JP2020062865A - 加飾成形方法及び加飾成形装置 - Google Patents

加飾成形方法及び加飾成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる加飾成形方法を提供する。【解決手段】本発明に係る加飾成形方法は、絵柄とフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送して第1金型と第2金型との間に絵柄を配置し、第1金型と第2金型とを型閉じし、第1金型と第2金型との間に溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形し且つ樹脂成形体に絵柄を転写する加飾成形方法であって、フィルム送り方向の上流側の位置で、フィルム側アライメントマークと上流側基準マークとの第1ズレ量を検出し、フィルムを更にフィルム送り方向に搬送して、フィルム送り方向の下流側の位置で、フィルム側アライメントマークと下流側基準マークとの第2ズレ量を検出し、第1ズレ量及び第2ズレ量に基づいてフィルムを移動させ、フィルム側アライメントマークと下流側基準マークとを位置合わせする。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂成形体を成形するとともに、当該樹脂成形体にフィルムに設けられた絵柄を転写する加飾成形方法及び加飾成形装置に関する。
従来、この種の加飾成形方法として、例えば、特許文献1(特許5518599号)に記載された方法が知られている。特許文献1には、フィルムに設けられた2つのマークの位置情報を取得し、当該2つのマークの位置情報と予め記憶された2つの登録位置情報とを比較して位置偏差を算出し、当該位置偏差が所定値以下になるようにフィルムを移動させる方法が記載されている。この方法によれば、樹脂成形体とフィルムに設けられた絵柄との位置ズレを補正して、樹脂成形体に絵柄を高精度で転写することができる。
特許5518599号
しかしながら、従来の加飾成形方法においては、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写するという観点において、未だ改善の余地がある。
すなわち、従来の加飾成形方法においては、フィルムに設けられた2つのマークの位置情報を取得し、当該2つのマークの位置情報に基づいて位置ズレを補正している。2つのマークは、互いに隣接する別の絵柄に対応するように設けられている。
例えば、絵柄及びマークをスクリーン印刷などで長尺のフィルムに設ける場合、複数の印刷版を用いてスクリーン印刷等で設けるのが一般的である。このため、印刷版ごとに絵柄及びマークがフィルムの所望の位置から位置ズレ(以下、印刷ズレという)することが起こり得る。2つのマークの一方が印刷ズレした状態で、2つのマークの位置情報を取得し、位置ズレを補正した場合、印刷ズレを考慮していないため、特に、フィルム送り方向に対するフィルムの傾きを精度良く補正することができない。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる加飾成形方法及び加飾成形装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係る加飾成形方法は、
絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送して第1金型と第2金型との間に前記絵柄を配置し、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写する加飾成形方法であって、
前記フィルム送り方向の上流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出し、
前記フィルムを更に前記フィルム送り方向に搬送して、前記フィルム送り方向の下流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出し、
前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせする、
ことを含む。
本発明の一態様に係る加飾成形装置は、
絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送するフィルム送り機構と、
前記フィルムの搬送経路を挟んで型閉じ又は型開きするように構成された第1金型及び第2金型と、
型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出する射出機と、
前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出する上流側検出部と、
前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出する下流側検出部と、
前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせした後、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に前記溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写するように前記フィルム送り機構、前記第1金型、前記第2金型、及び前記射出機を制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる加飾成形方法及び加飾成形装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る加飾成形方法を実現する加飾成形装置を斜め上方から見た斜視図である。 図1の加飾成形装置の概略構成を示す側面図である。 カメラがアライメントマークを検出する様子を示す概略構成図である。 フィルム側アライメントマークと上流側基準マークとの第1ズレ量を検出する際の上流側カメラの視野の一例を示す平面図である。 フィルム側アライメントマークと下流側基準マークとの第2ズレ量を検出する際の下流側カメラの視野の一例を示す平面図である。 図1の加飾成形装置の各種寸法を示す斜視図である。 カメラが透過色であるフィルム側アライメントマークを検出する様子を示す概略構成図である。
本発明の第1態様によれば、絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送して第1金型と第2金型との間に前記絵柄を配置し、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写する加飾成形方法であって、
前記フィルム送り方向の上流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出し、
前記フィルムを更に前記フィルム送り方向に搬送して、前記フィルム送り方向の下流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出し、
前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせする、
ことを含む、加飾成形方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記上流側基準マーク及び前記下流側基準マークの少なくとも一方は、前記第1金型に対して相対位置を固定されている、第1態様に記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記上流側基準マーク及び前記下流側基準マークの少なくとも一方は、前記第1金型に設けられた金型側アライメントマークである、第2態様に記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記フィルムには、前記フィルム送り方向において、予め決められた間隔で複数の絵柄が設けられるとともに、当該複数の絵柄に対応する位置に前記予め決められた間隔で複数のフィルム側アライメントマークが設けられ、
前記フィルム送り方向における前記上流側基準マークと前記下流側基準マークとの距離は、前記予め決められた間隔よりも小さい、第1〜3態様のいずれか1つに記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第1ズレ量の検出は、前記フィルム送り方向に前記フィルムを搬送しながら行う、第1〜4態様のいずれか1つに記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記第1ズレ量の検出後、前記フィルム送り方向に前記フィルムを予め決められた距離だけ搬送して停止させ、その後、前記第2ズレ量を検出する、第1〜5態様のいずれか1つに記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記第1ズレ量の検出後、前記上流側基準マークよりも前記フィルム送り方向の下流側に配置されたカメラの視野内に前記フィルムの前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとが位置するように、前記フィルム送り方向に前記フィルムを予め決められた距離だけ搬送して停止させ、その後、前記第2ズレ量を検出する、第1〜5態様のいずれか1つに記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記フィルム側アライメントマーク、前記上流側基準マーク、及び前記下流側基準マークは、透過色であり、
前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマークを検出し、
前記上流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記上流側基準マークを検出し、
前記下流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記下流側基準マークを検出する、
第1〜7態様のいずれか1つに記載の加飾成形方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送するフィルム送り機構と、
前記フィルムの搬送経路を挟んで型閉じ又は型開きするように構成された第1金型及び第2金型と、
型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出する射出機と、
前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出する上流側検出部と、
前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出する下流側検出部と、
前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせした後、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に前記溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写するように前記フィルム送り機構、前記第1金型、前記第2金型、及び前記射出機を制御する制御部と、
を備える、加飾成形装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記フィルム側アライメントマーク、前記上流側基準マーク、及び前記下流側基準マークは、透過色であり、
前記フィルム側アライメントマーク及び前記上流側基準マークに平行光を照射する上流側照明機器と、
前記フィルム側アライメントマーク及び前記下流側基準マークに平行光を照射する上流側照明機器と、
を更に備え、
前記上流側検出部は、前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光及び前記上流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマーク及び前記上流側基準マークを検出して前記第1ズレ量を検出し、
前記下流側検出部は、前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光及び前記下流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマーク及び前記下流側基準マークを検出して、前記第2ズレ量を検出する、
第9態様に記載の加飾成形装置を提供する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る加飾成形方法を実現する加飾成形装置を斜め上方から見た斜視図である。図2は、図1の加飾成形装置の概略構成を示す側面図である。
本実施形態に係る加飾成形装置は、樹脂成形体を成形するとともに、当該樹脂成形体にフィルムに設けられた絵柄(例えば、加飾膜)を転写する装置である。本実施形態に係る加飾成形装置は、図2に示すように、フィルム送り機構1と、第1金型2と、第2金型3と、射出機4とを備えている。
フィルム送り機構1は、図1に示すように、フィルム5をフィルム送り方向FDに搬送する装置である。フィルム5には、絵柄(図示せず)と、絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマーク51とが設けられている。本実施形態において、フィルム5には、複数の絵柄と、複数のフィルム側アライメントマーク51とが印刷又は積層されている。複数の絵柄は、フィルム送り方向FDにおいて、予め決められた間隔で設けられている。複数のフィルム側アライメントマーク51は、フィルム送り方向FDにおいて、複数の絵柄に対応する位置に予め決められた間隔で設けられている。また、フィルム側アライメントマーク51は、背景とのコントラスト差を設けるため、光を透過せず、外光の反射を抑えた色を有している。すなわち、フィルム側アライメントマーク51は、遮光性を有するように着色されたマークである。
本実施形態において、フィルム送り機構1は、第1金型2と第2金型3との間にフィルム5を搬送する巻き出し部11と、第1金型2と第2金型3との間を通過したフィルム5を巻き取る巻き取り部12とを備えている。
巻き出し部11は、巻き出しモータ軸13と、送り出しモータ軸14と、ピンチローラ15とを備えている。巻き出しモータ軸13には、フィルム5がロール状に巻き回されている。送り出しモータ軸14は、巻き出しモータ軸13からフィルム5を巻き出し、第1金型2と第2金型3との間に送り出す。送り出しモータ軸14は、制御部6により回転量を制御され、当該回転量に応じてフィルム5の送り出し量が決定される。ピンチローラ15は、送り出しモータ軸14に追従してフィルム5が送り出せるように、送り出しモータ軸14にフィルム5を押さえ付けるように構成されている。
また、本実施形態において、送り出しモータ軸14とピンチローラ15とは、フィルム送り方向FDに対して交差(例えば、直交)するフィルム幅方向WDに移動可能に構成されている。送り出しモータ軸14とピンチローラ15とがフィルム幅方向WDに移動することで、フィルム5のフィルム幅方向WDの位置を調整することができる。
巻き取り部12は、巻き取りモータ軸16と、引き込みモータ軸17と、ピンチローラ18とを備えている。巻き取りモータ軸16は、フィルム5をロール状に巻き取る。引き込みモータ軸17は、第1金型2と第2金型3との間を通過したフィルム5を一定のトルクで巻き取る。引き込みモータ軸17は、制御部6により回転量を制御され、フィルム5にしわ等が生じないように一定の張力が掛かるようにフィルム5を引き込み、巻き取りモータ軸16に巻き取らせる。ピンチローラ18は、引き込みモータ軸17に追従してフィルム5が送り出せるように、引き込みモータ軸17にフィルム5を押さえ付けるように構成されている。
また、本実施形態において、引き込みモータ軸17とピンチローラ18とは、フィルム幅方向WDに移動可能に構成されている。引き込みモータ軸17とピンチローラ18とがフィルム幅方向WDに移動することで、フィルム5のフィルム幅方向WDの位置を調整することができる。
第1金型2と第2金型3とは、図2に示すように、フィルム5の搬送経路を挟んで型閉じ又は型開きするように構成されている。より具体的には、第1金型2と第2金型3とは、フィルム5の搬送経路を挟んで互いに近づくことで型閉じするとともに、フィルム5の搬送経路を挟んで互いに離れることで型開きするように構成されている。フィルム5は、第1金型2の表面に対して接触しない程度の隙間(例えば、1mm以上5mm以下)を空けて搬送される。第1金型2と第2金型3との型閉じ及び型開き動作は、制御部6により制御される。
また、本実施形態において、第1金型2には、フィルム5を吸着する吸着機構(図示せず)と、フィルム5を第1金型2の表面に固定するクランプ治具21とが設けられている。
射出機4は、図2に示すように、型閉じされた第1金型2と第2金型3との間に溶融樹脂を射出するように構成されている。本実施形態において、第1金型2及び第2金型3には、それぞれキャビティ2a,3aが設けられている。射出機4は、型閉じされた第1金型2と第2金型3との間においてキャビティ2a,3aによって形成される空間に、第2金型3に設けられたゲート3bを通じて溶融樹脂を射出するように構成されている。当該空間内で溶融樹脂が冷却されて固まることにより、樹脂成形体が成形される。また、このとき、吸着機構及びクランプ治具21によって第1金型2の表面にフィルム5が固定され、キャビティ2a,3aによって形成される空間にフィルム5の絵柄が配置されることで、樹脂成形体が成形されるとともに、当該樹脂成形体に絵柄が転写される。
また、第1金型2には、フィルム送り方向FDの上流側に、予め設定された上流側基準マーク22が設けられている。本実施形態において、上流側基準マーク22は、第1金型2に設けられた金型側アライメントマークである。また、第1金型2には、上流側基準マーク22よりもフィルム送り方向FDの下流側に、予め設定された下流側基準マーク23が設けられている。本実施形態において、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、第1金型2に設けられた金型側アライメントマークである。下流側基準マーク23は、キャビティ2aに対してフィルム幅方向WDに離れた位置に設けられている。上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、フィルム送り方向FDに延びる同一直線状に位置するように、第1金型2に印刷、刻印、又は固定されている。
本実施形態において、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、フィルム側アライメントマーク51と区別するため、フィルム側アライメントマーク51よりも大きく、異なる形状を有している。フィルム側アライメントマーク51は、例えば、四角形状に形成されている。上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、例えば、四角形の枠状に形成されている。また、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、光を透過せず、外光の反射を抑えた色を有している。なお、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23に対してフィルム側アライメントマーク51を違う色にすることで、形状の違いを区別しやすくすることができる。
また、本実施形態において、フィルム送り方向FDにおける上流側基準マーク22と下流側基準マーク23との距離は、複数のフィルム側アライメントマーク51が設けられる予め決められた間隔よりも小さくなるように設計されている。
また、上流側基準マーク22に対してフィルム幅方向WDに離れた位置には、図1に示すように、上流側検出部の一例である上流側カメラ71が配置されている。上流側カメラ71は、フィルム側アライメントマーク51と上流側基準マーク22との第1ズレ量を検出するものである。本実施形態において、上流側カメラ71は、図3に示すように、上流側照明機器81から照射され、ミラーユニット91及びフィルム側アライメントマーク51により反射された光を撮像することによって、フィルム側アライメントマーク51の位置を検出する。同様に、上流側カメラ71は、上流側照明機器81から照射され、ミラーユニット91及び上流側基準マーク22により反射された光を撮像することによって、上流側基準マーク22の位置を検出する。上流側カメラ71で検出したフィルム側アライメントマーク51及び上流側基準マーク22は、例えば、モニタ部(図示せず)に表示される。
また、下流側基準マーク23に対してフィルム幅方向WDに離れた位置には、図1に示すように、下流側検出部の一例である下流側カメラ72が配置されている。下流側カメラ72は、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との第2ズレ量を検出するものである。本実施形態において、下流側カメラ72は、図3に示すように、下流側照明機器82から照射され、ミラーユニット92及びフィルム側アライメントマーク51により反射された光を撮像することによって、フィルム側アライメントマーク51の位置を検出する。同様に、下流側カメラ72は、下流側照明機器82から照射され、ミラーユニット92及び下流側基準マーク23により反射された光を撮像することによって、下流側基準マーク23の位置を検出する。下流側カメラ72で検出したフィルム側アライメントマーク51及び下流側基準マーク23は、例えば、モニタ部(図示せず)に表示される。
フィルム送り機構1、第1金型2、第2金型3、及び射出機4は、制御部6により制御される。制御部6は、上流側カメラ71が検出した第1ズレ量及び下流側カメラ72が検出した第2ズレ量に基づいてフィルム5を移動させ、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを位置合わせするようにフィルム送り機構1を制御する。その後、制御部6は、第1金型2と第2金型3とを型閉じし、型閉じされた第1金型2と第2金型3との間に溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に絵柄を転写するように第1金型2、第2金型3、及び射出機4を制御する。また、制御部6は、上流側カメラ71及び下流側カメラ72の検出情報に基づいて、位置補正演算、フィルム送り出し量、フィルム幅方向WDの移動量などの演算処理を行う。
次に、本実施形態に係る加飾成形方法を説明する。以下の加飾成形方法は、制御部6の制御の下で行われる。
まず、フィルム送り機構1がフィルム5をフィルム送り方向FDに搬送する。
次いで、上流側カメラ71がフィルム側アライメントマーク51と上流側基準マーク22との第1ズレ量を検出する。本実施形態において、上流側カメラ71による第1ズレ量の検出は、フィルム送り方向FDにフィルム5を搬送しながら行う。
図4は、フィルム側アライメントマーク51と上流側基準マーク22との第1ズレ量を検出する際の上流側カメラ71の視野の一例を示す平面図である。本実施形態においては、フィルム側アライメントマーク51の中心と上流側基準マーク22の中心とがフィルム幅方向WDに距離X1だけ位置ズレしているものとする。すなわち、第1ズレ量は、距離X1である。
次いで、フィルム送り機構1がフィルム5を更にフィルム送り方向FDに搬送し、フィルム送り方向FDにフィルム5を予め決められた距離だけ搬送して停止させる。ここで「予め決められた距離」は、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とが下流側カメラ72の視野内に入る距離に設定されている。これにより、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とが、下流側カメラ72の視野内で粗位置決めされる。
なお、フィルム送り機構1によるフィルム5の送り出し量は、送り出しモータ軸14の回転量に応じて決定される。但し、フィルム5の表面状態やフィルム5に掛かる張力によっては、フィルム5が送り出しモータ軸14を滑ることが起こり得る。特に、フィルム5が一気に数百mm以上移動する場合、送り出しモータ軸14による送り出し量と、実際のフィルム5の移動量とに大きな差異が発生することが起こり得る。これに対して、本実施形態では、上流側カメラ71でフィルム側アライメントマーク51を検出するため、管理すべきフィルム5の移動量は、上流側カメラ71と下流側カメラ72との距離分だけでよい。このため、フィルム5の停止精度も向上させることができる。
また、上流側カメラ71がフィルム側アライメントマーク51を検知することで、下流側カメラ72の視野内にフィルム側アライメントマーク51を粗位置決めするとともに、フィルム5の搬送中にズレ量を計算することが可能になる。このため、上流側カメラ71が高速なスキャンサイクル及び高速なシャッタースピードを兼ね備えるものである場合、第1ズレ量及び第2ズレ量を検出するための装置の演算処理速度は遅くてもよい。
前記粗位置決め後、下流側カメラ72がフィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との第2ズレ量を検出する。
図5は、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との第2ズレ量を検出する際の上流側カメラ71の視野の一例を示す平面図である。本実施形態においては、フィルム側アライメントマーク51の中心と下流側基準マーク23の中心とが、フィルム幅方向WDに距離X2だけ位置ズレするとともに、フィルム送り方向FDに距離Y2だけ位置ズレしているものとする。すなわち、第2ズレ量は、距離X1及び距離Y2である。
次いで、上流側カメラ71が検出した第1ズレ量及び下流側カメラ72が検出した第2ズレ量に基づいてフィルム5を移動させ、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを位置合わせする。すなわち、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との位置ズレが予め決められた許容範囲内になるように補正する。これにより、第1金型2と第2金型3との間の所望の位置にフィルム5に設けられた絵柄が配置される。
次いで、吸着機構及びクランプ治具21の少なくとも一方によって第1金型2の表面にフィルム5を固定する。
次いで、第2金型3を第1金型2に近づくように移動させて、第1金型2と第2金型3とを型閉じする。
次いで、型閉じされた第1金型2と第2金型3との間においてキャビティ2a,3aによって形成される空間に、射出機4が第2金型3に設けられたゲート3bを通じて溶融樹脂を射出する。その後、溶融樹脂が冷却されて固まることにより、樹脂成形体が成形されるとともに、当該樹脂成形体に絵柄が転写される。
次に、第1ズレ量及び第2ズレ量に基づいてフィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを位置合わせする動作について、より詳しく説明する。
フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との位置合わせは、巻き出し部11と巻き取り部12とをフィルム幅方向WDに移動させることで行うことができる。より具体的には、前記位置合わせは、送り出しモータ軸14とピンチローラ15、及び、引き込みモータ軸17とピンチローラ18とをフィルム幅方向WDに移動させることで行うことができる。
フィルム幅方向WDにおける巻き出し部11の移動量Δ1と巻き取り部12の移動量Δ2は、第1ズレ量及び第2ズレ量に基づいて下記式(1)、式(2)によって算出することができる。
Δ1=X2+(X1−X2)×D2/D1/2 ・・・(1)
Δ2=X2−Δ1 ・・・(2)
ここで、図6に示すように、上流側カメラ71と下流側カメラ72との距離をD1としている。また、巻き出し部11と巻き取り部12との距離をD2とする。また、フィルム側アライメントマーク51の中心と上流側基準マーク22の中心とがフィルム幅方向WDに位置ズレした距離をX1とする。また、フィルム側アライメントマーク51の中心と下流側基準マーク23の中心とがフィルム幅方向WDに位置ズレした距離をX2とする。
移動量Δ1,Δ2に基づいて巻き出し部11及び巻き取り部12を移動させることで、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とのフィルム幅方向WD、及びフィルム送り方向FDに対する傾き方向の位置合わせを行うことができる。また、図5を用いて説明した第2ズレ量の距離Y2に基づいて、フィルム送り方向FDにフィルム5を移動させることで、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とのフィルム送り方向FDの位置合わせを行うことができる。
なお、第1金型2のキャビティ2a又は第2金型3のキャビティ3aの深さが例えば1mm以上である場合、フィルム5がキャビティ2a又はキャビティ3aに沿うように変形することによって、絵柄と樹脂成形体とが位置ズレすることが起こり得る。このため、当該位置ズレ量を想定して、巻き出し部11の移動量Δ3及び巻き取り部12の移動量Δ4を算出し、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを位置合わせしてもよい。
この場合、フィルム幅方向WDにおける巻き出し部11の移動量Δ3及び巻き取り部12の移動量Δ4は、第1ズレ量及び第2ズレ量に基づいて下記式(3)、式(4)によって算出することができる。
Δ1=X2+Δx2+(X1+Δx1−X2)×D2/D1/2・・・(3)
Δ2=X2+Δx2−Δx1 ・・・(4)
ここで、上流側カメラ71のフィルム幅方向WDの位置微調整量をΔx1とする。また、下流側カメラ72のフィルム幅方向WDの位置微調整量をΔx2とする。
移動量Δ3,Δ4に基づいて巻き出し部11及び巻き取り部12を移動させることで、フィルム5の変形を考慮して、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とのフィルム幅方向WD及び傾き方向の位置合わせを行うことができる。
本実施形態によれば、フィルム送り方向FDの上流側の位置で、フィルム側アライメントマーク51と上流側基準マーク22との第1ズレ量を検出する。その後、フィルム5を更にフィルム送り方向FDに搬送して、フィルム送り方向FDの下流側の位置で、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との第2ズレ量を検出する。このようにして検出した第1ズレ量及び第2ズレ量に基づいてフィルム5を移動させ、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを位置合わせする。すなわち、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23に対してズレ量を検出する対象を、同一のフィルム側アライメントマーク51としている。これにより、印刷ズレを考慮する必要がなく、特に、フィルム送り方向FDに対するフィルム5の傾きを精度良く補正して、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる。
また、本実施形態によれば、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23が第1金型2に設けられた金型側アライメントマークである。すなわち、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、第1金型2に対して位置ズレすることなく相対位置が固定されている。これにより、第1ズレ量及び第2ズレ量を高精度に検出することができる。その結果、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる。
また、本実施形態によれば、フィルム送り方向FDにおける上流側基準マーク22と下流側基準マーク23との距離が、複数のフィルム側アライメントマーク51の間隔よりも小さい。これにより、送り出しモータ軸14による送り出し量と実際のフィルム5の移動量とに差違が生じたとしても、上流側基準マーク22と下流側基準マーク23との距離が小さいことにより、当該差異による影響を抑えることができる。その結果、フィルム5の停止精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、第1ズレ量の検出を、フィルム送り方向FDにフィルム5を搬送しながら行う。これにより、第1ズレ量の検出をフィルム5の搬送を止めて行う場合よりも、時間を短縮することができ、フィルム5を停止させた状態から再度搬送する際に位置ズレが生じる可能性も抑えることができる。
また、本実施形態によれば、第1ズレ量の検出後、フィルム送り方向FDにフィルム5を予め決められた距離だけ搬送して停止させ、その後、第2ズレ量を検出する。これにより、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とを粗位置決めして、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との位置合わせのためにフィルム5を移動させる量を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、第1ズレ量の検出後、下流側カメラ72の視野内にフィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とが位置するように、フィルム送り方向FDにフィルム5を搬送して停止させ、その後、第2ズレ量を検出する。これにより、これにより、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とをより精度よく粗位置決めして、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23との位置合わせのためにフィルム5を移動させる量を一層抑えることができる。
なお、前記では、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23が第1金型2に設けられた金型側アライメントマークであるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23の一方のみが第1金型2に設けられた金型側アライメントマークであってもよい。
また、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、例えば、第1金型2の上方又は下方など、第1金型2の外側に設けられてもよい。但し、この場合、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23の少なくとも一方は、第1金型2に対して相対位置を固定されていることが好ましい。これにより、第1ズレ量又は第2ズレ量を高精度に検出することができ、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる。
また、上流側カメラ71の位置を精密に固定することによって上流側カメラ71の視野を固定し、当該視野内の予め決められた位置を上流側基準マーク22として用いてもよい。同様に、下流側カメラ72の位置を精密に固定することによって下流側カメラ72の視野を固定し、当該視野内の予め決められた位置を下流側基準マーク23として用いてもよい。この場合でも、第1ズレ量又は第2ズレ量を高精度に検出することができ、樹脂成形体に絵柄をより高精度で転写することができる
なお、キャビティ2a,3aの深さが深くなると、フィルム5がキャビティ2a,3aに沿うように大きく変形することによって、下流側カメラ72の視野内にフィルム側アライメントマーク51及び下流側基準マーク23が入らなくなることが起こり得る。このため、下流側カメラ72の視野内にフィルム側アライメントマーク51及び下流側基準マーク23が入るように個別に焦点を合わせる機構を有してもよい。
また、前記では、フィルム側アライメントマーク51が、光を透過せず、外光の反射を抑えた色を有するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、フィルム5に設ける絵柄として、反射防止膜や耐指紋膜といった機能性向上を目的とした透過性の膜を用いることが有り得る。この場合、フィルム側アライメントマーク51が遮光性を有するように着色されたマークであると、絵柄とフィルム側アライメントマーク51とを別々の工程でフィルム5に設ける必要があり、コストの増加につながる。このため、フィルム側アライメントマーク51は、透過色であってもよい。ここで、「透過色」とは、光が物質を透過したときに、その透過光線の呈する色をいう。フィルム側アライメントマーク51自体が有色であるか、透明であるかは問わない。
フィルム側アライメントマーク51が透過色である場合、上流側カメラ71は、例えば、図7に示すような光学系でフィルム側アライメントマーク51を検出することができる。すなわち、第1金型2の内部に設けられたミラーユニット93に向けて上流側照明機器83から平行光を照射する。当該平行光は、ミラーユニット93によって反射され、フィルム5及びフィルム側アライメントマーク51を通過する。このとき、平行光はフィルム側アライメントマーク51のエッジ部で乱反射して直進できないため、上流側カメラ71から見たフィルム側アライメントマーク51は影として撮像される。これにより、上流側カメラ71は、フィルム側アライメントマーク51を通過してミラーユニット94によって反射された平行光に基づいて、フィルム側アライメントマーク51の形状を認識でき、フィルム側アライメントマーク51を検出することができる。
同様に、下流側カメラ72は、例えば、図7に示すような光学系でフィルム側アライメントマーク51を検出することができる。すなわち、第1金型2の内部に設けられたミラーユニット95に向けて下流側照明機器84から平行光を照射する。当該平行光は、ミラーユニット95によって反射され、フィルム5及びフィルム側アライメントマーク51を通過する。このとき、平行光はフィルム側アライメントマーク51のエッジ部で乱反射して直進できないため、下流側カメラ72から見たフィルム側アライメントマーク51は影として撮像される。これにより、下流側カメラ72は、フィルム側アライメントマーク51を通過してミラーユニット96によって反射された平行光に基づいて、フィルム側アライメントマーク51の形状を認識でき、フィルム側アライメントマーク51を検出することができる。
また、フィルム側アライメントマーク51が透過色である場合、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23も透過色であってもよい。例えば、上流側基準マーク22及び下流側基準マーク23は、ガラスなどの透明板に描かれたものであってもよい。
この場合、上流側カメラ71は、前述した図7に示すような光学系により、上流側照明機器83により出射され且つ上流側基準マーク22を通過した平行光に基づいて、上流側基準マーク22を検出することができる。また、フィルム側アライメントマーク51と上流側基準マーク22とが透過色であることで、両者が重なった場合でも、両者の誤検出を抑えることができ、位置決め精度を向上させることができる。また、上流側カメラ71は、フィルム側アライメントマーク51を通過した平行光及び上流側基準マーク22を通過した平行光に基づいて、フィルム側アライメントマーク51及び上流側基準マーク22を検出して第1ズレ量を検出することができる。
同様に、下流側カメラ72は、前述した図7に示すような光学系により、下流側照明機器84により出射され且つ下流側基準マーク23を通過した平行光に基づいて、下流側基準マーク23を検出することができる。また、フィルム側アライメントマーク51と下流側基準マーク23とが透過色であることで、両者が重なった場合でも、両者の誤検出を抑えることができ、位置決め精度を向上させることができる。また、下流側カメラ72は、フィルム側アライメントマーク51を通過した平行光及び下流側基準マーク23を通過した平行光に基づいて、フィルム側アライメントマーク51及び下流側基準マーク23を検出して第2ズレ量を検出することができる。
なお、前記では、図2において、下方に示す金型を第1金型とし、上方に示す金型を第2金型としたが、本発明はこれに限定されない。図2において、下方に示す金型を第2金型とし、上方に示す金型を第1金型としてもよい。
また、前記では、上流側カメラ71及び下流側カメラ72は、ミラーユニット91〜94によって反射された光を検出するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上流側カメラ71及び下流側カメラ72は、フィルム側アライメントマーク51、上流側基準マーク22、又は下流側基準マーク23を通過又は反射した光を直接的に検出するようにしてもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
1 フィルム送り機構
2 第1金型
2a キャビティ
3 第2金型
3a キャビティ
3 ゲート
4 射出機
5 フィルム
6 制御部
11 巻き出し部
12 巻き取り部
13 巻き出しモータ軸
14 送り出しモータ軸
15 ピンチローラ
16 巻き取りモータ軸
17 引き込みモータ軸
18 ピンチローラ
21 クランプ治具
22 上流側基準マーク
23 下流側基準マーク
51 フィルム側アライメントマーク
71 上流側カメラ
72 下流側カメラ
81,83 上流側照明機器
82,84 下流側照明機器
91,92,93,94,95,96 ミラーユニット
FD フィルム送り方向
WD フィルム幅方向

Claims (10)

  1. 絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送して第1金型と第2金型との間に前記絵柄を配置し、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写する加飾成形方法であって、
    前記フィルム送り方向の上流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出し、
    前記フィルムを更に前記フィルム送り方向に搬送して、前記フィルム送り方向の下流側の位置で、前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出し、
    前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせする、
    ことを含む、加飾成形方法。
  2. 前記上流側基準マーク及び前記下流側基準マークの少なくとも一方は、前記第1金型に対して相対位置を固定されている、請求項1に記載の加飾成形方法。
  3. 前記上流側基準マーク及び前記下流側基準マークの少なくとも一方は、前記第1金型に設けられた金型側アライメントマークである、請求項2に記載の加飾成形方法。
  4. 前記フィルムには、前記フィルム送り方向において、予め決められた間隔で複数の絵柄が設けられるとともに、当該複数の絵柄に対応する位置に前記予め決められた間隔で複数のフィルム側アライメントマークが設けられ、
    前記フィルム送り方向における前記上流側基準マークと前記下流側基準マークとの距離は、前記予め決められた間隔よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1つに記載の加飾成形方法。
  5. 前記第1ズレ量の検出は、前記フィルム送り方向に前記フィルムを搬送しながら行う、請求項1〜4のいずれか1つに記載の加飾成形方法。
  6. 前記第1ズレ量の検出後、前記フィルム送り方向に前記フィルムを予め決められた距離だけ搬送して停止させ、その後、前記第2ズレ量を検出する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の加飾成形方法。
  7. 前記第1ズレ量の検出後、前記上流側基準マークよりも前記フィルム送り方向の下流側に配置されたカメラの視野内に前記フィルムの前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとが位置するように、前記フィルム送り方向に前記フィルムを予め決められた距離だけ搬送して停止させ、その後、前記第2ズレ量を検出する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の加飾成形方法。
  8. 前記フィルム側アライメントマーク、前記上流側基準マーク、及び前記下流側基準マークは、透過色であり、
    前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマークを検出し、
    前記上流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記上流側基準マークを検出し、
    前記下流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記下流側基準マークを検出する、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の加飾成形方法。
  9. 絵柄と当該絵柄に対応する位置にフィルム側アライメントマークとが設けられたフィルムをフィルム送り方向に搬送するフィルム送り機構と、
    前記フィルムの搬送経路を挟んで型閉じ又は型開きするように構成された第1金型及び第2金型と、
    型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に溶融樹脂を射出する射出機と、
    前記フィルム側アライメントマークと予め設定された上流側基準マークとの第1ズレ量を検出する上流側検出部と、
    前記フィルム側アライメントマークと予め設定された下流側基準マークとの第2ズレ量を検出する下流側検出部と、
    前記第1ズレ量及び前記第2ズレ量に基づいて前記フィルムを移動させ、前記フィルム側アライメントマークと前記下流側基準マークとを位置合わせした後、前記第1金型と前記第2金型とを型閉じし、型閉じされた前記第1金型と前記第2金型との間に前記溶融樹脂を射出して、樹脂成形体を成形するとともに当該樹脂成形体に前記絵柄を転写するように前記フィルム送り機構、前記第1金型、前記第2金型、及び前記射出機を制御する制御部と、
    を備える、加飾成形装置。
  10. 前記フィルム側アライメントマーク、前記上流側基準マーク、及び前記下流側基準マークは、透過色であり、
    前記フィルム側アライメントマーク及び前記上流側基準マークに平行光を照射する上流側照明機器と、
    前記フィルム側アライメントマーク及び前記下流側基準マークに平行光を照射する上流側照明機器と、
    を更に備え、
    前記上流側検出部は、前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光及び前記上流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマーク及び前記上流側基準マークを検出して前記第1ズレ量を検出し、
    前記下流側検出部は、前記フィルム側アライメントマークを通過した平行光及び前記下流側基準マークを通過した平行光に基づいて、前記フィルム側アライメントマーク及び前記下流側基準マークを検出して、前記第2ズレ量を検出する、
    請求項9に記載の加飾成形装置。
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