JP2020125068A - グローブボックス - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1に係るグローブボックスについて説明する。本実施形態に係るグローブボックスは、車両の車室内のインストルメントパネルに設けられるグローブボックスである。ここで、図中に示す前後左右及び上下は、グローブボックスを備える車両の前後左右及び上下に対応している。
車室内のインストルメントパネル2には、図1に示すように、助手席(図示省略)に対向する部位に略角形の開口部2hが形成されており、この開口部2hの位置にグローブボックス10が取付けられている。グローブボックス10は、図2に示すように、上部が開放されたボックス本体部13と、ボックス本体部13の後側を塞ぐように、そのボックス本体部13に取付けられたドア部20とを備えている。グローブボックス10のドア部20は、インストルメントパネル2の開口部2hを塞げるサイズで略角形に形成されている。そして、ドア部20の下辺部がヒンジ機構16によってインストルメントパネル2の開口部2hの下辺部2xに取付けられている。ヒンジ機構16は、ヒンジピン16pが開口部2h等の下辺部2xに沿って横方向に延びるように位置決めされている。
グローブボックス10のドア部20は、図2〜図4に示すように、インストルメントパネル2の意匠面を構成するアウタパネル22と、アウタパネル22に対して裏側から合わせられるインナパネル30とを備えている。そして、ドア部20のインナパネル30が、図4等に示すように、ボックス本体部13の後壁部を構成している。ここで、グローブボックス10のボックス本体部13、及びドア部20を構成するアウタパネル22とインナパネル30とは、樹脂の射出成形品である。
板状リブ31は、インナパネル30の内壁面30eから突出して左右方向に延びる板塀状に形成されており、その板状リブ31の突出寸法が左右方向で等しくなるように設定されている。そして、板状リブ31の突出寸法は、図7、図8に示すように、インナパネル30の内壁面30eからアウタパネル22の内壁面22eまでの間隙寸法Hに等しくなるように設定されている。このため、アウタパネル22に対してインナパネル30が合わせられた状態で、図8に示すように、板状リブ31の突出端がアウタパネル22の内壁面22eに接触するようになる。
六角筒形リブ33は、インナパネル30の内壁面30eから突出して隣り合う板状リブ31をつなぐ六角筒状に形成されている。六角筒形リブ33の突出端部は、図7に示すように、六角形の二つの頂点部33t、及びその近傍(以下、頂点部33tという)が頂点部33t以外の突出端部(以下、突出辺部33m)より高くなるように形成されている。そして、六角筒形リブ33の頂点部33tの突出寸法が、図7、図8に示すように、インナパネル30の内壁面30eからアウタパネル22の内壁面22eまでの間隙寸法Hに等しくなるように設定されている。
連結リブ34は、図7に示すように、インナパネル30の内壁面30eから突出して左右方向に延びる板塀状に形成されており、左右方向に並んだ六角筒形リブ33の六角形の頂点部分をつないでいる。連結リブ34の突出寸法は、インナパネル30の内壁面30eからアウタパネル22の内壁面22eまでの間隙寸法Hよりも小さく、六角筒形リブ33の突出辺部33mの突出寸法に等しくなるように設定されている。このため、アウタパネル22に対してインナパネル30が合わせられた状態で、図8に示すように、連結リブ34の突出端はアウタパネル22の内壁面22eに非接触となる。
グローブボックス10のドア部20を組立てる際は、樹脂の射出成形品であるインナパネル30とアウタパネル22とを、図2等に示すように、前後から合わせて振動溶着機(図示省略)にセットする。この状態で、振動溶着機によりインナパネル30とアウタパネル22とを左右方向に相対的に振動させることで、互いの接触部分が摩擦熱により溶着される。即ち、アウタパネル22に対してインナパネル30が前後から合わせられると、インナパネル30の内壁面30eの周縁とアウタパネル22の内壁面30eの周縁とが接触する。また、図8に示すように、インナパネル30の内壁面30eに形成された板状リブ31の突出端と、六角筒形リブ33の頂点部33tとがアウタパネル22の内壁面22eに接触する。
車両のインストルメントパネル2が本発明の内装部材に相当する。また、六角筒形リブ33が本発明の多角形状リブに相当し、六角筒形リブ33の頂点部33tが多角形状リブの突出端における多角形の頂点部分に相当する。
本実施形態に係るグローブボックス10によると、ドア部20のインナパネル30の内壁面30eには左右方向に延びる複数本の板状リブ31が上下方向に平行に並んで形成されており、それらの板状リブ31の突出端がアウタパネル22の内壁面22eに接合されている。このため、ドア部20のインナパネル30とアウタパネル22と内壁面30e,22eは、互いの周縁が接合されているだけではなく、複数本の板状リブ31を介して接合されている。さらに、板状リブ31の間に六角筒形リブ33(多角形状リブ)が板状リブにつながった状態で形成されている。即ち、複数の板状リブが多角形状リブによって支えられている。このため、グローブボックスのドア部の強度を効率的に向上させることができる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、多角形状リブの一例として六角筒形リブ33を例示した。しかし、例えば、四角筒形リブを上下の板状リブ31の間で斜め45°に配置し、四角の二つの頂点部を上下の板状リブ31の中間位置に設ける構成でも可能である。また、本実施形態では、上下の板状リブ31の中間位置に設けられた六角筒形リブ33の六角形の頂点部分を連結リブ34でつなぐ例を示したが、前記連結リブ34を省略することも可能である。さらに、六角筒形リブ33の頂点部33tをアウタパネル22の内壁面22eに溶着する例を示したが、六角筒形リブ33の頂点部33tとアウタパネル22の内壁面22eとを非接触にすることも可能である。
10・・・グローブボックス
13・・・ボックス本体部
20・・・ドア部
22・・・アウタパネル
22e・・内壁面
30・・・インナパネル
30e・・内壁面
31・・・板状リブ
33・・・六角筒形リブ(多角形状リブ)
33t・・頂点部(突出端における多角形の頂点部分)
33m・・突出辺部
34・・・連結リブ
Claims (7)
- 車室内の内装部材に設けられており、ボックス本体部と、そのボックス本体部に取付けられて、前記内装部材の意匠面を構成するドア部とを備えるグローブボックスであって、
前記ドア部は、インナパネルの内壁面とアウタパネルの内壁面とを互いの周縁で接合させることにより中空状に構成されており、
前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方の内壁面には、一方向に延びる複数本の塀状の板状リブが互いに向かい合って並んだ状態で形成されて、隣り合う前記板状リブの間に多角形状リブが前記板状リブとつながって形成されており、
前記板状リブの突出端が前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか他方の内壁面に接合されているグローブボックス。 - 請求項1に記載されたグローブボックスであって、
前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方の内壁面において、隣り合う前記板状リブの間に形成された多角形状リブの突出端における多角形の頂点部分が前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか他方の内壁面に接合されているグローブボックス。 - 請求項2に記載されたグローブボックスであって、
前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方の内壁面において、隣り合う前記板状リブの間に形成された多角形状リブの突出端における多角形の頂点部分以外は、前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか他方の内壁面に非接触であるグローブボックス。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたグローブボックスであって、
前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方の内壁面において、隣り合う前記板状リブの間に形成された前記多角形状リブは、前記一方の内壁面側より突出端側が薄肉となるように構成されているグローブボックス。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたグローブボックスであって、
前記多角形状リブは、六角筒形状に形成されているグローブボックス。 - 請求項5に記載されたグローブボックスであって、
隣り合う板状リブの間に複数の多角形状リブが前記板状リブに沿って並んで形成されており、
隣り合う多角形状リブの頂点部分が連結リブによりつながっているグローブボックス。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたグローブボックスであって、
前記板状リブと前記多角形状リブとは、前記ドア部のインナパネルの内壁面に形成されているグローブボックス。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
US20240190375A1 (en) * | 2022-12-13 | 2024-06-13 | Subaru Corporation | Panel member in front of vehicle seat |
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- 2019-02-06 JP JP2019019534A patent/JP7151522B2/ja active Active
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