以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理装置および情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
<1.情報処理装置による情報処理方法の概要>
以下では先ず、第1の実施形態に係る情報処理装置による情報処理方法の概要について図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理方法の概要を示す図である。
本実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置50によって実行される。すなわち、図1の例では、情報処理装置50は、例えば、車両1の動作を決定する処理などを行うことができる装置(例えばサーバ等)である。
具体的には、図1に示すように、情報処理システム100には、上記した情報処理装置50と、車載装置10とが含まれる。車載装置10は、車両1に搭載される。車両1は、目的地Aへ向かう車両であり、例えば目的地Aにおいて貨物を搬出入する予定の貨物自動車(トラック)である。
目的地Aは、上記した車両1を含む貨物自動車による貨物の搬出入作業や、その他の作業が行われる作業現場であり、例えば建設現場や工場などであるが、これらに限定されるものではない。なお、目的地A付近には、車両1が待機可能な待機場所Bがあるものとする。言い換えると、車両1は、目的地Aに到着する前に待機場所Bで待機可能な車両である。
また、車両1の車載装置10は、後述する各種のセンサを備え、例えば、車両1の車速などを検出することができる。また、車載装置10は、GPS(Global Positioning System)の情報に基づいて、自車の位置情報も検出することができる。また、車載装置10には、目的地Aで行う作業の内容や貨物の種類を示す情報などが記憶されてもよい。
そして、情報処理装置50は、先ず、車両1が待機する場合の各種情報を示す待機情報を生成する(ステップS1)。例えば、情報処理装置50は、目的地Aに到着する前に待機する車両1の待機時の危険度の情報、および、車両1の待機に起因する渋滞度の情報を含む待機情報を生成する。なお、上記では、待機情報に危険度の情報および渋滞度の情報の両方が含まれるようにしたが、これに限定されるものではなく、いずれか一方が含まれるようにしてもよい。
ここで、情報処理装置50は、車両1が待機場所Bに停車して待機する場合と、車両1が走行ルートCを走行して待機する場合とについてそれぞれ待機情報を生成する。なお、車両1が走行ルートCを走行して待機する場合とは、例えば、車両1が目的地Aで搬出入作業を行う前に、待機場所Bに停車して待機するのではなく、目的地A周辺を走行しながら待機する場合を意味する。上記した待機情報の詳細については、図7および図8を参照して後述する。
次いで、情報処理装置50は、車両1の状況を示す車両情報を取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置50は、車載装置10から車両1の位置情報や車両1が目的地Aで行う作業の内容(ここでは搬出入作業)、貨物の種類を示す情報などを車両情報として取得する。
次いで、情報処理装置50は、車両1の目的地Aの状況を示す目的地情報を取得する(ステップS3)。例えば、情報処理装置50は、目的地Aにおける作業の進捗状況を目的地情報として取得する。かかる作業の進捗状況には、例えば、車両1の貨物を搬出入する作業までの時間や順番などが含まれるが、これに限られない。なお、情報処理装置50は、目的地情報を目的地Aにある端末装置(図示せず)などから取得してもよいし、外部サーバ(図示せず)から取得してもよい。
そして、情報処理装置50は、例えば、車両情報や目的地情報、待機情報などに基づいて車両1の動作を決定する(ステップS4)。
例えば、情報処理装置50は、車両1の貨物を搬出入する作業を開始するまでの時間が短く、車両1を待機場所Bに待機させたときに、周辺の交通に与える影響が比較的高い(すなわち危険度や渋滞度が比較的高い)と判定された場合、車両1の貨物を搬出入する作業を前倒しするため、車両1が目的地Aへ向かう動作を決定し、車両1へ通知する。なお、このとき、目的地Aである作業現場では、車両1の貨物の搬出入を前倒しすることに伴う準備作業が行われるものとする。その後、目的地Aには、車両1が到着し、搬出入作業が行われる。
このように、本実施形態にあっては、車両情報および目的地情報を用いることで、目的地Aである作業現場と連携しながら、周辺の交通に与える影響を低減させつつ、目的地Aへ向かう車両1の動作を決定することができる。
また、例えば、車両1の貨物を搬出入する作業を開始するまでまだ時間がある場合や、目的地Aである作業現場において搬出入する作業の前倒しができない場合など、車両1が目的地A周辺で待機せざるを得ないことがある。このようなとき、情報処理装置50は、待機情報に基づき、車両1を停車させて待機させるか、走行させて待機させるかを決定する。
例えば、情報処理装置50は、待機情報に基づき、車両1を待機場所Bに待機させた方が、車両1を走行ルートCで走行させるより、周辺の交通に与える影響が比較的低い(すなわち危険度や渋滞度が比較的低い)と判定された場合、車両1を待機場所Bに停車させて待機させる動作を決定し、車両1へ通知する。
他方、例えば、情報処理装置50は、待機情報に基づき、車両1を走行ルートCで走行させる方が、車両1を待機場所Bに待機させるより、周辺の交通に与える影響が比較的低い(すなわち危険度や渋滞度が比較的低い)と判定された場合、車両1を走行ルートCで走行させて待機させる動作を決定し、車両1へ通知する。
このように、本実施形態にあっては、車両1が待機場所Bに停車して待機する場合と、車両1が走行ルートCを走行して待機する場合とについてそれぞれ生成された待機情報を用いることで、目的地Aに到着する前に待機する車両1に対し、安全な動作を決定することができる。
そして、情報処理装置50は、例えば、目的地Aにおいて車両1の貨物を搬出入する作業が開始される時間になったこと、あるいは時間が近づいていることを示す目的地情報を取得した場合、車両1が目的地Aへ向かう動作を決定し、車両1へ通知する。これにより、目的地Aには、車両1が到着し、搬出入作業が行われることとなる。
<2.情報処理装置を含む情報処理システムの構成>
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置50を含む情報処理システム100の構成について、図2を用いて説明する。図2は、情報処理装置50を含む情報処理システム100の構成例を示すブロック図である。なお、図2などのブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2などのブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図2に示すように、情報処理システム100は、上記した車載装置10と、情報処理装置50とを含み、これらはインターネット網などの通信ネットワークNを介して通信可能に接続される。
次いで、上記した車載装置10および情報処理装置50の構成について具体的に説明する。なお、車載装置10は、上記した車両1に搭載されるが、車両1に限定されるものではなく、例えば車両1とは異なる他車両や別車両(後述)に搭載されてもよい。また、以下では、理解の便宜のため、車両1に搭載される車載装置10について説明するが、以下の説明は他車両や別車両に搭載される車載装置10にも概ね妥当する。
<3.車載装置の構成>
図3は、車載装置10の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、車載装置10は、通信部11と、車載センサ群12と、出力部13と、車両制御装置20と、駆動源制御装置14と、ブレーキ制御装置15と、操舵機構制御装置16とを備える。
通信部11は、ネットワークNに双方向通信可能に接続する通信インターフェイスであり、情報処理装置50等との間で情報の送受信を行う。
車載センサ群12には、例えば、車両1(図1参照)の走行制御などに必要な情報を検出する各種のセンサが含まれる。例えば、車載センサ群12には、車速を検出する車速センサ、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ、ブレーキ操作量を検出するブレーキセンサ、ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサなどが含まれる。また、車載センサ群12には、GPS衛星からの信号に基づいて自車の現在地を検出するGPS受信機、周辺に電磁波を放射して得られた反射波から周囲に存在する他車両までの距離(例えば車間距離)や方向を測定するレーダ、車両1に積載された貨物の重量(積載量)を測定する積載量センサなどが含まれてもよい。
上記した車載センサ群12は、得られた車速や自車位置などを示す情報を車両制御装置20へ出力する。
出力部13は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置やスピーカなどの音声出力装置を含み、後述する情報処理装置50からの通知情報などを画面や音声で出力することができる。
駆動源制御装置14は車両1のエンジンや電動モータなどの駆動源を制御する装置、ブレーキ制御装置15は車両1のブレーキを制御する装置、操舵機構制御装置16は車両1を操舵する操舵機構を制御する装置である。
車両制御装置20は、制御部30と、記憶部40とを備える。制御部30は、情報取得部31と、車両制御部32と、出力制御部33と、送信部34とを備え、CPU(Central Processing Unit)などを有するマイクロコンピュータである。
記憶部40は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部40には、各種プログラムや設定データなどが記憶される。また、記憶部40には、例えば、目的地Aで行う作業の内容や貨物の種類を示す情報、車両1の車種などが記憶されてもよい。
情報取得部31は、車載センサ群12から出力される各センサ信号を取得して、車両制御部32や送信部34へ出力する。例えば、情報取得部31は、車載センサ群12によって検出された車速やアクセル操作量、ブレーキ操作量、ハンドルの操舵角などを車両制御部32および送信部34へ出力する。また、例えば、情報取得部31は、車載センサ群12によって検出された自車の現在地情報、他車両との車間距離、積載量などを送信部34へ出力する。
また、情報取得部31は、情報処理装置50から出力される通知情報を通信部11を介して取得し、取得された通知情報を出力制御部33へ出力する。なお、通知情報には、決定された車両1の動作を示す情報などが含まれるが、これについては後述する。
車両制御部32は、車両1の運転制御を行う。詳しくは、車両制御部32は、例えば運転者からアクセルやブレーキ、ハンドル(いずれも不図示)に対して操作がなされると、車載センサ群12のアクセルセンサやブレーキセンサ、操舵角センサから出力される各種の情報が情報取得部31を介して入力される。車両制御部32は、かかる情報に基づいて駆動源制御装置14、ブレーキ制御装置15および操舵機構制御装置16を制御して、車両1の運転制御を行う。
出力制御部33は、出力部13の制御を行うことができる。例えば、出力制御部33は、情報処理装置50からの通知情報が入力されると、出力部13を動作させて通知情報を表示させたり、音声で出力させたりする出力制御を実行する。
送信部34は、車両1に関する各種の情報等を情報処理装置50へ送信することができる。例えば、送信部34は、情報取得部31から入力される各センサ信号を通信部11を介して情報処理装置50へ送信する。また、送信部34は、例えば、記憶部40に記憶される、目的地Aで行う作業の内容や貨物の種類、車種を示す情報などを通信部11を介して情報処理装置50へ送信してもよい。
<4.情報処理装置の構成>
次に、情報処理装置50について図4を参照して説明する。図4は、情報処理装置50の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、情報処理装置50は、通信部51と、制御装置60とを備える。
通信部51は、ネットワークNに双方向通信可能に接続する通信インターフェイスであり、車載装置10等との間で情報の送受信を行う。
制御装置60は、制御部70と、記憶部80とを備える。制御部70は、取得部71と、生成部72、決定部73と、通知部74とを備え、CPUなどを有するマイクロコンピュータである。
また、記憶部80は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部であり、他車両走行情報81と、天候情報82と、停車待機テーブル情報83と、走行待機テーブル情報84とを記憶する。
他車両走行情報81は、例えば、車両1とは異なる他車両(図示せず)の走行状態を示す走行情報であり、後述する停車待機テーブル情報83や走行待機テーブル情報84の生成に用いられる情報である。例えば、他車両走行情報81には、車両1が待機場所Bに停車して待機しているときの他車両の走行状態を示す情報や、車両1が走行ルートCを走行して待機しているときの他車両の走行状態を示す情報などが含まれる。すなわち、他車両走行情報81には、車両1が待機場所Bに停車して待機しているとき、または、車両1が走行ルートCを走行して待機しているときの、周囲の交通の状態を示す情報が含まれるといえる。
なお、他車両走行情報81には、車両1が待機していないとき、すなわち、車両1が待機場所Bでも、走行ルートCでも待機していないときの他車両の走行状態を示す情報が含まれてもよい。また、ここでは、他車両走行情報81には、複数台の他車両の走行状態を示す情報が含まれるが、これに限らない。
図5は、他車両走行情報81の一例を示す図である。図5に示すように、他車両走行情報81には、「走行情報ID」、「車種」、「待機状態」、「時刻」、「速度情報」、「操舵情報」、「ブレーキ情報」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「走行情報ID」は、他車両の走行情報毎に割り当てられる識別情報である。「車種」は、他車両の種類を示す情報である。「待機状態」は、車両1の待機状態を示す情報である。例えば、「待機状態」には、車両1が待機場所Bに停車して待機していることを示す情報や、車両1が走行ルートCを走行して待機していることを示す情報などが含まれる。なお、ここでは、理解の便宜のため、待機場所Bや走行ルートCをそれぞれ1つとしたが、これに限定されるものではなく、複数であってもよい。
「時刻」は、他車両が走行している時間を示す情報である。かかる「時刻」は、例えば走行情報が取得された時間などであってもよい。「速度情報」は、他車両の速度を示す情報である。「操舵情報」は、他車両の操舵に関する情報である。「ブレーキ情報」は、他車両のブレーキ操作に関する情報である。なお、上記した「速度情報」、「操舵情報」や「ブレーキ情報」などによって、待機している車両1の危険度や待機に起因する渋滞度などを算出できるが、これについては後述する。
図5の例では、他車両走行情報81の走行情報ID「D01」は、車種が「車種E1」、待機状態が「待機場所B」、時刻が「時刻G1」、速度情報が「速度H1」、操舵情報が「操舵J2」、ブレーキ情報が「ブレーキK1」であることを示している。また、走行情報ID「D02」は、車種が「車種E2」、待機状態が「走行ルートC」、時刻が「時刻G2」、速度情報が「速度H2」、操舵情報が「操舵J2」、ブレーキ情報が「ブレーキK2」であることを示している。言い換えると、他車両走行情報81の走行情報ID「D01」は、車両1が待機場所Bに停車して待機しているとき、車種E1の他車両が、時刻G1において、速度H1、操舵J2、ブレーキK1の状態で走行していたことを示している。なお、図5などにおいて、各種の情報について「車種E1」などの抽象的な文字で示すが、かかる「車種E1」には、具体的な情報が含まれているものとする。
図4の説明に戻ると、天候情報82は、他車両が走行するときの天候に関する情報である。図6は、天候情報82の一例を示す図である。図6に示すように、天候情報82には、「天候情報ID」および「天候情報」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「天候情報ID」は、天候情報毎に割り当てられる識別情報である。「天候情報」は、他車両が走行するときの天気を示す情報である。図6の例では、天候情報82の天候情報ID「L01」は、天候情報が「天候情報M1」であることを示している。なお、上記した天候情報82は、図示しない外部サーバから取得したものであってもよいし、他車両の車載装置10などから取得したものであってもよい。
図4の説明に戻る。ここで、上記した停車待機テーブル情報83、および、走行待機テーブル情報84については、後に説明する。
制御部70の取得部71は、車両1の走行状態を含む車両1の状況を示す車両情報を、車両1の車載装置10から取得する。車両情報には、上記した車両1の位置情報や車両1が目的地Aで行う作業の内容、貨物の種類を示す情報、車種などの情報(プローブデータ)が含まれる。なお、車両情報には、車両1の速度を示す情報、操舵に関する情報、ブレーキ操作に関する情報、積載量を示す情報などが含まれてもよい。そして、取得部71は、取得した車両情報を決定部73へ出力する。
また、取得部71は、他車両の車載装置10から送信される、他車両の走行状態を示す情報(プローブデータ)を取得し、記憶部80に他車両走行情報81として記憶させる(図5参照)。このとき、取得部71は、例えば、車両1の位置情報などに車両1の待機状態を示す情報(車両1が待機場所Bに停車して待機していることを示す情報や、車両1が走行ルートCを走行して待機していることを示す情報)が含まれる場合、かかる待機状態を示す情報と対応付けて、他車両の走行状態を示す情報を他車両走行情報81に記憶させることができる。
また、取得部71は、目的地Aの状況(例えば目的地Aにおける作業の進捗状況)を示す目的地情報を取得し、取得した情報を決定部73へ出力する。
また、取得部71は、待機場所Bにおける、車両1とは異なる別車両(図示せず)の存在の有無を示す情報を、別車両の車載装置10から取得することができる。すなわち、取得部71は、車両1が停車して待機する可能性がある待機場所Bについて、別車両が既に停車して待機しているか否かを示す情報を取得することができる。
例えば、取得部71は、別車両の車載装置10から別車両の位置情報を取得し、取得した位置情報が待機場所Bと一致あるいは略一致する場合、別車両が待機場所Bに存在すると推定することができる。他方、取得部71は、別車両の位置情報が待機場所Bと一致しない場合、別車両は待機場所Bに存在しないと推定することができる。
そして、取得部71は、待機場所Bにおける別車両の存在の有無を示す情報を決定部73へ出力する。
生成部72は、目的地Aに到着する前に待機する車両1の待機時の危険度の情報および車両1の待機に起因する渋滞度の情報を含む待機情報を生成する。
このとき、生成部72は、車両1が待機場所Bに停車して待機する場合と、車両1が走行ルートCを走行して待機する場合とについてそれぞれ待機情報を生成する。ここで、車両1が待機場所Bに停車して待機する場合の待機情報が、上記した停車待機テーブル情報83であり、車両1が走行ルートCを走行して待機する場合の待機情報が、走行待機テーブル情報84である。すなわち、停車待機テーブル情報83および走行待機テーブル情報84は、待機情報の一例である。なお、停車待機テーブル情報83および走行待機テーブル情報84は、別車両の待機情報としても適用することができる。
具体的には、生成部72は、車両1が停車して待機する場合に取得された他車両走行情報81と、車両1が走行して待機する場合に取得された他車両走行情報81とに基づいて、待機情報を生成する。より具体的には、生成部72は、車両1が停車して待機する場合に取得された他車両走行情報81に基づいて停車待機テーブル情報83を生成し、車両1が走行して待機する場合に取得された他車両走行情報81に基づいて走行待機テーブル情報84を生成する。これにより、停車待機テーブル情報83および走行待機テーブル情報84を精度良く生成することができる。
図7は、停車待機テーブル情報83の一例を示す図である。図7に示すように、停車待機テーブル情報83には、「停車待機情報ID」、「車種」、「時刻」、「天候情報」、「危険度」および「渋滞度」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「停車待機情報ID」は、停車待機情報の情報毎に割り当てられる識別情報である。「車種」は、他車両または車両1の種類を示す情報である。「時刻」は、他車両または車両1が走行する時刻を示す情報である。
「天候情報」は、他車両または車両1が走行しているときの天候を示す情報である。「危険度」は、停車して待機するときの危険度を示す情報である。「危険度」については、例えば、停車して待機している車両1付近で、他車両が急ブレーキや急ハンドルが行われたり、急な加速が行われたりすると、生成部72は車両1付近が危険と推定できることから、危険度を大きい値に設定することができる。
「渋滞度」は、停車して待機するときに待機に起因する渋滞度を示す情報である。「渋滞度」については、例えば、停車して待機している車両1付近で、他車両が減速したり停車したりすると、生成部72は車両1付近で渋滞が発生し易いと推定できることから、渋滞度を大きい値に設定することができる。
このように、生成部72は、例えば、他車両走行情報81の「速度情報」、「操舵情報」や「ブレーキ情報」などによって、待機している車両1の危険度や渋滞度などを算出して設定することができる。
図7の例では、停車待機テーブル情報83の停車待機情報ID「P01」は、車種が「E1」、時刻が「時刻G1」、天候情報が「天候情報M1」、危険度が「危険度レベル1」、渋滞度が「渋滞度レベル2」であることを示している。
図8は、走行待機テーブル情報84の一例を示す図である。図8に示すように、走行待機テーブル情報84には、「走行待機情報ID」、「車種」、「時刻」、「天候情報」、「危険度」および「渋滞度」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「走行待機情報ID」は、走行待機情報の情報毎に割り当てられる識別情報である。「車種」、「時刻」、「天候情報」は、停車待機テーブル情報83と同様の情報であるので、説明を省略する。
「危険度」は、走行して待機するときの危険度を示す情報である。「危険度」は、例えば、走行して待機している走行ルートC上や車両1付近で、他車両が急ブレーキや急ハンドルが行われたり、急な加速が行われたりすると、生成部72は走行ルートCや車両1付近が危険と推定し、危険度を大きい値に設定することができる。
「渋滞度」は、例えば、走行して待機している走行ルートC上や車両1付近で、他車両が減速したり停車したりすると、生成部72は走行ルートCや車両1付近で渋滞が発生し易いと推定し、渋滞度を大きい値に設定することができる。
図8の例では、走行待機テーブル情報84の走行待機情報ID「Q01」は、車種が「E1」、時刻が「時刻G1」、天候情報が「天候情報M1」、危険度が「危険度レベル3」、渋滞度が「渋滞度レベル3」であることを示している。なお、ここでは、危険度および渋滞度を5段階で示し、数値が大きくなるにつれて、危険な状況である、あるいは渋滞が発生し易い状況であることを示すが、これはあくまでも例示であって限定されるものではない。
このように、生成部72は、後述する決定部73によって車両1の動作が決定される前に、待機情報を予め生成しておく。そして、決定部73は、車両情報や目的地情報、生成部72によって生成された待機情報(すなわち、停車待機テーブル情報83および走行待機テーブル情報84)に基づいて車両1の動作を決定する、詳しくは、新たな車両情報等が得られた車両1についての動作を決定する。
例えば、決定部73は、車両情報に含まれる車両1の位置情報から、車両1が目的地Aに近づいている、あるいは到着したことが検出されるとともに、目的地情報に搬出入作業の前倒しが可能な情報が含まれている場合、車両1を待機場所Bに待機させるか否かを決定する、詳しくは、車両1を待機場所Bに待機させるか、搬出入作業を前倒しして車両1を目的地Aへ向かわせるかなどの車両1の動作を決定する。
具体的には、図7に示すように、例えば車両1について、停車待機情報ID「P02」に対応する場合、詳しくは、車種が「E1」、時刻が「G2」、天候情報が「天候情報M2」であるような場合、停車して待機する危険度は「危険度レベル5」、渋滞度は「渋滞度レベル5」であり、周辺の交通に与える影響が比較的高い(すなわち危険度や渋滞度が比較的高い)と判定することができる。従って、決定部73は、車両1の貨物を搬出入する作業を前倒しするため、車両1が目的地Aへ向かう動作を決定することができる。
このように、決定部73は、車両情報や目的地情報、待機情報を用いることで、目的地Aである作業現場と連携しながら、周辺の交通に与える影響を低減させつつ、目的地Aへ向かう車両1の動作を決定することができる。
また、決定部73は、車両情報に含まれる車両1の位置情報から、車両1が目的地Aに近づいている、あるいは到着したことが検出されるとともに、目的地情報に搬出入作業の前倒しができないなどの情報が含まれている場合、車両1を停車させて待機させるか、走行させて待機させるかなどの車両1の動作を決定する。
具体的には、図7,8に示すように、例えば、車両1について、車種が「E1」、時刻が「G1」、天候情報が「天候情報M1」で、停車待機情報ID「P01」および走行待機情報ID「Q01」に対応する場合、停車して待機する危険度は「危険度レベル1」、渋滞度は「渋滞度レベル2」であるのに対し、走行して待機する危険度は「危険度レベル3」、渋滞度は「渋滞度レベル3」である。従って、決定部73は、車両1を待機場所Bに待機させた方が、周辺の交通に与える影響が低い(すなわち危険度や渋滞度が低い)と判定し、車両1が停車して待機する動作を決定することができる。
なお、決定部73は、車両1を走行ルートCで走行させる方が、車両1を待機場所Bに待機させるより、周辺の交通に与える影響が低い(すなわち危険度や渋滞度が低い)と判定した場合、車両1が走行して待機する動作を決定することができる。
このように、本実施形態にあっては、待機情報を用いることで、目的地Aに到着する前に待機する車両1に対し、安全な動作を決定することができる。
また、決定部73は、車両1が停車して待機する可能性がある待機場所Bについて、別車両が既に停車して待機している場合、待機場所Bに別車両をそのまま待機させるか、別車両を移動させて車両1が待機場所Bに停車させて待機させるかを決定することができる。
すなわち、決定部73は、別車両が待機場所Bに存在することを示す情報が取得された場合、車両1が待機場所Bに待機したときの危険度・渋滞度と、別車両が待機場所Bに待機したときの危険度・渋滞度とを比較する。そして、決定部73は、比較結果に基づいて車両1を待機場所Bに待機させるか否かを決定することができる。
例えば、図7に示すように、別車両について、車種が「E2」で、時刻が「G1」、天候情報が「天候情報M1」であって停車待機情報ID「P03」に対応するような場合、待機場所Bに待機する別車両の危険度は「危険度レベル4」、渋滞度は「渋滞度レベル4」である。これに対し、車両1について、車種が「E1」で、その他の条件が同じであって停車待機情報ID「P01」に対応する場合、待機場所Bに待機する車両1の危険度は「危険度レベル1」、渋滞度は「渋滞度レベル2」である。従って、決定部73は、車両1を待機場所Bに待機させた方が、周辺の交通に与える影響が低い(すなわち危険度や渋滞度が低い)と判定し、別車両を移動させて車両1が待機場所Bに停車させて待機させる動作を決定することができる。
なお、決定部73は、別車両を待機場所Bに待機させた方が、車両1を待機場所Bに待機させるより、周辺の交通に与える影響が低い(すなわち危険度や渋滞度が低い)と判定した場合、車両1が走行して待機する動作を決定したり、別の待機場所で停車して待機する動作を決定したりすることができる。
これにより、本実施形態にあっては、目的地Aへ向かう車両1や別車両に対し、周辺の交通に与える影響をより一層低減させつつ、動作を決定することができる。
図4の説明に戻ると、決定部73は、決定した車両1の動作を示す情報を通知部74へ出力する。通知部74は、かかる車両1の動作を示す情報を通知情報として、通信部51を介して車両1の車載装置10へ通知する。これにより、車両1では、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置やスピーカなどの出力部13から通知情報などが出力され、決定された車両1の動作の内容を運転者へ通知することができる。
<5.第1の実施形態に係る情報処理装置の制御処理>
次に、情報処理装置50における具体的な処理手順について図9を用いて説明する。図9は、情報処理装置50が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、情報処理装置50の制御部70は、停車待機テーブル情報83や走行待機テーブル情報84などの待機情報を生成する(ステップS10)。次いで、制御部70は、車両1の位置情報など、車両1の状況を示す車両情報を取得する(ステップS11)。
次いで、制御部70は、目的地Aにおける作業の進捗状況など、目的地Aの状況を示す目的地情報を取得する(ステップS12)。次いで、制御部70は、車両情報や目的地情報、待機情報などに基づいて車両1の動作を決定する(ステップS13)。次いで、制御部70は、決定された車両1の動作を当該車両1に対して通知する(ステップS14)。
上述してきたように、第1の実施形態に係る情報処理装置50は、取得部71と、決定部73とを備える。取得部71は、車両1の状況を示す車両情報と、車両1の目的地Aの状況を示す目的地情報とを取得する。決定部73は、取得部71によって取得された車両情報および目的地情報に基づいて車両1の動作を決定する。これにより、目的地へ向かう車両に対し、周辺の交通に与える影響を低減させつつ、動作を決定することができる。
また、第1の実施形態に係る情報処理装置50は、生成部72と、決定部73とを備える。生成部72は、目的地Aに到着する前に待機する車両1の待機時の危険度の情報および車両1の待機に起因する渋滞度の情報の少なくともいずれかを含む待機情報を生成する。決定部73は、生成部72によって生成された待機情報に基づいて、車両1の動作を決定する。また、生成部72は、車両1が停車して待機する場合と、車両1が走行して待機する場合とについてそれぞれ待機情報を生成する。これにより、目的地Aに到着する前に待機する車両に対し、安全な動作を決定することができる。
(第2の実施形態)
<6.第2の実施形態に係る情報処理装置の構成>
次いで、第2の実施形態に係る情報処理装置50の構成について説明する。第2の実施形態にあっては、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した車両1に対し、待機中の走行に関する情報(以下「走行関連情報」と記載する場合がある)を通知するようにした。
図10は、第2の実施形態における情報処理装置50の構成例を示すブロック図である。なお、以下においては、従前の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、記憶部80は、走行環境情報85と、第1車両走行情報86と、第2車両走行情報87と、走行時危険度テーブル情報88とをさらに記憶する。
例えば、取得部71は、走行ルートCを走行する走行車両の車載装置10から送信される、走行車両の走行環境を示す情報(プローブデータ)を取得し、記憶部80に走行環境情報85として記憶させる。なお、取得部71は、走行車両の走行環境を示す情報を、外部サーバ(図示せず)から取得してもよい。
図11は、走行環境情報85の一例を示す図である。図11に示すように、走行環境情報85には、「環境情報ID」、「走行ルート情報」、「時刻」、「天候情報」および「車間」など、走行環境に関する情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「環境情報ID」は、走行環境に関する情報毎に割り当てられる識別情報である。「走行ルート情報」は、走行車両が走行するルートを示す情報である。「時刻」は、走行車両が走行している時間を示す情報である。かかる「時刻」は、例えば走行環境に関する情報が取得された時間などであってもよい。
「天候情報」は、走行車両が走行するときの天候に関する情報である。かかる「天候情報」について、取得部71は、記憶部80に記憶された天候情報82から読み出して取得してもよいし、走行車両の車載装置10や図示しない外部サーバなどから取得してもよい。
「車間」は、走行車両同士の車間距離を示す情報である。具体的に「車間」は、例えば、先行車を第1車両、第1車両に後続する後続車を第2車両としたときの、第1車両と第2車両との距離を示す情報である。
図11の例では、走行環境情報85の環境情報ID「R01」は、時刻が「時刻G1」、天候情報が「天候情報M1」、車間である第1車両と第2車両との距離が「車間距離S1」であることを示している。
そして、取得部71は、上記した走行環境情報85において、車間が車間距離S1である第1車両(先行車)、第2車両(後続車)についてそれぞれ、走行状態を示す情報を取得する。
詳しくは、取得部71は、待機中に車両1が走行する道路(ここでは走行ルートC)を走行する第1車両の走行状態を示す情報を取得し、記憶部80に第1車両走行情報86として記憶させる。同様に、取得部71は、待機中に車両1が走行する道路(ここでは走行ルートC)を走行する第2車両の走行状態を示す情報を取得し、記憶部80に第2車両走行情報87として記憶させる。なお、取得部71は、走行状態を示す情報を、記憶部80の他車両走行情報81に含まれる、車種、速度情報、操舵情報、ブレーキ情報などから読み出して取得してもよいし、走行車両(ここでは第1、第2車両)の車載装置10などから取得してもよい。これら第1車両走行情報86および第2車両走行情報87は、後述する走行時危険度テーブル情報88の生成に用いられる情報である。
図12は、第1車両走行情報86の一例を示す図である。図12に示すように、第1車両走行情報86には、「第1車両ID」、「車種」、「運転特性」および「積載量」など、第1車両の走行状態を示す情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「第1車両ID」は、走行車両である第1車両を識別するための識別情報である。「車種」は、第1車両の種類を示す情報である。
「運転特性」は、第1車両のドライバの運転特性を示す情報である。例えば、取得部71は、取得した第1車両のブレーキ情報や速度情報等に急ブレーキの情報が多く含まれる場合、第1車両のドライバの運転特性に、急ブレーキし易い特性であることを示す情報が含まれるようにすることができる。なお、運転特性は、上記したブレーキに関する特性に限られず、例えば、操舵情報や速度情報に基づいて、ハンドル操作や車速に関する特性(例えば急ハンドルし易い、急加速し易い特性)などであってもよい。
「積載量」は、第1車両の積載量を示す情報である。かかる「積載量」について、取得部71は、走行車両の車載装置10に含まれる積載量センサなどから取得してもよいし、図示しない外部サーバなどから取得してもよい。
図12の例では、第1車両走行情報86の第1車両ID「T01」は、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U01」、積載量が「積載量V01」であることを示している。
また、図13は、第2車両走行情報87の一例を示す図である。図13に示すように、第2車両走行情報87には、「第2車両ID」、「車種」、「運転特性」、「積載量」など、第2車両の走行状態を示す情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「第2車両ID」は、走行車両である第2車両を識別するための識別情報である。「車種」は、第2車両の種類を示す情報であり、「運転特性」は、第2車両のドライバの運転特性を示す情報である。また、「積載量」は、第2車両の積載量を示す情報である。図13の例では、第2車両走行情報87の第2車両ID「T11」は、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U11」、積載量が「積載量V11」であることを示している。
なお、上記において、取得部71は、車種、ドライバの運転特性および積載量(積載重量)を取得するようにしたが、必ずしもこれら全てを取得する必要はなく、車種、ドライバの運転特性および積載量のうち少なくともいずれかの情報を取得する構成であってもよい。すなわち、取得部71は、第1車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を第1車両走行情報86として取得し、第2車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を第2車両走行情報87として取得する。
図10の説明に戻ると、生成部72は、走行環境情報85、第1車両走行情報86および第2車両走行情報87に基づいて、走行時危険度テーブル情報88を生成する。走行時危険度テーブル情報88は、例えば、車両1が待機中に道路(ここでは走行ルートC)を走行するときの危険度を示す情報を含む。なお、走行時危険度テーブル情報88は、走行時危険度情報の一例である。
図14は、走行時危険度テーブル情報88の一例を示す図である。図14に示すように、走行時危険度テーブル情報88には、「危険度情報ID」、「第1車両ID」、「第2車両ID」、「走行ルート情報」、「車間」、「時刻」、「天候情報」および「危険度」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「危険度情報ID」は、危険度情報の情報毎に割り当てられる識別情報である。「第1車両ID」は、第1車両を識別するための識別情報である。なお、かかる第1車両IDには、第1車両走行情報86に含まれる第1車両の車種、運転特性および積載量の情報が対応付けられているものとする。
「第2車両ID」は、第2車両を識別するための識別情報である。なお、かかる第2車両IDには、第2車両走行情報87に含まれる第2車両の車種、運転特性および積載量の情報が対応付けられているものとする。「走行ルート情報」、「車間」、「時刻」および「天候情報」については、上記した走行環境情報85と同様であるため、説明を省略する。
「危険度」は、道路(ここでは走行ルートC)において、第1車両と第2車両とが前後で組み合わさったときの危険度を示す情報である。「危険度」については、例えば、車間距離が比較的短く、また、第1車両のドライバの運転特性に、急ブレーキし易い特性であることを示す情報が含まれるような場合、仮に、第1車両が急ブレーキすると、第2車両は急速に第1車両に近づいてしまって危険であると推定できることから、危険度を大きい値に設定することができる。また、例えば、第2車両の積載量が比較的多いような場合や、天候が雨で滑りやすい路面であるような場合、仮に、第1車両がブレーキをかけた後に、第2車両がブレーキをかけてもすぐには減速できないため、第2車両は急速に第1車両に近づいてしまって危険であると推定できることから、危険度を大きい値に設定することができる。
なお、上記した危険度の設定は、あくまでも例示であってこれに限定されるものではなく、走行環境情報85、第1車両走行情報86および第2車両走行情報87に基づいて適宜に設定することができる。
図14の例では、走行時危険度テーブル情報88の危険度情報ID「W01」は、第1車両IDが「T01」、第2車両IDが「T02」、走行ルート情報が「走行ルートC」、車間が「車間距離S1」、時刻が「時刻G1」、天候情報が「天候情報M1」、危険度が「危険度レベル5」であることを示している。
図10の説明に戻ると、通知部74は、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した場合、走行時危険度テーブル情報88に基づいて走行関連情報(言い換えると、待機中の走行に関する情報)を車両1に対して通知する。
例えば、通知部74は、車両1の車両情報に含まれる、車種の情報、速度、操舵、ブレーキ操作に関する情報などに基づき、車両1の車種やドライバの運転特性を特定する。また、通知部74は、車両1の車両情報に含まれる積載量を示す情報から、車両1の積載量を検出する。そして、通知部74は、特定した車両1のドライバの運転特性や積載量などの情報と、走行時危険度テーブル情報88とに基づいて、走行関連情報を車両1に対して通知する。
具体的には、図14に示すように、例えば車両1について、第2車両ID「T11」に対応するものとする、詳しくは、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U11」、積載量が「積載量V11」であるものとする(図13参照)。また、車両1の前方を走行する走行車両について、第1車両ID「T01」に対応するものとする、詳しくは、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U01」、積載量が「積載量V01」であるものとする(図12参照)。かかる場合、危険度は「危険度レベル5」であることから、通知部74は、待機中に道路(ここでは走行ルートC)を走行する車両1に対し、現在の走行に関して危険度が高いことを示す情報を走行関連情報として通知する。
例えば、通知部74は、第1車両のドライバの運転特性に、急ブレーキし易い特性であることを示す情報が含まれることで危険度が高くなっているような場合、第1車両である先行車に注意して運転する旨や、先行車との車間距離を取って運転する旨の情報を走行関連情報として通知することができる。
このように、第2の実施形態に係る通知部74は、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した車両1に対し、待機中の走行に関する情報(走行関連情報。ここでは危険度に関する情報)を通知する。これにより、例えば、待機中に走行する車両1について運転の仕方や車間の情報など、運転を支援する情報を車両1に通知することが可能となり、よって走行して待機する車両1の危険度を低下させることができる。
<7.第2の実施形態に係る情報処理装置の制御処理>
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置50における具体的な処理手順について図15を用いて説明する。図15は、第2の実施形態に係る情報処理装置50が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図15は、走行関連情報の通知処理に関するフローチャートであり、図9に示す処理とは別に実行されるが、これに限定されるものではない。
図15に示すように、情報処理装置50の制御部70は、走行環境情報85、第1車両走行情報86および第2車両走行情報87を取得する(ステップS100)。次いで、制御部70は、走行環境情報85、第1、第2車両走行情報86,87に基づいて、走行時危険度テーブル情報88を生成する(ステップS101)。
続いて、制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定したか否かを判定する(ステップS102)。制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定していないと判定された場合(ステップS102,No)、すなわち、車両1を待機場所Bに停止させて待機させたり、搬出入作業を前倒しして車両1を目的地Aへ向かわせたりする場合、以降の処理をスキップする。
他方、制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定したと判定された場合(ステップS102,Yes)、車両1の車両情報を取得する(ステップS103)。そして、制御部70は、車両1の車両情報に含まれる各種情報に基づき、車両1の車種やドライバの運転特性を特定し、特定した車両1のドライバの運転特性などの情報と、走行時危険度テーブル情報88とに基づいて、待機中の走行に関する情報(走行関連情報)を車両1に対して通知する(ステップS104)。
第2の実施形態にあっては、上記したように、道路(例えば走行ルートC)を走行する第1車両の走行状態を示す第1車両走行情報86と、第1車両に後続する第2車両の走行状態を示す第2車両走行情報87とを取得し、取得された第1車両走行情報86および第2車両走行情報87に基づいて、車両1が待機中に道路(例えば走行ルートC)を走行するときの危険度を示す走行時危険度テーブル情報88を生成するようにした。このように、道路(例えば走行ルートC)を実際に走行した第1、第2車両の走行状態を示す情報を用いることで、危険度などを含む走行時危険度テーブル情報88を精度良く生成することができ、結果として正確な走行関連情報を車両1に対して通知することが可能になる。
また、第2の実施形態にあっては、第1車両走行情報86が、第1車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を含み、第2車両走行情報87が第2車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を含み、このような第1、第2車両走行情報86,87に基づいて、走行時危険度テーブル情報88を生成するようにした。これにより、走行時危険度テーブル情報88をより一層精度良く生成することができ、結果としてより正確な走行関連情報を車両1に対して通知することが可能になる。
また、上記した第1、第2車両走行情報86,87は、時間の経過とともに情報が蓄積される。従って、例えば、生成部72は、蓄積された第1、第2車両走行情報86,87に基づいて、走行時危険度テーブル情報88を更新しつつ生成することができ、よって危険度などを含む走行時危険度テーブル情報88の精度を向上させることができる。
なお、上記した第2の実施形態では、走行させて待機させることが決定した車両1に対して走行関連情報を通知するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば待機などと関係なく、走行ルートCを走行する一般の車両に対して走行関連情報を通知するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
<8.第3の実施形態に係る情報処理装置の構成>
次いで、第3の実施形態に係る情報処理装置50の構成について説明する。第3の実施形態にあっては、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した車両1に対し、渋滞の予測情報を、待機中の走行に関する情報(走行関連情報)として通知するようにした。
図16は、第3の実施形態における情報処理装置50の構成例を示すブロック図である。図16に示すように、記憶部80は、上記した走行環境情報85、第1、第2車両走行情報86,87に加え、渋滞時走行情報90、非渋滞時走行情報91、および、渋滞予測テーブル情報92をさらに記憶する。
上記した渋滞時走行情報90は、道路(例えば例えば走行ルートC)が渋滞しているときの第1、第2車両の走行状態を示す情報である。また、非渋滞時走行情報91は、道路(例えば例えば走行ルートC)が渋滞していないとき、すなわち非渋滞時の第1、第2車両の走行状態を示す情報である。これら渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91は、後述する渋滞予測テーブル情報92の生成に用いられる情報である。
例えば、取得部71は、記憶部80から走行環境情報85、第1車両走行情報86および第2車両走行情報87を取得し、取得した走行環境情報85、第1、第2車両走行情報86,87から、渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91を抽出する。
具体的には、取得部71は、例えば、先行車である第1車両と、後続車である第2車両との車間距離が所定値未満で、道路が渋滞していると推定される場合、かかる第1車両の第1車両走行情報86と、第2車両の第2車両走行情報87とを、渋滞時走行情報90として抽出する。
図17は、渋滞時走行情報90の一例を示す図である。図17に示すように、渋滞時走行情報90には、「渋滞時情報ID」、「第1車両の車種」、「第1車両の運転特性」、「第1車両の積載量」、「第2車両の車種」、「第2車両の運転特性」および「第2車両の積載量」など、渋滞時の第1、第2車両の走行状態を示す情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「渋滞時情報ID」は、渋滞時の走行情報毎に割り当てられる識別情報である。「第1車両の車種」は、第1車両の種類を示す情報である。「第1車両の運転特性」は、第1車両のドライバの運転特性を示す情報である。なお、第1車両の運転特性には、上記した急ブレーキし易い特性であることを示す情報などの他に、比較的低速で走行する特性であることを示す情報などが含まれてもよい。「第1車両の積載量」は、第1車両の積載量を示す情報である。
また、「第2車両の車種」は、第2車両の種類を示す情報であり、また、「第2車両の運転特性」は、第2車両のドライバの運転特性を示す情報、「第2車両の積載量」は、第2車両の積載量を示す情報である。
図17の例では、渋滞時走行情報90の渋滞時情報ID「X01」は、第1車両の車種が「車種E1」、第1車両の運転特性が「運転特性U01」、第1車両の積載量が「積載量V01」、第2車両の車種が「車種E1」、第2車両の運転特性が「運転特性U11」、第2車両の積載量が「積載量V11」であることを示している。
図16の説明に戻ると、取得部71は、例えば、先行車である第1車両と、後続車である第2車両との車間距離が所定値以上で、道路が渋滞していない(非渋滞)と推定される場合、かかる第1車両の第1車両走行情報86と、第2車両の第2車両走行情報87とを、非渋滞時走行情報91として抽出する。
図18は、非渋滞時走行情報91の一例を示す図である。図18に示すように、非渋滞時走行情報91には、「渋滞時情報ID」、「第1車両の車種」、「第1車両の運転特性」、「第1車両の積載量」、「第2車両の車種」、「第2車両の運転特性」および「第2車両の積載量」など、渋滞時の第1、第2車両の走行状態を示す情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「非渋滞時情報ID」は、非渋滞時の走行情報毎に割り当てられる識別情報である。また、「第1車両の車種」などについては、渋滞時走行情報90の「第1車両の車種」などと同様であるため、説明を省略する。
図18の例では、非渋滞時走行情報91の渋滞時情報ID「Y01」は、第1車両の車種が「車種E2」、第1車両の運転特性が「運転特性U02」、第1車両の積載量が「積載量V02」、第2車両の車種が「車種E2」、第2車両の運転特性が「運転特性U12」、第2車両の積載量が「積載量V12」であることを示している。
図16の説明に戻ると、生成部72は、走行環境情報85、渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91などに基づいて、渋滞予測テーブル情報92を生成する。渋滞予測テーブル情報92は、例えば、車両1が待機中に道路(ここでは走行ルートC)を走行するときに将来発生する渋滞の予測を示す情報を含む。なお、渋滞予測テーブル情報92は、渋滞予測情報の一例である。
例えば、生成部72は、走行環境情報85が同一または略同一の条件で、渋滞時走行情報90と非渋滞時走行情報91とを比較し、比較結果に基づいて渋滞予測テーブル情報92を生成する。なお、上記した条件には、例えば、第1、第2車両が走行する場所(例えば走行ルートC)や時刻、天候などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
図19は、渋滞予測テーブル情報92の一例を示す図である。図19に示すように、渋滞予測テーブル情報92には、「渋滞予測情報ID」、「第1車両の車種」、「第1車両の運転特性」、「第1車両の積載量」、「第2車両の車種」、「第2車両の運転特性」、「第2車両の積載量」、「走行ルート情報」、「時刻」、「天候情報」、「車間」および「予測渋滞度」のそれぞれの情報等が含まれ、これらの情報は互いに関連付けられている。
「渋滞予測情報ID」は、渋滞予測情報の情報毎に割り当てられる識別情報である。「第1車両の車種」から「第2車両の積載量」までは、上記した渋滞時走行情報90の「第1車両の車種」から「第2車両の積載量」までと同様であるため、説明を省略する。また、「走行ルート情報」から「車間」までも、上記した走行環境情報85の「走行ルート情報」から「車間」までと同様であるため、説明を省略する。
「予測渋滞度」は、例えば、道路(ここでは走行ルートC)において、第1車両と第2車両とが前後で組み合わさって走行したときの、渋滞の度合いを示す情報である。また、「予測渋滞度」は、後述するように、車両1が道路(ここでは走行ルートC)を走行した場合の渋滞予測に用いられる情報であることから、車両1が待機中に道路を走行するときに将来発生する渋滞の予測を示す情報であるともいえる。
「予測渋滞度」については、例えば、第1車両と第2車両との車間距離が比較的短い状態で走行している状態のとき、生成部72は渋滞が発生していると推定できることから、予測渋滞度を大きい値に設定することができる。
図19の例では、渋滞予測情報ID「Z01」は、第1車両の車種が「車種E1」、第1車両の運転特性が「運転特性U01」、第1車両の積載量が「積載量V01」、第2車両の車種が「車種E1」、第2車両の運転特性が「運転特性U11」、第2車両の積載量が「積載量V11」、走行ルート情報が「走行ルートC」、時刻が「時刻G1」、天候情報が「天候情報M1」、車間が「車間距離S1」、予測渋滞度が「予測渋滞度レベル5」であることを示している。
言い換えると、渋滞予測情報ID「Z01」は、走行ルートCを時刻G1、天候情報M1の条件下で走行している第1車両は、車種E1、運転特性U01、積載量V01であり、第2車両は、車種E1、運転特性U11、積載量V11である。そして、このとき、車間が比較的短い車間距離S1であるため、予測渋滞度が予測渋滞度レベル5と設定されたことを示している。
なお、上記では、渋滞予測テーブル情報92に、車種、運転特性および積載量が含まれるようにしたが、これに限られず、例えば、車種毎、運転特性毎、あるいは、積載量毎に渋滞予測テーブル情報が生成されてもよい。
図16の説明に戻ると、通知部74は、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した場合、渋滞予測テーブル情報92に基づいて走行関連情報(言い換えると、待機中の走行に関する情報)を車両1に対して通知する。
例えば、通知部74は、車両1の車両情報に含まれる、車種の情報、速度、操舵、ブレーキ操作に関する情報などに基づき、車両1の車種やドライバの運転特性を特定する。また、通知部74は、車両1の車両情報に含まれる積載量を示す情報から、車両1の積載量を検出する。そして、通知部74は、特定した車両1のドライバの運転特性や積載量などの情報と、渋滞予測テーブル情報92とに基づいて、走行関連情報を車両1に対して通知する。
具体的には、図19に示すように、例えば車両1について、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U01」、積載量が「積載量V01」であるものとする。また、車両1の後続する走行車両について、車種が「車種E1」、運転特性が「運転特性U11」、積載量が「積載量V11」であるものとする。かかる場合、予測渋滞度は「予測渋滞度レベル5」であることから、通知部74は、待機中に道路(ここでは走行ルートC)を走行する車両1に対し、現在の走行状態を続けると、将来渋滞が発生する可能性が高いことを示す情報を走行関連情報として通知する。
例えば、通知部74は、車両1のドライバの運転特性に、比較的低速で走行する特性であることを示す情報などが含まれることで予測渋滞度が高くなっているような場合、車両1に速度を上げて運転する旨の情報を走行関連情報として通知することができる。また、例えば、通知部74は、車両1のドライバの運転特性に、急ブレーキし易い特性であることを示す情報が含まれることで予測渋滞度が高くなっているような場合、車両1に急ブレーキをしないように運転する旨の情報を走行関連情報として通知することができる。また、例えば、通知部74は、車両1の車両情報に、比較的重い積載量を示す情報が含まれることで予測渋滞度が高くなっているような場合、積載量が重いため速度が低下しないように注意して運転する旨の情報を走行関連情報として通知することができる。
このように、第3の実施形態に係る通知部74は、車両1の動作として決定部73により走行させて待機させることが決定した車両1に対し、待機中の走行に関する情報(走行関連情報。ここでは渋滞に関する情報)を通知する。これにより、例えば、待機中に走行する車両1について渋滞になりにくい運転の仕方の情報など、運転を支援する情報を車両1に通知することが可能となり、よって車両1が走行する道路(例えば走行ルートC)における渋滞の発生を抑制することができる。
また、第3の実施形態にあっては、上記のように構成することで、例えば、高速道路のサグ部やトンネルの出入り口部など、渋滞が発生し易い所を走行する車両1に対し、渋滞になりにくい運転の仕方の情報などを通知することができ、よって渋滞の発生を効果的に抑制することができる。
<9.第3の実施形態に係る情報処理装置の制御処理>
次に、第3の実施形態に係る情報処理装置50における具体的な処理手順について図20を用いて説明する。図20は、第3の実施形態に係る情報処理装置50が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図20は、走行関連情報の通知処理に関するフローチャートであり、図9に示す処理とは別に実行されるが、これに限定されるものではない。
図20に示すように、情報処理装置50の制御部70は、走行環境情報85、第1車両走行情報86および第2車両走行情報87を取得する(ステップS200)。次いで、制御部70は、走行環境情報85、第1、第2車両走行情報86,87から、渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91を抽出する(ステップS201)。
次いで、制御部70は、抽出された渋滞時走行情報90と非渋滞時走行情報91とに基づいて、渋滞予測テーブル情報92を生成する(ステップS202)。
続いて、制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定したか否かを判定する(ステップS203)。制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定していないと判定された場合(ステップS203,No)、すなわち、車両1を待機場所Bに停止させて待機させたり、搬出入作業を前倒しして車両1を目的地Aへ向かわせたりする場合、以降の処理をスキップする。
他方、制御部70は、車両1を走行させて待機させることが決定したと判定された場合(ステップS203,Yes)、車両1の車両情報を取得する(ステップS204)。そして、制御部70は、車両1の車両情報に含まれる各種情報に基づき、車両1の車種やドライバの運転特性を特定し、特定した車両1のドライバの運転特性などの情報と、渋滞予測テーブル情報92とに基づいて、待機中の走行に関する情報(走行関連情報。例えば渋滞に関する情報)を車両1に対して通知する(ステップS205)。
第3の実施形態にあっては、上記したように、道路(例えば走行ルートC)を走行する第1車両の走行状態を示す第1車両走行情報86と、第1車両に後続する第2車両の走行状態を示す第2車両走行情報87とを取得し、取得された第1車両走行情報86および第2車両走行情報87から、渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91を抽出し、渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91に基づいて、車両1が待機中に道路(例えば走行ルートC)を走行するときに将来発生する渋滞の予測を示す渋滞予測テーブル情報92を生成するようにした。このように、道路(例えば走行ルートC)を実際に走行した第1、第2車両の走行状態を示す情報から、渋滞時の情報と非渋滞時の情報とを抽出して用いることで、予測渋滞度などを含む渋滞予測テーブル情報92を精度良く生成することができ、結果として正確な走行関連情報を車両1に対して通知することが可能になる。
また、第3の実施形態にあっては、第1車両走行情報86が、第1車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を含み、第2車両走行情報87が第2車両の車種、ドライバの運転特性および積載重量のうち少なくともいずれかの情報を含み、このような第1、第2車両走行情報86,87から抽出された渋滞時走行情報90および非渋滞時走行情報91に基づいて、渋滞予測テーブル情報92を生成するようにした。これにより、渋滞予測テーブル情報92をより一層精度良く生成することができ、結果としてより正確な走行関連情報を車両1に対して通知することが可能になる。
また、上記した第1、第2車両走行情報86,87や渋滞時走行情報90、非渋滞時走行情報91は、時間の経過とともに情報が蓄積される。従って、例えば、生成部72は、蓄積された第1、第2車両走行情報86,87や渋滞時走行情報90、非渋滞時走行情報91に基づいて、渋滞予測テーブル情報92を更新しつつ生成することができ、よって予測渋滞度などを含む渋滞予測テーブル情報92の精度を向上させることができる。
なお、上記した第3の実施形態では、走行させて待機させることが決定した車両1に対して走行関連情報を通知するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば待機などと関係なく、走行ルートCを走行する一般の車両に対して走行関連情報を通知するようにしてもよい。
なお、上記した各実施形態では、目的地Aで貨物を搬出入する車両1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、ユーザの所望する場所を通るように適宜にルートを変えて運行される、いわゆるデマンドバスや、路線バス、貸切バスなどの業務用のバス、目的地Aにおいて乗客を迎える迎車のタクシーや送迎車など、待機する可能性のある車両であれば、本発明を適用することができる。
また、上記した第2の実施形態と第3の実施形態とは、適宜に組み合わせることができる。すなわち、車両1に対し、危険度に関する情報および渋滞に関する情報を、走行関連情報として通知するように構成してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。