、補機ヒータ50は、補機電池11から電力が供給されるように電気的に接続され、補機電池11の電力(つまり、低電圧系の電力)で動作するようにした。しかし、これに限定されず、補機ヒータ50は、高圧電池30から電力が供給されるように電気的に接続されるようにして、高圧電池30の電力(つまり、高電圧系の電力)で動作するようにしてもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、高圧電池30から高圧DC/DCコンバータ20を介して補機電池11に電力を供給するようにした。しかし、これに限定されず、補機電池11に電力を供給するのは、他の装置であってもよい。たとえば、電動車両1がオルタネータを備えるようにした場合、オルタネータから補機電池11に電力を供給するようにしてもよい。
また、電動車両1が電気自動車およびプラグインハイブリッド車のように外部電源により高圧電池30を充電するシステムを有する場合、外部電源から高圧電池30への充電中に高圧DC/DCコンバータ20を経由して外部電源の電力を活用して補機ヒータ50へ電力を供給し、補機電池11の昇温制御を実行するようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、図3で示したように、補機電池11のSOCが所定値(たとえば10%)以下である場合、補機電池11の温度に関わらず、補機電池11の出力可能電力が補機負荷40の要求電力未満であることとした。しかし、これに限定されず、補機電池11のSOCに関わらず、SOCに応じた基準温度以上であれば、補機電池11の出力可能電力が補機負荷40の要求電力以上であるようにしてもよい。この場合、図2の補機電池昇温処理から、ステップS113からステップS116、および、ステップS131からステップS132を除いた処理を実行する。
(6) 前述した実施の形態においては、補機電池11を昇温させるために補機ヒータ50を設けるようにした。しかし、これに限定されず、補機電池11を昇温させるヒータを、補機電池11と高圧電池30とで共用するようにしてもよい。この場合、ヒータが高圧電池30を昇温させる余熱で補機電池11を昇温させるようにしてもよい。補機電池11と高圧電池30とで同じ種類の電池を採用した場合、補機電池11の出力可能電力が低下する温度領域では、高圧電池30の出力可能電力も低下することが考えられる。このため、ヒータを共用化することで、車両の構成を簡素化することができ、製造コストを削減することができる。また、補機電池11と高圧電池30とでヒータを個別に設ける場合であっても、制御を共用化したり、同じユニット内に両者を設けたりすることによって、車両の構成を簡素化することができ、製造コストを削減することができる。
[効果]
図1で示したように、補機電池ユニット10は、高電圧系よりも低い低電圧系の補機負荷40に電力を供給する補機電池11と、補機電池11の温度を上昇させる補機ヒータ50と、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて補機電池11を充電するとともに補機ヒータ50のヒータスイッチ51を制御する補機電池ECU100とを備える。
図1で示したように、補機電池ユニット10は、高電圧系よりも低い低電圧系の補機負荷40に電力を供給する補機電池11と、補機電池11の温度を上昇させる補機ヒータ50と、高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて補機電池11を充電するとともに補機ヒータ50のヒータスイッチ51を制御する補機電池ECU100とを備える。
図3で示したように、補機電池11の出力可能電力は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、補機電池11の温度に関わらず、補機負荷40に応じた要求電力未満であり、補機電池11のSOCが所定値超である場合、補機電池11の温度が、SOCによって変化する基準温度以上であれば、要求電力以上である。
図2で示したように、補機電池ECU100は、補機電池11のSOCが所定値以下である場合、ステップS113,ステップS114で示したように、SOCが所定値超になるまで補機電池11を充電した後、ステップS123,ステップS124で示したように、補機電池11の温度が、SOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで補機ヒータ50による補機電池11の昇温制御を実行する。
これにより、補機電池11の出力可能電力を増加させることなく、補機電池11の温度に関わらず、補機電池11が要求電力を補機負荷40に出力することができる。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電動車両、10 補機電池ユニット、11 補機電池、12 温度センサ、13 電圧センサ、14 電流センサ、15A,15B 端子、20 高圧DC/DCコンバータ、30 高圧電池、40 補機負荷、50 補機ヒータ、51 ヒータスイッチ、100 補機電池ECU、111 電流特定部、112 温度特定部、113 電圧特定部、120 記憶部、130 通信部。
Claims (1)
- 高電圧系よりも低い低電圧系の負荷群に電力を供給する蓄電装置と、
高電圧系の電力を変換した低電圧系の電力を用いて前記蓄電装置を充電する充電装置と、
前記蓄電装置の温度を上昇させる加熱装置と、
前記充電装置と前記加熱装置とを制御する制御装置とを備え、
前記蓄電装置の出力可能電力は、
前記蓄電装置のSOCが所定値以下である場合、前記蓄電装置の温度に関わらず、前記負荷群に応じた要求電力未満であり、
前記蓄電装置のSOCが前記所定値超である場合、前記蓄電装置の温度が、SOCによって変化する基準温度以上であれば、前記要求電力以上であり、
前記制御装置は、
前記蓄電装置のSOCが前記所定値以下である場合、前記充電装置によってSOCが前記所定値超になるまで前記蓄電装置を充電した後、前記蓄電装置の温度が、SOCに応じた基準温度未満であれば、当該基準温度以上となるまで前記加熱装置による前記蓄電装置の昇温制御を実行する、電源システム。
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