JP2020028183A - コイルセグメントの位置決め方法と位置決め具及び位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常セグメントと異形セグメントとが混在して林立する混在領域における変則的な組み合わせ対における先端部の位置決めを容易且つ確実に行えるようにする。【解決手段】コアの端面から突出するコイルセグメントの先端部間のコアの周方向における隙間gから、コアの径方向に位置決め具2、4を挿入した後回転させて、位置決め具2の凸部2b、2cがそれぞれ3層目の通常セグメントの先端部24cの折り曲げ部、および5層目の異形セグメントの先端部26cの折り曲げ部に、位置決め具4の凸部4b、4cがそれぞれ4層目の通常セグメントの先端部24cの折り曲げ部、および2層目の異形セグメントの先端部26cの折り曲げ部に当接した状態とする。その後、位置決め具2をコアの径方向の内側へ、位置決め具4をコアの径方向の外側に移動して、上記2層目と3層目、および4層目と5層目の先端部を突き合わせる。【選択図】図1
Description
本発明は、モータや発電機等の回転電機又はトランス等の電磁機器に用いられるコイルを構成するコイルセグメントの端部同士を電気的に接合する際の位置決め方法と、それに使用するコイルセグメントの位置決め具及び位置決め装置に関する。
例えば、回転電機のステータでは、断面が矩形の平角線をU字状に折り曲げてなるコイルセグメントをコアのスロットに挿入し、コアの端面から突出した複数のコイルセグメントの挿入方向の先端部をコアの径方向で隣り合う層毎に周方向に逆向きに折り曲げ、コアの径方向で対向する先端部同士を電気的に接続することにより、複数のコイルセグメントが直列に繋がったコイルを形成するようになっている。
コイルセグメントの挿入方向の先端部の自由端側は、予めエナメルやポリイミド樹脂等からなる絶縁被膜が剥離された剥離部であり、その剥離部同士がコアの径方向で突き合わせられた状態で、アーク溶接やレーザ溶接等により接合される。
コイルセグメントの挿入方向の先端部の自由端側は、予めエナメルやポリイミド樹脂等からなる絶縁被膜が剥離された剥離部であり、その剥離部同士がコアの径方向で突き合わせられた状態で、アーク溶接やレーザ溶接等により接合される。
この種のコイルを構成するコイルセグメントには、単にコイルの構成単位となる通常のコイルセグメントと、給電端子や出力端子あるいはコモン導体に電気的に接続されるリード用コイルセグメントがある。
通常のコイルセグメントは、U字形状のコイルセグメントにおける一対のスロット挿入部(直線部)の長さが等しいが、リード用コイルセグメントは、片方のスロット挿入部が他方のスロット挿入部より長い異形のコイルセグメントである。
以下の説明では、通常のコイルセグメントを通常セグメント、リード用コイルセグメントを異形セグメントと称する。
通常のコイルセグメントは、U字形状のコイルセグメントにおける一対のスロット挿入部(直線部)の長さが等しいが、リード用コイルセグメントは、片方のスロット挿入部が他方のスロット挿入部より長い異形のコイルセグメントである。
以下の説明では、通常のコイルセグメントを通常セグメント、リード用コイルセグメントを異形セグメントと称する。
コアの端面から突出したコイルセグメントの一対の先端部は、コアの径方向で隣り合う層に位置しており、それぞれコアの周方向に反対向きに且つ斜めに折り曲げられる。そして剥離部はコアの軸方向に沿った直線形状を維持される。
折り曲げ後に、コアの径方向で隣り合う層毎に対向する剥離部(溶接端部と同義)同士を電気的に接続することにより、コアを略一周する複数のコイルセグメントが直列に接続される。
一周目の終わりのコイルセグメントと二周目の始めのコイルセグメントとを接続することにより、いわゆる周回移りがなされ、これが繰り返されることにより、コアを複数回周回するコイルセグメントの環状配置体が直列に接続されたコイルが形成される。
折り曲げ後に、コアの径方向で隣り合う層毎に対向する剥離部(溶接端部と同義)同士を電気的に接続することにより、コアを略一周する複数のコイルセグメントが直列に接続される。
一周目の終わりのコイルセグメントと二周目の始めのコイルセグメントとを接続することにより、いわゆる周回移りがなされ、これが繰り返されることにより、コアを複数回周回するコイルセグメントの環状配置体が直列に接続されたコイルが形成される。
コイルセグメントの溶接部である剥離部同士の溶接に先立って、対向する剥離部同士のコアの周方向の位置ずれの修正と、コアの径方向の位置ずれの修正(突き合わせ)がなされる。
特許文献1には、対向するセグメント端部の対を挿入する挿入窓を有する円板状のプレートを2枚用い、各プレートを逆方向に回転させてセグメント端部の複数対を拘束して、コアの周方向及び径方向の位置決めを一挙に行うセグメント位置決め装置が提案されている。
特許文献2には、特許文献1の全体同時位置決め方式に対して、同様の位置決め原理で部分的に位置決めできる位置決め部材が提案されている。
特許文献1には、対向するセグメント端部の対を挿入する挿入窓を有する円板状のプレートを2枚用い、各プレートを逆方向に回転させてセグメント端部の複数対を拘束して、コアの周方向及び径方向の位置決めを一挙に行うセグメント位置決め装置が提案されている。
特許文献2には、特許文献1の全体同時位置決め方式に対して、同様の位置決め原理で部分的に位置決めできる位置決め部材が提案されている。
ところで、この種のコイル構成において、通常セグメントのみが存在する領域(以下、「整然領域」と称する)では、例えば1つのスロットにスロット挿入部が6本入る6層構成では、図8の(b)に示すように、コアの内径側から外側に向かって順に、1層目と2層目、3層目と4層目、5層目と6層目のセグメント端部(溶接端部)同士が溶接すべき対となる。
図8において、各正方形はセグメント端部を示し、その中の数字は何層目かを示している。符号D1はコアの径方向の内側を、D2は径方向の外側を示し、符号Rはコアの周方向を示している。
図8において、各正方形はセグメント端部を示し、その中の数字は何層目かを示している。符号D1はコアの径方向の内側を、D2は径方向の外側を示し、符号Rはコアの周方向を示している。
コアの端面からのコイルセグメントの先端部の突出長さが同じで、溶接端部が、コアの径方向の内側から外側に向って層の順番通りに1層目と2層目、3層目と4層目、5層目と6層目の対となる通常セグメントのみの整然領域では、上記従来の位置決め部材は有効である。しかし、周回移りが行われる部位や異形セグメントが混在して林立する領域(以下、「混在領域」と称する)では使用が困難となる。
即ち、混在領域では、例えば1層目と6層目が異形セグメントである場合、溶接端部の対は、図8の(a)に示すように、2層目と3層目、4層目と5層目の対となり、変則的な組み合わせ対となるからである。なお、図8において異形セグメントはハッチングを施して表示している。
即ち、混在領域では、例えば1層目と6層目が異形セグメントである場合、溶接端部の対は、図8の(a)に示すように、2層目と3層目、4層目と5層目の対となり、変則的な組み合わせ対となるからである。なお、図8において異形セグメントはハッチングを施して表示している。
特許文献3には、コアの周方向における先端部(溶接端部)間の隙間に、軸方向に間隔をおいて3本の凸部(歯)が形成されたロッドを挿入し、挿入後ロッドを回転させることにより歯間の凹部に溶接端部の対を2組収容して、それぞれ周方向の位置決めをする締め付け冶具が記載されている。
特許文献3に記載の締め付け冶具は、コアの径方向から挿入してロッドを回転させることによりコイルセグメントの複数対の溶接端部の周方向の位置決めができるため、コアの軸方向から先端部対に嵌合する方式の特許文献2の位置決め部材に比べて混在領域における取り扱いの自由度が大きい。
しかしながら、特許文献3の構成は各歯間の凹部にコアの径方向で順番にペアとなる溶接端部対をそれぞれ収容するものであるので、混在領域に対するアクセス方式が異なるだけで、実質的には特許文献1や2の位置決め部材と機能上の変わりはない。
即ち、混在領域における変則的な剥離部の組み合わせ対の位置決めには対応できなかった。
しかしながら、特許文献3の構成は各歯間の凹部にコアの径方向で順番にペアとなる溶接端部対をそれぞれ収容するものであるので、混在領域に対するアクセス方式が異なるだけで、実質的には特許文献1や2の位置決め部材と機能上の変わりはない。
即ち、混在領域における変則的な剥離部の組み合わせ対の位置決めには対応できなかった。
本発明は、このような現状に鑑みて創案されたもので、通常セグメントと異形セグメントとが混在して林立する混在領域における、溶接端部の変則的な組み合わせ対における位置決めを容易且つ確実に行えるようにし、ひいては溶接品質の向上に寄与することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるコイルセグメントの位置決め方法は、コアの端面から突出したコイルセグメントの先端部のうち、該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、該先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め方法であって、前記コアの周方向における前記先端部間の隙間に棒状部材を配置して、該棒状部材に一体に設けられた凸部を前記先端部に掛り合わせ、その状態で前記棒状部材を前記径方向に移動させることにより、前記先端部の位置を前記径方向にずらして該径方向で対向する先端部と突き合わせることを特徴とする。
このような位置決め方法において、前記凸部が軸方向に間隔をおいて複数設けられている棒状部材を用い、1つの棒状部材で複数の前記先端部の位置を前記径方向に同時にずらすようにするとよい。
また、これらのような位置決め方法において、前記棒状部材を複数用い、1つの前記先端部とこれに対向する他の前記先端部とを互いに前記径方向にずらして突き合わせるとよい。
本発明によるコイルセグメントの位置決め具は、コアの端面から突出したコイルセグメントの先端部のうち該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、該先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め具であって、前記コアの周方向における前記先端部間の隙間に配置される棒状部材と、該棒状部材に一体に設けられ、前記径方向で対向する前記先端部のいずれか一方に掛かり合って前記棒状部材が前記径方向に移動することにより、該一方の先端部を該径方向に押圧し又は引っ張る凸部とを有していることを特徴とする。
このような位置決め具において、前記凸部が、前記棒状部材の軸方向に間隔をおいて複数設けられているとよい。
また、本発明によるコイルセグメントの位置決め装置は、上記いずれかのようなコイルセグメントの位置決め具と、該位置決め具の一端部を支持し、その位置決め具を前記棒状部材の軸心回りに回転させ且つ前記径方向に移動させる駆動機構とを有していることを特徴とする。
本発明によるコイルセグメントの位置決め装置はまた、前述したいずれかのようなコイルセグメントの位置決め具と、該位置決め具の一端部を支持し、その位置決め具を前記コアの軸方向に移動させ且つ前記径方向に移動させる駆動機構とを有していてもよい。
本発明によれば、通常セグメントと異形セグメントとが混在して林立する混在領域における、溶接端部の変則的な組み合わせ対における位置決めを容易且つ確実に行うことができ、ひいては溶接品質の向上に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
まず、この発明を適用するモータ等の回転電機のコアのスロットに挿入されるコイルセグメントの例を図6によって説明する。
以下に説明する実施形態におけるコイルセグメントは、表面がエナメルやポリイミド樹脂等からなる絶縁被膜で覆われた断面が矩形の平角線を曲げ加工によりU字状に曲げて形成したものである。
このうち通常セグメント24は図6の(a)に示すように、直線状に延びる一対のスロット挿入部24aと、これらを連結する連結部24bとを備え、その連結部24bはいわゆる層移り用の段差形状(クランク形状)をなしている。
まず、この発明を適用するモータ等の回転電機のコアのスロットに挿入されるコイルセグメントの例を図6によって説明する。
以下に説明する実施形態におけるコイルセグメントは、表面がエナメルやポリイミド樹脂等からなる絶縁被膜で覆われた断面が矩形の平角線を曲げ加工によりU字状に曲げて形成したものである。
このうち通常セグメント24は図6の(a)に示すように、直線状に延びる一対のスロット挿入部24aと、これらを連結する連結部24bとを備え、その連結部24bはいわゆる層移り用の段差形状(クランク形状)をなしている。
各スロット挿入部24aのコア端面から突出する先端部24cの自由端側は、溶接により電気的に接合するために絶縁被膜が除去されている。以下、この部分を剥離部又は溶接端部24dと称する。
一方、リード用コイルセグメントとしての異形セグメント26は、図6(b)に示すように、直線状に延びる長さが異なる一対のスロット挿入部26a、26a′と、これらを連結する連結部26bとを備える。
この異形セグメント26におけるスロット挿入部26a、26a′のコア端面から突出する先端部26c、26c′の自由端側は、溶接により電気的に接合するために絶縁被膜が除去されている。以下、この部分を剥離部又は溶接端部26d、26d′と称する。
一方、リード用コイルセグメントとしての異形セグメント26は、図6(b)に示すように、直線状に延びる長さが異なる一対のスロット挿入部26a、26a′と、これらを連結する連結部26bとを備える。
この異形セグメント26におけるスロット挿入部26a、26a′のコア端面から突出する先端部26c、26c′の自由端側は、溶接により電気的に接合するために絶縁被膜が除去されている。以下、この部分を剥離部又は溶接端部26d、26d′と称する。
例えば、回転電機のステータにおいて、、図6に示した通常セグメント24と異形セグメント26は、図7に示すように、円筒形状のコア28の図中下側からコア28の周方向に複数配置されたスロット28aに挿入される。そして、各スロット挿入部24aの先端部24c、スロット挿入部26aの先端部26c及びスロット挿入部26a′の先端部26c′は、コア28の端面28bから突出する。
コア28の端面28bから突出した通常セグメント24の先端部24cと、異形セグメント26の先端部26c、26c′は、ツイスト加工によってコア28の径方向で隣り合う層毎に周方向に逆向きに折り曲げられる。このツイスト加工は、溶接端部24d、26d、26d′がコア28の軸方向に沿った状態を維持して行われる。
そのツイスト加工後は、隣り合う層で溶接端部24d同士又は溶接端部24d、26d同士が対向する。図7において、符号24d及び26dに添えた(L1)〜(L6)は、コア28の径方向の内側から外側へ向かう層の順番を示している。符号30はスロット28aに挿入された紙製又は合成樹脂製の絶縁シートを示している。
コア28の端面28bから突出した通常セグメント24の先端部24cと、異形セグメント26の先端部26c、26c′は、ツイスト加工によってコア28の径方向で隣り合う層毎に周方向に逆向きに折り曲げられる。このツイスト加工は、溶接端部24d、26d、26d′がコア28の軸方向に沿った状態を維持して行われる。
そのツイスト加工後は、隣り合う層で溶接端部24d同士又は溶接端部24d、26d同士が対向する。図7において、符号24d及び26dに添えた(L1)〜(L6)は、コア28の径方向の内側から外側へ向かう層の順番を示している。符号30はスロット28aに挿入された紙製又は合成樹脂製の絶縁シートを示している。
図7における符号32Aは整然領域を、32Bは混在領域を示している。整然領域32Aでは、コア28の端面28bからの先端部の突出長さが同じ通常セグメント24のみが配置されており、その各溶接端部24dは、コア28の径方向の内側から外側に向って層の順番通りに、1層目の溶接端部24d(L1)と2層目の溶接端部24d(L2)の組み合わせ、3層目の溶接端部24d(L3)と4層目の溶接端部24d(L4)の組み合わせ、および5層目の溶接端部24d(L5)と6層目の溶接端部24d(L6)の組み合わせが対となる。
混在領域32Bには、通常セグメント24と異形セグメント26とが混在している。
そして、混在領域32Bでは、2層目の異形セグメント26の溶接端部26d(L2)と3層目の通常セグメント24の溶接端部24d(L3)の組み合わせ、および4層目の通常セグメント24の溶接端部24d(L4)と5層目の異形セグメント26の溶接端部26d(L5)の組み合わせが溶接される対となる。
図7では通常セグメント24と異形セグメント26の溶接端部が整列された状態を示しているが、実際にはツイスト加工が終了した段階では、周方向及び径方向の位置はランダムにずれている。
また、ツイスト加工が終了した段階では、整然領域32A及び混在領域32Bのいずれにおいても、整然領域であれば溶接対となるべき1層目と2層目、3層目と4層目、5層目と6層目のそれぞれの間の径方向の隙間は小さく、2層目と3層目、4層目と5層目間の隙間は周回コイル間の絶縁を確保するために大きく設定されている。
そして、混在領域32Bでは、2層目の異形セグメント26の溶接端部26d(L2)と3層目の通常セグメント24の溶接端部24d(L3)の組み合わせ、および4層目の通常セグメント24の溶接端部24d(L4)と5層目の異形セグメント26の溶接端部26d(L5)の組み合わせが溶接される対となる。
図7では通常セグメント24と異形セグメント26の溶接端部が整列された状態を示しているが、実際にはツイスト加工が終了した段階では、周方向及び径方向の位置はランダムにずれている。
また、ツイスト加工が終了した段階では、整然領域32A及び混在領域32Bのいずれにおいても、整然領域であれば溶接対となるべき1層目と2層目、3層目と4層目、5層目と6層目のそれぞれの間の径方向の隙間は小さく、2層目と3層目、4層目と5層目間の隙間は周回コイル間の絶縁を確保するために大きく設定されている。
混在領域32Bでは、図8(a)で示したように、変則的な溶接端部の対パターンとなる。
この変則的な対パターンにおけるコアの径方向での位置決めをするための、本発明によるコイルセグメントの位置決め方法の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1及び図2においても、符号D1はコアの径方向の内側を、D2は径方向の外側を示し、符号Rはコアの周方向を示している。
このコイルセグメントの位置決め方法は、図7に示したコア28の端面28bから突出したコイルセグメントの先端部のうち、該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、その先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め方法である。
この変則的な対パターンにおけるコアの径方向での位置決めをするための、本発明によるコイルセグメントの位置決め方法の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1及び図2においても、符号D1はコアの径方向の内側を、D2は径方向の外側を示し、符号Rはコアの周方向を示している。
このコイルセグメントの位置決め方法は、図7に示したコア28の端面28bから突出したコイルセグメントの先端部のうち、該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、その先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め方法である。
本実施形態におけるコイルセグメントの位置決め方法は、図1に示すように、図7に示したコア28の径方向の外側から挿入されるコイルセグメントの位置決め具2と、コア28の径方向の内側から挿入されるコイルセグメントの位置決め具4とを用いて実施される。以下、これらのコイルセグメントの位置決め具を単に「位置決め具」と略称する。
位置決め具2は、コア28の周方向におけるコイルセグメントの先端部間の隙間g(図7も参照)に、コアの径方向に延びた状態で該径方向から挿入可能な柱状(ここでは円柱状)の棒状部材2aと、その棒状部材2aに一体に設けられ、対向する先端部対(剥離部対)のいずれか一方に掛かり合って、棒状部材2aの上記径方向への移動により一方の先端部をその径方向に押圧することが可能な凸部2b、2cとを有している。凸部2b、2cは棒状部材2aの外周面にその長手方向(軸方向)に整列して所定の間隔をおいて複数(ここでは2つ)設けられている。
位置決め具4も同様に、柱状(ここでは円柱状)の棒状部材4aと、棒状部材4aに一体に設けられた複数の凸部4b、4cとを有している。
位置決め具2、4は、例えば合成樹脂や金属で一体成形により製造することができる。
位置決め具2は、コア28の周方向におけるコイルセグメントの先端部間の隙間g(図7も参照)に、コアの径方向に延びた状態で該径方向から挿入可能な柱状(ここでは円柱状)の棒状部材2aと、その棒状部材2aに一体に設けられ、対向する先端部対(剥離部対)のいずれか一方に掛かり合って、棒状部材2aの上記径方向への移動により一方の先端部をその径方向に押圧することが可能な凸部2b、2cとを有している。凸部2b、2cは棒状部材2aの外周面にその長手方向(軸方向)に整列して所定の間隔をおいて複数(ここでは2つ)設けられている。
位置決め具4も同様に、柱状(ここでは円柱状)の棒状部材4aと、棒状部材4aに一体に設けられた複数の凸部4b、4cとを有している。
位置決め具2、4は、例えば合成樹脂や金属で一体成形により製造することができる。
位置決め具2は、図1及び図7に示す隙間gに、コア28の径方向の外側から図1に矢示Aで示す方向に挿入される。その際、位置決め具2はその凸部2b、2cが、図7に示す通常セグメント24及び異形セグメント26のコア28のスロット28aから突出した先端部24c、26c、26c′が端面28bに沿う方向に折り曲げられた部分(以下「折り曲げ部」と称す)と干渉しないようにするため、凸部2b、2cがコア28の端面28b側(図1で下側)に突出しない状態にして挿入する。
図1ではその折り曲げ部を符号24e、26e、26e′で示している。
図1ではその折り曲げ部を符号24e、26e、26e′で示している。
その後、位置決め具2は、図2に示すように所定の挿入位置まで挿入された後、凸部2b、2cの挿入方向の先端面2b−1、2c−1がそれぞれ、3層目の通常セグメント24の先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sと、5層目の異形セグメント26の先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sとを押圧可能になるように、棒状部材2aの軸心回りに回転される。
各コイルセグメントの溶接端部24d、26d自体を押圧するのが望ましいが、上記のように対向する溶接端部間の隙間は小さく、その隙間に位置決め具2の凸部2b、2cを入り込ませるのは困難であるため、隙間がある程度広い折り曲げ部を押圧するようにしている。
各コイルセグメントの溶接端部24d、26d自体を押圧するのが望ましいが、上記のように対向する溶接端部間の隙間は小さく、その隙間に位置決め具2の凸部2b、2cを入り込ませるのは困難であるため、隙間がある程度広い折り曲げ部を押圧するようにしている。
位置決め具2の凸部2b、2cで押圧する部分は、厳密には、折り曲げ部の中でも径方向における溶接端部24d、26dの列域から外部(隙間g)に露出した部分である。
なお、図2では図示の都合により、位置決め具2の各凸部2b、2cが符号Rで示すコア28の周方向で溶接端部24d、26d側を向いているように示されているが、実際には、コイルセグメントの先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sと先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sを押圧可能な状態にするので、それらと掛かり合う向き、即ちコア28の端面方向又はそれに近い方向を向くことになる。後述する図3においても同様である。
なお、図2では図示の都合により、位置決め具2の各凸部2b、2cが符号Rで示すコア28の周方向で溶接端部24d、26d側を向いているように示されているが、実際には、コイルセグメントの先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sと先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sを押圧可能な状態にするので、それらと掛かり合う向き、即ちコア28の端面方向又はそれに近い方向を向くことになる。後述する図3においても同様である。
位置決め具4についても同様である。
即ち、位置決め具4は、凸部4b、4cがコア28の端面28b側(図1で下側)に突出しない状態で、隙間gにコア28の径方向内側から図1に矢示Bで示す方向に挿入される。
その後、位置決め具4は図2に示すように、所定の挿入位置まで挿入された後、凸部4b、4cの挿入方向の先端面がそれぞれ、2層目の異形セグメント26の先端部26c(L2)の折り曲げ部の内側面26nと、4層目の通常セグメント24の先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nとを押圧可能になるように、棒状部材4aの軸心回りに回転される。
即ち、位置決め具4は、凸部4b、4cがコア28の端面28b側(図1で下側)に突出しない状態で、隙間gにコア28の径方向内側から図1に矢示Bで示す方向に挿入される。
その後、位置決め具4は図2に示すように、所定の挿入位置まで挿入された後、凸部4b、4cの挿入方向の先端面がそれぞれ、2層目の異形セグメント26の先端部26c(L2)の折り曲げ部の内側面26nと、4層目の通常セグメント24の先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nとを押圧可能になるように、棒状部材4aの軸心回りに回転される。
位置決め具2、4の各凸部2b、2c、4b、4cは、平面形状が直角三角形となる形状を有しており、挿入方向の先端面は棒状部材2a、4aの長手方向に垂直な押圧面2b−1、2c−1、4b−1、4c−1となっている。各凸部2b、2c、4b、4cの形状は、押圧時の強度確保を考慮して規定されている。
位置決め具2、4は、それぞれ上述のように棒状部材2a、4aの軸心回りに回転された後、図3に示すように挿入方向(矢示A、B方向)にさらに直進移動される。
この直進移動により、位置決め具2の押圧面2b−1は3層目の通常セグメント24の先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sに、押圧面2c−1は5層目の異形セグメント26の先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコア28の径方向の内側へずらすように押圧する。
一方、位置決め具4の押圧面4b−1は4層目の通常セグメント24の先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nに、押圧面4c−1は2層目の異形セグメント26の先端部26c(L2)の内側面26nにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコア28の径方向の外側へずらすように押圧する。
この直進移動により、位置決め具2の押圧面2b−1は3層目の通常セグメント24の先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sに、押圧面2c−1は5層目の異形セグメント26の先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコア28の径方向の内側へずらすように押圧する。
一方、位置決め具4の押圧面4b−1は4層目の通常セグメント24の先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nに、押圧面4c−1は2層目の異形セグメント26の先端部26c(L2)の内側面26nにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコア28の径方向の外側へずらすように押圧する。
この位置決め具2、4の逆方向からの相対的な移動により、2層目の溶接端部26dと3層目の溶接端部24d、および4層目の溶接端部24dと5層目の溶接端部26dがそれぞれ突き合わされて、コア28の径方向における溶接前の位置決めがなされる。
なお、本実施形態では、各溶接端部の周方向の位置決めは位置決め具2、4とは別の部材(不図示)でなされる。その周方向の位置決めは、例えば、各コイルセグメントの溶接端部対を挿入する開口が周方向に放射状に配置された2枚の円板を逆向きに回転させて、各溶接端部を挟み込むことによって位置ずれを修正する方式を採用することができる。
この場合、位置決め具2、4による位置決め操作は上記円板の下方領域、即ち円板と隙間gの底面との間の領域で行われる。
なお、本実施形態では、各溶接端部の周方向の位置決めは位置決め具2、4とは別の部材(不図示)でなされる。その周方向の位置決めは、例えば、各コイルセグメントの溶接端部対を挿入する開口が周方向に放射状に配置された2枚の円板を逆向きに回転させて、各溶接端部を挟み込むことによって位置ずれを修正する方式を採用することができる。
この場合、位置決め具2、4による位置決め操作は上記円板の下方領域、即ち円板と隙間gの底面との間の領域で行われる。
ここで、本発明によるコイルセグメントの位置決め装置の実施形態について、図2によって説明する。
図2に示すように、位置決め具2はコイルセグメントの位置決め装置(以下、「位置決め装置」と略称する)6Aに支持されている。位置決め装置6Aは、前述した位置決め具2と、その位置決め具2の一端部(後端部)を支持し、その位置決め具2を棒状部材2aの軸心回りに回転させることができ、且つコア28の径方向(棒状部材2aの長手方向)に移動させることができる駆動機構8とを有している。
図2に示すように、位置決め具2はコイルセグメントの位置決め装置(以下、「位置決め装置」と略称する)6Aに支持されている。位置決め装置6Aは、前述した位置決め具2と、その位置決め具2の一端部(後端部)を支持し、その位置決め具2を棒状部材2aの軸心回りに回転させることができ、且つコア28の径方向(棒状部材2aの長手方向)に移動させることができる駆動機構8とを有している。
その駆動機構8は、位置決め具2の後端部を支持して棒状部材2aの軸心回りに回転させる回転駆動部10と、その回転駆動部10をコアの径方向に移動させる直進駆動部12とを有している。直進駆動部12は、ベース部材14と、そのベース部材14にコアの径方向に延びるように配置されたボールネジ16と、回転駆動部10を支持し且つボールネジ16に噛み合って、ガイドレール15に沿ってコアの径方向に移動するスライダ17と、ボールネジ16を回転させる駆動源としてのサーボモータ18とを備えている。
位置決め具4を有する位置決め装置6Bも、同様に構成された駆動機構8を有している。
位置決め具4を有する位置決め装置6Bも、同様に構成された駆動機構8を有している。
本実施形態では、位置決め具2、4をコア28の径方向から挿入した後回転させて、凸部2b、2c、4b、4cを通常セグメントと異形セグメントの折り曲げ部に、その折り曲げ部を押圧可能になるように対向させる構成とした。しかし、位置決め具2、4をその長手方向がコア28の径方向を向いた状態でコア28の軸方向に移動させ、その後回転させるようにしてもよい。さらに、位置決め具2、4を予め図3のような折り曲げ部の押圧に適した向きにした状態で、コア28の軸方向に移動させてもよい。
これらの場合、位置決め装置6A、6Bは、前述した回転駆動部10と直進駆動部12に加えて、位置決め具2、4をコア28の軸方向に移動させる昇降機構を備える。上述の「予め」の向きの調整を行う場合、回転駆動部10は省略可能である。
コア28の径方向から位置決め具2、4を挿入する方式では、コア28の軸方向に移動させる方式に比べ、隙間gが狭くても容易に位置決め動作を行うことができる利点を有している。
これらの場合、位置決め装置6A、6Bは、前述した回転駆動部10と直進駆動部12に加えて、位置決め具2、4をコア28の軸方向に移動させる昇降機構を備える。上述の「予め」の向きの調整を行う場合、回転駆動部10は省略可能である。
コア28の径方向から位置決め具2、4を挿入する方式では、コア28の軸方向に移動させる方式に比べ、隙間gが狭くても容易に位置決め動作を行うことができる利点を有している。
図2に示した位置決め装置6A、6Bによる位置決め後、対となる溶接端部間の溶接が行われる。溶接が完了すると、位置決め装置6A、6Bが位置決め具2、4を原位置へ戻し、不図示のインデックス機構によりコアが所定角度だけ周方向に回転され、混在領域32B内の次の溶接箇所に対して、位置決め装置6A、6Bが上記と同様の位置決め動作を行う。なお、整然領域32A内での溶接個所の位置決めにも、この位置決め装置を使用することは可能である。
本実施形態では、コア28の1つのスロットに挿入されるコイルセグメントのスロット挿入部の数が6である6層構成について例示したが、これ以外の層数の場合でも位置決め具2、4の挿入位置を適宜変化させることにより対応することができる。
従って、本発明によるコイルセグメントの溶接端部の位置決め方法によれば、混在領域32Bにおいても、セグメントの先端部の溶接前におけるコアの径方向の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
従って、本発明によるコイルセグメントの溶接端部の位置決め方法によれば、混在領域32Bにおいても、セグメントの先端部の溶接前におけるコアの径方向の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
上記実施形態では位置決め具2、4を共にプッシュタイプとしたが、図4に示すように、プッシュタイプの位置決め具2とプルタイプの位置決め具20とを用いてコアの径方向の同じ側(例えば外側)から共に駆動する構成としてもよい。
図4において、符号20aは柱状(ここでは円柱状)の棒状部材を、20b、20cは棒状部材20aに一体に設けられた凸部を、20b−1、20c−1は押圧面を示している。
図4において、符号20aは柱状(ここでは円柱状)の棒状部材を、20b、20cは棒状部材20aに一体に設けられた凸部を、20b−1、20c−1は押圧面を示している。
図4(a)に示すように、位置決め具2は、コア28の径方向外側から所定の挿入位置まで挿入された後、凸部2b、2cがそれぞれ、3層目の通常セグメントの先端部24c(L3)の折り曲げ部の外側面24sと、5層目の異形セグメントの先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sを押圧可能になるように、棒状部材2aの軸心回りに回転される。
位置決め具20も、コア28の径方向外側から所定の挿入位置まで挿入された後、凸部20b、20cがそれぞれ、2層目の異常セグメントの先端部26c(L2)の折り曲げ部の内側面26nと、4層目の通常セグメントの先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nを押圧可能になるように、棒状部材20aの軸心回りに回転される。
位置決め具20も、コア28の径方向外側から所定の挿入位置まで挿入された後、凸部20b、20cがそれぞれ、2層目の異常セグメントの先端部26c(L2)の折り曲げ部の内側面26nと、4層目の通常セグメントの先端部24c(L4)の折り曲げ部の内側面24nを押圧可能になるように、棒状部材20aの軸心回りに回転される。
その後、位置決め具2、20は、図4(b)に示すように、それぞれ逆向きに直進移動される。即ち、位置決め具2は挿入方向(矢示F方向)にさらに直進移動され、位置決め具20は戻り方向(矢示G方向)に直進移動される。
これらの直進移動により、位置決め具2の押圧面2b−1は3層目の通常セグメント24の先端部24c(L3)の外側面24sに、押圧面2c−1は5層目の異形セグメント26の先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコアの径方向内側へずらすように押圧する。
これらの直進移動により、位置決め具2の押圧面2b−1は3層目の通常セグメント24の先端部24c(L3)の外側面24sに、押圧面2c−1は5層目の異形セグメント26の先端部26c(L5)の折り曲げ部の外側面26sにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置をコアの径方向内側へずらすように押圧する。
また、位置決め具20の押圧面20b−1は2層目の異形セグメント26の先端部26(L2)の内側面26nに、押圧面20c−1は4層目の通常セグメント24の先端部24c(L4)の内側面24nにそれぞれ当接して(掛かり合って)、これらの面の位置を径方向外側へずらすように押圧する。
なお、図4でも図示の都合により、位置決め具2の各凸部2b、2c及び位置決め具20の各凸部20b、20cが、コア28の周方向で溶接端部(ハッチングを施して示す)側を向いているように示されている。しかし、実際には、上述のようにコイルセグメントの各先端部24c(L3)、26c(L5)、26c(L2)、24c(L4)の折り曲げ部の外側面24s、26sおよび内側面26n、24nを押圧可能な状態にするので、それらと掛かり合う向き、即ちコア28の端面方向又はそれに近い方向を向くことになる。後述する図5においても同様である。
なお、図4でも図示の都合により、位置決め具2の各凸部2b、2c及び位置決め具20の各凸部20b、20cが、コア28の周方向で溶接端部(ハッチングを施して示す)側を向いているように示されている。しかし、実際には、上述のようにコイルセグメントの各先端部24c(L3)、26c(L5)、26c(L2)、24c(L4)の折り曲げ部の外側面24s、26sおよび内側面26n、24nを押圧可能な状態にするので、それらと掛かり合う向き、即ちコア28の端面方向又はそれに近い方向を向くことになる。後述する図5においても同様である。
この位置決め具2、20の逆向きの相対的な移動により、2層目の溶接端部26dと3層目の溶接端部24d、および4層目の溶接端部24dと5層目の溶接端部26dとがそれぞれ突き合わされて、コア28の径方向における溶接前の位置決めがなされる。
位置決め具2、20を共にコア28の径方向の内側から挿入して、同様に位置決めするようにしてもよい。また、これらの位置決め具2、20を、その長手方向がコア28の径方向を向いた状態でコア28の軸方向に移動させて押圧可能な状態とするようにしてもよい。
位置決め具2、20を共にコア28の径方向の内側から挿入して、同様に位置決めするようにしてもよい。また、これらの位置決め具2、20を、その長手方向がコア28の径方向を向いた状態でコア28の軸方向に移動させて押圧可能な状態とするようにしてもよい。
上記各実施形態では、位置決め具2、4、20の凸部の数を2つとしたが、これに限定されない。例えば、図5に示すように1つとしてもよく、3つ以上としてもよい。図5は、凸部が1つの位置決め具を2個用いた位置決め動作を示す平面図で、(a)は2個の位置決め具が両方ともプッシュタイプの例、(b)は一方がプッシュタイプで他方がプルタイプの例を示す。符号2′、4′、20′はその位置決め具を示している。
凸部が1つの場合には、他の凸部との連携が無いので、1か所ずつ位置決めと溶接を行うことになるため、溶接工程の時間は長くなるものの、混在領域32Bにおける先端部同士の間隔がランダムで複雑な場合でも正確に位置決めできる利点を有している。
上記の各実施形態における位置決め具2、4、20、2′、4′、20′では棒状部材を円柱状としたが、断面矩形でもよい。さらに中空のパイプ材など他の形状で形成してもよい。
凸部が1つの場合には、他の凸部との連携が無いので、1か所ずつ位置決めと溶接を行うことになるため、溶接工程の時間は長くなるものの、混在領域32Bにおける先端部同士の間隔がランダムで複雑な場合でも正確に位置決めできる利点を有している。
上記の各実施形態における位置決め具2、4、20、2′、4′、20′では棒状部材を円柱状としたが、断面矩形でもよい。さらに中空のパイプ材など他の形状で形成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。上述した本発明の各実施形態の構成及びその変形は、一部のみ取り出して実施することもできるし、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて適用することも可能である。本発明の各実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
2、4、20、2′、4′、20′ コイルセグメントの位置決め具
2a、4a、20a 棒状部材
2b、2c、4b、4c、20b、20c 凸部
6A、6B コイルセグメントの位置決め装置
8 駆動機構
24 通常セグメント(コイルセグメント)
24d、26d、26d′ 溶接端部
24c、26c、26c′ 先端部
26 異形セグメント(コイルセグメント)
28 コア
28b 端面
32A 整然領域 32B 混在領域
g 隙間
2a、4a、20a 棒状部材
2b、2c、4b、4c、20b、20c 凸部
6A、6B コイルセグメントの位置決め装置
8 駆動機構
24 通常セグメント(コイルセグメント)
24d、26d、26d′ 溶接端部
24c、26c、26c′ 先端部
26 異形セグメント(コイルセグメント)
28 コア
28b 端面
32A 整然領域 32B 混在領域
g 隙間
Claims (7)
- コアの端面から突出したコイルセグメントの先端部のうち該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、該先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め方法であって、
前記コアの周方向における前記先端部間の隙間に棒状部材を配置して、該棒状部材に一体に設けられた凸部を前記先端部に掛り合わせ、その状態で前記棒状部材を前記径方向に移動させることにより、前記先端部の位置を前記径方向にずらして該径方向で対向する先端部と突き合わせることを特徴とするコイルセグメントの位置決め方法。 - 請求項1に記載のコイルセグメントの位置決め方法において、
前記凸部が軸方向に間隔をおいて複数設けられている棒状部材を用い、1つの棒状部材で複数の前記先端部の位置を前記径方向に同時にずらすことを特徴とするコイルセグメントの位置決め方法。 - 請求項1又は2に記載のコイルセグメントの位置決め方法において、
前記棒状部材を複数用い、1つの前記先端部とこれに対向する他の前記先端部とを互いに前記径方向にずらして突き合わせることを特徴とするコイルセグメントの位置決め方法。 - コアの端面から突出したコイルセグメントの先端部のうち該コアの径方向で対向する先端部同士を溶接するのに先立って、該先端部同士を突き合わせた状態に位置決めするための位置決め具であって、
前記コアの周方向における前記先端部間の隙間に配置される棒状部材と、該棒状部材に一体に設けられ、前記径方向で対向する前記先端部のいずれか一方に掛かり合って、前記棒状部材が前記径方向に移動することにより、該一方の先端部を該径方向に押圧し又は引っ張る凸部とを有していることを特徴とするコイルセグメントの位置決め具。 - 請求項4に記載のコイルセグメントの位置決め具において、
前記凸部が、前記棒状部材の軸方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とするコイルセグメントの位置決め具。 - 請求項4又は5に記載のコイルセグメントの位置決め具と、該位置決め具の一端部を支持し、該位置決め具を前記棒状部材の軸心回りに回転させ且つ前記径方向に移動させる駆動機構とを有していることを特徴とするコイルセグメントの位置決め装置。
- 請求項4又は5に記載のコイルセグメントの位置決め具と、該位置決め具の一端部を支持し、該位置決め具を前記コアの軸方向に移動させ且つ前記径方向に移動させる駆動機構とを有していることを特徴とするコイルセグメントの位置決め装置。
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