JP2020082406A - 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 - Google Patents
感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020082406A JP2020082406A JP2018216117A JP2018216117A JP2020082406A JP 2020082406 A JP2020082406 A JP 2020082406A JP 2018216117 A JP2018216117 A JP 2018216117A JP 2018216117 A JP2018216117 A JP 2018216117A JP 2020082406 A JP2020082406 A JP 2020082406A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- group
- heat
- sensitive recording
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/323—Organic colour formers, e.g. leuco dyes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/333—Colour developing components therefor, e.g. acidic compounds
- B41M5/3333—Non-macromolecular compounds
- B41M5/3335—Compounds containing phenolic or carboxylic acid groups or metal salts thereof
- B41M5/3336—Sulfur compounds, e.g. sulfones, sulfides, sulfonamides
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/04—Direct thermal recording [DTR]
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/28—Storage stability; Improved self life
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/333—Colour developing components therefor, e.g. acidic compounds
- B41M5/3333—Non-macromolecular compounds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/337—Additives; Binders
- B41M5/3375—Non-macromolecular compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
Description
このような透明感熱記録媒体としては、例えば、支持体及びその上に形成される感熱記録層などの透明性を高める(低ヘイズ化する)ことによる、透明性が高い感熱記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記様々な熱環境とは、例えば、弁当のラベルとして使用される場合は、電子レンジによる温め(例えば100℃で2〜3分間)などが挙げられ、ペットボトル飲料のラベルとして使用される場合は、ホットメルトによる糊付け(例えば130℃で数秒間)、シュリンクラップ加工(例えば200℃で数秒間)、シュリンクラベル加工(例えば90℃で数10秒間)、配送時のコンテナ内の環境(例えば60℃で数日間)、夏場の車のダッシュボードへの放置(例えば90℃で1時間)などが挙げられる。
X=(A−B)/A×100・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Aは、前記感熱記録媒体を温度90℃で加熱する前の全光線透過率であり、Bは、前記感熱記録媒体を温度90℃で1時間加熱した後の全光線透過率である。
本発明の感熱記録媒体は、支持体と、前記支持体上に感熱記録層と、を有する感熱記録媒体であって、前記感熱記録層が、ロイコ染料及び顕色剤を含有し、前記感熱記録媒体のヘイズ度が15以下であり、下記式(1)で表される全光線透過率の変化率Xが5.0%以下であり、更に必要に応じて保護層、接着層、及びその他の層を有する。
X=(A−B)/A×100・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Aは、前記感熱記録媒体を温度90℃で加熱する前の全光線透過率であり、Bは、前記感熱記録媒体を温度90℃で1時間加熱した後の全光線透過率である。
前記全光線透過率は、例えば、分光光度計(U−4100、日立ハイテクノロジーズ株式会社製)を用いて測定することができる。
前記感熱記録層としては、ロイコ染料及び顕色剤を含有し、光熱変換材料、及び紫外線吸収材料を含有することが好ましく、更に必要に応じて、その他の成分を含有してなる。
前記ロイコ染料としては、特に制限はなく、通常感熱記録媒体に使用されているものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系などの染料のロイコ化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記顕色剤としては、前記ロイコ染料が加熱時に反応して発色させるための種々の電子受容性物質を適用することができ、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル等の直鎖のアルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖アルキル基);イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、イソヘキシル、イソオクチル等の分岐鎖のアルキル基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖アルキル基);シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状のアルキル基(好ましくは炭素数3〜7の環状アルキル基)などが挙げられる。
前記アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシロキシ、n−ヘプトキシ、n−オクチロキシ、n−ノニロキシ、n−デシロキシ等の直鎖のアルコキシ基(好ましくは炭素数2〜6の直鎖アルコキシ基);イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、イソアミロキシ、t−アミロキシ、イソヘキシロキシ、t−ヘキシロキシ、イソヘプトキシ、t−ヘプトキシ、イソオクチロキシ、t−オクチロキシ、2−エチルヘキシロキシ、イソノニロキシ、イソデシロキシ等の分岐鎖アルコキシ基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖アルコキシ基);シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、シクロヘキシロキシ、シクロヘプトキシ等の環状アルコキシ基(好ましくは炭素数3〜7の環状アルコキシ基)などが挙げられる。
前記アルキルカルボニルオキシ基としては、例えば、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ、n−ヘプチルカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ、n−ノニルカルボニルオキシ、n−デシルカルボニルオキシ等の直鎖のアルキルカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖アルキル基を有するカルボニルオキシ基);イソプロピルカルボニルオキシ、イソブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、イソアミルカルボニルオキシ、t−アミルカルボニルオキシ、イソヘキシルカルボニルオキシ、t−ヘキシルカルボニルオキシ、イソヘプチルカルボニルオキシ、t−ヘプチルカルボニルオキシ、イソオクチルカルボニルオキシ、t−オクチルカルボニルオキシ、2−エチルヘキシルカルボニルオキシ、イソノニルカルボニルオキシ、イソデシルカルボニルオキシ等の分岐鎖のアルキルカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖アルキル基を有するカルボニルオキシ基);シクロプロピルカルボニルオキシ、シクロブチルカルボニルオキシ、シクロペンチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカルボニルオキシ、シクロヘプチルカルボニルオキシ等の環状のアルキルカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数3〜7環状のアルキル基を有するカルボニルオキシ基)などが挙げられる。
前記アルキルカルボニルアミノ基としては、例えば、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、n−ヘキシルカルボニルアミノ、n−ヘプチルカルボニルアミノ、n−オクチルカルボニルアミノ、n−ノニルカルボニルアミノ、n−デシルカルボニルアミノ等の直鎖のアルキルカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖アルキル基を有するカルボニルアミノ基);イソプロピルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、sec−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、イソアミルカルボニルアミノ、t−アミルカルボニルアミノ、イソヘキシルカルボニルアミノ、t−ヘキシルカルボニルアミノ、イソヘプチルカルボニルアミノ、t−ヘプチルカルボニルアミノ、イソオクチルカルボニルアミノ、t−オクチルカルボニルアミノ、2−エチルヘキシルカルボニルアミノ、イソノニルカルボニルアミノ、イソデシルカルボニルアミノ等の分岐鎖のアルキルカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖アルキル基を有するカルボニルアミノ基);シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロヘプチルカルボニルアミノ等の環状のアルキルカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数3〜7の環状アルキル基を有するカルボニルアミノ基)などが挙げられる。
前記モノアルキルアミノ基としては、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、n−ヘプチルアミノ、n−オクチルアミノ、n−ノニルアミノ、n−デシルアミノ等の直鎖のモノアルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖モノアルキルアミノ基);イソプロピルアミノ、イソブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、イソアミルアミノ、t−アミルアミノ、イソヘキシルアミノ、t−ヘキシルアミノ、イソヘプチルアミノ、t−ヘプチルアミノ、イソオクチルアミノ、t−オクチルアミノ、2−エチルヘキシルアミノ、イソノニルアミノ、イソデシルアミノ等の分岐鎖のモノアルキルアミノ基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖モノアルキルアミノ基);シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘプチルアミノ等の環状のモノアルキルアミノ基(好ましくは炭素数3〜7の環状モノアルキルアミノ基)などが挙げられる。
前記ジアルキルアミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−n−ヘキシルアミノ、ジ−n−ヘプチルアミノ、ジ−n−オクチルアミノ、ジ−n−ノニルアミノ、ジ−n−デシルアミノ等の直鎖のジアルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖アルキル基を2つ有するジアルキルアミノ基);ジイソプロピルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジ−sec−ブチルアミノ、ジ−t−ブチルアミノ、ジイソアミルアミノ、ジ−t−アミルアミノ、ジイソヘキシルアミノ、ジ−t−ヘキシルアミノ、ジイソヘプチルアミノ、ジ−t−ヘプチルアミノ、ジイソオクチルアミノ、ジ−t−オクチルアミノ、ジ−(2−エチルヘキシル)アミノ、ジイソノニルアミノ、ジイソデシルアミノ等の分岐鎖のジアルキルアミノ基(好ましくは炭素数3〜10の分岐鎖アルキル基を2つ有するジアルキルアミノ基);ジシクロプロピルアミノ、ジシクロブチルアミノ、ジシクロペンチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ、ジシクロヘプチルアミノ等の環状のジアルキルアミノ基(好ましくは炭素数3〜7の環状アルキル基を2つ有するジアルキルアミノ基)などが挙げられる。
前記モノアリールアミノ基の炭素数としては、6〜12が好ましい。前記モノアリールアミノ基としては、例えば、フェニルアミノ(アニリノ)、ナフチルアミノ、ビフェニルアミノなどが挙げられる。
前記ジアリールアミノ基の炭素数としては、6〜12が好ましい。前記ジアリールアミノ基としては、例えば、ジフェニルアミノ、ジナフチルアミノ、ジ(ビフェニル)アミノなどが挙げられる。
前記一般式(1)におけるR1、R2、R4、及びR5は、水素原子が好ましい。R3は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基であることが好ましい。これらの中でも、水素原子又はアルキル基が好ましく、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基(好ましくは直鎖アルキル基である)がより好ましく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは直鎖アルキル基である)がさらに好ましく、メチル基が特に好ましい。
前記光熱変換材料とは、レーザー光を吸収し熱に変換する材料を意味し、無機系材料と
有機系材料とに大別できる。
前記金属ホウ化物及び金属酸化物としては、例えば、6ホウ化物、酸化タングステン化合物、酸化アンチモンスズ(ATO)、酸化インジウムスズ(ITO)、アンチモン酸亜鉛などが挙げられる。
前記6ホウ化物としては、例えば、LaB6、CeB6、PrB6、NdB6、GdB6、TbB6、DyB6、HoB6、YB6、SmB6、EuB6、ErB6、TmB6、YbB6、LuB6、SrB6、CaB6、(La,Ce)B6などが挙げられる。
前記酸化アンチモンスズ(ATO)、前記酸化インジウムスズ(ITO)、及び前記アンチモン酸亜鉛の中でも、近赤外領域の吸収が大きく、可視領域の吸収が小さい点から、ITOが好ましい。
前記光熱変換材料は、感熱記録層に含有してもよく、感熱記録層以外の層に含有してもよい。前記感熱記録層以外の層に含有する場合には、前記感熱記録層に隣接して光熱変換材料を含む層を設けることが好ましい。
前記光熱変換材料の含有量としては、感熱記録層に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましく、0.3質量%以上5質量%以下がより好ましい。
前記紫外線吸収材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、バインダー樹脂、感度向上剤として種々の熱可融性物質、補助添加剤、界面活性剤、滑剤、填剤などが挙げられる。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は水溶性樹脂、水分散性樹脂、溶剤可溶性樹脂などその性質を問わない。
前記バインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、澱粉又はその誘導体;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタクリル酸三元共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性ポリマー;ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエマルション;スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体等のラテックスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、透明性の点から、アクリル樹脂、スチレン−アクリル共重合体が好ましい。
前記熱可融性物質としては、例えば、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類;ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の脂肪酸アミド類;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルチミン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類;p−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、ジフェニルカーボネート、グリコールカーボネート、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジベンジロキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(4−メチルベンジル)、シュウ酸ビス(4−クロロベンジル)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記補助添加剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられる。
前記滑剤としては、例えば、高級脂肪酸又はその金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、石油系ワックスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処理されたカルシウム、表面処理されたシリカ等の無機系微粉末;尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの有機系微粉末などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記支持体は、透明性が高いことが好ましい。
本発明において、前記透明性とは、ASTM D1003又はISO 14782に準拠した測定によるヘイズ度で表され、ヘイズ度は、15以下が好ましく、10以下がより好ましい。
前記保護層としては、感熱記録媒体において、支持体を有していない側の感熱記録層上に設けられる層であり、結着樹脂を含有し、架橋剤を含有することが好ましく、必要に応じてその他の成分を含有する。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水溶性樹脂が特に好ましい。
前記水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、澱粉又はその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアクリル酸三元共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアリカリ塩、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアリカリ塩、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン、ポリビニルアルコール−アクリルアミドブロック共重合体、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、変性ポリビニルアルコールが好ましい。
前記変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、イタコン酸変性ポリビニルアルコール、マレイン酸変性ポリビニルアルコール等のカルボン酸変性ポリビニルアルコールなどが挙げられる。
前記架橋剤としては、前記水溶性樹脂と反応することで、前記水溶性樹脂の水への溶解性を低下させることができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリオキザール誘導体、メチロール誘導体、エピクロルヒドリン、ポリアミドエピクロルヒドリン、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ヒドラジン、ヒドラジド誘導体、オキサゾリン誘導体、カルボジイミド誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、取り扱い上の安全性が高いこと、耐水化に必要な硬化時間が短いことから、ポリアミドエピクロルヒドリンが好ましい。
前記ポリアミドエピクロルヒドリンの含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記結着樹脂100質量部に対して、10質量部以上60質量部以下が好ましく、20質量部以上50質量部以下がより好ましい。
前記保護層の平均厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5μm以上5μm以下が好ましく、1μm以上3μm以下がより好ましい。
本発明においては、支持体と感熱記録層の接着性を改善するため、前記感熱記録層と前記支持体の間に接着層を設けることが好ましい。
前記接着層は、前記感熱記録層と同様に、前記バインダー樹脂を含有し、前記紫外線吸収材料、光熱変換材料などを更に含有してもよい。
前記感熱記録媒体をラベルとして用いる場合は、前記感熱記録媒体のいずれかの面上に粘着層を設けてもよい。
前記粘着層の平均厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1μm以上20μm以下が好ましい。
前記感熱記録媒体の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、POS(Point of Sales)分野などに用いられ、生鮮食料品、弁当、惣菜などに貼付するラベル、生鮮食料品、弁当、惣菜などに巻きつける帯などが挙げられる。前記態様として用いることにより、内容物の視認性が向上し、消費者にとっては内容物を確認しながら商品選択をすることができる。その他の態様としては、例えば、チケット、タグ、カードなどが挙げられる。より具体的には、例えば、券売機、レシート、領収書などの発券分野;航空機業界のパッケージ用タグ、ピルケース、ピルボトルなど:図書、文書などの複写分野においては、ファクシミリの出力用紙などが挙げられる。
本発明の感熱記録液は、本発明の感熱記録媒体の形成に用いられる。
本発明の感熱記録液としては、ロイコ染料及び顕色剤を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の物品は、本発明の感熱記録媒体を有する。
<感熱記録媒体の作製>
−染料分散液の調製−
2−アニリノ−3−メチル−6−ブチルアミノフルオラン30質量部、36質量%カルボキシル基含有アクリル樹脂水溶液(商品名:HPD−196、BASF社製)16質量部、及びイオン交換水54質量部を添加し、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(装置名:LA−920、株式会社堀場製作所製)で測定される50%累積体積粒径(D50)が0.116μmとなるようにサンドミルにより分散して染料分散液を得た。
下記化合物番号1の化合物30質量部、36質量%カルボキシル基含有アクリル樹脂水溶液(商品名:HPD−196、BASF社製)16質量部、及びイオン交換水54質量部を添加し、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(装置名:LA−920、株式会社堀場製作所製)で測定される50%累積体積粒径(D50)が0.12μmとなるようにサンドミルにより分散して顕色剤分散液を得た。
次に、得られた染料分散液66.7質量部、顕色剤分散液33.3質量部、アクリルエマルジョン(商品名:EK−301、固形分:42%、サイデン化学株式会社製)10.4質量部、及びイオン交換水29.6質量部を混合撹拌し、感熱記録層用塗布液を得た。
実施例1の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を下記化合物番号2の化合物に変更した以外は、実施例1と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体2を作製した。
実施例1の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を下記化合物番号3の化合物に変更した以外は、実施例1と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体3を作製した。
実施例1の感熱記録層用塗布液の調製において、染料分散液66.7質量部を20質量部とし、顕色剤分散液33.3質量部を80質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、感熱記録層用塗布液を調製した。この感熱記録層用塗布液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体4を作製した。
実施例1の感熱記録層用塗布液の調製において、染料分散液66.7質量部を50質量部とし、顕色剤分散液33.3質量部を50質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、感熱記録層用塗布液を調製した。この感熱記録層用塗布液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体5を作製した。
実施例1の感熱記録層用塗布液の調製において、染料分散液66.7質量部を33.3質量部とし、顕色剤分散液33.3質量部を66.7質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、感熱記録層用塗布液を調製した。この感熱記録層用塗布液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体6を作製した。
実施例1の感熱記録層用塗布液の調製において、染料分散液66.7質量部を25質量部とし、顕色剤分散液33.3質量部を75質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、感熱記録層用塗布液を調製した。この感熱記録層用塗布液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例1と同様にして、感熱記録媒体7を作製した。
実施例7において、下記の感熱記録層用塗布液を用いて、感熱記録層を形成した以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体8を作製した。
<感熱記録層用塗布液>
染料分散液25質量部、顕色剤分散液75質量部、アクリルエマルジョン(商品名:EK−301、固形分42%、サイデン化学株式会社製)10.5質量部、光熱変換材料としてセシウム酸化タングステン分散体(商品名:YMW−D20、固形分28.5%、住友金属鉱山株式会社製)6質量部、及びイオン交換水23.5質量部を混合撹拌し、感熱記録層用塗布液を調製した。
実施例7において、感熱記録層上に、下記の保護層用塗布液を乾燥後の付着量が2.0g/m2となるようにバーコーターを用いて塗布し、保護層を形成した以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体9を作製した。
<保護層用塗布液の調製>
アクリルエマルジョン(商品名:B−1000、固形分20%、三井化学株式会社製)37.5質量部、オキサゾリン基含有ポリマーエマルジョン(商品名:WS−700、固形分25%、株式会社日本触媒製)6質量部、及びイオン交換水37.5質量部を混合撹拌し、保護層用塗布液を得た。
実施例7において、支持体(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の上に、下記接着層用塗布液を、乾燥後の付着量が1g/m2となるようにバーコーターを用いて塗布し、前記接着層上に実施例7と同じ感熱記録層を形成した以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体10を作製した。
<接着層用塗布液の調製>
アクリルポリオールエマルジョン(商品名:オレスターQ155、固形分50%、三井化学株式会社製)50質量部、及び酢酸エチル50質量部を混合し、接着層用塗布液を得た。
実施例7において、下記の感熱記録層用塗布液を用いて、感熱記録層を形成した以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体11を作製した。
<感熱記録層用塗布液>
染料分散液25質量部、顕色剤分散液75質量部、アクリルエマルジョン(商品名:EK−301、固形分42%、サイデン化学株式会社製)10.4質量部、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収材料(商品名:Tinuvin 477−DW、固形分40%、BASF社製)1.8質量部、及びイオン交換水27.8質量部を混合撹拌し、感熱記録層用塗布液を調製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン(商品名:D−8、日本曹達株式会社製)に変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体13を作製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を4,4’−[オキシビス(エチレンオキシ‐P−フェニレンスルホニル)]ジフェノールを主成分とする重合物(商品名:D−90、日本曹達株式会社製)に変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体14を作製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物をビス−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)−スルフォン(商品名:TG−SH、日本化薬株式会社製)に変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体15を作製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール(商品名:スミライザー WX−R、住友化学株式会社製)に変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体16を作製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物を2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(商品名:BPS−24C、日華化学株式会社製)に変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体17を作製した。
実施例7の顕色剤分散液の調製において、化合物番号1の化合物をビスフェノールAに変更した以外は、実施例7と同様にして、顕色剤分散液を調製した。この顕色剤分散液を感熱記録層の形成に用いた以外は、実施例7と同様にして、感熱記録媒体18を作製した。
実施例1〜11、及び比較例1〜6の感熱記録媒体の、加熱処理を行う前後における、全光線透過率の変化率を測定し、前記感熱記録媒体の加熱に対する透明性の維持の程度を評価した。
全光線透過率は、分光光度計(U−4100、日立ハイテクノロジーズ株式会社製)を用いて、実施例1〜11、及び比較例1〜6で作製した感熱記録媒体の地肌部を、波長300nm〜830nm(D65光源)の範囲で1nm毎に測定し、得られた各波長での透過率の平均値を算出した。加熱処理を行う前の全光線透過率をA、温度90℃で1時間加熱処理を行った後の全光線透過率をBとしたときの全光線透過率の変化率Xを、式X=(A−B)/A×100によって算出し、下記評価基準に基いて評価した。なお、全光線透過率の変化率が「○」以上であれば、使用上問題のないレベルである。
[評価基準]
◎:3.0%以下
○:3.0%超5.0%未満
×:5.0%以上
ヘイズメーター(装置名:HZ−V3、スガ試験株式会社製)を用いて、実施例1〜11、及び比較例1〜6で作製した感熱記録媒体の記録面のヘイズ度を測定し、下記評価基準に基いて評価した。なお、「ヘイズ度」が「○」以上であれば、使用上問題のないレベルである。
[評価基準]
◎:10.0未満
○:10.0以上15.0以下
×:15.0超
−実施例1〜7、9〜11、及び比較例1〜6−
熱傾斜試験機(装置名:HG−100−2、東洋精機社製)を用いて、実施例1〜7、9〜11、及び比較例1〜6で作製した感熱記録媒体が飽和濃度を示す温度の熱ブロックで2kg/cm2、1秒間の条件で印字して試験前画像サンプルを作製した。その後、マクベス濃度計RD−914を用いて、作製した試験前画像サンプルの印字部の反射濃度を「最大発色濃度」として測定し、下記評価基準に基いて評価した。なお、「最大発色濃度」が「○」以上であれば、使用上問題のないレベルである。
[評価基準]
◎:1.85超
○:1.65以上1.85以下
×:1.65未満
−実施例8−
LDレーザーマーカー(装置名:リコーリライタブルレーザマーカ LDM200、株式会社リコー製)を用いて、実施例8で作製した感熱記録媒体を下記印字条件で印字して試験前画像サンプルを作製した。その後、マクベス濃度計RD−914を用いて、作製した試験前画像サンプルの印字部の反射濃度を「最大発色濃度」として測定し、下記評価基準に基いて評価した。なお、「最大発色濃度」が「○」以上であれば、使用上問題のないレベルである。
[印字条件]
ワーク間距離: 150mm
走査速度: 3,000mm/s
レーザー光波長: 980nm
レーザーパワー: 70%
[評価基準]
◎:1.85超
○:1.65以上1.85以下
×:1.65未満
<1> 支持体と、前記支持体上に感熱記録層と、を有する感熱記録媒体であって、
前記感熱記録層がロイコ染料及び顕色剤を含有し、
前記感熱記録媒体のヘイズ度が15以下であり、
下記式(1)で表される全光線透過率の変化率Xが5.0%以下であることを特徴とする感熱記録媒体である。
X=(A−B)/A×100・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Aは、前記感熱記録媒体を温度90℃で加熱する前の全光線透過率であり、Bは、前記感熱記録媒体を温度90℃で1時間加熱した後の全光線透過率である。
<2> 前記感熱記録媒体のヘイズ度が10以下である前記<1>に記載の感熱記録媒体である。
<3> 前記全光線透過率の変化率Xが3.0%以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載の感熱記録媒体である。
<4> 前記顕色剤が、下記一般式(1)で表される化合物の少なくとも1種である前記<1>から<3>のいずれかに記載の感熱記録媒体である。
<5> 前記顕色剤が、下記構造式(1)から(3)のいずれかで表される化合物である前記<4>に記載の感熱記録媒体である。
<7> 前記支持体を有していない側の前記感熱記録層上に保護層を有する前記<1>から<6>のいずれかに記載の感熱記録媒体である。
<8> 前記感熱記録層と前記支持体との間に接着層を有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の感熱記録媒体である。
<9> 前記感熱記録層及び前記接着層の少なくともいずれかが、紫外線吸収材料を含有する前記<8>に記載の感熱記録媒体である。
<10> 前記感熱記録層及び前記接着層の少なくともいずれかが、光熱変換材料を含有し、レーザーで記録可能である前記<8>から<9>のいずれかに記載の感熱記録媒体である。
<11> 前記<1>から<6>のいずれかに記載の感熱記録媒体の形成に用いられることを特徴とする感熱記録液である。
<12> 前記<1>から<10>のいずれかに記載の感熱記録媒体を有することを特徴とする物品である。
Claims (9)
- 支持体と、前記支持体上に感熱記録層と、を有する感熱記録媒体であって、
前記感熱記録層がロイコ染料及び顕色剤を含有し、
前記感熱記録媒体のヘイズ度が15以下であり、
下記式(1)で表される全光線透過率の変化率Xが5.0%以下であることを特徴とする感熱記録媒体。
X=(A−B)/A×100・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Aは、前記感熱記録媒体を温度90℃で加熱する前の全光線透過率であり、Bは、前記感熱記録媒体を温度90℃で1時間加熱した後の全光線透過率である。 - 前記ロイコ染料と前記顕色剤の含有比が、前記ロイコ染料1質量部に対して、前記顕色剤1質量部以上4質量部以下である請求項1から2のいずれかに記載の感熱記録媒体。
- 前記支持体を有していない側の前記感熱記録層上に保護層を有する請求項1から3のいずれかに記載の感熱記録媒体。
- 前記感熱記録層と前記支持体との間に接着層を有する請求項1から4のいずれかに記載の感熱記録媒体。
- 前記感熱記録層及び前記接着層の少なくともいずれかが、紫外線吸収材料を含有する請求項5に記載の感熱記録媒体。
- 前記感熱記録層及び前記接着層の少なくともいずれかが、光熱変換材料を含有し、レーザーで記録可能である請求項5から6のいずれかに記載の感熱記録媒体。
- 請求項1から3のいずれかに記載の感熱記録媒体の形成に用いられることを特徴とする感熱記録液。
- 請求項1から7のいずれかに記載の感熱記録媒体を有することを特徴とする物品。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018216117A JP7263741B2 (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
PCT/JP2019/044976 WO2020105564A1 (en) | 2018-11-19 | 2019-11-15 | Thermosensitive recording medium, thermosensitive recording liquid, and article |
JP2023015755A JP2023052912A (ja) | 2018-11-19 | 2023-02-06 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018216117A JP7263741B2 (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023015755A Division JP2023052912A (ja) | 2018-11-19 | 2023-02-06 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020082406A true JP2020082406A (ja) | 2020-06-04 |
JP7263741B2 JP7263741B2 (ja) | 2023-04-25 |
Family
ID=68732028
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018216117A Active JP7263741B2 (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
JP2023015755A Pending JP2023052912A (ja) | 2018-11-19 | 2023-02-06 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023015755A Pending JP2023052912A (ja) | 2018-11-19 | 2023-02-06 | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7263741B2 (ja) |
WO (1) | WO2020105564A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022024971A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
WO2022145400A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 三光株式会社 | 顕色剤、感熱記録材料及び感熱記録層用塗料 |
WO2022196512A1 (ja) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7146148B1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-03 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20240010020A1 (en) * | 2020-11-10 | 2024-01-11 | Datalase Ltd. | A composition |
JP2022147650A (ja) * | 2021-03-23 | 2022-10-06 | 株式会社リコー | 感熱記録媒体、レーザー印刷方法、及びレーザー印刷装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11198545A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-07-27 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JP2002248865A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-03 | Ricoh Co Ltd | レーザ記録用感熱記録媒体及び画像記録方法 |
JP2017019243A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 大阪シーリング印刷株式会社 | 感熱発色組成物ならびにそれを含む感熱記録体 |
WO2017111032A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 日本化薬株式会社 | 感熱記録材料 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05278329A (ja) | 1992-03-31 | 1993-10-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | レーザー記録用感熱記録材料 |
JPH0958135A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH09175019A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-08 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JPH115365A (ja) * | 1997-06-17 | 1999-01-12 | Oji Paper Co Ltd | シャウカステン用感熱記録体 |
JP2003025729A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Nippon Kayaku Co Ltd | 透明感熱記録体 |
JP4096205B2 (ja) | 2003-10-20 | 2008-06-04 | 住友金属鉱山株式会社 | 赤外線遮蔽材料微粒子分散体、赤外線遮蔽体、及び赤外線遮蔽材料微粒子の製造方法、並びに赤外線遮蔽材料微粒子 |
JP4626284B2 (ja) | 2003-12-05 | 2011-02-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 日射遮蔽体形成用タングステン酸化物微粒子の製造方法、および日射遮蔽体形成用タングステン酸化物微粒子 |
JP2006082390A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Ricoh Co Ltd | 透明感熱記録材料 |
JP2018043363A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 日本化薬株式会社 | 感熱記録材料 |
JP2018062083A (ja) * | 2016-10-11 | 2018-04-19 | 日本化薬株式会社 | 感熱記録材料 |
-
2018
- 2018-11-19 JP JP2018216117A patent/JP7263741B2/ja active Active
-
2019
- 2019-11-15 WO PCT/JP2019/044976 patent/WO2020105564A1/en active Application Filing
-
2023
- 2023-02-06 JP JP2023015755A patent/JP2023052912A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11198545A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-07-27 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
JP2002248865A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-03 | Ricoh Co Ltd | レーザ記録用感熱記録媒体及び画像記録方法 |
JP2017019243A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 大阪シーリング印刷株式会社 | 感熱発色組成物ならびにそれを含む感熱記録体 |
WO2017111032A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 日本化薬株式会社 | 感熱記録材料 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022024971A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7072130B1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-05-19 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
WO2022145400A1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-07 | 三光株式会社 | 顕色剤、感熱記録材料及び感熱記録層用塗料 |
JP7177569B1 (ja) * | 2020-12-28 | 2022-11-24 | 三光株式会社 | 顕色剤、感熱記録材料及び感熱記録層用塗料 |
WO2022196512A1 (ja) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7146147B1 (ja) * | 2021-03-19 | 2022-10-03 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP2022177186A (ja) * | 2021-03-19 | 2022-11-30 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7342224B2 (ja) | 2021-03-19 | 2023-09-11 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7146148B1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-03 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
WO2022209702A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP2022177188A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-11-30 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7470753B2 (ja) | 2021-03-29 | 2024-04-18 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023052912A (ja) | 2023-04-12 |
WO2020105564A1 (en) | 2020-05-28 |
JP7263741B2 (ja) | 2023-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7263741B2 (ja) | 感熱記録媒体、感熱記録液、及び物品 | |
JP6566100B2 (ja) | 感熱記録材料 | |
US4638340A (en) | Two-color thermosensitive recording label | |
EP1900542B1 (en) | Heat-sensitive recording material | |
WO2022202154A1 (en) | Thermosensitive recording layer forming liquid, thermosensitive recording medium and production method thereof, and image recording method | |
KR20200096972A (ko) | 감열 기록 매체, 감열 기록 매체의 제조 방법 및 물품 | |
JP2018154099A (ja) | 感熱記録媒体、及び物品 | |
JP2020152027A (ja) | 感熱記録媒体 | |
JP2007230233A (ja) | 感熱記録材料及びその製造方法 | |
JP5326954B2 (ja) | 感熱記録材料 | |
JP4249577B2 (ja) | 感熱記録材料 | |
CN115107391B (zh) | 热敏记录介质、激光印刷方法和激光印刷设备 | |
JP6972595B2 (ja) | ライナーレス型感熱記録体の包装体 | |
JP2020152022A (ja) | 感熱記録媒体、及び感熱記録媒体の製造方法 | |
JP7275694B2 (ja) | 感熱記録媒体、及び物品 | |
JP7302214B2 (ja) | 感熱記録材料、感熱記録方法、感熱記録装置、及び感熱記録媒体 | |
JP7415712B2 (ja) | 感熱記録媒体の製造方法 | |
WO2022202067A1 (en) | Thermosensitive recording layer forming liquid, thermosensitive recording medium and production method thereof, and image recording method | |
JP2022151636A (ja) | 感熱記録層形成液、感熱記録媒体及びその製造方法、並びに画像記録方法 | |
JP2020151948A (ja) | 感熱記録材料、感熱記録方法、及び感熱記録媒体 | |
CN117042977A (zh) | 热敏记录层形成液、热敏记录介质及其生产方法以及图像记录方法 | |
JP5200549B2 (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2020151932A (ja) | 感熱記録材料、感熱記録方法、感熱記録装置、及び感熱記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210806 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20220204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221004 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20221115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230209 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20230209 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20230216 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20230221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230314 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230327 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7263741 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |