JP2020028145A - モータ駆動装置およびその制御方法、撮像装置 - Google Patents

モータ駆動装置およびその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】確実かつ迅速にフィードバック駆動からオープンループ駆動へ移行させて正確に目標位置でロータを停止させる制御が可能なモータ駆動装置を提供すること。【解決手段】モータ駆動装置は、フィードバック(FB)駆動回路303およびオープンループ(OL)駆動回路304を備える。FB駆動回路303はロータの位置検出信号に応じてモータコイルの通電を切り替えることでモータ101のFB駆動を行う。OL駆動回路304は所定の時間間隔に従ってモータコイルの通電を切り替えることでモータ101のOL駆動を行う。制御部302はロータを目標位置で停止させる際、FB駆動により減速駆動を行い、ロータが予め決められたスピードVOに到達した時点での目標位置までの残パルス数Nを算出してOL駆動に切り替え、減速率VO/Nで減速させて目標位置でロータを停止させる制御を行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、モータの減速停止時の駆動制御に関するものである。
従来のブラシレスモータの駆動制御方法では、モータの起動に際して、先ず決められた駆動周波数による同期運転が行われる。その後、ロータの回転位相を検出する検出センサの検出信号に基づいてフィードバック(以下、FBとも記す)制御で駆動が行われ、必要に応じて加速、定速、減速等の駆動制御が行われる。ロータを停止させる際には、FB制御による駆動(以下、FB駆動ともいう)においてロータを減速させる制御が行われる。その後、同期運転モードによるオープンループ駆動(以下、OL駆動ともいう)が行われてから目標位置でロータを停止させる駆動制御が行われる。
特許文献1には、位置センサの出力から算出されるロータの回転周波数と回転角加速度に基づいてロータの加速駆動、定速駆動、減速駆動を行った後、FB駆動からOL駆動へ切り替える方法が開示されている。
特開2011−97720号公報
特許文献1に開示された従来技術では、FB駆動からOL駆動に切り替える際に、算出された回転周波数および回転角加速度がFB駆動の際の初期回転周波数および初期回転角加速度にそれぞれ近づくように制御が行われる。FB駆動からOL駆動への移行前のFB制御が複雑化すると、切り替え時点でOL駆動への移行に支障を来たし、脱調が発生する可能性がある。
本発明の目的は、確実かつ迅速にフィードバック駆動からオープンループ駆動へ移行させて正確に目標位置でロータを停止させる制御が可能なモータ駆動装置を提供することである。
本発明の実施形態の装置は、ロータの回転位置を検出する位置検出手段の出力を取得してコイルの通電を切り替えてフィードバック駆動を行う第1の駆動手段と、前記位置検出手段の出力を用いることなく前記コイルの通電を切り替えることでオープンループ駆動を行う第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段または前記第2の駆動手段を選択してモータの駆動制御を行う制御手段と、を備える。前記制御手段は前記ロータを目標位置にて停止させる制御を行う際、前記第1の駆動手段により前記ロータを減速させる制御を行い、前記ロータが予め決められたスピードに到達した時点で前記第2の駆動手段によるオープンループ駆動に切り替えて、前記時点での前記ロータの回転位置から前記目標位置までの回転角度量と前記スピードから算出される減速率で減速制御を行う。
本発明によれば、確実かつ迅速にフィードバック駆動からオープンループ駆動へ移行させて正確に目標位置でロータを停止させる制御が可能なモータ駆動装置を提供することができる。
本発明の実施形態に用いられるモータの分解斜視図である。 本実施形態のモータ駆動回路の構成図である。 ヨークと位置センサとロータの位相関係を示す軸方向の断面図である。 ロータの回転位置とモータトルクおよび位置センサの出力との関係を示す図である。 進角回路の構成例を示す回路図である。 FB駆動の動作を示す軸方向の断面図である。 進角信号が所定の進角αを有する場合のロータの回転位置とモータトルクおよび各信号の出力との関係を示す図である。 モータ停止時のスピードと位置との関係を示す図である。 減速率の違いよるレンズ停止時の挙動を表す図である。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は高精度な停止制御が可能なブラシレスモータの実用化に好適である。
図1を参照して、本実施形態のブラシレスモータの主要な機構部分について説明する。図1はモータ101の分解斜視図である。モータ101はロータ202を備え、ロータ202はマグネット202aとシャフト部202bを有する。
マグネット202aは、外周が多極着磁された円筒形状の永久磁石であり、角度位置に対し、径方向の磁力の強さが正弦波状に変化する着磁パターンを有する。ロータ202のシャフト部202bは、第1の軸受部403と第2の軸受部404によって軸支される。
ボビン401,402は非導電性部材であり、コイル203と204がそれぞれ巻回されている。第1のボビン401には第1のコイル203が巻かれ、第2のボビン402には第2のコイル204が巻かれる。
第1のヨーク205と第2のヨーク206は電磁鋼板等で形成された部材である。リング部材405はボビン401,402をそれぞれ位置決めするための部材である。フレキシブルプリント基板406は、第1のコイル203と第2のコイル204に通電を行う基板である。フレキシブルプリント基板406には位置検出素子が実装される。後述するように、本実施形態ではロータ202の周方向に2つの位置センサ207,208(図2)が配置される。
各部品の関係について説明する。ロータ202は長軸側の部分、つまり、シャフト部202bの一端部寄りの部分が軸受部403に軸支され、他端部側(短軸側)の部分が軸受部404により軸支される。軸受部403,404は、ボビン401,402に設けられた穴部401a,402aにそれぞれ挿通される。穴部401a,402aはボビン401,402にてコイル203,204の線材がそれぞれ巻き付けられる部分の内径部に形成されている。軸受部403,404の外径部はヨーク205,206にそれぞれ形成された穴部205a、206aに対して圧入により固定される。
ヨーク205,206は複数の歯部205a,206bをそれぞれ備える。ボビン401,402には複数の歯部205a,206bにそれぞれ対応する穴部401a,402bが形成されていて、穴部401a,402bに歯部205a,206bが挿通される。
モータ101の組み立て工程では、コイル203を有するボビン401とヨーク205と軸受部403が一体化され、コイル204を有するボビン402とヨーク206と軸受部404が一体化される。そしてボビン401,402に形成されたフランジ部の内径部401c,402cが、リング部材405の外径部405aにそれぞれ嵌合される。このとき、ヨーク205,206の歯部205a,206bは、その先端付近の部分がロータ202のマグネット202aの円筒面に対向するように配置される。
フレキシブルプリント基板406には、複数の穴部406a,406b,406c,406dが形成されている。ボビン401,402にはコイル端子の絡げ部401d,402dが複数設けられている。複数の絡げ部401d,402dは複数の穴部406a,406bにそれぞれ挿通される。またヨーク205,206に設けられた突起部205c,206cが穴部406c,406dにそれぞれ挿通される。
図2は本実施形態に係るモータ駆動装置およびモータ101と、モータ101を駆動源とする機構部の概要を示す図である。モータ101において、そのロータ202の周方向に沿って第1の位置センサ207と第2の位置センサ208が配置されている。位置センサ信号処理回路301は、位置センサ207,208の各出力信号を取得し、各位置センサの出力からロータ202の回転周波数および回転角加速度を算出する。
制御部302は、フィードバック駆動回路(以下、FB駆動回路と表記する)303またはオープンループ駆動回路(以下、OL駆動回路と表記する)304を選択してモータ101の駆動制御を行う。駆動制御には、ロータ202の加速駆動、定速駆動、減速駆動、停止駆動の制御が含まれる。FB駆動回路303は制御部302からの制御指令および位置センサ信号処理回路301の出力に基づいてモータ101の駆動信号を生成する。FB制御によるモータ駆動をFB駆動と呼ぶ。またOL駆動回路304は制御部302からの制御指令にしたがってモータ101の駆動信号を生成する。この場合、位置センサ信号処理回路301の出力を使用せずにOL駆動が行われる。FB駆動回路303とOL駆動回路304は制御部302からの制御指令にしたがってモータ101の駆動信号を生成する。モータドライバ305は、FB駆動回路303またはOL駆動回路304からの駆動信号に基づいてモータ101を駆動する。
まず、制御部302によって選択されるOL駆動について説明する。OL駆動回路304およびモータドライバ305は、モータ101に対するOL駆動を行う。同期運転であるところのOL駆動は、通常のステッピングモータのOL制御による駆動と同様であり、所定の時間間隔にしたがってモータのコイルの通電状態を切り替える駆動である。ロータ202の速度制御にてOL駆動回路304とモータドライバ305は入力された駆動パルス間隔(駆動周波数に対応するパルス間隔)と回転方向にしたがって、第1のコイル203と第2のコイル204の通電を順次に切り替える。またロータ202の回転位置制御にてOL駆動回路304とモータドライバ305は、入力された駆動パルス数にしたがってロータ202を所望の角度だけ回転させることが可能である。
OL駆動では、所定の時間間隔(駆動パルス間隔)にしたがってコイルの通電状態を切り替えるので、位置検出素子の検出結果の影響を受けずにコイルの通電切り替えのタイミングを制御することができる。ただし、駆動速度が大きい(駆動パルス間隔が短い)と、コイルの通電切り替えに対してロータが応答できなくなり、脱調を引き起こす可能性が高まる。このため、駆動パルス間隔を加減する必要があり、高速での駆動が制限される。
次に、制御部302によって選択されるFB駆動について説明する。FB駆動回路303およびモータドライバ305は、モータ101に対するFB駆動を行う。FB駆動は、位置検出素子の出力に応じてモータ101のコイルの通電状態を切り替える駆動である。すなわち、FB駆動回路303とモータドライバ305は、入力された駆動パルス数と回転方向、位置検出素子の出力する検出信号に基づいて生成される進角信号にしたがって、第1のコイル203と第2のコイル204の通電を順次切り替える。これにより、ロータ202を所望の角度だけ回転させる位置制御が可能である。また、第1のコイル203と第2のコイル204の電流または電圧を制御することによって、ロータ202を所望のトルクで回転させる電流/電圧制御が可能である。さらには位置検出素子の出力する検出信号と前記進角信号との間の位相差(進角)を制御することによって、モータ101のトルク−回転数特性を変化させる進角制御が可能である。なお、進角制御については後述する。
FB駆動では、位置検出素子の出力に応じてコイルの通電状態を切り替える際に、通電の切り替えがロータ202の回転位置に合わせて行われるので、ロータ202の応答遅れによる脱調の発生を抑えて高速な駆動が可能になる。モータ101の動力を使用する可動光学部材の一例であるレンズ(フォーカスレンズ254)の駆動機構部については後で詳述する。
図3を参照して、モータ101におけるヨークと位置センサの位相関係について説明する。図3は、モータ101においてヨーク205,206と、位置センサ207,208と、ロータ202との位相関係を示す軸方向の断面図である。図中では時計回り方向を正の方向と定義する。第1のヨーク205の磁極歯205a〜dと、第2のヨーク206の磁極歯206a〜dはマグネット202aの周囲に配置されている。本実施形態では、マグネット202aの極数は8極であり、着磁角Pは45°である。また、第1のヨーク205を基準とした場合、第2のヨーク206の位相P/2は−22.5°、第1の位置センサ207の位相β1は+22.5°、第2の位置センサ208の位相β2は−45°である。
以下、電気角を用いてモータ101の動作を説明する。電気角とは、マグネットの磁力の1周期を360°として表した角度である。ロータ202の極数をMと表記し、実際の角度をθと表記し、電気角をθと表記するとき、θは下記式で表すことができる。
θ=θ×M/2 (式1)
第1のヨーク205と第2のヨーク206との位相差、第1の位置センサ207と第2の位置センサ208との位相差、第1のヨーク205と第1の位置センサ207との位相差は全て、電気角で90°である。なお、図3に示すように、第1のヨーク205の磁極歯の中心とマグネット202aのN極中心とが対向している状態を、ロータの初期状態とし、このときの電気角を0°と定義する。
図4を参照して、モータ101におけるロータ位置(回転角度)とモータトルクとの関係、ロータ位置と各信号の出力との関係について説明する。図4(A)は、ロータ202の回転角度とモータトルクとの関係を示すグラフである。横軸は電気角を示し、縦軸はモータトルクを示す。モータトルクについては、ロータ202を図3の時計回り方向に回転させるトルクを正トルクとする。モータトルク曲線Tはトルク曲線A+B+、A+B−、A−B−、A−B+を部分的に繋いだ曲線である。θa、θb、θc、θdはそれぞれ電気角135°、180°、225°、270°を示している。
モータドライバ305によって第1のコイル203に正方向の電流を流すと、第1のヨーク205がN極に磁化し、ヨーク205とマグネット202aの磁極との間に電磁気力が発生する。またモータドライバ305によって第2のコイル204に正方向の電流を流すと、第2のヨーク206がN極に磁化し、ヨーク206とマグネット202aの磁極との間に電磁気力が発生する。2つの電磁気力を合成すると、トルク曲線A+B+で示すように、ロータ202の回転にともなって略正弦波状のトルクが得られる。トルク曲線A+B−、A−B−、A−B+はそれぞれ、他の通電状態におけるトルクの変化を表しており、互いの位相が異なる略正弦波状のトルクが得られる。また、第1のヨーク205は第2のヨーク206に対して電気角で90°の位相差で配置されるので、トルク曲線A+B+、A+B−、A−B−、A−B+に示す4つのトルクは、互いに電気角で90°の位相差を有する。
図4(B)はロータ202の回転角度と各信号の出力との関係を示すグラフである。横軸は電気角を示し、縦軸は各信号の大きさを示す。各信号とは2つの位置センサ207,208の出力信号と、該信号のコンパレート処理によって得られる2つの2値化信号である。θa、θb、θc、θdはそれぞれ電気角135°、180°、225°、270°を示している。位置センサ信号Aは第1の位置センサ207が出力する略正弦波状の信号である。マグネット202aは、その径方向における磁力の強さが電気角に対して略正弦波状になるように着磁されている。そのため、第1の位置センサ207は位置センサ信号Aに示す略正弦波状の信号を出力する。なお、本実施形態では、第1の位置センサ207は、マグネット202aのN極と対向するときに正値を出力する。
図4(B)に示す位置センサ信号Bは第2の位置センサ208が出力する略余弦波状の信号である。第2の位置センサ208は、第1の位置センサ207に対して電気角で90°の位相をもって配置される。そのため、第2の位置センサ208は位置センサ信号Bに示す略余弦波状の信号を出力する。なお、本実施形態では、第2の位置センサ208は、第1の位置センサ207に対して極性が反転されているので、マグネット202aのS極と対向するときに正値を出力する。
2値化信号Aは位置センサ信号Aに対応し、2値化信号Bは位置センサ信号Bに対応している。2値化信号A,Bの生成については後述する。
次に、FB駆動における進角演算と回路構成を説明する。FB駆動回路303の一部である進角回路は、位置センサ信号A,Bを取得して進角信号の演算を行う。つまり、位置センサ信号処理回路301は第1の位置センサ207と第2の位置センサ208からそれぞれ取得した信号を処理し、処理後の信号をFB駆動回路303に出力する。FB駆動回路303内の進角回路は、位置センサ信号処理回路301から取得した信号に基づいて所定の演算を行い、制御部302によって設定される任意の進角を有する第1の進角信号と第2の進角信号を出力する。以下、進角信号の演算方法を説明する。
第1の位置センサ207の出力をHE1と表記し、第2の位置センサ208の出力をHE2と表記する。HE1とHE2は電気角θを用いて下記式のように表される。
HE1=sinθ,HE2=cosθ (式2)
(式2)中の電気角θに対する進角をαと表記し、信号HE1を進角αだけ進めた第1の進角信号をPS1と表記する。また信号HE2を進角αだけ進めた第2の進角信号をPS2と表記する。第1の進角信号PS1と第2の進角信号PS2は、HE1,HE2,αを用いて、下記式によって演算される。
PS1=sin(θ+α)=HE1×cosα+HE2×sinα (式3−1)
PS2=cos(θ+α)=HE2×cosα−HE1×sinα (式3−2)
(式3−1)および(式3−2)は正弦関数や余弦関数の加法公式と、(式2)から明らかであり、これらの演算式に基づいて進角回路を構成することができる。図5を参照して具体例を説明する。
図5は進角回路306の構成例を示す回路図である。本実施形態では、オペアンプ(以下、OPと略記する)であるOP1からOP6と、コンパレータCMP1,CMP2を含むアナログ回路による構成例を説明する。OP1,OP2は、位置センサ207,208の出力を、それぞれ所定の増幅率Aで増幅した信号を出力する反転増幅回路を形成する。OP1は−Asinθの信号を出力し、OP2は−Acosθの信号を出力する。OP3,OP4は増幅率がマイナス1の反転増幅回路であり、OP1,OP2の出力をそれぞれ反転させた信号を生成する。つまり、OP3は+Asinθの信号を出力し、OP4は+Acosθの信号を出力する。
OP5は、OP3およびOP4の各出力に対して、可変抵抗の抵抗値R1,R2と固定抵抗の抵抗値Rから決定される係数をそれぞれ乗算した信号を加算することにより、第1の進角信号PS1を生成する。またOP6は、OP4およびOP1の各出力に対して、可変抵抗の抵抗値R1,R2と固定抵抗の抵抗値Rから決定される係数をそれぞれ乗算した信号を加算することにより、第2の進角信号PS2を生成する。第1の進角信号PS1、第2の進角信号PS2は下記式のように表される。
PS1=A×(R/R1)×sinθ+A×(R/R2)cosθ (式4−1)
PS2=A×(R/R1)×cosθ−A×(R/R2)sinθ (式4−2)
抵抗値R1,R2の可変抵抗はOP5,OP6の反転入力端子にそれぞれ接続された互いに並列な抵抗である。抵抗値Rの固定抵抗はOP5,OP6の反転入力端子と出力端子に接続された帰還抵抗である。抵抗値R1,R2,Rを下記式のように選ぶことで、電気角θを任意の進角αで進めた進角信号を生成することができる。
R/R1=cosα,R/R2=sinα (式5)
CMP1はOP5が出力する第1の進角信号PS1に対するコンパレート処理を実行し、図4(B)に示す2値化信号Aを出力する。2値化信号Aは位置センサ信号Aに対応する矩形波状信号である。またCMP2はOP6が出力する第2の進角信号PS2に対してコンパレート処理を実行し、図4(B)に示す2値化信号Bを出力する。2値化信号Bは位置センサ信号Bに対応する矩形波状信号である。
進角信号の生成方法に関して、アナログ回路を用いた方法を例示したが、この方法のみに限定されない。上記の演算を行うデジタル回路を用いて進角信号を生成してもよく、また、高分解能のエンコーダを用いて通電を切り替えるパルス間隔を調整して複数の進角信号を生成してもよい。
ここで、FB駆動における通電切り替えについて説明する。まず、進角回路306から出力される進角信号が有する進角がゼロの場合についてFB駆動の動作を説明する。図4(B)において、進角がゼロである場合の進角信号A,Bは位置センサ信号A,Bとそれぞれ一致している。つまり、進角信号A,Bは、位置センサ信号Aと位置センサ信号Bに対して前述の進角演算を行って進角を与えた信号であるが、図4(B)では進角がゼロの場合を示している。第1の位置センサ207の出力である位置センサ信号Aと進角信号Aとが一致し、第2の位置センサ208の出力である位置センサ信号Bと進角信号Bとが一致している。図4(B)に示す2値化信号A,Bは、進角信号A,Bに対してコンパレータCMP1,CMP2を用いてそれぞれ2値化処理が行われた信号である。
FB駆動にてモータドライバ305は、2値化信号Aに基づいて第1のコイル203の通電を切り替え、2値化信号Bに基づいて第2のコイル204の通電を切り替える。すなわちモータドライバ305によって、2値化信号Aが正値を示すときに第1のコイル203に正方向の電流が流れ、2値化信号Aが負値を示すときに第1のコイル203に負方向の電流が流れる。またモータドライバ305によって、2値化信号Bが正値を示すときに第2のコイル204に正方向の通電が流れ、2値化信号Bが負値を示すときに第2のコイル204に負方向の通電が流れる。
図6は、FB駆動の動作を示す軸方向の断面図である。図6(A)はロータ202が電気角で135°回転した状態を示している。このとき、図4(B)にθaで示す電気角にて2値化信号Aの値は正値であり、2値化信号Bの値は負値である。従って、第1のコイル203には正方向の電流が流れて第1のヨーク205はN極に磁化する。また第2のコイル204には負方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(A)のトルク曲線A+B−に対応する時計回り方向のトルクの作用によって、ロータ202はθ方向(正転方向)の回転力を受けて回転する。
図6(B)はロータ202が電気角で180°回転した状態を示している。このとき第1の位置センサ207はマグネット202aのN極とS極の境界に位置している。図4(B)にθbで示す電気角180°を境に2値化信号Aは正値から負値に切り換わり、第1のコイル203の通電方向が正方向から負方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A+B−とトルク曲線A−B−との交点での電気角と一致する。
図6(BB)はロータが電気角で180°回転し、第1のコイル203の通電方向が切り換わった状態を示している。第1のコイル203には負方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化し、第2のコイル204には負方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(A)のトルク曲線A−B−に対応する時計回り方向のトルクの作用によって、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図6(C)はロータ202が電気角で225°回転した状態を示している。図4(B)にθcで示す電気角にて2値化信号Aは負値を示し、2値化信号Bは負値を示している。従って、第1のコイル203には負方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化し、第2のコイル204には負方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図4(A)のトルク曲線A−B−に対応する時計回り方向のトルクの作用によって、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図6(D)はロータ202が電気角で270°回転した状態を示している。第2の位置センサ208はマグネット202aのN極とS極の境界に位置する。図4(B)にθdで示す電気角270°を境に2値化信号Bは負値から正値に切り換わり、第2のコイル204の通電方向が負方向から正方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A−B−とトルク曲線A−B+との交点での電気角と一致する。
図6(DD)はロータが電気角で270°回転し、第2のコイル204の通電方向が切り換わった状態を示している。第2のコイル204には正方向の電流が流れて第2のヨーク206はN極に磁化し、第1のコイル203には負方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化する。このとき、図4(A)のトルク曲線A−B+に対応する時計回り方向のトルクの作用によって、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
以上の動作を繰り返すことで、ロータ202を連続的に回転させることが可能となる。なお、2値化信号Aまたは2値化信号Bの正負を反転させれば、逆回転の駆動が可能である。
次にFB駆動の進角制御について、進角回路306から出力される進角信号が所定の進角αを有する場合の動作を説明する。図7は、進角信号が所定の進角αを有する場合のロータ202の回転角度と、モータトルクおよび各信号の出力との関係を示すグラフである。図7(A)はロータの回転角度(ロータ位置)とモータトルクとの関係を表すモータトルク曲線Tを示す図であり、図4(A)と同じであるので説明を割愛する。
図7(B)は、ロータ202の回転角度と各信号の出力との関係を示すグラフであり、横軸は電気角を示し、縦軸は各信号の出力を示す。各信号は位置センサ信号A,Bと進角信号A,Bと2値化信号A,Bである。位置センサ信号Aに対して進角信号Aが所定の進角αだけ進んでおり、位置センサ信号Bに対して進角信号Bが所定の進角αだけ進んでいる。また、進角信号A,Bに基づいて生成された2値化信号A,Bも同様に、それぞれ位置センサ信号A,Bに対して進角αだけ進んでいる。FB駆動では、2値化信号Aに基づいて第1のコイル203の通電が切り替えられ、2値化信号Bに基づいて第2のコイル204の通電が切り替えられる。このため、各コイルの通電切り替えのタイミングは、進角がゼロであるときに比べて進角αだけ早くなる。
図8および図9を参照して、本実施形態における目標位置への減速停止制御について説明する。OL駆動とFB駆動を組み合わせた制御によって、通常のステッピングモータと同等の精度で目標位置に停止可能であるとともに、通常のステッピングモータに比べて、より高速に目標位置への到達が可能となる。FB駆動からロータの回転を減速させたのちに低速でのOL駆動へ移行する際、OL駆動前のFB駆動の制御が複雑であると信頼性の低下を招く可能性がある。そこで本実施形態では、減速に際してFB駆動からOL駆動へ移行する際、確実に目標位置でロータを停止させるために、モータの動作点がOL駆動可能領域に入った時点での目標位置までの残りの駆動パルス数を検出して停止制御を行う。これにより、高速且つ正確であって、停止時の振動を抑制することが可能な、よりシンプルな制御を実現できる。
図8は、モータ101の停止時のスピードと位置との関係を表す図である。横軸はロータ202の回転位置を表し、縦軸はロータ202のスピードを表す。図8では減速開始位置803から減速を開始して、目標停止位置TP(801)でロータ202を停止させる制御を示している。
グラフ線802に示すように、ロータ202は定常スピードVで回転しており、減速開始位置803から目標停止位置TP(801)に向けて減速が開始される。減速開始位置803においてはFB駆動の進角を小さくして減速が開始する。その後、実線のグラフ曲線804で示すように目標停止位置TP(801)に向かって徐々にスピードが低下していく。
横線805で示すVOはOL駆動可能なスピードを表し、横線805とグラフ曲線804との交点に対応する位置をCP(806)と表記する。縦軸にてスピードVOからVまでの範囲がクローズ駆動(FB駆動)の区間に相当し、スピードVO以下の範囲がオープン駆動(OL駆動)の区間に相当する。
制御部302は、ロータ202のスピードがOL駆動可能なスピードVOに到達したときの位置CP(806)と目標停止位置TP(801)との差(N(807)と記す)を検出する。次に制御部302は位置CP(806)から、OL駆動により減速停止制御を行う。OL駆動による減速率(BRと記す)は下記式により決定される。
BR=VO/N ・・・(式6)
(式6)中のNは、位置CP(806)から目標停止位置TP(801)までの、残りのパルス数(ステッピングモータの駆動パルス数)を表す。グラフ線804の場合、NはN(807)に対応する駆動パルス数である。ロータ202のスピードがOL駆動可能なスピードVOに到達した時点から一定の減速率BRでロータ202のスピードを下げる減速制御が行われる。N(807)は位置CP(806)から目標停止位置TP(801)までの距離(回転角度量)に相当する。位置CP(806)から目標停止位置TP(801)に向かって減速率を一定とする制御により、脱調がなく安定して目標停止位置TP(801)でロータ202を停止させる制御が可能となる。
図8にて点線のグラフ曲線804aと1点鎖線のグラフ曲線804bは、モータの個体差や環境条件の影響によって、グラフ曲線804とは異なる特性である場合を示す。グラフ曲線804aは、摩擦負荷増大や姿勢変化等により、グラフ曲線804に比べて早くスピードが低下する場合を示し、グラフ曲線804bはグラフ曲線804に比べて遅くスピードが低下する場合を示している。グラフ曲線804aと、スピードVOを表す横線805との交点に対応する位置をCPa(806a)と表記する。またグラフ曲線804bと、スピードVOを表す横線805との交点に対応する位置をCPb(806b)と表記する。
グラフ曲線804aの場合、制御部302はロータ202のスピードがOL駆動可能なスピードVOとなったときの現在位置であるCPa(806a)と、目標停止位置TP(801)との差(Na(807a)と記す)を検出する。制御部302は(式6)を用いて、VOをNa(807a)に対応する駆動パルス数で除算して減速率BRを算出する。これにより、位置CPa(806a)から目標停止位置TP(801)に向かって一定の減速率で減速制御を行うことが可能である。
グラフ曲線804bの場合、制御部302はロータ202のスピードがOL駆動可能なスピードVOとなったときの現在位置であるCPb(806b)と、目標停止位置TP(801)との差(Nb(807b)と記す)を検出する。制御部302は(式6)を用いて、VOをNb(807b)に対応する駆動パルス数で除算して減速率BRを算出する。これにより、位置CPb(806b)から目標停止位置TP(801)に向かって一定の減速率で減速制御を行うことが可能である。
以上のように、個体差や環境変化等により減速曲線のばらつきが発生する場合でも、簡単な制御により、正確に目標停止位置TP(801)でロータを停止させることができる。
図2、図8、図9を参照して、撮像装置への適用例におけるモータ駆動制御について説明する。図2では一例として、ブラシレスモータを搭載するデジタルカメラのフォーカスレンズユニット250を示す。図2はフォーカスレンズユニット250の要部断面を模式的に示す。筐体251,252にはガイドバー253が固定されている。フォーカスレンズ254はレンズホルダ255に保持されており、レンズホルダ255はガイドバー253に案内されて移動可能である。レンズホルダ255にモータ101が接続されることで、モータ101の動力によって、フォーカスレンズ254およびレンズホルダ255がガイドバー253に沿って光軸方向に進退する。
フォーカスレンズ254を減速させて目標位置で停止させる際に、図8で説明したように、モータ101の個体差や環境条件等によりばらつきが発生し、基準となるグラフ曲線804に対して、グラフ曲線804aや804bに示すずれが発生する可能性がある。本実施形態では、このようなずれに依らずに、目標停止位置にてロータを正確に停止させることが可能である。ただし、実際のOL駆動による減速時の減速率の違いにより、以下の現象がフォーカスレンズ254に発生する可能性がある。図9を参照して具体的に説明する。図9の横軸は時間軸であり、縦軸はフォーカスレンズ254の位置を表す。
図9(A)を参照して、減速時のグラフ曲線が図8のグラフ曲線804と804aで示される範囲内である場合を説明する。この場合、FB駆動からOL駆動に移行して減速停止制御が行われるときの減速率BRは(式6)により、VO/Na〜VO/Nの範囲内である。この減速率で減速停止制御が行われた場合、グラフ曲線901に示すようにフォーカスレンズ254は目標停止位置TP(902)に向けて移動して、TP(902)に漸近して停止する。TP1(902a)とTP2(902b)は目標停止位置TP(902)の許容範囲を表している。位置TP1(902a)は下限位置であり、位置TP2(902b)は上限位置である。時刻T(903)はフォーカスレンズ254が位置TP1(902a)に到達する時刻である。
一般的に目標停止位置TP(902)が「TP1(902a)<TP(902)<TP2(902b)」を満たす範囲でフォーカスレンズ254が停止すれば、精度上の問題は発生しない。つまり、TP1(902a)およびTP2(902b)は、目標停止位置TP(902)に対する許容幅を表している。例えば、フォーカスレンズ254の位置ずれが発生した場合を想定する。この位置ずれの影響により、撮影された画像の観察時に誤差が発生したとしても、人間の目で判別できない大きさの誤差であれば許容され得る。これは、いわゆる許容錯乱径よりも小さいピントずれ量となるフォーカスレンズ254の許容位置ずれ量として算出することが可能である。TP1(902a)およびTP2(902b)によって決定される許容幅は、フォーカスレンズ254の許容位置ずれ量に基づいてあらかじめ決定される。
図9(A)に示すように、減速率BRをVO/Na〜VO/Nの範囲内で制御する場合には、フォーカスレンズ254を振動なく停止させることができる。そのための条件を予め実験等により求めておくことで、図9(A)に示す時刻T(903)以降、次の動作への移行が遅滞なく可能である。次の動作とは、たとえば撮影装置のレリーズ動作(露光動作)等である。
次に図9(B)を参照して、減速時のグラフ曲線が図8のグラフ曲線804と804bで示される範囲内である場合を説明する。この場合、FB駆動からOL駆動に移行して減速停止制御が行われるときの減速率BRは(式6)により、VO/N〜VO/Nbの範囲内である。グラフ曲線904で示すようにフォーカスレンズ254は、目標停止位置TP(902)に向けて移動するが、減速率BRが大きすぎる(減速方向の加速度が大きい)ので目標停止位置TP(902)に対してオーバーシュートが発生する。そして減衰振動に伴う位置の変化が起きたあとで、フォーカスレンズ254が目標停止位置にて停止する。このため、上述の許容幅によって決まる目標停止位置の許容範囲、つまり「TP1(902a)<TP(902)<TP2(902b)」を満たす範囲にフォーカスレンズ254の位置が収まるまでに時間がかかる。図9(B)では時刻T(903)から時間T(905)の遅延が発生し、時刻T(906)から次の動作が可能となる。このことは減速率BRがVO/N〜VO/Nbの範囲内で減速が行われた場合、時刻T(903)からさらに時間T(905)の経過を待って時刻T(906)で次の動作に移行させる必要があることを意味する。この時の必要な待機時間については実験等により、予め停止精度が保証される時間を確定することで、次の動作にまでの待機時間を設定することが可能である。すなわち、減速率BRがVO/N〜VO/Nbの範囲内で減速が行われる場合、制御部302は減速率BRの値に対応する待機時間を設定して次の動作への移行が円滑に行われるようにタイミングの制御を行う。減速率または目標停止位置までの残りの駆動パルス数に対応する待機時間のデータを参照テーブル等の形態でメモリに予め保持することで、適切な待機時間を設定可能である。
本実施形態のモータ駆動装置が実装される駆動機構部にも依るが、待機時間は減速率または目標停止位置までの残りの駆動パルス数に応じて変更される。例えば、減速率が閾値より大きい場合に制御部302は次の動作までの待機時間を設定し、減速率が閾値以下である場合には待機時間をゼロに設定する。減速率が閾値より大きい場合、制御部302は減速率が大きいほど待機時間を長く設定する。または、2つの減速率BR1,BR2が、「BR1<BR2」の関係を満たすとき、減速率がBR1である場合に第1の待機時間WT1が設定され、減速率がBR2である場合に第2の待機時間WT2が設定されるものとする。この場合、第1の待機時間WT1に比べて長い第2の待機時間WT2が設定される。一方、目標停止位置までの残りの駆動パルス数に応じて待機時間を変更する場合、例えば、残りの駆動パルス数が閾値以下である場合、制御部302は残りの駆動パルス数が少ないほど待機時間を長く設定する。または、2つの残りの駆動パルス数N1,N2が、「N1<N2」の関係を満たすとき、残りの駆動パルス数がN1である場合に第3の待機時間WT3が設定され、残りのパルス数がN2である場合に第4の待機時間WT4が設定されるものとする。この場合、第4の待機時間WT4に比べて長い第3の待機時間WT3が設定される。残りの駆動パルス数N2が閾値以上の場合、第4の待機時間WT4はゼロであってもよい。
本実施形態では、ブラシレスモータの減速停止時にFB駆動からOL駆動へ移行する際、OL駆動が可能なスピードに到達したときの目標停止位置までの残パルス数から決まる減速率にしたがって減速制御が行われる。よって、FB駆動からOL駆動への移行を確実かつ迅速に行えるとともに、正確に目標位置でロータを停止させることが可能となる。さらに減速率の値または目標停止位置までの残パルス数に応じて、次の動作に移るタイミングを変更する制御により、正確かつ高速性を考慮したモータ駆動制御を実現できる。モータの個体差や環境条件等により目標位置に対する減速時の速度と位置との関係にばらつきが発生する場合でも、複雑な制御を行うことなく、正確にロータを目標位置で停止させることが可能である。
前記実施形態においては、特定のモータ構造やフォーカスレンズの駆動機構部を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜に変更が可能である。
302 制御部
303 フィードバック駆動回路
304 オープンループ駆動回路

Claims (12)

  1. ロータの回転位置を検出する位置検出手段の出力を取得してコイルの通電を切り替えてフィードバック駆動を行う第1の駆動手段と、
    前記位置検出手段の出力を用いることなく前記コイルの通電を切り替えることでオープンループ駆動を行う第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段または前記第2の駆動手段を選択してモータの駆動制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は前記ロータを目標位置にて停止させる制御を行う際、前記第1の駆動手段により前記ロータを減速させる制御を行い、前記ロータが予め決められたスピードに到達した時点で前記第2の駆動手段によるオープンループ駆動に切り替えて、前記時点での前記ロータの回転位置から前記目標位置までの回転角度量と前記スピードから算出される減速率で減速制御を行う
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記第2の駆動手段は、前記モータの駆動周波数に対応するパルス間隔の駆動パルスを生成して前記ロータの回転角度を変更するオープンループ駆動を行い、
    前記制御手段は、前記ロータが予め決められた前記スピードに到達した時点での前記ロータの回転位置から前記目標位置に到達するまでの残りの駆動パルス数で前記スピードを除算することにより、一定の前記減速率を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記ロータの回転位置が前記目標位置に到達した時点から次の動作に移行するまでの待機時間を、前記残りの駆動パルス数または前記減速率により変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御手段は、前記減速率が閾値より大きい場合に設定される前記待機時間よりも前記減速率が閾値以下である場合に設定される前記待機時間の方が短くなるように、前記待機時間を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制御手段は、前記減速率が閾値以下である場合、前記待機時間をゼロに設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記制御手段は、前記減速率が前記閾値より大きい場合、前記減速率が第1の値であるときに第1の待機時間を設定し、前記減速率が前記第1の値よりも大きい第2の値であるときに前記第1の待機時間よりも長い第2の待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記制御手段は、前記残りの駆動パルス数が閾値より大きい場合に設定される前記待機時間よりも前記残りの駆動パルス数が閾値以下である場合に設定される前記待機時間の方が長くなるように、前記待機時間を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記制御手段は、前記残りの駆動パルス数が閾値より大きい場合、前記待機時間をゼロに設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記制御手段は、前記残りの駆動パルス数が前記閾値以下の場合、前記残りの駆動パルス数が第1の値であるときに第1の待機時間を設定し、前記残りの駆動パルス数が前記第1の値よりも大きい第2の値であるときに前記第1の待機時間よりも短い第2の待機時間を設定する
    ことを特徴とする請求項8に記載のモータ駆動装置。
  10. 前記第1の駆動手段は、前記位置検出手段が出力する検出信号から、該検出信号に対して位相差を有する進角信号を生成する回路を備え、
    前記制御手段は前記第1の駆動手段によって前記ロータを減速させる際、前記検出信号と前記進角信号との間の位相差を制御する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置によって駆動されるブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって可動光学部材を駆動させる駆動機構部と、を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. モータ駆動装置にて実行される制御方法であって、
    ロータを目標位置にて停止させる制御を行う際に制御手段が、
    前記ロータの回転位置を検出する位置検出手段の出力を取得して第1の駆動手段によりコイルの通電を切り替えてフィードバック駆動を行うことで前記ロータを減速させる制御を行う工程と、
    前記ロータが予め決められたスピードに到達した時点で、前記位置検出手段の出力を用いることなく第2の駆動手段により前記コイルの通電を切り替えるオープンループ駆動に切り替えて、前記時点での前記ロータの回転位置から前記目標位置までの回転角度量と前記スピードから算出される減速率で前記目標位置まで減速制御を行う工程と、を有する
    ことを特徴とするモータ駆動装置の制御方法。

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