JP2020086337A - 画像形成装置 - Google Patents

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司郎 井野
Shiro Ino
司郎 井野
齋藤 貴志
Takashi Saito
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Abstract

【課題】より取り扱い性に優れる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成転写部と、定着部と、媒体検出機構と、制御部とを備える。画像形成転写部は、第1の現像剤像を担持可能な第1の像担持体と、その第1の現像剤像を媒体に転写可能な転写部材とを有し、状態移行動作、および状態維持動作を実行する。定着部は、第1の定着部材および第2の定着部材を有し、加圧状態と加圧解除状態との状態移行が可能に構成され、媒体を搬送しつつ第1の現像剤像を媒体に定着する。媒体検出機構は、第1の像担持体と転写部材との間および第1の定着部材と第2の定着部材との間のうちの少なくとも一方に媒体が存在することを検出し、媒体検出情報を発する。制御部は、媒体検出情報と媒体検出情報が発せられてからの経過時間とに基づき、画像形成転写部および定着部を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
本出願人は、媒体の搬送経路上において媒体の搬送が停滞する媒体詰まりが生じた場合に、その媒体詰まりを発生させた媒体を容易に除去できる電子写真方式の画像形成装置を既に提案している(例えば特許文献1参照)。
特開2010−249973号公報
ところで、このような画像形成装置においては、媒体詰まりを発生させた媒体を、未定着の現像剤像により搬送経路およびその周辺部分を汚すことなく、より容易に除去することが好ましい。
したがって、より取り扱い性に優れる画像形成装置を提供することが望まれる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、画像形成転写部と、媒体検出機構と、定着部と、制御部とを備える。画像形成転写部は、第1の現像剤像を担持可能な第1の像担持体と、その第1の像担持体と対峙して媒体を搬送しつつ、第1の像担持体に担持された第1の現像剤像を媒体に転写可能な転写部材とを有する。画像形成転写部は、第1の像担持体と転写部材とが離間した離間状態から第1の像担持体と転写部材との間に媒体を挟持可能な第1のニップ状態への状態移行動作、および第1のニップ状態を維持する状態維持動作を実行可能である。定着部は、第1の定着部材および第2の定着部材を有し、第1の定着部材と第2の定着部材との間に媒体を挟持可能な加圧状態と、第1の定着部材と第2の定着部材とが離間した加圧解除状態との状態移行が可能に構成され、加圧状態において媒体を搬送しつつ、媒体に転写された第1の現像剤像を媒体に定着可能である。媒体検出機構は、第1の像担持体と転写部材との間および第1の定着部材と第2の定着部材との間のうちの少なくとも一方に媒体が存在することを検出し、媒体検出情報を発することが可能である。制御部は、媒体検出機構からの媒体検出情報と、その媒体検出情報が発せられてからの経過時間とに基づいて、状態移行動作または状態維持動作を実行するよう画像形成転写部を制御すると共に定着部が加圧状態から加圧解除状態へ移行するよう定着部を制御する。
本発明の一実施形態としての画像形成装置では、上述の構成により、画像形成転写部の搬送経路上および定着部の搬送経路上において媒体詰まりが生じた場合に、その媒体詰まりを発生させた媒体が周囲を汚染することなく、より容易に除去されることとなる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置によれば、媒体詰まりを発生させた媒体を、未定着の現像剤像により搬送経路およびその周辺部分を汚すことなく、より容易に除去することができる。したがって、本発明によれば、より取り扱い性に優れる画像形成装置を提供することができる。
なお、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の外観を表す斜視図である。 図1に示した画像形成装置について、本体から定着部を取り外した状態の外観を表す斜視図である。 図1に示した画像形成装置の内部構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置の構成例を表すブロック図である。 カラー画像形成時における第1動力伝達機構の構成例を表す概略図である。 カラー画像形成時における画像形成ユニットと転写ユニットとの位置関係を表す概略図である。 モノクロ画像形成時における第1動力伝達機構の構成例を表す概略図である。 モノクロ画像形成時における画像形成ユニットと転写ユニットとの位置関係を表す概略図である。 図1に示した定着装置を表す正面図である。 加圧状態における、定着装置と第2動力伝達機構の一部の構成要素との関係を表す概略図である。 加圧解除状態における定着装置の外観を表す正面図である。 加圧解除状態における、定着装置と第2動力伝達機構の一部の構成要素との関係を表す概略図である。 定着装置が本体に装着された状態における排出部の構成を拡大して表す概略図である。 定着装置が本体から離脱した状態における排出部の構成を拡大して表す概略図である。 図1に示した画像形成装置における、媒体詰まり発生時の制御フローの一例を表す第1の流れ図である。 図1に示した画像形成装置における、媒体詰まり発生時の制御フローの一例を表す第2の流れ図である。 モードIの媒体詰まりの状態を表す模式図である。 モードIIの媒体詰まりの状態を表す模式図である。 モードIIIの媒体詰まりの状態を表す模式図である。 モードIVの媒体詰まりの状態を表す模式図である。 モードVの媒体詰まりの状態を表す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態
1.1 画像形成装置の構成
1.2 画像形成装置の動作
(A)基本動作
(B)媒体詰まり発生時の動作
1.3 画像形成装置の効果
2.変形例
<1.一実施の形態>
[1.1 画像形成装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の外観を表す斜視図である。この画像形成装置は、本発明の「画像形成装置」の一具体例に対応し、例えば用紙などの、後出の媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PMに対して例えばカラー画像およびモノクロ画像を選択的に形成可能な、電子写真方式のプリンタである。図1に示したように、この画像形成装置は、本体1と、その本体1の前方部分に開閉可能に取り付けられたフロントカバー2と、本体1の上部に開閉可能に取り付けられたトップカバー3と、本体1に着脱可能に設けられた定着装置4と、本体1の上部に設けられて各種情報を表示する表示部5とを備えている。
図2は、図1に示した画像形成装置について、本体1から定着装置4を取り外した状態の外観を表す斜視図である。図2に示したように、定着装置4は、本体1の凹部1Kに嵌め込まれるように本体1に装着される。定着装置4は、後出の媒体PMの搬送方向と異なる方向、例えば鉛直方向上方へ引き出されることにより、本体1から取り外すことができるようになっている。
図3は、図1に示した画像形成装置の内部構成例を表す模式図である。図3に示したように、この画像形成装置は、媒体PMの搬送方向に沿って上流から順に、給紙部10と、媒体搬送部20と、画像形成転写部30と、定着部40と、排出部50とを備えている。但し、定着部40は、定着装置4の内部に設けられている。給紙部10、媒体搬送部20、画像形成転写部30、および排出部50は、いずれも本体1の内部に設けられている。
この画像形成装置は、第1の媒体検出部に相当する第1の媒体センサMS1と、第2の媒体検出部に相当する第2の媒体センサMS2と、第3の媒体検出部に相当する第3の媒体センサMS3とをさらに備えている。
図4は、図1に示した画像形成装置の構成例を表すブロック図である。図4に示したように、この画像形成装置は、制御部6と、駆動部7と、第1動力伝達機構8と、第2動力伝達機構9とをさらに備えている。駆動部7は、例えば制御部6の制御に基づいて動力を発生するモータである。
(給紙部10)
給紙部10は、媒体PMを収納する部材であり、例えば画像形成装置の下部に着脱自在に装着されている。給紙部10は、媒体載置部11と、ピックアップローラ12と、給紙ローラ13と、分離ローラ14とを有している。媒体載置部11は、媒体PMを積層した状態で載置する。ピックアップローラ12は、媒体載置部11に積層された媒体PMを、最上部から1枚ずつピックアップするローラである。給紙ローラ13および分離ローラ14は、互いに対向配置され、ピックアップローラ12によってピックアップされた媒体PMを1枚ずつ下流の媒体搬送部20へ供給するようになっている。
(媒体搬送部20)
媒体搬送部20は、搬送路に沿って、搬送ローラ対21と搬送ローラ対22とを有している。媒体搬送部20は、搬送ローラ対21の回転および搬送ローラ対22の回転により、給紙部10から供給された媒体PMを1枚ずつ画像形成転写部30へ搬送するようになっている。
(画像形成転写部30)
画像形成転写部30は、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と、露光装置32(32K,32C,32M,32Y)と、転写ユニット33とを有している。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMに転写されることとなるトナー像の形成を行う機構である。画像形成ユニット31Kにはブラックトナーが収容され、画像形成ユニット31Cにはシアントナーが収容され、画像形成ユニット31Mにはマゼンタトナーが収容され、画像形成ユニット31Yにはイエロートナーが収容されている。トナーは、例えば、ポリエステル樹脂などの結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤、離型剤および着色剤と、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤とを含む非磁性材料により構成されるものである。このうち、着色剤の色を適宜選択することにより、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)が形成するトナー像の色を変更することができる。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)には、それぞれ感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)が設けられている。感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、静電潜像を表面(表層部分)に担持可能な円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。具体的には、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有する。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有する。感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、制御部6による制御を受け、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに所定の回転速度で回転動作するようになっている。なお、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面に担持された静電潜像には、各色のトナーが現像されるようになっている。
露光装置32(32K,32C,32M,32Y)は、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)の外部から感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)を露光することにより、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)に静電潜像を形成する装置である。露光装置32(32K,32C,32M,32Y)は対応する一の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)に対し、媒体PMの搬送方向と直交する幅方向に並ぶ複数個の発光部を有する。各発光部は、例えば、照射光を発するLED(Light Emitting Diode)などの光源と、その照射光を感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。
転写ユニット33は、転写ベルト331と、この転写ベルト331を駆動する駆動ローラ332と、この駆動ローラ332に従動するアイドルローラ333と、転写ベルト331を挟んで感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)とそれぞれ対向して配置された複数の転写ローラ334とを有する。駆動ローラ332およびアイドルローラ333は、それぞれ、幅方向(X軸方向)に延在する回転軸部を中心として回転可能な略円柱状の部材である。転写ユニット33は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMを搬送方向に沿って搬送するとともに、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)において各々形成されるトナー像を、媒体PMの表面に順次転写する機構である。
転写ベルト331は、本発明の「転写部材」の一具体例に対応し、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトである。転写ベルト331は、駆動ローラ332およびアイドルローラ333によって張設(張架)されている。駆動ローラ332は、制御部6の制御に基づき、駆動部7から伝達される回転力により媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転駆動され、転写ベルト331を循環回転させるものである。アイドルローラ333は、付勢部材による付勢力により、転写ベルト331に負荷される張力を調整するものである。アイドルローラ333は、駆動ローラ332と同方向へ回転するようになっている。
複数の転写ローラ334は、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と逆方向に回転することで媒体PMを搬送方向に沿って搬送しつつ、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)で形成されたトナー像を媒体PM上に静電的に転写するための部材である。転写ローラ334は、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
第1動力伝達機構8は、駆動部7の動力を例えば画像形成ユニット31C,31M,31Yに伝達することにより、画像形成ユニット31C,31M,31Yを転写ユニット33に対して相対的に移動させる機構である。画像形成転写部30では、画像形成ユニット31C,31M,31Yの移動により、感光ドラム34C,34M,34Yと転写ベルト331とが直接、または媒体PMを介して付勢し合う第1のニップ状態と、感光ドラム34C,34M,34Yと転写ベルト331とが離間した離間状態との2つの状態が実現される。したがって、制御部6の制御に基づいて駆動部7から動力が第1動力伝達機構8を介して画像形成転写部30へ伝達されることにより、画像形成転写部30は離間状態から第1のニップ状態への状態移行動作が実行可能となっている。また、画像形成転写部30は、すでに第1のニップ状態にある場合には、その第1のニップ状態を維持する状態維持動作を実行可能である。
なお、画像形成転写部30では、画像形成ユニット31Kは移動しないようになっている。すなわち、感光ドラム34Kは、転写ベルト331と直接、または媒体PMを介して常時付勢し合うニップ状態を形成している。
図5Aは、第1動力伝達機構8の構成を表す概略図である。図4および図5Aに示したように、第1動力伝達機構8は、画像形成ユニット31C,31M,31Yの下方に配置されたリンクバー81と、ピニオンギヤ82と、クラッチ83とを有している。ピニオンギヤ82には、駆動部7の動力がクラッチ83を介して選択的に伝達されるようになっている。クラッチ83は、制御部6の制御に基づき、駆動部7とピニオンギヤ82との接続および解除を行うようになっている。なお、図5Aは、画像形成転写部30においてカラー画像を形成する際の第1動力伝達機構8の構成を示している。
リンクバー81の下部にはピニオンギヤ82と係合するラック84が設けられており、ピニオンギヤ82の回転により、リンクバー81がその延在方向(図5Aの紙面左右方向)へスライドするようになっている。リンクバー81の上部には、画像形成ユニット31C,31M,31Yと対応する位置に段差部85C,85M,85Yが設けられており、それぞれ斜面86C,86M,86Yおよび頭頂部87C,87M,87Yを含んでいる。画像形成ユニット31C,31M,31Yの下部には、突起35C,35M,35Yがそれぞれ設けられており、突起35C,35M,35Yが、リンクバー81の位置に応じて斜面86C,86M,86Yまたは頭頂部87C,87M,87Yとそれぞれ当接するようになっている。なお、リンクバー81は、画像形成ユニット31Kに対して干渉しないようになっている。
次に、第1動力伝達機構8におけるリンクバー81の位置と、画像形成ユニット31C,31M,31Yの位置との関係について説明する。
画像形成転写部30において例えばカラー画像を形成する場合、図5Aに示したように、突起35C,35M,35Yが、段差部85C,85M,85Yのうちの斜面86C,86M,86Yとそれぞれ当接するようになっている。この場合、画像形成ユニット31C,31M,31Yにおける転写ベルト331に対する高さ位置と、画像形成ユニット31Kにおける転写ベルト331に対する高さ位置とは、実質的に同じである。したがって、画像形成転写部30においてカラー画像を形成する場合、図5Bに模式的に表したように、画像形成ユニット31K,31C,31M,31Yの感光ドラム34K,34C,34M,34Yは、それぞれ転写ベルト331と直接、または媒体PMを介して当接するようになっている。図5Bは、カラー画像形成時における画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と転写ユニット33との位置関係を表す概略図である。ここで、感光ドラム34C,34M,34Yは、本発明の「第1の像担持体」に対応する一具体例である。したがって、図5Bは、感光ドラム34C,34M,34Yと転写ベルト331との間に媒体PMを挟持可能な「第1のニップ状態」を表している。また、感光ドラム34Kは、本発明の「第2の像担持体」に対応する一具体例であり、図5Bは、感光ドラム34Kと転写ベルト331との間に媒体PMを挟持可能な「第2のニップ状態」をも表している。画像形成転写部30では、感光ドラム34K,34C,34M,34Yにそれぞれ形成された黒のトナー像、シアンのトナー像、マゼンタのトナー像及びイエローのトナー像が、順次、媒体PMに転写されるようになっている。
一方、画像形成転写部30においてモノクロ画像を形成する場合、図6Aに示したように、突起35C,35M,35Yが、段差部85C,85M,85Yのうちの頭頂部87C,87M,87Yとそれぞれ当接するようになっている。この場合、画像形成ユニット31C,31M,31Yにおける転写ベルト331に対する高さ位置は、画像形成ユニット31Kにおける転写ベルト331に対する高さ位置よりも高い。したがって、画像形成転写部30においてモノクロ画像を形成する場合、図6Bに模式的に表したように、画像形成ユニット31Kの感光ドラム34Kは、転写ベルト331と直接、または媒体PMを介して当接して「第2のニップ状態」を形成するのに対し、画像形成ユニット31C,31M,31Yの感光ドラム34C,34M,34Yは、それぞれ転写ベルト331から離間するようになっている。図6Bは、モノクロ画像形成時における画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と転写ユニット33との位置関係を表す概略図であり、感光ドラム34C,34M,34Yと転写ベルト331とが離間した「離間状態」を表している。図5Aおよび図5Bの「第1のニップ状態」から図6Aおよび図6Bの「離間状態」への状態移行は、駆動部7からの動力がクラッチ83を介してピニオンギヤ82に伝達されることにより、ピニオンギヤ82が矢印R82の方向へ回転するのと連動してリンクバー81が矢印Y81の方向へスライドすることで実現される。
(定着部40)
定着部40は、画像形成転写部30において媒体PM上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を媒体PM上に定着させるための部材である。定着部40は、例えば図3に示したように、上部ローラ41と下部ローラ42とを含んで構成されている。なお、上部ローラ41および下部ローラ42は、本発明の「第1の定着部材」および「第2の定着部材」にそれぞれ対応する一具体例である。
上部ローラ41および下部ローラ42は、各々の内部にハロゲンランプ等の加熱ヒータである熱源を含んで構成されており、媒体PM上のトナー像に対して熱を付与する加熱部材でもある。上部ローラ41は、制御部6による制御を受け、駆動部7から伝達される回転力により、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転動作するようになっている。上部ローラ41および下部ローラ42内の熱源は、制御部6により制御されるバイアス電圧の供給を受け、上部ローラ41および下部ローラ42の各表面温度を制御するようになっている。下部ローラ42は、上部ローラ41との間に圧接部が形成されるように上部ローラ41と対向して配置されており、媒体PM上のトナー像に対して圧力を付与する加圧ローラとして機能する。下部ローラ42は、弾性体材料からなる表面層を有するとよい。
図7Aは定着装置4の外観を正面から眺めた正面図であり、図7Bは、定着装置4および第2動力伝達機構9における一部の構成要素を表す概略図である。定着装置4には、駆動部7の動力を定着部40に伝達し、上部ローラ41と下部ローラ42との相対位置を移動させる第2動力伝達機構9が設けられている。定着装置4は、上部ローラ41および下部ローラ42を含む定着部40に加えて、定着部40を収容する定着装置本体43を有している。第2動力伝達機構9は、例えば定着装置本体43の外部に設けられ、ギヤ91〜93(図7Aのみに示す)と、カム支持部94と、カム95と、リリースリンク96と、リリースリンク支持部97とを有している。
ギヤ91はギヤ92と噛合しており、駆動部7からの動力により回転し、その動力をギヤ92に伝達するようになっている。ギヤ92はギヤ93と噛合しており、ギヤ91からの動力により回転し、その動力をギヤ93に伝達するようになっている。ギヤ93の回転中心にはカム支持部94が固定されており、カム支持部94にはカム95が固定されている。したがって、カム95が、カム支持部94を介してギヤ93と一体に回転するようになっている。リリースリンク96は、定着装置本体43に固定されたリリースリンク支持部97を中心として定着装置本体43に対して回動可能に設けられている。但し、リリースリンク96の先端部96Tは、例えば定着装置本体43に第1の端部98Aが固定されたコイルばね98の第2の端部98Bと接続されており、カム95と常時当接するように付勢されている。
リリースリンク96には、開口96Kがさらに設けられている。なお、上部ローラ41には突起41Tが設けられており、リリースリンク96の開口96Kに突起41Tが挿通されている。したがって、リリースリンク96の回転動作に伴って開口96Kの内縁に突起41Tが当接することで、上部ローラ41が下部ローラ42から離れる方向、または上部ローラ41が下部ローラ42へ接近し、もしくは下部ローラ42を付勢する方向に移動するようになっている。
次に、第2動力伝達機構9におけるリリースリンク96の回転位置と、上部ローラ41の位置との関係について説明する。
図7Aおよび図7Bは、リリースリンク96の先端部96Tが、カム95の外縁95Sのうちカム支持部94に最も近い部分に当接した状態を表している。このとき、コイルばね98は最も縮んだ状態となり、リリースリンク96の先端部96Tが、最も下方へ変位した状態となっている。したがって、図7Aおよび図7Bにおいて、定着部40は、上部ローラ41が下部ローラ42との間に媒体PMを挟持可能な「加圧状態」を形成している。定着部40における定着動作、すなわち媒体PMへのトナー像の定着動作は、この「加圧状態」において実行される。
図8Aおよび図8Bは、リリースリンク96の先端部96Tが、カム95の外縁95Sのうちカム支持部94に最も遠い部分に当接した状態を表している。このとき、コイルばね98は図7Aおよび図7Bに示した加圧状態の場合よりも伸びた状態となり、リリースリンク96の先端部96Tが、最も上方へ変位した状態となっている。したがって、図8Aおよび図8Bにおいて、定着部40は、上部ローラ41が下部ローラ42から離間した「加圧解除状態」を形成している。図7Aおよび図7Bに示した「加圧状態」から図8Aおよび図8Bに示した「加圧解除状態」への状態移行は、駆動部7からの動力がギヤ91〜93およびカム支持部94などを介してカム95に伝達されることにより、カム95が矢印R95の方向へ回転するのと連動してリリースリンク96が矢印R96の方向へ回転することで実現される。また、図8Aおよび図8Bに示した「加圧解除状態」から図7Aおよび図7Bに示した「加圧状態」への状態移行は、カム95が矢印R95と反対の方向へ回転し、リリースリンク96が矢印R96と反対の方向へ回転することで実現される。
(排出部50)
図3に示したように、排出部50は、定着部40から本体1の外部へ至る搬送経路上に沿って並ぶ排出ローラ対51と、排出ローラ対52とを有している。このうち、排出ローラ対51は排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが対向配置されたものである。図9Aは、排出部50を拡大して表した模式図であり、定着装置4(定着部40)が本体1に装着された定着装置4(定着部40)の装着状態を表している。図9Aに示したように、排出ローラ51Bは、例えば本体1に固定された支持部53を中心として回転可能なガイド部材54に、回転可能に取り付けられている。一方、排出ローラ51Aは、本体1に回転可能に保持されている。ガイド部材54の先端部54Tには、例えばコイルばね55などの付勢部材が取り付けられている。コイルばね55は、ガイド部材54を例えば矢印R54の方向へ回転させるように付勢している。この場合、コイルばね55の付勢力に抗する力が定着装置4からガイド部材54へ付与されるので、ガイド部材54が矢印R54と反対の方向へ回転し、排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが当接した状態となっている。ここでは、排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが第1の圧力で付勢し合っている。
図9Bは、定着装置4(定着部40)が本体1から離脱した、定着装置4(定着部40)の離脱状態を表している。この場合、定着装置4からガイド部材54に付与される力は存在しないので、ガイド部材54はコイルばね55の付勢力により矢印R54の方向へ回転した状態となっている。その結果、ガイド部材54と共に排出ローラ51Bの位置が変位するので、排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが離間した状態となっている。なお、排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが離間せず、図9Aにおける第1の圧力よりも低い第2の圧力で付勢し合うようにしてもよい。
(第1〜第3の媒体センサMS1〜MS3)
第1の媒体センサMS1は、画像形成転写部30の上流の所定の位置、例えば媒体搬送部20における搬送ローラ対22と、画像形成転写部30との間の第1の位置に設けられている。第2の媒体センサMS2は、画像形成転写部30の下流の所定の位置、例えば画像形成転写部30と定着部40との間の第2の位置に設けられている。さらに、第3の媒体センサMS3は、定着部40の下流の所定の位置、例えば定着部40と排出部50における排出ローラ対51との間の第3の位置に設けられている。
第1〜第3の媒体センサMS1〜MS3は、それぞれ、第1〜第3の位置において媒体PMの存在の有無を検出する接触式または非接触式のセンサである。接触式センサは、例えば媒体PMと接触することにより回転するなどの姿勢の変化を生じる接触部材と、その接触部材の姿勢の変化により通電するスイッチ素子とを有する。また、非接触式センサは、例えば発光素子と受光素子とを有し、媒体により発光素子から受光素子へ向かう光が遮られることにより媒体の検出を行うものである。第1〜第3の媒体センサMS1〜MS3は、それぞれ、第1〜第3の位置において媒体PMが存在する場合に第1〜第3の媒体検出情報を含む第1〜第3の検出信号S1〜S3を制御部6へ向けて発するようになっている。
(制御部6)
制御部6は、例えば予め定められたプログラムを実行することにより画像形成装置における処理動作の全体を制御するようになっている。制御部6は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からの印刷データや制御コマンドを受信し、あるいは画像形成装置の状態に関する信号を送信するI/F制御部と、マイクロプロセッサ、ROM,RAMおよび入出力ポート等により構成され、I/F制御部からの印刷データや制御コマンドを受信し、印刷動作の制御を行う印刷制御部とを有している。
また、制御部6は、第1の媒体センサMS1からの第1の検出信号S1と第2の媒体センサMS2からの第2の検出信号S2とに基づいて、画像形成転写部30における「離間状態」から「第1のニップ状態」への状態移行動作、または、「第1のニップ状態」を維持する状態維持動作を実行するよう画像形成転写部30を制御するようになっている。
また、制御部6は、第2の検出信号S2と第3の媒体センサMS3からの第3の検出信号S3とに基づいて、定着部40が加圧状態から加圧解除状態へ移行するようになっている。
[1.2 画像形成装置の動作]
(A.基本動作)
この画像形成装置では、以下のようにして、媒体PMに対してトナー像が転写される。
起動状態の画像形成装置に対してPCなどの外部機器から印刷画像データおよび印刷命令が制御部6に入力されると、制御部6は、画像形成装置の各構成要素に対し、印刷命令に応じて印刷画像データの印刷動作を開始させる。
例えば図1に示したように、給紙部10の媒体載置部11に載置されている媒体PMがピックアップローラ12などによって最上部から1枚ずつピックアップされ、給紙ローラ13および分離ローラ14などによって斜行が矯正されつつ、媒体搬送部20を経由して下流の画像形成転写部30へ向けて搬送される。画像形成転写部30では、以下のようにしてトナー像が媒体PM上に転写される。
画像形成転写部30では、制御部6の印刷命令により、以下の電子写真プロセスによって各色のトナー像が形成される。具体的には、制御部6は、駆動部7を起動し、第1動力伝達機構8により第1のニップ状態および第2のニップ状態を形成すと共に、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)を所定の方向へ一定速度で回転させる。これに伴い、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)における帯電ローラ、現像ローラおよび供給ローラも所定の方向に回転動作を開始することとなる。
一方、制御部6は、各色の帯電ローラに対し所定の電圧を印加し、各色の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面を一様に帯電させる。次いで、制御部6は露光装置32(32K,32C,32M,32Y)を起動し、画像信号に基づく印刷画像の色成分に対応する光を各色の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)へ各々照射し、各色の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面に静電潜像をそれぞれ形成する。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)では、トナーが供給ローラを介して現像ローラへ供給され、現像ローラの表面に担持される。現像ローラは感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)上に形成された静電潜像にトナーを付着させ各色のトナー像を形成する。さらに、転写ユニット33における転写ローラ334に所定の電圧が印加され、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)と転写ローラ334との間に電界が発生する。その状態で感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)と転写ローラ334との間を媒体PMが走行すると、その媒体PM上に、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)に形成された各色のトナー像が順次転写される。
そののち、媒体PM上のトナー像は、制御部6の制御に基づき、定着部40において熱および圧力が付与されることで媒体PMに定着させられる。定着部40では、制御部6の制御に基づき、第2動力伝達機構9によって加圧解除状態から加圧状態への状態移行が実行されたのち、定着動作がなされる。トナー像が定着した媒体PMは、定着部40から排出部50へ搬送され、排出部50により画像形成装置の外部のスタッカに排出される。
(B.媒体詰まり発生時の動作)
次に、本実施の形態の画像形成装置の搬送経路上において媒体PMの走行が停滞する媒体詰まり(いわゆるジャム)が発生した場合の動作について、図10Aおよび10Bを参照して説明する。図10A〜10Bは、媒体詰まりが発生した際の制御部6の制御フローを説明する流れ図である。また、この画像形成装置では、表1に示したモードI〜Vの5つの媒体詰まりの態様が少なくとも存在する。表1に、各モードにおいて媒体詰まりを発生させた媒体PMの先端位置および後端位置を記載する。なお、本実施の形態の画像形成装置における媒体詰まりは、表1のモードI〜Vに限定されるものではないが、以下では、表1のモードI〜Vが発生した場合の画像形成装置の動作について説明する。
Figure 2020086337
まず、図10Aに示したように、制御部6は、第1の媒体センサMS1がオンであるか否かを判断する(ステップS101)。第1の媒体センサMS1がオンであるとは、第1の媒体センサMS1から第1の検出信号S1が制御部6に送信されていることを意味する。
第1の媒体センサMS1がオンではない場合(ステップS101N)、画像形成転写部30に媒体PMが到達していないので、第1の検出信号S1が制御部6へ送信されるまでステップS101を繰り返す。
第1の媒体センサMS1がオンである場合(ステップS101Y)、ステップS102へ進む。ステップS102では、制御部6は、第2の媒体センサMS2がオンであるか否かを判断する。第2の媒体センサMS2がオンであるとは、第2の媒体センサMS2から第2の検出信号S2が制御部6に送信されていることを意味する。
第2の媒体センサMS2がオンではない場合(ステップS102N)、ステップS103へ進む。ステップS103では、制御部6は、第1の媒体センサMS1がオンになってから、すなわち、第1の検出信号S1が制御部6に送信されてから所定の時間T1が経過したかどうかを判断する。
ステップS103において時間T1が経過していない場合(ステップS103N)、ステップS101へ戻る。一方、ステップS103において時間T1が経過していた場合(ステップS103Y)、図11に示した模式図のように、第1の媒体センサMS1と第2の媒体センサMS2との間に媒体PMの先端がある状態でモードIの媒体詰まりが発生していると判断される。この場合、図10Bに示したステップS112へ進む。なお、ステップS112以降のフローについては後述する。
ステップS102において第2の媒体センサMS2がオンである場合(ステップS102Y)、ステップS104へ進む。ステップS104では、制御部6は、第1の媒体センサMS1がオフであるか否かを判断する。第1の媒体センサMS1がオフであるとは、第1の媒体センサMS1からの第1の検出信号S1がすでに途絶えていることを意味する。
まだ第1の媒体センサMS1がオフではない場合(ステップS104N)、ステップS105へ進む。ステップS105では、制御部6は、例えば第1の媒体センサMS1がオンになってから、すなわち、第1の検出信号S1が制御部6に送信されてから所定の時間T2が経過したかどうかを判断する。
ステップS105において時間T2が経過していない場合(ステップS105N)、ステップS104へ戻る。一方、ステップS105において時間T2が経過していた場合(ステップS105Y)、図12に示した模式図のように、第2の媒体センサMS2と第3の媒体センサMS3との間に媒体PMの先端がある状態でモードIIの媒体詰まりが発生していると判断される。この場合も、図10Bに示したステップS112へ進む。なお、ステップS112以降のフローについては後述する。
ステップS104において第1の媒体センサMS1がすでにオフである場合(ステップS104Y)、ステップS106へ進む。ステップS106では、制御部6は、第3の媒体センサMS3がオンであるか否かを判断する。第3の媒体センサMS3がオンであるとは、第3の媒体センサMS3から第3の検出信号S3が制御部6に送信されていることを意味する。
第3の媒体センサMS3がオンではない場合(ステップS106N)、ステップS107へ進む。ステップS107では、制御部6は、例えば第2の媒体センサMS2がオンになってから、すなわち、第2の検出信号S2が制御部6に送信されてから所定の時間T3が経過したかどうかを判断する。
ステップS107において時間T3が経過していない場合(ステップS107N)、ステップS106へ戻る。一方、ステップS107において時間T3が経過していた場合(ステップS107Y)、図13に示した模式図のように、第2の媒体センサMS2と第3の媒体センサMS3との間に媒体PMの先端があると共に第1の媒体センサMS1と第2の媒体センサMS2との間に媒体PMの後端がある状態でモードIIIの媒体詰まりが発生していると判断される。この場合にも、図10Bに示したステップS112へ進む。なお、ステップS112以降のフローについては後述する。
ステップS106において第3の媒体センサMS3がオンである場合(ステップS106Y)、ステップS108へ進む。ステップS108では、制御部6は、第2の媒体センサMS2がオフであるか否かを判断する。第2の媒体センサMS2がオフであるとは、第2の媒体センサMS2からの第2の検出信号S2がすでに途絶えていることを意味する。
まだ第2の媒体センサMS2がオフではない場合(ステップS108N)、ステップS109へ進む。ステップS109では、制御部6は、例えば第2の媒体センサMS2がオンになってから、すなわち、第2の検出信号S2が制御部6に送信されてから所定の時間T4が経過したかどうかを判断する。
ステップS109において時間T4が経過していない場合(ステップS109N)、ステップS108へ戻る。一方、ステップS109において時間T4が経過していた場合(ステップS109Y)、図14に示した模式図のように、第3の媒体センサMS3よりも下流に媒体PMの先端があると共に第1の媒体センサMS1と第2の媒体センサMS2との間に媒体PMの後端がある状態でモードIVの媒体詰まりが発生していると判断される。この場合も、図10Bに示したステップS112へ進む。なお、ステップS112以降のフローについては後述する。
ステップS108において第2の媒体センサMS2がすでにオフである場合(ステップS108Y)、ステップS110へ進む。ステップS110では、制御部6は、第3の媒体センサMS3がオフであるか否かを判断する。第3の媒体センサMS3がオフであるとは、第3の媒体センサMS3からの第3の検出信号S3がすでに途絶えていることを意味する。
第3の媒体センサMS3がオフではない場合(ステップS110N)、ステップS111へ進む。ステップS111では、制御部6は、例えば第2の媒体センサMS2がオフになってから、すなわち、第2の検出信号S2が途絶えてから所定の時間T5が経過したかどうかを判断する。
ステップS111において時間T5が経過していない場合(ステップS111N)、ステップS110へ戻る。一方、ステップS111において時間T5が経過していた場合(ステップS111Y)、図15に示した模式図のように、第3の媒体センサMS3よりも下流に媒体PMの先端があると共に第2の媒体センサMS2と第3の媒体センサMS3との間に媒体PMの後端がある状態でモードVの媒体詰まりが発生していると判断される。この場合、図10Bに示したステップS113へ進む。ステップS113では、制御部6は、第2動力伝達機構9を起動し、加圧状態から加圧解除状態へ移行するよう定着部40を制御し、終了する(エンド)。このように、モードVの媒体詰まりが発生したと判断した場合、画像形成転写部30には詰まった媒体PMが存在しないので、画像形成転写部30に対し、特段の操作を実行しなくてもよい。
ステップS110において第3の媒体センサMS3がすでにオフである場合(ステップS110Y)、画像形成転写部30および定着部40を媒体PMが詰まることなく正常に通過したものと判断され、そのまま終了する(エンド)。
また、ステップS112へ進んだ場合には、制御部6は、第1動力伝達機構8を起動し、第1動力伝達機構8により、例えばモノクロ画像形成時には、画像形成転写部30において離間状態から第1のニップ状態への状態移行動作を実行させる。あるいは、カラー画像形成時には、第1のニップ状態を維持する状態維持動作を実行させる。そののち、ステップS113において、制御部6は、第2動力伝達機構9を起動し、加圧状態から加圧解除状態へ移行するよう定着部40を制御し、終了する(エンド)。
[1.3 画像形成装置の効果]
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置では、制御部6が、第1の媒体検出情報と第2の媒体検出情報とに基づいて、状態移行動作または状態維持動作を実行するよう画像形成転写部30を制御するようにした。このため、例えば画像形成転写部30における媒体PMの搬送経路上において、未定着トナーが転写された媒体PMが詰まった場合、その媒体PMは画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と転写ユニット33との間に挟持された状態で保持される。したがって、例えば画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)から定着部40に亘って媒体PMが存在する場合に、ユーザが定着装置4を本体1から上方へ引っ張り出すように取り外したとしても、未定着トナーにより搬送経路や搬送経路の周辺部分を汚しにくくなる。
また、本実施の形態の画像形成装置では、媒体詰まりが発生した場合に、制御部6が、駆動部7を制御し、定着部40を加圧状態(図7Aおよび図7B)から加圧解除状態(図8Aおよび図8B)へ移行させるようにしている。これにより、ユーザは、媒体詰まりを生じた媒体PMを、定着部40から容易に除去できる。また、この際、定着装置4を本体1から上方へ引っ張り出すようにした場合であっても、画像形成転写部30には媒体PMが残存していないので、未定着トナーにより搬送経路や搬送経路の周辺部分を汚したり、媒体PMがちぎれたりするなどのトラブルは生じにくくなる。
さらに、本実施の形態の画像形成装置では、定着装置4の離脱操作に伴い、排出部50における排出ローラ51Aと排出ローラ51Bとが、互いに離間した状態あるいは比較的弱い第2の圧力で付勢し合う状態へ変化するようにしている。このため、仮に排出部50に媒体PMが残存していた場合であっても、その媒体PMをユーザは容易に除去することができる。
<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では4色のトナーを用いたカラー画像を形成可能な画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば5色以上のカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、第1動力伝達機構8および第2動力伝達機構9を例示して画像形成転写部の状態移行動作や定着部の変位動作を説明したが、本発明はそれらの態様に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、リンクバー81を用いて画像形成ユニット31C,31M,31Yを一括して同時に移動させるようにしたが、それら画像形成ユニット31C,31M,31Yを異なるタイミングで個別に移動させるようにしてもよい。その場合、例えばリンクバー81における段差部85C,85M,85Yの斜面86C,86M,86Yの位置を変更することにより、画像形成ユニット31C,31M,31Yのうちの一部を選択的に、あるいは任意の順序で移動させることができる。
また、上記実施の形態では、画像形成転写部30よりも上流の位置、画像形成転写部30と定着部40との間の位置、および定着部40よりも下流の位置の3箇所に、第1〜第3の媒体センサMS1〜MS3を配置するようにしたが、本発明はこの態様に限定されない。すなわち、媒体検出部を配置する箇所は上述の位置に限定されないし、3箇所以上に媒体検出部を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
1…本体、2…フロントカバー、3…トップカバー、4…定着装置、5…表示部、6…制御部、7…駆動部、8…第1動力伝達機構、81…リンクバー、82…ピニオンギヤ、83…クラッチ、84…ラック、85C,85M,85Y…段差部、86C,86M,86Y…斜面、87C,87M,87Y…頭頂部、9…第2動力伝達機構、91〜93…ギヤ、94…カム支持部、95…カム、96…リリースリンク、97…リリースリンク支持部、98…コイルばね、10…給紙部、11…媒体載置部、12…ピックアップローラ、13…給紙ローラ、14…分離ローラ、20…媒体搬送部、21,22…搬送ローラ対、30…画像形成転写部、31(31K,31C,31M,31Y)…画像形成ユニット、331…転写ベルト、332…駆動ローラ、333…アイドルローラ、334…転写ローラ、32(32K,32C,32M,32Y)…露光装置、33…転写ユニット、34(34K,34C,34M,34Y)…感光ドラム、35C,35M,35Y…突起,40…定着部、41…上部ローラ、42…下部ローラ、43…定着装置本体、50…排出部、51,52…排出ローラ対、51A,51B…排出ローラ、53…支持部、54…ガイド部材、55…コイルばね、MS1〜MS3…第1〜第3の媒体センサ、S1〜S3…第1〜第3の検出信号。

Claims (10)

  1. 第1の現像剤像を担持可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体と対峙して媒体を搬送しつつ、前記第1の像担持体に担持された前記第1の現像剤像を前記媒体に転写可能な転写部材とを有し、前記第1の像担持体と前記転写部材とが離間した離間状態から前記第1の像担持体と前記転写部材との間に前記媒体を挟持可能な第1のニップ状態への状態移行動作、および前記第1のニップ状態を維持する状態維持動作を実行可能な画像形成転写部と、
    第1の定着部材および第2の定着部材を有し、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との間に前記媒体を挟持可能な加圧状態と、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが離間した加圧解除状態との状態移行が可能に構成され、前記加圧状態において前記媒体を搬送しつつ、前記媒体に転写された前記第1の現像剤像を前記媒体に定着可能な定着部と、
    前記第1の像担持体と前記転写部材との間および前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との間のうちの少なくとも一方に前記媒体が存在することを検出し、媒体検出情報を発することが可能な媒体検出機構と、
    前記媒体検出機構からの前記媒体検出情報と前記媒体検出情報が発せられてからの経過時間とに基づき、前記状態移行動作または前記状態維持動作を実行するよう前記画像形成転写部を制御すると共に前記定着部が前記加圧状態から前記加圧解除状態へ移行するよう前記定着部を制御する、制御部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記媒体検出情報は、第1の媒体検出信号と第2の媒体検出信号と第3の媒体検出信号とを含み、
    前記媒体検出機構は、
    前記媒体の搬送方向において前記画像形成転写部の上流にある第1の位置に配置され、前記第1の位置において前記媒体が存在する場合に前記第1の媒体検出信号を発する第1の媒体検出部と、
    前記媒体の搬送方向において前記画像形成転写部の下流にある第2の位置に配置され、前記第2の位置において前記媒体が存在する場合に前記第2の媒体検出信号を発する第2の媒体検出部と、
    前記媒体の搬送方向において前記定着部の下流にある第3の位置に配置され、前記第3の位置において前記媒体が存在する場合に前記第3の媒体検出信号を発する第3の媒体検出部と
    を有する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2の媒体検出信号および前記第3の媒体検出信号と、前記第2の媒体検出信号または前記第3の媒体検出信号が発せられてからの経過時間とに基づいて、前記定着部が前記加圧状態から前記加圧解除状態へ移行するよう前記定着部を制御する
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成転写部を収容する本体をさらに備え、
    前記定着部は、前記本体に対し着脱可能に設けられている
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記本体に設けられて、前記媒体を前記定着部から前記本体の外部へ排出する、第1の排出ローラおよび第2の排出ローラをさらに備え、
    前記定着部が前記本体に装着された定着部装着状態において、前記第1の排出ローラと前記第2の排出ローラとが第1の圧力で付勢し合い、
    前記定着部が前記本体から離脱した定着部離脱状態において、前記第1の排出ローラと前記第2の排出ローラとが前記第1の圧力よりも低い第2の圧力で付勢し合い、または前記第1の排出ローラと前記第2の排出ローラとが離間するようになっている
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1の媒体検出信号を受信したのち、前記経過時間としての第1の時間の経過後においても前記第2の媒体検出信号を受信するとき、
    前記状態移行動作または前記状態維持動作を前記画像形成転写部に実行させ、前記定着部が前記加圧状態から前記加圧解除状態へ移行するよう前記定着部を制御する
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第2の媒体検出部から発せられる前記第2の媒体検出信号が途絶えた時点から第2の時間の経過後においても前記第3の媒体検出信号を受信するとき、
    前記定着部が前記加圧状態から前記加圧解除状態へ移行するよう前記定着部を制御する
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第1の媒体検出部から発せられる前記第1の媒体検出信号が途絶えた時点から第3の時間の経過後においても前記第2の媒体検出信号および前記第3の媒体検出信号を受信するとき、
    前記状態維持動作または前記状態移行動作を前記画像形成転写部に実行させ、前記定着部が前記加圧状態から前記加圧解除状態へ移行するよう前記定着部を制御する
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成転写部は、第2の現像剤像を担持可能であって前記転写部材との間に前記媒体を挟持可能な第2のニップ状態を形成する第2の像担持体をさらに有する
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1の媒体検出信号を受信したのち、前記経過時間としての第1の時間の経過後においても前記第2の媒体検出信号を受信するとき、
    前記状態移行動作または前記状態維持動作を前記画像形成転写部に実行させる
    請求項2記載の画像形成装置。
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