JP2020115410A - 電極用合剤の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体の分散性を向上できる電極用合剤の製造方法を提供すること。【解決手段】バインダ溶液16に粉体混合物13を複数回に分けて投入して混練する混練工程では、粉体混合物13の1回当たりの投入量を、当該粉体混合物13の全量の1/3以下であり、かつ粉体混合物13を投入した後の原材料Rの粘度のピーク値が500Pa・s〜1000Pa・sの高粘度範囲に入る量とする。また、混練工程において、2回目以降の粉体混合物13の投入を、原材料Rの粘度がピーク値から低下して閾値に到達した時点に行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電極用合剤の製造方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。これらの二次電池は、正極及び負極の電極を備える。電極は、集電体の表面に、活物質を含むペースト状又はスラリー状の電極用合剤を塗布して形成される活物質層を備える。
上記電極用合剤は、活物質、導電材、バインダ及び溶媒を含む原材料を混練装置で混練し、活物質、導電材及びバインダを溶媒に均一に分散させることで製造される。混練装置によって原材料を混練する方法においては、活物質や導電材といった粉体を溶媒に均一に分散させることを目的として、溶媒に対し、投入する粉体の全量を一度に投入するのではなく複数回に分けて投入しながら混練する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−189331号公報
ところが、溶媒に対し、粉体を複数回に分けて投入しても、原材料の混練の最中に粉体の凝集物が生成されてしまい、電極用合剤における粉体の分散性が低下してしまう虞がある。
本発明の目的は、粉体の分散性を向上できる電極用合剤の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極用合剤の製造方法は、溶媒、活物質、導電材及びバインダを含む原材料を混練装置の撹拌槽内で撹拌用羽根によって攪拌することで混練して前記溶媒に前記活物質、前記導電材、及び前記バインダを分散させた電極用合剤を製造する電極用合剤の製造方法であって、前記溶媒に前記バインダを分散させたバインダ溶液の全量を収容した前記撹拌槽内に、粉体である前記活物質及び前記導電材を成分とする粉体混合物を複数回に分けて投入して前記バインダ溶液と前記粉体混合物とを混練する混練工程を有し、前記混練工程では、前記粉体混合物の1回分の投入量を、前記粉体混合物の全量の1/3以下であり、かつ1回分の粉体混合物を投入した後の前記原材料の粘度のピーク値が500Pa・s〜1000Pa・sの高粘度範囲に入る量とするとともに、2回目以降の粉体混合物の投入を、直前の前記粉体混合物の投入後の前記粘度が前記ピーク値から低下して閾値に到達した時点に行うことを要旨とする。
これによれば、混練工程において、粉体混合物の全量を一度に投入して混練する場合のように、投入後の原材料の粘度が高くなりすぎることを規制し、混練装置に掛かる負荷を軽減できる。そして、少なくとも3回に分けて粉体混合物を投入するときの1回分の投入量を調整することで、粉体混合物投入後の原材料の粘度が上昇しても、粘度が最も高いとき、すなわち粘度がピーク値に達したときであっても、高粘度範囲で原材料を混練することができる。その結果、少なくとも3回は、粘度が急上昇する状態、つまり粉体の凝集物が生成されている状態の原材料に対して、大きなせん断力を加え、凝集物を破砕できる。また、2回目以降の粉体混合物の投入を、原材料の粘度が、ピーク値から閾値にまで下がったときに行う。このため、凝集物が生じている粘度の高いときに粉体混合物が投入されることを無くし、原材料の粘度が高粘度範囲を超えることを無くすことができる結果、高粘度範囲内での原材料の混練を効率良く行うことができる。
また、電極用合剤の製造方法について、前記混練装置は、前記撹拌用羽根を駆動させるモータを備え、前記原材料の粘度の上昇に伴い前記モータに流す電流値を大きくするとともに、前記原材料の粘度の低下に伴い前記モータに流す電流値を小さくするように、前記粘度に応じて前記モータに流す電流値が対応付けられており、前記粘度は、前記モータに流す電流値によって把握されてもよい。
これによれば、モータに流す電流値を監視することで、原材料の粘度を容易に把握できる。
本発明によれば、粉体の分散性を向上できる。
実施形態の混練装置の概略図。 電極用合剤の製造における時間経過と粘度の関係を示すグラフ。 混練工程で制御部が行う処理を示すフローチャート。 ブロックを示す平面図。 (a)はスクレーパを移動させる前を示す模式図、(b)はスクレーパを移動させた後を示す模式図。 試験結果を示す表。
以下、電極用合剤の製造方法を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
電極用合剤は、二次電池であるリチウムイオン二次電池に用いられる正極及び負極の電極を製造するための材料である。電極は、金属箔等の集電体の両面に活物質層を有するものであり、電極用合剤は、集電体に塗布されて前述の活物質層を形成するものである。電極用合剤は、活物質、バインダ、導電材及び溶媒としての有機溶剤を少なくとも含み、必要に応じて増粘剤が添加されて製造される。
電極用合剤を製造するための混練装置について説明する。
図1に示すように、混練装置11は、攪拌器12と、第1原料投入装置14と、第1電磁バルブ14bと、第2原料投入装置15と、第2電磁バルブ15bと、制御部30と、を備える。攪拌器12は、活物質、バインダ、導電材及び溶媒を含む原材料Rを収容する撹拌槽21と、撹拌槽21の内部で原材料Rを撹拌する撹拌用羽根22と、撹拌用羽根22を駆動させるモータMとを有している。
撹拌用羽根22は、シャフト23と、シャフト23の第1端部23aに設けられる攪拌部24と、を備える。シャフト23の第2端部23bには、モータMが設けられており、モータMの駆動によって撹拌用羽根22は撹拌槽21内で回転する。そして、攪拌器12は、撹拌槽21の内部で撹拌用羽根22により原材料Rを撹拌しており、原材料Rを攪拌することで原材料Rが混練される。撹拌用羽根22の回転速度は、モータMに流す電流量によって制御できる。
第1原料投入装置14は、粉体としての活物質及び導電材を成分とする粉体混合物13を攪拌器12の撹拌槽21に投入する。第1原料投入装置14は、粉体混合物13の収容部14cと、収容部14cから粉体混合物13を撹拌槽21に投入するための第1配管14aと、第1配管14aを開閉する第1電磁バルブ14bとを備える。
第2原料投入装置15は、バインダ及び溶媒を成分とするバインダ溶液16を攪拌器12の撹拌槽21に投入する。第2原料投入装置15は、バインダ溶液16の収容部15cと、収容部15cからバインダ溶液16を撹拌槽21に投入するための第2配管15aと、第2配管15aを開閉する第2電磁バルブ15bとを備える。
制御部30にはモータMが信号接続されている。制御部30は、モータMに流す電流値を制御するとともに、モータMに流す電流値を取得する。制御部30は、撹拌用羽根22の回転速度を把握し、電流値を制御することで撹拌用羽根22を一定の回転速度で回転させる。制御部30は、撹拌用羽根22を一定の回転速度で回転させるため、原材料Rの粘度が高くなるほどモータMに流す電流値を大きくし、原材料Rの粘度が低くなるほど、モータMに流す電流値を小さくする。このため、モータMに流す電流値と粘度とが対応付けられている。よって、制御部30は、モータMに流す電流値を取得することで、原材料Rの粘度を把握することができるとも言える。
また、制御部30は、第1電磁バルブ14b及び第2電磁バルブ15bと信号接続されている。そして、制御部30によって第1電磁バルブ14bの開閉を制御することにより、第1原料投入装置14から攪拌器12への粉体混合物13の投入量を制御できる。また、制御部30によって第2電磁バルブ15bの開閉を制御することにより、第2原料投入装置15から攪拌器12へのバインダ溶液16への投入量を制御できる。
次に、混練装置11を用いた電極用合剤の製造方法について説明する。
電極用合剤の製造方法は、バインダ溶液16を製造するバインダ溶液製造工程S1と、粉体混合物13を製造する粉体混合物製造工程S2と、混練装置11を用い、バインダ溶液16に粉体混合物13の全量を複数回に分けて投入するとともに、原材料Rを混練する混練工程S3と、を有する。
バインダ溶液製造工程S1は、電極用合剤の製造に用いられる溶媒に対し、バインダを加えてバインダ溶液16を製造する工程である。バインダ溶液製造工程S1では、製造される電極用合剤に必要な溶媒及びバインダの全量が用いられる。製造されたバインダ溶液16は第2原料投入装置15の収容部15cに供給される。なお、バインダ溶液16には、必要に応じて増粘剤を添加してもよい。
粉体混合物製造工程S2は、電極用合剤の製造に用いられる活物質及び導電材を混合し、分散させて粉体混合物13を製造する工程である。粉体混合物製造工程S2では、製造される電極用合剤に必要な活物質及び導電材の全量が用いられる。製造された粉体混合物13は第1原料投入装置14の収容部14cに供給される。
なお、バインダ溶液製造工程S1と粉体混合物製造工程S2は同時に行ってもよいし、バインダ溶液製造工程S1及び粉体混合物製造工程S2のいずれか一方の工程を行った後、他方の工程を行ってもよい。
混練工程S3は、混練装置11を用いて行われ、攪拌器12に投入されたバインダ溶液16の全量に対し、粉体混合物13の全量のうちの1/3以下を複数回に分けて投入する工程である。よって、混練工程S3は、粉体混合物13の全量を3回以上に分けて投入する工程である。本実施形態では、図2に示すように、粉体混合物13を投入時点t1〜t7の7回に分けて投入する。なお、7回分に小分けされた粉体混合物13において、1回分の投入量を小分投入量と記載する。小分投入量は、7回全て同じである。
小分投入量は、バインダ溶液16に1回分の粉体混合物13を投入した後の混練時、原材料Rの粘度に生じるピーク値が500Pa・s〜1000Pa・sの高粘度範囲Hに入る投入量に設定される。原材料Rの粘度のピーク値が高粘度範囲Hに位置するように高粘度範囲Hでの混練、所謂、固練りが行われると、粘度のピークが立ったときでも原材料Rに大きなせん断力を加えることができ、原材料R中の凝集物を破砕できる。
せん断力は、以下の式1によって算出される。
せん断力=(粘度×回転速度)÷クリアランス…式1
粘度は、原材料Rの粘度であり、回転速度は撹拌用羽根22の回転速度である。また、クリアランスは、撹拌用羽根22の攪拌部24と撹拌槽21との間に形成されるクリアランスの大きさである。上記したように、制御部30によって撹拌用羽根22の回転速度が一定となるようにモータMが制御されるため、式1において、回転速度は一定である。また、クリアランスは、ほぼ一定で大きく変動しない。したがって、原材料Rの粘度が高いほど、原材料Rに加えられるせん断力は大きくなる。
原材料Rの粘度は、原材料Rにおける粉体の量や、溶媒の量によって変動する。したがって、混練工程S3における小分投入量は、1回分の粉体混合物13を投入した後、原材料Rの粘度のピーク値が高粘度範囲Hに存在するように、粉体及び溶媒の量を調節することで調整される。
1回分の粉体混合物13を撹拌槽21に投入し、粉体混合物13とバインダ溶液16を混合した原材料Rの混練を行うと、図2に示すように、原材料Rの粘度が急激に上昇し、ピークが立った後、低下する時間帯が存在する。粘度が急激に上昇したときのピーク値も上記した高粘度範囲Hに入る。
原材料Rの粘度が急激に上昇し、ピークが立った後は、粘度は急激に低下する。粘度が低下することは、原材料Rにおいて、凝集物等が存在しなくなり、粉体が均一に分散されたことを示す。したがって、混練工程S3では、2回目以降の粉体混合物13の投入は、投入直前の原材料Rの粘度がピーク値に達してから閾値まで低下した時点に行う。
2回目以降の粉体混合物13を投入する時点を決める閾値は、ピーク値の粘度の5%の粘度に設定される。発明者らは、ピーク値の5%以下の粘度にまで原材料Rの粘度が低下すれば、粉体混合物13が原材料Rにほぼ均一に分散されることを実験により明らかにしている。したがって、小分けした粉体混合物13を投入する時点を決める閾値は、ピーク値の粘度の5%の粘度に設定される。
また、上記したように、撹拌用羽根22を一定の回転速度で回転させる場合、粘度に応じてモータMに流す電流値が対応付けられているため、制御部30は、モータMに流す電流値を取得することで、原材料Rの粘度を把握できる。よって、制御部30は、モータMに流す電流値が閾値に達した時点、すなわち、原材料Rの粘度が閾値に達した時点で第1電磁バルブ14bを開弁させ、第1原料投入装置14から撹拌槽21に1回分の粉体混合物13を投入させる。なお、第1電磁バルブ14bの開弁時間を調節することにより、設定された小分投入量を撹拌槽21に投入できる。
また、閾値は、粉体混合物13の投入回毎に設定される。これは、粉体混合物13の投入回数が増える度に、投入された粉体混合物13の合計量が多くなり、原材料Rの粘度も上昇し、かつ発生するピーク値も高くなるためである。そして、発生するピーク値に応じた閾値が実験によって求められ、予め設定されている。
図2に示すように、時点t1で粉体混合物13を投入した後と、時点t2で粉体混合物13を投入した後、つまり粉体混合物13の投入回数が2回目までは、粘度のピーク値が高粘度範囲Hに存在はするが、混練中の粘度が高粘度範囲Hに入らない時間帯もある。しかし、粉体混合物13投入の3回目以降は、原材料Rの粘度は高粘度範囲Hに常に存在するようになり、3回目以降は、原材料Rに対して大きなせん断力を常に加えながら混練できる。そして、粉体混合物13の投入の度に原材料Rの粘度は上昇しつつも、投入直後には、高粘度範囲Hでせん断力を加えて混練が行われる。このため、粉体混合物13の投入回数が増える度に、原材料Rの粘度の立ち上がり幅が小さくなっていき、原材料Rの分散性が徐々に高まっていく。その結果、粉体混合物13の全量が投入された後は、原材料R中に凝集物が存在することが抑制され、粉体がほぼ均一に分散された状態になる。
次に、電極用合剤の製造方法を作用とともに説明する。
バインダ溶液製造工程S1により、バインダ溶液16が製造され、製造されたバインダ溶液16は第2原料投入装置15に供給される。また、粉体混合物製造工程S2により、粉体混合物13が製造され、製造された粉体混合物13は第1原料投入装置14に供給される。
混練工程S3において、まず、制御部30は、モータMを駆動させ、撹拌槽21内で撹拌用羽根22を一定の回転速度で回転させる。さらに、図3に示すように、制御部30は、第2電磁バルブ15bを開弁させ、第2原料投入装置15から撹拌槽21にバインダ溶液16の全量を投入させる(ステップS11)。
次に、制御部30は、第1電磁バルブ14bを開弁させ、第1原料投入装置14から撹拌槽21の粉体混合物13の全量のうちの1回分の小分投入量を投入させる(ステップS12)。このとき、制御部30は、1回分の粉体混合物13が撹拌槽21に投入されるように、第1電磁バルブ14bの開弁時間を制御する。また、制御部30は、第1電磁バルブ14bを開弁させた回数を記憶する。そして、粉体混合物13が投入されると、撹拌槽21内でバインダ溶液16に1回分の粉体混合物13が投入される。すると、原材料Rが撹拌用羽根22によって攪拌され、原材料Rが混練される。
バインダ溶液16に対し粉体混合物13が投入された直後は、バインダ溶液16に対し粉体は不均一に分散されているが、粉体が徐々に分散されていく。そして、混練の最中に、原材料Rの粘度が急激に上昇しピークが立つが、ピーク値が高粘度範囲Hに存在するように、小分投入量が調整されている。このため、原材料Rは、少なくともピーク値が出た時点では高粘度範囲Hにおいて大きなせん断力が加えられながら混練が行われる。すると、原材料Rの粘度は、ピーク値に達した後は、急激に低下していく。
制御部30は、モータMに流した電流値を取得し、取得した電流値から原材料Rの粘度が、投入回数に応じて設定された閾値に到達したか否かを判定する(ステップS13)。原材料Rの粘度が閾値に到達していない場合、すなわちステップS13においてNOの場合、制御部30はステップS13の処理を繰り返す。
一方、原材料Rの粘度が閾値に到達した場合、すなわちステップS13においてYESの場合、制御部30は、投入された粉体混合物13の量が、粉体混合物13の全量に到達したか否かを判定する(ステップS14)。本実施形態では、制御部30は、粉体混合物13の投入回数が、全量を投入したときの回数(7回)か否かを判定する。粉体混合物13の投入回数が全量に応じた回数に到達した場合、すなわち投入された粉体混合物13の量が、粉体混合物13の全量に到達した場合、制御部30は処理を終了する。
一方、投入された粉体混合物13の量が、投入する粉体混合物13の全量に到達していない場合、すなわち、ステップS14でNOの場合、制御部30はステップS12に移行し、粉体混合物13の投入を繰り返す。
粉体混合物13の投入回数が増える度に、原材料Rの粘度が上昇するが、いずれの投入回の後にも、原材料Rの粘度のピーク値が高粘度範囲Hに入るように小分投入量を調整している。このため、粉体混合物13の投入後には、高粘度範囲Hでの混練が行われ、原材料Rに粉体の凝集物が発生しても、固練りによって破砕される。
次に、混練装置11を用いた電極用合剤の製造方法によって製造された電極用合剤の評価を行った。
電極用合剤の評価は、日本工業規格(Japanese Industrial Standards)に規格された方法によって行った。具体的には、JIS K 5600-2-5の「塗料一般試験方法」に規格された試験方法を用いて評価した。図4及び図5(a)に示すように、電極用合剤の評価は、ゲージGを焼き入れした鋼製のブロック40と、鋼製のスクレーパ41とを用いて行った。ブロック40は矩形板状である。また、ブロック40は、ブロック40の長手方向に延びる溝40aを有する。溝40aの長手方向は、ブロック40の長手方向と一致する。本実施形態では、ブロック40として、溝40aの深さが最大100μmであり、ゲージGとして0〜100μmの表記のあるものを用いた。そして、ゲージGが50μmより小さい位置でスジが発生した場合を良品と評価する。
さて、製造された電極用合剤を溶媒で希釈し、電極用合剤の粘度を10Pa・s以下としてサンプルSを製造する。図5(a)に示すように、製造されたサンプルSを、溝40aの深い方の長手方向一端側に十分な量を流し込み、溝40aからサンプルSを溢れさせる。そして、図5(b)に示すように、スクレーパ41を所定の角度及び速度で溝40aの長手方向一端から他端に移動させる。その後、溝40a内のサンプルSに光を当てて、サンプルSの表面を観察する。その結果を図6に示す。
なお、比較例1を、粉体混合物13の全量を1回で投入した場合とし、比較例2を、粉体混合物13の全量を2回で投入した場合とする。実施例1を、粉体混合物13の全量を3回で投入した場合とし、実施例2を、粉体混合物13の全量を4回で投入した場合とする。また、実施例3を、粉体混合物13の全量を5回で投入した場合とし、実施例4を、粉体混合物13の全量を6回で投入した場合とする。
そして、比較例1〜比較例2、及び実施例1〜実施例4それぞれについてJIS K 5600-2-5に規格された試験方法を用いて評価した。
図6に示すように、比較例1及び比較例2では、50μmよりも大きいゲージGでスジが発生した。一方、実施例1〜実施例4では、50μmよりも小さいゲージGでスジが発生した。活物質の最大粒径は50μmである。このため、活物質の凝集物の粒径は50μmより大きくなる。よって、凝集物が生じていなければ、50μmのゲージGより小さいゲージGにはスジは発生しない。したがって、粉体混合物13を3回以上に分けて投入することで、原材料R中に粒径が50μmより大きい粉体、つまり凝集物が存在しなくなることが示され、分散性が向上していることが示された。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)混練工程S3では、バインダ溶液16に対し粉体混合物13の全量を7回に分けて投入した。このため、例えば、粉体混合物13の全量を一度に投入した場合のように、投入後の原材料Rの粘度が高粘度範囲Hを超えることを規制し、混練装置11の負荷を軽減できる。
(2)7回に分けて粉体混合物13を投入するときの1回分の投入量を調整することで、粘度のピーク値が高粘度範囲Hに存在するようにした。その結果、7回は、粘度が急上昇する状態、つまり粉体の凝集物が生成されている状態の原材料Rに対して、大きなせん断力を加え、凝集物を破砕でき、原材料Rにおける粉体の分散性を向上できる。
(3)2回目以降の粉体混合物13の投入を、その直前の粉体混合物13の投入後に粘度のピークが立ってから閾値にまで低下したときに行う。このため、原材料Rの粘度が高いときに粉体混合物13が投入されることを無くし、原材料Rの粘度が高粘度範囲Hを超えることを無くすことができる結果、高粘度範囲H内での混練を効率良く行うことができる。
(4)撹拌用羽根22を一定の回転速度で回転させるには、原材料Rの粘度が高いとモータMに流す電流値が大きくなり、原材料Rの粘度が低いとモータMに流す電流値は小さくなる。よって、モータMに流す電流値を監視することで、原材料Rの粘度を容易に監視できる。そして、混練工程S3においては、モータMに流す電流値を監視することで、小分けした粉体混合物13を投入する時点を簡単に把握できる。
(5)混練工程S3では、粉体混合物13の全量を7回に分けて投入した。3回目の粉体混合物13の投入回から、粘度のピークが立つ前から原材料Rを高粘度範囲Hで攪拌でき、粉体の分散性を向上させることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 粉体混合物13の投入回数は、3回、4回、5回、6回又は8回以上でもよい。
○ 原材料Rの粘度を粘度計によって測定し、粘度計による測定値を制御部30が取得して粉体混合物13を投入する時点を決定してもよい。
○ 制御部30は、投入された粉体混合物13の重量を取得できる構成とし、ステップS14において、粉体混合物13の全量が投入されたか否かの判定は、投入された粉体混合物13の全重量が、粉体混合物13の全量に到達したか否かで判定してもよい。
○ 粉体混合物13を投入するための指標となる閾値は、モータMに流す電流値ではなく、原材料Rの温度であってもよいし、体積であってもよい。
原材料Rの温度は、粘度が上昇するのに従い上昇していき、粘度が低下すれば温度も低下する。例えば、撹拌槽21に温度計を設置し、温度計によって測定された原材料Rの温度を測定する。原材料Rの粘度がピーク値から低下して閾値に到達するときの温度を予め実験等により把握しておく。そして、制御部30は、温度計によって測定された原材料Rの温度を取得し、原材料Rの温度が閾値にまで低下したときに、第1電磁バルブ14bを制御して粉体混合物13を投入するようにする。
原材料Rの体積は、粘度が上昇するのに従い増加していき、粘度が低下すれば体積も減少する。例えば、撹拌槽21に蓋を設置するとともに、蓋を閉じた状態に維持するための流体圧シリンダを設置する。流体圧シリンダは、膨脹した原材料Rによって蓋が押圧されても蓋が撹拌槽21から外れないように蓋を押圧する。原材料Rの体積が増加するほど、原材料Rによって蓋が押圧されるため、蓋が開かないようにするため、流体圧シリンダによって蓋を押圧する力は大きくなる。
そして、原材料Rの粘度がピーク値から低下して閾値に到達するときの流体圧を予め実験等により把握しておく。制御部30は、流体圧シリンダの流体圧を取得し、原材料Rの体積が閾値にまで低下したときに、第1電磁バルブ14bを制御して粉体混合物13を投入するようにする。
M…モータ、R…原材料、11…混練装置、13…粉体混合物、16…バインダ溶液、21…撹拌槽、22…撹拌用羽根。

Claims (2)

  1. 溶媒、活物質、導電材及びバインダを含む原材料を混練装置の撹拌槽内で撹拌用羽根によって攪拌することで混練して前記溶媒に前記活物質、前記導電材、及び前記バインダを分散させた電極用合剤を製造する電極用合剤の製造方法であって、
    前記溶媒に前記バインダを分散させたバインダ溶液の全量を収容した前記撹拌槽内に、粉体である前記活物質及び前記導電材を成分とする粉体混合物を複数回に分けて投入して前記バインダ溶液と前記粉体混合物とを混練する混練工程を有し、
    前記混練工程では、前記粉体混合物の1回分の投入量を、前記粉体混合物の全量の1/3以下であり、かつ1回分の粉体混合物を投入した後の前記原材料の粘度のピーク値が500Pa・s〜1000Pa・sの高粘度範囲に入る量とするとともに、2回目以降の粉体混合物の投入を、直前の前記粉体混合物の投入後の前記粘度が前記ピーク値から低下して閾値に到達した時点に行うことを特徴とする電極用合剤の製造方法。
  2. 前記混練装置は、前記撹拌用羽根を駆動させるモータを備え、前記原材料の粘度の上昇に伴い前記モータに流す電流値を大きくするとともに、前記原材料の粘度の低下に伴い前記モータに流す電流値を小さくするように、前記粘度に応じて前記モータに流す電流値が対応付けられており、前記粘度は、前記モータに流す電流値によって把握される請求項1に記載の電極用合剤の製造方法。
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