JP2020054383A - エアロゾル生成装置並びにエアロゾル生成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、パフ始期を判定する閾値を小さくした場合、ノイズを拾いやすくなり、結果として無用な通電が起きやすいという問題があった。
本開示が解決しようとする第1の課題は、無用な通電を抑制しつつ適切なタイミングでエアロゾルを生成できるエアロゾル生成装置を提供することである。
本開示が解決しようとする第3の課題は、エアロゾル生成を停止するタイミングをユーザ毎に最適化できるエアロゾル生成装置を提供することである。
一実施形態において、前記制御部は、前記測定値が前記第1閾値以上になってから又は前記第1の値の給電の開始から、既定時間内に前記第2閾値以上にならない場合、給電を停止する。
一実施形態において、前記第2閾値は、前記第3閾値より前記第1閾値に近い。
一実施形態において、前記第2閾値は、前記第3閾値と等しい。
一実施形態において、前記第2閾値と前記第1閾値の差分は、前記第1閾値より大きい。
また、本開示の第1実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又
は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、前記測定値に基づき、前記給電を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記測定値が第1閾値以上且つ該第1閾値より大きい第2閾値未満の場合、前記電源から第1電力を給電させ、前記測定値が前記第2閾値以上の場合、前記電源から前記第1電力より大きい電力を給電させるように制御する、エアロゾル生成装置が提供される。
一実施形態において、前記第2条件は、前記第3条件より先に満たすことが可能である。
一実施形態において、前記第3条件は、前記測定値の時間微分に基づく条件である。
一実施形態において、前記第3条件は、前記測定値の時間微分が0以下であるという条件である。
一実施形態において、前記制御部は、前記第2条件及び前記第3条件が満たされてから、既定の復帰期間内に前記測定値の時間微分が0を越えた場合に、前記単位給電量を増加させる。
一実施形態において、前記制御部は、前記第1条件が満たされてから既定の判定期間の内で前記第3条件が満たされない場合に、前記測定値が第1閾値未満という条件が満たされたら前記単位給電量を減少させる。
一実施形態において、前記制御部は、算出した複数の前記最大値の加重平均値に基づき、前記第4閾値を更新し、前記加重平均値の算出において、より最近の前記給電を開始してから開始した当該給電が停止するまでの期間について算出された前記最大値に、より大きな重みが割り当てられる。
一実施形態において、前記制御部は、前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記第1条件が満たされてから前記測定値が最大値に至るまでの第1所要時間と、前記第1条件が満たされてから前記第1条件が満たされなくなるまでの第2所要時間の少なくとも一方を算出し、複数の前記第1所要時間と複数の前記第2所要時間の少なくとも一方に基づき、前記不感期間を更新する。
一実施形態において、前記制御部は、複数の前記第1所要時間の加重平均値と複数の前記第2所要時間の加重平均値の少なくとも一方に基づき、前記不感期間を更新し、前記加重平均値の算出において、より最近の前記給電を開始してから開始した当該給電が停止するまでの期間について算出された前記第1所要時間と前記第2所要時間の少なくとも一方に、より大きな重みが割り当てられる。
一実施形態において、前記選択モードにおいて前記制御部は、前記測定値を記憶し、記
憶した前記測定値に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する。
一実施形態において、前記選択モードにおいて前記制御部は、記憶した前記測定値の最大値に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する。
一実施形態において、前記選択モードにおいて前記制御部は、前記エアロゾル生成装置に対する操作に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する。
一実施形態において、前記制御部は、前記エアロゾル生成装置の外部に保存された前記第3条件群から、選択された1以上の前記第3条件を取得する。
一実施形態において、前記制御部は、前記第2条件及び前記第3条件が満たされた場合に、前記単位給電量を第1単位給電量から0値に減少させる。
また、本開示の第2実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御する制御部とを含み、前記制御部は、第1条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、第2条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるように制御し、前記第1条件群が含む条件は、前記第2条件群が含む条件より少ない、エアロゾル生成装置が提供される。
一実施形態において、前記給電を制御するための測定値を出力するセンサを含み、前記共通の変数は、前記測定値に基づく。
を含み、前記制御部は、第1条件が満たされた場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、前記第1条件より厳しい第2条件が満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるように給電を制御する、エアロゾル生成装置が提供される。
また、本開示の第2実施形態によれば、センサから出力された測定値に基づき、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、前記第1条件が満たされてから既定の調整期間では満たされない条件を満たす場合に、前記単位給電量を減少させるステップとを含むエアロゾル生成装置の制御方法が提供される。
また、本開示の第2実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために、電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、第1条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、第2条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるステップとを含み、前記第1条件群が含む条件は、前記第2条件群が含む条件より少ない、エアロゾル生成装置の制御方法が提供される。
また、本開示の第2実施形態によれば、エアロゾル源を霧化すること及び香味源を加熱することの一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、第1条件が満たされた場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、前記第1条件より厳しい第2条件が満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるステップとを含む、エアロゾル生成装置の制御方法が提供される。
また、本開示の第2実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、前記測定値に基づき、前記給電を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を、前記第1条件と前記第2条件とは異なる第3条件を満たした後に満たす場合に、前記単位給電量を減少させるように制御する、エアロゾル生成装置が提供される。
また、上述した第3の課題を解決するため、本開示の第3実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための第1物理量を表す測定値を出力するセンサと、前記センサが出力した前記測定値を取得し、前記測定値のプロファイルを記憶し、取得した前記測定値と、記憶した前記測定値のプロファイルの少なくとも一部とに基づき前記第1物理量とは異なる第2物理量を制御することで前記給電を制御する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置が提供される。
少なくとも一方に基づき、前記測定値が変化を開始してから終了するまでに要する第1所要時間を導出し、前記第1所要時間よりも短い時間だけ、前記給電が継続されるように前記給電を制御する。
一実施形態において、前記第1特徴点の前記測定タイミングが取り得る値は、前記第2特徴点の前記測定タイミングが取り得る値より多い。
一実施形態において、前記第1特徴点の測定値は前記第2特徴点の測定値より小さい。
一実施形態において、前記第2特徴点は、前記第1プロファイル又は前記第2プロファイルにおける測定値が最大となる点である。
す場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を少なくとも満たす場合に、前記単位給電量を減少させるように前記給電を制御する
一実施形態において、前記エアロゾル源及び前記香味源の一方又は双方をある位置へ輸送すること及び該位置で保持することの一方又は双方を、内部に備えた細孔により行う多孔質体を含み、前記位置は、前記電源からの給電で動作する負荷が霧化及び加熱の一方又は双方を可能な位置である。
また、本開示の第3実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、前記測定値に基づき前記電源の給電を制御し、且つ前記測定値のプロファイルを記憶する制御部とを含み、前記制御部は、前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を少なくとも満たす場合に、前記単位給電量を減少させるように前記給電を制御し、前記第1閾値と前記第2閾値の一方は一定値であり、前記第1閾値と前記第2閾値の他方は前記制御部が記憶した前記測定値のプロファイルの少なくとも一部に基づき更新可能な値である、エアロゾル生成装置が提供される。
一実施形態において、前記エアロゾル源及び前記香味源の一方又は双方をある位置へ輸送すること及び該位置で保持することの一方又は双方を、内部に備えた細孔により行う多孔質体を含み、前記位置は、前記電源からの給電で動作する負荷が霧化及び加熱の一方又は双方を可能な位置である。
また、本開示の第3実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、前記測定値に基づき前記電源の給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を少なくとも満たす場合に、前記単位給電量を減少させるように前記給電を制御し、前記第1閾値の更新頻度は、前記第2閾値の更新頻度とは異なる、エアロゾル生成装置が提供される。
一実施形態において、前記エアロゾル源及び前記香味源の一方又は双方をある位置へ輸送すること及び該位置で保持することの一方又は双方を、内部に備えた細孔により行う多孔質体を含み、前記位置は、前記電源からの給電で動作する負荷が霧化及び加熱の一方又は双方を可能な位置である。
また、本開示の第3実施形態によれば、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、前記給電を制御するための第1物理量を表す測定値を出力するセンサと、前記測定値に基づき前記第1物理量とは異なる第2物理量を制御することで前記電源の給電を制御し、且つ前記給電を開始してから停止するまでの期間を含む給電サイクルに対応する前記測定値のプロファイルを記憶する制御部とを含み、前記制御部は、N−1回目以前(Nは2以上の自然数)の給電サイクルのうちの1以上の給電サイクルに対応する前記測定値のプロファイルに基づき、N回目の給電サイクルにおける前記給電を制御する、エアロゾル生成装置が提供される。
本開示の第2実施形態によれば、適切なタイミングでエアロゾル生成を停止できるエアロゾル生成装置を提供することができる。
なお、以下の説明において、第1、第2、第3…等の序数は、序数が付された用語を区別するための便宜上のものにすぎない。例えば、明細書及び図面に記載された「第1」が付された用語と、特許請求の範囲に記載された「第1」が付された同じ用語とは、同じものを特定していない場合がある。逆に、例えば、明細書及び図面に記載された「第2」が付された用語と、特許請求の範囲に記載された「第1」が付された同じ用語とが、同じものを特定している場合がある。従って、そのような用語が特定するものは、序数以外の事項により特定されるべきであることに留意されたい。
図1は、本開示の実施形態に係るエアロゾル生成装置100の構成図である。図1はエアロゾル生成装置100が備える各エレメントを概略的且つ概念的に示すものであり、それら各エレメント及びエアロゾル生成装置100の厳密な配置、形状、寸法、位置関係等
を示すのではないことに留意されたい。
構成された部材である。ユーザは、吸口部材116を咥えて吸引することで、エアロゾルを含んだ空気を口腔内に取り込む。
図2は、制御部130の第1例示動作を示すフローチャート200である。
2−1 フローチャート200の概略
まず、フローチャート200の概略について説明する。
ステップS214において、制御部130は、給電停止条件を満たしたか否かを判定する。給電停止条件を満たしていればステップS216に進み、そうでなければステップS214に戻る。
2−2 フローチャート200の詳細
次に、フローチャート200の動作等の詳細について説明する。
ステップS202及びS210における測定値は、本例示動作において、吸引センサ106からの生の信号の値、例えば電圧値ではなく、当該生の信号の値から求められた圧力[Pa]又は流量[m3/s]の値であり、吸引が生じたときに正の値をとることを意図している。また、測定値は、ローパスフィルタ等によるフィルタ処理後のものや、単純平均値や移動平均値といった平滑化されたものであってよい。なお、測定値として吸引センサからの生の信号の値を用いてもよいことは言うまでもない。この点について、以下、その他の例示動作においても同様である。なお、圧力と流量の次元としては、例えばそれぞれ[mmH2O]や[L/min]といった任意の単位系を使用してよい。
ステップS202及びステップS210における第1閾値Thre1及び第2閾値Thre2ついて、図3A及び3Bを参照して詳述する。
景ノイズの要因となり得る。第1閾値Thre1は、予熱を応答性良く行うために、多少の背景ノイズを拾い得る値に設定することができる。例えば、図3Aにおいて、測定値310の一部311は、第1閾値Thre1を多少超えている。即ち、
Thre1−0〜Npmax (1)
としてよく、ここで、Npmaxは背景ノイズの時間にわたる正の最大値である。
Thre1+Npmax<Thre2 (2)
とすることができる。ここで、(1)式の特別な場合として
Thre1−0=Npmax (3)
を考えると、(2)式は以下のように変形できる。
Thre1<Thre2−Thre1 (4)
(4)式は、第2閾値Thre2と第1閾値Thre1との差分が、第1閾値Thre1よりも大きければ、エアロゾルを生じさせることなく予熱をすべき状況と、エアロゾルを生じさせるべき状況とを、背景ノイズの大きさを決定することなく明確に区別できることを示している。言い換えると、第1閾値Thre1と第2閾値Thre2とを誤認することがなくなり、測定値が第1閾値Thre1より大きく第2閾値Thre2以下の場合の給電量であるP1と、測定値が第2閾値Thre2より大きい場合の給電量であるP2を適切な値に設定すれば、確実なタイミングでエアロゾルの生成を開始することができる。
ステップS214における給電停止条件の一例は、吸引センサ106からの測定値が、第2閾値Thre2以上である第3閾値Thre3を下回ることである。このような第3閾値Thre3と、第2閾値Thre2及び第1閾値Thre1との関係について、再び図3A及び3Bを参照しつつ詳述する。
ステップS206及びステップS212において、電源は、バッテリ114と電力制御部135とから少なくとも構成されるものを意図したものである。この点について、以下、その他の例示動作においても同様である。
時間にわたり一定であるか、又は、時間にわたり変化するが単位時間当たりの給電量が一定となるように供給することができる。本例示動作において、電力P1及びP2の値は、単位時間当たりの給電量(エネルギー)を意図している。但し、単位時間の長さは1sを含む任意の長さを意図したものであり、例えば、給電にPWM制御を用いる場合、PWM1周期の長さであり得る。なお、単位時間の長さが1sでない場合、電力P1及びP2の物理量は「電力」でないが、便宜上、「電力」と表記している。この点について、以下、その他の例示動作においても同様である。
ここで、Jatomizeは霧化部104において霧化が生ずる最小のエネルギーである。なお、Jatomizeはエアロゾル源の組成や霧化部104のヒータの構成に基づいて理論的又は実験的に求められてもよい。また、Δtunitは単位時間の長さであり、単位時間の長さが1sの場合、「/Δtunit」は省略してよい。なお、Jatomizeは必ずしも固定値である必要はなく、条件や他の変数によって変動する変数でもよい。一例として制御部130は、エアロゾル源の残量に応じてJatomizeを修正してもよい。
できる。
また、電力P1は、(5)式を満たすのであれば、可能な限り大きくすることができ、それによって、既定期間Δt1を小さくすることができる。よって、0値<P1<P2である電力P1は、0値ではなくP2により近いように設定することができる。
フローチャート200が含む一連のステップは、吸引センサ106の測定値が第1閾値Thre1より大きく第2閾値Thre2以下の場合の電源からの給電量を、高々所定の値(電力P1×既定時間Δt1)とする処理の一例である。
更に、フローチャート200の変形例について説明する。
上述したように、吸引センサ106としては、圧力又は流量センサと操作ボタンとの双方を用いることができる。吸引センサ106として操作ボタンも設けられている場合、ステップ202は、測定値が第1閾値Thre1を上回ったか否かではなく、操作ボタンが押下されたか否かを判定するものであってもよい。
ステップS214における給電停止条件の別例は、電源が第2の値を給電した後に、吸
引センサ106からの測定値が第3閾値Thre3を下回ることである。第2の値は、測定値が第2閾値Thre2を超えた場合の、電源からの最低限の給電量であり、測定値が第2閾値Thre2を越える前の給電量である上述した第1の値よりも大きくすることができる。この場合、測定値が第2閾値Thre2を越える前の給電量は、第2の値より小さいことになる。
図5Aは、制御部130の第2例示動作を示すフローチャート500である。
3−1 フローチャート500の概略
まず、フローチャート500の概略について説明する。
次に、フローチャート500の動作等の詳細について説明する。
3−2−1 第1条件
ステップS502における第1条件は、吸引センサ106からの測定値が、第1閾値Thre1又は第2閾値Thre2を上回っていることであってよい。
ステップS506における第2条件は、吸引センサ106からの測定値が、第3閾値Thre3を下回っていることであってよい。ここで、第3閾値Thre3は更新することができる。
Thre3=vmax_ave×α (9)
ここで、αは0より大きく1以下の値であり、好ましくは第3閾値Thre3が第2閾値Thre2より大きくなる値である。
ここで、図6Aを参照して説明すると、v(t)はパフプロファイル610を表す関数であり、Δtduration_ave及びΔt2は、図に示された時間に相当する。なお、図6Aに表したパフプロファイルは、複数回のある期間において得られた測定値の平均に基づくものであることを意図しているが、説明のために簡略化した例示のものであることに留意されたい。
3−2−3 第1条件と第2条件の比較
ウィック112の熱容量が大きい場合、ユーザの吸引に対して違和感なくエアロゾル生成を行うためには、制御部130が単位給電量を増加させるタイミングと減少させるタイミングを早めることが好ましい。すなわち、0から連続的に増加して最大値に至り、その後に連続的に減少して0に至るという理想的なユーザプロファイルを考慮すると、図5AのステップS502における第1条件で用いる第1閾値Thre1又は第2閾値Thre2は、図5AのステップS506における第2条件で用いる第3閾値Thre3より小さい値であることが好ましい。
ステップS508における第3条件は、第1条件及び第2条件とは異なる条件である。従って、第3条件は、第1条件と同時に満たされない任意の条件であることができる。このような第3条件によると、第1条件が満たされ、単位給電量が増加した直後に減少するといった事態を抑制することができる。また、第3条件は、第2条件より後に満たす(言い換えると、第2条件が第3条件より先に満たされる)ことが可能な任意の条件であることができる。このような第3条件によると、吸引センサ106からの測定値が第3閾値Thre3以下となってもすぐには単位給電量が減少せず、給電を続行できる。
第3条件は、吸引センサ106からの測定値に基づく条件であることができる。このような第3条件によると、吸引の強さを考慮しつつ、単位給電量が増加した直後に減少するといった事態を回避できる。
なお、前述したように測定値には背景ノイズが混ざり込む。従って、厳密には吸い込みの
強さが増え続けている場合でも、測定値の時間微分は0より小さくなる可能性がある。第3条件を、測定値の時間微分が0より小さい第4閾値Thre4以下であるという条件とすることで、測定値の時間微分が瞬時的にマイナスとなる場合でも、単位給電量が減少することがなくなる。ただし、あまり第4閾値Thre4の絶対値を大きい値としてしまうと、吸い込みの弱さが減り続けパフの終わりが近づいていることを認識できなくなってしまう。従って、より精度を高めるためには第4閾値Thre4は背景ノイズの大きさを考慮して設定された値でもよい。
背景ノイズの大きさを考慮する場合は、エアロゾル生成装置100の製造時に背景ノイズの大きさを考慮した固定値を第4閾値Thre4としてメモリ140に記憶させてもよい。または、フローチャート500を実行させる前に、キャリブレーションのような形で背景ノイズの時間変化を記憶し続け、そこから導出した最大値や平均値に基づき第4閾値Thre4を設定してもよい。
本実施形態においては、第3条件には、測定値の時間微分が0又は0より小さい第4閾値Thre4以下であるという条件を用いた。これに代えて、測定値の時間微分が0又は0より小さい第4閾値Thre4以下という点を、既定時間にわたって連続して満たしたという条件を第3条件に用いてもよい。背景ノイズが図3A又は図3Bのように変化するならば、吸い込みの強さが増え続けている間は、測定値の時間微分が0又は0より小さい第4閾値Thre4以下になり続けないからである。
第5閾値Thre5の更新手法の第1例として、制御部130は、給電を開始してから停止するまでの期間又は給電サイクル毎に、測定値の最大値を算出し、記憶しておき、算出した複数の最大値に基づき、第5閾値Thre5を更新することができる。より詳細には、制御部130は、算出した複数の最大値の平均値に基づき、第5閾値Thre5を更新することができる。平均値を求めるための平均演算は、第3閾値Thre3の更新に関連して上述した平均演算を用いることができる。第5閾値Thre5を更新すべき値は、以下のように求めることができる。
ここで、Δv1は0以上の所与の値である。第5閾値Thre5を更新することで、第5閾値Thre5に適切な大きさの値が設定され、不適切なタイミングで単位給電量が減少する可能性が減少する。
ここで、Δv2は0以上の所与の値である。
3−2−4−2 不感期間に基づく第3条件
第3条件として、不感期間を利用してもよい。即ち、第3条件の第3例は、第1条件が満たされてから既定の不感期間Δtdeadが経過したという条件である。このような第3条件によると、少なくとも不感期間が経過するまでは単位給電量が減少しないため、単位給電量が増加した直後に減少するといった事態を抑制できる。
、好適には、図6Bにおいて640の示す値が第3閾値Thre3となるように設定される。不感期間Δtdeadを更新することで、不感期間Δtdeadに適切な大きさの値が設定され、予期しないタイミングで単位給電量が減少する可能性が減少する。
第3条件の第4例は、第3条件を判定する時点で、当該時点までに出力された測定値が最大となったときから所定時間以上経過しているという条件である。
第3条件は、複数の第3条件から選択することができる。図7は、様々なパフプロファイルを表すグラフである。図7からわかるように、第3条件として適切なものは、パフプロファイルごとに異なる。例えば、710で示されるパフプロファイルに対しては、最大値に至るまえに極大値を持つため、換言すれば最大値に至る前に測定値の時間微分がマイナスの値になるため、第3条件において微分値を用いるもの(第1例)が使いにくい。また、720で示されるパフプロファイルに対しては、測定値が概して小さいため、第3条件において複数の閾値を用いるもの(第2例)が、複数の閾値に対して互いに有意差を持たせにくく、使いにくい。更に、730で示されるパフプロファイルに対しては、最大値に至るまで時間がかかるため、第3条件において不感期間を用いるもの(第3例)が使いにくい。従って、制御部130は、複数の第3条件を備えた第3条件群から、第3条件を選択可能な選択モードを実行可能であってもよい。特に、制御部130は、吸引センサ106の測定値を記憶し、記憶した測定値に基づき、例えば記憶した測定値に基づくパフプロファイルに基づき、第3条件群から第3条件を選択することができる。
示しない通信手段を有することができ、接続されたそのようなコンピュータからユーザ選択を受けることができる。
3−2−5 第4条件
ステップS512における第4条件は、第2条件及び第3条件が満たされてから、既定の復帰期間内に、吸引センサ106からの測定値の時間微分が0を超えたという条件であることができる。このような第4条件によると、ノイズや僅かな吸引の強さの減少によって単位給電量が減少した場合に即座に単位給電量を増加させることができるので、エアロゾル生成装置100の使い勝手がよくなる。
ステップS504における単位給電量の増加は、0値からのある大きさの単位給電量への増加であってよい。また、この増加は段階的なものであってもよく、例えば、単位給電量を、0値から第1単位給電量へ、該第1単位給電量から該第1単位給電量より大きい第2単位給電量へ、段階的に変化させてよい。
3−2−7 単位給電量の減少
ステップS510について、単位給電量の減少は、ある大きさの単位電力量から0値への減少であってよい。
更に、フローチャート500の変形例について説明する。
ステップS508はステップS506の前に実行してもよいし、ステップS506とステップS508とを同時に(並列に)実行してもよい。
うでなければ、ステップS508’に戻ることができる。更に、制御部130は、ステップS506’において、第2条件を満たしたか否かを判定し、第2条件を満たしている場合、ステップS510’に進んで単位給電量を減少させ、そうでない場合、ステップS506’に戻ることができる。図5Bに表されるような変形によると、制御部130は、第2条件を、第1条件及び第2条件とは異なる第3条件を満たした後に満たす場合に、単位給電量を減少させることになる。
図9は、制御部130の第3例示動作を示すフローチャート900である。
4−1 フローチャート900の概略
まず、フローチャート900の概略について説明する。
次に、フローチャート900の動作等の詳細について説明する。
ステップS902における第5条件の例は上述した第1条件であり、ステップS906における第6条件の例は、第3条件において上述した、不感期間に基づく条件である。また、ステップS906における既定の調整期間は、制御部130の制御周期(1制御周期ごとに1ステップが実行される。)以上であることが好ましい。このような第6条件によると、単位給電量を増加させるための条件が満たされた直後に単位給電量を減少させるための条件が満たされ、いつまでも実質的な給電ができないといった状態を回避することができる。
5 制御部130の第4例示動作
図10は、制御部130の第4例示動作を示すフローチャート1000である。
まず、フローチャート1000の概略について説明する。
ステップS1002において、制御部130は、第1条件群が含む1以上の条件全てを満たしたか否かを判定する。当該1以上の条件全てを満たしている場合、ステップS1004へ進み、そうでなければ、ステップS1002へ戻る。ステップS1004において、制御部130は、単位給電量を増加させる。
次に、フローチャート1000の動作等の詳細について説明する。
第1条件群が含む条件は、第2条件群が含む条件より少なくすることができる。このようにすることで、単位給電量を減少させるための条件が単位給電量を増加させるための条件よりも満たされにくくなるため、単位給電量の減少が起きにくくなる。
図11は、制御部130の第5例示動作を示すフローチャート1100である。
6−1 フローチャート1100の概略
まず、フローチャート1100の概略について説明する。
ステップS1102における第7条件は、ステップS1106における第8条件の必要条件ではあるが十分条件ではない条件であることができる。別の観点から述べると、第7条件の例は上述した第1条件であり、第8条件の一例は、上述した第2条件及び第3条件の組み合わせであることができる。このような第8条件によると、満たすためには第2条件及び第3条件の組み合わせという複雑な条件を満たす必要があり、単位給電量を減少させるための条件の方が単位給電量を増加させるための条件よりも満たされにくいため、単位給電量の減少が起きにくくなる。第7条件と第8条件の厳しさの程度の違いは、上述した内容に限定して解釈されるべきではない。例えば、第7条件よりも第8条件の方が満たされる可能性が低い条件である場合、第8条件は第7条件よりも厳しいということができる。また、例えば、第7条件が満たされても同時に第8条件が満たされない場合、第8条件は第7条件よりも厳しいということができる。
7 制御部130の第6例示動作
図12は、制御部130の第6例示動作を示すフローチャート1200である。
まず、フローチャート1200の概略について説明する。
ステップS1202において、制御部130は、給電を制御するための第1物理量を表す測定値である吸引センサ106の測定値を取得する。ステップS1204において、制御部130は、第1物理量を表す測定値の変化即ちプロファイルを記憶する。ステップS1206において、制御部130は、取得した第1物理量を表す測定値と、記憶した第1物理量を表す測定値のプロファイルの少なくとも一部とに基づき、第1物理量とは異なる第2物理量を制御することで給電を制御する。第2物理量の一例としては、給電に係る電流値,電圧値,電流値などが挙げられる。
次に、フローチャート1200の動作等の詳細について説明する。
7−2−1 測定値のプロファイルの記憶
ステップS1204における給電を制御するための第1物理量を表す測定値のプロファイルの記憶の一例は、ステップS1202において取得した第1物理量を表す測定値と、第1物理量を表す測定値を取得した時刻との双方を、メモリ140に記憶することである。なお、少なくともステップS1202は複数回実行されることに留意されたい。また、制御部130は、給電を開始してから停止するまでの期間を含む給電サイクル毎に、第1物理量を表す測定値のプロファイルを記憶することができる。即ち、制御部130は、給電サイクルに対応した測定値のプロファイルを記憶することができる。
制御部130は、給電を開始してから停止するまでの期間をそれぞれ含む過去の複数の給電サイクルのうちの1つの給電サイクルに対応する、給電を制御するための第1物理量を表す測定値のプロファイルである第1プロファイル、及び、複数の第1プロファイルより導出した平均的な第1物理量を表す測定値のプロファイルである第2プロファイルの一方又は双方を求めることができる。ここで、制御部130は、第1プロファイル及び第2プロファイルの少なくとも一方に基づき、給電の停止と継続の少なくとも一方を制御することができる。
制御部130は、第1プロファイルと第2プロファイルの少なくとも一方に基づき、給電を制御するための第1物理量を表す測定値が変化を開始してから終了するまでに要する第1所要時間を導出することができる。第1物理量を表す測定値の変化の開始は、第1物理量を表す測定値が0又は所定の微小値を上回ったときであってよい。また、第1物理量を表す測定値の変化の終了は、第1物理量を表す測定値の変化が開始した後に第1物理量を表す測定値が0になるか又は所定の微小値を下回ったときであってよい。ここで、制御部130は、第1所要時間が経過するよりも早いタイミングで給電が停止されるように、給電を制御することができる。言い換えると、制御部130は、第1所要時間よりも短い時間だけ給電が継続されるように、給電を制御することができる。
も遅いタイミングで給電が停止されるように、給電を制御することができる。言い換えると、制御部130は、第2所要時間よりも長い時間だけ給電が継続されるように、給電を制御することができる。
制御部130は、第1プロファイル又は第2プロファイルにおける複数の種類の特徴点に基づき給電を停止するタイミング又は給電を継続する時間を設定する複数のアルゴリズムを実行可能なように構成することができる。ここで、複数の種類の特徴点のうちの1種類である第1特徴点について、複数の第1プロファイル又は複数の第2プロファイルから複数の第1特徴点を導出することができるから、制御部130は、複数の第1特徴点の偏差に基づき、第1特徴点に基づく第1アルゴリズムと、複数の種類の特徴点のうちの別の1種類である第2特徴点に基づく第2アルゴリズムの一方を実行することができる。特徴点の偏差は、特徴点における第1物理量を表す測定値の偏差か、又は、任意の時刻例えば第1物理量を表す測定値の変化が開始した時刻を基準とした、特徴点の時刻即ち特徴点における測定値の測定タイミングの偏差であることができる。
制御部130は、現在の給電を停止するタイミングを取得することができる。現在の給電を停止するタイミングは、過去に第1プロファイル若しくは第2プロファイルから導出されたか又はメモリ140に記憶された、給電を停止するタイミングであってよい。ここ
で、制御部130は、第1プロファイル又は第2プロファイルから導出される給電を停止するタイミングと、現在の給電を停止するタイミングの差分が閾値以下である場合、現在の給電を停止するタイミングに基づき給電を制御してよい。制御部130は、第1プロファイル又は第2プロファイルから導出される給電を停止するタイミングと、現在の給電を停止するタイミングの差分が僅かな場合でも、第1プロファイル又は第2プロファイルから導出される給電を停止するタイミングを厳格に用いてしまうと、頻繁に給電を停止するタイミングが変更されることになり、制御が煩雑になるのみならず、却ってユーザに違和感を与えてしまう。
以下、給電を停止するタイミング又は給電を継続する時間を設定する例について、図13を参照しながら詳述する。図13において、1310はパフプロファイルを示し、1320は変化の終了点を示し、1330は変化の最大点を示している。図13に表したパフプロファイルは、複数回のある期間において得られた給電を制御するための測定値の平均に基づくものであることを意図しているが、説明のために簡略化した例示のものであることに留意されたい。また、以下、変化の終了点が第1特徴点であり、変化の最大点が第2特徴点であるものとする。
なお、本実施形態においては、給電を停止するタイミング又は給電を継続する時間の設定には、パフプロファイルの変化の終了点1320と最大点1330のいずれか一方を用いる。これに代えて、パフプロファイルの変化の終了点1320と最大点1330の双方を用いて、給電を停止するタイミング又は給電を継続する時間を設定してもよい。一例として、パフプロファイルの変化の終了点1320と最大点1330の間に給電を停止するタイミングを設けてもよい。言い換えると、パフプロファイルの変化の終了点1320と最
大点1330の間の任意の時刻まで給電が継続するようにしてもよい。
第7例示動作は、第5例示動作と類似の動作を行う制御部130を前提としたものである。但し、第7例示動作において、第7条件は、吸引センサ106からの給電を制御するための測定値が第6閾値Thre6以上という条件である。また、第7例示動作において、第8条件は、第7条件より厳しいことは必須でないが、給電を制御するための測定値が第6閾値Thre6より大きい第7閾値Thre7未満という条件を含む複数の条件から構成される条件であり、複数の条件全てを満たす場合にステップS1108へ進むことになる。
第8例示動作は、第7例示動作と類似の動作を行う制御部130を前提としたものである。但し、第7例示動作において、給電を制御するための測定値のプロファイルの記憶は必須でないし、第6閾値Thre6と第7閾値Thre7との一方が一定値であることは必須でない。
第9例示動作は、第6例示動作と類似の動作を行う制御部130を前提としたものである。
テリ、116…吸口部材、130…制御部、135…電力制御部、140…メモリ
Claims (55)
- エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、
前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、
前記測定値に基づき、前記電源の給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、
前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件及び前記第1条件と前記第2条件とは異なる第3条件を満たす場合に、前記単位給電量を減少させる
ように制御する、エアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記第1条件と同時に満たされない、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第2条件は、前記第3条件より先に満たすことが可能である、
請求項1又は2に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記測定値に基づく条件である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記測定値の時間微分に基づく条件である、
請求項4に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記測定値の時間微分が0以下であるという条件である、
請求項5に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記測定値の時間微分が0より小さい第3閾値以下であるという条件である、
請求項5に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、前記第2条件及び前記第3条件が満たされてから、既定の復帰期間内に前記測定値の時間微分が0を越えた場合に、前記単位給電量を増加させる、
請求項6又は7に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記第1条件を満たす場合に、前記単位給電量を、0値から第2単位給電量へ,該第2単位給電量から該第2単位給電量より大きい第3単位給電量へ、段階的に変化させ、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされてから、前記復帰期間内に前記測定値の時間微分が0を越えた場合に、前記単位給電量を、0値から前記第3単位給電量へ増加させる、
請求項8に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記測定値が前記第2閾値以上の第4閾値を越えた後で前記第2閾値を下回ったという条件である、
請求項4に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、前記第1条件が満たされてから既定の判定期間の内で前記第3条件が満たされない場合に、
前記測定値が第1閾値未満という条件が満たされたら前記単位給電量を減少させる、
請求項10に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記測定値の最大値を算出し、
算出した複数の前記最大値に基づき、前記第4閾値を更新する、
請求項10又は11に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、算出した複数の前記最大値の平均値に基づき、前記第4閾値を更新する、
請求項12に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、算出した複数の前記最大値の加重平均値に基づき、前記第4閾値を更新し、前記加重平均値の算出において、より最近の前記給電を開始してから開始した当該給電が停止するまでの期間について算出された前記最大値に、より大きな重みが割り当てられる、
請求項12に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記測定値の最大値を算出し、
算出した複数の前記最大値に基づき、前記第2閾値を更新し、
更新した前記第2閾値以上となるように、前記第4閾値を更新する、
請求項10に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記測定値の変化を記憶し、
記憶した複数の前記測定値の変化に基づき、前記第2閾値を更新し、
更新した前記第2閾値以上となるように、前記第4閾値を更新する、
請求項10に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
記憶した複数の前記測定値の変化に基づき、前記測定値の変化の持続時間の平均値から規定値を引いた値に基づき、前記第2閾値を更新する
請求項16に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、前記第1条件が満たされてから、既定の不感期間が経過したという条件である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記第1条件が満たされてから前記測定値が最大値に至るまでの第1所要時間と、前記第1条件が満たされてから前記第1条件が満たされなくなるまでの第2所要時間の少なくとも一方を算出し、
複数の前記第1所要時間と複数の前記第2所要時間の少なくとも一方に基づき、前記不感期間を更新する、
請求項18に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、複数の前記第1所要時間の平均値と複数の前記第2所要時間の平均値の少なくとも一方に基づき、前記不感期間を更新する、
請求項19に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、複数の前記第1所要時間の加重平均値と複数の前記第2所要時間の加重平均値の少なくとも一方に基づき、前記不感期間を更新し、前記加重平均値の算出において、より最近の前記給電を開始してから開始した当該給電が停止するまでの期間について算出された前記第1所要時間と前記第2所要時間の少なくとも一方に、より大きな重みが割り当てられる、
請求項19に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記測定値の最大値を算出し、
算出した複数の前記最大値に基づき、前記第2閾値を更新する、
請求項1から14、請求項18から21のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、
前記給電を開始してから停止するまでの期間毎に、前記測定値の変化を記憶し、
記憶した複数の前記測定値の変化に基づき、前記第2閾値を更新する、
請求項1から14、請求項18から21のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 制御部は、複数の前記第3条件を備えた第3条件群から、1以上の前記第3条件を選択可能な選択モードを実行可能である、
請求項1から請求項23のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記選択モードにおいて前記制御部は、
前記測定値を記憶し、
記憶した前記測定値に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する、
請求項24に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記選択モードにおいて前記制御部は、
記憶した前記測定値の時間微分に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する、
請求項25に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記選択モードにおいて前記制御部は、
記憶した前記測定値の最大値に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する、
請求項25に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記選択モードにおいて前記制御部は、
記憶した前記測定値の変化の持続時間に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する、
請求項25に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記選択モードにおいて前記制御部は、
前記エアロゾル生成装置に対する操作に基づき、前記第3条件群から1以上の前記第3条件を選択する、
請求項24に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、前記第3条件群を予め記憶している、
請求項24から29のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、前記エアロゾル生成装置の外部に保存された前記第3条件群から、選択
された1以上の前記第3条件を取得する、
請求項24から29のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第3条件は、当該条件を判定する時点で、当該時点までに出力された前記測定値が最大となったときから所定時間以上経過しているという条件である、請求項1から3のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。
- 前記制御部は、前記第1条件を満たす場合に、前記単位給電量を0値から第1単位給電量に増加させる、
請求項1から32のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記制御部は、前記第2条件及び前記第3条件が満たされた場合に、前記単位給電量を第1単位給電量から0値に減少させる、
請求項1から33のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、
前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、
前記測定値に基づき、前記給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、
前記第1条件が満たされてから既定の調整期間では満たされない条件を満たす場合に、前記単位給電量を減少させる
ように制御する、
エアロゾル生成装置。 - 前記調整期間は、前記制御部の制御周期以上の長さである、
請求項35に記載のエアロゾル生成装置。 - エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、
前記給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、
第1条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、
第2条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるように制御し、
前記第1条件群が含む条件は、前記第2条件群が含む条件より少ない、
エアロゾル生成装置。 - 前記第1条件群及び前記第2条件群は、共通の変数に関する条件を、それぞれ少なくとも1つ含む、
請求項37に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記給電を制御するための測定値を出力するセンサを含み、
前記共通の変数は、前記測定値に基づく、
請求項38に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記共通の変数に関する条件は、前記共通の変数の絶対値が、閾値以上である、閾値より大きい、閾値以下である又は閾値未満であるという条件であり、
前記第1条件群に含まれる前記共通の変数に関する条件における前記閾値と、前記第2
条件群に含まれる前記共通の変数に関する条件における前記閾値は、異なる、
請求項38又は39に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記第1条件群に含まれる前記共通の変数に関する条件における前記閾値は、前記第2条件群に含まれる前記共通の変数に関する条件における前記閾値より、小さい、
請求項40に記載のエアロゾル生成装置。 - 前記エアロゾル源及び前記香味源の一方又は双方をある位置へ輸送すること及び該位置で保持することの一方又は双方を、内部に備えた細孔により行う多孔質体を含み、前記位置は、前記電源からの給電で動作する負荷が霧化及び加熱の一方又は双方を可能な位置である、
請求項37から41のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。 - エアロゾル源を霧化すること及び香味源を加熱することの一方又は双方を行うために給電する電源と、
前記給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、
第1条件が満たされた場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、
前記第1条件より厳しい第2条件が満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるように給電を制御する、
エアロゾル生成装置。 - 前記エアロゾル源及び前記香味源の一方又は双方をある位置へ輸送すること及び該位置で保持することの一方又は双方を、内部に備えた細孔により行う多孔質体を含み、前記位置は、前記電源からの給電で動作する負荷が霧化及び加熱の一方又は双方を可能な位置である、
請求項43に記載のエアロゾル生成装置。 - センサから出力された測定値に基づき、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、
前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件及び前記第1条件と前記第2条件とは異なる第3条件を満たす場合に、前記単位給電量を減少させるステップと
を含むエアロゾル生成装置の制御方法。 - プロセッサに、請求項45に記載の制御方法を実行させるプログラム。
- センサから出力された測定値に基づき、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、
前記第1条件が満たされてから既定の調整期間では満たされない条件を満たす場合に、前記単位給電量を減少させるステップと
を含むエアロゾル生成装置の制御方法。 - プロセッサに、請求項47に記載の制御方法を実行させるプログラム。
- エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために、電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、
第1条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、
第2条件群が含む1以上の条件全てが満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるステップと
を含み、前記第1条件群が含む条件は、前記第2条件群が含む条件より少ない、エアロゾル生成装置の制御方法。 - プロセッサに、請求項49に記載の制御方法を実行させるプログラム。
- エアロゾル源を霧化すること及び香味源を加熱することの一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、
第1条件が満たされた場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、
前記第1条件より厳しい第2条件が満たされた場合に、前記単位給電量を減少させるステップと
を含む、エアロゾル生成装置の制御方法。 - プロセッサに、請求項51に記載の制御方法を実行させるプログラム。
- エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために給電する電源と、
前記給電を制御するための測定値を出力するセンサと、
前記測定値に基づき、前記給電を制御する制御部と
を含み、前記制御部は、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの前記給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させ、
前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を、前記第1条件と前記第2条件とは異なる第3条件を満たした後に満たす場合に、前記単位給電量を減少させる
ように制御する、エアロゾル生成装置。 - センサから出力された測定値に基づき、エアロゾル源の霧化及び香味源の加熱の一方又は双方を行うために電源の給電を制御するためのエアロゾル生成装置の制御方法であって、
前記測定値が第1閾値以上という第1条件を満たす場合に、単位時間当たりの給電量(以下、「単位給電量」という。)を増加させるステップと、
前記測定値が前記第1閾値より大きい第2閾値未満という第2条件を、前記第1条件と前記第2条件とは異なる第3条件を満たした後に満たす場合に、前記単位給電量を減少させるステップと
を含むエアロゾル生成装置の制御方法。 - プロセッサに、請求項54に記載の制御方法を実行させるプログラム。
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