JP2020095517A - 画像処理システム、画像処理方法、撮像装置、及びプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法、撮像装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】MRシステムにおいて、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てを可能にし、画質を向上させ、位置検出精度を高める。【解決手段】現実空間を撮影し撮像画像を取得するHMDと、撮像画像と仮想空間の画像との合成画像を生成するPC(画像処理装置)とを有するMRシステムにて、HMDが、取得した撮像画像内における合成画像を得るための指標の有無を検出する指標検出部と、その指標検出部の結果に基づき、PCに送信する撮像画像の選択又は撮像画像の圧縮率の設定を行う送信制御部とを有し、PCが、受信した撮像装置より送信された撮像画像から指標を検出する指標検出部と、その指標検出部の結果に基づき、撮像画像に仮想空間の画像を合成する画像合成部とを有するようにして、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てを可能にする。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理システム、画像処理方法、撮像装置、及びプログラムに関する。
現実空間と仮想空間とをリアルタイムかつシームレスに融合させる技術としてMR(Mixed Reality)技術が知られている。MR技術の1つに、ビデオシースルー型HMD(Head Mounted Display:頭部装着型画像表示装置)を利用し、現実空間の画像と仮想空間の画像とを合成した合成画像をHMD使用者が観察できる技術が知られている。
HMDを利用したMRシステムでは、HMD使用者は、例えば、HMD使用者の瞳位置から観察される現実空間の画像としての被写体画像に、仮想空間の画像としてのCG(Computer Graphics)画像を重畳表示した画像を観察できる。CG画像を現実空間の画像に重畳する位置、大きさ、向きを指定するための位置検出方法として、形状、大きさ、塗りパターンが既知のマーカを撮影する方法や、被写体の輪郭線のような現実空間の画像内の特徴点を用いて位置情報を生成する方法等がある。
HMDを使用して自由に動きながらMRを体験するには、HMDとPC等のCG画像を重畳するための外部装置とは無線伝送で通信した方がよい。しかし一般的に、無線による通信は有線での通信と比べて通信帯域が狭く、画像データを圧縮して送信するために、有線と比較して画質が低下する。また、MRにおいては、現実空間の画像と仮想空間の画像との融合が重要であり、位置検出のためのマーカや特徴点が画像内に存在し、CG画像の重畳に必要な画像に対して、広い通信帯域を割り当てる必要がある。
特許文献1には、立体表示のための画像データを全体として高圧縮率で情報圧縮し、さらに画像の重要な部分は鮮明かつ明瞭に再現できるように圧縮率を制御する手法が提案されている。撮影対象領域の全体を撮影するカメラによる撮影で得られた画像データは、高圧縮率で情報圧縮し、対象領域内の特定領域を拡大して撮影するカメラによる撮影で得られた画像データは、情報量の低下を抑えるために低圧縮率で情報圧縮することが開示されている。
特開平10−112854号公報
MRシステムにおいて、複数のカメラにより撮影された画像を送受信すると、通信帯域が圧迫され、画質の低下や位置検出精度の低下が問題となる。特許文献1に記載の技術においては、複数のカメラ間での圧縮率の関係を最適化できるものの、高圧縮率で情報圧縮するか、低圧縮率で情報圧縮するかは、カメラ毎に予め設定されている。ここで、MRシステムにおいて複数のカメラにより撮影される画像は、同じカメラで撮影されたとしても、位置検出のためのマーカや特徴点が画像内に存在することもあれば存在しないこともある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てを可能にし、画質を向上させ、位置検出精度を高めることを目的とする。
本発明に係る画像処理システムは、現実空間を撮影し撮像画像を取得する撮像装置と、前記撮像画像と仮想空間の画像との合成画像を生成する画像処理装置とを有し、前記撮像装置は、取得した前記撮像画像内における前記合成画像を得るための指標の有無を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段の結果に基づき、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に係る画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行う送信制御手段とを有し、前記画像処理装置は、受信した前記撮像装置より送信された前記撮像画像から前記指標を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段の結果に基づき、前記撮像画像に前記仮想空間の画像を合成する合成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てが可能となり、画質を向上させ、位置検出精度を高めることができる。
第1の実施形態におけるMRシステムの構成例を説明する図である。 第1の実施形態におけるMRシステムの機能構成例を示す図である。 マーカ及び特徴点を利用した位置姿勢情報生成の概念を示す図である。 第1の実施形態における送信制御部の構成例を説明する図である。 第2の実施形態における送信制御部の構成例を説明する図である。 第2の実施形態における圧縮率制御部の処理例を示すフローチャートである。 本実施形態におけるHMD、PCのハードウェア構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態における画像処理システムは、現実空間の画像と仮想空間の画像とを融合させるMR(Mixed Reality:複合現実)と呼ばれる映像技術を実現するMRシステムである。本実施形態におけるMRシステムは、撮像装置としてのHMD(Head Mounted Display:頭部装着型画像表示装置)と、画像処理装置としてのPC(Personal Computer)とを有する。
HMDは、例えばビデオシースルー型HMDであり、HMD装着者の左右それぞれの目の位置における画像を取得する画像撮像部、及びHMD装着者の左右の目に対して提示するステレオ画像を表示する画像表示部を有する。PCは、HMDにより撮影された現実空間の画像としての撮像画像を受け取って、撮像画像に仮想空間の画像としてのCG(Computer Graphics)画像を重畳しHMDに伝送する。撮影された画像に基づき、現実空間上に定義された3次元座標系に3次元CG画像データを重ねることで、HMD装着者に対して、現実空間と仮想空間とが融合された合成画像(MR画像)を提供することができる。
このようなMRシステムにおいて、HMDとPCとの間は有線により通信することも可能であるが、無線通信によることで自由度が高まり、HMD装着者が快適にMRシステムを体験することが可能となる。本実施形態では、無線によりHMDとPCとの間におけるデータ通信を行う無線通信によるMRシステムを例に説明する。図1は、第1の実施形態における画像処理システムとしての無線通信によるMRシステムの構成例を説明する図である。第1の実施形態におけるMRシステムは、HMD101、中継器102、103、及びPC(画像処理装置)104を有する。
HMD101は、例えばビデオシースルー型HMDであり、有線接続された中継器102を介して、撮像画像をPC104側の中継器103に無線通信により伝送する。PC104は、HMD101で撮像された撮像画像(現実空間の画像)にCG画像(仮想空間の画像)を重畳する。PC104は、有線接続された中継器103を介して、CG画像が重畳された合成画像(MR画像)をHMD101側の中継器102に無線通信により伝送する。中継器102で受信された合成画像は、HMD101の画像表示部で表示され、HMD装着者に提供される。本実施形態では、HMD101とそれに接続された中継器102を別々のハードウェアとしているが、中継器102が有する機能をすべてHMD101内に実装して一体型の装置としてもよい。同様に、PC104とそれに接続された中継器103を一体型の装置としてもよい。
図2は、第1の実施形態におけるMRシステムの機能構成例を示すブロック図である。HMD101は、1つ以上の画像撮像部201と、画像表示部202とを有する。なお、画像撮像部201と画像表示部202は、別々のハードウェアとしてもよい。また、HMD101は、1つ以上の指標検出部203と、送信制御部204とを有する。PC104は、指標検出部207と、画像合成部208とを有する。
HMD101側において、画像撮像部201は、HMD装着者の左右の目の位置における画像を撮影する。指標検出部203は、画像撮像部201により撮影された画像(現実空間の画像)内に、CG画像(仮想空間の画像)を合成した合成画像を得るための指標が存在するか否かを判断する。指標は、例えば、形状、大きさ、塗りパターンが既知のマーカ、或いは現実空間の画像内の特徴点であり、撮像画像(現実空間の画像)にCG画像(仮想空間の画像)を重畳する合成処理において位置姿勢情報の生成に用いられる。ここで、処理の負荷を低減するため、指標検出部203における処理は、撮像画像内における指標の有無を検出することに留めておき、マーカ等の指標とHMD101との相対的位置を計算する等の位置姿勢情報の生成処理は行わない。
送信制御部204は、指標検出部203の結果に基づき、後段の処理へ送信する画像を選択、圧縮、多重化した後に中継器102の送信ユニット205を介してPC104に送る。画像表示部202は、中継器102の受信ユニット210を介して受信したPC104により生成された画像(合成画像)、或いは送信制御部204で折り返された画像撮像部201により撮影された画像(撮像画像)を表示する。
また、PC104側において、指標検出部207は、中継器103の受信ユニット206を介して受信したHMD101より送られた撮像画像から、撮像画像(現実空間の画像)にCG画像(仮想空間の画像)を合成した合成画像を得るための指標を検出する。また、指標検出部207は、検出した指標に基づき、HMD101の相対的位置関係及びHMD使用者が観察している方向に関する3次元位置姿勢情報を生成する。例えば、指標検出部207は、中継器103の受信ユニット206を介して受信した撮像画像に含まれる、位置検出のためのマーカや特徴点を指標として検出する。そして、指標検出部207は、検出したマーカや特徴点を用いて、マーカや特徴点とHMD101との相対的位置関係及びHMD使用者がマーカや特徴点を観察している方向に関する3次元位置姿勢情報を算出する。
ここで、指標情報としてマーカ及び特徴点を利用した撮像画像からの位置姿勢情報の生成概念を、図3を用いて説明する。マーカ301は、予め撮像装置と位置関係が対応付けられているものとする。現実空間の画像にマーカ301が表示されている場合、指標検出部207は、画像データ中からマーカ301を検出し、マーカ301の大きさや形、塗りつぶしのパターン等の情報を取得する。この情報から、マーカ301と画像撮像部201(HMD)との相対的位置関係及びHMD使用者がマーカ301を観察している方向に関する3次元位置姿勢情報を算出することができる。また、マーカ301ではなく、テーブルの輪郭線302のような画像中の特徴点や、画像中の特定の色等を抽出し、それらを用いて位置姿勢情報を算出することも可能である。
画像合成部208は、指標検出部207の結果に基づき、受信した撮像画像(現実空間の画像)上にCG画像(仮想空間の画像)を適切な位置、大きさ、向きで重畳する。画像合成部208は、例えば、指標検出部207で算出された3次元位置姿勢情報に従って撮像画像にCG画像を重畳し、CG画像を重畳した画像をレンダリングして撮像画像とCG画像とを合成した合成画像(MR画像)を生成する。画像合成部208によりCG画像を重畳した画像は、中継器103の送信ユニット209を介して、HMD101に送られる。
次に、第1の実施形態における送信制御部204による通信帯域制御について説明する。図4は、第1の実施形態における送信制御部204の構成例を説明するブロック図である。図4に示す例では、図2に示した画像撮像部201を、CG画像を重畳する背景画像として用いる画像を撮影する背景画像撮像部401と、位置姿勢情報の生成のみに用いる画像を撮影する位置姿勢検出画像撮像部402とに分類している。例えば、1組の背景画像撮像部401及び位置姿勢検出画像撮像部402が、HMD装着者の左目の位置における画像を取得し、別の1組の背景画像撮像部401及び位置姿勢検出画像撮像部402が、HMD装着者の右目の位置における画像を取得する。図4においては、合計で4つの画像撮像部401、402を有しているが、各画像撮像部は個別のIDを有しており、画像撮像部と画像データとの対応関係を知るために、各画像撮像部のIDが画像とともに後段の処理に渡される。
図4に示すように、送信制御部204は、多重化部403、OR演算部(論理和部)404、データ出力部405、及びデータ入力部406を有する。多重化部403は、入力される1つ以上の画像(ID等の付加情報を含む)を多重化し、H264等の圧縮方法により圧縮した後に中継器102の送信ユニット205を介して無線送信する。OR演算部404は、指標検出部203の検出結果が入力され、それらをOR演算(論理和演算)して演算結果を出力する。
データ出力部405−1、405−2は、入力される制御信号に応じて、対応する画像撮像部401、402により撮影された画像の出力制御を行う。背景画像撮像部401に対応するデータ出力部405−1には、OR演算部404の演算結果が制御信号として入力され、位置姿勢検出画像撮像部402に対応するデータ出力部405−2には、対応する指標検出部203の検出結果が制御信号として入力される。
データ出力部405−1は、対応する背景画像撮像部401により撮影された画像を、OR演算部404の演算結果が真である場合には多重化部403に出力し、OR演算部404の演算結果が偽である場合にはデータ入力部406に出力する。ここで、少なくとも1つの指標検出部203で指標が検出された場合、すなわち画像撮像部401、402により撮影された何れかの画像内に指標が存在すると判断された場合、OR演算部404の演算結果は真である。一方、何れの指標検出部203でも指標が検出されなかった場合、すなわち画像撮像部401、402により撮影された画像のすべてにおいて指標が存在しないと判断された場合、OR演算部404の演算結果は偽である。
データ出力部405−2は、対応する指標検出部203で指標が検出された場合、対応する位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像を多重化部403に出力し、対応する指標検出部203で指標が検出されなかった場合、画像を出力しない。すなわち、データ出力部405−2は、対応する位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像内に指標が存在すると判断された場合には画像を出力し、そうでない場合には画像を出力しない。
データ入力部406は、入力される制御信号に応じて、画像表示部202に対する画像の入力制御を行う。データ入力部406には、OR演算部404の演算結果が制御信号として入力される。データ入力部406は、OR演算部404の演算結果が真である場合、中継器102の受信ユニット210を介して受信した画像(合成画像)を画像表示部202に出力する。また、データ入力部406は、OR演算部404の演算結果が偽である場合、折り返しでの表示を行うためにデータ出力部405−1により入力される画像を画像表示部202に出力する。
本実施形態では前述の構成により、位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像のうち、指標検出部203で指標であるマーカ又は特徴点が検出されなかった画像は、CG画像に係る位置合わせにおいて使用しないため、多重化部403に出力しない。このようにして、HMD101とPC104との間で、CG画像の重畳に必要のない画像を無線送信しないことで、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てが可能となり、送信する画像1枚当たりに割り当てられる通信帯域を広げることができる。通信帯域の増加は、圧縮率を下げることにつながり、情報量の低下を抑制して画質を向上させることができる。さらに、画質が向上することで指標であるマーカや特徴点を精度よく検出することが可能となり、位置検出精度を向上させることができる。
一方、背景画像撮像部401により撮影された画像は、指標検出部203で指標であるマーカ又は特徴点が検出されなかった画像であっても、指標が検出された他の画像が存在する場合には、CG画像の重畳に使用するために多重化部403に送信する。また、指標が検出された他の画像が存在しない場合、すなわちすべての画像において指標が検出されなかった場合には、CG画像を重畳しないため、背景画像撮像部401により撮影された画像を多重化部403に送信する必要がない。この場合には、背景画像撮像部401により撮影された画像を、直接画像表示部202に折り返して表示させることで、画像処理システムは、無線通信自体を行わないため、圧縮による画質劣化を防ぐとともに消費電力を抑えることができる。
なお、大多数の画像撮像部で撮影された画像において指標であるマーカや特徴点が検出された場合、多重化部403が受け取る画像データ量は大きくなる。これをそのまま多重化すると、画質向上の効果は小さくなるため、PC104における位置検出精度に影響が出ない範囲で送信する画像を選択する機能をHMD101が有していても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、HMD101の指標検出部203の結果に基づき、送信する画像の選択を行うことによる通信帯域の有効活用する例を示したが、すべての画像を必要とするケースでは不都合が生じるおそれがある。そこで、第2の実施形態では、すべての画像をHMD101からPC104に送信しつつ、通信帯域を有効活用する例を示す。
第2の実施形態における画像処理システムにおいて、第1の実施形態と異なるのはHMD101側、詳細には送信制御部204であり、その他は第1の実施形態と同様であるので重複する説明は省略する。以下では、第2の実施形態における画像処理システムにおいて、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図5は、第2の実施形態における送信制御部204の構成例を説明するブロック図である。図5において、図4に示したブロックと同一の機能を有するブロックには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図5に示すように、送信制御部204は、多重化部403及び圧縮率制御部501を有する。圧縮率制御部501は、指標検出部203の検出結果に基づき圧縮率を設定する。圧縮率制御部501により設定された圧縮率は多重化部403に送られ、画像撮像部401、402により撮影された画像は、指定された圧縮率にて多重化部403で処理される。
例えば、本実施形態では、指標検出部203で指標であるマーカ又は特徴点が検出された場合には、圧縮率制御部501が圧縮率を低く設定することで、情報量の低下を抑制して画質の低下を防ぐ。一方、指標検出部203で指標であるマーカ又は特徴点が検出されなかった場合には、圧縮率制御部501が圧縮率を高く設定することで、通信帯域を大きく占有しないようにする。これにより、画像に対する動的かつ適切な通信帯域の割り当てが可能となり、画像内に指標であるマーカや特徴点が存在する重要な画像に対して割り当てられる通信帯域を広げることができる。したがって、画質を向上させることができ、また位置検出精度を向上させることができる。なお、背景画像撮像部401により撮影された画像は、CG画像の重畳に使用するため、常に画質の低下を防ぐ目的で、マーカや特徴点の有無によらずに固定の圧縮率としても良い。
図6は、第2の実施形態における圧縮率制御部501の処理例を示すフローチャートである。図6には、背景画像撮像部401により撮影された画像は、指標の検出結果にかかわらず、固定の圧縮率とした場合の例を示している。
以下の説明では、一方の背景画像撮像部401により撮影された画像について設定するビットレートをb1とし、他方の背景画像撮像部401により撮影された画像について設定するビットレートをb2とする。また、一方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像について設定するビットレートをb3とし、他方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像について設定するビットレートをb4とする。
また、一方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の指標検出結果をi3とし、他方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の指標検出結果をi4とする。指標検出結果i3、i4は、対応する指標検出部203で指標が検出された場合が真(TRUE)であり、指標が検出されなかった場合が偽(FALSE)である。なお、説明を簡単にするため、ビットレートが等しければ同等の画質が得られるものとする。
まず、ステップS601では、圧縮率制御部501が、圧縮率が可変となる位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像での指標検出部203の結果i3、i4を取得する。次に、ステップS602で、圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i3が真であるか否かを判断し、ステップS603、S604で、圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i4が真であるか否かを判断する。
圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i3、i4がともに真であると判断した場合(ステップS602、S603においてYes)、ステップS605ですべてのビットレートb1〜b4を等しく設定する。すなわち、圧縮率制御部501は、位置姿勢検出画像撮像部402によりそれぞれ撮影された画像の圧縮率を同じ圧縮率に設定する。
また、圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i3のみが真であると判断した場合(ステップS602においてYes、かつステップS603においてNo)、ステップS606でビットレートb4のみを低く設定する。すなわち、圧縮率制御部501は、指標が検出されなかった他方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の圧縮率を、指標が検出された一方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の圧縮率よりも高い圧縮率に設定する。
また、圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i4のみが真であると判断した場合(ステップS602においてNo、かつステップS604においてYes)、ステップS607でビットレートb3のみを低く設定する。すなわち、圧縮率制御部501は、指標が検出されなかった一方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の圧縮率を、指標が検出された他方の位置姿勢検出画像撮像部402により撮影された画像の圧縮率よりも高い圧縮率に設定する。
また、圧縮率制御部501は、指標検出部203の結果i3、i4がともに偽であると判断した場合(ステップS602、S603においてNo)、ステップS608でビットレートb3、b4を低く設定する。すなわち、圧縮率制御部501は、位置姿勢検出画像撮像部402によりそれぞれ撮影された画像の圧縮率を、指標が検出されたときの圧縮率よりも高い圧縮率に設定する。
圧縮率制御部501が、図6に示した処理を実行することにより、CG画像の重畳に使用する背景画像は常に画質の低下を防ぐことができ、重要度の低い位置姿勢検出画像は低ビットレート(高圧縮率)とすることで通信帯域を有効活用することができる。したがって、重要度の高い画像の画質を向上させ、位置検出精度を向上させることができる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
図7は、本実施形態における撮像装置としてのHMDや画像処理装置としてのPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、HMD、PCは、CPU701、RAM702、ROM703、入力部704、出力部705、記憶部706、及び通信インターフェース(IF)707を有する。CPU701、RAM702、ROM703、入力部704、出力部705、記憶部706、及び通信IF707は、システムバス708を介して通信可能に接続される。
CPU(Central Processing Unit)701は、システムバス708に接続された各部の制御を行う。RAM(Random Access Memory)702は、CPU701の主記憶装置として使用される。ROM(Read Only Memory)703は、装置の起動プログラム等を記憶する。CPU701が、記憶部706からプログラムを読み出して実行することで、例えばHMDでは指標検出部及び送信制御部の機能が実現され、PCでは指標検出部及び画像合成部の機能が実現される。
入力部704は、ユーザによる入力等を受け付けたり、画像データを入力したりする。出力部705は、画像データやCPU701における処理結果等を出力する。記憶部706は、装置の動作や処理に係る制御プログラム等を記憶する不揮発性の記憶装置である。通信IF707は、本装置と他の装置(中継器等)との情報通信を制御する。
前述のように構成された装置において、装置に電源が投入されると、CPU701は、ROM703に格納された起動プログラムに従って、記憶部706から制御プログラム等をRAM702に読み込む。CPU701は、RAM702に読み込んだ制御プログラム等に従い処理を実行することによって、HMDやPCの機能を実現する。つまり、HMDやPCのCPU701が制御プログラム等に基づき処理を実行することによって、HMDやPCの機能構成及び動作が実現される。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:HMD 102、103:中継器 104:PC 201:画像撮像部 202:画像表示部 203、207:指標検出部 204:送信制御部 205、209:送信ユニット 206、210:受信ユニット 208:画像合成部 401:背景画像撮像部 402:位置姿勢検出画像撮像部 403:多重化部 404:OR演算部(論理和部) 405:データ出力部 406:データ入力部 501:圧縮率制御部

Claims (13)

  1. 現実空間を撮影し撮像画像を取得する撮像装置と、
    前記撮像画像と仮想空間の画像との合成画像を生成する画像処理装置とを有し、
    前記撮像装置は、
    取得した前記撮像画像内における前記合成画像を得るための指標の有無を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段の結果に基づき、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に係る画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行う送信制御手段とを有し、
    前記画像処理装置は、
    受信した前記撮像装置より送信された前記撮像画像から前記指標を検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段の結果に基づき、前記撮像画像に前記仮想空間の画像を合成する合成手段とを有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記送信制御手段は、画像内に前記指標がある前記撮像画像を、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に選択することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. 前記撮像装置は、画像を表示する表示手段を有し、
    前記送信制御手段は、前記第1の検出手段の結果に基づき、前記画像処理装置で生成された前記合成画像又は取得した前記撮像画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理システム。
  4. 前記送信制御手段は、取得した少なくとも1つの前記撮像画像において画像内に前記指標がある場合には前記画像処理装置で生成された前記合成画像を前記表示手段に表示させ、取得したすべての前記撮像画像において画像内に前記指標がない場合には前記撮像画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3記載の画像処理システム。
  5. 前記送信制御手段は、画像内に前記指標がない前記画像処理装置に送信する前記撮像画像の圧縮率を、画像内に前記指標がある前記画像処理装置に送信する前記撮像画像の圧縮率よりも高い圧縮率に設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  6. 前記送信制御手段は、画像内に前記指標がある前記画像処理装置に送信する前記撮像画像の圧縮率を第1の圧縮率に設定し、画像内に前記指標がない前記画像処理装置に送信する前記撮像画像の圧縮率を第2の圧縮率に設定し、前記第1の圧縮率は前記第2の圧縮率よりも低いことを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  7. 前記撮像画像は、前記仮想空間の画像を合成する第1の撮像画像と、前記撮像画像と前記仮想空間の画像との合成に係る位置姿勢情報の生成に用いる第2の撮像画像とを含み、
    前記送信制御手段は、前記第2の撮像画像に対して、前記第1の検出手段の結果に基づく画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像処理システム。
  8. 前記送信制御手段は、前記第1の検出手段の結果にかかわらず、前記第1の撮像画像を前記画像処理装置に送信する前記撮像画像とすることを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
  9. 前記指標は、形状、大きさ、及び塗りパターンが既知のマーカであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理システム。
  10. 前記指標は、現実空間の画像中の特徴点であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の画像処理システム。
  11. 現実空間を撮影し撮像画像を取得する撮像装置と、前記撮像画像と仮想空間の画像との合成画像を生成する画像処理装置とを有する画像処理システムの画像処理方法であって、
    前記撮像装置が、取得した前記撮像画像内における前記合成画像を得るための指標の有無を検出する第1の検出工程と、
    前記撮像装置が、前記第1の検出工程での結果に基づき、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に係る画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行う送信制御工程と、
    前記画像処理装置が、受信した前記撮像装置より送信された前記撮像画像から前記指標を検出する第2の検出工程と、
    前記画像処理装置が、前記第2の検出工程での結果に基づき、前記撮像画像に前記仮想空間の画像を合成する合成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 現実空間の画像と仮想空間の画像との合成画像を得るための指標を検出して前記合成画像を生成する画像処理装置と通信が可能な撮像装置であって、
    前記現実空間を撮影し撮像画像を取得する撮像手段と、
    取得した前記撮像画像内における前記指標の有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段の結果に基づき、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に係る画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行う送信制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  13. 現実空間の画像と仮想空間の画像との合成画像を得るための指標を検出して前記合成画像を生成する画像処理装置と通信が可能な撮像装置のコンピュータに、
    前記現実空間を撮影し撮像画像を取得する撮像ステップと、
    取得した前記撮像画像内における前記指標の有無を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップでの結果に基づき、前記画像処理装置に送信する前記撮像画像に係る画像の選択又は画像の圧縮率の設定を行う送信制御ステップとを実行させるためのプログラム。
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